i5/OS 統合 Web アプリケーション・サーバーの使用

EGL は、i5/OS™ 統合 Web アプリケーション・サーバーの開発をサポートします。これは、i5/OS 上で動的 Web アプリケーションをホスティングするための、占有スペースが最小で、構成が容易な、セキュアな環境です。

i5/OS 統合 Web アプリケーション・サーバーは、i5/OS 環境用の WAS または Tomcat を代替するもので、ユーザーは、アプリケーション (WAR または WAB) をインストールしてデータベース接続を構成できます。

以下の種類の EGL アプリケーションを、i5/OS 統合 Web アプリケーション・サーバーにデプロイできます。
以下の制約が適用されます。

以下のシナリオは、通常の JSF ハンドラー・アプリケーションを i5/OS 統合 Web アプリケーション・サーバーにデプロイする方法を示したものです。

使用可能なサーバー・インスタンスがない場合は、i5/OS に作成します。このサンプルでは、次のようにして、サーバー・インスタンスに EGLi501 という名前を使用します。
  1. ブラウザーからリモートの i5/OS 管理コンソール GUI にアクセスします。アクセスに許可が必要な場合があります。
  2. i5/OS 用 IBM Web 管理 (IBM Web Administration for i5/OS)」画面が表示されます。
  3. 「共通のタスクとウィザード (Common Tasks and Wizards)」から「アプリケーション・サーバーの作成 (Create Application Server)」を選択する。「次へ」をクリックします。
  4. 「アプリケーション・サーバーのバージョンとタイプの選択 (Select Application Server Version and Type)」画面で 、「i5/OS 統合 Web アプリケーション・サーバー (i5/OS integrated Web application server)」を選択する。「次へ」をクリックします。
  5. 「アプリケーション・サーバー名の指定 (Specify Application Server Name)」画面 で、EGLi501 など「アプリケーション・サーバー名」を入力します。「次へ」をクリックします。
  6. 「内部ポートの指定 (Specify Internal Ports)」画面で 、「次へ」をクリックして、デフォルトのポート番号を受け入れる。
  7. 「HTTP サーバーの新規作成 (Create a New HTTP Server)」画面で、 ポート番号をメモし、アプリケーション検査中にサーバー・インスタンスを起動する。「次へ」をクリックして、デフォルト値を受け入れます。
  8. 「ユーザー ID の指定 (Specify User ID)」画面で 、「次へ」をクリックして、デフォルトのポート番号を受け入れる。
  9. 「サンプル・アプリケーション」画面で、「次へ」をクリックする。
  10. 「要約」画面で、「終了」をクリックする。
サーバーにインストールするアプリケーションがデータベース I/O を実行する場合は、以下のステップに従って、データベースごとに接続 ID を定義します。
  1. i5/OS 管理コンソール GUI から、アプリケーションをインストールするサーバー・インスタンスを選択します (この例では EGLi501)。
  2. 「リソース構成」の下の「データベース接続の管理 (Manage Database Connections)」を選択する。
  3. 「データベース接続の管理 (Manage Database Connections)」画面で 、「作成」をクリックする。
  4. 「データベース接続タイプの指定 (Specify Database Connection Type)」画面で 、「データベース接続タイプ (Database connection type)」プルダウン・メニューから該当する接続タイプを選択する。「接続 ID」に固有の ID (または *Default) を入力します。データベースの情報に アクセスするときに、ご使用の アプリケーションがこの接続 ID をデータ・ソースとして使用する必要があります。「次へ」をクリックします。
  5. 「データベース接続情報の指定 (Specify Database Connection Information)」画面で、以下の情報を入力する。
    • 「データベース・ロケーション」に該当する値 (LOCAL がデフォルト)
    • 「スキーマ名」に DB2® データベースのライブラリー名
    • 必要な場合は、「接続ユーザー ID (Connection User ID)」および「パスワード」

    「次へ」をクリックします。

  6. 「JNDI 名」画面で、「次へ」をクリックして、デフォルト名を受け入れる。
  7. 「要約」画面で、「終了」をクリックする。
  8. 「データベース接続の管理 (Manage Database Connections)」画面に、作成したばかりのデータベース接続が表示されます。このデータベース接続は、編集または削除が可能です。
以下のステップに従って、WAR ファイルを i5/OS 環境にコピーします。
  1. 以下のように、ローカル・システム上のネットワーク・ドライブをマップし、リモート i5/OS システムにアクセスします。
    >> net use z: ¥¥lp11ut8.rchland.ibm.com¥root
  2. i5/OS に、WAR ファイルを保存するディレクトリーを作成します。例えば、 ネットワーク・ドライブ z に次のようにフォルダーを作成します。
    >> md  eglwars
  3. このローカル WAR ファイルをリモート i5/OS システムにコピーします。
    >> copy d:¥genout¥EglWebProj.war z:¥eglwars
以下のステップを使用して、アプリケーション WAR ファイルまたは WAB ファイルをサーバー・インスタンスにインストールします。
  1. 「すべてのサーバーの管理 (Manage All Servers)」画面で、サーバー・ インスタンス (この例では EGLi501) を選択して 、「詳細の管理 (Manage Details)」をクリックします。
  2. 「統合 Web アプリケーション・サーバーの管理 (Manage Integrated Web Application Server)」画面で 、「インストール済みアプリケーションの管理 (Manage Installed Applications)」をクリックする。
  3. 「インストール済みアプリケーションの管理 (Manage Installed Applications)」画面で 、「インストール」をクリックする。
  4. 「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」画面で、アプリケーション WAR ファイルまたは WAB ファイルのパス名を入力するか 、「参照」をクリックしてそのファイルにナビゲートする。「次へ」をクリックします。
  5. 「インストールを実行するオプションの指定 (Provide options to perform the install)」画面で 、「次へ」をクリックしてデフォルト値を受け入れる。
  6. 「コンテキスト・ルート・ポートのマッピング (Context Root Port Mapping)」 画面で、「次へ」 をクリックして、デフォルト値を受け入れる。
  7. 「要約」画面で、「終了」をクリックする。
JSF アプリケーションの URL を以下のフォームでブラウザーに入力して、JSF ハンドラーを Web アプリケーション・サーバーで検査します。
http://hostName:portNum/contextRoot/pageName.faces
hostName
i5/OS システムのホスト名。
portNum
サーバー・インスタンスのポート ID。
contextRoot
インストール済みアプリケーションのコンテキスト・ルート。
pageName
表示される JSF ページの名前。
以下の考慮事項は、ブラウザーでテスト・ケースを実行する場合に適用されます。
  • Firefox ブラウザーを使用する場合、いくつかの JSF データ・テーブル・フレームが、テスト・ページで欠落する場合があります。
  • 以下で示すような JSF 接頭部のサーブレット・マッピングを URL で使用しないでください。
    http://.../faces/MyPage.jsp    // 使用しない
    代わりに、以下の例にあるように、JSF 接尾部のサーブレット・マッピングを使用してください。
    http://.../MyPage.faces      // 代わりにこれを使用

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