IBM Rational Software Architect、 Rational Asset Manager、 および IBM Rational Team Concert を統合すると、 アプリケーション開発環境の仮想マシン・イメージを作成することができます。 この仮想イメージは、IBM SmartCloud 上の Rational Asset Manager のインスタンスで実行することができます。また、カスタム・ポリシーを使用して、統合された製品間の対話を制御することも可能です。
IBM SmartCloud は Rational Asset Manager を使用して、 ソフトウェア・バンドルを使用可能にします。イメージはアセット・カタログ (Rational Asset Manager アセットの リスト) を通じて、アセットとして使用可能になります。 各イメージはバージョンと状態 (「承認」など) を持っており、ユーザー・グループまたはプロジェクトを表すように定義することができるコミュニティー内で作成されます。
以下の例においては、イメージ開発者はイメージのプロビジョンと カスタマイズを行い、イメージのアセットを作成し、イメージ・トポロジーを更新します。アセットの準備が完了すると、 プロジェクト管理者はアセットを使用するよう開発者を勧誘します。それを受け、開発者はアセットにアクセスし、独自に使用する 仮想マシン・イメージをセットアップすることができます。
テンプレート・トポロジー・アセット・タイプの場合、イメージ開発者はイメージの要求 URL 属性をクリックしてイメージのインスタンスを作成することで、仮想マシン・イメージのプロビジョンを直接行うことができます。インスタンスが作成されると、必要な設定はアセット・カタログから取り出されます。
インスタンスが使用可能になり、その状況がアクティブになると、 イメージ開発者はイメージに接続し、カスタマイズしてイメージを開発環境にすることができます。 例えば、インスタンスが Rational Software Architect のイメージである場合、イメージ開発者は Rational Asset Manager および Rational Team Concert™ をインストールし、そのインスタンスに統合することができます。その後、Rational Software Architect 仮想マシン・イメージを、完全な開発環境として構成することができます。
イメージのカスタマイズが完了すると、イメージ開発者は、 アプリケーション開発者が使用できるイメージのアセットを作成することができます。イメージ開発者は、 仮想マシンからプライベート・イメージを作成し、チーム・メンバーが共有できるように、コミュニティーでアセットを 使用可能にします。
IBM SmartCloud のコントロール・パネルで、イメージ開発者はクラウド・インスタンスの 「プライベート・イメージの作成」を選択します。
プライベート・イメージ が使用可能になると、そのイメージを見ることができるのはイメージ開発者のみです。イメージを共有するには、 開発者が「コミュニティーの変更」をクリックして、使用可能なコミュニティー (開発チームまたはテスト・チームのプライベート・コミュニティーなど) を選択します。
更新されたイメージがアセットとしてクラウド上に公開された後、 プロジェクト管理担当者はコミュニティー、または特定の開発者に対してイメージを使用可能にすることができます。
管理者は Rational Team Concert のプロジェクト・エリアに チーム・メンバーを追加し、カスタム開発環境へのリンクを使用して勧誘を送ることができます。管理者は開発環境の プロビジョンを行うために、デフォルトのチームの勧誘テキストに URL を追加します。この URL は、イメージの テンプレート・トポロジー・アセットの、イメージの要求 URL 属性の値として使用可能です。
開発者はチームの勧誘を受諾し、 Rational Team Concert のプロジェクト・エリアに加わります。 開発者は、カスタム・イメージに基づく開発環境仮想マシンを作成し、ワークスペースにソフトウェア・コンポーネントを ロードします。
チーム・エリアへの勧誘には、開発環境を作成するための URL が含まれます。
https://www.ibm.com/cloud/enterprise/user/control?csrftoken=abc123以下 のような URL に変更します。
https://www.ibm.com/cloud/enterprise/user/control?autocreate={id:"1234567"}csrftoken=abc123
2 番目の URL は、開発者をインスタンスの作成が 可能なカスタム開発環境イメージへ誘導します。
インスタンスが作成されると、そのインスタンスは、IBM SmartCloud のコントロール・パネルの 「マイ・インスタンス」セクションに表示されます。このイメージは、開発者がアプリケーション開発に使用する仮想マシンです。開発者はリモート・クライアント・アプリケーション を使用して仮想マシン・イメージに接続し、 イメージにインストールされた Rational Software Architect のインスタンスを開きます。
開発者は Jazz™ 管理パースペクティブを 開いて Jazz Source Control の使用可能性を確認し、 Rational Team Concert クライアントを使用してチームの勧誘を受諾し、ワークスペースをロードします。
開発者は リポジトリー・ワークスペースの作成、Web パースペクティブのオープン、イメージでの作業の開始が可能です。
アプリケーション開発者は仮想マシン・イメージ を使用して、クラウドでホストされたテスト環境の作成、またはアプリケーションのデプロイを行うことができます。
Rational Software Architect をクラウド上で使用すると、 開発者は、IBM SmartCloud でアプリケーション・サーバー・インスタンス を作成することにより、ホストされたテスト環境を作成することができます。開発者がサーバー・インスタンスを作成して開始すると、そのインスタンスのプロビジョンが行われ、開発者のコントロール・パネルの 「マイ・インスタンス」セクションのインスタンスのリストに表示されるようになります。
開発者はアプリケーションをアプリケーション・サーバー仮想マシンにデプロイして、テストや更新を行うことができます。