リポジトリー・ライブラリー

リポジトリー・ライブラリーを使用して、可用性の制御、バージョンの適用、およびアセットとアセット・メタデータのコレクションのインポートまたはエクスポートを行うことができます。

リポジトリー・ライブラリーの用途

ライブラリーを使用して、大容量のアセットおよびアセット・メタデータを管理することができます。

アセットおよびアセット・メタデータのコレクションのグループ化
アセットにはバージョン番号が必要ですが、リポジトリー・ライブラリーを使用する場合、アセットまたはアセット・メタデータのコレクション にバージョン番号を適用することができます。

ライブラリーを作成して、特定のアセットを組み合わせたり、コミュニティー、カテゴリー、タグ、および関係によって簡単にグループ分けできないアセットをグループ化したりすることができます。

また、アセット・メタデータのコレクションを作成することもできます。 例えば、アセット・タイプと、そのアセット・タイプに必要なすべての必須アセット属性、カテゴリー、および関係のライブラリーを作成することができます。

アセットおよびアセット・メタデータのコレクションへのバージョン管理制御の適用
ライブラリーを使用して、アセット・メタデータ、およびアセットのコレクションにバージョン管理を適用することができます。

アセットにはバージョン番号があり、これを使用して変更を追跡および管理することができますが、カスタム・アセット・タイプ、属性、カテゴリー、および関係には、変更を管理するための同等の方法はありません。 別の管理者がアセット・タイプを変更または削除する場合でも、アセットおよびメタデータのライブラリーがあれば、ライブラリーを復帰 して、ライブラリーに保存されたバージョンからリポジトリーにメタデータを復元することができます。

アセットおよびアセット・メタデータのコレクションの使用不能化および使用可能化
ライブラリーを使用して、Rational® Asset Manager リポジトリーのアクティブな使用対象から、アセットまたはアセット・メタデータを素早く削除したり、それらを追加したりすることができます。

リポジトリー・ライブラリーを使用不可 に設定して、含まれているすべてのアセットとメタデータをリポジトリーのアクティブな使用対象から削除することができます。 使用不可にすると、他のユーザーは、使用不可に設定されたアセットまたはメタデータを検索したり、再利用したりすることはできなくなります。

同様に、ライブラリーを使用可能 に設定して、含まれているすべてのアセットとメタデータをリポジトリーに追加することができます。 この場合、ユーザーは、含まれているアセットとメタデータの検索および再利用を行うことができます。

リポジトリー間でのアセットのコレクションの移動
アセットまたはメタデータのコレクションを Rational Asset Manager リポジトリー間でコピーするために、リポジトリー・ライブラリーをエクスポートおよびインポートすることができます。

ライブラリーをエクスポート して、別の Rational Asset Manager リポジトリーにインポートできるライブラリーの .zip ファイルを作成します。

同様に、ライブラリーをインポート して、使用可能に設定し、含まれているすべてのアセットとアセット・メタデータをリポジトリーに追加することができます。

リポジトリー・ライブラリーの制約事項

ライブラリーは、アセットとメタデータのコレクションを管理するための強力なツールですが、いくつかの制約事項があります。

ライブラリーには、アセットまたはアセット・タイプに必要なすべてのメタデータが含まれている必要がある
アセットまたはアセット・タイプをライブラリーに追加すると、そのアセットまたはアセット・タイプに必要なすべてのカスタム・アセット、属性、カテゴリー、および関係も組み込まれます。

例えば、Web service という名前のアセット・タイプで Application server という名前の属性が必要な場合、Web service アセット・タイプをライブラリーに追加すると、Rational Asset Manager は自動的に Application server 属性をライブラリーに追加します。Web service アセット・タイプを削除しない限り、ユーザーが Application server 属性を削除することはできません。

同じ要素を共有するライブラリーを使用可能にすると、アセットまたは要素が上書きされる場合がある
バージョン 7.5 より前は、使用可能に設定された複数のライブラリーで、同じアセット、またはアセット・メタデータの要素を共有することはできませんでした。 バージョン 7.5 以降は、同じ要素を持つライブラリーを、両方とも使用可能に設定することはできますが、最後に使用可能に設定されたバージョンの要素のみがリポジトリーでアクティブになります。

リポジトリーまたは別のライブラリーと競合するライブラリーを使用可能にすると、Rational Asset Manager は、新しい方のライブラリーにある競合するアセットやメタデータを使用可能にすることで競合を解決しようとします。 これにより、その新しいライブラリーは、リポジトリー、または現在使用可能に設定されているライブラリーの要素を上書きします。 元のライブラリーと、それに含まれていたすべての競合する要素には、ダーティー (*) のマークが付けられます。このマークは、そのバージョンのライブラリーが使用可能に設定された時点から、要素が変更されたことを意味します。

例えば、リポジトリーに Library 1Library 2 という 2 つのライブラリーがあり、両方に、Web service という名前のアセット・タイプが含まれているとします。Library 1 は使用可能ですが、Library 2 は使用不可になっています。Library 2 を使用可能にすると、そのバージョンの Web service アセット・タイプが、Library 1Web service アセット・タイプを上書きします。つまり、Library 2Web service アセット・タイプが、リポジトリーでアクティブな要素になります。 「ライブラリー」ページで、Library 1Library 1, version 1.0 (*) のようにアスタリスクでマーク付けされます。これは、その要素が変更されたことを示します。Library 1 の概要ページで、アセット・タイプ Web service にも *Web service のようにアスタリスクのマークが付けられます。このアスタリスクは、ライブラリーの Web service アセット・タイプが、現在リポジトリーでアクティブになっているアセット・タイプと異なることを示します。

ライブラリーを復帰 して、上書きされた Library 1 の要素を復元することができます。ライブラリーを復帰すると、そのライブラリーは元々保存されていた状態と同じように使用可能に設定され、そのライブラリーが使用可能に設定された後に行われたアセットまたは要素へのすべての変更を上書きします。


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