Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


例: HFS を使用するコンパイル用の JCL

次のジョブは、IGYWC というプロシージャーを使用して、階層ファイル・システム (HFS) に置かれている COBOL プログラム demo.cbl をコンパイルします。 このジョブは、生成されたコンパイラー・リスト demo.lst、オブジェクト・ファイル demo.o、および SYSADATA ファイル demo.adt を HFS に書き込みます。

//HFSDEMO JOB ,
// TIME=(1),MSGLEVEL=(1,1),MSGCLASS=H,CLASS=A,REGION=50M,
// NOTIFY=&SYSUID,USER=&SYSUID
//COMPILE EXEC IGYWC,
// PARM.COBOL='LIST,MAP,RENT,FLAG(I,I),XREF,ADATA'
//SYSPRINT DD PATH='/u/userid/cobol/demo.lst',    (1)
// PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),              (2)
// PATHMODE=SIRWXU,                               (3)
// FILEDATA=TEXT                                  (4)
//SYSLIN DD PATH='/u/userid/cobol/demo.o',
// PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),
// PATHMODE=SIRWXU
//SYSADATA DD PATH='/u/userid/cobol/demo.adt',
// PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),
// PATHMODE=SIRWXU
//SYSIN DD PATH='/u/userid/cobol/demo.cbl',
// PATHOPTS=ORDONLY,
// FILEDATA=TEXT,
// RECFM=F
(1)
PATH には、HFS ファイルのパス名を指定します。
(2)
PATHOPTS は、ファイルのアクセス (読み取り、読み取り / 書き込みなど) を示し、ファイルの状況 (付加、作成、切り捨てなど) を設定します。
(3)
PATHMODE は、ファイルの作成時に設定される許可、すなわちファイル・アクセス属性を示します。
(4)
FILEDATA は、データをテキストまたはバイナリーのいずれとして扱うかを指定します。

この例に示すコンパイル用 DD ステートメントでは、オーバーライドとして、HFS (PATH='hfs-directory-path') と MVS データ・セット (DSN=traditional-data-set-name) の組み合わせを使用できます。 ただし、コンパイラー・ユーティリティー・ファイル (DD ステートメント SYSUTx) および COPY ライブラリー (DD ステートメント SYSLIB) は、MVS データ・セットでなければなりません。


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