デバッグのためのプログラムの準備
プログラムまたはモジュールをデバッグする場合には、そのプログラムまたはモジュールに 使用可能なデバッグ・データがなければなりません。 デバッグ・データはコンパイル時に作成されるので、CRTBNDRPG または CRTRPGMOD を使用してこれを作成する時に、モジュールにデバッグ・データを 入れるかどうかを指定します。コンパイル時にどのタイプのデータを作成するか (作成する場合) を指示するため に、これらのコマンドで DBGVIEW パラメーターを使用します。
モジュールに関連付けることができるデバッグ・データのタイプは、デバッグ・ビューと
して参照されます。 デバッグしたい各モジュールに次のビューの 1 つを作成することができます。 それらは次のとおりです。
- ルート・ソース・ビュー
- コピー・ソース・ビュー
- リスト・ビュー
- ステートメント・ビュー
CRTBNDRPG と CRTRPGMOD のデフォルト値は、共にステートメント・ビューを作成 します。 このビューでは、前のリリースに最も近いレベルのデバッグ・サポートが提供 されます。
モジュールにデバッグ・データを含めたくない場合、あるいはコンパイル時刻 を短縮したい場合には、モジュールが作成される時に DBGVIEW(*NONE) を指定 してください。 しかし、デバッグ・データが使用可能でない時には、定様式ダンプはプログラ ム変数の値をリストしません。
含まれるデバッグ・データのタイプによって、モジュールまたはプログラムの
記憶域所要量が、いくぶん変化することに注意してください。 DBGVIEW パラメーターの次の値は、2 次記憶域所要量についてその影響が
大きくなる順序でリストしてあります。
- *NONE
- *STMT
- *SOURCE
- *COPY
- *LIST
- *ALL
デバッグ・データを持つモジュールを作成し、それをプログラム・オブジェクト (*PGM) にバインドした後で、 プログラムのデバッグを開始することができます。
注: ILE ソースを使用してデバッグするには、OPM プログラムは OPTION(*SRCDBG) または OPTION(*LSTDBG)
を指定してコンパイルする必要があります。詳細については、ILE ソースの開始を参照してください。
デバッグ・ビューは次の表にまとめてあります。
| デバッグ・ビュー | デバッグ・データ | DBGVIEW パラメーター値 |
|---|---|---|
| なし | デバッグ・データなし | *NONE |
| ステートメント・ビュー (デフォルト値) | ソースは表示されない (コンパイラー・リストのソース・セクションのステートメント番号 を使う) | *STMT |
| ルート・ソース・ビュー | ルート・ソース・メンバーの情報 | *SOURCE |
| コピー・ソース・ビュー | ルート・ソース・メンバーおよび /COPY メンバーの情報 | *COPY |
| リスト・ビュー | コンパイラー・リスト (OPTION パラメーターによって異なる) | *LIST |
| すべて | ルート・ソース、コピー・ソース、およびリスト・ビューからの データ | *ALL |