管理および構成の問題

このトピックでは、Rational® Engineering Lifecycle Manager のインストール、管理、または構成の際に発生する可能性のある問題のうちのいくつかについて説明します。

追跡するリソース・セット (TRS) プロバイダーとしての Rational DOORS の構成

Rational DOORS® を TRS プロバイダーとして構成する時は、「ツール」 > 「TRS の構成」を選択します。このようにすると、 以下のエラーが発生することがあります: CRCRD7213W: 追跡するリソース・セット構成を 更新できません。

このエラーを解決するには、すべての要求を更新し、 その後、再度 TRS の構成を選択します。

Jazz Team Server を再起動しても Rhapsody DM が再起動されない

Jazz™ Team Server、Rhapsody® DM、および Rational Engineering Lifecycle Manager のすべてが、(Windows 2008 Server 上のデフォルトの Tomcat および Derby を使用して) 単一の JTS にインストールされている環境では、Jazz Team Server を再始動しても、Rhapsody DM サーバーが常に再始動されるわけではありません。

以下に挙げる状況で、このエラーが発生する可能性があります。
  • Rhapsody DM サイト (https://hostname:9444/dm/web) にアクセスできない
  • https://hostname:9444/dm/admin サイトが、Rhapsody DM が Jazz Team Server に登録されていないことを示している
  • ライフサイクル照会エンジンが、Rhapsody DM が TRS プロバイダーでないことを示している (https://hostname:9444/lqe/web/admin/data-sources)

「Jazz Team Server」 > 「構成」 > 「登録済みアプリケーション」ページ (https://hostname:9444/jts/admin) にアクセスして、Rhapsody DM が正しく構成されていることを確認してください。「設計管理」エントリーがあるはずです。

https://hostname:9444/jts/admin サイトにアクセスし、「アプリケーション管理」セクションに移動して「設計管理」を検索することにより、Rhapsody DM が開始されていることを確認します。「設計管理」セクションに、未定義と示されているか、全く表示されていない場合は、Jazz Team Server を再始動してください。

WebSphere Application Server においてライフサイクル照会エンジンのクラス・ローダーの設定が誤っていると、結果的に Derby データベースの誤ったバージョンが作成される

ライフサイクル照会エンジンを正しくデプロイするには、ライフサイクル照会エンジン用の WebSphere® Application Server のセットアップのトピックで説明される手順に従う必要があります。

WebSphere Application Server で lqe_war を開始しようとしたときに、以下のようなエラー・メッセージが表示された場合は、クラス・ローダー設定を変更するステップが完了していない可能性があります。 このログは次の場所にあります。WAS_install_dir/AppServer/Profiles/yourprofile/logs/Server1/SystemOut.log
Caused by: ERROR XSLAN: Database at C:\Users\IBM_ADMIN\Desktop\WAS_Config\server\conf\lqe\derbyDB has an incompatible format with the current version of the software.  The database was created by or upgraded by version 10.8.
デフォルトのクラス・ローダー設定が使用されていると、WebSphere Application Server は、誤ったバージョンの Derby を使用して、ライフサイクル照会エンジン用の Derby データベースを作成します。
このエラーが発生した場合には、以下の手順を実行すれば、問題を解決できます。
  1. WebSphere Application Server 管理コンソールで、lqe_war を停止します。
  2. 誤ったバージョンの Derby を使用して LQE が作成した Derby データベースを削除します。このデータベースは、ライフサイクル照会エンジン用の WebSphere Application Server のセットアップのステップ 5 で設定した lqe.config.location 変数のパス・セットに格納されています。

    例えば、C:\Program Files\IBM\JazzTeamServer\server\conf\lqe のデフォルト・パスの中で、derbyDB という名前のフォルダーを探し出し、フォルダー全体を削除します。

  3. WebSphere Application Server 管理コンソールで、ライフサイクル照会エンジン用の WebSphere Application Server のセットアップで説明されているステップ 18 からステップ 26 を完了します。マスター構成を保存したことを確かめて、lqe_war を開始します。

ログアウトすると、WebSphere Application Server のエラー・メッセージが出される

WebSphere Application Server の実行中に Rational Engineering Lifecycle Manager からログアウトすると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。「SESN0008EA: user authenticated as anonymous has attempted to access a session owned by user...

カスタム・セッション・マネージャー・プロパティーを追加して、WebSphere Application Server (V8.0.0.3 以降) 上で修正を有効にしてください。「アプリケーション・サーバー」>「server1」>「セッション管理 (Session management)」>「カスタム・プロパティー」とクリックし、InvalidateOnUnauthorizedSessionRequestException = true カスタム・プロパティーを追加します。

もしくは、明示的にログアウトするのではなくブラウザー・ウィンドウを閉じると、最終的にはセッションが独自にタイムアウトします。

Rational Engineering Lifecycle Manager のアップグレードの結果、TRS ライセンスが使用できない

Rational Engineering Lifecycle Manager をアップグレードした後で、TRS ライセンスがライセンス・キー・マネージャーに追加されていないことがあります。これは LQE 索引付けが失敗し、以下のようなエラーが表示される結果になります。
Error 403: CRJAZ0977I The com.ibm.team.jazz.foundation.enterprise server license policy does not allow the com.ibm.team.jis.trs.read operation. 
com.ibm.team.jis.lqe.http.error.HttpForbiddenException: Forbidden
このメッセージが表示される場合は、TRS ライセンスを Jazz Team Server ライセンス・キー・マネージャーに手動で追加してください。

DOORS Next Generation のアップグレード

要求管理 (RM) サーバーを構成またはアップグレードする際、OAuth コンシューマー鍵に問題が発生して、サーバーが使用不可になることがあります。セットアップ・ウィザードのボタンが使用不可になるか、server/logs/rdm.log ファイルに次のエラーが発生する可能性があります。CRJZS0033E Invalid consumer keyこの問題が発生した場合は、技術情報 Troubleshooting issues with OAuth consumer keys を参照してください。

WebSphere Application Server のヒープ・サイズが不十分でエラーが発生する

トピック「WebSphere Application Server for Rational Engineering Lifecycle Manager のセットアップ」で、WebSphere Application Server JVM ヒープ・サイズを 4096MB に設定するか、ユーザー数または処理されるデータの量に適応するようこれを調整することを推奨します。

以下のようなエラーが発生した場合、問題は WebSphere Application Server のメモリー設定を大きくすることにより解決されることがあります。
  • relm.log
     CRCPC1815E An internal error has occurred.Explanation: 
    java.lang.OutOfMemoryError
  • vvc.log
    CRJAZ1451I An exception occurred while executing the task "LogChangeEventAppenderTask", contributed by component "com.ibm.team.repository".  The task will be rescheduled.
    java.lang.OutOfMemoryError
  • lqe.log
    A fatal error occurred during change log processing. Aborting change log processing for https://jts.server.com:9443/application/trs
    java.lang.OutOfMemoryError

大きな製品ファイルのインポートによりエラーが起きる

製品ツリーのインポート の説明に従って製品ツリーをインポートする際に、WebSphere Application Server の Web container thread pool max を前提条件に示されているように 200 に設定していないと、relm.log ファイルに以下のようなエラーが記録されることがあります。
ERROR com.ibm.relm.productdefapi - CRCPC2001E An internal error has occurred.
org.apache.http.conn.HttpHostConnectException: Connection to <host> refused

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