Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


日付に関連したロジック問題の解決

日付処理問題を解決するための助けとして、3 つのアプローチ (世紀ウィンドウの使用、内部ブリッジング、または全フィールド拡張) のいずれかを採用することができます。

世紀ウィンドウ
世紀ウィンドウを定義し、ウィンドウ表示日付を含むフィールドを指定します。コンパイラーは、これらのデータ・フィールドの 2 桁の年号を世紀ウィンドウに従って解釈します。
内部ブリッジング
ファイルおよびデータベースはまだ 4 桁年の日付に移行されていないが、プログラムでは 4 桁に拡張した年のロジックを使用したい場合、そのような日付を 4 桁年の日付として処理するための内部ブリッジング手法を使用することができます。
全フィールド拡張
このソリューションは、2 桁の年の日付フィールドを、ファイルおよびデータベースの中で完全な 4 桁の年になるように明示的に拡張した後、そのフィールドをプログラムの中で拡張形式で使用する方法です。これは、すべてのアプリケーションについて信頼できる日付処理がなされる唯一の方法です。

それぞれの方法で 2000 年言語拡張を使用して解決することができますが、以下に示すようにそれぞれに利点と欠点があります。

表 1. 2000 年問題のソリューションの利点および欠点
局面 世紀ウィンドウ 内部ブリッジング 全フィールド拡張
インプリメンテーション 速くて容易ですが、すべてのアプリケーションに合うわけではありません。 データ破壊のリスクがあります。 データベース、コピーブック、およびプログラムに対する変更をすべて同期させる必要があります。
テスト プログラム・ロジックの変更はないので、テストはほとんど必要ありません。 プログラム・ロジックに行われる変更が直接的なものなので、テストは簡単です。  
修正期間 プログラムは 2000 年を過ぎても機能しますが、長期的なソリューションとはなり得ません。 プログラムは 2000 年を過ぎても機能しますが、永続的なソリューションとはなり得ません。 永続的なソリューションです。
パフォーマンス パフォーマンスが低下する可能性があります。 良好なパフォーマンスが得られます。 最適なパフォーマンスが得られます。
保守     保守が容易になります。

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