Rational Asset Manager は、カスタマイズ可能な役割ベースのリポジトリーで、組織内の他のユーザーが再利用できるアセットを定義、作成、変更、および公開することができます。アプリケーション、コンポーネント、パターン、ソフトウェア、サービス、フレームワーク、テンプレートなど、さまざまな種類のアセットを処理します。
このリポジトリーは、さまざまなハードウェアおよびオペレーティング・システムのプラットフォームで動作します。このリポジトリーは、Web ブラウザーからアクセスできる Web インターフェースと Eclipse インターフェースの両方を備えています。どちらのインターフェースを使用しても、アセットを検索、編成、およびダウンロードしたり、 他のユーザーと通信したり、統括管理機能を提供したり、アセットの再利用頻度などの統計情報を取得したりできます。
組織内にある再利用可能アセットを一元的に参照できるカタログとして、Rational Asset Manager を利用できます。こちらの簡単なオンデマンド・デモをご覧ください。
チームおよび組織は、アセットを作成および公開するために、登録プロセスおよびアセット・ライフサイクル・ワークフローを使用することができます。 さまざまなカテゴリーおよびアセット・タイプに対してアセット・ライフサイクルを設定することで、ワークフローまたはレビュー・プロセスを通じてアセットを管理可能にできます。この結果として、その後、レビューと承認が済んで公開されたアセットをユーザーが使用できるようになります。
カスタム・ライフサイクルの作成方法について詳しくは、IBM.com のオンデマンド・デモを参照してください (ムービーを視聴できます)。
Rational Asset Manager を確定版ライブラリーとして使用することで、ユーザーがアセット内を検索したり、アセットを検索したり、アセットに関する情報を取得したり、アセットについてコメントしたり、アセットをダウンロードしたりできるようになります。

クライアント・タイプ
Rational Asset Manager には、Web および Eclipse の 2 つのクライアント・タイプがあります。 管理タスクおよびレビュー・タスクは、Web クライアントでのみ実行できます。
クライアント機能
ライフサイクル管理ソリューションとしての Rational Asset Manager
Rational Asset Manager には、完全なアセット・ライフサイクル管理ソリューションに求められるあらゆる機能が備わっています。さまざまなアセット・タイプに対してライフサイクル・ワークフローを構成し、そのワークフローをユーザー・ロールに基づいて統括管理することにより、既存の実動モデルの作業を編成することができます。新規アセットの登録時にアセットをレビュー・プロセスに送り、状態、アクション、およびユーザー・ロールでアセット・ライフサイクルを統括管理するワークフローに従うように、アセット・タイプを構成することができます。
レビュー・プロセスでは、アセットのコンテンツをレビューし、その正確性や完全性を検証できます。 レビューと承認が済んだアセットを公開し、ユーザー・コミュニティーで使用可能および検索可能にすることができます。ユーザーはアセットを検索したり、評価してコメントを残したり、適用可能な業務において再利用したりすることが可能になります。 ディスカッション・フォーラムに参加して、アセットに関する長時間のディスカッションを行うこともできます。
例えば、保険会社は、Web サイトで請求処理を自動化するためのソリューションを開発します。 この会社は、ソリューションを構成するファイルを Concurrent Versions System (CVS) で保管します。Rational Asset Manager は CVS と統合されることにより、ファイルのコンテキストや開発履歴を参照するために従業員が利用できる追加のメタデータを提供します。 このような方法を通じて、他の従業員は、メタデータを基に意思決定をし、他のコンテキストでアセットを再利用し、重複する作業を削減できます。
確定版ライブラリーとしての Rational Asset Manager
アセットは、所属しているプロジェクト・チームの枠を越えて共用できる情報および成果物です。Rational Asset Manager を確定版ライブラリーとして使用すると、成果物を検索、プロモート、承認、および公開して、組織内の他のユーザーがこれらの成果物を使用できるようにできます。
例えば、社内の全員が同じ JRE バージョンを使用している場合、そのバージョンに関する情報を、検索可能なアセットとして使用可能にすることができます。社内の全員が、各 Web ページの特定の場所で指定のロゴを使用する必要がある場合、そのロゴをアセットとして使用可能にすることができます。アセットの一般的な例としては、承認済み JRE、SOA サービス、業務用文書、共通の要件一式、会社または製品のブランド要件、成果物などが挙げられます。
MCIF はアジャイルなチームやメソッドに最適であり、あらゆるメソッドの実装を自動化できます。MCIF は製品に依存しませんが、IBM Rational Jazz オファリングでサポートされており、チームにおけるコラボレーション、自動化、およびレポートをより効果的にすることでソフトウェア・デリバリーを革新します。Measured Capability Improvement Framework (MCIF) について詳しくは、http://www-01.ibm.com/software/rational/mcif/ を参照してください。