テスト・ワークベンチからテストを開始すると、デフォルトで、モバイルおよび Web
UI 統計レポートの「ステップ・パフォーマンス」ビューにグラフが表示されます。このグラフは、
各テスト・ステップの平均応答時間を示します。ただし、オプションが用意されており、有効にすると、
選択した各ステップについてアプリケーション内およびアプリケーション外 (ネットワークおよびサーバー) での応答時間のデータを収集することができます。この追加データを使用すると、テスト・ステップの予期しない応答時間や停止に対するアプリケーションのコントリビューションが何であるかを、ネットワークやサーバーのコントリビューションに対して区別することができます。
始める前に
Android ネイティブ・アプリケーションの応答時間データを収集するには、
インスツルメント・バージョンのアプリケーションをデバイスにインストールする必要があります。モバイル・テスト・クライアントの設定で
「インスツルメント済みアプリケーションでの再生」オプションが有効になっていることを確認してください。再生バージョンのアプリケーションがインストールされている場合は (モバイル・テスト・クライアントまたはワークベンチから同じアプリケーションでのテストを既に実行している場合にこの状態になります)、インスツルメント・バージョンのアプリケーションが再インストールされていることを確認してください。そのためには、記録を開始し、
インスツルメント・アプリケーションが再度デバイスにインストールされるようにします。これはダミーの記録で構いません。例えば、アプリケーションの起動直後に記録を終了して構いません。テストを再度記録する必要はありません。このステップは、
インスツルメント・アプリケーションをインストールするためだけのものです。
このタスクについて
この機能は、すべてのモバイル・アプリケーション (ネイティブ・アプリケーション、ハイブリッド・アプリケーション、
および Web アプリケーション (Android または iOS の場合)) に適用されます。応答時間コントリビューション・データを収集するには、
テスト・ワークベンチからテストを開始する必要があります。
手順
- テスト・ワークベンチで「テストの実行」をクリックします。
- 「実行構成」ウィザードの「パフォーマンス測定」ページで「次へ」をクリックし、
「応答時間のコントリビューション・データの収集」を選択します。テストが完了すると、モバイルおよび Web
UI 統計レポートにグラフが表示され、テストの各ステップの応答時間が示されます。デフォルトでは再生中に収集される応答時間は上位 10 件のみですが、以下のようにしてフィルターを変更することができます。
- ステップ・パフォーマンス・レポートの任意の場所で右クリックし、
コンテキスト・メニューの「フィルターの変更」を選択します。「フィルターの変更」で 「カウント・フィルター: 10 (上位)」 (図 1 を参照) を選択し、
「編集」をクリックします。
- 「パフォーマンス・カウンター・フィルター」ウィザードで
「カウントによるフィルター」を選択します。「表示する数値」に新しい値を入力し、
「最高値の表示」または「最低値の表示」を選択することができます。例えば、15 と入力すると、
上位 15 件の応答時間または最も低い値を持つ 15 件の応答時間がレポートに表示されます。

- 任意の応答時間グラフを右クリックして、ポップアップ・メニューから
「ステップ応答時間コントリビューションの表示」を選択します (図 2 を参照)。一方のグラフには、アプリケーション内で消費された時間「アプリケーション時間内」が表示され、
他方のグラフには、アプリケーション外 (ネットワークおよびサーバー) で消費された時間「アプリケーション時間外」が表示されます (図 3 を参照)。テストを実行するときに「応答時間のコントリビューション・データの収集」を選択しなかった場合、
そのテストの各ステップに対する応答時間コントリビューション・データは収集されず、
「ステップ応答時間コントリビューションの表示」オプションは使用できません。 応答時間は、最初のステップ (つまり開始ステップ) についても測定されます。
制約事項: Android バージョンが 4.0 以下の場合、Web アプリケーションおよびハイブリッド・アプリケーションの開始ステップの
「アプリケーション時間外」は測定されません。
図 2: テストの上位 10 ステップの応答時間コントリビューションを示す棒グラフ
図 3: 選択した特定のステップのアプリケーション内およびアプリケーション外の時間

- 「ステップ・パフォーマンス」タブの上部にある「ステップ・パフォーマンス」リンクをクリックすると、
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