理想的には、プログラムは IBM Enterprise PL/I for z/OS を使用してコンパイル し、サポートされるランタイム・ライブラリー (言語環境プログラム) を使用して 実行する必要があります。この理想的な状態に到達するために、 最初にランタイム、次にコンパイラーの順で段階的に マイグレーションします。
この章の残りの部分では、アプリケーション (ランタイムまたはソース) を マイグレーションする必要が生じる場合および理由について説明します。 この章には、以下のトピックが含まれています。
本書では、Enterprise PL/I という用語を、次のものの一般的 呼称として使用します。
本書では、PL/I という用語を、次のものの一般的呼称として 使用します。
また、本書の説明文中で、「旧版」および 「新しい」PL/I コンパイラーについて言及する場合があります。 本書では、「旧版」PL/I コンパイラーとは、次のものを意味します。
また、「新しい」PL/I コンパイラーとは、次のものを意味します。
まず始めに、「旧版」PL/I コンパイラーと「新しい」PL/I コンパイラーは、 まったく違うものであるということを理解することが重要です。 「新しい」PL/I コンパイラーは PL/I で書かれており、 「旧版」PL/I コンパイラーで使用されたいくつかの技法は使用していません。 実際、これらはあまりに異なるので、言語環境プログラムの観点からは別々の言語として捉えられており、 それぞれ独自のシグニチャー CSECT を持っています。
今までは、「旧版」PL/I コンパイラーから別の「旧版」PL/I コンパイラーに マイグレーションすることは、さほど難しいことではありませんでした。 しかし、「新しい」Enterprise PL/I コンパイラーの登場により、 マイグレーション・プロセスは以前よりはるかに複雑になりました。 「新しい」Enterprise PL/I コンパイラーにマイグレーションする際は、スムーズに移行するために プロジェクトの十分な調査、計画、および実行を行う必要があります。