callLink 要素の remoteComType

リンケージ・オプション・パーツの callLink 要素の remoteComType プロパティーは、次の場合に使用する通信プロトコルを指定します。 remoteComType プロパティーは、呼び出し側プログラムの生成に影響します。
次の値から 1 つを選択します。
CICSECI
CICS® Transaction Gateway (CTG) ECI インターフェースを使用することを指定します。また、CICS にアクセスする非 J2EE コードをデバッグまたは実行する際にも必要です。

CTG Java クラスを使用してこのプロトコルを実装します。 これらのクラスにアクセスできるようにするには、EGL クライアントの CLASSPATH にファイル ctgclient.jar を含めるようにします。このファイルは、CICS Transaction Gateway 製品によって提供されます。

CTG サーバーの URL とポートを指定するには、callLink 要素の ctgLocation および ctgPort プロパティーに値を設定します。 remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーが system name に設定されていること、および値が CICS システム ID であることを確認します。

CICS ホスト・マシンに接続するためのユーザー ID とパスワードを指定するには、『リモート呼び出しでのユーザー ID とパスワードの指定』の指示に従ってください。

CICSEXCI
ZOSBATCH システムから CICS 領域のプログラムを呼び出すために、EXCI インターフェースを使用するように指定します。typeremoteCall にする必要があります。 COMMDATA を使用してパラメーターを受け渡します。
CICSJ2C
CICS との通信に、アプリケーション・サーバーに対して定義されている J2C コネクターを使用することを指定します。 remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーを、必要な CICS 接続のためにアプリケーション・サーバーで作成する J2C 接続ファクトリー・オブジェクトに関連付けられた JNDI 名に設定します。

CICS ホスト・マシンに接続するためのユーザー ID とパスワードを指定するには、『リモート呼び出しでのユーザー ID とパスワードの指定』の指示に従ってください。

CICSSSL
CICS Transaction Gateway (CTG) の Secure Socket Layer (SSL) 機能を使用することを指定します。SSL の JSSE 実装がサポートされています。
CTG Java クラスを使用してこのプロトコルを実装します。 CTG サーバーの追加情報を指定するには、以下の callLink 要素のプロパティーに値を割り当てます。
  • ctgKeyStore
  • ctgKeyStorePassword
  • ctgLocation
  • ctgPort。この場合、CTG JSSE リスナーが要求を listen している TCP/IP ポートである。 ctgPort を指定しない場合、CTG デフォルト・ポート 8050 が使用される。

remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーが system name に設定されていること、および値が CICS システム ID であることを確認します。

DEBUG
呼び出し側プログラムが Java ランタイムまたは EGL デバッグ環境で実行されている場合でも、 呼び出し先プログラムが EGL デバッガーで実行されます。この設定は以下のいずれかの場合に使用することができます。
  • EGL Java ラッパーを使用する Java プログラムを実行して、EGL を使用して書き込まれたプログラムを呼び出す。
  • EGL で作成された生成済みプログラムを実行しており、そのプログラムで同様に EGL で作成されたプログラムを呼び出す。

前の状況は、WebSphere® Application Serverの外部で発生することがありますが、 JSP が EGL で書かれたプログラムを呼び出すときのように、その環境内で発生する場合もあります。生成されるプログラムではなく、EGL ソースがデバッグされます。

WebSphere Application Server を使用している場合は、 呼び出し側と呼び出し先プログラムの両方がその環境で実行されている必要があります。リモート・システムから呼び出しを行うことはできません。

DEBUG を使用する場合、 同じ callLink 要素に以下のプロパティーを設定してください。
  • library。呼び出し先プログラムを含むプロジェクトの名前を付けます。
  • package。呼び出し先プログラムを含むパッケージを識別します。呼び出し側と呼び出し元プログラムが同じパッケージ内にない場合はこのプロパティーを設定する必要はありません。
呼び出し側が EGL デバッガーを実行しておらず、WebSphere Application Serverで実行されていない場合は、以下に示す callLink 要素のプロパティーを設定する必要があります。
  • serverId (リスナーのポート番号が 8346 でない場合は、番号を指定します)
  • location (Eclipse ワークベンチを実行しているシステムのホスト名を含んでいる必要があります)
DIRECT
呼び出し先プログラムを、呼び出し側プログラムまたはラッパーと同じ実行単位で実行するように指定します。

生成される Java コードから、EGL 以外のダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) または C か C++ のプログラムを呼び出す場合のベスト・プラクティスは、remoteComType 値 DISTINCT を使用することです。

DISTINCT
プログラムをローカルで呼び出すときに新規実行単位を開始することを指定します。 EGL ミドルウェアが使用されているので、呼び出しはリモートであるとみなされます。
この値は 、ダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) または C か C++ のプログラムを呼び出す EGL Java プログラムに使用できます。 remoteComType プロパティーを この値に設定すると、以下のプロパティーは示されている値を表示します。
ライブラリー
DLL またはプログラムの名前。
location
DLL またはプログラムを含むライブラリーの名前 (IBM® i のみ)。
IMSJ2C
J2EE 環境では、IMS™ J2C コネクターを使用するように指定します。
IMSTCP
IMS Connect の TCP/IP コネクターを使用するように指定します。IMS にアクセスする非 J2EE コードを 実行する場合は、このオプションを選択します。
注: IMS Connect は、IMS プログラムが常駐するホスト・システム上にインストールする必要があります。クライアント・システムでは、呼び出し側プログラムの起動時に、IMS Connector for Java jar ファイルの次のセットがクラスパスにある必要があります。
  • ccf2.jar
  • connector.jar
  • imsico.jar
JAVA400
Java プログラムまたはラッパーと、IBM i 用に (EGL または VisualAge® Generator によって) 生成された COBOL プログラムとの間の通信に、IBM Toolbox for Java を使用することを指定します。remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーが system name に設定されていること、および値が IBM i システム ID であることを確認します。
ホスト・マシンに接続するためのユーザー ID とパスワードを指定するには、『リモート呼び出しでのユーザー ID とパスワードの指定』の指示に従ってください。
JAVA400J2C
J2C コネクターの使用を指定します。これは、Java コードが完全に JEE 互換のアプリケーション・サーバー (例えば、Apache Tomcat 上ではなく WebSphere Application Server 上) で実行される場合のみ可能です。EGL 生成のアプリケーションは、非 EGL 生成のアプリケーションとは J2C コネクターを共有できません。 remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーは、アプリケーション・サーバーで指定された JNDI 名に設定する必要があります。

ホスト・マシンに接続するためのユーザー ID とパスワードを指定するには、『リモート呼び出しでのユーザー ID とパスワードの指定』の指示に従ってください。

STOREDPROCEDURE
ホスト上の DB2® に接続するために JDBC API を使用して、現行のデータベース接続によって、ホスト上の呼び出し先プログラムにアクセスする場合に使用されます。 以下のいずれかの状況では、call ステートメントの remoteComType にこの値を指定します。
  • EGL デバッガーを使用して、DL/I アクセスを持つアプリケーションをデバッグする場合。この場合は、ホストに EZESP1 ストアード・プロシージャーがインストールされ、構成されている必要があります。その他の詳細については、「EGL デバッガーを使用した、ストアード・プロシージャー・リンケージでの IMS、ZOSBATCH、および DL/I のデバッグ」を参照してください。
  • EGL デバッガーまたは Java アプリケーションを使用して z/OS® バッチ・プログラムを呼び出す場合。追加の詳細については、『ストアード・プロシージャー・リンケージを使用して Java から z/OS バッチを呼び出す操作』を参照してください。
以下の callLink 要素プロパティーは、remoteComType が STOREDPROCEDURE である場合に有効です。
  • name
  • alias
  • conversionTable
  • storedProcedure
storedProcedure プロパティーには、ホスト上のストアード・プロシージャーの名前が以下の形式で含まれています。
[[location.]schema.]sqlID
location
プロシージャーが格納されているオプションのデータベース管理システム。デフォルトで現行接続に設定されます。
schema
プロシージャーのオプションのスキーマ名。location を指定する場合は、schema を指定する必要があります。デフォルト値については、DB2 の資料を参照してください。
sqlID
プロシージャーの SQL ID。

storedProcedure プロパティーがブランクの場合は、sqlID はデフォルトで EZESP1 に設定されます。schemasqlSchema プロパティーの値に設定されます。

TCPIP
EGL ミドルウェアで TCP/IP を使用することを指定します。 remoteComType プロパティーをこの値に設定する場合は、location プロパティーが system name に設定されていること、および値が TCP/IP ホスト名またはアドレスであることを確認します。

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