USB コントローラーを使用すると、Android モバイル・テスト・クライアントをセキュア環境 (テスト・ワークベンチが研究室のコンピューターなどの別のコンピューターにリモートでインストールされている環境) にインストールして構成することができます。
手順
- リモート・ワークベンチ・ホスト (テスト・ワークベンチがインストールされているコンピューター) でテスト・ワークベンチを開始します。ワークベンチ・ホストはローカルでもリモートでも構いませんが、USB ホストはローカルでなければなりません (デバイスを USB ホストに物理的に接続できなければなりません)。
- テスト・ワークベンチで、「ワークベンチ URL の表示」アイコン
をクリックし、表示されるリンクを使用してワークベンチ URL をクリップボードにコピーします。
- USB ホストでブラウザー・ウィンドウを開き、ワークベンチの URL をブラウザーに貼り付けます。USB ホストは、
デバイスを USB ポートに物理的に接続できるローカル・コンピューター (Windows、Mac、
または Linux) でなければなりません。
- Rational® Test Workbench のモバイル・ウェルカム・ページが開いたときは、
「Android の手順を進める (Proceed with Android instructions)」をクリックします。
- Android ウェルカム・ページの「リモート USB ホストからのワークベンチの使用」の下にある
「ステップを表示」をクリックします。
- UsbController.jar をクリックしてダウンロードし、ローカル・フォルダーに保存します。
- USB ケーブルを使用して 1 つ以上の Android デバイスを USB ホストに接続し、
以下のように UsbController.jar を実行して、
必須パラメーターおよびオプション・パラメーターの説明を表示します。
java -jar UsbController.jar
- -a および -w の引数を指定して以下のように UsbController.jar を実行し、
ワークベンチ・ホストからモバイル・テスト・クライアントをダウンロードして、モバイル・テスト・クライアントとテスト・ワークベンチの間の接続をセットアップします。
java -jar UsbController.jar -a android-sdk-install-dir -w Workbench URL
例:
java -jar UsbController.jar -a "C:¥Program Files(x86)¥Android¥android-sdk" -w http://192.168.1.103:7878
ロケーションにスペースが含まれている場合は、必ず Android
SDK のロケーションを二重引用符で囲んでください。
すべてのコマンド行引数を以下に示します。-a 引数および -w 引数のみが必須です。
- -a は Android SDK のロケーションを指定します (必須)
- -w はワークベンチの URL を指定します (必須)
- -i は、最新のモバイル・テスト・クライアントがインストールされていることをサイレントに確認します。
- -l は、ワークベンチ URL を使用して構成済みのモバイル・テスト・クライアントをサイレントに開始します。
- -c は、モバイル・テスト・クライアントのパッケージ (.apk) の代替ロケーションを指定します。
デフォルトでは Workbench URL からダウンロードされます
- -logdir は、USB コントローラーのログを作成するディレクトリーを指定します
- -o は、Android adb サーバーのポート番号を 10 進数で指定します。
デフォルトは 5037 または ANDROID_ADB_SERVER_PORT という名前の環境変数の内容です。
- モバイル・テスト・クライアントが既にインストールされている場合を除き、
接続済みのすべての Android デバイスにモバイル・テスト・クライアントをインストールするためのプロンプトが出されます。

このステップを自動化してインストール・ダイアログ・ボックスを表示しないようにするには、
コマンド行で -i 引数を指定します。この引数により、
最新のモバイル・テスト・クライアントがインストールされていることが確認されます。以下に例を示します。
java -jar UsbController.jar -a "C:¥Program Files(x86)¥Android¥android-sdk" -i -w http://192.168.1.103:7878
- インストールが完了すると、モバイル・テスト・クライアントを開始してセットアップを完了するためのプロンプトが出されます。セットアップ処理では、モバイル・テスト・クライアントが構成され、
自動的にクライアントがテスト・ワークベンチに接続されます。

クライアントをインストールした後に常に Android クライアントが開始されるようにするには、
「常にはい (Yes Always)」をクリックします。
今回だけ Android クライアントを開始するには「はい」をクリックします。
起動ダイアログ・ボックスを表示しないようにするには、
コマンド行で -l 引数を指定します。この引数を指定すると、モバイル・テスト・クライアントがサイレントに開始されます。以下に例を示します。
java -jar UsbController.jar -a "C:¥Program Files(x86)¥Android¥android-sdk" -l -w http://192.168.1.103:7878