Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

メッセージと戻りコード

プリプロセッサーまたはコンパイラーがエラーまたはエラーの可能性を 検出すると、メッセージが生成されます。 プリプロセッサーが生成したメッセージは、プリプロセッサーが処理した ステートメントのリストの直後のリストに印刷されます。 %NOTE ステートメントを使用すると、プリプロセス段階でユーザー独自の メッセージを生成できます。 このようなメッセージは、特定の置換が何回行われたかを示すのに 使用できます。 コンパイラーが生成したメッセージはリストの最後に印刷されます。

メッセージを生成しないコンパイルであっても、コンパイラー・メッセージがリストされるはずの行に、「コンパイラー・メッセージはありません (no compiler messages)」というメッセージが含まれます。

メッセージは次のフォーマットで示されます。

PPPnnnnI X

PPP はメッセージの発信元を識別する接頭部 (例えば、IBM という 接頭部の場合は PL/I コンパイラー)、nnnn は 4 桁のメッセージ番号、X は重大度コードを示します。 メッセージはすべて重大度により格付けされます。重大度コードは、I、W、 E、S、および U です。

各コンパイル・ジョブまたはジョブ・ステップごとにコンパイラーは、 操作がどの程度成功または失敗したかをオペレーティング・システムに 示すための戻りコードを生成します。z/OS の場合、このコードはステップの終わり メッセージに 現れますが、その前には各ステップ別のジョブ制御ステートメントと ジョブ・スケジューラー・メッセージのリストが入っています。

表 5 は、重大度コードおよび同等な戻りコードの説明です。

表 5. PL/I エラー・コードと戻りコードの説明
重大度コード
戻りコード
メッセージ
のタイプ
  説明
I
0000
通知
コンパイルされたプログラムは正常に実行されます。 非効率になる可能性のあるコードや、その他の注意すべき条件がある と、コンパイラーはユーザーに通知します。
W
0004
警告
構文的には有効でも、ステートメントにエラー (警告対象) がある 場合があります。 コンパイルされたプログラムは正常に実行されても、予期に反する結果 になったり、著しく非効率になったりする場合があります。
E
0008
エラー
コンパイラーにより修正されたエラー。 コンパイルされたプログラムは正常に実行されても、予期に反する結果 になる場合があります。
S
0012
重大
コンパイラーにより修正されないエラー。 プログラムがコンパイルされ、オブジェクト・モジュールが 生成されても、そのモジュールを使用してはなりません。
U
0016
回復不能
コンパイルを強制終了させるエラー。 オブジェクト・モジュールは正常には作成されません。
注:
コンパイラー・メッセージはこれらの重大度レベルにより グループ別に印刷されます。

コンパイラーは、表 6 に示すように、FLAG オプションで 指定されたメッセージの重大度に等しいかより大きい重大度を持つメッセージだけを リストします。

表 6. リストされたメッセージの最低重大度を選択するための FLAG オプションの使用
メッセージのタイプ オプション
通知 FLAG(I)
警告 FLAG(W)
エラー FLAG(E)
重大エラー FLAG(S)
回復不能エラー 常にリストされる

各メッセージのテキスト、説明、およびプログラマーに推奨する処置については、「Enterprise PL/I メッセージおよびコード」を参照してください。


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