COBOL (OS/390 および VM 版) バージョン 2 リリース 2 における変更
- 10 進データのサポートが拡張され、10 進数の最大桁数が 18 から 31 に引き上げられたことにより、算術計算に対して拡張精度のモードが提供されるようになりました。
- コンパイル・フックではなくオーバーレイ・フックを使用する拡張実動デバッグ機能が追加されました。シンボリック・デバッグ情報は、必要に応じて別個のファイルに入れることができます。
- 階層ファイル・システム (HFS) に COBOL ファイルを常駐させた状態で、OS/390 UNIX® システム・サービス環境におけるコンパイル、リンク、および実行がサポートされるようになりました。
- fork()、exec()、および spawn() の許容が追加され、UNIX/POSIX 関数を呼び出すことができるようになりました。
- 入出力機能が拡張され、SELECT. . . ASSIGN で指定された環境変数による、ファイルの動的割り振りが可能になりました。また、ACCEPT や DISPLAY などを使用して、順次編成の HFS ファイルにアクセスできるようになりました。
- レコードが改行文字で区切られているテキスト・データが格納された HFS ファイルにアクセスするための行順ファイル編成がサポートされるようになりました。
- COMP-5 データ型がホスト COBOL に新たに追加されました。これにより、本来のバイナリー表現の容量と同じ大きさまでの値を持つことができます。
- TRUNC(BIN) コンパイラー・オプションを指定したバイナリー・データの処理におけるパフォーマンスが大幅に改善されました。
- OS/390 DFSMS バインダーのみを使用する COBOL アプリケーションのリンクがサポートされるようになりました。プリリンカーは、CICS での例外的なケースでのみ必要になります。
- コンパイラー・オプション DIAGTRUNC を指定することで、数値の切り捨てを招く (暗黙的または明示的な) 移動の診断が可能になりました。
- BLKSIZE=0 を指定することで、リスト・データ・セット用として、システムで判別されたブロック・サイズを使用できるようになりました。
- QSAM テープ・ファイルのブロック・サイズ最大値が 2GB になりました。
- CICS のもとで、システム論理出力装置あての DISPLAY および日時の取得のための ACCEPT がサポートされるようになりました。
- SQL コンパイラー・オプションを使用して DB2 coprocessor がサポートされるようになりました。これにより、個別のプリコンパイル・ステップが不要になり、ネストされたプログラムおよびコピーブックで SQL ステートメントを使用できるようになりました。
- 2000 年言語拡張のサポートが基本 COBOL プロダクトに追加されました。
|
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)