CICS コンパイラー・オプションを指定すると、組み込みの CICS 変換プログラムが使用可能になり、CICS サブオプションを指定できるようになります。 COBOL ソース・プログラムに EXEC CICS ステートメントや EXEC DLI ステートメントが含まれていて、そのプログラムが分離型の CICS 変換プログラムで処理されていない場合は、CICS オプションを指定する必要があります。
CICS オプションの構文 .-NOCICS------------------------------. >>-+-------------------------------------+--------------------->< '-CICS--+---------------------------+-' '-("CICS-suboption-string")-'
デフォルト: NOCICS
省略形: なし
CICS オプションは、CICS プログラムをコンパイルする場合にのみ使用してください。CICS オプションを指定してコンパイルされたプログラムは、非 CICS 環境では実行することができません。
CICS オプションを指定した場合、コンパイラーは、CICS Transaction Server バージョン 2 以上にアクセスする必要があります。
NOCICS オプションを指定した場合、ソース・プログラム内で検出された CICS ステートメントはすべて診断され、破棄されます。
引用符または単一引用符のどちらかを使用して、CICS サブオプションのストリングを区切ります。
長いサブオプション・ストリングを、複数のサブオプション・ストリングに分割して、複数の CBL ステートメントに置くことができます。それぞれの CICS サブオプションは、指定された順に連結されます。以下に例を示します。
//STEP1 EXEC IGYWC, . . .
// PARM.COBOL='CICS("string1")'
//COBOL.SYSIN DD *
CBL CICS('string2')
CBL CICS("string3")
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. DRIVER1.
. . .
コンパイラーは、以下のサブオプション・ストリングを組み込みの CICS 変換プログラムに渡します。
"string1 string2 string3"
ここに示すように、連結されたストリングはシングル・スペースで区切られます。同じ CICS オプションの複数インスタンスが見つかった場合は、各オプションで最後に指定されたものが使用されます。コンパイラーは、連結 CICS サブオプション・ストリングの長さを 4K バイトに限定しています。
関連概念
組み込みの CICS 変換プログラム
関連タスク CICS オプションを使用したコンパイル
CICS サブオプションの分離
CICS Application Programming Guide (CICS 変換プログラム・オプションの指定)
関連参照 矛盾するコンパイラー・オプション