以下に、STEPLIB 方式を用いて言語環境プログラムを段階的に取り入れる方法の例を示します。中央開
発センター (すべてのコンパイルおよびリンクが 1 つの場所で行われる) と個別の実動場所
がある組織を想定してください。これは、非常に保守的なアプローチですが、実動アプリケーションに絶対に混乱がないこと
を必要とする多くのお客様によって使用されています。
- 中央開発センターで言語環境プログラムおよび Enterprise COBOL を認証します。
- 言語環境プログラムを中央開発センターのシステムにインストールし、テストします。
- STEPLIB を使用して現行のランタイムにアクセスして、既存のアプリケーション
の非移行バージョンの並行テストを実行します。
- 実動に移す前に、すべての新しいアプリケーションを言語環境プログラム・ランタイム環境で
実行します。
- バックアウト戦略を作成します。
- 言語環境プログラム・ランタイムをバックアウトすることが必要になった場合に備えて、現行の
ランタイムをインストールするためのプロシージャーを保存します。
- 1 つの実動場所で言語環境プログラム・ランタイムをインストールします。
- 引き続き、STEPLIB の環境で現行のランタイムを用いて既存のアプリケーションの
非移行バージョンの並行テストを実行します。
- この実動場所で言語環境プログラム・ランタイムを 1 カ月間実行します。
- すべての実動場所で言語環境プログラム・ランタイムをインストールします。
- 引き続き、STEPLIB の環境で現行のランタイムを用いて既存のアプリケーションの
非移行バージョンの並行テストを実行します (任意)。
- すべての実動場所で言語環境プログラム・ランタイムを 1 カ月間実行します。
- 1 カ月後、現行のランタイム・ライブラリーの内容をすべて削除します。
- Enterprise COBOL を用いて、新しいアプリケーションまたは変更されたアプリ
ケーションをすべてコンパイルします。
できるだけ大きい作業単位の移行を試みてください。オンライン領域、アプリケーション、または実行単位全体を一度に移行すると、アプリケー
ションまたは実行単位内のプログラム間の相互作用をテストすることができます。