Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


ADEXIT の処理

ADEXIT モジュールを使用するには、SYSADATA 出力を作成するコンパイラー・オプション ADATA と、DD ステートメント SYSADATA が必要です。

表 1. ADEXIT 処理
コンパイラーのアクション 出口モジュールによる結果としてのアクション
初期化時に出口モジュール (mod4) をロードします  
OPEN 命令コード (op コード) を使用してこの出口モジュールを呼び出します 処理のためにその出力宛先を準備します。OPEN 要求の状況をコンパイラーに渡します。
コンパイラーが SYSADATA レコードを書き込んだときに、その SYSADATA のアドレスと長さを与え、PUT 命令コードを使用してこの出口モジュールを呼び出します PUT 要求の状況を戻りコードによってコンパイラーに渡します
データの終わりが存在するときに、CLOSE 命令コードを使用して出口モジュールを呼び出します すべてのリソースを解放します

ADEXIT パラメーター

コンパイラーはパラメーター・リストを使用して、出口モジュールと連絡します。パラメーター・リストはアドレスが入っている 10 個のフルワードで構成され、レジスター 1 にはパラメーター・リストのアドレスが入ります。戻りコード、データ長、およびデータ・バッファー・パラメーターは、出口モジュールによってコンパイラーに戻され、他の項目はコンパイラーから出口モジュールに渡されます。

表 2. ADEXIT パラメーター
Offset 次のもののアドレスが入る 項目の説明
00 ユーザー出口タイプ 操作を実行するユーザー出口を識別するハーフワード。

4=ADEXIT

04 命令コード 操作のタイプを示すハーフワード。

0=OPEN; 1=CLOSE; 3=PUT

08 戻りコード 出口モジュールによって設定されるフルワードで、要求された操作の成功を示します。

0=操作は成功しました; 12=操作は失敗しました

12 ユーザー出口作業域 ユーザー出口モジュールで使用できるように、コンパイラーが提供する 4 フルワードの作業域
16 データ長 PUT 操作によって提供されるレコードの長さを指定するフルワード
20 データ・バッファーまたは str4 コンパイラーが PUT 操作によって印刷されるレコードを入れたデータ・バッファーのアドレスが含まれているフルワード。

str4 は OPEN にのみ適用されます。最初のハーフワード (ハーフワード境界上の) にストリングの長さが入り、その後にストリングが続きます。

24 未使用 (LIBEXIT の専用)
28 未使用 (LIBEXIT の専用)
32 未使用 (LIBEXIT の専用)
36 未使用 (LIBEXIT の専用)

関連参照
LIBEXIT の処理


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