レコーダーおよびクライアント用のウィザードを定義することができます。
「新規記録セッション」ウィザードは、以下の順序で実行されます。
- 記録セッション・ファイルを選択します。
- クライアントを選択します。
- 記録メソッドを選択します。
- クライアント・ウィザード・ページが表示されます。
- レコーダー・ウィザード・ページが表示されます。
ステップ 4 と 5 は、単一ステップに結合できます。ステップ 4 と 5 は、拡張コントリビューションです。
定義するそれぞれのクライアントおよびレコーダーに対してウィザードを宣言します。
宣言されたウィザードを持たないクライアントまたはレコーダーは、ユーザー・インターフェースでは使用できず、記録の構成ファイルを使用して開始するか、プログラムによって起動するしかありません。
「新規記録セッション」ウィザードが完了すると、1 つのクライアント構成および 1 つ以上のレコーダー構成を含む記録セッション構成が生成されます。記録セッション構成は、記録セッションを開始したり、対応するレコーダーおよびクライアントをインスタンス化したりするために使用されます。
レコーダーおよびクライアントをどのように定義したかに応じて、いくつかのタイプのウィザードを定義できます。
- レコーダーのみを定義していて、製品に用意されているクライアントを使用する予定の場合には、レコーダー・ウィザードを定義します。
- 1 つ以上のクライアント・タイプおよび 1 つ以上のレコーダー・タイプを定義していて、クライアントとレコーダーをいくつかの方法で結合する予定の場合には、クライアントごとにウィザードを定義し、またレコーダーごとにウィザードを定義します。
- 1 つのレコーダー・タイプと 1 つのクライアント・タイプを定義して一緒に使用する場合には、それらの両方を構成する固有のウィザードを定義することを検討してください。
「新規記録セッション」ウィザードに関する追加情報:
- 記録方式の選択ステップは、ステップ 2 で選択したクライアントで使用できる記録方式が複数存在する場合にのみ表示されます。
- レコーダーとクライアントの両方を構成するウィザードは、クライアントとレコーダーに対する個別のウィザードよりも優先されます。
クライアント・ウィザードを定義するには、以下のようにします。
- com.ibm.rational.test.lt.recorder.ui.clientWizard 拡張ポイントを使用して、plugin.xml ファイルで新規クライアント・ウィザードを宣言します。
- クライアント・ウィザードによって構成されるクライアントの ID を指定します。
- オプションで、実装クラスを指定します。
クラスを指定しなかった場合、ウィザードで構成ページは表示されません。
クラスを指定する場合は、com.ibm.rational.test.lt.recorder.ui.wizards.NewClientWizard クラスを拡張する必要があります。
NewClientWizard クラスの実装について:
- このクラスは、JFace クラスのウィザードを拡張するため、addPages() などの標準的なメソッドを拡張する必要があります。
- このクラスには、ステップ 2 でユーザーが選択したクライアント ID によってタイプ指定された空のクライアント構成が渡されます。
- クラスはクライアント構成オプションを設定し、これは getClientConfiguration() メソッドを使用して使用できます。この構成は通常、doPerformFinish() メソッド内で実行されます。
レコーダー・ウィザードを定義するには、以下のようにします。
NewRecordersWizard の実装について:
- このクラスは、JFace クラスのウィザードを拡張するため、addPages() などの標準的なメソッドを拡張する必要があります。
- performsRecorderSelection の値が true の場合、このクラスの initialize() メソッドには NULL が渡されます。このクラスは、記録セッションに含める必要があるそれぞれのレコーダーに関するレコーダー構成を使用して、その doPerformFinish() メソッドから setRecorderConfigurations() メソッドを呼び出す必要があります。
- performsRecorderSelection 値が false の場合、このクラスの initialize() メソッドには、ステップ 3 で選択されたレコーダー ID によってタイプ指定された空のレコーダー構成が渡されます。このクラスは、その doPerformFinish() メソッド内で、この空のレコーダー構成にレコーダー・オプションを設定する必要があります。
1 つのクライアントおよび 1 つ以上のレコーダーを一緒に構成するウィザードを定義するには、以下のようにします。
- com.ibm.rational.test.lt.recorder.ui.recorderClientWizard 拡張ポイントおよび combinedWizard エレメントを使用して、plugin.xml ファイルで新規のレコーダーおよびクライアント・ウィザードを宣言します。
- このウィザードによって構成されるクライアントの ID を指定します。
- このウィザードによって構成される 1 つ以上のレコーダーの ID を指定します。
- このウィザードで複数のレコーダーを構成することを宣言する場合は、performsRecorderSelection 属性について確認してください。この属性は、使用するレコーダーをウィザードでユーザーが選択するようにするのか、使用するレコーダーをフレームワークが選択して、ユーザーが選択したレコーダー ID を使用してフレームワークがウィザードを呼び出すようにするのかを指定します。
最初のケースでは記録方式の選択ステップが常に表示されますが、後のケースでは記録方式の選択ステップをスキップできます。
最初のケースではウィザードで複数のレコーダーを使用可能にできますが、後のケースで使用可能にできるレコーダーは 1 つだけです。1 つの記録セッションで複数のレコーダーを使用可能にする必要がある場合は、最初のオプションを選択してください。
- 実装クラスを指定します。
これは、ウィザードを 1 つのレコーダーのみに関連付けている場合、または performsRecorderSelection 属性が false の場合にのみ、オプションで指定します。
クラスを指定しなかった場合、ウィザードで構成ページは表示されません。
クラスを指定する場合は、com.ibm.rational.test.lt.recorder.ui.wizards.NewRecorderClientWizard クラスを拡張する必要があります。
NewRecorderClientWizard クラスの実装について:
- このクラスは、JFace クラスのウィザードを拡張するため、addPages() などの標準的なメソッドを拡張する必要があります。
- performsRecorderSelection が true の場合、このクラスの initialize() メソッドには NULL レコーダー構成が渡されます。このクラスは、記録セッションに含める必要があるそれぞれのレコーダーに関するレコーダー構成を使用して、その doPerformFinish() メソッドから setRecorderConfigurations() メソッドを呼び出す必要があります。
- performsRecorderSelection が false の場合、このクラスの initialize() メソッドには、ステップ 3 で選択されたレコーダー ID によってタイプ指定された空のレコーダー構成が渡されます。このクラスは、その doPerformFinish() メソッド内で、この空のレコーダー構成にレコーダー・オプションを設定する必要があります。
- このクラスの initialize() メソッドには、ステップ 2 で選択されたクライアント ID によってタイプ指定されたクライアント構成が渡されます。
このクラスは、その doPerformFinish() メソッド内で、このクライアント構成にクライアント・オプションを設定する必要があります。