テストを記録するときに、テスト内でグラフィック・オブジェクトを識別するために使用するプロパティーが不正確であり、それが原因で再生中にステップが失敗する場合があります。生成されるプロパティーは、テスト中のアプリケーションに応じて、テキストの場合とイメージの場合があります。Rational Test Workbench を使用してオブジェクトのプロパティーとその値、さらに演算子を変更してテストの頑強性を向上できます。
このタスクについて
このタスクは、IBM Rational Test Workbench を使用して Android アプリケーション、iOS モバイル・アプリケーション、および Web UI アプリケーション (モバイルおよびデスクトップの Web アプリケーション) から記録されたテストに適用されます。ターゲット・オブジェクトを識別するために、生成されるテキスト・プロパティーをイメージ・プロパティーに置き換えることもできます。
モバイルおよび Web UI テストでのオブジェクト認識について詳しくは、
テスト・スクリプトの頑強性の向上を参照してください。
手順
オブジェクト・プロパティーを変更するには、ドラッグ・アンド・ドロップ、コピー・アンド・ペースト、コンテキスト・メニューのいずれかの方法を使用できます。
- スクリプト内のステップをクリックします。このテスト・ステップの記録中にキャプチャーされたオブジェクトは、「モバイルおよび Web UI データ」ビューで強調表示されます。
- 「モバイルおよび Web UI データ」ビューの「プロパティー」テーブルで、関連したプロパティーを選択します。フィルター・ツールバーで「メイン・プロパティーのみを表示」アイコン
をクリックしてメイン・プロパティーを太字で表示するか、「検証可能なプロパティーのみを表示」アイコン
をクリックします。
- プロパティーを、テスト・エディター上の「オブジェクトの識別基準」フィールドまでドラッグします。または、テーブル内のプロパティーを右クリックし、「コピー」を選択してから、「貼り付け」を選択して、「オブジェクトの識別基準」フィールドに貼り付けます。もう 1 つの方法は、テーブル内のプロパティーを右クリックし、「プロパティーを使用してステップ・ターゲットを識別」を選択することです。
「画面キャプチャー」ビューのコンテキスト・メニューで、候補プロパティーごとにメニュー項目が使用可能になります (図 2 を参照)。新しく選択されたプロパティーが不適切な場合、オブジェクト認識が破損している可能性があることを示す警告メッセージが表示されます。プロパティー名およびその値が「オブジェクトの識別基準」フィールドで置き換えられます。
テストが記録されるときに、テスト実行中にオブジェクトを識別するためのデフォルトの演算子は、「以下の値と等しい」です。しかし、他にも多くの演算子を使用して、モバイルまたは Web UI アプリケーション内のオブジェクトを識別できます。これらの演算子は、例えば、属性を確認するためにテスト内の検査ポイントで使用できます。「モバイルおよび Web UI データ」ビューからの検査ポイントの作成およびテストでの検査ポイントの作成を参照してください。
図 1. プロパティー・テーブルのコンテキスト・メニューからオブジェクトのプロパティーと値を変更
図 2. テスト記録中にキャプチャーされたオブジェクトのプロパティーおよび値を、画面キャプチャーのコンテキスト・メニューの候補プロパティーを使用して変更
- テストを保存して実行し、オブジェクトが認識されることを検証します。