V4R4 での変更点
以下に、V4R4 において ILE COBOL に対して行われた機能強化について説明します。
- スレッド・セーフティー・サポート
Domino® あるいは Java™ のように、スレッド化されたアプリケーションから ILE COBOL プロシージャーを呼び出すためのサポート。 PROCESS ステートメントに THREAD パラメーターが追加され、 マルチスレッド環境で ILE COBOL モジュールが使用可能になりました。 そのモジュール内のプロシージャーのアクセスは、逐次化されている必要があります。
- 31 桁サポート
- パック 10 進数、ゾーン 10 進数、および数字編集項目の最大長は、18 桁から 31 桁の数字に拡張されました。
- ARITHMETIC パラメーターが、CRTCBLMOD コマンド、CRTBNDCBL コマンド、および PROCESS ステートメントに追加され、数値データに対して算術モードを設定できるようになりました。 これにより、数値データの計算動作を指定することができます。
- ユーロ通貨サポート
- 参加国の間で 1999 年 1 月から 3 年間有効になる二重通貨システムをサポートするため、COBOL プログラム内で複数の通貨記号を指定する機能。
- 複数の文字で通貨記号を表すことにより、単一文字通貨記号 (たとえば 「$」) だけでなく国際通貨記号 (たとえば、USD、FRF、DEM、EUR) を COBOL 数字編集フィールドに指定できる機能。
- OPTION パラメーター値 *MONOPIC/*NOMONOPIC が CRTCBLMOD および CRTBNDCBL コマンドに追加され、MONOPIC/NOMONOPIC が PROCESS ステートメントに追加されました。 これにより、PICTURE 文字ストリングの中で、 大文字の通貨記号か大文字小文字を区別する通貨記号かのいずれかを選択することができます。