環境変数は、文字ストリングに関連付けられる名前であり、プログラム環境のいくつかの変化する側面を定義します。
環境変数を使用して、プログラム (コンパイラーを含む) が必要とする値を設定します。
コンパイラーに必要な環境変数は、export コマンドを使用して設定します。例えば、SYSLIB 変数を設定するには、シェルまたはスクリプト・ファイルから export コマンドを出してください。
export SYSLIB=/u/mystuff/copybooks
環境変数に割り当てる値には、他の環境変数または変数自体を含めることができます。これらの変数の値が適用されるのは、export コマンドを出すシェルからコンパイルする場合だけです。環境変数を設定しなかった場合は、デフォルト値が適用されるか、またはその変数は定義されません。環境変数名は大文字でなければなりません。
コンパイラーが使用するために設定できる環境変数は、次のとおりです。
- COBOPT
- コンパイラー・オプションをブランクまたはコンマで区切って指定します。サブオプションはコンマで区切ってください。変数値の始まりまたは終わりにあるブランクは無視されます。
オプションのリストに、ブランクまたは z/OS UNIX シェルにとって意味のある文字が含まれている場合には、リストを引用符で囲んでください。以下に、その例を示します。
export COBOPT="TRUNC(OPT) XREF"
- SYSLIB
- COPY ステートメントで明示的なライブラリー名を指定しなかった場合は、COBOL コピーブックの検索の際に使用するディレクトリーへのパスを指定します。複数のパスはコロンで区切ってください。
パスは、export コマンドの最初のパスから最後のパスへと順番に評価されます。同じ名前の複数のファイルを持つ変数を設定した場合は、そのファイルの最初に見つかったコピーが使用されます。
COPY ステートメントに明示的なライブラリー名がコード化されていない場合、コンパイラーは、以下の順序でコピーブックを検索します。
- 現行ディレクトリー
- -I cob2 オプションで指定されたパス
- SYSLIB 環境変数で指定されたパス
- library-name
- COPY ステートメントで明示的なライブラリー名を指定する場合の、コピー元の
ディレクトリー・パスを指定します。
この環境変数名は、プログラム内の library-name と同じです。
それぞれのライブラリーごとに環境変数を設定しなければなりません。
そうでない場合は、エラーになります。
環境変数名 library-name は大文字でなければなりません。
- text-name
- テキストのコピー元のファイルの名前を指定します。この環境変数名は、プログラム内の text-name と同じです。
環境変数名 text-name は大文字でなければなりません。