SAP GUI クライアントとの対話を記録し、SAP テストを生成することができます。 記録時に、記録ウィザードにより SAP GUI クライアントが起動され、クライアントとサーバー間での対話がすべて記録されます。
始める前に
SAP GUI Scripting が SAP R/3 サーバーおよび SAP GUI クライアントで使用可能に設定されていることを確認してください。 詳しくは、パフォーマンス・テストのための SAP R/3 の構成を参照してください。
SAP GUI が稼働しており、SAP R/3 サーバーに接続できることを確認してください。
テストは、パフォーマンス・テスト・プロジェクトに保管されます。 ワークスペースにプロジェクトが含まれていない場合は、テスト作成ウィザードを使用してプロジェクトを作成することができます。
記録中のセッションが再生可能であることを確認してください。 例えば、SAP で項目を作成して、これらの項目を削除しなかった場合は、テスト実行時にすでに存在しているため、予期されたとおりにテストが実行されない可能性があります。
手順
SAP テストを記録するには、以下の手順を実行します。
- 「パフォーマンス・テスト」パースペクティブで、「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン
をクリックするか、をクリックします。
- 「記録からの新規テスト」ウィザードで、「新規記録からテストを作成する」をクリックし、「SAP テスト」を選択して、「次へ」をクリックします。 機密データを記録する場合は、「記録の暗号化レベル」を選択できます。
- 「ロケーションの選択」ページで、新規テスト用のプロジェクトとフォルダーを選択し、テストの名前を入力して、「次へ」をクリックします。 必要に応じて、「親フォルダーの作成 (Create Parent Folder)」アイコン
をクリックして、プロジェクトまたはフォルダーを作成します。
- 「SAP 接続」ページで、SAP R/3 サーバーへの接続方法を選択します。
- ほとんどの場合は、「SAP ログオン」を選択して、SAP ログオンで通常使用される、サーバーを示す説明を「SAP システム名」に入力します。
- SAP ログオンをサポートしていない環境では、「サーバー情報」を選択します。 「アプリケーション・サーバー」にサーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。 次に、「システム番号」の値を指定します。 必要に応じて、「その他のオプション」に情報を入力します。 その他の SAP ログオン・オプションについての詳細は、SAP 資料を参照してください。
- ご使用の環境で、ゲートウェイまたはルーターを使用して SAP R/3 サーバーに接続している場合は、「ストリングによる接続」を選択します。
「編集」をクリックし、有効な接続ストリングを指定します。
接続ストリングについての詳細は、SAP の資料を参照してください。
- 接続を自動化する SAP ショートカット・ファイルがある場合は、
「SAP ショートカット・ファイル」を選択します。 ファイルのロケーションを指定するには、「参照」をクリックします。
- HTTP SAP ポータルにより、SAP へログオンするというオプションもあります。 詳しくは、HTTP SAP ポータルを使用したセッションの記録を参照してください。
- ログオン・プロセスを省略して、セッションの途中の特定の画面から記録を開始するには、SAP ログオン・プログラムでセッションを開始し、対象画面に移動して、「SAP ログオンから開始された実行中セッションの記録」を選択します。 記録されたテストに、接続情報は含まれません。 このオプションは、分割テストを作成する場合に役立ちます。
- 初めて SAP パフォーマンス・テストを記録する場合は、プライバシーに関する警告を読み、「同意」を選択して続行します。
- 「完了」をクリックして記録を開始します。 場合によっては、スクリプトが SAP への接続を開始しているという警告が表示されることがあります。
- SAP にログオンし、テストするトランザクションを完了します。 セキュリティー上の理由から、SAP テスト・レコーダーではパスワードは記録されません。 代わりに、記録セッションの終了時にパスワードが要求されます。
- 「SAP GUI」ウィンドウで、テストを行うための作業を実行します。 「レコーダー・テスト注釈」ツールバーを使用して、コメントの追加、同期の記録、または記録中の画面キャプチャーの取得を行うことができます。
- 記録したテストにコメントを追加するには、「コメントの挿入」アイコン
をクリックします。
- 記録したテストに画面キャプチャーを追加するには、「画面のキャプチャー」アイコン
をクリックします。
画面およびウィンドウをキャプチャーすることにより、テストが読みやすくなり、記録されたテストを視覚化できるようになります。 画面キャプチャーの設定を変更したり、イメージにコメントを追加したりできます。
- 記録にテスト同期を手動で追加するには、「同期の挿入 (Insert synchronization)」アイコン
をクリックします。
- 記録したテストに分割ポイントを挿入するには、
「分割ポイント」アイコン
ボタンをクリックします。 これで、分割ポイントが使用可能になります。 分割ポイントを使用することで、単一の記録から複数のテストを生成でき、スケジュールによって、さまざまな順序でそれらのテストを再生できます。テストの分割について詳しくは、『記録中のテストの分割』を参照してください。
- テスト対象のトランザクションを完了したら、SAP GUI を閉じるか、「レコーダー・コントロール」 ビューの「停止」
をクリックするかして、レコーダーを停止します。
- 「パスワードの入力」ウィンドウに、記録に使用したアカウントのパスワードを入力します。 SAP GUI ではパスワードを直接記録することは許可されないため、このステップは必須です。 テストの生成と共に、「進行状況」ウィンドウが開きます。 完了すると、「レコーダー・コントロール」ビューに、「テスト生成が完了しました」というメッセージが表示されます。 テスト・ナビゲーターにテストがリスト表示され、テスト・エディター内でそのテストが開きます。