ACQUIRE ステートメント
ACQUIRE ステートメントは、TRANSACTION ファイル用のプログラム装置を獲得するために使用されます。
ACQUIRE ステートメント - 形式 - TRANSACTION >>-ACQUIRE--+-ID-------+--FOR--ファイル名------------------------------->< '-リテラル-'
- ID、リテラル
- リテラルまたは ID の内容で、指定ファイルによって獲得されるプログラム装置名を指定します。 リテラルは、非数字で、長さは 10 文字以下でなければなりません。 ID は英数字データ項目を参照し、長さは 10 文字以下でなければなりません。
- ファイル名
- ファイル名は TRANSACTION 編成のファイルの名前でなければならず、かつ、ACQUIRE ステートメントの実行時には、このファイルがオープンされていなければなりません。 編成が TRANSACTION でない場合には、コンパイル・エラー・メッセージが出されます。
通信装置を獲得するために前もって適合していなければならない条件に関しては、「ICF プログラミング・マニュアル」を参照してください。ディスプレイ装置を獲得する前に満たす必要がある条件の説明については、「IBM® i Information Center」(Web サイト http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/) 内のカテゴリー『データベースおよびファイル・システム』のセクション『DB2® for i』を参照してください。
ACQUIRE 操作が正常に完了すると、プログラム装置は入出力操作用に使用可能になります。 ACQUIRE が正常に終了しない場合、ファイル状況値は 9H にセットされ、適用可能な USE AFTER EXCEPTION/ERROR プロシージャーが呼び出されます。
ファイルがオープンされているとき、プログラム装置 1 台だけを暗黙のうちに獲得できます。 ファイルが ICF ファイルである場合、暗黙的に獲得される 1 個のプログラム装置は、 ICF ファイル作成 (CRTICFF) CL コマンドの ACQPGMDEV パラメーターによって決定されます。 ファイルがディスプレイ・ファイルである場合、暗黙的に獲得される 1 個のプログラム装置は、 表示装置ファイル作成 (CRTDSPF) CL コマンドの DEV パラメーターの中の最初の記入項目によって決定されます。 追加のプログラム装置は、明示的に獲得しなければなりません。
プログラム装置は、ACQUIRE ステートメントを使用して明示的に獲得されます。 ICF ファイルの場合、ファイルのオープン前に、ICF 装置項目追加 (ADDICFDEVE) コマンドまたは ICF プログラム装置項目一時変更 (OVRICFDEVE) コマンドを使って、 プログラム装置がファイルに前もって定義されていなければなりません。 ディスプレイ・ファイルの場合、ファイル作成、変更、または一時変更されたとき、 そのファイルに対して OPEN が出される前に、DEV パラメーターにプログラム装置が前もって指定されていなければなりません。
ディスプレイ装置のこれらの CL コマンドについて詳しくは、IBM i Information Center (Web サイト http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/) のカテゴリー『プログラミング』のセクション『CL および API』を参照してください。通信装置用のこれらの CL コマンドについては、「ICF プログラミング・マニュアル」を参照してください。ACQUIRE ステートメントは、入出力エラーからの回復の補助手段としても使用できます。 回復手順について詳しくは、「IBM Rational® Development Studio for i: ILE COBOL プログラマーの手引き」の"通信回復"に関するセクションを参照してください。
