CVTRPGSRC コマンド
RPG III または RPG/400® ソースを新しい RPG IV 形式に変換するには、CVTRPGSRC コマンドを使って変換援助プログラムを開始します。機能別にまとめた CVTRPGSRC のパラメーターとそのデフォルト値 は、 このコマンドのパラメーターをその機能に基づいて示したものです。
機能別にまとめた CVTRPGSRC のパラメーターとそのデフォルト値
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| FROMFILE | 変換する RPG ソースのライブラリーとファイル名を指定します。 |
| FROMMBR | 変換するソース・メンバーを指定します。 |
| TOFILE(*LIBL/QRPGLESRC) | 変換後の出力のライブラリーとファイル名を指定します。 |
| TOMBR(*FROMMBR) | 変換後のソースのファイル・メンバー名を指定します。 |
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| TOMBR | *NONE を指定すると、ファイル・メンバーは保管されません。 |
| EXPCPY(*NO) | /COPY ステートメントが変換後の出力に組み込まれるかどうかを決めます。 |
| INSRTPL(*NO) | 仕様書テンプレートを変換後の出力に組み込むかどうかを示します。 |
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| CVTRPT(*YES) | 変換報告書を作成するかどうかを決めます。 |
| SECLVL(*NO) | 第 2 レベル・メッセージ・テキストを組み込むかどうかを決めます。 |
| LOGFILE(*LIBL/QRNCVTLG) | 監査報告書用のログ・ファイルを指定します。 |
| LOGMBR(*FIRST) | 監査報告書に使用するログ・ファイルのメンバーを指定します。 |
CVTRPGSRC コマンド構文
CVTRPGSRC コマンドの構文を次に示します。
ジョブ: B,I プログラム: B,I REXX: B,I EXEC
>>-CVTRPGSRC----------------------------------------------------> .-*LIBL/--------. >--FROMFILE--(--+---------------+----source-file-name----)------> +-*CURLIB/------+ '-library-name/-' .-source-file-member-name-. >--FROMMBR--(--+-*ALL--------------------+--)-------------------> '-generic*-member-name----' >--+-----------------------------------------------------------+--> | .-*LIBL/--------. .-QRPGLESRC--------. | '-TOFILE--(--+-+---------------+--+-source-file-name-+-+--)-' | +-*CURLIB/------+ | | '-library-name/-' | '- *NONE----------------------------------' (1) >--+------------------------------------------+-----------------> | .-*FROMMBR----------------. | '-TOMBR--(--+-source-file-member-name-+--)-' >--+------------------------+--+------------------------+-------> | .-*NO--. | | .-*YES-. | '-EXPCPY--(--+-*YES-+--)-' '-CVTRPT--(--+-*NO--+--)-' >--+------------------------+--+-------------------------+------> | .-*NO--. | | .-*NO--. | '-SECLVL--(--+-*YES-+--)-' '-INSRTPL--(--+-*YES-+--)-' >--+---------------------------------------------------------+--> | .-*LIBL/--------. .-QRNCVTLG------. | '-LOGFILE--(--+-+---------------+--+-log-file-name-+-+--)-' | +-*CURLIB/------+ | | '-library-name/-' | '- *NONE-------------------------------' >--+----------------------------------------+------------------>< | .-*FIRST---------------. | '-LOGMBR--(--+-*LAST----------------+--)-' '-log-file-member-name-'
注:
- この点より前のパラメーターは、すべて定位置形式によって指定することができます。
パラメーターとその使用できる値は、構文図の後に続きます。 プロンプトの必要がある場合には、CVTRPGSRC を入力して F4 キーを押
してください。 CVTRPGSRC 画面が表示され、パラメーターがリストされ、デフォルト値が提供され
ます。 表示上のパラメーターの説明については、そのパラメーターにカーソルを置い
て F1 キーを押してください。任意のパラメーターで F1 キーを押してから F2 キーを押すことによって、す
べてのパラメーターの全般ヘルプが使用可能です。
- FROMFILE
- 変換される RPG III または RPG ソース・コードを含むソース・ファイル
の名前、そのおよびソース・ファイルが保管されるライブラリーを指定します。これは必須パラメーターであり、デフォルトのファイル名はありません。
- ソース・ファイル名
- 変換するソース・メンバー (複数の場合もある) が入っているソース・ファイルの 名前を入力します。
- *LIBL
- システムは、ライブラリー・リストを検索して、ソース・ファイルが保管され ているライブラリーを見付けます。
- *CURLIB
- ソース・ファイルを検索するために現行ライブラリー・リストが使用されます。 現行ライブラリーを指定していない場合には、ライブラリー QGPL が使用されま す。
- library-name
- ソース・ファイルが保管されているライブラリーの名前を入力します。
- FROMMBR
- 変換するメンバー (複数の場合もある) の名前を指定します。 これは必須パラメーターであり、デフォルトのメンバー名はありません。
変換するソース・メンバーの有効なソース・メンバー・タイプは、RPG、RPT、 RPG38、RPT38、SQLRPG、およびブランクです。RPG ソース変換コマンドは、ソース・メンバー・タイプ RPG36、RPT36、およびその他 の非 RPG ソース・メンバー・タイプ (例えば、CLP や TXT) をサポートしません。
- ソース・ファイル・メンバー名
- 変換するソース・メンバーの名前を入力します。
- *ALL
- このコマンドは、指定されたソース・ファイル中のすべてのメンバーを変換し ます。
- 総称*メンバー名
- 名前に同じ接頭部をもつメンバーの総称名に続けて '*' (アスタリスク)
を入力します。 このコマンドは、指定されたソース・ファイル中の総称名をもつすべてのメンバー
を変換します。 例えば、FROMMBR(PR*) を指定すると、'PR' で始まる名前をもつすべてのメ
ンバーが変換されます。
(総称名の詳細については、CL プログラマーの手引きを参照してください。)
- TOFILE
- 変換後のソース・メンバーを入れるソース・ファイルの名前および
変換後のソース・ファイルを保管するライブラリーを指定します。
変換後のソース・ファイルは存在していなければならず、
レコード長は 112 桁 (順序番号と日付の 12 桁、コードの 80 桁、
およびコメントの 20 桁) でなければなりません。
- QRPGLESRC
- デフォルトのソース・ファイル QRPGLESRC には、変換後のソース・メンバー (複数の場 合もある) が入ります。
- *NONE
- 変換後のメンバーは生成されません。 TOMBR パラメーター値は無視されます。CVTRPT(*YES) も指定しなければなりません。指定しないと、変換はただちに終
了します。
この機能によって、変換後のソース・メンバーを作成しないで、起こる可能性の ある問題を見つけることができます。
- ソース・ファイル名
- 変換後のソース・メンバー (複数の場合もある) が入れる変換後の
ソース・ファイルの名前を入力します。
TOFILE ライブラリー名が FROMFILE ライブラリーと同じである場合には、 TOFILE ソース・ファイル名は FROMFILE ファイル名と異なるものでなければなりま せん。
- *LIBL
- システムは、ライブラリー・リストを検索して、変換後のソース・ファイルを 保管するライブラリーを見付けます。
- *CURLIB
- 変換後のソース・ファイルを検索するために現行ライブラリー・リストが使用 されます。 現行ライブラリーを指定していない場合には、ライブラリー QGPL が使用されま す。
- library-name
- 変換後のソース・ファイルを保管するライブラリーの名前を入力します。
- TOMBR
- 変換後のソース・ファイル中の変換後のソース・メンバー (複数の場合もある) の
名前を指定します。 FROMMBR パラメーターに指定された値が
*ALL または総称* の場合には、TOMBR は *FROMMBR と等しくなければなりま
せん。
- *FROMMBR
- FROMMBR パラメーターに指定されたメンバー名は、変換後のソース・メンバー名 として使用されます。 FROMMBR(*ALL) を指定した場合には、FROMFILE 中のすべてのソース・メンバーが変換されます。 変換後のソース・メンバーは、元のソース・メンバーの名前と同じ名前をもちます。 FROMMBR パラメーターに総称名を指定した場合には、その名前に同じ接頭部を もつ指定されたすべてのソース・メンバーが変換されます。 変換後のソース・メンバーは、元の総称ソース・メンバーの名前と同じ名前をもちます。
- ソース・ファイル・メンバー名
- 変換後のソース・メンバーの名前を入力します。 メンバーが存在していない場合には、これが作成されます。
- EXPCPY
- /COPY メンバー (複数の場合もある) を変換後のソース・メンバーに展開する
かどうかをします。 EXPCPY(*YES) を指定する必要があるのは、/COPY メンバーに関係する変換の問
題がある場合だけです。
注: メンバーのタイプが RPT または RPT38 の場合には、 報告書簡易作成プログラムは常に /COPY メンバーを展開するために、 EXPCPY(*YES) または EXPCPY(*NO) は影響しません。
- *NO
- /COPY ファイル・メンバー (複数の場合もある) を変換後のソース・メンバー に展開しません。
- *YES
- /COPY ファイル・メンバー (複数の場合もある) を変換後のソース・メンバー に展開します。
- CVTRPT
- 変換報告書を印刷するかどうかを指定します。
- *YES
- 変換報告書が印刷されます。
- *NO
- 変換報告書は印刷されません。
- SECLVL
- 変換報告書のメッセージ要約セクションに第 2 レベル・テキストを印刷す
るかどうかを指定します。
- *NO
- 第 2 レベル・テキストは変換報告書に印刷されません。
- *YES
- 第 2 レベル・テキストは変換報告書に印刷されます。
- INSRTPL
- ILE RPG 仕様書テンプレート (H-、F-、D-、I-、C-、O- 仕様書テンプレート) を
変換後のソース・メンバーに挿入するかどうかを指定します。デフォルト値は *NO です。
- *NO
- 仕様書テンプレートを変換後のソース・メンバーに挿入しません。
- *YES
- 仕様書テンプレートを変換後のソース・メンバーに挿入します。各仕様書テンプレートは、該当する仕様書セクションの始めに挿入されます。
- LOGFILE
- 変換情報を追跡するために使用されるログ・ファイルの名前を指定します。
*NONE が指定されない限り、ログ・ファイルが存在していなければなりません。
ファイルは既に存在していなければならず、これは物理データ・ファイルで
なければなりません。 CPYF コマンドに QRPGLE ライブラリーの QARNCVTLG ファイルの「From オブジェクト」、およびユーザーのライブラリーの QRNCVTLG ファイルの「New オブジェクト」を指定してログ・ファイルを作成します。
- QRNCVTLG
- デフォルトのログ・ファイル QRNCVTLG は、変換情報を入れるために使用され ます。
- *NONE
- 変換情報はログ・ファイルに書き出されません。
- log-file-name
- 変換情報を追跡するために使用されるログ・ファイルの名前を入力します。
- *LIBL
- システムは、ライブラリー・リストを検索して、ログ・ファイルが保管され ているライブラリーを見付けます。
- library-name
- ログ・ファイルが保管されているライブラリーの名前を入力します。
- LOGMBR
- 変換情報を追跡するために使用されるログ・ファイル・メンバーの名前を
指定します。指定されたログ・ファイル・メンバーの既存のデータに新しい情報が追加さ
れます。
ログ・ファイルにメンバーが入っていない場合には、ログ・ファイルと同じ 名前をもつメンバーが作成されます。
- *FIRST
- コマンドは、指定されたログ・ファイルの最初のメンバーを使用します。
- *LAST
- コマンドは、指定されたログ・ファイルの最後のメンバーを使用します。
- log-file-member-name
- 変換情報を追跡するために使用されるログ・ファイル・メンバーの名前を 入力します。
