Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

数字と小数点

固定小数点 10 進数値を表す数字指定では、ピクチャー文字 9 と V を使用します。

9
関連データ項目内のこの位置に 10 進数が入ることを指定します。 (数字データのピクチャー指定文字 9 は、文字データの場合は対応する文字がブ ランクであってはならないという点で文字データの指定とは異なります。)

n 個のピクチャー文字 9 からなるストリングは、その項目が長さ n の文字ストリング (変更 不能) で、各文字は数字 (0 から 9) であることを表します。 以下に例を示します。

  dcl digit picture'9',
      Count picture'999',
      XYZ picture '(10)9';

使用例は次のとおりです。

  dcl 1 Record,
        2 Data char(72),
        2 Identification char(3),
        2 Sequence pic'99999';
  dcl Count fixed dec(5);

·
·
·
Count=Count+1; Sequence=Count; write file(Output) from(Record);
V
関連データ項目内のこの位置に小数点があると見なすことを指定します。 ただし、実際の小数点または 10 進コンマをこの位置に挿入することを指定するわけではありません。 割り当てられる値の整数部分と小数部分は、スケール因数 F (±x) が指定されている場合はそれによって修正されてから、文字 V に位置合わせされます。 したがって、割り当てられる値は左端と右端のどちらかで切り捨てられたり、 数字ゼロで拡張されたりすることがあります。 (左端で有効数字が切り捨てられたときは、結果は未定義となり、可能であれば SIZE 条件が起こります。)

固定小数点 10 進数値のピクチャー指定 (または浮動小数点 10 進数値のピクチャー指定の第 1 フィールド) 内に文字 V がないときは、フィールド指定の最右端に V があると見なされます。 したがって、割り当てられる値は必要に応じて切り捨てられ、整数に なることがあります。

文字 V は、1 つのピクチャー指定に 1 回しか記入できません。

以下に例を示します。

  dcl Value picture 'Z9V999';
  Value = 12.345;
  dcl Cvalue char(5);
  Cvalue = Value;

Cvalue には、Value の値が 割り当てられた後、'12345' が入っています。

表 36 に、数字と小数点文字の例を示します。

表 36. 数字と小数点文字の例
 
ソース属性
ソース・データ
(定数フォーマット)
 
ピクチャー指定
 
文字値
FIXED(5)
FIXED(5)
FIXED(5)
12345
12345
12345
99999
99999V
999V99
12345
12345
未定義
FIXED(5)
FIXED(7)
FIXED(3)
12345
1234567
123
V99999
99999
99999
未定義
未定義
00123
FIXED(5,2)
FIXED(7,2)
FIXED(5,2)
123.45
12345.67
123.45
999V99
9V9
99999
12345
未定義
00123
注:
文字値が未定義のときは、SIZE 条件が起こります。

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