応答時間明細データのインポート

IBM® Tivoli® Monitoring を使用すれば応答時間明細データをヒストリカル・モードで収集できるため、スケジュールの実行後にこのデータをインポートできます。応答時間明細データは、テスト・レポートまたはスケジュール・レポートにインポートできます。

始める前に

モニター・サーバーとして、IBM Tivoli Monitoring for Transaction Performance、IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere®、IBM Tivoli Composite Application Manager for Response Time Tracking、または IBM Tivoli Composite Application Manager for Application Diagnostics を使用できます。応答時間明細データをインポートするときには、すべてのコンピューターのクロックが同期されていることを確認してください。クロックが同期されていないコンピューターから応答時間明細データをインポートする場合は、「パフォーマンス・テストの実行」ビューの「時間オフセットの修正」機能を使用して、クロック・スキューを調整できます。また、管理サーバーがトランザクション名内の Uniform Resource Identifier (URI) を切り捨てないようにしてください。管理サーバーがトランザクション名内の URI を切り捨てると、応答時間明細データは表示されません。管理サーバーがトランザクション名内の URI を切り捨てた場合は、管理サーバー上で TEXTSTRING_LENGTH プロパティーの値を大きくしてください。

このタスクについて

通常、応答時間明細は、開発環境よりも現行の実稼働環境からインポートします。実稼働環境でアプリケーションを分析する場合、処理するデータは、データベースに保管されており、分析のために照会、収集、インポートされる過去のアクティビティーのデータです。

手順

  1. 「パフォーマンス・テストの実行」ビューで実行結果のセットを右クリックし、メニューから「応答時間明細データのインポート」をクリックします。あるいは、レポートを右クリックし、メニューから「応答時間明細データのインポート」をクリックします。
  2. IBM Tivoli Monitoring サーバーのロケーションを指定します。
    1. 「ホスト」フィールドで IBM Tivoli Monitoring サーバーの IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を入力します。
    2. モニター・サーバーのユーザー ID とパスワードを「認証」に入力します。
    3. 必要に応じて、「接続」情報を変更します。通常、Tivoli システム管理者がこの情報を指定します。
    4. 「パスワードの保管」を選択して、パスワードをローカルに保管します。パスワードを保管しない場合、構成済みロケーションの編集中や、ロケーションを使用するテスト・スケジュールの実行中に、(ホスト・システムの構成によっては) パスワードの保管を求めるプロンプトが表示されることがあります。
    5. 「次へ」をクリックします。
  3. データをインポートする時間枠を指定します。

    特定の単位数で時間を 指定する場合は、一貫性のため「月」は 30 日、「年」は 365 日として定義されていることに注意してください。「日」は、暦日ではなく、24 時間を意味します。「時間間隔の指定」をクリックした場合、応答時間明細データをインポートする実行と一致するように、開始時刻と終了時刻が自動設定されます。選択した時間単位が、データをインポートするために「完了」をクリックした時点から減算され、開始時刻が算出されます。例えば、2 カ月を選択した場合、期間は、「完了」をクリックした直前の 60 日間 (1 日を 24 時間の時間枠とする) になります。 「詳細なインスタンス・レベル・データのインポート」または「集約された統計のインポート」を選択します。集約された統計のインポートは、IBM Tivoli Composite Application Manager for WebSphere サーバーからはできません。これを試行すると、エラー・メッセージが出されます。

    応答時間明細データをインポートしてテスト結果と相関する場合は、インスタンス・レベル・データをインポートします。インスタンス・レベル・データは正確なトランザクション URI (特定のページ・エレメント) に相関されます。集約された統計は相関されません。ウィザードの「トランザクション」ページに使用可能なすべてのトランザクションのリストが表示されます。「トランザクション・パターン」列に、記録される正確なトランザクションが示されます。正規表現が含まれているトランザクションをページ・エレメントに相関することはできません。 Tivoli システム管理者に連絡し、テストで使用した正確な URI のインスタンス・レベル・データが収集されていることを確認してください。

  4. 「次へ」をクリックします。
  5. データをインポートするポリシーまたはトラップを指定します。ポリシーまたはトラップがリストされていない場合、「戻る」をクリックして、ポリシーまたはトラップが収集された間隔を含むように時間枠を調整します。「次へ」をクリックします。
  6. データをインポートするホストを選択します。ここで、「ホスト」は 1 つ以上の IBM Tivoli Monitoring エージェントを実行するシステムを示します。次に「次へ」をクリックします。
  7. データをインポートするトランザクションを選択して、「次へ」をクリックします。
  8. インポート・データを保管する「プロファイル・プロジェクト」および「モニター」グループを選択します。「ファイル」 > 「インポート」をクリックしてデータをインポートした場合、デフォルトのプロジェクトおよびモニターを変更する必要があります。この場合、テスト・プロジェクトをプロファイル・プロジェクトとして、データを保管するレポートをモニターとして指定します。そうしない場合、データは正しくインポートされません。

次のタスク

これで、応答時間明細データをレポートで表示できます。

フィードバック