組み込み WebSphere Application ServerWebSphere Application Server のフルインストールへのアップグレード

IBM® Rational® Asset Manager と一緒にパッケージされている組み込みバージョンの IBM WebSphere® Application Server は、軽量バージョンのアプリケーション・サーバーです。このバージョンは、小規模な環境で使用したり、テスト目的で使用したりすることができます。 大規模な環境の場合は、フル・バージョンの WebSphere Application Server にアップグレードして、サーバーの拡張機能を利用することができます。 アップグレードするには、パッケージされている組み込みバージョンの WebSphere Application Server の設定値を収集します。 次に、フル・バージョンの WebSphere Application Server のサーバーのセットアップ中に、それらの設定値を入力します。

始める前に

インストール済みの組み込み WebSphere Application Server から、設定値を収集します。
  1. 組み込み WebSphere Application Server 上で実行される Rational Asset Manager を始動します。
  2. Web ブラウザーで、サーバーのセットアップ・アプリケーションの URL を入力します。 例えば、http://localhost:13080/ram.setup と入力します。
  3. 「要約」ページが表示されるまで「次へ」をクリックして、現在のインストール済み環境に問題がないことを確認します。 問題が存在する場合は、サーバーのセットアップを続行する前に問題を修正してください。
  4. デプロイメント」リンクをクリックしてセットアップの最初に戻り、「前へ」をクリックして「概要」ページに戻ります。
  5. 構成レポートをバックアップします。
    1. 「ツール」 > 「構成レポートを表示」をクリックします。
    2. ページを右クリックして、ファイルをローカルに保存します。
    3. 構成レポートを閉じます。
  6. サーバーのセットアップ・アプリケーションで各ページを確認し、組み込み WebSphere Application Server インストール済み環境用に定義した値をメモします。 選択項目を書き留めるか、選択項目の画面キャプチャーを取ります。以下の表は、各ページでメモする選択項目を示しています。
    表 1. 組み込み WebSphere Application Server について収集する情報
    Installation Manager のページ メモする項目

    概要

    • データベース・ベンダー名
    • 認証タイプ
    • IBM Rational Team Concert サーバー
    • Rational Asset Manager のサーバーまたはクラスター

    Rational Asset Manager のデプロイ

    インストール済みのアプリケーションおよび資料:
    • Rational Asset Manager
    • Rational Team Concert
    • ヘルプおよびユーザー支援
    • アセット・ベースの開発 (ABD) プロセスおよび統括管理

    データベースの構成: パート 2

    データベース接続プロパティー:
    • データベース ベンダー
    • データベース・ サーバー
    • ポート
    データベース・リソース:
    • データベース JAR ファイル。JAR ファイルがあるとしても、それらのファイルを新しいサーバーに再度アップロードするよう求められる可能性があります。
    Rational Asset Manager コア・データベース:
    • 名前
    • ユーザー ID
    • パスワード
    Rational Asset Manager ライフサイクル・データベース:
    • 名前
    • ユーザー ID
    • パスワード

    ユーザーおよび認証

    値は「概要」ページで選択した認証タイプによって異なります。

    収集する値は、以下のとおりです。
    • LDAP ベンダー
    • サーバー
    • ポート
    • バインド・ユーザー DN およびパスワード
    • 管理者 ID
    • ユーザー検索フィルター
    • ユーザー検索ベース

    Rational Asset Manager 設定の構成: パート 1

    ライセンス・サーバーの構成:
    • ライセンス・サーバーまたはキー
    • ライセンス・タイプ

    サーバー・アドレス (http://host:13080 など)

    パスの構成:
    • Rational Asset Manager サーバー
    • Web サービス
    • ヘルプおよびユーザー支援
    • アセット・ベースの開発プロセスおよび統轄管理

    Rational Asset Manager 設定の構成: パート 2

    ディスク・ストレージ設定
    • 永続フォルダー
    • ローカル・ストレージ・フォルダー
    • 索引フォルダー

    ライフサイクル管理設定の構成

    Rational Team Concert パス:
    • サーバー URL
    • タイプ
      • 「概要」ページで Rational Team Concert サーバー・オプションに「新しいサーバーをインストールする必要があります (I need to install a new server)」を選択した場合、タイプは「内部 (Internal)」です。
      • 「概要」ページで Rational Team Concert サーバー・オプションに「既存のサーバーがあります (I have an existing server)」を選択した場合、タイプは「外部 (External)」です。
    Rational Team Concert - ユーザー管理
    • Jazz™ の管理者 ID
    • パスワード
    Rational Team Concert - プロジェクト・エリア管理
    • プロジェクト・エリア名
    • プロジェクト・エリアの管理者 ID
    • パスワード

手順

以下のようにして、Rational Asset Manager をフル WebSphere Application Server にインストールして、組み込み WebSphere Application Server インストール済み環境の値を入力します。

  1. 組み込み WebSphere Application Server を停止します。
  2. Rational Asset Manager ランチパッドから、「WebSphere Application Server 7.0 のインストール」をクリックして、フル・バージョンの WebSphere Application Server をインストールします。
  3. ランチパッドに戻り、「WebSphere Application Server 7.0 の最新のフィックスパックのインストール (Install latest Fix Pack for WebSphere Application Server 7.0)」をクリックします。
  4. インストールが完了したら、WebSphere Application Server を始動します。
  5. ランチパッドに戻り、「Rational Asset Manager サーバーのインストール」をクリックして、Rational Asset Manager をフル・バージョンの WebSphere Application Server にインストールします。
  6. Rational Asset Manager サーバー・セットアップを起動します。
  7. セットアップの詳細で、組み込み WebSphere Application Server インストール済み環境から収集した値を入力します。
    重要:
    • 「概要」ページ: Rational Team Concert サーバーには、組み込み WebSphere Application Server 用に入力したのと同じ値を選択する必要があります。 組み込み WebSphere Application Server 用のサーバーを作成した場合でも、フルインストールの WebSphere Application Server 用の Rational Team Concert サーバーを作成する必要があります。
    • 「データベースの構成: パート 1」ページ:「既に両方のデータベースを作成しており、設定を変更します」を選択します。
    • Rational Asset Manager 設定の構成」ページ: サーバー・アドレスのポートが 9080 に変更されました。例: http://host:9080
    • 「ライフサイクル管理設定の構成」ページ:「概要」ページで Rational Team Concert サーバー・オプションに「新しいサーバーをインストールする必要があります (I need to install a new server)」を選択した場合、サーバー・アドレスは https://host:9443/ramjazz に変更になります (推奨値に示されているとおり)。
  8. サーバーのセットアップを完了して、サーバーを再始動します。
  9. 要約にエラーが含まれていないことを確認します。

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