Debug Tool Utilities からの Debug Tool の始動
Debug Tool Utilities の Debug Tool セットアップ・ファイル・オプション((Debug Tool セットアップ・ユーティリティーまたはDTSU とも呼ばれる)
は、以下の情報を保管するセットアップ・ファイルの管理に役立ちます。
- ファイル割り振りステートメント
- ランタイム・オプション
- プログラム・パラメーター
- ユーザー・プログラムの名前
さらに、セットアップ・ファイルを使用して、プログラムをフォアグラウンドまたはバッチで実行できます。Debug Tool セットアップ・ユーティリティー (DTSU) の RUN コマンドは、ファイルの割り振りを実行し、指定されたオプションとパラメーターを使用してプログラムをフォアグラウンドで始動します。DTSU の SUBMIT コマンドは、プログラムを始動するために、バッチ・ジョブを実行依頼します。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
セットアップ・ファイルの作成
ユーザーは、複数のセットアップ・ファイルを保持できますが、これらは、一度に 1 つしか作成できません。セットアップ・ファイルを作成するには、次のステップを実行してください。
- Debug Tool Utilities のパネルから、「Debug Tool セットアップ・ファイル (Debug Tool Setup File)」オプションを選択します。
- 「Debug Tool Foreground - Edit Setup File」パネルで、新規セットアップ・ファイル名を「Setup File Library」または「Other Data Set Name」フィールドに入力します。順次データ・セットを作成する場合は、メンバー名を指定してはいけません。セットアップ・ファイルを DB2® プログラム用に作成する場合は、「Initialize New setup file for DB2」フィールドを選択します。Enter キーを押します。
- ISPF 3.2「Allocate New Data Set」パネルに類似したパネルが表示されます。デフォルトの割り振りパラメーターは変更できます。END コマンドを入力するか、PF3 を押して次に進みます。
- 「Edit - Edit Setup File」パネルが表示されます。これで、ファイル割り振りステートメント、ランタイム・オプション、およびプログラム・パラメーターを入力できるようになりました。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
既存のセットアップ・ファイルの編集
複数のセットアップ・ファイルを保持できますが、一度に 1 ファイルしか編集できません。
既存のセットアップ・ファイルを編集するには、次のステップを実行してください。
- Debug Tool Utilities のパネルから、「Debug Tool セットアップ・ファイル (Debug Tool Setup File)」オプションを選択します。
- 「Debug Tool Foreground - Edit Setup File」パネルで、既存のセットアップ・ファイル名を「Setup File
Library」または「Other Data Set Name」フィールドに入力します。続行するには、Enter キーを押してください。
- 「Edit - Edit Setup File」パネルが表示されます。これで、ファイル割り振りステートメント、ランタイム・オプション、およびプログラム・パラメーターを変更できるようになりました。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
既存の JCL からセットアップ・ファイルへの情報のコピー
COPY コマンドを入力して、JCL が入っている別のデータ・セットから、EXEC
ステートメントとそれに関連する DD ステートメントをコピーすることができます。
ファイル割り振りステートメント、ランタイム・オプション、およびプログラム・パラメーターの入力
「Edit-Setup File」パネルの最上部には、実行したいプログラム (ロード・モジュール) の名前、および実行時パラメーター・ストリングが含まれています。セットアップ・ファイルが DB2 プログラム用である場合は、このパネルに「DB2 System identifier」フィールドおよび「DB2 plan」フィールドも含まれています。「Edit-Setup File」パネルの最下部には、ファイル割り振りステートメントが含まれています。パネルのこの部分は、ISPF 編集パネルに類似しています。新規行の挿入、行のコピー (繰り返し)、行の削除、および行上での情報の上書きを行うことができます。
ロード・モジュールの名前を変更するには、「ロード・モジュール名 (Load Module Name)」フィールドに新しい名前を入力します。
パラメーター・ストリングを変更するには、以下のようにします。
- パラメーター・ストリングの形式を選択し、プログラムを言語環境プログラムで開始するかどうかを選択します。非言語環境プログラムの COBOL プログラムは、言語環境プログラムでは実行されません。非言語環境プログラムの COBOL プログラムをデバッグする場合は、非言語環境プログラムのオプションを選択してください。
- 次のいずれかの方法でパラメーター・ストリングを入力する。
- パラメーター・ストリングを「Enter / to modify parameters」フィールドに入力する。
- スラッシュ (「/」) を「Enter / to modify parameters」フィールドの前に入力し、Enter を押す。「Debug Tool Foreground - Modify Parameter String」パネルが表示されます。ランタイム・オプションとサブオプションを定義するため、次のステップを実行してください。
- TEST ランタイム・オプションとそのサブオプションを定義します。
- 言語環境プログラムまたは Debug Tool ランタイム・オプションおよびその他のプログラム・パラメーターを入力します。
- PF3 を押します。DTSU は、ユーザーが指定したオプションからパラメーター・ストリングを作成し、それを「Enter / to modify parameters」フィールドに書き込みます。
パネルのファイル割り振りセクションでは、各行が DD 名割り振りまたは連結のエレメントを表しています。ステートメントは、変更、コピー、削除、および再配列を行うことができます。
ステートメントを変更するには、次のいずれかのステップを実行します。
- ステートメントを直接、次のように「Edit - Edit Setup File」パネル上で変更する。
- 変更したいステートメントにカーソルを移動する。
- 既存の情報を新規情報で上書きする。
- Enter キーを押します。
- 選択コマンドを使用して、次のようにステートメントを変更する。
- 変更したいステートメントにカーソルを移動する。
- 次のいずれかの選択コマンドを入力する。
- SA - 割り振り情報を指定する
- SD - DCB 情報を指定する
- SS - SMS 情報を指定する
- SP - 保護情報を指定する
- SO - SYSOUT 情報を指定する
- SX - すべての DD 情報を列表示によって指定する
- SZ - すべての DD 情報をセクション表示によって指定する
- Enter キーを押します。
ステートメントをコピーするには、以下のステップを行います。
- コピーしたいステートメントの「Cmd」フィールドにカーソルを移動する。
- R と入力して Enter を押す。ステートメントは、現在行の直後の新規行にコピーされます。
ステートメントを削除するには、以下のステップを行います。
- 削除したいステートメントの「Cmd」フィールドにカーソルを移動する。
- D と入力して Enter を押す。ステートメントが削除されます。
連続したステートメントを再配列するには、以下のステップを行います。
- 移動したいステートメントのシーケンス番号フィールドにカーソルを移動し、新規シーケンス番号を入力する。
新しい行を挿入するには、以下のステップを行います。
- 新規ステートメントを挿入したい行のすぐ上の行の「Cmd」フィールドにカーソルを移動する。
- I と入力して Enter を押す。
- カーソルを新規行に移動して、新規情報を入力するか、選択コマンドの 1 つを使用する。
編集コマンドや行参照コマンドを使用すると、DD および SYSIN DD タイプ用に指定されたデータ・セット名の内容を変更または表示することができます。
DDNAME STEPLIB を使用して、ロード・モジュールの検索順序を指定できます。
さらにヘルプを探す場合は、カーソルを任意のフィールドに移動して、HELP コマンドを入力するか、PF1 を押します。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
セットアップ・ファイルの保管
情報を保存するには、SAVE コマンドを入力します。情報を 2 番目のデータ・セットに保存してこの 2 番目のデータ・セット内で編集を続けるには、SAVE AS コマンドを入力します。
セットアップ・ファイルを保存して「Edit-Edit Setup File」パネルを終了するには、END コマンドを入力するか、PF3 を押します。
セットアップ・ファイルへの変更を保存せずに「Edit-Edit Setup File」パネルを終了するには、CANCEL コマンドを入力するか、PF12 を押します。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
ユーザー・プログラムの始動
割り振りを実行し、指定されたパラメーター・ストリングを使用してプログラムを実行するには、RUN コマンドを入力するか、PF4 を押します。
セットアップ・ファイル内の情報から JCL を生成してバッチ・ジョブに実行依頼するには、SUBMIT コマンドを入力するか、PF10 を押します。
|
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)