Rational®
Asset Manager ディスカバリー・ライブラリー・アダプター (DLA) は、
コンピューター・システムにデプロイできるソフトウェア・イメージであるアセットを検出します。
DLA は、Web サービス API を使用して
Rational
Asset Manager にアクセスしソフトウェア・イメージのリストを取得する、Web サービス・
クライアントとして実装されます。
Rational
Asset Manager DLA は、検出されたデータを Identity Markup Language (IDML) スキーマに従う出力 XML ファイルに書き込みます。
この XML ファイルは、ブックと呼ばれます。
ディスカバリー・ライブラリー・アダプターのブックは、バルク・ロード・プログラムによってロード可能です。バルク・ロード・プログラムは
、IBM®
Tivoli®
Composite Application Manager (ITCAM) for SOA バージョン 6.1 または
IBM
Tivoli
Change and Configuration Management Database バージョン 1.1.1 以降で提供されます。バルク・ロード・プログラムの使用法については
、ITCAM for SOA または
IBM
Tivoli
Change and Configuration Management Database の製品資料を参照してください。
Rational
Asset Manager DLA は、以下の 2 つのタイプのブックを生成します。
- リフレッシュ・ブック: リフレッシュ・ブックには
、Rational
Asset Manager サーバーのディスカバリー・ライブラリー・アダプターを前回実行したときに得られた既存データを完全に置き換えるデータが入っています。
以前の実行時から存在しているが、リフレッシュ・ブックにはないリソースは、リフレッシュ・ブックがバルク・ロード・プログラムによってロードされたときにデータベースから削除されます。
リフレッシュ・ブックは、既存の情報を新規データと置き換えるスナップショットを表します。
- デルタ・ブック: デルタ・ブックは、特定の
Rational
Asset Manager サーバーについてディスカバリー・ライブラリー・アダプターを
前回実行したときにインポートされた既存データに対する変更および更新を含んでいます。
Rational
Asset Manager DLA は、初回実行時にリフレッシュ・ブックを作成します。DLA は
、リフレッシュ・ブックの作成を強制する
-r コマンド行オプションを指定しない限り、後続のすべての実行でデルタ・ブックを作成します。
DLA は、前回の実行からの変更を追跡するためにキャッシュを保守し、
このキャッシュを使用して、デルタ・ブックに組み込む必要がある新規サービスを判別します。
DLA が実行されていて、前回の実行以来、新規アセットが 1 つも発見されなかった場合、
-r コマンド行オプションを指定してリフレッシュ・ブックの作成を強制しない限り、ブックは作成されません。
Rational
Asset Manager DLA ブックの名前は、以下のセグメントで構成されます。
- RAMv7100: ブック名の一部であるアプリケーション・コードです。
- ホスト名: Rational
Asset Manager がインストールされているサーバーのホスト名です。
- コロン (:) をピリオド (.) で置き換えた ISO 8601 UTC (協定世界時) のタイム・スタンプ: このタイム・スタンプは、ブックが生成された時刻を示します。
- ブックがリフレッシュ・ブックの場合は、テキスト refresh。
- .xml ファイル名拡張子。
DLA ブックがバルク・ロード・プログラムによってロードされると、ブックのデータは、Managed Software System (MSS) に関連付けられます。この MSS は、DLA アプリケーション・コードと
、Rational Asset Manager のインストール先であるサーバーのホスト名によって識別されます。ある MSS の
データによって、データベースにある別の MSS のデータが置き換えられることはありません。
DLA は、ディスカバリー・ライブラリー・アダプター構成プロパティー・ファイルで指定されたブックを、ディレクトリーに書き込みます。
バルク・ロード・プログラムがこのディレクトリーにアクセスできない場合、DLA はバルク・ロード・プログラムを実行しているコンピューターにブックを転送することができます。
DLA は、File Transfer Protocol (FTP) または Secure Shell (SSH) の File Transfer Protocol (SFTP) をサポートしています。SFTP は、DLA が
Linux、AIX®、
または Solaris 上で実行されている場合にのみサポートされます。ブックが転送される場合、
ファイル転送の完了後に、ブックは DLA ローカル・ディレクトリーから削除されます。
コマンド行オプションまたは構成プロパティーを使用して、FTP の実行時にファイル転送が成功したことを確認できます。
ファイル転送の確認を求められると、DLA は、ターゲット・コンピューターからブックを読み取って、それを元のブックと比較します。
ファイル転送中にエラーが発生した場合、そのブックはローカル・ディレクトリーに残されます。
次回の実行時に、ディスカバリー・ライブラリー・アダプターはブックの転送を再び試みます。
DLA は、コマンド行インターフェースを使用して実行されます。DLA は、手動で
実行することも、Linux、Solaris、
または
AIX 上のクーロン・ジョブのようなオペレーティング・システム・ユーティリティーを
使用して、定期的に実行することもできます。