STL ファイルに対する入出力操作後に、複数のエラー・コードのいずれかが発生することがあります。
FILE STATUS data-name-1 data-name-8
FILE-CONTROL 段落で、STL ファイルに関する、上述の文節をコーディングするとします。ファイルに対する入出力操作の後、data-name-1 には使用するファイル・システムに依存しない状況コードが含まれ、data-name-8 には次の表に示す STL ファイル・システムの戻りコードのいずれかが含まれます。
| コード | 意味 | 注 |
|---|---|---|
| 0 | 正常終了 | 入出力操作が正しく完了しました。 |
| 1 | 無効な操作 | この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。 |
| 2 | 入出力エラー | オペレーティング・システムの I/O ルーチンへの呼び出しからエラー・コードが戻されました。 |
| 3 | ファイルがオープンしない | ファイルに対して (OPEN 以外の) 操作を試行しましたが、ファイルがオープンしません。 |
| 4 | キー値が検出されない | キーを使用してレコードを読み取ろうとしましたが、キーがファイル内にありません。 |
| 5 | キー値の重複 | 重複できないキーを 2 回使用しようとしました。 |
| 6 | 無効なキー番号 | この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。 |
| 7 | 別のキー番号 | この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。 |
| 8 | 操作に対する無効なフラグ | この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。 |
| 9 | ファイルの終わり | ファイルの終わりを検出しました。これはエラーではありません。 |
| 10 | I/O GET 操作の前に入出力操作が必要 | この操作は現行レコードを検索しますが、現行レコードはまだ定義されていません。 |
| 11 | スペース取得ルーチンから戻されたエラー | オペレーティング・システムがメモリー不足を示しています。 |
| 12 | 重複したキーの受け入れ | 当該操作で指定したキーが重複しています。 |
| 13 | 順次アクセスおよびキー・シーケンスの不良 | 順次アクセスが指定されましたが、レコードが順序どおりになっていません。 |
| 14 | レコード長 < 最大キー | レコード長で許可しているスペースが足りないため、すべてのキーを格納できません。 |
| 15 | ファイルへのアクセス拒否 | オペレーティング・システムがファイルにアクセスできないことを報告しました。当該ファイルが存在しないか、またはオペレーティング・システムがファイルにアクセスするための適切なアクセス権がユーザー側にありません。 |
| 16 | ファイルがすでに存在する | 新規ファイルをオープンしようとしましたが、そのファイルがすでに存在することをオペレーティング・システムが報告しました。 |
| 17 | (予約済み) | |
| 18 | ファイル・ロック | ファイルをオープンしようとしましたが、そのファイルはすでに排他モードでオープンしています。 |
| 19 | ファイル・テーブルがいっぱい | ファイル・テーブルがいっぱいであることをオペレーティング・システムが報告しました。 |
| 20 | ハンドル・テーブルがいっぱい | これ以上ファイル・ハンドルを割り振れないことをオペレーティング・システムが報告しました。 |
| 21 | タイトルが STL でない | STL ファイル・システムによる読み取り用にオープンしたファイルには、特定のオフセット位置に “STL” を含むヘッダー・レコードがなければなりません。 |
| 22 | 作成用の indexcount 引数が不良 | この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。 |
| 23 | 索引または相対レコード > 64 KB | 索引および相対レコードの長さは 64 KB に制限されています。 |
| 24 | オープン中の既存ファイルのファイル・ヘッダーまたはデータ内で検出されたエラー | STL ファイルはヘッダーで始まります。ヘッダーまたは関連データの値が矛盾しています。 |
| 25 | 順次ファイルの索引付きオープン | 順次ファイルを索引付きファイルまたは相対ファイルとしてオープンしようとしました。 |
次の表に、アダプター・オープン・ルーチンで検出されるエラーに対する戻りコードを示します。
| コード | 意味 | 注 |
|---|---|---|
| 1000 | 索引付きまたは相対ファイルの順次オープン | 索引付きファイルまたは相対ファイルを順次ファイルとしてオープンしようとしました。 |
| 1001 | 索引付きファイルの相対オープン | 相対ファイルを索引付きファイルとしてオープンしようとしました。 |
| 1002 | 順次ファイルの索引付きオープン | 索引付きファイルを順次ファイルとしてオープンしようとしました。 |
| 1003 | ファイルが存在しない | 当該ファイルが存在しないことをオペレーティング・システムが報告しました。 |
| 1004 | キー数が異なる | キー数が異なるファイルをオープンしようとしました。 |
| 1005 | レコード長が異なる | レコード長が異なるファイルをオープンしようとしました。 |
| 1006 | レコード・タイプが異なる | レコード・タイプが異なるファイルをオープンしようとしました。 |
| 1007 | キー位置または長さが異なる | キー位置または長さが異なるファイルをオープンしようとしました。 |
関連タスク
ファイル状況キーの使用
関連参照
STL ファイル・システム
FILE STATUS 文節
(「COBOL for Windows 言語解説書」)