Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


画面上またはファイル内での値の表示 (DISPLAY)

DISPLAY ステートメントを使用すると、データ項目の値を画面に表示したり、ファイルに書き込むことができます。

Display "No entry for surname '" Customer-Name "' found in the file.".

上記の例で、データ項目 Customer-Name の内容が JOHNSON の場合、ステートメントは、次のメッセージをシステム論理出力装置に表示します。

No entry for surname 'JOHNSON' found in the file.

データをシステム論理出力装置以外の宛先に書き込みたい場合には、SYSOUT 以外の宛先を指定した UPON 句を使用してください。 例えば、次のステートメントは、SYSPUNCH DD ステートメントで指定されたファイルに書き込みを行います。

Display "Hello" upon syspunch.

SYSPUNCH DD ステートメントを使用して、HFS 内のファイルを指定できます。 例えば、次のように定義すると、DISPLAY 出力はファイル /u/userid/cobol/demo.lst に書き込まれます。

//SYSPUNCH DD PATH='/u/userid/cobol/demo.lst',
// PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),PATHMODE=SIRWXU,
// FILEDATA=TEXT

次のステートメントは、ジョブ・ログまたはコンソール、および TSO 画面 (TSO のもとで実行している場合) に書き込みを行います。

Display "Hello" upon console.

USAGE NATIONAL データ項目の値をコンソールに表示するとき、その値は、CODEPAGE オプションの値に基づいて Unicode (UTF-16) 表現から EBCDIC に変換されます。 DISPLAY ステートメントを使用したときに、国別データの変換が行われる のは、この場合のみです。 この場合に変換が行われるのは、出力が画面へ送信されることが認識されているからです。

出力の宛先が別の装置であるときに国別データ項目を変換するには、DISPLAY-OF 組み込み関数 (以下の例を参照) を使用します。

01 Data-in-Unicode pic N(10) usage national.
. . .
    Display function Display-of(Data-in-Unicode, 00037)

関連参照 CODEPAGE  
DISPLAY ステートメント (Enterprise COBOL 言語解説書)


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