Java 仮想マシンのセットアップ方法の制御

RPG が Java™ 仮想マシン (JVM) を開始する際、JVM の開始方法を制御するオプションがいくつかあります。IBM® i Information Center の『Java システム・プロパティー』の節を参照してください。
  • これらのオプションは SystemDefault.properties ファイルに指定できます。
  • CLASSPATH 環境変数を使用するとクラスパスを指定できます (上記参照)。
  • これらのオプションは環境変数 QIBM_RPG_JAVA_PROPERTIES で指定できます。 この環境変数で指定されたオプションは SystemDefault.properties ファイル内のオプションを指定変更します。java.class.path オプションを、この環境変数と CLASSPATH 環境変数の両方で指定した場合には、クラスパスに対してどちらが優先するかは未定義です。
    QIBM_RPG_JAVA_PROPERTIES 環境変数でオプションを指定するには、 オプション中に現れない任意の文字を分離文字として、オプションを文字列中に順次にコーディングします。 文字列の末尾には分離文字を置きます。 例えば、以下のオプションを指定するとします。
    java.version=1.4
    os400.stderr=file:stderr.txt
    この場合、以下のコマンドを使用して環境変数を追加します。
    ADDENVVAR ENVVAR(QIBM_RPG_JAVA_PROPERTIES)
    VALUE('-Djava.version=1.4;-Dos400.stderr=file:stderr.txt;')
オプション文字列が無効な場合、Java はそのオプションのいずれかをリジェクトすることがあります。ジョブ・ログ内のメッセージ JVAB55A に、どのオプションが無効であるかが示されます。 この場合、RPG はオプションなしで JVM を再度開始しようとしますが、 java.class.path オプションが CLASSPATH 環境変数に指定されている場合、このオプションは引き続き組み込まれます。

一部のパラメーターと戻り値には、ジョブの CCSID と Java がバイト配列の場合に使用する CCSID との間の変換が必要です。file.encoding Java プロパティーは、Java が使用する CCSID を取得するために RPG が使用するものです。 file.encoding プロパティーがジョブの CCSID に対して正しく設定されるようにしてください。 このプロパティーは、ジョブの属性を使用して Java が暗黙的に設定するようにすることもできれば、上記のいずれかのメカニズムを使用して明示的に設定することもできます。例えば、'-Dfile.encoding=ISO8859_1' または '-Dfile.encoding=Cp948' を QIBM_RPG_JAVA_PROPERTIES 環境変数に追加することができます。 file.encoding プロパティーについて詳しくは、Information Center の『IBM Developer Kit for Java』トピックを参照してください。

変更の始まり Java 仮想マシンを制御するために指定できるプロパティー、および Java が正しく機能するために必要になる可能性があるその他の環境変数 (QIBM_USE_DESCRIPTOR_STDIO 環境変数など) の詳細については、Information CenterIBM Developer Kit for Java のトピックを参照してください。 使用する特定の Java クラスの資料も参照しなければならない場合があります。変更の終わり