FILE SECTION で使用できる項目の要約を以下の表に示します。
| 節 | 定義対象 | 注 |
|---|---|---|
| FD | PROCEDURE DIVISION の入出力ステートメント (OPEN、CLOSE、READ、さらに、VSAM の場合は START および DELETE) 内で参照される file-name | SELECT 節内の file-name と一致しなければなりません。file-name は、assignment-name を介して ddname と関連付けられます。 |
| BLOCK CONTAINS | 物理レコードのサイズ | CHARACTERS 句が指定された場合、サイズは、レコード内のデータ項目の USAGE とは無関係に、レコードのバイト数を示します。
QSAM: 指定する場合は、JCL またはデータ・セット・ラベルの情報と一致していなければなりません。BLOCK CONTAINS 0 と指定した場合、または指定を行わなかった場合、ユーザーに代わってシステムが最適ブロック・サイズを決定します。 行順次: WRITE ステートメントのバッファリングを制御するために指定できます。 VSAM: 構文が検査されますが、実行に影響はありません。 |
| RECORD CONTAINS n | 論理レコード (固定長) のサイズ | 整数サイズは、レコード内のデータ項目の USAGE とは無関係に、レコードのバイト数を示します。この節を指定する場合、これは JCL またはデータ・セット・ラベルの情報と一致している必要があります。n が 0 である場合には、JCL またはデータ・セット・ラベルに LRECL をコーディングしなければなりません。 |
| RECORD IS VARYING | 論理レコード (可変長) のサイズ | 整数サイズ (指定した場合) は、レコード内のデータ項目の USAGE とは無関係に、レコードのバイト数を示します。この節を指定する場合、これは JCL またはデータ・セット・ラベルの情報と一致している必要があります。コンパイラーはレコード記述が一致しているか検査します。 |
| RECORD CONTAINS n TO m | 論理レコード (可変長) のサイズ | 整数サイズは、レコード内のデータ項目の USAGE とは無関係に、レコードのバイト数を示します。この節を指定する場合、これは JCL またはデータ・セット・ラベルの情報と一致している必要があります。コンパイラーはレコード記述が一致しているか検査します。 |
| LABEL RECORDS | QSAM ファイルのラベル | VSAM: コメントとして処理されます |
| STANDARD | ラベルが存在する | QSAM: コメントとして処理されます |
| OMITTED | ラベルが存在しない | QSAM: コメントとして処理されます |
| データ名 | ユーザーによって定義されたラベル | QSAM: (オプションの) テープまたはディスクに許可されます |
| VALUE OF | ファイルに関連付けられているラベル・レコードの項目 | コメントのみ |
| DATA RECORDS | ファイルに関連付けられているレコードの名前 | コメントのみ |
| LINAGE | 論理ページの深さ | QSAM のみ |
| CODE-SET | ASCII または EBCDIC ファイル | QSAM のみ。
ASCII ファイルが CODE-SET 節で識別されたとき、そのファイルが VS COBOL II、COBOL for OS/390® & VM、または IBM Enterprise COBOL for z/OS を使用して作成されたものでない場合は、対応する DD ステートメントで DCB=(OPTCD=Q. . .) または DCB=(RECFM=D. . .) をコーディングしなければならないことがあります。 |
| RECORDING MODE | 物理レコード記述 | QSAM のみ |
関連概念
QSAM ファイルのラベル
関連参照
File section (「Enterprise COBOL 言語解説書」)