生成出力

このトピックでは、準備や外部デプロイメントに影響を与える制御ファイルなど、EGL によって生成される出力の概要を示します。

Rich UI の場合、各ハンドラーまたはライブラリーに対して 2 つの出力が生成されます。JavaScript ファイルと、生成されているパーツで参照されるパーツがすべてリストされているデプロイ・ファイルです。EGL デプロイヤーは、デプロイ・ファイルを使用して、どの JavaScript ファイルを HTML ファイルに組み込むかを決定します。さらに詳しくは、『Rich UI デプロイメントの概要』を参照してください。

次の表は、メインのパーツと、そのパーツが COBOL または Java™ の生成と関連しているかどうか、とをリストしたものです。

表 1. メインのパーツに対する Java および COBOL の生成出力
メイン・パーツ 生成タイプ 説明
DataTable COBOL として生成される zSeries プラットフォームでは、データ・テーブルの内容を含む COBOL プログラムを作成します。iSeries® プラットフォームでは、データ・テーブルの内容を含むバイナリー・ファイルを作成します。
  Java として生成される データ・テーブルの内容を含む Java クラスを作成します。
EGL デプロイメント記述子 COBOL として生成される 後で示す表で、詳細を説明します。
  Java として生成される 後で示す表で、詳細を説明します。
JSF ハンドラー Java として生成される ユーザーの、Web ページとの実行時対話を制御する出力を生成します。
ライブラリー COBOL として生成される COBOL プログラムを作成し、他の生成済み COBOL プログラムが 使用する関数および値を提供します。
  Java として生成される Java クラスを作成し、他の生成済み Java プログラムが使用する関数および値を提供します。
プログラム COBOL として生成される ターゲット・ランタイム環境 (z/OS® バッチ、z/OS CICS®、または iSeries) で実行可能な COBOL プログラムを作成します。
  Java として生成される J2EE の外部または J2EE クライアント・アプリケーション、Web アプリケーション、または EJB コンテナー内で実行可能な Java プログラムを作成します。
  Java ラッパーとして生成される 非 EGL Java プログラムで EGL 生成のプログラムを呼び出すために使用できる Java ソース・コードを作成します。
レポート・ハンドラー Java として生成される Jasper レポートの作成が可能な Java クラスを作成します。
ステレオタイプ ConsoleForm を持つレコード Java として生成される ConsoleForm を含む Java クラスを作成します。
サービス COBOL として生成される サービスとして機能する COBOL プログラムを作成します。
  Java として生成される サービスとして機能する Java クラスを作成します。

Java 出力または COBOL 出力に加えて、追加ファイルが生成プロセス中に作成されます。 次の表は、これらの追加ファイルとそのファイル名をリストしたものです。

これらの追加ファイルのファイル名は、パーツに alias プロパティーが指定されている場合、そのプロパティーによって決まります。 alias プロパティーが指定されていない場合は、パーツの名前が使用されます。 ただし、その名前は、必要に応じてランタイム環境の許容最大文字数までで切り捨てられます。 ファイル名の alias 変数のその他の特性は、出力の種類によって決まります。
表 2. Java または COBOL の生成時に作成される追加ファイル
ファイル・タイプ 生成タイプ 説明
バインド制御ファイル プログラムで SQL を使用する場合の COBOL for z/OS このファイルには、z/OS 用の SQL プログラムの準備に使用するバインド・コマンドが含まれています。ファイル名は alias.bnd です。
ビルド計画 COBOL。 destDirectory ビルド記述子オプションが設定されている場合は Java 用。 このファイルには、ターゲット・ランタイム環境で実行されるコード準備ステップがリストされています。ファイル名は alias_BuildPlan_timestamp.xml です。
CICS テーブル・ファイル COBOL for CICS このファイルは、生成された COBOL プログラム、フォーム・グループ、データ・テーブル、またはライブラリーに必要な、CICS プログラムおよびトランザクション定義を指定します。 ファイル名は、alias.ppt (PPT エントリーまたは RDO PROGRAM の場合)、または alias.pct (PCT エントリーまたは RDO TRANSACTION の場合) となります。
データ定義仕様 (DDS) ファイル genDDSFile ビルド記述子が YES に設定されている場合は、COBOL for iSeries このファイルにはデータ記述仕様 (DDS) ファイルが含まれています。これらのファイルは、プログラムで入力または出力に使用するレコード宣言に基づいています。ファイル名は alias.dds です。
デプロイメント・ファイル Java このファイルには、パーツの生成に使用されたビルド記述子のリストが含まれています。ファイル名は、そのパーツに別名がある場合でも、partName.deploy です。
J2EE 環境ファイル Java (genProperties ビルド記述子オプションが、GLOBAL または PROGRAM に設定されている場合)。 このファイルは、J2EE デプロイメント記述子に挿入するためのエントリーを提供します。ファイル名は alias-env.txt です。
リンケージ・プロパティー・ファイル Java このファイルは、生成される Java コードから呼び出しを実行する方法を示します (ただし、生成時でなく実行時に最終決定される場合のみ)。ファイル名は、linkageOptionsPart.properties です。 linkageOptionsPart は、ビルド記述子に指定されているリンケージ・オプション・パーツの名前を指します。
リンク・エディット・ファイル COBOL for z/OS 次の 2 つのタイプのファイルがあります。
  • EGL によって生成される初期リンク・エディット・ファイルファイル名は alias.led です。
  • プログラムの再リンクを提供するリンク・エディット・ファイル。生成されるプログラムにリンク・エディット・パーツがある場合にのみ、このファイルが作成されます。 ファイル名は alias.lkg です。
プログラム・プロパティー・ファイル Java (genProperties ビルド記述子オプションが、GLOBAL または PROGRAM に設定されている場合)。 このファイルには、J2EE の外部にある Java プログラムを実行またはデバッグしている場合に限り、 アクセス可能な形式の、Java ランタイム・プロパティーが含まれます。ファイル名は alias.properties です。genProperties が GLOBAL に設定されている場合は、VGWebTransaction 上の rununit.properties になります。
結果ファイル COBOL。 destDirectory ビルド記述子オプションが設定されている場合は Java 用。 このファイルは、ターゲット・プラットフォームで行われたコード準備ステップの状況情報を提供します。ファイル名は alias_Results_timestamp.xml です。
ランタイム CL のサンプル COBOL for iSeries このファイルには、iSeries プログラムの実行に使用されるサンプルの制御ロジック (CL) が含まれています。ファイル名は alias.clr です。
ランタイム JCL のサンプル genRunFile ビルド記述子オプションが YES に設定されている場合は、COBOL for z/OS バッチ このファイルには、z/OS バッチ・プログラムの実行に使用される JCL のサンプルが含まれています。ファイル名は alias.jcx です。
エンタープライズ JavaBean (EJB) セッション Bean Java ラッパー このファイルは EJB コンテナー内で実行されます。ファイル名は、ホーム・インターフェースの場合は aliasEJBHome.java で、リモート Bean インターフェースの場合は aliasEJB.java で、Bean 実装の場合は aliasEJBBean.java です。

次の表に、Java または COBOL の EGL デプロイメント記述子を生成するときに作成されるファイルを示します。デプロイメント記述子の生成は、Rich UI の場合は効果がありません。この場合、ファイルはデプロイメント中にのみ使用されるためです。

表 3. EGL デプロイメント記述子の生成出力
ファイル・エントリーの目的 ターゲット・ランタイム環境 出力ファイル
Web サービス・デプロイメント z/OS CICS COBOL
  • CICS が EGL Web サービスを開始するために使用する、 COBOL Web サービス・ラッパー・プログラム
  • Web サービスの記述に使用する WSDL ファイル
  • CICS が SOAP メッセージを COBOL データに、また COBOL データから SOAP メッセージに変換するために使用する、CICS Web サービス・バインディング・ファイル
  • Web サービス・バインディング・ファイルの作成時に、イベントをログに記録するために使用する CICS Web サービス・ログ・ファイル
  iSeries COBOL
  • 指定した Web プロジェクトに生成される Java Web サービス・ラッパー。 このラッパーにより、Java コードのレイヤーを介した COBOL サービスへのアクセスが可能になります。
  • Web サービスの記述に使用する WSDL ファイル
  • サービス・ラッパーとサービスの間の通信に使用される Java クラスの集合
  Java (すべての環境)。SOAP サービスの場合
  • 指定した Web プロジェクトに生成される Java Web サービス・ラッパー
  • Web サービスの記述に使用する WSDL ファイル
  • サービス・ラッパーとサービスの間の通信に使用される Java クラスの集合
  Java (すべての環境)。EGL REST-RPC サービスの場合
  • EGL REST-RPC エンドポイントを定義する XML ファイル。ファイル名は projectName-uri.xml です。 projectName はプロジェクトの名前です。
サービス・バインディング z/OS CICS COBOL
  • EGL COBOL クライアントが Web サービスを呼び出すために使用する、COBOL Web サービス・プロキシー・プログラム。
  • CICS が SOAP メッセージを COBOL データに、また COBOL データから SOAP メッセージに変換するために使用する、CICS Web サービス・バインディング・ファイル。 ファイル名は eglddName-bind.xml です。 eglddName は EGL デプロイメント記述子の名前です。
  • Web サービス・バインディング・ファイルの作成時に、イベントをログに記録するために使用する CICS Web サービス・ログ・ファイル
  iSeries COBOL
  • サービス・バインディングを定義する XML ファイル。ファイル名は eglddName-bind.xml です。 eglddName は EGL デプロイメント記述子の名前です。
  • Java Native Interface (JNI) を介して EGL Java ランタイム・コードにアクセスするためのプロキシー。
  Java Standard Edition、または Apache Tomcat
  • サービス・バインディングを定義する XML ファイル。ファイル名は eglddName-bind.xml です。 eglddName は EGL デプロイメント記述子の名前です。
  JEE に完全に準拠するアプリケーション・サーバー (WebSphere® Application Server など)
  • サービス・バインディングを定義する XML ファイル。ファイル名は eglddName-bind.xml です。 eglddName は EGL デプロイメント記述子の名前です。
  • アプリケーション・サーバーと対話するプロキシー
  • プロキシーとアプリケーション・サーバーの間の通信に使用される Java クラスの集合。

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