インストール・チューニング・テストは、スループットが最大になるようにアプリケーション・サーバーをチューニングすることを目的としてアプリケーション・サーバーに負荷を迅速および簡単に適用するために作成されました。
用意されている 3 つのテストは、アプリケーション・サーバーのさまざまなパーツにストレスをかけます。
1 つ以上の別々の専用コンピューターを使用してアプリケーション・サーバーに可能な限り最大の負荷をかけることにより、すべてのテストで最適な結果を得ることができます。テスト対象の WebSphere Application Server アプリケーションが大きい場合に、Rational® Performance Tester を稼働するコンピューターとアプリケーションに負荷をかけるコンピューターが同じ 1 つのコンピューターであると、十分なストレスをかけてアプリケーションをテストできない可能性があります。
インストール・チューニング・テストは、基本チューニングから最大スループットを得るためにアプリケーション・サーバーにストレスをかけることを目的としています。チューニングは、実行する予定のアプリケーションの各種の要件に応じて多くの調整を伴う可能性がある複雑な手順です。WebSphere Application Server のチューニングについて詳しくは、http://www.ibm.com/developerworks/websphere/techjournal/0909_blythe/0909_blythe.html を参照してください。
インストール・チューニング・テストを実行する場合の単純な目標は、テストの実行中にアプリケーション・サーバーの CPU 使用率を最高にすることです。各テストを実行する場合は、以下のガイドラインに従ってください。
- タスク・マネージャー vmstat、または同様のツールを使用して、アプリケーション・サーバーが稼働しているコンピューターの CPU 使用率を監視します。最大スループットを目標として、CPU 使用率をできる限り最高にするように取り組みます。スループットを最大にするには、チューニング調整を行うことでこの数値を上げる必要があります。
- Rational Performance Tester が稼働しているコンピューターの CPU 使用率をモニターします。CPU 使用率が 70% を超えた場合は、そのコンピューターで実現できることの限界に近づいている可能性があります。ただし、Rational Performance Tester は、さらに高い負荷を得るために複数のコンピューターの使用をサポートしています。
- これらのテストは高いスループットを提供するため、ご使用のネットワークの能力を超えることがあります。
タスク・マネージャーなどのツールは、ネットワークの使用状況を示すこともできます。
100 Mbps のネットワークによって制限されている場合は、アプリケーション・サーバーに十分にストレスをかけるために 1000 Mbps のネットワークへのアクセスが必要になることがあります。