アセットとは、業務上の特定の問題を解決するファイル、情報、およびメタデータのコレクションです。
アセットは完全で、再使用可能なソリューションである必要があり、かなり単純なもの (例えば、議事録) にすることも、かなり複雑なもの (例えば、監査を実行するアプリケーションの完全な実装) にすることもできます。
組織内にある再利用可能アセットを一元的に参照できるカタログとして、IBM® Rational® Asset Manager を利用できます。こちらの簡単なオンデマンド・デモをご覧ください。
アセットを登録する際に、選択したその特定のアセット・タイプ用に、レビュー・プロセスが作成されている場合は、そのプロセスが実行されます。
レビュー・プロセスでは、レビューアーがアセットのコンテンツをレビューし、その正確性や完全性を検証します。
アセットが現状のまま承認または登録されると、他のユーザーは、アセットを検索したり、アセットを評価してコメントを残したり、業務に適用可能であればアセットを再利用したりすることができるようになります。
ディスカッション・フォーラムに参加して、アセットに関する長時間のディスカッションを行うこともできます。
アセットの登録者が、そのアセットの所有者になります。
アセットへの E メール・サブスクリプションが自動的に実行され、ユーザーがアセットをダウンロードしたり、アセットのメタデータやコンテンツを更新したり、アセットについてのディスカッションを行ったりした場合には、そのことが通知されます。
新規アセットを作成する条件
組織またはコミュニティー全体で再使用するために、既存のアセットを改善したものや複写したものではなく、完全に新しいアセットを登録する場合は、新規アセットを作成します。
既存のアセットの新規バージョンを作成する条件
業務上の新しい問題を解決するため、または別の状況で使用するために既存のアセットを改善したときに、古い、既存のバージョンのアセットを保持したい場合は、アセットの新規バージョンを作成します。
例えば、以下のような場合に、新規バージョンを作成します。
- 既存のソフトウェア・アセットの新規バージョンを、他のユーザーに使用してもらいたい場合。
- 既存のアセットが、別の環境または事業単位で使用されるように変更された場合。
- アセットの記述メタデータまたは成果物を変更する一方で、他のユーザーが検索できるように古いアセットを保持したい場合。
- アセットの各バージョンごとに、統括管理情報、使用量統計、またはその他のメタデータを別個に保持したい場合。
利点
- 完全に新しいアセットにすべての情報をする代わりに、既存のアセット内の以前の成果物とアセット・メタデータを変更することができます。
- Rational Asset Manager には、アセットのその他のバージョンが表示されるため、「一般情報」ページから、アセットの古いバージョンや新しいバージョンを参照することができます。
- アセットにブックマークを設定して、URL からバージョン番号を削除すると、常に最新バージョンのアセットが開かれるようにブックマークが設定されます。
- 古いバージョンのアセットを検索し、表示することができます。
既存のアセットを複製する条件
新規アセットに必要なメタデータ、成果物、カテゴリー、および関係と類似するものが使用されている既存のアセットを複製することで、新規アセットを作成する際に時間を節約します。
例えば、新規アセットをより迅速に作成および登録できるように、アセット・テンプレートを作成して、他のユーザーがそれを複製できるようにすることができます。
利点
- 完全に新しいアセットにすべての情報をする代わりに、既存のアセット内の以前の成果物とアセット・メタデータを変更することができます。
- 新規アセットの「一般情報」ページには、新規アセットの複製元のアセットの説明が記載されたリンクがあります。
既存のアセットを変更する条件
アセットの既存の成果物またはアセット・メタデータを編集したいが、そのアセットの新規バージョンまたは複製を作成したくない場合は、アセットを変更します。
例えば、記述を変更したり、アセットに新規カテゴリーを追加したりすることができます。
利点
- 変更したアセットが登録または承認されると、古い情報が新しい情報に置き換えられます。
- アセットのサブスクライバーはすべて、変更の通知を受け取ります。
欠点
- アセットをレビューおよび承認する必要がある場合、変更されたアセットが承認されて、元のアセットを置き換えるまで、2 つのバージョンのアセットが存在する場合があります。
- 変更されたアセットが承認されると、元のアセットは上書きされ、削除したキーワードを検索することができなくなります。