影響分析ダイアグラムには、項目、要求、変更依頼などを始めとする異なるタイプの成果物を数多く含むことができます。ユーザーは、ダイアグラムの「ナビゲーション・ツリー」を使用することによって、フォーカスを合わせたい成果物のタイプを見つけることができます。「ナビゲーション・ツリー」におけるさまざまな成果物タイプの意味を以下の解説の中で説明します。
注: すべてのユーザーは、「ナビゲーション・ツリー」のタイプを使用して特定の成果物にフォーカスを合わせることができます。これらのタイプの意味を理解するには、Resource Description Framework (RDF) およびライフサイクル照会エンジン (LQE) を理解する必要があります。この解説は、管理ユーザーを対象としています。
影響分析は、リンクに従って LQE データ・ストアの中の成果物を発見します。LQE データ・ストア内の成果物は RDF で示され、これらの成果物の構造は RDF 語彙で記述されます。
影響分析は、LQE と一緒に構成されている RDF 語彙からタイプ・ラベルとリンク・ラベルを取得します。
管理ユーザーは、語彙を https://lqe-server:lqe-port/lqe/web/admin/vocabularies で表示できます。
以下のセクションでは、影響分析、RDF、および LQE においてタイプの異常をどのように処理するかを詳細に説明します。
- LQE 索引に含まれる成果物が、すべて語彙と関連付けられるわけではありません。
これらの成果物については、タイプまたはリンク・タイプを表す URI から直接タイプ・ラベルおよびリンク・ラベルが影響分析によって作成されます。ラベルは、URI の最後のスラッシュも含めてそれまでのテキストをすべて削除することによって作成されます。
- RDF において、成果物は複数のタイプを持つことができます。これは、索引内の多くの成果物に当てはまります。例えば、Rational® Design Manager からの成果物には、一般的に以下のタイプがあります。
- 「アーキテクチャー・リソース」の「ナビゲーション・ツリー」に表示されるラベルを持つ oslc_am:Resource。このタイプは、OSLC Architecture Management (AM) 語彙によって定義されます。
- Rational Rhapsody® の統一モデリング言語 (UML) メタモデル語彙または IBM® Rational Software Architect によって定義された UML 語彙から由来する UML の class。class タイプは、「ナビゲーション・ツリー」に「クラス」として表示されます。
- UML ステレオタイプは RDF タイプとして示され、関連付けられた語彙を使用します。
- 出荷時に同梱されているデフォルトの影響分析プロファイルは、すべてのタイプのリンクをすべてのタイプの成果物にまでたどり、その中には各タイプの成果物を判断するものも含みます。(リンクは rdf:type という短縮形で表され、type のラベルでダイアグラムに表示されます。)
- 影響分析ダイアグラムに含まれるリンク・タイプおよび成果物タイプを制御するには、影響分析プロファイルを使用します。自分で検査したいリンク・タイプまたは成果物タイプのみを含む独自の影響分析プロファイルを作成できます。