ライフサイクル照会エンジンの TRS プロバイダーとしての各アプリケーションの登録: 複数の JTS サーバー

ライフサイクル照会エンジンが各アプリケーションの索引付けを行うには、各ツールの「追跡するリソース・セット」プロバイダーをライフサイクル照会エンジンに登録する必要があります。

CLM TRS の構成

  1. CLM サーバーを開始します
  2. Web ブラウザーで、https://hostname:9444/jts/admin を開きます
  3. オプション: TRS ライセンスをインストールします (Rational® Engineering Lifecycle Manager が同じ JTS 上にインストールされている場合は不要です)
  4. メニュー・バーから「ユーザー」を選択し、次いで「ユーザーの作成」を選択して LQE が必要とする機能ユーザーを作成します
    注: Rational Engineering Lifecycle Manager が同じ JTS にインストールされている場合は TRS コンシューマー内部ライセンスを lqe_user に割り当てれば十分です
  5. 以下の情報を入力して「保存」をクリックします:
    • ユーザーの名前を入力します
    • ユーザー ID を入力します
    • ユーザー宛の E メールを入力します
    • 「TRS コンシューマー内部」の横にあるボックスを選択します
  6. RTC 管理コンソールを開きます: https://hostname:9444/ccm/admin
  7. 左側のペインから「コンシューマー (インバウンド)」を選択し、独自のキーを入力するオプションを使用して LQE 用の新しいコンシューマー・キーを作成します。以下の情報を入力して「登録」を押します。
    • コンシューマー・キー
    • 名前: LQE
    • 秘密情報
    • トラステッド: はい
  8. 「許可されたキー」リストにスクロールダウンし、LQE 項目を編集します。その後、「ユーザーの選択」リンクをクリックし、lqe_user を追加してから、「追加して閉じる」を押します。編集ダイアログに戻ったら「終了」を押します。
  9. RQM 管理アプリケーション https://hostname:9444/qm/admin を使用して、同じ方法で (ステップ 6>8) LQE 用のキーを作成します
  10. RELM サーバーを開始します
  11. ブラウザーで https://hostname:9444/lqe/web を開きます
  12. ツールバー・メニューから「管理」を選択し、左側のペインから「データ・ソース」を選択してから、「データ・ソースの追加」をクリックします
  13. RELM が同じ JTS にインストールされている場合は、検出されたプロバイダーのリストから RTC および RQM を選択できます。そうでない場合は、以下のステップを続行してください
  14. 「ルート・サービス」を選択し、RTC ルート・サービス URL を入力し、trs URL を選択し、ラベルを入力し、「認証の指定」を選択し、最後に「次へ」を押します
    • ルート・サービス URL: https://hostname:9444/ccm/rootservices
    • https://hostname:9444/jazz/oslc/workitems/trs を選択します
    • ラベル: RTC
  15. コンシューマー・キーとコンシューマー秘密情報を入力し、「次へ」をクリックします。
  16. デフォルトを受け入れて「終了」をクリックします。
  17. データ・ソースが索引付けの完了を示すのを待ちます
  18. RQM についてステップ 14>16 を実行します:
    • ルート・サービス URL: https://hostname:9444/qm/rootservices
    • https://hostname:9444/jazz/qm/trs を選択します
    • ラベル: RQM
    • キー:
    • 秘密情報: 前に入力したもの
  19. データ・ソースが索引付けの完了を示すのを待ちます
  20. メニュー・バーから「ユーザー許可」を選択し、新しい各プロバイダーについて「許可」をクリックします。 プロンプトが出されたらユーザーとパスワードを入力し、セキュリティー警告を受け入れます。
  21. 索引データをテストするには、「RELM 照会」ページ (https://hostname:9444/relm/web) に移動し、CM – QM テスト元照会を実行します

DOORS および DOORS Web Access を TRS プロバイダーとして構成する

Rational DOORS® および Derby は、TRS イネーブルメントのための、いくつかのデフォルト・ユーザーおよびパスワードと一緒に出荷されています。 下の手順で説明されているように、それらのユーザーに関連付けられている構成パラメーターを編集する必要があります。 統合では、以下のユーザーが使用されます。
  • LQE 機能ユーザー: このユーザーは、統合 TRS コンシューマー・アプリケーションから Rational DOORS Web Access への LQE 要求を処理します。 このユーザーは Rational DOORS データベースに存在していなければなりません。 このユーザー用のパラメーターを festival.xml ファイルに指定する必要があります。
  • trs.db.user: これは、TRS データベース・データへのアクセス権を持つ Derby データベース・ユーザーです。 データをデータベースから取り出すために、Rational DOORS Web Access によって使用されます。 このユーザー用のパスワードを festival.xml ファイルおよび Derby プロパティー・ファイルに指定する必要があります。
  • derby.user.admin: これは、Derby データベース管理者です。 このユーザーには現在、Rational DOORS Web Access または Derby データベース用の機能が用意されていません。 このユーザー用のパスワードを Derby プロパティー・ファイルに設定することができます。
  1. [DWA_path]¥server¥festival¥config¥festival.xml を開きます。
    1. 「構成可能なシステム・プロパティー (Configurable system properties)」セクションを検索します。
    2. oauth.domain プロパティーの下に、以下の表にリストされているプロパティーを追加して、DOORS 管理 ID とパスワードを置き換え、コンシューマー・キーと秘密情報を選択します。 これらのプロパティーのフォーマットは、次のようにしてください。
      <f:property name="functional.user.consumer.key" value="consumer_key" />
    表 1. TRS および LQE 用の festival.xml ファイルのプロパティー
    プロパティー 説明/値
    ForceHttpsForAuthenticationForOAuth この値は true に設定してください。
    oauth.domain この値は https://server:port/dwa (server はサーバー・ドメイン・ネームまたは IP アドレス) に設定してください。
    functional.user.consumer.key LQE 機能ユーザーに関連付けられているコンシューマー・キー。 DOORS Tracked Resource Set (TRS) にアクセスするために、Lifecycle Query Engine によって使用されます。 このキーは、Rational DOORS 構成の「ローカル・キー」タブにあります。 デフォルト値は LQE Functional User Key です。
    functional.user.consumer.secret LQE 機能ユーザーに関連付けられているコンシューマー・シークレット。 DOORS Tracked Resource Set (TRS) にアクセスするために、Lifecycle Query Engine によって使用されます。 このシークレットは、Rational DOORS 構成の「ローカル・キー」タブにあります。 デフォルト値は qwert6 です。
    functional.user.name LQE 機能ユーザーのユーザー名。 このユーザー名は、有効な Rational DOORS ユーザーでなければなりません。 デフォルト値は LQE Functional User です。
    functional.user.password LQE 機能ユーザーのパスワード。 デフォルト値は qwert6 です。
    trs.db.user TRS イネーブルメントのユーザー名。 簡略化のため、デフォルト・ユーザー名 trs.db.user を使用してください。
    trs.db.password trs.db.user のパスワード。 このパスワードも Derby プロパティー・ファイルに指定しなければなりません。
    trs.page.size 1 ページに入れる TRS リソースの数。 デフォルト値は 250 です。
    trs.enable この値は true に設定してください。
  2. derby.properties ファイルをエディターで開きます。 このファイルは、dwa_install/derby ディレクトリーにあります。
  3. 下の表にあるパラメーターについて、パスワード値を置き換えてください。
    表 2. TRS 用の Derby プロパティー・ファイルのパラメーター
    パラメーター 説明
    derby.user.trs festival.xml ファイルに指定した trs.db.user のパスワード。 デフォルト値は dwaTrsPa11word です。
    derby.user.admin Derby データベース管理者のパスワード。 このユーザーには現在、Rational DOORS Web Access または Derby データベース用の機能が用意されていません。 デフォルト値は dwaTrsPa11word です。
  4. バッチ・ファイル dwa_install/derby.start.bat を実行します。
  5. バッチ・ファイル dwa_install/derby/scripts/init_trs.bat を実行します。
  6. Data Change Notifications (DCN) パラメーターを有効にして、Rational DOORS Web Access ブローカーおよび Rational DOORS Web Access サーバーと通信するように Rational DOORS データベース・サーバーを構成します。詳しくは、次のトピックを参照してください: http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/doorshlp/v9/index.jsp?topic=/com.ibm.rational.dwa.install.doc/topics/c_setupddbs.html
  7. 次の順に DOORS Web Access サーバーを再始動します。
    1. ブローカー
    2. 相互協調処理
    3. データベース・サーバー
    4. Web アプリケーション・サーバー
  8. 以下の資格情報を使用して、Rational DOORS にログオンします。
    • ユーザー名: LQE Functional User または festival.xml ファイルに指定した機能ユーザー名。
    • パスワード: qwert6 または festival.xml ファイルに指定した機能ユーザー・パスワード。
  9. 索引付けする DOORS データベースを選択し、それを右クリックして「プロパティー」を選択します。
  10. 「プロパティー」ダイアログで、「ローカル鍵」タブを選択して「追加」をクリックします。
    • 名前: LQE
    • 鍵: xyz
    • 秘密情報: xyz
    「登録」をクリックしてから、「OK」をクリックします。
  11. DOORS クライアントで「ツール」メニューを選択し、「TRS の構成」をクリックします。TRS 用に構成する必要があるプロジェクトとモジュールを選択してから、「適用」、続いて「閉じる」をクリックします。

DOORS Web Access をデータ・ソースとして使用するように LQE を構成する

  1. https://jtshostname:port/lqe/web にナビゲートします。
  2. ツールバー・メニューの「管理」を選択します。
  3. 「データ・ソース」ページで「データ・ソースの追加」を選択します。
  4. 「データ・ソースの追加」ダイアログで、ルート・サービス文書 URL オプションを選択し、 DOORS ルート・サービス URL を入力し、TRS URL を選択し、ラベルを入力して、「認証詳細の指定」を選択します。
    • ルート・サービス URL: https://doorsserver:port/dwa/rdm/discovery/rootservices
    • https://doorsserver:port/dwa/rm/trs を選択します
    • ラベル: DOORS
    LQE に追加されている DOORS のデータ・ソース値の画面取り
  5. コンシューマー・キーと秘密情報を入力します。
    注: このコンシューマー・キーと秘密情報は、DOORS Web Access Festival.XML ファイル内の値と一致している必要があります。
    <f:property name="functional.user.consumer.key" value="xyz"/>
    <f:property name="functional.user.consumer.secret" value="xyz"/>
    コンシューマー・キーと秘密情報の画面取り
  6. 初回索引付けおよび増分索引付けのスレッドの数を 1 に設定し、「終了」をクリックします。索引付けに複数のスレッドを使用すると、エラーが発生することがあります。

Rhapsody DM を TRS プロバイダーとして構成する

  1. RDM サーバーが開始されていることを確認します。 TRS ライセンスをインストールし、それを lqe_user に割り当てます。 RDM が RELM と同じ JTS にインストールされている場合は、このライセンスは既に存在しています
  2. https://hostname:9444/jts/admin にナビゲートします
  3. メニュー・バーから「ユーザー」を選択し、次いで「ユーザーの作成」を選択して LQE が必要とする機能ユーザーを作成します。
    注: RELM が同じ JTS にインストールされている場合は TRS コンシューマー内部ライセンスを lqe_user に割り当てれば十分です (前のステップでまだ行われていない場合)
  4. https://hostname:9444/jts/admin にナビゲートします
  5. 「コンシューマー (インバウンド)」を選択し、以下の LQE データを入力し、「登録」を押します
    • キー
    • 名前: LQE
    • 秘密情報
    • トラステッド
    • 機能ユーザーの割り当て: lqe_user
    スクロールダウンし、鉛筆アイコンをクリックして LQE コンシューマーを編集します。 生成された LQE ユーザーのリストから管理ユーザーを選択します。
  6. https://hostname:9444/dm/web にナビゲートします
  7. ステップ 5 の管理ユーザーとしてログインします。
  8. ご使用のプロジェクト・エリアを選択し、「プロジェクト・プロパティーの管理」を選択します。 「デフォルトの OSLC コンテキスト」を選択して「選択」を押し、「デフォルト・ワークスペース」をクリックしてから「OK」を押し、最後に「保存」を押します
  9. RELM サーバーを開始し、https://hostname:9444/lqe/web に移動します
  10. 管理ユーザーとしてログインし、「管理」に続いて「データ・ソース」および「データ・ソースの追加」を選択します
  11. RELM が同じ JTS にインストールされている場合は、検出されたプロバイダーのリストから RDM を選択できます。そうでない場合は、以下のステップを続行してください。
  12. https://hostname:9444/dm/rootservices を入力し、https://hostname:9444/dm/trs を選択し、ラベルとして RDM を入力します。「認証の指定」をチェックして「次へ」を押します
  13. 認証データを入力して「次へ」をクリックします。 デフォルトを受け入れて「終了」をクリックします。
  14. 「最新」が表示されるまで「データ・ソース」ページを更新します
  15. 「ユーザー許可」に移動し、DM TRS に対して「許可」アクションを選択します
  16. 索引データをテストするには、「RELM 照会」ページ (https://hostname:9444/relm/web) に移動し、AM リソース照会を実行します

Rational Engineering Lifecycle Manager を TRS プロバイダーとして構成する

  1. RELM サーバーを開始し、https://hostname:9444/jts/admin に移動します
  2. メニュー・バーから「ユーザー」を選択し、次いで「アクティブ・ユーザー」を選択して TRS ライセンスを lqe_user に割り当てます
    注: RDM および CLM と同じ JTS にインストールされている場合は、このステップは必要ありません
  3. 「アクティブ・ユーザー」リストから lqe_user を選択します
  4. TRS コンシューマー内部ライセンスを lqe_user に割り当てます
  5. https://hostname:9444/jts/admin に移動します。
    注: RELM インバウンド・コンシューマーは、relm/admin ではなく jts/admin に定義されているはずです。 RELM と RDM が同じ JTS にあるときは、前のステップでこれが行われたはずです
  6. 左側のペインから「コンシューマー (インバウンド)」を選択し、次のようにして LQE 用の新しいコンシューマー・キーを作成します。その後「登録」を押し、生成されたキーを書き留めます。
    • 名前: LQE
    • 秘密情報
    • トラステッド: はい
    • 生成されたキー
  7. 「許可されたキー」リストにスクロールダウンし、LQE 項目を編集します。その後、「ユーザーの選択」リンクをクリックし、lqe_user を追加してから、「追加して閉じる」を押します。編集ダイアログに戻ったら「終了」を押します
  8. https://hostname:9444/lqe/web に移動します
  9. ツールバー・メニューから「管理」を選択し、左側のペインから「データ・ソース」を選択してから、「データ・ソースの追加」をクリックします
  10. RELM が LQE と一緒にインストールされた場合は、データ・ソースのリストからプロバイダーを選択できます。 RELM が CLM JTS にインストールされている場合は、ソースは https://hostname:9444/relm/rootservices であるはずです
  11. キーと秘密情報を入力します。 デフォルトを受け入れて「終了」をクリックします。
  12. 索引付けの完了を待ちます。
  13. メニュー・バーから「ユーザー許可」を選択し、新しいプロバイダーについて「許可」をクリックします。 プロンプトが出されたらユーザーとパスワードを入力し、セキュリティー警告を受け入れます。
  14. 索引データをテストするには、「RELM 照会」ページ (https://hostname:9444/relm/web) に移動し、すべての成果物の照会を実行します

LQE でのユーザーの許可

  1. 「LQE 許可」ページで、各プロバイダーに対して「許可」を押し、プロンプトが出されたら rational/rational としてログインします。

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