ReportAction 拡張ポイント

ReportAction では、「レポート」画面や「パフォーマンス・テストの実行」ビューで直接対話できます。レポート・メニューやツリー内のメニュー項目を使用可能にする場合、およびプロトコルの「カウンター」ウィザードを拡張する場合は、この拡張ポイントを使用します。 汎用の ReportActions のインプリメンターは、抽象クラス com.ibm.rational.test.lt.execution.results.actions.ReportAction を拡張する必要がありますが、AddCounterAction のインプリメンターは、plugin.xml の関連データを指定するだけで済みます。

以下の表では、ReportAction 拡張ポイントのエレメントおよび属性について説明します。

エレメントおよび属性 説明
ReportActionGroup レポートのメニュー内でのレポート・アクションの位置を定義する、ReportActions のメニューのグループ化を行います。
     menuPos レポート・メニュー内でのメニュー・グループの位置。有効な値は、「start」(上部)、「mid1」、「mid2」、および「end」(下部) です。
ReportAction パフォーマンス・テスト・レポートおよび「パフォーマンス・テストの実行」ビューで対話機能を提供します。 レポートでのアクションの動作を定義します。
     groupID この ReportAction メニュー項目を含む ReportActionGroup (メニュー・グループ) の ID。
     actionprovider com.ibm.rational.test.lt.execution.results.ReportAction を拡張する動作プロバイダー。
     Menutext このメニュー項目のテキスト。
     Icon このメニュー項目のアイコンへのプロジェクト相対パス。
     Tooltip メニュー項目のツールチップ。
AddCounterAction 指定した統計記述子 (カウンター) を追加および除去するためのウィザードを表示します。
     groupID このウィザード・アクションを含む ReportActionGroup の ID。
     Menutext エージェントのメニュー・テキスト。
     Icon このアクションのウィザード内のアイコンへのプロジェクト相対パス。
     Tooltip このアクションのツールチップ。
     allowAllAvailable true を設定すると、「結果に表示されるように自動的にグラフィックに localizedCounterCategoryName カウンターを追加します」というチェック・ボックスがウィザードの下部に表示されます。ユーザーがこのチェック・ボックスを選択すると、AddCounter アクションの仕様を満たす統計モデルに表示されるすべてのカウンターが、フォーカスの置かれているグラフィックに自動的に追加されます。 このフィーチャーの使用例については、Performance Test 製品の「リソース・カウンターの追加/除去」ウィザードを参照してください。
     agentID この追加ウィザード・アクションの適用先となる TRCAgent の ID を返します。エージェント ID を「not」と宣言すると、テスト中のシステムを指定できます。例えば、!com.ibm.rational.test.lt.execution.results.XMLStatisticalDataProcessor のように指定します。 「!」ID を宣言すると、それ以外のすべてのエージェントが対象になります。この属性を空白にすると、Performance Test 統計エージェントである com.ibm.rational.test.lt.execution.dataprocessor.XMLStatisticalDataProcessor がデフォルト設定となります。
     wizardIcon ウィザードのページに表示されるアイコンへのプロジェクト相対パス。
     modelBasePath 追加/除去アクションに対応するカウンターの AddCounterAction による取り込み元となる統計モデルからのルート・パスを指定します。
     cshelpID このウィザードのコンテキスト・ヘルプ ID。
     localizedCounterCategoryName このウィザードが処理するカウンターのタイプのローカライズされた説明。 このストリングは、ユーザーがレポートに追加している内容を説明するために、ウィザード内で置き換えられます。 例えば、「リソース・カウンターの追加/除去ウィザード」というストリングでは、「リソース・カウンター」は localizedCounterCategoryName になります。 上に示すように、この名前は複数形になります。
     showScale ユーザー・インターフェースのデータに与えられているスペースの範囲内で、そのデータを判読できるようにします。 showScale を true に設定した場合、ウィザードを使用すると、ユーザーは、カウンターのスケールをカウンター相互を基準にして調整できます。 さらに、ウィザードを使用してデータをレポートに追加すると、推奨のスケールを計算することもできます。 このフィーチャーの使用例については、Performance Test 製品の「リソース・カウンターの追加/除去」ウィザードを参照してください。
     showScope 「Scope」とは、統計モデルでのデータの取り込み元となるノードのことを指します。true を設定すると、ユーザーは、カウンターの有効範囲を指定するコントロールを使用できるようになります。 有効範囲は以下のとおりです。
  • 「すべてのロケーション」: データは、AddCounterAction の仕様を満たすデータを持つモデル内のすべてのノードから取り込まれます。
  • 「テスト中のシステム」: データは、「RPT 統計エージェント」を収容していないいずれかのノードから取り込まれます。このことは、このノードが「ドライバー・ノード」であることを意味しています。
  • ロケーションの選択」: データは、レポートにフォーカスが置かれているノードからのみ取り込まれます。
このフィーチャーの使用例については、Performance Test 製品の「リソース・カウンターの追加/除去」ウィザードを参照してください。
     showAgents true を設定すると、このウィザードには、エージェントがツリー階層で表示されます。エージェントが含まれていない場合や、false を設定した場合は、ルート・オブジェクトとして記述子が表示されます。
     defaultScope ウィザードで使用されるデフォルトの有効範囲を指定します。「Scope」とは、ウィザードでのデータの取り込み元となるノードのことを指します。このエレメントは、showScope 属性の指定の有無に関係なく使用できます。有効な入力項目は、「CURRENT」、「SUT」、および「ALL」です。
Enablement アクションが表示され、選択可能になる場合を制御します。
type このアクションを有効にする選択済みのオブジェクト型を指定します。 レポートまたは「パフォーマンス・テストの実行」ビュー (PTR) で識別できる任意のオブジェクトを有効なタイプとして指定できます。例えば、PTR またはレポート内に表示される図表などが挙げられます。
path 表示を制御します。 パスを指定していない場合、メニュー項目は、「type」が有効なすべての選択項目で表示されます。 「path」では、メニュー項目の表示について、選択したオブジェクト内部で参照されるデータまでのモデル・パスも指定できます。 path には、ワイルドカードを指定できます。また、複数のパスを指定することもできます。パスの指定例を以下に示します。
<path value="Pages,Response Time,*,Average Cumulative"/>
runstate 使用可能性 (表示以外) を実行状態ごとに制御します。 true を設定すると、実行が進行中の場合にのみメニュー項目が有効になります。
Filterstate 使用可能性 (表示以外) をフィルター状態ごとに制御します。 true を設定すると、選択されたオブジェクトがフィルター済みの場合にのみメニュー項目が有効になります。
以下に示すのは、ReportAction 拡張ポイントの例です。
<extension
		point="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.ReportAction">

	<ReportAction
			groupId="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.ImportGroup"
  			menutext="%IMPORT_RESMON_COUNTERS"
			tooltip="%IMPORT_RESMON_COUNTERS_TOOLTIP"
			icon="icons/elcl16/import_resmon_data.gif"
			actionprovider="com.ibm.rational.test.lt.execution.rm.actions.ImportResourceCounters"
		<Enablement>
			<type objecttype="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.view.countertree.MonitorTreeObject"/>
			<type objecttype="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.view.countertree.GraphicTreeObject"/>
			<type objecttype="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.view.graphics.Graphic"/>
			<runstate active="false"/>
		</Enablement>
	</ReportAction>
	<AddCounterAction
			agentID="!com.ibm.rational.test.lt.execution.dataprocessor.XMLStatisticalDataProcessor"
			allowAllAvailable="true"
			cshelpID="add_resource_wiz"
			defaultScope="ALL"
			groupId="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.addcountersgroup"
			icon="icons/elcl16/add_res_ctr.gif"
			localizedCounterCategoryName="%RESOURCE_COUNTERS_DESCRIPTION"
			menutext="%ADD_RESOURCE_COUNTER"
			showAgents="true"
			showScale="true"
			showScope="true"
			tooltip="%ADD_RESOURCE_COUNTER_TOOLTIP"
			wizardIcon="icons/wizban/add_res_wiz.gif"
		<Enablement>
			<type objecttype="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.view.graphics.Graphic"/>
			<type objecttype="com.ibm.rational.test.lt.execution.results.view.countertree.GraphicTreeObject"/>
		</Enablement>
	</AddCounterAction>
</extension>

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