sessionBeanID

sessionBeanID ビルド記述子オプションは、J2EE デプロイメント記述子内の既存のセッション要素の名前を識別します。環境エントリーは、以下のように実行する場合にセッション要素に配置されます。
sessionBeanID ビルド記述子オプションは、以下の場合に便利です。
  1. Java ラッパーを、EJB セッション Bean とともに生成する。EJB プロジェクトのデプロイメント記述子 (ファイル ejb-jar.xml) では、EGL は、環境エントリーを使用せずにセッション要素を作成します。

    EJB セッション Bean およびセッション要素の名前は両方とも、以下のように指定されます。

      ProgramnameEJBBean

    Programname は、EJB セッション Bean を介してデータを受信するランタイム・プログラムの名前です。名前の中の最初の文字は大文字で、そのほかの文字は小文字です。

    この例では、プログラムの名前は ProgramA で、セッション要素および EJB セッション Bean の名前は ProgramaEJBBean です。

  2. EJB セッション Bean を生成した後、Java プログラム自体を生成します。ビルド記述子オプション genProperties が YES に設定されているため、EGL は J2EE 環境エントリーを、ステップ 1 で確立されたデプロイメント記述子、およびセッション要素の中に生成します。
  3. ProgramB を生成します。これは、ProgramA に対するヘルパー・クラスとして使用される Java プログラムです。system および genProject の値は、ステップ 2 で使用されたものと同じです。また、環境エントリーを生成し、sessionBeanID をセッション要素の名前に設定します。

    sessionBeanID を使用すると、EGL によって、ステップ 2 で作成されたセッション要素の中に 2 番目のプログラム用の環境エントリーが入れられます。具体的には、セッション要素 ProgramaEJBBean の中に配置されます。

後述のデプロイメント記述子の部分では、EGL は、ProgramA が生成されたステップ 2 で環境エントリー vgj.nls.codevgj.nls.number.decimal を作成しました。ただし、エントリー vgj.jdbc.default.database は ProgramB によってのみ使用されます。これは、ステップ 3 で次のように作成されました。

<ejb-jar id="ejb-jar_ID">
  <display-name>EJBTest</display-name>
  <enterprise-beans>
    <session id="ProgramaEJBBean">
      <ejb-name>ProgramaEJBBean</ejb-name>
      <home>test.ProgramaEJBHome</home>
      <remote>test.ProgramaEJB</remote>
      <ejb-class>test.ProgramaEJBBean</ejb-class>
      <session-type>Stateful</session-type>
      <transaction-type>Container</transaction-type
      <env-entry>
       <env-entry-name>vgj.nls.code</env-entry-name>
       <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type>
       <env-entry-value>ENU</env-entry-value>
      </env-entry>
      <env-entry>
       <env-entry-name>vgj.nls.number.decimal</env-entry-name>
       <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type>
       <env-entry-value>.</env-entry-value>
      </env-entry>
      <env-entry>
       <env-entry-name>vgj.jdbc.default.database</env-entry-name>
       <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type>
       <env-entry-value>jdbc/Sample</env-entry-value>
      </env-entry>
   </session>
  </enterprise-beans>
</ejb-jar>                  

セッション要素は、環境エントリーを追加する前に、デプロイメント記述子内に置く必要があります。セッション要素は Java ラッパーの生成中に作成されるため、関連プログラムを生成する前に Java ラッパーを生成することをお勧めします。

以下のケースでは、プログラムは EJB プロジェクトに生成されますが、環境エントリーは、デプロイメント記述子内ではなく、J2EE 環境ファイル内に配置されます。

EJB プロジェクトの場合、環境エントリー名 (例えば vgj.nls.code) は、セッション要素ごとに 1 回のみ表示されます。環境エントリーが既に存在している場合、EGL は、新規のエントリーを作成する代わりに、エントリーのタイプと値を更新します。

EGL が環境エントリーをデプロイメント記述子から削除することはありません。

sessionBeanID に対するデフォルト値はありません。


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