Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


BLL セルを使用するプログラム

以下のステップは、OS/VS COBOL CICS プログラムから Enterprise COBOL CICS プログラムへの 移行を要約したものです。詳しくは、「CICS アプリケーション・プログラミング・ガイド」を参照してください。

  1. すべての SERVICE RELOAD ステートメントを削除します。Enterprise COBOL コンパイラーはこれらの ステートメントをコメントとして扱います (削除するのが望ましいですが、必須ではありません)。
  2. LINKAGE SECTION 内のサイズが 4K バイトよりも大きい構造のアドレッシングを扱 うすべての操作を削除します。代表的なステートメントは次のとおりです。
        ADD +4096 D-PTR1 GIVING D-PTR2.
  3. サイズが 4K よりも大きい COMMAREA のアドレッシングをサポートするすべてのプログラム・ コードを削除します。
  4. CICS プログラムが正しく最適化されるようにするために、OS/VS COBOL が使用する冗長 な割り当ておよびラベルを削除します (これは、望ましいプログラミング手法ですが、必須ではありません)。
    冗長な割り当ておよびラベルには、以下のものがあります。
    • 人工的な段落名 (チェーン・ストレージ域をアドレッシングするために BLL セルを 使用するもの)
    • OCCURS DEPENDING ON 文節のオブジェクトからそれ自体への人工的な割り当て
  5. CICS コマンド内のすべての SET(P) オプションを SET(ADDRESS OF L) に変更します。ここで、「L」は、「P」 BLL セルに対応する LINKAGE SECTION 構造です。
  6. SET オプションを用いて複数のレコード・フォーマットが定義されている場合 は、LINKAGE SECTION で REDEFINES 文節を指定します。
  7. LINKAGE SECTION 内で基本マッピング・サポート (BMS) データ構造を使用しているプロ グラムを調べます (STORAGE=AUTO として定義されていないマップがないか調べます)。STORAGE=AUTO として定義されていないすべてのマップを WORKING-STORAGE セクションに移 動し、関連した EXEC CICS GETMAIN コマンドを削除します。

ご利用条件 | フィードバック

このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)