SUBTRACT ステートメント
SUBTRACT ステートメントは、1 つまたは複数の数値項目から、
1 つの数値項目または 2 つ以上の数値項目の和を減算して、その結果を保管します。
| フォーマット 1 |
 .----------------. .-------------------.
V | V |
>>-SUBTRACT----+-ID-1-------+-+--FROM----ID-2--+---------+-+---->
'-リテラル-1-' '-ROUNDED-'
>--+------------------------------------------+----------------->
'-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'
'-ON-'
>--+-----------------------------------------------+------------>
'-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'
'-ON-'
>--+--------------+--------------------------------------------><
'-END-SUBTRACT-'
|
キーワード FROM の前にあるすべての ID またはリテラルは互いに加算され、それらの和が ID-2 から減算され、ID-2 に直接保管されます。
この処理は、ID-2 が連続する場合、それぞれの ID-2 ごとに、ID-2 が指定されている順序で左から右へと繰り返されます。
| フォーマット 2 |
 .----------------.
V |
>>-SUBTRACT----+-ID-1-------+-+--FROM--+-ID-2-------+----------->
'-リテラル-1-' '-リテラル-2-'
.-------------------.
V |
>--GIVING----ID-3--+---------+-+-------------------------------->
'-ROUNDED-'
>--+------------------------------------------+----------------->
'-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'
'-ON-'
>--+-----------------------------------------------+------------>
'-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'
'-ON-'
>--+--------------+--------------------------------------------><
'-END-SUBTRACT-'
|
キーワード FROM の前にあるすべての ID またはリテラルが加算され、これらの和が ID-2 またはリテラル-2 から減算されます。減算の結果は、ID-3 によって参照されるデータ項目それぞれの新しい値として保管されます。
| フォーマット 3 |
 >>-SUBTRACT--+-CORRESPONDING-+--ID-1--FROM--ID-2--+---------+--->
'-CORR----------' '-ROUNDED-'
>--+------------------------------------------+----------------->
'-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'
'-ON-'
>--+-----------------------------------------------+------------>
'-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'
'-ON-'
>--+--------------+--------------------------------------------><
'-END-SUBTRACT-'
|
ID-1 内の基本データ項目は ID-2 の該当する基本データ項目から減算され、その結果が、その ID-2 内の該当する基本データ項目に保管されます。
ARITH(COMPAT) コンパイラー・オプションが有効な場合は、オペランドの合成が最大 30 桁になります。
ARITH(EXTEND) コンパイラー・オプションが有効な場合は、オペランドの合成が最大 31 桁になります。算術計算の中間結果の詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。
すべてのフォーマット全部に関して次のことが言えます。
- ID
- フォーマット 1 では、基本数字データ項目を指定しなければなりません。
フォーマット 2 では、ID がキーワード GIVING の後にある場合を除き、基本数字データ項目の名前でなければなりません。
キーワード GIVING の後に置かれた ID はそれぞれ、
数字基本項目または数字編集基本データ項目の名前でなければなりません。
フォーマット 3 では、英数字グループ項目または国別グループ項目を指定する必要があります。
以下の制約事項は、日付フィールドに適用されます。
- フォーマット 1 では、ID-1 は 1 つの日付フィールドしか指定できません。
ID-1 が日付フィールドを指定する場合は、ID-2 のすべてのインスタンスでは、ID-1 で指定された日付フィールドと互換性のある日付フィールドを指定しなければなりません。
ID-1 が日付フィールドを指定しない場合は、ID-2 で 1 つまたは複数の日付フィールドを指定することができ、DATE FORMAT 文節への制約事項はありません。
- フォーマット 2 では、ID-1 と ID-2 がそれぞれ 1 つの日付フィールドでしか指定できません。ID-1 が日付フィールドを指定する場合は、FROM ID-2 は、ID-1 で指定された日付フィールドと互換性のある日付フィールドでなければなりません。
ID-3 は 1 つ以上の日付フィールドを指定することができます。ID-2
が日付フィールドを指定し、ID-1 が日付フィールドを指定しない場合は、ID-3 のすべてのインスタンスでは、ID-2 で指定された日付フィールドと互換性のある日付フィールドを指定しなければなりません。
- フォーマット 3 では、ID-1 内の項目が日付フィールドである場合は、ID-2 内の該当する項目が互換日付フィールドでなければなりません。
- 年末尾型日付フィールドを SUBTRACT ステートメントに指定できるのは、ID-1 としてのみ、および減算の結果が非日付データである場合だけです。
1 つ以上の日付フィールドに関連する SUBTRACT ステートメントの結果を判別するには、次の 2 つのステップがあります。
- 減算: 日付フィールドが関係する減算で記述されたとおり、減算の結果を判別します。
- 保管: その結果が受け取りフィールドにどのように保管されるかを判別します。
(フォーマット 1 と 3 では、受け取りフィールドは ID-2 です。フォーマット 3 では、
受け取りフィールドは GIVING ID-3 です。)
詳細については、日付フィールドに関連する算術演算結果の保管を参照してください。
- リテラル
- これは、数字リテラルでなければなりません。
数字データ項目とリテラルを指定できる個所に、浮動小数点データ項目およびリテラルを使用することができます。
ROUNDED 句に関する詳細、およびオペランドに関する考慮事項については、ROUNDED 句を参照してください。
SIZE ERROR 句に関する詳細、およびオペランドに関する考慮事項については、SIZE ERROR 句を参照してください。
CORRESPONDING 句を参照してください。
END-SUBTRACT 句
この明示的範囲終了符号は、SUBTRACT ステートメントの範囲を区切るために使用されます。
END-SUBTRACT 句を使用することによって、
条件 SUBTRACT ステートメントを他の条件ステートメントの中にネストすることができます。
END-SUBTRACT 句は、命令 SUBTRACT ステートメントと共に使用することもできます。
詳しくは、範囲区切りステートメントを参照してください。
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