Enterprise COBOL プログラムは、z/OS のもとでは、ジョブ制御言語 (JCL)、TSO コマンド、CLIST、または ISPF パネルを使用してコンパイルすることができます。
JCL を使ったコンパイルの場合、IBM は一連のカタログ式プロシージャーを用意しています。これを使用すれば、書かなければならない JCL コーディングの量を減らすことができます。カタログ式プロシージャーが要件に合わない場合は、独自の JCL を書くことができます。JCL を使用して、単一のプログラムをコンパイルすること、または複数のプログラムをバッチ・ジョブの中でコンパイルすることができます。
TSO のもとでコンパイルするときは、TSO コマンド、CLIST、または ISPF パネルを使用することができます。
また、cob2 コマンドを使用すると、z/OS UNIX シェルでもコンパイルできます。
Enterprise COBOL コンパイラーを呼び出すツールまたはインターフェースを開発している場合には、Enterprise COBOL コンパイラーをアセンブラー・プログラムから開始してください。
コンパイル・ステップの一部として、コンパイルに必要なデータ・セットを定義し、プログラムおよび求める出力に必要なコンパイラー・オプションを指定する必要があります。
コンパイラーは、COBOL プログラムを、コンピューターが処理できる言語 (オブジェクト・コード) に変換します。さらに、コンパイラーは、ソース・ステートメント内のエラーをリストして、プログラムのデバッグおよび調整に役立つ補足情報を提供します。コンパイルを制御するには、コンパイラー指示ステートメントおよびコンパイラー・オプションを使用してください。
プログラムをコンパイルした後、コンパイルの結果を検討して、コンパイラー検出エラーがあれば、それを訂正する必要があります。