EGL には、レポート・レイアウト用のメカニズムは用意されていません。
レポートのレイアウトを生成するには、以下の方法のいずれかを使用する必要があります。
- JasperReports 設計ファイル (拡張子 jasper) をインポートする。
- テキスト・エディターまたは特殊ツールを使って JasperReports XML 設計ファイル (拡張子 jrxml) を作成する。EGL ランタイムは自動的にそのソースを .jasper 設計ファイルにコンパイルします。
この処理について詳しくは、「EGL プログラマー・ガイド」を参照してください。
以下の 2 つの特殊ツールのいずれかを使用すると、XML 設計ファイルを作成することができます。
EGL レポート・ドライバー (レポート作成を行うために書き込みます) は、JasperReports 設計ファイル (拡張子
jasper) を識別し、その設計ファイルをもとに、多くのフォーマット定義を行います。
- 設計ファイルはフォント、ヘッダー、フッター、レポートに表示されるフィールド、これらのフィールドの位置、これらのフィールドの小計、およびその他の基本的なレポート要素を定義します。
- レポートのソースとしてデータベース接続を使用する場合は、設計ファイルにおそらくご使用の SQL 照会が含まれています。
- 設計ファイルはネストされたサブレポートを作成し、レポートの各明細項目の追加データを提供することができます。
詳しくは、「EGL プログラマー・ガイド」を参照してください。
XML レポート設計文書では、Java™ データ型を想定しています。
EGL プリミティブ型の Java へのマッピング を参照してください。
実行時に、ご使用の EGL レポート・ドライバーは基本パラメーターを設定し、次にコントロールを JasperReports エンジンに転送します。JasperReports エンジンは宛先ファイル (拡張子 jrprint) と呼ばれる中間ファイルを作成し、このファイルにレポートのデータを書き入れます。
次に、レポート・ドライバーの仕様に基づいて、JasperReports エンジンは、宛先ファイルを別の形式に変換します。
この操作は、エクスポートと呼ばれます。エクスポートされたファイルのフォーマットとしては、.pdf、.html、.xml、.txt、および/または .csv が可能です。
EGL JasperReport ハンドラーもコード化する場合は、EGL レポート・ドライバーがレポートにデータを書き入れたときに発生したイベントを完成したレポートに反映することができます。
例えば、レポートの小計を手数料構造や保険金の払い戻しといった外部情報と比較することによって、動的なレポート内容を作成することができます。
レポートと対話する EGL コードを作成するには、さらに以下を行います。
- 定義済みレポートおよび ReportData パーツに基づいた変数を作成および初期化します。
- これらの変数を関数呼び出しの引数として使用し、reportLib システム・ライブラリーから関数を呼び出すことによって、レポート設計と対話します。