WATCH コマンドの使用

WATCH コマンドを使用する場合には、 単一のコマンドとして入力しなければなりません。 同一のコマンド入力行で他のデバッグ・コマンドを使用することはできません。
  • 下記に表示されるウォッチの処理画面にアクセスするには、 パラメーターを指定せず、デバッグのコマンド入力行で次をタイプします。
    WATCH
    図 1. 「ウォッチの処理」画面の例
                                    ウォッチの処理
                                                        システム :
      オプションを入力して、Enter キーを押してください。
        4=消去 5=表示
      OPT    NO       変数                      アドレス           長さ
       -     1        SALARY                    080090506F027004   4
                                                                    終わり
     コマンド
     ===>____________________________________________________________________
     F3=終了  F4=プロンプト  F5=最新表示   F9=検索   F12=取消し

    ウォッチの処理画面は、デバッグ・セッションで現在活動状態にある すべてのウォッチを表示します。 この画面からウォッチを消去し表示することが できます。 オプション 5 の表示を選択すると、下記の ウォッチ表示ウィンドウに、現在活動状態にある ウォッチについての情報が表示されます。

    図 2. 「ウォッチの表示」ウィンドウの例
                               ウォッチの処理
     ..........................................................
     :                     ウォッチの処理                     :
     :                                                        :
     :  ウォッチ番号 . . . :   1                              :
     :  アドレス . . . . . :   080090506F027004               :
     :  長さ . . . . . . . :   4                              :
     :  ヒットの数 . . . . :   0                              :
     :                                                        :
     :  ウォッチ送信時の範囲:                                 :
     :    プログラム/ライブラリー/タイプ: PAYROLL  ABC  *PGM  :
     :                                                        :
     :    モジュール. . :    PAYROLL                          :
     :    プロシージャー:    PAYROLL                          :
     :    変数. . . . . :    SALARY                           :
     :                                                        :
     :  F12=取消し                                            :
     :                                                        :
     ..........................................................
                                                                    終わり
     コマンド
     ===>____________________________________________________________________
     F3=終了  F4=プロンプト  F5=最新表示   F9=検索   F12=取消し
  • ウォッチの対象となる変数または式を 指定するには、デバッグ・コマンド行に
    WATCH expression
    と入力します。
    このコマンドは、expression の値が現行値から変更される場合に、 ブレークポイントを設定するよう要求します。
    注: は、ウォッチの対象となる記憶域位置のアドレスを判別するのに 使用され、割り当て可能な位置に分析解決する必要があります。例えば以下の ように指定します。
    %SUBSTR(X 1 5)

    ウォッチにおける式の変数の有効範囲は、直前に出した QUAL コマンドによって 定義されます。

  • ウォッチ条件を設定し、あわせてウォッチの長さを 指定するには、次のように、
    WATCH expression : watch length
    とデバッグ・コマンド行に入力します。

    ウォッチごとに、最大 128 バイトの連続記憶域をモニターし、比較する ことができます。 128 バイトの最大長を超えると、ウォッチ条件は設定されず、 デバッガーがエラー・メッセージを出します。

    デフォルトでは、式タイプの長さは、ウォッチ比較命令の 長さでもあります。 ウォッチの長さパラメーターは、このデフォルト値を 一時変更します。 このパラメーターは式のバイト数を判別するので、このバイト数を 比較して、値が変更されたかどうかを判別します。

    例えば、ウォッチの長さパラメーターを指定せずに 4 バイト整数が 変数として指定されている場合、比較の長さは 4 バイトです。 ただし、ウォッチの長さパラメーターを指定すると、ウォッチの長さを判別する 際の式の長さを一時変更します。