Installation Manager を使用した Rational Asset Manager サーバーのインストール

IBM® Rational® Asset Manager サーバーのセットアップ・アプリケーションをインストールして、IBM Installation Manager を使用して他のすべてのアプリケーションをデプロイできます。 サーバー・アプリケーションは、IBM WebSphere® Application Server の組み込みバージョンであるバージョン 7.0 とともに、Rational Asset Manager メディア・ディスクからインストールした完全バージョンの WebSphere Application Server 上に、または既にインストールされている既存バージョンの WebSphere Application Server 上にインストールできます。単一ノードまたはクラスターにインストールできます。

始める前に

Apache Tomcat にインストールするか、Installation Manager を使用しない場合は、インストール・メディアから直接サーバー・アプリケーション・ファイルを取得するを参照してください。

グラフィカル・ユーザー・インターフェースにアクセスできない場合は、Installation Manager をコンソール・モードで実行するか、コマンド行から応答スクリプトを使用できます。

Rational Asset Manager をインストールする前に、データベース・アプリケーション (DB2®、Oracle、または SQL Server) がインストール済みで、実行されていることを確認してください。

WebSphere の場合:完全な WebSphere Application Server サーバーまたはクラスターにインストールする場合は、サーバーまたはクラスターが実行されていることを確認してください。Installation Manager は、アプリケーション・サーバーと同じサーバー上で実行する必要があります。Network Deployment クラスターの場合は、Deployment Manager を実行しているサーバー上で実行する必要があります。

制約事項: アプリケーション・サーバーのクラスターを作成および使用するには、IBM WebSphere Application Server Network Deployment (ND) が必要です。これは、IBM Rational Asset Manager にバンドルされていません。

手順

  1. Rational Asset Manager ランチパッド・プログラムを開始します (ランチパッド・プログラムからのインストール を参照)。 別の言語を使用するには、「言語の選択」リストから言語を選択します。
  2. 「IBM Rational Asset Manager サーバー のインストール」をクリックします。 Installation Manager が起動したら、「インストール」をクリックしてインストール・ウィザードを開きます。
    1. ランチパッド・プログラムからインストールする場合は、ステップ 6 に進みます。
  3. ご使用のシステムに既に Installation Manager がインストールされているが、最新バージョンではない場合は、Installation Manager を最新バージョンに更新するためのインストール・ウィザードが開きます。インストール・ウィザードを完了して、サーバーのインストールに戻ります。
  4. Rational Asset Manager サーバー・パッケージの使用可能な更新を検索するには、「他のバージョンと拡張機能の確認」をクリックします。
    注: Installation Manager は、定義済みの IBM アップデート・リポジトリー・ロケーションで、インストール済みのパッケージを検索します。 「ファイル」 > 「設定」 > 「リポジトリー」設定ページで、「インストール中および更新中のサービス・リポジトリーの検索 (Search service repositories during installation and updates)」がデフォルトで選択されています。 この設定を使用するには、インターネットに接続されている必要があります。
    Installation Manager は、製品パッケージの定義済みのサービス・リポジトリーで更新を検索します。設定した他のリポジトリー・ロケーションも検索します。基本製品パッケージのインストールと同時に更新もインストールできます。
  5. Rational Asset Manager サーバー・パッケージの更新が検出されると、「パッケージのインストール」ページの「インストール・パッケージ」リストで、該当製品の後に組み込まれます。デフォルトでは、最新の更新のみが選択可能です。パッケージの他のバージョンを表示するには、「すべてのバージョンを表示」を選択します。
  6. 「インストール・パッケージ」ウィンドウで、「IBM Rational Asset Manager サーバー」を展開し、「バージョン 7.5.1」を選択します。 依存関係のある更新は、 自動でまとめて選択およびクリアされます。
    注: 一度に複数のパッケージをインストールする場合は、すべてのパッケージが同じパッケージ・グループにインストールされます。このときに Rational Asset Manager Eclipse クライアントをインストールする場合の詳細については、Installation Manager を使用した Rational Asset Manager Eclipse クライアントのインストールを参照してください。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「ライセンス」ページで、選択したパッケージのご使用条件を読みます。複数のパッケージをインストールするよう選択した場合は、 パッケージごとにご使用条件があります。それぞれのご使用条件を表示するには、各パッケージのバージョンを選択してください。インストールするために 選択したパッケージのバージョン (例えば、基本パッケージおよび更新) は、パッケージ名の下にリストされます。
    1. ご使用条件の各条項に同意する場合は、「使用条件の条項に同意します」をクリックします。
    2. 続行するには、「次へ」をクリックします。
  9. 「ロケーション」ページで、「共用リソース・ディレクトリー」フィールドに共用リソース・ディレクトリーのパスを入力するか、デフォルト・パスを受け入れます。共用リソース・ディレクトリーには、パッケージ・グループが共用できるリソースが含まれています。続行するには、「次へ」をクリックします。
    デフォルト・パスは、次のとおりです。
    • Windows の場合: C:¥Program Files¥IBM¥IBMIMShared
    • Linux の場合:AIX の場合:Linux for zSeries の場合: /opt/IBM/IBMIMShared
    重要: 共用リソース・ディレクトリーは、パッケージの初回 インストール時にのみ指定できます。 パッケージの共用リソース用に十分なスペースを確保するために、最も大きいディスクをこのディレクトリーに使用してください。すべてのパッケージをアンインストールするまで、ディレクトリー・ロケーションを変更することはできません。
  10. 「ロケーション」ページで、Rational Asset Manager サーバーのパッケージをインストールするために既存のパッケージ・グループを選択するか、新規パッケージ・グループを作成します。パッケージ・グループは、 パッケージがリソースを共用するディレクトリーを表します。 パッケージ・グループを作成するには、以下のようにします。
    1. 「新規パッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」をクリックします。
    2. パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーのパスを入力します。 パッケージ・グループの名前が自動的に作成されます。
      デフォルト・パスは、次のとおりです。
      • Windows の場合: C:¥Program Files¥IBM¥RAM75Server
      • Linux の場合:AIX の場合:Linux for zSeries の場合: /opt/IBM/RAM75Server
    3. 続行するには、「次へ」をクリックします。
  11. 「フィーチャー」ページで「次へ」をクリックします。 このページのフィーチャーはクリアできません。
  12. 次の「フィーチャー」ページの「アプリケーション・サーバーの選択」リストで、アプリケーション・サーバーを選択します。
    • パッケージされた組み込み WebSphere Application Server: 新規組み込み WebSphere Application Server をインストールし、Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイします。このオプションを選択した場合は、ステップ 13 に進みます。
    • WebSphere Application Server: Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションを、指定した既存のインストール済み WebSphere Application Server にインストールします。このオプションには、以前にインストールされた WebSphere Application Server のバージョン、または Rational Asset Manager メディアからインストールされた WebSphere Application Server の完全バージョンが含まれます。 このオプションを選択した場合は、ステップ 14 に進みます。
  13. パッケージされた組み込み WebSphere Application Server」を選択した場合は、サーバー構成を指定します。
    1. 組み込み WebSphere Application Server のポートを指定するか、デフォルトのポート割り当てを使用します。「使用可能な列」に、ポートが既に使用中かどうかが示されます。
      表 1. 組み込み WebSphere Application Server V7.0 のデフォルト・ポート定義
      ポート名 デフォルト値
      HTTP 転送ポート (WC_defaulthost) 13080
      管理コンソール・ポート (WC_adminhost) 13060
      HTTPS 転送ポート (WC_defaulthost_secure) 13443
      管理コンソール・セキュア・ポート (WC_adminhost_secure) 13043
      ブートストラップ・ポート (BOOTSTRAP_ADDRESS) 13809
      SOAP コネクター・ポート (SOAP_CONNECTOR_ADDRESS) 13880
    2. 「次へ」をクリックします。
    3. 「コンテキスト・ルート」ページの「Rational Asset Manager Setup Server」フィールドで、Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションのコンテキスト・ルートを入力します。 コンテキスト・ルートは、サーバー上の Web アプリケーションの場所を示します。 例えば、サーバー上のデフォルト・コンテキスト・ルートである ram.setup を、ドメイン www.example.com と共に使用する場合、Web ブラウザーで URL www.example.com/ram.setup からサーバー・セットアップ・アプリケーションにアクセスします。
    4. 次へ」をクリックしてステップ 15 に進みます。
  14. WebSphere Application Server」を選択した場合は、サーバー構成を指定します。
    1. アプリケーション・サーバーのプロファイルのロケーション」フィールドに、ローカル・コンピューター上のアプリケーション・サーバーの絶対パスを入力するか、「参照」をクリックして、アプリケーション・サーバーのプロファイル・ロケーションを開きます。 (Network Deployment クラスターの場合は、Deployment Manager のプロファイルのロケーションを入力します。) 例えば、WebSphere Application Server のフルインストールでは、C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥profile_name と入力します。ここで、profile-name はサーバー上のプロファイルの名前、またはクラスターの Deployment Manager です。Rational Asset Manager と共にインストールされる組み込み WebSphere Application Server のインストールの場合、デフォルトのインストール・ロケーションは C:¥Program Files¥IBM¥RAMServer¥ram¥ewas7¥profiles¥profile1 です。
    2. アプリケーション・サーバー上でセキュリティーが有効になっている場合は、管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。セキュリティーが無効になっている場合は、チェック・ボックスをクリアします。
    3. 「サーバー構成のタイプ」セクションで、単一サーバーまたは Network Deployment クラスターのいずれをインストールするかを指定し、サーバー名またはクラスター名を指定します。サーバーは「サーバー構成」セクションで指定され、実行されている必要があります。
    4. サーバーからリストを取得」をクリックします。
      • 単一サーバー・ノードのインストールの場合は、サーバーの名前がフィールド内で使用可能になっています。例えば、server1 などです。
      • クラスターの場合は、クラスターの名前が表示されます。
    5. 「次へ」をクリックします。
    6. 「コンテキスト・ルート」ページの「Rational Asset Manager Setup Server」フィールドで、Rational Asset Manager サーバー・セットアップ・アプリケーションのコンテキスト・ルートを入力します。 コンテキスト・ルートは、サーバー上の Web アプリケーションの場所を示します。 例えば、サーバー上のデフォルト・コンテキスト・ルートである ram.setup を、ドメイン www.example.com と共に使用する場合、Web ブラウザーで URL www.example.com/ram.setup からサーバー・セットアップ・アプリケーションにアクセスします。
  15. 「要約」ページで、選択内容を確認します。選択内容または構成の詳細を変更するには、「戻る」をクリックして変更を行います。
  16. インストールの選択がそのままでよければ、 「インストール」をクリックします。 インディケーターに、インストールの進行状況が表示されます。これには数分かかる場合があります。
  17. インストール・プロセスが完了したら、プロセスが正常に行われたことを 確認するメッセージが表示されます。 Installation Manager の「スタート」ページに戻るには、「完了」をクリックします。

タスクの結果

Windows または Linux に組み込み WebSphere Application Server をインストールしている場合に、WebSphere Application Server をサービスとして実行するには、組み込み WebSphere Application Server のサービスとしての構成 (Windows および Linux のみ)を参照してください。

アプリケーション・サーバーを必要としていた場合、組み込み WebSphere Application Server がインストールおよび始動され、サーバー・セットアップ・アプリケーションがアプリケーション・サーバーにデプロイされています。 WebSphere Application Server のインスタンスにインストールしていた場合、サーバー・セットアップ・アプリケーションがアプリケーション・サーバーにデプロイされています。 WebSphere Application Server クラスターにインストールしていた場合、サーバー・セットアップ・アプリケーションがクラスターにデプロイされています。

次のタスク

サーバー・セットアップ・アプリケーションは、他のエンタープライズ・アーカイブ・ファイルおよび WAR ファイルをデプロイし、データベース、データベース接続、セキュリティー、およびリポジトリー設定を構成するウィザードです。

サーバー・アプリケーションを構成するには、 Web ブラウザーを開いて、http://applicationServerHostname:port_number/Server_Setup_Context_Root にあるサーバー・セットアップ・アプリケーションまでナビゲートします。ここで、applicationServerHostname はアプリケーション・サーバーの名前、port_number はアプリケーション・サーバーのポート番号、Server_Setup_Context_Root はサーバー・セットアップ・アプリケーションのコンテキスト・ルート・ディレクトリーです。例: http://WASappServer.companyname.com:9080/ram.setup

サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルトの設定値は、次の表のとおりです。
表 2. サーバー・セットアップ・アプリケーションのデフォルトの設定値
サーバー・セットアップ・アプリケーション デフォルトの設定値
WebSphere Application Server ポート 9080
組み込み WebSphere Application Server ポート 13080
コンテキスト・ルート・ディレクトリー ram.setup
インストール後の詳しい説明は、以下のトピックを参照してください。
DB2 の場合:

DB2 を使用している場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションによりデータベースの作成と構成が行われます。 サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用したアプリケーション・ファイルのデプロイと構成を参照してください。

Oracle の場合:SQL Server の場合:

アセット用およびライフサイクル用のデータベースを作成します。Rational Asset Manager 用データベースの作成および構成を参照してください。

次に、 『Web ベース製品用のヘルプ・コンテンツの構成 (Configuring help content for web-based products)』トピックを参照して Web クライアント用のヘルプ・コンテンツをセットアップします。


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