Rational Engineering Lifecycle Manager 製品スタックのアップグレードのためのチェックリスト

Rational® Engineering Lifecycle Manager は他の製品と連携しますが、それらの製品もまたアップグレードする必要があります。計画チェックリストを使用してアップグレードのプロセスを編成し、提案された順序に従ってください。

サポートされるアップグレード・パス

製品をアップグレードするには、各製品の新規バージョンをインストールしてから構成ファイルを更新し、既存のデータベース・リポジトリーの内の表を追加または更新して、データウェアハウスをアップグレードします。

複数のアプリケーション・サーバー上にあった複数の製品をアップグレードする場合、それらのアプリケーションは、アップグレード後も継続して別々のアプリケーション・サーバー上で実行されます。複数の製品を 1 つのアプリケーション・サーバーにマージすることは、サポートされていません。ただし、複数のアプリケーションを同一の Jazz™ Team Server アプリケーションに登録することは可能です。

始める前に

製品のアップグレードを行う前に、以下のチェックリストをすべて確認してください。
表 1. 更新前の計画チェックリスト
計画タスク 詳細情報
ソフトウェア製品の互換性レポートを使用する: このページでは、特定の製品についてのレポートを検索したり、生成することができます。 含まれる情報は、前提条件、特定言語への製品の翻訳、サービスの終了日、サーバー仮想化環境などです。 ソフトウェア製品の互換性レポート生成プログラムを使用してください。
アップグレード・データ・シートを作成する: アップグレード・データ・シートに、アップグレード・プロセス中に必要な特定のデータ (URL やユーザー ID など) を収集および記録できます。 サンプル・データ・シートについては、Collaborative Lifecycle Management テンプレートを参照してください。
ハードウェアとソフトウェアが最小システム要件を満たしていることを確認する: 新しい要件について調べ、現行システムが最小要件を満たしていることを確認するには、システム要件のリンクをクリックしてください。 Rational Engineering Lifecycle Manager の詳細なシステム要件
製品のインストール・メディアを取得する: ローカル・リポジトリー・ダウンロードの場合、各製品の製品インストール・メディアをダウンロードして解凍するために、約 5 GB のハード・ディスク・スペースが必要です。  
ご使用のアプリケーションが使用できなくなるのに備えて計画を立てる: すべてをバックアップし、アプリケーションを更新する間の短時間、ご使用のアプリケーションは使用できなくなります。 Jazz Team Server がオフラインの間、Jazz Team Server に接続されているすべてのアプリケーションはオフラインになります。既存のアプリケーションを完全にバックアップできるように十分な時間を確保してください。  
ライセンスについて把握する: 製品のアップグレード・バージョンに対する新しいライセンスを取得する必要がある場合があります。 新しいライセンスは、以前のバージョンのアプリケーションと互換性がありますが、更新されたアプリケーションは以前のライセンスでは動作しません。

ほとんどの製品のライセンス交付方式は、役割ベースです。 役割ベースのライセンスを購入すると、そのアプリケーションの一部またはすべての機能に対する読み取り、書き込み、およびコメント権限が付与されます。

ライセンス管理
データベースの前提条件を満たす:
  • 正しいユーザー名とパスワードを持っている。UNIX システムの場合、DB2® インスタンスの所有者のパスワードを入手してください。所有者は通常 db2inst1 ユーザーです。
  • アップグレード・プロセスを始める前にデータベースをバックアップしてある。
  • Jazz Team Server 製品 (Rational Team Concert™ や Rational Engineering Lifecycle Manager など) が、teamserver.properties ファイルを使用してデータベース接続、ユーザー名、およびパスワードを記録している。teamserver.properties ファイル内のユーザーは、データベースに対するシステム管理者権限を持っている必要があります。
  • すべてのデータベースを同一データベース・サーバー上に作成することを計画している場合は、「並行アクティブ・データベースの最大数」がアクティブ・データベースの実際の数よりも大きい値に設定されていることを確認する。 この値がアクティブ・データベースの数より少ないと、SQL Code 1041 エラーが発生します。
 
アップグレード・プロセスを理解する: アップグレード・プロセスについて、およびアップグレードによりデプロイメントが受ける影響について学習してください。  

アップグレードの制約

以下のガイドラインにより、マイグレーションの成功を促進することができます。
  • 使用する各 Jazz Team Server が、それに登録されている製品の最高バージョンと同じレベルになっている必要があります。
  • 「構成管理」アプリケーションが、Rhapsody® Design Manager と Rational Engineering Lifecycle Manager の間で共有される場合、このアプリケーションは、バージョンの高い方の製品と同じバージョン・レベルになっている必要があります。
  • Jazz Team Server と、Jazz Team Server を使用するアプリケーション (Rational Team Concert や Rational Engineering Lifecycle Manager など) を、同じ WebSphere® Application Server にインストールする場合、今後のすべてのサービス・リリースを両方の製品に同時に適用する必要があります。

アップグレード・パスの概要

以下の順序でアップグレードしてください。
  1. Jazz Team Server バージョン 5.0.1 (他のアプリケーションと同じアプリケーション・サーバーにある場合)
  2. 「構成管理」アプリケーション
  3. Lifecycle Query Engine
  4. Rational Team Concert、Rational DOORS® Next Generation、および Rational Quality Manager バージョン 5.0.1
  5. Rational DOORS および DOORS Web Access バージョン 9.6.0.1
  6. Rational Rhapsody バージョン 8.1.1
  7. Rational Rhapsody Design Manager バージョン 5.0.1
  8. Rational Engineering Lifecycle Manager バージョン 5.0.1
『アップグレードの制約』のセクションにリストされている制約事項を満たしている場合、必ずしもすべての製品やコンポーネントをアップグレードする必要はありません。

Jazz Team Server、Rational Team Concert、Rational DOORS Next Generation、および Rational Quality Manager のアップグレード

Jazz Team Server、Rational Team Concert、Rational DOORS Next Generation、および Rational Quality Manager を、Rational solution for Collaborative Lifecycle Management 製品資料内の指示に従ってアップグレードしてください。各製品の新規バージョンをインストールしてから構成ファイルを更新し、既存のデータベース・リポジトリー内の表を追加または更新して、データウェアハウスをアップグレードします。

製品資料のセクション「Rational solution for CLM のアップグレード」に、アップグレード・プロセスの概要が記載されています。対話式インストール・ガイドを使用してインストール・オプションを選択し、最適なアップグレード・パスを決定してください。

特に重要なトピックは、 デプロイメントおよびアップグレード・プロセスについての理解です。

詳細については、Rational solution for Collaborative Lifecycle Management 2012 Upgrade Guide を参照してください。

注: Rational Team Concert および Rational Quality Manager を使用していなくても、Jazz Team Server を使用して、ご使用のライフサイクル・ソリューションの他の製品に Rational Engineering Lifecycle Manager を接続している場合は、 Jazz Team Server5.0.1 にアップグレードする必要があります。アップグレードを行うには、Jazz.net の Jazz Foundation ダウンロード・サイトにアクセスしてください。 CLM 対話式インストール・ガイドの手順に従って、Jazz Team Server のみをインストールすることを選択します。

Lifecycle Query Engine のアップグレード

実動トポロジーでは、Lifecycle Query Engineが別のサーバーで稼働している状態で、最新のLifecycle Query Engineにアップグレードします。

旧バージョンのLifecycle Query Engineからバージョン 2.0 へのアップグレード・プロセスは自動的に行われます。ユーザーが WAR ファイルを更新してサーバーを始動すると、アップグレードが必要かどうかをLifecycle Query Engineが判別します。

Rational DOORS、DOORS Web Access のアップグレード

Rational DOORS をアップグレードするには、すべての DOORS データをバックアップします。Rational DOORS の新バージョンは新規ディレクトリーにインストールされます。アップグレードが正常に実行されると、旧バージョンは削除されます。

Rational DOORS および DOORS Web Access のアップグレード方法については、Rational DOORS および Rational DOORS Web Access のアップグレードを参照してください。

Rational Rhapsody のアップグレード

Rational Rhapsody をアップグレードするには、すべての Rational Rhapsody データをバックアップし、現行バージョンの Rhapsody をアンインストールしてから新バージョンをインストールします。

Rhapsody のアップグレード方法については、Rational Rhapsody のアップグレードを参照してください。

Rational Rhapsody Design Manager のアップグレード

Rhapsody Design Manager をアップグレードするには、この製品の新バージョンをインストールしてから構成ファイルを更新し、既存のデータベース・リポジトリー内の表を追加または更新します。

Rhapsody Design Manager のアップグレード方法については、Design Management の旧バージョンからのアップグレード (Upgrading Design Management from a previous version) を参照してください。

Rational Engineering Lifecycle Manager のアップグレード

Rational Engineering Lifecycle Manager をアップグレードするには、この製品の新バージョンをインストールしてから構成ファイルを更新し、既存のデータベース・リポジトリー内の表を追加または更新します。製品間の関係に関する構成は、Jazz Team Server のデータベースに保管され、正常にアップグレードされればそのまま保持されます。

アップグレードした製品によっては、アップグレード後、新しい語彙で提供されるデータを使用したい場合に、 Lifecycle Query Engineを使用して索引を再作成する必要がある場合があります。

Rational Engineering Lifecycle Manager のアップグレードについて詳しくは、WebSphere Application Server で実行される Rational Engineering Lifecycle Manager のアップグレードを参照してください。


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