EGL での Web トランザクション・サポート

EGL Web トランザクションを使用して VisualAge® Generator Web トランザクションを EGL にマイグレーションします。

EGL Web トランザクションを使用して新規コードを作成することはできますが、このコードは効果的ではありません。 Web インターフェースを持つ新規コードの場合、以下のいずれかのテクノロジーを使用します。

VisualAge Generator は、Web トランザクションを使用して、そのテキスト UI 開発手法を Web に適合させていました。 EGL では、実質的に同じテキスト UI の手法を使用します。EGL Web トランザクションは、 幾分かはテキスト UI に似ていますが、VGUIRecord が Form を置き換える点が異なります。

Web トランザクション・アプリケーションには、以下の 2 種類の EGL パーツがあります。

EGL では、生成するコードが Java™ 用か COBOL 用かに応じて VGUIRecord の処理が異なります。COBOL 用の VGWebTransaction プログラムを生成すると、このプログラムは関連する VGUIRecord に情報を自動的に組み込み、そのレコードをテキスト UI 内のフォームとして表示します。Java 生成では、VGUIRecord は、顧客用のユーザー・インターフェースとなる .jsp ファイルを生成します。その .jsp ファイルを使用して、サーバー上に Java Bean が生成されます。したがって、Web トランザクションは、実際の Web インターフェースを COBOL ではなく Java で作成します。

Java 用に生成するときは、Web トランザクションとともにパラメーターを使用できます。 COBOL 用に生成するときは、Web トランザクションとともにパラメーターを使用した場合、妥当性検査には合格しますが、生成時にエラーであるとフラグが立てられます。

要件

Web トランザクションでは、genVGUIRecords ビルド記述子オプションを「YES」に設定する必要があります。 その他の関連するビルド記述子オプションを変更することもできます。詳しくは、「EGL 生成ガイド」を参照してください。

VGUIRecord はメイン・パーツです。これはパーツと同じ名前を持つソース・ファイル内にあります。 この名前の長さは 8 文字以内にする必要があります。 Java の VGUIRecord を生成する場合、EGL は Java Server Page を作成して、.jsp 拡張子をレコードの名前に追加します。

VGUIRecord は構造化レコードであり、オプション、リンク、呼び出し先プログラム、妥当性検査情報などを管理するためにプロパティーを使用します。 詳しくは、VGUIRecord プロパティーおよ びVGUIRecord のフィールド・プロパティーを参照してください。

VGWebTransaction プログラムでは、VGUIRecord 定義に基づいて変数を宣言し、その後、EGL converse ステートメントまたは show ステートメントを使用してページを表示します。

以下のシナリオのうち 1 つまたは複数において、EGL で Web トランザクションを使用することができます。
  • 推奨されるメソッドは、VisualAge Generator Web トランザクションを EGL VGWebTransaction パーツおよび関連 EGL パーツにマイグレーションする方法です。 その結果、これらの EGL VGWebTransaction パーツを、EGL アプリケーションの既存のデプロイメントに取り込むことができるようになります。 マイグレーション・ガイドについては 、EGL に関する追加情報を参照してください。
  • EGL VGWebTransaction プログラムを新規作成する必要がある場合は、EGL Web プロジェクトに作成します。
  • VisualAge Generator パーツを EGL パーツにマイグレーションせずに、既存の VisualAge Generator Web トランザクションを既存の EGL アプリケーションに取り込むことができます。 これらの Web トランザクションは、EGL JSF ハンドラーに制御権を転送することができ、JSF ハンドラーは、Web トランザクションに制御権を転送できます。 「EGL プログラマー・ガイド」の『JSF ハンドラーと Web トランザクション間での制御の移動』を参照してください。

開発過程

通常、EGL での Web トランザクション開発は、以下のステップを含みます。

  1. プロジェクトのビルド記述子を設定して、Web トランザクションに適した生成およびデプロイメントのオプションを指定する。
  2. EGL VGUIRecord パーツを作成する。
  3. VGUIRecord パーツで、ページに表示するデータ構造およびコントロール (ボタンなど) を定義する。 VGUIRecord パーツを保存する場合は、JSP ファイルとともに、VGUIRecord Bean およびその関連パーツが生成されます。
  4. 必要な場合は、JSP ファイルをカスタマイズする。詳しくは、 「EGL プログラマー・ガイド」を参照してください。
  5. EGL VGWebTransaction プログラムを作成する。
  6. VGWebTransaction で、VGUIRecord パーツから変数を作成する。
  7. VGWebTransaction 内の関数で、converse ステートメントまたは show ステートメントにより、VGUIRecord 変数を参照する。 これらのステートメントは、VGUIRecord のデータを使用して、Web ページを表示します。
  8. VGWebTransaction パーツを生成する。
  9. EGLWebStartup.jsp ページをサーバーまたはテスト環境で実行する。 このページを使用して、JSP ファイルを起動する VGWebTransaction プログラムを開始します。

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