ソースの探索

アプリケーションをデバッグする場合、デバッグ・エンジンによりアプリケーションのソースが検出されます。あるいは、デバッガーのユーザー・インターフェースを使用してソース・ロケーションを指定できます。アプリケーションがデバッグ情報を持っていない場合、 デバッガーは、そのアプリケーションのソースを表示せず、エディターはソースの「逆アセンブル」ビューを 表示します。アプリケーションがデバッグ情報を持っているが、デバッガーがソースを見つけられない場合、 ソースを探索するための選択肢がいくつかあります。

このタスクについて

デバッガーが C/C++ プログラムのソースを確実に見つけられるようにする最も簡単な方法の 1 つは、-qfullpath コンパイラー・オプションを使用してプログラムをコンパイルすることです。デバッグ・コンパイラー・オプションの詳細については、関連トピックを参照してください。

デバッガーがソースを検出できない場合、デバッガー・エディターがソースなしで開きます。ただし、エディターの内部右に、ソースを探すオプションが用意されています。それらのオプションの 1 つの 「ソース・ルックアップの編集」ボタンで「ソース・ルックアップ・パスの編集」ダイアログが開き、 そのダイアログで、追加するソース・ロケーションのタイプを選択することができます。あるいは、 「デバッグ」ビューでスタック・フレームまたはスレッドを右クリックし、 「ソース・ルックアップの編集」アクションを選択して、ソース・ロケーション・リストを変更することもできます。

ソース・ロケーション・リストの変更

このタスクについて

デバッグ・セッションの起動後は、以下のステップを完了して、ソース・ロケーション・リストの変更または追加を行うことができます。

手順

  1. デバッグ・ターゲット (またはそのスレッドまたはスタック・フレームのいずれか) を 右クリックし、ポップアップ・メニューから 「ソース・ルックアップの編集」を選択します。
  2. ソース・ルックアップ・パスの編集」ダイアログ・ボックスで、以下のタスクを実行します。
    • ソース・ロケーションを追加するには、「追加」をクリックします。 これによって「ソースの追加」ダイアログ・ボックスが起動し、そこで追加するソース・ロケーションのタイプを選択することができます。 「ソースの追加」ダイアログ・ボックスの選択リストから、以下の作業を実行できます。
      • 「ファイル・システム・ディレクトリー」を選択すると、 ローカル・ファイル・システム・ディレクトリーがソース・ロケーション・リストに追加されます。必要であれば、 「サブフォルダーの検索」チェック・ボックスを選択すると、このディレクトリーのサブディレクトリーが再帰的に検索されるようになります。
      • 「デバッグ・エンジン」を選択すると、デバッグ・エンジンがソース・ロケーション・リストに追加されます。
      • 「デバッグ・エンジン・パス」を選択すると、 デバッグ・エンジンに指定されたパスがソース・ロケーション・リストに追加されます。複数のパスを指定する場合は、 コロン (:) で区切ってください。
        注: 「デバッグ・エンジン・パス」の設定に対する 変更は、それ以降のデバッグ・セッションで有効になります。
    • 既存のエントリーを除去するには、ソース・ロケーションを選択して、 「除去」をクリックします。
    • 既存のエントリーの順序を設定するには、ソース・ロケーションを選択して、 「上へ」または「下へ」を クリックして、そのロケーションの位置を変更します。
  3. ソース・ロケーション・リストにあるソース・ファイル名のすべてのインスタンスが 検索されるようにするには、「パス上の重複ソース・ファイルを検索する」 チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスが 選択されている場合、デバッガーがファイル名の複数のインスタンスを見つけると、 正しいソース・ファイルを選択するように指示するダイアログ・ボックスが表示されます。
  4. パスを変更した後、「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じ、新しいパスをソースの検索に使用します。

エディター・ソース・ファイルの変更

このタスクについて

プログラムが -qfullpath を使用してコンパイルされなかったか、ソースが移動されたか、プログラムをビルドしたシステムとは別のシステムでデバッグしている場合は、デバッガーが、現行のスタック・フレームの正しくないソースを見つけることがあります。これが起こったときには、次のステップを完了して、エディターに開かれるテキスト・ファイルを変更できます。

手順

  1. エディター内で右クリックし、ポップアップ・メニューから 「テキスト・ファイルの変更」を選択します。
  2. テキスト・ファイルの変更」ダイアログ・ボックス・フィールドで、開くファイルのパスと名前を入力または参照します。
    注: ローカル・ワークステーション上にあるファイルを指定する場合、 このフィールドに、完全修飾パスとファイル名を入力する必要があります。
  3. 「OK」をクリックして、 指定したソース・ファイルをエディターにロードし、 「テキスト・ファイルの変更」ダイアログ・ボックスを閉じます。 あるいは、そのソース・ファイルを変更しない場合は、「キャンセル」をクリックします。

ソース・ファイルが見つからない場合

このタスクについて

ソースが見つからないときには、エディターはソースなしで開きます。 エディターには、以下のオプションがあります。

  • 別のエディター・ソース・ファイル名を指定できます。 これを行うには、「テキスト・ファイルの変更」ボタンを選択して、開くファイルのパスおよび名前の入力または参照を行います。
    注: ローカル・ワークステーション上にあるファイルを指定する場合、 このフィールドに、完全修飾パスとファイル名を入力する必要があります。
  • ソース・ルックアップ・パスは、ソース・ファイルのロケーションを指すように編集できます。 ソース・ルックアップ・パスを編集するには、 「ソース・ロケーションの追加」ボタン を選択します。 これにより、「ソース・ルックアップ・パスの編集」ダイアログ・ボックスが 表示されます。 このダイアログ・ボックスの使用に関する指示は、前の『ソース・ロケーション・リストの変更』セクションに記載されています。
  • ソースの「逆アセンブル」ビューを表示するには、「逆アセンブル・ビューの表示」を選択します。

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