Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 言語解説書


DBCS リテラル

DBCS リテラルのフォーマットおよび規則を以下に示します。

DBCS リテラルのフォーマット
G"<DBCS-characters>"
G'<DBCS-characters>'
N"<DBCS-characters>"
N'<DBCS-characters>'
G"G'N"、または N'
開始の区切り文字。

NSYMBOL(DBCS) コンパイラー・オプションが有効な場合、N"N' は DBCS リテラルを識別します。これらの区切り文字は、NSYMBOL(NATIONAL) コンパイラー・オプションが有効な場合は国別リテラルを識別します。その場合は、国別リテラルで解説している規則が適用されます。

開始の区切り文字の直後には、シフトアウト制御文字が必要です。

開始の区切り文字 N" または N' が含まれているリテラルの場合、組み込みの引用符や アポストロフィを DBCS リテラル内で DBCS 文字の 1 つとして指定するときは、2 つの DBCS 引用符または アポストロフィで 1 つの組み込み DBCS 引用符または組み込み DBCS アポストロフィを表現します。1 つの組み込み DBCS 引用符またはアポストロフィが見つかると、E レベルのコンパイラー・メッセージが出され、2 つ目の組み込み DBCS 引用符またはアポストロフィがあるとみなされます。

<
シフトアウト制御文字 (X'0E') を表します。
>
シフトイン制御文字 (X'0F') を表します。
" または '
終了の区切り文字。 開始の区切り文字に引用符を使用した場合は、終了の区切り文字にも引用符を使用する必要があります。同様に、開始の区切り文字にアポストロフィを使用した場合は、終了の区切り文字にもアポストロフィを使用する必要があります。

終了の区切り文字は、シフトイン制御文字の直後に置く必要があります。

DBCS-characters
DBCS 文字 は各バイトに対して X'00' から X'FF' までの範囲に 1 つ以上の文字を入れることができます。 リテラルの内容には任意の値が受け入れられます。ただしそれが実行時に有効な値であるかどうかは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに対して CCSID が有効かどうかによって決まります。
最大長
28 文字。
継続規則
複数行にまたがって続けることはできません。

DBCS リテラルを使用できる場合

DBCS リテラルは、次のような個所で使用できます。

  • データ部
    • DBCS クラスのデータ項目を定義するデータ記述項目の VALUE 節の中
    • ファイル記述項目の VALUE OF 節の中
  • 手続き部
    • 被比較数が DBCS データ項目、国別クラスの基本データ項目、国別グループ項目、または英数字グループ項目の場合の比較条件の中
    • CALL ステートメントの BY CONTENT を渡される引数として
    • DISPLAY ステートメントおよび EVALUATE ステートメントの中
    • 以下のステートメントの中
    • 形象定数 ALL の中
    • NATIONAL-OF 組み込み関数への引数として
  • コンパイラー指示ステートメント COPY、REPLACE、および TITLE

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