標識の要約

表 1 および 表 2 は、RPG IV 標識 が定義される個所、有効な記入項目、標識が使用される個所、および標識が オンおよびオフに設定される時点を要約して示しています。表 2 は、各タイプの標識が RPG IV プログラムによってオンおよびオフに設定される基本的な条件を示しています。機能キー標識には、機能キー標識とそれに対応する機能キーがリスト されています。
表 1. 標識の記入項目および使用法
  定義個所/使用個所 01 から 99 1P H1 から H9 L1 から L9 LR MR OA から OG OV U1 から U8 KA から KN KP から KY RT
ユーザー定義 オーバーフロー標識、ファイル仕様書、OFLIND キーワード X           X      
レコード識別標識、入力仕様の 21 から 22 桁目 X   X X X     X   X
制御レベル、入力仕様の 63 から 64 桁目       X            
フィールド・レベル、入力仕様の 69 から 74 桁目 X   X         X   X
結果標識、演算仕様書の 71 から 76 桁目 X   X X X   X1 X X2 X
RPG 定義 内部標識   X     X X       X
外部標識               X    
使用個所 ファイルの条件付け、ファイル仕様書               X    
ファイルとレコードの関連、 入力仕様の 67 から 68 桁目3 X   X X   X   X   X
制御レベル、演算仕様書の 7 から 8 桁目       X X          
条件付け標識、演算仕様書の 9 から 11 桁目 X   X X X X X X X X
出力標識、出力仕様の 21 から 29 桁目 X X4 X X X X X X X X
注:
  1. オーバーフロー標識は、まずファイル仕様書で定義しな ければなりません。
  2. KA から KN および KP から KY は、SETOFF 命令の結果の標識として使用できます。
  3. 制御フィールドまたは突き合わせフィールドの条件付けには、主要レコード または OR レコードのレコード識別標識しか使用できません。 L1 または L9 を使用 して、制御フィールドまたは突き合わせフィールドを条件付けす ることはできません。
  4. 1P 標識を使用できるのは、見出し行および明細行だけです。

表 2. RPG IV 論理サイクルによって標識がオンおよびオフに設定される時点
標識のタイプ オンに設定 オフに設定
オーバーフロー オーバーフロー行の印刷時、あるいはスペースまたはスキップにより通過した時。

OA-OG、OV:  次の見出しおよび明細行が
完了した後、またはファイルが開いた後
(H 仕様書のキーワードの
OPENOPT(*NOINZOFL) が使用されていない
場合)。
01 から 99:  ユーザーによる。

レコード識別 指定された 1 次/2 次レコードが読み取られた時点および 合計計算が処理される前。レコードが全手順ファイルから読み取られた直後。 次の処理サイクルで次の 1 次/2 次レコードが読み取られ る前。
制御レベル 制御フィールドの値が変わった時。 これより低いレベルの標識もすべてオンに 設定される。 次の明細サイクルの終わり。
フィールド標識 指定したフィールドのブランクまたはゼロ、指定したフィールドのプラス、ま たは指定したフィールドのマイナスによる。 このフィールドの状況の次回のテストの前。
結果 演算が処理され、標識が表す条件が満たされた時。 同じ標識を結果の標識として指定した演算の次回の実行時に、指定した条件が 満たされない時。
機能キー ワークステーション・ファイルについて対応する機能キーが押された時点および関連サブフ ァイルに対する後続の読み取り時点。 SETOFF によるか、あるいは ワークステーション・ファイルのフィールド転送論理による。
外部 U1 から U8 プログラムの開始前に CL コマンドによるか、あるいは結果の標識またはフィ ールド標識として使用された時。
注: 外部標識の値は、初期化時にジョブ・スイッチから設定されます。 サイクル・モジュールの場合は、サイクルの *INIT フェーズ時に設定されます。 その他のモジュールの場合は、モジュール内の最初のプロシージャーが呼び出されたときに 1 度だけ設定されます。
プログラムの開始前に CL コマンドによるか、または結果の標識として使用さ れるか、あるいは結果の標識またはフィールド標識として使用された時。
H1 から H9 プログラマーの指定による。 メッセージに対する応答として続行のオプションが選択された時、またはプロ グラマーによる。
RT プログラマーの指定による。 このプログラムが再び呼び出された時。
内部標識 1P 処理の始めで、入力レコードが読み取られる前。 最初のレコードが読み取られる前。
LR 最後のファイルの最終 1 次/2 次レコードの処理後、また はプログラマーによる。 処理の始め、またはプログラマーによる。
MR 2 次ファイルのレコードの突き合わせフィールドの内容が、1 次ファイルのレコードの突き合わせフィールドの内容と一致した時。 突き合わせグループの最終レコードに対する合計演算および出力がすべて完了した時。