クライアント・アクセス・ライセンスのライセンス交付モデル

すべての有効なクライアント・アクセス・ライセンスには、1 人のユーザーまたは 1 つのプログラムが Rational® Asset Manager サーバーに直接または間接的にアクセスするための指定された許可が含まれています。
バージョン 7.2 以降、Rational Asset Manager Enterprise Edition のライセンス交付は、以下の 2 つの定義済みユーザー・ライセンス・タイプに基づいています。
パブリッシャー
パブリッシャー・クライアント・アクセス・ライセンスは、すべての製品機能へのアクセスを提供します。パブリッシャーは、アセットの登録、検索、表示、ディスカッション、評価、コメント、更新、ダウンロード、およびレビューを行うことができ、また、レポートを実行することができます。
コラボレーター
コラボレーター・クライアント・アクセス・ライセンスは、限定された製品機能セットへのアクセスを提供します。コラボレーターは、アセットの検索、表示、ディスカッション、評価、コメント、およびダウンロードを行うことができます。

パブリッシャーおよびコラボレーターの両方のクライアント・アクセス・ライセンスは、Web クライアント、Eclipse クライアント、および公開された Rational Asset Manager アプリケーション・プログラミング・インターフェースを使用して製品にアクセスすることができます。

以下のライセンスを使用できます。

ユーザー・ライセンスは、割り当てるかフローティング・ライセンスにすることができます。割り当てられた (つまり許可された) ユーザーとは、ライセンス交付を受けた製品を使用するための許可を管理者から付与された人またはプログラムのことです。 ライセンス交付を受けた製品を使用する人およびプログラムと同等数のライセンスを保持する必要があります。 人またはプログラムはユーザー ID を共用できません。ユーザーにはパブリッシャーまたはコラボレーター・ライセンスを割り当てることができます。

デプロイメントに対する各ライセンス・タイプの数を計画する際は、以下のガイドラインに従います。

ユーザーにライセンスを割り当てることができるのは管理者のみです。ライセンスは自動的には割り当てられません。管理者は Web クライアントから許可ユーザー・ライセンスを割り当てることができます。フローティング・ライセンスは、該当する許可ライセンスがないユーザーに対して使用されます。プログラムによるアクセスの場合も、ユーザー ID に基づく Rational Asset Manager ライセンスが必要です。単一のユーザー・ライセンスを、複数のリポジトリーで同時に使用することはできません。ただし、同一のリポジトリー内にある複数のクライアント・プログラムで使用することは可能です。

注: Rational Asset Manager は FLEXlm ライセンス・キー適用を使用します。FLEXlm では、 個人が Rational Asset Manager サーバーにログインする際は必ずライセンスを消費します。 Rational Asset Manager Standard Edition ライセンスは、Standard Edition サーバーとして構成されている Rational Asset Manager サーバー上でのみ使用できます。同じように、Rational Asset Manager Enterprise Edition ライセンスは、Enterprise Edition サーバーとして構成されているサーバー上でのみ使用できます。
ユーザーがシステムにアクセスするときに、そのユーザーは以下のいずれかのユーザー・タイプとしてライセンスが交付されます。
システムはユーザーが許可されているかどうかを確認し、ユーザー操作に基づいて許可ユーザー・ライセンスを割り振るか、またはフローティング・ライセンスを提供します。ライセンスの割り振りは、以下のプロセスに従います。
ライセンスの割り振りの例は、以下のとおりです。
  • 匿名ユーザーがパブリック・アセットの詳細を表示すると、ユーザーがログインしていなくても、使用可能なコラボレーター・フローティング・ライセンスがチェックアウトされます。
  • コラボレーター・ユーザー・ライセンスを持つユーザーがアセットの変更または登録を試行すると、使用可能なフローティング・パブリッシャー・ライセンスがチェックアウトされます。
  • 認証ユーザーがアセットを表示すると、コラボレーター・ライセンスがチェックアウトされます。例外: ユーザーが前のアクションからパブリッシャー・ライセンスをすでに持っていた場合、コラボレーター・ライセンスはチェックアウトされません。
  • 認証ユーザーがアセットを変更または登録すると、パブリッシャー・ライセンスがチェックアウトされます。そのユーザーのコラボレーター・ライセンスがチェックアウトされた場合、コラボレーター・ライセンスがチェックインされます。
  • 認証ユーザーがログアウトすると、フローティング・ライセンスが戻されます。コラボレーター・ライセンスまたはパブリッシャー・ライセンスのいずれかであっても、ユーザーが別のセッションを実行中でない限り、ライセンスは戻されます。

許可ユーザーがログインすると、ライセンスがそのユーザーに割り振られます。 ユーザーが異なるセッションでログインするか、Eclipse クライアントからログインすると、そのユーザーはログインし続けているとみなされ、追加のライセンスは消費されません。 ライセンスは、ユーザーがすべてのセッションから完全にログアウトするか、すべてのセッションがタイムアウトになったときにはじめて解放されます。

ユーザーがコラボレーター・フローティング・ライセンスを必要とするアクションを選択し、次にパブリッシャー・ライセンスを必要とするアクションを選択すると、パブリッシャー・フローティング・ライセンスがそのユーザーに割り振られ、コラボレーター・フローティング・ライセンスは解放されます。このユーザーは、ログアウトするか、またはすべてのセッションの有効期限が切れるまでパブリッシャー・ライセンスを保持します。

そのユーザーが割り当て済みのコラボレーター・ライセンスを持っている場合、そのライセンスは割り当てられているため、解放されません。フローティング・ライセンスのみプロモートされます。 コラボレーター・ライセンスを割り当てられたユーザーが、パブリッシャー・ライセンスを必要とするアクションを完了しようとすると、使用可能なパブリッシャー・フローティング・ライセンスがあれば、ライセンス・サーバーはそのライセンスを割り振ります。


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