CICS での Web サービスの生成およびデプロイ

このトピックでは、z/OS® CICS® で Web サービスを生成およびデプロイする方法について説明します。関連する EGL ビルド・パーツのセットアップのほかに、CICS 定義 TRANSACTION、TCPIPSERVICE、および PIPELINE を設定する必要があります。

z/OS CICS での EGL サービスまたは Web サービスの要件の詳細については、『z/OS CICS 環境での EGL サービスまたは Web サービスの生成における特別な考慮事項』を参照してください。

以下の手順に従って、z/OS CICS に対して Web サービスを生成およびデプロイします。

  1. EGL サービス・パーツを作成します。
  2. EGL デプロイメント記述子で、タイプ CICSWS の共用可能プロトコルを追加します。キー・ストロークの詳細については、『共用可能プロトコルの作成および使用』を参照してください。
  3. 共用可能プロトコルで、以下の属性を設定します。
    transaction
    Web サービスが実行されるトランザクション (最小トランザクション作業域 (TWA) が 1024 バイト) の名前。このトランザクションは、後で CPIH トランザクションをコピーし、その TWA を 1024 バイトに設定して作成します。
    userID
    Web サービスが実行されるユーザー ID (オプション)。
  4. EGL デプロイメント記述子エディターの「Web サービス・デプロイメント」ページで、サービス・パーツを追加して、それを Web サービスとして生成します。キー・ストロークの詳細については、『デプロイメント記述子への Web サービス・デプロイメント情報の追加』を参照してください。
  5. デプロイメント記述子の「プロトコル」フィールドを CICSWS 共用可能プロトコルに設定します。
  6. デプロイメント記述子の「URI」フィールドを、サービスをデプロイする相対パスに設定します。デフォルトは /services/ServicePartName です。 ServicePartName はサービス・パーツの名前です。
  7. プロジェクトのビルド記述子で、以下のビルド記述子オプションを設定します。
    deploymentDescriptor
    共用可能プロトコルおよびサービス・パーツを追加した EGL デプロイメント記述子の名前。
    destDirectory
    生成される Web サービス・バインディング・ファイルおよび WSDL ファイルを受信するフォルダーを格納しているルート HFS ディレクトリー。destDirectory 値の例としては、/u/username/clients があります。CICS には、このディレクトリーに対する読み取りおよび書き込み権限がなければなりません。

    Web サービス・バインディング・ファイルは、実行時に SOAP メッセージを COBOL に変換するために必要です。

    destHost
    ビルド・サーバーが存在するターゲット・システムの名前または TCP/IP アドレス (数値) を指定します。
    destPassword
    出力がデプロイメント用に準備されるリモート・ビルド・サーバーにログオンする際に、EGL で使用するパスワードを指定します。
    destPort
    リモート・ビルド・サーバーがビルド要求を listen するポートを指定します。
    destUserID
    準備を実行するリモート・ビルド・サーバーにログオンするために、EGL が使用するユーザー ID を指定します。
    genDirectory
    生成済み出力 ファイル、制御ファイル、結果ファイルが格納されるディレクトリーの完全修飾パスを指定します。
    prep
    prep を YES に設定します。
    serverType
    serverType を CICS3.1 に設定します。
    system
    system を ZOSCICS に設定します。
  8. 両方のサービス・パーツを生成します。『EGL 生成およびデプロイメントの概要』で説明されているように、デプロイメント記述子を生成またはデプロイできます。
  9. CICS システム上で、Web サービス TRANSACTION を、CICSWS 共用可能プロトコルで指定した名前で定義します。
    1. CPIH トランザクションを、次のようなコマンドでコピーします。
      CEDA COPY TRANSACTION(CPIH) GROUP(DFHPIPE) AS(newName) TO(group)
      トランザクションの名前を newName に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
    2. トランザクションのコピーを編集し、TWA サイズを 1024 バイトに設定します。
  10. TCPIPSERVICE を定義します。
    1. 新規の TCPIPSERVICE を、次のようなコマンドで作成します。
      CEDA DEF TCPIPSERVICE(name) GROUP(group)
      新規の TCPIPSERVICE の名前を name に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
    2. Portnumber フィールドを 2001 から 65535 までの数値に設定します。
  11. Web サービス PIPELINE を定義します。
    1. サービス用に新規の PIPELINE を作成する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。
      CEDA DEF PIPELINE(name) GROUP(group)
      新規の PIPELINE の名前を name に対して使用し、グループの名前を group に対して使用します。
    2. Configfile フィールドを /u/cicsts31/pipelines/basicsoap11provider.xml に設定します。
    3. Shelf フィールドを destDirectory/provider/shelf に設定します。 destDirectorydestDirectory ビルド記述子オプションに使用した値です。
    4. Wsdir フィールドを destDirectory/provider に設定します。 destDirectorydestDirectory ビルド記述子オプションに使用した値です。
  12. グループを、次のコマンドを使用してインストールします。
    CEDA INSTALL GROUP(group)
    グループの名前を group に対して使用します。

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