Java で使用されるビルド記述子オプション

ビルド記述子パーツは生成プロセスを制御します。ビルド記述子オプションは、EGL 出力の生成および準備の方法を指定し、ビルド記述子オプションのサブセットによって他のビルド・パーツを 生成プロセスに組み込むことができます。

次の 2 つの表に、Java™ で使用できるすべてのビルド記述子オプションをリストします。 これらの表に示されたビルド記述子オプションは、Java 生成で使用されるものに限定されています。 使用可能なすべてのオプションのリストについては、ビルド記述子オプションの概要を参照してください。 COBOL 生成で使用されるオプションについては、COBOL と併用するビルド記述子オプションを参照してください。
表 1. ビルド記述子オプションのプラットフォーム別の依存性
ビルド記述子オプション Java で使用 Java iSeries® で使用
bidiConversionTable はい はい
bidiRuntime はい いいえ
birtEngineHome はい はい
blanksAsZero はい はい
buildPlan はい はい
byteArrayOperationsForStructuredRecords はい はい
cachePreparedStatements はい はい
checkNumericOverflow はい はい
cicsj2cTimeout はい はい
commentLevel はい はい
currencyLocation はい はい
currencySymbol はい はい
dbContentSeparator はい はい
dbms はい はい
decimalSymbol はい はい
defaultDateFormat はい はい
defaultMoneyFormat はい はい
defaultNumericFormat はい はい
defaultServiceTimeout はい いいえ
defaultTimeFormat はい はい
defaultTimeStampFormat はい はい
deploymentDescriptor はい はい
destDirectory はい はい
destHost はい はい
destPassword はい はい
destPort はい はい
destUserID はい はい
eliminateSystemDependentCode はい はい
enableJavaWrapperGen はい はい
genDataTables はい はい
genDirectory はい はい
genFixedLengthSqlLike はい はい
genFormGroup はい いいえ
genHelpFormGroup はい いいえ
genProject はい はい
genProperties はい はい
genResourceBundle はい はい
genVGUIRecords はい はい
includeLineNumbers はい はい
initIORecordsOnCall はい はい
initNonIODataOnCall はい はい
j2ee はい はい
j2eeLevel はい はい
linkage はい はい
msgTablePrefix はい はい
nextBuildDescriptor はい はい
prep はい はい
prepareAllSQLStatements はい はい
preparedStatementCacheSize はい はい
programPackageName はい はい
resourceAssociations はい はい
resourceBundleLocale はい はい
secondaryTargetBuildDescriptor はい はい
separatorSymbol はい はい
serverType はい はい
sessionBeanID はい はい
spacesZero はい はい
sqlAccessColumnsAsBytes はい はい
sqlCommitControl はい はい
sqlDB はい はい
sqlID はい はい
sqlJDBCDriverClass はい はい
sqlJNDIName はい はい
sqlPassword はい はい
sqlSchema はい はい
sqlValidationConnectionURL はい はい
storeJSFRecordAsBytes はい はい
synchOnTrxTransfer はい はい
system はい はい
targetNLS はい はい
tempDirectory はい はい
truncateExtraDecimals はい はい
useCurrentSchema はい はい
userMessageFile はい はい
v60DecimalBehavior はい はい
v60NumWithCharBehavior はい はい
v60NumWithCharBehavior はい はい
v60NumWithDateBehavior はい はい
v71AddBehavior はい はい
vagCompatibility はい はい
validateBlankDateFields あり はい
validateSQLStatements はい はい
wrapperCompatibility はい はい
wrapperJNDIPrefix はい はい
wrapperPackageName はい はい
表 2. ビルド記述子オプションの説明およびデフォルト値
ビルド記述子オプション デフォルト値 説明
bidiConversionTable デフォルト値なし アラビア語文字またはヘブライ語文字を含むリテラルを処理するために必要な双方向変換テーブルを識別します。
bidiRuntime デフォルト値なし アプリケーションに関連付けられた、書式グループのフィールドに対する双方向の振る舞いを コントロールするオプションが含まれている双方向ランタイム・ファイルを識別します。
birtEngineHome デフォルト値なし ビジネス・インテリジェンスおよびレポート作成ツール (BIRT) のレポート・エンジンのロケーションを識別します。
blanksAsZero NO テキスト変数を数値変数に割り当てるか、テキスト変数を数値変数と比較したときの動作を制御します。
buildPlan YES 生成処理中にビルド計画を作成するかどうかを指定します。
byteArrayOperationsForStructuredRecords 0 (パフォーマンスを向上させるには、1 に設定する必要があります) 生成された Java コードによって構造化レコード内のフィールドがどのように扱われるかを定義することにより、一部のケースでパフォーマンスを向上させます。
cachePreparedStatements NO 接続で使用されるすべての PreparedStatements をキャッシュに入れるかどうかを指定します。
checkNumericOverflow YES 生成されたコードが数値オーバーフローを検査するかどうかを指定します。
cicsj2cTimeout 30000 cso.cicsj2c.timeout Java ランタイム・プロパティーに値を割り当てます。このプロパティーは、プロトコル CICSJ2C を使用する呼び出しにおいて、タイムアウトが発生するまでの時間をミリ秒単位で指定します。
commentLevel 1 出力ソース・コードに、EGL システム・コメントをどの程度含めるかを指定します。
currencyLocation NONE 通貨の値を表すストリングでの通貨記号の位置を指定します。

Java の場合、vgj.nls.currency.location Java ランタイム・プロパティーへの文字の割り当ても行います。

currencySymbol vgj.nls.code Java ランタイム・プロパティーに関連付けられているロケールによって決まります。 1 から 3 文字で構成される通貨記号を指定します。

Java の場合、vgj.nls.currency Java ランタイム・プロパティーへの文字の割り当ても行います。

dbContentSeparator | リレーショナル・データベースの表からデータをロードまたはアンロードするために使用するファイルで、複数のフィールドを区別するために使用する文字を指定します。
dbms DB2® 生成されたプログラムがアクセスするデータベースのタイプを指定します。
decimalSymbol vgj.nls.code Java ランタイム・プロパティーに関連付けられているロケールによって決まります。 小数部標識として使用する記号を指定します。

Java の場合、vgj.nls.number.decimal Java ランタイム・プロパティーへの文字の割り当ても行います。

defaultDateFormat デフォルト値なし strLib.defaultDateFormat の実行時の初期値を制御します。

Java の場合、vgj.default.dateFormat Java ランタイム・プロパティーを設定することによって、strLib.defaultDateFormat の値を間接的に制御します。

defaultMoneyFormat デフォルト値なし strLib.defaultMoneyFormat システム変数の実行時の初期値を制御します。

Java の場合、vgj.default.moneyFormat Java ランタイム・プロパティーを設定することによって、strLib.defaultMoneyFormat の値を間接的に制御します。

defaultNumericFormat デフォルト値なし strLib.defaultNumericFormat システム変数の実行時の初期値を制御します。

Java の場合、strLib.defaultNumericFormat Java ランタイム・プロパティーを設定することによって、strLib.defaultNumericFormat の値を間接的に制御します。

defaultServiceTimeout デフォルト値なし サービス呼び出しと応答間の有効な最大ミリ秒数を指定します。
defaultTimeFormat デフォルト値なし strLib.defaultTimeFormat システム変数の実行時の初期値を制御します。

Java の場合、vgj.default.timeFormat Java ランタイム・プロパティーを設定することによって、strLib.defaultTimeFormat の値を間接的に制御します。

defaultTimeStampFormat デフォルト値なし strLib.defaultTimeStampFormat システム変数の実行時の初期値を制御します。

Java の場合、vgj.default.timestampFormat Java ランタイム・プロパティーを設定することによって、strLib.defaultTimeStampFormat の値を間接的に制御します。

deploymentDescriptor デフォルト値なし EGL デプロイメント記述子の名前を含みます。 この記述子は、サービスを呼び出す 論理ユニット (プログラム、ライブラリー、ハンドラー、またはサービス) 生成時にサービス・バインディング詳細を指定するのみでなく、サービス生成時にもサービス・バインディング詳細を指定します。
destDirectory destHost が指定されている場合は、デフォルトのディレクトリーは Build Server が開始されたのと同じディレクトリーです。 destHost が指定されていない場合は、デフォルトは genDirectory オプションによって決定されます。 準備の出力を保存するディレクトリーの名前を指定します。
destHost デフォルト値なし ビルド・サーバーが存在するターゲット・システムの名前または TCP/IP アドレス (数値) を指定します。
destPassword デフォルト値なし 準備を実行するシステムにログオンするために EGL が使用するパスワードを指定します。
destPort デフォルト値なし リモート・ビルド・サーバーがビルド要求を listen するポートを指定します。
destUserID デフォルト値なし 準備を実行するシステムにログオンするために、EGL が使用するユーザー ID を指定します。
eliminateSystemDependentCode YES ターゲット・システムで決して実行されないコードを 、EGL 生成プログラムに無視させるかどうかを指定します。
enableJavaWrapperGen YES (すべて許可) プログラム生成の試行時に、プログラム、Java ラッパー・クラス、および関連する EJB セッション Bean のコンポーネントをすべて生成できるか、一部のみを生成できるかを指定します。
genDataTables YES 生成しているプログラムで参照されるデータ・テーブルを生成するかどうかを指定します。
genDirectory デフォルト値なし 生成済み出力ファイルと準備状況ファイルが格納されるディレクトリーの完全修飾パスを指定します。
genFixedLengthSqlLike NO 値の型が CHAR、MBCHAR、または UNICODE の場合に、SQL LIKE 文節で使用されるホスト値が、固定長の値に準拠するために末尾ブランクを含んでいるかどうかを示します。
genFormGroup YES 生成されるプログラムの使用宣言で参照される書式グループを生成するかどうかを示します。
genHelpFormGroup YES 生成されるプログラムの使用宣言で参照されるヘルプ書式グループを生成するかどうかを示します。
genProject デフォルト値なし Java 生成の出力をワークベンチ・プロジェクトに格納し、Java ランタイムのセットアップに必要なタスクを自動化します。
genProperties NO 生成される Java ランタイム・プロパティーがある場合には、その種類を指定します。 また、リンケージ・プロパティー・ファイルを生成するかどうかを指定することもあります。
genResourceBundle YES Java リソース・バンドルを生成するかどうかを指定します。
genVGUIRecords YES Web トランザクションの converse または show ステートメントで参照される VGUI レコードを生成するかどうかを指定します。
includeLineNumbers NO Java ランタイム・エラー・メッセージにエラーの行番号を含めるかどうかを指定します。
initIORecordsOnCall YES 呼び出し先プログラムの IO レコードをいつ初期化するかを指定します。
initNonIODataOnCall YES 呼び出し先プログラムの非 IO レコードとプリミティブ変数をいつ初期化するかを指定します。
j2ee NO JEE 環境で動作する Java プログラムを生成するかどうかを指定します。
j2eeLevel デフォルト値なし EGL Web サービス、JSF アプリケーション、またはエンタープライズ JavaBean がデプロイされるアプリケーション・サーバーの Java Enterprise Edition のレベルを指定します。
linkage デフォルト値なし 生成の特徴を説明するリンケージ・オプション・パーツの名前が含まれます。
msgTablePrefix デフォルト値なし VGUI レコード Bean のみを生成する場合、VGUI レコード Bean 内に格納されるメッセージ・テーブルの接頭部を指定します。
nextBuildDescriptor デフォルト値なし チェーン内の次のビルド記述子を指定します。
prep YES 生成が正常に完了したときに EGL で準備を開始するかどうかを指定します。
prepareAllSQLStatements NO EGL が SQL ステートメントを実行するために使用する JDBC オブジェクトの種類を制御します。
preparedStatementCacheSize 100 cachePreparedStatements ビルド記述子オプションが YES に設定されている場合にランタイム・キャッシュに保持する準備済みステートメントの数を指定します。この値は、vgj.jdbc.pstmt.cache.size Java ランタイム・プロパティーに割り当てられます。
programPackageName デフォルト値なし プログラム生成時に EGL で生成された出力を受け取る Java パッケージに名前を付けます。
resourceAssociations デフォルト値なし ターゲット・プラットフォーム上のファイル/キューとレコード・パーツとを関連付けるリソース関連パーツ名を指定します。
resourceBundleLocale デフォルト値なし Web トランザクションで使用される VGUI レコードまたはメッセージ・テーブルに対して生成されるリソース・バンドルの名前に含める Java ロケールを指定します。
secondaryTargetBuildDescriptor デフォルト値なし (他の環境のために対象とされる) 他のコードが、 同一の生成要求で生成されているとき、Web アプリケーション・サーバーに配置されているコードの生成を導く ビルド記述子を指定します。
separatorSymbol vgj.nls.code Java ランタイム・プロパティーに関連付けられているロケールによって決まります。 数値の千の位と百の位の間に挿入する文字を指定します。

Java 生成の場合は、これが、vgj.nls.number.separator Java ランタイム・プロパティーの生成値を指定します。

serverType デフォルト値なし 出力が配置される Web サーバーのタイプを識別します。
sessionBeanID デフォルト値なし J2EE デプロイメント記述子内のセッション要素の名前を指定します。
spacesZero NO スペースが埋め込まれている数値フィールドを処理する特別なコードを、生成されるプログラムに含めるかどうかを指定します。
sqlAccessColumnsAsBytes NO DB2 データベースからの列値を、Java オブジェクトの構成に使用するのではなく SQL レコードにバイトとして直接コピーするかどうかを指定します。 値が YES の場合、パフォーマンスは向上しますが、効果は一部のケースに限られます。
sqlCommitControl デフォルト値なし vgj.jdbc.default.database.commitControl Java ランタイム・ プロパティーに値を割り当てます。このプロパティーは、デフォルトのデータベースに変更を行うたびに、コミットを 実行するかどうかを指定します。
sqlDB デフォルト値なし 生成したプログラムで使用するデフォルト・データベースを指定します。
sqlID デフォルト値なし ユーザー ID を指定します。このユーザー ID は、生成時に SQL 文を検証する際、または Java ランタイムでデータベースと接続するために使用されます。
sqlJDBCDriverClass デフォルト値なし ドライバー・クラスを指定します。このドライバー・クラスは、生成時に SQL 文を検証する際、または J2EE 以外の環境にある Java ランタイムでデータベースと接続するために使用されます。
sqlJNDIName デフォルト値なし J2EE で実行される、生成された Java プログラムで使用するデフォルト・データベースを指定します。
sqlPassword デフォルト値なし パスワードを指定します。このパスワードは、生成時に SQL 文を検証する際、または Java ランタイムでデータベースと接続するために使用されます。
sqlSchema デフォルト値なし vgj.jdbc.schema Java ランタイム・プロパティーを 設定します。
sqlValidationConnectionURL デフォルト値なし URL を指定します。この URL は、生成時に SQL 文を検証する際に、データベースと接続するために使用されます。
storeJSFRecordAsBytes NO EGL がセッション・スコープのストレージにレコード (またはレコード配列) をバイトとして保存するか、オブジェクトとして保存するかを指定します。
synchOnTrxTransfer NO 以下の種類のプログラムの 1 つが transfer to transaction ステートメントを実行するときに、コミット点を発生させるかどうかを指定します。
  • Java 環境にあるメインプログラム
system デフォルト値なし 生成のターゲットのプラットフォームを指定します。このオプションは必須です。
targetNLS 生成を実行するワークステーションのロケールに基づきます。 ランタイムのメッセージを識別するために使用する各国語コードを指定します。
tempDirectory デフォルト値なし EGL が次の 2 種類のファイルを置くロケーションを、指定します。EGLSDK 使用時に作成される中間 表現 (IR) ファイル、および VGWebTransaction プログラムまたは VGUIRecord の生成時に作成される JSP ファイル。
truncateExtraDecimals YES 数値の小数点以下の追加の桁を、代入時に切り捨てるかどうかを指定します。
useCurrentSchema NO sqlLib.currentSchema の内容を SQL 表名の前に付加 できるようにします。
userMessageFile デフォルト値なし ユーザーが作成またはカスタマイズしたメッセージを含むプロパティー・ファイルを指定する vgj.messages.file Java ランタイム・プロパティーの生成値を指定します。
v60DecimalBehavior vagCompatibility によって異なる 偶数の長さの DECIMAL 変数、MONEY 変数、または PACF 変数の精度を制御します。
v60NumWithCharBehavior vagCompatibility によって異なる CHAR 変数を使用する割り当てと比較におけるその他すべての数値変数と同じ方法で NUM 変数を処理するかどうかを示します。
v60NumWithDateBehavior NO NUM フィールドから DATE フィールドへの代入の動作が、EGL バージョン 6 で有効だった動作に準拠しているかどうかを指定します。
v60SQLNullableBehavior vagCompatibility によって異なる 変数に NULL 値を割り当てた場合の EGL の動作方法を指定します。
v71AddBehavior NO 特定のケースにおいて、式の代入先となる変数の型によって正符号 (+) の機能を決定するかどうかを指定します。
vagCompatibility NO 生成プロセスにおいて特殊なプログラム構文の使用を許可するかどうかを示します。
validateBlankDateFields YES dateFormat プロパティーがテキスト書式のフィールドに対して有効になっているにもかかわらずユーザーがそのフィールドをブランクに設定した場合にエラーと見なすかどうかを指定します。
validateSQLStatements NO 生成時に SQL 文をデータベースと突き合わせて検証するかどうかを示します。
wrapperCompatibility CURRENT 手書きの Java コードとともに使用するラッパーが、最初は VisualAge® Generator 4.5、EGL 5.x、または EGL 6.x によって生成されていた場合に、そのラッパーを再生成する方法を示します。
wrapperJNDIPrefix デフォルト値なし 生成済みセッション Bean のすべての JNDI 名に追加される 接頭部を指定します。
wrapperPackageName デフォルト値なし Java ラッパーの生成先のパッケージを指定します。

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