テキスト UI の set に関する考慮事項

テキスト UI のコンテキストで、EGL set ステートメントは、テキスト書式または印刷書式内のすべてのフィールドをリセットしたり、 テキスト書式内のフィールドのプロパティーおよび特性を変更したりすることができます。

構文

set ステートメントのテキスト UI 構文
formName
リセットするフィールドがある印刷書式の名前、または 1 つ以上のフィールド・プロパティーを変更するテキスト書式の名前。
formFieldName
印刷書式またはテキスト書式内のフィールドの名前。
value
書式と書式フィールドには異なる値を使用できます。
以下で説明するとおり、印刷書式の場合に指定できる値は empty のみです。 (フィールドに null を明示的に設定するには、myField = null などの代入ステートメントを使用します。)
テキスト書式では、選択可能な値は以下のとおりです。
alarm
次の converse ステートメントの後に書式が表示されるときに端末でビープ音を出します。
empty
書式全体を消去します。
  • 数値フィールドはゼロに設定されます。
  • 文字フィールドはブランクに設定されます。
  • 日付/時刻フィールドは現在の日付または時刻に設定され、INTERVAL フィールドはゼロに設定されます。
  • ANY 型のフィールドは、現行値の型に応じて設定されます。 現在、フィールドに値がない場合、set ステートメントによる効果はありません。
initial
プログラムが行った変更とは無関係に、書式宣言に定義された元の内容および属性に、書式全体をリセットします。
書式フィールドでは、選択可能な値は以下のとおりです。
blink
テキストの点滅を繰り返します。COBOL 生成でのみ使用できます。
bold
テキストを太字で表示します。
cursor
指定フィールドの先頭にカーソルを置きます。
dim
通常より低い輝度でフィールドを表示します。 フィールドの内容が目立たないようにする場合は、この効果を使用します。 COBOL 環境の場合、この値は normalIntensity と同じ効果を持ちます。
empty
指定されたフィールドを消去します。
  • 数値フィールドはゼロに設定されます。
  • 文字フィールドはブランクに設定されます。
  • 日付/時刻フィールドは現在の日付または時刻に設定され、INTERVAL フィールドはゼロに設定されます。
  • ANY 型のフィールドは、現行値の型に応じて設定されます。 現在、フィールドに値がない場合、set ステートメントによる効果はありません。
full
書式を表示する前に、空フィールド、ブランク・フィールド、 またはヌル・フィールドを、(fillCharacter フィールド・プロパティーに基づいて) 一連の同じ文字に設定します。 書式でこれらの充てん文字をプログラムに返さないようにするには、ユーザーがこれらの文字をすべて除去する必要があります。 full 修飾子を使用するには、setFormItemFull ビルド記述子オプションを使用して書式グループを生成する必要があります。
MBCHAR フィールドがすべて 1 バイト・スペースで埋められている場合、そのフィールドは空であると見なされます。full 修飾子は、このようなフィールドに 1 バイト文字を充てんします。
initial
プログラムが行った変更とは無関係に、書式宣言に定義された元の内容および属性に、フィールドをリセットします。
initialAttributes
書式宣言に定義された元の属性に、フィールドをリセットします。 フィールドの値にも、型にも、影響はありません。
invisible
フィールド・テキストを不可視にします。
masked
通常、パスワード・フィールドに使用します。 COBOL 生成の場合、これは invisible と同じです。 Java™ の場合、入力データはアスタリスクとして表示されます。
modified
変更データ・タグを設定します。説明は、変更データ・タグおよび modified プロパティーにあります。
noHighlight
blinkreverse、および underline の修飾子の効果を解除します。
normal
normalIntensityunmodified、および unprotected の修飾子を組み合わせた効果を持ちます。
normalIntensity
フィールドを太字を使用せずに表示します。
protect
ユーザーがフィールドの内容を上書きできないように設定します。 skip も参照してください。
reverse
テキストと背景色を反転します。
selectedColor
color フィールド固有のプロパティーを指定の値に設定します。 selectedColor に有効な値は以下のとおりです。
  • black
  • blue
  • defaultColor
  • green
  • magenta
  • red
  • cyan
  • white
  • yellow
COBOL 環境の場合、black 値を使用できないため、代わりに defaultColor (通常は green) が使用されます。 デフォルトの色について詳しくは、colorを参照してください。
skip
ユーザーがフィールドの値を上書きできないように設定し、TAB を押すと、そのフィールドはスキップオーバーされます。
underline
フィールド内の文字に下線を表示します。
unprotect
ユーザーがフィールドの値を上書きできるように設定します。

値の結合

cursorfull などのオプションをコンマを挿入して区切ることによって、set ステートメントの値を結合することができます。 一部の値は正反対であったり、重複する可能性があったりすること、また、EGL は各修飾子を左から右に順に実行することに注意してください。

以下に、値を組み合わせるための要求をいくつか示します。
  1. フィールドを初期化する場合は、以下のいずれかの値だけを選択してください。
    • initial
    • initialAttributes
    • normal
    次に、任意の数だけ以下の値を追加することができます (ただし、上で initial を選択した場合、empty は重複になります)。
    • cursor
    • empty
    • full
  2. 他のフィールドについては、以下の値を任意に結合することができます。
    • 次のオプションを任意の数選択します。
      • cursor
      • full
      • modified
    • 色のオプションを 1 つのみ選択します。
      • black
      • blue
      • defaultColor
      • green
      • magenta
      • red
      • cyan
      • white
      • yellow
    • 強調表示のオプションを 1 つのみ選択します。
      • blink
      • reverse
      • underline
      • noHighlight
    • 保護のオプションを 1 つのみ選択します。
      • protect
      • skip
      • unprotect

以下の例の場合、customerName フィールドの cursor プロパティーが、その初期値にリセットされます。

set myTextForm.customerName initial, cursor;

互換性

表 1. set およびテキスト書式の互換性に関する考慮事項
プラットフォーム 問題
COBOL 生成
  1. black は使用できません。代わりに defaultColor が使用されます。
  2. dim 修飾子は normalIntensity と同じ効果を持ちます。
  3. masked 修飾子は invisible と同じ効果を持ちます。
  4. 印刷書式では、setFormItemFull ビルド記述子オプションが YES に設定されていない場合は、set formFieldName full ステートメントは無視されます。
Java 生成 blink 修飾子は使用できません。

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