Rational®
Asset Manager ディスカバリー・ライブラリー・アダプター (DLA) をインストールした後、以下のプロパティー・ファイルを編集することでディスカバリー・ライブラリー・アダプターを構成し、さらに DLA スクリプト・ファイル内の変数の変更も行います。
手順
- DLA_INSTALL_DIR/bin/RAM_DLA.config.properties を
編集します。 このファイルには
、Rational
Asset Manager への接続方法、ブックの作成時に使用するディレクトリー、およびロギングとトラッキングの実行方法を指定するプロパティーが含まれています。
少なくとも、以下のプロパティーについては、その値を構成または検査してください。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.address: このプロパティーの値は
、Rational
Asset Manager がインストールされているサーバーのホスト名を指定します。
デフォルト値は、localhost です。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.port: このプロパティーの値は
、Rational
Asset Manager を実行している
WebSphere®
Application Server 環境のブートストラップ・アドレスおよび JNDI ポート番号を
指定します。デフォルト値は 9080 です。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.domainName: このプロパティーの値は
、Rational
Asset Manager がインストールされているサーバーのドメインを指定します。
このプロパティーは、ディスカバリー・ライブラリー・アダプターがその環境からホスト名を構成するドメイン名の部分を判別できない場合に使用されます。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.securityEnabled: このプロパティーの値は、以下に記載したパスワード・プロパティーを、プロパティー・ファイルでエンコードする必要があるかどうかを指定します。
true に設定された場合、パスワード値の各文字は * で置き換えられ、パスワードのエンコード・バージョンが、ディスカバリー・ライブラリー・アダプター
によって com.ibm.ram.ccmdb.dla.password.encoded プロパティーの値として追加されます。
false に設定した場合、パスワード値はエンコードされません。
サポートされる値は、true および false です。デフォルト値は true です。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.userid: このプロパティーの値は
、Rational
Asset Manager API の使用時に DLA が提供するユーザー名を指定します。このユーザーは
、希望する
RationalAsset Manager のアセットを照会できるロール (管理者ロールまたはカスタム定義のロール) を割り振られている必要があります。デフォルト値はありません。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.password: このプロパティーの値は、com.ibm.ram.ccmdb.dla.userid プロパティーで指定されるユーザーのパスワードを指定します。
デフォルト値はありません。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.ramQuery: このプロパティーの値は、アセットを検索する場合に
Rational
Asset Manager DLA が使用する照会を指定します。
照会を指定しない場合は
、Rational
Asset Manager のすべてのアセットが検出されます。
- com.ibm.ram.ccmdb.dla.url: このプロパティーの値は
、アセットを検出する
Rational
Asset Manager サーバーの URL を指定します。
プロパティーの完全なリストと各プロパティーの説明については、RAM_DLA.config.properties ファイルを参照してください。
- DLA_INSTALL_DIR/bin/DLA_FileTransfer.properties を
編集します。 このファイルには、ファイル転送サーバーへの接続方法、ブックの転送時に使用するディレクトリー、およびロギングとトレーシングの実行方法を指定するプロパティーが含まれています。
ディスカバリー・ライブラリー・アダプターでファイル転送を実行するには、以下のプロパティーを構成する必要があります。
- com.ibm.management.soa.dla.filetransfer.host: このプロパティーの値は、ディスカバリー・ライブラリー・アダプター・ブックがファイル転送によって送信される
ターゲット・コンピューターのホスト名または IP アドレスを指定します。
- com.ibm.management.soa.dla.filetransfer.userid: このプロパティーの値は、ターゲット・コンピューターへのアクセスに使用するユーザー名を指定します。
このユーザーは、ターゲット・ディレクトリーにファイルを書き込む権限を持っている
必要があります。
確認付きで FTP を使用する場合、ユーザーは、ターゲット・ディレクトリーのファイルに対する読み取りおよび削除の権限も必要になります。
- com.ibm.management.soa.dla.filetransfer.password: このプロパティーの値は、ターゲット・コンピューターにアクセスできるユーザーのパスワードを指定します。
ターゲット・コンピューターのデフォルト・ディレクトリーなど、プロパティー・ファイルのデフォルト値を使用しない場合は、その他のファイル転送プロパティーの値を変更する必要がある場合があります。
プロパティーの完全なリストと各プロパティーの説明については
、DLA_FileTransfer.properties ファイルを参照してください。
注: パッチを適用した場合、RAM_DLA.config.properties ファイルおよび DLA_FileTransfer.properties ファイルが上書きされる可能性があります。
プロパティー・ファイルを置き換えた場合、必ず、新規バージョンのコードを含む最新
バージョンを使用してください。
ディスカバリー・ライブラリー・アダプターのプロパティーをバックアップして、既存の設定をプロパティー・ファイルの新規バージョンにマイグレーションできるようにする必要があります。
- Rational
Asset Manager DLA スクリプト・ファイルを編集します。
- Windows
の場合、DLA_INSTALL_DIR¥bin¥RAM_DLA.bat
を編集し、WAS_BIN を
WebSphere
Application Server bin ディレクトリーのロケーション
(WAS_BIN=C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer など) に設定します。
- Linux、AIX®、
または Solaris の場合
、DLA_INSTALL_DIR/bin/RAM_DLA.sh を編集して
、WAS_BIN を
WebSphere
Application Server bin ディレクトリーのロケーション
(WAS_BIN=/opt/IBM/WebSphere/AppServer など) に設定します。
ディスカバリー・ライブラリー・アダプターが
Linux、AIX、
または Solaris にインストールされている場合に、SFTP プロトコルを使用してディスカバリー・ライブラリー・アダプターのブックをファイル転送するには、
以下のステップを実行して SSH を構成する必要があります。
- SSH が、ソース・コンピューターとターゲット・コンピューターの両方にインストールされていることを確認します。
- ディスカバリー・ライブラリー・アダプターを実行するソース・コンピューターにログオンしてから、公開鍵および秘密鍵を生成します。
ほとんどのシステムで、この操作は ssh-keygen コマンドを使用して実行できます。パスフレーズを求めるプロンプトが出されたときに最も簡単な構成を行うには、「Enter」を押します。
- ターゲット・コンピューターで、ディスカバリー・ライブラリー・アダプターがターゲット・コンピューターへのアクセス時に使用するユーザーとしてログオンします。
ソース・コンピューターの公開鍵のコンテンツを
、~/.ssh/authorized_keys ファイルに追加します。
- ターゲット・コンピューターに接続するソース・コンピューターで
sftp コマンドを使用することで、接続性を確認します。
パスワードまたはパスフレーズのプロンプトは、表示されません。
コマンドは sftp user@targetserver.com のようになります。
注: SFTP が使用される場合でも、パスワード・プロパティーの値は
、DLA_FileTransfer.properties ファイルで必要になります。ただし、そのパスワード・プロパティーの値は使用されません。
上記の記述のとおりに公開鍵および秘密鍵を生成しないと、ディスカバリー・ライブラリー・アダプターは、SFTP プロトコルを使用してブックを転送することができません。