Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


コンパイラー環境変数

COBOL コンパイラーでは、いくつかの環境変数を使用します。

COBCPYEXT
COPYname ステートメントにファイル拡張子が指定されていない場合は、コピーブックの検索に使用するファイル拡張子を指定します。 3 文字のファイル拡張子を 1 つ以上指定します。拡張子の前のピリオドはなくても構いません。複数のファイル拡張子を指定する場合は、スペースまたはコンマで区切ります。

COBCPYEXT が定義されていない場合は .CPY、 .CBL、.COB (またはその小文字、あるいはその大/小文字混合のもの) の各拡張子が検索されます。

COBLSTDIR
コンパイラー・リスト・ファイルの書き込み先ディレクトリーを指定します。有効な任意のドライブおよびパスを指定することができます。絶対パスを指定するには、先頭にドライブ名または円記号 (¥) を指定します。それ以外の場合は、現行ディレクトリーからの相対パスになります。末尾の円記号 (¥) はオプションです。

COBLSTDIR が定義されていない場合は、コンパイラー・リストが現行ディレクトリーに書き込まれます。

COBOPT
コンパイラー・オプションを指定します。複数のコンパイラー・オプションを指定するには、各オブジェクトをスペースまたはコンマで区切ります。以下に、その例を示します。

SET COBOPT=TRUNC(OPT) TERMINAL

個々のコンパイラー・オプションにデフォルト値が適用されます。

COBPATH
EXIT コンパイラー・オプションで識別された、ユーザー定義のコンパイラー・エグジット・プログラムを探すためのパスを指定します。
DB2DBDFT
組み込み SQL ステートメントでプログラムをコンパイルするためのデータベースを指定します。
DB2PATH
DB2 がインストールされているディレクトリーを指定します。
LANG
詳しくは、下のランタイム環境変数についての『関連参照』を参照してください。
library-name
ユーザー定義語として library-name を指定した場合は、名前が環境変数として使用され、この環境変数の値がコピーブックの位置を指定するパスに使用されます。以下に、その例を示します。

SET MYLIB=C:\CPYFILES\COBCOPY

ライブラリー名を指定しない場合は、コンパイラーが次の順序でライブラリー・パスを検索します。

  1. 現行ディレクトリー
  2. -Ixxx オプションで指定されたパス (設定されている場合)
  3. SYSLIB 環境変数で指定されたパス

ファイルが検出されると、検索は終了します。詳細については、コンパイラー指示ステートメントに関する下記の関連参照で COPY ステートメントのドキュメンテーションを参照してください。

NLSPATH
詳しくは、下のランタイム環境変数についての『関連参照』を参照してください。
SYSLIB
ライブラリー名による修飾なしのテキスト名で、COBOL の COPY ステートメントに使用するパスを指定します。また、SQL INCLUDE ステートメントに使用するパスも指定します。
TEMPMEM
コンパイラーの作業ファイルが、メモリー・ファイル内かディスク上のどちらに格納されるかを指定します。メモリー・ファイル (TEMPMEM=ON) を使用すると、コンパイル時間を大幅に短縮することができます。

ソース・プログラムが非常に大きい場合などには、メモリー不足エラーが発生する可能性があります。このような場合は、TEMPMEM を NULL に設定します。

text-name
ユーザー定義語として text-name を指定した場合は、環境変数の値がファイル名として使用され、またコピーブックのパス名として使用される場合もあります。

複数のパス名を指定するには、各パス名をセミコロン (;) で区切ります。

詳細については、コンパイラー指示ステートメントに関する下記の関連参照で COPY ステートメントのドキュメンテーションを参照してください。

関連概念
DB2 コプロセッサー

関連タスク
DB2 コプロセッサーを用いた SQL INCLUDE の使用

関連参照
ランタイム環境変数
cob2 オプション
コンパイラー・オプション
コンパイラー指示ステートメント


ご利用条件 | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1996, 2008.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)