Resource Description Framework (RDF) 表記

このトピックでは、製品ツリーを Rational® Engineering Lifecycle Manager にインポートするために使用する必要がある RDF 表記について説明します。

RDF フォーマット

マイグレーション・ファイルは、次のいずれかの W3C 標準 RDF シリアライゼーション・フォーマットの RDF コンテンツで構成されています。
  • RDFD/XML
  • Turtle
  • JSON
  • N-3
  • N-Triple

名前空間

製品をインポートするためには、以下の名前空間が使用されます。
@prefix dcterms: <http://purl.org/dc/terms/> . 
@prefix pd_ext: <http://jazz.net/ns/pd/extensions#> .

最外部ステートメント

RDF コンテンツには、次の形式のステートメントが 1 つ以上含まれている必要があります。
<subjectUri> pd_ext:product <resourceUri>

subjectUri は、特別な関連はありません。これは、外部ツール・プロバイダーの URI の場合もあれば、製造 URI の場合もあります。それぞれの resourceUri は、製品バージョンを表しています。

製品ノードの RDF 表記

各製品リソースは、以下の表に示す RDF 語彙を使用する必要があります。述部にスペースを含めることはできません。

表 1. 製品ステートメント
述部 発生 範囲 説明
dcterms:identifier 1.. 1 ストリング リソースを識別する固有の不透明ストリング。
dcterms:title 1.. 1 ストリング 製品ノードのタイトル・ストリング。
pd_ext:conceptIdentifier 1.. 1 ストリング このバージョンの製品ノードの概念リソースを示す固有の不透明ストリング。概念リソースのすべてのバージョンは、同じ概念 ID 値を使用する必要があります。
pd_ext:snapshotName 0.. 1 ストリング オプションのスナップショット名。指定されていない場合は、デフォルト名が使用されます。
pd_ext:property 0.. * リソース ローカルの Rational Engineering Lifecycle Manager 規則を使用するカスタム・プロパティー。このリソースは通常、ブランク・ノードです。詳細については、表 2 を参照してください。
dcterms:references 0.. * リソース リンク・プロパティーなしの他の成果物へのリンク。通常、リンクは関連成果物への絶対 URI です。これらの関連成果物には、ワークアイテム、要求、モデル要素、およびテスト・ケースが含まれます (ただし、それらに限定されません)。
pd_ext:link 0.. * リソース リソース (通常、オプションのリンク・プロパティーを持つ成果物へのリンクを定義するブランク・ノード) へのリンク。詳細については、表 3 を参照してください。
表 2. カスタム・プロパティー・ステートメント
述部 発生 範囲 説明
dcterms:title 1.. 1 ストリング カスタム・プロパティーの名前。この名前は、カスタム・プロパティーのラベルとして表示されます。
rdf:value 1.. 1 ストリング カスタム・プロパティーの値。現在、プレーン・ストリングのみがサポートされています。
表 3. プロパティーを持つリンク
述部 発生 範囲 説明
dcterms:references 1.. 1 リソース リンク・プロパティーを持たない別の成果物へのリンク。通常、ワークアイテム、要求、モデル要素、テスト・ケースなどの関連成果物への絶対 URI。
dcterms:title 0.. 1 ストリングまたは XML リテラル リンクのタイトルまたは名前。
dcterms:description 0.. 1 ストリングまたは XML リテラル リンクの説明。
dcterms:isVersionOf 0.. 1 リソース 成果物の概念リソースへのリンク。リンクされている成果物のバージョン情報など。
表 4. ディメンション
述部 発生 範囲 説明
dcterms:title 1.. 1 ストリング ディメンションの名前。
pd_ext:shared 0.. 1 Xsd:boolean ディメンションが共有されている (true) か製品ローカル (false) かを示します。
rdf:value 1.. 1 ストリング ディメンション値。
pd_ext:predecessorIdentifier 0.. 1 ストリング

ID によって先行バージョンの履歴を識別する可能性のある固有の不透明ストリング。先行バージョンは、以下のように定義できます。

  • 同じインポート RDF ファイル内のリソースとして。
  • 前のマイグレーションによって。

このプロパティーは、製品定義ビジネス・ロジックの制約に違反している場合、無視することができます。例えば、先行バージョンが同じブランチ上にあり、最新バージョンでない場合は、最新バージョンの後に新規バージョンが表示されます。

製品ノードがこの RDF コンテンツに定義されていない場合、または前のマイグレーションによって定義されていない場合、ノードは無効データとして報告されます。

参照される製品リソースは、このリソースと同じ項目 GUID を持っている必要があります。つまり、この製品とその先行製品は、同じ概念リソースのバージョンでなければなりません。

同じ概念リソースの複数のバージョンがある時に pd_ext:predecessorIdentifier が指定されていない場合、インポート・データでの異なるバージョン間の履歴順序は、未定義のままになります。

履歴の循環性が定義されている場合、結果の履歴順序は未定義になります。

インポート・データが (これらのケースにおけるように) 無効な場合は、ユーザーにメッセージが報告され、インポートが即時停止されます。インポートは、そのようなエラーがない場合にのみ完了します。

pd_ext:childIdentifier 0.. * ストリング 子リソースの ID を指定する固有の不透明ストリング。子リソースは、以下のように定義することができます。
  • 同じインポート RDF ファイル内のリソースとして
  • 前のマイグレーションによって
製品ノードがこの RDF コンテンツ内でも、前のマイグレーションによっても定義されていない場合、データは無効と報告されます。

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