理論上では、ウィンドウの各変数ではプロパティーが必要ありませんが、実際には size プロパティーを指定する必要があります。
次の表に、ウィンドウの各変数で使用可能な共通プロパティーをリストします。
実行時にこれらを利用または更新することができます。
表 1. ウィンドウの各変数に適用される共通プロパティー| プロパティー |
説明 |
| color |
コンソール書式のフィールドの色を指定します。 |
| highlight |
フィールドを表示するための特殊効果がある場合にこれを指定します。 |
| intensity |
表示フォントを強調する度合いを指定します。 |
以下のプロパティーは、ウィンドウの各変数に固有であるか、またはその変数に対して特殊な意味があります。
- commentLine
- hasCommentLine ウィンドウ・プロパティーが YES
に設定されている場合、コメント (あれば) が表示される行の番号を設定します。
行番号は、画面ウィンドウのコンテンツ領域の上部 (この場合、最初の行は 1) または
(値が負の場合は) その領域の下部 (この場合、最後の行は -1 で、最後から 2 番目の行は -2 と続く) から計算されます。
- 型: INT
- 例: commentLine = 10
- デフォルト: ウィンドウの最後の行 (ただし、
画面ウィンドウが、開いている唯一のウィンドウである場合、コメントは
そのウィンドウの最後の行から 2 番目に表示されます)
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
その値の妥当性は実行時にのみ判別されます。
- formLine
- 書式が表示される行の番号を設定します。行番号は、画面ウィンドウのコンテンツ領域の上部 (この場合、最初の行は 1) または
(値が負の場合は) その領域の下部 (この場合、最後の行は -1 で、最後から 2 番目の行は -2 と続く) から計算されます。
- 型: INT
- 例: formLine = 8
- デフォルト: 3
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを表示した場合にのみ視覚的な効果が現れます。
その値の妥当性は実行時にのみ判別されます。
- hasBorder
- ウィンドウが枠で囲まれているかどうかを示します。値が YES の場合、
枠の色は、color ウィンドウ・プロパティーで指定します。
- 型: BOOLEAN
- 例: hasBorder = yes
- デフォルト: NO
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
- hasCommentLine
- カーソルをコンソール・フィールドに入れると表示されるテキスト・エントリー comments のための行を、ウィンドウが予約しているかどうかを示します。
値が YES の場合、
行番号はウィンドウ・プロパティーの commentLine で指定します。
- 型: BOOLEAN
- 例: hasCommentLine = yes
- デフォルト: NO
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
- menuLine
- メニュー (あれば) がウィンドウで表示される行の番号を設定します。
行番号は、画面ウィンドウのコンテンツ領域の上部 (この場合、最初の行は 1) または
(値が負の場合は) その領域の下部 (この場合、最後の行は -1 で、最後から 2 番目の行は -2 と続く) から計算されます。
- 型: INT
- 例: menuLine = 2
- デフォルト: 1
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
その値の妥当性は実行時にのみ判別されます。
- messageLine
- メッセージ (あれば) がウィンドウで表示される行の番号を設定します。
行番号は、画面ウィンドウのコンテンツ領域の上部 (この場合、最初の行は 1) または
(値が負の場合は) その領域の下部 (この場合、最後の行は -1 で、最後から 2 番目の行は -2 と続く) から計算されます。
- 型: INT
- 例: messageLine = 3
- デフォルト: 2
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
その値の妥当性は実行時にのみ判別されます。
- name
- 名前が実行時に解決されるプログラミング・コンテキストで使用されるような Window 名。
name プロパティーを使用する場合は、変数の名前と同じ値にしてください。
- 型: STRING
- 例: name = "myWindow"
- デフォルト: なし
- 実行時の更新可能性: なし
- position
- 表示画面ウィンドウのコンテンツ領域内にあるウィンドウの左上隅の位置。
このプロパティーには、2 つの整数 (行番号と、それに続く列番号) で構成される配列を収容します。
行番号は、画面ウィンドウのコンテンツ領域の上部 (この場合、最初の行は 1) または
(値が負の場合は) その領域の下部 (この場合、最後の行は -1 で、最後から 2 番目の行は -2 と続く) から計算されます。
列番号は、コンソール・ウィンドウのコンテンツ領域の左側から計算され、最初の列は 1 です。
- 型: INT[2]
- 例: position = [2, 3]
- デフォルト: [1,1]
- 実行時の更新可能性: なし
- promptLine
- プロンプト (あれば) がウィンドウで表示される行の番号を設定します。
行番号は、コンソール・ウィンドウのコンテンツ領域の上部または (値が負の場合は) その領域の下部から計算されます。
- 型: INT
- 例: promptLine = 4
- デフォルト: 1
- 実行時の更新可能性: 可能ですが、その更新は、プロパティーの更新後にウィンドウを開いた場合にのみ視覚的な効果が現れます。
その値の妥当性は実行時にのみ判別されます。
- size
- ウィンドウのディメンションを表す 2 つの正整数の配列。
行数と、その後に続く列数です。
- 型: INT[2]
- 例: size = [24, 80]
- デフォルト: なし
- 実行時の更新可能性: なし
実際の使用目的のためには、値が必須です。size
の値がないウィンドウを表示する場合、EGL は、コンテンツ用としては小さすぎるウィンドウを表示します。
いずれかのディメンションが画面ウィンドウのコンテンツ領域で使用可能なサイズを越えている場合、
実行時にエラーが起こります。