原始ステートメント入力ユーティリティー (SEU) の使用
ソース・ステートメントを入力するために、原始ステートメント入力ユーティリティー (SEU) を 使用することができます。 また、SEU は構文検査だけでなく異なる仕様書のテンプレートのプロンプトを提 供します。 SEU の開始には、STRSEU (原始ステートメント入力ユーティリティー開始) コマンドを使用します。 これ以外の SEU の開始方法および使用方法については、資料「ADTS for AS/400: Source Entry Utility」を参照してください。
ソース・ファイルを QRPGLESRC と名前を付けた場合には、SEU は 新しいメンバーの編集セッションを開始する時にソース・タイプを RPGLE に 自動的に設定します。 そうでない場合は、メンバーを作成する時に RPGLE を指定する必要が あります。
STRSEU の入力の後にプロンプトの必要がある場合には、F4 キーを押 してください。 STRSEU 画面が表示され、パラメーターをリストし、デフォルトの値を提示します。 プロンプトを要求する前にパラメーター値を指定した場合には、その値の 入った画面が表示されます。
次の例では、マスター・ファイルから社員情報を印刷するプログラムのため のソース・ステートメントを入力します。 この例では、以下のことを行う方法を示しています。
- ライブラリーの作成
- ソース物理ファイルの作成
- SEU 編集セッションの開始
- ソース・ステートメントの入力
- MYLIB というライブラリーを作成には、次の入力をします。
CRTLIB LIB(MYLIB)CRTLIB コマンドが MYLIB というライブラリーを作成します。
- QRPGLESRC というソース物理ファイルを作成するには、次の入力をします。
CRTSRCPF FILE(MYLIB/QRPGLESRC) RCDLEN(112) TEXT('Source physical file for ILE RPG programs')CRTSRCPF コマンドは、ライブラリー MYLIB にソース物理ファイル QRPGLESRC を 作成します。
- 編集セッションを開始し、ソース・メンバー EMPRPT を作成するには、次のよ
うに入力してください。
STRSEU SRCFILE(MYLIB/QRPGLESRC) SRCMBR(EMPRPT) TYPE(RPGLE) OPTION(2)OPTION(2) の入力は、新しいメンバーのセッションを開始したい ことを指示します。STRSEU コマンドは新しいメンバー EMPRPT をライブラリー MYLIB のファイル QRPGLESRC に作成し、編集セッションを開始します。
SEU 編集画面が図 1 に示すように表示されます。 6 桁目 (仕様書タイプ) が左端になるように、 画面が自動的にシフトされることに 注意してください。
図 1. 新しいメンバーの編集画面桁 . . . . . : 6 76 編集 MYLIB/QRPGLESRC SEU==> ___________________________________________________________ EMPRPT FMT H HKEYWORDS++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ *************** データの初め *************** ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ''''''' ****************** データの終わり ************************************** F3=終了 F4=プロンプト F5=最新表示 F9=コマンドの複写 F10=カーソル F11=切り替え F16=検索の反復 F17=変更の反復 F24=キーの続き メンバー EMPRPT がファイル MYLIB/QRPGLESRC に追加された。 + - プロンプトを出すためには、次の SEU 接頭部コマンドを
使って、SEU 編集画面に以下のソース・ステートメントを入力してください。
- IPF — ファイル仕様書の場合
- IPD — 定義仕様書の場合
- IPI — 入力仕様書の場合
- IPC — 演算仕様書の場合
- IPCX — 拡張演算項目 2 のある演算仕様書の場合
- IPO — 出力仕様書の場合
- IPP — 出力仕様書継続の場合
- IPPR — プロシージャー仕様書の場合
図 2. EMPRPT メンバーのソース・ステートメント*===============================================================* * モジュール名: EMPRPT * 関連ファイル: EMPMST (物理ファイル) * QSYSPRT (PRINTER ファイル) * 説明: このプログラムはファイル EMPMST から * 社員情報を印刷します。 *===============================================================* FQSYSPRT O F 80 PRINTER FEMPMST IP E K DISK D TYPE S 8A D EMPTYPE PR 8A D CODE 1A IEMPREC 01 C EVAL TYPE = EMPTYPE(ETYPE) OPRINT H 1P 2 6 O 50 'EMPLOYEE INFORMATION' O H 1P O 12 'NAME' O 34 'SERIAL #' O 45 'DEPT' O 56 'TYPE' O D 01 O ENAME 20 O ENUM 32 O EDEPT 45 O TYPE 60 * プロシージャー EMPTYPE は、パラメーター CODE によって * 示された社員タイプを表すストリングを戻します。 P EMPTYPE B D EMPTYPE PI 8A D CODE 1A C SELECT C WHEN CODE = 'M' C RETURN 'Manager' C WHEN CODE = 'R' C RETURN 'Regular' C OTHER C RETURN 'Unknown' C ENDSL P EMPTYPE E - F3 (終了) を押して終了画面に行きます。EMPRPT を保管するためには、Y (はい) をタイプしてください。
メンバー EMPRPT が保管されます。
図 3 は、EMPRPT ソースによって参照される DDS を示したものです。
A*****************************************************************
A* 説明: これは物理ファイル EMPMST の DDS です。 *
A* これには 1 つのレコード様式 EMPREC が入っています。 *
A* このファイルには、会社の各社員ごとに 1 レコードが *
A* 入っています。 *
A*****************************************************************
A*
A R EMPREC
A ENUM 5 0 TEXT('EMPLOYEE NUMBER')
A ENAME 20 TEXT('EMPLOYEE NAME')
A ETYPE 1 TEXT('EMPLOYEE TYPE')
A EDEPT 3 0 TEXT('EMPLOYEE DEPARTMENT')
A ENHRS 3 1 TEXT('EMPLOYEE NORMAL WEEK HOURS')
A K ENUM
このソース・ステートメントからプログラムを作成するには、 DFTACTGRP(*NO) を指定して CRTBNDRPG コマンドを使用してください。