Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


UNIX のもとでの環境変数の設定

環境変数は、文字ストリングに関連付けられる名前であり、プログラム環境のいくつかの変化する側面を定義します。 環境変数を使用して、プログラム (コンパイラーを含む) が必要とする値を設定します。

コンパイラーに必要な環境変数は、export コマンドを使用して設定します。例えば、SYSLIB 変数を設定するには、シェルまたはスクリプト・ファイルから export コマンドを出してください。

export SYSLIB=/u/mystuff/copybooks

環境変数に割り当てる値には、他の環境変数または変数自体を含めることができます。これらの変数の値が適用されるのは、export コマンドを出すシェルからコンパイルする場合だけです。環境変数を設定しなかった場合は、デフォルト値が適用されるか、またはその変数は定義されません。環境変数名は大文字でなければなりません。

コンパイラーが使用するために設定できる環境変数は、次のとおりです。

COBOPT
コンパイラー・オプションをブランクまたはコンマで区切って指定します。サブオプションはコンマで区切ってください。変数値の始まりまたは終わりにあるブランクは無視されます。 オプションのリストに、ブランクまたは z/OS UNIX シェルにとって意味のある文字が含まれている場合には、リストを引用符で囲んでください。以下に、その例を示します。
export COBOPT="TRUNC(OPT) XREF"
SYSLIB
COPY ステートメントで明示的なライブラリー名を指定しなかった場合は、COBOL コピーブックの検索の際に使用するディレクトリーへのパスを指定します。複数のパスはコロンで区切ってください。 パスは、export コマンドの最初のパスから最後のパスへと順番に評価されます。同じ名前の複数のファイルを持つ変数を設定した場合は、そのファイルの最初に見つかったコピーが使用されます。

COPY ステートメントに明示的なライブラリー名がコード化されていない場合、コンパイラーは、以下の順序でコピーブックを検索します。

  1. 現行ディレクトリー
  2. -I cob2 オプションで指定されたパス
  3. SYSLIB 環境変数で指定されたパス
library-name
COPY ステートメントで明示的なライブラリー名を指定する場合の、コピー元の ディレクトリー・パスを指定します。 この環境変数名は、プログラム内の library-name と同じです。 それぞれのライブラリーごとに環境変数を設定しなければなりません。 そうでない場合は、エラーになります。 環境変数名 library-name は大文字でなければなりません。
text-name
テキストのコピー元のファイルの名前を指定します。この環境変数名は、プログラム内の text-name と同じです。 環境変数名 text-name は大文字でなければなりません。

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