複数のノードへの Lifecycle Query Engine のデプロイ

Lifecycle Query Engine (LQE) の複数のインスタンスを実行でき、各インスタンスでは同じ外部データ・ソースを使用する必要があります。ノードのグループは、単一の論理装置であるかのように動作します。一連のサーバーに LQE をデプロイすることによって、照会のワークロードを分散し、パフォーマンスとスケーラビリティーを改善することができます。各 LQE ノードにはそれぞれ独立したトリプル・ストア索引が含まれ、そこでは LQE の管理ページで指定した同じ「追跡するリソース・セット (TRS)」のデータ・プロバイダーに対して索引付けが行われます。
  • 単一ノードのセットアップ
  • 追加ノードのセットアップ
  • ロード・バランサーのセットアップ
  • JTS 上のアプリケーションとしてのロード・バランサーの登録
ロード・バランシングを実行するように LQE をセットアップして構成した後は、各ノードに対して管理用タスクを実行できます。詳しくは、Lifecycle Query Engineの管理を参照してください。

始める前に

Lifecycle Query EngineWebSphere® Application Server 上にデプロイしている場合は、アプリケーション・サーバーの構成を更新して数個のカスタム・プロパティーを含める必要があります。詳しくは、ロード・バランシングのための WebSphere Application Server の構成を参照してください。

単一ノード・デプロイのセットアップ

Lifecycle Query Engine を一連のノードにデプロイしようとする場合には、まず最初に単一の LQE ノードを作成します。

手順

  1. Jazz Team ServerLifecycle Query Engine のサーバー・クロックが同期化されていて、相互の誤差が 5 分以内であるようにします。
  2. LQE をインストールし、デプロイします。
  3. LQE を初めて開始する前に、以下の手順を完了しておきます。
    1. 同じ外部データ・ソースを構成します。詳しくは、Jazz.net Wiki の Supported Database Setup information を参照してください。
    2. オプション: lqe.node.id ファイルで、新規ノードのノード ID と名前を指定します。LQE を初めて開始する前にこの情報を指定しない場合には、ノード ID と名前が以下のように自動的に生成され、ファイルが作成されます。
      lqe.node.id=Node2
      lqe.node.name=myNewLqeNode
  4. LQE 認証を構成し、データ・ソースをセットアップし、インストールを検証します。
  5. バックアップを使用すると、新規 LQE ノードを短時間で開始できます。LQE バックアップ・スケジュールを構成してください。

追加ノードのセットアップ

新規ノードを作成するための最も簡単な方法は、Lifecycle Query Engine の新規のインスタンスをインストールし、外部データ・ソースを構成することです。Lifecycle Query Engine は、同じ外部データ・ソースを使用するすべての LQE ノードから構成されたすべてのデータ・ソース (および語彙) の索引付けを行います。この方法を使用すると、新規 LQE ノードのそれぞれが TRS の先頭から索引付けを行います。これは、基本索引付け と呼ばれます。この方法は、大規模な、または比較的古いデータ・ソースを使用するシステムに新規ノードを追加する場合には、最も効率的な方法であるとは言えません。

大規模な、または比較的古いデータ・ソースがある場合には、LQE の「ノードの復元」フィーチャーを使用すると、別の LQE ノードをオンラインにすることができます。LQE バックアップは、1 つの LQE ノードのみで動作します。バックアップには LQE のメタデータがすべて含まれますが、索引としてはバックアップを実行したノードの索引のみが含まれます。バックアップ・ファイルを使用すると、そのバックアップに含まれる索引を持つ別の LQE ノードを (初めて、または復元するために) 開始することができます。意味論的に考えると、新規ノードをバックアップから開始することは、LQE 操作の重複になります。

手順

  1. 最初のノードをインストールしたときと同じ手順に従って、LQE を新規のサーブレット・エンジンにインストールします。新規の JTS または AS を構成する必要はありません。
  2. このノードを初めて開始する前に、以下の手順を完了しておきます。
    1. 同じ外部データ・ソースを構成します。詳しくは、Jazz.net Wiki の Supported Database Setup information を参照してください。
    2. 以下のフォルダーをバックアップから新規インストール済み環境にコピーします。
      • /indexTdbconf/lqe にコピー
      • /textIndexconf/lqe にコピー
      • /metadataconf/lqe にコピー

  3. lqe.properties ファイルを開き、LQE ノードの復元 (restore node) を真 (true) に設定します。
    lqe.restore.node=true
  4. オプション: lqe.node.id ファイルを作成します。 ここでは新規ノードのノード ID と名前を指定できます。LQE ノードを初めて開始する前にこの情報を指定しない場合には、ノード ID と名前が以下のように自動的に生成され、ファイルが作成されます。
    lqe.node.id=Node2
    lqe.node.name=myNewLqeNode
  5. LQE を開始し、新規ノードを検証します。同じ「Money that Matters」サンプルによる LQE の検証について詳しくは、Jazz.net Wiki で Validate Your Lifecycle Query Engine Installation を参照してください。

ロード・バランサーのセットアップ

Lifecycle Query Engine ノードをセットアップした後で、照会のワークロードを処理するためのロード・バランサーをセットアップし、それを JTS 上のアプリケーションとして登録する必要があります。

手順

  1. 特定のサーバーのワークロード・バランシングを使用可能にします。
  2. ロード・バランサーを JTS のアプリケーションとして登録します。

    JTS における「アプリケーションの追加」ダイアログ・ボックスの画面キャプチャー。

ロード・バランシングのための WebSphere Application Server の構成

Lifecycle Query EngineWebSphere Application Server とともに使用している場合には、アプリケーション・サーバーの 3 個のカスタム・プロパティーを指定する必要があります。 これらのカスタム・プロパティーは、ホスト・ポート情報がロード・バランサー・プロキシーを通過するために必要になります。デフォルトでは、WebSphere Application Server は、ポート番号を HTTP ヘッダーからではなく要求の URL から読み取ります。 これらのプロパティーは、デフォルト設定をオーバーライドします。

手順

  1. WebSphere Application Server の管理コンソール・ナビゲーションで、「サーバー」および「サーバー・タイプ」を展開し、「WebSphere Application Server」をクリックします。
  2. 「アプリケーション・サーバー」ページで、「Server1」をクリックします。
  3. 「構成」ページで、「Web コンテナー設定」をクリックします。
  4. 「カスタム・プロパティー」をクリックし、以下の値を指定します。
    • com.ibm.ws. webcontainer.extractHostHeaderPort = true
    • trusted = false
    • trusthostheaderport = true
    選択したサーバーのカスタム・プロパティー・リストの画面キャプチャー。

ビデオ・アイコン ビデオを見る

CLM 再生リスト
Jazz.net チャンネル
User Education チャンネル

学習アイコン 詳細情報

CLM learning circle
Agile learning circle
Learning circles

質問アイコン 質問する

Jazz.net フォーラム
developerWorks フォーラム

サポート・アイコン サポートを受ける

サポート・ポータル
Deployment Wiki
サポートのブログ