iSeries でのビルド・サーバーの始動

リモート・ビルド・サーバーは、iSeries® 上でジョブとして実行される、CCUBLDS という名前のプログラムです。 このサーバーは、tcp/ip ポートを listen します。始動すると、ジョブが取り消されるまで続けて 実行されます。次のコマンドは、ビルド・サーバーのジョブを開始するコマンドの例です。
SBMJOB CMD(CALL PGM(*LIBL/CCUBLDS) PARM('-p' '2600')) JOB(CCUBLDS) JOBQ(QSYS/QSYSNOMAX)

ここでは、サーバー・ポートは 2600 ですが、選択可能なポート番号を使用できます。 ビルド・サーバーは、ユーザー・プロファイルにアクセスするために許可された 管理者ユーザー ID で起動する必要があります。

iSeries リモート・ビルド・サーバーの検査

ビルド・サーバーが始動した後、適切に実行されていることを検査する 必要があります。準備ステップが実行される Windows ワークステーションで、以下を行います。
  1. com.ibm.etools.egl.distributedbuild というプラグインで、 プログラム ccubldc.exe が含まれるディレクトリーを見つけます。このディレクトリーを PATH 環境変数に追加します。
  2. コマンド・ラインから次のコマンドを実行します。
    ccubldc -h host@port -au userId -ap password -b id -r 37 -k 1252
    host
    iSeries ホスト・マシンの IP アドレス
    port
    ビルド・サーバーのポート番号
    userID
    prep クライアントが使用するユーザー ID
    password
    iSeries ホストでのユーザー ID のログイン・パスワード
    以下は、予想される応答例です。
    05/03/09 14:58:56 (c) Copyright, IBM Corp. 2001 Copyright (c) 2002 Rational Software Corporation 
    05/03/09 14:58:57 *** Success *** 
    05/03/09 14:58:57 Command: id 
    ****************** Build Script Output Follows ***************** 
    uid=926(USERID) gid=102(GROUPID) groups=102(GROUPID) 
    ****************** End Of Build Script Output ****************** 
    05/03/09 14:58:58 *--------------------------------------------------------

ビルド・サーバーから返されるメッセージの言語の設定

Windows 上のビルド・サーバーは、次の表にリストしているいずれかの言語でメッセージを返します。デフォルトは英語です。

言語 コード
ブラジル・ポルトガル語 ptb
中国語 (簡体字) chs
中国語 (繁体字) cht
英語 (米国) enu
フランス語 fra
ドイツ語 deu
イタリア語 ita
日本語 jpn
韓国語 kor
スペイン語 esp
英語以外の言語を指定するには、ビルド・サーバーを始動する前に、環境変数 CCU_CATALOG が英語以外のメッセージ・カタログに設定されていることを確認してください。必要な値の形式は以下のとおりです (1 行で指定します)。
  shared_resources¥eclipse¥plugins
  ¥com.ibm.etools.egl.distributedbuild_version¥executables¥ccu.cat.xxx
shared_resources
製品の共用リソース・ディレクトリー。例えば、Windows システムでは C:¥Program Files¥IBM¥SDP70Shared、または Linux システムでは /opt/IBM/SDP70Shared。 現在の製品をインストールする以前に EGL を含む前のバージョンの IBM® 製品をインストールして保持している場合は、 以前のインストールでセットアップした共用リソース・ディレクトリーを指定する必要があります。
version
インストールされているプラグインのバージョン。複数存在する場合は、旧バージョンを使用する理由がない限り、最新のバージョン番号を持つプラグインを使用してください。
xxx
希望する言語のコードで、前の表にリストされたコードの 1 つ。

セキュリティー・マネージャー

セキュリティー・マネージャーは、ビルド要求を送信するクライアントを認証するためにビルド・サーバーが使用するサーバー・プログラムです。

セキュリティー・マネージャー用環境の設定

セキュリティー・マネージャーは以下の Windows 環境変数を使用します。
CCUSEC_PORT
セキュリティー・マネージャーが listen するポートの数を設定します。デフォルト値は 22825 です。
CCUSEC_CONFIG
構成データが保存されるファイルのパス名を設定します。デフォルトは C:¥temp¥ccuconfig.bin です。このファイルが見つからない場合、セキュリティー・マネージャーがこのファイルを作成します。
CCU_TRACE
この変数が * に設定されている場合は、診断の目的でセキュリティー・マネージャーのトレースを開始します。

CLASSPATH 環境変数が、Rational® Business Developer で配布された EGLBATCHGEN.JAR ファイルを指していることを確認します。

セキュリティー・マネージャーの開始

セキュリティー・マネージャーを開始するには、次のコマンドを発行します。 このコマンドは長時間実行されるセキュリティー・マネージャー・プロセスのみを開始するため、このコマンドからは何も表示されません。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CcuSecManager

セキュリティー・マネージャーの構成

セキュリティー・マネージャーを構成するには、グラフィカル・インターフェースを備えた構成ツールを使用します。このツールを実行するには、次のコマンドを発行します。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CCUconfig

構成ツールが実行している場合は、「クライアント項目 (Client Items)」タブを選択し、ホスト名、ユーザー ID、およびパスワードの組み合わせを追加、更新、または削除します。 この 3 つの部分から成る定義は暗号化され、CCUSEC_CONFIG で指定されたファイルに入れられて永続ストレージに保持され、後続のセッションでも使用できるように記憶されます。


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