Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


ファクトリー・データ定義用の WORKING-STORAGE SECTION

FACTORY 段落の DATA DIVISIONWORKING-STORAGE SECTION を使用して、COBOL クラスが必要とするファクトリー・データ、すなわちクラスのすべてのオブジェクト・インスタンスが共有する、静的に割り振られたデータを記述します。

IDENTIFICATION DIVISION 宣言の直前に入れる必要がある FACTORY キーワードは、クラスのファクトリー・データおよび ファクトリー・メソッドの定義の開始を示します。例えば、Account クラスのファクトリー・データの定義は、以下のようになります。

Identification division.
Factory.
 Data division.
 Working-storage section.
 01 NumberOfAccounts pic 9(6) value zero.
 . . .
End Factory.

上記に示すように、単純ファクトリー・データの初期化は、VALUE 文節を使用して行うことができます。

COBOL ファクトリー・データは、Java private 静的データと同じです。 他のクラスまたはサブクラス (必要に応じて、同じクラス内のインスタンス・メソッドも) は、COBOL ファクトリー・データを直接参照することはできません。ファクトリー・データは、FACTORY 段落で定義するすべてのファクトリー・メソッドに グローバルです。FACTORY 段落の外側からファクトリー・データにアクセス可能にする場合には、アクセスを可能にするためにファクトリー属性 (get または set) メソッドを定義します。

関連タスク
属性 (get および set) メソッドのコーディング
COBOL クラスのインスタンス化


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