EJB 3.0 から UML への変換の構成

変換で予想どおりの出力を生成するために使用する情報を指定するには、構成のガイドをする新規変換構成ウィザード変換構成エディターを使用します。
このタスクについて

変換構成は、ファイル名拡張子 .tc を持ち、変換が予想通りの出力を生成するために使用する情報が含まれます。また、変換構成には、 特定のタイプの変換に固有の情報も含まれています。既存の変換構成を編集するには、ワークスペース・リソースを示すビューで変換構成ファイルをダブルクリックし、変換構成エディターを開きます。

変換構成ファイルに関する作業を簡略化するには、変換する要素を含むプロジェクトに構成ファイルを保管します。

  1. 作業しているビューに応じて、以下のステップのいずれかを実行します。
    • 「パターン・エクスプローラー」ビューで変換を右クリックし、「新規構成」をクリックします。
    • その他のビューで、「ファイル」 > 「新規」 > 「変換構成」をクリックします。「変換構成」がメニュー項目でない場合は、「ファイル」 > 「新規」 > 「その他」 > 「変換」 > 「変換構成」をクリックします。
  2. 構成の詳細を指定します。新規変換構成ウィザードの「構成名および変換の指定」ページで、以下のステップを完了します。
    1. 名前フィールドに、構成の名前を指定します。
    2. 構成ファイル宛先フィールドで、変換構成ファイルの宛先を指定します。宛先は、現行ワークスペース内の相対パスです。完全修飾プロジェクト名またはフォルダー名を指定できます。プロジェクト内のフォルダーを指定する場合は、フォルダー名の前に接頭部としてスラッシュ (/) を付ける必要があります。
    3. 変換リストから変換を選択します。
      注: インストールされていても使用可能になっていない変換を表示するには、すべての変換の表示をクリックします。 変換は、このリストに表示するには、機能にバインドする必要があります。
  3. プロトコル」セクションでモデリング・プロトコルを指定します。これは、設計規約管理プロトコル (DCMP) とも呼ばれています。選択する値によって、変換のソースとターゲットを同期するかどうかが決定されます。
    • ソース・モデルが基本技術成果物の場合は、概念を選択します。 ソース・モデルへの変更はすべてターゲット・モデルに波及します。
    • ソース成果物が表すアーキテクチャーがターゲットとは独立して発展する場合は、「調整」を選択します。このオプションを選択すると、ソースとターゲットの比較や変更の調整に利用できる 後方変換を使用できるようになります。また、他のチームによって該当のアーキテクチャーが 実装、開発、または保守される場合にも、このオプションを選択することができます。
      注: このオプションを選択すると、「メイン」ページの「後方変換」セクションで、追加のプロパティーが使用可能になります。 一部の変換では、変換構成エディターで追加のページが使用可能になります。 後方変換の構成について詳しくは、下の関連リンクを参照してください。
  4. 「次へ」をクリックします。
  5. 変換のソース要素とターゲット要素を指定します。有効なソース要素とターゲット要素のリストについては、この変換に関する関連概念のトピックを参照してください。 「ソースとターゲット」ページで、以下のステップを実行します。
    1. 選択済みソース」ペインで、変換対象の変換用にソース要素を選択します。
    2. 選択済みターゲット」ペインで、変換出力の宛先を選択します。出力の新規の宛先を作成するには、ターゲット・コンテナーの作成をクリックします。
  6. 「終了」をクリックします。 変換構成エディターが開くと、構成の内容が表示されます。
  7. この変換に固有のコード生成プロパティーの値を指定します。「メイン」ページで、以下の 1 つ以上のステップを実行します。
    • Java™ getter メソッドおよび setter メソッドを UML 操作に変換するには、「Java の各 getter メソッドおよび setter メソッドに対し、UML 操作を生成」を選択します。 変換の実行時に、 Java getter および setter の UML 操作をターゲット UML モデルに表示しない場合は、このチェック・ボックスは選択しないでください。

      このオプションによって、後方変換の「getter と setter メソッドを生成」オプションと同じ変換プロパティーが変更されます。 チェック・ボックスのどちらか一方かを選択すると、他方のチェック・ボックスはクリアしたことになります。 後方変換を実行する際には Java getter および setter を生成し、前方変換を実行する際には Java getter および setter の UML 操作をターゲット UML モデルに表示しない場合は、このチェック・ボックスをクリアしてください。

    • ソース Java プロジェクト内の Java パッケージごとに、変換によって、ターゲット UML モデル内にフラット UML パッケージ構造を生成するには、 「各 Java パッケージに対するフラット UML パッケージの生成」チェック・ボックスを選択します。 このチェック・ボックスを選択しない場合は、変換時に階層パッケージ構造が生成されます。

      変換ターゲットが既存の UML モデルである場合、ターゲット・モデルと同じパッケージ構造を指定してください。これにより、ターゲット・モデルと変換によって生成された一時モデル間で解決する必要のある差異の数を減らします。

      例えば、ソース Java プロジェクトにクラス a.b.Y および a.b.c.Z が含まれているとします。 このチェック・ボックスを選択した場合、変換によって UML パッケージ a.b および a.b.c が生成されます。 これらのパッケージは階層になっていません。 UML クラス Y は UML パッケージ「a.b」内に作成され、UML クラス Z は、UML パッケージ 「a.b.c」内に作成されます。変換によりフラット・パッケージ構造を生成させるようにした場合は、UML パッケージ a が作成されます。UML パッケージ b は UML パッケージ a 内に作成され、UML パッケージ c は UML パッケージ b 内に作成されます。また、UML クラス Z はパッケージ c 内に作成され、UML クラス Y はパッケージ b 内に作成されます。

    • Java フィールドの UML 属性に UML 関連を生成するには、「各 Java フィールドに対する UML 関連の生成」チェック・ボックスを選択します。 変換でターゲット UML モデルが検査され、関連関係の一部をなす Java フィールドに関連関係が作成されます。 Java フィールドが UML 関連の一部でない場合、変換によって UML 属性が作成されます。 視覚化型およびプリミティブ型もダイレクト関連として表示する場合は、対応するチェック・ボックスを選択します。
    • 変換でデプロイメント記述子の情報を使用して UML 要素およびステレオタイプが生成されるように指定するには、「UML 要素を生成するのにデプロイメント記述子を使用してください」チェック・ボックスを選択します。 デフォルトでは、このオプションは選択されていません。変換では、変換ソースの Java コード内の JPA 注釈を使用して UML 要素とステレオタイプが生成されます。
  8. オプション: デバッグ情報を生成するには、「メイン」ページでデバッグ・ログの生成チェック・ボックスを選択します。 次回変換を実行したときに、ログ・ファイルが XML ファイルとして、変換の設定で指定したフォルダーに生成されます。 ログ・ファイルの場所を指定していない場合は、変換によりワークスペースの .metadata フォルダーにログ・ファイルが生成されます。
    ヒント: 変換の設定を行うには、「ウィンドウ」 > 「設定」とクリックし、「モデリング」を展開して、「変換」をクリックします。

    ログ・ファイルは、ソース要素、ターゲット要素、および変換によってソース要素が変換されるときに適用される規則に関する情報を提供します。変換が多数の要素を変換する場合、変換がログ・ファイルを生成している間はパフォーマンスが低下することがあります。そのため、ログ・ファイルを生成するのは、デバッグ目的の場合のみにしてください。

  9. オプション: 変換の実行中に新規ダイアログ・ボックスが開かないようにするには、「メイン」ページでサイレント・モードで前方変換を実行チェック・ボックスを選択します。

    サイレント・モードで変換を実行すると、変換によって生成されるすべてのダイアログ・ボックスが抑制されます。 変換ではデフォルトの規則と振る舞いが適用され、予期しない変換出力や不正確な変換出力が生成されることがあります。サイレント・モードでの変換の実行は、変換出力の検証ではなく、変換の実行を検証する場合のみ実行してください。例えば、自動化されたタスクや自動化されたテスト・スイートの一部として、変換をサイレント・モードで実行することがあります。

    変換がサイレント・モードで実行されるよう設定すると、指定したファイル上書きオプションがオーバーライドされ、必要に応じてファイルが上書きされます。

    UML から EJB 3.0 への変換が使用可能な場合、サイレント・モードで後方変換を実行チェック・ボックスを選択することができます。 サイレント・モードで UML から EJB 3.0 への変換、または後方変換を実行するよう指定すると、 変換構成で指定したファイル上書きオプションがオーバーライドされます。UML から EJB 3.0 への変換では、必要に応じてファイルが上書きされます。

  10. オプション: 変換構成に関する文書を指定します。このフィールドは、複数のユーザーが共有する構成に関する情報を伝達する場合に便利です。「メイン」ページの「文書」フィールドに、変換構成についての追加情報を指定します。
  11. オプション: 選択した Java コレクション・タイプを、変換によってソース Java プロジェクトから UML コレクション・タイプにどのように変換するかを指定します。
    • 「コレクション」ページの各 UML コレクション・タイプ・リストで、Java コレクション・タイプを選択します。カスタム値を指定するには、コレクション・フィールドに値を入力します。

      ソース・プロジェクトの Java コレクション型ごとに、変換によって生成される UML コレクション型を指定できます。1 つの Java コレクション型は、1 つの UML コレクション型にマップできます。デフォルトの選択では、Java の Collection、SortedSet、List、および Set クラスが、UML の Bag、OrderedSet、Sequence、および Set コレクション型にマップされます。変換を実行する際、コードで Java コレクションまたは配列を識別でき、しかもコレクションまたは配列の タイプも識別できる場合、変換では、生成済み UML 要素に «JavaCollection» または «JavaArray» ステレオタイプを適用し、それらのステレオタイプ・プロパティーの値を取り込みます。 その他の場合、変換により、適応可能な参照が生成され、生成済み UML 要素にステレオタイプは適用されません。

      例えば、Java Vector クラスを UML シーケンスに変換する場合、Java List クラスではなく、「シーケンス」リストから「java.util.Vector」を選択します。 ソースの Java プロジェクトの Java List クラスごとに、変換により、ターゲット UML モデル内に適応可能な参照が生成され、生成された UML 要素の「順序付け」プロパティーおよび「固有」プロパティーは false に設定されます。この例では、変換によって Java List コレクション型が UML コレクション型に変換されないため、変換によってこれらのプロパティーが false に設定されます。

      Java コレクションを変換する際に変換で UML コレクション・プロパティーがどのように取り込まれるかについて詳しくは、以下の関連リファレンスのトピックを参照してください。

  12. オプション: Java 要素とターゲット UML 要素の相互依存性を定義するファイルを作成するため、Java から UML への変換の関連ファイルを作成します。 この機能は、変換構成の有効範囲外で、異なるプロジェクトに配置されている可能性のある、 Java 要素と UML 要素との関連を定義する場合に役立ちます。 関連ファイルを作成するには、「Java から UML への変換の関連」ページで、以下のステップを実行します。
    1. 「Java から UML への関連ファイル名」フィールドで、ファイル名を指定します。
    2. 「Java から UML への関連」セクションで、 表の横にあるボタンをクリックして、 ファイルに関連を追加するか、またはファイルから関連を削除します。
    複数のプロジェクトとそれらの相互依存性のサポート について詳しくは、下記の関連する Java から UML への変換の概念トピックを参照してください。
  13. 「ファイル」 > 「保存」をクリックします。
タスクの結果
オプションは次回変換を実行したときに適用されます。

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