queueDescriptorRecord

queueDescriptorRecord プロパティーは、 メッセージ・キューの構造に関する情報を WebSphere® MQ システムに渡すレコード変数を識別します。

このプロパティーが識別するレコード変数は、BasicRecord に基づきます。キューを開いたり、閉じたりする際に、このレコードが必要です。

EGL プログラムは、WebSphere MQ MQOPEN および MQCLOSE 関数を呼び出すことで、 そのメッセージ・キュー・レコードに関連するキューをオープン/クローズします。WebSphere MQ オブジェクト記述子構造 (MQOD) は、MQOPEN および MQCLOSE 呼び出しにおけるパラメーターです。

queueDescriptorRecord プロパティーを指定しないと、 EGL は自動的にデフォルトの MQOD 構造を作成します。EGL はすべてのフィールド を初期値に設定します。 ただし、オブジェクト型、キュー・マネージャー名、およびキュー名のフィールドは、初期値に設定しません。 EGL はオブジェクト型をキューの MQOT_Q に設定します。EGL は、キュー・マネージャー名 およびキュー名を、 recordName.resourceAssociation 変数で指定されている現行値に設定します。 キュー・マネージャー名が recordName.resourceAssociation で指定されていない場合、 OBJECTQMGRNAME の値は指定されません。OBJECTQMGRNAME および OBJECTNAME の値は、 メッセージの配置または取得の前にキュー・マネージャーを変更したい場合に重要になります。

表 1. WebSphere MQ オブジェクト記述子 (MQOD) の構造
フィールド 説明
STRUCID CHAR(4) 構造の識別子
VERSION INT 構造のバージョン番号
OBJECTTYPE INT オブジェクト型
OBJECTNAME CHAR(48) オブジェクト名
OBJECTQMGRNAME CHAR(48) オブジェクト・キュー・マネージャー名
DYNAMICQNAME CHAR(48) 動的キュー名
ALTERNATEUSERID CHAR(12) 代替ユーザー ID
RECSPRESENT INT 存在するオブジェクト・レコードの数
KNOWNDESTCOUNT INT 開いているローカル・キューの数
UNKNOWNDESTCOUNT INT 開いているリモート・キューの数
INVALIDDESTCOUNT INT 開くのに失敗したキューの数
OBJECTRECOFFSET INT MQOD の最初のオブジェクト・レコードのオフセット
RESPONSERECOFFSET INT MQOD の最初の応答レコードのオフセット
OBJECTRECPTR INT MQOD の最初のオブジェクト・レコードのアドレス
RESPONSERECPTR INT MQOD の最初の応答レコードのアドレス

queueDescriptorRecord プロパティーを使用して、 MQOD を指定したり、または MQOD に基づいて独自の変数を指定したりできます。キューにアクセスする前に、 MQOD レコード変数内のフィールドを初期化および設定するようにプログラムをコーディングします。EGL は、 デフォルトの構造に代えて、ユーザーの MQOD 構造を使用します。

オプション・レコードについて詳しくは、MQRecord のオプション・レコードを参照してください。 WebSphere MQ 定数 (例えば、MQOT_Q など) の完全なリストについては、 WebSphere MQ の資料を参照してください。


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