変数

変数はコマンド・セット定義で使用されます。 変数の値は、概要ページでプロジェクトに対して、またはビルダーのプロパティーで個々のビルダーに対して定義されます。 あるいは、変数の値は、コマンド・セットが特定のビルダー定義内で使用される場合は、そのコマンド・セットに関連付けられます。

コマンド・セット内には置換変数を定義できます。 置換変数に値を指定するには、概要ページにおいてプロジェクトに対して値を定義するか、ビルダーの定義時にビルダーのプロパティーにおいて プロジェクトに対して値を定義するか、またはビルダー内でコマンド・セットを使用しているときにプロジェクトに対して値を定義します。 これらのいずれのレベルでも、変数の値は変数テーブルで指定します。 コマンド・セットの変数テーブルは、ビルダーの編集時にコマンド・セット参照を選択したときに表示されます。 変数テーブルでは、変数を特定の値に設定することも入力リストの名前に設定することもできます。

変数を入力リストに設定する場合は、対象となるリソース・リストをコマンド内で使用できます。 このリストは、変数テーブル内のリストに使用されるフォーマットに従ってフォーマットされます。 現在サポートされているフォーマットは、オブジェクトのリストを完全修飾オブジェクト名としてフォーマットする修飾名フォーマットのみです。 これによって、オブジェクト・リストを CRTSRVPGM などのコマンド内で使用できます。

事前定義された変数

コマンド・セットの処理セクションでコマンドを定義するときに、&F、&N、&L、および &X という 4 つの特殊置換変数を使用できます。 これらの変数を使用する場合は、これらの変数に値を指定するために 1 つの入力を 1 つのソース入力として指定する必要があります。 これらの置換変数が持つ意味は、リモート・システム・エクスプローラーでコンパイル・コマンドを定義する場合に置換変数が持つ意味と同じです。
&N
これは、メンバーのリストで繰り返される場合はソース・メンバーの名前で置き換えられ、 オブジェクトのリストで繰り返される場合はオブジェクトの名前で置き換えられます。
&F
これは、メンバー・リストで繰り返される場合はソース・ファイルの名前で置き換えられます。 リソース・リストがオブジェクトのリストである場合、これは空ストリングです。
&L
これは、メンバーまたはオブジェクトが含まれているライブラリーの名前で置き換えられます。
&X
これは、メンバーまたはオブジェクトのテキスト記述で置き換えられます。 テキスト記述がない場合、これは空ストリングです。

これらの特殊変数のほかに、特殊変数がもう 1 つあります。 変数 &SP は、ビルドのライブラリー検索パスを定義します。 この変数は、ビルダーの出力オブジェクトを定義するときに使用できます。 これは、依存関係と出力オブジェクトを検索するときの検索場所となるライブラリー・リストのサブセットに設定されます。 出力オブジェクトを定義するときにこの変数を使用した場合、ライブラリー・リスト内の他のライブラリーは検索場所となりません。

詳しくは、Jazz™.net を参照してください。


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