方法

この方法は最も柔軟性に富んでいるため、ILE アプリケーション・プログラムを作成する多くの方法を含んでいます。以下のリストでは、ユーザーが行う必要がある主要なステップについて説明し ます。
  1. 適切なコマンド (RPG ソースには CRTRPGMOD、CL ソースには CRTCLMOD など) を 使用して、各ソース・メンバーからモジュールを作成する。
  2. アプリケーション・プログラムの、例えば次のような ILE 特性を決定する。
    • アプリケーション・プログラムの開始点となるプロシージャーをモジュールに含める かどうかを決定する。 入り口モジュールとして選択するモジュールは、最初に制御を取得するモジュール です。 OPM アプリケーション・プログラムでは、これはコマンド処理プログラムまたは メニュー項目の選択によって呼び出されたプログラムです。
    • アプリケーション・プログラムが実行される活動化グループを決めます (多くの場合ユーザーはアプリケーション・プログラムの名前に基づく名前を付けた活動化グル ープ内で実行したいと思われます)。
    • 使用すべきエクスポートおよびインポートを決定する。
  3. サービス・プログラムを作成するのになんらかのモジュールを一緒にバインドするかどうかを 決定する。バインドする場合は、CRTSRVPGM を使用してサービス・プログラムを作成する。
  4. 使用するバインディング・ディレクトリーがある場合は、それらの名前を 識別する。

    このアプローチでは、バインディング・ディレクトリーを使用している場合、該当ディレクトリーは既 に作成済みのものと見なしています。 例えば自分のソースにバインドしたい、 サード・パーティーのサービス・プログラムがある場合もあります。 したがって、バインディング・ディレクトリーの名前だけは知っておく必要があります。

  5. CRTPGM を使い、ステップ 2 で決定された特性に基づいてパラメーターに値を 指定して、モジュールとサービス・プログラム を一緒にバインドする。

この方法を使って作成されたアプリケーション・プログラムは完全に保護されて、すなわちそれ自身の活動化グループ内で 実行することができます。 さらに、UPDPGM または UPDSRVPGM コマンドの使用によって容易に更新するこ とができます。 これらのコマンドによってユーザーは、プログラム・オブジェクトの再作成の 必要なく、1 つまたは複数のモジュールを追加または置き換えることができます。