この関数を利用するには、C++ クラスに以下のメンバー関数のいずれかを コーディングします。
void show_self();
virtual void show_self();
この関数は、public、protected、または private に できますが、基底クラスから継承することはできません。インライン関数または純粋仮想関数に できません。
このメンバー関数を用意すると、 デバッグされているアプリケーションが中断されているときに、デバッガーからこの関数を呼び出すことができます。 この関数を呼び出すには、「モニター」ビューまたは「変数」ビューで C++ オブジェクト または C++ オブジェクトへのポインターを右クリックします。クラス内に show_self メンバー関数 がある場合、show_self が ポップアップ・メニューに表示されます。このアクションを選択すると、show_self メンバー関数 が実行されます。
バージョン 11.2 以前のデバッグ・エンジンでは、show_self のメニュー・アクションのみが AIX アプリケーションで使用可能です。
show_self() メンバー関数をコーディングしたが、show_self アクションがクラスに対して表示されない場合は、 関数を本当にアプリケーションに組み込んだことを確認してください。 show_self() メンバー関数が、コード内またはリンカー・コマンド内で明示的に参照されていないために、 アプリケーション・リンカーによって廃棄された可能性があります。
show_self 関数は、 通常、C++ オブジェクトの内容を表示するために使用されます。コードはデバッグ対象のプロセス内で実行されるため、 これに限定されるわけではありません。別の関数にローカルに定義されたクラスでの show_self 関数の 使用はサポートされていません。
show_self 関数において以下のアクションを 実行すると、デバッグ・セッションが失敗する原因になります。
デバッガーは、デバッグ対象プロセスの任意のスレッドで show_self 関数を実行し、その他のすべてのスレッドは実行が許可されます。関数の実行中、デバッガーは、すべての ブレークポイントおよび監視ポイントを除去し、応答不能になります。
show_self() の制約事項のリストについては、 関連トピックを参照してください。