デバッガーから最適のパフォーマンスを得るには、以下の点を考慮してください。
式の評価
- 複合式は、単純式よりも評価に時間がかかります。式はデバッガーが停止する度に評価されるので、
パフォーマンスは式をモニターしている時だけの問題です。
- モニターのデフォルト表記は、次のように式の評価のパフォーマンスに影響します。
- 文字ポインター、配列、および文字配列を 16 進数ポインターとして表記すると、最良のパフォーマンスが得られます。
- 文字配列をストリングとして表記すると、配列として表記するよりも高速になります。
- 大規模な配列のすべてのエレメントを評価するには、単一エレメントを評価するよりも時間がかかります。単一エレメントを評価するには、モニター・ビューを使用してください。
ステップ・パフォーマンス
ステップ・パフォーマンスは、モニターでの使用可能変数の数または式の数と、式の複雑さに影響を受けます。ステップ・パフォーマンスは、以下によって向上できます。
- モニターする必要がなくなった式を使用不可または削除する。
- 配列の単一エレメントだけを表示する。
- 変数に対するポインターのチェーニングに従った後で、使用しているポインターを使用不可にして、モニターにおいて変数だけをアクティブにしておく。
- デバッグ・ビューのスレッドを全部縮小する。
ソース・ビューまたはリスト・ビューのストリングを検索
ストリング検索は、以下によって高速化できます。
- ソース・ファイルをワークステーション上に保持する。
- IBM® i 上にあるソース・ビューの代わりに、リスト・ビューを検索する。
行ブレークポイントでオプショナル・パラメーター入力フィールドを使用
これらのオプションに値を指定すると、ブレークポイントのためにデバッガーが停止されて、そのたびに From/To/Every 文節を評価する必要があるので、プログラムを非常にスローダウンさせることになります。プログラムの停止が示されない場合であっても、実際には停止されるので、デバッガーは停止条件を評価します。
可能な場合は、式を指定することによって条件付きブレークポイントを代わりに設定してください。
監視回数を多く設定しない
監視を設定すると、各命令の後に監視している変数または式の値が変更されているかどうかをシステムが検査します。監視回数を多く設定すると、パフォーマンスが下がることになります。