組み込み関数一覧 (表 55) に、各組み込み関数の引数タイプ、関数タイプ、および戻り値の概要を示します。 引数のタイプと関数のタイプは、次のような省略形を使用しています。
| 省略形 | 意味 |
|---|---|
| A | 英字 |
| D | DBCS |
| I | 整数 |
| N | 数字 |
| X | 英数字 |
| U | 国別 |
| O | 関数で定義されるその他のタイプ (ポインター、関数ポインター、プロシージャー・ポインター、またはオブジェクト・リファレンス) |
“DP” のマークの付いた関数の動作は、DATEPROC または NODATEPROC コンパイラー・オプションが有効であるかによって異なります。
DATEPROC コンパイラー・オプションが有効な場合、以下の組み込み関数は日付フィールドを戻します。
| 関数 | 暗黙の DATE FORMAT を持つ戻り値 |
|---|---|
| DATE-OF-INTEGER | YYYYXXXX |
| DATE-TO-YYYYMMDD | YYYYXXXX |
| DAY-OF-INTEGER | YYYYXXX |
| DAY-TO-YYYYDDD | YYYYXXX |
| YEAR-TO-YYYY | YYYY |
| DATEVAL | DATEVAL で指定されたフォーマットによって異なる |
| YEARWINDOW | YYYY |
NODATEPROC コンパイラー・オプションが有効な場合
各組み込み関数については、以下の表の後のトピックで詳しく説明します。
| 関数名 | 引数 | 関数のタイプ | 戻される値 |
|---|---|---|---|
| ACOS | N1 | N | N1 の逆余弦 |
| ANNUITY | N1、 I2 | N | N1 の金利で I2 期にわたり支払われる年金の初期投資額に対する割合 |
| ASIN | N1 | N | N1 の逆正弦 |
| ATAN | N1 | N | N1 の逆正接 |
| CHAR | I1 | X | プログラムを有する照合シーケンスの I1 の位置にある文字 |
| COS | N1 | N | N1 の余弦 |
| CURRENT-DATE | なし | X | 現在の日時とグリニッジ標準時からの時間差 |
| DATE-OF-INTEGERDP | I1 | I | 整数で表された日付に相当する標準フォーマットの日付 (YYYYMMDD) |
| DATE-TO-YYYYMMDDDP | I1、 I2 | I | I1 (ウィンドウ化西暦年 YYMMDD) に相当する年を、I2 と実行時の年との和 が終了年である 100 年間隔に従って変更した、標準フォーマットの日付 (YYYYMMDD)。 |
| DATEVALDP | I1 | I | I1 に相当する日付フィールド |
| X1 | X | X1 に相当する日付フィールド | |
| DAY-OF-INTEGERDP | I1 | I | 整数で表された日付に相当する年間通算日フォーマットの日付 (YYYYDDD) |
| DAY-TO-YYYYDDDDP | I1、 I2 | I | I1 (ウィンドウ化西暦年の年間通算日フォーマット YYDDD) に相当する年を、 I2 と実行時の年との和が終了年である 100 年間隔に従って変更した、 年間通算日フォーマットの日付 (YYYYDDD)。 |
| DISPLAY-OF | U1 または
U1、I2 |
X | I2 が指定された場合は I2 によって示されるコード・ページを使用して、I2 が指定されていない場合はランタイムのロケールで示されるコード・ページを使用して、対応する文字表現に変換された U1 の各文字。 |
| FACTORIAL | I1 | I | I1 の階乗 |
| INTEGER | N1 | I | N1 を超えない最大の整数値 |
| INTEGER-OF-DATE | I1 | I | 標準フォーマットの日付 (YYYYMMDD) に相当する整数で表された日付 |
| INTEGER-OF-DAY | I1 | I | 年間通算日 (YYYYDDD) に相当する整数で表された日付 |
| INTEGER-PART | N1 | I | N1 の整数部分 |
| LENGTH | A1、 N1、 O1、 X1、または U1 | I | 引数のタイプによって異なる、国別文字位置、英数字位置またはバイト数のいずれかの引数の長さ |
| LOG | N1 | N | N1 の自然対数 |
| LOG10 | N1 | N | N1 の常用対数 |
| LOWER-CASE | A1 または X1 | X | 引数内のすべての文字が小文字に設定される |
| U1 | U | 引数内のすべての文字が小文字に設定される | |
| MAX | A1... | X | 最大引数の値。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 |
| I1... | I | 最大引数の値。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| N1... | N | 最大引数の値。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| X1... | X | 最大引数の値。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| U1... | U | 最大引数の値。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| MEAN | N1... | N | 引数の算術平均 |
| MEDIAN | N1... | N | 引数の中央値 |
| MIDRANGE | N1... | N | 引数の最小値と最大値の平均 |
| MIN | A1... | X | 最小引数の値。 関数のタイプは引数によって決まることに注意 |
| I1... | I | 最小引数の値。 関数のタイプは引数によって決まることに注意 | |
| N1... | N | 最小引数の値。 関数のタイプは引数によって決まることに注意 | |
| X1... | X | 最小引数の値。 関数のタイプは引数によって決まることに注意 | |
| U1... | U | 最小引数の値。 関数のタイプは引数によって決まることに注意 | |
| MOD | I1、 I2 | I | I1 モジュロ I2 |
| NATIONAL-OF | A1、 X1、または D1 | U | I2 が指定された場合は I2 によって示されるコード・ページを使用して、I2 が指定されていない場合はランタイムのロケールで示されるコード・ページを使用して、国別文字に変換された引数の文字。 |
| A1、 X1、または D1、I2 | U | I2 が指定された場合は I2 によって示されるコード・ページを使用して、I2 が指定されていない場合はランタイムのロケールで示されるコード・ページを使用して、国別文字に変換された引数の文字。 | |
| NUMVAL | X1 | N | 単純数字ストリングの数値 |
| NUMVAL-C | X1 または
X1、X2 |
N | オプショナル・コンマや通貨符号の付いた数字ストリングの数値 |
| ORD | A1 または X1 | I | 照合シーケンスにおける引数の順序位置 |
| ORD-MAX | A1...、 N1...、X1...、または U1... | I | 最大引数の順序位置 |
| ORD-MIN | A1...、 N1...、X1...、または U1... | I | 最小引数の順序位置 |
| PRESENT-VALUE | N1, N2... | N | 割引率が N1 で将来的な期間満了時の総額が N2 である一連の数字の現価 |
| RANDOM | I1、 なし | N | 乱数 |
| RANGE | I1... | I | 最大引数の値から最小引数の値を減算したもの。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 |
| N1... | N | 最大引数の値から最小引数の値を減算したもの。 関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| REM | N1, N2 | N | N1/N2 の剰余 |
| REVERSE | A1 または X1 | X | 引数の文字の逆配列 |
| U1 | U | 引数の文字の逆配列 | |
| SIN | N1 | N | N1 の正弦 |
| SQRT | N1 | N | N1 の平方根 |
| STANDARD-DEVIATION | N1... | N | 引数の標準偏差 |
| SUM | I1... | I | 引数の和。関数のタイプは引数によって決定されることに注意 |
| N1... | N | 引数の和。関数のタイプは引数によって決定されることに注意 | |
| TAN | N1 | N | N1 の正接 |
| UNDATEDP | I1 | I | 日付フィールド I1 または X1 に相当する非日付データ |
| X1 | X | 日付フィールド I1 または X1 に相当する非日付データ | |
| UPPER-CASE | A1 または X1 | X | 引数内のすべての文字が大文字に設定される |
| U1 | U | 引数内のすべての文字が大文字に設定される | |
| VARIANCE | N1... | N | 引数の分散 |
| WHEN-COMPILED | なし | X | プログラムがコンパイルされた日時 |
| YEAR-TO-YYYYDP | I1、 I2 | I | I1 (ウィンドウ化西暦年 YY) に相当する年を、実行時の年から I2 年後を終了年とする 100 年ウィンドウを使用して拡張した年 (YYYY)。 |
| YEARWINDOWDP | なし | I | DATEPROC コンパイラー・オプションが有効な場合は、 YEARWINDOW コンパイラー・オプションによって指定された世紀ウィンドウの開始年 (YYYY フォーマット) が戻される。 NODATEPROC が有効な場合は、0 が戻される。 |