POX プロファイルを使用してトレーサビリティー文書を CLM アプリケーションから作成

CLM アプリケーションからトレーサビリティー文書を以前より簡単に作成できるようになりました。POX (Plain Old XML) を使用して要求に特殊なヘッダーが組み込まれている場合は、レポート可能 REST 表記データを返すように OSLC URL を構成できます。

始める前に

Rational® Publishing Engine 2.1.0 以降および Rational solution for CLM 6.0.2 以降がインストールされていなければなりません。

このタスクについて

Rational Quality ManagerRational Team Concert などの一部のアプリケーションは OSLC URL を使用し、Rational Publishing Engine はレポート可能 REST URL を必要とするため、かつてトレーサビリティー文書の作成は困難でした。 URL を OSLC からレポート可能 REST に変換する必要があったため、テンプレート設計が複雑なものになっていました。 成果物の OSLC 表記には文書生成 (例えばリッチ・テキスト) に必要な情報が含まれていない場合があります。

POX プロファイルにより、OSLC URL をレポート可能 REST API であるかのように使用することができます。 POX プロファイルを Rational Publishing Engine で使用して、追加ヘッダーを指定することにより、レポート可能 REST データの要求および受け取りを直接行うことができます。 URL を変換したり、重複する要求を実行したりする必要はなくなります。 文書生成サービスは、ヘッダーが存在する場合は追加 XML を返します。

例: トレーサビリティー文書を Rational DOORS Next Generation から Design Management へ作成

手順

  1. Document Studio で、Rational DOORS Next Generation スキーマを追加します。
  2. 成果物からの情報を印刷するテンプレート・エレメントを作成します。
    DNG エレメント
  3. 要件内のリンク情報を繰り返します。
    DNG リンク
  4. Design Management で、パンくずリスト内の「パーマリンクの表示 (Show Permalink)」アイコンをクリックして、成果物の URL をコピーします。
  5. Document Studio で、「データ・ソース・スキーマの追加」ウィザードを開きます。
  6. (新規) 「スキーマ」フィールドに URL を貼り付け、&metadata=schema を URL の末尾に付加します。
  7. (新規) 「追加ヘッダー」フィールドで、POX プロファイル・ヘッダーを選択します。
    POX プロファイルを持つ DM スキーマの追加
  8. 「次へ」をクリックし、次に「終了」をクリックします。
  9. テンプレートで、Rational DOORS Next Generation に戻るリンクをたどるテンプレート・エレメントを作成します。 「プロパティー」ビューで「データ・ソース構成」を開き、「動的構成」タブをクリックします。
    1. (新規) 「URI」フィールドに Rational DOORS Next Generation からの href を入力します。
    2. (新規) 「許容ヘッダー」フィールドに application/xml を入力します。
    3. (新規) 「追加ヘッダー」フィールドで、POX プロファイル・リンクを選択します。 OSLC URL が使用されている場合でも、アプリケーションは「追加ヘッダー」フィールドの内容に従ってレポート可能 REST 情報で応答します。
      POX プロファイルのデータ・ソース構成
  10. Design Management 情報を出力するためのテンプレート・エレメントを作成します。
    DM エレメント
  11. 文書を生成するために RPE ランチャーに切り替えます。
  12. 「文書仕様」ビューで Rational DOORS Next Generation データ・ソースを右クリックし、「データ・ソースの構成」を選択します。
    1. URL: Rational DOORS Next Generation からのパーマリンク URL を入力します。
    2. 必要な場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。
    3. 認証: 「OAuth」を選択します。
    4. 許容ヘッダー: application/xml と入力します。
    5. (新規) 追加ヘッダー: Rational DOORS Next Generation からレポート可能 REST データを要求するための POX プロファイル・リンクを選択します。
  13. メインのツールバーで「文書の生成」をクリックします。 Rational Publishing Engine が OSLC URL を使用して Design Management and Rational DOORS Next Generation からデータを要求することをコンソール・ビューで確認できます。 Design Management および Rational DOORS Next Generation はレポート可能 REST URL にリダイレクトします。 出力文書には、Rational DOORS Next Generation からの要件と、Design Management からの関連モデル・データが含まれます。
    DNG データおよび DM データを示す結果