Rational Asset Manager は、Rational Build Forge などの既存のアプリケーション・ビルド・システムを補完します。 Rational Build Forge を使用して、Rational Asset Manager 内のアセットに基づいてビルドを作成することができます。また、両者の統合を使用して、ビルド結果を Rational Asset Manager 内の新規アセットとして公開することもできます。提供されるスクリプトのセットを使用して、アセットをダウンロードし、依存関係を確認し、結果を新規アセットとしてコンパイル、ビルド、および送達することができます。

Rational Build Forge では、アセットをビルドして公開するための新規ビルド・プロジェクトを定義します。 ビルドのためのソースは Rational Asset Manager 内のアセットおよび成果物であり、ビルドは Rational Asset Manager でアセットとして公開できます。
例えば、ビルドのために必要なファイルを準備し、ビルドを実行してそれが完了した後で、ビルド結果 (.ear ファイルなど) をアセットとして Rational Asset Manager でデプロイすることができます。 あるいは、ビルド結果が Rational Asset Manager アセットとして保存された後で、(例えば、マイルストーン・ビルドとして公開する前に) 新規アセットおよび関連付けられた成果物をレビュー・プロセスで取り扱い、デプロイメントが承認されていることを確認できます。
Rational Build Forge 内でビルド・タイプ (Milestone または Golden Master など) にマークを付けて、ビルド結果から作成された新規アセットのレビュー・プロセスのタイプを指定できます。 Rational Build Forge ビルドが完了すると、公開されたアセットがビルド内にリストされ、Rational Asset Manager で、すべての依存関係が新規アセットに組み込まれます。
開発者は、アセット、成果物、および Rational Asset Manager 成果物へのリンクを検索して、それらをワークスペースに追加できます。 開発者はビジュアル参照ユーティリティーを使用して、アセット間の関係および依存関係を調べることができます。 ダウンロードしたアセット・スクリプトを使用すると、ビルド・プロセスへのファイルの送達を自動化することができます。 Rational Build Forge で、ログインしてプロジェクトを作成した後で、開発者はビルド・プロジェクト・プロパティーを設定して、ビルド結果を送達するためのその他の必須手順を実行することができます。
統合のデモンストレーションおよびサンプル・ライブラリーとビルド・プロジェクトについては、http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27016509または http://www.ibm.com/developerworks/offers/lp/demos/summary/r-assetmanagerrbf.htmlを参照してください。
適切な抽出コマンド・ライブラリーを使用してビルド・サーバーにソース・コード・ファイルを指し示し、 ソフトウェア構成管理 (SCM) システム (Rational ClearCase® または Rational Team Concert™ など) からソース・ファイルを抽出します。ビルドが使用するソース・コード・ファイル (Rational Asset Manager クライアント・ライブラリーを含むダウンロード・ツールなど) を SCM システムから抽出して、DownloadAsset およびその他の ANT スクリプトを Rational Build Forge サーバーで使用できるようにする必要があります。サーバーの URL、ユーザー ID、パスワードなどの SCM システム情報をビルド・プロジェクトに提供する必要があります。
AppScan® を使用して、プロジェクトに組み込まれているすべてのソースおよびライブラリーをスキャンすることができます。
サンプル・ファイルを使用して、 eligibility.xml ファイルをインポートして .zip ファイルの内容をインポートし、一連のライブラリーおよび構成情報を指定して新規プロジェクトを定義することができます。 サンプル・ファイルは http://www.ibm.com/developerworks/offers/lp/demos/summary/r-assetmanagerrbf.html で入手することができます。eligibility.xml ファイルをロードすると、Rational Build Forge が適格性プロジェクトを再作成します。 「ライブラリー」を選択してから ramclient.zip ファイルを取り出す ライブラリー (GetRamLibraries など) を選択します。 使用する構成に合わせてファイルを変更してください。ANT スクリプトを変更して、Rational Build Forge プロジェクトに追加する必要もあります。
Rational Asset Manager に含まれているポリシーを使用して、アセットのライフサイクルの特定ポイントで Rational Build Forge プロジェクトを実行できます。 例えば、ソフトウェア・アセットがテストの準備のために開発状態からステージング状態に移行した場合に、 他の人が見られるように自動的にソフトウェアをビルドしてデプロイする Rational Build Forge プロジェクトを実行することができます。
ポリシーとライフサイクルについて詳しくは、『ライフサイクルのポリシー』、『アセット開発とライフサイクル』、および『カスタム・ライフサイクルの作成』を参照してください。