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COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


基本国別リテラル

基本国別リテラルのフォーマットと規則は、以下のとおりです。

フォーマット 1: 基本国別リテラル

N“character-data”
N'character-data'

NSYMBOL(NATIONAL) コンパイラー・オプションが有効な場合、開始の区切り文字 N“ または N' によって国別リテラルが識別されます。国別リテラルは、国別のクラスおよびカテゴリーに属します。

NSYMBOL(DBCS) コンパイラー・オプションが有効な場合は、開始の区切り文字 N” または N' によって DBCS リテラルが 識別されます。その場合は、DBCS リテラルで解説している規則が適用されます。

N“ または N'
開始の区切り文字。開始の区切り文字は、1 バイト文字としてコーディングする必要があります。開始の区切り文字を複数の行にまたがって継続することはできません。
” または '
終了の区切り文字。終了の区切り文字は、1 バイト文字としてコーディングする必要があります。開始の区切り文字に引用符を使用した場合は、終了の区切り文字にも引用符を使用する必要があります。同様に、開始の区切り文字にアポストロフィを使用した場合は、終了の区切り文字にもアポストロフィを使用する必要があります。

開始の区切り文字で使用されている引用符またはアポストロフィをリテラルの内容に含める場合は、 引用符またはアポストロフィをそれぞれ 2 つ続けて指定します。例えば、次のように指定します。

N'This literal''s content includes an apostrophe'
N'This literal includes “, which is not used in the opening delimiter'
N”This literal includes “”, which is used in the opening delimiter“
character-data
国別リテラルの内容のソース・テキスト表現です。character-data には、ソース・コードに有効なコード・ページで表現される単一バイト文字とマルチバイト文字の任意の組み合わせを指定できます。

リテラルに含まれる DBCS 文字は、ワークステーションのシフトインおよびシフトアウト制御文字によって区切ることができます。詳しくは、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」の SOSI コンパイラー・オプションについての説明を参照してください。

最大長
国別リテラルの最大長は 80 文字位置 (開始と終了の区切り文字を除く) です。リテラルのソース内容に 1 つ以上のマルチバイト文字が含まれている場合は、最大長は領域 B の単一のソース行で使用可能なスペースまでです。

リテラルには、1 つ以上の文字が含まれていなければなりません。 リテラル内の 1 バイト文字もマルチバイト文字も、それぞれ 1 文字が 1 つの文字位置として数えられます。DBCS 文字のワークステーションのシフトイン区切り文字およびシフトアウト区切り文字は、カウントされません。

継続規則
リテラルの内容にマルチバイト文字が含まれている場合は、リテラルを継続できません。リテラルの内容にマルチバイト文字が含まれていない場合は、標準の継続規則が適用されます。

文字データ のソース・テキスト表現は、実行時の使用のために自動的に UTF-16 へ変換されます (例えば、リテラルが国別カテゴリーのデータ項目に移動されたときや、国別カテゴリーのデータ項目と比較されたとき)。


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