DBCS リテラルには、以下の形式があります。

フォーマット
>>-G"--DBCS-リテラル--"--------------------------------------------><

フォーマット
>>-N"--DBCS-リテラル--"--------------------------------------------><
- G" または N"
- DBCS リテラルの開始分離文字
- "
- DBCS リテラルの終了分離文字
NATIONALPICNLIT PROCESS オプションが有効な場合、開始区切り文字 N" または N' が国別リテラルを識別し、基本国別リテラルに示されている規則が適用されます。
一般に、非数字リテラルに関係する規則は、DBCS リテラルにもあてはまります。
ただし、DBCS リテラルの最大長は 2 バイト文字で 28 文字であり、これらは 2 行に渡って続けることはできません。
DBCS リテラルは、データ部で次のように指定できます。
- DBCS データ記述記入項目の VALUE 文節内で指定する。
データ項目の VALUE 文節内に DBCS を指定した場合、リテラルの長さが、データ項目の PICTURE 文節で示されているサイズを超えてはなりません。
DBCS データ項目を USAGE DISPLAY-1 として明示的に定義すると、データ項目を 2 バイトにつき 1 文字ずつ文字形式で保管するよう指定されます。
- JUSTIFIED 文節を使用して指定する。
DBCS リテラルは、手続き部で次のように指定できます。
- DBCS またはグループ項目が受け入れ項目である場合、送り出し項目として指定する。
- 被比較数が DBCS またはグループ項目である場合、関係条件において指定する。
- DBCS リテラルの前の表意定数 SPACE/SPACES、ALL SPACE/SPACES、または ALL として指定する。
上記の表意定数だけが DBCS リテラルになることができます。
- DBCS をサポートする組み込み関数への引数として指定する。
DBCS リテラルは、非数字リテラルを使用できる個所ならどこでも指定できます。
ただし、次の個所でリテラルとして指定する場合は
例外です。
- 見出し部
- 環境部 (ENVIRONMENT DIVISION)
- ALPHABET 文節
- ASSIGN 文節
- CLASS 文節
- CURRENCY SIGN 文節
- LINKAGE 文節
- PADDING CHARACTER 文節
- RERUN 文節
- 手続き部 (PROCEDURE DIVISION)
- CALL ステートメント (プログラム名)
- CANCEL ステートメント
- END PROGRAM ヘッダー
- STOP ステートメント
- DROP ステートメント
- ACQUIRE ステートメント
- COPY
- COPY ステートメント (テキスト名)
- COPY ステートメント (ライブラリー名)