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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


2 桁年の日付の処理

2000 年言語拡張 (MLE) を使用すれば、COBOL プログラムの簡単な変更を行うだけで日付フィールドを定義できます。 コンパイラーは、世紀ウィンドウを使用して整合性を保証したうえで、これらの日付を認識し、作用します。

COBOL プログラムで日付の自動認識が行われるようにするには、以下のステップを実行してください。

  1. プログラム内のデータ項目のうち、日付を含むデータ項目のデータ記述記入項目に DATE FORMAT 文節を追加します。比較で使用されないものを含め、すべての日付を DATE FORMAT 文節を使用して識別しなければなりません。
  2. 日付を拡張する場合は、MOVE または COMPUTE ステートメントを使用して、ウィンドウ化日付フィールドの内容を拡張日付フィールドにコピーします。
  3. 必要であれば、DATEVAL および UNDATE 組み込み関数を使用して、日付フィールドと非日付の間で変換を行います。
  4. YEARWINDOW コンパイラー・オプションを使用して、世紀ウィンドウを固定ウィンドウまたはスライディング・ウィンドウとして設定します。
  5. DATEPROC(FLAG) コンパイラー・オプションを使用してプログラムをコンパイルし、診断メッセージを検討して、日付処理によって予期しない副次作用が起こっていないかどうかを調べます。
  6. コンパイルの結果、通知レベルの診断メッセージだけしかなければ、DATEPROC(NOFLAG) コンパイラー・オプションを使用してプログラムを再コンパイルして、簡潔なリストを作成することができます。

特定のプログラミング手法を使用して、日付処理を利用したり、日付フィールド使用の効果を制御することができます (例えば、日付の比較、日付によるソートとマージ、および日付を伴う算術演算の実行など)。2000 年言語拡張は、比較、移動と保管、増減など、日付フィールドに関してよく使われる操作について、年先頭型、年単独型、年末尾型の日付フィールドをサポートします。

関連概念
2000 年言語拡張 (MLE)

関連タスク
日付に関連したロジック問題の解決
年先行型、年単独型、および年末尾型の日付フィールドの使用
リテラルを日付として操作する
日付フィールドに対する算術の実行
日付処理の明示的制御
日付関連診断メッセージの分析および回避
日付処理上の問題の回避

関連参照
DATEPROC
YEARWINDOW
DATE FORMAT 文節 (「COBOL for Windows 言語解説書」)


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