startReport()

textReport.startReport() 関数は、印刷のコントロールをテキスト・レポート・ハンドラーから Java™ レポート・エンジンに渡します。 すべての引数に値を指定する必要があります。デフォルト値を受け入れる位置ではすべて null キーワードを使用します。 これらの引数は、デフォルト値やコンストラクター関数によって設定された値をすべてオーバーライドします (TextReport 変数の作成を参照)。

エンジンが、ハンドラー内の関数を textReport.startReport() 関数の結果として呼び出すことはありません。 ヘッダーは、textReport.outputToReport() 関数の呼び出しの結果として印刷されます (outputToReport()を参照)。

COBOL 生成と Java 生成ではこの関数のシグニチャーは少し異なります。COBOL 用に生成するときはレポートをプリンターに直接送信できないため、COBOL 生成の場合、topOfForm 引数は使用されません。

構文

  textReport.startReport(
     fileName STRING? in, 
     topMargin INT? in, 
     bottomMargin INT? in,
     leftMargin INT? in,
     rightMargin INT? in, 
     pageLength INT? in, 
     topOfForm STRING? in)
textReport
TextReport 外部型に基づく変数の名前。
fileName
ファイルの名前。引用符で囲みます。このパラメーターが NULL 値の場合、出力は標準出力 (STDOUT) に送信されます。
COBOL 生成の場合、このファイル名で出力宛先を指定します。これは、生成対象のプラットフォームによって異なります。
表 1. startReport() の出力宛先
プラットフォーム 宛先
z/OS® バッチ、IMS™ BMP JCL で定義された DD 名
CICS® 遷移ファイル名
IMS/VS キュー名
topMargin
各ページの上部のブランク行の数を表す整数。このパラメーターが NULL 値の場合、 レポートはデフォルト値 3 を使用します。
bottomMargin
各ページの下部のブランク行の数を表す整数。このパラメーターが NULL 値の場合、 レポートはデフォルト値 3 を使用します。
leftMargin
各行の左側のスペースの数を表す整数。 このパラメーターが NULL 値の場合、レポートはデフォルト値 5 を使用します。
rightMargin
ワード・ラップ操作のためのデフォルトの右マージンを表す整数。 このパラメーターが NULL 値の場合、レポートはデフォルト値 132 を使用します。
pageLength
各ページの行数 (上部マージン、ヘッダー、トレーラー、および下部マージンを含む) を表す整数。このパラメーターが NULL 値の場合、レポートはデフォルト値 66 を使用します。
topOfForm
この引数は、Java 生成の場合にのみ使用できます。このストリングの先頭文字は、プリンターへの用紙送りの実行に使用されます。 このパラメーターのデフォルトはありません。用紙の先頭文字が必要な場合は、1 つ指定する必要があります。

次の例では、出力ファイル名および用紙の先頭文字以外 (標準 ASCII 用紙送り文字 0x0C を指定) のすべてでデフォルト値を使用して、レポート作成プロセスを開始します。Windows のディレクトリーのセパレーター文字は、EGL におけるエスケープ文字と同じであるため、ディレクトリー名の区切り文字としてダブル・バックスラッシュを使用するか、スラッシュを使用して、Java がローカル・プラットフォームに適したセパレーターに変換するようにします。

myReport TextReport = new TextReport();
...
myReport.startReport("C:/temp/reportFile.txt", 
  null, null, null, null, null, "¥u000C");

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