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概要

Rational® Asset Manager は、アセットを再利用して特定のビジネス問題を解決することを目的とした、アセット検索の基本的なシナリオを中心にして設計されています。 リポジトリー構造の構成は、リポジトリー管理者の重要なアクティビティーです。リポジトリー構造要素は、コミュニティー、アセット・タイプ、およびカテゴリー・スキーマです。スキーマは、リポジトリー内でアセットを検索する際にユーザーにとって視覚的に最もわかりやすい論理構造を定義します。

コミュニティー とは、 定義済みのユーザーまたはユーザー・グループのセット、レビュー・プロセス、 およびディスカッションから構成されるアセットのグループです。リポジトリー内には、それぞれ異なった目的を持つ多数のコミュニティーが存在します。 コミュニティーは、共通の目的またはプロジェクトのための 単純なユーザー・グループよりもはるかに大規模なものです。 このチュートリアルで紹介するベスト・プラクティスの 1 つでは、 サンプルのリポジトリー構成コミュニティーを使用して、アセットをグループ化する方法について説明します。このコミュニティーは、組織が意図する Rational Asset Manager リポジトリーの使用方法に関するポリシーおよび手順を定義します。

アセット・タイプ とは、リポジトリー内のアセットのテンプレートです。 タイプごとに以下の要素を定義することができます。
  • 一般記述子: 名前と説明。
  • 成果物の制約: アセット・タイプは、含まれる成果物のタイプによって さらに詳細に定義できます。
  • カテゴリーの制約: アセット・タイプは、リポジトリー内のすべてまたは特定のカテゴリー・スキーマを使用して、さらに詳細にカテゴリー化できます。
  • 関係の制約: 他のアセット・タイプに対する特定の関係です。これによって、ユーザーが目的のアセットのコンテキストを評価できます。
  • 属性の制約: アセットのサブミット時にユーザーが定義する、特定の属性です。必須情報を指定することで、アセットの再利用を希望するユーザーが必要な情報を得られるようにします。
ユーザーは、アセットのサブミット時に、サブミットしようとしているアセットに最適なアセット・タイプを選択する必要があります。リポジトリー内の各アセット・タイプは固有です。アセット・タイプについて説明するため、例として、非常によく使用される、「議事録 (Meeting Minutes)」、「ビジネス・プロセス (Business Process)」、「テスト」という 3 つのアセット・タイプの違いについて考えてみます。 これらのアセット・タイプには、その使用方法、利用者、リポジトリーでの再利用の方法の定義において、明確な違いがあります。
議事録 (Meeting Minutes)
任意のカテゴリーで使用でき、明確な関係や属性制約などの、複雑な定義を必要としません。
ビジネス・プロセス (Business Process)
組織内の各部門で異なるプロセスに従うというように、 特定のカテゴリーで制約することができます。
テスト・ケース
関係によって制約でき、「実装環境 (Implementation)」アセット・タイプの定義が必要です。これによって、「テスト」アセット・タイプが テスト対象の実装環境に直接結びつけられます。また、さまざまなカテゴリーで「テスト」タイプを定義して、 組織内の異なる機関で作成された各種のテストの直観的マッピングを作成することもできます。さまざまなカテゴリーで利用できるようにすることで、 それらのテストは、より簡単にアクセスできるようになり、 さまざまな部門またはビジネス・コンテキストで再利用される可能性も高くなります。

アセット・タイプについて詳しくは、『アセット・タイプ』を参照してください。

カテゴリー・スキーマ は、アセット・ユーザーのための コミュニケーション形式の 1 つです。リポジトリーが実稼働環境で使用される前に、 ユーザーの観点を表す効果的で有用なカテゴリー・スキーマを作成することは、非常に重要です。 便利で直観的なカテゴリー・スキーマを使用することで、ユーザーは、適切にアセットを検索して再利用することができます。

カテゴリーについて詳しくは、『カテゴリー・スキーマ』を参照してください。

学習目標

このチュートリアルでは、以下のタスクを行う方法を学習します。

所要時間

このチュートリアルは、完了までおよそ 50 分かかります。このチュートリアルに関連した他の概念を探索する場合は、完了までの所要時間はこれより長くなります。

スキル・レベル

上級

対象読者

リポジトリー管理者
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