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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


STL ファイル・システムの戻りコード

STL ファイルに対する入出力操作後に、複数のエラー・コードのいずれかが発生することがあります。

FILE STATUS data-name-1 data-name-8

FILE-CONTROL 段落で、STL ファイルに関する、上述の文節をコーディングするとします。ファイルに対する入出力操作の後、data-name-1 には使用するファイル・システムに依存しない状況コードが含まれ、data-name-8 には次の表に示す STL ファイル・システムの戻りコードのいずれかが含まれます。

表 9. STL ファイル・システムの戻りコード
コード 意味
 0 正常終了 入出力操作が正しく完了しました。
 1 無効な操作 この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。
 2 入出力エラー オペレーティング・システムの I/O ルーチンへの呼び出しからエラー・コードが戻されました。
 3 ファイルがオープンしない ファイルに対して (OPEN 以外の) 操作を試行しましたが、ファイルがオープンしません。
 4 キー値が検出されない キーを使用してレコードを読み取ろうとしましたが、キーがファイル内にありません。
 5 キー値の重複 重複できないキーを 2 回使用しようとしました。
 6 無効なキー番号 この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。
 7 別のキー番号 この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。
 8 操作に対する無効なフラグ この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。
 9 ファイルの終わり ファイルの終わりを検出しました。これはエラーではありません。
10 I/O GET 操作の前に入出力操作が必要 この操作は現行レコードを検索しますが、現行レコードはまだ定義されていません。
11 スペース取得ルーチンから戻されたエラー オペレーティング・システムがメモリー不足を示しています。
12 重複したキーの受け入れ 当該操作で指定したキーが重複しています。
13 順次アクセスおよびキー・シーケンスの不良 順次アクセスが指定されましたが、レコードが順序どおりになっていません。
14 レコード長 < 最大キー レコード長で許可しているスペースが足りないため、すべてのキーを格納できません。
15 ファイルへのアクセス拒否 オペレーティング・システムがファイルにアクセスできないことを報告しました。当該ファイルが存在しないか、またはオペレーティング・システムがファイルにアクセスするための適切なアクセス権がユーザー側にありません。
16 ファイルがすでに存在する 新規ファイルをオープンしようとしましたが、そのファイルがすでに存在することをオペレーティング・システムが報告しました。
17 (予約済み)  
18 ファイル・ロック ファイルをオープンしようとしましたが、そのファイルはすでに排他モードでオープンしています。
19 ファイル・テーブルがいっぱい ファイル・テーブルがいっぱいであることをオペレーティング・システムが報告しました。
20 ハンドル・テーブルがいっぱい これ以上ファイル・ハンドルを割り振れないことをオペレーティング・システムが報告しました。
21 タイトルが STL でない STL ファイル・システムによる読み取り用にオープンしたファイルには、特定のオフセット位置に “STL” を含むヘッダー・レコードがなければなりません。
22 作成用の indexcount 引数が不良 この戻りコードは、通常は戻されません。これはファイル・システム内のエラーを示します。
23 索引または相対レコード > 64 KB 索引および相対レコードの長さは 64 KB に制限されています。
24 オープン中の既存ファイルのファイル・ヘッダーまたはデータ内で検出されたエラー STL ファイルはヘッダーで始まります。ヘッダーまたは関連データの値が矛盾しています。
25 順次ファイルの索引付きオープン 順次ファイルを索引付きファイルまたは相対ファイルとしてオープンしようとしました。

次の表に、アダプター・オープン・ルーチンで検出されるエラーに対する戻りコードを示します。

表 10. STL ファイル・システムのアダプター・オープン・ルーチン戻りコード
コード 意味
1000 索引付きまたは相対ファイルの順次オープン 索引付きファイルまたは相対ファイルを順次ファイルとしてオープンしようとしました。
1001 索引付きファイルの相対オープン 相対ファイルを索引付きファイルとしてオープンしようとしました。
1002 順次ファイルの索引付きオープン 索引付きファイルを順次ファイルとしてオープンしようとしました。
1003 ファイルが存在しない 当該ファイルが存在しないことをオペレーティング・システムが報告しました。
1004 キー数が異なる キー数が異なるファイルをオープンしようとしました。
1005 レコード長が異なる レコード長が異なるファイルをオープンしようとしました。
1006 レコード・タイプが異なる レコード・タイプが異なるファイルをオープンしようとしました。
1007 キー位置または長さが異なる キー位置または長さが異なるファイルをオープンしようとしました。

関連タスク
ファイル状況キーの使用

関連参照
STL ファイル・システム
FILE STATUS 文節 (「COBOL for Windows 言語解説書」)


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