書式およびそのタイプについては、『書式パーツ』で説明しています。
このトピックでは、フォーマット設定された情報を画面に表示するために使用されるテキスト書式の表示を中心に説明します。
converse ステートメントには、単一の固定テキスト書式へのアクセス権限をユーザーに与える十分な機能があります。
プログラムの論理フローは、表示された書式にユーザーが応答して初めて先に進みます。
以下の場合のように、複数の書式から出力を作成することもできます。
- 出力の最初にある固定書式に、購入会社およびオーダー番号が示されます。
- 続くフローティング・エリアでは、同一のフォーマット設定を持つ一連のフローティング書式に、
その会社のオーダーにある各業務品目が示されます。
- 出力の最後にある固定書式には、業務品目のリストを表示するためにスクロールする必要がある画面数が示されます。
以下の 2 つのステップが必要になります。
- 最初に、一連の display ステートメント
をコーディングすることで、オーダーおよび品目の出力を構成します
(各ステートメントで、ランタイム・バッファーへの書式の追加は行いますが、データの画面表示は行いません)。
各 display ステートメントは、以下のいずれかの書式に対して動作します。
- 最初の書式。
- ループで繰り返し呼び出される、display
ステートメントによって表示されたフローティング書式。
- 最後の書式。
- 次に、EGL ランタイムが、以下のいずれかの状況に応じる形で、バッファー内のすべてのテキスト書式を出力装置に表示します。
- プログラムが converse ステートメントを実行する。または
- プログラムが終了する。
ほとんどの場合、画面出力の最後の書式は、display ステートメントではな、converse ステートメントをコーディングすることによって表示します。
固定書式には、それぞれ画面内の位置が設定されています。
そのため、固定書式を指定する順序は、相対順序の場合にも、フローティング書式の反復表示の場合にも問題にはなりません。
出力が画面に送られると、バッファーの内容は消去されます。
あるテキスト書式を別のテキスト書式でオーバーレイしてもエラーは発生しませんが、以下のような処理が行われます。
- 部分書式によって、別の固定書式にある行がオーバーレイされる場合、EGL は、バッファーにある出力の残りを消去することなく、既存の書式を置き換えます。
新規の書式を表示する前に既存の出力を消去させるには、新規の書式に対して
display ステートメントまたは
converse ステートメントを発行する前に、システム関数
converseLib.clearScreen を呼び出してください。
- display ステートメントまたは converse ステートメントを使用して、フローティング・エリアの下限を超えてフローティング・マップを配置した場合は、
そのフローティング・エリアにあるすべてのフローティング書式が消去され、
同じフローティング・エリアの最初の行に追加の書式が配置されます。
- フローティング・フォームが固定書式をオーバーレイする場合、以下のような処理が行われます。
- フローティング・エリアにある固定書式の行のみが、フローティング書式によって上書きされます。
- 固定書式の行が、変数フィールドを含んでいるフローティング書式の行によって上書きされる場合、結果は予測不能です。
書式を 1 つ表示する場合でも多数表示する場合でも、出力の宛先は、ユーザーがその実行単位を開始した画面装置です。