Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


レグレッション・テスト・プロシージャーの設定

大部分のアプリケーションは、言語環境プログラムのもとで稼働し、既存のランタイムの場合と同じ結 果をもたらしますが、コーディング・スタイル、リソースの使用状況、パフォーマンス、異 常終了動作、または言語環境プログラムにおける IBM 規則へのより厳密な準拠によって、結果が異なる 場合もあります。結果が異なる可能性がある場合の 2 つの例として は、COBOL の動的 CALL ステートメントではなく SVC LINK を使用してアセンブラー・プログラムを 使用するアプリケーションや、CICS のもとで OS/VS COBOL プログラムへの COBOL 固有の CALL ステートメントを持つアプリケーションがあります。

コーディング技法の可能な組み合わせは非常に多いため、アプリケーションが言語環境プログラムのも とで稼働し、予期された結果を受け取るかどうかを判別するための唯一の方法は、レグレッ ション・テスト用のプロシージャーを設定することです。アプリケーションをテスト環境に移し、言語環境プログラムのもとで実行したときに、予期された結果が 得られることを確認してください。

レグレッション・テストは、次のものがあるかどうかを確認するために役立ちます。

テスト時には、既存のアプリケーションを現行のランタイムと言語環境プログラム・ランタイムの両方の もとで並行して実行して、結果が同じであることを確認してください。言語環境プログラムとの比較のために、既存のアプリケーションのパフォーマンス測定を行ってください。

プログラムが正しく稼働したら、それを単独でテストし、さらに実行単位内の他のプログ ラムと一緒にテストしてください。プログラムを各種のデータに対してテストすることによって、すべてのプログラム処理機能を 働かせることができます。このことは、予期しない実行の違いが起こらないようにするために役 立ちます。

プログラム出力を分析し、結果が正しくない場合は、Debug Tool または言語環境プログラムのダン プ出力を使用して、エラーを突き止め、そのエラーを訂正してください。必要な変更をすべて加えたあとで再実行し、必要に応じて、引き続きデバッグを行ってください。


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