レコーダーによるクライアントの記録方法の定義

すべてのレコーダーがすべてのクライアントを記録できるわけではありません。 レコーダーがクライアントを記録できることを、フレームワークに通知する必要があります。 多くの場合、レコーダーは、記録する前にクライアントの構成を行い、クライアントが閉じられる際にこれらの構成アクションを元に戻す必要があります。 その場合には、クライアント・デコレーターを宣言することができます。 クライアント・デコレーターは、レコーダーで記録できるようにクライアントを構成するクラスです。

レコーダーがクライアントを記録できることを宣言するには、以下のようにします。

クライアント・デコレーターを実装するには、com.ibm.rational.test.lt.recorder.core.extensibility.IClientDecorator クラスの実装を定義します。

この実装には、decorate() と undecorate() という 2 つの主なメソッドがあります。 decorate() メソッドは、レコーダーの実行が開始されるときに、クライアントの起動前に呼び出されます。 undecorate() メソッドは、クライアントが閉じられるときに、レコーダーの停止前に呼び出されます。

デコレーターは、レコーダー代行およびクライアント代行のプロパティーを設定または取得することによって、それらの代行と相互作用することができます。 それを行うためのメソッドは、デコレーターのコンテキスト内で使用できます。 クライアントおよびレコーダーは、プロパティーをサポートする必要があります。

通常は、IClientDecorator クラスを直接実装するのではなく、BaseClientDecorator クラスを拡張します。 基底抽象クラスには大部分のメソッドの基本的な振る舞いが用意されています。そのクラスを使用して、オーバーライドが必要なメソッドを明示的にオーバーライドすることができます。


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