構文図の読み方

本書では、構文を下記に定義した構造で記述しています。
  • 構文図は、左から右へ、上から下へ次のような線のパスに従って読みます。
    ►►───
    この記号は、ステートメントの始めを表します。
    ───►
    この記号は、ステートメントの構文が次の行に続くことを表します。
    ►────
    この記号は、ステートメントが前の行から続いていることを表します。
    ───►◄
    この記号は、ステートメントの終わりを表します。
    文節、句、および段落のようなステートメント以外の構文単位の図も、►►─── 記号で始まり、───►◄ で終わります。
    注: 段落全体の図内のステートメントは、その始まりか終わりが段落の始まりか終わりと一致しない限り ►►─── で始まり、───►◄ で終わることはありません。
  • 必要項目は、水平線 (主パス) 上に示してあります。オプション項目は、主経路より下に示されます。
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    >>-STATEMENT--必須項目--+----------------+------------------------------------><
                            '-オプション項目-'   
    
    
  • 複数の項目の中から選択できる場合には、縦に重ねて示されます。

    項目の中から必ず 1 つを選択しなければならない場合には、 選択項目の 1 つが主要パスに書かれます。1 つの項目の選択がオプショナルである場合は、重ねられた項目全体が主経路より下に示されます。

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    >>-STATEMENT--+-必須選択項目-1-+--+----------------------+--------------------><
                  '-必須選択項目-2-'  +-オプション選択項目-1-+   
                                      '-オプション選択項目-2-'   
    
    
  • 項目の上側に左向きの矢印がある場合には、その項目を繰り返して指定できることを表しています。
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                  .--------------.   
                  V              |   
    >>-STATEMENT----反復可能項目-+------------------------------------------------><
    
    
  • 必要項目またはオプション項目の上の繰り返しの矢印は、 積み重なった項目の中から複数選択することができるか、または 1 つの選択項目を繰り返すことができることを示します。
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                  .----------------.  .----------------.   
                  V                |  V                |   
    >>-STATEMENT----+-選択項目-1-+-+----+------------+-+--------------------------><
                    '-選択項目-2-'      +-選択項目-3-+     
                                        '-選択項目-4-'     
    
    
  • 2 つの垂直線の間にある 1 つの項目は、構文の一部であり、 図の中の別の場所に詳細が定義されています。

以下の例は、構文図の規則の使用方法を示しています。

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フォーマット

                                    .------------------.   
             (1)         (2)        V                  |   
>>-STATEMENT------+-ID-1---------+----+--------------+-+---------------------->
                  '-リテラル-1---'    |          (3) |     
                                      '-| 項目 1 |---'     

   .---------------------------.   
   V                       (4) |   
>----TO--ID-m--+---------+-----+---------------------------------------------->
               '-ROUNDED-'         

                                                (5)   
>--+------------------------------------------+------------------------------->
   '-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-m-'       
     '-ON-'                                  

                     (6)   
>--+---------------+---------------------------------------------------------><
   '-END-STATEMENT-'       

項目 1

|--+-ID-2-------+-------------------------------------------------------------|
   +-リテラル-2-+   
   '-算術式-1---'   

注:
  1. STATEMENT キーワードを指定し、図のようにコーディングしなければなりません。
  2. このオペランドは必要です。ID-1 またはリテラル-1 のいずれかをコーディングしなければなりません。
  3. 項目 1 の部分はオプショナルです。 アプリケーションに応じて、コーディングしてもしなくてもかまいません。 項目 1 をコーディングする場合には繰り返して指定することができ、各項目の間は、1 つまたは複数の COBOL 分離文字で区切ります。 このオペランドに選択可能な項目は、図の最下部に説明してあります。
  4. オペランドの ID-m および関連した TO キーワードは必要で、 繰り返す場合には各記入項目を COBOL 分離文字で区切ります。 各記入項目には、キーワード ROUNDED を割り当てることができます。
  5. 命令ステートメントに関連した ON SIZE ERROR 句はオプショナルです。 ON SIZE ERROR 句をコーディングする場合、キーワード ON はオプションです。
  6. END-STATEMENT キーワードをステートメントの終わりにコーディングできます。 これは、必要な分離文字ではありません。