IBM Rational Asset Manager サーバーのカスタム・インストール・ガイドの作成

このガイドでは、IBM® Rational® Asset Manager サーバー・アプリケーションのインストールについて説明します。Rational Asset Manager を Eclipse クライアントにインストールするには、Eclipse 更新マネージャーを使用した Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストールを参照してください。

ご使用のインストール環境に最も当てはまるオプションを選択してください。

Rational Asset Manager のエディションを選択します。
アプリケーション・サーバーのオペレーティング・システムを選択してください。
ご使用のアプリケーション・サーバーを選択してください。
ご使用のデータベース・サーバーを選択してください。
新しい IBM Rational Team Concert™ サーバーをインストールする必要があるかどうかを選択してください。
本製品のインストール方法を選択してください。

Rational Asset Manager をインストールするには、以下の手順を実行します。

アセットと索引の情報を保管する場所の把握

Rational Asset Manager には、アセットおよびファイルを保管するための永続 フォルダー、一時ファイル用のローカル ・フォルダー、および検索索引用の索引 フォルダーの、3 つのハード・ディスク・フォルダーまたはファイル・サーバー・フォルダーが必要です。

これらのフォルダーは、ファイル・サーバー上に置くことができます。また、永続 フォルダーは IBM Rational ClearCase のインスタンス上に置くことができます。

これらのフォルダーの設定は、拡張構成での Rational Asset Manager のパフォーマンスに影響します。キャパシティー・プランニングについて詳しくは、キャパシティー・プランニングのガイドラインを参照してください。

Rational Asset Manager インストール・メディアの取得および解凍

ダウンロードのタイプによっては、Rational Asset Manager インストール・メディアをダウンロードして解凍するために、最大 8 ギガバイト (8 GB) のハード・ディスク・スペースが必要になります。

パスポート・アドバンテージを使用して Rational Asset Manager インストール・メディアをダウンロードして検証するか、IBM.com のダウンロード・サイトからすべてのインストール .zip ファイルをダウンロードします。

すべての .zip ファイルを同じディレクトリーに解凍します。

Rational Common License Key Server およびライセンス・キーのインストール

以下のリソースが必要です。

Rational Asset Manager は、Rational License Server との通信により製品ライセンスを管理および配布します。Rational License Server の最新バージョンをインストールする必要があります。

disc1 フォルダー内のランチパッド・プログラムから Rational License Server をインストールできます。詳細については、Rational License Server のインストールを参照してください。

ご使用のライセンス・キーを Rational License Server にインストールする必要があります。このライセンス・キーを後で使用するように、Rational Asset Manager を構成します。

DB2 データベース・サーバーのインストール

IBM DB2 をインストールするサーバーが必要です。

Rational Asset Manager インストール・メディアには、IBM DB2 バージョン 9.7 が含まれます。disc1 フォルダー内のランチパッド・プログラムから、IBM DB2 をインストールできます。詳細については、DB2 のインストールおよび DB2 ライセンス・キーの登録を参照してください。

WebSphere Application Server のインストール、および Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ

完全バージョンの Websphere Application Server と Rational Asset Manager メディアに付属している組み込みバージョンの Websphere Application Server のいずれを使用するかを選択します。完全バージョンの Websphere Application Server を選択する場合は、最初に完全バージョンの Websphere Application Server をインストールして、Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイメント中に既存の Websphere Application Server のオプションを選択します。組み込みバージョンの Websphere Application Server を選択する場合は、Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイメント中に組み込みバージョンの Websphere Application Server をインストールします。

WebSphere Application Server のインストール、および Installation Manager を使用した WebSphere Application Server へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ

以下の情報が必要です。

  • アプリケーション・サーバー・プロファイルのファイル・パス
  • サーバーの URL
  • アプリケーション・サーバーのセキュリティーが有効になっている場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー ID とパスワード
  • サーバーの名前

Installation Manager により、サーバー・セットアップ・アプリケーションが WebSphere Application Server にデプロイされます。

Installation Manager ではまた、Rational Asset Manager にデータベースを作成する際に使用できるファイルが package_group¥ram¥DatabaseScripts に置かれます。

詳細については、Installation Manager を使用した Rational Asset Manager のインストールを参照し、既存の WebSphere Application Server のインストール・オプションを選択してください。

Installation Manager のグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) にアクセスできない場合は、応答ファイルを使用して、コマンド行からサイレント・インストールを行うか、コンソール・モードを使用してインストールを行うことができます。詳細については、Installation Manager を使用したサイレント・インストールまたはコンソール・モードを使用したインストールを参照してください。

Rational Asset Manager サーバー・アプリケーション・ファイルおよびデータベース・スクリプトの取得

インストール・メディアから直接インストール・ファイルを取得できます。取得方法については、インストール・メディアからの Rational Asset Manager サーバー・ファイルの取得を参照してください。

アセット用データベースの作成

以下の権限および情報が必要です。

  • インストール済みで、実行されているデータベース・サーバーへのアクセス
  • DB2 のインストール・ディレクトリーの場所
  • SQL データベース・スクリプトが格納されたディレクトリーへの「書き込み」権限
  • 新規表を作成できるデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • 新規表および新規ユーザーを作成できるデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード

DB2 用アセット・データベースを作成するには、ヘルパー・スクリプトを使用した DB2 データベースの作成を参照してください。

Oracle 用アセット・データベースを作成するには、Oracle 用データベースの作成を参照してください。

Microsoft SQL Server 用アセット・データベースを作成するには、Microsoft SQL Server 用データベースの作成を参照してください。

ライフサイクル用データベースの作成

以下の権限および情報が必要です。

  • インストール済みで、実行されているデータベース・サーバーへのアクセス
  • DB2 のインストール・ディレクトリーの場所
  • 新規表を作成できるデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • 新規表および新規ユーザーを作成できるデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード

カスタム・ライフサイクル用に、もう 1 つデータベースを作成する必要があります。

ライフサイクル・データベースを作成するには、DB2 用ライフサイクル・データベースの作成を参照してください。

ライフサイクル・データベースを作成するには、Oracle 用データベースの作成を参照してください。

ライフサイクル・データベースを作成するには、Microsoft SQL Server 用データベースの作成を参照してください。

WebSphere Application Server へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイ

以下のリソースが必要です。

  • 実行中のアプリケーション・サーバー
  • WebSphere Application Server への管理アクセス権限
  • サーバー・セットアップ・アプリケーション .ear ファイル (com.ibm.ram.repository.setup.web.ear)

サーバー・セットアップ・アプリケーションを WebSphere Application Server にデプロイするには、WebSphere Application Server への Rational Asset Manager のデプロイを参照してください。

サーバー・セットアップ・アプリケーションを WebSphere Application Server クラスターにデプロイするには、WebSphere Application Server クラスターへのサーバー・セットアップ・アプリケーションの手動デプロイを参照してください。

デプロイする必要があるのは、サーバー・セットアップ・アプリケーション・ファイルのみです。他のアプリケーション・ファイルのデプロイには、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用します。

Application Server クラスター上での Rational Team Concert 用単一アプリケーション・サーバー・インスタンスの作成

WebSphere Application Server 上で、Rational Team Concert 用に単一のアプリケーション・サーバー・インスタンスを作成する必要があります。作成方法については、WebSphere Application Server クラスターでの Rational Team Concert のアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成を参照してください。

サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用したアプリケーション・ファイルのデプロイおよび構成

以下のリソースが必要です。

  • 実行中の WebSphere Application Server にデプロイされているサーバー・セットアップ・アプリケーション
  • WebSphere Application Server への管理アクセス権限
  • サーバーを停止および再始動できること
  • Installation Manager の使用時に選択したサーバー・セットアップ・アプリケーションのコンテキスト・ルート
  • アプリケーション・サーバーへのデプロイ時に選択したサーバー・セットアップ・アプリケーションのコンテキスト・ルート
  • データベース管理特権を持つデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • データベースに割り当てたデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • データベース・サーバーのアドレスおよびポート番号
  • 作成したデータベースの名前
  • データベース・アプリケーション用の db2cc.jar ファイルおよび db2cc_license_cu.jar ファイル
  • データベース・アプリケーション用の ojdbc14.jar ファイル
  • データベース・アプリケーション用の ojdbc5.jar (WebSphere Application Server 6.1 用) または ojdbc6.jar (WebSphere Application Server 7 用) ファイル
  • データベース・アプリケーション用の sqljdbc.jar ファイルおよび sqljdbc4.jar ファイル
  • LDAP 認証を使用している場合は、LDAP サーバー用のベンダー、マッピング、およびユーザーの情報
  • Rational License Server の場所およびポート番号
  • Rational Asset Manager が保管用に必要とする 3 つのフォルダー (永続ローカル、および索引) の場所
  • Rational Team Concert の管理者用ユーザー名およびパスワード

サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して、他の Rational Asset Manager アプリケーションの WebSphere Application Server へのデプロイ、DB2 データベースの作成、データベース接続の構成、ユーザーおよびセキュリティーの構成、Rational Asset Manager サーバーの構成、および最大パフォーマンスを実現するためのデータベースおよびアプリケーション・サーバーのチューニングを行います。

サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用するには、アプリケーションのデプロイおよび Rational Asset Manager の構成を参照してください。

Tomcat への Rational Asset Manager サーバー・アプリケーション・ファイルのデプロイおよびデータベース接続の構成

以下のリソースが必要です。

  • Apache Tomcat サーバーへの管理アクセス権限
  • Tomcat サーバー用の保護されたポート番号 (デフォルトでは 8080) および無保護のポート番号 (デフォルトでは 8443)
  • インストール・メディアから取得した Tomcat サーバー・アプリケーション・ファイル
  • サーバーを停止および再始動できること
  • データベース・サーバーのデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • データベース・サーバーのアドレスおよびポート番号
  • 作成したデータベースの名前
  • データベース・アプリケーション用の db2cc.jar ファイルおよび db2cc_license_cu.jar ファイル
  • データベース・アプリケーション用の ojdbc14.jar ファイルおよび ojdbc5.jar ファイル
  • データベース・アプリケーション用の sqljdbc.jar ファイル

Apache Tomcat への Rational Asset Manager サーバー・アプリケーションのデプロイを参照してください。

Tomcat への Rational Team Concert サーバー・アプリケーション・ファイルのデプロイ

以下のリソースが必要です。

  • Apache Tomcat サーバーへの管理アクセス権限
  • Tomcat サーバー用の保護されたポート番号 (デフォルトでは 8080) および無保護のポート番号 (デフォルトでは 8443)
  • ご使用のサーバーのセキュリティー証明書
  • インストール・メディアから取得した Tomcat サーバー・アプリケーション・ファイル
  • サーバーを停止および再始動できること
  • データベース・サーバーのデータベース・ユーザーのユーザー名およびパスワード
  • データベース・サーバーのアドレスおよびポート番号
  • 作成したデータベースの名前
  • データベース・アプリケーション用の ojdbc14.jar ファイル
  • データベース・アプリケーション用の sqljdbc.jar ファイル

IBM® Rational® Asset Manager には、ライフサイクル機能を制御する IBM Rational Team Concert が必要です。この機能を使用すると、長期間にわたってアセットの開発を管理できます。本製品には、Tomcat サーバーにデプロイできる限定バージョンの Rational Team Concert が含まれます。組み込み済みの Rational Team Concert サーバー・アプリケーションの Apache Tomcat へのデプロイを参照してください。

Rational Asset Manager と共に使用できるように Rational Team Concert を構成する

以下のリソースが必要です。

  • インストール・メディアから取得した Tomcat サーバー・アプリケーション・ファイル
  • Tomcat サーバーを停止および再始動できること
  • Rational Team Concert の管理者用ユーザー名およびパスワード

Rational Team Concert アプリケーションで、プロジェクト・エリアを追加および構成する必要があります。Rational Asset Manager と共に使用できるよう Rational Team Concert サーバーを構成するを参照してください。

オペレーティング・システムの構成

以下の権限が必要です。

  • オペレーティング・システムのルート権限
  • シェルの環境変数を設定するためのアクセス権限
  • X 仮想フレーム・バッファー用ファイル・セット

次のようにして、ご使用のオペレーティング・システムを Rational Asset Manager 用に構成する必要があります。

E メール設定の構成

デフォルトの返信先 E メール・アドレス、デフォルトの返信用 E メール名、およびご使用の Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サーバーの場所が必要です。

Web クライアントにサインオンし、E メール設定を構成します。E メール通知の設定を構成するには、E メール設定の構成を参照してください。

Rational Asset Manager の構成

以下の情報が必要です。

  • Rational License Server の場所およびポート番号
  • Rational Asset Manager が保管用に必要とする 3 つのフォルダー (永続ローカル、および索引) の場所
  • 管理者およびデフォルトの返信先 E メール・アドレスおよびご使用の Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サーバーの場所

Rational Asset Manager を構成するには、Web クライアントにサインオンし、以下のタスクをすべて実行します。

Rational Asset Manager サーバーのインストールの完了

Rational Asset Manager を使用する準備が整いました。

ご使用の構成によっては、ヘルプでオプションの構成設定を確認する必要がある場合があります。

リポジトリーのサイズが増大し、システムにアクセスするユーザーの数が増加するに従い、パフォーマンスを向上または維持するために、ハードウェアまたはソフトウェアの設定の調整が必要になることがあります。詳細については、Rational Asset Manager のパフォーマンスのチューニングおよび Rational Asset Manager のシステムおよびキャパシティーの計画のガイドライン を参照してください。

Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストール

Rational Asset Manager Eclipse クライアントを使用する場合は、既存の Eclipse IDE にインストールできます。詳細については、Eclipse IDE への Rational Asset Manager のインストールを参照してください。

Installation Manager を使用して、Rational Asset Manager Eclipse クライアントをインストールすることもできます。詳細については、Installation Manager を使用した Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストールを参照してください。