表示する成果物を分析が決定する方法の理解

成果物の分析を実行すると、説明されているアルゴリズムが、表示する成果物を決定します。

このタスクについて

アップストリーム成果物とは、ターゲットをオブジェクトとする述部のサブジェクト (ターゲットを指している成果物) です。ダウンストリーム成果物とは、ターゲットがサブジェクトである述部のオブジェクト (ターゲットが指している成果物) です。

手順

  1. 以下のリストにすべてのフォーカス成果物 (最初の成果物および追加の成果物) を含めます。
    1. 既知の成果物
    2. 検討するダウンストリーム成果物
    3. 検討するアップストリーム成果物
  2. レベル・ダウンストリームを検討します。ダウンストリーム分析では、フォーカス成果物からの成果物を調べます。
    1. 検討するダウンストリーム成果物のリストの場合、 検討するダウンストリーム成果物から発見されたダウンストリーム成果物へのすべてのリンクを検索することにより、発見されたダウンストリーム成果物のリストを計算します。
    2. 検討するダウンストリーム成果物リストを、 まだ既知の成果物リストに入っていない発見されたダウンストリーム成果物で置換します。
  3. レベル・アップストリームを検討します。アップストリーム分析では、フォーカス成果物への成果物を調べます。
    1. 検討するアップストリーム成果物のリストの場合、 発見されたアップストリーム成果物から検討するアップストリーム成果物へのすべてのリンクを検索することにより、発見されたアップストリーム成果物のリストを計算します。
    2. 検討するアップストリーム成果物リストを、 まだ既知の成果物リストに入っていない発見されたアップストリーム成果物で置換します。
  4. 両方の検討する成果物リストを既知の成果物に追加します。
  5. 検討する成果物リストが空でなく、最大の検討深さを超えていない場合には、ステップ 2 から 5 を繰り返して別のレベルを検討します。

    アルゴリズムは分析を実行する場合、一度に 1 つの方向に移動することができます。このアルゴリズムは、設定された方向 (アップストリームまたはダウンストリーム) を検索し、その方向ですべてのターゲットを検出します。その結果、影響分析は、ターゲットからダウン方向のみのリンクまたはバックワード方向のみのリンクのチェーンで到達できる成果物を検索します。 影響分析は、ダウン・リンクおよびバックワード・リンクの組み合わせによってのみ到達できる成果物を検索しません。

    例えば、Rational® Engineering Lifecycle Manager 製品ツリーの影響分析では、指定の製品の子製品を見つけることができません。子製品へのパスにダウン・リンクおよびバックワード・リンクの両方が関わるためです。 (階層の構造は、製品に対して直接、定義されているわけではありません。 製品にアクセスするには、分析アルゴリズムが両方向の検索を行う必要がありますが、これはできません。) 製品階層関係とコンテキストを表示するには、「製品」画面から製品アクションを実行する必要があります。

    影響分析は、ループ (それ自体から 1 つ以上の他の成果物のチェーンにより到達可能な成果物) の長さが指定された最大深さ以下である場合に、ループを見つけることができます。


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