EGL ライブラリー strLib

strLib の関数は、STRING 変数に対するデータの操作および変換、および日付/時刻のフォーマット設定を行います。

下の表に、strLib ライブラリー内のシステム関数を示します。 その次の表では、strLib の変数および定数を示します。

表 1. strLib のシステム関数
システム関数およびシステム呼び出し 説明
result = booleanAsString (value ) ブール値に基づいて、ストリング「true」またはストリング「false」を戻します。
result = byteLen (source ) 末尾のスペースおよび NULL 値を除外した、変数内のバイト数を戻します。
result = characterLen (source) 末尾のスペースや NULL 値を除く、テキスト式内の文字数を戻します。
result = charAsInt (text ) 文字に対応する整数のコード・ポイントを戻します。
result = clip (text [, code]) 文字ストリングから、先頭/末尾のブランクおよび NULL を削除します。

result  = formatDate (dateValue
[, dateFormat
])

DATE 値をフォーマット設定し、STRING 値を戻します。

result  = formatNumber (numericExpression,
numericFormat)

数値をフォーマット設定されたストリングとして戻します。

result  = formatTime (timeValue
[, timeFormat])

パラメーターを時刻値にフォーマット設定し、STRING 値を戻します。 デフォルトのフォーマットは、現行ロケールの形式です。

result  = formatTimestamp (timestampValue
[, timestampFormat])

パラメーターをタイム・スタンプ値にフォーマット設定し、STRING 型の値を戻します。 DB2® 形式がデフォルト・フォーマットです。

token = getNextToken (source, index,
delimiters)
result = getNextToken (target, source, index,
subStringLength, delimiters)

ストリング内の次のトークンを戻します。
result = getTokenCount (source, delimiters) ソース・ストリング内のトークンの数を戻します。
result = indexOf (source, pattern [, startPosition] ) 文字ストリング内への索引を戻します。 この索引は、指定のパターンが開始される位置を示します。
result = intAsChar (integer) 整数コード・ポイントと対応する文字を戻します。
result = intAsUnicode (integer) 整数コード・ポイントと対応する Unicode 文字を戻します。
result = lowerCase (text) 文字型の値のコピーを返し、そのコピー内のすべての大文字を小文字に設定します。入力値が String 型以外の場合、関数を呼び出す前にデータ変換機構は入力値から末尾ブランクを除去します。
result = lowerCaseChar (text) 文字型の値のコピーを返し、そのコピー内のすべての大文字を小文字に設定します。この関数は末尾ブランクを保持します。
setBlankTerminator (target) ストリング内の NULL 終了文字とそれに続くすべての文字をスペースに置換します。
setNullTerminator (target) ストリングの末尾のスペースをすべて NULL 値に変更します。
result =spaces (characterCount) 指定された長さのストリングを戻します。
result = unicodeAsInt (integer) Unicode 文字に対応する整数を戻します。
result = upperCase (text) 文字型の値のコピーを返し、そのコピー内のすべての小文字を大文字に設定します。入力値が String 型以外の場合、関数を呼び出す前にデータ変換機構は入力値から末尾ブランクを除去します。
result = upperCaseChar (text) 文字型の値のコピーを返し、そのコピー内のすべての小文字を大文字に設定します。この関数は末尾ブランクを保持します。

変数

下の表に、strLib ライブラリー内のシステム変数を示します。

表 2. strLib システム変数
システム変数 説明
defaultDateFormat DATE をテキストに変換する際のデフォルト・パターンを指定します。
defaultMoneyFormat MONEY 型をテキストに変換する際のデフォルト・パターンを指定します。
defaultNumericFormat 数値をテキストに変換する際のデフォルト・パターンを指定します。
defaultTimeFormat TIME をテキストに変換する際のデフォルト・パターンを指定します。
defaultTimestampFormat TIMESTAMP をテキストに変換する際のデフォルト・パターンを指定します。

定数

下の表に、strLib ライブラリー内のシステム定数を示します。

表 3. strLib のシステム定数 (STRING 型)
システム定数 説明
db2TimestampFormat yyyy-MM-dd-HH.mm.ss.SSSSSS パターン (IBM® DB2 のデフォルトのタイム・スタンプ・フォーマット)。
eurDateFormat dd.MM.yyyy パターン (IBM 欧州標準規格の日付形式)。
eurTimeFormat HH.mm.ss パターン (IBM 欧州標準規格の時刻形式)。
isoDateFormat yyyy-MM-dd パターン (国際標準化機構 (ISO) により指定された日付形式)。
isoTimeFormat HH.mm.ss パターン (国際標準化機構 (ISO) により指定された時刻形式)。
jisDateFormat yyyy-MM-dd パターン (日本工業規格 (JIS) の日付形式)。
jisTimeFormat HH:mm:ss パターン (日本工業規格 (JIS) の時刻形式)。
nullFill 空ストリング ("") (文字変数の NULL 値への初期化に使用)。
odbcTimestampFormat yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSSSSS パターン (Open Database Connectivity のタイム・スタンプ・フォーマット)。
usaDateFormat MM/dd/yyyy パターン (IBM USA 標準規格の日付形式)。
usaTimeFormat hh:mm a パターン (IBM USA 標準規格の時刻形式)。

互換性

表 4. strLib の互換性に関する考慮事項
プラットフォーム 問題
Rich UI 以下の strLib 関数はサポートされていません。
  • byteLen
  • charAsInt
  • defaultMoneyForm
  • defaultNumericFormat
  • formatNumber
  • getNextToken
  • getTokenCount
  • intAsChar
  • intAsUnicode
  • setBlankTerminator
  • setNullTerminator
  • unicodeAsInt

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