Rational Team Concert クライアントを使用したワークフローの作成または変更

Rational Team Concert Eclipse クライアントを使用して、マスター・ライフサイクルのモデルとなる新しいワークフローを作成したり、既存のワークフローを変更したりできます。

始める前に

注: 新しいワークフローを作成したり既存のワークフローを変更したりするには、Enterprise サーバー・ライセンスを使用している必要があります。 Standard サーバー・ライセンスではカスタム・ワークフローがサポートされていないため、定義済みのワークフローしか使用できません。 このタスクを実行するには、Web サーバー管理者の資格情報が必要です。

IBM Rational Team Concert を使用して、新しいワークフローを作成したり既存のワークフローを変更したりでき、これらのワークフローを使用して、IBM Rational Asset Manager で新しいライフサイクルを構成できます。

Rational Team Concert バージョン 2.0 の Eclipse クライアントを使用すると、新しいワークアイテムと新しいワークフローを作成して、これらをバインドし、変更内容を保存して、Rational Asset Manager で使用できる新しいワークフローを作成できます。 Rational Team Concert Eclipse クライアントは jazz.net からダウンロードできます。

前提条件:

手順

ワークフローを作成するには、以下のようにします。

  1. Rational Team Concert クライアントから、Rational Asset Manager に付属していた Rational Team Concert サーバーに接続します。 Rational Asset Manager に付属していた Rational Team Concert サーバー用に設定されたものと同じサーバー URL を Rational Team Concert 接続用に使用する必要があります。 この URL を確認するには、「管理」 > 「構成」 > 「Rational Team Concert 内部パス」 > 「パス」とクリックします。 同じ Web サーバー管理者資格情報を使用してこの新しい接続にログインする必要があります。 Rational Team Concert クライアントの初回使用時には「RAM ライフサイクル」プロジェクト・エリアに接続する必要があります。 その後で、接続された場合は、「RAM ライフサイクル」プロジェクト・エリアが表示されます。
  2. 「RAM ライフサイクル」 > 「プロセス構成」タブをクリックします。
  3. 新しいワークアイテム・タイプおよびカテゴリーを作成します。 ワークフローを変更するには、既存のワークアイテム・タイプおよびカテゴリーを選択します。 新しいタイプやカテゴリーを追加しないでください。
    1. 「構成」で、「プロジェクト構成」 > 「構成データ」 > 「ワークアイテム」 > 「タイプおよび属性」と選択します。
    2. 新しいワークアイテム・カテゴリーを作成するには、編集する「編集するタイプ・カテゴリーの選択」の横で、「追加」をクリックして、作成するワークアイテム・カテゴリーの名前を入力します。 この名前 (ID) は固有の名前である必要があります。 ワークフローを変更するには、既存のタイプ・カテゴリーを選択します。
    3. カテゴリーにワークアイテム・タイプを追加する必要もあります。 「ワークアイテムのタイプ」で、「追加」をクリックします。 ワークアイテム・タイプは、Rational Asset Manager ではワークフローとして表示されます。
    4. タイプの追加」ウィンドウで、ワークアイテム・タイプの名前と ID を入力します (「MyWorkItemType」と「MyWorkItemTypeID」など)。 ワークアイテム・タイプの名前は、希望どおりに指定できますが、Rational Asset Manager では、(ワークフロー・カテゴリー名やワークアイテム・タイプ・カテゴリーとしてではなく) ワークフローとして表示されます。 ID は固有である必要があります。
    5. カスタム属性」セクションで、次のようにして 3 つの必須属性タイプを追加する必要があります。
      • 追加」をクリックして、「既存属性の再利用 (Reuse Existing Attribute)」を選択し、リストから「アセットのリンク (Asset link)」を選択します。 「OK」をクリックします。
      • 追加」をクリックして、「既存属性の再利用 (Reuse Existing Attribute)」を選択し、リストから「アクティブ状態履歴 (Active state history)」を選択します。 「OK」をクリックします。
      • 追加」をクリックして、「既存属性の再利用 (Reuse Existing Attribute)」を選択して、リストから「リポジトリー ID」を選択します。 「OK」をクリックします。
    6. 保存」をクリックします。
  4. 新しい Rational Team Concert ワークフローを作成します。 ワークフローを変更するには、既存のワークフローを選択します。
    1. Rational Team Concert のプロジェクト・エリアで、「構成データ」 > 「ワークアイテム (拡張)」 > 「ワークフロー」とクリックします。
    2. 新しいワークフローを作成するには、「編集するワークフローの選択」で「追加」をクリックして、ID を入力します。 ワークフローを変更するには、既存のワークフローを選択して、状態と遷移を追加または変更します。
    3. 名前」フィールドで、ワークフローの名前を入力します。
    4. 状態遷移モデルを作成します。
      • 状態を作成するには、「状態」をクリックして、「追加」をクリックして、状態の名前を入力します。 このステップをワークフロー内の各状態について繰り返します。
      • 遷移を作成するには、「遷移」をクリックして、「追加」をクリックして、遷移の名前を入力します。 このステップをワークフロー内の各遷移について繰り返します。
      • アクションの開始」は必須です。リストから、既存の状態を選択するか新しい状態を作成して、「アクションの開始」の状態を入力します。
      オプション: アイコンを追加できます。 アイコンは必須ではありませんが、Rational Asset Manager でのアセット表示をユーザーに対してわかりやすくするのに役立ちます。
    5. 保存」をクリックします。
  5. 新しいワークフローと新しいワークアイテム・カテゴリーをバインドします。
    1. 「構成データ」 > 「ワークアイテム」 > 「ワークフロー・バインディング」と選択します。
    2. リストから、先ほどのステップで作成または変更したワークフローとワークアイテム・タイプ・カテゴリーの名前を選択します。
    3. 保存」をクリックします。
    これで、新しいワークフローの作成または既存ワークフローの変更が完了しました。
  6. このワークフローを Rational Asset Manager で使用可能にするには、Rational Asset Manager を再起動するか、キャッシュがクリアされるまで 10 分間待ちます。 Rational Asset Manager は、ワークフローのメモリー内キャッシュを備えています。 このキャッシュは 10 分後にクリアされますが、Rational Asset Manager が再起動された場合は、Rational Team Concert サーバーから更新されたワークフローが検出されます。 あるいは、「ツール」 > 「キャッシュのリセット」とクリックすることもできます。バージョン 7.2 では、このキャッシュはユーザーがログインしているサーバー上でのみクリアされます。 クラスター環境では、この機能によって、ある特定のサーバー上のキャッシュがクリアされ、クラスター内の他のサーバー上の Rational Team Concert キャッシュがクリアされないことにより、問題が発生する可能性があります。
  7. 新しいワークフローが使用可能なことを確認するには、管理者として Rational Asset Manager にログインして、「管理」を選択し、「コミュニティー」でコミュニティーを選択します。 そのコミュニティーについて、「ライフサイクル」 > 「新規ライフサイクル」とクリックします。 ワークフローのリストで、作成または変更したワークフローの名前が表示されていることを確認します。

    Rational Asset Manager が再起動された後に、新しいワークフローが表示されない場合は、そのワークフローは正しく構成されていない可能性があるため、Rational Team Concert クライアントを使用して必要な更新を行う必要があります (例えば、ワークアイテムに固有の ID を指定しなかった場合は表示されません)。 Rational Team Concert にログインして、新しいワークアイテムとワークフローの詳細を調べて、固有のワークアイテム・タイプ名、必須の属性、ワークフローの開始アクション、および正しい状態遷移モデルを指定していることを確認します。 必要に応じて変更を加えて、それらの変更内容を保存し、Rational Asset Manager サーバーを再起動して、そのワークフローが使用可能であることを確認します。


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