リモート・サーバーから切断されている状態で C/C++ プロジェクトの開発に取り組むための機能が Rational Developer for AIX and Linux に備わっています。 ワークベンチの状況域に、そのワークベンチのオフライン/オンライン状況を示すボタンがあります。 また、このボタンを使用すれば、オンライン・モードとオフライン・モードを切り替えることができます。
オフライン・モードに切り替えるには、「オフラインにする」ボタンをクリックしてください。
ローカルでマウントされていないロケーションをプロジェクトに関連付けていない場合、IDE はリモート・プロジェクト・ファイルのコピーをご使用のローカル・ワークスペースに作成します。 大量のプロジェクトがある場合、またはプロジェクトそれ自体が大きい (含まれているファイルの数が多いか、またはファイルのサイズが大きいかにかかわらず) 場合、このプロセスには時間がかかる可能性があります。
オフライン・モードの場合は、開発用にローカル・コンテキストがプロジェクトで使用されます。 プロジェクト・ファイルに対して行った変更はローカルにキャッシュされ、再接続時にリモート・サーバーにアップロードされます。
特定のプロジェクトに対して初めてオフライン・モードに切り替えたときは、使用するローカル・コンテキストを構成するためのウィザードが表示されます。 このダイアログに示される情報や選択項目は、ご使用のクライアント・オペレーティング・システムによって異なりますが、 基本的に、対象のコンテキストでビルドや解析が正しく行われるようにプロジェクトを構成するには、その情報や選択項目は必須です。 詳しくは、『複数のマシンおよびコンテキストの操作』を参照してください。
ローカル・コンテキストを使用する場合に実現されるツールの動作は、ご使用のクライアント・マシンのオペレーティング・システムによって異なります。 Linux システムでは、編集、ナビゲーション、ソース分析、ビルド、デバッグ、コード・カバレッジ、パフォーマンス分析など、 フル・セットのツールがサポートされています。 ただし、ハードウェアの違いや、根底にあるオペレーティング・システムのサポートの違いにより、すべてのツールの動作が、ツールがリモート・システムで実行されているときの動作と同じわけではないことに注意してください (これについて詳しくは、 問題のツールに関する資料を参照してください)。 Windows システムでは、編集、ソース・ナビゲーション、およびソース分析のみが使用可能になっています。
ただし、Windows でローカル・コンテキストを使用するときは、 解析ベースのフィーチャー (コンテンツ・アシスト、ナビゲーション、C/C++ 検索、呼び出し階層、型階層、インクルード・ブラウザーなど) の実行結果に 違いが発生することがあります。 オフライン・モードである間、ご使用のリモート・プロジェクト・ファイルだけがローカル・システムにプルされ、「リモート・リコンサイラー」ビューでトラッキングされる (つまり、システム・インクルード・ファイルもサード・パーティー・ヘッダー・ファイルもコピーされない) ためです。 このことは、パーサーとインデクサーがプロジェクト・ソース・コードを構文解析および索引付けする能力を妨げますが、パーサーは可能な限り、その情報なしでコードを構文解析しようと試みます。 Linux システムでは、通常の Linux システム・ヘッダーが使用できますが、 そのヘッダーの内容は、他のマシンで使用されているものとは異なる場合があります (当然、ビルトイン・プリプロセッサー・シンボルは異なる可能性があります)。 そのため、コードの解析方法が、他のマシンにおける解析方法と異なる場合があります。
オンライン・モードにモードに戻すには、「オンラインにする」ボタンをクリックしてください。
IDE はリモート・システムに再接続し、そのシステムに変更すべてをプッシュしようと試みます。 通常のリモート編集、ビルド、索引付け、およびデバッグ操作が、オフライン・モードに移行する前と同じように再び可能になります。
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