ソケット API パフォーマンス・テストの記録

ソケット API テストは、コンピューター上の任意のクライアント・プログラムから記録することができます。 記録時に、記録ウィザードによりクライアント・プログラムが自動的に開始され、ソケット API を介して伝達されるデータがすべて記録されます。

始める前に

テストは、パフォーマンス・テスト・プロジェクトに保管されます。ワークスペースにパフォーマンス・テスト・プロジェクトが含まれていない場合は、テスト作成ウィザードがプロジェクトを作成します。このプロジェクトの名前は変更することができます。特定プロジェクトにテストを保管する場合は、テスト記録前にそのプロジェクトが存在することを確認してください。

クライアント・プログラムが稼働していること、およびサーバーに接続できることを確認してください。

記録中のセッションが再生可能であることを確認してください。 つまり、記録したアクションをテストで再生した場合に、サーバーからの応答は同一になります。

IBM® Rational® Performance Tester は、64 ビット・バージョンの Microsoft Windows 2003 および Windows XP でのソケット記録をサポートしません。

手順

ソケット・テストを記録するには、以下の手順を実行します。

  1. 「パフォーマンス・テスト」パースペクティブで、「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン 「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン をクリックするか、「ファイル」 > 「新規」 > 「記録からのテスト」をクリックします。
  2. 「記録からの新規テスト」ウィザードで、「新規記録からテストを作成する」をクリックし、「ソケット・テスト」を選択して、「次へ」をクリックします。 機密データを記録する場合は、「記録の暗号化レベル」で選択を行うことができます。
  3. 「ロケーションの選択」ページで、テストを作成するプロジェクトとフォルダーを選択し、テストの名前を入力してから、「次へ」をクリックします。 必要に応じて、「親フォルダーの作成 (Create Parent Folder)」 「親フォルダーの作成 (Create Parent Folder)」アイコン をクリックして、新規プロジェクトまたはフォルダーを作成します。
  4. 「クライアント・アプリケーションの選択」ページで、テストの記録に使用するクライアント・プログラムのタイプを選択します。
    • コンピューター上にあるクライアント・プログラムを指定するには、「管理対象アプリケーション (Managed Application)」を選択し、「次へ」をクリックします。

      「管理対象アプリケーション・オプション (Managed Application Options)」ページで、「参照」をクリックして「プログラム・パス」を指定します。必要に応じて、「作業ディレクトリー」を指定し、「引数」に、プログラムに必要なコマンド行引数を入力します。

      プログラムがコマンド行インターフェースからのユーザー入力を必要とする場合は、「ユーザー入力用のコンソールをオープンしてください」を選択します。

    • TN3270 端末エミュレーション・セッションを記録するには、「IBM Personal Communication」または「Attachmate EXTRA! X-treme」を選択し (これらのプログラムがインストールされている場合)、「次へ」をクリックします。

      必要に応じて、TN3270 セッションを開始するセッション・ファイルを指定します。

      注: この方法を使用して TN3270 セッションを記録すると、TN3270 プロトコルのトラフィックに基づく低レベルのソケット API パフォーマンス・テストが生成されます。TN3270 テストを記録するには、TN3270 パフォーマンス・テストの記録を参照してください。
    • HTTP セッションを記録するには、「Microsoft Internet Explorer」または「Mozilla Firefox」を選択し、「次へ」をクリックします。

      「Mozilla Firefox」を選択した場合は、Firefox プロファイルを指定できます。

      注: この方法を使用して HTTP セッションを記録すると、HTTP のトラフィックに基づくソケット API パフォーマンス・テストが生成されます。HTTP テストを記録するには、HTTP テストの記録を参照してください。
  5. アプリケーションが Secure Sockets Layer (SSL) および トランスポート層セキュリティー (TLS) 認証を使用してサーバーまたはクライアント・アプリケーションを認証する場合、以下のオプションを指定して、「次へ」をクリックします。
    • クライアント認証を使用している場合は、「サーバーには特定のクライアント証明書が必要」を選択します。証明書鍵ストアのファイル名およびパスワードを指定します。複数の証明書が必要な場合は、「複数の証明書」をクリックし、ホスト名とポートごとに証明書の鍵ストアのファイル名およびパスワードを指定します。
    • 「クライアントには特定のサーバー証明書が必要」を選択して、ホスト名とポートごとにサーバーの証明書鍵ストアのファイル名とパスワードを指定します。

      サーバー証明書を提供しない場合、プロキシー・レコーダーを実際のサーバーと見なしてプロキシー・レコーダーの証明書を認証するように、クライアント・アプリケーションを構成する必要があります。「この証明書の保存」をクリックして、IBM Rational Performance Tester が生成した証明書を保存し、.cer ファイルをクライアント・アプリケーションにインポートします。

    必要な場合は、SSL 3.0 および TLS 1.0 暗号化を使用するかどうかを選択します。SSL および TLS 認証について詳しくは、『ソケット・パフォーマンス・テストのガイドライン』を参照してください。
  6. 初めてソケット API パフォーマンス・テストを記録する場合は、「プライバシーに関する警告」を読み、「同意」を選択して続行します。
  7. 「完了」をクリックして記録を開始します。 クライアント・プログラムの始動と共に、「進行状況」ウィンドウが開きます。
  8. クライアント・プログラムを使用して、テスト対象のアクションを実行します。 「レコーダー・テスト注釈」ツールバーを使用して、コメントの追加、同期の記録、または記録中の画面キャプチャーの取得を行うことができます。
    • 記録したテストにコメントを追加するには、「コメントの挿入」アイコン 「コメントの挿入」アイコン をクリックします。
    • 記録したテストに画面キャプチャーを追加するには、「画面のキャプチャー」アイコン 「画面のキャプチャー」アイコン をクリックします。 画面およびウィンドウをキャプチャーすることにより、テストが読みやすくなり、記録されたテストを視覚化できるようになります。 画面キャプチャーの設定を変更したり、イメージにコメントを追加したりすることができます。
    • 記録にテスト同期を手動で追加するには、「同期の挿入 (Insert synchronization)」アイコン 「同期の挿入 (Insert
synchronization)」アイコン をクリックします。
    • 記録にトランザクション・フォルダーを手動で追加するには、「トランザクションの開始」アイコン 「トランザクションの開始」アイコン および「トランザクションの停止 (Stop Transaction)」アイコン 「トランザクションの停止 (Stop Transaction)」ボタン をクリックして、トランザクションを開始および停止します。
    • 記録したテストに分割ポイントを挿入するには、「分割ポイント」アイコン 「分割ポイント」アイコン をクリックします。分割ポイントを使用することで、単一の記録から複数のテストを生成することができ、スケジュールとは異なる順序で各テストを再生できます。 テストの分割について詳しくは、『記録中のテストの分割』を参照してください。
  9. プログラムのテスト・アクションが完了したら、レコーダーを停止します。 この操作を行うには、クライアント・プログラムを閉じるか、または「レコーダー・コントロール」ビューの「停止」「停止」アイコン プッシュボタンをクリックします。 テストの生成と共に、「進行状況」ウィンドウが開きます。完了すると、「レコーダー・コントロール」ビューに、テスト生成が完了しました というメッセージが表示され、テスト・ナビゲーターがテストをリスト表示して、テスト・エディター内でそのテストが開きます。

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