このトピックでは、小規模なパイロット・デプロイメントまたは完全実動デプロイメントを名前変更するためのステップを説明します。
始める前に
LQE は自動的にマイグレーションできないため、サーバー名前変更プロセスを開始する前に Jazz™ Team Server の登録済みアプリケーション・リストから削除し、Jazz Team Server を再始動する必要があります。
- Jazz Team Server の「管理」ページにログインします。
Web ブラウザーに https://hostname:port/jts/admin と指定します。
- 「サーバー」タブをクリックします。
- 左ペインの「構成」セクションで、「登録済みアプリケーション」をクリックします。
- 登録済みアプリケーションとしてLifecycle
Query Engineを削除します。
- Lifecycle
Query Engine サーバーを停止します。
- Jazz Team Server を再始動します。
注: 実稼働環境が汚染されるのを避けるために、名前変更後に、
ソース・サーバーを永久にサービス休止にする必要があります。
このタスクについて
サーバー名前変更フィーチャーは、マッピング・ファイルを使用して、名前変更が必要な URL を判別します。 初期マッピング・ファイルを自動的に生成するための repotools コマンドが提供されています。このマッピング・ファイルには、Jazz Team Server およびすべてのアプリケーションのソースとターゲットのペアのほか、それらのアプリケーションが提供する他のすべての URL が含まれています。
マッピング・ファイルの追加情報については、サーバー名前変更のマッピング・ファイルを参照してください。
手順
- 実際の名前変更を行う前に、サーバーがまだオンラインの間に、マッピング・ファイルの準備のトピックに記載されているステップに従ってマッピング・ファイルを準備して検討します。
準備フェーズの最終結果として、ソース Jazz Team Serverにマッピング・ファイルが生成されます。このマッピング・ファイルには、Jazz Team Server およびすべてのアプリケーションのソースとターゲットのペアのほか、それらのアプリケーションが提供する他のすべての URL が含まれています。
- 既存のソース環境をバックアップして、テキスト索引およびアプリケーション構成ファイルを新しいターゲット・インストール・システムにコピーします。分散システムの場合は、該当するサーバーに移動してファイルをコピーしてください。
注: 直接名前変更を実行していて、新しいハードウェアに移動しない場合は、同じシステム上の 1 つのインストール済み環境から 2 番目のインストール済み環境にコピーします。
- Jazz Team Server と、Jazz Team Server に登録されている
すべての分散アプリケーションを停止します。
さらに、サーバー名前変更の影響を受ける他のすべてのアプリケーション、または影響を受ける、サポートされているすべての統合を停止します。
注: サーバーが停止している間、ユーザーは、
名前変更しようとしている Rational® Engineering Lifecycle
Manager デプロイメントに統合されている外部システムからのリンクを作成したりトラバースしたりすることはできません。
- Jazz Team Server データベース、アプリケーションのデータベース、データウェアハウス・データベースを含め、ソース環境のデータベースをバックアップします。データベース・サーバーまたはデータベース・ベンダーを変更する場合は、データベースの移動を参照して
追加ステップを確認してください。
- JFS/テキスト索引をソースのインストール済み環境からターゲットのインストール済み環境にコピーします。
以下の Linux サーバーの例は、ターゲットの実動コンピューターのドライブがネットワーク・マウントされていることを前提としています。
ご使用環境でこれが可能でない場合は、他のファイル転送方法を使用してファイルが確実にコピーされるようにしてください。
cp -R SourceJazzInstallDir/server/conf/jts/indices TargetJazzInstallDir/server/conf/jts
cp -R SourceJazzInstallDir/server/conf/relm/indices TargetJazzInstallDir/server/conf/relm
- アプリケーション構成ファイルをソース・インストール・システムからターゲットの実動インストール・システムにコピーします。前のステップと同様に、以下の例は Linux サーバー用で、ターゲットの実動コンピューターのドライブがネットワーク・マウントされていることを前提としています。
cp SourceJazzInstallDir/server/conf/jts/teamserver*.properties TargetJazzInstallDir/server/conf/jts
cp SourceJazzInstallDir/server/conf/relm/teamserver*.properties TargetJazzInstallDir/server/conf/relm
cp SourceJazzInstallDir/server/conf/admin/admin.properties* TargetJazzInstallDir/server/conf/admin
cp SourceJazzInstallDir/server/conf/admin/friends.rdf* TargetJazzInstallDir/server/conf/admin
- マッピング・ファイルを、ターゲットの実動サーバーの TargetJazzInstallDir¥server ディレクトリーにコピーします。 マッピング・ファイルについて詳しくは、マッピング・ファイルの準備を参照してください。
- repotools-jts -importURLMappings コマンドを使用して、マッピング・ファイルをターゲットの実動 Jazz Team Server にインポートすることにより、サーバー名前変更のオフライン部分を実行します。
- オールインワン・デプロイメントの場合は、以下に示すように、repotools-jts -importURLMappings コマンドを使用してマッピング・ファイルをインポートします。
- repotools-jts.bat -importURLMappings
fromFile=".¥mappings.txt"
- ./repotools-jts.sh -importURLMappings
fromFile="./mappings.txt"
名前変更は、サーバーを再始動する前に、Jazz Team Server でオフラインで開始されます。
- 分散デプロイメントの場合で、ネットワーク・ドライブのマップが許可されている場合は、Jazz Team Server ホストから各アプリケーション・ホストにネットワーク・ドライブをマップします。それから、以下のフォーマットで、デプロイメント内のリモート server/conf ディレクトリーのリストを含むファイル (例えば、serverConfFile.txt) を作成します。
# Remote CCM server
x:/JazzTeamServer/server/conf
# Remote QM server
y:/JazzTeamServer/server/conf
# Remote RM server
z:/JazzTeamServer/server/conf
最後に、以下に示すように、repotools-jts -importURLMappings コマンドを実行し、serverConfFile= パラメーターを追加します。
- repotools-jts.bat -importURLMappings fromFile=".¥mappings.txt" serverConfFile=".¥serverConf.txt"
- ./repotools-jts.sh -importURLMappings fromFile="./mappings.txt" serverConfFile="./serverConf.txt"
- 分散デプロイメントの場合で、ネットワーク・ドライブの再マップが
許可されていない場合は、repotools-jts -importURLMappings コマンドを
実行してください (serverConfFile= パラメーターは使用しない)。
それから、server/conf/jts/.mappingEvent ファイルをリモート・アプリケーションの構成ディレクトリー (server/conf/application_name、ここで、application_name は ccm、qm、および rm です) にコピーします。マッピングをインポートすると、イベント・ファイルが生成されます。.mappingEvent ファイルを、マッピング・ファイルのインポート後で、かつサーバーの開始前にコピーする必要があります。
.mappingEvent ファイルには、アプリケーションが新しいロケーションで Jazz Team Server に接続するために必要な情報が含まれています。.mappingEvent ファイルの内容は、Jazz Team Server およびその登録済みアプリケーションで、同じです。
コンソール出力と JazzInstallDir/server/repotools-jts_importURLMappings.log ファイルを調べて、名前変更が正常に行われたことを確認します。エラーが表示されている場合、またはマッピング・ファイルに間違いがあったことを認識した場合は、サーバー名前変更のトラブルシューティングを参照して、問題を特定して修正してください。
- Jazz Team Server と、
インストールされているすべての分散アプリケーションを開始します。
この時点で
アプリケーションは Jazz Team Server
と同期して、URL マッピングを適用し、
それらのデータウェアハウスのデータを更新します。小さいデータ・セットの場合、これには 5 分ほどかかります。非常に大きいデータ・セットの場合は、30 分以上かかります。
- Jazz Team Server (https://new
host:port/jts/serverRenameStatus) にログインします。
これにより、実際の名前変更プロセスが開始します。名前変更が完了したら、名前変更を検証し、必要な修正アクションを取ることができます。検証プロセス中は、Jazz Team Serverおよびすべてのアプリケーションは読み取り専用モードになりますが、データを表示してリンク切れやマッピングされていない URL を調べることはできます。詳しくは、サーバーの名前変更後の URL およびリンクの検証を参照してください。
- 検証プロセスを完了する前に、サーバーの名前変更の検証プロセスの完了に説明されている製品固有の追加検証を実行したことを確認してください。名前変更済みのデータが正しいという確信が持てたら、「サーバーの名前変更を確認しました ...」 チェック・ボックスをクリックし、「終了」をクリックします。
この時点で、Jazz Team Serverおよびすべての登録済みアプリケーションは読み取り専用モードを終了するので、通常の方法で製品の使用を再開できます。
- 完全実動の場合のみ: 名前変更済みの Jazz Team Serverにリンクされている 2 番目の Jazz Team Serverまたは
追加アプリケーションがある場合は、
その 2 番目の Jazz Team Serverで repotools-jts -importURLMappings を実行する必要があります。
このステップは、2 番目のサーバーから名前変更済みサーバーへのリンクを更新するために必要です。
重要: 新しいマッピング・ファイルを生成しないでください。最初の名前変更済みサーバーに使用したものと同じマッピング・ファイルを使用する必要があります。
- 編集済みのマッピング・ファイルを最初のサーバーから 2 番目のサーバーにコピーします。
検証プロセスで適用した修正マッピングを、必ずすべて含めてください。
- マッピング・ファイルを確認し、必要に応じて、2 番目のサーバーに適用する必要のないソースとターゲットのペアを削除します。
- ステップ 3 から 6 を 2 番目の Jazz Team Serverで実行して、2 番目のサーバーの名前変更を実行します。
次のタスク
このタスクのステップを実行した後に、
ライフサイクル照会エンジンのサーバーの名前変更の完了のステップを完了して LQE を再び追加し、索引を再生成してください。