製品リリースの間、ビューを使用して、ワークアイテム、要求、設計モデル、およびテスト・ケースを視覚化します。
さらに、V プロセスなどの特定のビューでは、製品のライフサイクル全体で最新の状況を表示します。
例えば、「V プロセス」ビューは、左側のシステム設計タスクに始まり、右側の項目の統合とテストのタスクで終了します。
このビューは、チームに、製品作成の各フェーズを最終テストまで示します。
さらに、チーム・メンバーが任意のタスクの上にカーソルを移動すると、子タスクや後続タスクのリストが表示されます。
ユーザーは、タスクに関してさらに詳細を表示することもでき、ネイティブ・ツールでタスクを開いて、タスクを変更することもできます。
始める前に
管理者がカスタマイズしたビューあるいは同梱されているサンプルを使用することができます。
プライベート・ビューはすべて、「マイ・ビュー」の「ビュー」ページに表示されます。
共有ビューはすべて、「共有ビュー」に表示されます。
管理者は、成果物要素を使用して、ビュー・エディターでビューを作成することができます。(成果物要素は、ビューをビルドするために使用できる情報を自動的に収集するコンテナーです。トラッキングが必要なデータを視覚化するには、成果物要素をビルディング・ブロックとして使用します)。右側にある「パレット」アコーディオンを開き、デフォルトのフォルダーのいずれかから成果物要素を選択します。
手順
- 「ビュー」ページで、「共有ビュー」タブをクリックします。
チームが使用できるビューのリストを確認します。
ビューは、さまざまな理由で作成されています。例えば、サンプルの「V プロセス (ソフトウェア)」ビューは、ソフトウェア製品のソフトウェア・ライフサイクルを示します。
「タスク明細 (Task breakdown)」ビューは、トップレベルの概念を、製品の出荷日までに完了する必要のある個々の具体的なタスクに分解します。
「タスクからテスト・ケースまでのトレーサビリティー (Traceability from Task to Test Case)」ビューは、フォーカス・タスクから生じる子タスク、要求、設計モデル、およびテスト・ケースのすべてをトレースします。
ビューの要点は、チームが製品のリリースに向けて実行すべき作業をすべて視覚化できるようにすることです。
さらに、要求およびテスト・ケースなどの異なる部分の可視性により、チームは、常に、特定のマイルストーンによって製品目標の達成に集中することができます。矢印の付いた線は、その矢印で成果物のワークフローの方向を示します。
- 使用したいビューを選択して、クリックするとそれを実行できます。
- 情報が表示されます。
関心のある成果物の上にカーソルを移動すると、その情報を読むことができます。
子タスクを確認したり、その詳細を表示することができます。
成果物を結ぶ線に注意してください。
線をクリックして、依存関係のある成果物を表示することができます。
線をクリックすると、色の付いた円で、依存している成果物が強調表示されます。
- 成果物に対するアクションを実行します。
成果物を右クリックして、コンテキスト・メニューを表示します。
選択した成果物のタイプと関係なく、以下のアクションが表示されます。
- 「成果物を開く」は、その成果物を作成したネイティブ・ツールを起動して、
そのツールで成果物を表示します。その後、その成果物を変更して、保存し、ビューを更新して、その変更がビューに反映されていることを確認することができます。
- 「照会の表示」は、選択した成果物の照会を実行して、
その結果を「照会結果」画面に表示します。
- 「分析の開始」は、デフォルトの影響分析のプロファイルをロードします。「実行」をクリックすると、分析が開始されます。
- 「この製品を使用する製品の検索」は、「この製品を使用する製品の検索」ページを開き、
その成果物を使用している構成と製品のリストを表示します。
- 「パラメーターの編集」は、「パラメーターの設定」ダイアログ・ボックスを開きます。パラメーターの設定は必須ではありませんが、成果物要素のユーザーは、パラメーターを使用して値を入力し、照会を絞り込むことができるため、役に立つ場合があります。この値が照会に代入され、照会結果が絞り込まれます。
選択した成果物のタイプによっては、以下のアクションが表示されます。
- 「子を持つリソースを開く (Open Resource with Children)」は、イメージに示すような階層レイアウトになっている
「タスク階層」ビューで選択した成果物を開きます。
- 「トレーサビリティー・ビューを開く (Open Traceability View)」は、選択した成果物を「タスクから要求へのトレーサビリティー (Traceability from Task to Requirement)」ビューで開きます。このビューでは、選択した成果物をその子タスクと要求にマップします。
管理者がエディター内で成果物要素コンテナーを右クリックすると、以下のアクションが表示されます。
- 「リンクの表示」は、フォーカス成果物と関係のある成果物のリストを表示します。ユーザーはこれらの成果物にリンクして、ビューを作成するために使用できます。
- プライベート・ビューをチームで共有します。
- 「マイ・ビュー」画面で、共有したいビューを見つけて、右端にある「選択したビューの移動またはコピー」アイコンをクリックします。
- 「選択したビューの移動またはコピー」ダイアログで、
「移動」をクリックしてから、そのビューを共有する対象の共有ビュー・フォルダーを選択します。
- 「OK」をクリックします。
- ツール外部で保存するために、ビューをエクスポートします。
- 「マイ・ビュー」または「共有ビュー」画面で、
エクスポートするビューを選択して、「ビューのエクスポート」アイコンをクリックします。
- 「ビューを開く」ダイアログで、
「ファイルの保存」をクリックし、ビューを保存する場所を指定します。
- 「OK」をクリックします。
例
以下の「タスク階層」ビューを参照してください。
このビューは、製品開発を構成する成果物を階層レイアウトで示しています。

このビューで、成果物によって、子タスクがある場合とない場合があることに注意してください。
タスク番号の左側の装飾機能にも注目してください。
装飾機能を使用すると、成果物の状況が一目でわかります。装飾機能は次のように定義されています。

詳細情報を参照するには、タスク (上記の例では「Task 204」) をクリックして、Rational Team Concert™ などのネイティブ・ツールでそのタスクを開きます。吹き出しテキストによって表示される子タスクも、クリックしてネイティブ・ツールで開くことができます。