複数のハンドラーによる Rich UI アプリケーションの作成

複数の Rich UI ハンドラー・パーツを使用して、単一アプリケーションを構成することができます。 ただし、1 つのハンドラー・パーツを別のハンドラー・パーツに組み込むことではありません。 そうではなく、ハンドラー・パーツで、それぞれが別のハンドラー・パーツをベースとする変数を宣言します。Rich UI ハンドラー・パーツをベースとする変数は、組み込みハンドラー と呼ばれます。次にその例を示します。
embeddedHandler AnotherHandlerPart{};  // declared Rich UI handler 
                                          (based on part AnotherHandlerPart)

組み込む Rich UI ハンドラーは、組み込み Rich UI ハンドラーで宣言されたグローバル・ウィジェットと公開関数にアクセスすることができます。特に、組み込むハンドラーは、その独自の initialUI および children 配列にウィジェットを追加できます。 また、サービスを起動するか、またはそれ以外の場合はビジネス・プロセスを処理する、ハンドラーを組み込むことができます。妥当な実施方法は、UI を提示するハンドラーとバックエンドのビジネス・プロセスを処理する別のハンドラーの 2 つのハンドラーを使用することです。

ウィジェットおよび関数には、ドット構文を使用してアクセスします。次の概説では、ハンドラー・パーツ AnotherHandlerPart は、itsButton という名前のボタンを宣言済みであると想定しています。このボタンは、組み込むハンドラーの initialUI 配列にこのボタンが含まれている場合にのみ、DOM ツリーに追加されます。
handler SimpleHandler type RUIHandler { initialUI = [ embeddedHandler.itsButton ] }
   embeddedHandler AnotherHandlerPart{};
end

同様にして、組み込みウィジェットを children 配列に追加できます。

組み込みウィジェット内の関数またはプロパティーにアクセスするには、ドット構文を拡張します。例えば、次のステートメントでは、組み込まれたボタン itsButton の表示テキストを取得します。
   myString STRING = embeddedHandler.itsButton.text;

組み込みハンドラーの initialUI 配列は、実行時に影響を及ぼしません。この配列は、組み込みハンドラーが、Rich UI アプリケーションの基本であるが、まったく組み込まれていない場合にのみ使用されます。


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