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演習 2: 新規 DERBY データベースへの接続

DERBY オープン・ソース・データベース・マネージャーを使用して、アプリケーションのデータ・ストアを処理します。

このチュートリアルでは、オープン・ソースの DERBY データベースを使用します。この章では、DERBY データベースに接続し、アクセス対象の表を作成します。あるいは、 Cloudscape、DB2® UDB、Informix®、Oracle、または SQL Server のいずれかのデータベースに接続できます。 これらのデータベースのいずれかを使用する場合は、ヘルプ・トピック SQL データベース接続の作成 を参照してください。 いずれの場合にも、この演習で説明されている表を作成してください。

DERBY データベースをセットアップするには、以下のステップに従ってください。
  1. EGL 設定を利用して SQL データベース接続を作成します。
  2. 「データ」パースペクティブを使用して、データベースを作成し接続します。
  3. SQL スクリプトを記述して、データベース内に表を作成します。
  4. DERBY で可能な接続数は 1 つのみであるため、コード開発時は必要に応じてデータベース接続を切断します。

SQL データベース接続の作成

  1. EGL ワークベンチのトップ・メニューで、「ウィンドウ」をクリックしてから、 「設定」 > 「EGL」 > 「SQL データベース接続」とクリックします。
  2. 接続の詳細リストの横にある「新規作成」をクリックします。
  3. 「接続プロファイル (Connection Profile)」ウィンドウで、以下のステップを実行します。
    1. 「接続プロファイル・タイプ (Connection Profile Types)」で、 「DERBY」をクリックします。
    2. 「名前」フィールドで、以下のストリングを入力します。
      Derby Database Connection
    3. 「次へ」をクリックします。
  4. 「ドライバーおよび接続の詳細の指定 (Specify a Driver and Connection Details)」ウィンドウで、以下の情報を指定します。
    1. 「ドライバー (Drivers)」リストから、「DERBY 組み込み JDBC ドライバー 10.1 のデフォルト (Derby Embedded JDBC Driver 10.1 Default)」を選択します。
    2. 「データベース・ロケーション」フィールドで、単純パスを入力します。
      C:¥databases¥PaymentDB
      パスの最後の要素は、まだ存在していないフォルダー名です。
    3. 以下の一般的なログイン情報を指定します。
      • 「ユーザー名」フィールドに admin と入力します
      • 「パスワード」フィールドにも admin と入力します
    4. 「データベースの作成 (必要な場合)」チェック・ボックスを選択します。
    5. 「パスワードの保存 (Save password)」チェック・ボックスを選択します。 実データを扱う場合は、このオプション選択は望ましくないかもしれませんが、ここではチュートリアルを簡単にするために選択します。
    6. 「ウィザードの完了時に接続する (Connect when the wizard completes)」が選択されており、 「ワークベンチを開始するたびに接続する (Connect every time the workbench is started)」がクリアされていることを確認します。
    7. 「接続のテスト」をクリックします。 「Ping が成功しました (Ping succeeded!)」というメッセージが表示されます。「OK」をクリックして、メッセージ・ウィンドウを閉じます。 テストが失敗した場合は、失敗メッセージで「詳細」をクリックして、詳細情報を入手してください。
    8. 「終了」をクリックします。
  5. 「設定」ウィンドウで、「Derby Database Connection」が強調表示されていることを確認してから、「OK」をクリックします。

「データ」パースペクティブへの切り替え

アプリケーションに DERBY データベースをセットアップするには、「データ」パースペクティブを使用します。このパースペクティブはワークベンチ・パースペクティブであり、「EGL データ」ビューとは異なります。

データベースに接続するには、以下のステップに従います。

  1. 以下のようにして、「データ」パースペクティブに変更します。
    1. デフォルトでナビゲーション・バーの右側にある、「パースペクティブを開く」ボタンをクリックします。
      「パースペクティブを開く」ボタン
    2. メニューに「データ」パースペクティブが表示されない場合は、「その他」をクリックします。
    3. それでも「データ」パースペクティブが表示されない場合は、ウィザードの下部にある「すべて表示」を選択します。「データ」をクリックしてから「OK」をクリックします。
      パースペクティブ・メニュー内の「データ」パースペクティブ
  2. デフォルトではワークベンチの左下隅にある「データ・ソース・エクスプローラー」ビューを見つけ、「データベース接続」「Derby Database Connection」を右クリックします。 「接続」オプションをクリックします。 このオプションは予め使用可能になっています。その理由は、 接続の作成時に「データベースの作成 (必要な場合)」および「ウィザードの完了時に接続する (Connect when the wizard completes)」の各チェック・ボックスを設定したためです。

表の作成

「データ」パースペクティブでは、SQL スクリプトを記述して、データベース内に表を作成できます。

  1. 「データ・ソース・エクスプローラー」ビューで、「Derby Database Connection」を展開します。「PaymentDB」データベース名を右クリックし、「新規 SQL スクリプト (New SQL Script)」をクリックします。
    新規データベースのメニュー
    新規スクリプト・ファイルがエディターで開きます。
  2. 以下の SQL コードをスクリプト・ファイルにコピーします。
    CREATE TABLE PAYMENT(
       PAYMENT_ID INT PRIMARY KEY NOT NULL 
          GENERATED ALWAYS AS IDENTITY
          (START WITH 1, INCREMENT BY 1),
       CATEGORY INT,
       DESCRIPTION CHAR(30),
       AMOUNT DECIMAL(10,2),
       FIXED_PAYMENT SMALLINT,
       DUE_DATE DATE,
       PAYEE_NAME CHAR(30),
       PAYEE_ADDRESS1 CHAR(30),
       PAYEE_ADDRESS2 CHAR(30));
    次のステップでは、このコードを実行して、PAYMENT という名前の表を作成します。
    注:
    1. PAYMENT_ID 列は ID 列です。つまり、ユーザーがレコードを作成したときは常に、DERBY は固有値をこの列に入力します。各値は、最後の値より 1 大きい値です。
    2. DERBY の表と列の名前は、CREATE TABLE ステートメント内にある名前が大文字であるかどうかにかかわらず、常に大文字です。
  3. エディター・ペインの背景の任意の場所を右クリックしてから、「SQL の実行 (Run SQL)」をクリックします。 デフォルトではワークベンチの中央下部にある「SQL 結果 (SQL Results)」ビューに「CREATE TABLE」操作が表示され、「成功 (Succeeded)」ステータスが表示されます。これで、「データ・ソース・エクスプローラー」の「PaymentDB」項目を展開し、新しい表の列を表示できます。
    Schemas/APP/Tables/PAYMENT/Columns の下に表示される列名
  4. スクリプト・ファイルを閉じます。ファイルは再度必要になることはないため、保存する必要はありません。
  5. 「データ」ビューが接続を使用しているときは、EGL ソース・コードからデータベースにアクセスできません。「Derby Database Connection」を右クリックし、「切断」をクリックします。

演習のチェックポイント

この演習では、以下のタスクを実行しました。
  • EGL データベース接続を作成しました
  • PaymentDB という名前のデータベースを作成しました
  • PAYMENT という名前のデータベース表を作成しました

次の演習では、アプリケーション・コードの作成を開始します。

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