ビルド記述子を使用すると、デバッグ環境について部分的に指定を行うことができます。
Rich UI の詳細については、
Rich UI のデバッグを参照してください。
それ以外の場合、EGL デバッガーは、以下の規則に従ってビルド記述子を選択します。
- プログラムまたは JSF ハンドラーにデバッグ・ビルド記述子を指定した場合、EGL デバッガーはそのビルド記述子を使用します。デバッグ・ビルド記述子を確定する方法の詳細については、デフォルトのビルド記述子の設定を参照してください。
- デバッグ・ビルド記述子を指定しなかった場合、ビルド記述子のリストから選択するよう促すプロンプトが、EGL デバッガーで表示されます。
- 指定したビルド記述子で、必要なデータベース接続情報が欠落している場合、EGL デバッガーは設定を参照することによって、接続情報を入手します。
これらの設定の指定方法についての詳細は、SQL データベース接続設定の変更を参照してください。
Java™ 環境のテキスト・アプリケーションまたはバッチ・アプリケーションでの使用が意図されたプログラムをデバッグする場合、および Java 環境の異なる実行単位での使用が意図されたプログラムに制御を切り替える transfer ステートメントを、そのプログラムが実行する場合、EGL デバッガーは、受信プログラムに割り当てられたビルド記述子を使用します。ビルド記述子の選択項目は、
以前に説明した規則に基づきます。
別のプログラムによって呼び出されたプログラムをデバッグする場合、EGL デバッガーは呼び出し先プログラムに割り当てられたビルド記述子を使用します。
ビルド記述子の選択項目は、前に説明した規則に基づきます。ただし、
ビルド記述子を指定していない場合、呼び出し先プログラムが呼び出されるときに、デバッガーはビルド記述子のプロンプトを出しません。その代わり、呼び出し側プログラム用のビルド記述子が使用中のまま残されます。
注: これらのプログラムのいずれか (両方ではない) が VisualAge® Generator との互換性を利用している場合は、呼び出し元と呼び出し先プログラムで、それぞれ異なるビルド記述子を使用する必要があります。
VisualAge 互換性の生成時間状況は、vagCompatibility ビルド記述子オプションの値によって決定されます。
コードのデバッグに使用するビルド記述子またはリソース関連パーツは、コードの生成に使用するものとは異なる可能性があります。例えば、COBOL 環境用に作成されたプログラムから VSAM ファイルにアクセスする場合、ビルド記述子内のリソース関連パーツを参照するのが一般的です。リソース関連パーツは、ランタイム・ターゲット・システム (zOS など) を参照するとともに、ターゲット・システムに適切なファイル・タイプ (vsamrs など) を参照する必要があります。
デバッグ状態と生成状態との相違点は、以下のとおりです。
- 生成時には、リソース関連パーツが、ターゲット環境で使用されるファイルの
システム名を表示します。
- デバッグ時には、Windows 2000、NT、または XP 上にある EGL 生成の Java プログラムからリモート VSAM ファイルにアクセスする際に、システム名が別の命名規則を適宜反映する必要があります。
命名規則についての詳細は、ご使用の VSAM サポートの資料を参照してください。
デバッグ時に使用されるシステム・タイプ
sysVar.systemType の値は、
system ビルド記述子オプションの値と同じです。
ただし、以下の 2 つのケースのいずれかで、値が DEBUG に設定されている場合、同じにはなりません。
- EGL デバッガーの設定の変更の説明にあるように、「systemType を DEBUG に設定」を選択した場合
- その設定の値に関わらず、デバッグ・セッション中に使用するためのビルド記述子として NONE を指定した場合。
VisualAge Generator 互換モードを使用している場合、vgLib.getVAGSysType システム関数は、sysVar.systemType 内の値に相当する、VisualAge Generator の値を返します。詳しくは、getVAGSysType()に記載されている表を参照してください。