PLIDUMP は、言語環境プログラム形式のダンプを生成するようになりました。
PLIDUMP の使用法とダンプ出力が異なっています。
以下に、PLIDUMP の使用方法と、生成される出力の
相違点をリストします。
コンパイル単位 は外部プロシージャーの 1 次エントリー・ポイント
を示し、コンパイル単位名 は外部プロシージャーの名前を
示します。
- ダンプ出力ファイルの DD 名は、CEEDUMP、PLIDUMP、または PL1DUMP の
いずれかです。
これらのファイルのいずれかを定義しない場合、言語環境プログラムは
デフォルトの CEEDUMP ファイルを作成してダンプ出力を格納します。
ダンプ出力ファイルの LRECL は、ダンプ・レコードのラッピングを
防ぐために、OS PL/I が必要とする 121 バイトではなく、少なくとも 133 バイト
にする必要があります。
- PLIDUMP の 16 進 (H) オプションを使用する場合は、MVS に
対して DD 名 CEESNAP を指定するか、または VM に対してファイル名 CEESNAP を
指定する必要があります。指定しない場合、H オプションは無視されます。
このデータ・セットには、スナップ・ダンプ出力が含まれます。
MVS の環境で 16 進 (H) オプションを指定した
場合、スナップからの出力には、すべてのシステム制御プログラム情報が
含まれます (SDATA=ALL)。
OS PL/I は、部分的な情報だけを提供します (SDATA=CB、Q、および TRT)。
- ILC を使用した場合、ダンプ出力には他の言語 (例えば C/C++ または COBOL) に
関連した情報が含まれます。
- ID 文字ストリングは、OS PL/I がサポートする 90 バイト
ではなく、60 バイトに制限されます。
- トレースバック・セクションは、それぞれのエントリー・ポイント名
に関連したコンパイル単位名をリストします。
エントリー・ポイントが 2 次エントリー・ポイントである場合、
実際のエントリー・ポイントに関連した 1 次エントリー・ポイント名
はリストされません。
トレースバック・セクションには、コンパイル単位 の
アドレスに対するオフセット、および実際のエントリー・ポイントの
アドレスに対するオフセットも含まれます。
- ランタイム・メッセージは、独立したセクションにあり、
トレースバック・セクションの一部ではなくなりました。
- PLIDUMP の BLOCK (B) オプションを指定すると、
条件処理ルーチンの保管域がダンプのブロック・セクションに出力されます。
PLIDUMP の BLOCK オプションを指定しない場合、
条件処理ルーチンの保管域はダンプに出力されません。
- プログラムが TEST コンパイル時オプション付きでコンパイルされ、
開始ブロックにラベルがある場合、
その開始ブロックは Label:BEGIN block. として識別されます。
それ以外の場合、その開始ブロック
は %BLOCKnn として識別されます。ここで nn は、
その開始ブロックのブロック数です。
- コンパイラー生成 ILC サブルーチンが
トレースバック・セクションに表示されるようになりました。
これらのサブルーチンは、コンパイル単位名 として
識別され、サフィックス ILC と連結されます。
- 言語環境プログラムで定義済みの Program Prologue Area (PPA) を
持つ PL/I ライブラリー・ルーチンは、ダンプ内の名前で識別されます。
ライブラリー・ルーチンが言語環境プログラムの PPA を持たない場合、
これらのルーチンは Library(PL/I) として識別されます。
- STATIC ストレージの 16 進ダンプが言語環境プログラム定様式ダンプに
含まれています。
ダンプが行われたときにコンパイル単位からのルーチンが 1 つより多くスタックに存在する場合は、
静的ストレージは、そのコンパイル単位に対して 1 回のみダンプされます。
- PL/I ルーチンを模擬するための規則に準拠したアセンブラー・ルーチン
は、ダンプ出力内では CSECT 名によって識別されます。
- PLIDUMP は、各国語サポートの標準に準拠するようになりました。
- PLIDUMP は、言語環境プログラムの複数の別プログラムにわたる情報を提供できます。
例えば、ある別プログラム内で実行されているアプリケーション
がメイン・プロシージャーの FETCH (もう 1 つの別プログラムを
作成するアクション) を行った場合、PLIDUMP には両方のプロシージャー
に関する情報が入ります。
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