XML-EVENT 特殊レジスター

XML-EVENT 特殊レジスターは、XML パーサーから XML PARSE ステー トメントで識別された処理プロシージャーへ、イベント情報を通信するために使用されます。制御が処理プロシージ ャーへ渡される前に、XML パーサーは、XML-EVENT 特殊レジスターを、 表 1 にあるような XML イベントの名前に設定します。

XML-CODE 特殊レジスターには、次の暗黙定義があります。

01 XML-EVENT USAGE DISPLAY PICTURE X(30) VALUE SPACE.

ネストされたプログラムの中で使用される際には、この特殊レジスタ ーは、最外部のプログラム内で、グローバル属性によって暗黙に定義されます。

XML-EVENT を、受信データ項目として使用することはできません。

表 1. XML-EVENT および XML-TEXT ま たは XML-NTEXT 特殊レジスターの内容
XML イベント (XML-EVENT の内容) XML-TEXT または XML-NTEXT の内容
ATTRIBUTE-CHARACTER 属性値にある定義済みエンティティー参照に相当する 単一の文字。
ATTRIBUTE-CHARACTERS 引用符またはアポストロフィーで囲まれた値。 値がエンティティー参照を含む場合、これは属性値のサブストリングと することができます。
ATTRIBUTE-NAME 属性名、= の左側にあるストリング
ATTRIBUTE-NATIONAL-CHARACTER XML PARSE ステートメントの ID-1 によって 指定された XML 文書のタイプにかかわらず、XML-TEXT は空であり、 XML-NTEXT は、(数値) 文字参照に相当する単一の国別文字を含む。
COMMENT 開始文字シーケンス「<!—」と終了文字 シーケンス「—>」の間にあるコメントのテキスト
CONTENT-CHARACTER 要素コンテントにある定義済みエン ティティー参照に相当する単一の文字。
CONTENT-CHARACTERS 開始タグと終了タグの間にある要素コンテント。 コンテントがエンティティー参照または別の要素を含む場合、これを要 素コンテントのサブストリングとすることができます。
CONTENT-NATIONAL-CHARACTER XML PARSE ステートメントの ID-1 によって 指定された XML 文書のタイプにかかわらず、XML-TEXT は空であり、 XML-NTEXT は、(数値) 文字参照に相当する単一の国別文字を含む。
DOCUMENT-TYPE-DECLARATION 開始文字シーケンス「<!DOCTYPE」および終了文字シーケンス「>」を含む、文書タイプ宣言全体。
ENCODING-DECLARATION 引用符またはアポストロフィーで囲まれた、 XML 宣言内のエンコード宣言の値。
END-OF-CDATA-SECTION 常時、ストリング「]]>」を含む。
END-OF-DOCUMENT Null、長さゼロ
END-OF-ELEMENT 終了要素タグまたは空の要素タグの名前。
EXCEPTION 例外が検出されたポイントまでを含む、正常にスキャンされた文書の部分。1
PROCESSING-INSTRUCTION-DATA 処理命令の残り、終了シーケンス「?>」は含ま ないが、末尾の空白文字は含み、先頭の空白文字は含まない。
PROCESSING-INSTRUCTION-TARGET 処理命令ターゲット名、処理命令である開始シ ーケンス「<?」の直後にある。.
STANDALONE-DECLARATION 引用符またはアポストロフィーで囲まれた、 XML 宣言内のスタンドアロン宣言の値。
START-OF-CDATA-SECTION 常時、ストリング「<![CDATA[」を含む。
START-OF-DOCUMENT 文書全体。
START-OF-ELEMENT 開始要素タグまたは空の要素タグの名前、エレ メント・タイプとも言う。
UNKNOWN-REFERENCE-IN-CONTENT エンティティー参照名で、「&」および「;」区切り文字を含まない。
UNKNOWN-REFERENCE-IN-ATTRIBUTE エンティティー参照名で、「&」および「;」区切り文字を含まない。
VERSION-INFORMATION 引用符またはアポストロフィーで囲まれた、XML 宣言内のバージョン宣言の値。 これは、現行では常時「1.0」です。
注:
  1. エンコードの矛盾に関する例外がシグナル通知されてから、 解析が開始します。 これらの例外について、XML-TEXT は、長さゼロであるか、文書の エンコード宣言値のみを含みます。XML 例外コードについては、「ILE COBOL プログラマーの手引き」を参照してください。