Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


特定の DLL のプリリンク

DLL が PDSE ファイルまたは HFS ファイルではなく、PDS ロード・ライブラリーに常駐しなければならない場合は、標準のリンケージ編集を行う前に、言語環境プログラムのプリリンカーを使用する必要があります。

DLL ソースをコンパイルした後、オブジェクト・モジュールをプリリンクして 1 つのオブジェクト・モジュールにします。

  1. プリリンク・ステップに対する SYSDEFSD DD ステートメントを指定して、プリリンカーが DLL 定義サイド・ファイルを作成するデータ・セットを指示します。 このサイド・ファイルには、DLL によってエクスポートされた各記号についての IMPORT プリリンカー制御ステートメントが入れられます。プリリンカーは、このサイド・ファイルを使用して、新規の DLL を参照する他のモジュールをプリリンクします。
  2. DLLNAME(xxx) プリリンカー・オプションを指定して、サイド・ファイルに IMPORT 制御ステートメントを作成する際に使用するプリリンカーの DLL ロード・モジュール名を指示します。あるいは、プリリンカーが、NAME プリリンカー制御ステートメントから、またはプリリンク・ステップに対する SYSMOD DD ステートメントの PDS メンバー名から、DLL ロード・モジュール名を入手することができます。
  3. 新しい DLL が他の DLL を参照する場合は、このプリリンク・ステップへの入力であるオブジェクト・デックと一緒に、これらの DLL の定義サイド・ファイルを含めてください。これらのサイド・ファイルは、プリリンカーに、現行モジュールの記号参照を他の DLL からエクスポートされた記号に解決するように指示します。

通常のようにリンケージ・エディターまたはバインダーを使用して、プリリンカーによって作成されるオブジェクト・モジュールから DLL ロード・モジュールを作成します。リンケージ・エディターまたはバインダーの RENT オプションを指定してください。


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