SAP パフォーマンス・レポートでは、実行の正常性の要約、実行に対して最も重要なデータの表示、テストで最も低速な 10 のトランザクションに関する応答傾向の表示、および指定のインターバルにおける各トランザクションの応答傾向のグラフの表示が行われます。
「要約」ページ
「要約」ページはテスト実行に関する最も重要なデータを要約するので、ユーザーはテストの最終または中間結果を一見して分析できます。
「SAP 要約」セクションに表示される情報を以下に示します。
- 実行の状態を表示する進行標識。
- アクティブな仮想ユーザーの数と、テストを完了した仮想ユーザーの数。 この数値は実行中に更新されます。
- 経過時間。 この図は実行期間で、時間、分、および秒で表示されます。
- テスト・スイートまたはスケジュールのロケーションと名前。
- 結果を表示するコンピューター: すべてのホスト。 個々のコンピューターの要約結果を表示するには、「パフォーマンス・テストの実行」ビューでコンピューター名をクリックします。
- 実行の状況。 これは、「コンピューターの初期化中」、「ユーザーを追加中」、「実行ヒストリー・データ転送を実行中」、「停止」、または「完了」のいずれかです。
- テスト中にシミュレートされた仮想ユーザーの総数。
「トランザクションの要約」セクションに表示される情報を以下に示します。
- すべてのトランザクションについて、実行時間の最小、最大、平均、および標準偏差。 実行時間 とは、トランザクションのすべての画面の応答時間の合計 (接続時間と要求間の遅延を含む) です。
- 完了したトランザクションと開始されたトランザクションの総数。
「画面要約」セクションに表示される情報を以下に示します。
- すべての SAP 画面について、画面要求応答時間の最小、最大、平均、および標準偏差。 応答時間 とは、先頭の要求文字を送信してから、最後の応答文字を受信するまでの間の時間です。
- 完了した SAP 画面と開始された SAP 画面の総数。
- 合格検査ポイントのパーセント。
- 不合格検査ポイントの合計。
- エラー検査ポイントの合計。
- 合格検査ポイントの合計。
- 解決不能検査ポイントの合計。
「エレメント要約」セクションに表示される情報を以下に示します。
- 試行された SAP Set、SAP Get、および SAP 呼び出しのエレメントの総数。
- 完了した SAP Set、SAP Get、および SAP 呼び出しのエレメントの総数。
- すべての SAP Set、SAP Get、および SAP 呼び出しのエレメントの完了パーセント。
「画面パフォーマンス」ページ
「画面パフォーマンス」ページには、
テストの進行に伴い、最も長い SAP 画面要求の平均応答時間が表示されます。 この情報を使用して、テスト時およびテスト後のシステム応答を評価することができます。
テスト・エディターで SAP 画面に対し「この画面ではパフォーマンスを測定しない」を選択した場合は、その画面の応答時間結果はレポートに表示されません。
棒グラフでは、最も低速な 10 のトランザクションについて、平均応答時間が示されます。 それぞれの棒は、記録中にアクセスしたページを表しています。 テストを実行すると棒グラフが変化しますが、これは最も低速な 10 のトランザクションが、実行中に動的に更新されるためです。 例えば、SAP Easy Access 画面は実行開始時点で最も低速な 10 のページの 1 つとなる可能性がありますが、テストの進行に伴い、このページに代わって「Display Material」(初期画面) が最も低速なページの 1 つになる可能性もあります。 実行完了後には、このページには実行全体での最も低速な 10 のトランザクションが表示されます。
棒グラフの下の「パフォーマンスの要約」テーブルには、各 SAP 画面に関する以下の追加情報が表示されます。
- 実行での各 SAP 画面の最小応答時間。 応答時間 とは、先頭の要求文字を送信してから、最後の応答文字を受信するまでの間の時間です。
- 実行での各 SAP 画面の平均応答時間。 これは、グラフの情報と一致します。
- 実行での各 SAP 画面の最大応答時間。
- 実行での各 SAP 画面の応答時間の標準偏差。
- 各 SAP 画面の開始頻度 (毎秒)。
- 各 SAP 画面の開始回数の合計。
「応答と時間の要約」ページ
「応答と時間の要約」ページには、指定されたインターバルにおける平均の応答傾向がグラフとして表示されます。 この折れ線グラフには、実行におけるすべての SAP 画面の平均応答時間が表示されます。 グラフ上のそれぞれの点は、その間隔で発生した値の平均値です。 スケジュール・プロパティーとして、「統計サンプル間隔」をスケジュールに設定します。
グラフの下のテーブルには、実行中のすべての SAP 画面の応答時間の平均および標準偏差が表示されます。
「応答と時間の詳細」ページ
「応答と時間の詳細」ページには、指定されたインターバルにおける画面別の応答傾向がグラフとして表示されます。 それぞれの折れ線は、SAP 画面を表します。
スケジュール・プロパティーとして、
「統計サンプル間隔」をスケジュールに設定します。
折れ線グラフは、指定されたインターバルにおける各ページの平均応答を示します。 グラフの下のテーブルには、各 SAP 画面に関する以下の追加情報が表示されます。
- 実行での最小 SAP 画面要求応答時間。 これは、SAP GUI で入力が検証される時点から、その結果として SAP 画面が表示される時点までの時間です。
- 実行での平均 SAP 画面要求応答時間。 これはグラフに似ていますが、テーブルの情報は実行全体の期間を対象としています。
- 実行での最大 SAP 画面要求応答時間。
- 実行での SAP 画面要求応答時間の標準偏差。
- 最新の間隔における各 SAP 画面の開始頻度 (毎秒)。
- 最新の間隔における各 SAP 画面の開始回数の総数。
「画面スループット」ページ
「画面スループット」ページには、間隔あたりの要求転送頻度についての概要が表示されます。
- 左側の折れ線グラフには、間隔における SAP 画面の開始頻度を表す線と、SAP 画面の完了頻度を表す線の 2 つの折れ線が表示されます。 グラフの下の要約テーブルには、実行中の各 SAP 画面の開始頻度、完了頻度、およびカウントが表示されます。
- 右の折れ線グラフには、実行全体に渡って、アクティブなユーザーとテストを完了したユーザーが表示されます。 グラフの下の要約テーブルには、最新のサンプル間隔の結果がリストされます。
スケジュール・プロパティーとして、「統計サンプル間隔」をスケジュールに設定します。
「サーバー正常性」ページ
「サーバー正常性の要約」ページには、サーバーがロードにどのように応答しているか、全体的な情報が表示されます。
左側の棒グラフには、開始された SAP 画面の総数が表示されます。 右側の棒グラフには、間隔ごとに開始 SAP 画面数に対する完了 SAP 画面数の割合 (パーセント) が表示されます。 特定の間隔において開始された画面よりも完了した画面が多い場合には、パーセンテージが 100% を超えることがあります。
グラフの下のテーブルには、SAP 画面ごとに同じ情報が表示されます。
「バッチ入力トランザクション」ページ
「バッチ入力トランザクション」ページには、テスト中に実行されたバッチ入力テストの数が示されます。