リポジトリー内のアセットをより効率的に統括管理できるように、ポリシーを使用して特定の条件を満たしているかどうかを検査することができます。
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アセット管理のポリシー
ポリシーとは、アセットの管理に使用できるスクリプトのことです。アセットがある状態に移行したときやある状態から遷移したときなど、ライフサイクルの特定のタイミングにポリシーが実行されるように、ポリシーを構成することができます。ポリシーの実行時には、以下のアクションのいずれかが行われます。
ライフサイクル管理のポリシー
ポリシーを使用すると、アセットのライフサイクル中にさまざまな条
件を、リポジトリー・レベルまたはコミュニティー・レベルで検査できます。一部のポリシーは
アセット・タイプのフィーチャーと重複していますが、以下の目的でポリシーを使用することができます。
- アセット・タイプの制限: アセット・タイプの代わりにポリシーを使用して、リポジトリー内のアセット・タイプの数を制限することができます。アセット・タイプの数を制限すると、他のユーザーがアセットを登録しやすくなります。
- アセットの登録: アセット・タイプに
関する制約が満たされていない場合、新規アセットを登録することはできません。ポリシーでは、アセットの状態を変更できないことはありますが、新規アセットをリポジトリーに登録できないことはありません。
- アセットのカテゴリーの制限: ポリシーはライフサイクルとともに構成されるため、特定のカテゴリーのアセットに適用することができます。
- ライフサイクルの特定のポイントでの制限: ポリシーは、アセットがある状態になった場合など、特定の状態および
特定のタイミングで実行するように設定できます。
- 定期的な間隔での制限: ポリシーは、任意の間隔で繰り返すように設定できます。
- 完全なエラーではなく警告を発行する: ポリシーに違反した場合、警告かエラーのいずれかを発行する
ことができます。
- アセットを自動的に変更する: 一部のポリシーは、テストを実行する代わりに、自動的にアセットを変更します。
例えば、アセットのカテゴリー化ポリシーを使用すると、カテゴリーをアセットに割り当てることができます。アセット所有者変更ポリシーを使用すると、アセットの所有者を変更することができます。
ライフサイクル内でポリシーを実行できるタイミング
アセットがライフサイクルの特定の状態にあるときに、次のタイミングで実行するようポリシーを割り当てることができます。
- アセットの保存
- アセットがこの状態にある間は、アセットが変更されるたびにポリシーが実行されます。
- 状態への入り口
- アセットが最初にその状態に移行したときに、ポリシーが実行されます。
- アクション
- ユーザーがアセットのライフサイクルの状態を手動で変更しようと試みた場合に、ポリシーが実行されます。例えば、アセットを「ドラフト」状態から「承認済み」状態に移行しようとする場合などです。
- 削除
- アセットがその状態にある間に、アセットを他のユーザーが削除しようと試みた場合に限り、ポリシーが実行されます。ポリシーが「合格」または「警告」をレポートすると、アセットは削除されます。ポリシーが「エラー」をレポートした場合、アセットは削除されません。
- タイマー
- 指定した時間が経過すると、ポリシーが 1 回実行されます。タイマーは、アセットがライフサイクルのその状態に移行したときに開始されます。以前のバージョンでは、保留ポリシーは 30 秒ごとに実行されていました。バージョン 7.5.1 からは、
保留ポリシーを実行する時間間隔を指定することができるようになりました。
ポリシーの表示名
すべてのポリシーに対して表示名を構成できます。「ポリシー表示名」フィールドを使用すると、構成したポリシーに対してより説明的なラベルを指定できます。例えば、ポリシーの実行内容を記述する場合は、「デフォルト・ポリシー > 成果物検証のポリシー」というデフォルトのラベルを「WSDL ファイルの有無の検査」に変更できます。
ポリシー表示名は、ライフサイクルのすべてのポリシーに対して固有のものである必要があります。
ポリシーの表示名は、アセットの状態間の遷移を構成する際に表示されます。