Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


MVS ATTACH による COBOL プログラムの呼び出し

MVS ATTACH を使用して COBOL メインプログラムを呼び出す 場合、言語環境プログラムは VS COBOL II とは異なる方法でパラメーター・リストを処理します。

言語環境プログラムのもとでは、COBOL プログラムが ATTACH SVC によって直接呼び出され た (オペレーティング・システムによるバッチ・プログラムの呼び出し および TSO CALL/ATTACH からの呼び出しを含む) ときには、パラメーター・リストは 常に "PARM=" スタイルとして処理されます。

VS COBOL II のもとでは、COBOL プログラムが ATTACH SVC によって直接呼び出され た (オペレーティング・システムによるバッチ・プログラムの呼び出し および TSO CALL/ATTACH からの呼び出しを含む) ときには、以下の場合にのみ、パラメ ーター・リストは "PARM=" スタイルとして処理されます。

上記以外の場合は、レジスター 1 およびパラメーター・リストは変更されずに渡されま す。

互換性のある動作を得るための方法が 2 つあります。

  1. メインプログラムを言語環境プログラム準拠のアセンブラーに変更し、CEEENTRY マクロで PLIST=OS キーワードを使用します。 その後、アセンブラー・プログラムが COBOL プログラムを呼び出すようにします。 これを行う方法については、以下のサンプル・コードを参照してください。
    ASMLE3   CEEENTRY PPA=MAINPPA,AUTO=WORKSIZE,MAIN=YES,PLIST=OS
             USING WORKAREA,13
             L     15,A1C401P         Get the addr of the COBOL pgm
             BALR  14,15              Call it with parm list unchanged
    *====================================================================
    *   Terminate Language Environment.
    *====================================================================
             CEETERM  RC=0
    MAINPPA  CEEPPA                   Constants describing the code block
    *====================================================================
    *        The Workarea and DSA
    *====================================================================
    A1C401P  DC    V(A1C401P)         VCON FOR COBOL pgm
    WORKAREA DSECT
             ORG    *+CEEDSASZ        Leave space for the DSA fixed part
             DS     0D
    WORKSIZE EQU    *-WORKAREA
             CEEDSA                   Mapping of the Dynamic Save Area
             CEECAA                   Mapping of the Common Anchor Area
             CEEEDB                   Mapping of the Enclave Data Block
             END   ASMLE3
  2. 言語環境プログラムを変更することにより、ATTACH によって呼び出された COBOL メインプログラムのためのパラメーター・リスト処理 が、COBOL プログラムが VS COBOL II ランタイムと共に実行されるときと同様に動作するようにします。 言語環境プログラムのもとでのパラメーター・リスト処理を変更するには、サンプル・カスタマイズ・ジョブ IGZWAPSX を IGZEPSX (COBOL パラメーター・リスト出口ルーチン) の変更済みコピーと共に実行してください。
    IGZEPSX を変更する方法の指示については、以下の資料を参照してください。
    • OS/390 および z/OS の場合: Language Environment for z/OS Customization

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