AIX、Linux、または Windows プラットフォームでのビルド・サーバーの始動

ビルド・サーバーは、AIX®、32 ビット Linux、および 32 ビット Windows プラットフォームで使用可能です。

ビルド・サーバーをインストールするには、ビルド・サーバーを稼働するマシンで、一般的な EGL インストール手順に従ってください。詳細については、『Java 用 EGL ランタイム・コードのインストール』を参照してください。

AIX、Linux、または Windows プラットフォームでリモート・ビルド・サーバーを始動するには、「コマンド プロンプト」ウィンドウで ccublds コマンドを入力します。その構文は以下のとおりです。
構文: ccublds -p <portno> [-V...] [-a {0|2}]
ここで
-p
クライアントと通信するためにサーバーが listen するポート番号 (portno) を指定します。
-V
サーバーの冗長レベルを指定します。 このパラメーターは、3 回まで (最大冗長レベル) 指定できます。
-a
認証モードを指定します:
0
サーバーは、クライアントが要求したビルドを実行します。このモードは、セキュリティーに問題のない環境でのみお勧めします。
2
サーバーは、ビルドを受け入れる前に、有効なユーザー ID とパスワードを提供するようクライアントに要求します。ユーザー ID とパスワードは、最初はビルド・サーバーが稼働しているホスト・マシンの所有者によって構成されます。構成は、以下で説明しているセキュリティー・マネージャーを使用して行います。

ビルド・サーバーから返されるメッセージの言語の設定

Windows 上のビルド・サーバーは、次の表にリストしているいずれかの言語でメッセージを返します。デフォルトは英語です。

言語 コード
ブラジル・ポルトガル語 ptb
中国語 (簡体字) chs
中国語 (繁体字) cht
英語 (米国) enu
フランス語 fra
ドイツ語 deu
イタリア語 ita
日本語 jpn
韓国語 kor
スペイン語 esp
英語以外の言語を指定するには、ビルド・サーバーを始動する前に、環境変数 CCU_CATALOG が英語以外のメッセージ・カタログに設定されていることを確認してください。必要な値の形式は以下のとおりです (1 行で指定します)。
  shared_resources¥eclipse¥plugins
  ¥com.ibm.etools.egl.distributedbuild_version¥executables¥ccu.cat.xxx
shared_resources
製品の共用リソース・ディレクトリー。例えば、Windows システムでは C:¥Program Files¥IBM¥SDP70Shared、または Linux システムでは /opt/IBM/SDP70Shared。 現在の製品をインストールする以前に EGL を含む前のバージョンの IBM® 製品をインストールして保持している場合は、 以前のインストールでセットアップした共用リソース・ディレクトリーを指定する必要があります。
version
インストールされているプラグインのバージョン。複数存在する場合は、旧バージョンを使用する理由がない限り、最新のバージョン番号を持つプラグインを使用してください。
xxx
希望する言語のコードで、前の表にリストされたコードの 1 つ。

セキュリティー・マネージャー

セキュリティー・マネージャーは、ビルド要求を送信するクライアントを認証するためにビルド・サーバーが使用するサーバー・プログラムです。

セキュリティー・マネージャー用環境の設定

セキュリティー・マネージャーは以下の Windows 環境変数を使用します。
CCUSEC_PORT
セキュリティー・マネージャーが listen するポートの数を設定します。デフォルト値は 22825 です。
CCUSEC_CONFIG
構成データが保存されるファイルのパス名を設定します。デフォルトは C:¥temp¥ccuconfig.bin です。このファイルが見つからない場合、セキュリティー・マネージャーがこのファイルを作成します。
CCU_TRACE
この変数が * に設定されている場合は、診断の目的でセキュリティー・マネージャーのトレースを開始します。

セキュリティー・マネージャーの開始

セキュリティー・マネージャーを開始するには、次のコマンドを発行します。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CcuSecManager

セキュリティー・マネージャーの構成

セキュリティー・マネージャーを構成するには、グラフィカル・インターフェースを備えた構成ツールを使用します。このツールを実行するには、次のコマンドを発行します。
java com.ibm.etools.egl.distributedbuild.security.CCUconfig
構成ツールの実行時に、「サーバー項目」タブを選択します。 ビルド・サーバーがサポートするユーザーを追加するには、「追加...」ボタンをクリックする。ユーザー ID のパスワードを定義する必要があります。そのユーザーには以下の制限と特権を定義できます。
  • このユーザーが指定できるロケーション。すなわち、ccubldc コマンドに渡す -la パラメーターの値。 異なるロケーションはセミコロンで区切られます。
  • このユーザーが指定できるビルド・スクリプトの名前。(EGL ビルド計画では、ビルド・スクリプトとして javac コマンドのみが使用されます)
  • このユーザーがクライアントからビルド・スクリプトを送信できるかどうか。すなわち、ccubldc コマンドの -ft パラメーターを使用できるかどうか。 (EGL 生成プログラムは -ft パラメーターを使用しません。このパラメーターを指定するのは、Java 生成出力を準備する以外の目的でビルドを使用する場合です。)
これらの定義は CCUSEC_CONFIG で指定されるファイル内の永続ストレージに保存され、セッション全体で記憶されます。

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