テスト生成のためのデータ相関の実装

テスト生成のためのデータ相関を実装するには、com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen.proto.IProtoElementAdapter、 com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen.DataCorrelator、および com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen.IDCStringLocator クラスについて十分理解している必要があります。

テスト生成とスクリプト編集のためのデータ相関を実装するには、データ・ソースおよび置換子をモデル・エレメントと関連付けることができるよう、モデル・エレメントで com.ibm.rational.test.lt.models.behavior.data.DataSource および com.ibm.rational.test.lt.models.behavior.data.Substituter を拡張する必要があります。また、それらのクラスを拡張する場合、置換子およびデータ・ソースをモデルに存続させるコードを実装していることを確認してください。詳しくは、モデルに関する文書を参照してください。

データ相関プラグイン com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen に定義されている拡張ポイント DCTestgenProto を拡張する独自のプラグインを作成する必要があります。 この拡張ポイントを拡張するには、com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen.proto に定義されているインターフェース IProtoElementAdapter をコードに実装する必要があります。 次に、DCTestgenProto 拡張ポイントを拡張するときに、以下の項目を使用します。
  • ID - これは拡張の固有の ID です。
  • Name - ユーザーに意味のある名前。
  • Point - com.ibm.rational.test.lt.datacorrelation.testgen.DCTestgenProto 拡張ポイント
その他のエレメント詳細は以下のとおりです。
  • class - これは、IProtoElementAdapter を実装するクラスの絶対パス名です (プラグイン名を含む)。
  • protoType - このプラグインが処理するモデル・エレメントのタイプ。例えば HTTP では、処理されるモデル・エレメントは com.ibm.rational.test.lt.models.behavior.http.HTTPRequest です。
  • generic - これは、true または false になるブール値です。値が true のときは、同じ protoType を処理する他のプラグインがある場合はこのプラグインが最後に呼び出されることを意味します。
  • uniqueID - この ID はすべてのデータ相関子間で固有です。

データ相関拡張ポイントを拡張すると、メインのデータ相関エンジンは、ユーザーが定義したモデル・タイプのすべてのエレメントを含むコードを呼び出します。

testgen 時のデータ相関には 2 つの部分があります。最初の部分は、testgen 時に発生する自動データ相関です。これは、DataCorrelator.CorrelateAll() への呼び出しによって発生します。testgen によってこのメソッドが自動的に呼び出されると、このメソッドは次にプラグイン内の 2 つのメイン・メソッドを呼び出します。これらのメソッドは、IProtoAdapter.findSubs() および IProtoAdapter.findReference() です。 findSubs() メソッドは、メソッドに渡される現行エレメントで検索された置換子のリストを戻します。置換子が見つからなかった場合は NULL を戻します。findReference() メソッドは、 メソッドに渡される置換子への参照を検索します。置換子の前のエレメントで参照の検索を開始し、 適合する参照が見つかるまでテスト・スイート内で後方検索し続けます。参照が見つからない場合、 NULL を戻します。検索可能なすべての相関を検索するには、CorrelateAll を使用します。これは、ユーザーがテスト編集時に手動で検索しなくてもよいようにするためです。

ユーザーが置換サイトや参照を作成する場合、または置換サイトと参照の間の相関を作成する場合、IProtoAdapter クラスのその他の部分はテスト編集時に呼び出されます。独自のタイプの置換子やデータ・ソースを作成する場合、makeDataSource() および makeSub() メソッドが使用されます。ユーザーには、必要なオフセットとテキストに関するすべての情報を持つ DCStringLocator クラスが渡されます。この DCStringLocator を使用して、作成する置換子またはデータ・ソースを決定してから、IDataCorrelator を呼び戻します。これにより相関、置換子、およびデータ・ソースがモデル内に作成されます。IDataCorrelator クラスに関する文書を読んで、目的に適したメソッドを確認してください。


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