z/OS (OS/390®) での Rational Performance Tester Agent のインストール

z/OS® オペレーティング・システムに IBM® Rational® Performance Tester Agent Controller をインストールできます。

前のバージョンの Agent Controller のアンインストール

8.2 より前のバージョンの Agent Controller がインストールされている場合は、このバージョンをインストールする前に、古いバージョンのエージェントを停止してアンインストールしてください。 バージョン 8.2 以降の Agent Controller を削除する必要はありません。

オペレーティング・システム環境の構成

  1. Agent Controller 用のインストール・ディレクトリーを作成します。 例えば、mkdir /u/rpt/IBM/RAC などです。
  2. ASSIZEMAX=2147483647 を設定します。 これには、システム・プログラマーのサポートが必要となる場合があります。
  3. Agent Controller の開始に使用されるユーザー ID の .profile に、以下のエクスポート・コマンドを追加します。
    export RASERVER_HOME={インストール・ロケーション}
    export LIBPATH=$LIBPATH:{インストール・ロケーション}/lib:{java インストール環境へのパス}/bin:
        {path to java installation}/bin/classic:[xml4c installation path]/lib
    export PATH=$PATH:{インストール・ロケーション}/bin:{java インストール環境へのパス}/bin
    export _BPX_SHAREAS="NO"
    ここで、インストール・ロケーション は、Agent Controller のインストール先ロケーションの絶対パスです。
注: 環境変数を設定した後で、java -fullversion コマンドを使用して、Java™ のバージョンを確認できます。 Java バージョン 1.6 以降が必要です。

Agent Controller のインストール

Rational Performance Tester Agent には、Agent Controller および Load Generation Agent が組み込まれています。Rational Agent Controller は、応答時間明細フィーチャーのデータを収集し、SOA プロトコルでの Web サービス・スタブの始動と制御をサポートするために使用されます。Load Generation Agent は、仮想ユーザーを使用してテスト中のアプリケーションに対する負荷を生成するために使用されます。

  1. Rational Agent Controller (RAC) for z/OS をダウンロードします。これは、ここから入手可能です。
  2. ダウンロードした rac.zos_V8.3.5.zip から rac.zos.31bit.zip を解凍します。
  3. rac.zos.31bit.zip から rac.jre.31bit.paxrac.zos.31bit.pax を解凍します。 rac.zos.31bit.zip には、RAC の使用許諾契約書が含まれています。
  4. z/OS コンピューターにログインし、RAC を格納するためのディレクトリーを作成します (例: /usr/lpp/RAC_8.3.5)。
    注: このディレクトリーを格納するために、300 MB 以上の空きディスク・スペースがファイル・システム上に必要です。
  5. Agent Controller の開始に使用されるユーザー ID の .profile に、以下のコマンドを追加します (/usr/lpp/RAC_8.3.5 部分は実際のインストール・ディレクトリーに置き換えます)。
    export RASERVER_HOME=/usr/lpp/RAC_8.3.5
      export LIBPATH=$LIBPATH:/usr/lpp/RAC_8.3.5/lib:/usr/lpp/RAC_8.3.5/jre/J7.0/bin:/usr/lpp/RAC_8.3.5/jre/J7.0/bin/classic:/usr/lpp/ixm/IBM/[xml4c installation path]/lib
      export PATH=$PATH:/usr/lpp/RAC_8.3.5/bin:/usr/lpp/RAC_8.3.5/jre/J7.0/bin
      export _BPX_SHAREAS="NO"
  6. rac.jre.31bit.paxrac.zos.31bit.pax を、z/OS コンピューター上の一時的な場所に移動します。例えば、/tmp/rac.jre.31bit.pax/tmp/rac.zos.31bit.pax です。
  7. インストール・ディレクトリー (/usr/lpp/RAC_8.3.5) に移動し、以下のコマンドを実行します。
    pax -ppx -rvf /tmp/rac.zos.31bit.pax
  8. インストール・ディレクトリー内に、jre という名前の新しいサブディレクトリーを作成します。
  9. この新しい jre ディレクトリー /usr/lpp/RAC_8.3.5/jre に移動し、以下のコマンドを実行します。
    pax -ppx -rvf /tmp/rac.jre.31bit.pax
  10. インストール・ディレクトリー /usr/lpp/RAC_8.3.5 に再び移動し、以下のコマンドを実行します。
     extattr +p lib/*.so
  11. インストール・ディレクトリーの bin サブディレクトリー /usr/lpp/RAC_8.3.5/bin に移動し、以下のコマンドを実行します。
     ./SetConfig.sh
  12. java の完全修飾パスを入力するようにプロンプトが出された場合は、/usr/lpp/RAC_8.3.5/jre/J7.0/bin/java を指定します。 java を /usr/lpp/RAC_8.3.5 以外の場所にインストールした場合は、相当するパスを指定します。
  13. ネットワーク・アクセス・モードについてのプロンプトが出された場合は、「ALL」を指定します。「セキュリティーが使用可能」には、デフォルトの設定値 (FALSE) を使用します。
  14. ここで、前述のステップ 6 の /tmp/rac.jre.31bit.pax ファイルと /tmp/rac.zos.31bit.pax ファイルを削除して構いません。
    注: z/OS エージェントに大きなワークロードを実行する前に、ASSIZEMAX=2147483647 を設定することにより、ユーザーごとの最大アドレス・スペース・サイズを調整することをお勧めします。ASSIZEMAX の設定方法については、システム管理者にお問い合わせください。

再生のための Agent Controller の使用

IBM Rational Performance Tester バージョン 8.3 以降では、z/OS では Load Generation Agent を使用できません。代わりに、Rational Agent Controller (RAC) が使用されます。したがって、z/OS エージェントでテストを再生する場合は、Load Generation Agent の代わりに RAC エージェントを使用するようにワークベンチに指示する必要があります。これを行うには、以下に示すように、eclipse.ini に -DrptACScheduleLaunch オプションを追加してから、Rational Performance Tester を起動します。 このオプションを使用すると、Rational Performance Tester ワークベンチは、すべてのエージェントが RAC ベースであると見なします。従って、z/OS エージェントを使用するスケジュールの中で z/OS 以外のエージェントを使用する場合は、すべてのエージェントに RAC をインストールしておく必要があります (Windows/Linux/AIX マシンに RAC エージェントと Load Generatation Agent の両方をインストールできます)。
-vm
  C:¥Program Files¥IBM¥SDP¥Majordomo¥jdk¥jre¥bin¥javaw.exe
  -startup
  plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.1.1.R36x_v20101122_1400.jar
  -install
  C:¥Program Files¥IBM¥SDP
  --launcher.library
  plugins/org.eclipse.equinox.launcher.win32.win32.x86_1.1.2.R36x_v20101222
  -vmargs
  -Xquickstart
  -Xms40m
  -Xgcpolicy:gencon
  -Xscmx48m
  -Xshareclasses:name=IBMSDP_%u
  -Xmx1200m
  -DrptACScheduleLaunch
  -Xjit:disableValueProfiling

z/OS (OS/390) での Agent Controller の始動および停止

z/OS (OS/390) での Rational Performance Tester Agent Controller のアンインストール


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