Rational Asset Manager リポジトリーのバックアップの作成

IBM® Rational® Asset Manager リポジトリーのバックアップを作成して、後でリストアすることができます。

始める前に

リポジトリーをバックアップするには、以下のアクセス権が必要です。
  • Rational Asset Manager への管理者権限
  • データベース・サーバーへの完全な管理アクセス権限
  • 各アプリケーション・サーバーの Persist ストレージ・フォルダーへのアクセス権限
  • アプリケーション・サーバーおよびアプリケーションの構成ファイルへのアクセス権限

バックアップの作成中に他のユーザーがリポジトリーに変更を行うことがないように、すべてのアプリケーション・サーバーを停止できる必要があります。

このタスクについて

すべてのアプリケーション・ファイルをバックアップする必要はありません。 適切な構成ファイル、データベース、およびすべてのアセット成果物を保持する Persist ストレージ・フォルダーを使用して、リポジトリーを完全にリカバリーすることができます。

手順

リポジトリーのバックアップを作成するには、以下のようにします。

  1. インストール・メディアからのアプリケーション・ファイルおよびドキュメンテーションを含むインストール・ディレクトリーのバックアップを作成します。 IBM Installation Manager を使用した場合、このディレクトリーは install_package_location/ram/ フォルダーです。 大抵のバックアップではこれらのファイルを必要としませんが、バックアップおよび復元が計画どおりに進行せず、アプリケーションを完全に再インストールして構成する必要がある場合は、これらのファイルが必要です。
  2. Rational Asset Manager Web クライアントに管理者としてログインします。
  3. 「管理」 > 「構成」をクリックします。
  4. 「ディスク・ストレージ」セクションで、Persist フォルダーおよび Index フォルダーの場所をメモします。 IBM WebSphere® Application Server クラスター上で作業している場合には、ノードごとに Index フォルダーがあります。
  5. Rational Asset Manager アプリケーションを停止します。 アプリケーションを停止することで、データ破壊が発生しにくくなります。
    • WebSphere Application Server の場合:
      1. WebSphere Application Server 管理コンソールにログインします。
      2. 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」 > 「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
      3. RAM1WebApplication.ear アプリケーションを選択して、「停止」をクリックします。
    • Tomcat の場合:
      1. Manager アプリケーションにログインします。
      2. 「アプリケーション」セクションで、Rational Asset Manager アプリケーションを見つけます。 ほとんどの場合、これは /ram です。
      3. アプリケーションの「コマンド」リストで、「停止 (Stop)」をクリックします。
    Rational Asset Manager アプリケーションがオフラインになります。
  6. アプリケーション・サーバーを停止します。 他のアプリケーションがオフラインになります。
  7. データベースの置かれたコンピューター上で、アセット用のデータベースである Rational Asset Manager のデータベースのバックアップを作成します。 説明については、ご使用のデータベース・アプリケーションの資料を参照してください。
  8. ライフサイクル用のデータベースである IBM Rational Team Concert のデータベースのバックアップを作成します。 説明については、ご使用のデータベース・アプリケーションの資料を参照してください。
  9. ステップ 4 でメモした Persist フォルダーのバックアップを作成します。
  10. 各ノードの Index フォルダーのバックアップを作成します。 Rational Asset Manager は、リポジトリーのリストア後に Index フォルダーを完全に再作成することができます。 しかし、大きなリポジトリーの場合には、Index フォルダーをリストアすることで、検索索引の再作成をより短時間で行えます。
  11. 以下のようにして、構成ファイルのバックアップを作成します。
    • WebSphere Application Server の場合:
      • WebSphere Application Server の backupConfig スクリプトを実行します。 このスクリプトは、websphere_install_directory/bin ディレクトリーにあります。 サーバーのセキュリティーが有効になっているため、このスクリプトは -user administrator_username オプションおよび -password administrator_password オプションを使用して実行し、それぞれサーバー管理者のユーザー名およびパスワードを使用してください。 デフォルトでは、このスクリプトを実行することにより、構成の .zip ファイルが websphere_install_directory/bin ディレクトリーに作成されます。
      • WebSphere Application Server Network Deployment クラスターを使用している場合は、クラスター上のノードごとに backupConfig スクリプトを実行してください。

      backupConfig スクリプトについて詳しくは、WebSphere Application Server の資料を参照してください。

    • Tomcat の場合は、以下のファイルのコピーを作成します。
      • Tomcat サーバーの始動スクリプト:
        • Windows の場合は、tomcat_install_directory¥bin¥startup.bat および tomcat_for_rtc_install_directory¥bin¥startup.bat
        • Linux、AIX®、または Linux for zSeries® の場合は、tomcat_install_directory/bin/startup.sh および tomcat_for_rtc_install_directory/bin/startup.sh
      • server.xml ファイル: tomcat_install_directory/conf/server.xml および tomcat_for_rtc_install_directory/conf/server.xml
      • ユーザー・セキュリティー構成ファイル: tomcat_install_directory/conf/tomcat-users.xml および tomcat_for_rtc_install_directory/conf/tomcat-users.xml
      • Rational Team Concert のデータベース接続構成ファイル: rtc_install_dir/jazz/server/conf/ramjazz/teamserver.properties

次のタスク

Persist フォルダーとデータベースを使用することで、リポジトリーをリカバリーできます。 詳しくは、バックアップからのリストアを参照してください。

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