ライフサイクル照会エンジン (LQE) でのデータの索引付け

Tracked Resource Set 仕様に対応して構成された製品に保管されているアセットは、 ライフサイクル照会エンジンを使用して索引付けをして検索することができます。

Rational® Engineering Lifecycle Manager は、Tracked Resource Set API のドラフト仕様の実装により、ライフサイクル照会エンジンとの統合をサポートしています。 Tracked Resource Set API のドラフト仕様は、ライフサイクル照会エンジン以外のアプリケーションでは実装できません。

Rational Engineering Lifecycle Manager と統合することで、ライフサイクル照会エンジンを使用して、Tracked Resource Set 仕様に対応する、Rational Team Concert™、Rational Rhapsody®、Rational DOORS®、および Rational Quality Manager などの複数のツールにまたがる Linked Lifecycle Data 索引を作成することができます。 ライフサイクル・ツールは、Tracked Resource Set (TRS) を介してその Linked Lifecycle Data を公開することにより、データを索引付けに使用できるようにします。データのメンバーは、索引リソースと呼ばれる Resource Description Framework (RDF) 表記を使用して検索可能なリソースでなければなりません。

Tracked Resource Set の仕様について詳しくは、Open Services for Lifecycle Collaboration Tracked Resource Set Specification Version 2.0 を参照してください。

1 つ以上の Tracked Resource Set から構築された LQE 索引を使用すると、索引リソースの RDF グラフを集約する RDF データ・セットに対して SPARQL 照会を実行することができます。 これにより、リソース間のクロス・ツール・リンクなど、複数のライフサイクル・ツールのデータをまとめて照会の対象にすることが可能になります。 ライフサイクル・ツールの索引リソースに発生する変更は、Tracked Resource Set の変更ログにより検出可能になっています。これにより、変更がライフサイクル索引に伝搬されて、索引が常に最新に保たれるようにできます。

Tracked Resource Set 内のリソースのほとんどは、保護リソースで、これに対するアクセスはライフサイクル・ツールが通常、認証済みユーザーの ID に基づいて権限の付与または拒否をします。 LQE は、ライフサイクル・ツールを (特定ユーザーとしてでなく) トラステッド・クライアントとして認証し、索引リソースへの無制限アクセスを与えています。 リソース・アクセス制御仕様を実装することで、ライフサイクル・ツールは、LQE が索引リソースから収集した情報を保護できるようにし、また LQE がライフサイクル・ツール自体と同じアクセス制御ポリシーを索引のユーザーにも実施できるようにします。

ライフサイクル照会エンジンは、単一の Jazz™ Team Server への登録を必要とする Jazz アプリケーションです。 分散環境では、異なる Jazz Team Server にまたがってフレンド関係をセットアップすることができます。

LQE で使用される用語

リソース
リソースは、RDF 表記で表されるオブジェクトです。 RDF リソースは、URI で識別されます。
詳しくは、Composite Capabilities/Preference Profiles: Terminology and Abbreviations を参照してください。
トリプル
RDF トリプルには 3 個のコンポーネント、すなわち、サブジェクト、述部、オブジェクトが含まれています。
詳しくは、Resource Description Framework (RDF): Concepts and Abstract Syntax を参照してください。
グラフ
RDF グラフは、RDF トリプルの集合です。
詳しくは、Resource Description Framework (RDF): Concepts and Abstract Syntax を参照してください。
RDF 語彙
RDF 語彙は、RDF データのプロパティーとクラスの意味のある使用を記述します。
詳しくは、RDF Vocabulary Description Language 1.0: RDF Schema を参照してください。

LQE で使用される URL

ホーム・ページ
https://[server]:[port]/lqe/web
管理ページ
https://[server]:[port]/lqe/web/admin
これは、すべての LQE 管理機能で使用されるページです。
照会ページ
https://[server]:[port]/lqe/web/query
このページを使用して SPARQL 照会を実行します。他の製品の予期しない照会結果のトラブルシューティング時に便利です。
ユーザー許可ページ
https://[server]:[port]/lqe/web/auth
このページを使用して、照会実行時の LQE のデータ・ソースへのアクセスを使用可能または使用不可に設定できます。これにより、照会結果に戻される成果物の元のデータソースを制限することができます。
ルート・サービス文書
https://[server]:[port]/lqe/scr
Jazz Team Server には、ルート・サービス文書と呼ばれる、 Jazz アプリケーションの標準的な記述方法があります。LQE 用のルート・サービス文書は、そのサービス、認証モデル、ライセンス、および機能ユーザーを記述します。

LQE で生成されるログ・ファイル

LQE ログ
[JTS_ROOT]/server/logs/lqe.log
LQE プロパティー
[JTS_ROOT]/server/conf/lqe/lqe.properties
Jazz Team Server ログ
Jazz Team Server ログ: [JTS_ROOT]/server/logs/jts.log
Tomcat ログ
Tomcat ログ: [JTS_ROOT]/Server/Tomcat/logs/catalina.log
WebSphere® Application Server のログ
[WebSphere_Install_Dir]¥AppServer¥profiles¥[server_name]¥logs¥ lqe.log

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