ILE 条件処理プログラム

ILE 条件処理プログラムとは、ILE 条件処理プログラム登録 (CEEHDLR) バインド可能 API を使って実行時に登録される、 例外処理プログラムのことです。条件処理プログラムは、例外を処理するか、パーコレートするか、あるいは プロモートするために使用されます。 例外は、ILE 条件の形で条件処理プログラムに提示されます。複数の ILE 条件処理プログラムを登録することができます。ILE 条件処理プログラムは、ILE 条件処理プログラム登録抹消 (CEEHDLU) バインド可能 API を使って登録を抹消することができます。

ILE 条件処理プログラムを使いたくなるには、いくつかの理由があります。
  • ユーザー独自の処理プログラムで例外を処理することによって、言語特有 の処理を回避することができます。

    これにより、さまざまな ILE HLL のモジュールのアプリケーションに、同じ例外処理手法を提供することができます。

  • この API を使用して例外処理を呼び出しスタック項目まで拡大することが できます。
    ILE バインド可能 API CEEHDLR は、それを含む呼び出しまで拡大されます。これは、登録解除するか、あるいはそのプロシージャーから制御が戻されるま で効力をもっています。
    注: 明細、合計、またはサブルーチン演算からの任意の CEEHDLR API 呼び出しによって、 条件処理プログラムが、すべての入力、演算、または出力操作を含めて、プロシージャー全体に対して 活動状態になります。 しかし、これはサブプロシージャーに影響せず、 CEEHDLR を呼び出すサブプロシージャーもサイクル・メイン・プロシージャーに影響しません。

    サブプロシージャーが反復して呼び出される場合には、CEEHDLR を呼び出す 呼び出しだけがそれによる影響を受けます。 すべての呼び出しに対して条件 処理プログラムを活動状態にしたい場合には、CEEHDLR は 各呼び出しごとに呼び出されなければなりません。

ILE 条件処理プログラムの使用方法については、「ILE 概念」を参照してください。