ROLLING 句
ROLLING 句によって、ワークステーション画面に表示される行を移動できます。 画面のすべてまたは一部の行を次ページ (ロールアップ) または前ページ (ロールダウン) することができます。 行送りによって空けられる行は消去され、そこへ別の画面形式を書き出すことができます。 この句は、ディスプレイ装置についてのみ有効です。
ROLLING は、ワークステーション画面に新しい形式を書き出そうとする WRITE ステートメントの中で指定します。 書き出しを行送りの前と後のどちらに行うか、行送りしたい行の範囲、それらの行を何行送るか、 および行送り操作を上方と下方のどちらに行うかを指定しなければなりません。
行送りの後、それらの行上のフィールドでは、 その DDS 表示属性 (例えば、下線表示) は維持されますが、 その DDS 使用属性 (例えば、入力可能性) は失われます。 書き出されてから行送りされた (BEFORE ROLLING 句) 行上のフィールドも、その使用属性を失います。
形式の一部が行送りされる場合、形式全体がその使用属性を失います。 複数の形式が存在する場合、行送りされた形式だけがその使用属性を失います。
ROLLING 句を指定する場合は、次の一般的な規則が適用されます。
- ROLLING 句を含む WRITE ステートメントで書き出されるそれぞれのレコード形式について、DDS レコード・レベル・キーワード ALWROL を指定しなければなりません。
- ALWROL キーワードと相互に排他的である別の DDS キーワードを使用してはなりません。
- 書き出されてから行送りされるレコード形式については、 そのレコード形式が書き出されるときに表示画面が消去されるのを防ぐために、DDS キーワード CLRL または OVERLAY を指定しなければなりません。
- すべての ID およびリテラルは、正の整数値を表さなければなりません。
- 行送り開始行番号 (ID-5 またはリテラル-4) は、 終了行番号 (ID-6 またはリテラル-5) を超えてはなりません。
- 開始行番号および終了行番号によって指定された、ウィンドウの外側に送られる行の内容は消えます。
詳しくは、「IBM® i Information Center」(Web サイト http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/) 内のカテゴリー『データベースおよびファイル・システム』のセクション『DB2® for i』を参照してください。