DLL は、コンパイルされたソース・コードとモジュール定義 (.DEF) ファイルまたはエクスポート (.EXP) ファイルを使用して構築されます。
以下のステップを実行して、DLL を作成して使用します。
モジュール定義ファイル を使用することができます。これは、プログラムまたは DLL の名前、属性、エクスポート、およびその他の特性を記述したテキスト・ファイルです。 このファイル内では、EXPORTS ステートメントを使用して、プログラムまたは他の DLL が呼び出せる DLL 内のサブプログラムをすべてリストすることができます。
モジュール定義ファイルではなく .LIB ファイルを指定する場合は、cob2 によって .DEF ファイルが作成されます。そうでない場合は、DLL をリンクするために、cob2 に .DEF ファイルを提供する必要があります。これにより、cob2 はインポート (.IMP) ファイルとエクスポート (.EXP) ファイルを生成します。インポート・ファイルは、プログラムで使用される DLL サブプログラムの検索場所をリンカーに通知します。エクスポート・ファイル は、リンカーにどの部分が DLL エクスポートかを通知するバイナリー・ファイルです。
COBOL プログラムは、リテラルの DLL サブプログラム名ではなく、ユーザー定義の ID に対して呼び出しを行います。ターゲット・サブプログラムの名前が実行時までわからない場合は、このタイプの呼び出しを使用します。
実行時に解決される呼び出しを使用する代わりに、COBOL CALL literal を使用することができます。 デフォルトでは、リンカーがこれらの呼び出しを解決します。ただし、DYNAM コンパイラー・オプションの設定によって、リンカーがこれらの呼び出しを解決するかどうかが決まります。
cob2 を使用して、ソース・ファイルをコンパイルし、DLL を作成します。 cob2 を使用して DLL をコンパイルおよびリンクする際には、すべての DLL ソース・ファイル名とモジュール定義ファイル名を指定します。 -dll オプション (例えば、-dll:TEST) を使用しない限り、最初のソース・ファイルの名前が DLL の名前として使用されます。
関連概念
CALL identifier および CALL literal
スタティック・リンクおよびダイナミック・リンク
DLL への参照をリンカーが解決する方法
関連タスク
モジュール定義ファイルの作成
関連参照
DYNAM