プログラム・サイクル
RPG プログラムの論理の一部は、ILE RPG コンパイラーによって提供されます。サイクル・メイン・プロシージャーの場合、プログラム・サイクルまたは論理サイクルと呼ばれる論理が、コンパイラーによって提供されます。 プログラム・サイクルとは、 読み取った各レコードをメイン・プロシージャーが処理していく、順序付けられた一連の ステップのことです。
ソース・プログラムの中で RPG IV 仕様書にコーディングする情報では、レコードの読み取りまたは書き出しの時期を明示的に指定する必要はありません。 ソース・プログラムのコンパイル時に、ILE RPG コンパイラーによってこれらの操作の論理順序を得ることができます。 コーディングした仕様書によって、プログ ラムでサイクル内の各ステップが使用されることもあれば、使用されないことも あります。
1 次ファイル (ファイル仕様書の 18 桁目の P で識別される) お
よび 2 次ファイル (ファイル仕様書の 18 桁目の S で
識別される) では、プログラム・サイクルによって入力が制御されることを指示します。
全手順ファイル (自由形式 SCL-F ステートメントを使用して定義されるか、
または、ファイル仕様書の 18 桁目の F で識別される) は、
プログラム指定の演算命令 (たとえば、READ および CHAIN) によって入力が
制御されることを指示します。
サイクルを制御するために、以下のものを含めることができます。
- 1 つの 1 次ファイル、および、オプションの 1 つまたは複数の 2 次ファイル
- 全手順ファイルのみ
- 1 つの 1 次ファイル、任意指定の 2 次ファイル、およ び 1 つまたは複数の全手順ファイルの組み合わせ。ファイル中にはサイクルによって 制御される入力がありますが、プログラムによって制御される入力も あります。
- ファイルなし (たとえば、パラメーター・リストまたはデータ域データ構造 からの入力が可能な場合)
注: 制御仕様書に MAIN または NOMAIN が指定されている場合には、モジュール用のサイクル・コードは生成されません。
詳しくは、リニア・モジュールを参照してください。