イメージ同期によって、Citrix パフォーマンス・テストでは、ウィンドウ・イベントのみに集中するのではなく、再生中に画面区域の内容を追跡することができます。
始める前に
テスト内でイメージ同期エレメントを使用すると、多くのウィンドウを作成または変更しないがウィンドウの内容を定期的に更新するアプリケーションで、テストを再生するのが容易になります。
イメージの内容は、計算されたビットマップ・ハッシュ・コード、または光学式文字認識によって取得されたテキスト・ストリングのいずれかの値として処理されます。
テストの実行中は、画面区域の内容が予期されるイメージ同期値と一致するまで待ち、テストが続行されます。 同期の期間中に値が一致しなかった場合は、テスト・ログにイメージ同期タイムアウトが生成されます。
テスト・エディターで、イメージ同期に検査ポイントを追加することもできます。 検査ポイントは、同期が正常に行われた場合は合格、タイムアウトが発生した場合は不合格です。
テスト記録中にイメージ同期を挿入します。
手順
- Citrix パフォーマンス・テストの記録を開始し、ユーザー・アクションのシーケンスを記録します。
- 記録済みテストにイメージ同期を追加するには、「Citrix レコーダー・コントロール」ウィンドウで、「イメージ同期の挿入」
ボタンをクリックし、
同期に使用される画面のエリアを選択し、「イメージ同期の挿入」ボタンを再度クリックします。
- 記録を続行します。 テストされるアクションのシーケンスを完了したら、確実に Citrix セッションを終了し、Citrix XenApp クライアントを閉じます。 テストの生成と共に、「進行状況」ウィンドウが開きます。 完了すると、「レコーダー・コントロール」ビューに、テスト生成が完了しました というメッセージが表示され、テスト・ナビゲーターがテストをリスト表示して、テスト・エディター内でそのテストが開きます。
- テスト・エディターで、「イメージ同期」エレメントを選択します。
- 同期状態を「条件付き」、「必須」、または「オプション」に設定します。
ほとんどの場合、同期の発生を明示的に要求するため、同期の状態を「条件付き」のままにしておきます。
- 以下の 2 つの同期メソッドのいずれかを指定します。
- 選択されたエリアが厳密に記録済みイメージと一致したときに同期が発生するようにしたい場合は、「ビットマップ・ハッシュ・コード」を選択します。 1 ピクセルのみの違いでも、同期タイムアウトが発生します。
- 選択されたエリアでテキスト・ストリングが認識されたときに同期が発生するようにする場合は、「光学式文字認識」を選択します。 「テキストを抽出」をクリックして、記録済みイメージでテキスト認識をテストします。 同期の目的のため、テキスト認識の結果は必ずしも正確でなくても構いませんが、反復可能でなければなりません。
注: Windows 2008 で Citrix テストを実行する場合は、ビットマップ・ハッシュ・コード同期メソッドを使用することをお勧めします。
「テキストを抽出」を複数回クリックすると、テキスト認識の結果が反復可能であることを確認できます。認識されるテキストが異なる場合、「オプション」をクリックして、「ズーム係数」またはその他の光学式文字認識設定を変更してください。認識されるテキストを手動で訂正しないでください。
予期されるテキスト・ストリングを複数指定する場合は「追加」を、テキスト・ストリングを正規表現として指定する場合は「正規表現の使用」を、複数の予期されるテキスト・ストリングから自動的に正規表現を生成する場合は「因数分解」をクリックします。
- イメージ同期で検査ポイントを使用可能にするかどうかを指定します。これにより、テストによって Citrix 検査ポイント・レポートに合格状況または不合格状況が記述されます。