サービス指向アーキテクチャー (SOA) モデル・ライブラリーは、整合性のある有用なアセットを作成したり、関連情報を取り込んだり、アセット間の重要な関係を作成したりするために使用できる情報モデルです。
SOA モデル・ライブラリーは、IBM® Rational® Asset Manager に含まれています。
アセット・ライフサイクルのアセット・タイプおよび状態は、IBM WebSphere® Service Registry and Repository (WSRR) のアセット・タイプおよび状態と類似しています。また、モデル・ライブラリーには、コミュニティーのために再使用および変更できる、事前構成されたライフサイクルも含まれています。
以下のダイアグラムは、組み込まれているアセット・タイプ、属性、および関係を使用して、アセットを編成および記述したり、重要な関係を作成したりする方法を示しています。
SOA モデル・ライブラリーを使用可能にするには、リポジトリー管理者である必要があります。詳しくは、サービス指向アーキテクチャー (SOA) モデル・ライブラリーの使用可能化を参照してください。
Rational Asset Manager V7.2 以降の SOA モデル・ライブラリー
バージョン 7.2 では、
SOA モデル・ライブラリー が改訂されました。モデル・ライブラリーは以下の機能拡張を備えています。
- より少ないアセット・タイプ
- アセットを作成しやすくし、情報モデルを単純化するために、SOA モデル・ライブラリーでは、組み込まれるアセット・タイプの数が少なくなりました。
- 新規サンプル・アセット
- SOA モデル・ライブラリー内のアセットは、カスタマー・ケア Web アプリケーション (Customer Care Web Application) と呼ばれるカスタマー・サービス用の Web アプリケーションが、バージョン 1.0 から 2.0 に、どのように更新されたのかを示しています。この Web アプリケーションは新しいバージョンに更新され、顧客の適格性を自動的に検査する Web サービス (適格性サービス (Eligibility Service)) が組み込まれるようになりました。これらのアセットには、アプリケーションのリリースとビジネス・ケース、設計文書、変更のケース、および適格性サービスとカスタマー・ケア Web アプリケーションの間の Document of Understanding (DoU) が含まれます。
- 新規カテゴリー・スキーマ
- 組み込まれたソフトウェア開発 (Software Development) カテゴリー・スキーマを使用して、共通のアセット・タイプをさらに編成することができます。
このスキーマには、プログラミング言語のカテゴリー、アプリケーションの種類、ライセンス、および文書の形式が含まれます。
SOA ライフサイクルの要求を満たすために、特定のカテゴリーを使用する場合もあります。
- 新規アセット属性
- SOA モデル・ライブラリー内のアセット属性は、取り込む必要のある重要な情報を持つアセット・タイプを補足します。
例えば、「リリース」アセット・タイプの場合、使用可能日、および品質証明 (Quality Certificate) へのリンクを提供する必要があります。
- 組み込まれた、事前構成ライフサイクル
- SOA モデル・ライブラリーをアクティブにすると、組み込み済みアセット・タイプに関する事前構成されたライフサイクルのコレクションを使用または変更することができます。
ライフサイクルを使用して情報モデルの保守および施行を行うことができます。ライフサイクルは、WSRR の情報モデルと密接に対応しています。
- WebSphere Service Registry and Repository Advanced Lifecycle Edition との統合性が高いツール
- SOA モデル・ライブラリーには、サンプル・マッピング構成ファイルが組み込まれています。このファイルを使用して、Rational Asset Manager のビジネス・アセットを開発および追跡したり、ビジネス・アセットの現行のライフサイクル状態を WSRR に正確に反映したりできます。