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演習 1.1: アセット・タイプの理解

この演習では、共通アセット・タイプに注目して、それらの相違について理解します。 さまざまなタイプのアセット記述子を理解して、リポジトリー内の一部の共通アセット・タイプを識別することを学習します。
重要: このチュートリアルを始める前に、リポジトリー管理者に連絡して、サンプルのサービス指向アーキテクチャー (SOA) モデルをインポートし (Rational Asset Manager Web クライアントで、「管理」 > 「ツール」 > 「ライブラリー」 > 「SOA モデル・ライブラリーのインポート」 > 「使用可能にする」)、アセット・プロデューサーのロールが割り当てられた「サンプル・アプリケーション開発 (Sample Application Development)」コミュニティーのユーザーとして追加するように依頼してください。

Rational® Asset Manager では、アセットを検索しやすくするために、ユーザーはアセットに多数の異なるタイプのメタデータを適用できます。以下の表は、主要な検索可能なアセットの要素を示しています。 新規アセットをサブミットする前に、説得力のある独自の名前と理解しやすい用語の使用が重要であることを確認してください。例えば、現在の作業に関連するいくつかのタグを定義する際に、アセットが元のコンテキストでどのように使用されているかをユーザーが迅速に判断できるようにします。

以下の、アセットのさまざまなパートについての図を見てみましょう。ユーザーは、キーワードまたはフィルターを使用したさまざまな検索を実行して、リポジトリー内のアセットを見つけることができます。 アセットを検索するために、ユーザーはリストされているすべてのメタデータ領域を検索できます。 検索される領域を知っていると、サブミット・プロセスでアセットを記述するときに、各要素に十分なデータを提供するのに役立ちます。ユーザーはアセットの以下の領域を検索することに注意してください。

ダイアグラムは、説明的で検索可能なアセット要素の主なタイプを示しています。

もっとも重要なアセット分類子の 1 つが、アセット・タイプです。リポジトリー管理者は、カスタム・アセット・タイプを作成して、会社の業務単位で必要なさまざまなアセットに対応します。 アセット・タイプは、コンテンツおよび再利用コンテンツで、類似のアセットをグループ化します。アセット・タイプは、そのタイプとしてサブミットされるアセットに特定の任意の要件も定義します。

以下の図表では、サンプル SOA モデルに組み込まれている主要なアセット・タイプ、およびそれらの相違について説明しています。 アセットを分類していくと、各タイプのアセットにそれぞれどのような MIME タイプの成果物が含まれているのかが分かるようになります。 設計またはモデル・アセット・タイプは、設計文書またはスプレッドシートを含んでおり、実装アセットは、コードまたはプラグイン・ソリューション全体を含んでいます。 アセットをサブミットする場合に、この図表をリファレンスとして使用してください。 アセットを記述するときに、適切なアセット・タイプを割り当てることができます。

アセット・タイプ 説明
ビジネス・ケース ビジネス・ケースは、プロジェクトまたはタスクを開始するための論拠を取り込みます。 ビジネス・ケースは、包括的かつ高度に構造化されたものにする (正式なプロジェクト管理方法論での必要性に応じて) こともできますし、非公式の短いものにすることもできます。
ビジネス・ソリューション このタイプのアセットは、プロジェクト、アプリケーション、ビジネス・ソリューション、ビジネス機能などを表します。 一般に、このタイプのアセットには憲章が含まれます。この憲章では、任務、ゴール、スコープ、プロジェクト構造、用語、ロール、ユーザー、インフラストラクチャーなどが詳細に示されます。
共通コンポーネント 内部で開発された再使用可能コンポーネント。
設計 設計アセットは、設計文書、戦略プレゼンテーション、レポート、ビジュアル設計要素を含みます。これらを使用して、ソフトウェアの設計または計画を行います。
文書 このタイプのアセットには、チュートリアル資料、デモ・スクリプト、ガイド、ホワイト・ペーパーなどが含まれます。
DoU (Document of Understanding) 提供者と利用者の間の取り決め文書。
実装 実装アセットは、コード、トレーニング資料、プロセス・ガイダンス文書などを含みます。 このタイプのアセットは、アプリケーションを具現化したもの、または計画、アイデア、モデル、設計、仕様、標準、アルゴリズム、ポリシーなどを実行したものになります。
オープン・ソース・ソフトウェア オープン・ソース・ソフトウェア (OSS) とは、そのソフトウェアに関するソース・コードおよびその他の特定の権利 (通常は著作権所有者のために確保される) が、Open Source Definition に適合するソフトウェア・ライセンス、またはパブリック・ドメインにあるソフトウェア・ライセンスの条件下で提供されるソフトウェアのことを指します。これにより、該当するソフトウェアの使用、変更、および改善が可能となり、変更済みまたは未変更の形式で再配布することができます。
リリース リリースの論理表現。これをさらにカテゴリー化して、サービス・リリース、プロセス・リリース、またはアプリケーション・リリースを表すようにすることができます。 リリースは、特定の実装、設計、ビジネス・プロセス、要求、品質証明、DoU などに関係したビジネス・アセットです。
仕様 資料、製品、またはサービスによって満たされる必要のある、一連の明示的な要求。
テスト計画 テスト計画は、ソフトウェアやコンピューターなどのシステムをテストするための体系的な手法です。 テスト計画には通常、ワークフローの詳細説明と望ましいテスト結果が含まれます。

チュートリアルを続行して、Eclipse クライアントに新規アセットを作成し、提供されるサンプル・スキーマを使用してアセットをカテゴリー化してください。

要確認: Rational Asset Manager リポジトリーへのアクティブな接続が必要です。アクティブな接続がない場合は、トピック Rational Asset Manager リポジトリーへの接続の作成を参照してください。