IBM® i 上の EGL 生成 COBOL プログラムからの SOAP サービスへのアクセスには、特別な考慮事項が適用されます。
ランタイム・アーキテクチャーの概要については、『EGL での SOA サポート』を参照してください。
COBOL と Java™ を統合するには、IBM i システムにおいて以下の前提条件が満たされている必要があります。
EGL デプロイメント記述子を生成またはデプロイするとき、EGL は CopyiSeriesJNILibs.xml と
呼ばれる Ant スクリプトを作成し、その Ant スクリプトを genDirectory ビルド
記述子オプションで指定されたディレクトリー内に置きます。この Ant スクリプトは、EGL ランタイム JAR ファイルおよび必要な WSDL ファイルを、選択されたディレクトリーにコピーします。
コピーされたファイルは、さらに IBM i システムにコピーされます。
genDirectory ビルド記述子オプションで指定されたディレクトリーが、IBM i システムからマップされたドライブである場合、JAR ファイルは、IBM i システムに直接コピーされます。
これを開始する最も簡単な方法は、以下のステップに従ってワークベンチから開始する方法です。
- ワークベンチで、Ant スクリプト (CopyiSeriesJNILibs.xml) を見つけます。
- このファイルを右クリックして、とクリックします。
このスクリプトを使用して、ターゲット・ディレクトリーの必須引数を入力することができます。
このスクリプトでは、次の 3 つの引数を使用することができます。
- -DtargetDir=d:¥localiseries
- これはターゲット・ディレクトリーです。
この引数にはデフォルトはありません。
Ant スクリプトはこの引数がないと実行されません。
- -DprocessJars=true
- この引数でスクリプトが JAR ファイルをコピーします。
この引数がないと JAR ファイルはコピーされません。この引数を使用して、JAR ファイルを一度コピーすれば、それ以降の同じ処理にかかる時間を節約できます。Ant スクリプトは変更されたファイルのみをコピーするため、ターゲット・ディレクトリーが IBM i のマップされたドライブである場合には、この引数を変更する必要はありません。
つまり、JAR ファイルは常に最新に保たれるということです。
- -DskipWsdl=true
- この引数で、スクリプトが WSDL ファイルのコピーをスキップします。
この引数がないと、WSDL ファイルは JAR ファイルと同様にコピーされます。
ご使用の EGL デプロイメント記述子を生成したときに、EGL は SystemDefault.properties ファイルも作成します。
このファイルの目的は、IBM i システム上の
/QIBM/UserData/Java400 ディレクトリーにあるメイン・ファイルの SystemDefault.properties を変更するときに、テンプレートとして使用されることにあります。
JAR_HOME_DIR の設定を変更して、Ant スクリプトで指定したターゲット・ディレクトリーに
一致させる必要があります。
SystemDefault.properties ファイルには、以下の 2 つのプロパティーが含まれます。
- java.class.path=JAR_HOME_DIR:JAR_HOME_DIR/lib/axis.jar:JAR_HOME_DIR/lib/axis-ant.jar:JAR_HOME_DIR/lib/commons-discovery-0.2.jar:JAR_HOME_DIR/lib/jaxrpc.jar:JAR_HOME_DIR/lib/saaj.jar:JAR_HOME_DIR/lib/wsdl4j-1.5.1.jar:JAR_HOME_DIR/lib/commons-logging-1.0.4.jar:JAR_HOME_DIR/libfda7.jar:JAR_HOME_DIR/lib/eglwsdl.jar
- user.timezone=EDT