デバッガー・エンジンの環境変数

デバッグ・エンジン環境変数は AIX 環境で設定されます。

次の環境変数が、エンジンの動作を制御します。

環境変数 説明
DER_DBG_LOCAL_PATH デバッガーが実行可能ファイルおよびロード・ライブラリーを見つけるために 使用する一連のパスを設定します。デバッガーは、PATH 環境変数またはシステムのライブラリー検索パスのいずれかを検索する前に、このパスを検索します。
DER_DBG_PATH デバッガーがソース・ファイルを見つけるために 使用する一連のパスを設定します。これらのパスは、デバッグ情報にソース・ファイルの完全修飾名が含まれて いない場合に使用されます。
DER_DBG_OVERRIDE デバッガーがソース・ファイルを見つけるために 使用する一連のパスを設定します。これらのパスは、DER_DBG_PATH の前に検索されます。
DER_DBG_ADDR ユーザー・インターフェース・デーモン・モードで使用されるデフォルト・ホストを指定します。 これは、ホスト名または IP アドレスのどちらです。デフォルトは localhost です。 これは、コマンド行パラメーター -qhost で上書きされます。

アドレスを 指定する場合は、ユーザー・インターフェース・デーモン・モードで使用されるデフォルト・ポートを 組み込むこともできます。ポート番号を組み込むには、DER_DBG_ADDR=<ホスト名またはアドレス>:<ポート> と 指定します。デフォルトでは、使用されるポート番号は 8001 です。 この環境変数で指定されたポートは、 コマンド行パラメーター -quiport で上書きされます。

DER_DBG_TABGRID ユーザー・インターフェースのソース・ファイル・ビューでタブを展開するときに 使用される、タブの間隔を指定します。デフォルトは 8 です。
DER_DBG_TAB DER_DBG_TABGRID が 0 に設定されている場合、 ソース・ファイル中の各タブの場所に挿入されるスペースの数をこれで指定します。デフォルトは 8 です。
DER_DBG_ STEP_DEBUG これは、SHALLOW または DEEP、および INCLUDE または NOINCLUDE に設定できます。 値はスペースまたはコンマで分離してください。
  • SHALLOW または DEEP は、 ステップ・デバッグ機能が当面のサブルーチンついてのみデバッグ情報を チェックする (SHALLOW) のか、デバッグ情報を持つロケーションが 見つかるまで進むのか (DEEP) を制御します。「DEEP」を指定したステップ・デバッグは、 デバッグ情報のない大量のコードの場合には、パフォーマンスに悪い影響を及ぼします。
  • INCLUDE または NOINCLUDE は、 ステップ・デバッグを実行するときに、インクルード・ファイル中のコードが デバッグ情報を持っているように扱われるかどうかを決定します。
デフォルトでは、この環境変数は SHALLOW INCLUDE (または SHALLOW,INCLUDE) に設定されます。
DER_DBG_NO_XWINDOW この変数を N または NO に設定すると、 デバッグ対象のプログラムは入出力に X Window を使用できます (X Window を使用する ための他の条件が設定されている場合)。この変数を Y または YES に 設定すると、デバッグされるプログラムでの X Window の使用は抑制されます。この 変数のデフォルト値は NO です。
DER_DBG_FORK この環境変数には、以下のいずれかの値を指定できます。
  • PARENT
  • BOTH
  • BOTHRUN

詳細については、関連する fork() 処理のトピックを参照してください。

DER_DBG_POWER_STEP この変数が Y または YES に設定 されている場合、すべてのステップ・アクションの間ブレークポイントが抑止されます (ステップ・アクションは、 設定されているブレークポイントにかかわらず完了します)。この動作はデフォルトでは オフです。
DER_DBG_CICS_STEP これは、CICS® 下でデバッグを行う場合の 特別な環境変数です。この変数は、CICS を介して ルーチンを呼び出すコードをデバッガーが正常にステップスルーできるようにします。
DER_DBG_ARRAY_REPCHANGE この環境変数は、YES または NO に 設定できます (デフォルト値は NO です)。この環境変数 が NO に設定されている場合、「変数」ビューまたは「モニター」ビューの いずれかで 1 つの配列要素の表記を変更すると、その要素だけが変更されます。この 環境変数が YES に設定されている場合、1 つの配列要素の表記を変更すると、 その配列のすべての配列要素の表記が変更されます。
DER_DBG_TRACE この環境変数は、エンジン・トレース・ファイルの ロケーションを指定するのに使用します。
DER_DBG_PICLDUMP この環境変数は、EPDC トレース・ファイルの ロケーションを指定するのに使用します。
DER_DBG_DISPLAY この環境変数は、X Window ディスプレイの ロケーションを上書きするのに使用します。
DER_DBG_SOURCESTEP この環境変数は、指定された言語のソース・ステップを 強制します。この環境変数に設定できる値は、CCPPC++PLIPL/IRPGCOBOLFORTRANNONE、 および ALL です。これらの値には大/小文字の区別はなく、 スペースまたはコンマで分離されます。この環境変数のデフォルト値は、COBOL PL/I または COBOL,PL/I です。
DER_DBG_SOURCE_CHECK この環境変数は、ソース検証チェックを指定する のに使用します。指定できる値は、DATENODATECONTENTNOCONTENTALL、 および NONE です。これらの値には大/小文字の区別はなく、スペースまたはコンマで分離されます。デフォルト値は NONE です。
DER_DBG_CONSOLE この環境変数を使用して、デバッグするアプリケーションのコンソールのロケーション、GUILOCAL、または REMOTE を指定します。デフォルト値は REMOTE で、デバッグ対象のコンソールをデバッガーの UI に対して反復します。 LOCAL は、irmtdbgc が開始されたシェルでのみ、デバッグ対象のコンソール・アクティビティーを示します。 GUI は、デバッグ対象のコンソール・アクティビティーに対して xterm セッションを開始します。
DER_DBG_HIDE_SYSTEM_THREADS この変数が Y または YES に 設定されている場合、システム・スレッドは非表示になります。デフォルトでは、システム・スレッドは非表示です。

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