各ライブラリー・メンバーは、同じ特性を持っていなければなりません。 同じ特性メンバーを持っていない場合は、あとのメンバー検索 が難しくなります。 同じ特性が必要な理由は、ボリューム目録 (VTOC) には、 ライブラリー用のデータ・セット制御ブロック (DSCB) が 1 つ入っているだけで、各メンバー別用のものはないからです。 PL/I プログラムを使ってメンバーを作成する場合は、オペレーティング・ システムによりディレクトリー項目が作成されます。 つまり、ユーザーはユーザー・データ・フィールドに情報を入力することはできません。
ライブラリーとメンバーを同時に作成するときには、DD ステートメント内に ライブラリーの作成の下にリストアップされている すべてのパラメーター (ただし、データ・セットを一時的なものに するのであれば、DISP パラメーターは省くことができる) を入れなければなりません。DSNAME パラメーターは、メンバー名を括弧で囲んで指定する必要があり ます。 例えば、DSNAME=ALIB(MEM1) によりデータ・セット ALIB 内のメンバー MEM1 の名前が指定されます。 メンバーがリンケージ・エディターによって ライブラリー内に入れられると、DSNAME パラメーター内にメンバー名を入れる代わりに、 リンケージ・エディターの NAME ステートメントまたは NAME コンパイル時オプション を使用することができます。 メンバーの特性 (レコード・フォーマットなど) を DCB パラメーターあるいは PL/I プログラム に記述しなければなりません。 これらの特性は、そのデータ・セットに追加される他のメンバーにも適用されま す。
既存ライブラリーに追加するメンバーを作成するときには、SPACE パラメーターは必 要ありません。 元のスペース割り振りは、個々のメンバーに 対してではなく、ライブラリー全体に対して適用されるからです。 さらに、そのメンバーの特性を記述する必要もありません。その理由は、 ライブラリー用の DSCB 内に既に特性が記録されているからです。
1 つのジョブ・ステップで複数のメンバーをライブラリーに 追加するには、各メンバーごとに DD ステートメントを組み込み、そして そのライブラリーを参照するファイルをクローズしてから 次のファイルをオープンするようにしなければなりません。