データ・ソース URL を使用して、LQE 索引のデータ・ソースとして TRS プロバイダーに接続する

TRS 仕様に対応するライフサイクル・ツールはすべて、Linked Lifecycle Data の索引を作成するためのデータ・ソースとして使用することができます。 このトピックでは、データ・ソース URL を使用して、LQE と異なる JTS 上のライフサイクル・ツール用の索引を生成する方法を説明します。 これはデータ・ソースを LQE に追加するための最も複雑なメソッドなので、ソリューション・アーキテクチャーについて十分な知識を持った管理者のみが試行するようにしてください。

始める前に

LQE 機能ユーザー (lqe_user) は、JTS 管理コンソールでの LQE の構成で説明されているように、ライフサイクル・ツール用の JTS で作成される必要があります。

このタスクについて

アプリケーションにルート・サービス文書がない場合、または OAuth URL を手動で指定したい場合は、TRS を手動で登録することができます。LQE は、TRS プロバイダー (ご使用のアプリケーション) と通信する際、アプリケーションと直接通信します。このため、アプリケーション内に LQE 用の OAuth コンシューマーの秘密情報と鍵のペアを作成する必要があります。このインバウンド・コンシューマーは信頼されている必要があり、機能ユーザー (lqe_user)を持っている必要があります。また、その機能ユーザーには TRS 内部ライセンスが割り当てられていなければなりません。

手順

  1. LQE 管理パネルで、「データ・ソース」パネルを選択します。 このパネルは、LQE が接続されているすべてのデータ・ソースの現在の状況を示します。
    索引付されているデータ・ソースを示すデータ・ソース・パネルの画面キャプチャー。
  2. 「データ・ソースの追加」を選択し、「データ・ソース URL」をクリックします。
    「データ・ソースの追加」ウィザードの画面キャプチャー。
    1. アプリケーションのデータ・ソース URL を入力します。デフォルトのフォーマットは https://server:port/tool/trs です。 追加するデータ・ソースを選択します。
    2. データ・ソースの ID としてラベルを追加します。
    3. スケジューリングのフィールドには、初回の索引付けをいつ行うかを設定できます。 このフィールドをブランクのままにすると、ウィザードの終了時にすぐに索引が作成されるようになります。 テスト用のラボ環境では、LQE は、1 時間未満で、50,000 件の成果物を索引付けできます。お使いのハードウェアと構成次第で索引付け速度が遅くなる場合があります。
      注: 複数のデータ・ソースを同時に索引付けすることができます。 それぞれの索引付けは、固有のスレッドで実行されます。または、複数の TRS データ・ソースの初回の索引付けを、1 つずつ順に実行されるようにスケジュールすることができます。
    4. このアプリケーションは LQE とは異なる JTS 上にあるため、認証の詳細を入力するよう選択します。
  3. 「認証詳細の指定」パネルで、アプリケーションの認証情報を入力します。
    「認証詳細」パネル
    1. 別のブラウザー・ウィンドウで、ライフサイクル照会エンジン用の TRS プロバイダーとしてアプリケーションを登録する (Register applications as TRS providers for the Lifecycle Query Engines) で LQE 用に生成したキーを検索します。この例では、QM アプリケーションを追加するため、QM 管理パネル (https://server:port/QM/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.configureOAuth) へ移動します。
      注: 認証が Jazz™ Team Server に委任されている場合以外は、Jazz Team Server の管理パネルでなくアプリケーションの管理パネルに移動してください。
    2. 「許可された鍵」リスト内で、lqe_user 鍵および秘密情報を見つけてコピーします。
    3. LQE ブラウザー・ウィンドウに戻り、「コンシューマー鍵」および「秘密情報 (Secret)」を入力します。
    4. アプリケーションの OAuth URL を入力します。 URL の例としては、以下のようなものになります。
      • https://server:port/tool/oauth-request-token
      • https://server:port/tool/oauth-authorize
      • https://server:port/tool/oauth-access-token
  4. データ・ソースの構成オプションを選択します。
    「データ・ソースの追加」ウィザードの「データ・ソースの構成」パネルの画面キャプチャー
    1. リフレッシュ頻度は、LQE が、その索引の継続的なリフレッシュのためにデータ・ソースにアクセスしようとする頻度を指定します。 頻繁に更新されないデータ・ソースには、連続的に更新されるデータ・ソースより低いリフレッシュ頻度を指定できます。 リフレッシュ頻度を増加すると、パフォーマンスに影響があります。
    2. 初回索引付けのスレッド数は、通常、2 から 4 までの数字に設定します。各スレッドは、LQE サーバーを使用する 1 ユーザーに大体対応します。 Intel マシンの場合、5 スレッド以上になると、データ取得速度の改善率が最小になります。
    3. 継続の索引付けのスレッド数は、通常、2 から 4 までの数字に設定してください。各スレッドは、LQE サーバーを使用する 1 ユーザーに大体対応します。 Intel マシンの場合、5 スレッド以上になると、データ取得速度の改善率が最小になります。
    4. 「リソースがスキップされた場合にインクリメンタル更新を続行」を選択すると、索引付けできないリソースがあった場合に、LQE はエラーをログ記録して、索引付けを続行します。 これは、デフォルトで選択されています。 これを使用不可にすると、索引付けできないリソースのときはいつでも、索引付けプロセスが停止してしまいます。
  5. ウィザードを完了するとすぐに、このデータ・ソースについて任意の時点で構成できるデータが表示されます。 「保存」をクリックして、索引付けを開始します。 索引付けプロセスの現在の状況が、メインの「データ・ソース」パネルに表示されます。 状況フィールドでリンクをクリックすると、索引付けプロセスの詳細な状況レポートが表示されます。
    データ・ソースの状況概要ページの画面キャプチャー。
    データ・ソースの状況履歴ページの画面キャプチャー。

次のタスク

任意の時点で、データ・ソースの索引付けを停止する必要がある場合、あるいは、索引付けプロセスを一時停止させる必要がある場合、メインの「データ・ソース」ウィンドウの 「アクション」フィールドの上にカーソルを移動すると、索引の一時停止、停止または削除用のアイコンが表示されます。


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