テスト・エディターの拡張

パフォーマンス・テスト・ソフトウェアには、Test and Performance Tools Platform (TPTP) を拡張して、新しいエディターおよびプロトコル拡張を作成するためのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) クラスがあります。

このタスクについて

パフォーマンス・テストで使用するエディターは、TPTP の定義済みエディター・フレームワークを拡張したものです。エディターは、ファイル・タイプ (スケジュール、テスト、またはデータプールなど) に基づいて TPTP によってロードされます。

パフォーマンス・テスト・エディターは、共通フレームワーク、エディター、およびプロトコル・レイヤーという複数のレイヤーで構成されています。
  • 共通フレームワーク・レイヤーは、主に抽象クラスおよびインターフェースで構成されていますが、いくつかのユーティリティー・ライブラリーによっても構成されています。共通フレームワークは、TPTP エディター・アーキテクチャーによって初期化されます。
  • エディター・レイヤーは、共通フレームワーク・レイヤーのクラスを拡張して、そのモデルに特定の実装を提供します。
  • プロトコル・レイヤーは、基本レイヤーと従属レイヤーのいずれでも構いません。基本レイヤーは、HTTP などの他のプロトコルに依存していません。従属レイヤーは、他のプロトコルの上に構築されます (例えば、HTTP 上の Siebel)。プロトコル・レイヤーは、単一エディター・レイヤーの上に実装されます。

モデル・ファイル内でエディターを開く必要がある場合、TPTP がこの特定のモデルを処理できるエディターを判別してロードし、特定の拡張を初期化します。共通フレームワーク・レイヤーは、ハンドラー・クラス (com.ibm.rational.common.test.editor.framework.extensions.CommonEditorExtension クラス) を実装します。エディター・レイヤーは、エディター・レイヤーによって拡張される必要がある com.ibm.rational.common.test.editor.framework.TestEditor クラスのインスタンスを作成します。TestEditor オブジェクトが作成されると、モデル・データを表示するためのユーザー・インターフェース (UI) ウィジェットおよびコンポーネントが作成されます。

TestEditor クラスは、TPTP (CommonEditorExtension を介して)、モデル (CBTest メンバー変数を介して)、Eclipse、および具体的なプロトコル・コード間のブリッジを提供します。エディターがユーザーによって閉じられたり再ロードされると、TestEditor クラスの最初のインスタンスは破棄され、新しいインスタンスが作成されます。

エディターは、対応するモデルから出るデータのみをサポートします。パフォーマンス・テスト・エディターのエディター・レイヤーは、ロード・テスト・クラスと呼ばれます。ロード・テスト・クラスは、LoadTestEditorExtension 拡張ポイントを介して具体的な LoadTestEditor クラスおよび CommonEditorExtension クラスを作成することによって、TestEditor クラスを拡張します。

レコーダー拡張サンプルについては、プラグイン com.ibm.rational.test.lt.sdksamples.editor.socket を参照してください。


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