検索照会語

アセットの検索では、基本的なキーワードを使用します。また、 以下の表にリストされた検索照会語および演算子を入力して、より詳細な検索を行うこともできます。

検索語のリファレンス

以下の表にリストされたワイルドカード文字を、検索語の任意の位置に使用する ことができます。

表 1. 検索語のリファレンス
検索語 説明 サンプル
特別な文字飾りは使用せずに単一の語を入力する メタデータ中にその単一の語がリストされているすべてのアセットが返されます。 Claims と入力します。
"term1 term2" 2 つの関連する語句を引用符で囲みます。 メタデータ内にある、完全に一致する句を含むすべてのアセットが返されます。 "process model" と入力し、これらの同類語をグループ化します。
" ? " 単一のワイルドカード文字を表します。その部分を可変スペルとしたすべてのアセットが返されます。
注: 検索の最初の文字として疑問符 (?) を使用することはできません。
B?lls」と入力すると、bells や balls などの語が返されます。
" * " 複数文字のワイルドカードを表します。 アスタリスクは、その部分を可変スペルとした語を検索する際に使用します。
注: 検索語の先頭または末尾文字の代わりに、アスタリスクを使用できます。検索照会として「*.*」を使用することはできません。
long*」と入力すると、long、longer、または longest などの語が返されます。
" ~" 単一語の最後に波形記号を使用すると、それと類似したスペルの語が検索されます。
注: 検索の精度を高めるため、0 から 1 までの数字標識を使用できます。 大きい数字ほど、元の検索語との一致度が高い結果が返されます。例えば、boat~0.9 の場合、 coat が返されます。
throat~」と入力すると、boat、float、または coat などの語が返されます。
AND これらのブール演算子は、検索照会中にすべて大文字で使用します。デフォルトのブール演算子は 常に AND です。 "processing model" AND claims」と入力すると、関係する語 "process model" と併せて claims も持つ語が返されます。

拡張検索語のリファレンス

1 つ以上の検索フィールドを任意に組み合わせて使用したり、最終変更日時を選択したりして、検索の対象範囲を絞り込むことができます。

次の表は、各拡張検索フィールドの例と、検索照会がどのように 進行するかを検索データのサンプルを使用して示したものです。
表 2. 拡張検索のリファレンス表
フィールド・ラベル 説明 サンプル 照会の構文
すべての単語 順不同の検索基準として、複数の語からなる文字列を入力します。 service credit implementation "service credit implementation"
完全に一致する語句を含む 順序どおりに検索を行う、関係する複数の語からなる文字列を入力します。 service implementation "service implementation"
少なくとも 1 つの単語 語のグループを入力します。アセット・メタデータ内のいずれかの語が、このグループ内のいずれか 1 語と一致すれば、一致したと見なされます。 service design model service OR design OR model
どの単語も含まない アセット・メタデータ内のどの位置にも含まれていないと分かっている語を入力します。 claims -claims
注: NOT または「-」を、他の検索語を指定せずに検索すると、検索結果は返ってきません。
ID アセットの固有の ID に含まれる英数字ストリングを入力します。 {0000-1111-2222-3333} (¥{0000¥-1111¥-2222¥-3333¥})
名前 アセット名の一部である語を入力します。 Claims name:(Claims)
説明 アセットの説明に含まれる語またはフレーズを入力します。 audit records human resource description:(audit records human resource)
所有者 アセットの所有者の名前を入力します。
注: アセットの所有者は複数存在する場合があります。
John Smith owner:(John Smith)
最終変更者 アセットを最後に変更したユーザーの名前を入力します。 Anna Baker lastModifiedBy:(Anna Baker)
最終変更日時 日付選択機能を使用して、日付の範囲を選択します。 2007 年 6 月 13 日から 2007 年 6 月 15 日 lastModified:([20070613 TO 20070615])

ワイルドカード文字による検索

Rational® Asset Manager の検索索引では、句読法を利用して文書の内容を意味のある情報チャンクに分割し、検索を行います。 言い換えると、ブランク文字を認識せず、ストリング定数内または区切り ID 内の文字を除外することによって、情報をトークン化します。 文書が Rational Asset Manager 索引に保管されるときに、ピリオド などの句読点や「http://」のような句読文字を必要とするその他の語は、索引には保管されません。

ワイルドカードを 使用してアセットを検索する場合は、以下の規則および例を参考にすると、アセットをうまく検索することができます。

規則
  1. 検索フレーズ内に句読文字がある場合、その句読文字を削除する必要があります。 例えば、"type=impl"type=impl にします。
    注: 後ろに 空白文字がないワイルドカード文字は、トークン化されません。 例: type="impl:AssetDiscussion* は、引用符を削除し、コロンの後ろにスペースを追加して、type=impl: AssetDiscussion* にします。
  2. element name="request-Asset-Access-Response" のようにハイフンが入っている場合は、語を分割する必要があります。
    注: この規則は、トークン内に数字が存在しない限り適用されます。数字があると、トークン全体が数字として解釈され、分割されません。 layoutConstraint xmi:type="notation:Location" xmi:id="_4WXt79N1EdycYOkFXjXeHg" yes="-186" などがその例です。
  3. E メール・アドレスやインターネット・ホスト名は、1 つのトークンとして検索します。

ただし、ワイルドカード文字「*」を検索語で使用すると、テキストはトークン化されません。 その場合、探しているアセットを検出することはできません。 検索フィールドの語を手動でトークン化する必要があります。 以下の例をリファレンスとして使用し、ワイルドカード文字を使用して効果的な検索語を作成してください。

例 1: 検索を使用して WSDL 文書を探す

シナリオ: 文書に type="impl:AssetDiscussionForum" という行が含まれています。

この文書を見つけるには、以下のいずれかの検索語を使用します。
  • type="impl:AssetDiscussionForum"
  • "impl:AssetDiscussionForum"
  • impl:AssetDiscussionForum
  • impl AssetDiscussionForum

以下のようなワイルドカード文字「*」付きの検索語を使用します。

  • type impl AssetDiscussion*
注: type="impl:AssetDiscussion*" のような語を使用して検索することはできません。この例は、単一語と して扱われてしまい、この文書がインデックスに保管されている形とは一致しないので、この検索は成功しません。
例 2: URL の検索

シナリオ: ホスト名は、単一トークンとして保管されていますが、名前の「http://」の部分付きでは保管されていません。 通常の検索語を使用すると、ホスト名を容易に見つけることができます。ただし、ワイルドカード文字「*」を検索に含めた場合、 正しいファイルが見つからない可能性があります。この例の文書には、 wsdl:definitions targetNamespace="http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com" という行が含まれています。

この文書を見つけるには、以下のいずれかの検索語を使用します。
  • wsdl:definitions targetNamespace="http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com"
  • targetNamespace="http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com"
  • http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com

以下のようなワイルドカード文字「*」付きの検索語を使用します。

  • targetNamespace core.ws.web.repository.ram.ibm.*
  • targetNamespace core.ws.web.reposito*
注: targetNamespace="http://core.ws.web.repository.ram.ibm.* ” のような検索語とワイルドカード文字を使用して検索を行った場合には、文書は見つかりません。ホスト名の句読点や、ホスト名の「http://」の部分を削除しなかったため、 この検索では結果が返されません。

XML 成果物内の検索

アセットに WSDL ファイルなどの XML 成果物が含まれていて、そのアセット・タイプに対して XML の索引付け規則が設定されている場合は、XML 成果物の要素、属性、および値に基づいてアセットを検索することができます。

XML 成果物内で検索を行う場合には、検索テキスト・フィールドの横にあるドロップダウン・リストで、必ず「成果物内の検索」にチェック・マークを付けるようにしてください。 検索テキスト・フィールドには XML 照会を入力します。 XML 照会の基本構造は以下のとおりです。
attribute:(element[attribute='value' attribute='value'])
ここで、elementattribute、および value は、XML ファイルの要素、属性、および属性値の具体的な名前です。 ワイルドカードを使用できます。
例えば、<schema targetNamespace="http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com"> を検索する場合には、以下のいずれかの検索照会を使用できます。
attribute:(schema[targetNamespace='http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com'])
attribute:(targetNamespace='http://core.ws.web.repository.ram.ibm.com')
attribute:(schema[targetNamespace='*ws.web*'])
attribute:(targetNamespace='*'])
要素内の特定の属性と値を検索する場合には、以下のようにします。
attribute:(element[name='value'])
パス内の特定の属性と値を検索する場合には、以下のようにします。
attribute:(path[name='value'])
任意の要素内の attribute=value を検索する場合、またはカスタム属性を検索する場合には、以下のようにします。
attribute:(name='value')
属性と値の 2 つのペアが同じ要素内にある必要がある場合には、以下のようにします。
attribute:(name='value' name2='value2') attribute:(element[name='value' name=value2'])
要素内のテキストを検索する (例えば、<status>Operational</status> を検索する) 場合には、 以下のいずれかの検索照会を使用できます。
attribute:(text()='Operational')
attribute:(status[text()='Operational'])
同じパス規則および要素規則が適用されます。