Rational Asset Manager パフォーマンスの考慮事項

データの検索、成果物の参照、およびアセットのダウンロードを効率よく実行できるように、リポジトリーは、検索およびデータ取得のために正規化されます。

例えば、IBM® Rational® Asset Manager サーバーの各インスタンスは、アセットに関するローカル索引と成果物に関するローカル索引を構築します。 これにより、検索が最適化され、データベースの負荷が軽減され、クラスター環境においてスケーラビリティーが提供されます。リポジトリー内のアセットの数や、成果物のコンテンツ内のアセットの数によっては、索引の構築に時間がかかることがあります。 インデクサーは低い優先度で実行されますが、プロセッサー・アクティビティーとディスク帯域幅を必要とします。 通常の運用では、完全な索引を完全に再構築する必要はありません。Rational Asset Manager は、アセットがアップロード、削除、または更新されるたびに索引を改新します。

以下の情報は、データを正規化する際にサーバーに大きな負荷がかかると思われるリポジトリー・アクションに関するものです。

索引の再構築

リポジトリー管理者が「インデックスの再ビルド」ボタンをクリックすると、スケジュールされている次回の索引付けイベント時に索引が完全に再構築されます。

索引ファイルが壊れた場合、そのサーバー・インスタンスが索引を完全に再構築します。 成果物の索引付けは、一般に、プロセッサーおよび I/O アクティビティーの面でより負荷がかかります。

コミュニティー・ロールの変更

コミュニティーのロールを変更して、検索、読み取り、またはダウンロードのアクセス権が追加あるいは削除された場合は、そのコミュニティーのすべてのアセットに関して再索引付けが行われます。 成果物の索引は更新されません。

コミュニティーの削除

コミュニティーを削除し、そのアセットを別のコミュニティーに移動した場合は、アセットの索引の再索引付けが行われます。 成果物の索引は更新されません。

アセットの追加、削除、変更

新規アセットを登録したり、アセットを削除したり、アセットを更新したりすると、そのアセットに関してのみインデクサーが更新されます。

サーバー URL の更新

サーバーの URL が更新された場合、Rational Asset Manager サーバーは、そのデータベース内のすべてのアセットとアセット・マニフェストを更新する必要があります。 アセット・マニフェストには、それ自体が属するサーバーを指し示す名前空間 URI が含まれています。

クラスターへのサーバーの追加

サーバー・クラスターにサーバー・インスタンスを追加した場合、その新しいサーバーはそれ自体の索引を再構築します。

ライセンス・サーバーとの統合

ライセンス・サーバーに関する問題が生じると、最大 30 秒間のタイムアウトが発生することがあります。

Rational ClearCase との統合

IBM Rational ClearCase® を使用する場合は、必ずローカル・エリア・ネットワークを使用してください。 Rational ClearCase にアセットを保管する場合は、アセットのパーシスタンスおよびダウンロードのために、共用 RAID 上のアセットが必要とするよりも多くのプロセッサー・サイクルが必要になることがあります。

WebSphere Service Registry and Repository との統合

Rational Asset Manager が (スケジュールに従って、または手動呼び出しによって) 最初に IBM WebSphere® Service Registry and Repository と同期化する際、多数のアセットが Rational Asset Manager に持ち込まれて帯域幅の使用量に影響を与える可能性があります。