連続データ・セットに適用できる ENVIRONMENT オプションは、次のとおりです。
F|FB|FS|FBS|V|VB|U RECSIZE(record-length) BLKSIZE(block-size) SCALARVARYING CONSECUTIVE or ORGANIZATION(CONSECUTIVE) CTLASA|CTL360 LEAVE|REREAD
SCALARVARYING 全体のオプションについては、ENVIRONMENT 属性での特性の指定で説明されています。SCALARVARYING の後のオプションについては以下に説明します。
どのオプションを指定する必要があるか、どれがオプショナルで、どれが デフォルト・オプションであるかを知るには、表 13 を参照してください。
CONSECUTIVE オプションは、連続データ・セット編成のファイルを定義します。 詳細は本章および データ・セットの編成に記述してあります。
>>-CONSECUTIVE-------------------------------------------------><
CONSECUTIVE はデフォルト値です。
ファイルを連続データ・セットに関連付けることを指定します。 ORGANIZATION オプションの詳細は、ORGANIZATION オプションに説明されています。
連続ファイルは、ネイティブ・データ・セットでも、VSAM データ・セットで も構いません。
印刷制御機構オプション CTLASA および CTL360 は、連続データ・セットに関連付け られた OUTPUT ファイルだけに適用されます。 この 2 つのオプションは、レコードの最初の文字を制御文字として解釈 するように指定します。
>>-+-CTLASA-+-------------------------------------------------->< '-CTL360-'
CTLASA オプションは、米国標準規格垂直紙送り位置決め文字 (American National Standard Vertical Carriage Positioning Character) または米国標準規格ポケット 選択文字 (American National Standard Pocket Select Character)(レベル 1) を指定するためのオプションです。 また、CTL360 オプションは、IBM のマシン・コード制御文字を指定するためのオプションです。
図 29 にリストされている米国標準規格の制御文字は、関連付けら れたレコードが印刷、穿孔される前に、指定の処置を実行するための文字です。
なお、マシン・コード制御文字は、装置タイプによって異なります。 プリンター用の IBM マシン・コード制御文字は、表 17 にリストしてあります。
|
印刷してから 実行 コード・バイト |
処置 |
直ちに処置 (印刷は行わない) コード・バイト |
|---|---|---|
| 00000001 | 印刷のみ (スペースなし) | -- |
| 00001001 | スペース 1 行 | 00001011 |
| 00010001 | スペース 2 行 | 00010011 |
| 00011001 | スペース 3 行 | 00011011 |
| 10001001 | チャネル 1 にスキップする | 10001011 |
| 10010001 | チャネル 2 にスキップする | 10010011 |
| 10011001 | チャネル 3 にスキップする | 10011011 |
| 10100001 | チャネル 4 にスキップする | 10100011 |
| 10101001 | チャネル 5 にスキップする | 10101011 |
| 10110001 | チャネル 6 にスキップする | 10110011 |
| 10111001 | チャネル 7 にスキップする | 10111011 |
| 11000001 | チャネル 8 にスキップする | 11000011 |
| 11001001 | チャネル 9 にスキップする | 11001011 |
| 11010001 | チャネル 10 にスキップする | 11010011 |
| 11011001 | チャネル 11 にスキップする | 11011011 |
| 11100001 | チャネル 12 にスキップする | 11100011 |
磁気テープの処理オプション LEAVE および REREAD を使用すると、磁気テープ・ボリュームの終わりに達したとき、または磁気テープ・ボリューム上のデータ・セットが閉じたときにとるアクションを指定できます。LEAVE オプションは、テープが巻き戻されないようにします。REREAD オプションは、テープを巻き戻して、データ・セットの再処理を可能にします。これらのいずれかを指定しない場合、ボリュームの終わりまたはデータ・セットのクローズ時のアクションは、関連 DD ステートメントの DISP パラメーターによって制御されます。
>>-+-LEAVE--+-------------------------------------------------->< '-REREAD-'
同じプログラムでデータ・セットを最初は順方向に読み取るか書き込み、次に逆方向で読み取る場合は、ファイルが閉じられたとき (または、マルチボリューム・データ・セットの場合、ボリューム切り替えが生じるとき) にボリュームが巻き戻されないように LEAVE オプションを指定してください。
LEAVE および REREAD オプションの影響は、表 18に要約されています。
|
ENVIRONMENT option |
DISP パラメーター |
処置 |
|---|---|---|
| REREAD | -- | データ・セットを再処理する現行ボリュームの位置を決めます。BACKWARDS ファイルの位置は、データ・セットの物理終了に変更されます。 |
| LEAVE | -- | 現行ボリュームをデータ・セットの論理終了に位置決めします。BACKWARDS ファイルの位置は、データ・セットの物理開始に変更されます。 |
|
REREAD も LEAVE も指定しない |
PASS DELETE KEEP, CATLG, UNCATLG |
データ・セットの終わりに ボリュームの位置を決める。 現行ボリュームを巻き戻す。 現行ボリュームを 巻き戻し・アンロードする。 |