Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 言語解説書


RENAMES 節

RENAMES 節は、基本データ項目の代替グループ (重複することもある) を指定します。

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フォーマット 

>>-66--データ名-1--RENAMES--データ名-2--+---------------------+--------><
                                '-+-THROUGH-+--データ名-3-'   
                                  '-THRU----'             

RENAMES 節を含むデータ記述項目では、特別なレベル番号 66 を指定する必要があります。 (レベル番号 66 とデータ名-1 は、RENAMES 節自体の一部ではありませんが、 表現を明確にするためにのみこのフォーマットの中に加えたものです。)

1 つの論理レコードに対して、1 つ以上の RENAMES 節を記述できます。 1 つの論理レコードに関連付けられた RENAMES 節は、 すべてそのレコードの最後のデータ記述項目の直後に記述する必要があります。

データ名-1
データ項目の代替グループを識別します。

レベル 66 の項目で、レベル 01、レベル 77、レベル 88、 または別のレベル 66 の項目の名前を変更することはできません。

データ名-1 を修飾子として使用することはできません。 レベル標識項目またはレベル 01 項目の名前で修飾することだけができます。

データ名-2データ名-3
基本データ項目の元のグループを識別します。したがって、 これらの両方には関連するレベル 01 項目中の基本項目またはグループ項目の名前を指定しなければならず、 同じデータ名を指定できません。これらのデータ名は両方とも修飾できます。

データ名-2データ名-3 は、それぞれ以下のいずれかを参照できます。

  • 基本データ項目
  • 英数字グループ項目
  • 国別グループ項目

データ名-2 またはデータ名-3 が国別グループ項目を参照する場合、参照される項目はグループとして (国別カテゴリーの基本データ項目としてではなく) 処理されます。

データ名-2データ名-3、またはこれらが従属しているグループ項目についてのデータ項目で、OCCURS 節を指定することはできません。また、データ名-2データ名-3 の間に定義されているどの項目に対しても、OCCURS DEPENDING 節を指定することはできません。

キーワードの THROUGH と THRU は同じ意味です。

THROUGH 句が指定される場合

使用上の注意: THROUGH 句を指定して定義されたグループには、USAGE NATIONAL のデータ項目を含めることができます。

データ名-3 の左端の文字をデータ名-2 の左端の文字より前に置くことはできません。 また、データ名-3 の右端の文字をデータ名-2 の右端の文字より優先させることはできません。このことは、データ名-3データ名-2 に完全に従属することはできないことを意味します。

THROUGH 句を指定しないときは、

以下の図に、有効な RENAMES 節の指定と無効な指定を示します。

この図は、1 組のデータ記述項目に基づく RENAMES 節の指定とそのストレージのレイアウトを示しています。


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