ブレークポイントの設定と除去
ブレークポイントを使用して、実行時に特定の点でプログラム・オブジェクトを停止する ことができます。 無条件ブレークポイントは、特定のステートメントでプログラム・オブジェクト を停止します。 条件付きブレークポイントは、特定のステートメントで特定の条件が満たされ た時にプログラム・オブジェクトを停止します。
ブレークポイントにはジョブとスレッドの 2 つのタイプがあります。スレッド化されたアプリケーションの 各スレッドは、同時に同じ場所に自分自身のブレークポイントを 持つことができます。 ジョブおよびスレッドのブレークポイントは両者とも、条件付きにも無条件にすることができます。 一般に、ジョブ・ブレークポイントにはデバッグ・コマンドと 機能キーのある組み合わせがあり、スレッド・ブレークポイントには別の組み合わせがあります。 ブレークポイントについて説明するこのセクションのこれ以降では、特に断りがない限り、 ブレークポイントという言葉はジョブとスレッドの両方のブレークポイントを指すものとします。
プログラムの実行に先立ちブレークポイントを設定します。 プログラム・オブジェクトの停止時に、 「モジュール・ソースの表示」画面が表示されます。 ブレークポイントが起こった行に位置付けられたソースに該当するモジュール・オブジェクトが表示されます。 この行は強調表示されます。 この時点でフィールドを評価し、より多くのブレークポイントを設定し、任意のデバッグ・コマンドを実行することができます。
- ブレークポイントがあるステートメントに設定されている時には、その ステートメントが処理される前に ブレークポイントが起こります。
- 条件付きブレークポイントの設定されているステートメントに達すると、そのステートメントが 処理される前に、そのブレークポイントに関連した条件式が評価 されます。 式が真の場合には、そのブレークポイントが効力をもち、その行でプログラムが停止しま す。
- ブレークポイントを設定したい行が実行可能ステートメントでない場合には、 ブレークポイントは次の実行可能なステートメントに設定されます。
- ブレークポイントが迂回された場合には、そのブレークポイントは処理されません。
- ブレークポイント機能は、デバッグ・コマンドによって指定されます。 ブレークポイント機能には次のものがあります。
- プログラム・オブジェクトへのブレークポイントの追加
- プログラム・オブジェクトからのブレークポイントの除去
- ブレークポイント情報の表示
- ブレークポイントに達した後でのプログラム・オブジェクトの実行の再開
- ジョブまたはスレッド・ブレークポイントのいずれかを同じ時にある指定した場所で持つことができますが、 両者一緒には持てません。
ブレークポイントを設定した後にモジュールのビューを変更する場合には、ブレークポイントの 行番号はソースによって新しいビューにマップされます。
ステートメント・ビューで作成されたモジュールまたはプログラムをデバッグ している場合には、コンパイラー・リストから得たステートメント番号を使用し てブレークポイントの設定、または除去することができます。 ステートメント番号の使用の詳細については、 ステートメント番号を使用したジョブ・ブレークポイントの設定および除去を参照してください。