Report および ReportData の各パーツは定義済みであり、EGL により自動的にそのパーツ内のフィールドが定義されます。
パーツに基づき単純に変数を宣言します。
使用前にこれらの変数を初期化する必要があります。したがって、
new 演算子で作成するか、宣言内で値の設定ブロックを使用するかのいずれかを行ってください。
後者の方がより効果的です。
『新規演算子』および『値の設定ブロック』を参照してください。
以下に、Report および ReportData 宣言の例を示します。
myReport Report{};
myReportData ReportData{};
Report パーツに基づく変数には、自動的に以下のフィールドが含まれます。
- reportDesignFile
- .jasper 拡張子を持つコンパイル済み XML ファイルである、レポート設計ファイルへの絶対パス。
- 型: STRING
- 例: myRpt.reportDesignFile = "C:¥¥EGL¥¥reports¥¥customerDesignFile.jasper";
- デフォルト: なし
- reportDestinationFile
- 中間の .jrprint ファイルへの絶対パス。
- 型: STRING
- 例: myRpt.reportDestinationFile = "C:¥¥EGL¥¥reports¥¥customerPrintFile.jrprint";;
- デフォルト: なし
- reportExportFile
- 最終の .xml、.pdf、.html、.txt、または .csv ファイルへの絶対パス。
- 型: STRING
- 例: myRpt.reportExportFile = "C:¥¥EGL¥¥reports¥¥customerReport.pdf";
- デフォルト: なし
- reportData
- レポートの実際のデータへの参照。
- 型: ReportData
- 例: myRpt.reportData = myReportData;
- デフォルト: なし
プロパティーと同様に、これらのフィールドの初期値を値の設定ブロックで設定できます。ただし、実行時にこれらの値に対するアクセスおよび変更は可能ですが、プロパティーではそれができません。
『値の設定ブロック』を参照してください。
パスを指定する場合は、以下のようにディレクトリーのセパレーター文字 (¥) をエスケープする必要があることに注意してください。
myRpt.reportDesignFile = "C:¥¥EGL¥¥reports¥¥customerDesignFile.jasper";
レポート変数には、レポートに固有の情報が収容されています。
この変数には、以下のフィールドが含まれています。
| フィールド |
説明 |
データ型 |
| reportDesignFile |
.jasper 拡張子を持つコンパイル済み XML ファイルである、レポート設計ファイルへの絶対パス。 |
STRING |
| reportDestinationFile |
中間の .jrprint ファイルへの絶対パス。 |
STRING |
| reportExportFile |
最終の .xml、.pdf、.html、.txt、または .csv ファイルへの絶対パス。 |
STRING |
| reportData |
レポートの実際のデータへの参照。 |
ReportData |
レポート・データ変数は、レポートで使用されるデータを記述します。
この変数には、以下のフィールドが含まれています。
| フィールド |
説明 |
データ型 |
| connectionName |
レポートのデータを提供するデータベース接続の別名 (DataSource.databaseConnection) |
STRING |
| sqlStatement |
レポートにデータを提供する SQL 文 (DataSource.sqlStatement) |
STRING |
| Data |
レコードの動的配列への参照 (DataSource.reportData) |
ANY |