ファイル名は、時点が異なれば、まったく別のデータ・セットを表すことができます。 前述の OPEN ステートメントの例では、 ファイル DETAIL1 が DD ステートメント DETAIL1 の DSNAME パラメーター で指定されているデータ・セットと関連付けられます。 このファイルをクローズしてもう一度オープンした場合、TITLE オプションに 別の dd 名を指定し、そのファイルを別のデータ・セットに関連付けることが可能です。
つまり、TITLE オプションを使用すると、 ファイル・オープン時に、複数のデータ・セットの中から任意の 1 つのデータ・セット を動的に選択して、特定のファイル名に関連付けることができます。 次の例を考えてみてください。
DO IDENT='A','B','C';
OPEN FILE(MASTER)
TITLE('MASTER1'||IDENT);
.
.
.
CLOSE FILE(MASTER);
END;
この例では、DO グループの最初の反復処理時に MASTER がオープンされるときに、 関連 dd 名は MASTER1A になります。 処理が終了すると、そのファイルはクローズされ、 ファイル名と dd 名との関連付けも解除されます。DO グループの 2 回目の反復処理時に、MASTER がもう一度オープンされます。 このとき、MASTER は dd 名 MASTER1B と関連付けられます。 同様に、DO グループの最後の反復処理時では、MASTER が dd 名 MASTER1C に関連 付けられます。