ソフトウェア分析の概要

コード・レビュー・コンポーネントを使用してソフトウェアを分析するときには、コーディング手法を制御する規則を一連のソース・コード・ファイルに適用します。コード・レビュー・コンポーネントは、分析対象のソース・ファイルにそれらの規則への違反がないか探します。コーディング違反を示す結果を検査し、違反があったソース・コード・ファイルを開いて問題を修正することが、1 回の操作でできます。
ソフトウェア分析は、ソフトウェア分析構成エディターで作成したソフトウェア分析構成 に従って実行されます。 この構成には、次の 2 つのタイプの情報が含まれています。
スコープ
スコープは、ソフトウェア分析を適用するソース・コード・ファイルを識別します。
規則
規則とは、推奨される一連のコーディング手法です。
コード・レビュー・コンポーネントには、ソース・コードを分析するための以下の 2 つのインターフェースが組み込まれています。

コード・レビュー・グラフィカル・ユーザー・インターフェース

ソフトウェア分析構成を実行すると、コード・レビューのランタイム・コンポーネントが、スコープ内の各ソース・コード・ファイルに規則を適用します。ランタイム・コンポーネントは、それぞれの規則についてソース・コード・ファイルをスキャンして、違反 (規則に従っていないソース・コードのセグメント) を探します。

見つかった違反 (結果) はそれぞれ、ランタイム・コンポーネントによって、規則 ID、ソース・コード・ファイル、障害のあるセグメント、および障害のあるセグメントの先頭の行番号が記録されます。

コード・レビューの実行後にソース・コード・ファイルを編集するとき、問題のあるセグメントの先頭行の左右のマージンに各違反のフラグが立てられます。いずれかのアイコンの上にマウスを移動すると、規則のテキストが表示されます。

コード・レビューの結果全体は、「Software Analyzer 分析結果 (Software Analyzer Results)」ビューで見ることができます。 結果をクリックして「結果を表示」をクリックすると、関連するソース・コード・ファイルがエディターで開かれ、違反のある場所にカーソルが置かれます。

コード・レビュー・コンポーネントには、以下のフィーチャーも組み込まれています。
  • コード・レビューの結果は、PDF または HTML 形式でレポートを生成することにより保存できます。
  • クライアントへのプッシュ機能を使用すれば、ソフトウェア分析構成を各開発者に配布できます。
  • コード・レビューの結果を XML 形式または CSV 形式のファイルにエクスポートできます。

コマンド行コード・レビュー・アプリケーション

Linux または Windows のコマンド行から開始されるコード・レビュー・アプリケーションには、ユーザー対話式コード・レビューと同じコード分析機能があります。 また、次の機能もサポートしています。
  • バッチ機能
  • 製品ワークスペースの内部または外部のファイルの分析
  • 個々のファイルの包含リストと除外リスト
  • XML 形式および CSV 形式の出力データ・ファイルの生成

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