この章では、ストリーム指向データ伝送に使用される入出力ステートメントを説明します。 ストリーム指向データ伝送とレコード単位データ伝送の両方に適用される機能 (ファイル、ファイル属性、ファイルのオープンとクローズなど) については、入出力で説明しています。
ストリーム指向データ伝送では、データ・セットは、文字フォーマット、グラフィック・フォーマット、または混合フォーマットのデータ値の連続するストリームとして処理されます。 プログラムでは、一般的にレコード境界が無視されます。 ただし、データ・セットは一連のデータ行から構成されていると見なされるので、ストリーム指向データ伝送によって作成またはアクセスされるデータ・セットにはそれぞれ、行のサイズが対応しています。 通常、1 行はデータ・セットの 1 レコードと同じですが、行サイズは必ずしもレ コード・サイズと同じではありません。
ストリーム指向データ伝送ステートメントで FILE オプションを指定する代わりに STRING オプションを指定すれば、内部でデータを移動させることができます。 STRING オプションを指定したときは入出力操作ではありませんが、この章では STRING オプションの使用方法も説明します。
ストリーム指向データ伝送は、リスト・ディレクティブ伝送、データ・ディレクティブ伝送、編集ディレクティブ伝送の 3 種類に分けられます。
以降の節では、データ伝送ステートメントとそれらのオプション、およびリス ト・ディレクティブ・データ、データ・ディレクティブ・データ、編集ディレクティブ・データの指定方法について説明し ます。 2 バイト文字の使用方法については、ストリーム入出力での DBCS データを参照してください。