アップストリーム成果物とは、ターゲットをオブジェクトとする述部のサブジェクト (ターゲットを指している成果物) です。ダウンストリーム成果物とは、ターゲットがサブジェクトである述部のオブジェクト (ターゲットが指している成果物) です。
アルゴリズムは分析を実行する場合、一度に 1 つの方向に移動することができます。このアルゴリズムは、設定された方向 (アップストリームまたはダウンストリーム) を検索し、その方向ですべてのターゲットを検出します。その結果、影響分析は、ターゲットからダウン方向のみのリンクまたはバックワード方向のみのリンクのチェーンで到達できる成果物を検索します。 影響分析は、ダウン・リンクおよびバックワード・リンクの組み合わせによってのみ到達できる成果物を検索しません。
例えば、Rational® Engineering Lifecycle Manager 製品ツリーの影響分析では、指定の製品の子製品を見つけることができません。子製品へのパスにダウン・リンクおよびバックワード・リンクの両方が関わるためです。 (階層の構造は、製品に対して直接、定義されているわけではありません。 製品にアクセスするには、分析アルゴリズムが両方向の検索を行う必要がありますが、これはできません。) 製品階層関係とコンテキストを表示するには、「製品」画面から製品アクションを実行する必要があります。
影響分析は、ループ (それ自体から 1 つ以上の他の成果物のチェーンにより到達可能な成果物) の長さが指定された最大深さ以下である場合に、ループを見つけることができます。