メイン・プロパティーとしてイメージを使用してステップ・ターゲットを変更

イメージ相関に関連する認識の問題を修正するために、テスト・ステップの候補のイメージを変更し、プレビューを実行して適切なイメージであるかどうかを確認することができます。テストの実行時にどのイメージが最も一致するかを評価するためにデータ相関に対して自動的に適用される認識しきい値または縦横比の許容範囲を変更できます。

このタスクについて

テストが記録される際、アクションを実行する対象のグラフィック・エレメントが常に簡単に識別できるわけではありません。モバイル・デバイス画面上のオブジェクトの識別や検出に役立つコンテンツの説明、ラベル、テキストがない場合があります。そのような場合、イメージを使用してターゲット・オブジェクトを識別するステップがテストで生成されます。テスト再生時にイメージ相関が適用され、アクションを実行する対象の正しいイメージが検出されます。しかし、場合によっては、テスト・レポートにおいて、生成されるイメージがステップ内の正しいターゲット・エレメントではないことが示されます。携帯電話やタブレットでテストが再生されたときに、イメージが違ったり (幅と高さが違うなど) 、ぼやけたイメージが生成されるためです。

アクションを実行する対象のエレメントが、予期したとおりにテスト・ステップで認識されない場合は、生成されるエレメントを置き換えるか、必要に応じて認識しきい値または縦横比の許容範囲を変更します。このタスクは、Android および iOS モバイルのネイティブ・アプリケーションから記録されるテストに適用されます。

手順

生成されるイメージを、テスト記録時にキャプチャーされ、「モバイルおよび Web UI データ」ビューに表示されるイメージと置き換えることができます。

  1. 編集するテストで、変更するテスト・ステップをクリックします。 「画面キャプチャー」ビューで、イメージを選択します。 イメージが強調表示されます。
  2. 「イメージ」プロパティーが自動的に生成された場合、「オブジェクトの識別基準」フィールドにそのイメージをドラッグします。 「オブジェクトの識別基準」フィールドが「イメージ」ではなく「テキスト」、「ヒント」、または「コンテンツの説明」に設定されている場合、プロパティー・テーブルでイメージのプロパティーを右クリックし、「プロパティー ... を使用してステップ・ターゲットを識別」を選択します。もう 1 つの方法は、「オブジェクトの識別基準」フィールドにイメージ・プロパティーをドラッグするか、コピー・アンド・ペーストかプロパティー・テーブルのコンテキスト・メニューを使用することです。イメージ・プロパティーが「オブジェクトの識別基準」フィールドで選択され、イメージが「ユーザー・アクションの詳細」エリアに表示されるようになります。
    図 1. イメージ・プロパティーによるステップ・ターゲットの識別
    「ユーザー・アクションの詳細」エリアにイメージが表示されています
    イメージ識別子の選択後にテスト・ステップのイメージを追加または変更する方法として、コンテキスト・メニュー項目またはアイコンを使用することもできます。イメージは、クリップボードまたはファイルから選択できます。
    図 2. クリップボードまたはファイル内のイメージを新規イメージとして追加する、または既存のイメージと置き換える
    コンテキスト・メニューまたはアイコンを使用して、イメージを追加または変更します

    テストの再生時に正しいイメージが見つかるように、テスト・ステップに複数のイメージを追加することができます。余分なイメージは、「イメージの削除」アイコンイメージの削除 を使用して削除できます。

生成されるイメージをテスト・レポート内の候補のイメージと置き換え、候補のイメージをローカルに保存し、テスト・ステップで参照イメージとして使用できます。

  1. テスト・レポートで、テスト・ステップのイメージ相関の詳細リンクをクリックします。候補のイメージと参照イメージが一致しているかどうかを確認できます。
  2. 最適なしきい値スコアを持つ、選択された候補のイメージが適切ではない場合は、別のイメージを選択します。候補のイメージを右クリックし、開いたブラウザーで、そのイメージを .png ファイルとして保存します。 テスト・ステップで、コンテキスト・メニューの「ファイルから新規イメージを追加」を選択し、その .png ファイルを選択します。選択したイメージが、新しい参照イメージとして追加されます。再度テストを実行します。
    図 3. テスト・レポートでのイメージ相関の詳細
    テスト・レポートで、ターゲット・ステップの候補のイメージと参照イメージが一致していることが示されています

イメージ相関は、再生中にアクションを実行する対象の適切なエレメントを見つけるために使用するものであり、認識しきい値と縦横比の許容範囲が適用されます。認識しきい値と縦横比の許容範囲は変更できます。

  1. 「認識しきい値を設定」アイコンをクリックします認識しきい値を設定。デフォルトの認識しきい値は 80 に設定され、デフォルトの縦横比の許容範囲は 20 に設定されています。「イメージ一致プレビュー」ビューで、どのイメージがターゲット・オブジェクトを識別するための正確なイメージであるかを確認できます。緑色は最も適切な候補のイメージで、黄色はしきい値よりも上のスコアのイメージです。黄色は最も適切なイメージではありません。赤はしきい値よりも下のスコアのイメージであり、イメージが一致していません。認識しきい値と縦横比の許容範囲を変更し、プレビュー・ビューで動的な変化を確認できます。カーソルを移動して、スコアおよび比率を増減させます。選択したイメージを「イメージ一致プレビュー」ビューでプレビューし、そのイメージが候補として適切であるかを確認できます。
    図 4. イメージ一致をプレビューし、正確なイメージを検出するための認識しきい値と縦横比の許容範囲を設定
    イメージ一致をプレビューし、正確なイメージを検出するための認識しきい値と縦横比の許容範囲を設定します。
  2. テストを保存します。これらのステップを完了後、テストを再実行し、すべてのステップが正常に実行されていることをテスト・レポートで確認します。

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