CICS のもとで実行されるようにプログラムをコーディングするには、EXEC CICS コマンド・フォーマットを使用して、CICS コマンドを PROCEDURE DIVISION 内にコーディングしてください。
EXEC CICS command-name command-options END-EXEC
CICS コマンドの基本形式は上に示したようなものです。 EXEC コマンド内では、スペースをワード分離文字として使用してください。 コンマやセミコロンは使用しないでください。
制約事項: COBOL クラス定義およびメソッド (オブジェクト指向 COBOL) を CICS 環境で実行することはできません。 また、CICS のもとで実行するプログラムをコーディングするときは、次のコードを使用しないでください。
分離型の CICS 変換プログラムを使用する予定である場合、EXEC コマンドを含んでいる REPLACE ステートメントはいずれも、プログラムの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの後に配置する必要があります。そうしないとコマンドは変換されません。
ファイルの入出力のコーディング: ほとんど入出力処理に CICS コマンドを使用する必要があります。 したがって、ファイルを記述したり、OPEN、CLOSE、READ、START、REWRITE、WRITE、または DELETE ステートメントをコーディングすることはありません。かわりに、CICS コマンドを使用してデータの検索、更新、挿入、および削除を行います。
16 MB 境界より上で実行されるように COBOL プログラムをコーディングする: Enterprise COBOL では、16 MB 境界より上で実行されるように COBOL プログラムをコーディングするとき、以下の制約事項が適用されます。
DL/I CALL ステートメントではなく EXEC DLI を使用する場合は、IMS 製品のレベルに関係なく、DATA(31) を指定することができます。
データ項目の内容の表示: システム論理出力装置 (SYSOUT、SYSLIST、SYSLST) への DISPLAY は CICS のもとでサポートされます。 DISPLAY 出力は、言語環境プログラムのメッセージ・ファイル (一時データ・キュー CESE) に書きこまれます。ただし、DISPLAY . . . UPON CONSOLE と DISPLAY . . . UPON SYSPUNCH はサポートされません。
関連概念
組み込みの CICS 変換プログラム