Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


改訂の要約

ここでは、バージョン 4 で Enterprise COBOL に加えられた主要な変更を示します。本書で解説されている変更には、読者の便宜のため、参照ページが記載されています。 最新の技術上の変更は、PDF 版および BookManager 版の左マージンに縦線 (|) を付けて示してあります。

バージョン 4 リリース 1 (2007 年 12 月)

  • Unicode (USAGE NATIONAL) データの操作のパフォーマンスが大幅に向上しました。 コンパイラーが、ほとんどの Unicode MOVE 操作および比較で、z/Architecture® ハードウェア命令を生成するようになりました。
  • 新しいコンパイラー・オプション (XMLPARSE) によって、 COBOL ライブラリーで使用可能なパーサー (Enterprise COBOL バージョン 3 互換用) または z/OS XML System Services パーサー (XMLPARSE) のどちらかを選択して構文解析できるようになりました。
  • z/OS XML System Services パーサーで文書を構文解析する際に、新しい XML PARSE 機能が使用可能になりました (XML 入力の処理)。
    • 新しい特殊レジスターおよび新しい XML イベントを使用して名前空間および名前空間接頭部が処理されます。
    • XML PARSE ステートメントの ENCODING 句を使用して文書エンコードを指定できます。
    • Unicode UTF-8 でエンコードされた文書を構文解析できます (UTF-8 でエンコードされた XML 文書の構文解析)。
    • RETURNING NATIONAL 句を使用して、XML 文書の元のエンコードに関係なく、Unicode で XML 文書フラグメントを受け取ることができます。
    • データ・セット内にある文書を構文解析したり、非常に大きな文書をバッファーごとに構文解析したりできます (XML 文書を 1 セグメントずつ構文解析)。
  • XML GENERATE ステートメントが強化されました (XML 出力の生成):
    • NAMESPACE 句を使用して名前空間を、NAMESPACE-PREFIX 句を使用して各エレメントに適用される名前空間接頭部を指定できます。
    • ENCODING 句を使用して、生成された文書のコード・ページを指定できます (生成される XML 出力のエンコードの制御)。
    • XML 文書が、UTF-16、またはさまざまな EBCDIC コード・ページに加えて UTF-8 で生成できるようになりました。
    • WITH ATTRIBUTES 句を使用すると、適格な基本項目が、生成された XML 内で子エレメントとしてではなく属性として表されます。
    • WITH XML-DECLARATION 句を使用すると、XML 宣言が生成されます。
  • 新しいコンパイラー・オプション OPTFILE は、データ・セット内からの COBOL コンパイラー・オプションの指定を可能にします (OPTFILE)。
  • コンパイラー・リストが、COPY ステートメント、 およびコピーブックが取得されるデータ・セットを相互参照するようになりました (例: XREF 出力: COPY/BASIS 相互参照)。
  • 統合 DB2 コプロセッサー (SQL コンパイラー・オプション) の使用時に、次のような DB2® for z/OS V9 の新しい機能のサポートが有効になりました (DB2 coprocessor)。
    • 新しい SQL データ・タイプ (XML タイプ、BINARY、VARBINARY、BIGINT) およびファイル参照変数がサポートされました。
    • ラージ・オブジェクト操作の機能拡張である、XML 操作の新しい SQL 構文 MERGE および SELECT FROM MERGE がサポートされました。
    • DB2 処理オプション STDSQL(YES|NO)NOFOR、および SQL(ALL|DB2) が、SQL コンパイラー・オプションのサブオプションとしてサポートされました (SQL オプションを使用したコンパイル)。
  • 統合 DB2 コプロセッサーの使用時に、次のような COBOL-DB2 アプリケーションに対するいくつかのユーザビリティー機能拡張が使用可能になりました。
    • コンパイラー・リストが機能拡張され、有効になっている DB2 オプション (DB2 for z/OS V9 を使用している場合) を表示するとともに、SQLCA および SQLDA 制御ブロックの拡張を表示するようになりました。
    • コンパイラーをアセンブラー言語プログラムから呼び出す際に、DBRMLIB の代替 DD 名を指定できるようになりました (アセンブラー・プログラムからコンパイラーを開始する)。
    • LOCAL-STORAGE SECTION または WORKING-STORAGE SECTION を明示的にコーディングする必要がなくなりました。
  • デバッグが機能拡張され、デバッグ・ツール V8 をサポートするようになりました。 TEST コンパイラー・オプションの新しいサブオプション EJPD を使用すれば、 実動デバッグで デバッグ・ツール コマンド JUMPTO および GOTO が使用可能です。 TEST コンパイラー・オプションは単純化されて、サブオプションが再構成されました。 (TEST)。

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