多くのプログラムでは金融情報を処理する必要があり、それらの情報を適切な通貨記号で出力表示する必要があります。 COBOL 通貨サポート (およびご使用のプリンターやディスプレイ装置に合ったコード・ページ) を使用するなら、プログラムで幾つかの通貨記号を使用できます。
以下の記号の 1 つ以上を使用できます。
金融情報を表示するための記号を指定するには、それらの記号に関連付けられる PICTURE 文字を指定した CURRENCY SIGN 文節を (CONFIGURATION SECTION の SPECIAL-NAMES 段落の中で) 使用してください。 次の例で、PICTURE 文字 $ は、通貨記号として $US を使用することを示しています。
Currency Sign is “$US” with Picture Symbol “$”.
. . .
77 Invoice-Amount Pic $$,$$9.99.
. . .
Display “Invoice amount is ” Invoice-Amount.
この例で、Invoice-Amount に 1500.00 が含まれている場合は、次のように出力されます。
Invoice amount is $US1,500.00
プログラム内で複数の CURRENCY SIGN 文節を使用することにより、複数の通貨記号を表示することができます。
16 進リテラルを使用して通貨記号の値を表すことができます。 ソース・プログラムのデータ入力方法では、対象とする文字を簡単に入力できない場合、16 進数リテラルを使用すると役立つことがあります。次の例は、16 進値 X'D5' を通貨記号として使用する方法を示しています。
Currency Sign X'D5' with Picture Symbol 'U'.
. . .
01 Deposit-Amount Pic UUUUU9.99.
キーボード上にユーロ記号に相当する文字がない場合は、それを CURRENCY SIGN 文節で 16 進値として指定する必要があります。
ユーロ記号の 16 進値は、次の表に示すように、使用されているコード・ページに応じて、X'80' または X'88' のいずれかです。
| コード・ページ | ユーロ記号 |
|---|---|
| 1250 (Latin 2) | X'80' |
| 1251 (キリル文字) | X'88' |
| 1252 (Latin 1) | X'80' |
| 1253 (ギリシャ語) | X'80' |
| 1254 (トルコ語) | X'80' |
| 1255 (ヘブライ語) | X'80' |
| 1256 (アラビア語) | X'80' |
| 1257 (バルト語) | X'80' |
| 874 (タイ語) | X'80' |