この章では、
OS/VS COBOL プログラムを
言語環境プログラムのもとで実行する方法を詳しく説明します。以下の情報が記載されています。
- リンク・エディットが必要なプログラムの判別
- アップグレードが必要なプログラムの判別
- ランタイム・オプションおよび指定方式の比較
- 非 COBOL および OS/VS COBOL プログラムでのファイルのクローズ
- 再使用可能実行時環境での実行
- ダンプ・サービスの管理
- ILBOABN0 による異常終了の強制
- OS/VS COBOL プログラムでの SORT または MERGE の使用
- SYSOUT 出力の変更点の理解
- 他の言語との通信
- その他の CICS 考慮事項
ランタイムを
言語環境プログラムに移行する場合の追加情報については、以下の付録で説明されていま
す。
この章の各セクションでは、以下の 1 つ以上の表記を使用することによって、そのセクションが
既存の OS/VS COBOL プログラムのうち、RES コンパイラー・オプションを
指定してコンパイルされたものであるか、NORES コンパイラー・オプションを指定してコンパイル
されたものであるか (プログラムが言語環境プログラムとリンク・エディットされているかどうかを含む)、
および CICS で実行されるアプリケーションに適用されるかどうかを示します。
- RES
- RES を指定してコンパイルされたプログラムから構成されるアプリケーション。
- NORES
- NORES を指定してコンパイルされたプログラムから構成されるアプリケーション。この NORES プログラムは、言語環境プログラムとリンク・エディットされていません。
または
NORES を指定してコンパイルされた
OS/VS COBOL プログラムから構成されるアプリケーション。この NORES プログラムは、
言語環境プログラムを使用してリンク・エディット
されている が、以下のいずれも含んで
いません。
- VS COBOL II プログラム
- COBOL/370 プログラム
- COBOL (MVS および VM 版) プログラム
- COBOL (OS/390 および VM 版) プログラム
- Enterprise
COBOL プログラム
- IGZCBSN または IGZCBSO ブートストラップ・ルーチン
- CICS
- CICS のもとで実行されるアプリケーション。
- NORES (リンク済み)
- NORES を指定してコンパイルされたプログラムから構成されるアプリケーション。この NORES プログラムは、言語環境プログラムとリンク・エディットされており、現在は RES と同様に
動作します。アプリケーションは、以下の少なくとも 1 つを含んでいます。
- VS COBOL II プログラム
- COBOL/370 プログラム
- COBOL (MVS および VM 版) プログラム
- COBOL (OS/390 および VM 版) プログラム
- Enterprise
COBOL プログラム
- IGZCBSN または IGZCBSO ブートストラップ・ルーチン
注: 複数ロード・モジュール・アプリケーションの場合、最初に実行され
る ロード・モジュールが上記の 1 つを含んでいると、アプリケーション
は RES と同様に動作します。