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COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


ROUNDED 句

小数点の位置合わせが行われた後、算術演算の結果の小数部の桁数が、演算結果 ID の小数部に指定されている桁数と比較されます。

結果として得られた小数部のサイズが それを記憶するために指定された桁数を超えているときは、 ROUNDED 句が指定されていない限り、切り捨てが行われます。 ROUNDED が指定されている場合、結果 ID の最下位の桁は、 超過分の最上位桁が 5 以上であるときはいつでも 1 だけ増加されます。

結果 ID が右端に P (複数個) を持つ PICTURE 文節によって記述されており、 また計算結果が指定された整数桁数を超える場合、ストレージが割り振られている右端の整数桁に対して、 丸めまたは切り捨てが行われます。

浮動小数点の算術演算では ROUNDED 句は関係ありません。 浮動小数点の演算の結果は常に丸められます。浮動小数点の算術式の詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。

ARITH(EXTEND) コンパイラー・オプションが指定されている場合は、 小数点の右側に 31 桁ある演算の受け取り側に対して ROUNDED 句はサポートされません。 例えば、次の X および Y のいずれも、ROUNDED 句では受け取り側としては有効ではありません。

01  X PIC V31.
01  Y PIC P(30)9(1).
    . . .
    COMPUTE X ROUNDED = A + B
    COMPUTE Y ROUNDED = A - B

これ以外の場合は、ROUNDED 句は拡張精度算術ステートメントに対して完全に サポートされます。


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