この句は READ、RETURN、RELEASE、REWRITE、および WRITE ステートメントに有効です。指定する ID は、 作業用ストレージ・セクション、ローカル・ストレージ・セクション、またはリンケージ・セクションの項目の名前、あるいは以前にオープンした他のファイルのレコード記述の名前でなければなりません。レコード名と ID は、同じ記憶域を参照してはなりません。

INTO/FROM ID 句 - 形式
>>-+-+-READ---+--ファイル名-1--+--------+--+------------+-+---------><
| '-RETURN-' '-RECORD-' '-INTO--ID-1-' |
'-+-RELEASE-+--レコード名-1--+------------+------------'
+-REWRITE-+ '-FROM--ID-1-'
'-WRITE---'
INTO 句を指定して READ または RETURN ステートメントを実行すると、その結果は、次に示す規則が (この順序どおりに) 適用されたのと同じことになります。
- INTO 句を指定していない同じ READ または RETURN ステートメントを実行する。
- CORRESPONDING 句が指定されていない MOVE ステートメントの規則に従って、現在のレコードをレコード域から ID-1 に移動させる。
現在のレコードの大きさは、RECORD 文節内に指定されている規則によって決定されます。
ファイル記述記入項目に RECORD IS VARYING 文節が含まれている場合には、暗黙の MOVE はグループの移動となります。
READ または RETURN ステートメントが正常に実行されなかった場合には、
暗黙の MOVE ステートメントは実行されません。レコードが読み取られるか戻された後で、かつそのレコードがデータ項目に転送される直前に、ID-1 と関連する添え字付け、または参照変更の値が求められます。
レコードは、レコード域と ID-1 の両方で使用できます。
FROM 句が指定されている RELEASE、REWRITE、または WRITE ステートメントが実行されると、
その結果は、次に示すステートメントが (この順序どおりに) 実行されたのと同じことになります。
- 以下のステートメントを
MOVE identifier-1 TO record-name-1
MOVE ステートメントに指定された規則に従って実行する。
- FROM 句が指定されていない同じ RELEASE、REWRITE、または WRITE ステートメントを実行する。
RELEASE、REWRITE または WRITE ステートメントの実行が完了すると、ID-1 内の情報が使用可能になりますが、
SAME RECORD AREA 文節として指定されているものを除いて、レコード名-1 内の情報は使用することはできません。