Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド

CICS に関する考慮事項

言語環境プログラムは、非 CICS に対する場合と同じレベルで、OS PL/I のオブジェクトおよびロード・モジュール のサポートを提供します。 詳しくは、オブジェクト・モジュールおよびロード・モジュールに関する考慮事項を参照してください。 CICS バージョン 3 リリース 3 環境を使用している場合は、CICS APAR PN38032 をインストールしておく必要があります。 PN38032 がインストールされていない場合、言語環境プログラムの使用を試行した アプリケーションは、APLE 異常終了を受け取ります。

CICS ストレージ保護機能は、CICS 3.3 で導入されました。 この機能により、アプリケーション・プログラムや特に CICS 領域全体 のデータ保全性とセキュリティーが強化されます。 この新機能が原因で、正常に実行されていた OS PL/I アプリケーション が、ASRA(0C4) 異常終了と CICS メッセージ DFHSR0622 を出して 失敗する可能性があります。

上記の問題が OS PL/I アプリケーション・プログラムで発生した場合は、 次の 2 つの方法のいずれかを実行することで、問題を修正できる可能性があります。

  1. CICS システム初期化パラメーター RENTPGM=NOPROTECT を設定する。 このパラメーターは、ユーザー・キーによるユーザー・プログラムの保護を 設定します。 RENTPGM のデフォルトは PROTECT です。
  2. OS PL/I アプリケーション・プログラムを、APAR PN38032 がインストールされている言語環境プログラム環境で 再リンクする。

OS PL/I CICS アプリケーションでストリーム出力機能、 特に PUT DATA; ステートメントを使用している場合には、 上記のエラーが発生する可能性があります。 PL/I ストリーム出力機能は、デバッグだけを目的としています。 パフォーマンス上の理由から、実動プログラムではこの機能を使用しないように お勧めします。


Terms of use | Feedback

This information center is powered by Eclipse technology. (http://www.eclipse.org)