Java ランタイム・プロパティーの説明

次の表で、デプロイメント記述子またはプログラム・プロパティー・ファイルに含めることができるプロパティー および J2EE 環境ファイル (存在する場合) に生成される値のソースを説明します。 各プロパティーの Java™ 型は、 「説明」列に特記していない限り java.lang.String です。

ランタイム・プロパティー 説明 生成される値のソース
cso.cicsj2c.timeout プロトコル CICSJ2C を使用する呼び出しで、 タイムアウトが発生するまでの時間をミリ秒単位で指定します。 デフォルト値は 30000 であり、30 秒を表します。 値を 0 に設定すると、タイムアウトは発生しません。 値には、0 以上を設定する必要があります。

この場合の Java の型は java.lang.integer です。

cso.cicsj2c.timeout Java ランタイム・プロパティーは、呼び出し側プログラムが J2EE 環境にデプロイされていて、かつ、呼び出し先プログラムが CICS® 環境にデプロイされている場合の呼び出しに対してのみ有効です。 詳しくは、CICSJ2C 呼び出し用 J2EE サーバーのセットアップを参照してください。

cicsj2cTimeout ビルド記述子オプション
cso.linkageOptions.LO 生成されたプログラムまたはラッパーが他のプログラムを呼び出す方法についてガイドするリンケージ・プロパティー・ファイルの名前を指定します。 LO は、生成時に使用されたリンケージ・オプション・パーツ名です。 LO は、linkage ビルド記述子オプションから取得され、 そのデフォルト値はリンケージ・オプション・パーツの名前の後ろに拡張子 .properties を付けたものです。
egl.service.rest.exception.debug セキュリティー値を指定します。特に、EGL REST-RPC サービスによって返される例外に、提供可能な最大レベルの詳細情報を含めるかどうかを指定します。プロパティー値は true または false です。

値が false の場合、ランタイム例外によって返される詳細は、タイム・スタンプ、メッセージ ID、およびアプリケーション・サーバー・ログへの参照に限定されます。これらの詳細は、さまざまな種類のアプリケーション・サーバーに固有であるため、応答には、ログのロケーションに関する詳細は含まれていません。通常ログは、サーバー上での Java System.err 出力の宛先です。

開発環境では、このプロパティーのデフォルト値は true です。

デプロイ済み環境では、デフォルト値は false です。返される可能性がある詳細にセキュリティー違反がない場合、特に処理がエラー・メッセージの内容によって異なる場合、この値を true に設定することを検討してください。

 
vgj.datemask.gregorian.long.locale 以下の 2 つの場合のいずれかに使用される日付マスクが含まれています。
  • vgVar.currentFormatted
    GregorianDate

    システム変数用に生成された Java コードが呼び出される場合。
  • dateFormat フィールド・プロパティーが systemGregorianDateFormat に設定されている場合、長さが 10 以上のページ・フィールドまたはテキスト書式フィールドが EGL によって検証されます。

locale は、vgj.nls.code プロパティーに指定されているコードです。 sysLib.setLocale 関数を呼び出して、使用中の日付マスクのプロパティーを変更できます。

このプロパティーの値は、資料で説明されている日付マスク、または以下の語にすることができます。
  • short
  • medium
  • long
これらの値は Java DateFormat クラスにあり、これらを使用すると、Java は、ご使用のロケール に合った短形式、中形式、または長形式を入力します。
vgj.datemask.gregorian.short.locale dateFormat 項目プロパティーが systemGregorianDateFormat に設定されている場合に、長さが 10 未満のページ・フィールドまたはテキスト書式フィールドを EGL が検証する際に使用する日付マスクが含まれています。

locale は、vgj.nls.code プロパティーに指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、使用中の日付マスクのプロパティーを変更できます。

短いグレゴリオ日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.datemask.julian.long.locale 以下の 2 つの場合のいずれかに使用される日付マスクが含まれています。
  • vgVar.currentFormatted
    GregorianDate

    システム変数用に生成された Java コードが呼び出される場合。
  • dateFormat フィールド・プロパティーが systemJulianDateFormat に設定されている場合、長さが 10 以上のページ・フィールドまたはテキスト書式フィールドが EGL によって検証されます。

locale は、vgj.nls.code プロパティーに指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、使用中の日付マスクのプロパティーを変更できます。

このプロパティーの値は、資料で説明されている日付マスク、または以下の語にすることができます。
  • short
  • medium
  • long
これらの値は Java DateFormat クラスにあり、これらを使用すると、Java は、ご使用のロケール に合った短形式、中形式、または長形式を入力します。
vgj.datemask.julian.short.locale dateFormat 項目プロパティーが systemJulianDateFormat に設定されている場合に、長さが 10 未満のページ・フィールドまたはテキスト書式フィールドを EGL が検証する際に使用する日付マスクが含まれています。

locale は、vgj.nls.code プロパティーに指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、使用中の日付マスクのプロパティーを変更できます。

短いユリウス日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.default.databaseDelimiter sqlLib.loadTable および sqlLib.unLoadTable システム関数において、ある値を次の値から分離するために使用する記号を指定します。 デフォルト値はパイプ (|) です。 dbContentSeparator ビルド記述子オプション
vgj.default.dateFormat strLib. defaultDateFormat システム変数の初期値を設定します。 defaultDateFormat ビルド記述子オプション

vgj.default.
I4GLNativeLibrary

EGL ステレオタイプ NativeLibrary によってアクセスされる DLL 名を指定します。 このプロパティーは、dllName ライブラリー・プロパティーを指定しなかった場合に必要になります。
注: これは、Java システム・プロパティーです。 通常のプログラム・プロパティー・ファイルまたは、J2EE デプロイメント記述子からのものではありません。
システム・プロパティーを設定するには、Java を開始するときに -D オプションを使用します。 例えば、java -Dprop=value となります。 ここで prop はプロパティー名で value はユーザーが割り当てている値です。
vgj.default.moneyFormat strLib. defaultMoneyFormat システム変数の初期値を設定します。 defaultMoneyFormat ビルド記述子オプション
vgj.default.numericFormat strLib. defaultNumericFormat システム変数の初期値を設定します。 defaultNumericFormat ビルド記述子オプション
vgj.default.timeFormat strLib. defaultTimeFormat システム変数の初期値を設定します。 defaultTimeFormat ビルド記述子オプション
vgj.default.timestampFormat strLib. defaultTimestampFormat システム変数の初期値を設定します。 defaultTimestampFormat ビルド記述子オプション
vgj.java.command 新規 Java 仮想マシンを開始するために vgLib.startTransaction が使用するコマンドです。 デフォルトは java です。 None
vgj.jdbc.database.SN これはオプションです。sysLib.connect または vgLib.connectionService システム関数を使用してデータベース接続を行っている場合、このプロパティーによって、使用する JDBC データベース名を指定します。
標準 (非 J2EE) 接続と比較した場合、J2EE 接続については値の意味が異なります。
  • J2EE 接続 (実稼働環境で必要になるもの) に関連して、値は、JNDI レジストリーでデータ・ソースをバインドする名前です (例: jdbc/MyDB)。
  • 標準の JDBC 接続 (デバッグに使用できるもの) に関連して、値は、 接続 URL です (例: jdbc:db2:MyDB)。

デプロイメント時に SN の置換値を指定する場合は、 プロパティー自体の名前をカスタマイズする必要があります。 代わりになる置換値は、vgLib.connectionService の起動時に組み込まれるサーバー名、または sysLib.connect の起動時に組み込まれるデータベース名のいずれかと一致する必要があります。

指定された「サーバー名」に 関連付けられたデータベース名のビルド記述子値
vgj.jdbc.default.database デフォルト・データベースの名前を指定します。 sqlDB または sqlJNDIName ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.default.database. commitControl デフォルト・データベースへのすべての変更の後でコミットが生じるかどうかを指定します。 sqlCommitControlで説明されているとおり、有効な値は、AUTOCOMMIT、 NOAUTOCOMMIT、および NOCOMMIT です。 sqlCommitControl ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.default.database. programName 先行するデータベース接続が存在しない場合に SQL 入出力操作に使用するデフォルト・データベース名を指定します。 EGL には、programName の置換値としてプログラム名 (ある場合はプログラム別名) が含まれているため、各プログラムは独自のデフォルト・データベースを持ちます。 プログラム名はオプションです。 ただし、この種のプログラム特定のプロパティーで参照されていないプログラムのデフォルトとしては、vgj.jdbc.default.database という名前のプロパティーが使用されます。

非 J2EE 接続と比較した場合、J2EE 接続についてはプロパティー自体の値の意味が異なります。

  • J2EE 接続に関する場合、値は、JNDI レジストリーでデータ・ソースをバインドする名前です (例: jdbc/MyDB)。
  • 標準の JDBC 接続に関する場合、値は、接続 URL です (例: jdbc:db2:MyDB)。
以下の接続タイプに依存します。
  • J2EE 接続の場合は、sqlJNDIName ビルド記述子オプション
  • 非 J2EE 接続の場合は、sqlDB ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.default.database. password vgj.jdbc.default.database で識別されるデータベース接続にアクセスするためのパスワードを指定します。 sqlPassword ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.default.database. userid vgj.jdbc.default.database に指定されたデータベース接続にアクセスするためのユーザー ID を指定します。 sqlID ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.drivers vgj.jdbc.default.database で識別されるデータベース接続にアクセスするためのドライバー・クラスを指定します。 ドライバー・クラスを複数指定する場合は、クラス名の間をセミコロンで区切ります。 このプロパティーはデプロイメント記述子または J2EE 環境ファイルには存在せず、 標準の (非 J2EE) JDBC 接続の場合にのみ使用します。 sqlJDBCDriverClass ビルド記述子オプション
vgj.jdbc.pstmt.cache.size ランタイム・キャッシュに保持する準備済みステートメントの数を指定します。

このプロパティーは、ビルド記述子オプション cachePreparedStatements を YES に設定して生成されたコードに対してのみ有効です。

preparedStatementCacheSize ビルド記述子オプション
vgj.messages.file 作成またはカスタマイズするメッセージが含まれているプロパティー・ファイルを指定します。 このファイルが検索されるのは、次の場合です。
  • EGL ランタイムがエラー・メッセージをロードする必要がある場合。 この場合、プロパティーを使用して EGL のメッセージをカスタマイズすることができます。
  • EGL ランタイムが、作成したメッセージを戻す sysLib.getMessage システム関数の呼び出しに応答する場合。
  • EGL ランタイムが ConsoleUI アプリケーションを処理していて、consoleLib. messageResource システム変数に指定されたファイルからヘルプまたはコメント・テキストを表示しようとしたものの、その変数に値がない場合。
userMessageFile ビルド記述子オプション
vgj.nls.code プログラムの 3 文字の NLS コードを指定します。
このプロパティーを設定しない場合は、次の規則が適用されます。
  • デフォルトで、値はデフォルト Java ロケールに対応する NLS コードになります。
  • デフォルトの Java ロケールが EGL によってサポートされているいずれの NLS コードにも対応しない場合は、 値は ENU です。
  • NLS コードは、sysLib.setLocale システム関数を呼び出すことによって変更することができます。
targetNLS ビルド記述子オプション
vgj.nls.currency 通貨記号として使用する文字を指定します。 デフォルトは、vgj.nls.code に関連付けられたロケールによって決定されます。 currencySymbol ビルド記述子オプション
vgj.nls.currency.location 通貨記号を数値の前に置くか後ろに置くか、あるいは記号の場所を指定しないかを指定します。 currencyLocation ビルド記述子オプション
vgj.nls.number.decimal 10 進記号として使用する文字を指定します。 デフォルトは、vgj.nls.code に関連付けられたロケールによって決定されます。 decimalSymbol ビルド記述子オプション
vgj.nls.number.separator 数値の千の位と百の位の間に挿入する記号を指定します。 seaparatorSymbol ビルド記述子オプション
vgj.ra.FN.fileType FN (レコード・パーツで識別されるファイル) に関連付けられたファイルのタイプを指定します。このプロパティーの値は、seqws または mq です。

このデプロイメント記述子プロパティーは、 プログラムが使用する論理ファイルごとに指定する必要があります。

fileType ビルド記述子オプション
vgj.ra.FN.replace FN (レコードで識別されるファイル名) に関連付けられたレコードに対する add 文の効果を指定します。 次の 2 つの値のいずれかを選択します。
  • 文がファイル・レコードを置換する場合は 1
  • 文がファイルにレコードを追加する場合は 0 (デフォルト)

この場合の Java の型は java.lang.integer です。

replace リソース関連プロパティー
vgj.ra.FN.systemName FN (レコード・パーツで識別されるファイルまたはキューの名前) に関連付けられた物理ファイルまたはメッセージ・キューの名前を指定します。

このデプロイメント記述子プロパティーは、 プログラムが使用する論理ファイルごとに指定する必要があります。

systemName リソース関連プロパティー
vgj.ra.FN.text 生成された Java プログラムがシリアル・レコードを介してファイルにアクセスするときに、次の処理を実行させるかどうかを指定します。
  • add 操作中に、行の終わりを示す文字を付加する。 UNIX 以外のプラットフォームでは、付加される文字は復帰文字と改行文字です。UNIX プラットフォームでは、改行文字が唯一の付加対象文字です。
  • get next 操作中に、行の終わりを示す文字を除去する。

FN はシリアル・レコードに関連付けられたファイル名です。

次の値から 1 つを選択します。
  • 変更する場合は 1
  • 変更しない場合は 0 (デフォルト)

この場合の Java の型は java.lang.integer です。

text リソース関連プロパティー
vgj.trace.device.option トレース・データの宛先 (存在する場合)。 次の値から 1 つを選択します。
  • System.out に書き込む場合は 0
  • System.err に書き込む場合は 1
  • vgj.trace.device.spec で指定されたファイルに書き込む 場合は 2 (デフォルト)。ただし、VSAM 入出力トレースの場合は、vsam.out へ書き込む。

この場合の Java の型は java.lang.integer です。

生成される値 (存在する場合) は 2 です。
vgj.trace.device.spec vgj.trace.device.option を 2 に設定する場合の出力ファイルの名前を指定します。 例外は、VSAM 入出力トレースは vsam.out に書き込まれるということです。 生成される値 (存在する場合) は vgjtrace.out です。
vgj.trace.type ランタイム・トレース設定を指定します。 対象とするトレースについて次の値を合計します。
  • -1: すべてトレースする
  • 0: トレースしない (デフォルト)
  • 1: 汎用トレース (関数呼び出しおよび call 文を含む)
  • 2: 演算を処理するシステム関数
  • 4: ストリングを処理するシステム関数
  • 16: call 文で渡されるデータ
  • 32: 呼び出し時に使用されるリンケージ・オプション
  • 128: JDBC 入出力
  • 256: ファイル入出力
  • 512: vgj.jdbc.default.password 以外のすべてのプロパティー

この場合の Java の型は java.lang.integer です。

生成される値 (存在する場合) は 0 です。
次の表は、TCPIPListener プログラム・プロパティー・ファイルのプロパティーをリストしたものです。
ランタイム・プロパティー 説明 生成される値のソース
tcpiplistener.port

(クラス TcpipListener または TcpipListenerJ2EE の) EGL TCP/IP リスナーが listen するポートの番号を指定します。デフォルト値はありません。 詳しくは、呼び出し先となる J2EE アプリケーションの TCP/IP リスナーのセットアップまたは 呼び出し先となる非 J2EE アプリケーションの TCP/IP リスナーのセットアップを参照してください。

この場合の Java の型は Java.lang.Integer です。

生成されません
tcpiplistener.trace.file 1 つ以上の EGL TCP/IP リスナー (それぞれのクラスは TcpipListener または TcpipListenerJ2EE) のアクティビティーを記録するファイルの名前を指定します。 デフォルトのファイルは tcpiplistener.out です。 生成されません。 トレースは IBM® で使用するためのものです。
tcpiplistener.trace.flag 1 つ以上の EGL TCP/IP リスナー (それぞれのクラスは TcpipListener または TcpipListenerJ2EE) のアクティビティーをトレースするかどうかを指定します。 次のいずれかを選択します。
  • プロパティー tcpiplistener.trace.flag で識別されるファイルにアクティビティーを記録する場合は 1
  • アクティビティーを記録しない場合は 0 (デフォルト値)

この場合の Java の型は Java.lang.Integer です。

詳しくは、呼び出し先となる J2EE アプリケーションの TCP/IP リスナーのセットアップまたは 呼び出し先となる非 J2EE アプリケーションの TCP/IP リスナーのセットアップを参照してください。
生成されません。 トレースは IBM で使用するためのものです。
詳しくは、「EGL 言語解説書」の以下のトピックを参照してください。

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