既存のアプリケーションのうち、言語環境プログラムとリンク・エディットすることが必要であるもの、またはそのことから利益を得るものを判別した後、正しいライブラリー名を指定する必要が
あります。言語環境プログラムのリンク・エディット・ライブラリーは、非 CICS アプリケーションの場合と CICS アプ
リケーションの場合とで同じです。
言語環境プログラムの SCEELKED を SYSLIB 連結に組み込んでください。
NCAL: NCAL リンケージ・エディター・オプションを指定してリンク・エディットする
場合は、SCEELKED からのすべての必須ランタイム・ルーチンがロード・モジュールに
組み込まれるようにしてください。そうしなければ、予期しないエラーが発生します (一般に、プログラム・チェック)。
SCEELKED ライブラリーには、IBM 命名規則に従っていない名前、およびサブプログラム
名と対立する可能性のある名前がいくつか入っています。たとえば、静的に呼び出されるサブルーチンの名前が DUMP であり、SCEELKED がリンク・
エディット時の連結内で private サブルーチン・ライブラリーの前にある場合
は、DUMP の参照は SCEELKED 内で解決されることになります。この例で、FORTRAN ルーチン AFHUDUMS がリンク・エディットされると、その結果、ユーザーは誤りの結果を得るか、機能が消失するか、またはパフォーマンスが低下する
可能性があります。(別の共通名は ABORT で、これは EDC4$05C (C ランタイム・ライブラリー・ルーチン) の
入り口点です。)
これらの問題を回避するための方法が 2 つあります。
- SCEELKED データ・セット内の名前を private サブルーチンの名前に照らして検査します。重複がある場合は、private サブルーチンの名前が SCEELKED データ・セット内の名前と同じ
にならないように名前変更してください。
- もう 1 つの方法は、SYSLIB 連結内で private サブルーチン・ライブラリー
を SCEELKED の前に置くことです。ただし、アプリケーションが FORTRAN または C/C++ プログラムを含んでいる場合は、これ
を行うと、言語環境プログラムのもとで使用可能な機能が失われることがあります。言語環境プログラム・サブルーチンとの対立を避けるために private サブルーチンの名前を変更する方が、private サブルーチン・ライブラリーを SCEELKED の前に置くよりも好ましい方法です。
言語環境プログラムとのリンク・エディットが必要なアプリケーションを判別するには、以下のいずれかを参照してください。