定義済みのシンボリック・パラメーターとユーザー定義のシンボリック・パラメーターはともに、COBOL 出力を準備するために使用するビルド・スクリプト内で、 置換変数として使用できます。COBOL のビルド時に、EGL はすべてのシンボリック・パラメーターをビルド・サーバーに渡します。 渡された値によって、同じ名前のビルド・スクリプト置換変数の値が提供され、 これらの置換変数のデフォルト値 (ある場合) がオーバーライドされます。詳しくは、z/OS 用の EGL ビルド・スクリプトの変更および「IBM® Rational® Business Developer EGL Server Guide for IBM i」を参照してください。
事前定義シンボリック・パラメーターの値をいくつか指定できます。事前定義シンボリック・パラメーターのほか、独自のシンボリック・パラメーターを定義することもできます。定義したこれらの各パラメーターに値を割り当てます。 例えば、シンボリック・パラメーター MYDIR には、ディレクトリー名を含めることができます。 同じビルド記述子内に同じシンボリック・パラメーター (MYDIR など) を 2 回定義することはできません。
生成に使用するビルド記述子で、複数のビルド記述子をチェーニングするための nextBuildDescriptor オプションを使用し、かつ、互いにチェーニングされる複数のビルド記述子内で同じ名前のシンボリック・パラメーターを定義した場合、生成時に使用される値は、ビルド記述子パーツで説明されている優先順位のルールに従って決定されます。 例えば、マスター・ビルド記述子内のシンボリック・パラメーター MYDIR に割り当てられる値は、その他のビルド記述子内の MYDIR に割り当てられる値よりも高い優先順位を持ちます。
EGL ビルド記述子シンボリック・パラメーターを使用して zSeries 用の 言語コード・ページを設定できます。
EGL で定義できる STRING および UNICODE データ型の他にも、 言語には STRING として定義される内部リテラルがあります。これらの STRING および UNICODE の値はすべて、COBOL で PIC N として、USAGE NATIONAL 修飾子とともに 実装されています。COBOL コンパイラーは、これらの PIC N の値を Unicode 値に正しく変換するために、変換に使用するコード・ページを認識する必要があります。 システム・プログラマーが COBOL コンパイラー用に CODEPAGE オプションを構成していない場合、または間違ったページが指定されている場合は、自分で正しい値を設定する 必要がある場合があります。
COBLISTPARMS LIST,NOOPT,CODEPAGE(1147)
CODEPAGE パラメーターの正しい値については、COBOL の資料を参照してください。 下の表には、リストの一部が含まれています。
| 値 | 言語 |
|---|---|
| 420 | アラビア語 |
| 274 | ベルギー語 (旧) |
| 275 | ブラジル・ポルトガル語 |
| 935 | 中国語 (簡体字) |
| 1371, 937 | 中国語 (繁体字) |
| 277 | デンマーク語 |
| 437 | 英語 (オーストラリア) |
| 1146, 285 | 英語 (英国) |
| 1140, 437 | 英語 (米国) |
| 278 | フィンランド語 |
| 1147, 297 | フランス語 |
| 273 | ドイツ語 |
| 875 | ギリシャ語 |
| 424, 803 | ヘブライ語 |
| 1149, 871 | アイスランド語 |
| 1144, 280 | イタリア語 |
| 1390, 290, 930, 939 | 日本語 |
| 1364, 933 | 韓国語 |
| 1153, 870, 1148, 500 | ラテン語 |
| 277 | ノルウェー語 |
| 1156 | ロシア語 (バルト語) |
| 1025, 1158 | ロシア語 (キリル文字) |
| 1122, 1157 | ロシア語 (エストニア語) |
| 1112 | ロシア語 (ラトビア語) |
| 1112 | ロシア語 (リトアニア語) |
| 1123, 1158 | ロシア語 (ウクライナ語) |
| 1145, 284 | スペイン語 |
| 278 | スウェーデン語 |
| 838 | タイ語 |
| 1026 または 1155 | トルコ語 |
シンボリック・パラメーターは、 genDirectory ビルド記述子オプションと destDirectory ビルド記述子オプション、ビルド・スクリプト、テンプレート、リンク・エディット・パーツ、またはバインド制御パーツの値の中で使用できます。
%EZEGTIME%
値を割り当てる際に、シンボリック・パラメーターを複数使用することもできます。 例えば、次のシンボルは、日付と時刻をスペースで区切って表します。
%EZEGDATE% %EZEGTIME%
例えば、genDirectory に C:¥MyProject¥%EZEENV% を設定し、system ビルド記述子オプションに ZOSCICS を設定した場合、生成される出力は、C:¥MyProject¥ZOSCICS に書き込まれます。
&EZEGDATE.
//EZESRC DD DSN=&MYHLQ..;&SYSTEM..EZESRC;,DISP=SHR
system ビルド記述子オプションを ZOSCICS に設定して、ユーザー定義のシンボリック・パラメーター MYHQL を値 MYQUAL に設定した場合、ビルド・スクリプト内の結果行は、次のようになります。
//EZESRC DD DSN=MYQUAL.ZOSCICS.EZESRC,DISP=SHR