IBM i 接続の補助ストレージ・プール (ASP) グループ名を指定

IBM® i 接続は、接続によって開始された、指定されたサーバー・ジョブの補助ストレージ・プール (ASP) グループ名を使用するように構成することができます。 指定された ASP グループ内の独立 ASP にあるライブラリーに加え、システム ASP (ASP 番号 1) および基本ユーザー ASP (ASP 番号 2 から 32) にあるライブラリーにより、接続のライブラリー名前空間が形成されます。

このタスクについて

リモート・システム・エクスプローラー (RSE) は、リモート・メンバーの読み取りおよび書き込みに DDM ホスト・サーバーを使用し、ホストへのコマンドの発行およびアプリケーションのデバッグにコマンド・サーバーを使用します。 ASP グループ名が設定された IBM i システムへの接続時には、DDM サーバーとコマンド・サーバーの両方が、初期 ASP グループ名としてこの設定を使用して開始されます。 これにより、ライブラリーの該当するセットが RSE で使用可能になります。 ASP の定義および管理については、ご使用のリリースに対応するインフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/eserver/ibmi.html) を参照してください。
注: Rational® Developer for Power Systems Software クライアント接続用の ASP グループ名の設定は、ジョブの開始時にのみ行う必要があります。 SETASPGRP コマンドは「RSE コマンド」ビューから発行でき、有効になりますが、このコマンドにより、コマンド・サーバーと、メンバーの転送に使用される DDM サーバーとの同期がとれなくなるため、推奨されません。 DDM サーバー・ジョブの環境を同時に変更する方法はありません。 一度 DDM サーバー用の事前開始ジョブが特定ユーザーに適合すると、その ASP グループは変更できません。
IBM i 接続用の ASP グループ名は、以下のいずれかの方法で指定できます。

手順

  1. ASP グループ名は、接続に使用するユーザー・プロファイルに関連付けられたジョブ記述で指定された値に基づいて付けることができます。 ASP グループ名の設定には、ジョブ情報の「初期 ASP」グループ (INLASPGRP) パラメーターを使用します。
    1. CHGJOBD コマンドを使用して次のように設定できます。
       CHGJOBD JOBD(MYLIB/MYJOBD) INLASPGRP(IASP33)
      注: ユーザー・プロファイルでジョブ記述を使用することの主な欠点は、ユーザー・プロファイルを使用するすべてのジョブが影響を受けることです。 複数の環境で作業する場合、初期 ASP グループの変更が必要になるたびにジョブ記述を変更するのは不便です。 この場合は、次のステップで説明するように、接続に ASP グループ名を設定するとよいでしょう。
  2. 以下のように、接続自体に ASP グループ名を指定することで、ジョブ記述の設定をオーバーライドすることができます。
    1. 新しい IBM i 接続を構成するには、『リモート・サーバーへの接続の構成』の手順に従ってください。 ただし、「終了 (Finish)」を選択する前に、「新規接続」ウィザードの 2 ページ目で「補助記憶域プール・グループの設定」を選択して「補助記憶域プール・グループの名前:」入力フィールドに値を入力します。 以前に ASP グループ名を入力した場合は、入力フィールドの横にある上矢印を押して「ヒストリーの処理 (Work With History)」ダイアログを開き、項目を除去するか、並べ替えます。
    2. 以前に定義した接続であれば、その接続を右クリックして「プロパティー」を選択します。 プロパティーの「接続」サブセットで、「補助記憶域プール・グループの設定」を選択し、「補助記憶域プール・グループの名前:」入力フィールドに値を入力します。 以前に ASP グループ名を入力した場合は、入力フィールドの横にある上矢印を押して「ヒストリーの処理 (Work With History)」ダイアログを開き、項目を除去するか、並べ替えます。
    注: 接続時に ASP グループが使用できない場合、接続は ASP グループなしで行われ、問題があったことを示すメッセージを受け取ります。 ASP グループ名が使用できないのは、定義されていないこと、またはオフに変更されていることが原因と考えられます。
    注: アクティブ接続の ASP グループ名を変更すると、その変更は切断して再接続するまで有効になりません。

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