自動設定される事前定義シンボリック・パラメーター

下の最初の表には、生成されるパーツに基づいて自動設定される、事前定義シンボリック・パラメーターが示されています。 下の 2 番目の表には、シリアル・レコード、索引付きレコード、および相対レコード、または印刷出力に関連した事前定義シンボリック・パラメーターが示されています。 これらのシンボリック・パラメーターは、zSeries 環境のランタイム JCL または iSeries® のランタイム CL で、 プログラム・ファイルの DD ステートメントを生成するために使用されます。パラメーターには、zSeries でのみ使用可能なもの、 iSeries でのみ使用可能なもの、および両方のプラットフォームで使用可能なものがあります。

表 1. 事前定義シンボリック・パラメーター
名前 説明 プラットフォーム
ARITH ARITH COBOL コンパイラー・オプションを設定するために使用されるシンボリック・パラメーター。 maxNumericDigits ビルド記述子オプションが 18 に設定されて いる場合、値は COMPAT に設定されます。それ以外の場合は、EXTEND に設定されます。 iSeries、zSeries
CGHLQ ユーザー・データ・セットの高位修飾子。このシンボリック・パラメーターは EZEPID と同等です。 zSeries
DATA 24 または 31 のいずれかに設定されるシンボリック・パラメーター。これは、 作業用ストレージを割り振るために使用されるアドレスのサイズ (ビット単位) を指定します。この値は、 DATA COBOL コンパイラー・オプションを設定するために使用されます。 パラメーターの値は、data ビルド記述子オプションから取得します。 zSeries
EZEALIAS 現在生成済みのメンバーを関連 PDS に保存するときに使用されるメンバー名。 現在生成済みのパーツに alias プロパティーが指定されている場合は、このプロパティーの値が使用され、必要に応じて 8 文字に切り捨てられます。 alias プロパティーが指定されていない場合は、パーツ名が使用され、必要に応じて 8 文字に切り捨てられます。 書式グループが現行メンバーであり、書式グループに印刷書式が組み込まれている場合、書式モジュール名は 8 文字ではなく 6 文字で切り捨てられ、文字 FM が追加されます。シンボリック・パラメーター EZEALIAS および MBR は同等です。 iSeries、zSeries
EZEDLI プログラム、ライブラリー、またはサービスで DL/I を使用する場合、 YES に設定されるシンボリック・パラメーター。使用しない場合、シンボリック・パラメーターはビルド計画に組み込まれません。 zSeries
EZEENV EGL パーツが生成されたターゲット・システム。例えば、IMSBMP、IMSVS、ISERIESC、ZOSBATCH、または ZOSCICS など。 値は、system ビルド記述子オプションから設定されます。 iSeries、zSeries
EZEEXTNM プログラム・パーツの alias プロパティーで指定される外部名 (存在する場合)。必要に応じて、8 文字に切り捨てられます。 このシンボリック・パラメーターを使用できるのは、バインド制御ファイル およびリンク・エディット・ファイルの生成中のみです。ビルド・スクリプトの実行中は使用できません。 外部名が指定されていない場合はパーツ名が使用されますが、必要に応じて 8 文字に切り捨てられます。 zSeries
EZEGDATE プログラムが生成される日付。そのフォーマットは以下のとおりです。
mm/dd/yy
mm
月を表す 2 桁のフォーマット。
dd
月の日を表す 2 桁のフォーマット。
yy
年を表す 2 桁のフォーマット。

EZEGDATE が genDirectory または destDirectory ビルド記述子オプションで使用されている場合、フォーマットは yyyy-mm-dd になります。

iSeries、zSeries
EZEGMBR EZEALIAS と同等のシンボリック・パラメーター。 iSeries、zSeries
EZEGTIME プログラムが生成される時刻。 そのフォーマットは以下のとおりです。
hh:mm:ss
hh
時間
mm
ss

EZEGTIME が genDirectory または destDirectory ビルド記述子オプションで使用されている場合、フォーマットは hh.mm.ss になります。

iSeries、zSeries
EZELMBR 現在生成されているパーツのロング・ネーム。 iSeries、zSeries
EZEMBR EZEALIAS と同等のシンボリック・パラメーター。 iSeries、zSeries
EZENLS targetNLS ビルド記述子オプションにおいて 指定した値。 iSeries、zSeries
EZEPID 生成され構築される出力を受け取る PDS のために使用される高位修飾子。パラメーターの値は、projectID ビルド記述子オプションから取得します。 zSeries
EZEPSB この値は、生成されるプログラムに対して指定される PSB 名です。 この値は、プログラムの生成時にのみ設定されます。シンボリック・パラメーター値の 最大長は 8 です。 zSeries
EZESQL 生成されるプログラム、ライブラリー、またはサービスで SQL を使用する場合、YES に設定されるシンボリック・パラメーター。使用しない場合、シンボリック・パラメーターはビルド計画に組み込まれません。 iSeries、zSeries
EZETRAN CICS® および IMS™ のトランザクション ID を含むシンボリック・パラメーター。 CICS の場合に指定すると、値は startTransactionID ビルド記述子オプションに基づいて設定されます。それ以外の場合、値は、プログラムの alias プロパティーの先頭の 4 文字、また、alias プロパティーが指定されていない場合は、プログラム名の先頭の 4 文字になります。 zSeries
EZEXAPP サンプル・ランタイム JCL でコメントを示すために使用される シンボリック・パラメーター。このパラメーターには、 呼び出し先プログラムまたは転送先プログラムで使用される ファイルまたはデータベースに DD ステートメントを追加する必要があるというリマインダーとして、呼び出し先プログラムまたは転送先プログラムの名前が含まれます。 zSeries
MBR EZEALIAS と同等のシンボリック・パラメーター。 iSeries、zSeries
SYSTEM EZEENV と同等のシンボリック・パラメーター。 iSeries、zSeries
表 2. ファイル情報に基づいて自動設定される事前定義シンボリック・パラメーター
名前 説明  
EZEBLK ファイル・ブロック・サイズ。固定長レコードの場合は、レコード長に設定されます。可変長レコードの場合は、レコード長に 8 バイトを加算したものに設定されます。この値は、次のタイプで設定されます。seqseqrs、および gsam zSeries
EZEDBD EGL PSB の pcbName プロパティーからの 設定。この値は DL/I レコード用に設定されます。 zSeries
EZEDD レコード定義の fileName プロパティー から設定される DD 名。この値は、次のファイル・タイプで設定されます。seqseqrsgsamvsam、および vsamrs zSeries
EZEDSN 値は、レコードの fileName プロパティーに対応するリソース関連エントリーの systemName プロパティーにある z/OS® データ・セット名です。 この値は、次のファイル・タイプで設定されます。seqseqrsgsamvsam、および vsamrs zSeries
EZELRECL ファイル論理レコード長。固定長レコードの場合は、レコード長に設定されます。可変長レコードの場合は、レコード長に 4 バイトを加算したものに設定されます。この値は、次のファイル・タイプで設定されます。seqseqrs、および gsam zSeries
EZERECFM ファイル・レコード・フォーマット。固定長レコードの場合は、FB に設定されます。可変長レコードの場合は、VB に設定されます。この値は、次のファイル・タイプで設定されます。seqseqrs、および gsam zSeries

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