Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


ソート動作の制御

ソートの前に特殊レジスターに値を挿入するか、またはコンパイラー・オプションを使用することにより、ソート動作の幾つかの局面を制御できます。 また、制御ステートメントやキーワードの選択を行える場合もあります。

ソートの後で特殊レジスターの内容を調べることによって、ソート動作を検査することができます。

以下の表は、特殊レジスターまたはコンパイラー・オプション、および同等のソート制御ステートメント・キーワード (使用可能な場合) を使用して影響を及ぼすことができるソート動作の局面をリストしています。

表 1. ソート動作を制御する方法
設定またはテスト対象 特殊レジスターまたはコンパイラー・オプションを使用する場合 制御ステートメント (該当する場合は、およびキーワード) を使用する場合
予約される主記憶域の量 SORT-CORE-SIZE 特殊レジスター OPTION (キーワード RESINV)
使用される主記憶域の量 SORT-CORE-SIZE 特殊レジスター OPTION (キーワード MAINSIZE または MAINSIZE=MAX)
可変長レコードを持つファイルのレコードのモーダル長 SORT-MODE-SIZE 特殊レジスター SMS=nnnnn
ソート制御ステートメント・データ・セットの名前 (デフォルト IGZSRTCD) SORT-CONTROL 特殊レジスター なし
ソート・メッセージ・ファイルの名前 (デフォルト SYSOUT) SORT-MESSAGE 特殊レジスター OPTION (キーワード MSGDDN)
ソート・レコードの数 SORT-FILE-SIZE 特殊レジスター OPTION (キーワード FILSZ)
ソート完了コード SORT-RETURN 特殊レジスター なし
日付フィールドに基づいてソートまたはマージするための世紀ウィンドウ YEARWINDOW コンパイラー・オプション OPTION (キーワード Y2PAST)
ソート・キーまたはマージ・キーとして使用されるウィンドウ表示日付フィールドの形式 (PICTUREUSAGE、および DATE FORMAT 節から得られる) SORT (キーワード FORMAT=Y2x)

ソート特殊レジスター: SORT-CONTROL は、ソート制御ステートメント・ファイルの DD 名が入れられる、8 文字の COBOL 特殊レジスターです。 IGZSRTCD というデフォルトの DD 名を使用したくない場合は、ソート制御ステートメントが含まれているデータ・セットの DD 名を SORT-CONTROL に割り当ててください。

SORT-CORE-SIZESORT-FILE-SIZESORT-MESSAGE、および SORT-MODE-SIZE 特殊レジスターは、それらにデフォルト以外の値を割り当てた場合には、SORT インターフェースで使用されます。しかし、実行時には、ソート制御ステートメント・データ・セット内の制御ステートメントのパラメーターは、特殊レジスター内の対応する設定をオーバーライドし、その影響に対するメッセージが出されます。

SORT-RETURN 特殊レジスターを使用すると、ソートまたはマージが正常に実行されたかどうかを判断したり、ソートまたはマージ操作を途中で停止することができます。

プログラム内に設定したソート特殊レジスターごとに、コンパイラー警告メッセージ (W レベル) が出されます。


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