ソースの変換
この項では、ソース・プログラムを RPG IV 形式へ変換する方法を説明します。変換援助プログラムを開始するコマンド CVTRPGSRC とその使用方法について説 明します。
ユーザーのソース・コードを RPG IV 形式に変換するためには、次の概略ステップに従ってください。
- 制御仕様書としてデータ域を使用する場合には、RPG IV 形式の新しいデータ域を作成しなければなりません。詳細については、「IBM® Rational® Development Studio for i: ILE RPG 解説書」の制御仕様書に関する章を参照してください。
- 必要な場合には、ログ・ファイルを作成する。
LOGFILE(*NONE) を指定しない限り、変換援助プログラムがアクセスするロ グ・ファイルがなければなりません。 このログ・ファイルがない場合には、CRTDUPOBJ コマンドを使用してこれを作 成することができます。 詳細については、ログ・ファイルおよび ログ・ファイルの使用を参照し てください。
- 変換後のソース・メンバーを入れるファイルを作成する。
変換援助プログラムはどのようなファイルも作成しません。 CVTRPGSRC コマ ンドを実行する前に、変換後のソースを入れる出力ファイルを作成しなければな りません。 出力ファイルの推奨される名前およびレコード長はそれぞれ、 QRPGLESRC および 112 桁です。 追加のファイル情報については、ファイルに関する考慮事項を参照してください。
- CVTRPGSRC コマンドを使用してユーザーのソースを変換する。
変換するファイルおよびメンバーの名前を入力する必要があります。 デフォルトの値を受け入れた場合には、ファイル QRPGLESRC に変換後のメンバーが 入れられます。 メンバーの名前は、変換前のソース・メンバーの名前と対応しています。/COPY メンバーは、変換後のソース・メンバーのタイプが RPT または RPT38 でない場合は ソース・メンバーには展開されません。 変換報告書が生成されます。
詳しくは、CVTRPGSRC コマンドを参照してください。
- エラーについて、ログ・ファイルまたはエラー報告書を検査する。 詳細については、 変換の分析を参照してください。
- エラーがある場合には、それらを訂正してステップ 4 に進む。
- エラーがない場合には、ユーザーのプログラムを作成する。 ILE RPG を作成する方法についての詳細は、CRTBNDRPG コマンドによるプログラムの作成を参照してください。
- 変換後のソース・メンバーにまだコンパイル上の
問題がある場合には、
ユーザーの最初のソース・メンバーに /COPY コンパイラー
指示ステートメントが入っていることがその最も有力な原因
であると考えられます。この状況を訂正するためには、次の 2 つの方法があります。
- コピー・メンバーを変換後のソース・メンバーに展開するために、 EXPCPY(*YES) を指定してソース・メンバーを変換し直す。
- コンパイラー・リストを手引きとして、残っているエラーを手操作で訂正 する。
- 変換後のソース・メンバーのコンパイルが正常に完了した場合には、実行用に 戻す前にプログラムを再テストする。