カスタム・ポリシー・レビュー API を使用してポリシーを開発するには、最初にポリシー管理プログラムを作成する必要があります。
カスタム・ポリシーを追加するには、ポリシー管理プログラムにそれぞれのカスタム・ポリシーへの参照を組み込む必要があります。ポリシー管理プログラム・クラスとポリシー実装をセットアップしてから、
ポリシー管理プログラムをリポジトリーに追加します。
始める前に
- ワークスペースをセットアップします。
- お使いのワークスペースの Java バージョンがサーバー上の Java バージョンと一致していることを確認します。
例えば、IBM® WebSphere® Application Server バージョン 7.0 では、
Java 5 が使用されます。このポリシーが
Java 6 でコンパイルされた場合は、このポリシーは機能しません。
手順
- プロジェクトをセットアップします。
- カスタム・ポリシーの Java プロジェクトを作成します。 SampleGovernor.jar 内に含まれているサンプル・ポリシー管理プログラムとポリシーをプロジェクトにインポートして、変更を加えることで、カスタム・ポリシーを作成することができます。
- プロジェクトを右クリックし、「インポート」を選択して、プロジェクトの /src サブディレクトリーにサンプル・ポリシー管理プログラムをインポートします。
- 「アーカイブ・ファイル」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「参照」をクリックして、SampleGovernor アーカイブ・ファイルを選択します。
- 「完了」をクリックします。 内容が新規プロジェクトに追加されます。
- 依存関係をビルド・パスに追加します。 RAM Java API (ramclient.zip ファイル内) に含まれている JAR ファイルを 1 つずつクラスパス内で指定する必要があります。クラスパス内の JAR ファイル名は、完全な名前でなければなりません。例えば、org.eclipse.emf.ecore.xmi_2.4.1.v200902171115.jar です。
- ramclient アーカイブからファイルをインポートするには、
このアーカイブを「拡張」ページからダウンロードします。このページを開くには、「ヘルプ」アイコンを
クリックし、次に「拡張」をクリックします。
- ram.client アーカイブの内容を解凍し、必要なファイルを新規プロジェクトに追加します。
- プロジェクトを右クリックし、を選択します。
- ramclient.zip ファイルを解凍した場所にナビゲートし、
com.ibm.ram.common、ramclient、jaxb、
org.eclipse JAR ファイルをすべて選択します。 次の JAR ファイルが含まれている必要があります。
com.ibm.ram.common
ramclient
jaxb-api
jaxb-impl
org.eclipse.emf.common
org.eclipse.emf.ecore.xmi
org.eclipse.emf.ecore
org.eclipse.equinox.common
org.eclipse.osgi
7.5 以前のバージョンでは、以下の JAR ファイルをクラスパスに追加する必要があります。
- ポリシーを作成します。
- ポリシーは、独自に新規作成することも、提供されているポリシー (MyPolicy など) を拡張して作成することもできます。提供されているポリシー・ファイル内のメソッドを使用することや、メソッドを変更することができます。例えば、
test() メソッドでは、独自のガバナンス・モデルからの特定のアセット・タイプ詳細のセットを基準として、アセット・ポリシー・テスト合格とするかどうかを決定することができます。
カスタム・ポリシーの作成に使用できる API について詳しくは、
カスタム・ポリシーで使用する APIを参照してください。
注: ポリシーをマップに格納しておき、
ID を指定してポリシーを取り出すことができます。例えば、private Map
policies; です。 マップからポリシーを取り出すには、getPolicies().get(id) メソッドにポリシー ID を入力します。
- 管理プログラム・クラスに、新しい各ポリシーへの参照を追加します。
管理プログラム・クラスには、ポリシー管理プログラム内のそれぞれのカスタム・ポリシーへの参照を含める必要があります。 例えば、MyPolicy の場合は、次の行を
MyGovernor クラス (MyGovernor.java 内) に追加します。
//My XML Policy
Policy policy = new MyPolicy(this);
policies.put(policy.getID(), policy);
Rational Asset Manager Java API を使用すると、現在のアセットおよび
その他のアセットをカスタム・ポリシーの中で操作することができます。 この Java API の使用方法の例については、Rational Asset Manager Java API の使用を参照してください。例と、使用できる API に関する追加情報が jazz.net 上のカスタム・ポリシー wiki ページにあります。
- ポリシーをインストールします。 カスタム・ポリシーをパッケージするために、
プロジェクトを JAR ファイルとしてエクスポートしてから、このファイルを
新規ポリシー拡張として追加します。
- プロジェクトを JAR ファイルとしてエクスポートします。
パッケージを Eclipse プロジェクトとして保存するときは、
以下の JAR ファイルも入れる必要があります。これらは、Rational Asset Manager
Java API をポリシー内で使用するために必要です。
- WebSphere Application Server 上:
- axis.jar
- jaxrpc.jar
- ramclient.jar
- saaj.jar
- wsdl47-1.5.1.jar
- Tomcat 上:
- ramclient.jar
- org.eclipse.equinox.common (IProgressMonitor 用)
バージョン 7.5.0.1 以降では、ポリシーをアップロードする際に、
複数の JAR ファイル (ramclient.jar およびポリシー JAR など) を 1 つの .zip ファイルに入れることができます。
- リポジトリー管理者としてログインします。
- 「管理」ページで、「カスタム拡張」をクリックします。
- 新しいポリシー拡張を追加します。
- ポリシー管理プログラムの完全修飾クラス名 (パッケージおよびクラス) を入力します。
- ステップ 4a でエクスポートした JAR ファイルを参照して選択します。
お使いのポリシーは、ライフサイクルまたはポリシーのプロセスで使用できます。
管理プログラムを追加する方法について詳しくは、
『外部ポリシー管理プログラムの定義』を参照してください。
次のタスク
ポリシーをテストしてデバッグします。手順については、
ポリシーのテストとデバッグを参照してください。