これらのビルド・スクリプトは、疑似 JCL (いくつかの制約事項および拡張機能がある JCL の 1 形式。疑似 JCL 構文を参照) を使用して作成されます。
ビルド・サーバーは、疑似 JCL を読み取って処理し、プログラムで指定された データ・セットに対してビルド・プログラムを呼び出します。 ビルド・スクリプトには、 DB2 プリプロセッサー、CICS 変換プログラム、COBOL コンパイラー、および z/OS リンケージ・エディターのロケーションが入っているデータ・セットを参照するため、 少なくともこれらのコード準備コンポーネントの実際のロケーションを指定するために配送済みビルド・スクリプトを変更する必要があります。
以下の例は、EGL ビルド・スクリプトに対して実行できる一般的な変更の例を示しています。
コンパイラー、リンケージ・エディター、およびデータベース・ライブラリーの PDS 命名規則が、EGL ビルド・スクリプトで使用されているものと異なる場合があります。 デフォルト値を変更するには、EGL ビルド・スクリプトで VARS 文を変更しなければなりません。 以下の例は、デフォルトの CICS および COBOL コンパイラー・ライブラリーの VARS 文を示しています。
//DEFAULTS VARS EZEPID=USER,
// COBCICS=SYS1.SCEECICS,
// COBCOMP=SYS1.IGY.SIGYCOMP,
// COBLIB=SYS1.SCEELKED,
...
これらのライブラリーの高位修飾子を MYSYS に変更するには、以下の構文を使用して、VARS 文を変更します。
//DEFAULTS VARS EZEPID=USER,
// COBCICS=MYSYS.SCEECICS,
// COBCOMP=MYSYS.IGY.SIGYCOMP,
// COBLIB=MYSYS.SCEELKED,
...
代わりに、COBCICS、COBCOMP、 および COBLIB の値をビルド・スクリプトのデフォルト値に設定したままで、EGL ビルド記述子パーツの対応する事前定義シンボリック・パラメーター COBCICS、COBCOMP、および COBLIB を必要な値に設定することもできます。
ビルド・スクリプト内または、事前定義シンボリック・パラメーターを設定した EGL ビルド記述子パーツ内いずれかの、 EGL ライブラリー (ELA 置換変数) およびデータベース・ライブラリー (DSNEXIT および DSNLOAD 置換変数) に対して同様の更新を行うことができます。
//*UPLOAD EXEC PGM=IEFBR14
//*EZESRC DD DSN=&EZEPID..&SYSTEM..EZESRC,DISP=SHR,CCUEXT=CBL
//UPLOAD EXEC PGM=IEFBR14
//EZESRC DD DSN=&EZEPID..&SYSTEM..EZESRC,DISP=SHR,CCUEXT=CBL
EGL ビルド・スクリプトでは、DB2 UDB、CICS 変換プログラム、または z/OS 用 COBOL コンパイラーを使用している場合に、特定の準備オプションが必要になります。
DBCHAR 変数または MBCHAR 変数、あるいはリテラルが使用されている場合、 CICS 変換プログラムには DBCS オプションが必要です。ビルド・スクリプトには、 事前定義シンボリック・パラメーター EZEDBCS の設定に基づいてこのオプションが自動的に組み込まれており、したがって DBCHAR または MBCHAR の使用に基づいて設定されます。
また、DBCHAR 変数または MBCHAR 変数、あるいはリテラルが使用されている場合、 COBOL コンパイラーには DBCS オプションが必要です。ビルド・スクリプトには、 事前定義シンボリック・パラメーター EZEDBCS の設定に基づいてこのオプションが自動的に組み込まれており、したがって DBCHAR または MBCHAR の使用に基づいて設定されます。
EGL は NODYNAM コンパイラー・オプションに、すべての CALL LITERAL ステートメントを静的呼び出しとして処理するように要求します。
COBOL ソース・コードのアセンブラー言語拡張を生成します。
DATA DIVISION マップ、グローバル・テーブル、リテラル・プール、ネストされたプログラム 構造マップ、およびプログラム属性を含む、COBOL DATA DIVISION 情報のリストを生成します。
モジュール内の 16 進数オフセットの相互参照リスト、およびそれに対応する COBOL ステートメント番号を生成します。これは、ランタイム環境でプログラムをデバッグする際に 役に立つためお勧めします。
実行時の添え字検査を行います。NOSSRANGE はランタイム添え字検査を 除去します。NOSSRANGE を使用するとパフォーマンスが改善されるため、 プログラムを実動環境に移動する際に NOSSRANGE を指定します。
ランタイム環境において、デバッグ・ツールを使用可能にしてバッチおよび対話式デバッグを実行できるオブジェクト・コードを生成します。
COBOL コンパイラー・オプションについての詳細は、コンパイラーの文書を参照してください。
COBOL コンパイラー・オプションの NAME はサポートされていません。