IBM® Tivoli® Change and Configuration Management Database (CCMDB) と Tivoli Release Process Manager は、確定版ライブラリーとして IBM Rational® Asset Manager を使用することができます。
さまざまな Rational Asset Manager リポジトリー、構成の異なる統合モジュール、またはその他のタイプのリポジトリーを使用して、CCMDB リポジトリー内に複数の確定版ライブラリーをセットアップすることができます。
このタスクについて
確定版ライブラリー は、すべてのソフトウェア構成項目 (CI) の、許可された最も信頼できるバージョンを保管して保護するライブラリーです。
これは、ソフトウェア・バージョンのマスター・コピーが置かれている物理的なライブラリーまたはストレージ・リポジトリーです。
確定版ライブラリーは、以下のような特性によって定義されます。
- コンテンツ管理システムの一部である。
- すべてのメディア構成項目の最も信頼できるバージョンを含んでいる。
- 開発、テスト、またはライブ・ストレージ域から独立している。
- ライセンス文書を含んでいる。
- ドキュメンテーションを含んでいる。
- 物理ストレージを組み込んでいる。
- 厳重にコントロールされている。
- リリース管理およびデプロイメント管理の基盤である。
Rational Asset Manager を確定版ライブラリーとして設定することにより、開発、レビュー、および承認のプロセス全体を通してソフトウェア・イメージを追跡し、その後、承認されたソフトウェア・イメージを CCMDB 確定版ライブラリーに属するものとして指定できます。
確定版ライブラリーとして Rational Asset Manager リポジトリーを使用するように CCMDB を構成するには、以下のようにします。
- CCMDB が Rational Asset Manager リポジトリーでソフトウェア・イメージを検索できるように、統合モジュールを CCMDB にインストールします。
- 確定版ライブラリーに含めるアセットを定義するディスカバリー・ライブラリー・アダプター (DLA) 出力ファイルを作成します。
- DLA 出力ファイルを Tivoli Application Dependency Discovery Manager (TADDM) にロードします。
TADDM は、CCMDB 用のディスカバリー・メカニズムです。
ハードウェア、ソフトウェア、および論理エンティティー (Web サーバーや Web コンテナーなど) を発見します。
TADDM は、発見した項目について、CCMDB に実値 CI を作成します。
実値 CI は、CCMDB によって管理されない CI です。
許可 CI は、実値 CI に関連付けられています。許可 CI は、CCMDB によって管理されます。
確定版ライブラリーとしての Rational Asset Manager リポジトリーの実値 CI を TADDM が作成することにより、CCMDB がその CI を確定版ライブラリーとして使用できるようになります。
Rational Asset Manager が自身を TADDM に公開すると、そのアセットも公開されます。
結果として、Rational Asset Manager およびそのリポジトリー内のアセットが実値 CI になります。
Rational Asset Manager 確定版ライブラリーから CCMDB にアセットが移動されると、許可 CI が作成され、実値 CI にリンクされます (TADDM から実値 CI が作成された場合)。
- Tivoli Integration Composer (ITIC) アダプターを使用して、運用管理製品 (OMP) を作成します。
注: OMP は、Web クライアントの「接続の作成」ページから作成できます。
このように OMP を作成すると、DLA ファイルを作成して、その DLA ファイルを TADDM にロードし、ITIC アダプターを使用して OMP を作成する必要がありません。
- OMP にリンクするように CCMDB 内の統合モジュールを構成します。
- エンドポイントを定義します。
- 確定版ライブラリーを作成します。