ファイル・フィードバック情報

ファイル・フィードバック情報は、ファイル情報データ構造の 1 桁目から始まり 、80 桁目で終わります。 ファイル・フィードバック情報には、RPG に固有のファイルに関するデータが入 れられます。 これには、次のものを識別するエラー/例外に関する情報が含まれます。

INFDS のファイル・フィードバック・セクションの 1 から 66 桁目のフィールドは、 プログラム中で INFDS が指定されなくとも常に提供および更新されます。 INFDS の ファイル・フィードバック・セクションの 67 から 80 桁目のフィールドは 、特定の装置に対する POST 命令の後にのみ更新されます。

INFDS が指定されていない場合には、DUMP 命令を使用して、INFDS のファイル・ フィードバック・セクションの情報を出力することができます。 詳細については、DUMP (プログラム・ダンプ)を参照 してください。

INFDS のファイル・フィードバック・セクションの重ね書きは、後続のエラー処 理で予期しない結果になることがあり、お勧めできません。

INFDS のファイル・フィードバック・セクションで一般によく使用される サブフィールドの一部の位置は、特殊なキーワードによって定義されます。 INFDS のファイル・フィードバック・セクションの内容および特殊なキーワード とその説明は、次の表にあります。

表 1. ファイル情報データ構造 (INFDS) 内で使用できるファイル・フィードバック情報の内容

開始位置
(26 から
32 桁目)

終了位置
(33 から
39 桁目)

 
フォーマット

 
長さ

 
キーワード

 
情報

1 8 文字 8 *FILE ファイル名の最初の 8 文字。
9 9 文字 1   オープン指示 (1 = オープン)。
10 10 文字 1   ファイルの終わり (1 = ファイルの終わり)。
11 15 ゾーン 10 進数 5、0 *STATUS 状況コード。 これらのコードの説明 については、ファイル状況コードを参照してください。
16 21 文字 6 *OPCODE 命令コード。最初の 5 桁 (左寄せ) は、演算命令コードの文字表現を使用する ことによって命令のタイプを指定します。 たとえば、READE が処理されていた場 合には、READE が左端の 5 桁に入れられます。 命令が暗黙の操作 (たとえば、1 次ファイルの読み取りまたは出力仕様 に対する更新) であった場合には、同等の命令コード (READ または UPDAT など) が生成され、 位置 *OPCODE に入れられます。 6 文字の英字名をもつ命令コードは 5 文字の英字に短縮されます。
DELETE
DELET
EXCEPT
EXCPT
READPE
REDPE
UNLOCK
UNLCK
UPDATE
UPDAT
残りの桁には、次のいずれかが入ります。
F
最後の命令はファイル名に対して指定されました。
R
最後の命令はレコードに対して指定されました。
I
最後の命令は暗黙のファイル命令でした。
22 29 文字 8 *ROUTINE ファイル操作が実行されたルーチン (サブルーチンを含む) の名前の最初の 8 文字。
30 37 文字 8   OPTION(*NOSRCSTMT) が指定されている場合、これは、ファイル操作 のソース・リスト行番号です。OPTION(*SRCSTMT) が指定されている 場合、これは、ファイル操作のソース・リスト・ステートメント番号 です。 そのステートメント番号がルート・ソース・メンバーに適用される 場合、ステートメント番号全体が組み込まれます。 ステートメント番号が 6 桁を超える場合、すなわち、ゼロ以外 のソース ID を組み込んでいる場合、8 バイト・フィードバック域の 最初の 2 桁は、ステートメント番号の残りの部分が 53 から 54 桁目に保管される ことを示す "+" になります。
38 42 ゾーン 10 進数 5、0   SPECIAL ファイルでのエラーに対するユーザー指定の理由。
38 45 文字 8 *RECORD プログラム記述ファイルの場合には、レコード識別標識は左寄せしてフィールド に入れられ、残りの 6 桁には、ブランクが埋め込まれます。 外部記述ファイルの場合には、例外/エラーが起こった時に処理されていたレコ ードの名前の最初の 8 文字。
46 52 文字 7   マシンまたはシステム・メッセージ番号。
53 66 文字 14   未使用。
77 78 2 進数 2   ソース ID は、30 から 37 桁目からのステートメント番号と突き合わせ られます。
表 2. POST の後にファイル情報データ構造 (INFDS) で使用可能なファイル・フィードバック情報の内容

開始位置
(26 から
32 桁目)

終了位置
(33 から
39 桁目)

 
フォーマット

 
長さ

 
キーワード

 
情報

67 70 ゾーン 10 進数 4,0 *SIZE 画面サイズ (装置の画面の行数と桁数の積)。
71 72 ゾーン 10 進数 2,0 *INP 表示装置のキーボード・タイプ。 表示装置が英数字またはカタカナの場合は 00 に設定されます。 キーボードが漢字の場合は 10 に設定されます。
73 74 ゾーン 10 進数 2,0 *OUT 表示装置タイプ。 表示装置が英数字またはカタカナの場合は 00 に設定されます。 表示装置が漢字の場合は 10 に設定されます。 表示装置が DBCS の場合は 20 に設定されます。
75 76 ゾーン 10 進数 2,0 *MODE 常に 00 に設定されます。