データの表示は、IBM ホスト COBOL と IBM COBOL for Windows の間で異なることがあります。
COBOL for Windows は、BINARY コンパイラー・オプションの設定に基づいて 2 進数データ型を処理します。
zSeries 形式の 2 進数データ項目を、INVOKE ステートメントの引数またはメソッドのパラメーターとして指定しないでください。これらの引数やパラメーターは、Java データ型と相互運用可能にするために、ネイティブ形式で指定する必要があります。
ゾーン 10 進数データの符号表現が ASCII と EBCDIC のどちらに基づくかは、CHAR コンパイラー・オプションの設定 (NATIVE または EBCDIC) と、USAGE 文節が NATIVE 句で指定されているかどうかによって決まります。 COBOL for Windows では、ゾーン 10 進数データの符号表現の処理は、コンパイラー・オプション NUMPROC(NOPFD) が有効な場合にホスト上で行われる処理と整合性が取れています。
符号なしパック 10 進数の符号表現は、COBOL for Windows とホスト COBOL とで異なることに注意してください。 COBOL for Windows では、符号なしパック 10 進数に対して常に符号ニブル x'C' が使用されます。ホスト COBOL では、符号なしパック 10 進数に対して符号ニブル x'F' が使用されます。 Windows と z/OS の間でパック 10 進数を含むデータ・ファイルを共用する場合は、 符号なしパック 10 進数ではなく、符号付きパック 10 進数を使用することをお勧めします。
FLOAT(S390) コンパイラー・オプションを使用すると、浮動小数点データ項目の表示がネイティブ (IEEE) 形式ではなく zSeries データ表現 (16 進数) であることを指定できます。
zSeries 形式の浮動小数点項目の表示を、INVOKE ステートメントの引数またはメソッドのパラメーターとして指定しないでください。 これらの引数やパラメーターは、Java データ型と相互運用可能にするために、ネイティブ形式で指定する必要があります。
COBOL for Windows では、国別データに UTF-16 リトル・エンディアン形式を使用します。ホスト COBOL では、国別データに UTF-16 ビッグ・エンディアン形式を使用します。
英数字データ項目に EBCDIC 照合シーケンスを指定する際には、次の言語エレメントを使用することができます。
CHAR(EBCDIC) コンパイラー・オプションを指定すると、DISPLAY データ項目が zSeries データ表現 (EBCDIC) であることを指定できます。
英字、英数字、DBCS、および国別データ項目の場合は、実行時に有効なロケールから、ネイティブ文字の暗黙変換に使用されるソース・コード・ページが決定されます。
英数字、DBCS、および国別リテラルの場合は、コンパイル時に有効なロケールから、文字の暗黙変換に使用されるソース・コード・ページが決定されます。
COBOL for Windows では、ASCII DBCS 文字ストリングの区切りにシフトイン/シフトアウト文字は使用されません。ただし例外として、次に説明するようにダミーのシフトイン/シフトアウト文字を使用することは可能です。
SOSI コンパイラー・オプションを使用すると、Windows ベースのワークステーションのシフトアウト (X'1E') およびシフトイン (X'1F') 制御文字が、ソース・プログラム内の DBCS 文字ストリング (ユーザー定義語、DBCS リテラル、英数字リテラル、国別リテラル、コメントを含む) を区切るように指定することができます。ホストのシフトアウト (X'0E') およびシフトイン (X'0F') 制御文字は一般に、COBOL for Windows ソース・コードのダウンロード時に、使用するダウンロード方法に応じてワークステーションのシフトアウトおよびシフトイン制御文字に変換されます。
英数字リテラル内に制御文字 X'00' から X'1F' を使用すると、予測不能な結果が生じる可能性があります。
関連タスク
ロケールの設定
データ表現による違いの修正