共用可能プロトコルのオプション

このトピックでは、EGL サービス・バインディングまたはネイティブ・サービス・バインディングをコーディングするとき、または CICS® または IBM® i に Web サービスをデプロイするときに使用できるプロトコル・オプションをリストします。デプロイメントの場合、Web サービスから COBOL プログラムにアクセスするための詳細を指定します。

EGL サービス・バインディングでは、以下のプロトコルがサポートされます。
ローカル
同じ実行単位内のサービスにアクセスするリクエスターの場合に使用します。
CICSECI
CICS Transaction Gateway (CTG) の ECI インターフェースを介して COBOL サービスにアクセスする、Java™ リクエスターの場合に使用します。
CICSJ2C
CICS Transaction Gateway の J2C コネクターを介して COBOL サービスにアクセスする、Java リクエスターの場合に使用します。
CICSSSL
CICS Transaction Gateway (CTG) の Secure Socket Layer (SSL) 機能を介して COBOL サービスにアクセスする、Java リクエスターの場合に使用します。
JAVA400
IBM i 上の COBOL サービスにアクセスする Java リクエスターの場合に使用します。 この場合は、接続の詳細は Java リクエスターによって管理されます。
JAVA400J2C
IBM i 上の COBOL サービスにアクセスする Java リクエスターの場合に使用します。 このオプションは、Java リクエスターが Java EE に完全に準拠しているアプリケーション・サーバー (Apache Tomcat ではなく IBM WebSphere® Application Server など) で実行されている場合にのみ使用可能です。JAVA400J2C が使用中の場合は、セキュリティー資格情報などの接続の詳細はアプリケーション・サーバーによって管理されます。EGL 生成のアプリケーションは、非 EGL 生成のアプリケーションとは J2C コネクターを共有できません。

JAVA400J2C はステートフル接続をサポートしませんが、ホスト上で使用されている現行ライブラリーとライブラリー・リストをユーザーが制御できるようにします。

TCPIP
TCP/IP プロトコルを介して Java サービスにアクセスする、Java リクエスターの場合に使用します。
ネイティブ・サービス・バインディングでは、以下のプロトコルがサポートされます。
SYSTEM-I LOCAL
同一の IBM i マシン上の COBOL サービスにアクセスする COBOL リクエスターの場合に使用します。この場合、サービス・コードは、EGL 生成コードに組み込まれます。 実行時にバインディングの詳細を変更することはできません。
JAVA400
IBM i 上の COBOL サービスにアクセスする Java リクエスターの場合に使用します。 この場合は、接続の詳細は Java リクエスターによって管理されます。
JAVA400J2C
IBM i 上の COBOL サービスにアクセスする Java リクエスターの場合に使用します。 このオプションは、Java リクエスターが Java EE に完全に準拠しているアプリケーション・サーバー (Apache Tomcat ではなく WebSphere Application Server など) で実行されている場合にのみ使用可能です。JAVA400J2C が使用中の場合は、セキュリティー資格情報などの接続の詳細はアプリケーション・サーバーによって管理されます。EGL 生成のアプリケーションは、非 EGL 生成のアプリケーションとは J2C コネクターを共有できません。

JAVA400J2C ではステートフル呼び出しはサポートされませんが、ユーザーは、ホストで使用される現行のライブラリーとライブラリー・リストを制御できます。

プロトコルに応じて、次のリストにある属性を指定します。
location
サービスがあるサーバーとパス (myServer.myCompany.com/myService など)
password
IBM i システム用のパスワード。 ユーザー ID を指定するには、userID オプションを使用してださい。
userID
IBM i システム用のユーザー ID。 接続タイプが JAVA400J2C の場合は、セキュリティー資格情報は通常アプリケーション・サーバーによって処理されます。接続でユーザー ID とパスワードを指定する場合は、指定する値が使用されます。
bindDir
サービス・プログラムへのアクセスに使用されるように、LIBNAME/BIND_DIR_NAME など、完全修飾バインディング・ディレクトリーである SYSTEM-I.LOCAL 接続の場合に使用されます。
conversionTable
サービスの呼び出し時にデータを変換する変換テーブルの名前。 サービスのテキスト・エンコードで使用しているコード・ページが、リクエスターによって使用されているエンコード方式と異なる場合は、変換が必要となります。 変換テーブルの詳細については、『データ変換』を参照してください。
currentLibrary
JAVA400J2C 接続の場合、ホスト・ジョブのライブラリーを設定するために使用する名前。例えば、*USRPRF や *CRTDFT などです。
ctgKeyStore
CICS Transaction Gateway のツールである IKEYMAN を使用して生成された、鍵ストアの名前。
ctgKeyStorePassword
鍵ストアの生成時に使用されるパスワード。
ctgLocation
CICS Transaction Gateway (CTG) サーバーを介して、サービスにアクセスするための URL。 関連するポートを指定するには、ctgPort オプションを使用します。
ctgPort
CICS Transaction Gateway (CTG) サーバーを介して、サービスにアクセスする際に使用されるポート
libraries
JAVA400J2C 接続の場合、ライブラリーのリスト。各エントリーは、ライブラリー名と、その後にデフォルトで * LAST に設定される位置値が続きます (エントリーは、代替の位置値である *FIRST を含むエントリーの後に配置してください)。
以下に、libraries の値の例を示します。
MYMQLIB,MYFILLIB,MYDBLIB *FIRST
library
JAVA400 または SYSTEM-I.LOCAL 接続において、サービスの置かれている IBM i システム上のライブラリーの名前。
location
TCPIP 接続の場合: TCPIP ホストの名前またはアドレス。 JAVA400 接続の場合: サービスの置かれているサーバーおよびパス (myServer.myCompany.com/myService など)。 JAVA400J2C の場合: アプリケーション・サーバーで指定される JNDI 名。CICSECI または CICSSSL 接続の場合: CICS システム識別子。 CICSJ2C 接続の場合: 呼び出しで開始された CICS トランザクションに対して確立された、ConnectionFactory オブジェクトの JNDI 名。
password
IBM i システム用のパスワード。 ユーザー ID を指定するには、userID オプションを使用してださい。 IBM i システム用のユーザー ID。 接続タイプが JAVA400J2C の場合は、セキュリティー資格情報は通常アプリケーション・サーバーによって処理されます。接続でユーザー ID とパスワードを指定する場合は、指定する値が他の値の代わりに使用されます。
serverID
TCPIP 接続の場合: サービスのリスナーのポート番号。 CICSJ2C、CICSSSL、または CICSECI 接続の場合: 呼び出しを受ける CICS トランザクションの ID。 デフォルトは、CICS サーバー・システムのミラー・トランザクション (CPMI) です。
transaction
トランザクション作業域のサイズを広げて CPIH トランザクションのコピーとして作成するトランザクションの名前 (『z/OS® CICS での EGL サービスまたは SOAP サービスの生成における特別な考慮事項』の説明を参照)。
userID
そのシステム用のユーザー ID
  • IBM i では、接続タイプが JAVA400J2C の場合は、セキュリティー資格情報は通常アプリケーション・サーバーによって処理されます。接続でユーザー ID とパスワードを指定する場合は、指定する値が他の値の代わりに使用されます。
  • CICS では、特定のユーザーとしてトランザクションを実行する場合にこの値を指定します。

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