次の表は、拡張 ACCEPT ステートメントで処理されるデータのカテゴリーを示したものです。
ここに示したデータ・カテゴリーは拡張 DISPLAY ステートメントでもサポートされます。
(拡張 ACCEPT および DISPLAY ステートメントは PICTURE 文節にスケーリング位置をともなうデータ項目をサポートしていません。)
表 1. 拡張 ACCEPT ステートメントで処理されるデータのカテゴリー| カテゴリー |
初期表示 |
入力するデータ |
更新される
データ項目 |
| 英字 |
A、B、C |
D |
B、C |
| 数字 (内部、2 進、10 進、またはパック 10 進) |
B、C、E、F、F1、
F2 |
D、G、H |
O |
| 数字 (ゾーン 10 進) |
B、C、F、F1、F2 |
D、G、H |
O |
| 数字編集 |
A、I |
J、H |
K、O |
| 英数字 |
A、B、C |
D |
B、C |
| 英数字編集項目 |
A、I |
J |
L |
| ブール |
A、B、C |
D、M、N |
B、C |
| DBCS |
A、B、C |
D |
B、C |
| DBCS 編集 |
A、B、C |
D |
B、C、L |
| 内部浮動小数点 |
A、I、I1、P |
Q |
O |
| 外部浮動小数点 |
A、I、I1 |
Q |
O |
- 左そろえ (デフォルト)。
- B
- RIGHT-JUSTIFY の場合は、後書きスペースおよび 16 進数のゼロが除去されて、データは右端の位置に移動されます。
- C
- ZERO-FILL の場合は、データが左そろえであれば、後書きスペースおよび 16 進数のゼロがゼロに変換されます。
また、データが右そろえであれば先行スペースがゼロに変換されます。
SPACE-FILL だけが指定されている場合、後書き 16 進ゼロはスペースに変換されます。
- D
- RIGHT-JUSTIFY および ZERO-FILL (または SPACE-FILL) を指定した場合は、
フィールド終了キーを押すと、ワークステーションによってそのフィールドが右端そろえでゼロが埋め込まれるか、またはスペースが埋め込まれます。
ZERO-FILL は DBCS を処理しません。
ZERO-FILL (または SPACE-FILL) だけしか指定しない場合には、ワークステーションは何の変換も行いません。
- E
- 2 進数またはパック 10 進数がゾーン 10 進数に変換されてから表示されます。
- F
- 次の条件が起こります。
- 数字の左側にスペースが埋め込まれてから、その数字が表示されます。
- 最初に、10 進数に小数点が挿入されて、整数部分と小数部分が分けられます。
- 小数部分がある場合は、1 桁が小数点用に予約されます。
- SPECIAL-NAMES 段落の中に DECIMAL-POINT IS COMMA が指定されている場合には、コンマとピリオドの意味が入れ替わります。
システム値 QDECFMT とは何の関連もないことに注意してください。
- 数字が符号付きの場合は、符号用に 1 桁が予約されます。
- 数字に負符号が付いている場合は、負符号が表示されます。
デフォルトでは、符号は数字の前に付きます。
- F1
- ZERO-FILL を指定すると、先行ゼロが表示されます。
- F2
- TRAILING-SIGN を指定すると、符号は右端の桁に入ります。
- G
- 数字、ブランク、および以下に示す記号が受け入れられます。
- - (マイナス)
- + (プラス)
- . (ピリオド)
- , (コンマ)
符号は先行位置または後書き位置に入力しなければなりません。
小数点は小数部分の前に入力しなければなりません。
桁の位置そろえは行われません。コンマは整数部分を 3 桁ごとに区切ります。
- H
- 数字は以下のような特性をもちます。
- 符号を示すシンボル値はオプショナルであり、存在する場合は、どの桁の値よりも前にあっても (先行符号)、あるいは、その値の後に付いても (後書き符号) かまいません。
使用できる符号は、正符号と負符号です。
符号記号が先行符号の場合は、ブランク文字の前に付けることもできます。
後書き符号の場合は、常にフィールドの右端の文字位置になければなりません。
符号記号は 1 つしか使えません。
- 最高 31 桁まで指定できます。
使用できる数字は 0 から 9 までです。
先頭の数字桁の前にはブランク文字を付けることができますが、左端の数字桁よりも右側に位置するブランク文字は無効となります。
10 進数値は整数と小数の 2 つの部分に分けられます。
小数点の左側の数字は整数値として解釈されます。
右側の数字は小数値として解釈されます。
小数点が含まれていない場合、その数字は整数値として解釈されます。
小数点記号が左端の数字桁よりも前にある場合、その数字は小数値として解釈されますが、
その場合、左端の数字桁は小数点記号と隣り合っていなければなりません。
小数点が右端の数字桁のうしろにある場合は、その数字は整数として解釈されますが、
右端の数字桁は小数点と隣り合っていなければなりません。
整数部分の数字桁には、3 桁ごとのグループに分割するコンマを付けても付けなくてもかまいません。
左端のグループは、1 桁、2 桁、または 3 桁のどれでもかまいませんが、
その後の各グループは必ず前にコンマが付いて、しかも 3 桁からなるグループでなければなりません。
コンマ記号の両側には必ず数字桁がくるようになっていなければなりません。
小数部分の数字桁をコンマで区切ることはできず、それらの数字桁の隣は必ず数字桁でなければなりません。
- I
- 数字は、暗黙または明示の PIC 記号に従って編集されます。
ZERO-FILL、SPACE-FILL、および RIGHT-JUSTIFY は編集フィールドまたは浮動小数点フィールドには影響を与えません。
- I1
- TRAILING-SIGN は、編集フィールドまたは浮動小数点フィールドには影響を与えません。
- J
- データの入力には、編集された記号を使う必要があります。
- K
- すべての編集記号が除去された後に、結果として得られる数字が編集によって数字編集フィールドの中に戻されます。
非数字が検出されると、実行時メッセージが出されます。
- L
- データがフィールド内に戻されて、編集は行われません。
ユーザーは、必ずこの後に編集形式を指定するようにしなければなりません。
- M
- 数字、ブランク、および以下に示す記号が受け入れられます。
- - (マイナス)
- + (プラス)
- . (ピリオド)
- , (コンマ)
- N
- ゼロまたは 1 以外のどの文字でもエラー・メッセージが生成されます。
- O
- 想定されている小数点位に数字フィールドが位置合わせされます。
データの位置付けに関する規則の詳細は 位置合わせの規則を参照してください。
- P
- 内部浮動小数点数は、外部浮動小数点数に変換されてから表示されます。
- COMP-1 項目は、-.9(8)E-99 という外部浮動小数点 PICTURE 文節を持っているかのように表示されます。
- COMP-2 項目は、-.9(17)E-999 という外部浮動小数点 PICTURE 文節を持っているかのように表示されます。
- Q
- データは、浮動小数点リテラルの形成に関する規則に従って入力しなくてはなりません (浮動小数点リテラルを参照)。
指数はオプショナルです。
ID-1 の後に続く句はどのような順序でもかまいません。
指定されたすべての句は、それに先行する ID に適用されます。