影響分析ダイアグラムを作成して変更し、選択したフォーカス成果物に関連する成果物を見つけることができます。
その後、リンクされた成果物のそれぞれについて調べることができます。
始める前に
影響分析ダイアグラムは、製品内で成果物がどのように関連しているかを示す全体図です。影響分析ダイアグラムを作成するには、少なくとも 1 つ以上の影響分析のプロファイルが必要です。説明については、影響分析プロファイルの作成を参照してください。
フォーカス成果物が製品バージョンである場合、製品およびそのリンクを全探索するのに十分な情報が存在するように製品構成を設定する必要があります。ダイアグラムに製品のみが表示されている場合は、「構成」フィールドが空の可能性があります。
このタスクについて
影響分析ダイアグラムを使用すると、フォーカス成果物にリンクしている成果物またはターゲット成果物からリンクしている成果物をすべて検出したり、関連成果物への変更の影響を検討したりすることができます。
影響分析ダイアグラムを作成する際に、選択するフォーカス成果物に応じて、初回のダイアグラムに多数の成果物を含めることができます。ダイアグラムでは、既存の成果物を削除したり (「成果物の非表示」)、新規成果物を追加したりすることで (「成果物の追加」)、特定の成果物とリンクにフォーカスを合わせることができます。
また、ダイアグラムでは、特定の成果物のプロパティーを調べることもできます (「プレビュー」)。
4 つのワークフローのうちいずれかを使用して、ダイアグラムをセットアップできます。以下のワークフロー用のステップが用意されています。
- フォーカス成果物を右クリックして「分析の開始」を選択し、分析を実行する。
- 分析ダイアグラムを最初から作成する。
- 分析ダイアグラムを変更し、変更されたダイアグラムのコピーを保存する。
- 分析を変更するが、変更されたダイアグラムのコピーを保存しない。
手順
- メインメニューで、をクリックします。
あるいは、フォーカス成果物を右クリックして「分析の開始」を選択して、ダイアグラムを作成することもできます。分析を新しいタブで開始するには、Ctrl を押しながらフォーカス成果物を右クリックして、「分析の開始」を選択します。
- 「影響分析」ダイアログ・ボックスで、フォーカス成果物、構成、およびプロファイルを設定します。
- 「フォーカス成果物」フィールドに成果物の名前の一部または全部を入力して、分析の開始点となる成果物を検索して選択します。必要な成果物が見つからない場合は、「拡張検索」をクリックして詳細な検索条件を入力してください。
フォーカス成果物を右クリックして分析を開始した場合、必要に応じてここで成果物を変更できます。
- フォーカス構成を選択します。
選択した構成は、バージョンの設定された製品とそれらのリンクを解決するために、ダイアグラム全体で使用されます。構成の選択はオプションです。(ワークアイテム、テスト・ケース、要件、モデルなどの成果物の構成を設定する必要はありません。)
製品の構成を設定しない場合、ダイアグラムではバージョン管理された製品を解決することも、それぞれのリンクを選択することもできず、製品およびそれぞれのリンクは解決されません。
「フォーカス成果物」として構成を選択すると、構成はコンテキスト構成として使用されるため、「構成」フィールドは使用不可になります。コンテキスト構成と関係を持つすべての製品バージョンが表示されます。
ダイアグラムは、1 つの構成をサポートします。ダイアグラムの描画中に他の構成を検出すると、全探索は停止します。
- プロファイルを選択し、分析を開始します。
プロファイルは、分析中の全探索の方向、全探索の深さ、および適用するフィルターを指定します。
管理者が分析コンテンツ・パッケージをデプロイした場合、デフォルト・プロファイルおよび 4 つの追加プロファイルが「プロファイル」リスト・ボックス内にあります。
- 分析を開始します。
分析が開始され、フォーカス成果物と、そのフォーカス成果物に関係のある成果物が描画されます。
- ダイアグラムの作成時に分析で成果物を全探索する方法を指定するには、以下のようにして、「全探索」タブでプロファイルを変更します。
- フォーカス成果物からのアップストリーム方向、フォーカス成果物からのダウンストリーム方向、またはその両方の成果物を含めるには、「全探索 (Traversal)」タブをクリックします。
アップストリームおよびダウンストリーム設定について詳しく知るには、
全探索の語にカーソルを移動して、吹き出しヘルプを参照します。
- 深さのフィールドに数値を入力して、分析する深さを設定します。
- オプション: 「タイプによる深さの設定 (Set Depth Based on Type)」アイコンをクリックして、検索する分析のタイプを設定します。
「タイプの選択 (Select Type)」ダイアログで、「値」を設定して成果物タイプを指定します。設定した成果物タイプで深さが置換され、分析ではそのタイプが見つかるまで検索が行われます。
「全探索」タブでプロファイルに対して変更を加えた後、変更を保存できます。
- 「フォーカスとプロファイル」タブをクリックしてから、「影響分析プロファイル」のすぐ右側にある「保存」ボタンをクリックします。
- 「プロファイルの保存」ダイアログ・ボックスで、新規プロファイルに名前を付け、行った変更と一致するように説明を変更します。
保存する前にプロファイルに新しい名前を付けないと、既存のプロファイルが新しい設定で上書きされます。
保存をキャンセルすると、ダイアグラムを保存しても、プロファイルに対して行った変更は失われます。
- 影響分析ダイアグラムを生成するには、「適用」をクリックします。 次の画面キャプチャーで示すように、影響分析を実行すると、ダイアグラムは編集パネルの下に表示されます。
また、追加された成果物や非表示の成果物など、分析に関する詳細は、右側のアコーディオン・タブに表示されます。

- ダイアグラムを保存する場合は、エディターで、タイトル・フィールド内をクリックして、新規影響分析ダイアグラムの名前を入力します。
- オプション: ページ上でのダイアグラムの表示方法は、ダイアグラム・ツールバーのコントロールを使用して制御できます。
- 他のチーム・メンバーが使用できるように影響分析ダイアグラムを保存するには、「保存」をクリックします。 新規ダイアグラムは、使用可能なダイアグラムのリストに自動的に含められます。
- 成果物を追加または削除して、変更の潜在的な影響を探索します。
この探索は、バグを修正するために変更を取り入れる必要がある場合や、製品ブランチを作成する必要がある場合に役立ちます。
- オプション: 影響分析ダイアグラムで成果物のプロパティーを調べるには、成果物を選択して「プレビュー」アイコンをクリックします。
- オプション: 「この製品を使用する製品の検索」アイコンをクリックして、成果物が他の構成または製品のどの場所で使用されているかを検索します。