Rational Developer for System z バージョン 7.6

CICS での Debug Tool の始動

このトピックでは、Debug Tool の各種始動方法を比較して、それぞれの方法について説明します。ここでは、以下のタスクが完了していることを前提としています。

CICSで Debug Tool を始動する方法の比較

CICS で Debug Tool を始動するには、いくつかの異なるメカニズムが使用できます。各メカニズムには異なる利点がありますが、それらを以下に列挙します。

プログラムがこれらのいくつかの方法を使用する場合、 優先順位は言語環境プログラムにより決定されます。言語環境プログラムランタイム・オプションの優先順位については、 「z/OS Language Environment プログラミング・ガイド」を参照してください。

DTCN を使用した CICS での Debug Tool の始動

DTCN プロファイルが存在し、CICS プログラムが開始すると、Debug Tool はプログラムのリソースがプロファイルと一致しているかどうかを確認するためにリソースを分析します。Debug Tool が一致を検出すると、Debug Tool はそのプログラムに対してデバッグ・セッションを開始します。複数のプロファイルが存在する場合、Debug Tool はプログラムと一致するリソース数が最も大きいプロファイルを選択します。2 つのプログラムの一致リソース数が等しい場合、Debug Tool はどちらか古い方のプロファイルを選択します。

作業を始める前に、CICS プログラムの準備で説明されているとおりに CICS プログラムが準備されていることを確認してください。

CICS のもとで DTCN を使用して Debug Tool を始動させるには、以下の手順を実行してください。

  1. 画面制御モードを選択した場合、「表示 ID (Display Id)」フィールドで指定した端末で DTSC トランザクションを開始してください。
  2. CICS プログラムを実行します。Debug Tool が DTCN プロファイルと一致するタスクを識別すると、Debug Tool は始動します。画面制御モードを選択した場合、DTSC トランザクションが実行中の端末で Enter を押して、Debug Tool と接続してください。

DTCN によって開始された CICS デバッグ・セッションの終了

プログラムのデバッグを終了した後、再度 DTCN を使用して、PF6 を押してデバッグ・プロファイルを 削除してから PF3 を押して終了し、デバッグ・プロファイルをオフにします。ロード・モジュールから EQADCCXT を除去する必要はありません。むしろ、次に Debug Tool を始動する必要があるときのために、そのまま残しておくのがよいでしょう。

例: デバッグを行うために Debug Tool が CICS プログラムを選択する方法

例えば、以下の 2 つのプロファイルがあると仮定します。

PROG1 が USER1 によって実行される場合、プロファイル A が使用されます。

この状態になった場合、エラー・メッセージがシステム・コンソールに送られ、このメッセージには追加のリソース ID を指定する必要がある旨が示されます。上記の例では、各プロファイルでユーザー ID とプログラム ID の両方を指定する必要があります。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CADP を使用した CICS プログラムでの Debug Tool の始動

作業を始める前に、CICS プログラムの準備で説明されているとおりに CICS プログラムが準備されていることを確認してください。

CICS のもとで CADP を使用して Debug Tool を始動させるには、以下の手順を実行してください。

  1. 画面制御モードを選択した場合、「表示 ID (Display Id)」フィールドで指定した端末で DTSC トランザクションを開始してください。
  2. CICS プログラムを実行します。Debug Tool が CADP プロファイルと一致するタスクを識別すると、Debug Tool は始動します。画面制御モードを選択した場合、DTSC トランザクションが実行中の端末で Enter を押して、Debug Tool と接続してください。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CEEUOPT を使用した CICS での Debug Tool の始動

アプリケーションを実行するたびに、言語環境プログラムが Debug Tool を始動するように要求するには、CEEUOPT モジュールに適切な TEST ランタイム・オプションを指定してアセンブルします。CEEUOPT モジュールをライブラリーにリンク・エディットし、ユーザー・アプリケーションをリンクする時に、リンク・エディット・オプション に INCLUDE LibraryDDname(CEEUOPT-MemberName) ステートメントを 追加するだけです。アプリケーション・プログラムがロード・ライブラリーに置かれると (必要であれば NEWCOPY されると)、プログラム実行のたびに Debug Tool が始動します。

Debug Tool は、指定した TEST ランタイム・オプションで定義されたモード (通常は単一端末モード) で実行されますが、基本コマンド・ファイルとログ・ファイルを提供し、端末をまったく使用しないこともできます。

Debug Tool を始動するには、単にアプリケーションを実行するだけです。 プログラムのデバッグを終了したときには、TEST ランタイム・オプションを含む CEEUOPT を除去することを忘れないでください。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

コンパイラー指示を使用した CICS での Debug Tool の始動

プログラムでコンパイル指示が処理されると、Debug Tool は単一端末モードで始動します (この方法は、単一端末モードだけをサポートします)。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。


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