テスト・スクリプト内のオブジェクト・ロケーション条件の設定

オブジェクトが見つからないために、記録されたアクションが予期したとおりに再生されない場合があります。テストでは、オブジェクト認識を向上させるために複数のロケーション演算子が使用可能です。

このタスクについて

このタスクは、Android アプリケーション、iOS アプリケーション、および Web アプリケーション (モバイルおよびデスクトップの Web アプリケーション) に適用されます。モバイルおよび Web UI テストでのオブジェクト認識について詳しくは、テスト・スクリプトの頑強性の向上を参照してください。

オブジェクト・ロケーション条件の設定が役立つ例を示します。テストを記録し、その 1 つのステップ上のアクション「テキストの編集をクリック」が、明確に識別されておらず、ラベルがなく、日付などの変数コンテンツがあるとします。テストの再生時に、日付が変更されているためにアクションを実行できません。

図 1. テストの再生時に失敗する可能性があるアクションの例。

このテストが正常に再生されるために、テスト再生中にターゲット・オブジェクトが見つかるように、テスト・スクリプト内のオブジェクト・ロケーションを変更できます。 例えば、容易に識別可能な安定グラフィック・オブジェクトの右側に「テキストの編集」を配置するように指示できます。city というラベルを持つ「テキストの編集」フィールドを例に考えています。以下のように進めることができます。

手順

  1. テストで、テスト・ステップをクリックします。
  2. 「ユーザー・アクションの詳細」エリアで、「オブジェクトの識別基準」「(自動識別)」に設定します。
    図 2. 自動検出

  3. 「オブジェクト・ロケーション」フィールドでロケーション・オブジェクトを選択します。

    「オブジェクト・ロケーション」エリアが拡張されて、インデントされたフィールド「グラフィック・オブジェクト」O「オブジェクトの識別基準」、および「オブジェクト・ロケーション」が含まれるようになります。

    図 3. いずれかのオブジェクト・ロケーションを選択します。
  4. インデントされた「グラフィック・オブジェクト」フィールドの参照オブジェクトとして使用するグラフィック・オブジェクト (例えば、「テキストの編集」) を選択します。
    図 4. 参照オブジェクトの選択
  5. オブジェクトのプロパティー (例えば、テキスト) を、インデントされた「オブジェクトの識別基準」フィールドで選択し、値 (例えば、city) を入力します。
    図 5. プロパティーを選択し値を入力

    オブジェクトのプロパティー記述を、プロパティー・テーブルか、または「モバイルおよび Web UI データ」ビューの「エレメント」タブで確認できます。

  6. 参照オブジェクトを見つけるのに役立つ別のオブジェクト・ロケーションを定義します。例えば、city という値を持つオブジェクトを、「アナログ・クロック」 (その内容は Eastern time) の近くに配置するように指定できます。
    図 6. ロケーション演算子、グラフィック・オブジェクト、オブジェクトのプロパティーおよび値を選択してオブジェクト・ロケーション条件を設定

    オブジェクト・ロケーション条件がテスト・ステップ上で設定され、ロケーション演算子、グラフィック・オブジェクト、オブジェクトのプロパティーが選択され、値が追加されています

  7. テストを保存してから実行して、ステップが成功することを確認します。
  8. オブジェクト・ロケーション条件を設定するためのもう 1 つの方法は、「画面キャプチャー」タブでオブジェクトを選択し、そのオブジェクトを「オブジェクト・ロケーション」フィールドにドラッグする方法です。 この方法により、選択されたオブジェクトのプロパティーおよび値が「オブジェクト・ロケーション」フィールドに自動的に入力されます。
    図 7. オブジェクトを「グラフィック・オブジェクト」フィールドにドラッグ・アンド・ドロップします
    ユーザーが「画面キャプチャー」タブでオブジェクトを選択し、「オブジェクト・ロケーション」フィールドにドラッグしました。
  9. ステップ上のターゲット・オブジェクトを識別するための 2 次ロケーター条件を設定することもできます。条件が満たされている場合、オブジェクトは容易に検出できます。これは、例えば、スプレッドシートまたは計算器を使用するテストで役立ちます。2 次条件を設定する場合は、前述のように進めます。「2 次ロケーション」フィールドで、ロケーション演算子、グラフィック・オブジェクト、「オブジェクトの識別基準」のオブジェクト・プロパティー、演算子を選択し、必要な値を入力します。
    図 8. ロケーション演算子、グラフィック・オブジェクトを選択し、オブジェクトのプロパティーおよび値を指定して 2 次ロケーション条件を設定します。
    2 次ロケーション条件が設定され、ロケーション演算子とグラフィック・オブジェクトが選択され、オブジェクトのプロパティーと値が追加されています。
  10. テストを保存してから実行して、ステップが成功することを確認します。

タスクの結果

すべてのステップが正常に再生されたら、自動テスト・プロセスでテストを使用できます。

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