Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


IMS のもとで実行するための COBOL プログラムのコンパイルおよびリンク

IMS 環境で最高のパフォーマンスを得るため、RENT コンパイラー・オプションを使用します。このオプションを使用すると、COBOL で再入可能コードが生成されます。その後、アプリケーション・プログラムをプリロード・モード (プログラムが常にストレージにある) または非プリロード・モードのいずれでも実行することができます。別のオプションで再コンパイルする必要はありません。

IMS を使用すると、COBOL プログラムをプリロードできます。このプリロードによってパフォーマンスが向上します。これは、プログラムがすでにストレージにあると (必要が生じるたびにライブラリーから取り出すよりも) プログラムに対する後続の要求をより速く処理できるためです。

RENT コンパイラー・オプションを使用して、プリロードして実行するプログラム、またはプリロードおよび非プリロードの両方で実行するプログラムをコンパイルする必要があります。COBOL プログラムを含むロード・モジュールをプリロードするときは、そのロード・モジュール内のすべての COBOL プログラムを RENT オプションでコンパイルする必要があります。

Enterprise COBOL プログラム、IBM COBOL プログラム、VS COBOL II プログラム、および OS/VS COBOL プログラムの任意の組み合わせを使用するアプリケーションでは、以下のコンパイラー・オプションが推奨されます。
表 1. COBOL プログラムの任意の組み合わせを使用するアプリケーションで推奨されるコンパイラー・オプション
Enterprise COBOL IBM COBOL VS COBOL II OS/VS COBOL
RENT RENT RENT および RES プリロード・プログラムの場合は RES および NOENDJOB

非プリロード・プログラムの場合は RES および ENDJOB

RENT オプションを指定してコンパイルされたプログラムを LPA または ELPA に入れることができます。LPA では、プログラムを IMS 従属領域間で共用できます。

16-MB の境界を超えて実行するために、アプリケーション・プログラムを IMS 環境に応じて RENT または NORENT RMODE(ANY) を指定してコンパイルする必要があります。

IMS の場合、IMS アプリケーション・プログラム用のデータは 16-MB 境界を超えて常駐できます。また、IMS サービスを使用するプログラムに DATA(31) RENT、または RMODE(ANY) NORENT を使用できます。

IMS のもとで COBOL プログラムを正常に実行するために推奨されるリンク・エディット属性は以下のとおりです。

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