Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド

付録C. コンパイラー・オプションの比較

この付録では、OS PL/I PL/I for MVS & VM、VisualAge PL/I、および Enterprise PL/I のコンパイラ ーで使用できるコンパイラー・オプションについて簡単に説明します。

重要

Enterprise PL/I のオプションについて詳しくは、 「Enterprise PL/I for z/OS プログラミング・ガイド」 を参照してください。

表 15. コンパイラー・オプションの比較
オプション
使用できる環境 オプションの概説
OS PL/I PL/I for MVS & VM VisualAge PL/I Enterprise PL/I
AGGREGATE
NOAGGREGATE
X X X X 配列と大構造の長さを示す集約長さテーブルを作成します。
ARCH
X X 実行可能プログラムの命令が、どのアーキテクチャーを対象にして生 成されるのかを指定します。
ATTRIBUTES
NOATTRIBUTES
X X X X コンパイラー・リストに、ソース・プログラム ID とこれらの属性のテーブ ルが表示されるように指定します。
BACKREG
X 逆チェーン・レジスターを制御します。
BIFPREC
X さまざまな組み込み関数の返す FIXED BIN 結果値の精度を制御します。
BLANK
X ブランク文字の代替記号を最大 10 個指定します。
BLKOFF
NOBLKOFF
X 疑似アセンブラーのリストに示されるオフセットが、 現行モジュールの先頭からのオフセットであるか、現行プロシージャーの先頭からのオフセットであるかを制御します。
CEESTART X コンパイラーが、生成された他のオブジェクト・コードの前後のどちらに CEESTART 制御セクションを配置すべきかを指定します。
CHECK
X X ALLOCATE および FREE ステートメントの動作を変更します。
CMPAT
X X X X PL/I の各リリース間のオブジェクト互換性を制御します。
CODEPAGE
X CHARACTER と WIDECHAR との間の変換に使用され、また PLISAX 組み込み サブルーチンによって使用されるコード・ページを指定します。
COMMON X EXTERNAL STATIC 変数 に対する CM リンケージ・レコードを生成するようコンパイラーに指示します。
COMPACT
X コンパイラーによって生成されるコードのサイズと速度に影響を与えます。
COMPILE
NOCOMPILE
X X X X コンパイラーが、指定された重大度のメッセージを生成した場合に、コン パイラーを停止させるか処理を続行するかを制御します。
COPYRIGHT
NOCOPYRIGHT
X ストリングが生成された場合、このストリングをオブジェクト・モジュ ール内に格納します。
CSECT
NOCSECT
X X 指定した CSECT の生成を制御します。
CSECTCUT
X コンパイラーが CSECT オプションを処理するとき、 長い名前をどのように処理するかを制御します。
CONTROL
X X ご使用のシステムで削除されたコンパイル時オプションを、こ のコンパイルで使用できるように指定します。
CURRENCY
X X ドル記号の代替文字を指定できるようにします。
DBCS
NODBCS
X GRAPHIC オプションが指定されていない場合でも、リスト (生成され た場合) が、予想される DBCS の存在を認識するようにします。
DD
X X コンパイラー・リスト、1 次ソース・ファイル、デフォルトのインク ルード・データ・セット、および MDECK データ・セットの代替 DD 名を指定でき るようにします。
DDSQL
X EXEC SQL INCLUDE ステートメントの解決時に SQL プリプロセッサーが使用するデータ・セットの代替 DD 名を指定できます。
DECIMAL X 特定の FIXED DECIMAL 演算および代入をコンパイラーが処理する方法を指定します。
DECK
NODECK
X X コンパイラーが、80 文字のレコードの形式でオブジェクト・モジュ ールを生成し、SYSPUNCH データ・セットに格納するように指定します。
DEFAULT
X X 属性のデフォルト値を指定します。
DISPLAY
X X DISPLAY ステートメントの出力の送信先を指定します。
DLLINIT
NODLLINIT
X X MAIN でないすべての外部プロシージャーに OPTIONS(FETCHABLE) を適用します。
ESD
NOESD
X X 外部シンボル辞書 (ESD) がコンパイラー・リストにリストされるよ うに指定します。
EXIT
NOEXIT
X X コンパイラー・ユーザー出口を呼び出し可能にします。
EXTRN
X X EXTRN が外部入り口定数に対していつ発行されるのかを制御します。
FLAG
X X X X コンパイラー・リストにメッセージをリストする必要のあるエラー の最低重大度を指定します。
FLOAT
X X 追加の浮動小数点レジスターの使用を制御します。
FLOATINMATH
X 数学組み込み関数を呼び出すときにコンパイラーが使用する精度を指定します。
GOFF
NOGOFF
X 一般オブジェクト・ファイル・フォーマット (GOFF) でオブジェクト・ファイルを生成するようにコンパイラーに指示します。
GONUMBER
NOGONUMBER
X X X X コンパイラーが、ランタイム・メッセージにソース・プログラムの行番号が表示されるように するための追加情報を生成するように指定します。
GOSTMT
NOGOSTMT
X X コンパイラーが、ランタイム・メッセージにソース・プログラムのステート メント番号が表示されるようにするための追加情報を生成するように指定し ます。
GRAPHIC
NOGRAPHIC
X X X X ソース・プログラムに 2 バイト文字を含められるように指 定します。
HGPR
NOHGPR
X z/Architecture ハードウェアをターゲットにした 32 ビット・プログラムで 64 ビット汎用レジスター (GPR) をコンパイラーが活用できることを指定します。
IMPRECISE
NOIMPRECISE
X X プログラムを IBM System/390 モデル 165 または 195 の環境で実行 している場合に不正確な割り込みの場所を突き止めるための追加テキスト を、コンパイラーがオブジェクト・モジュールに組み込むように指定します。
INCAFTER
X X ソース・プログラム内の特定のステートメントの後にインクルードす るファイルを指定します。
INCDIR
X X インクルード・ファイルの場所の検索パスにディレクトリーを組み込 みます。
INCLUDE
X X X インクルード・ファイルを検索する際に使用するファイル名拡張子を 指定します。
INCPDS X z/OS UNIX のもとでプログラムをコンパイルしている場合に、コンパイラーがファイルを組み込む元の PDS を指定します。
INITAUTO X INITIAL 属性なしで宣言された AUTOMATIC 変数に対して、INITIAL 属性 を追加するようにコンパイラーに指示します。
INITBASED X INITIAL 属性なしで宣言された BASED 変数に対して、INITIAL 属性 を追加するようにコンパイラーに指示します。
INITCTL X INITIAL 属性なしで宣言された CONTROLLED 変数に対して、INITIAL 属性 を追加するようにコンパイラーに指示します。
INITSTATIC X INITIAL 属性なしで宣言された STATIC 変数に対して、INITIAL 属性 を追加するようにコンパイラーに指示します。
INSOURCE
NOINSOURCE
X X X X PL/I マクロ・プリプロセッサーがソース・プログラムのリストを変 換する前に、コンパイラーがこのリストを組み込むように指定します。
INTERRUPT
NOINTERRUPT
X X X X コンパイル済みプログラムがアテンション要求 (割り込み) に応答す るように指定します。
LANGLVL
X X X X コンパイラーでサポートする PL/I 言語定義のレベルを指定します。
LIMITS
X X ソース・プログラム内の EXTERNAL 名、FIXED DECIMAL、SIGNED FIXED BINARY、および NAME の実装制限を指定します。
LINECOUNT
X X X X コンパイラー・リストでの 1 ページ当たりの行数 (ブランク行と見 出し行を含む) を指定します。
LINEDIR
NOLINEDIR
X コンパイラーが &LINE ディレクティブを受け入れるように指定します。
LIST
NOLIST
X X X X 疑似アセンブラー・リストを表示します。
LISTVIEW
X コンパイラーがソース・リストでソースを表示するかどうか、または 1 つ以上のプリプロセッサーで処理された後にソースを表示するかどうかを指定します。
LMESSAGE
SMESSAGE
X X メッセージを長形式 (LMESSAGE を指定) または簡易形式 (SMESSAGE を指定) で生成します。
MACRO
NOMACRO
X X X X マクロ・プリプロセッサーを呼び出します。
MAP
NOMAP
X X X X コンパイラーが、ダンプ内の静的変数と自動変数の場所を突き止めるための追加情報を生成するように指定します。
MARGINI
NOMARGINI
X X X X INSOURCE および SOURCE オプションを指定した場合に生成されるリ ストの指定した文字を、左余白の前の列および右余白の後の列に表示します。
MARGINS
X X X X 各コンパイラー入力レコードのどの部分に PL/I ステートメントが含 まれるか、およびリストをフォーマット設定する ANS 制御文字の位置を指定します。
MAXMEM
X X OPTIMIZE を指定してコンパイルしている場合にこのオプションを指 定すると、メモリーを多用する特定の最適化のローカル・テーブル用に使 用されるメモリーの量が、指定した KB 数に制限されます。
MAXMSG
X コンパイルによって生成される、特定の重大度 (またはそれ以上) のメ ッセージの最大数を指定します。
MAXNEST
X 様々な種類のステートメントの最大ネストを指定し、これを超えると、コンパイラーはご使用のプログラムに対し、複雑すぎるということを示すフラグを立てます。
MAXSTMT
X MAXSTMT オプションを指定すると、指定した数を超えるステートメント があるブロックの最適化がオフになります。
MAXTEMP
X ストレージのコンパイラー生成 一時領域を過度に消費するステートメントに、コンパイラーがいつフラグを 立てるかを制御します。
MDECK
NOMDECK
X X X X プリプロセッサーが出力のコピーを作成するように指定します。
NAMES
X X ID で使用できる特別言語文字 を指定し ます。
NAME
NONAME
X X X X コンパイラーによって作成された TEXT ファイルに NAME レコー ドが含まれるように指定します。
NATLANG
X コンパイラー・メッセージやヘッダーに使用される「言語」を指定しま す。
NEST
NONEST
X X X X SOURCE オプションを指定した場合に生成されるリストに、各ステー トメントのブロック・レベルと DO グループ・レベルが示されるように指定します。
NOT
X X X 論理 NOT 演算子として使用できる代替記号を最大 7 個指定します。
NUMBER
NONUMBER
X X X X ソース・プログラム内のステートメントが、これらのス テートメントの派生元ファイルのファイル番号と行番号によって識別さ れるように指定します。
OBJECT
NOOBJECT
X X X X コンパイラーがオブジェクト・モジュールを生成するように指定しま す。
OFFSET
NOOFFSET
X X X コンパイラーが、プロシージャーの 1 次エントリー・ポイントを基 準にしたオフセット・アドレスが含まれた、各プロシージャーと各 BEGIN ブロックの 行番号のテーブルを出力するように指定します。
OPTIMIZE
NOOPTIMIZE
X X X X 必要な最適化のタイプを指定します。
OPTIONS
NOOPTIONS
X X X X コンパイラー・リストに、このコンパイル中に使用されるコンパイル時オプシ ョンのリストが含まれるように指定します。
OR
X X X 論理 OR 演算子として使用できる代替記号を最大 7 個指定します。
PP
NOPP
X X コンパイルの前に呼び出すプリプロセッサー (およびその順番) を指定します。
PPCICS
NOPPCICS
X CICS プリプロセッサーが呼び出された場合に、そのプリプロセッサーに渡すオプションを指定します。
PPINCLUDE
NOPPINCLUDE
X INCLUDE プリプロセッサーが呼び出された場合に、そのプリプロセッサーに渡すオプションを指定します。
PPMACRO
NOPPMACRO
X マクロ・プリプロセッサーが呼び出された場合に、そのプリプロセッサーに渡すオプションを指定します。
PPSQL
NOPPSQL
X SQL プリプロセッサーが呼び出された場合に、そのプリプロセッサーに渡すオプションを指定します。
PPTRACE
NOPPTRACE
X X プリプロセッサー用のデック・ファイルが作成された場合に、 このファイル内のすべての非ブランク行の前には、%LINE ディレクティブが 含まれた行が挿入されるように指定します。
PRECTYPE X オペランドが FIXED で、 少なくとも 1 つのオペランドが FIXED BIN である場合に、コンパイラーが MULTIPLY、DIVIDE、ADD、および SUBTRACT 組み込み関数の属性を取得する方法を決定します。
PREFIX
X X ソース・プログラムを変更することなく、コンパイルするコンパイ ル単位内の指定した PL/I 条件を有効または無効にします。
PROCEED
NOPROCEED
X X 前のプリプロセッサーによって発行されたメッセージの重大度に応じ て、プリプロセッサーによる処理が完了した後にコンパイラーを停止します。
PROCESS X *PROCESS ステートメントが許可されるかどうか、 および許可される場合に、それらのステートメントが MDECK ファイルに書き込まれるかどうかを決定します。
QUOTE
X 引用符文字として使用できる代替記号を 最大 7 つ指定します。
REDUCE
NOREDUCE
X コンパイラーが、構造体へのヌル・ストリングの代入を単純なコピー 操作に変換できるように指定します (これにより、埋め込みバイトが上書き される可能性がある場合でも)。
RENT
NORENT
X X コンパイラーが、元々は再入可能でないコードを抽出して再入可 能なコードに変換するように指定します。コンパイラー・リスト。
RESEXP
NORESEXP
X コンパイラーがコンパイル時にすべての 制限された式を評価することを許可するかを制御します。
RESPECT
X X コンパイラーが、DATE 属性の指定に従うとともに、DATE 属性を DATE 組み 込み関数の結果に適用するように指定します。
RULES
X X 特定の言語機能を使用可能にするとともに、代替セマンティク スを使用できる場合にユーザーがセマンティクスを選択できるようにします。
SEMANTIC
NOSEMANTIC
X X コンパイラーのセマンティック検査段階が実行されるかどうかは、この 処理段階より前に発行されたメッセージの重大度に応じて決定されるように 指定します。
SEQUENCE
NOSEQUENCE
X X コンパイラーがシーケンス番号を取得する先の入力レコードのセクシ ョンを指定します。
SERVICE
NOSERVICE
X ストリングが生成された場合、このストリングをオブジェクト・モジュ ール内に格納します。
SIZE
X X コンパイラーが使用する主記憶域の量を制限します。
SOURCE
NOSOURCE
X X X X コンパイラー・リストに、ソース・プログラムのリストが含まれるように指定します。
SPILL
X コンパイルで使用される予備域のサイズを指定します。
STATIC
X INTERNAL STATIC 変数を、参照されていない場合でもオブジェクト・モジュール内に 保持するかを制御します。
STDSYS
NOSTDSYS
X コンパイラーが、SYSPRINT ファイルを C 言語の stdout ファイルと 同等のものとして扱うように指定します。
STMT
NOSTMT
X X X ソース・プログラム内のステートメントが数えられて、この「ステー トメント番号」により、コンパイラー・リスト内のステートメントが識別さ れるように指定します。
STORAGE
NOSTORAGE
X X X X コンパイラーが、プログラム内の各ブロックで使用されるスタック・ ストレージの概算量を示すレポートをコンパイラー・リスト内に出力するかど うかを指定します。
STRINGOFGRAPHIC X GRAPHIC 集合体に適用された場合の STRING 組み込み関数の結果 が、CHARACTER 属性を持つか GRAPHIC 属性を持つかを決定します。
SYNTAX
NOSYNTAX
X X X X コンパイラーが、プリプロセスに続いて構文検査を実行するよう に指定します。
SYSPARM
X X マクロ機能の組み込み関数 SYSPARM によって戻されるストリングの 値を指定できるようにします。
SYSTEM
X X X X MAIN PL/I プロシージャーにパラメーターを渡す場合の形式を指定し、通 常は、プログラムが実行されるホスト・システムを示します。
TERMINAL
NOTERMINAL
X X X X コンパイル中に生成された診断メッセージと情報メッセージを端末上 に表示するかどうかを指定します。
TEST
NOTEST
X X X X コンパイラーがオブジェクト・コードの一部として生成するテスト機 能のレベルを指定します。
TUNE
X X 実行可能プログラムが、どのアーキテクチャーを対象にして最適化さ れるのかを指定します。
USAGE
X ROUND および UNSPEC 組み込み関数用に、IBM または ANS セマンテ ィクスを選択できるようにします。
WIDECHAR
X X WIDECHAR データが格納される形式を指定します。
WINDOW
X X さまざまな日付関連の組み込み関数で使用されるウィンドウ引数の値 を設定します。
WRITABLE
NOWRITABLE
X コンパイラーが、静的ストレージを書き込み可能として扱えるように 指定します。
XINFO
X X コンパイラーが、現在のコンパイル単位に関する追加情報が含まれた 追加ファイルを生成するように指定します。
XML
X XMLCHAR 組み込み関数によって生成される XML での名前の大/小文字を選択できます。
XREF
NOXREF
X X X X プログラムで使用されている名前の相互参照テーブルを提供します。

Terms of use | Feedback

This information center is powered by Eclipse technology. (http://www.eclipse.org)