DB2 プログラムのデバッグ
SQL ステートメントを含むプログラムをデバッグする場合、以下の動きに注意してください。
- SQL プリプロセッサーは、プログラム内のすべての SQL ステートメントを
ホスト言語のコードに置き換えます。プリプロセッサーから得られる変更済みソース出力には、元の SQL ステートメントがコメントの形式で含まれています。したがって、デバッグ・セッション中に表示されるソースまたはリスト表示は、元のソースとは著しく異なったように見えることがあります。
- SQL プリプロセッサーによって挿入されるホスト言語コードが、プログラム用の SQL アクセス・モジュールを開始します。SQL モジュールを呼び出すたびに、また SQL モジュールの各呼び出しの直後に
プログラムの実行を停止させることができますが、呼び出されたモジュールをデバッグすることはできません。
- ホスト言語 SQL コプロセッサーは、コンパイル時に DB2® プリコンパイラー機能を実行し、そのプログラム内の SQL ステートメントをホスト言語コードに置き換えます。ただし、生成されたホスト言語コードはデバッグ・セッション時に表示されません。オリジナルのソース・コードが表示されます。
以下のトピックでは、Debug Tool を使用して、DB2 プログラムをデバッグするためのステップを説明します。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
- 関連タスク
- DB2 プログラムの準備
- DB2 UDB for z/OS® アプリケーション・プログラミングおよび SQL ガイド
バッチ・モードでの DB2 プログラムのデバッグ
バッチ・モードで Debug Tool を使用してプログラムをデバッグする場合には、以下のステップに従ってください。
- Debug Tool モジュールが、STEPLIB によるか、または LINKLIB によって
使用可能になっていることを確認してください。
- DD ステートメントにより、すべてのデータ・セット (例: ログ・ファイル、優先ファイル、リスト・ファイルなど) を定義します。
- コマンド入力ファイルにデバッグ・コマンドを指定します。
- TSO バッチ機能を使用してユーザーのプログラムを実行します。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
フルスクリーン・モードでの DB2 プログラムのデバッグ
フルスクリーン・モードでは、テスト中に出すデバッグ・コマンドを、デバッグ時に決めることができます。
Debug Tool セットアップ・ユーティリティー (DTSU) の使用
Debug Tool セットアップ・ユーティリティーは、Debug Tool Utilities から使用できます。
- TSO コマンドを使用するか、可能であれば ISPF パネル・オプションを使用して、DTSU を始動する。ISPF パネル・オプションが使用可能かどうかは、システム管理者に問い合わせてください。
- セットアップ・ファイルを作成する。必ず、「Initialize New setup file for DB2」フィールドを選択してください。
- すべてのフィールドに適切な情報を入力する。「DSN command options」フィールド、および「RUN command options」フィールドには、必ず適切なコマンドを入力してください。
- RUN コマンドを入力して、DB2 プログラムを実行する。
TSO コマンドの使用
- CLIST または REXX EXEC を使用して、すべてのデータ・セットの割り振りが
済んでいることを確認してください。
- DSN コマンドを出して、DB2 を始動します。
- RUN サブコマンドを出してユーザー・プログラムを実行します。TEST ランタイム・オプションを、RUN サブコマンドのパラメーターとして指定できます。
COBOL プログラムの場合の例を次に示します。
RUN PROG(progname) PLAN(planname) LIB('user.library')
PARMS('/TEST(,*,;,*)')
TSO/Call Access Facility (CAF) の使用
- CAF 言語インターフェース・モジュール DSNALI とユーザー・プログラムを
リンク・エディットしてください。
- Debug Tool およびユーザー・プログラムが必要とするデータ・セットが、CLIST または REXX プロシージャーを使用して割り振られていることを確認してください。
- TSO CALL コマンド、CALL 'user.library(プログラム名)' を入力し、プログラムを始動します。TEST ランタイム・オプションを、このコマンドのパラメーターとして含めてください。
Debug Tool の端末インターフェース・マネージャーを使用せずに、フルスクリーン・モード (VTAM 端末) の中で
- TEST ランタイム・オプションの一部として、MFI%LU_name パラメーターを指定します。
- TSO またはバッチ・モードのいずれかで、DB2 プログラムをデバッグする際の、その他の要件に従ってください。
Debug Tool の端末インターフェース・マネージャーを使用して、フルスクリーン・モード (VTAM 端末) の中で
- TEST ランタイム・オプションの一部として、VTAM%userid パラメーターを指定します。
- TSO またはバッチ・モードのいずれかで、DB2 プログラムをデバッグする際の、その他の要件に従ってください。
プログラムの実行開始後は、必要な Debug Tool コマンドで指令してデバッグを
進めてください。
注:
Debug Tool を起動してもソースが表示されない場合は、リスト・ファイルまたはソース・ファイルの名前が、MVS ライブラリー名と一致しているかどうか、およびその MVS ライブラリーに対して少なくとも読み取りアクセス権があるかどうかを、確認してください。
ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。
- 関連資料
- DB2 UDB for z/OS Administration Guide
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このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)