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演習 2: EGL プログラムの作成および実行

この演習では、単純な EGL プログラムを作成および実行する方法を学習します。

  1. 「EGL」プロジェクトをクリックして選択します。
  2. 「ファイル」 > 「新規」 > 「EGL ソース・ファイル」とクリックします。 このファイルの内容を使用して、作業プログラム「Hello World」を生成します。 「新規 EGL ソース・ファイル」ウィンドウと、 すでに Hello¥EGLSource に 設定された「ソース・フォルダー」が開きます。
  3. パッケージ名を入力します (hello など)。 パッケージとは、フォルダーであると同時に、リソースを共有するファイルのグループを表す、統合した概念でもあります。 1 つのパッケージだけをプロジェクトで使用する場合は、これらの両方に同じ名前を使うことに何の問題もありません。
  4. 「EGL ソース・ファイル名」を入力します (helloMain など)。 EGL により。ファイル拡張子 .egl が 自動的に追加されます。 EGL ソース・ファイルには、すべてこの拡張子が必要となるためです。 ファイル、関数、変数、および他の名前について、EGL は規則に従って「キャメル・ケース」を使用することにも注意してください。 この表記法では、最初の文字以外は、 名前の各文字が大文字にされ (先頭文字を除く)、 文字間のスペースは省略されます。 これにより、内容を文書化するために、 長くて複雑な名前を使用することができます。
    項目が入っている「新規 EGL ソース・ファイル」ウィンドウ
  5. 「終了」をクリックします。
  6. ワークベンチに、新しい helloMain.egl ファイルが EGL エディターで表示されます。 コード行 package hello; には、 すでにユーザー用のパッケージ名が含まれていますので、注意してください。
  7. //ここに EGL ソース・ファイルのコンテンツを挿入する」と表示されているテキストを強調表示して、それを次のコード行とまったく同じものに置き換えます。
    program helloMain type BasicProgram

    EGL アプリケーションの要素構造を下に進むと、プログラムはパッケージの下にあります。 多くの場合、これは 1 つのビジネス問題に対するソリューションを表します。 EGL にはさまざまなタイプのプログラムがありますが、BasicProgram が最も単純です。

    プログラム名は、EGL ファイル名から .egl 拡張子を除いたものに 一致させる必要があります。 ファイル名を helloMain.egl とした場合、プログラム名は helloMain としなくてはなりません。ほとんどの場合、EGL は大文字/小文字の区別をしません。しかしプログラム (および生成可能パーツ と呼ばれる他の主要なタイプの EGL パーツ) では、プログラム名の大文字小文字はファイル名の大文字小文字と一致しなければなりません。

  8. ブランク行はそのままにして、新しい行に (一般的なスタイルに従う場合はインデントします)、次のコードを入力します。
      function main()
    プログラムは 1 つ以上の関数から構成されています。関数は、EGL ロジックの基本的なビルディング・ブロックであるアトムに似ています。 すべての関数宣言の後に括弧が続きます。場合によって、関数との間で受け渡されるデータが、この括弧の中に入ります。 すべてのプログラムにおいて、必要な main() 関数は 1 つだけです。
  9. 新しい別の行に (再度インデントされます)、次の内容を入力します。
    writeStdOut("Hello, Cleveland!");
    このようにして、関数はその実際の作業を実行します。 この場合、この関数によって 別の関数 writeStdOut() が呼び出されます。 この関数は、sysLib という 名前のライブラリーに存在します。 このライブラリーは、EGL から無料で入手できる、 関数のシステム・ライブラリーです。 この関数は、どの EGL 関数からでも呼び出せます。 ほとんどの場合 (まれな例外に関しては、あとで説明します)、EGL が 関数を検出することができるよう、 ライブラリーに明示的に指示する必要はありません。

    writeStdOut() 関数は、単一の引数 (括弧に囲まれたデータの断片) を持ちます。 この場合、引数は文字による リテラル文字列になり、writeStdOut() の ジョブは、EGL が 標準出力の出力先であると認識する行すべてに対して、 自動的にこの文字列を表示するというジョブになります。 デフォルトで、この場所はワークベンチのコンソール・ウィンドウになります。 このウィンドウは、デフォルト・ワークベンチ画面の右下にあるタブの 1 つに関連付けられています。

    完結した 1 文を表すコードの行は、セミコロンで終わります。

  10. 別の新しい行に、現在のインデントの状態で、 次の内容を入力します。
    end
    EGL は、この end ステートメントの参照先が main() 関数宣言であると判断します。 したがって、このステートメントと宣言とのインデントが 一致している必要があります。 他の言語が、中括弧またはその他の関数を使用して コード・ブロックをマークするのに対して、EGL は 自然言語に近いので、単に end という語を ブロックの開始点に一致させます。
  11. その後、別の新しい行に、現在のインデントの状態で、次の内容を入力します。
    end
    ここでも EGL は、 この endprogram 宣言に 戻って参照していると判断し、その開始宣言のインデントと一致させます
  12. CTRL+S を押してファイルを保管します。 完成したプログラムは、次の例のようになります。
    完成した EGL プログラム
  13. CTRL+G を押します。 CTRL + G で、ネイティブ言語バージョンのファイルが生成されます。 この場合、EGL は Java™ バージョンで EGL プログラムを生成します。 生成結果は、デフォルト・ワークベンチ構成でエディターのすぐ下にあるタブ付きウィンドウに表示されます。 「EGL 生成結果」ビューは、次のようになります。
    「EGL 生成結果」ビューには、プロジェクトがエラーを生成しなかったことが
示されます。

    「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、Hello¥Java Resources¥hello¥helloMain.java ファイルが表示されるようになりました。 エディターで 内容を表示する場合には、ファイル名をダブルクリックしてください。 1 行の EGL 関数から生成された結果の Java コードが、 数多く表示されます。

  14. 「ナビゲーター」ビューで、 ファイル名「Hello¥Java Resources¥hello¥helloMain.java」を 右クリックして表示されるオプション・ウィンドウ において、「実行」 > 「Java アプリ ケーション」とクリックします。
  15. しばらくすると、「コンソール」ビューのタブの文字が太字に変わります。 これは、メッセージが存在することを表しています。
  16. 「コンソール」ビューのタブをクリックして、このビューに切り替えます。 「コンソール」ビューには、プログラムからのメッセージが表示されます。
    メッセージ「Hello, Cleveland!」が表示された「コンソール」ビュー
「コンソール (Console)」ビューのメッセージが、この単純なプログラムが動作したことを示しています。
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