Jazz Team Server および Rational® Engineering Lifecycle Manager アプリケーションはリンクを使用して、複数のアプリケーションまたはシステムにわたる可能性がある保管された成果物間の関係を保管し、また互いに通信したり、非 Rational Engineering Lifecycle Manager アプリケーションと通信したりします。サーバー名前変更は、既存の URL を新しい URL に再マップして、ほとんどのリンクの整合性を維持します。再マップを行わないと、これらのリンクは切断されます。
サーバー名前変更の実行にはリスクがないわけではありません。 特に Rational Engineering Lifecycle Manager デプロイメントに 他の非 Rational Engineering Lifecycle Manager アプリケーションへの統合が含まれている場合はそうです。ホスト名を変更すると、 データ内のリンクが切断されたり、Rational Engineering Lifecycle Manager 製品が 正しく動作しなくなる可能性があります。
トポロジーを変更する必要がある場合は、DNS を使用してホスト名を異なるマシンにルーティングしたり、リバース・プロキシーや仮想ホストを使用したりするなど、安定した URL が維持される方法で常に行うことをお勧めします。それが可能でない場合、サーバー名前変更を使用することができます。
サーバー名前変更を実行する前に、以下の予防ステップを実行することをお勧めします。
サーバーの名前変更は、Rational Engineering Lifecycle Manager v4.0.4 以降でのみサポートされています。
Jazz Team Server または Rational Engineering Lifecycle Manager のアプリケーションの名前変更には、Jazz Team Server リソースに保管されている URL の再マップが必要です。URL 接頭部全体を名前変更できます。これには、コンテキスト・ルートまでの URL のすべての部分が含まれますが、リソースのコンテキスト・パスは含まれません。具体的には、スキーム (プロトコル)、ホスト、ドメイン、ポート、およびコンテキスト・ルートを名前変更できます。
例えば、中央管理データ・センターに移行するパイロット・デプロイメントの以下の旧 URL を名前変更する場合を考えます。
この URL では、非セキュア・プロトコル (http)、デフォルトのポート構成 (9443)、 およびデフォルトのコンテキスト・ルート (relm) を使用しています。
この URL はセキュア・プロトコル (https) を使用し、ホスト名を変更し、 デフォルト・ポート (URL では未指定) およびカスタム・コンテキスト・ルート (relm14) を使用しています。
| URI の部分 | 例 | コメント |
|---|---|---|
| スキーム/プロトコル | http、https、ftp、リモート接続 URL | 変更可能ですが、http は使用しないことを強くお勧めします。https から http に変更する (またはその逆の) 場合、セキュリティー設定を使用不可または使用可能にすることが必要になります。 品質管理の Lab 管理フィーチャーで使用されるリモート接続 URL では、必ず、すべてのスキーム (Remote Desktop/VNC/FTP/HTTP/Telnet) を含めてください。 |
| ホスト/ドメイン | myhost.mydomain.com | 完全修飾ホスト名を使用します。 |
| ポート | 9443 | 変更可能ですが、アプリケーション・サーバー内のポート情報の更新が必要になります。URL にポートを指定しないことで、デフォルト・ポートを使用することもできます。デフォルト・ポートの使用について詳しくは、サーバー名前変更のマッピング・ファイルを参照してください。 |
| コンテキスト・ルート | /jts /relm、/sparql、/lqe、/admin | コンテキスト・ルートを変更するには、名前変更を実行する 前 に、いくつかの追加ステップを実行する必要があります。詳しくは、コンテキスト・ルートの変更を参照してください。 |