Enterprise PL/I は、旧版事前初期設定の方式をサポートしないため、
アプリケーションの再設計を考慮しなければならない場合があります。
言語環境プログラムの事前初期設定サービスは、再設計したアプリケーションで Enterprise PL/I と
共に使用する必要があります。
ただし、事前初期設定済みのプログラムを、それらのプログラムが再設計される
までの間に限って言語環境プログラム環境で実行する場合のために、このセクションでは
マイグレーションの前に考慮しておく必要のある相違点について
説明します。
PL/I の事前初期設定済みプログラム・インターフェースは、
サポートされますが、以下の点が変更されています。
- PL/I 事前初期設定済みプログラム・インターフェース
は、REINITIALIZE 要求修飾コードをサポートしません。
この機能を使用すると、診断の結果 4093-136 異常終了コードが
出力されます。
- CALL 要求で指定されたルーチンが、アセンブラー・ドライバーと
静的にリンクされておらず、かつ ILC を含んでいる場合
には、ILC 環境が、
同じ ILC を INIT 要求で指定されたルーチンに
組み込むことによって初期化されるようにする必要があります。
- TERM 要求は、OS PL/I ランタイムとは異なり、1000 の戻りコードを
戻しません。
- OS PL/I によって定義されたサービス・ベクトルの
戻りコードおよび理由コードの一部が変更されています。
言語環境プログラムの事前初期設定サービスで定義されたサービス・ベクトルの
戻りコードおよび理由コードは、
「z/OS 言語環境プログラム Programming Reference」の説明に従って使用する必要があります。
言語環境プログラムの事前初期設定サービスは、同じ TCB で複数の事前初期設定環境を
サポートします。
同じ TCB での複数の事前初期設定環境は、OS PL/I では
サポートされません。
このサービスの動作方法を理解するには、「z/OS 言語環境プログラム プログラミング・ガイド」
の『事前初期設定サービスの使用』を参照してください。
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