言語環境プログラム 呼び出し可能サービスにより、数多くのタイプのプログラミング作業が容易になります。 CALL ステートメントを使用して呼び出します。
言語環境プログラムは、以下のタスクに役立てることができます。
言語環境プログラムの条件処理機能により、COBOL アプリケーションは予期しないエラーに反応できるようになります。 言語構造体またはランタイム・オプションを使用して、それぞれの条件を処理するレベルを選択できます。例えば、COBOL プログラム内の特定のエラーを処理し、それを言語環境プログラムに処理させるか、またはオペレーティング・システムに処理させることができます。
言語環境プログラムの条件処理のサポートでは、COBOL はプロシージャー・ポインター・データ項目を提供します。
これらのサービスにより、ストレージの取得、解放、および再割り振りを行うことができます。 また、自分自身のストレージ・プールも作成できます。
日時サービスを使用すると、幾つかの形式で現在の地方時および日付を取得でき、日時の変換を実行できます。 2 つの呼び出し可能サービス CEEQCEN および CEESCEN により、2 桁年 (1991 を表す 91 または 2007 を表す 07 など) を処理する予測可能な方法が提供されます。
数学呼び出し可能サービスで容易に実行される計算としては、 対数関数、指数関数、三角関数、平方根関数、および整数関数があります。
COBOL では組み込み関数もサポートされます。この組み込み関数の中には、呼び出し可能サービスによって提供される数学関数および日付関数と同じ働きをする関数もいくつかあります。言語環境プログラム呼び出し可能サービスと組み込み関数は、多少の例外はありますが、同じ結果を戻します。これらの相違点を理解したうえで、どちらを使用するかを決定してください。
メッセージ処理サービスには、メッセージの取得、ディスパッチング、およびフォーマット設定のサービスがあります。 非 CICS アプリケーション用のメッセージは、ファイルまたはプリンターに送信できます。 CICS メッセージは、CICS 一時データ・キューに送信されます。言語環境プログラムは、メッセージを分割して、宛先のレコード長を収容できるようにし、日本語や英語のような正しい各国語でメッセージを表示します。
これらのサービスにより、アプリケーションは、アプリケーション・ユーザーが必要とする言語をサポートしやすくなります。 言語と国を設定すると、デフォルトの日付、時刻、番号、および通貨形式を入手することができます。例えば、日付を「23 June 07」または「6,23,07」のように表示することができます。
デバッグ・ツール は COBOL-CICS プログラムのバッチ式デバッグおよび対話式デバッグの両方をはじめ、COBOL アプリケーションに高度なデバッグ機能を提供します。 デバッグ・ツール により、ホストから、または Rational Developer for System z のデバッグ・パースペクティブ を併用 して Windows ベースのワークステーションから、COBOL アプリケーションをデバッグすることができます。
選択したオプションに応じて、言語環境プログラムの定様式ダンプには、データ項目の名前と 値のほか、状態、プログラム・トレースバック、制御ブロック、ストレージ、およびファイルに 関する情報が入れられます。すべての言語環境プログラム・ダンプには、共通の十分にラベル付けされた読みやすいフォーマットがあります。