z/OS オペレーティング・システムでは、 「区分データ・セット」「区分データ・セット/拡張」および「ライブラリー」の 3 つ の用語は同義であり、他のデータ・セット (通常、ソース・モジュール、 オブジェクト・モジュール、またはロード・モジュールの形のプログラム) の保管 に使用できるタイプのデータ・セットを指します。 ライブラリーは、直接アクセス・ストレージに保管する必要があり、 全体が 1 つのボリューム内に入っていなければなりません。 ライブラリーには、連続して編成された、メンバーと呼ばれる独立した データ・セットが入っています。 各メンバーには、ライブラリーの一部であるディレクトリーに 保管される 8 文字を超えない長さの固有名が付いています。1 つのデータ・セット・ラベルだけが維持されるので、1 つの ライブラリーに属するすべてのメンバーは同じデータ特性を持っている必要があります。
ディレクトリー内に新規項目を入れる十分なスペースが残っていないか、または メンバーそのもののスペースが足りなくなるまでは、メンバーを 個々に作成することができます。 メンバーの名前を指定すれば、メンバーを個別にアクセスすることができます。
DD ステートメントまたはそれらに対応する会話型での同等機能を使用することにより、 メンバーの作成およびアクセスを行うことができます。
メンバーは、IBM のユーティリティー・プログラム IEHPROGM を使用して削除することができます。 このプログラムは、ディレクトリーからメンバー名を削除するので、 そのメンバーには以降アクセスすることはできませんが、 例えば IBM のユーティリティー・プログラム IEBCOPY を 使用して、ライブラリーを作成しなおすか、または未使用スペース を圧縮しない限り、そのメンバーが占めていたスペースを使用 することはできません。DD ステートメントの DISP パラメーターを使ってメンバーを削除しようとすると、 データ・セット全体が削除されてしまいます。