アセットの関係

アセットの関係を使用すると、ユーザーが、リポジトリー内の関係するアセットを指定したり、アセットの関係の性質を記述したりできるようになります。 アセットの関係により、検索、統括管理、およびアセットの再利用が容易になります。

アセットの関係の使用法

ユーザーは関係を使用して、作業の実行に必要なすべてのアセットを検出することができます。 アセットの「一般情報 (General Details)」ページに、関連するアセットのリストが表示されます。 Eclipse クライアントでアセットをインポートするときに、関連するアセットを同時にダウンロードするようにプロンプトが出されます。 ビジュアル参照ツールを使用して、アセットおよびその関係をグラフィカルに表示することができます。

リポジトリー管理者は、組織のニーズに合った関係のタイプを追加で作成できます。例えば、テストが必要なアセットを組織で作成した場合、リポジトリー管理者は test という名前の関係のタイプを作成できます。

統括管理を行うために、リポジトリー管理者はアセット・タイプに関係の制約を設定できます。 リポジトリー管理者は、特定のタイプのアセットを登録するユーザーに、特定の関係を持つアセットを組み込むように要求できます。 例えば、テストが必要なアセットを組織で作成する際、リポジトリー管理者は、特定のアセット・タイプに関して、 関係するテスト・アセットをそのアセットに組み込むようにユーザーに要求する制約を作成できます。

ユーザーは、特定のアセット・バージョンまたはバージョンの範囲についてのみ関係が存在するように指定できます。

関係するアセットを表示する際には、関係するアセットすべての表示と、必要な (制限された) アセットだけの 表示とを切り替えることができます。多くの関係を持つアセットに関しては、関係するアセット・フィルター・ボックスを使用して、 関係するアセットのサブセットを検出することができます。

項目をドラッグして追加、削除、または変更を行い、それらの項目をリストするレポートを生成することにより、アセットの関係と制約を管理することができます。

関係するアセットの統計を レポートにまとめるには、アセットの「一般情報」ページで、「レポート」 > 「関係するアセット」とクリックします。レポートに、関係する各アセットと 関係のタイプがリストされます。関係の検索の深さの指定や、関係タイプのリストの変更を行うことができます。 「更新」をクリックすると、レポートが詳細化されます。

Rational Asset Manager に組み込まれているアセット関係

Rational® Asset Manager では、次の関係および逆関係のタイプが事前に定義されています。
表 1. 定義済みのアセット関係
関係 逆方向の関係
集約
依存 従属先
実装 仕様
テスト テストの対象
チュートリアル チュートリアルの対象
注: 定義済みの関係のタイプは削除できません。

アセットの関係を作成する際の考慮事項

関係は両面性を持っています。 ユーザーがアセット A からアセット B への関係を作成すると、アセット B からアセット A への逆関係が存在するようになります。


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