EGL Dojo ウィジェットを使用するための準備

Dojo Toolkit のローカル・バージョンまたはリモート・バージョンのいずれかを使用して EGL Dojo ウィジェットで開発できます。いずれの場合でも、EGL ビルド・パスに Dojo Toolkit プロバイダーを指定する必要があります。

ローカル
ワークスペースに Dojo Toolkit をインポートして、EGL Dojo ウィジェットがローカル側で実行するために必要なコードを提供する必要があります。
リモート
リモート側で Dojo Toolkit を使用するには、Google や AOL などのプロバイダーを介してツールキットに接続する必要があります。プロバイダーは、Dojo デベロッパーが使用する Dojo Toolkit をホストします。

ツールキットのリモート・バージョンの代わりにローカル・バージョンを使用することには、多くの理由があります。 ローカル・アクセスとリモート・アクセスの利点と欠点を下の表にまとめます。

表 1. ローカル側またはリモート側での Dojo Toolkit へのアクセスに関する考慮事項
ローカル リモート
柔軟性
  • ツールキットにアクセスするためにインターネットを必要としません。
  • どこからツールキットにアクセスするかをユーザーが制御します。
  • 新規 Dojo ウィジェットを開発し、JavaScript をデバッグできます。
パフォーマンス
  • ブラウザーがさらに多くのリソースをキャッシュに入れるため、パフォーマンスが向上します。
  • 統合開発環境 (IDE) では、ワークスペース内のものが少なくなるため速くなります。
  • ユーザーは、自分のアプリケーションのみデプロイします。Dojo Toolkit ファイルをデプロイする必要はありません。
デプロイメント時と実行時の処理速度が遅い
  • 独自のアプリケーションをデプロイするときに、Dojo Toolkit のファイルが Web サーバーにコピーされます。
  • 実行時にサーバーから Dojo ファイルにアクセスする必要があるので、余分の帯域幅を使用する可能性があります。
  • ブラウザーの動作 (キャッシュなど) が原因でアプリケーションの起動時間が長くなる可能性があります。
サード・パーティーへの依存
  • インターネットに接続する必要があります。高速接続でない場合、最初の実行が遅くなる可能性があります。
  • ホストされるサーバーでは通常は使用量トラッキングが実装されていますが、これを回避したい場合があります。
  • Dojo Toolkit ライブラリーの整合性を維持するためにサード・パーティーに依存する必要があります。

1 つのシナリオは、ツールキットのリモート・バージョンで開発し、ローカル・バージョンでデプロイすることです。そのようすれば、開発作業が短時間で済み、アプリケーションのデプロイ先のアプリケーション・サーバーでホストする Dojo Toolkit のバージョンを制御できます。


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