プログラム識別情報の除去
プログラム識別情報には、オブジェクトと一緒に保管でき、ソースの再コンパイルなしでオブジェクトを
変更できる種類のデータが含まれて
います。 このデータを追加するとオブジェクトのサイズが増します。 したがって、オブジェクトのサイズを減らすためにデータを除去したくなるか
もしれません。 しかし、データを除去してしまうとプログラム識別情報も除去されます。 データを置き換えるためには、ソースをコンパイルし直し、プログラムを再作成
しなければなりません。 データのタイプは以下のとおりです。
- 作成データ
- *CRTDTA 値で表されます。 このデータはコードを機械語命令に変換するのに 必要です。 最適化レベルを変更する前に、オブジェクトにこのデータがなければいけませ ん。
- デバッグ・データ
- *DBGDTA 値で表されます。 このデータはオブジェクトをデバッグするのに必要です。
- プロファイル作成データ
- *BLKORD および *PRCORD 値で表されます。このデータは、システムがブロック・オーダーおよび プロシージャー・オーダーのプロファイル作成データを再度適用できるようにするために 必要です。
CHGPGM コマンド、または CHGMOD コマンドはそれぞれ、プログラムまたはモジュールからデータの一部、または 全部を除去するために使います。 すべてのプログラム識別情報の除去で、オブジェクトは最小サイズ (圧縮なしで) になります。 この場合、オブジェクトを再作成しないかぎり、オブジェクトを変更す ることはできません。 したがって、プログラムの作成に必要なすべてのソースをもっているか、あるい は CRTDATA と同等のプログラム・オブジェクトをもっていることを確認して ください。 これを再作成するには、ソース・コードへのアクセスの認可をもっていなければな りません。