Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


言語エレメント

次の表に、ホスト COBOL コンパイラーと COBOL for Windows コンパイラー間で異なる言語エレメントを示します。

ホスト COBOL の文節および句の多くは構文チェックされますが、これらは COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。これらの文節や句は、ダウンロードした既存のアプリケーションにわずかな影響を与えます。COBOL for Windows では、言語エレメントが機能的な影響を持たない場合でも、ホストの COBOL 言語構文を認識し、処理します。

表 80. Enterprise COBOL for z/OS および COBOL for Windows 間の言語の違い
言語エレメント インプリメンテーション
ACCEPT ステートメント COBOL for Windows では、environment-name および関連する環境変数値 (設定されている場合) によって、ファイル ID が決まります。
APPLY WRITE-ONLY 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
ASSIGN 文節 assignment-name の別構文。ASSIGN. . .USING data-name は、ホスト COBOL ではサポートされません。
BLOCK CONTAINS 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
CALL ステートメント COBOL for Windows では、ファイル名を CALL 引数として使用できません。
CLOSE ステートメント FOR REMOVAL 句、WITH NO REWIND 句、および UNIT/REEL 句は構文チェックされますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
CODE-SET 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
DATA RECORDS 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
DISPLAY ステートメント COBOL for Windows では、environment-name および関連する環境変数値 (設定されている場合) によって、ファイル ID が決まります。
ファイル状況 data-name-1 ファイル状況 9x の一部の値と意味は、ホスト COBOL と COBOL for Windows とで異なります。
ファイル状況 data-name-8 プラットフォームおよびファイル・システムによって、形式と値が異なります。
LABEL RECORD 文節 LABEL RECORD IS data-nameUSE. . .AFTER. . .LABEL PROCEDURE、および GO TO MORE-LABELS は構文チェックされますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。これらの言語エレメントはコンパイラーによって処理されますが、実行時にユーザー・ラベル宣言は呼び出されません。
MULTIPLE FILE TAPE 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。Windows ベースのワークステーションでは、すべてのファイルが単一ボリューム・ファイルとして扱われます。
OPEN ステートメント REVERSED 句および WITH NO REWIND 句は構文チェックされますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
PASSWORD 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
POINTERPROCEDURE-POINTER、および FUNCTION-POINTER データ項目 ホスト COBOL では、POINTER および FUNCTION-POINTER データ項目は 4 バイトで定義され、PROCEDURE-POINTER データ項目は 8 バイトで定義されます。COBOL for Windows では、これらのデータ項目のサイズは 4 バイトになります。
READ. . .PREVIOUS COBOL for Windows でのみ、DYNAMIC アクセス・モードを使用して、相対ファイルまたは索引付きファイルの前のレコードを読み取ることができます。
RECORD CONTAINS 文節 RECORD CONTAINS n CHARACTERS 文節は受け入れられますが、例外が 1 つあります。RECORD CONTAINS 0 CHARACTERS は構文チェックされますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
RECORDING MODE 文節 構文チェックは行われますが、相対ファイル、索引付きファイル、行順次ファイルの場合、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。RECORDING MODE U は構文検査されますが、順次ファイルに対するプログラムの実行には影響しなくなります。
RERUN 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
RESERVE 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
SAME AREA 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
SAME SORT 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
SORT-CONTROL 特殊レジスター この特殊レジスターの内容は、ホスト COBOL とワークステーション COBOL とでは異なります。
SORT-CORE-SIZE 特殊レジスター この特殊レジスターの内容は、ホスト COBOL とワークステーション COBOL とでは異なります。
SORT-FILE-SIZE 特殊レジスター 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。この特殊レジスターの値は使用されません。
SORT-MESSAGE 特殊レジスター 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
SORT-MODE-SIZE 特殊レジスター 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。この特殊レジスターの値は使用されません。
SORT MERGE AREA 文節 構文チェックは行われますが、COBOL for Windows でのプログラム実行には影響しません。
START. . . COBOL for Windows では、IS LESS THANIS <IS NOT GREATER THANIS NOT >IS LESS THAN OR EQUAL TOIS <= の各関係演算子を使用できます。
WRITE ステートメント COBOL for Windows では、環境名 C01 から C12 または S01 から S05 を使用して WRITE. . .ADVANCING を指定した場合は、1 行拡張されます。
プラットフォーム環境に既知の名前 program-nametext-namelibrary-nameassignment-nameSORT-CONTROL 特殊レジスター内のファイル名、basis-nameDISPLAY または ACCEPT ターゲット識別、およびシステム依存名は、それぞれ異なる方法で識別されます。

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