Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


コンパイラー・オプションの比較

この付録では、Enterprise COBOL のコンパイラー・オプションを記述します。 また、Enterprise COBOL のコンパイラー・オプションと VS COBOL II、OS/VS COBOL、および IBM COBOL のコンパイラー・オプションとの比較を示します。Enterprise COBOL のオプションの詳細については、「Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。

表 1. コンパイラー・オプションの比較
オプション 適用対象 使用上の注意
OS/VS VS II IBM COBOL Enterprise COBOL
ADATA     X X コンパイル時に関連データ・ファイルを生成します。NOADATA がデフォルトです。COBOL/370 では、Enterprise COBOLの ADATA オプションの代わりに EVENTS オプションが使用さ れます。
ANALYZE     X**   コンパイラーに、固有 COBOL ステートメントに加えて、組み込み SQL および CICS ステートメントの構文を検 査するように指示します。
ADV X X X X レコードの先頭に印刷制御バイトを追加します。ADV がデフォルトです。
ALOWCBL   X X X ソース・プログラム内で PROCESS または CBL ステートメントを使用できるようにします。このオプションは、インストール時にのみ指定することができます。ALOWCBL がデフォルトです。
APOST X X X X リテラルの区切り文字としてアポストロフィ (') を指定します。QUOTE がデフォルトです。

Enterprise COBOL では、APOST と QUOTES のどちらが有効であるかには関係なく、リテラルを 引用符とアポストロフィのどちらで区切っても構いません。APOST を使用すると、形象定数 QUOTE/QUOTES は 1 つ以上の アポストロフィ (') 文字を表します。

ARITH     X* X 10 進データに指定できる桁の最大数を設定し、中間結果の精度に影響を与えます。ARITH(COMPAT) がデフォルトです。

ARITH(COMPAT) の場合、PICTURE 文節、固定小数点数値リテラル、NUMVAL およ び NUMVAL-C への引数に 18 桁を、FACTORIAL への引数に 28 桁を指定するこ とができます。

ARITH(EXTEND) の場合、PICTURE 文節、固定小数点数値リテラル、NUMVAL およ び NUMVAL-C への引数に 31 桁を、FACTORIAL への引数に 29 桁を指定するこ とができます。

AWO   X X X VB フォーマットの物理順次ファイルについて APPLY WRITE-ONLY 処理を活動化します。NOAWO がデフォルトです。
BUF X       コンパイラー作業データ・セット用のバッファー・ストレージを割り振ります。Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の BUF オプションの代わりに BUFSIZE オプションが使 用されます。
BUFSIZE   X X X コンパイラー作業データ・セット用のバッファー・ストレージを割り振ります。次の 3 つのサブオプションが使用可能です。BUFSIZE(nnnnn)、BUFSIZE(nnnK)、およ び BUFSIZE(4096)。BUFSIZE(4096) がデフォルトです。OS/VS COBOL の BUF オプションに代わって、BUFSIZE が使用されるようになりました。
CICS     X** X 組み込みの CICS (顧客情報管理システム) 変換プログラム機能を使用可能にし、CICS オプションを指定します。NOCICS がデフォルトです。
CLIST X       圧縮された PROCEDURE DIVISION リストと、テーブルおよびプログラム統計を生成します 。NOCLIST がデフォルトです。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の CLIST オプションの代わり に OFFSET オプションが使用されます。

CMPR2   X X   VS COBOL II リリース 2 またはその他のVS COBOL II CMPR2 の動作と互換性の ある IBM COBOL ソース・コードの生成を指定しました。

デフォルト動作の NOCMPR2 は変更できません。NOCMPR2 は、すべての IBM COBOL 言語機能 (オブジェクト指向 COBOL のための言語拡張、および C プログラムとの向上したインターオペラビリティーのための言語拡張を含む) の 完全な使用を指定します。

CODEPAGE       X 実行時に、COBOL ソース・プログラムの英数字、国別、および DBCS (2 バイト文字セット) リテラルと同様に英数字および DBCS データ項目の内容をエンコードするために使用するコード・ページを指定します。CODEPAGE(1140) がデフォルトです。
COMPILE   X X X 無条件の完全コンパイルを要求します。その他のオプションは NOCOMPILE およ び NOCOMPILE(W|E|S) です。デフォルトは NOCOMPILE(S) です。

NOCOMPILE は、無条件の構文検査を指定します。NOCOMPILE(W|E|S) は、エラーの重大度に基づく条件付き構文検査を指定します。

COMPILE は、OS/VS COBOL の NOSYNTAX および NOCSYNTAX オプションと同等です。NOCOMPILE は、OS/VS COBOL の SYNTAX オプションと同等です。NOCOMPILE(W|E|S) は、OS/VS COBOL の CSYNTAX および SUPMAP オプションと同等です。

COUNT X       プログラム実行の終わりに動詞実行サマリーを作成します。各動詞がプロシージャー名とステートメント番号によって特定され、その使用回数が示されます

同様の機能が Debug Tool によって提供されます。

CURRENCY     X** X デフォルト通貨記号を定義します。プログラムで CURRENCY オプションと CURRENCY SIGN 文節の両方が使用されると、CURRENCY SIGN 文節に指定された記号が、PICTURE 文 節内で通貨記号であると見なされます。

NOCURRENCY がデフォルトであり、CURRENCY オプションによって代替通貨記号が提供さ れないことを示します。

DATA(24) DATA(31)   X X X 再入可能プログラムのデータ域が 16MB 境界の上と下のどちらに存在するかを指定します 。DATA(24) の場合は、再入可能プログラムは 16MB 境界より下に置かなければなり ません。DATA(31) の場合は、再入可能プログラムを 16MB 境界より上に置くことができ ます。DATA(31) がデフォルトです。
DATEPROC     X X COBOL コンパイラーの 2000 年言語拡張 (MLE) を使用可能にします。 オプションは、DATEPROC(FLAG)、DATEPROC(NOFLAG)、 DATEPROC(TRIG)、DATEPROC(NOTRIG)、および NODATEPROC です。NODATEPROC がデフォルトです。
DBCS   X X X コンパイラーに、DBCS シフトインおよびシフトアウト・コードを認識するように指 示します。

DBCS がデフォルトです。

DBCSXREF=code   X X X DBCS 文字への相互参照のために順序付けプログラムが使用されることを指定します。ここで、code は、DBCS 順序付けサポート・プログラムについての情報を与え るパラメーターを設定します。DBCSXREF は、インストール時にのみ指定することができます。

DBCSXREF=NO がデフォルトです。

DECK X X X X オブジェクト・コードを 80 文字のカード・イメージとして生成し、それを SYSPUNCH フ ァイルに入れます。NODECK がデフォルトです。
DIAGTRUNC     X* X 受信側が数値である MOVE ステートメントの場合に、受け取りデータの整数位置の数が 送り出しデータ項目またはリテラルよりも少ないときは重大度 4 (警告) の診断を出すようにコンパイラーに指示します。 NODIAGTRUNC がデフォルトです。
DLL     X** X コンパイラーは、DLL (ダイナミック・リンク・ライブラリー) サポートに使用可能であるオブジェクト・モジュールを生成することができます。NODLL がデフォルトです。
DMAP X       データ部および暗黙に宣言された項目のリストを生成します。NODMAP がデフォルトです。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の DMAP オプションの代わり に MAP オプションが使用されます。

DUMP X X X X コンパイルの終了時にシステム・ダンプが生成されることを指定します。NODUMP がデフォルトです。
DYNAM X X X X CALL リテラル・ステートメントの動作を変更して、実行時にサブプログラムを動的にロードします。NODYNAM がデフォルトです。NODYNAM の場合、CALL リテラル・ステートメントにより、サブプログラムはロード・モジュール内で静的に リンク・エディットされます。
EXIT(IN-id) EXIT(LIB-id) EXIT(PRT-id) EXIT(ADT-id)   X X X これにより、コンパイラーはユーザー提供モジュールを受け入れることができます(それぞれの string は出口モジュールへのオプションのユーザー提供 入力ストリングであり、それぞれの mod はユーザー提供出口モジュールの 名前です)。

ADT-id サブオプションは、COBOL (MVS および VM 版) および COBOL (OS/390 および VM 版) でのみ使用可能です。

NOEXIT がデフォルトです。

EXPORTALL     X** X オブジェクト・デックをリンク・エディットして DLL を作成するときに特 定の記号を自動的にエクスポートするようにコンパイラーに指示します。NOEXPORTALL がデフォルトです。
FASTSRT   X X X IBM DFSORT ライセンス・プログラムによる高速ソートを指定します。NOFASTSRT がデフォルトであり、Enterprise COBOL が SORT または MERGE 入出力 (I/O) を行うことを指定します。
FLAG X X X X 指示されたレベルで構文メッセージが生成されることを示します。OS/VS COBOL の場合、FLAG オプションは FLAGW および FLAGE です。Enterprise COBOL の場合、FLAG オプションは以下のとおりです。
  • FLAG(I) FLAG(W) FLAG(E) FLAG(S) FLAG(U) FLAG(I|W|E|S|U,I|W|E|S|U)

VS COBOL II および IBM COBOL の場合、FLAG(I) がデフォルトです。Enterprise COBOL の場合、FLAG(I,I) がデフォルトです。

FLAGMIG   X X   VS COBOL II リリース 2 または CMPR2 を用いるその他のプログラムの動作から変更された 可能性があるセマンティックに対する、NOCMPR2 のフラグ設定を指定します。
FLAGSTD   X X X COBOL 85 標準のフラグ設定を指定します。COBOL (OS/390 および VM 版) および COBOL (MVS および VM 版) の場合、FLAGSTD はオブジェクト指向 COBOL 用の言語構文、向上した C インターオペラビリティー用の言語構文、および PGMNAME(LONGMIXED) コンパイラー・オプションの使用にもフラグを立てます。

NOFLAGSTD がデフォルトです。

FDUMP   X     アプリケーションが異常終了するときに、デバッグ情報を含んでいるダンプを生成します。NOFDUMP がデフォルトです。

Enterprise COBOL では、VS COBOL II の FDUMP オプションの代わりに TEST(NOHOOK) オプションが 使用されます。

IDLGEN     X   IDLGEN は、COBOL ソース・ファイルの通常コンパイルに加えて、定義されたクラスにつ いての IDL 定義を生成します。NOIDLGEN がデフォルトです。
INTDATE(ANSI) INTDATE(LILIAN)     X X 整数形式の日付が日付組み込み関数で使用されるときの開始日付を決定しま す。ANSI では、COBOL 85 標準の開始日付 (Day 1 = January 1, 1601) が使用されます。LILIAN では、言語環境プログラムのリリアン開始日付 (Day 1 = October 15, 1582) が使用されます。

INTDATE(ANSI) がデフォルトです。

LANGUAGE   X X X LANGUAGE(AAa...a) は、コンパイラー・メッセージが出されるときの言語を指定します 。ここで、AAa...a は、以下のとおりです。
UE または UENGLISH
英語 (大文字)
EN または ENGLISH
英語 (大 / 小文字混合)
JA、JP、または JAPANESE
日本語 (漢字文字セットを使用)

LANGUAGE=(EN) がデフォルトです。

LIB X X X X プログラムが COPY ライブラリーを使用することを指定します。NOLIB がデフォルトです。
LINECNT=nn X       出力リストのページ当たり行数を指定します。VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の LINECNT オプションの代わ りに LINECOUNT オプションが使用されます。
LINECOUNT   X X X 出力リストのページ当たり行数を指定します。LINECOUNT の 2 つの形式は、LINECOUNT(60) および LINECOUNT(nn) です。LINECOUNT(60) がデフォルトです。

OS/VS COBOL の LINECNT オプションに代わって、LINECOUNT が使用されるようになりました 。

LIST   X X X ソース・コードのアセンブラー言語展開のリストを生成します。NOLIST がデフォルトです。

OS/VS COBOL の PMAP オプションに代わって、LIST が使用されるようになりました。

LOAD X       オブジェクト・コードをリンケージ・エディターへの入力用にディスクまたはテープに保 管します。NOLOAD がデフォルトです。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の LOAD オプションの代わり に OBJECT オプションが使用されます。

MAP   X X X データ部および暗黙に宣言された項目のリストを生成します。NOMAP がデフォルトです。

OS/VS COBOL の DMAP オプションに代わって、MAP が使用されるようになりました。

MDECK       X ライブラリー処理 (COPY、BASIS、REPLACE、および EXEC SQL INCLUDE ステートメントの拡張) からの出力がファイルへ書き出されるようにしま す。NOMDECK がデフォルトです。
NAME X X X X 作成されたそれぞれのオブジェクト・モジュールにリンケージ・エディターの NAME ステ ートメントが付加されることを指示します。VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL の場合、NAME にはサブオプション (ALIAS|NOALIAS) があります。ALIAS を指定すると、各 ENTRY ステートメントごとに ALIAS ステートメントも生 成されます。

NONAME がデフォルトです。

NSYMBOL       X リテラルおよびピクチャー文節で使用される「N」記号の解釈を制御し、国別処理または DBCS 処理のどちらを前提とするかを指示します。

NSYMBOL(NATIONAL) がデフォルトです。

NUM X       エラー・メッセージおよびリスト内に行番号を印刷します。NONUM がデフォルトです。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の NUM オプションの代わり に NUMBER オプションが使用されます。

NUMBER   X X X エラー・メッセージおよびリスト内に行番号を印刷します。NONUMBER がデフォルトです 。

OS/VS COBOL の NUM オプションに代わって、NUMBER オプションが使用されるようになりま した。

NUMCLS   X X X NUMPROC オプションと共に、NUMERIC クラス・テスト内の数値項目についての有効な符 号構成を決定します。NUMCLS には 2 つのサブオプション (PRIM/ALT) があります。NUMCLS(PRIM) がデフォルトです。
NUMCLS は、インストール時にのみ指定することができます。詳細については、以下の資料を参照してください。
  • Enterprise COBOL カスタマイズ・ガイド
NUMPROC   X X X パック / ゾーン 10 進数の符号を以下のように処理します。
NUMPROC(PFD)
10 進数フィールドは、S/390 の標準の符号を持つものと見なされます。
NUMPROC(NOPFD)
コンパイラーは、非優先的であるが有効な符号 の、必要なすべての符号変換を行います
NUMPROC(MIG)
Enterprise COBOL が OS/VS COBOL と非常に類似した方法で符号変換を処理 します。

NUMPROC(NOPFD) がデフォルトです。

OBJECT   X X X オブジェクト・コードをリンケージ・エディターへの入力用にディスクまたはテープに保 管します。NOOBJECT がデフォルトです。

OS/VS COBOL の LOAD オプションに代わって、OBJECT が使用されるようになりました。

OFFSET   X X X 圧縮された PROCEDURE DIVISION リストと、テーブルおよびプログラム統計を生成します 。NOOFFSET がデフォルトです。

OS/VS COBOL の CLIST オプションに代わって、OFFSET が使用されるようになりました。

OPTFILE       X** コンパイラー・オプションが SYSOPTF DD ステートメントによって指定される別個のデータ・セットまたはファイルから読み込まれるように指定します。デフォルトでは、OPTFILE は有効になっていません。
OPTIMIZE X X X X オブジェクト・プログラムを最適化します。IBM COBOL および Enterprise COBOL の場合、OPTIMIZE にはサブオプション (STD/FULL) があります。OPTIMIZE(FULL) は、OS/VS COBOLVS COBOL II の両方の OPTIMIZE オプションと比較して向上 したランタイム・パフォーマンスを提供します。その理由は、コンパイラーが未使用データ 項目を廃棄し、これらのデータ項目について VALUE 文節のコードを生成しないためです。

NOOPTIMIZE がデフォルトです。

OUTDD(SYSOUT) OUTDD(ddname)   X X X DISPLAY 出力を SYSOUT または指定されたデータ・セットに送ります。OUTDD(SYSOUT) がデフォルトです。

OS/VS COBOL の SYSx オプションに代わって、OUTDD が使用されるようになりました。

PGMNAME     X X 長さおよび大/小文字に関してプログラム名の処理を制御します。
PGMNAME(LONGMIXED)
プログラム名は、全部の長さで (切り捨てなしで) 使用され、コンパイラーによる変換および大文字 への変換は行われません。
PGMNAME(LONGUPPER)
プログラム名は、全部の長さで (切り捨てなしで) 使用されます。
PGMNAME(COMPAT)
プログラム名は、リリース 1 と同様に処理されます。

PGMNAME(COMPAT) がデフォルトです。

PMAP X       ソース・コードのアセンブラー言語展開のリストを生成します。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の PMAP オプションの代わり に LIST コンパイラー・オプションが使用されます。

QUOTE X X X X リテラルの区切り文字として引用符 (") を指定します。QUOTE がデフォルトです。

Enterprise COBOL では、APOST と QUOTES のどちらが有効であるかには関係なく、リテラルを 引用符とアポストロフィのどちらで区切っても構いません。QUOTE を使用すると、形象定数 QUOTE/QUOTES は 1 つ以上のアポストロフィ (') 文 字を表します。

RES X X     ほとんどのライブラリー・ルーチンを、COBOL プログラムとリンク・エディットせずに、動的にロードされるようにします。RES はデフォルトの動作で、変更はできません。
RENT   X X X オブジェクト・プログラムの再入可能コードを指定します。RENT がデフォルトです。
RMODE(AUTO) RMODE(24) RMODE(ANY)     X X NORENT プログラムが RMODE(ANY) を持つことを可能にします。RMODE(AUTO) がデフォルトです。
SEQ X       ソース・ステートメントの行番号の昇順を検査します。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の SEQ オプションの代わり に SEQUENCE オプションが使用されます。

SEQUENCE   X X X ソース・ステートメントの行番号の昇順を検査します。SEQUENCE がデフォルトです。

OS/VS COBOL の SEQ オプションに代わって、SEQUENCE が使用されるようになりました。

SIZE(MAX) SIZE(nnnnn) SIZE(nnnK)   X X X コンパイルに使用される仮想記憶域を指定します。SIZE(MAX) が デフォルトです。
SOURCE X X X X ソース・プログラムおよび組み込まれたメッセージのリストを生成します。SOURCE がデフォルトです。
SPACE X X X X リストを 1 行、2 行、または 3 行送りで生成します。OS/VS COBOL での SPACE オプションの構文は、SPACE1、SPACE2、SPACE3 です。VS COBOL II および Enterprise COBOL での SPACE オプションの構文 は、SPACE(1)、SPACE(2)、SPACE(3) です。

SPACE(1) がデフォルトです。

SQL     X* X DB2 coprocessor 能力を使用可能にし、DB2 サブオプションを指定します。NOSQL がデフォルトです。
SQLSSCID       X CODEPAGE コンパイラー・オプションが COBOL プログラム内の SQL ステートメントの処理に影響するかどうかを決定します。効力をもつのは、統合された DB2 コプロセッサー (SQL コンパイラー・オプション) を使用する場合のみです。NOSQLCCSID がデフォルトです。
SSRANGE   X X X 実行時に、添え字、指標、および参照変更の参照についての妥当性を検査します。

NOSSRANGE がデフォルトです。

SYSx X       DISPLAY 出力を SYSOUT または指定されたデータ・セットに送ります。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の SYSx オプションの代わり に OUTDD オプションが使用されます。

STATE X       アプリケーションが異常終了するときに、デバッグ情報を含んでいるダンプを生成します。

IBM COBOL および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の STATE オプションの代わりに TEST(NONE,SYM) オプションが使用されます。

SUPMAP
SYNTAX
CSYNTAX

X       コンパイルの範囲を指定します。SYNTAX は、無条件の構文検査を指定します。CSYNTAX および CSUPMAP は、条件付きの構文検査を指定します。NOSYNTAX および NOCSYNTAX は、無条件の完全コンパイルを指定します。

VS COBOL IIIBM COBOL、 および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の SYNTAX、 CSYNTAX、 および CSUPMAP オプションの代わりに COMPILE オプションが使用されます。

SYMDMP X       シンボリック・ダンプを生成します。

異常終了ダンプと動的ダンプは、言語環境プログラム・サービスを介して入手することができます。シンボリック・ダンプは、TEST コンパイラー・オプションによって入手できます。

SXREF X       プログラム内で使用されているデータ名およびプロシージャー名のソート済み 相互参照リストを生成します。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の SXREF オプションの代わり に XREF オプションが使用されます。

TERM X       SYSTERM データ・セットに進行メッセージを送ります。

VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL では、OS/VS COBOL の TERM オプションの代わり に TERMINAL オプションが使用されます。

TERMINAL   X X X SYSTERM データ・セットに進行メッセージを送ります。NOTERMINAL がデフォルトです。

OS/VS COBOL の TERM オプションに代わって、TERMINAL が使用されるようになりました。

TEST X X X X プロダクト用の Debug Tool で使用できるオブジェクト・コードを生成します。NOTEST がデフォルトです。

Enterprise COBOL の TEST オプションのサブオプションの詳細については、「Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。

THREAD       X 複数の POSIX スレッドまたは PL/I タスクを持つ 1 つの実行単位で COBOL プログラムを 実行できるようにします。NOTHREAD がデフォルトです。
TRUNC X X X X 最終の中間結果を切り捨てます。OS/VS COBOL には、TRUNC および NOTRUNC オプションがあり ます (NOTRUNC がデフォルトです)。VS COBOL II、IBM COBOL、および Enterprise COBOL には、TRUNC(STD|OPT|BIN) オプションがあります。
TRUNC(STD)
数値フィールドを 2 進数受信フィールドの PICTURE 指定に従って切り捨てます。
TRUNC(OPT)
数値フィールドを最適な方法で切り捨てます。
TRUNC(BIN)
2 進数フィールドを、それが占有するストレージに基づいて切り捨てます。

TRUNC(STD) がデフォルトです。

詳細については、「Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。

TYPECHK     X   OO タイプの適合性に関する規則を強制し、違反についての診断を発行します。

NOTYPECHK がデフォルトです。

VBREF

VBSUM


X

X

X

X

プログラム内のすべての動詞タイプの相互参照リストを生成します。OS/VS COBOL のみが VBSUM をサポートします。

NOVBREF がデフォルトです。

WORD   X X X コンパイラーに、使用すべき予約語テーブルを指示します。インストール先固有の予約語テーブルを使用するには、WORD(table-name) を指定してく ださい。デフォルト予約語テーブルを使用するには、NOWORD を指定してください。

NOWORD がデフォルトです。

XMLPARSE       X*** Enterprise COBOL バージョン 4 以降で使用します。使用する XML パーサーとして、 z/OS XML システム・サービス・パーサー (XMLSS) または Enterprise COBOL バージョン 3 で使用されていた COBOL 高速パーサーのいずれかを選択します。 デフォルトは XMLPARSE(XMLSS) です。
XREF   X X X プログラム内で使用されているデータ名およびプロシージャー名のソート済み 相互参照リストを生成します。デフォルトは XREF です。

OS/VS COBOL の SXREF オプションに代わって、XREF が使用されるようになりました。

YEARWINDOW     X X COBOL コンパイラーによるウィンドウ化日付フィールド処理に適用される世紀ウィン ドウの最初の年を指定します。YEARWINDOW(1900) がデフォルトです。
ZWB X X X X 英数字フィールドと比較するときに、符号付き数値 DISPLAY フィールドから符号を除去 します。ZWB がデフォルトです。
注:
  • X* COBOL (OS/390 および VM 版) バージョン 2 リリース 2 でのみ使用可能
  • X** COBOL (OS/390 および VM 版) バージョン 2 リリース 1 および 2 でのみ使用可能
  • X*** Enterprise COBOL バージョン 4 以降でのみ使用可能。

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