WebSphere Application Server 上の前のバージョンからのアップグレード

このガイドを使用して、IBM® WebSphere® Application Server 上の旧バージョンの IBM Rational® Asset Manager からアップグレードしてください。

始める前に

重要:

Rational Asset Manager バージョン 7.1.1.1 以前からアップグレードする場合は、IBM Rational Team Concert をインストールする必要があります。これには固有のアプリケーション・サーバー・インスタンス (Rational Team Concert をクラスターにインストールすることはできません) および追加のデータベースが必要です。

ライセンス・サーバーのアップグレードおよび更新されたライセンス・キーの要求の提出を行う必要があります。必要な Rational License Server のバージョンについて詳しくは、Rational License Key Server のインストールを参照してください。

また、アプリケーション・サーバーの停止と再始動を数回行う必要があります。

既存の Rational Team Concert サーバーを、Rational Asset Manager と共に使用できるように構成することもできます。 構成はサーバー・セットアップ・アプリケーションによって処理されます。Rational Team Concert サーバー管理者のユーザー名およびパスワードの情報が必要です。

インターネットにアクセスできる環境では、IBM Installation Manager を使用して Rational Asset Manager 用の IBM 更新リポジトリーで直接更新を検索してインストールできます。

重要: Rational Asset Manager のインストール時には、その更新リポジトリーのロケーションが自動的に Installation Manager に組み込まれます。Installation Manager でデフォルトの更新リポジトリーを検索するには、「リポジトリー」の設定ページで「インストールと更新を行っている間にリンク済みリポジトリーをサーチします」設定が選択されている必要があります。この設定は、デフォルトで選択されています。

別のリポジトリー・ロケーションからフィックスパックをインストールするには (例えば、更新が共用ドライブ上や HTTP サーバーまたは HTTPS サーバー上にある場合)、リポジトリー・ロケーションを Installation Manager に追加します。 リポジトリー・ロケーションを追加するには、Installation Manager でのインストール・リポジトリー設定を参照してください。

Installation Manager を使用する場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用する必要があります。GUI にアクセスできない場合は、応答ファイルを使用して、コマンド行からサイレント・インストールを行う必要があります。詳細については、IBM Installation Manager のオンライン・ヘルプおよびInstallation Manager を使用したサイレント・インストールを参照してください。

このタスクについて

この概要では、Rational Asset Manager を最新のバージョンにアップグレードするために必要となる作業について説明します。
  1. バックアップを作成してアプリケーション・サーバーを構成することによって、アップグレードの準備を行います (ステップ 1 から 6)。
  2. WebSphere Application Server Network Deployment クラスターを使用していて、V7.1.1.1 以前からアップグレードする場合は、Rational Team Concert™ 用のクラスター上にスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・インスタンスを作成します (ステップ 7)。
  3. Oracle を使用している場合は、追加の JDBC .jar ファイルをコピーします (ステップ 8 から 9)。
  4. WebSphere Application Server またはクラスター V7.0 に必要な暫定修正パッケージをインストールします (ステップ 10)。
  5. 組み込み WebSphere Application Server を使用している場合は、サーバーを停止します (ステップ 11)。
  6. ライセンス・サーバーを Rational Common Licensing V8.1.2 にアップグレードします (ステップ 12)。
  7. Rational Asset Manager の最新バージョンのアプリケーション・ファイルを取得して、サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイします (ステップ 13 から 14)。
  8. サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して、他の Rational Asset Manager アプリケーションを更新します (ステップ 15 から 18)。
  9. V7.1.1.1 以前からアップグレードしていて、Rational Team Concert を必要とする場合は、サーバーに Rational Team Concert をデプロイして、データベースを作成します (ステップ 20 から 24)。
  10. アプリケーション・サーバーを再始動します (ステップ 26)。
  11. V7.1.1.1 以前からアップグレードしている場合は、Rational Team Concert を構成します (ステップ 27)。
  12. Rational Asset Manager Web クライアントにログインして、リポジトリーをマイグレーションします (ステップ 28 から 29)。
  13. Rational Asset Manager の一部の設定を再構成します (ステップ 31 から 32)。
  14. ヘルプ・アプリケーションのキャッシュをクリアします (ステップ 33)。
  15. Rational Asset Manager Eclipse アプリケーションを更新します (ステップ 34)。

手順

  1. アップグレードする前に、Rational Asset Manager リポジトリーのバックアップの作成の手順に従ってリポジトリー、データベース、アセット・ファイル、およびアプリケーション・サーバー設定のフルバックアップを作成します。
  2. Linux の場合:AIX の場合:Linux for zSeries の場合:Linux、AIX®、または Linux for zSeries® では、プロセスで一度に開いておくことができるファイル記述子の数を 3072 以上に増やします。
    1. 現在一度に開いておくことができる記述子の数を表示するには、コマンド行に「ulimit -n」と入力します。
    2. この限度が 3072 より小さい場合は、コマンド「ulimit -n 3072」を使用して限度の値を大きくします。
  3. テーマまたは E メール・メッセージを変更した場合は、Rational Asset Manager サーバーを更新する前に、 現在のテーマおよびメール・メッセージのファイルを (「管理」 > 「ツール」ページで) ダウンロードし、サーバーを更新した後でテーマとメッセージを再適用します。詳しくは、テーマのマイグレーションを参照してください。
  4. WebSphere の場合: WebSphere Application Server のアプリケーション・セキュリティーおよび認証設定を構成します。
    1. Web ブラウザーで、WebSphere Application Server 管理コンソールにログインします。 デフォルトでは、これは次の場所にあります。
      • 組み込み WebSphere Application Server の場合: http://localhost:13060/ibm/console。 デフォルトのユーザー名は admin、デフォルトのパスワードは admin です。
      • WebSphere Application Server の場合: http://localhost:9060/ibm/console
    2. 「セキュリティー」をクリックします。
    3. グローバル・セキュリティー」をクリックします。
    4. 「管理セキュリティー」セクションで、「管理セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスが選択されている場合は、「アプリケーション・セキュリティーを使用可能にする」チェック・ボックスを選択します。
    5. 「認証」セクションで、「Web および SIP セキュリティー」をクリックします。
    6. 一般設定」をクリックします。
    7. 「Web 認証動作 (Web Authentication Behavior)」セクションで、「無保護の URI にアクセスした場合に使用可能な認証データを使用する」チェック・ボックスが選択されていない場合には、選択します。
    8. 「適用」をクリックします。
    9. メッセージ・ウィンドウで、「直接マスター構成に保存できます」をクリックします。
    10. サーバーを停止して、再始動します。
  5. Rational Asset Manager バージョン 7.0.0.2 以前を使用している場合は、ジョブ・サーバーが使用可能であることを確認してください。 ジョブ・サーバーを使用可能にするには、次のようにします。
    1. Rational Asset Manager Web クライアントにリポジトリー管理者としてログインします。
    2. 「管理」をクリックします。
    3. 「リポジトリー管理」サイドバーで、「ツール」をクリックします。
    4. ブラウザーのアドレス・バーで、tools.facesadvancedConfiguration.faces に置き換え、そのアドレスにアクセスします。例えば、http://example.com:9080/com.ibm.ram.repository.web/admin/repository/advancedConfiguration.faces です。
    5. 「詳細設定」ページの「ジョブ・オプション」セクションで、「ジョブ・サーバーを使用可能にする」を選択します。
    6. 「保管」をクリックします。
    7. アプリケーション・サーバーを再始動します。
  6. すべてのリポジトリー・サーバーが、同じ現在日付、時刻、およびタイム・ゾーンに設定されていることを確認します。
  7. WebSphere の場合:バージョン 7.1.1.1 以前からアップグレードする場合に、WebSphere Application Server クラスターを使用しており、Rational Team Concert をインストールする必要がある場合は、Rational Team Concert のクラスター上にスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インスタンスを作成する必要があります。 作成方法については、WebSphere Application Server の配布済みサーバー・クラスターでの Rational Team Concert のアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成を参照してください。 クラスターを使用していない場合は、この操作を行う必要はありません。Rational Team Concert および Rational Asset Manager は、同じアプリケーション・サーバー上にインストールすることができます。
  8. Oracle の場合: Oracle を使用している場合は、アプリケーション・サーバー用の WebSphere_install_directory/profiles/profile_name/config/cells/cell_name/ram_jdbc ディレクトリーに以下の追加の JDBC .jar ファイルをコピーします。
    • WebSphere Application Server 7.0 の場合: ojdbc5.jar
    • WebSphere Application Server 7 の場合: ojdbc6.jar
    Oracle から適切な .jar ファイルをダウンロードすることができます。 これは、Oracle 10g を使用している場合でも、Oracle 11 用のパッケージをダウンロードして、適切な .jar ファイルを検索します。
  9. Oracle を使用していて、AIX、Linux、または Linux for zSeries を使用している場合、非ルート・ユーザー用にデータベース接続を使用可能にする (Linux および AIX)で説明されているように、新規 JDBC .jar ファイルに適切なアクセス権を設定します。 Rational Asset Manager から Oracle データベースにアクセスするユーザーには、マイグレーションを完了するための適切な特権を付与する必要があります。
    • RAMSCHEMA ユーザーを使用している場合は、CREATE VIEW 特権を RAMSCHEMA ユーザーに付与します。 例: GRANT CREATE VIEW TO RAMSCHEMA
    • 別のユーザーを使用している場合は、CREATE ANY VIEW 特権をそのユーザーに付与します。例: GRANT CREATE ANY VIEW TO User
  10. 組み込み WebSphere Application Server を使用しておらず、WebSphere Application Server V7.0 を使用している場合は、暫定修正 http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24023024 をご使用のサーバーにインストールする必要があります。 この暫定修正は、WebSphere Application ServerRational Team Concert との接続を解放できないという問題を回避します。
  11. 組み込み WebSphere Application Server を使用する場合は、組み込み WebSphere Application Server を停止します。
    注: Network Deployment クラスターを使用しているか、または既存の WebSphere Application Server にインストールした場合は、サーバーを停止しないでください。
    Rational Asset Manager の「サーバーの停止」コマンドを発行してもサーバーが停止しない場合は、Install-directory¥ram¥ewas¥bin ディレクトリーで、コマンド行から stopServer コマンドを実行し、-username オプションおよび -password オプションを使用してサーバー管理者のユーザー名およびパスワードを指定します。
  12. Windows の場合: Linux の場合:AIX の場合: Rational Licensing Server を Rational Common Licensing V8.1.2 以降にマイグレーションします。詳細については、Rational Licensing Server v7.1.x 以前から Rational Common Licensing へのマイグレーション (Migrating from Rational Licensing Server v7.1.x or earlier to Rational Common Licensing) を参照してください。

    Rational License Key Server は、Rational Asset Managerインストール・メディアに含まれています。また、Rational License Server の最新バージョンは、パスポート・アドバンテージ (Passport Advantage) アカウント、または Rational ダウンロード・センター (Rational Download Center) を通じて取得できます。

    このプロセスでは、Rational Licensing Server を使用するすべてのアプリケーションのシャットダウン、既存の Rational Licensing Server のアンインストール、ライセンス・ファイルの更新、および Rational Common Licensing サーバーのインストールが必要です。Windows をご使用の場合は、Windows 用ライセンス・サーバーの構成 (Configuring a license server for Windows) を参照してください。AIX または Linux をご使用の場合は、UNIX 用ライセンス・サーバーの構成 (Configuring a license server for UNIX) を参照してください。

    Linux for zSeries の場合、Rational License Server for UNIX および Linux バージョン 7.0.0.1 をそのまま使用します。
  13. 次のようにして、適切な Rational Asset Manager アプリケーションを取得します。
    • WebSphere Application Server を使用しており、Installation Manager を使用して Rational Asset Manager をご使用のサーバーにデプロイした場合は、アップグレード処理に Installation Manager を使用してください。 Installation Manager を使用した Rational Asset Manager サーバーのインストールの説明を参照し、次の相違点に注意してください。
      1. Installation Manager を開始します。Windows Vista で、Installation Manager を管理者として実行します (プログラムのショートカットを右クリックし、「管理者として実行」をクリックします)。
      2. Installation Manager を新しいバージョンに更新する必要がある場合があります。更新を確認するように Installation Manager を構成するには、「スタート」ページで、「ファイル」 > 「設定」とクリックし、「更新」をクリックします。「更新」ページで、「Installation Manager の更新を検索する」を選択します。
      3. Installation Manager の「スタート」ページで、「更新」をクリックします。
      4. Installation Manager のより新しいバージョンが使用可能な場合は、更新するかどうかを確認するウィンドウが開きます。「はい」をクリックします。更新処理が完了したら、「OK」をクリックして Installation Manager を再始動し、「更新」を再度クリックします。
      5. 「パッケージの更新」ページで、「IBM Rational Asset Manager」を選択し、「次へ」をクリックします。展開して Rational Asset Manager サーバーの最新バージョンを選択し、「次へ」をクリックします。
      6. 更新ウィザードの指示に従います。
        1. コンテキスト・ルート」ページで、Installation Manager により現在ご使用の Rational Asset Manager Web アプリケーションのコンテキスト・ルートが検出されます。「Rational Asset Manager Setup Server」のコンテキスト・ルートを確認します。サーバー・セットアップ・アプリケーションにアクセスするには、コンテキスト・ルートが必要です。「次へ」をクリックします。
        2. アプリケーション・サーバーのセキュリティーが有効になっている場合 (おそらくそうなっています)、または WebSphere Application Server のセキュリティー設定が製品のインストール後に変更された場合は、 「フィーチャー」セクションの「管理セキュリティー」ページで「はい」を選択し、 アプリケーション・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。
      7. 更新処理が完了したら、次の操作を行います。
        1. 組み込み WebSphere Application Server を使用している場合は、組み込み WebSphere Application Server は適切なフィックスパック・レベルに更新されていて、サーバー・セットアップ・アプリケーション .ear ファイルが更新されています。組み込み WebSphere Application Server を開始します。 ステップ 15 に進みます。
        2. 既存の WebSphere Application Server を使用している場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーション .ear ファイルが更新されています。ステップ 15 に進みます。
        3. 既存の WebSphere Application Server ND クラスターを使用している場合は、ステップ 15 に進みます。 バージョン 7.5 以降からのアップグレードで、それがその製品をインストールした最初のバージョンであった場合は、指定したアプリケーション・サーバー上のサーバー・セットアップ・アプリケーションは最初に製品をインストールしたときに更新されています。7.5 より前の任意のバージョンをインストールした場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションはセルの Deployment Manager サーバーで更新されます。
    • Rational Asset Manager .ear ファイルおよび .war ファイルをご使用のアプリケーション・サーバーにデプロイした場合は、最新バージョンの Rational Asset Manager アプリケーション・ファイルを取得してください。詳しくは、インストール・メディアから直接サーバー・アプリケーション・ファイルを取得するを参照してください。アプリケーション・ファイルを取得したら、ステップ 14 に進みます。
  14. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションをご使用のアプリケーション・サーバーにデプロイします。
    • WebSphere Application Server クラスターを使用しており、サーバー・セットアップ・アプリケーションを Deployment Manager サーバーにデプロイしている場合 (これは、V7.5 よりも前のクラスターのほとんどの環境について説明しています) は、スクリプトを使用して既存のサーバー・セットアップ・アプリケーションをアンインストールしてから、最新のサーバー・セットアップ・アプリケーションをインストールする必要があります。 deployClusterSetup.py スクリプトおよび UninstallSetup.py スクリプトの使用について詳しくは、WebSphere Application Server クラスターの Deployment Manager へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイを参照してください。また、Deployment Manager に直接ではなく、クラスターにサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイすることもできます。 つまり、このようにアプリケーションをデプロイする場合、Jython スクリプトを実行する必要はありません。 サーバー・セットアップ・アプリケーションの Deployment Manager へのデプロイが完了したら、ステップ 15 に進みます。
    • Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションをアプリケーション・サーバーに直接デプロイしている場合は、次のようにして com.ibm.ram.repository.setup.web.ear を取得した最新バージョンに更新してください。
      1. WebSphere Application Server 管理コンソールを起動し、管理者としてログインします。
      2. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションを次のようにして更新します。
        1. 「アプリケーション」 > 「アプリケーション・タイプ」をクリックします。
        2. WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
        3. com.ibm.ram.repository.setup.web.ear」を選択し、「更新」をクリックします。
        4. Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・エンタープライズ・アーカイブ・ファイル (com.ibm.ram.repository.setup.web.ear) のパスおよびファイル名を参照するか、入力します。
        5. 続く 3 ページで、「次へ」をクリックします。
        6. 「要約」ページで、「完了」をクリックします。
        7. com.ibm.ram.repository.setup.web.ear ファイルのインストール時に、「マスター構成に保管」をクリックします。 これで、サーバー・セットアップ・アプリケーションが更新され、デプロイされました。その他のすべてのアプリケーションを更新するには、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用します。 ステップ 15 に進みます。
      注: Rational Asset Manager 7.1.0.1 以前を使用した場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルト・コンテキスト・ルートが com.ibm.ram.repository.setup.web から ram.setup に更新されています。 サーバー・セットアップ・アプリケーションをブックマークしている場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションの更新後にブックマークが動作しない場合があります。詳細については、Web モジュールのコンテキスト・ルートに関する WebSphere Application Server の資料を参照してください。
    • WebSphere Application Server を使用しており、サーバー・セットアップ・アプリケーション (com.ibm.ram.repository.setup.web.ear) をデプロイしていない場合は、WebSphere Application Server へのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイの説明に従って com.ibm.ram.repository.setup.web.ear アプリケーションをデプロイしてください。 クラスターにデプロイしている場合は、Websphere Application Server クラスターへのサーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイを参照してください。その他のすべてのアプリケーションを更新するには、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用します。サーバー・セットアップ・アプリケーションのデプロイが完了したら、ステップ 15 に進みます。
  15. サーバー・セットアップ・アプリケーションの最新バージョンをデプロイしたら、Web ブラウザーで、URL http://host:port/setup-server-context-root を使用してサーバー・セットアップ・アプリケーションを開きます。 サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルト・コンテキスト・ルートは、ram.setup です。アプリケーション・サーバー上でセキュリティーが有効になっている場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー ID とパスワードを入力します。 組み込み WebSphere Application Server の場合、デフォルトのユーザー ID およびパスワードは admin および admin です。
  16. ステップ 1 の「インストール・ファイルの検出」セクションで、「サーバー上のファイルの場所を指定する (Provide the location of the files on the server)」をクリックし、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバー上のファイル・システムで、新規 Web アプリケーション・ファイルが置かれているディレクトリーを入力します。
    Installation Manager の更新ウィザードを使用した場合は、このファイルは package_group_location¥ram¥apps¥was ディレクトリーにあります。 このディレクトリーには、以下のファイルが格納されている必要があります。
    • com.ibm.ram.repository.web_runtime.ear
    • RTC-Server.zip
    • rlsclients_rlsibmratl_812.zip
    • ramhelp_war.ear
    • rmcabdgovernprocess_war.ear

    クラスターの一部であるアプリケーション・サーバーにサーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイして、そのアプリケーション・サーバーにアクセスする場合、サーバー・セットアップ・アプリケーションを実行しているサーバーにファイルをアップロードするには、「サーバーにファイルをアップロードする」をクリックしてから「参照」をクリックして、必要な各ファイルを選択します。

  17. 必要なアプリケーション・ファイルがすべてディレクトリー内にあることを検証するか、必要なアプリケーション・ファイルをすべてサーバーにアップロードするには、「ロケーションの検証」をクリックします。 アプリケーション・ファイルをアップロードすると、サーバー・セットアップ・アプリケーションによって一時ディレクトリーにファイルが保存されます。必要なファイルがすべて存在するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  18. 更新」をクリックします。 サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、他のすべての Rational Asset Manager アプリケーション・ファイルが最新バージョンに更新され、そのコンテキスト・ルートが維持されます。この処理には数分かかる場合があります。
  19. 次に、以下を行います。
    • V7.1.1.1 以前からアップグレードする場合は、「概要」ページが開きます。ステップ 20 に進んでください。
    • V7.2 以降からアップグレードする場合は、「要約」ページが開きます。ステップ 28 に進んでください。
  20. 拡張ライフサイクル処理には、Rational Team Concert が必要です。次に、以下を行います。
    • Rational Team Concert が必要な場合: Rational Asset Manager には、インストールできる限定バージョンが含まれています。
      1. 「概要」ページの「Rational Team Concert をインストールしますか?」リストで、「はい、新規 RTC サーバーをインストールします (Yes, install a new RTC server)」を選択します。
      2. 「次へ」をクリックします。
      3. ステップ 21 に進みます。
    • 既に Rational Team Concert を所有しており、Rational Asset Manager と共に使用できるよう構成するには、次のようにします。
      1. 「概要」ページの「Rational Team Concert をインストールしますか?」リストで、「いいえ、既存の RTC サーバーを使用します (No, work with an existing RTC server)」を選択します。
      2. ステップ 25 に進みます。
  21. 「Rational Asset Manager のデプロイ」ページで、次の操作を行います。
    1. Rational Team Concert のデプロイ」セクションで、「サーバー」リストのアプリケーション・サーバーを確認し (Rational Team Concert をクラスターにデプロイすることはできません)、「アプリケーションのデプロイ」をクリックします。 Rational Team Concert をデプロイする操作には、数分かかる場合があります。 処理が完了すると、「Rational Asset Manager のデプロイ」ページが再度開きます。
    2. 操作が完了したら、「次へ」をクリックします。
  22. Rational Team Concert 用のアセット・ライフサイクルにデータベースを作成します。
    • DB2 の場合: DB2® を使用している場合: サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、次のようにデータベースが作成されます。
      1. Rational Asset Manager の「データベースの作成または検出」ページで、「ライフサイクルのデータベースのみを作成します」を選択し、「次へ」をクリックします。
      2. Rational Team Concert を新規にインストールする場合は、「ライフサイクル管理用のデータベースの作成」フィールドに、ライフサイクル管理用データベースの名前 (RTCDB など) を入力します。 既存の Rational Team Concert を使用する場合は、データベースを新規作成する必要はありません。
      3. データベースの作成」をクリックします。
    • Oracle の場合:SQL Server の場合: Oracle または SQL Server を使用している場合: 手動でデータベースを作成するには、アセット・ライフサイクル用データベースの作成を参照してください。 データベースの作成が完了したら、「既に両方のデータベースを作成しており、設定を変更します」を選択し、「次へ」をクリックします。
  23. 「データベースの構成」ページで、ライフサイクル管理用データベースへの接続を入力してテストします。
    1. ライフサイクルのデータベース名」フィールドに、ステップ 22 で作成したデータベースの名前を入力します。
    2. 接続をテストするには、「接続のテスト」をクリックします。
    3. 正常に接続できる場合は、「次へ」をクリックします。
  24. Rational Team Concert データベースを構成します。 ステップ 6 の「Rational Asset Manager ライフサイクル・データベースの構成 (Configure Rational Asset Manager Lifecycle Database)」で、次の操作を行います。
    1. データベースへのデータの取り込み」をクリックします。
    2. ライフサイクル・データベースを構成するかどうかを確認するメッセージが表示されます。「OK」をクリックします。
    3. 処理が完了したら、「次へ」をクリックします。
  25. 「パート 4: ライフサイクル管理設定の構成」が表示されるまで、サーバー・セットアップ・アプリケーションでデータベースおよびアプリケーション・サーバーの設定の構成または調整を続けます。
  26. 「パート 4: ライフサイクル管理設定の構成」で、「サーバーの再始動」をクリックします。 アプリケーション・サーバー管理者のユーザー ID とパスワードを入力する必要があります。 サーバーが停止し、再始動すると、「ライフサイクル管理設定の構成」ページが開きます。
  27. 「ライフサイクル管理設定の構成」ページで、Rational Team Concert アプリケーションのパスおよびログイン情報を入力します。
    1. ステップ 1 で、「Rational Team Concert server」フィールドに Rational Team Concert の場所へのパスを入力します。 保護された (https://) 接続を使用する必要があります。 デフォルトでは、この値は次のとおりです。
      • 組み込み WebSphere Application Server の場合: https://localhost:13443/ramjazz
      • 既存の WebSphere Application Server の場合: https://localhost:9443/ramjazz
      • 外部 Rational Team Concert サーバーの場合: https://url:port/jazz
    2. ステップ 2 で、「Jazz 管理者 ID」フィールドに、Rational Team Concert サーバーの管理者のユーザー ID (デフォルトは admin) を入力します。次に、「パスワード」フィールドにそのユーザーのパスワード (デフォルトは admin) を入力します。 サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して Rational Team Concert をインストールした場合は、アプリケーション・サーバー管理者のユーザー名とパスワードを入力してください。
    3. ステップ 3 で、「プロジェクト・エリアの名前」フィールドに、ライフサイクル用に作成されるプロジェクト・エリアの記述名 (例えば、Rational Asset Manager のライフサイクル) を入力します。 次に、「プロジェクト・エリアの管理者 ID」フィールドに、プロジェクト・エリアの管理者にするユーザーのユーザー ID を入力します。次に、そのユーザーのパスワードを入力します。 外部の Rational Team Concert サーバーを使用している場合、プロジェクト・エリア管理者は Jazz サーバー管理者とは異なるユーザーになることがあります。新規 Rational Team Concert をインストールしている場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションにより、プロジェクト・エリアの管理者 ID として Jazz の管理者 ID を使用することを推奨されます。
    4. サーバーの構成」をクリックします。 この処理には、数分かかる場合があります。 構成が完了すると、「要約」ページが表示されます。
  28. 「要約」ページで、「Rational Asset Manager の使用開始」をクリックします。または、「完了」をクリックします。 Web クライアントが開きます。
  29. Rational Asset Manager リポジトリーを最新バージョンにマイグレーションします。
    1. Web ブラウザーで、Rational Asset Manager Web クライアントを開きます。 更新後、初めて Web クライアントを開くときに、リポジトリーをマイグレーションする必要があることを示すメッセージが表示されます。
    2. 必要に応じて、リポジトリー管理者権限のあるユーザー ID を使用してログインします。
      注: SQL Server を使用している場合に、既存の Rational Asset Manager データベースに _BIN2 で終わるシーケンスに設定された照合 (例えば、Latin1_General_BIN2) がない場合は、メッセージを含む「手動による構成が必要」ページが表示されます。データベースを再作成し、Rational Asset Manager と問題なく動作するように、照合オプションで大/小文字の区別をするよう設定するか、予期しない大/小文字の区別による競合が発生する可能性があることを受諾します。
    3. マイグレーション」をクリックします。 大規模リポジトリーでは、マイグレーションに数分かかる場合があります。マイグレーションが完了するまでの間、リポジトリーに関する情報の一部が使用できなくなる場合があります。
    4. マイグレーション・プロセスが完了したら、「ホーム」をクリックします。
  30. リポジトリーのマイグレーションが完了したら、アプリケーション・サーバーを停止して再始動してください。
  31. アップグレードするには、新しいライセンス・キーを要求する必要があります。 新しいサーバー・ライセンスおよび新しいユーザー許可ライセンスを取得する必要があります。 Rational License Key Center (http://www-01.ibm.com/software/rational/support/licensing/) にアクセスします。 Rational License Server に関するエラーが表示された場合は、ライセンス構成を次のように調整してください。
    1. 管理」をクリックします。
    2. 「管理」ページで、「構成」をクリックします。
    3. 「ご使用条件とバージョン」セクションで、このリポジトリーで使用するサーバー・ライセンスのタイプを選択するには、「Standard Edition」または「Enterprise Edition」を選択します。
    4. ページ下部で、「保存」をクリックします。
    5. License Server のエラーが再度表示される場合があります。「ライセンス・サーバーへの接続を再試行 (Retry connection to license server)」をクリックします。
  32. 構成が完了したら、旧バージョンの Rational Asset Manager の共用ライブラリー参照を、手動で RAM1WebApplication に再マップします (例えば、IBM Rational ClearQuest® と統合するには、新しい Rational Asset Manager サーバーにアップグレードした後に再度統合ステップを実行する必要があります)。
  33. ヘルプ・アプリケーションを開いたときに、古いバージョンのヘルプが表示されるか、エラーが表示される場合は、Rational Asset Manager のヘルプ・アプリケーションのキャッシュをクリアします。キャッシュをクリアする方法については、ご使用のアプリケーション・サーバーの資料を参照してください。クラスターで、すべてのアプリケーション・サーバーを停止し、クラスター内のすべてのノードおよびサーバーのキャッシュをクリアする必要があります。 組み込み WebSphere Application Server の場合、キャッシュをクリアするには次のようにします。
    1. サーバーを停止します。
    2. ディレクトリー Rational_Asset_Manager_install_location/ram/ewas/profiles/profile1/temp/node_name/server_name/ramhelp_war/ を削除します。
    3. サーバーを再始動します。
  34. Rational Asset Manager Eclipse アプリケーションを、インストールに使用した方法と同じ方法で更新します。 Eclipse クライアントのインストールについて詳しくは、Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストールを参照してください。
    注: 最新バージョンの Rational Asset Manager Eclipse クライアントをインストールする前に、Rational Asset Manager Eclipse クライアント・プラグインをアンインストールしてください。

    Installation Manager を使用して、Rational Asset Manager V7.0.0.2 Eclipse クライアントを既存の Eclipse V3.3 アプリケーションにインストールした場合は、Installation Manager を使用してそのクライアントをアンインストールしてください。 Eclipse 構成マネージャーを使用して、Eclipse クライアントから Rational Asset Manager をアンインストールすることはできません。

    Eclipse 更新マネージャーを使用して Rational Asset Manager Eclipse クライアント・プラグインをインストールした場合は、最新バージョンの Rational Asset Manager をインストールする前に、Eclipse 構成マネージャーを使用して、名前に Rational Asset Manager が付いているすべてのフィーチャーを削除してください。 Eclipse 構成マネージャーを使用するには、Eclipse で、「ヘルプ」 > 「ソフトウェア更新」 > 「構成の管理」とクリックします。


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