ILE の影響
以下に、ユーザーのアプリケーション・プログラムが取り扱う ILE の影響について説明し
ます。
- プログラムの呼び出し
- OPM プログラムは以前と同様に働きます。 システムは、ユーザーがジョブを開始する時に OPM のデフォルトの活動化グループ を自動的に作成し、すべての OPM アプリケーション・プログラムがその中で実行されます。 1 つのプログラムが活動化グループ内の別のプログラムを動的呼び出しを使用し て呼び出すことができます。
- データ
- プログラムが活動化される時に静的データの記憶域が作成され、 プログラムが非活動化されるまで存在します。 プログラムが終了すると (正常または異常終了)、プログラムの記憶域が削除 されます。終了せずに戻されたプログラムの記憶域をクリーンアップするためには、 資源再利用 (RCLRSC) コマンドを使用します。
- ファイル
- ファイル処理は前のリリースと同じです。 ファイルは、プログラムの正常終了または異常終了時にクローズされます。
- エラー
- 前のリリースと同様に、コンパイラーは各プログラム内で別個にエラーを処理します。 プログラム内で発生したエラーは以前と同じです。 しかし、エラーは現在、ILE 条件管理プログラムによってプログラム間で連絡 されるので、ユーザーはプログラム間で異なるメッセージを見ることがありま す。 メッセージは新しいメッセージ ID をもつことができるので、CL プログラムが 特定のメッセージ ID を監視する場合には、ユーザーはその ID を変更する必 要がある場合があります。