このトピックでは、z/OS® CICS® で Web サービスを生成およびデプロイする方法について説明します。関連する EGL ビルド・パーツのセットアップのほかに、CICS 定義 TRANSACTION、TCPIPSERVICE、および PIPELINE を設定する必要があります。
z/OS CICS での EGL サービスまたは Web サービスの要件の詳細については、『z/OS CICS 環境での EGL サービスまたは Web サービスの生成における特別な考慮事項』を参照してください。
以下の手順に従って、z/OS CICS に対して Web サービスを生成およびデプロイします。
- EGL サービス・パーツを作成します。
- EGL デプロイメント記述子で、タイプ CICSWS の共用可能プロトコルを追加します。キー・ストロークの詳細については、『共用可能プロトコルの作成および使用』を参照してください。
- 共用可能プロトコルで、以下の属性を設定します。
- transaction
- Web サービスが実行されるトランザクション (最小トランザクション作業域 (TWA) が 1024 バイト) の名前。このトランザクションは、後で CPIH トランザクションをコピーし、その TWA を 1024 バイトに設定して作成します。
- userID
- Web サービスが実行されるユーザー ID (オプション)。
- EGL デプロイメント記述子エディターの「Web サービス・デプロイメント」ページで、サービス・パーツを追加して、それを Web サービスとして生成します。キー・ストロークの詳細については、『デプロイメント記述子への Web サービス・デプロイメント情報の追加』を参照してください。
- デプロイメント記述子の「プロトコル」フィールドを CICSWS 共用可能プロトコルに設定します。
- デプロイメント記述子の「URI」フィールドを、サービスをデプロイする相対パスに設定します。デフォルトは /services/ServicePartName です。
ServicePartName はサービス・パーツの名前です。
- プロジェクトのビルド記述子で、以下のビルド記述子オプションを設定します。
- deploymentDescriptor
- 共用可能プロトコルおよびサービス・パーツを追加した EGL デプロイメント記述子の名前。
- destDirectory
- 生成される Web サービス・バインディング・ファイルおよび WSDL ファイルを受信するフォルダーを格納しているルート HFS ディレクトリー。destDirectory 値の例としては、/u/username/clients があります。CICS には、このディレクトリーに対する読み取りおよび書き込み権限がなければなりません。
Web サービス・バインディング・ファイルは、実行時に SOAP メッセージを COBOL に変換するために必要です。
- destHost
- ビルド・サーバーが存在するターゲット・システムの名前または TCP/IP アドレス (数値) を指定します。
- destPassword
- 出力がデプロイメント用に準備されるリモート・ビルド・サーバーにログオンする際に、EGL で使用するパスワードを指定します。
- destPort
- リモート・ビルド・サーバーがビルド要求を listen するポートを指定します。
- destUserID
- 準備を実行するリモート・ビルド・サーバーにログオンするために、EGL が使用するユーザー ID を指定します。
- genDirectory
- 生成済み出力
ファイル、制御ファイル、結果ファイルが格納されるディレクトリーの完全修飾パスを指定します。
- prep
- prep を YES に設定します。
- serverType
- serverType を CICS3.1 に設定します。
- system
- system を ZOSCICS に設定します。
- 両方のサービス・パーツを生成します。『EGL 生成およびデプロイメントの概要』で説明されているように、デプロイメント記述子を生成またはデプロイできます。
- CICS システム上で、Web サービス TRANSACTION を、CICSWS 共用可能プロトコルで指定した名前で定義します。
- CPIH トランザクションを、次のようなコマンドでコピーします。
CEDA COPY TRANSACTION(CPIH) GROUP(DFHPIPE) AS(newName) TO(group)
トランザクションの名前を newName に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
- トランザクションのコピーを編集し、TWA サイズを 1024 バイトに設定します。
- TCPIPSERVICE を定義します。
- 新規の TCPIPSERVICE を、次のようなコマンドで作成します。
CEDA DEF TCPIPSERVICE(name) GROUP(group)
新規の TCPIPSERVICE の名前を name に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
- Portnumber フィールドを 2001 から 65535 までの数値に設定します。
- Web サービス PIPELINE を定義します。
- サービス用に新規の PIPELINE を作成する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。
CEDA DEF PIPELINE(name) GROUP(group)
新規の PIPELINE の名前を name に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
- Configfile フィールドを /u/cicsts31/pipelines/basicsoap11provider.xml に設定します。
- Shelf フィールドを destDirectory/provider/shelf に設定します。
destDirectory は destDirectory ビルド記述子オプションに使用した値です。
- Wsdir フィールドを destDirectory/provider に設定します。
destDirectory は destDirectory ビルド記述子オプションに使用した値です。
- グループを、次のコマンドを使用してインストールします。
CEDA INSTALL GROUP(group)
グループの名前を group に対して使用します。