MDECK コンパイラー・オプションは、ライブラリー処理 (すなわち、COPY、BASIS、REPLACE、または EXEC SQL INCLUDE ステートメントの拡張) の出力がファイルに書き込まれることを指定します。
Enterprise COBOL が z/OS UNIX のもとで稼働している場合、MDECK 出力は、COBOL ソース・ファイルと同じ名前および接尾部 .dek を持つ、現行ディレクトリー内のファイルに書き込まれます。 TSO またはバッチで稼働している Enterprise COBOL の場合、MDECK 出力は、SYSMDECK DD ステートメントで定義されたデータ・セットに書き込まれます。このステートメントでは、RECFM F または FB であり、LRECL が 80 バイトの MVS データ・セットを指定している必要があります。
MDECK オプションの構文 .-NOMDECK---------------------. >>-+-----------------------------+----------------------------->< '-MDECK-+-------------------+-' | .-COMPILE---. | '-(-+-NOCOMPILE-+-)-'
デフォルト: NOMDECK
省略形: NOMD、MD、MD(C)、MD(NOC)
サブオプション:
サブオプションなしの MDECKMDECK を指定した場合、MDECK(COMPILE)MDECK(COMPILE) が暗黙指定されます。
オプション指定:
MDECK を PROCESS または CBL ステートメントに指定することはできません。 このオプションを指定できるのは、以下を使用する場合のみです。
MDECK 出力ファイルの内容:
MDECK オプションを、CICS コンパイラー・オプション (組み込みの CICS 変換プログラム) または SQL コンパイラー・オプション (DB2 coprocessor) と一緒に使用すると、一般に、COBOL ソース・プログラム内の EXEC CICS または EXEC SQL ステートメントが、MDECK 出力にそのまま組み込まれます。EXEC SQL INCLUDE ステートメントは、COPY ステートメントと同様に MDECK 出力内で拡張されます。
CBL、PROCESS、*CONTROL、および *CBL カード・イメージは、MDECK 出力ファイルの適切な位置に渡されます。
バッチ・コンパイル (単一入力ファイル内に複数の COBOL ソース・プログラムが含まれている) の場合、完全な拡張ソースを含んでいる単一 MDECK 出力ファイルが作成されます。
SEQUENCE コンパイラー・オプション処理はすべて MDECK ファイル内に反映されます。
COPY ステートメントは、コメントとして MDECK ファイルに組み込まれます。