COBOL 入出力ステートメントは、外部メディアに保管されているファイルへ (または、ファイルから) データを転送し、 また入出力装置から得られる (または入出力装置へ送られる) 少量のデータを制御します。
COBOL では、プログラムで使用できるファイル・データの単位はレコードなので、ユーザーはそのようなレコードに対してだけ関心をもてばよいことになります。 バッファーや内部記憶装置へのデータの移動、妥当性検査、エラー訂正 (可能な場合)、ブロック化と非ブロック化、ボリューム切り替え手順などの処理は、自動的に行われます。
環境部とデータ部でファイルがどのように記述されているかによって、手続き部で使用できる入出力ステートメントが決まります。
ファイル構成サポートの要約については 付録 F. ファイル構造サポートの要約およびファイル状況キーの値を参照してください。
次の節の説明では、ボリュームおよびリールという用語を使用します。 ボリュームとは、ユニット・レコード装置以外のすべての入出力装置を指します。 リールは、テープ装置だけに適用されます。 順次アクセス・モードでの直接アクセス装置の取り扱い方法は、テープ装置の取り扱い方法と論理的には同じです。