「アウトライン」ビューは、リモート・システム LPEX エディターで ILE RPG、COBOL、CL、または DDS ソースを編集したい場合に、優れたリソースとして働き
ます。「アウトライン」ビューには、リモート・システム LPEX エディター・
エリアで現在開いているファイルに定義されている項目の構造概要が
表示されます。エディターをアクティブにして、「アウトライン」ビューで
ファイル構造を展開し、ビュー内の各種の要素をクリックして、ソース自体の
その場所にジャンプすることができます。
以下に、「アウトライン」ビューで、ILE RPG ソースをより迅速かつ容易に編集するいくつかの
方法を示します。
- リモート・システム LPEX エディターでの計算をコーディングする際に、「アウトライン」
ビューで定義を検査することによって時間を節減できるので、ソース上で計算と
定義の間を前後にジャンプする必要がなくなります。
- 「アウトライン」ビューで定義をクリックすると、ソース内の該当する場所にすぐにジャンプでき、定義を検索する必要がありません。
- プロシージャー・プロトタイプの横にリストされている戻り値および
解決値をすぐに表示できます。
- 「アウトライン」ビューの使用中に、ビューの上部にある最新表示ボタン
をクリックするか、Ctrl + Shift + F5 キーボード・ショートカットを使用して、ソース情報を更新できます。
「アウトライン」ビューは、以下のタイプの固有の
IBM® i ソースで使用可能です。
ILE RPG
ILE RPG ソースの編集時、「アウトライン」ビューには 3 つまでの上位ノードが表示されます。
- グローバル定義: プログラム全体で可視である定義
- メイン・プロシージャー: パラメーターおよびサブルーチン
- サブプロシージャー: プログラムで定義されたすべてのプロシージャー (それぞれがパラメーター、ローカル定義、およびサブルーチンに対して最大 3 つのノードを持つ)
RPG ソースのコーディング方法に応じて、「アウトライン」ビューの
「グローバル定義」および
「ローカル定義」ノードには、展開時に以下のタイプの項目が表示されます。
- ファイル
- データ構造
- 標識
- 定数
- フィールド
- プロトタイプ
- キー・リスト
このツリーのいずれかの要素をクリックすることにより、ソースのその
項目が定義されている場所に進みます。「アウトライン」ビューの
「サブプロシージャー」セクションでサブプロシージャーをクリックすると、
ソース内の位置決めはプロシージャー定義セクション全体にまたがります。
「ILE RPG アウトライン」ビューはバックグラウンドでリフレッシュされるため、その更新中も引き続きエディターおよび RSE を使用することができます。
リフレッシュ・アクションは、「アウトライン」ビューのリフレッシュ中は使用不可です。
設定ページの「エディターでテキストが変更されたときに「アウトライン」ビューを更新する」設定が選択されている場合は、エディターでテキストが変更されると、「アウトライン」ビューの内容が自動的に更新されます。
データベース・ファイルなど、変更された外部情報を更新するには、「更新」ボタンを押してください。
この設定を選択しない場合、「アウトライン」ビューの内容を更新するには、「更新」ボタンを押す必要があります。
設定の変更は、エディターで既に開かれているソース・ファイルには影響しません。
「エディターでテキストが変更されたときに「アウトライン」ビューを更新する」設定が選択されている場合、「アウトライン」ビューにはいくつか相違点があります。
- 項目は、ソース内に現れる順序でリストされます。
- 「ソート」ボタンは、アルファベット順に項目をソートします。
- 「すべて省略」ボタンは、展開された項目をすべて省略します。
- パラメーター・リストが表示されます。
設定が選択されている場合にエディターで作業を行う際には、いくつか変更点があります。
- マウス・ポインターが置かれている項目に関する情報は吹き出しに表示されます。
- 参照である項目上にマウス・ポインターを置いて Ctrl を押すと、リンクが表示されます。
リンクをクリックすると、ソース内の項目が定義されている場所に移動します。
- 外部情報を除き、コンテンツ・アシスト情報は自動的に更新されます。
変更された外部情報を更新するには、「更新 (Refresh)」ボタンを押します。
この設定が選択された場合の「アウトライン」ビューに関する追加情報については、
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21592728 を参照してください。
ILE RPG ソースの「アウトライン」ビューについての注:- 外部ファイル記述参照またはコピー・ファイルが、ホスト接続のライブラリー・リストに依存していて、リストにないライブラリーにある場合、これらは解決されません。
ライブラリー・リストを変更して、これらのライブラリーをリストに入れることができます。
現行セッションのライブラリー・リストを変更するには、「リモート・システム・エクスプローラー」ビューに移動します。
接続用の「オブジェクト」サブシステムの下で、「ライブラリー・リスト」ノードを選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。
「ライブラリー・リストの追加」アクションを選択します。
接続または「オブジェクト」サブシステムのプロパティーを開いて「初期ライブラリー・リスト」設定を変更することで、以降のセッションに対して接続用の初期ライブラリー・リストを設定することもできます。
ライブラリー・リストの変更後、欠落している参照を使用するために、「アウトライン・ビュー」を最新表示する必要があります。
- 「エディターでテキストが変更されたときに「アウトライン」ビューを更新する」設定が選択されている場合、ILE RPG ソースにエラーがあると、「アウトライン」ビューが更新されないことがあります。
この場合、警告アイコンがエディターに表示されます。
- プロシージャー・プロトタイプの戻り値または解決値は、プロトタイプ名の
横に表示されます。
- プロシージャー定義が /copy メンバーの場合には、プロシージャー定義が
含まれている /copy 場所に強調表示されたソースの縦線が位置づけられます。
また、プロトタイプをクリックすると、
プロシージャーがプロトタイプ化された行の先頭にカーソルが
位置づけられます。
- キーワードが名前の付いた定数を使用している場合には、「アウトライン」ビューに
名前の付いた定数の実際の値が表示されます。
- 大文字小文字維持の場合:「アウトライン」ビューの名前は、ソースで
その名前がコード化されたときに使用された大文字小文字が反映されます。例えば、
エンティティーが外部記述ファイルなどの外部記述からリトリーブされた場合には、
レコード形式とフィールド名は「ファイル」ノードのもとで表示されると
大文字になります。しかし、これらが大文字小文字の異なるプログラムで使用される場合には、
「フィールド」ノードのもとで保持されている文字で表示されます。これは、「エディターでテキストが変更されたときに「アウトライン」ビューを更新する」設定が選択されている場合は該当しません。
- KFLD キー・リストには、ヌル可能なキー・フィールドを入れることができます。
このことは、キーにヌル値を入れられることを意味します。ヌル・キーの検索を
指示するには、演算項目 2 に標識を指定します。通常、プログラム検査プログラム
は、ソースにキーワード ALWNULL(*USRCTL) がコーディングされていないと、
演算項目 2 があればエラーとして識別します。また、このフィールドは、
「アウトライン」ビューではヌル可能として表示されません。この動作を変更する
ために、ソースに ALWNULL(*USRCTL) をコーディングするか、あるいはプログラム
検査プログラムのオプションを変更して常にプログラムのヌル可能フィールドを
処理するように指示することができます。このオプションを設定するには:
- をクリックします。
- 「設定」ウィンドウで、を展開して、「データ」タブをクリックします。
- 「ヌル値の許可」設定を「*USRCTL」に変更して、KFLD で演算項目 2 を
使用してヌル・キーを検索するように指示します。
- 「OK」をクリックします。
COBOL
ILE RPG ソースで行うのと同様に「アウトライン」ビューで COBOL ソースを処理します。
- COBOL ソースでは、4 つのおおまかな区分を表す 4 つのノードがビューに表示されます。それは、見出し部、環境部、データ部、および手続き部です。
- 要素を下部に表示するには、ノードを展開します。ソース内の対応する位置にカーソルを置いて各要素をクリックします。
CL
「アウトライン」ビューで CL ソース・メンバーを処理することもできます。ビューには、ソースのラベルとサブルーチンが表示されます。
DDS ソース
「アウトライン」ビューで DDS ソース・メンバーを処理することもできます。このビューには、DDS ソース・メンバーの構造を反映するより詳細な情報が表示されます。特に、ソース内の要素のタイプ (レコードまたはキーワードなど) を示すアイコンが提供されます。ビューには、選択した DDS オブジェクト内のファイルの階層、レコード、フィールド、ヘルプ仕様、およびキーワードが表示されます。
「アウトライン」ビュー内の DDS オブジェクトのルート・ノードは、ファイルの名前であり、ファイルのタイプを示すアイコンで表されます (ファイル名の拡張子でも示されます)。ルート・ノード下の残りの要素は、DDS オブジェクトの構造 (例えば、レコード・グループまたはキーワードのセット) を反映しています。
これらの要素のいずれかをダブルクリックすると、DDS ソース内の該当する場所にカーソルが置かれます。
DDS ソースの「アウトライン」ビューについての注:- レコードはファイル・レベル、ルート・ノード下、あるいは「レコード・グループ」ノードの子として入れることができます。
- 「解決済みの名前付きフィールド」参照ラベルでは、フィールドの解決済みデータ長および小数点の桁が表示されます。フィールド参照が解決されていない場合は、「アウトライン」ビュー内のそのフィールドの横に増分またはブランク・スペースが表示されます (増分がソースに指定されているかどうかによって異なります)。
- 標識状態は、特殊なブール・ラベルを取り込みます。標識状態が 標識状態 07 08 O 09 の形式の場合には、数字の間のスペースは状態がブール値であることを示し、O は または を示しています。この場合、状態は 7 および 8 が ON、あるいは 9 が ON となります。