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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


フィードバック・トークン

フィードバック・トークンには、フィードバック情報が条件トークンの形式で含まれています。 呼び出し可能サービスによって設定される条件トークンは呼び出しルーチンに戻され、サービスが正常に完了したかどうかを示します。

COBOL for Windows では、言語環境プログラムと同じフィードバック・トークンを使用します。これは次のように定義されます。

01  FC.
    02  Condition-Token-Value.
    COPY  CEEIGZCT.
        03  Case-1-Condition-ID.
            04  Severity    PIC S9(4) COMP.
            04  Msg-No      PIC S9(4) COMP.
        03  Case-2-Condition-ID
                  REDEFINES Case-1-Condition-ID.
            04  Class-Code  PIC S9(4) COMP.
            04  Cause-Code  PIC S9(4) COMP.
        03  Case-Sev-Ctl    PIC X.
        03  Facility-ID     PIC XXX.
    02  I-S-Info            PIC S9(9) COMP.

各フィールドの内容とホスト上の IBM 言語環境プログラムとの違いは、以下のとおりです。

Severity
重大度数を表します。次の値を持ちます。
0
情報のみ (あるいは、トークン全体がゼロの場合は情報なし)。
1
警告: サービスは、ほぼ正常に完了しました。
2
エラーの検出: 修正が試みられましたが、サービスはおそらく正常には完了しませんでした。
3
重大エラー: サービスは完了しませんでした。
4
クリティカル・エラー: サービスは完了しませんでした。
 
Msg-No
関連するメッセージ番号です。
Case-Sev-Ctl
このフィールドには、常に値 1 が入ります。
Facility-ID
このフィールドには、常に文字 CEE が入ります。
I-S-Info
このフィールドには、常に値 0 が入ります。

付属のサンプル・コピーブックでは、条件トークンが定義されています。プログラムでネイティブのデータ形式を使用している場合は、ファイル CEEIGZCT.CPY に使用する条件トークンの定義が含まれています。ファイル CEEIGZCT.EBC には、ホストのデータ形式を持つコピーブックが含まれています。このファイルを使用するには、この名前を CEEIGZCT.CPY に変更します。これらのファイルは Samples¥cee ディレクトリーに入っています。

これらのファイル内の条件トークンは、言語環境プログラムに備わっている条件トークンと同じです。ただし、ネイティブのデータ形式の場合は、文字表現が EBCDIC ではなく ASCII になり、2 進数フィールド内のバイトが反転されます。

各呼び出し可能サービスの記述には、シンボリック・フィードバック・コードのリストが含まれます。これらのコードは、サービスの呼び出し時に指定されたフィードバック・コード出力フィールドに戻される場合があります。このほかに、任意の呼び出し可能サービスに対してシンボリック・フィードバック・コード CEE0PD が戻される場合があります。詳細については、メッセージ IWZ0813S を参照してください。

日時の呼び出し可能サービスはすべて、グレゴリオ暦に基づいています。グレゴリオ暦に関連する日付変数には、アーキテクチャー上の制限があります。これらの制限を次に示します。

リリアン日付の開始
リリアン日付範囲の 1 日目は、グレゴリオ暦の 1582 年 10 月 15 日 (金曜日) と同じです。この日付よりも前のリリアン日付は定義されていません。したがって、次のようになります。

日付の入力として有効となるのは、1582 年 10 月 15 日の 00:00:00 以降です。

リリアン日付の終了
リリアン日付の終了日は、9999 年 12 月 31 日に設定されます。この日付よりも後のリリアン日付は、9999 年が 4 桁で可能な最大の年であるため定義されていません。

関連参照
付録I. ランタイム・メッセージ


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