コンポーネント・ベースライン用ロード規則の生成

ロード規則は、Rational Team Concert™ワークスペースにロードしたい、製品ツリーのサブセットを定義するための便利な手段を提供します。Rational® Engineering Lifecycle Manager では、ロード規則ファイルを生成できます。Rational Team Concert においてリポジトリー・ワークスペースにコンポーネント・ベースラインを追加した後で、ロード規則を使用して、作業の対象とするコンポーネント・ベースラインのみをロードします。

始める前に

ストリームまたはストリームのサブセットの下のコンポーネント・ベースラインをロードするための手順を含むロード規則を生成します。

ストリームに接続されている製品用に生成されるロード規則には、製品ツリーの全体が含まれます。

製品ツリーのサブセットに対応するロード規則を生成するには、ワークスペースにロードしたいコンポーネント・ベースラインのみを収集する子製品が必要です。コンポーネント・ベースラインを収集する製品の作成については、統合のワークフローの「統合の日常的な使用」で説明しています。

このタスクについて

Rational Engineering Lifecycle Manager は Rational Team Concert 成果物をコンポーネント・ベースライン・レベルまで認識します。ロード規則のファイル形式は、ロードするファイルそのもの (コンポーネント・ベースラインの下のプロジェクト・レベルの成果物を含む) にまで掘り下げる制御をサポートしています。生成されたロード規則ファイルを使用すると、チームは、どのコンポーネント・ベースラインをワークスペースにロードするかを、より高い精度で制御することができます。

ストリーム管理者は、プロジェクトの開始時、チームで使用するストリームをセットアップする際に、ロード規則を使用することができます。また、子製品を使用して開発者が必要とするコンポーネント・ベースラインのサブセットを収集することで、大きなストリームに接続された製品を再構築した後にも、ロード規則が使用できます。

例えば、87 個のコンポーネント・ベースラインを含む「Chip_2352」という名前のストリームがあるとします。開発者がパッチ用に必要とするのはそれらのコンポーネント・ベースラインのうち 23 個のみであったため、ユーザーは Rational Engineering Lifecycle Manager でコンポーネント・ベースラインを再構築しました。Rational Team Concert で、「Chip_2352」ストリームから 1 つのストリームを作成し、それに「Chip_2352_patch1」という名前を付けます。すると、ロード規則ファイルを使用して 23 個のコンポーネント・ベースラインのみを「Chip_2352_patch1」にロードすることができます。

手順

  1. Rational Engineering Lifecycle Manager で、開始点として使用したい Rational Team Concert のストリームから、コンポーネント・ベースラインを受信します。
  2. 以下のいずれかの方法で、コンポーネント・ベースラインを再構築します。
    • ストリームに接続されている製品、またはストリームのサブセットを収集する子製品のロード規則ファイルを生成します。
    • ストリームに接続されている製品内で、必要のないコンポーネント・ベースラインを削除します。
    • もしくは、子製品を作成して、開発者が必要とするコンポーネント・ベースラインのサブセットを収集します。
  3. ストリームに接続されている製品または子製品を右クリックし、「ストリームの管理」 > 「ロード規則の生成」を選択して、ロード規則ファイルを生成します。
  4. 「.loadrule」ファイルのダウンロード・ダイアログ・ボックスで、「ファイルの保存」設定を維持します。

    ロード規則ファイルは、ストリームの名前で保存されます。例えば、「Master_Stream.loadrule」となります。

  5. Rational Team Concert で、コンポーネント一式すべてを含むストリームからストリームを作成します。

    コンポーネント・ベースライン一式すべてを含むストリームを右クリックし、「新規リポジトリー・ワークスペース」を選択します。すべてのコンポーネントがストリームに追加されるまで待機します。

  6. ロード規則ファイルを使用して、必要なコンポーネント・ベースラインをストリームにロードします。

    「リポジトリー・ワークスペースのロード」ダイアログ・ボックスで、「ロード規則ファイルからロード」をクリックします。

  7. Rational Engineering Lifecycle Manager で生成したロード規則ファイルを選択します。

    Rational Team Concert では、ロード規則ファイルにリストされているコンポーネント・ベースラインのみがロードされます。


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