テストを生成するには、アプリケーションと他のエンティティー (サーバーなど) が交換したデータを記録する必要があります。
その後、記録されたデータが処理されてテストが生成されます。
データは記録セッション で記録されます。
記録セッションでは、クライアントとサーバー (または他の外部エンティティー) が交換したデータを収集するレコーダーと並行して、クライアントが起動されます。
記録セッション中に収集されたすべてのデータは、ファイルに保管されます。
記録フレームワークには、以下の複数の方法でコントリビュートできます。
- 新しい種類の収集対象データを定義する。
収集対象データは、レコーダー・パケット として実装されます。
特定の種類の収集対象データに関する情報を格納する新しいレコーダー・パケット・タイプを定義できます。
本製品には、一連のレコーダー・パケット・タイプが用意されています。
パケット・タイプとしては、プロキシー・パケット、ソケット・パケット、HTTP パケット、SAP パケット、および Citrix パケットがあります。
- 新しい種類のデータを収集する新規レコーダー、または異なった記録手法を使用する新規レコーダーを作成する。本製品には、一連のレコーダーが用意されています。
用意されているレコーダーとしては、HTTP プロキシー・レコーダー、Socks プロキシー・レコーダー、ソケット・レコーダー、SAP レコーダー、および Citrix レコーダーがあります。
- データの記録対象となる新規クライアントを作成する。
クライアントは必ずしもアプリケーションとは限らず、アプリケーションを始動する機能であることもあります。本製品には、一連のクライアントが用意されています。
クライアントとしては、アプリケーション、手動、Microsoft Internet Explorer、Mozilla Firefox、Generic Service Client、SAP クライアント、Citrix クライアント、および TN3270 クライアントがあります。
- 新規のレコーダー/クライアント・バインディングを定義する。
レコーダー/クライアント・バインディングは、クライアントが送信または受信したデータをレコーダーが収集できることを宣言します。
また、レコーダー/クライアント・バインディングでは、クライアント・デコレーター (レコーダーで記録できるようにクライアントを構成します) も定義できます。
例えば、本製品には、Internet Explorer の設定を変更して、このブラウザーがプロキシー・レコーダーを介してそのトラフィックを送信するようにできる、デコレーターが用意されています。
レコーダー・フレームワークの定義後には、新しい記録コンポーネントを使用できるようにユーザー・インターフェース (UI) を拡張できます。
以下のエレメントを拡張することができます。
- パケット・タイプ、レコーダー、およびクライアント。
特定のアイコンをこれらの要素に割り当てることができます。
- ウィザード。
特定のクライアントを構成するウィザード、特定のレコーダーを構成するウィザード、複数のレコーダーをまとめて構成するウィザード、または 1 つのクライアントと複数のレコーダーをまとめて構成するウィザードを定義できます。
記録フレームワークには、3 つの主な UI コントリビューションがあります。
- 「新規記録セッション」ウィザード。このウィザードでは、使用するクライアントを選択し、次に記録手法 (つまりレコーダー) を選択して、最後にクライアントおよびレコーダーの構成の詳細を設定することができます。
このウィザードには拡張をコントリビュートできます。
詳しくは、レコーダーおよびクライアントのウィザードの定義を参照してください。
- 「記録コントロール」ビュー。このビューには、アクティブな記録セッション、および関係するレコーダーとクライアントが表示されます。このビューには、収集されたデータの要約と、レコーダーおよびクライアントが発行したメッセージが表示されます。
拡張により、このビューに表示されるラベルおよびアイコンをコントリビュートできます。
レコーダーまたはクライアントが送信したすべてのユーザー・メッセージもこのビューに表示されます。
- 「記録セッション・エディター」。これは、記録セッション (.recsession) ファイルをダブルクリックしたときに開きます。
このエディターには「記録コントロール」ビューと同じ情報が表示されますが、収集されたデータに関するより詳しい内容が含まれています。
拡張により、このエディターにアクション、ラベル、およびアイコンをコントリビュートできます。