Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


XML 構文解析の終了

通常の XML イベント (つまり、EXCEPTION 以外のイベント) からパーサーに戻る前に、処理プロシージャーで XML-CODE を -1 に設定すると、 残りの XML 文書テキストを処理せずに直ちに構文解析を終了することができます。この技法は、文書を十分に確認済みである場合、あるいは文書に何らかの不規則性があるためにそれ以上処理を続けても意味がないことがわかった場合に使用します。

この場合、パーサーはそれ以上イベント (XML 例外イベントを含む) をシグナル通知しません。 制御は、XML PARSE ステートメントの ON EXCEPTION 句が指定されている場合にはその句に渡されます。 ON EXCEPTION 句の命令ステートメントでは、XML-CODE が -1 であるかどうかを検査できます。これは、ユーザーが意図的に構文解析を終了したことを示します。 ON EXCEPTION 句が指定されていない場合、制御は XML PARSE ステートメントの終わりに渡されます。

また、XMLPARSE(COMPAT) オプションが有効である場合には、XML-CODE を変更せずにパーサーに戻ることによって、XML EXCEPTION イベントの発生後に構文解析を終了することができます。この場合、結果は意図的に終了した場合と似ていますが、XML-CODE に元の例外コードが入った状態でパーサーが XML PARSE ステートメントに戻る点は除きます。

XMLPARSE(XMLSS) オプションが有効である場合には、例外イベント発生後に構文解析は常に終了します。

関連タスク
XML PARSE の例外処理

関連参照
XML-CODE (Enterprise COBOL 言語解説書)


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