デバッグ組み込み関数の使用
ILE ソース・デバッガーを使用している時に、次の組み込み関数を使うことができます。
- %SUBSTR
- ストリング・フィールドのサブストリング
- %ADDR
- フィールドのアドレスの検索
- %INDEX
- テーブルまたは複数回繰り返しデータ構造の指標の変更
- %VARS
- 指定されたパラメーターを変数として識別
%SUBSTR 組み込み関数によって、ストリング変数のサブストリングを作成することがで きます。 最初のパラメーターはストリング識別コード、2 番目のパラメーターは開始桁 、そして 3 番目のパラメーターは 1 バイトまたは 2 バイトの文字数でなけ ればなりません。 さらに、2 番目と 3 番目のパラメーターは正の整数リテラルで なければなりません。 パラメーターは 1 つまたは複数のスペースで区切ります。
次のことを行うために %SUBSTR 組み込み関数を使用してください。
- 文字フィールドの一部を表示する
- 文字フィールドの一部を割り当てる
- 条件付きブレークポイント式のいずれかの側で文字フィールドの一部を使用する
図 1 は、図 1 のソースに基づく %SUBSTR の使用例の いくつかを示します。
図 1. DBGEX を使用した %SUBSTR の例
> EVAL String
STRING = 'ABCDE '
** ストリングの最初の 2 文字の表示 **
> EVAL %substr (String 1 2)
%SUBSTR (STRING 1 2) = 'AB'
> EVAL TableA
TABLEA = 'aaa'
** 最初のテーブル要素の最初の文字の表示 **
> EVAL %substr(TableA 1 1)
%SUBSTR(TABLEA 1 1) = 'a'
> EVAL BigDate
BIGDATE = '1994-10-23'
** String を BigDate の最初 4 桁と等しくなるように設定 **
> EVAL String=%substr(BigDate 1 4)
STRING=%SUBSTR(BIGDATE 1 4) = '1994 '
> EVAL Fld1 (5 characters)
FLD1 = 'ABCDE'
> EVAL String (6 characters)
STRING = '123456'
** String の 2 ~ 5 桁を Fld1 の最初の 4 桁と
等しく設定 **
> EVAL %substr(String 2 4) = %substr(Fld1 1 4)
%SUBSTR(STRING 2 4) = %SUBSTR(FLD1 1 4) = 'ABCD'
> EVAL String
STRING = '1ABCD6'
** %SUBSTR は文字ストリングまたはグラフィック・ストリングでのみ可能 ! **
> EVAL %substr (Packed1D0 1 2)
String type error occurred.
現行索引を変更するために、%INDEX 組み込み関数を使用できますが、こ
の場合指標は機能名の後の括弧内に指定します。 %INDEX の
例は、図 1 および 図 1 のテーブルの項
にあります。
注: %INDEX は現行の指標を指定された値に変更します。 したがって、EVAL ステートメントの後でテーブルまたは複数回繰り返しデータ構造
を参照するソースが予定していたものとは異なる指標で操作
される可能性があります。
変数名がデバッグ・コマンド名のいずれかと競合する時は、%VARS デバッグ組み込み関数を使います。例えば、EVAL %VAR(EVAL) は EVAL という名前の変数を評価するのに使用でき ますが、EVAL EVAL は構文エラーになります。