EGL ポートレット・アプリケーションのビルド

ポータル・ページは、ポータル・サーバーの制御下で、多くの独立したウィンドウ (ポートレット) を結合します。

EGL ポートレット・アプリケーションでは、EGL 論理パーツがポートレットを制御します。これらのパーツにより、データをポータルに入れて、ユーザーからの入力を取得できます。 EGL ポートレット開発は、EGL Web アプリケーションのプログラミング・モデルに従いますが、このセクションに記載する点でのみ異なります。

ポートレットの概要

WebSphere® Portal Server は、コンテンツ統合サービスです。これは、ポートレットと呼ばれるプログラムを使用して、ユーザー要求を処理し、動的コンテンツを生成します。 ポータルは、ポートレットのコンテナーとして機能し、ポートレットのライフ・サイクルを管理してさまざまなサービスをポートレットに提供し、ポートレットの出力を単一の Web ページに結合します。

ポータルの各ページは、単一ポートレットで生成される動的コンテンツを表示する「ウィンドウ」に分割されます。 ポートレット・ウィンドウには、ユーザーが変更可能な 2 つのプロパティー、モードとウィンドウ状態があります。

ポートレット・モード

ポートレット・モードは、 特定のコンテンツを生成するかある種のタスクを行うためにポートレットが実行する機能を示したものです。 一般的なポートレット・モードは、「表示」、「編集」、および「ヘルプ」です。

すべてのポートレットで、表示モード・サポートを提供する必要があります。このモードで、ポートレットは標準の動的コンテンツを生成します。 例えば、各地の天気を表示するポートレットを、ポートレット・ウィンドウに置くことができます。

ポートレットは、編集モードでも表示できます。この天気ポートレットの例では、編集モードでポートレットを表示した場合、天気の表示をカスタマイズするために、ユーザーが地域の郵便番号を入力するまで待機します。 各ユーザーが、このカスタマイズ・データを指定することができます。これは、ポートレットは、ログインしているユーザーに従ってさまざまなデータを表示する ということを意味します。 編集モードのサポートはオプションです。

ヘルプ・モードにすると、ポートレットは、ポートレットの使用に関する 情報を表示します。 このヘルプは、単一画面でポートレット全体のヘルプを表示したり、よりコンテキストに 限定させたりすることができます。 ヘルプ・モードのサポートは、オプションです。

ウィンドウの状態

ポートレットのウィンドウ状態は、 ポートレットが占めるページの実際の大きさを示すものです。 ポートレットで発生する可能性のある状態は、標準、最大化、および最小化の 3 つです。

標準ウィンドウ状態は、ポートレットが、任意の数の他のポートレットと ページを共用している可能性があることを示しています。 ポートレット・ウィンドウが小さい場合があるので、ポートレットの作成者は、ポートレットで必要なページ・スペースの量を制限すると良いでしょう。 例えば、天気ポートレットの例では、表示するものを、温度のほか、現在の天候状態を示すグラフィックに限定するよう選択することができます。

最大化ウィンドウ状態は、ポートレットが表示される唯一のものであるか、ページの他のポートレットよりも広いスペースを与えられたものであること を示している可能性があります。 天気ポートレットに最大化を指定すると、数日間にわたる地域の天気予報情報を表示できます。

最小化の場合、ポートレットは、ほとんど情報を表示しないか、全く情報を表示しないはずです。 コンテナーは、ポートレットを全くレンダリングしないように選択する場合があります。その場合、ページのレンダリング中に、最小化ポートレットが表示される可能性は低いということを意味します。

前提条件

EGL ポートレットを使用するには、以下の製品をインストールしておく必要があります。
  • ポータル・ツール・フィーチャーがインストール された Rational® Application Developer
  • IBM® WebSphere Portal Server V6.0 以降

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