CICS の用語について

CICS® で特殊な意味を持つ用語について、よく理解してください。

トランザクション
処理の単位。1 つ以上のプログラムで構成されます。
タスク
プログラム・ユーザーに対するトランザクションの処理。
会話型
プログラムを非セグメント化モードで実行することに対する CICS の用語。会話型プログラムは、ユーザーとプログラムの間で交互に行われる一連のエントリーと応答で構成されます。ファイルとデータベースの位置とロック、およびストレージ・リソースは、端末入出力操作の間は保持されます。
疑似会話型
プログラムをセグメント化モードで実行することに対する CICS の用語。疑似会話型プログラムは、継続的な会話としてユーザーに表示されるように設計された一連の単一 CICS タスクで構成されます。ファイルとデータベースの位置とロック、およびストレージ・リソースは、端末入出力操作の間解放されます。プログラムは、端末出力の前に会話状況を保存し、端末入力時にそれを復元する必要があります。
通信域 (COMMAREA)
1 つのトランザクション内の 2 つのプログラム間、または同じ端末からの 2 つのトランザクション間で、情報を転送するために使用されるデータ域。 1 つのプログラムが別のプログラムに転送する場合、COMMAREA は転送元プログラムがアクセスできる任意のデータ域とすることができます。転送先プログラムは、その領域にデータを渡すことも、その領域内の結果を受け取ることもできます。データ域は、通常、そのプログラムの作業用ストレージ領域です。
トランザクション作業域 (TWA)
各トランザクション・タスク制御域に対して割り振られる固定長のストレージ域。生成された EGL プログラムは、TWA の 1024 バイト・セクションを使用します。EGL バイト・セクションのオフセットは、twaOffset ビルド記述子オプションによって制御されます。
オンライン・リソース定義 (RDO)
CICS システムによって使用または管理されるリソースの定義。 各定義は、オンライン・リソース定義 (RDO) を使用して作成されます。 次のリストに、定義のタイプを示します。
TDQUEUE
システムの一時データ宛先を定義するために使用されます。
FILE
システムによって使用されるファイルを定義するために使用されます。
PROGRAM
各プログラムに関する情報を含みます。Rational® COBOL Runtime for z/Series のプログラム、生成済みの COBOL のプログラム、ライブラリー、およびサーバー、FormGroup オンライン印刷サービス・プログラム、FormGroup 書式モジュール、および DataTables が定義されている必要があります。または、プログラムに対して CICS 自動インストール機能を使用する場合は、PROGRAM 定義を作成する必要はありません。
TRANSACTION
プログラム・ユーザーが入力できるトランザクション ID を定義します。また、各トランザクションについて、トランザクションの処理を開始する関連プログラムも定義します。
DB2CONN、DB2ENTRY、および DB2TRAN
CICS 領域と DB2® の間のインターフェースを記述します。トランザクション・コードの DB2 プログラム・プランとの関連付けが含まれます。
PROFILE、TYPETERM、および TERMINAL
端末、それらの機能、および操作情報の記述が含まれています。
一時ストレージ・キュー
中間結果を保存するための、CICS で管理されるファイル。 一時ストレージ・キュー内のレコードには、連続的に、または相対レコード番号を使用してアクセスできます。以下に、2 つのタイプの一時ストレージの説明を示します。
補助
DASD に保存される一時ストレージ・キュー。リカバリー可能で、CICS の 1 つの実行から次の実行に対して維持されます。
メイン
CICS アドレス・スペース内に存在する一時ストレージ・キュー。リカバリー可能ではなく、CICS の 1 つの実行から次の実行に対して維持されません。
一時データ・キュー
連続的に編成された、CICS で管理されるファイル。 以下に、2 つのタイプの一時データ・キューの説明を示します。
区分外一時データ・キュー
システム順次データ・セットまたはテープ内の、CICS で管理されるシリアル・ファイル。ファイルは、入力ファイルまたは出力ファイルとすることができます。ただし、その両方とすることはできません。区分外キューはリカバリー可能ではありません。
区分内一時データ・キュー
CICS 領域で実行されるトランザクションがアクセスできる一時データ・キュー。キューは、入力と出力の両方に使用できます。z/OS® の場合、キューは VSAM 入力順データ・セットに保存されます。区分内キューはリカバリー可能です。

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