以下の表は、XML EXCEPTION イベントに関連し、XML パーサーが XML データの処理を続行可能である場合にパーサーが特殊レジスター XML-CODE に戻す例外コードを示しています。
すなわち、コードは、以下の範囲のいずれかが入っています。
この表には、それぞれの例外と、例外発生後の続行要求時にパーサーが実行するアクションを記述しています。記述の中には、以下の用語を使用しているものがあります。
用語の定義については、以下の関連タスクの『XML 文書のエンコード方式についての理解』を参照してください。
| コード | 説明 | 継続されるパーサーのアクション |
|---|---|---|
| 1 | パーサーで、エレメントの内容に含まれない空白文字を走査中に、無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 2 | パーサーで、エレメント内容に含まれない、処理命令、エレメント、コメント、または文書タイプ宣言の無効な開始が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 3 | パーサーで、重複する属性名が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 4 | パーサーで、属性値にマークアップ文字 '<' が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 5 | エレメントの開始および終了タグ名が一致しません。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 6 | パーサーで、エレメント内容に無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 7 | パーサーで、エレメント内容に、エレメント、コメント、処理命令、または CDATA セクションの無効な開始が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 8 | パーサーで、エレメント内容に、一致する開始文字シーケンス '<![CDATA[' のない、CDATA 終了文字シーケンス ']]>' が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 9 | パーサーで、コメント内に無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 10 | パーサーで、コメント内に、後にパーサーで、コメント内に、後に '>'が付いていない 文字シーケンス '—' (2 つのハイフン) が 見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 11 | パーサーで、処理命令データ・セグメント内に無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 12 | 処理命令ターゲット名が、小文字、大文字、または大/小文字混合の 'xml' でした。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 13 | パーサーで、16 進文字参照 (形式 � の) 内に無効な数字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 14 | パーサーで、10 進数文字参照 (形式 &#dddd; の) 内に無効な数字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 15 | XML 宣言内のエンコード宣言値が小文字または大文字の A から Z で始まっていませんでした。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 16 | 文字参照が適切な XML 文字を参照しませんでした。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 17 | パーサーで、エンティティー参照名に無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 18 | パーサーで、属性値に無効文字が見つかりました。 | パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。 |
| 70 | 基本的な文書エンコードは EBCDIC で、外部 EBCDIC コード・ページがサポートされていますが、文書エンコード宣言ではサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されていませんでした。 | パーサーでは、外部 EBCDIC コード・ページで指定されたエンコードが使用されます。 |
| 71 | 基本的な文書エンコードは EBCDIC で、文書エンコード宣言ではサポートされる EBCDIC エンコードが指定されていますが、外部 EBCDIC コード・ページはサポートされていません。 | パーサーは、文書エンコード宣言で指定されたエンコードを使用します。 |
| 72 | 基本的な文書エンコードは EBCDIC ですが、外部 EBCDIC コード・ページはサポートされておらず、文書にエンコード宣言が含まれていませんでした。 | パーサーは、EBCDIC コード・ページ 1140 (USA、カナダ、. . . ユーロ国別拡張コード・ページ) を使用します。 |
| 73 | 基本的な文書エンコードは EBCDIC ですが、外部 EBCDIC コード・ページでも文書エンコード宣言でも、サポートされる EBCDIC コード・ページが指定されていませんでした。 | パーサーは、EBCDIC コード・ページ 1140 (USA、カナダ、. . . ユーロ国別拡張コード・ページ) を使用します。 |
| 80 | 基本的な文書エンコードは ASCII で、外部 ASCII コード・ページがサポートされていますが、文書エンコード宣言ではサポートされる ASCII コード・ページが指定されていませんでした。 | パーサーでは、外部 ASCII コード・ページで指定されたエンコードが使用されます。 |
| 81 | 基本的な文書エンコードは ASCII で、文書エンコード宣言ではサポートされる ASCII エンコードが指定されていますが、外部 ASCII コード・ページはサポートされていません。 | パーサーは、文書エンコード宣言で指定されたエンコードを使用します。 |
| 82 | 基本的な文書エンコードは ASCII ですが、外部 ASCII コード・ページはサポートされておらず、文書にエンコード宣言が含まれていませんでした。 | パーサーでは、ASCII コード・ページ 1252 (MS Windows Latin 1) が使用されます。 |
| 83 | 基本的な文書エンコードは ASCII ですが、外部 ASCII コード・ページでも文書エンコード宣言でも、サポートされる ASCII コード・ページが指定されていませんでした。 | パーサーでは、ASCII コード・ページ 1252 (MS Windows Latin 1) が使用されます。 |
| 92 | 文書データ項目は英数字でしたが、基本的な文書エンコード は Unicode UTF-16 でした。 | パーサーではコード・ページ 1202 (Unicode UTF-16) が使用されます。 |
| 100,001 から 165,535 | 外部 EBCDIC コード・ページおよび文書エンコード宣言に指定された、サポートされる EBCDIC コード・ページがそれぞれ異なっていました。XML-CODE には、エンコード宣言に 100,000 をプラスするためのコード・ページ CCSID が含まれています。 | EXCEPTION イベントから戻る前に、XML-CODE をゼロに設定した場合、パーサーでは、外部 EBCDIC コード・ページによって指定したエンコードが使用されます。文書エンコード宣言に対して (100,000 を減算して) XML-CODE を CCSID に設定した場合、パーサーではこのエンコードが使用されます。 |
| 200,001 から 265,535 | 外部 ASCII コード・ページおよび文書エンコード宣言に指定された、サポートされる ASCII コード・ページがそれぞれ異なっていました。XML-CODE には、エンコード宣言に対する CCSID と、値 200,000 が含まれています。 | EXCEPTION イベントから戻る前に、XML-CODE をゼロに設定した場合、パーサーでは、外部 ASCII コード・ページによって指定したエンコードが使用されます。文書エンコード宣言に対して (200,000 を減算して) XML-CODE を CCSID に設定した場合、パーサーではこのエンコードが使用されます。 |
関連概念
XML-CODE の内容