以下は、DBCS 文字からユーザー定義語を形成するための規則です。
- シフトアウト、シフトイン文字の使用
- DBCS ユーザー定義語は、シフトアウト文字で始まり、シフトイン文字で終わります。
- 値の範囲
- DBCS ユーザー定義語は、両方のバイトについて 16 進数 41
から 16 進数 FE までの値の範囲をとる文字を含むことができます。
- 含まれる文字
- DBCS ユーザー定義語は、DBCS 文字のみを含むことができます。 DBCS ユ
ーザー定義語は、単一バイトの EBCDIC 文字に相当する
文字と単一バイトの EBCDIC 文字に相当しない文字とを含むことができ
ます。
単一バイトの EBCDIC 文字に相当する DBCS 文字は、COBOL ユーザー
定義語についての通常の規則に従います。つまり、文字 A から Z、
a から z、0 から 9、およびハイフン (-) は許可されます。
ハイフンは、先頭文字または最後の文字として使用することはできません。 単一バイト
の EBCDIC 文字に相当するものを持たない DBCS 文字は、DBCS ユーザー定義語で使用できます。
- 連結規則
- DBCS ワードは、2 行にわたってはなりません。
- 最大長
- 14 DBCS 文字。
- ユーザー定義語
- 次のユーザー定義語のタイプは、ILE COBOL でサポートされていま
す。
右側の欄は、DBCS 文字がそのタイプで許可されているかを示しています。
| ユーザー定義語のタイプ |
DBCS 文字を許可 |
| 英字名 |
Yes |
| (データの) クラス名 |
Yes |
| 条件名 |
Yes |
| データ名 |
Yes |
| ファイル名 |
Yes |
| 指標名 |
Yes |
| ライブラリー名 |
No |
| 簡略名 |
Yes |
| 段落名 |
Yes |
| プログラム名 |
No |
| レコード名 |
Yes |
| セクション名 |
Yes |
| テキスト名 |
No |
注: DBCS 文字でユーザー定義の COBOL 語を使用
するためには、PROCESS オプション GRAPHIC が有効でなければなりません。その
他の場合は、DBCS ワードは無効文字として処理されます。