テスト内のエレメントについてパフォーマンス要件を定義することができます。 これらの要件によって、受け入れ可能なパフォーマンスしきい値を指定し、サービス・レベル・アグリーメントを検証します。
このタスクについて
パフォーマンス要件の設定は、プロトコル固有のテスト・エレメント、スケジュール・エレメント、カスタム・コードによって作成されるデータ、および収集されたリソース使用量データに対して行うことができます。 パフォーマンス要件は、標準 または補足 として定義します。 標準のパフォーマンス要件は、それが失敗すると、実行全体が失敗したと宣言する原因になるほど重大だと判断される要件です。
補足のパフォーマンス要件は、重要ではありますが、実行の失敗の原因になるほど重大ではありません。 例えば、補足のパフォーマンス要件は、WebSphere® PMI Monitoring によって提供される、きわめて具体的なデータ項目を検証するための開発側からの要求である場合があります。
手順
テスト内のエレメントについてパフォーマンス要件を定義するには、以下のようにします。
- テスト・ナビゲーターで、テストを参照し、ダブルクリックします。 テストが開きます。
- 「テスト・コンテンツ」エリアで、要件を設定するページまたは要求を選択します。 複数のページまたは複数の要求を選択することができます。
- 「テスト・エレメント詳細」エリアで、「拡張」タブをクリックし、「パフォーマンス要件の使用可能化」を選択します。 ページまたは要求に適用するパフォーマンス要件のテーブルが表示されます。
- 定義するパフォーマンス要件をクリックし、定義を以下のように追加します。
オプション |
説明 |
名前 |
パフォーマンス要件の名前を変更してわかりやすくすることができます。 ただし、要件名を変更すると、パフォーマンス要件レポート (変更後の名前を使用) とその他のレポート (デフォルト名を使用) の間で不一致が生じます。 したがって、要件名を変更する場合には、必ず元の名前を把握しておいてください。 |
演算子 |
演算子を選択します。 |
値 |
値を入力します。 |
標準 |
要件を標準 にする場合に選択します。 標準要件によって、テストが不合格という判断になることがあります。 要件を補足 にする場合はクリアします。 一般的に、補足要件は、内部で追跡される要件のために使用されます。 補足要件によって実行が失敗してはなりません。補足結果はパフォーマンス要件レポートの 2 ページ分に制限されます。 |
- オプションで、定義された要件を他のテスト・エレメントに適用します。
- 「テスト・コンテンツ」エリアで、要件を設定するテスト・エレメントを選択します。 エレメントは同じタイプである必要があります (例えば、すべてのページ・エレメント)。
- 「要件」テーブルで、要件の行を右クリックし、「要件のコピー」を選択します。
- オプションで、「未定義要件を非表示」を選択して、要件が未定義であることを意味する陰影付きの行を非表示にし、見やすくすることができます。
- 要件を選択して「クリア」をクリックし、要件の定義を除去します。 要件は使用可能なままであり、再定義できます。
- テスト・エレメントについていくつかの要件を定義した後、テストに対して定義したすべての要件を表示したい場合があります。 これを行うには、以下のようにします。
- 「テスト・コンテンツ」エリアで、テストの名前 (ルート) をクリックします。
- 「テスト・エレメント詳細」エリアで、「パフォーマンス要件」タブをクリックします。 「パフォーマンス要件」ページには、テスト内で定義されたパフォーマンス要件の要約が表示されます。
- 元の要件定義にナビゲートするには、要件の行をダブルクリックします。
例
パフォーマンス要件は、テストまたはスケジュール内で定義することができます。 テスト内で要件を定義すると、たとえ複数のテスト・エレメントを選択して、これらのすべてに要件を同時に適用した場合であっても、要件は各テスト・エレメントに個別に定義されます。 スケジュールで要件を定義すると、テスト・エレメントの集約にその要件が適用されます。
例えば、テストですべてのページを選択し、「ページの平均応答時間 [ミリ秒] [実行]」要件を 5 秒未満でなければならないと定義するとします。 つまり、テストのページで応答時間が 6 秒の場合、そのページの要件は不合格となります。
応答時間が 5 秒未満のページは合格になります。
スケジュールを開き、「すべてのページの平均応答時間 [ミリ秒] [実行]」が 5 秒以内でなければならないという要件を定義するとします。 これにより、すべてのページの平均応答時間が測定されます。 1 つのページの応答時間が 30 秒であっても、その 1 つのページの負の効果に対して反対の効果をもたらすのに足りるだけの低さの応答時間をもつページが十分にあれば、要件は合格となります。
スケジュール内で要件を定義することについて詳しくは、『スケジュールにおけるパフォーマンス要件の定義』を参照してください。