Rational Engineering Lifecycle Manager のアップグレード

ご使用のバージョンの Rational® Engineering Lifecycle Manager を最新のバージョンにアップグレードするには、新しいバージョンのサイドバイサイド・インストールを行います。

始める前に

Rational Engineering Lifecycle Manager と統合された製品を更新する場合は、 必ず Rational Engineering Lifecycle Manager 製品スタックのアップグレード 内のガイダンスに従ってください。

手順

  1. Rational Engineering Lifecycle ManagerRational Engineering Lifecycle Manager およびライフサイクル照会エンジンのインストールにある説明に従ってインストールします。 これにより、次のものがインストールされます。
    • Rational Engineering Lifecycle Manager v 4.0.6
    • Jazz™ Team Server v 4.0.6
    • 「構成管理」アプリケーション
    重要:
    • 元のインストールとは異なるパッケージ・グループおよびディレクトリーを選択していることを確認してください。
    • 前のインストールと同じコンテキスト・ルートを選択していることを確認してください。
  2. WebSphere® Application Server を使用している場合は、以下を実行してください。
    1. WebSphere Application Server プロファイルをバックアップします。コマンド・プロンプトを開き、WebSphere Application Server インストール・ディレクトリーの bin フォルダーに移動します。例えば、C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥bin。以下のコマンドを実行します。WebSphere Application Server セキュリティーがオンになっている場合は、ユーザー名とパスワードも提供する必要がありますので注意してください。
      backupConfig.bat <Path to a new compressed file to create backup of profile> <WAS primary administrative user name> <WAS administrative password>
      例) backupConfig.bat C:¥WAS_backup¥clm_40_profile.zip -username WAS admin -password WAS admin password
    2. WebSphere Application Server から既存のアプリケーションをアンインストールします。アプリケーションの WAR ファイルをアンインストールするには、各アプリケーション・サーバーに移動し、以下のステップを実行します。
      1. https://hostname:9043/ibm/console/logon.jsp の WebSphere Application Server Integrated Solutions Console にログオンします。
      2. 「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
      3. 次のアプリケーションを停止してアンインストールします: relm.war、 vvc.war、lqe.war、SPARQL_Gateway.war
      4. プロンプトが表示されたら、変更内容をマスター構成に保存します。
    3. JAZZ_HOME および log4j.configuration カスタム・プロパティーを更新します。
      1. https://hostname:9043/ibm/console/logon.jsp の WebSphere Application Server Integrated Solutions Console にログオンします。
      2. 「サーバー」>「サーバー・タイプ」>「WebSphere Application Servers」をクリックします。
      3. サーバー名をクリックして開きます。デフォルトのサーバー名は server1 です。
      4. 「サーバー・インフラストラクチャー」セクションで、 「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」をクリックします。
      5. 「追加プロパティー」の下で、「Java 仮想マシン」をクリックします。
      6. ライフサイクル照会エンジンと SPARQL ゲートウェイのパスを新しいロケーションに変更します。
      7. 汎用 JVM 引数テキスト・フィールドを見つけ、次の環境変数を JVM 始動プロセスに追加します。 -Dlqe.config.location=file://drive:¥lqe_installation_folder¥server¥conf¥lqe
      8. 「追加プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
      9. 「JAZZ_HOME」をクリックして、その値を file:///4.0.6_install_dir/server/conf に更新します。 例えば、file:///C:/PROGRA~2/IBM/JazzTeamServer_4.0.6/server/conf のようになります。
      10. 「log4j.configuration」をクリックして、その値を file:///4.0.6_install_dir/server/conf/startup_log4j.properties に更新します。 例えば、file:///C:/PROGRA~2/IBM/JazzTeamServer_4.0.6/server/conf/startup.log4j.properties のようになります。
      11. Oracle データベースに接続する場合は、ORACLE_JDBC_DRIVER_FILE が正しい JDBC ドライバー・ファイルを指していることを確認してください。
      12. プロンプトが表示されたら、変更内容をマスター構成に保存します。
    4. WebSphere Application Server を停止します。
    5. WebSphere Application Server の temp ディレクトリーをクリーンアップします。 各アプリケーション・サーバーに移動し、プロファイル内の以下の wscache ディレクトリーと temp ディレクトリーから Rational Engineering Lifecycle Manager に関連する内容を削除します。 前にインストールしたアプリケーションに応じて、relm_warlqe_warsparql、および vvc 関連データのディレクトリーがプロファイルの下に存在し、これらは削除できます。
      WAS_profile_root¥wscache (例: C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥wscache)
      WAS_profile_root¥temp (例: C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥temp)
    6. logs ディレクトリーをクリーンアップします。各アプリケーション・サーバーに移動し、プロファイルの logs ディレクトリーから、Rational Engineering Lifecycle Manager に関連するログを削除します。 標準的な logs ディレクトリーは次のようになります。C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥logs
  3. データベースを移行するには、次の手順に従います。
    オプション 説明
    Derby アップグレードでインストールされた Derby データベースを削除して、元のインストール済み環境の Derby ファイルに置き換えます。
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/jts/derby/repositoryDB
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/jts/indices
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/relm/derby/repositoryDB
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/vvc/derby/repositoryDB
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/jts/derby/repositoryDB $newRELMHome/server/conf/jts/derby
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/jts/indices $newRELMHome/server/conf/jts
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/relm/derby/repositoryDB $newRELMHome/server/conf/relm/derby
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/relm/indices $newRELMHome/server/conf/relm
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/vvc/derby/repositoryDB $newRELMHome/server/conf/vvc/derby
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/vvc/indices $newRELMHome/server/conf/vvc
    DB2® または Oracle 詳細な説明については、データベース・ベンダーにより提供される資料を参照してください。 以下は、DB2 の場合のサンプル・プロセスで、ガイドラインとして使用できます。
    1. 前の Jazz Team Server を停止します。
    2. DB2 で、前のインストールの JTS アプリケーションによって使用されているデータベースを検索します。
    3. JTS アプリケーションで使用されている各データベースをバックアップします。
    4. 各データベースを右クリックして、「復元」>「新規データベースに復元」を選択します。
    5. データベースの名前を入力し、バックアップが含まれるディレクトリーを選択します。
    6. <JazzInstallDir>/server/conf/jts/teamserver.properties ファイルを開きます。
    7. 次の例に示すように、Jazz データベースの名前を、指定した名前で置き換えます。
      #
      # DB2 configuration
      #
      
      # Comment out above lines, uncomment the following three lines and customize example location to use DB2
      #com.ibm.team.repository.db.vendor = DB2
      #com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=//localhost:50000/JAZZ:fullyMaterializeLobData=false;user=db2admin;password={password};
      #com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=db2admin
    8. 復元する必要のある各データベースについて、ステップ d から g を繰り返します。
    9. 変更を保存します。
  4. vvc_upgrade.bat スクリプトを使用して「構成管理」アプリケーションをアップグレードします。 これにより、構成ファイル、データベース・ファイルがアップグレードされて、テキスト索引が再作成されます。 構成管理アプリケーションのアップグレード方法の詳細な説明については、「構成管理の対話式アップグレード・ガイド」のアップグレード・ガイドを参照してください。Linux のパラメーターの例は次のとおりです。
    cd $newRELMHome/server/
    upgrade/vvc/vvc_upgrade.sh -oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf
    • 分散 (複数のマシン) インストール・トポロジーをアップグレードしている場合は、以下のパラメーターを vvc_upgrade スクリプトに追加する必要があります。-oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf -ignoreJTSVersionCheck
    • WebSphere Application Server を使用している場合は、以下のパラメーターを vvc_upgrade スクリプトに追加し、Tomcat をアップグレードしないことを指示する必要があります。-oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf -ignoreJTSVersionCheck -updateTomcatFiles=no
    注: 「構成管理」アプリケーションは、Rhapsody® Design Manager と一緒にインストールすることもできます。Rational Engineering Lifecycle Manager のインストール時にも、「構成管理」アプリケーションのインストールのオプションが提供されます。これは、このアプリケーションを Rhapsody Design Manager とは別のマシンにインストールしたい場合に便利です。そのいずれか 1 つのみを Jazz Team Server に統合する必要があります。コンポーネントを複数マシンにインストールする場合は、コンポーネントのインストールやアップグレード時に正しいものを選択するように注意してください。
  5. relm_upgrade.sh を実行して、Rational Engineering Lifecycle Manager をアップグレードします。
    $newRELMHome/server/upgrade/relm/relm_upgrade.sh -oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf
    これにより、3 つのアップグレードが実行されます。1 つ目のアップグレードで、構成ファイルがアップグレードされます。2 つ目のアップグレードで、データベース・ファイルがアップグレードされます。3 つ目のアップグレードで、テキスト索引が再ビルドされます。
    注: アップグレード・スクリプトを実行する前に、 前のバージョン・パラメーターを relm_params スクリプトに設定する必要があります。このパラメーターおよびその他の使用可能パラメーターの説明については、relm_upgrade スクリプト参照を参照してください。
  6. ライフサイクル照会エンジンと SPARQL ゲートウェイ・コンポーネントの構成情報はすべて、新しいインストールに移植する必要があります。 以前のバージョンを新しい Jazz Team Server に手動でコピーする必要があります。
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/lqe
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/lqe $newRELMHome/server/conf/lqe
    rm -rf $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway
    cp -R $oldRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway
  7. SPARQL ゲートウェイ・プロパティーを編集して、DBLocation プロパティーを削除します。 ファイル $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/SPARQL_Gateway.properties で DBLocation の行を削除してください。
  8. Oracle を使用している場合、Oracle ojdbc.jar (JDBC ドライバー) が、ディレクトリー $newRELMHome¥JazzTeamServer¥server¥oracle で使用可能であることを確認してください。
  9. WebSphere Application Server を使用している場合は、relm.warvvc.warlqe.war、および sparql_gateway.war ファイルをデプロイします。WebSphere Application Server を再始動します。
  10. Jazz Team Server を始動します。
  11. LQE 管理ページ https://server:port/lqe/web/admin を開きます。 LQE がアップグレード・モードになっており、使用不可であることを伝えるメッセージが表示されます。「アップグレードの開始」をクリックします。これが完了したら、 データ・ソースが使用可能になります。
  12. adminUserId、adminPassword、repositoryURL、smartCard、certificateFile のコンテンツを含む credentials.txt ファイルが存在していることを確認します。 まだこのファイルが存在しない場合は、作成してください。例えば、資格情報ファイルは以下のようになります。
    adminUserId=yourAdminUserId
    adminPassword=yourAdminPassword 
    repositoryURL=https://yourserver.com:9443/vvc 
    smartCard=<none>
    certificateFile=<none>
  13. Configuration_Application_install_dir/server ディレクトリーから次のコマンドを実行します。
    • Linux: ./repotools-vvc.sh -migration_vvc_updateResourcesCommand credentialsFile=credentials.txt
    • Windows: repotools-vvc.bat -migration_vvc_updateResourcesCommand credentialsFile=credentials.txt

次のタスク

必要なソフトウェアを 1 つでもアップグレードしたら、 Lifecycle Query Engine でコンテンツの再索引付けが必要になる場合があります。4.0.3 で ライフサイクル照会エンジンに新規の語彙が追加されましたが、これらの語彙に含まれるデータを Rational Engineering Lifecycle Manager で使用する場合は、 アプリケーションの再索引付けが必要になります。
表 1. 製品ごとの再索引付け要件の概要
製品 v1.x から v4.0.6 v4.0.3 から v4.0.6 v4.0.4 から v4.0.6 v4.0.5 から v4.0.6
Rational Team Concert™ 再索引付けが必要です 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません
Rational Quality Manager 再索引付けが必要です 再索引付けが推奨されます。oslc:shortld と呼ばれる新規プロパティーが、すべての QM リソースに追加されました。このプロパティーを照会で使用する場合は、再索引付けが必要になります。 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません
Rhapsody Design Management 再索引付けは必要ありません。ただし、再索引付すると、重複した索引項目を削除してパフォーマンスを向上させることができます。照会で新規データを使用する場合は、再索引付けを行います。 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません
Rational DOORS® 実動データの再索引付けが強く推奨されます。再索引付けは、mailto URI に対して照会を作成した場合に推奨されます。 実動データの再索引付けが推奨されます。再索引付けは、mailto URI に対して照会を作成した場合に推奨されます。 再索引付けは必要ありません。 再索引付けは必要ありません。
Rational DOORS Next Generation 該当なし 該当なし 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません
Rational Engineering Lifecycle Manager 再索引付けが必要です 再索引付けが必要です 再索引付けが必要です 再索引付けが必要です
Jazz Team Server Users TRS (jts/trsUsers) 再索引付けが必要です 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません 再索引付けは必要ありません

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