Rational Team Concert™ Client のコンパイル型言語デバッグ拡張機能 (チーム・デバッグ) を使用すれば、Rational Team Concert チーム・メンバー間でコンパイル型言語デバッグ・セッションを転送できます。
デバッグ・セッション中には、チーム・メンバーがデバッグ・セッションを別のチーム・メンバーに転送できます。転送した結果、受信側ではデバッグ・セッションのコントロールが確立されます。
セッションは転送が実行された時点の状態にあります。受信側では、その時点からアプリケーションのデバッグを続行できます。
デバッグ・セッションの転送は、さまざまなチーム・メンバーがアプリケーションのさまざまなコンポーネントのエキスパートや所有者になっているチーム環境で役立ちます。デバッグ・セッションを共有すると、既存のデバッグ・セッションを転送できるため、問題の解決が早くなり、受信側は正しい環境を確立してデバッグ・セッションを開始するといった操作を繰り返し行う必要がなくなります。
この機能を使用するには、次のソフトウェアをインストールし、構成する必要があります。
- z/OS アプリケーションをデバッグする場合は、以下の条件を満たしていることが必要です。
- すべてのユーザーが同バージョンの Rational Developer for System z バージョン 7.6 以降を持っている。
- Debug Tool for z/OS バージョン 10 以降が、デバッグするプログラムが実行されているシステムで使用可能である。
- AIX または Power Linux アプリケーションをデバッグする場合は、以下の条件を満たしていることが必要です。
- すべてのユーザーが同バージョンの Rational Developer for Power Systems Software バージョン 8.0 以降を持っている。
- 以下のいずれかが、デバッグするプログラムが実行されているシステムで使用可能である。
- IBM Debugger for AIX バージョン 11.2 以降。
- IBM Debugger for Power Linux バージョン 11.2 以降。
- すべてのユーザーが同じ Rational Team Concert サーバーおよびプロジェクト域に接続している。
- Rational Team Concert サーバーがデバッグ・セッションを listen するように構成されている。