形式 1 - データの転送

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DISPLAY ステートメント - 形式 1 - データ 転送

            .------------.                              
            V            |                              
>>-DISPLAY----+-ID-1---+-+--+-----------------------+----------->
              '-リテラル-1-'    '-+------+--+-簡略名-----+-'   
                              '-UPON-'  |     (1) |     
                                        '-環境名-----'     

>--+-----------------------------+--+-----------------+--------><
   |                         (2) |  |             (1) |   
   '-+------+--NO--ADVANCING-----'  '-END-DISPLAY-----'   
     '-WITH-'                                             

注:
  1. IBM 拡張
  2. 構文検査だけ行われます。
ID-1
IBM Extension

ID-1 の記述に TYPE 文節が含まれる場合は、その文節で指定されるタイプ名は基本項目でなければなりません。

End of IBM Extension
これが数字であって外部 10 進数としては記述されていない場合、ID は以下の方法で外部形式に自動的に変換されます。
  • 2 進数項目または内部 10 進数項目は、外部 10 進数に変換されます。 負の符号付きの値を使用すると、低位桁の符号が表示されます。 例えば、SEPARATE CHARACTER を設定した SIGN が指定されていなくて、2 つの数値項目が -34 および 34 の値を持つ場合には、これらの値はそれぞれ 3M および 34 と表示されます。 SEPARATE CHARACTER を設定した SIGN が指定されている場合には、 その数字がどのように指定されているかに従って、+ または - の符号が数字の先頭または末尾に表示されます。
    注: パック、2 進数、浮動小数点、または日時データ (COMP、COMP-1、COMP-2、COMP-3、PACKED-DECIMAL、BINARY、COMP-4、または COMP-5) の入っているグループ項目をディスプレイ装置に表示してはなりません。このようなデータにはディスプレイ装置制御文字が入っていることがあるので、予期しない結果を引き起こすことになります。
  • IBM Extension
    内部浮動小数点データ項目であっても外部浮動小数点データ項目であってもかまいません。 内部浮動小数点数は、例えば次のように、表示される前に外部浮動小数点数に変換されます。
    • COMP-1 項目は、-.9(8)E-99 という外部浮動小数点 PICTURE 文節を持っているかのように表示されます。
    • COMP-2 項目は、-.9(17)E-999 という外部浮動小数点 PICTURE 文節を持っているかのように表示されます。

    外部浮動小数点リテラルが表示される場合は、結果が少し不正確になる可能性があります。 このことは、DISPLAY が MOVE の後に来る場合に、特にそうであると言えます。 浮動小数点データ・タイプは近似値で、外部浮動小数点リテラルが転送された場合に、 この浮動小数点データ・タイプはまず真の浮動小数点値 (IEEE) に変換されますが、 この変換も浮動小数点データ・タイプの正確性に影響を与える可能性があります。

    例えば、以下の DISPLAY を考えてみます。
    77 external-float-1 PIC +9(3).9(13)E+9(3).
        MOVE +123455779012.3453E+297 to external-float-1.
        DISPLAY "EXTERNAL-FLOAT-1=" external-float-1.
    MOVE の後で表示される結果は以下のとおりです。
    EXTERNAL-FLOAT-1=+123.4557790123452E+306
    End of IBM Extension
  • 上記以外の ID は、変換する必要がありません。
IBM Extension
  • 基本 DBCS データ項目と国別データ項目は出力装置に転送されます。 DBCS、国別、および SBCS オペランドはいずれも verb、DISPLAY を 1 つ使用するだけで指定できます。 出力されるデータは、ジョブの現行 CCSID によって指定されるコード・セットに変換されます。
End of IBM Extension
リテラル-1
リテラル-1 は、任意の表意定数を指定できます。 表意定数が指定された場合には、その表意定数の 1 文字だけが表示されます。

おのおののリテラルは、符号なし整数でなければなりません。

IBM Extension

浮動小数点リテラルを使用できます。

End of IBM Extension
IBM Extension

符号付きで非整数の、数字リテラルが使用可能です。

End of IBM Extension
IBM Extension

変更の始まり DBCS リテラルおよび国別リテラルが使用可能です。verb、DISPLAY 内で、表意定数 ALL を DBCS リテラルおよび国別リテラルと一緒に使用できます。 変更の終わり

End of IBM Extension
UPON
UPON 句は簡略名を指定しますが、これはワークステーション (REQUESTOR)、またはシステム・オペレーターのメッセージ・キュー (CONSOLE または SYSTEM-CONSOLE) のいずれかに関連した簡略名でなければなりません。
IBM Extension

簡略名の代わりに環境名を指定することもできます。 有効な環境名は CONSOLE および SYSOUT です。

End of IBM Extension

UPON 句を省略した場合には、DISPLAY ステートメントは REQUESTOR へ出力を送り出します。

WITH NO ADVANCING
この句に対しては構文検査だけが行われ、無視されます。 WITH NO ADVANCING 句の機能的な説明については 形式 4 - セッション入出力を参照してください。