コード・カバレッジを実行すると、IBM i アプリケーションをテスト・ケースがどの程度効率的に実行しているかを調べることができます。その際、テスト・ケースで実行されたコード内の行のパーセンテージ、および行ごとのカバレッジ詳細を示す結果が報告されます。
デバッグ可能な IBM i アプリケーションに対してはいずれも、コード・カバレッジを実行することができます。
手順
- ソース・デバッグ・オプションでプログラムをコンパイルします。
注: - オプション DBGVIEW(*ALL)、DBGVIEW(*SOURCE)、または DBGVIEW(*LIST) のいずれかを
使用する必要があります。
- アプリケーション内のいくつかの部分にデバッグ情報がない場合、デバッグ情報のあるアプリケーションの部分だけがコード・カバレッジ・レポートに含まれます。
- RSE サーバーを始動します。
- 5250 端末を開き、STRRSESVR コマンドを入力して F4 を押します。
- コマンド・パラメーターを構成します。 F10 を押して、STRRSESVR コマンドに使用できるパラメーター・フィールドを確認します。
- 接続名
- IDE に存在する RSE 接続の名前を入力します。
- リモート・ロケーション名 (Remote Location name)
- IDE が稼働しているコンピューターのホスト名を入力します。
- Enter キーを押してサーバーを始動します。
- リモート・システム・エクスプローラーで、接続の下にあるプログラムを参照します。 必要であれば、プログラムを容易に見つけることができるように、フィルターを作成したりライブラリー・リスト項目を追加したりします。
- 対話式プログラム用のコード・カバレッジ構成を作成します。 プログラムを右クリックして、を選択します。
コンパイル済みコード・カバレッジ構成が作成され、
「構成の編集と起動 (Edit configuration and launch)」ダイアログで開きます。
注: コード・カバレッジを起動する以外に、
プログラムを右クリックしてを
選択する方法もあります。
この場合は、構成が作成され、「構成の編集と起動 (Edit configuration and launch)」ダイアログは開かれずに
コード・カバレッジ・セッションが開始されます。
プログラムが単純で、呼び出されるプログラムを追加するなどの追加セットアップが不要な場合は、
この方法がコード・カバレッジの開始には便利なことがあります。
- メインプログラムから呼び出されるプログラムまたはサービス・プログラムを追加します。 「分析対象」タブで「追加」ボタンをクリックして、呼び出されるプログラムを追加します。
呼び出されるプログラムが追加されました。
メインプログラムが選択されています。
- 必要に応じて、構成を編集します。 例えば、「分析対象」では、分析に使用されるデバッグ・ビューを指定できます。
「開始方法」で、アプリケーションの開始に使用されるコマンドを変更できます。
「コード・カバレッジ」では、カバレッジが行レベルなのかプロシージャー・レベルなのかなど、詳細を指定できます。
構成について詳しくは、『コード・カバレッジ構成の編集』を参照してください。
- 「カバレッジ」ボタンをクリックして、コード・カバレッジ・セッションを開始します。
- IDE の下部にあるステータス・バーに
メッセージ「PROGRAM_NAME のコード・カバレッジを実行中 (Running code coverage for PROGRAM_NAME)」が
表示されます。
PROGRAM_NAME はプログラムの名前です。
- プログラムが 5250 端末で開かれ、テストの実行準備が整います。
- テスト手順に従ってプログラムと対話します。
- 端末でプログラムを終了します。 プログラムを終了すると、ワークベンチ・レポートが開かれ、カバレッジが要約された項目が「コード・カバレッジ結果」ビューに追加されます。