応答時間明細は、アプリケーション・モニターの 1 つであり、システムの稼働に伴ってテスト中のシステムの各部分で消費される時間を示します。応答時間明細ビューは、テストまたはスケジュールの特定の実行を基にしたページ・エレメント (URL) と関連付けられています。このビューは、テスト中のシステムの「内側」を示しています。これは、データ収集の仕組みがロード・ドライバーではなく、テスト中のシステム上に存在するためです。応答時間明細では、IBM® WebSphere® Application Server または BEA WebLogic Server で実行されているアプリケーションの Java™ EE メソッド・レベルと、Java EE メソッドからプレーン・オールド Java オブジェクト (POJO) への呼び出しまで掘り下げた情報が提供されます。
応答時間明細データは HTTP テストおよび SOA テストから収集できます。SAP などのその他のプロトコルには応答時間明細は適用されません。
通常、応答時間明細をリアルタイムで収集するのは開発環境、つまりテスト環境であり、実稼働環境ではありません。応答時間明細データを収集するには、テスト時またはスケジュール上でこのデータを使用可能にして、収集対象のデータ量を構成する必要があります。
データ収集インフラストラクチャーにより、応答時間明細データが収集されます。 アプリケーションが実行され、データの収集元となる各アプリケーション・サーバーでは、データ収集インフラストラクチャーがインストール済みで、実行されている必要があります。さらに、各アプリケーション・サーバーを構成、つまりインスツルメント して、データ収集インフラストラクチャーを使用する必要があります。 データ収集インフラストラクチャーのインストールの詳細については、インストール・ガイドを参照してください。
IBM Rational® Performance Tester により、応答時間明細データを収集するための限定された機能が提供されます。応答時間明細データは、1 つのアプリケーション層で最大 4 つのプロセッサー・コアについて収集できます。応答時間明細の拡張された収集については、Rational アカウント担当員に連絡し、IBM Rational Application Performance Analyzer についてさらに学習してください。