標識形式
標識形式は特殊なタイプの文字データです。 標識はすべてが 1 バイトの長さで、 文字値 '0' (オフ) および '1' (オン) だけを入れることができます。 これは、一般に、命令の結果を示すか、あるいは命令の処理を 条件付け (制御) するために使用されます。 標識のデフォルトの値は '0' です。
標識フィールドを定義するには、
自由形式定義で IND キーワードを指定するか、または、
固定形式仕様書のデータ・タイプ記入項目に N を
指定します。パラメーターが標識フィールドである場合には、
定義仕様書の LIKE キーワードを使用して標識フィールドを定義することもできます。 標識フィールドはファイル仕様書の COMMIT キーワードによって暗黙的にも
定義されます。
定義済み RPG IV 標識 (*INxx) の特殊なセットも使用することができます。これらの標識の説明については、RPG IV 標識を参照してください。
標識変数の定義に関する規則は次のとおりです。
- 標識は独立フィールド、サブフィールド、プロトタイプ・パラメーター、および プロシージャーの戻り値として定義することができます。
- 標識変数が実行時前またはコンパイル時の配列またはテーブルとして定義されて
いる場合、初期化データは '0' と '1' のみから構成されていなければなりません。
注: 実行時に標識に '0' または '1' 以外の値が含まれている場合、 結果は予測不可能です。
- キーワード INZ が指定されている場合、値は '0'、*OFF、'1'、 または *ON のいずれかでなければなりません。
- キーワード VARYING は標識フィールドに指定することはできません。
標識変数の使用に関する規則は次のとおりです。
- 標識フィールドのデフォルトの初期化値は '0' です。
- 標識変数は、命令コード CLEAR によって '0' に設定されます。
- 標識変数は、「後で消去」機能が適用されると、'0' に設定されます。
- 標識の配列が MOVEA(P) 命令の結果として指定されている場合、 埋め込み文字は '0' になります。
- 標識は ALTSEQ(*NONE) によって暗黙的に定義されます。これは、標識を含む 比較に代替照合順序が使用されないことを意味します。
- 外部キーが長さが 1 の文字である場合、標識をキー・フィールドとして 使用することができます。

標識形式のデータの CCSID
標識は CCSID(*JOBRUN) であると見なされます。
