Oracle での IBM® Rational® Asset Manager のライフサイクル管理用データベースを作成する方法を説明をします。このデータベースは、組み込みバージョンの IBM Rational Team Concert により使用されます。
始める前に
既存の Rational Team Concert サーバーを使用している場合は、Rational Team Concert に既にデータベースが含まれるため、このタスクをスキップできます。
Oracle がインストール済みで、実行している必要があります。
アセットのデータベースと同じホスト上に、アセット・ライフサイクル用のデータベースを作成する必要があります。
手順
アセット・ライフサイクル用の Oracle データベースをセットアップするには、以下のようにします。
- Oracle Database Configuration Assistant を使用して、ウィザードのステップに従って、新規データベースを作成します。
- データベースは、アセット用に作成したデータベースと同じホスト上に作成する必要があります。
- グローバル・データベース名 rtcdb、およびシステム ID (SID) rtcdb を使用します。 グローバル・データベース名およびシステム ID は、同じでなければならず、また 8 文字以下の長さでなければなりません。
- 「文字セット」ページで、「Unicode (AL32UTF8) 使用 (Use Unicode (AL32UTF8))」を選択します。
- また、「文字セット」ページで、国別文字セットとして「UTF8 - Unicode 3.0 UTF-8」を選択します。
- デフォルト値を受け入れて、ウィザードの他のページを完了させます。
- 表スペースを作成します。 表スペースは、以下のプロパティーを持っている必要があります。
- oracle_tbs 以外の名前
- oracle_tbs 表スペースとは別のディレクトリーの場所
- 少なくとも 1 GB のサイズ。より大きなインストールについては、さらにスペースが必要になる場合があります。
Windows コンピューター用の以下のコマンドには、サンプルの CREATE ステートメントが示されています。
CREATE BIGFILE TABLESPACE jazz_tbs DATAFILE 'D:¥jazz_tbs¥jazz_tbs.dbf' SIZE 1G AUTOEXTEND ON EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE
注: 上記のコマンドでは、
ディレクトリー D:¥jazz_tbs¥ が存在している必要があります。
- 以下のデータベース・ユーザーを作成します。
- 「データベース・コントロール」を開きます。
- 「ユーザー」ページにナビゲートします。(Oracle
10.2(g) の場合は、「管理」、「ユーザー」の順にクリックします。
Oracle 11(g) の場合は、「サーバー」をクリックし、「セキュリティー」セクションで「ユーザー」をクリックします。)
- 以下の制限を満たす RAMSCHEMA というユーザーを作成します。
- 任意の有効なユーザー名を使用できます。アセットのデータベースと異なり、特定のユーザー名は必要ありません。
- ユーザーは、「RESOURCE」ロールと「CONNECT」ロールを持つ。
- ユーザーの割り当て量設定は無制限である。
- ユーザーのデフォルトの表スペースは、ステップ 2 で作成した表スペースである。
- ユーザーは、以下の権限を持っている必要がある。
- ALTER ANY INDEX
- ALTER ANY TABLE
- CREATE ANY INDEX
- CREATE DATABASE LINK
- CREATE MATERIALIZED VIEW
- CREATE PROCEDURE
- CREATE PUBLIC SYNONYM
- CREATE ROLE
- CREATE SEQUENCE
- CREATE SESSION
- CREATE SYNONYM
- CREATE TABLE
- CREATE TRIGGER
- CREATE TYPE
- CREATE VIEW
- DELETE ANY TABLE
- DROP ANY INDEX
- DROP ANY TABLE
- INSERT ANY TABLE
- UNLIMITED TABLESPACE
- UPDATE ANY TABLE
ヒント: Oracle では、特殊な権限の多くを持つ「Scott」というデフォルト・ユーザーが用意されています。新規ユーザー・アカウントのための基準としてこのデフォルト・ユーザーを使用できます。
次のタスク
WebSphere Application
Server を使用している場合:
サーバー・セットアップ・アプリケーションをデプロイしていない場合は、サーバーまたはクラスターにデプロイします。デプロイするには、
サーバーへのデプロイ手順またはクラスターへのデプロイ手順を参照してください。
制約事項: アプリケーション・サーバーのクラスターを作成および使用するには、IBM WebSphere Application Server Network Deployment (ND) が必要です。これは、IBM Rational Asset Manager にバンドルされていません。
WebSphere Application Server クラスターへのインストールを行っており、Rational Team Concert をインストールする必要がある場合は、Rational Team Concert の単一のアプリケーション・サーバー・インスタンスを作成する必要もあります。
その後、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用して、ご使用のデータベースに接続するよう WebSphere Application Server を構成します。サーバー・セットアップ・アプリケーションをサーバーまたはクラスターにデプロイした場合は、サーバー・セットアップ・アプリケーションを使用したアプリケーション・ファイルのデプロイと構成を参照してください。
- Apache Tomcat を使用している場合:
- Apache Tomcat を構成し、Rational Asset Manager アプリケーション・ファイルをデプロイします。Tomcat 5.5 への Rational Asset Manager サーバー・アプリケーションのデプロイ を参照してください。