ビルダー

ビルド仕様におけるビルダーは、入力とコマンド・セットを関連付けて、作成対象または更新対象のオブジェクトを定義します。 また、オブジェクトを作成するのではなく、セットアップやパッケージ化などのタスクを実行するビルダーを使用することもできます。

ビルダーは以下のセクションで構成されています。

入力
入力は、コマンド・セット内で定義されている変数に対して値を指定します。 ビルダーに対する入力として、より複雑なオブジェクトを構成するコンポーネント・オブジェクト (プログラム内のモジュールなど) を指定したり、特定のソース・タイプを持つソース・ファイルのメンバーなど、 コマンド・セットが繰り返し適用されるソースを指定したりできます。 後者の場合は、メンバー・リスト内の各メンバーに対してコマンド・セットが適用されます。 入力セットでは、このようなリストを 1 つのみ指定できます。
リソース依存関係
リソース依存関係は、このビルダーを実行する可能性のあるシステム上の他のオブジェクトへの参照です。 この依存関係のいずれかがこのビルダー内のいずれかの出力オブジェクトよりも新しい場合は、ビルダー全体が再実行されます。 このような依存関係の例として、COBOL または RPG のソース・メンバーから組み込まれたコピー・メンバーがあります。
前提条件ビルダー
これは、この特定のビルダーの実行前に検査が (場合によっては実行も) 必要となる他のビルダーのリストです。 通常、ビルダーは定義順に実行されますが、前提条件ビルダーを使用すればプロジェクト内のオブジェクトのビルド順序を微調整できます。 前提条件ビルダー内の出力オブジェクトが既に最新の状態にある場合、そのオブジェクトは再ビルドされません。 例えば、プログラムをビルドするビルダーは、ディスプレイ・ファイルに依存する可能性があります。 そのファイルを定義している DDS ソースが変更された場合は、そのファイルを参照するプログラムをコンパイルする前に、そのファイルを再ビルドする必要があります。 そのファイルの DDS ソースが変更されていない場合、そのファイルは既に最新の状態にあるため再ビルドされません。
コマンド・セット参照
ビルダーは 1 つ以上のコマンド・セットを参照できます。 ビルダーが実行されると、コマンド・セットが、ここで指定された順序で実行されます。 ビルダーで使用されるコマンド・セットには置換変数を含めることができます。 置換変数の値は、ビルダー内でコマンド・セットを使用するときに指定します。 置換変数の値は、プロジェクトまたはビルダーの変数から継承することも、 特定のリテラル値に設定することも、ビルダーの実行時に決定されるリソースのリストに 設定することもできます。

詳しくは、Jazz™.net を参照してください。


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