テストの記録後に、テストをより小さなテストに分割できます。 テストを分割することで、小さいテストによるモジュラー・ビルディング・ブロックを作成し、これらを組み合わせて大きなテストを構築することができます。 元のテストは変更されません。
このタスクについて
テスト分割機能を使用すれば、多くの機能ステップを含んだ比較的長いシナリオをアプリケーションに対して記録した後、エディターを使用して、多くの小さなテスト・セグメントにテストを分解し、それをスケジュール内で様々な順序で実行することができます。 ウィザードでは、分割したテスト間でどの変数を残す必要があるかが判別され、カスタム・コードの記述が不要なリンクが作成されます。
手順
- テスト・ナビゲーターで、テストを参照し、ダブルクリックします。 テストが開きます。
- 新規テストに分割する、テストの 1 つ以上のエレメントを選択します。 連続したエレメントを選択する必要があります。 テストのルート・ノードの直接の子であるエレメント (変数コンテナーを除く) を選択します。
- 選択されたエレメントを右クリックし、「新規テストとして選択を保存」を選択します。
- 「新規テストとして選択を保存」ウィンドウで、新規テストのファイル名を入力し、オプションで、分割されたテストの説明またはコメントを入力します。
- 「各テストの開始時にコメントにも説明テキストを使用」を選択し、分割されたテストの開始時にコメントとして「説明/コメント」フィールドを追加します。
- 「エディター内の選択項目にマークを付ける」を選択し、
[N-> (N は、保存された選択項目数に対応する正整数) の形式のマークを使用して元のテストの選択項目にマークを付けます。
例えば、初めて新規テストとして選択項目を保存する場合、元のテストの選択項目には [1-> という ID を使用してマークが付けられます。 3 つの選択項目を保存する場合、元のテストには、[1->、[2->、および
[3-> という ID を使用してマークが付けられます。
- 「次へ」をクリックします。
「エディター内の選択項目にマークを付ける」を選択すると、テストを複数の部分に分割しやすくなります。 エディター内のマークは、テストを閉じたときに除去されます。 マークが付いたテスト・エレメントを保存することはできません。 選択されたテスト・エレメントを再度保存する場合は、右クリックして、「範囲のクリア (Clear Range)」を選択し、マークを除去します。
- オプション: 「新規テストとして選択を保存」ウィザードの次のページで、分割した結果として実行される変更を検査します。 通常、「変数によってテストをリンク」および「HTTP 固有の変更点」は選択したままにします。これらのオプションをクリアすると、分割テストが使用できなくなるか、または予期できない結果を招くことがあります。
ただし、ある特定のデータをテスト間で相関させたくない場合は、特定の「変数によってテストをリンク」ボックスをクリアすることができます。
- 「完了」をクリックします。
タスクの結果
新規テストが選択されたエレメントから作成されます。 テストの分割によって作成されたテスト変数は、新規テストの「テストの分割で作成された変数」コンテナーにリストされます。 最良の結果が得られるように、新規テストの「テストの分割で作成された変数」コンテナーを開いて、変数が作成され、新規に分割されたテストの前に実行されるテストによる値が割り当てられていることを確認してください。 テスト変数について詳しくは、『テスト変数について』および『テスト変数の宣言と代入』を参照してください。
元のテストは、「エディター内の選択項目にマークを付ける」オプションが選択された場合、マークが付けられます。 マークを除去するには、元のテストの選択されたエレメントを右クリックし、「範囲のクリア (Clear Range)」を選択します。 また、新規テストを削除するようにプロンプトが出されます。 新規テストを削除する場合は、「はい」を、保持する場合は、「いいえ」をクリックします。
例
テストを分割するときに行う選択に注意し、分割テストをスケジュール内に配置し直します。 記録された visitIBM テストには、以下のアクションが含まれていると想定してください。
- サーバーへのログオン。
- サーバー上でのエントリーの作成と、エントリーの除去。
- エントリーの編集、変更が実行されたことの検査、およびエントリーの復元。
- サーバーからのログオフ。
このテストを、ログオン、作成、編集、およびログオフの 4 つの部分に分割します。 テストは 4 回分割する必要があります。
- visitIBM を開き、ログオン・アクションを選択します。 「ログオン」アクションを含む新規テスト・ログオンの名前を指定します。
- 「作成」アクションを選択します。 新規テスト「作成」の名前を指定します。
- 「編集」アクションを選択します。 新規テスト「編集」の名前を指定します。
- 「ログオフ」アクションを選択します。 新規テスト「ログオフ」の名前を指定します。
次に、データプールから選択された仮想ユーザーを実行するスケジュールを作成します。 各仮想ユーザーは、「ログオン」テストを実行し、
作成と編集のテストのさまざまな組み合わせを実行して、最終的に「ログオフ」テストを実行します。
ここで注意が必要なのは、テストを分割するとき、「作成」テストは「編集」テストが使用する変数を初期化した可能性があるということです。 したがって、実行順序を逆にする (すなわち、「作成」テストの前に「編集」テストを実行する) 場合、テストが共用する変数が初期化されて正しく設定されていることを確認してください。