以下のステップは、OS/VS COBOL CICS プログラムから Enterprise COBOL CICS プログラムへの
移行を要約したものです。詳しくは、「CICS アプリケーション・プログラミング・ガイド」を参照してください。
- すべての SERVICE RELOAD ステートメントを削除します。Enterprise COBOL コンパイラーはこれらの
ステートメントをコメントとして扱います (削除するのが望ましいですが、必須ではありません)。
- LINKAGE SECTION 内のサイズが 4K バイトよりも大きい構造のアドレッシングを扱
うすべての操作を削除します。代表的なステートメントは次のとおりです。
ADD +4096 D-PTR1 GIVING D-PTR2.
- サイズが 4K よりも大きい COMMAREA のアドレッシングをサポートするすべてのプログラム・
コードを削除します。
- CICS プログラムが正しく最適化されるようにするために、OS/VS COBOL が使用する冗長
な割り当ておよびラベルを削除します (これは、望ましいプログラミング手法ですが、必須ではありません)。
冗長な割り当ておよびラベルには、以下のものがあります。
- 人工的な段落名 (チェーン・ストレージ域をアドレッシングするために BLL セルを
使用するもの)
- OCCURS DEPENDING ON 文節のオブジェクトからそれ自体への人工的な割り当て
- CICS コマンド内のすべての SET(P) オプションを SET(ADDRESS OF L) に変更します。ここで、「L」は、「P」 BLL セルに対応する LINKAGE SECTION 構造です。
- SET オプションを用いて複数のレコード・フォーマットが定義されている場合
は、LINKAGE SECTION で REDEFINES 文節を指定します。
- LINKAGE SECTION 内で基本マッピング・サポート (BMS) データ構造を使用しているプロ
グラムを調べます (STORAGE=AUTO として定義されていないマップがないか調べます)。STORAGE=AUTO として定義されていないすべてのマップを WORKING-STORAGE セクションに移
動し、関連した EXEC CICS GETMAIN コマンドを削除します。