オペレーティング・システムのデータ管理ルーチンは、 データ・セット内でデータが保管される方法およびデータへのアクセスに 使用できる方法により異なるいくつかの種類のデータ・セットを扱うことができます。 VSAM 以外のデータ・セットの主な 3 つのタイプおよび、 それらに該当する PL/I 編成1 を記述するキーワードは、次のとおりです。
| データ・セットのタイプ | PL/I 編成 |
|---|---|
| 順次 | CONSECUTIVE または ORGANIZATION (連続) |
| 索引 | INDEXED または ORGANIZATION (索引) |
| 直接 | REGIONAL または ORGANIZATION (相対) |
データ・セットの 4 つ目のタイプ 区分 には、対応する PL/I 編成はありません。
また、PL/I は 3 つのタイプの VSAM データ編成、ESDS、KSDS、RRDS も サポートしています。VSAM データ・セットの詳細については、VSAM データ・セットの定義と使用を参照してください。
順次 (つまり CONSECUTIVE) データ・セット内では、 各レコードは物理的順序で設定されます。 あるレコードが与えられた場合、そのレコードの次のレコード位置は、 そのレコードが物理的にデータ・セットのどこにあるかによって決まります。 直接アクセス装置に対して順次編成を選択することができます。
索引順次 (または INDEXED) データ・セットは、直接 アクセス・ボリューム上になければなりません。 オペレーティング・システムが維持する索引や索引のセットにより、特定の 基本レコードの位置が与えられます。 これによって、順次処理だけでなく、レコードの直接検索、置換、追加、および削除を行うことができます。
直接 (または REGIONAL) データ・セットは、直接アクセス ・ボリューム上になければなりません。 データ・セットは複数の領域に分割され、各領域には 1 つ以上のレコードが入っています。 領域番号を指定するキーを使えば、任意のレコードに直接アクセスすることができます。 順次処理を行うことも可能です。
区分 データ・セットでは、順次編成されるデータから成り、 それぞれがメンバーと呼ばれる独立したグループは、直接アクセス・ データ・セット内に存在します。 このタイプのデータ・セットには、 各メンバーの位置をリストするディレクトリーが 1 つ含まれています。 区分データ・セットはしばしば ライブラリー と呼ばれます。 このコンパイラーには、区分データ・セットを作成したり、 区分データ・セットにアクセスするための特殊機能はありません。 各メンバーは、CONSECUTIVE データ・セットとし て PL/I プログラムが処理することができます。 区分データ・セットをライブラリーとして使用する方法は、ライブラリーの使用で説明します。