mapping.xml ファイルの構成

mapping.xml マッピング・ファイルには、Rational Asset Manager アセット・タイプと WSRR ビジネス・モデル・オブジェクト間のマッピングが含まれています。

mapping.xml ファイルを使用して、それを更新し、Rational Asset Manager の要素と WSRR の要素間で確実に同期が取れるようにします。

このファイルに定義されているマッピング・タイプには、アセット・タイプ、関係、および属性など、いくつかのタイプがあります。 マッピング・ファイルには、トリガーも含まれます。トリガーとは、ポリシーに対応するように構成した、保存、状態への入り口、または手動アクションに対する操作中に呼び出されるイベントです。

Rational Asset Manager によって、SOA ポリシーが提供されます。 このポリシーはマッピング・ファイルを読み取り、手動アクション、状態への入り口、または保存イベントに対して定義されたトリガーを実行します。 SOA ポリシーは、SOA ライフサイクルのすべての状態に対して構成され、特定の WSRR 接続に関連付けるための WSRR 接続構成プロパティーが含まれています。

マッピング・ファイルには、マッピングとトリガーという 2 つの主要な要素が含まれています。

マッピング

マッピング要素は、各アセット・タイプを WSRR オブジェクトにマップします。
  • id - マッピング要素の ID。各マッピング要素には固有の ID があります。
  • wsrrType - WSRR ビジネス・モデル・オブジェクト
  • ramType - RAM アセット・タイプ
  • extends - このマッピング要素は継承をサポートします。extends の値は、拡張されるもう 1 つのマッピング要素の ID です。
  • ramCategory - ramCategory が定義されると、WSRR ビジネス・モデル・オブジェクトは、ramCategory として分類される ramType にマップされます。
<Mapping id="SPEC" wsrrType="&GEP63;SchemaSpecification" ramType="Specification" extends="ASSET" ramCategory="Software Development/Kind/Schema">
   </Mapping>
以下のように、マッピング要素はアセット・タイプ、関係、および属性をマップします。
  • 属性
    • wsrrName - WSRR 属性名
    • ramName - RAM 属性名
    • type - 属性のタイプ
    <Attribute wsrrName="gep63_versionAvailabilityDate" ramName="Availability Date" type="date"/>
  • 関係
    • RAM 関係を WSRR 関係にマップします。
      • wsrrName - WSRR 関係名
      • ramName - RAM 関係名
      <Relationship wsrrName="gep63_interfaceSpecifications" ramName="specification"/>
    • RAM ラベルを WSRR 関係にマップします。
      • wsrrName - WSRR 関係名
      • ramArtifactLabel - RAM 成果物のラベル
      <Relationship wsrrName="gep63_charter" ramArtifactLabel="Charter"/>

トリガー

トリガーとは、ポリシーに対応するように構成した、保存、状態への入り口、または手動アクションの操作時に呼び出されるイベントです。 例えば、次のようにします。

<Trigger source="RAM" type="Release" state="Identified">
<Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Process" />
<Action target="WSRR" action="create"/> 
</Trigger>
  • 手動アクションのトリガー - アセットの状態の遷移が試行されたときに呼び出されるトリガーです。 例えば、以下のトリガーは「Proposed」状態の「Business Solution」アセット・タイプに対して呼び出され、遷移 (またはアクション) は「Revise」です。
    • <Trigger source="RAM" type="Business Solution" state="Proposed" transition="Revise">
      </Trigger>
  • 保存または状態への入り口のトリガー - これらは、アセットが特定の状態で保存されるとき、またはアセットが特定の状態に初めてなるときに呼び出されるトリガーです。 例えば、以下のトリガーは、アセット・タイプ「Business Solution」のアセットが、「Rejected」の状態で保存されるとき、または「Rejected」状態になるときのいずれかに呼び出されます。
    • <Trigger source="RAM" type="Business Solution" state="Rejected"> 
      </Trigger> 
トリガーには、規則とアクションという 2 つの子要素が含まれます。
  • 規則: 規則は、トリガーに定義されたアクションを実行するために満たす必要のある条件または条件セットを指定します。

    規則は、単純な規則にすることも、複雑な規則にすることもできます。

    単純な規則の例:
    <Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Process" />

    複雑な規則は、簡単な規則に「AND」または「OR」演算子を使用することにより作成できます。

    複雑な規則の例:
    <Rule operator="OR"> <Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Web Application" /> 
    <Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Service" />
     <Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Process" /> 
    </Rule>
    以下のように、さまざまなタイプの単純な規則がサポートされます。
    • CATEGORIZATION: カテゴリー化規則を指定するには、以下の属性を設定します。
      • ruleType = "CATEGORIZATION"
      • target = "RAM"
      • categoryValue - カテゴリーへのパス。例えば、次のようにします。
        categoryValue ="Software Development/Kind/Web Application"
      カテゴリー化規則の例:
      <Rule ruleType="CATEGORIZATION" target="RAM" categoryValue="Software Development/Kind/Web Application" />
    • ARTIFACT: ARTIFACT 規則を指定するには、以下の属性を設定します。
      • ruleType = "ARTIFACT"
      • target = "RAM"
      • countType - 以下のいずれかのタイプにすることができます。
        • EXACTLY
        • ATMOST
        • ATLEAST
      • count - 成果物のオカレンス数を示す整数値。
      • artifactMatchType - 以下のいずれかのタイプにすることができます。
        • FORMAT_OF - 成果物のフォーマットまたはタイプ。
        • LABEL_OF - ラベルを含む成果物。
        • FILE_EXTENSION_OF - 成果物のファイル拡張子。
        • FULL_FILE_NAME_OF - 成果物のファイルのフルネーム。
      成果物規則の例:
      <Rule ruleType="ARTIFACT" target="RAM" countType="EXACTLY" count="1" artifactMatchType="LABEL_OF" artifactMatchTypeValue="Charter" />
    • RELATIONSHIP: RELATIONSHIP 規則を指定するには、以下の属性を設定します。
      • ruleType = "RELATIONSHIP"
      • target = "RAM"
      • countType - 以下のいずれかのタイプにすることができます。
        • EXACTLY
        • ATMOST
        • ATLEAST
      • count - 関係のオカレンス数を示す整数値。
      • relatedAssetType - 関連するアセットのアセット・タイプ。例えば、次のようになります。
        relatedAssetType="Implementation"
      • relationshipName - 関係の名前。例えば、次のようになります。
        relationshipName="implementation"
      関係規則の例:
          <Rule target="RAM" ruleType="RELATIONSHIP" countType="ATLEAST" count="1" relatedAssetType="Implementation" relationshipName="implementation"   />
    • ATTRIBUTE
      • target = "RAM"
      • ruleType = "ATTRIBUTE"
      • attributeName - 属性の名前。
      • attributeValue - 属性の値。
      アセット規則の例:
      <Rule target="RAM" ruleType="ATTRIBUTE" attributeName="Custom Attribute" attributeValue="Value 1" />
    • WSRR_STATE - WSRR アセットの状態。
      • ruleType = "WSRR_STATE"
      • target = "WSRR"
      • state = WSRR アセットの状態。
      WSRR 状態規則の例:
      <Rule ruleType="WSRR_STATE" target="WSRR" state="&GEPLifecycle;PlanReview"/>
  • アクション: アクションは、規則が有効である場合に、トリガーが呼び出されると実行されます。 以下の 3 つのタイプのアクションが構成ファイルでサポートされます。
    • WSRR オブジェクトの作成または更新
      • target="WSRR"
      • action - 以下の値を使用できます。
        • create - WSRR オブジェクトを作成します。 既に存在する場合は、WSRR オブジェクトを更新します。
        • update - WSRR オブジェクトを更新します。対応する WSRR オブジェクトが存在しない場合は、作成しないでください。
      例:
       <Action target="WSRR" action="create"/>
    • WSRR アセットの遷移
      • target = "WSRR"
      • transition - WSRR オブジェクトに実行される遷移アクション。
      • state - WSRR オブジェクトの最終状態。オブジェクトが既に最終状態に遷移している場合、遷移は実行されません。
      例:
       <Action target="WSRR" 
      transition="&GEPLifecycle;ProposeCharter" 
      state="&GEPLifecycle;CharterReview"/>
    • RAM アセットの作成
      • target = "RAM"
      • action = "create"
      • type - 作成される RAM アセット・タイプ。
      • relationshipName - 新しく作成されたアセットと、アセットを関連付けるための関係名。
      例:
       <Action target="RAM" action="create" type="Release" relationshipName="release" />

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