EGL では、さまざまな方法でレポートを作成することができます。レポートの内容を生成するには、外部エンジンを使用します。
それぞれのエンジンには、特有の利点と欠点があります。これについては、以下のセクションで詳しく説明します。共通の欠点の 1 つとして、これらのレポートは Java™ でしか実行できないという点が挙げられます。COBOL の場合は、カスタムのレポート・プログラムを作成する必要があります。
BIRT は Eclipse ベースのレポート作成システムで、グラフィックス、表、グラフ、および図表などを、洗練された PDF 形式や HTML 形式で出力できるようにするものです。
ワークベンチの「レポート設計」パースペクティブでレポートを設計すると、レポート作成を実行する EGL コードを作成できるようになります。 EGL サポートは、JSF ハンドラーでも、Java 用に生成されたプログラムでも使用できます。
EGL テキスト・レポート・エンジンは、EGL パーツ (汎用の「ハンドラー」、「委譲」、「ExternalType」など) を描画します。 特に、I4GL からレポートをマイグレーションする場合に役立ちます。 ハンドラー・パーツを使用すると、レポート・データの出力中に、一部の特定のイベントに応答することができます。読み取り可能な EGL データであれば、データ・ソースに使用することができます。このエンジンを使用すれば、JasperReports や BIRT よりもはるかに短い時間で、シンプルなレポート設計を作成することができます。
その名前から分かるように、EGL テキスト・レポート・エンジンで使用可能な出力形式は、プレーン・テキスト・ファイルのみです (ただし、出力を stdout に送信することは可能です)。
JasperReport エンジンを使用すると、最も複雑なレポートを作成することができます。設計ファイルを使用して、非常に複雑なレイアウトを指定することができます。サブレポートを好きな深さにネストし、そのサブレポートに対して、呼び出し元のレポートまたはサブレポートから情報を渡すことができます。EGL JasperReports ハンドラーを追加することで、レポート生成時に発生するイベント (小計の最大値に到達した、各種の歩合構成間で変更が行われた、など) に対応する動的レポートを作成できます。出力オプションとしては、PDF、HTML、XML、プレーン・テキスト、コンマ区切り値 (CSV) (Excel などのスプレッドシート・プログラムで使用) などがあります。
柔軟性を向上させるにつれて、本製品を使用する際に必要な作業も増えます。設計ファイルに精通するのは非常に難しいので、サード・パーティー製のアプリケーションを活用すると便利です。JasperReports などのアプリケーションはサード・パーティー製品であり、IBM® と提携しているわけではありません。
シンプルなテキスト・レポートだけが必要であれば、JasperReports は必要以上に強力なツールです。 通りを散歩するためにジェット機を使うようなものです。