インターフェースは、アプリケーションとの対話に使用する画面表示です。
EGL を使用して、次のようなさまざまな種類のアプリケーション・インターフェースを作成できます。
- JavaServer Faces (JSF) Web ページ
- Javascript Web ページ
- メインフレームで使用されているようなテキスト・ベースのコンソール画面
- ローカル・オペレーティング・システムのルック・アンド・フィールにマッチするリッチ・クライアント表示
ユーザーが作成する EGL アプリケーションのタイプは、ワークベンチで作成するプロジェクトのタイプではなく、使用する EGL 成果物のタイプとアプリケーション用に作成するインターフェースのタイプによって決まります。
どのタイプのアプリケーションであっても、EGL プロジェクト、ファイル、およびコードは同様の方法で編成されます。
これらのタイプのうち複数の特性を備えたアプリケーションを作成できます。
例えば、特定のサービスのロジックやデータを使用する Web サイトを作成できます。
唯一の制限事項は、必ずしもすべてのアプリケーションのタイプが、同じ EGL プログラム内で連動可能であるわけではないという点です。
例えば、EGL Web ページは JSF ハンドラー (JSF は再使用可能コンポーネントを使用して Web ページをビルドする方法である、JavaServer Faces を表す) と呼ばれる特化されたタイプのプログラムを使用しますが、
コンソール UI アプリケーションはコンソール UI プログラムを使用します。
1 つの EGL プログラムが JSF ハンドラーとコンソール UI プログラムの両方になることは不可能です。
ただし、コンソール UI プログラムと JSF ハンドラーの両方を同一のプロジェクト内で使用することは可能です。
EGL インストール済み環境が上述のすべてを可能にするように構成されていれば、
EGL は以下のタイプのアプリケーションを作成できます。
- 基本アプリケーション
- 基本アプリケーションは、1 つ以上のスタンドアロン EGL プログラムで構成されています。
基本 EGL アプリケーションは、バッチ処理を提供するか、あるいはインターフェースを備えた 1 つ以上の EGL アプリケーションの背後にあるビジネス・ロジックとして機能します。
- JSF Web アプリケーション
- JSF Web アプリケーションは、EGL ロジック・コンポーネントによって制御される 1 つ以上の Web ページから構成されています。
ほとんどの EGL Web アプリケーションでは、これらのロジック・コンポーネントは JSF ハンドラーです。Web トランザクションも使用できます。これは、VisualAge® Generator からマイグレーションされたシンプルな Web ベース・プログラムです。
- Rich UI アプリケーション
- Rich UI アプリケーションは、柔軟性と応答性を向上させるためにクライアント・サイド JavaScript を使用する、1 つ以上の Web ページから構成されています。
- テキスト・ユーザー・インターフェース・アプリケーション (テキスト UI)
- テキスト UI アプリケーションは、5250 または 3270 端末のインターフェースに似たテキスト・ベースのユーザー・インターフェースを提供します。
- コンソール・ユーザー・インターフェース・アプリケーション (コンソール UI)
- コンソール UI アプリケーションは、Java で制御される Windows または UNIX プラットフォームに
テキスト・ベースのユーザー・インターフェースを提供します。
コンソール UI アプリケーションは、Web アプリケーションのようなグラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えたリッチ・クライアント・プラットフォーム (RCP) モードで実行することもできます。
リッチ・クライアント・アプリケーションは、Web ブラウザーでレンダリングしたり、テキスト・ベースのインターフェースとしてレンダリングしたりするのではなく、ユーザーのデスクトップ環境のグラフィカル・インターフェース機能を使用します。
- テキスト・ユーザー・インターフェース・アプリケーションとコンソール・ユーザー・インターフェース・アプリケーションは似ているように見えますが、動作は基本的に異なります。これらのアプリケーションは両方とも、テキスト書式と呼ばれるテキスト・ベース・インターフェースを使用してユーザーに情報を表示します。ユーザーは、このフォームの個々のフィールド内に情報を入力し、フォームをアプリケーションに送信します。アプリケーションはその情報を処理して、新しいフォームをユーザーに送信します。
- ただし、これらのアプリケーションがフォームを処理する方法は
異なります。テキスト UI プログラムは、ユーザーがフォームを送信するのを待ってから、フォームを処理したり検証したりします。
- コンソール UI プログラムは、表示されたフォームに対する常時接続を維持します。
ユーザーがフィールド間を移動しても、フォームを処理または検証することができます。
- サービス指向アプリケーション
- サービス指向アプリケーションに専用のユーザー・インターフェースはありません。
その代わり、そのアプリケーション内の各サービスは、他のサービスを含む他のコードによって呼び出されるように設計されています。
EGL ライブラリーのように、サービスにはリクエスターがアクセスできる関数のリストが含まれています。
サービスはステートレス です。つまり、サービスでは、リクエスターとの各相互作用を新規の固有な相互作用であると扱います。
サービスは毎回実行されるたびに、初回のように実行されます。
- レポート
- レポート・アプリケーションは、書式や図表などの印刷出力を生成します。
処理しているアプリケーションのタイプに関係なく、
ワークスペース内の EGL プロジェクト、パッケージ、およびファイルの構造は基本的に同じです。
ユーザーは、同様な EGL コードを同様な EGL ロジック・コンポーネントに作成します。
プログラミングの観点からのこれらのタイプのアプリケーション間における主な違いは、
アプリケーションが使用するインターフェースのタイプです。