ユーザーがライセンスを受け取ることができるのは、ライセンスがプールで使用可能な場合のみ
フローティング CAL を割り当てられたユーザーは、プールに使用可能な CAL がある場合にのみ、サポートされている CAL の機能を使用できます。 例えば、サーバー管理者が Rational Team Concert - 開発者 (Rational Team Concert™ - Developer) のフローティング CAL を 3 つ購入し、それらを 5 人のユーザーに割り当てた場合、同時に CAL を使用できるのは、3 人のみです。 CAL を必要とする最初のサーバー操作をユーザーが実行した時点で、CAL の使用が開始されます。 ユーザーが CAL を保持するのは、最後のサーバー操作から 2 時間 (デフォルト)、もしくはユーザーが明示的にログアウトするまでです。
Jazz™ Team Server アプリケーションを専用フローティング CAL サーバーとしてセットアップ可能
単一のサーバーを使用して複数の Jazz Team Server 環境のすべてのフローティング CAL を管理することによって、フローティング CAL の使用状況の管理および追跡を簡単にすることができます。 Jazz サーバーおよびフローティング CAL サーバーとして稼働する既存のサーバーなど、フローティング CAL を管理するサーバーを選択してください。 そのサーバーにフローティング CAL をインストールした後、他の Jazz サーバーがそのフローティング CAL サーバーを指すように構成することができます。 その後、それらの Jazz サーバーは、フローティング CAL を割り当てて使用することができます。
複数の Jazz Team Server がある場合は、単一のフローティング CAL サーバーにライセンスを要求している複数の Jazz Team Server アプリケーション間で自由にフローティング・ライセンスを移動できます。
別個の Jazz Team Server を専用フローティング CAL サーバーとしてインストールする時期
専用のライセンス・サーバーをインストールするか、または既存の Jazz サーバーをフローティング CAL サーバーとして再利用するかを判断するには、次の情報を考慮してください。
専用フローティング CAL サーバーのトポロジー・ダイアグラム
以下のトポロジー・ダイアグラムは、(登録済みアプリケーションがインストールされた) Jazz Team Server および専用フローティング CAL サーバーとして構成された別の Jazz Team Server を示しています。

フローティング CAL サーバーは、Rational Common Licensing のトークンを配布することも可能
Rational Common Licensing トークン・サービスと呼ばれる別のタイプのフローティング CAL は、 Jazz Team Server の拡張機能であり、 これにより、トークン要求を Rational License Key Server に転送できます。 Jazz Team Server が特定の数のトークンを要求した場合、拡張機能によって Rational License Key Server からトークンがチェックアウトされます。 この統合によって、Jazz ベースの IBM Rational 製品と非 Jazz ベースの製品が同じトークンを共有することができるようになります。 詳しくは、Rational Common Licensing トークン・サービス・キーを参照してください。
以下のトポロジー・ダイアグラムは、(登録済みアプリケーションがインストールされた) Jazz Team Server、専用フローティング・ライセンス・サーバーとして構成された別の Jazz Team Server、
および Rational License Key Server アプリケーションを示したものです。

ライセンスにより、 同じ Jazz Team Server アプリケーションに登録されたすべてのアプリケーションの機能が使用可能になります。 例えば、「変更管理と構成管理 (CCM)」アプリケーションを使用できるようにするライセンスをチェックアウトした場合、 Jazz Team Server に登録されたすべての CCM アプリケーションで同じ機能を使用できます。 2 つの CCM アプリケーションにアクセスするために 2 つのライセンスは必要ありません。
フローティング・ライセンスは、要求して複数の Jazz Team Server 間で自由に移動できますが、 複数の Jazz Team Server 環境がある場合には、 異なる Jazz Team Server アプリケーションに登録されたアプリケーションでの機能をアンロックするために、 複数のライセンスをチェックアウトする必要が生じる場合があります。 例えば、Jazz Team Server に登録されている CCM アプリケーションが 1 つあり、 別の Jazz Team Server に登録されている別の CCM アプリケーションがある場合、 両方の CCM アプリケーションを同時に使用するには、2 つのライセンス (CCM アプリケーションごとに 1 つ) が必要になります。両方の Jazz Team Server アプリケーションが同じ専用フローティング CAL サーバーを使用する場合でも、 異なる Jazz Team Server に登録された 2 つの異なるアプリケーションを使用する際には、 2 つのライセンスをチェックアウトします。
ライセンス管理は各 Jazz Team Server が処理
専用フローティング CAL サーバーを使用した場合、個別の Jazz Team Server 上で別々に、 ライセンスをユーザーに割り当てる必要があります。 各 Jazz Team Server アプリケーションは、 当該 Jazz Team Server に登録されたすべてのアプリケーションのユーザー情報およびライセンス割り当てを管理します。