リスト・ビューの作成
リスト・ビューには、ILE RPG コンパイラーによって生成されたコンパイラー・リストのテキストと類似のテキストがあります。リスト・ビューに入っている情報は 、OPTION(*SHOWCPY)、OPTION(*EXPDDS)、および OPTION(*SRCSTMT) がいずれかの作成コマンドについて指定されているかどうかによって異なります。 OPTION(*SHOWCPY) の場合はリストに /COPY メンバーが含まれ、OPTION(*EXPDDS) の場 合は外部記述ファイルが含まれます。OPTION(*SRCSTMT) を指定すると、コンパイラ ー・リストの行番号の代わりにステートメント番号を使用してプログラム・オブジェ クトをデバッグすることができます。
モジュールの作成時に、CRTRPGMOD または CRTBNDRPG コマンドの DBGVIEW パラメーターの *LIST または *ALL を使用し て、モジュールをデバッグするためのリスト・ビューを作成します。
リスト・ビューを暗号化することによって、担当者が暗号鍵を知らない限りデバッグ・セッション中にリスト情報を表示できないようにすることができます。 CRTBNDRPG、CRTRPGMOD、または CRTSQLRPGI コマンドの DBGENCKEY パラメーターを使用して暗号鍵を指定します。 プログラムをデバッグするときに同じ鍵を指定してリスト・ビューのテキストを表示します。
コンパイラーは、モジュール・オブジェクト (*MODULE) の生成時に、 リスト・ビューを生成します。 リスト・ビューは、適切なソース・メンバーのテキストを モジュール・オブジェクトにコピーすることによって作成されます。 リスト・ビューが作成されてしまうと、基礎となっているソース・メンバーに対す る従属性はなくなります。
CRTBNDRPG PGM(MYLIB/TEST1) SRCFILE(MYLIB/QRPGLESRC)
SRCMBR(TEST1) OUTPUT(*PRINT)
TEXT('ILE RPG/400 program TEST1')
OPTION(*EXPDDS) DBGVIEW(*LIST)
いずれかの作成コマンドで DBGVIEW パラメーターに DBGVIEW(*LIST) を指定し 、OPTION パラメーターに *EXPDDS を指定すると、TEST1 のソースをデバッグす るための拡張 DDS を持つリスト・ビューが作成されます。 OUTPUT(*PRINT) と OPTION(*EXPDDS) が 共にデフォルト値であるということに注意してください。