Citrix XenApp または XenDesktop で Citrix セッションを記録できます。
記録時に、記録ウィザードによりクライアントが自動的に開始され、記録用に構成されます。セッションの記録を完了すると、ウィザードは Citrix パフォーマンス・テストを生成します。
始める前に
- Citrix Online Plugin または Citrix Receiver をインストールして、Citrix XenApp または Citrix XenDesktop に接続します。サポートされるバージョンについては、『System Requirements』の資料を参照してください。
- Microsoft Windows 2008 を使用している場合、Citrix Receiver 3.3 または 4.1 が必要です。Microsoft Windows 2008 で Citrix テストを実行するには、Citrix Receiver 3.3 または 4.1 と .Net Framework 3.5 をインストールする必要があります。.Net Framework 3.5 機能をインストールするには、「コントロール パネル」を開き、「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。「役割と機能の追加」ウィザードの「機能」ページで、「.Net Framework 3.5 の機能」チェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
機能のソース・ファイル・パスを指定するには、「代替ソース・パスの指定」をクリックしてパスを指定し、「OK」をクリックしてから「インストール」をクリックします。
- 記録ウィザードの動作は、レコーダーの設定によって管理されます。 現在の設定を調べるには、
をクリックし、「テスト」を展開し、「Citrix 記録」をクリックします。 この手順は、デフォルト設定が使用されていることを前提としています。
- Windows 2008 でテストを記録した後またはテストを実行するとき、「Citrix イメージ同期」タブにはキャプチャーした「実際のイメージ」のスクリーン・ショットは表示されません。また、実際のスクリーン・ショットと予期されるスクリーン・ショットでビットマップ・ハッシュ・コードが異なります。「予想されるイメージ」のビットマップ・ハッシュ・コードを「実際のイメージ」に使用する必要があります。そのためには、「Citrix イメージ同期」で「値の追加」アイコンをクリックし、確認メッセージで「はい」をクリックします。「イメージ同期」項目がテストに追加されます。テストを保管します。
- デフォルトでは、IBM® Rational® Performance Tester Agent はサービスとして開始されます。エージェントで Citrix テストを実行する場合は、Rational Performance Tester Agent をプロセスとして開始する必要があります。
エージェントをプロセスとして開始するには、次のようにします。
- 「Windows サービス」ウィンドウを開きます。
- Majordomo サービスについて、「スタートアップの種類」を「手動」に変更し、「状態」を「停止」に変更します。
- エージェントのインストール・ディレクトリーにある Majordomo フォルダーを開き、Majordomo.exe ファイルをダブルクリックします。
手順
Citrix テストを記録するには以下のようにします。
- パフォーマンス・テスト・パースペクティブで、「記録からの新規テスト」ツールバー・ボタン
をクリックするか、とクリックします。
- 「記録からの新規テスト」ウィザードで、「新規記録からテストを作成する」を選択して「Citrix テスト」を選択し、「次へ」をクリックします。 機密データを記録する場合は、「記録の暗号化レベル」を選択できます。
- 「ロケーションの選択」ページで、新規テストの入るプロジェクトおよびフォルダーのロケーションを選択し、テストの名前を入力して、「次へ」をクリックします。 必要に応じて「親フォルダーの作成」
プッシュボタンをクリックして、新規のプロジェクトまたはフォルダーを作成します。
- 「Citrix 接続設定」ページで、Citrix サーバーへの接続方法を指定します。 以下のいずれかの作業を実行します。
- Citrix 管理者から ICA ファイルが提供されている場合は、以下のステップを実行します。
- 「ICA ファイルを使用」を選択して、ICA ファイルの設定でサーバーに接続します。
- 「参照」をクリックしてコンピューターから ICA ファイルを見つけて選択します。
- 「次へ」をクリックして先に進みます。
- セッションに使用する Citrix サーバーを手動で指定する必要がある場合は、以下のステップを実行します。
- 「サーバー上」を選択してサーバーに直接接続します。
- サーバー名またはサーバーの IP アドレスを指定するか、「参照」をクリックしてローカル・ネットワーク上のサーバーまたはサーバー・ファームを見つけます。
- オプション: Citrix ファームのパラメーターを変更する必要がある場合は、「ファームの設定値」をクリックします。
- Windows のデスクトップ・セッションを記録する場合は、「初期プログラム」をブランクのままにしておきます。
- Citrix 管理者がアプリケーションをネットワークに公開している場合、以下のステップを実行します。
- 「公開済みアプリケーションに対して」を選択し、「参照」をクリックして、サーバーまたはサーバー・ファーム上に公開されているアプリケーションのリストからアプリケーションを選択します。
- オプション: Citrix ファームのパラメーターを変更する必要がある場合は、「ファームの設定値」をクリックします。
この場合、サーバー・ファームはロード・バランシングを実行して、サーバーを自動的に選択します。
- セッション・パラメーターのログオン・シーケンス部分を作成するには、「ユーザー指定の信用証明情報を使用したログオン」を選択し、資格情報を入力して、ドメイン・ネームを指定します。 このオプションが使用不可になっている場合は、記録中にログオン・シーケンスの一部として、ご使用の資格情報が記録されます。
注: 「ICA ファイルを使用」オプションを使用し、ICA ファイルに LogonTicket コマンドが含まれている場合は、このステップの一部として資格情報を入力した後でも、Citrix テストを開始するために Citrix サーバーでもう一度資格情報を入力する必要があります。資格情報を 2 回入力することを避けるために、ICA ファイルから LogonTicket コマンドを手動で削除することができます。
- 「次へ」をクリックして先に進みます。
- 「Citrix セッション設定」ページでは、テストの説明を入力し、Citrix XenApp クライアントのビデオ設定、暗号化モード、および拡張オプションを変更することができます。
「次へ」をクリックして先に進みます。
注: Citrix パフォーマンス・テストはサーバーとの低レベル対話に基づいているため、Citrix デスクトップ (マウス座標およびウィンドウ座標を含む) は、テスト下にあるアプリケーションをサポートできる十分な大きさである必要があります。 特に、記録中にウィンドウをスクロールすることは避けてください。
- 初めて Citrix パフォーマンス・テストを記録する場合は、「プライバシーに関する警告」を読み、「同意」を選択して続行します。
- 記録を開始するには、「完了」をクリックします。 「Citrix 記録」ウィンドウが開き、Citrix XenApp セッションおよび一連のレコーダー・コントロールが表示されます。
- 「Citrix 記録」ウィンドウで、テストするタスクを実行します。 ツールバーのレコーダー・コントロールを使用して、コメントを追加したり、同期を記録したり、記録中に画面キャプチャーを実行したりすることができます。
- 記録済みテストにユーザー・コメントを追加するには、「ユーザー・コメントの挿入」アイコン
をクリックします。 Citrix テストは長く、テストの内容を読み取ることが困難なことがあるため、重要なエレメントを見分けることができるように、分かりやすいコメントを追加すると便利です。
- 記録済みテストにイメージ同期を追加するには、「イメージ同期の挿入」アイコン
をクリックし、同期に使用される画面区域を選択して、「イメージ同期の挿入」アイコンを再度クリックします。 イメージ同期によって、テストは、ウィンドウ・イベントのみに集中するのではなく、再生中に画面区域の内容を追跡することができます。 これらの画面キャプチャーを使用することによって、多数のウィンドウを作成したり変更したりすることはないがウィンドウの内容は定期的に更新するアプリケーションで、テストの同期を維持することができます。 イメージの内容は、ビットマップ・ハッシュ・コードとしても、光学式文字認識によって取得されたテキスト値としても評価することができます。
- 記録中に応答時間の測定を挿入するには、「応答時間の挿入」アイコン
をクリックして記録での測定の開始を作成し、再度同じアイコンをクリックして停止を作成します。
- 記録済みテストに画面キャプチャーまたはウィンドウ・キャプチャーを追加するには、「画面のキャプチャー」アイコン
または「ウィンドウのキャプチャー」アイコン
をクリックします。 画面およびウィンドウをキャプチャーすることにより、テストが読みやすくなり、記録されたテストを視覚化できるようになります。 画面キャプチャーおよびウィンドウ・キャプチャーの設定を変更するには、「画面キャプチャーの設定」アイコン
をクリックして、以下のいずれかのオプションを選択します。
- 自動画面キャプチャーなし
- テスト・レコーダーで画面キャプチャーを自動的に記録しないようにするには、このオプションを選択します。 このオプションを選択しても、画面キャプチャーを手動で記録できます。 デフォルトではこのオプションが選択されています。
- 画面をキャプチャーする頻度 (毎)
- 定期的な画面キャプチャーを自動的に記録し、キャプチャー間の時間を指定するには、このオプションを選択します。
- ウィンドウ作成時に画面をキャプチャー
- Citrix でウィンドウ・オブジェクトが作成されるたびに画面キャプチャーを記録するには、このオプションを選択します。
- ツールチップは除外する
- 「ウィンドウ作成時に画面をキャプチャーする」が選択されている場合、このオプションを使用可能にして、記録中ツールチップ・イベントが表示されるたびに画面キャプチャーが作成されないようにします。 このオプションを使用不可にすると、ツールチップの表示時に画面キャプチャーが記録されます。
すべての画面キャプチャー、ウィンドウ・キャプチャー、およびイメージ同期を「Citrix 記録」ウィンドウのそばでプレビューするには、「画面キャプチャーのプレビュー」アイコン
をクリックします。
- テスト対象のアクションのシーケンスが完了したら、セッションを閉じ、「記録の停止」アイコン
をクリックしてレコーダーを停止します。 テストの生成と共に、「進行状況」ウィンドウが開きます。 完了すると、「レコーダー・コントロール」ビューに、テスト生成が完了しました というメッセージが表示され、テスト・ナビゲーターがテストをリスト表示して、テスト・エディター内でそのテストが開きます。