パフォーマンス・レポート

このレポートでは、実行の妥当性の要約、実行に対して最も重大なデータの要約、テストで最も低速な 10 のページに関する応答傾向の表示、および指定した間隔の各ページの応答傾向のグラフの表示を行います。

全体ページ

「全体」ページには以下の情報があります。

「要約」ページ

「要約」ページはテスト実行に関する最も重要なデータを要約するので、ユーザーはテストの最終または中間結果を一見して分析できます。

「要約」ページには、以下の実行の要約情報が表示されます。

「要約」ページには、以下のページの要約情報が表示されます。

「要約」ページには、以下のページ・エレメントの要約情報が表示されます。

テストにトランザクションを設定した場合、「要約」ページには以下のトランザクション情報が表示されます。

「ページ・パフォーマンス」ページ

「ページ・パフォーマンス」ページは、テストの進行状況に伴って、テストで最も低速な 10 のページの平均応答を表示します。 この情報を使用して、テスト時およびテスト後のシステム応答を評価することができます。

棒グラフでは、最も低速な 10 のページについて、平均応答時間が示されます。 それぞれの棒は、記録中にアクセスしたページを表しています。 テストを実行すると、棒グラフは変化しますが、これは最も低速な 10 のページが、実行中に動的に更新されるためです。 例えば、実行の開始時点では「ログオン」ページが最も低速な 10 のページの 1 つになるかもしれませんが、テストの進行状況に伴い、「ショッピング・カート (Shopping Cart)」ページが最も低速な 10 のページの 1 つとして、「ログオン」ページと置換されることもあります。 実行後には、このページには実行全体について最も低速な 10 のページが表示されます。

棒グラフの下のテーブルには、以下の追加情報があります。
  • 実行でのそれぞれのページの最小応答時間。 応答時間 とは、先頭の要求文字を送信してから、最後の応答文字を受信するまでの間の時間です。 応答時間カウンターでは、4XX (クライアント・エラー) から 5XX (サーバー・エラー) の範囲の状況コードを持つ要求が含まれるページのページ応答時間は除外されます。 唯一の例外は、障害 (404 など) が記録されて返され、要求がページの基本要求ではない場合です。 タイムアウトした要求を含むページ応答時間は常に除外されます。
  • 実行でのそれぞれのページの平均応答時間。 これは、棒グラフの情報と一致します。
  • 平均応答時間の標準偏差。 標準偏差は、データが平均値付近にどの程度緊密に集まっているかを示します。 例えば、システム A とシステム B の平均応答時間はいずれも 12 ミリ秒ですが、このことは、応答時間が同様であることを必ずしも意味していません。 システム A の応答時間が 11、12、13、12 ミリ秒で、システム B の応答時間が 1、20、25、2 ミリ秒であるとします。平均時間は同じですが、システム B の方が標準偏差が大きい、つまり応答時間のばらつきが大きいといえます。
  • 実行でのそれぞれのページの最大応答時間。
  • それぞれのページにアクセスする、毎秒の試行数。 試行 とは、基本要求が送信されたことを意味します。ページ内での要求は含まれません。
  • ページにアクセスするための試行の総数。
ページ・エレメント応答時間の下位 10 位を表示するには、任意のページ上で右クリックし、「ページ・エレメント応答の表示」をクリックします。

「応答と時間の要約」ページ

「応答と時間の要約」ページには、指定されたインターバルにおける平均の応答傾向がグラフとして表示されます。 2 つの折れ線グラフと、対応する要約テーブルがあります。 スケジュールにステージ付きのロードが含まれている場合は、グラフの一番上にある色付きの時刻範囲マーカーでステージが示されます。

「応答と時間の詳細」ページ

「応答と時間の詳細」ページは、応答傾向を、サンプル間隔のグラフとして表示します。 それぞれのページは、分離する線で示されます。

「平均ページ応答時間」グラフは、それぞれのページの平均応答を、指定したサンプル間隔ごとに示します。 スケジュールにステージ付きのロードが含まれている場合は、グラフの一番上にある色付きの時刻範囲マーカーでステージが示されます。 グラフの後のテーブルには、以下の追加情報が示されます。

「ページ・スループット」ページ

「ページ・スループット」ページは、サンプル間隔ごとに転送される要求の頻度についての概要を提供します。 要求の数とヒットの数が接近していない場合、サーバーがワークロードに追従する上で問題が発生している可能性があります。

仮想ユーザーを実行時に追加し、これら 2 つのグラフを並べて観察すると、ワークロードに追従するためのシステムの能力をモニターできます。 ページ・ヒット率が安定化すると、アクティブ・ユーザー数が引き続き増加し、システムが十分調整されている場合でも、平均応答時間は自然に低下していきます。 このように応答時間が短縮されるのは、システムがその最大実効スループット・レベルで稼働しており、要求に対するシステムの応答速度を低下させることによってページ・ヒット率を効果的に抑制しているためです。

「サーバー・スループット」ページ

「サーバー・スループット」ページには、間隔ごとに転送されるバイト数と速度、および実行全体を通して転送されるバイト数と速度がリストされます。 またこのページには、間隔ごとおよび実行全体での仮想ユーザーの状況もリストされます。 送信バイトや受信バイトのスループット速度は、クライアント視点で算出され、Rational® Performance Tester がどれほどのデータをサーバー経由でプッシュしているかを示します。 通常は、ページ・スループットやリソース・モニター・データなどの他のメトリックと合わせてこのデータを分析し、ネットワーク・スループットの需要がどの程度サーバーのパフォーマンスに影響を与えるかを調べます。

「サーバー正常性の要約」ページ

「サーバー正常性の要約」ページでは、サーバーの負荷に対する応答状況が全般的に示されます。

「サーバー正常性の詳細」ページ

「サーバー正常性の詳細」ページには、成功率の下位 10 ページについて具体的な詳細情報が表示されます。

「キャッシュ詳細」ページ

「キャッシュ詳細」ページは、テスト実行中のキャッシュの振る舞いに関する具体的な詳細情報を提供します。

「リソース」ページ

「リソース」ページには、スケジュール実行中にモニターされたすべてのリソース・カウンターが表示されます。

ページ・エレメント応答

「ページ・エレメント」ページには、選択したページのページ・エレメント応答のうち、下位 10 ページが表示されます。

ページ応答時間コントリビューション

「ページ応答時間コントリビューション」ページには、各ページ・エレメントが、ページ応答時間全体と、クライアント遅延時間および接続時間のうちでどれだけの時間を占めているかが表示されます。

ページ・サイズ

このページには、テスト中のアプリケーションの各ページのサイズがリストされます。ページのサイズは応答時間の計算に影響を及ぼします。ページの一部がキャッシュされている場合、またはすべてのページがキャッシュされている場合、キャッシュからの要求は合計ページ・サイズに影響を及ぼしません。スケジュールの場合は、各ページのヒット数を仮想ユーザー数で検証できます。

エラー数

このページには、テストまたはスケジュールで発生したエラーの数や関連アクションがリストされます。「エラー状態」セクションには、一致したエラー条件の数が表示されます。「エラー動作」セクションには、各エラー条件が処理された方法が表示されます。テスト・エディター、スケジュール・エディター、または複合テスト・エディターの「拡張」タブで、エラー処理の方法を定義しておく必要があります。

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