IBM® Rational® Performance
Tester Extension for SAP Solutions では、SAP R/3 アプリケーションのパフォーマンスをテストできます。
情報を提供するパフォーマンス・テストの結果は、テスト開発が正常であることに依存しています。
SAP アプリケーションのパフォーマンス・テストの実行時には、以下の各ステージが、有意義なテスト結果の生成につながります。
- テスト作成。 テストを作成するには、SAP GUI クライアントでセッションを記録します。 一般に、記録されたセッションは SAP R/3 サーバーへのログオン時に開始されます。 関連するパフォーマンス・テストを作成するためにアプリケーションと対話します。ログアウトするとセッションが終了します。 記録されたセッションは、トランザクションと SAP 画面に分割されます。 応答時間測定と検査ポイントは、トランザクションと SAP 画面に自動的に追加されます。
- テストの編集。 記録終了後に、各トランザクションおよび SAP 画面でイベントを編集できます。 「SAP プロトコル・データ」ビューでは、SAP 画面のスナップショットを使用してイベントを編集できます。 記録されたテストの値を変数テスト・データに置き換えるか、または動的データを SAP テストに追加できます。 また、テストが予期どおりに動作することを検証する目的で、フィールド値またはウィンドウ・タイトルに検査ポイントを設定できます。
- テストの検証。 テストをデプロイする前に、単一の仮想ユーザーとしてテストを手動で実行して、最小サーバー・ロードの公称環境でテストが円滑に実行され、予期される結果が生成されることを確認することができます。 複数のテスト編集および検証サイクルを経て、テストを堅固なものにすることができます。
- スケジュールを組み込んだワークロード・エミュレーション。 テストを予期どおり繰り返し実行する際、多数の仮想ユーザーにより生成されるワークロードをエミュレートする目的で、実行スケジュールおよびユーザー・グループを指定します。 仮想テスターのリソースを最小限に抑えた状態でサーバーの高い負荷をシミュレートするために、SAP バッチ入力テストをスケジュールに追加できます。
- スケジュールの実行。 スケジュールを実行し、リモート・ホストでホスト可能な仮想ユーザーに対してテスト実行をデプロイします。 各仮想ユーザーは、SAP
GUI クライアントのインスタンスを実行します。 応答時間結果は SAP R/3 サーバーにより提供され、記録されます。 検査ポイントが検査され、結果が記録されます。
- 結果の評価。 実行時に生成される各種レポートから、SAP パフォーマンス・テストの結果を評価します。 カスタム・レポートを設計することもできます。