EGL ライブラリー j2eeLib

EGL システム・ライブラリー j2eeLib は、アプリケーション・サーバー (特に Java™ Enterprise Edition (Java EE) に準拠するアプリケーション・サーバー) で実行する EGL 生成のコード用の関数を提供します。 この例には、IBM® WebSphere® Application Server や Apache Tomcat などがあります。 これらの関数を呼び出す EGL コードは、そのようなサーバーでのみ実行可能です。 デバッグはできません。あるいはそうでないとしても、デプロイしない限りコードは実行できません。

EGL 生成のコードを実行するサーブレットは、サーバー上のストレージを保守します。 このストレージ領域に値を配置するとき、次の 3 種類のスコープの 1 つを選択できます。
request
要求スコープは、アプリケーションまたはサービスに対するクライアント要求をサーバーが受け取ったときから、サーバーがその要求に応答するときまでです。 要求は、論理単位から別の論理単位へと渡されることがあります。
session
セッション・スコープは、アプリケーションまたはサービスに対するクライアント要求をサーバーが受け取ったときから、クライアント固有のセッションが (例えばセッションのタイムアウトや、アプリケーションまたはサービスの再開で) 無効になるときまでです。
application
アプリケーション・スコープは、アプリケーションまたはサービスに対するクライアント要求をサーバーが受け取ったときから、アプリケーションまたはサービスが終了するときまでです。 アプリケーション・スコープには、複数のクライアントが関係します。

次の表は、ライブラリー j2eeLib 内のシステム変数のリストです。

表 1. j2eeLib 関数
関数 説明
clearApplicationAttr (key) アプリケーション・スコープのストレージ内の特定のキーに関連付けられている値を削除します。
clearEGLSessionAttrs() セッション・スコープのストレージに配置されたすべてのキーに関連付けられているすべての値を削除します。
clearRequestAttr (key) 要求スコープのストレージ内の特定のキーに関連付けられている値を削除します。
clearSessionAttr (key) セッション・スコープのストレージ内の特定のキーに関連付けられている値を削除します。
value = getApplicationAttr (key) 指定されたキーを使用してアプリケーション・スコープのストレージから値を取得します。
getAuthenticationType() 現行の Web アプリケーションで使用する Java EE 認証方式を返します。
getContext() J2EE 環境で作業しているときにコンテキストを戻します。
getRemoteUser() ユーザーのログイン ID を返します。
getRequestAttr (keyvalue)

value = getRequestAttr (key)

指定されたキーを使用して要求スコープのストレージから値を取得します。
getSessionAttr (keyvalue)

value = getSessionAttr (key)

指定されたキーを使用してセッション・スコープのストレージから値を取得します。
value = getQueryParameter (key) 指定されたキーを使用して AJAX 要求または他の照会から値を取得します。
isUserInRole(roleName) ユーザーが指定のロールに含まれているかどうかを示します。
setApplicationAttr (keyvalue) 指定されたキーを使用して、アプリケーション・スコープのストレージに指定された値を配置します。
setRequestAttr (keyvalue) 指定されたキーを使用して、要求スコープのストレージに指定された値を配置します。
setSessionAttr (keyvalue) 指定されたキーを使用して、セッション・スコープのストレージに指定された値を配置します。

互換性

表 2. j2eeLib の互換性に関する考慮事項
プラットフォーム 問題
COBOL 生成 j2eeLib 関数はどれもサポートされません。

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