DATEPROC オプションは、COBOL コンパイラーの 2000 年言語拡張を使用可能にする場合に使用します。

DATEPROC オプションの構文
.-NODATEPROC------------------------------.
>>-+-----------------------------------------+-----------------><
'-DATEPROC-+----------------------------+-'
| .-FLAG---. .-,NOTRIG-. |
'-(-+--------+-+---------+-)-'
'-NOFLAG-' '-,TRIG---'
デフォルト: NODATEPROC、または DATEPROC(FLAG,NOTRIG) (DATEPROC だけが指定された場合)
省略形: DP|NODP
- DATEPROC(FLAG)
- DATEPROC(FLAG) を指定すると、2000 年言語拡張が使用可能になり、言語エレメントが拡張機能を使用するか、または言語エレメントが拡張機能の影響を受けるたびに、コンパイラーは診断メッセージを作成します。このメッセージは通常は通知レベルまたは警告レベルのメッセージであり、日付依存型処理に関連するステートメントを識別します。日付構造のエラーまたは矛盾の可能性を識別する追加のメッセージが生成されることもあります。
診断メッセージの作成とソース・リスト内またはソース・リストの後にそれらのメッセージが示されるかどうかは、FLAG コンパイラー・オプションの設定に左右されます。
- DATEPROC(NOFLAG)
- DATEPROC(NOFLAG) を指定すると、2000 年言語拡張は有効になりますが、COBOL ソースにエラーまたは矛盾がない限り、コンパイラーは関連メッセージを作成しません。
- DATEPROC(TRIG)
- DATEPROC(TRIG) を指定すると、2000 年言語拡張が使用可能になり、コンパイラーがウィンドウ表示日付フィールドの操作に適用する自動ウィンドウ操作では、日付フィールドや、ウィンドウ表示日付フィールドに保管されたり比較されたりするその他の非日付フィールドにおいて、特定のトリガー値または限界値が重要になります。これらの特殊値は、テストの対象になったり、上限値または下限値として使ったりする無効日付を表します。
パフォーマンスの考慮: DATEPROC(TRIG) オプションを使用すると、ウィンドウ表示日付の比較処理が遅くなります。
- DATEPROC(NOTRIG)
- DATEPROC(NOTRIG) を指定すると、2000 年言語拡張が使用可能になり、コンパイラーがウィンドウ表示日付の操作に適用する自動ウィンドウ操作では、オペランド内に特定のトリガー値があっても認識されません。日付の年部分の値だけが自動ウィンドウ操作の対象になります。
パフォーマンスの考慮: DATEPROC(NOTRIG) オプションは、ウィンドウ表示日付フィールドにおける有効な日付値を想定するパフォーマンス・オプションです。
- NODATEPROC
- NODATEPROC は、このコンパイル単位に関して拡張機能を使用可能にしないことを示します。このオプションは、日付関連プログラム構造に、次のような影響を与えます。
- DATE FORMAT 節は構文検査されますが、プログラムの実行には影響しなくなります。
- DATEVAL と UNDATE 組み込み関数は無効です。すなわち、組み込み関数によって戻り値は引数の値と同じになります。
- YEARWINDOW 組み込み関数は値 0 を戻します。
使用上の注意: FLAG|NOFLAG サブオプションおよび TRIG|NOTRIG サブオプションは、任意の順序で指定できます。どちらのサブオプションも省略した場合のデフォルトは、現行の設定になります。
ただし、DATEPROC の後ろに左括弧をコーディングした場合には、少なくとも 1 つ以上のサブオプションをコーディングする必要があります。