データ部の名前の参照
このセクションでは、以下のタイプの参照について説明します。
COBOL プログラムのデータ項目を参照する最も基本的な方法は、単純なデータ参照 です。これは、修飾、添え字付け、または参照変更を行わないデータ名-1 のことです。
単純なデータ参照は、
単一の基本項目またはグループ項目の参照に使用されます。
| フォーマット |
 >>-データ名-1--------------------------------------------------><
|
- データ名-1
- 任意のデータ記述項目にすることができます。
データ名-1 はプログラム中で固有でなければなりません。
ID
本書の構文図で使用される場合、ID という語は、
データ名または関数 ID、および参照の固有性の必要に応じて修飾子、添え字、および参照修飾子を伴った有効な組み合わせを表しています。
ただし、あるフォーマットに関連する ID の規則によっては、
修飾、添え字付け、または参照変更を伴う参照を、特に禁止している場合があります。
データ名 とは、そのフォーマットの規則が特に認めている場合を除いて、
修飾、添え字付け、または参照変更をしてはならない名前を指します。
- 修飾に関する説明は、修飾を参照してください。
- 添え字付けに関する説明は、添え字付けを参照してください。
- 参照変更に関する説明は、参照変更を参照してください。
| フォーマット 1 |
 .------------------------.
V |
>>-データ名-1----+--------------------+-+----------------------->
'-+-IN-+--データ名-2-'
'-OF-'
>--+----------------------+--+------------------+--------------->
'-+-IN-+--ファイル名-1-' | .--------. |
'-OF-' | V | |
'-(----添え字-+--)-'
>--+-----------------------------------------+-----------------><
'-(--左端の文字の開始位置--:--+------+--)-'
'-長さ-'
|
- データ名-1、データ名-2
- レコード名を指定できます。
- ファイル名-1
- データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。
このプログラムの中でファイル名-1 は固有でなければなりません。
| フォーマット 2 |
 .------------------------.
V |
>>-+-条件名-1---+----+--------------------+-+------------------->
'-データ名-1-' '-+-IN-+--データ名-2-'
'-OF-'
>--+----------------------+------------------------------------><
'-+-IN-+--ファイル名-1-'
'-OF-'
|
| フォーマット 3 |
 >>-LINAGE-COUNTER--+----------------------+--------------------><
'-+-IN-+--ファイル名-2-'
'-OF-'
|
- データ名-1、データ名-2
- レコード名を指定できます。
- 条件名-1
- 構成セクションを含んでいるプログラムの中か、またはそのプログラムに含まれるプログラムの中で、
ステートメントおよび項目によって参照できます。
- ファイル名-1
- データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。
このプログラムの中で固有でなければなりません。
- LINAGE-COUNTER
- LINAGE 文節を含んでいるファイル記述項目がソース単位で複数指定されている場合は、
それを参照するたびに修飾する必要があります。
- ファイル名-2
- データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。このプログラムの中でファイル名-2 は固有でなければなりません。
修飾によってデータ名を固有なものにできない場合には、データ名が重複しないようにしてください。
ある同じプログラムの中で、レベル番号が 01 で、
EXTERNAL 文節を含む項目のサブジェクトとして指定されたデータ名は、
EXTERNAL 文節を含む
他のデータ記述項目に指定されたデータ名と同じにしてはなりません。
同じデータ部の中では、同じデータ名が指定されている任意の 2 つのデータ項目に関するデータ記述項目に GLOBAL 文節を含めてはなりません。
明示的に参照されるデータ部の名前は、固有名に定義するか、または修飾によって固有な名前にしなければなりません。
参照されないデータ項目は、固有なものである必要はありません。
データ階層の最高レベル (レベル標識 (ファイル・セクションの FD または SD)、またはレベル番号 01 に関連するデータ項目) は
参照される場合は固有な名前にする必要があります。
02 から 49 のレベル番号に関連するデータ項目は、
階層内の連続するより低いレベルになります。
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