NUMVAL-C

NUMVAL-C 関数は、引数-1 として指定された英数字ストリングによって表される数字を戻します。 引数-2 によって指定されるすべてのオプショナルの通貨記号、 および小数点の前にあるすべてのオプショナルのコンマは取り除かれ、算術式で使用できる数字を生成します。

NUMVAL-C 関数は、以下の条件で指定できない場合があります。
  • プログラム内に複数の CURRENCY SIGN 文節が指定されている。
  • WITH PICTURE SYMBOL 句が CURRENCY SIGN 文節に指定されている。
  • 通貨記号に小文字が指定されている。

関数タイプは数字です。

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フォーマット

>>-FUNCTION NUMVAL-C--(--引数-1--+------+--)-------------------------------><
                               '-引数-2-'      

引数-1
次の形式のいずれかの内容を持つ、非数字リテラルまたは英数字データ項目でなくてはなりません。
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>>-+----------+--+----+--+----------+--+----+--+----------+----------------->
   '-スペース-'  +-+--+  '-スペース-'  '-cs-'  '-スペース-'   
                 '- --'                               

>--+-数字--+-------------+--+-------------+-+--+----------+----------------><
   |       | .---------. |  '-.--+------+-' |  '-スペース-'   
   |       | V         | |       '-数字-'   |             
   |       '---,--数字-+-'                  |             
   '-.--数字--------------------------------'             

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>>-+----------+--+----+--+----------+-------------------------------------->
   '-スペース-'  '-cs-'  '-スペース-'   

>--+-数字--+-------------+--+-------------+-+--+----------+--+----+-------->
   |       | .---------. |  '-.--+------+-' |  '-スペース-'  +-+--+   
   |       | V         | |       '-数字-'   |                +- --+   
   |       '---,--数字-+-'                  |                +-CR-+   
   '-.--数字--------------------------------'                '-DB-'   

>--+----------+-----------------------------------------------------------><
   '-スペース-'   

スペース
1 つまたは複数のスペースのストリング
cs
引数-2 によって指定される 1 つまたは複数の文字のストリング。 cs によって指定される文字のコピーは、引数-1 に最大で 1 つ現れることができます。
数字
1 つまたは複数の数字のストリング。合計桁数が 18 を超えてはなりません。
SPECIAL-NAMES 段落に DECIMAL-POINT IS COMMA 文節を指定した場合、引数-1 のコンマの機能と小数点の機能は逆になります。
引数-2
指定する場合は、非数字リテラルまたは英数字データ項目でなくてはならず、次の規則にしたがいます。
  • 0 ~ 9 のどの数字も含んではならず、前または後ろにスペースが付いていても、+ - . , のどの特殊文字が付いていてもいけません。
  • 基本データ項目またはグループ・データ項目として有効な、ゼロを含む任意の長さを取ることができます。
  • 引数-2 のマッチングでは、大文字小文字の区別をします。 例えば、引数-2 を 'Dm' として指定した場合、'DM'、'dm'、または 'dM' とは一致しません。

引数-2 を指定しない場合、cs として使用される文字は、そのプログラムに対して指定された通貨記号になります。

戻り値は、引数-1 で表される数値の浮動小数点の近似値になります。詳しくは、 「IBM® Rational® Development Studio for i: ILE COBOL プログラマーの手引き」の『変換と精度』 を参照してください。

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