指定された語をクラス定義内で使用するときにその語がクラス名であることをコンパイラーに宣言する場合、さらに必要に応じてクラス名を対応する外部クラス名 (コンパイル単位の外側で認識されているクラス名) に関係付ける場合に、REPOSITORY 段落を使用してください。
外部クラス名は大/小文字が区別されます。したがって、Java 形成規則に 準拠しなければなりません。例えば、Account クラス定義において、以下のようにコーディングします。
Environment Division. Required
Configuration Section. Required
Repository. Required
Class Base is “java.lang.Object” Required
Class Account is “Account”. Optional
REPOSITORY 段落記入項目では、クラス定義内で Base および Account として参照されるクラスの外部クラス名は、それぞれ、java.lang.Object および Account であることが示されます。
REPOSITORY 段落では、クラス定義において明示的に参照するそれぞれのクラス名ごとに記入項目をコーディングする必要があります。 以下に、その例を示します。
REPOSITORY 段落記入項目において、名前に非 COBOL 文字が含まれている場合には、外部クラス名を指定しなければなりません。 また、Java パッケージ の一部である参照クラスごとに外部クラス名を指定しなければなりません。そのようなクラスごとに、外部クラス名をパッケージの完全修飾名として指定し、後にピリオド (.) が付き、続いてその後に Java クラスの単純名が付きます。例えば、Object クラスは java.lang パッケージの一部です。したがって、上記に示したように、その外部名を java.lang.Object として指定します。
REPOSITORY 段落で指定する外部クラス名は、完全修飾 Java クラス名の形成規則に準拠した英数字リテラルでなければなりません。
REPOSITORY 段落記入項目に外部クラス名を組み込まない場合、外部クラス名は以下の方法でクラス名から作成されます。
外部名は英大文字小文字混合で名前付けされます。したがって、上記の例で、クラス Account は外部的には Account (英大文字小文字混合) として認識されます。
オプションとして、定義中のクラス (上記の例の Account) の記入項目を REPOSITORY 段落に組み込むことができます。外部クラス名が非 COBOL 文字を含む場合は定義中のクラスの記入項目を組み込む必要があり、クラスが Java パッケージの一部となる場合には、完全パッケージ修飾クラス名を指定する必要があります。
関連タスク
Java 用の配列およびストリングの宣言
関連参照
REPOSITORY 段落
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
ID (「Java 言語仕様」)
パッケージ (「Java 言語仕様」)