Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


RELEASE ステートメント

RELEASE ステートメントは、レコードを入出力域からソート処理の初期フェーズへ渡します。

RELEASE ステートメントが使用できるのは、 SORT ステートメントに関連する INPUT PROCEDURE 句の範囲内のみです。

フォーマット
構文図を読む構文図をスキップする>>-RELEASE--レコード名-1--+------------+-----------------------><
                          '-FROM--ID-1-'  
 

INPUT PROCEDURE 句の中には、 少なくとも 1 つの RELEASE ステートメントを指定する必要があります。

RELEASE ステートメントを実行すると、レコード名-1 の現在の内容は、 ソート・ファイルに配置されます。これによって、ソート操作の初期フェーズでレコードが使用可能になります。

レコード名-1
ソート/マージ・ファイル記述項目 (SD) にある論理レコードの名前を指定しなければなりません。 レコード名-1 は修飾することができます。
FROM 句
FROM ID-1 を指定した RELEASE ステートメントの実行結果は、 次のステートメントを指定した順序で実行した場合と同じになります。

MOVE identifier-1 to record-name-1.
RELEASE record-name-1.

MOVE は、CORRESPONDING 句を指定しない MOVE ステートメントの規則に従って行われます。

ID-1
ID-1 は、以下のいずれかを参照する必要があります。

ID-1 は、受け取り項目としてレコード名-1 が指定された、 MOVE ステートメントの規則に従う有効な送り出し項目でなければなりません。

ID-1 およびレコード名-1 は、同じストレージ域を参照することはできません。

RELEASE ステートメントの実行後も、ID-1の中の情報は使用可能です (『共通の処理機能』にあるINTO 句および FROM 句を参照。)

ファイル名-1 に対する SD 項目を SAME RECORD AREA 文節で指定せずに RELEASE ステートメントを実行した場合、レコード名-1 の中に入っている情報は、使用できません。

SD 項目を SAME RECORD AREA 文節の中で指定した場合は、レコード名-1 は、その文節で指定された他のファイルのレコードとして、依然として使用可能です。

FROM ID-1 が指定されていると、ID-1 の情報は依然として使用可能です。

INPUT PROCEDURE から制御を渡されるとき、ソート・ファイルは、 RELEASE ステートメントの実行によりその中に入れられたすべてのレコードから構成されています。


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