リンケージ・オプション・パーツの概要

リンケージ・オプション・パーツは、以下の点に関する詳細を指定します。

最終となるリンケージ・オプションの指定方法

生成された COBOL プログラムの場合、生成時に指定されたリンケージ・オプションが実行時に有効になります。 生成された Java コードの場合、以下の 2 つの中から選択できます。
  • 生成時に指定されたリンケージ・オプションを実行時に有効にする。または
  • callLink 要素を使用している場合に、デプロイメントの時にリンケージ・プロパティー・ファイル内に指定されたリンケージ・オプションを実行時に 有効にする。 このファイルは自作することもできますが、この状況では EGL で自動的に生成されます。
    • リンケージ・オプションの callLink 要素の remoteBind プロパティーを、RUNTIME に設定します。
    • genProperties ビルド記述子オプションを GLOBAL または PROGRAM に設定して、Java プログラムまたはラッパーを生成します。

    ファイルの使用について詳しくは、リンケージ・プロパティー・ファイルを参照してください。

リンケージ・オプション・パーツの要素

リンケージ・オプション・パーツは一連の要素から構成されており、それぞれの要素には複数のプロパティーと値のセットが含まれます。要素には、以下のタイプがあります。

要素が参照するプログラム、ファイル、またはレコードの識別

リンケージ・オプション・パーツの各要素内では、要素が参照しているプログラム、ファイル、またはレコードが、プロパティー (例えば、pgmName) によって識別されます。 特に指定のない場合、そのプロパティーの値には、有効な名前、アスタリスク、またはアスタリスクの後に有効な名前を続けたものを使用することができます。 アスタリスクは、1 つ以上の文字に相当するワイルドカードであり、一連の名前を指定できます。

pgmName プロパティーに対して、次の値を含む callLink 要素について考えてください。

  myProg*

この要素は myProg の文字で始まるすべての EGL プログラム・パーツに関係します。

複数の要素が該当する場合、EGL では最初の要素が使用されます。 例えば、以下のような複数の pgmName 値を順番に指定している一連の callLink 要素を考えます。

   YourProgram
   YourProg*
   *

最後の値に関連付けられた要素について考えてください。この場合、pgmName の値は 1 個のアスタリスクのみです。このような要素はすべてのプログラムに該当することが考えられます。しかし、個々のプログラムについて見ると、最後の要素は、それ以前の要素がすべて該当しなかった場合にのみ該当します。 例えば、プログラムが YourProgram01 を呼び出す場合、EGL の呼び出しの処理方法を定義する うえで、2 番目の要素 (YourProg*) の指定するリンケージが 3 番目の要素 (*) よりも優先されます。

ほとんどの場合、より特殊な名前を指定した要素を先に、より一般的な名前を指定した要素を後にすべきです。前述の例では、アスタリスク付きの要素が適切にも最後に置かれて、デフォルトのリンケージ指定を提供するようになっています。

もう 1 つの例を考えます。ここでは、一連の fileLink 要素が以下の ような fileName 値を順番に指定しています。
  File01
  File*
  *

プログラムが File01 という名前のファイルにアクセスする場合、CICS によるファイル・アクセスの方法は、最初の要素によって識別されます。ただし、Personnel という名前のファイルにプログラムがアクセスする場合、ファイルの処理方法についてのデフォルト情報は、最後の要素によって適用および指定されます。


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