以下のタイプのブレークポイントが、AIX® アプリケーションをデバッグするときにサポートされます。
:
これらが設定されている行が実行されようとするときに、トリガーされます。
:
適用されたエントリー・ポイントに入ると、トリガーされます。
:
特定のアドレスにある逆アセンブル命令が実行される前に、トリガーされます。
:
特定のアドレスにあるデータが実行で変更されると、トリガーされます。
:
DLL またはオブジェクト・モジュールがロードされると、トリガーされます。イベント・ブレークポイントを設定するには、 「ブレークポイント」ビューで「コンパイル型言語のイベント・ブレークポイントの管理」ボタンをクリックし、 デバッガーがキャッチするようにしたいイベントのタイプを「イベント・ブレークポイントの管理」ダイアログ・ボックスで 選択します。これらのブレークポイントには、すべての標準シグナル、C++ 例外などの関心の高い多数のイベント、およびライブラリー関数 (exit() など) が含まれます。 POSIX シグナルについては、個々のシグナルのすべての発生ごとに通知を受けるようにする (取扱シグナル) か、ハンドラーが用意されていない場合のこれらシグナルの発生についてのみ通知を受けるようにする (非取扱シグナル) かを選択できます。
行ブレークポイントは、エディターで、実行可能な行の左にあるルーラー域をダブルクリックするか、ソース・エディターでポップアップ・メニュー・アクション
を右クリックすることで設定できます。
または、「ブレークポイント」ビュー
でウィザードを使用して設定できます。
スレッド固有の行ブレークポイントが必要であれば、アクティブなデバッグ・セッションがある間に、「ブレークポイント」ビューで設定しなければなりません。
エントリー・ブレークポイントは、エントリー・ポイントを右クリックし、ポップアップ・メニューから「エントリー・ブレークポイントの設定」を選択して、「モジュール」ビューで設定できます。あるいは、「ブレークポイント」ビューでウィザードによって設定できます。また、
「デバッグ」ビューで、デバッグ・ターゲット (またはそのスレッドあるいは
スタック・フレームのいずれか) を右クリックし、ポップアップ・メニューから「オプション」>「すべての関数エントリーで停止」を
選択すると、すべてのエントリー・ポイントで停止できます (このオプションは、
「ブレークポイント」ビューのポップアップ・メニューでも使用できます)。他のすべてのブレークポイント・タイプは、「ブレークポイント」ビューでウィザードによって設定できます。
ブレークポイントを設定するウィザードにアクセスするには、「ブレークポイント」ビューを右クリックして、ポップアップ・メニューから「ブレークポイントの追加」を選択します。
これによりメニューが展開されて、設定するブレークポイント・タイプを選択できます。ブレークポイントを設定するのに
ウィザードを使用する場合、オプションのブレークポイント・パラメーターを指定し、
条件付きブレークポイントを設定できます (関連トピックを参照してください)。
デバッグ・ターゲット・アクションによるフィルターを使用するか、「ブレークポイント」ビューを「デバッグ」ビューにリンクしない限り、すべてのブレークポイント (すべてのデバッグ・セッションの) のリストは「ブレークポイント」ビューに表示されます。 現行のデバッグ・セッションに関連しないブレークポイントをフィルターで除くには、「ブレークポイント」ビューの「選択したターゲットでサポートされるブレークポイントを表示」ボタンをクリックします。 「ブレークポイント」ビューを「デバッグ」ビューにリンクするには、 「デバッグ・ビューにリンク」トグルをクリックします。このトグルが選択されている場合、 デバッグ・セッションを中断するブレークポイントがあると、そのブレークポイントが自動的に「ブレークポイント」ビューで 選択されます。
「ブレークポイント」ビューで見やすくするために、ブレークポイントをグループ化 することもできます。ブレークポイントのグループ化は、ブレークポイントのグループ (標準ブレークポイント・リスト)、 ブレークポイント・タイプによるグループ (例えば、行ブレークポイントとエントリー・ブレークポイントを別にグループ化する)、および、 ブレークポイント作業セット別のグループ (ユーザー自身で定義するグループ) が可能です。ブレークポイントをグループ化するには、 「ブレークポイント」ビューの下矢印アイコンを選択し、「ブレークポイント」ビューに表示したいグループを 選択します。メニューで「詳細設定」をクリックすると、 ダイアログ・ボックスが開き、グループをネスト構造で作成できます。 作業セットを作成するには、「ブレークポイント」ビューの下矢印アイコンのメニューから「作業セット」を 選択します。
リストの中のブレークポイント項目には、ブレークポイントのプロパティーの要約が大括弧で囲まれて表示されます。 ポップアップ・メニュー・オプションを使用すると、ブレークポイントを追加、ブレークポイントを除去、およびブレークポイントを使用可能または使用不可に設定できます。 ポップアップ・メニューには、ブレークポイントのプロパティーを編集 するオプションもあります。「ブレークポイント」ビューのボタンを使用すると、ブレークポイントを除去できます。
ブレークポイントの編集を選択すると、ブレークポイントを作成したウィザードが開きます (ブレークポイントの作成にウィザードを使用しなかった場合は、ブレークポイント・タイプのウィザードが開きます)。 このウィザードの間に、「次へ >」または「< 戻る」をクリックすると、ウィザードでのブレークポイント設定を表示または編集できます。作業が終わったら、 「完了」をクリックしてブレークポイントを変更するか、 「キャンセル」をクリックして変更を行わずにウィザードを終了 します。
ブレークポイントは、「ブレークポイント」ビューまたはエディターのポップアップ・メニュー、および「ブレークポイント」ビューのチェック・ボックスによって使用可能/使用不可にできます。 ブレークポイントを使用可能/使用不可にする方法については、 関連トピックを参照してください。
「ブレークポイント」ビューには、設定ブレークポイントの左方に 2 つの
インディケーターがあります (
)。 一番左は、
ブレークポイントが使用可能かどうかを示すチェック・ボックスです。
使用可能にされている場合、このチェック・ボックスにチェック・マークが
入っています (下の図のポインター A.)。使用不可にされている場合、このチェック・ボックスには
チェック・マークが入っていません (下の図のポインター B.)。

すぐ左のチェック・マーク・オーバーレイのインディケーターは、 デバッグ・エンジンによって正常にインストールされたブレークポイントを 示します (ブレークポイントが使用可能にされている場合はインディケーターが塗りつぶされ、 ブレークポイントが使用不可にされている場合はインディケーターは塗りつぶされません)。 エディターでは、行ブレークポイントについて、チェック・マーク・オーバーレイのインディケーターが、正常にデバッグ・エンジンによってインストールされた ブレークポイントを示します (ブレークポイントが使用可能に されている場合はこのインディケーターが塗りつぶされ、ブレークポイントが使用不可にされている場合は インディケーターは塗りつぶされません)。
ブレークポイントは、 インストール済みでなければ実行を中断できません。現行デバッグ・セッションに有効ではないブレークポイントを追加することが可能です。このブレークポイントは、 ブレークポイントを認識するデバッグ・エンジンが含まれているデバッグ・セッションの一部でない限り、 インストールされません。
エディターでは、行ブレークポイントおよび エントリー・ブレークポイントのインディケーターが、エディターの左方のマーカー・バーに表示されます。「ブレークポイント」ビューでは、行、 エントリー、アドレス、監視、およびロードの各ブレークポイントのインディケーターが表示されます。
「ブレークポイント」ビューでは、下記のいずれか 1 つを実行することによって、ソース・エディターがブレークポイントのロケーションに対して開かれます。