Rational® Engineering
Lifecycle Manager をアップグレードするには、新しい製品バージョンをインストールして、構成ファイルを更新し、既存のデータベース・リポジトリー内の表を追加または更新し、
データをバージョン 5.0.1 にマイグレーションします。
始める前に
- Rational Engineering
Lifecycle Manager と統合された製品を更新する場合は、
『Rational Engineering Lifecycle Manager 製品スタックのアップグレードのためのチェックリスト』内の手順に従ってください。
- バージョン 4.x からアップグレードする場合は、バージョン 5.x アプリケーション用の新しいライセンスを取得してください。バージョン 5.x アプリケーションは、バージョン 4.x ライセンスでは機能しません。しかし、バージョン 4.x アプリケーションは、バージョン 5.x ライセンスで機能します。ライセンスについて詳しくは、
『ライセンスの管理』を参照してください。
- バージョン 4.x からアップグレードする場合は、Rational Engineering
Lifecycle Manager データ・ソースを Lifecycle
Query Engine から削除します。
- Lifecycle
Query Engineの管理ページ (https://lqe_host_name:port/lqe/web) を開きます。
- をクリックします。Rational Engineering
Lifecycle Manager データ・ソースを選択します。
- 「データ・ソース」ペインで「削除」をクリックして保存します。
手順
- Rational Engineering Lifecycle
Manager をインストールします。
この手順では、以下がインストールされます。
- Rational Engineering
Lifecycle Manager 5.0.1
- Jazz™ Team Server 5.0.1
- 「構成管理」アプリケーション 5.0.1
- アプリケーション・サーバーを構成します。
- 古いサーバーが稼働していることを確認します。
- WebSphere® Application Server のプロファイルをバックアップします。
- コマンド・プロンプトを開き、WebSphere Application Server インストール・ディレクトリーの bin ディレクトリーに移動します。
- 次のコマンドを実行します。WebSphere Application
Server のセキュリティーがオンになっている場合は、ユーザー名とパスワードを指定してください。
ヒント: バックアップ処理を始める前に、圧縮ファイルへのディレクトリー・パスが存在している必要があります。
backupConfig.sh <Path_to_a_new_compressed_file_to_create_backup_of_profile> -username <WAS_primary_administrative_user_name> -password <WAS_administrative_password>
以下に例を示します。
backupConfig.sh /root/WAS_backup/relm_50_profile.zip -username <WAS_admin> -password <WAS_admin_password>
backupConfig.bat <Path_to_a_new_compressed_file_to_create_backup_of_profile> -username <WAS_primary_administrative_user_name> -password <WAS_administrative_password>
以下に例を示します。
backupConfig.bat C:\WAS_backup\relm_50_profile.zip -username <WAS_admin> -password <WAS_admin_password>
このコマンドは、バックアップ処理を開始する前に、サーバーをシャットダウンします。
- WebSphere Application Server から既存のアプリケーションをアンインストールします。
- サーバーを始動します。
- https://host_name:9043/ibm/console/logon.jsp の WebSphere Application Server Integrated Solutions
Console にログオンします。
- をクリックします。
- 次のアプリケーションを停止してアンインストールします: relm.war,
relmhelp.war, vvc.war, lqe.war, SPARQL_Gateway.war。
- プロンプトが表示されたら、変更内容をマスター構成に保存します。
- JAZZ_HOME と log4j.configuration のカスタム・プロパティーを更新します。
- https://host_name:9043/ibm/console/logon.jsp の WebSphere Application Server Integrated Solutions
Console にログオンします。
- をクリックします。
- サーバー名をクリックして開きます。デフォルトのサーバー名は server1 です。
- 「サーバー・インフラストラクチャー」セクションで、
をクリックします。
- 「追加プロパティー」の下の「Java 仮想マシン」 をクリックします。
- Lifecycle
Query Engineと Jazz
Reporting Serviceのパスを新しいロケーションに変更します。
- 「汎用 JVM 引数」テキスト・フィールドを見つけ、次の環境変数を JVM 始動プロセスに追加します。
-Dlqe.config.location=file://drive:/lqe_installation_dir/server/conf/lqe
- 「追加プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- 「JAZZ_HOME」をクリックして、その値を file:///<new_version_install_dir>/server/conf に更新します。
例えば、file:///C:/PROGRA~2/IBM/JazzTeamServer_5.0.1/server/conf のようになります。
- 「log4j.configuration」をクリックして、その値を file:///<new_version_install_dir>/server/conf/startup_log4j.properties に更新します。
例えば、file:///C:/PROGRA~2/IBM/JazzTeamServer_5.0.1/server/conf/startup.log4j.properties のようになります。
- Oracle データベースに接続する場合は、ORACLE_JDBC_DRIVER_FILE が正しい JDBC ドライバー・ファイルを指していることを確認してください。
- プロンプトが表示されたら、変更内容をマスター構成に保存します。
- Jazz
Reporting Serviceの共有ライブラリーを設定します。
- 管理コンソールで、を選択します。
- リストで、「JRS 共有ライブラリー」をクリックします。
- クラス・パスを既存の Jazz
Reporting Service インストールのロケーションから新しいものに変更します。
例えば 5.0.1_install_dir/server/conf/SPARQL_Gateway/SharedLibrary にします。
- 「クラス・ロード」の下で、「共有ライブラリーに対して単独のクラス・ローダーを使用 (Use
an isolated class loader for the shared library)」が選択されていることを確認します。
「適用」、そして「保存」をクリックします。
- WebSphere Application
Server を停止します。
stopServer.sh コマンドを実行します。
stopServer.bat コマンドを実行します。
- WebSphere Application Server の temp ディレクトリーをクリーンアップします。
プロファイル内の wscache ディレクトリーと temp ディレクトリーから Rational Engineering Lifecycle
Manager に関連する内容を削除します。以前にインストールされていたアプリケーションによっては、relm_war、lqe_war、sparql、および「構成管理」アプリケーションに関連するデータのディレクトリーがプロファイル内にある場合がありますが、これらは削除できます。

WAS_profile_root/wscache (for example: opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01/temp/wscache)
WAS_profile_root/temp (for example: opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01/temp)

WAS_profile_root\wscache (for example: C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\wscache)
WAS_profile_root\temp (for example: C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\temp)
- WebSphere Application Server の logs ディレクトリーをクリーンアップします。
各アプリケーション・サーバーに移動し、プロファイルの logs ディレクトリーから、
Rational Engineering Lifecycle
Manager に関連するログを削除します。標準的なログのディレクトリーは以下のようになります。
opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/AppSrv01/logs
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\logs
- WebSphere Application Server を始動します。
startServer.sh コマンドを実行します。
startServer.bat コマンドを実行します。
- データベースをマイグレーションまたはバックアップします。
Oracle JDBC ドライバー ojdbc.jar が、
$newRELMHome/JazzTeamServer/server/oracle ディレクトリー内で使用可能であることを確認してください。
- 構成管理アプリケーションをアップグレードします。
vvc_upgrade スクリプトを実行して、構成とデータベース・ファイルをアップグレードし、テキスト索引を再作成します。
以下はパラメーターの例です。
cd $newRELMHome/server/
upgrade/vvc/vvc_upgrade.sh -oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf
ヒント: 構成管理アプリケーションは、Rhapsody® Design Manager と一緒にインストールすることもできます。Rational Engineering
Lifecycle Manager のインストール時に、コンポーネントを Rhapsody Design Manager システムとは別のマシンにインストールしたい場合には、「構成管理」アプリケーションを選択します。Rational Engineering Lifecycle
Manager と統合する構成管理アプリケーションは 1 つのみにしてください。コンポーネントを複数のサーバーにインストールすることを選択する場合は、インストールおよびアップグレードの対象として正しいコンポーネントが選択されていることを確認してください。
- Rational Engineering Lifecycle
Manager をアップグレードします。
relm_upgrade.sh コマンドを実行して、構成ファイルとデータベース・ファイルをアップグレードし、テキスト索引を再作成します。
$newRELMHome/server/upgrade/relm/relm_upgrade.sh -oldApplicationHome oldRELMHome/server/conf
- Lifecycle
Query Engine と、既存の Jazz
Reporting Service、または SPARQL ゲートウェイの構成情報を、新しい製品バージョンに移植します。
古いインストール場所にある
SPARQL_Gateway ディレクトリーのコンテンツを新規の
SPARQL_Gateway ディレクトリーにコピーします。
cp -R $oldRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/* $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway
バージョン 5.0 から 5.0.1 にアップグレードする場合は、手順 7 に進みます。
バージョン 4.x から 5.0.1 にアップグレードする場合は、テキスト・エディターを使用して次のプロパティーを
$newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/SPARQL_Gateway.properties に追加します。
- support.query.editing=false
- support.db.derby=false
- support.dwse=false
- query.results.limit=3000
- query.results.cache.timeout=300
- user.account.cache.timeout=480
SPARQL_Gateway から
app.properties を削除します
rm $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/app.properties
SPARQL_Gateway.properties を
app.properties という名前に変更します。
mv $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/SPARQL_Gateway.properties $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/app.properties
SPARQL_Gateway_runtime.properties を
app_runtime.properties という名前に変更します。
(デフォルトでは、
SPARQL_Gateway_runtime.properties は存在しませんが、
接続タイムアウト設定の構成が必要な場合は当該ファイルを作成できます。)
mv $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/SPARQL_Gateway_runtime.properties $newRELMHome/server/conf/SPARQL_Gateway/app_runtime.properties
- relm.war、relmhelp.war、vvc.war、lqe.war、
および SPARQL_Gateway.war ファイルをデプロイします。
- WebSphere Application
Server 管理コンソールから、を選択します。
- 「エンタープライズ・アプリケーション」ページで、
「インストール」をクリックします。
- 「新規アプリケーションのパス (Path to the new application)」で、
$newRELMHome/server/webapps/relm.war を選択し、
「開く」をクリックします。
- 「ファスト・パス」を選択し、次に「次へ」を選択します。
- デフォルト値を受諾し、セットアップ・ウィザード内の「次へ」をクリックします。「Web モジュールのコンテキスト・ルートのマップ (Map context roots for Web modules)」ページで、
コンテキスト・ルート /relm を入力します。次に、「終了」をクリックします。
- relm.war が正常にインストールされたことを伝えるメッセージが表示されます。「マスター構成に直接保存」をクリックします。
- Rational Engineering Lifecycle
Manager 資料 relmhelp.war をインストールします。
上記のステップ a からステップ f までを使用します。パスには $newRELMHome/server/webapps/relmhelp.war を使用し、コンテキスト・ルートには /relmhelp を使用します。
- 「構成管理」アプリケーション vvc.war をインストールします。
上記のステップ a からステップ f までを使用します。パスには $newRELMHome/server/webapps/vvc.war を使用し、
コンテキスト・ルートには /vvc を使用します。
- Lifecycle
Query Engine の WebSphere Application Server を設定し、lqe.war ファイルをデプロイします。
- Jazz
Reporting Service・アプリケーション SPARQL_Gateway.war をインストールします。上記のステップ a からステップ f までを使用します。パスには、$newRELMHome/server/webapps/SPARQL_Gateway.war を使用します。コンテキスト・ルートとして SPARQL_Gateway を使用します。
- Jazz
Reporting Serviceのライブラリー参照を追加します。
- へ移動し、アプリケーション・リスト内の SPARQL_Gateway_war をクリックします。
- 「参照」セクションで、「共有ライブラリー参照 (Shared library references)」をクリックします。
- SPARQL_Gateway_war の隣にあるチェック・ボックスを選択し、
「共有ライブラリーを参照する (Reference shared libraries)」をクリックします。
- JRS 共有ライブラリーを選択し、右矢印をクリックします。
- 「OK」をクリックします。次に、再度「OK」をクリックして、設定をマスター構成に保存します。
- Jazz
Reporting Serviceのクラス・ロード順序が正しく構成されていることを確認します。
- へ移動し、アプリケーション・リスト内の SPARQL_Gateway_war をクリックします。
- 「詳細プロパティー (Detail Properties)」セクションで、「クラス・ロードおよび更新の検出 and update detection)」をクリックします。
- 「クラス・ローダー順序」セクションで、「最初にローカル・クラス・ローダーを使用してロードされたクラス (親は最後) 」を選択します。
- 「OK」をクリックし、「マスター構成に保存」をクリックします。
- WebSphere Application Server を再始動します。
- バージョン 4.x からアップグレードする場合は、
Lifecycle
Query Engine をアップグレードします。
Lifecycle
Query Engine 管理ページ (https://relm_host_name:port/lqe/web/admin) を開きます。Lifecycle
Query Engineのアップグレードが進行中であること、および、そのアプリケーションが使用不可であることを伝えるメッセージが表示されます。「アップグレードの開始」をクリックします。アップグレードのプロセスが完了すると、データ・ソースが使用可能になります。
- 構成管理アプリケーションをアップグレードします。
- credentials.txt ファイルが存在していて、adminUserId、adminPassword、repositoryURL、smartCard、certificateFile を含んでいることを確認します。
ファイルが存在しない場合は、それを作成します。資格情報ファイルの例は以下のようになります。
adminUserId=yourAdminUserId
adminPassword=yourAdminPassword
repositoryURL=https://yourserver.com:9443/vvc
smartCard=<none>
certificateFile=<none>
- Configuration_Application_install_dir/server ディレクトリーから repotools-vvc コマンドを実行します。
./repotools-vvc.sh -vvc_online_migrationCommand
credentialsFile=credentials.txt fromVersion=<previous_version>
logPort=52000 logLevel=DEBUG
repotools-vvc.bat -vvc_online_migrationCommand
credentialsFile=credentials.txt fromVersion=<previous_version>
logPort=52000 logLevel=DEBUG
- Jazz Team Server を再始動します。
構成管理アプリケーションの repotools コマンドは、実行中の構成管理アプリケーションに要求を送信し、応答を待機します。repotools-vvc コマンドが許可エラーにより即時停止した場合は、サーバーが実行中であることと、資格情報ファイル内のユーザー ID とパスワードが正しいことを確認してください。
- アプリケーション・サーバーを再始動します。
stopServer.sh および startServer.sh コマンドを実行します。
stopServer.bat および startServer.bat コマンドを実行します。
- Rational Engineering Lifecycle
Manager サーバーを再始動して、マイグレーション済みのデータを、新しいアプリケーション・バージョンで必要なフォーマットに自動的にアップグレードします。この処理は、オンライン・アップグレードと呼ばれます。アップグレード状況のページを表示する場合にはログオンします。
タスクの結果
オンライン・アップグレードが成功すると、Web ブラウザーが最新表示され、
Rational Engineering
Lifecycle Manager のウェルカム・ページが開きます。アップグレードのステップが失敗した場合は、
relm.log ファイルを調べて、失敗の原因を判別してください。
Rational Engineering
Lifecycle Manager で定義された製品が多数ある場合、オンライン・アップグレードが完了するのに長時間 (最大で数時間) を要します。