用語集
この用語集に記載されている用語は、COBOL における意味に従って定義されています。これらの用語は、他の言語では同じ意味を持つことも、持たないこともあります。
この用語集には、以下の資料からの用語および定義が記載されています。
- ANSI INCITS 23-1985, Programming Languages - COBOL は、以下によって改訂されました。
- ANSI INCITS 23a-1989、プログラム言語 - COBOL 用の組み込み関数モジュール、
- ANSI INCITS 23b-1993、プログラム言語 - COBOL 用の修正のための改訂
- ANSI INCITS 172-2002 American National Standard Dictionary of Information Technology
米国標準規格 (ANS) の定義の前にはアスタリスク (*) を付けています。
[ア行]
- アクセス・モード (* access mode)
- ファイル内のレコードを操作するに当たって使用する方式。
- 遊びバイト (レコード間) (slack bytes (between records))
- 複数の基本データ項目を正しく位置合わせするために、プログラマーによってファイルのブロック化論理レコードの間に挿入されるバイト。場合によっては、レコード間に遊びバイトを挿入することによってバッファー内で処理されるレコードのパフォーマンスが改善される。
- 遊びバイト (レコード内) (slack bytes (within records))
- 複数の基本データ項目を正しく位置合わせするために、コンパイラーによってデータ項目間に挿入されるバイト。遊びバイトには意味のあるデータは含まれない。正しい位置合わせを行うために遊びバイトが必要なときは、SYNCHRONIZED 文節によって、コン
パイラーに遊びバイトを挿入させる。
- 暗黙の範囲終了符号 (* implicit scope terminator)
- 終了していないステートメントが前にある場合、その範囲を区切る分離文字ピリオド。または、前にある句の中に含まれるステートメントがある場合、そのステートメントの範囲の終わりをそれが現れることによって示すステートメントの句。
- 異常終了 (abend)
- プログラムの異常終了。
- インスタンス・データ (instance data)
- オブジェクト・インスタンスの状態を定義するデータ。
インスタンス・データは、クラス定義の OBJECT 段落の作業用ストレージ・セクションで宣言される。
オブジェクト・インスタンス・データ とも呼ばれる。
各オブジェクト・インスタンスはインスタンス・データの独自のコピーを所有する。インスタンス・データは Java クラスの private 非静的メンバー・データと等価である。
- インスタンス・メソッド (instance method)
- クラス定義の OBJECT 段落で定義されるメソッド。インスタンス・メソッドは、Java の public 非静的メソッドと等価である。
- 隠蔽 (メソッド)(hide (a method))
- 親クラスで同じメソッド名により定義されたファクトリーまたは静的メソッドを (サブクラスで) 再定義すること。
したがって、サブクラスのメソッドは親クラスのメソッドを隠蔽する。
- インライン (inline)
- ルーチン、サブルーチン、または他のプログラムに分岐せずに、
連続的に実行されるプログラム内の命令。
- ウィンドウ化西暦年 (windowed year)
- 2 桁の年だけから構成される日付フィールド。この 2 桁の年は、世紀ウィンドウを使用して解釈できる。
例えば、05 は 2005 と解釈できる。
「世紀ウィンドウ (century window)」も参照。
「拡張西暦年 (expanded year)」と対比。
- ウィンドウ化日付フィールド (windowed date field)
- ウィンドウ化 (2 桁) 年を含む日付フィールド。「日付フィールド (date field)」および「ウィンドウ化西暦年 (windowed year)」も参照。
- 埋め込み文字 (padding character)
- 物理レコード内の未使用文字位置の埋め込みに使用される、英数字または国別文字またはリテラル。
- 英字 (* alphabetic character)
- 英字またはスペース文字。
- 英字データ項目 (alphabetic data item)
- 記号 A のみを含む PICTURE 文字ストリングを使用して記述されているデータ項目。英字データ項目は使用法 DISPLAY を持つ。
- 英字名 (* alphabet-name)
- 環境部の SPECIAL-NAMES 段落の中で定義される、特定の文字セットまたは照合シーケンス (あるいはその両方) に名前を割り当てるユーザー定義語。
- 英数字 (alphanumeric character)
- コンピューターの有する 1 バイト文字セット中の任意の文字。
- 英数字位置 (alphanumeric character position)
- 「文字位置 (character position)」を参照。
- 英数字関数 (* alphanumeric function)
- コンピューターの英数字セットの 1 つ以上の文字のストリングで構成される値を戻す関数。
- 英数字グループ項目 (alphanumeric group item)
- GROUP-USAGE NATIONAL 文節を指定しないで 定義されるグループ項目。INSPECT、STRING、および UNSTRING などの操作では、英数字グループ項目は、グループの実際の内容とは関係なく、そのすべての内容が使用法 DISPLAY を指定して記述されているように処理される。
MOVE CORRESPONDING、ADD CORRESPONDING、および INITIALIZE ID など、グループ内の基本項目の処理を必要とする操作の場合、英数字グループ項目はグループ・セマンティクスを使用して処理される。
- 英数字データ項目 (alphanumeric data item)
- 使用法 DISPLAY を指定して暗黙的または明示的に記述され、カテゴリーが英数字、英数字編集、または数字編集のデータ項目の一般参照。詳細な指定によって特定のデータ・カテゴリーまたは特定のデータ記述に限定される場合がある。
- 英数字編集データ項目 (alphanumeric-edited data item)
- 少なくとも 1 つの記号 A または X と、少なくとも 1 つの単純挿入記号 B、0、または / を含む PICTURE 文字ストリングによって記述されるデータ項目。英数字編集データ項目は使用法 DISPLAY を持つ。
- 英数字リテラル (alphanumeric literal)
- 以下の開始区切り文字を持つリテラル
リテラルの内容には、コンピューターの文字セットの中のどの文字でも使用することができる。
- エンコード・ユニット (encoding unit)
- 「文字エンコード・ユニット (character encoding unit)」を参照。
- エンコード・ユニット (encoding unit)
- 「文字エンコード・ユニット (character encoding unit)」を参照。
- 演算符号 (* operational sign)
- 値が正であるか負であるかを示すために数字データ項目または数字リテラルに付けられる代数符号。
- オーバーフロー条件 (overflow condition)
- ある演算結果の一部が意図した記憶単位の容量を超えたときに起こる条件。
- オープン・モード (* open mode)
- OPEN ステートメントを実行してから、REEL または UNIT 句を指定せずに CLOSE ステートメントを実行するまでの
、ファイルの状態。特定のオープン・モードは、OPEN ステートメントの中で INPUT、OUTPUT、I-O、
または EXTEND のいずれかとして指定する。
- オブジェクト (object)
- 状態 (そのデータ値) および演算 (そのメソッド) を持つエンティティー。オブジェクトは状態と動作をカプセル化する手段である。
- オブジェクト時 (*object time)
- オブジェクト・プログラムが実行されるとき。この用語は「実行時 (execution time)」および「実行時 (run time)」という用語と同義。
- オブジェクト・インスタンス (object instance)
- 単一の、場合によっては多数のオブジェクト。COBOL クラス定義の Object 段落における指定に基づいてインスタンス生成される。オブジェクト・インスタンスは、そのクラス定義に記述されたデータおよびすべての継承データのコピーを保持する。
オブジェクト・インスタンスに関連付けられたメソッドには、そのクラス定義で定義されたメソッドおよびすべての
継承メソッドが含まれる。
オブジェクト・インスタンスは Java クラスのインスタンスにすることができる。
- オブジェクト・コード (object code)
- コンパイラーまたはアセンブラーからの出力。それ自体が実行可能なマシン・コードか、
またはその種のコードの作成を目的としての処理に適する。
- オブジェクト・デック (object deck)
- リンケージ・エディターへの入力として適切なオブジェクト・プログラムの部分。この用語は「オブジェクト・モジュール (object module)」および「テキスト・デック (text deck)」と同義。
- オブジェクト・プログラム (object program)
- データと相互作用して問題解決を行うように設計された、実行可能なマシン言語命令および他のデータの集合あるいはグループ。このコンテキストでは、オブジェクト・プログラムは一般に、COBOL コンパイラーが
ソース・プログラムまたはオブジェクト指向クラス定義のメソッドに対して操作を実行した結果のマシン言語である。
あいまいになるおそれがない場合には、「オブジェクト・プログラム」という用語の代わりに「プログラム」という語だけが使用される。
- オブジェクト・モジュール (object module)
- 「オブジェクト・デック (object deck)」または「テキスト・デック (text deck)」と同義。
- オブジェクト・リファレンス (object reference)
- オブジェクトを起動したり、オブジェクトを参照するために必要な情報を含めることができるデータ項目。
オブジェクト・リファレンスは、COBOL ではデータ記述項目の USAGE 文節の OBJECT REFERENCE 句を使用して定義される。「型式化オブジェクト参照 (typed object reference)」および「汎用オブジェクト参照 (universal object reference)」も参照。
- オプショナル・ファイル (* optional file)
- オブジェクト・プログラムの実行ごとに、必ずしも存在する必要がないものとして宣言
されるファイル。オブジェクト・プログラムが実行されると、
そのファイルの存在の有無が調べられる。
- オプショナル・ワード (* optional word)
- 言語を読みやすくする目的でのみ特定のフォーマットに含められている予約語。そのようなワードが現れるフォーマットをソース単位の中で使用する場合、そのワードの有無は、ユーザーのオプションにゆだねられる。
- オペランド (operand)
- 操作の対象となるデータ。本書では、ステートメントや項目のフォーマット中に現れる小文字または日本語で書かれたワード (またはワード群) は、そのワード (またはワード群) が示すデータへの参照という点でオペランドである。
[カ行]
- ガーベッジ・コレクション (garbage collection)
- 参照されなくなったオブジェクト用のメモリーが Java ランタイム・システムによって自動的に解放されること。
- 外部 10 進数データ項目 (external decimal data item)
- ゾーン 10 進数データ項目または国別 10 進数データ項目。ゾーン 10 進数データ項目は使用法 DISPLAY を持つ。国別 10 進数データ項目は使用法 NATIONAL を持つ。「ゾーン 10 進数データ項目 (zoned decimal data item)」および「国別 10 進数データ項目 (national decimal data item)」を参照。
- 外部スイッチ (* external switch)
- インプリメントする人によって定義され、名前が付けられたハードウェア装置またはソフトウェアで、
2 つの選択的な状態のうち一方が存在することを示すために使用される。
- 外部データ (* external data)
- プログラムの中で外部データ項目および外部ファイル結合子として記述されているデータ。
- 外部データ項目 (* external data item)
- ある実行単位の 1 つ以上のプログラムの中で外部レコードの一部として記述され、
それを記述しているどのプログラムからでも参照できるデータ項目。
- 外部データ・レコード (* external data record)
- ある実行単位の 1 つまたは複数のプログラムの中で記述されている論理レコードで、
そのコンポーネントであるデータ項目がそれらを記述しているどのプログラムからでも参照できるもの。
- 外部ファイル結合子 (* external file connector)
- 実行単位内にある 1 つまたは複数のオブジェクト・プログラムにアクセス可能なファイル結合子。
- 外部浮動小数点データ項目 (external floating-point data item)
- display 浮動小数点データ項目または国別浮動小数点データ項目。display 浮動小数点データ項目は使用法 DISPLAY を持つ。国別浮動小数点データ項目は使用法 NATIONAL を持つ。「display 浮動小数点データ項目 (display floating-point data item)」および「国別浮動小数点データ項目 (national floating-point data item)」を参照。
- カウンター (* counter)
- 他の数字を使ってその数字分だけ増減したり、
あるいは 0 または任意の正もしくは負の値に変更またはリセットしたりできるようにした、
数または数表現を収めるために使用されるデータ項目。
- 拡張西暦年 (expanded year)
- 4 桁の年だけから構成される日付フィールド。その値には世紀が含まれる (例えば、1998)。
「ウィンドウ化西暦年 (windowed year)」と対比。
- 拡張日付フィールド (expanded date field)
- 拡張 (4 桁) 年を含む日付フィールド。「日付フィールド (date field)」および「拡張西暦年 (expanded year)」も参照。
- 拡張モード (* extend mode)
- ファイルに対して EXTEND 句の指定のある OPEN ステートメントが実行された後から、そのファイルに対する REEL 句または UNIT 句の指定のない CLOSE ステートメントが実行される前までのファイルの状態。
- 型式化オブジェクト・リファレンス (typed object reference)
- 指定されたクラスまたはそのいずれかのサブクラスのみを参照できるオブジェクト・リファレンス・データ項目。
- 可搬性 (portability)
- あるアプリケーション・プラットフォームから別のアプリケーション・プラットフォームに、
ソース・コードに比較的わずかな変更を加えるだけでアプリケーションを移行できる能力。
- 可変位置グループ (variably located group)
- 同じレベル 01 レコード内の可変長テーブルに続くグループ項目。
可変長テーブルに従属するわけではない。
可変位置グループは、英数字グループまたは国別グループにすることができる。
- 可変位置項目 (variably located item)
- 同じレベル 01 レコード内の可変長テーブルに続くデータ項目。
可変長テーブルに従属するわけではない。
- 可変オカレンス・データ項目 (* variable-occurrence data item)
- 可変オカレンス・データ項目とは、繰り返される回数が可変であるテーブル・エレメント。そのような項目は、OCCURS DEPENDING ON 文節をそのデータ記述項目の中に持つか、またはこの文節を持つ項目に従属していなければならない。
- 可変長レコード (* variable-length record)
- ファイル記述項目またはソート・マージ・ファイル記述項目が、文字位置の数が可変であるレコードを許容しているファイルに関連付けられているレコード。
- 環境部 (* environment division)
- COBOL ソース単位の部の 1 つ。環境部では、ソース・コードをコンパイルするためのコンピューターおよびオブジェクト・コードを実行するためのコンピューターを記述する。また、ファイルおよびそのレコードの論理的概念と、ファイルが保管される装置の物理的特徴との間の関係について記述する。
- 環境変数 (environment variable)
- コンピューター環境の一部の局面を定義する多数の変数のいずれかであり、その環境で動作するプログラムからアクセス可能。環境変数は、動作環境に依存するプログラムの動作に影響を与える。
- 環境名 (environment-name)
- IBM が指定する名前であり、システム論理装置、プリンターおよびカード穿孔装置制御文字、報告書コード、またはプログラム・スイッチを識別する。
環境名が、環境部において簡略名と関連付けられている場合、その簡略名は、置き換えが有効であれば、
どのようなフォーマットにも置き換えることができる。
- 関係 (* relation)
- 「比較演算子 (relational operator)」または「比較条件 (relation condition)」を参照。
- 関数 ID (* function-identifier)
- 関数を参照する、文字ストリングと区切り文字の構文的に正しい組み合わせ。関数で表現されるデータ項目は、関数名と引数 (ある場合) によって一意的に識
別される。関数 ID は、参照修飾子を含むことができる。
英数字関数を参照する関数 ID は、
一定の制限に従いつつ ID が指定できる一般フォーマットの中ならばどこにでも指定できる。
整数関数または数字関数を参照する関数 ID は、
算術式が指定できる一般フォーマットの中ならばどこにおいても指定できる。
- 関数ポインター (function-pointer)
- FUNCTION-POINTER の使用によって記述される、プロシージャーまたは関数のアドレスを含むことができるデータ項目。
- 簡略名 (* mnemonic-name)
- 環境部において指定されたインプリメントする人の名前に関連したユーザー定義語。
- キー (* key)
- レコードの位置を識別するデータ項目。
またはデータの順番を識別するために使用されるデータ項目の集合。
- キーワード (* keyword)
- 予約語または関数名で、そのワードの現れるフォーマットがソース単位の中で使用されるときには必須である。
- 疑似テキスト (* pseudo-text)
- ソース単位または COBOL ライブラリーの中にあって、
その境界が疑似テキスト区切り文字によって区切られたテキスト・ワード、コメント行、または区切り文字のスペースから構成される列 (その疑似テキスト区切り文字を含まない)。
- 疑似テキスト区切り文字 (* pseudo-text delimiter)
- 疑似テキストを区切るために使用される隣接した 2 つの等号文字 (==)。
- 機能 (* function)
- ステートメントの実行中に参照された時点で決定される値を持つ、
一時的なデータ項目。
- 機能名 (function-name)
- 必要な引数を伴って関数の値を決定する呼び出しを行うためのメカニズムに付けられる名前を表すワード。
- 基本項目 (* elementary item)
- 論理的にそれ以上細分できないものとして記述されているデータ項目。
- 基本文字セット (basic character set)
- 言語のワード、文字ストリング、および区切り文字の作成時に使用される基本的な文字セット。
基本文字セットは 1 バイト文字 (拡張 2 進化 10 進コード) でインプリメントされる。拡張文字セットには DBCS (2 バイト文字セット) 文字が含まれる。これは、コメント、リテラル、
およびユーザー定義語で使用できる。
標準 COBOL 85 における「COBOL 文字セット (COBOL character set)」と同義。
- 基本レコード・キー (* prime record key)
- 索引付きファイルのレコードを固有なものとして識別する内容を持つキー。
- 共通プログラム (* common program)
- 別のプログラムの中に直接的に含まれているにもかかわらず、
その別のプログラムの中に直接的または間接的に含まれているどのプログラムからでも呼び出すことができるプログラム。
- 記録モード (recording mode)
- ファイル内の論理レコードの形式。レコード・モードは、F (固定長)、V (可変長)、S (スパン)、
または U (不定フォーマット) とすることができる。
- キロバイト (KB) (kilobyte(KB))
- 1 キロバイトは 1024 バイトに相当する。
- 句 (* phrase)
- COBOL プロシージャー・ステートメントまたは COBOL 文節の一部を形成する連続的な COBOL 文字ストリング
を、1 つまたは複数個並べた集合。
- 空白文字 (white space characters)
- 文書にスペースを挿入する文字。空白文字には以下のものがある。
Unicode 標準では上記のように呼ばれる。
- 区切り文字 (* delimiter)
- 1 つの文字、または一連の連続する文字であり、文字ストリングの終わりを識別し、その文字ストリングを後続の文字ストリングから区切る。区切り文字は、これを使用して区切られる文字ストリングの一部ではない。
- 区切り文字 (* separator)
- 文字ストリングを区切るために使用される 1 文字または連続する 2 つの文字。
- 区切り文字のコンマ (* separator comma)
- 文字ストリングを区切るために使用される、後に 1 つのスペースが続く 1 つのコンマ (,)。
- 区切り文字のセミコロン (* separator semicolon)
- 文字ストリングを区切るために使用される、後に 1 つのスペースが続く 1 つのセミコロン (;)。
- 句読文字 (* punctuation character)
- 以下のセットに属する文字。
| 文字 |
意味 |
| , |
コンマ |
| ; |
セミコロン |
| : |
コロン |
| . |
ピリオド (終止符) |
| ” |
引用符 |
| ( |
左括弧 |
| ) |
右括弧 |
| |
スペース |
| = |
等号 |
- 国別 10 進数データ項目 (national decimal data item)
- ピクチャー記号 9、S、P、および V の有効な組み合わせを含む PICTURE 文字ストリングによって記述されるデータ項目。国別 10 進数データ項目は、使用法 NATIONAL を持つ外部 10 進数データ項目である。
- 国別グループ項目 (national group item)
- 明示的または暗黙的に GROUP-USAGE 文節と NATIONAL 句を指定して記述されるグループ項目。
国別グループは、INSPECT、STRING、および UNSTRING などの操作では、国別カテゴリーの基本データ項目として定義されているように処理される。これによって、英数字グループ項目内で USAGE NATIONAL を指定して記述されたデータ項目の定義とは対照的に、国別文字の正確な埋め込みおよび切り捨てが確実に行われる。MOVE CORRESPONDING、ADD CORRESPONDING、および INITIALIZE ID など、グループ内の基本項目の処理を必要とする操作の場合、国別グループ項目はグループ・セマンティクスを使用して処理される。
- 国別データ (national data)
- 「国別文字データ (national character data)」を参照。
- 国別データ項目 (national data item)
- 国別クラスのデータ項目。国別クラスには、使用法 USAGE NATIONAL を指定して記述されている、国別、国別編集、および数字編集カテゴリーが含まれる。
- 国別浮動小数点データ項目 (national floating-point data item)
- 使用法 NATIONAL と、浮動小数点データ項目を記述する PICTURE 文字ストリングを指定して記述されるデータ項目。「浮動小数点 (floating-point)」を参照。
- 国別編集データ項目 (national-edited data item)
- 記号 N と、少なくとも 1 つの単純挿入記号 B、0、または / を含む PICTURE 文字ストリングによって記述されるデータ項目。国別編集データ項目は使用法 NATIONAL を持つ。
- 国別文字 (national character)
- UTF-16 で表される任意の文字。
- 国別文字位置 (national character position)
- 「文字位置 (character position)」を参照。
- 国別文字データ (national character data)
- UTF-16 で表されるデータの一般参照。
- 組み込み関数 (intrinsic function)
- COBOL 言語の一部として定義された関数。一部のプログラム言語では組み込み関数と呼ばれる。
- クラス (オブジェクト指向)(class (object-oriented))
- ゼロ、1 つ、または複数のオブジェクトの共通の動作およびインプリメンテーシ
ョンを定義するエンティティー。同じ具体化を共用するオブジェクトは、同じクラスのオブジェクトとみなされる。
- クラス終了マーカー (* end class marker)
- 語の組み合わせに分離文字ピリオドが続いたもので、COBOL クラス定義の終わりを示す。クラス終了マーカーは次のとおり。
END CLASS class-name.
- クラス条件 (* class condition)
- 項目の内容がすべて英字であるか、すべて数字であるか、すべて DBCS であるか、すべて漢字であるか、あるいはクラス名の定義においてリストされた文字だけで構成されるかという命題で、それに関して真の値を判別することができる。
- クラス定義 (class definition)
- クラスを定義する COBOL ソース単位。
- クラス名 (オブジェクト指向) (class-name (object-oriented))
- オブジェクト指向のクラス定義の名前。
クラス名 は、COBOL クラス名または Java クラス名を指す場合がある。
- クラス名 (データの)(* class-name (of data))
- SPECIAL-NAMES 段落の中で定義されたユーザー定義語であり、データ項目の内容がクラス名定義の中に
リストされた文字だけからなり、真の値を定義できる命題を参照する。
- グループ化された分離文字 (grouping separator)
- 読みやすくするために、数値内で数字の単位を分離するために使用される文字。デフォルトはコンマ文字。
- グループ項目 (group item)
- (1) 複数の従属データ項目から構成される 1 つのデータ項目。明示的または暗黙的 GROUP-USAGE NATIONAL 文節を使用して記述されるグループ項目は、国別グループ項目である。GROUP-USAGE NATIONAL 文節を使用しないで記述されたグループは、英数字グループ項目である。「英数字グループ項目 (alphanumeric group item)」および「国別グループ項目 (national group item)」を参照。(2) 明示的または文脈によって、国別グループまたは英数字グループとして修飾されていない場合、この用語は一般にグループを指す。
- グローバル名 (* global name)
- 1 つのプログラムの中でだけ宣言されているが、そのプログラムからだけではなく、そのプログラムに含まれるプログラムからも参照できる名前。
条件名、データ名、ファイル名、レコード名、報告書名、およびいくつかの特殊レジスターが、グローバル名となり得る。
- 継承 (* inheritance)
- クラス (スーパークラス) のインプリメンテーションを新規クラス (サブクラス) の基本として使用するメカニズム。
各サブクラス は厳密に 1 つのクラスから継承する。継承されたクラスはそれ自身がサブクラスになり、別のクラスから継承する。
COBOL for Windows は、多重継承をサポートしない。Enterprise COBOL は、単一継承を提供する Java オブジェクト・モデルをサポートする。
- 桁位置 (* digit position)
- 1 つの桁を保管するために必要な物理ストレージの大きさ。この大きさは、データ項目を定義するデータ記述項目に
指定された用途によって異なる。
- 結果の ID (* resultant identifier)
- 算術演算の結果が収められるユーザー定義のデータ項目。
- 現行ボリューム・ポインター (* current volume pointer)
- 順次ファイルの現行のボリュームを指している概念上のエンティティー。
- 現行レコード (* current record)
- ファイル処理において、
ファイルに関連するレコード域の中で使用可能なレコード。
- 言語間通信 (ILC)(interlanguage communication (ILC))
- 異なるプログラム言語で書かれた複数のルーチンが通信できること。ILC サポートにより、アプリケーションの作成者は種々の言語で作成されたルーチンのコンポーネントからアプリケーションをすぐに構築できる。
- 言語名 (* language-name)
- 特定のプログラミング言語を指定するシステム名。
- コード化文字セット (coded character set)
- 図形文字および制御文字の集合。特定のコード・ポイントに対する曖昧でない割り当て (エンコード) を伴う。EBCDIC はコード化文字セットの例である。
エンコードの特定のインスタンスをコード・ページと呼ぶ。
IBM によって指定されたコード・ページは、CCSID によって識別される。
- コード化文字セット ID (CCSID) (coded character set identifier (CCSID))
- 特定のコード・ページを識別する 1 から 65,535 までの IBM 定義番号。
- コード・ページ (code page)
- コード化文字セット内のコード・ポイントに対して図形文字および制御文字の意味を割り当てたもの。
例えば、1 バイト EBCDIC または ASCII の 256 のコード・ポイントに文字と意味を割り当てたもの。
「コード化文字セット (coded character set)」と「コード・ページ (code page)」という用語は同義で使用できる。
- コード・ポイント (code point)
- コード・ページに定義された固有のビット・パターン。
グラフィック・シンボルおよび制御文字はコード・ポイントに割り当てられる。
- 降順キー (* descending key)
- データ項目を比較する際の規則に一致するように、
最高のキー値から始めて最低のキー値へとデータを順序付けている値に付けられるキー。
- 構成セクション (* configuration section)
- 環境部の中にあるセクションであり、ソース・プログラムおよびオブジェクト・プログラム、メソッド定義、およびクラス定義の全般的な仕様を記述するもの。
- 構造化プログラミング (structured programming)
- コンピューター・プログラムを編成してコーディングするための技法であり、この技法
では、プログラムはセグメントの階層で構成され、それぞれのセグメントには 1 つの
入り口点と 1 つの出口点がある。制御は、構造の下方へと渡され、
階層内のより上位レベルへの無条件ブランチは行われない。
- 構文 (syntax)
- (1) 意味や解釈および使用の方法に依存しない、文字同士または文字のグループ同士の間の関係。
(2) 言語における表現の構造。
(3) 言語構造を支配する規則。
(4) 記号相互の関係。
(5) ステートメントの構築にかかわる規則。
- 項目 (* entry)
- COBOL プログラムの見出し部、環境部、またはデータ部に置かれる一連の連続する記述文節。
- 項目のオブジェクト (* object of entry)
- COBOL プログラムのデータ部項目内にあり、
項目のサブジェクトの直後に置かれるオペランドおよび予約語の集合。
- 項目のサブジェクト (* subject of entry)
- データ部の項目内において、
レベル標識やレベル番号の直後に現れるオペランドまたは予約語。
- 互換性のある日付フィールド (compatible date field)
- 互換 という用語の意味は、日付フィールドに適用される場合、それが COBOL のどの部で使用されるかによって異なる。
- データ部
2 つの日付フィールドの USAGE が同じであり、
以下の少なくとも 1 つの条件を満たす場合、その 2 つの日付フィールドには互換性がある。
- 日付フォーマットが同じである。
- 両方ともウィンドウ化日付フィールドである (一方がウィンドウ化西暦年であ
る DATE FORMAT YY だけで構成されている)。
- 両方とも拡張日付フィールドである (一方が拡張西暦年である DATE
FORMAT YYYY だけで構成されている)。
- 一方が DATE FORMAT YYXXXX で、他方が YYXX である。
- 一方が DATE FORMAT YYYYXXXX で、他方が YYYYXX である。
ウィンドウ化日付フィールドを拡張日付グループ・データ項目の従属とすることもできる。2 つの日付フィールドに互換性があるのは、従属のほうの日付フィ
ールドに USAGE DISPLAY が指定されており、グループ拡張日付フィールドの開始より 2 バイト後で開始していて、かつ 2 つのフィールドが以下の条件の少なくとも 1 つを満たしている場合である。
- 従属日付フィールドに指定されている DATE FORMAT パターンの中の X の数が、グループ日付フィールドの DATE FORMAT パターンと同じであ
る。
- 従属日付フィールドに DATE FORMAT YY が指定されている。
- グループ日付フィールドに DATE FORMAT YYYYXXXX が指定されてお
り、従属日付フィールドに DATE FORMAT YYXX が指定されている。
- 手続き部
2 つの日付フィールドの日付フォーマットが、年部分を除いて同じ場合、それら
には互換性がある。これらは、ウィンドウ化または拡張することが可能。例えば、DATE FORMAT YYXXX のウィンドウ化日付フィールド
は、以下と互換性がある。
- DATE FORMAT YYXXX の別のウィンドウ化日付フィールド
- DATE FORMAT YYYYXXX の拡張日付フィールド
- 固定小数点項目 (fixed-point item)
- オプショナルの符号の位置、含んでいる桁の数、およびオプショナルの小数点の位置を指定する PICTURE 文節で定義された数値データ項目
2 進数、パック 10 進数、または外部 10 進数のいずれかのフォーマットをとることができる。
- 固定長レコード (* fixed-length record)
- ファイル記述項目またはソート・マージ記述項目が、すべてのレコードのバイトの個数が同じであるように要求しているファイルに関連付けられたレコード。
- 固定ファイル属性 (* fixed file attributes)
- ファイルに関する情報であり、ファイルの作成時に確立され、それ以降はファイル
が存在する限り変更できない。これらの属性には、ファイルの編成 (順次、相対、指標付き)、
基本レコード・キー、代替レコード・キー、コード・セット、
最小および最大のレコード・サイズ、レコード・タイプ (固定長、可変長)、
索引付きファイルのキーの照合シーケンス、ブロック化因数、埋め込み文字、レコード区切り文字がある。
- コメント行 (* comment line)
- ソース・テキストを記述する行の標識域にアスタリスクを書き入れることによって表現されるソース・プログラムの行で、
その行の領域 A と領域 B にコンピューターの有する文字セットから任意の文字を使って表現される。コメント行は、文書化にのみ役立つ。行の標識域にスラッシュを記入し、領域 A と領域 B にはコンピューターの有する文字セットから任意の文字を書き入れることによって
表現した特別の形式のコメント行は、そのコメントを印刷する前に改ページが行われる。
- コメント項目 (* comment-entry)
- ドキュメンテーションに使用される見出し部内の項目で、実行に影響しない。
- 固有照合シーケンス (* native collating sequence)
- OBJECT-COMPUTER 段落の中で指定されたコンピューターに関連したインプリメントする人が定義した照合シーケンス。
- 固有文字セット (* native character set)
- OBJECT-COMPUTER 段落の中で指定されたコンピューターに関連したインプリメントする人が定義した文字セット。
- コンパイラー指示 (compiler-directive)
- コンパイル時にコンパイラーに特定の処置を行わせる指示。COBOL for Windows では、コンパイラー指示は CALLINTERFACE の 1 つのみ。特定の CALL ステートメントに特定のインターフェース規則を使用するプログラム内には複数の CALLINTERFACE 指示を記述できる。
- コンパイラー指示ステートメント (compiler-directing statement)
- コンパイル時にコンパイラーに特定の処置を行わせるステートメント。標準コンパイラー指示ステートメントは、COPY、REPLACE、および USE のこと。
- コンパイル時 (* compile time)
- COBOL ソース・コードが COBOL コンパイラーによって COBOL オブジェクト・プログラムに変換される時点。
- コンパイル単位 (compilation unit)
- 「ソース単位 (source unit)」を参照。
[サ行]
- 最下位の桁 (* low order end)
- 文字ストリングの右端の文字。
- 再帰 (recursion)
- それ自体を呼び出すプログラム、または、自分で呼び出したプログラムによって直接あるいは間接に呼び出されるプログラム。
- 再起可能 (recursively capable)
- PROGRAM-ID ステートメントに RECURSIVE 文節がある場合に、
再帰可能な (再帰的に呼び出すことができる) プログラム。
- 最後に使われた状態 (last-used state)
- 内部値が、プログラムが終了したときと同じままである (再入時に初期値にリセットされない) ストレージの状態。
- 最上位の桁 (* high order end)
- 文字ストリングの左端の文字。
- 再入可能 (reentrant)
- プログラムまたはルーチンの属性。
この属性によって、ロード・モジュールの 1 つのコピーをコピーのユーザーが共用できる。
- 作業用ストレージ・セクション (* working-storage section)
- データ部にあるセクションで、独立項目または作業用ストレージ・レコードあるいはその両方から構成された
作業用ストレージ・データ項目を記述する。
- 索引付きデータ名 (indexed data-name)
- データ名とそれに続く括弧で囲まれた 1 つまたは複数の指標名から構成される ID。
- 索引付きファイル (* indexed file)
- 指標付き編成のファイル。
- 索引名 (* index-name)
- 特定のテーブルに関連付けられた指標に付ける名前を表すユーザー定義語。
- サブクラス (subclass)
- 別のクラスから継承するクラス。継承関係にある 2 つのクラスをまとめて考える場合、サブクラスが継承する側のクラスであり、スーパークラス が継承される側のクラスである。
また、サブクラスは子クラスまたは派生クラスとも呼ばれる。
- サブプログラム (* subprogram)
- 任意の呼び出されるプログラム。
- サロゲート・ペア (surrogate pair)
- UTF-16 形式のユニコードで、共に 1 つのユニコード図形文字を表すエンコード方式ペアの単位。ペアの最初の単位は、上位サロゲート と呼ばれ、2 番目は下位サロゲート と呼ばれる。上位サロゲートのコード値は、X'D800' から X'DBFF' の範囲内。下位サロゲートのコード値は X'DC00' から X'DFFF' の範囲内。サロゲート・ペアは、Unicode 16 ビット・コード化文字セットに適合する文字を 65,536 文字を超えて提供する。
- 算術演算 (* arithmetic operation)
- ある算術ステートメントが実行されることにより、
またはある算術式が計算されることにより生じるプロセスで、
そこで指定された引数に対して数学的に正しい解が求められる。
- 算術演算子 (* arithmetic operator)
- 次に示す集合に属する 1 文字、または 2 文字で構成された固定した組み合わせ。
| 文字 |
意味 |
| + |
加算 |
| - |
減算 |
| * |
乗算 |
| / |
除算 |
| ** |
指数 |
- 算術式 (* arithmetic expression)
- 数字基本項目の ID、数字リテラルなど、
算術演算子により分けられた ID とリテラル、
1 つの算術演算子により分けられた 2 つの算術式、または括弧で囲まれた算術式。
- 算術ステートメント (* arithmetic statement)
- 算術演算を実行させるステートメント。算術ステートメントには、ADD、COMPUTE、DIVIDE、MULTIPLY、
および SUBTRACT の各ステートメントがある。
- 参照キー (* key of reference)
- 索引付きファイルの中のレコードをアクセスするために現在使用されている基本キーまたは代替キー。
- 参照形式 (* reference format)
- COBOL ソース・コードを書き込む際に、標準的な方式を提供するフォーマット。
- 参照修飾子 (* reference-modifier)
- 固有のデータ項目を定義する、文字ストリングと区切り文字の構文的に正しい組み合わせ。区切り用の左括弧区切り文字、左端の文字位置、区切り文字のコロン、
任意指定の長さ、および区切り用の右括弧区切り文字を含む。
- 参照変更 (reference modification)
- 新しいデータ項目を定義する方法。左端の文字位置と別のデータ項目の左端の文字位置までの相対的な長さを指定することによって行う。
- 式 (* expression)
- 算術式または条件式。
- シグニチャー (signature)
- メソッドの名前およびその仮パラメーターの数と型。
- 指数 (exponent)
- 別の数 (底) を乗ずる指数を示す数。正の指数は乗算を示し、負の指数は除算を示し、小数の指数は数量のルートを示す。
COBOL において、指数表現は、指数の前に記号 '**' を付けて示す。
- システム名 (* system-name)
- オペレーティング環境と連絡し合うために使用される COBOL ワード。
- 実行時 (execution time)
- 「実行時 (run time)」を参照。
- 実行時 (* run time)
- オブジェクト・プログラムが実行されるとき。「オブジェクト時 (object time)」と同義。
- 実行時環境 (execution-time environment)
- 「ランタイム環境 (runtime environment)」を参照。
- 実行単位 (* run unit)
- スタンドアロンのオブジェクト・プログラム。
あるいは、COBOL CALL ステートメントまたは INVOKE ステートメントによって
相互に作用し、実行時にエンティティーとして機能するいくつかのオブジェクト・プログラム。
- 実際の小数点 (* actual decimal point)
- 10 進小数点文字のピリオド (.) またはコンマ (,) によるデータ項目における小数点位置の物理表現。
- 失敗した実行 (* unsuccessful execution)
- ステートメントの実行が試みられたが、そのステートメントに指定された操作すべてを実行できなかったこと。
- 指定変更 (override)
- 親クラスから継承したインスタンス・メソッドを (サブクラスで) 再定義すること。
- 指標 (* index)
- コンピューターのストレージ域またはレジスター。
ここにはテーブル内の個々のエレメントを識別するものを表現する内容が入る。
- 指標付き編成 (* indexed organization)
- 各レコードがそのレコードの中にある 1 つまたは複数のキー値によって識別される永続的な論理ファイル構造。
- 指標付け (indexing)
- 指標名を使用した添え字付け。
- 指標データ項目 (* index data item)
- 指標名に関連する値を、インプリメントする人が指定した形式で収めることができるデータ項目。
- 修飾子 (* qualifier)
- (1) データ名またはレベル標識と関連付けられた名前。修飾子に従属する項目の名前である別のデータ名とともに、
あるいは条件名とともに、参照する際に使用される。(2) セクション名。そのセクションの中で指定されている段落名と共に参照する際に使用される。(3) ライブラリー名。そのライブラリーと関連付けられたテキスト名と共に参照する際に使用される。
- 修飾されたデータ名 (* qualified data-name)
- データ名の修飾子を連結語の OF または IN を使って 1 組または数組を従えているデータ名から構成された ID。
- 出力ファイル (* output file)
- OUTPUT モードまたは EXTEND モードのいずれかでオープンされるファイル。
- 出力プロシージャー (* output procedure)
- SORT ステートメントの実行中にソート機能の処理が完了した後で制御が渡されるステートメントの集合、
または MERGE ステートメントの実行中に、
要求があればマージ機能がマージ済みの順序になっているレコードのうち次のレコードを選択してから制御が
渡されるステートメントの集合。
- 出力モード (* output mode)
- ファイルに対して OUTPUT 句または EXTEND 句の指定のある OPEN ステートメントが実行された後から、そのファイルに対する REEL 句または UNIT 句の指定のない CLOSE ステートメントが実行される前までのファイルの状態。
- 順次アクセス (* sequential access)
- ファイル内のレコードの並び方によって規定されている、
論理レコードの連続した前後関係順に、論理レコードをファイルから取り出したり、ファイルに書き込んだりするアクセス・モード。
- 順次ファイル (* sequential file)
- 順次編成のファイル。
- 順次編成 (* sequential organization)
- レコードがファイルに書き込まれるときに確定されたレコードの前後関係によって識別されるような永続的な論理ファイル構造。
- 条件 (式) (* condition (expression))
- ある真の値が決定される実行時のデータの状況。用語 'condition' (condition-1, condition-2,...) が一般フォーマットの '条件' (条件-1、条件-2、...) の中またはそれに関連した言語仕様に表示される場合、これは任意で括弧で囲まれる単純条件か、または単一条件、論理演算子、および括弧を構文的に正確に結合した複合条件かのいずれか一方からなる条件式。これにより真の値が判別できる。
- 条件句 (* conditional phrase)
- 条件句は、ある条件ステートメントが実行された結果得られる条件の真の値の判定に基づいてとられるべき処置を指定する。
- 条件式 (* conditional expression)
- EVALUATE、IF、PERFORM、または SEARCH のステートメントで指定される、単純条件または複合条件。「単純条件 (simple condition)」および「複合条件 (complex condition)」も参照。
- 条件ステートメント (* conditional statement)
- 条件の真の値を判別することと、
オブジェクト・プログラムの次の処理がこの真の値によって決定されることを指定するステートメント。
- 条件変数 (* conditional variable)
- 1 つまたは複数の値を持つデータ項目であり、これらの値が、そのデータ項目に割り当てられた条件名を持つ。
- 条件名 (* condition-name)
- 条件変数がとることのできる値のサブセットに名前を割り当てるユーザー定義語。また
はインプリメントする人が定義したスイッチまたは装置の状況に割り当てられたユーザー定義語。
- 条件名条件 (* condition-name condition)
- 条件変数の値が、条件変数に関連する条件名に帰する値の集合のうちの 1 つであるかどうかという命題であり、
この命題に関して真の値を判別できる。
- 照合シーケンス (* collating sequence)
- コンピューターに受け入れ可能な文字のシーケンスで、
ソート、マージ、比較、および索引付きファイルの順次処理を目的として順序付けしたもの。
- 昇順キー (* ascending key)
- データ項目を比較する際の規則に一致するように、
最低のキー値から始めて最高のキー値へとデータを順序付けている値に即したキー。
- 省略による簡易複合比較条件 (* abbreviated combined relation condition)
- 連続する一連の比較条件の中で、
共通のサブジェクトまたは共通のサブジェクトと共通の比較演算子を明示的に省略したことにより生ずる複合条件。
- 初期状態 (* initial state)
- プログラムが実行単位の中に呼び出された最初期のそのプログラムの状態。
- 初期設定プログラム (* initial program)
- 実行単位内にプログラムが呼び出されるたびに初期状態に置かれるプログラム。
- 真の値 (* truth value)
- 2 つの値 (真または偽) のどちらか一方によって、
条件評価の結果を表したもの。
- シンボリック文字 (* symbolic-character)
- ユーザー定義の表意定数を指定するユーザー定義語。
- スーパークラス (superclass)
- 別のクラスによって継承されるクラス。継承関係にある 2 つのクラスをまとめて考える場合、サブクラスが継承する側のクラスであり、スーパークラス が継承される側のクラスである。
スーパークラスは親クラスとも呼ばれる。
- スイッチ状況条件 (switch-status condition)
- 「オン」または「オフ」状況に設定できる UPSI スイッチが特定の状況に設定されているかという命題。この命題に対して真の値を判別できる。
- 数字 (digit)
- 0 から 9 の任意の数字。COBOL では、この用語は他の何らかの記号を指すために使用されることはない。
- 数字 (* numeric character)
- 次のような数字に属する文字。
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9。
- 数字関数 (* numeric function)
- クラスとカテゴリーは数字だが、考えられる評価のいくつかにおいて整数関数の要件を満足しないような関数。
- 数字データ項目 (numeric data item)
- (1) データ項目。記述の内容は、
'0' から '9' の数字によって表される値に限定される。
符号付きの場合は、'+'、'-'、または他の演算符号を項目に入れることもできる。
(2) クラスが数字、カテゴリーが数字、内部浮動小数点、または外部浮動小数点のデータ項目。詳細な指定によって特定のデータ・カテゴリーまたは特定のデータ記述に限定される場合がある。
数字データ項目は、使用法 DISPLAY、 NATIONAL、 PACKED-DECIMAL、 BINARY、 COMP、 COMP-1、 COMP-2、 COMP-3、 COMP-4、または COMP-5 を持つことができる。
- 数字編集データ項目 (numeric-edited data item)
- 印刷出力の際に使用するのに適したフォーマットの数値データを含むデータ項目。外部 10 進数字の 0 から 9 の数字、小数点、コンマ、通貨符号、符号制御文字、その他の編集記号から構成される。
数字編集項目は、使用法 DISPLAY または NATIONAL で表すことができる。
- 数値リテラル (* numeric literal)
- 1 つ以上の数字から構成されるリテラル。小数点または代数符号あるいはその両方を含むことができる。
小数点は右端の文字であってはならない。代数符号がある場合には、それが左端の文字でなければならない。
- ステートメント (* statement)
- 実行する 1 つ以上のアクションを指定する COBOL 言語構成体。ステートメントには、プロシージャー・ステートメントとコンパイラー指示ステートメントがある。
プロシージャー・ステートメントの例としては ADD ステートメント、コンパイラー指示ステートメントの例としては USE ステートメントがある。
- 世紀ウィンドウ (century window)
- 2 桁年号が固有に決まる 100 年間のこと。COBOL プログラマーが使用できる世紀ウィンドウには、次のものがある。
- ウィンドウ化日付フィールドの場合は、YEARWINDOW コンパイラー・オプションによって指定される。
- ウィンドウ化組み込み関数 DATE-TO-YYYYMMDD、DAY-TO-YYYYDDD、
および YEAR-TO-YYYY の場合は、引数-2 によって指定される。
- 整数 (* integer)
- (1) 小数点の右側に桁位置がない数値リテラル。
(2) データ部に定義されている数字データ項目であり、
小数点の右側に桁位置を持たないもの。(3) 関数の計算で戻り値の、小数点の右側の桁がすべてゼロであることが定義されて
いる数字関数。
- 整数関数 (* integer function)
- カテゴリーが数字で、その定義が小数点の右側に桁位置を持たない関数。
- セクション (* section)
- ゼロ、1 つ、または複数の段落またはエンティティー (セクション本体と呼ばれる) と、その最初のものの前にセクション・ヘッダーが付いているもの。
各セクションは、
セクション・ヘッダーとそれに関連付けられたセクション本体から構成される。
- セクション名 (* section-name)
- 手続き部のセクションの名前を表すユーザー定義語。
- セクション・ヘッダー (* section header)
- セクションの開始を示すために組み合わされた語で、後に分離文字ピリオドを伴う。例えば、WORKING-STORAGE SECTION がある。
- セグメント化 (segmentation)
- Standard COBOL 85 分割モジュールに基づく COBOL for Windows の機能。
セグメンテーション機能は、セクション・ヘッダーの優先順位番号を使用して、セクションを固定セグメントまたは独立セグメントに割り当てる。 セグメント種別は、セグメントに含まれるプロシージャーが初期状態の制御を受け取るか、最後に使われた状態の制御を受け取るかに影響を及ぼす。
- 宣言部分 (* declaratives)
- 手続き部の始めに書かれる特殊な目的を有する 1 つまたは複数のセクションの集合。
最初のセクションの前にはキーワード DECLARATIVES と書き込み、
最後のセクションの後にはキーワード END DECLARATIVES を記述する。1 つの宣言は、セクション・ヘッダーと次に続く USE コンパイラー指示文と、
次に続く関連する段落から構成される。この段落は、なくてもよいし、1 個でも複数個でもよい。
- ソース単位 (source unit)
- COBOL ソース・コードの 1 単位で、個別にコンパイルできる。プログラムまたはクラス定義。
コンパイル単位 とも呼ばれる。
- ソート・ファイル (* sort file)
- SORT ステートメントによってソートされるレコードの集合。ソート・ファイルは、ソート機能によってのみ作成され使用される。
- ソート・マージ・ファイル記述項目 (* sort-merge file description entry)
- データ部のファイル・セクションの中の項目であり、レベル標識 SD、それに続くファイル名、およびその後に付ける、ソート・マージ・ファイルの属性を記述する文節で構成される。
- ゾーン 10 進数データ項目 (zoned decimal data item)
- ピクチャー記号 9、S、P、および V の有効な組み合わせを含む PICTURE 文字ストリングによって記述されるデータ項目。ゾーン 10 進数データ項目は、使用法 DISPLAY を持つ外部 10 進数データ項目である。「外部 10 進数データ項目 (external decimal data item)」および「国別 10 進数データ項目 (national decimal data item)」を参照。
- 相対キー (* relative key)
- 相対ファイルの中の論理レコードを識別するための内容を持つキー。
- 相対ファイル (* relative file)
- 相対編成のファイル。
- 相対編成 (* relative organization)
- 各レコードが、
レコードのファイル内における論理的順序位置を指定する 0 より大きい整数値によって、
固有なものとして識別される永続的な論理ファイル構造。
- 相対レコード番号 (* relative record number)
- 相対編成ファイル内でのレコードの序数。この数値は、整数の数字リテラルとして扱われる。
- 想定小数点 (* assumed decimal point)
- データ項目の中に実際には小数点のための文字が入っていない小数点位置。
想定小数点は、論理的な意味を有するが物理的な表示は行われない。
- 添え字 (* subscript)
- 整数、データ名 (およびその後にオプションで続く演算子 + または - のある整数)、または索引名 (およびその後にオプションで続く演算子 + または - のある整数) の
いずれかで表現されるオカレンス番号であり、テーブルの特定エレメントを識別する。
引数の個数が可変の関数の引数として添え字付きの ID を使用する場合は、
添え字にワード ALL を使用することができる。
- 添え字付きデータ名 (* subscripted data-name)
- データ名とその後の括弧で囲まれた 1 つ以上の添え字から構成される ID。
[タ行]
- 代替レコード・キー (* alternate record key)
- 基本レコード・キー以外のキーで、
その内容が索引付きファイルの中のレコードを識別するもの。
- 大容量記憶 (* mass storage)
- データを順次と非順次の 2 つの方法で編成して保管しておくことができるストレージ・メディア。
- 大容量記憶装置 (* mass storage device)
- 大記憶容量を持った装置。
磁気ディスクや磁気ドラムなど。
- 大容量記憶ファイル (* mass storage file)
- 大容量記憶メディアに割り当てられたレコードの集合。
- 多重定義 (overload)
- 同じクラス内で使用可能な別のメソッドと同じ名前、異なるシグニチャーを使用してメソッドを定義すること。
「シグニチャー (signature)」も参照。
- 単位 (unit)
- 直接アクセスのモジュールであり、その大きさは IBM によって決められている。
- 単項演算子 (* unary operator)
- 正符号 (+) または負符号 (-)。
算術式の変数や算術式の左括弧の前に置き、それぞれ +1 または -1 を式に乗算する。
- 単純条件 (* simple condition)
- 以下の集合から選択された単一の条件。
- 比較条件
- クラス条件
- 条件名条件
- スイッチ状況条件
- 符号条件
- 単純否定条件 (* negated simple condition)
- 論理演算子 'NOT' とそのすぐ後にある単純条件。
- 段落 (* paragraph)
- 手続き部では、段落名とその後の分離文字ピリオド、およびゼロ、1 つ、または複数の文。見出し部および環境部では、
段落ヘッダーとそれに続く項目のこと。項目は省略することも 1 つまたは複数であることもある。
- 段落ヘッダー (* paragraph header)
- 段落の始まりを示す予約語で、後に分離文字ピリオドを付ける。
- 段落名 (* paragraph-name)
- 手続き部の中の段落を識別し開始するユーザー定義語。
- チェックポイント (checkpoint)
- ジョブ・ステップを後で再始動することができるように、
ジョブとシステムの状況に関する情報を記録しておくことができるところ。
- 逐次探索 (serial search)
- 最初のメンバーから始めて最後のメンバーで終わるように、
ある集合のメンバーが連続的に検査される探査方法。
- 中間結果 (intermediate result)
- 連続して行われる算術演算の結果を収める中間フィールド。
- 直接アクセス (* direct access)
- 前回アクセスしたデータへの参照には依存せず、プロセスがデータの位置にのみ依存する方法で、
データを記憶装置から取得したり、データを記憶装置に入れる機能。
- 通貨記号 (currency symbol)
- 数字編集項目内の通貨符号値 の部分を示す PICTURE 文節で使用される文字。通貨記号は CURRENCY コンパイラー・オプションで定義したり、環境部の SPECIAL-NAMES 段落中の CURRENCY SIGN 文節で定義したりできる。
CURRENCY SIGN 文節が指定されない場合に NOCURRENCY コンパイラー・オプションが有効であれば、デフォルトの通貨符号値および
通貨記号としてドル記号 ($) が使用されます。通貨記号と通貨符号値は複数定義可能。
「通貨符号値 (currency sign value)」も参照。
- 通貨符号値 (currency sign value)
- 数字編集項目に格納されている通貨単位を示す文字ストリング。
例としては、'$'、'USD'、'JPY'、および 'EUR' などがある。通貨符号値は CURRENCY コンパイラー・オプションで定義したり、環境部の SPECIAL-NAMES 段落中の CURRENCY SIGN 文節で定義したりできる。CURRENCY SIGN 文節が指定されておらず、
NOCURRENCY コンパイラー・オプションが有効な場合は、
ドル記号 ($) がデフォルトの通貨符号値として使用される。「通貨記号 (currency symbol)」も参照。
- 次の実行可能なステートメント (* next executable statement)
- 現在のステートメントの実行完了後に制御が移される次のステートメント。
- 次の実行可能な文 (* next executable sentence)
- 現在のステートメントの実行完了後に制御が移される次の文。
- 次のレコード (* next record)
- ファイルの現行レコードに論理的に続くレコード。
- データ記述項目 (* data description entry)
- データ部の項目であり、その構成は、レベル番号、データ名 (必要な場合)、
データ項目またはレコードの属性を記述する文節の集合のようになる。
- データ項目 (* data item)
- COBOL プログラムにより、または関数評価の規則により、
定義されたデータの単位 (リテラルを除く)。
- データ部 (* data division)
- 実行時に処理されるデータおよびファイルを記述する COBOL 部。
- データ名 (* data-name)
- データ記述項目で記述されたデータ項目に名前を割り当てるユーザー定義語。データ名の最大長は 30 バイト。一般形式で使用されるときは、「データ名」は、形式の規則で特に許される場合を除き、参照変更、添え字付け、または修飾を行ってはならない語を表す。
- テーブル (* table)
- データ部の中で OCCURS 文節によって定義される論理的に連続するデータ項目の集合。
- テーブル・エレメント (* table element)
- テーブルを構成する繰り返し項目の集合に属するデータ項目。
- テキスト名 (* text-name)
- ライブラリー・テキストを識別するユーザー定義語。
- テキスト・デック (text deck)
- 「オブジェクト・デック (object deck)」または「オブジェクト・モジュール (object module)」の同義語。
- テキスト・ワード (* text word)
- COBOL ソース・コードの中の A マージンと R マージンの間の 1 文字または連続する文字の並び。
テキスト・ワードには以下のものがある。
- スペース以外の区切り文字、疑似テキスト区切り文字、英数字リテラルの開始と終了の区切り文字。右括弧と左括弧の文字は、それがライブラリー、ソース単位、または疑似テキストのいずれの中にあるかに関係なく、常にテキスト・ワードとみなされる。
- リテラル。英数字リテラルの場合には、
そのリテラルの境界となる開始の引用符と終了の引用符を含むリテラル。
- コメント行と区切り文字によって限定されたワード 'COPY' を除く、区切り文字でもリテラルでもないその他すべての連続する COBOL 文字の並び。
- 手続き部 (procedure division)
- 実行時に操作を実行するためのプロシージャー・ステートメントを含むプログラムまたはメソッドの部。
- 手続き部の終わり (* end of procedure division)
- COBOL 手続き部において、それ以降もはやプロシージャーが現れない物理的な位置。
- デバッグ行 (* debugging line)
- 行の標識域に 'D' を書き入れた任意の行。
- デバッグ・セクション (* debugging section)
- USE FOR DEBUGGING 文を含むセクション。
- 動的アクセス (* dynamic access)
- 1 つの OPEN ステートメントの実行範囲内において、特定の論理レコードを、大容量記憶ファイルからは順次アクセス以外の方法で取り出したりそのファイルに入れたりでき、またファイルからは順次アクセスの方法で取り出せるアクセス・モード。
- 特殊文字 (* special character)
- 以下のセットに属する文字。
| 文字 |
意味 |
| + |
正符号 |
| - |
負符号 (-) (ハイフン) |
| * |
アスタリスク |
| / |
スラッシュ |
| = |
等号 |
| $ |
通貨符号 |
| , |
コンマ (小数点) |
| ; |
セミコロン |
| . |
ピリオド (小数点、終止符) |
| “ |
引用符 |
| ( |
左括弧 |
| ) |
右括弧 |
| > |
不等号 (より大きい) |
| < |
不等号 (より小さい) |
| : |
コロン |
- 特殊レジスター (* special registers)
- コンパイラーの生成する特定のストレージ域のことで、
その基本的な使用法は、具体的な COBOL 機能を使用したときに作り出される情報を記憶することである。
- 独立項目 (* noncontiguous items)
- 作業用ストレージ・セクションとリンケージ・セクションの中の基本データ項目で、他のデータ項目と階層上の関係を持たないもの。
- トレーラー・ラベル (trailer-label)
- (1) 記録メディアの装置上のデータ・レコードに続くファイル・ラベルまたはデータ・セット・ラベル。
(2) ファイル終了ラベルと同義語。
[ナ行]
- 内部 10 進数データ項目 (internal decimal data item)
- 使用法 PACKED-DECIMAL または COMP-3 と、項目を数値として定義する PICTURE 文字ストリング (記号 9、S、P、または V の有効な組み合わせ) を指定して記述されるデータ項目。「パック 10 進数項目 (packed decimal item)」と同義。
- 内部データ (* internal data)
- プログラムに記述されるデータであり、外部データ項目および外部ファイル結合子はすべて除く。プログラムのリンケージ・セクションに記述されている項目は、内部データとして扱われる。
- 内部データ項目 (* internal data item)
- 実行単位内の 1 つのプログラムに記述されているデータ項目。内部データ項目は、グローバル名を持つことができる。
- 内部ファイル結合子 (* internal file connector)
- 実行単位内にあるただ 1 つのオブジェクト・プログラムのみがアクセスできるファイル結合子。
- 内部浮動小数点データ項目 (internal floating-point data item)
- 使用法 COMP-1 または COMP-2 を指定して記述されるデータ項目。COMP-1 は単精度浮動小数点データ項目を定義する。COMP-2 は倍精度浮動小数点データ項目を定義する。内部浮動小数点データ項目に関連付けられる PICTURE 文節はない。
- 二分探索 (binary search)
- 二分探索の各段階では、
データ・エレメント集合が 2 つに分割される。数が奇数の場合は適切なアクションが取られる。
- 入出力状況 (* I-O status)
- 入出力操作の結果としての状況を示す 2 文字の値を収める概念上のエンティティー。
この値は、そのファイル用のファイル制御項目にある FILE STATUS 文節を使用することによりプログラムで使用できる。
- 入出力ステートメント (* input-output statement)
- 個々のレコードに、または 1 単位としてのファイルに操作を実行することにより、ファ
イルが処理されるようにするステートメント。入出力ステートメントは、ACCEPT (ID 句指定)、CLOSE、DELETE、DISPLAY、 OPEN、READ、REWRITE、SET (TO ON または TO OFF 句指定)、START、WRITE。
- 入出力セクション (* input-output section)
- 環境部のセクションであり、プログラムまたはメソッドが必要とするファイルと外部メディアを指定し、
実行時におけるデータの転送および処理に必要な情報を提供する。
- 入出力ファイル (* input-output file)
- I-O モードでオープンされるファイル。
- 入出力モード (* I-O mode)
- ファイルに対して I-O 句を指定して OPEN ステートメントを実行した後から、そのファイルに対して REEL 句や UNIT 句を指定せずに CLOSE ステートメントを実行する前までのそのファイルの状態。
- 入力ファイル (* input file)
- INPUT モードでオープンされるファイル。
- 入力プロシージャー (* input procedure)
- SORT ステートメントの実行中に、ソート対象に指定されたレコードの RELEASE を制御するために制
御を与えられる一連のステートメント。
- 入力モード (* input mode)
- ファイルに対して INPUT 句を指定して OPEN ステートメントを実行した後から、そのファイルに対して REEL 句や UNIT 句を指定せずに CLOSE ステートメントを実行する前までのそのファイルの状態。
- ヌル (null)
- ポインター・データ項目に無効なアドレス値を割り当てるために使用される表意定数。
NULL が使えるところならばどこでも NULLS が使用できる。
- ネストされたプログラム (nested program)
- 他のプログラムの中に直接的に含まれているプログラム。
[ハ行]
- 廃止される言語エレメント (* obsolete element)
- 標準 COBOL 85 の COBOL 言語エレメントのうち、標準 COBOL 2002 から削除されたもの。
- バイト (byte)
- いくつかのビット (通常は 8 ビット) で構成されるビット・ストリングで、1 つの単位として扱われる。
- バイナリー項目 (binary item)
- 2 進表記 (基数 2 の表記体系) で表される数値データ項目。バイナリー項目には、0 から 9 までの 10 進数字で構成される 10 進数と同等の数と
演算符号がある。項目の左端のビットは、演算符号。
- パスワード (password)
- プログラム、コンピューターのオペレーター、またはユーザーが、データにアクセスする前にセキュリティー上の要件を満たすために与えなければならない固有な文字ストリング。
- パック 10 進数項目 (packed decimal item)
- 「内部 10 進項目 (internal decimal item)」を参照。
- パッケージ (package)
- Java では、個別にまたは総括してインポートできる関連したクラスのグループ。
- バッファー (buffer)
- 入力データや出力データを一時的に保管しておくストレージ部分。
- 範囲区切りステートメント (* delimited scope statement)
- 明示的範囲終了符号を含んでいるステートメント。
- 範囲終了符号 (scope terminator)
- 手続き部の特定のステートメントの終わりのマークを付ける COBOL 予約語。これは明示的なもの (END-ADD など) であることもあれば、暗黙のもの (分離文字ピリオドなど) であることもある。
- 汎用オブジェクト・リファレンス (universal object reference)
- 任意のクラスのオブジェクトへの参照を含むことができるオブジェクト・リファレンス・データ項目。
- 比較演算子 (* relational operator)
- 比較条件の構造で使用される、予約語、比較文字、連続する予約語のグループ、または連続する予約語と比較文字のグループ。使用できる演算子とそれらの意味は次のとおり。
| 文字 |
意味 |
| IS GREATER THAN |
より大きい |
| IS > |
より大きい |
| IS NOT GREATER THAN |
より大きくない |
| IS NOT > |
より大きくない |
| |
| IS LESS THAN |
より小さい |
| IS < |
より小さい |
| IS NOT LESS THAN |
より小さくない |
| IS NOT < |
より小さくない |
| |
| IS EQUAL TO |
に等しい |
| IS = |
に等しい |
| IS NOT EQUAL TO |
に等しくない |
| IS NOT = |
に等しくない |
| |
| IS GREATER THAN OR EQUAL TO |
より大きいか等しい |
| IS >= |
より大きいか等しい |
| |
| IS LESS THAN OR EQUAL TO |
より小さいか等しい |
| IS <= |
より小さいか等しい |
- 比較条件 (* relation condition)
- ある算術式、データ項目、英数字リテラル、または指標名の値が、他の算術式、データ項目、英数字リテラル、
または指標名の値と特定の関係を持つかどうかという命題で、それに関して真の値が判別され得る。
「比較演算子 (relational
operator)」も参照。
- 比較文字 (* relation character)
- 以下のセットに属する文字。
| 文字 |
意味 |
| > |
より大きい |
| < |
より小さい |
| = |
に等しい |
- 引数 (argument)
- (1) ID、リテラル、算術式、または関数 ID で、これにより関数の評価に使用する値を指定する。
(2) CALL または INVOKE ステートメントの USING 句のオペランドで、呼び出されるプログラムまたは呼び出されたメソッドに値を渡すために使用される。
- ビッグ・エンディアン (big-endian)
- メインフレームがバイナリー・データを保管するために使用するデフォルト形式。この形式では、最小重み数字が最上位アドレスにある。
「リトル・エンディアン (little-endian)」も参照。
- 日付形式 (date format)
- 日付フィールドの日付パターン。次のうちいずれかの方法で指定される。
- DATE FORMAT 文節または DATEVAL 組み込み関数引数-2 によって明示的に指定される。
- 日付フィールドを戻すステートメントおよび組み込み関数によって暗黙的に指定される (詳細については、日付フィールドを参照)。
- 日付フィールド (date field)
- 次のうちのいずれか。
- データ記述項目が DATE FORMAT 文節を含むデータ項目。
- 次の組み込み関数の 1 つで戻される値。
- DATE-OF-INTEGER
- DATE-TO-YYYYMMDD
- DATEVAL
- DAY-OF-INTEGER
- DAY-TO-YYYYDDD
- YEAR-TO-YYYY
- YEARWINDOW
- ACCEPT ステートメントの概念上のデータ項目である DATE、DATE YYYYMMDD、DAY、および DAY YYYYDDD。
- 特定の算術演算の結果 (詳細については、日付フィールドを使用する算術計算を参照)。
日付フィールドという用語は、拡張日付フィールド および ウィンドウ化日付フィールド の両方を指す。「非日付データ (nondate)」も参照。
- 非日付データ (nondate)
- 次のうちのいずれか。
- 日付記述項目が DATE FORMAT 文節を含んでいないデータ項目
- リテラル
- UNDATE 関数を使用して変換された日付フィールド
- 参照変更された日付フィールド
- 日付フィールド・オペランドを含む特定の算術演算の結果。例えば、2 つの互換日付
フィールドの差
- 表意定数 (* figurative constant)
- ある予約語を使用することによって参照されるコンパイラー生成の値。
- 標準 COBOL 2002 (Standard COBOL 2002)
- 以下の標準によって定義された COBOL 言語。
- INCITS/ISO/IEC 1989-2002, Information Technology - Programming
Languages - COBOL
- ISO/IEC 1989:2002, Information technology — Programming languages —
COBOL
- 標準 COBOL 85 (Standard COBOL 85)
- 付録H. 業界仕様に示された ANSI および ISO 標準によって定義された COBOL 言語。
- 部 (* division)
- COBOL プログラムには、見出し、環境、データ、手続きという 4 つの部がある。
- ファイル (* file)
- 論理レコードの集合。
- ファイル位置標識 (*file position indicator)
- 索引付きファイルの場合は、その参照キー内の現行キーの値が、順次ファイルの場合は、現行レコードのレコード番号が、相対ファイルの場合は、
現行レコードの相対レコード番号が収められている概念上のエンティティー。
あるいは、次の論理レコードが存在しないこと、
オプショナル入力ファイルが存在しないこと、
AT END 条件がすでに存在すること、
または有効な次のレコードが存在しないことを示すための概念上のエンティティー。
- ファイル記述項目 (* file description entry)
- データ部のファイル・セクションの中の項目であり、レベル標識 FD、それに続くファイル名、およびその後に付けるファイルの属性を含む文節の集合で構成される。
- ファイル結合子 (* file connector)
- ファイルに関する情報が収められ、ファイル名と物理ファイルをリンクするものとして、
またファイル名とその関連レコード域をリンクするものとして使用されるストレージ域。
- ファイル制御項目 (* file control entry)
- あるファイルの関連物理属性を宣言する SELECT 文節とそれに従属するすべての文節。
- ファイル制御段落 (file-control paragraph)
- ある特定のソース単位用のデータ・ファイルが宣言されている環境部にある段落。
- ファイル属性対立条件 (* file attribute conflict condition)
- あるファイルで入出力操作を実行する試みが失敗し、
プログラムの中でそのファイルに対して指定したファイル属性が、そのファイルの固定属性と一致していないこと。
- ファイル編成 (* file organization)
- ファイルの作成時に確立される永続的な論理ファイル構造。
- ファイル名 (* file-name)
- データ部のファイル・セクション中のファイル記述項目またはソート・マージ・ファイル記述項目で記述される
ファイル結合子に付ける名前を表すユーザー定義語。
- ファイル・システム (file system)
- ディスケットやミニディスクなど、
物理大容量記憶装置または論理大容量記憶装置上の、
ファイルおよびファイル管理構造体の集合体。
- ファイル・セクション (* file section)
- ファイル記述項目とソート・マージ・ファイル記述項目を、それらに関連するレコード記述と共に含むデータ部のセクション。
- ファクトリー・データ (factory data)
- ファクトリー・オブジェクトのデータ。
ファクトリー・データは 1 つのクラスにつき 1 回割り振られ、そのクラスのすべてのインスタンスによって共用される。ファクトリー・データは、クラス定義のファクトリー段落内の作業用ストレージ・セクションで宣言される。
ファクトリー・データは Java の private 静的データと等価である。
- ファクトリー・メソッド (factory method)
- どのオブジェクト・インスタンスとも無関係にクラスによってサポートされるメソッド。
ファクトリー・メソッドはクラス定義のファクトリー段落で定義され、Java の public 静的メソッドと等価である。これらは通常オブジェクトの作成をカスタマイズすることに使用される。
- フォーマット (* format)
- データの集合の特定の配列。
- 複合 ODO (complex ODO)
- 次のような OCCURS DEPENDING ON 文節の特定の形式。
- 可変位置項目またはグループ。DEPENDING ON 句を持つ OCCURS 文節を使用して記述されたデータ項目。
後ろに非従属データ項目またはグループが付く。
グループは、英数字グループまたは国別グループにすることができる。
- 可変位置テーブル。DEPENDING ON 句を持つ OCCURS 文節を使用して記述されたデータ項目。
後ろに OCCURS 文節を使用して記述された非従属データ項目が付く。
- 可変長エレメントを持つテーブル。OCCURS 文節を使用して記述されたデータ項目で、この場合、従属データ項目は DEPENDING ON 句を持つ OCCURS 文節を使用して記述される。
- 可変長エレメントを持つテーブルの索引名。
- 可変長エレメントを持つテーブルのエレメント。
- 複合条件 (* combined condition)
- AND または OR の論理演算子を使って 2 つまたはそれ以上の条件を結び合わせた結果作られる条件。
- 複合条件 (* complex condition)
- 1 つ以上の論理演算子が 1 つ以上の条件に基づいて作動する条件。
「単純否定条件 (negated simple condition)」、「複合条件 (combined condition)」、および「複合否定条件 (negated combined condition)」も参照。
- 複合否定条件 (* negated combined condition)
- 論理演算子 'NOT' とそのすぐ後にある括弧で囲まれた複合条件。
- 符号条件 (* sign condition)
- データ項目や算術式の代数値が、0 より小さいか、大きいか、または等しいかという命題で、それに関して真の値が判別できる。
- 物理レコード (* physical record)
- 「ブロック (block)」を参照。
- 浮動小数点 (floating-point)
- 実数を 1 対の数表示で表す、数を表記するための形式。浮動小数点表記では、実数は、固定小数点部分 (最初の数表示) と、
暗黙の浮動小数点の底を指数 (2 番目の数表示) で累乗することで得られる値との積である。
例えば、0.0001234 という数の浮動小数点表示は 0.1234 -3 である。
ここで、0.1234 は小数部を、-3 は指数部を表す。
- 浮動小数点項目 (floating-point item)
- 小数部と指数を含んでいる数値データ項目。その値は、
指数によって指定されただけ累乗したその数字データ項目の基数に小数部を乗算することにより得る。
- 部の見出し (* division header)
- ワードとその後に続く、部の先頭を示す分離文字ピリオドの組み合わせ。部のヘッダーは次のとおり。
- IDENTIFICATION DIVISION.
- ENVIRONMENT DIVISION.
- DATA DIVISION.
- PROCEDURE DIVISION.
- ブレークポイント (breakpoint)
- 通常、命令によって指定するオブジェクト・プログラム内の場所で、プログラムの実行中に外部からの介入やモニター・プログラムで割り込むことができる。
- プログラム終了マーカー (* end program marker)
- 語の組み合わせに分離文字ピリオドが続いたもので、COBOL ソース・プログラムの終わりを示す。プログラム終了マーカーは、次のように記述する。
END PROGRAM program-name.
- プログラム名 (* program-name)
- 見出し部とプログラム終了マーカーにおいて、COBOL ソース・プログラムを識別するユーザー定義またはリテラル。
- プロシージャー (* procedure)
- 手続き部内にある 1 つの段落または論理的につながりのある段落のグループ、あるいは 1 つのセクションまたは論理的につながりのあるセクションのグループ。
- プロシージャー名 (* procedure-name)
- 手続き部の段落またはセクションを指名するために使用されるユーザー定義語。プロシージャー名は、段落名 (これは修飾することができる) またはセクション名から構成される。
- プロシージャー・ブランチ・ステートメント (* procedure branching statement)
- ステートメントがソース単位に書かれている順序で次の実行可能なステートメントではないステートメントに制御を明示的に移させるステートメント。プロシージャー・ブランチ・ステートメントは、ALTER、CALL、EXIT、EXIT PROGRAM、GO TO、MERGE (OUTPUT PROCEDURE 句指定)、PERFORM、SORT (INPUT PROCEDURE 句または OUTPUT PROCEDURE 句指定)、および XML
PARSE。
- プロシージャー・ポインター (procedure pointer)
- 入り口点を指すポインターを保管できるデータ項目。
USAGE IS PROCEDURE-POINTER 文節を付けて定義したデータ項目が、プロシージャーへの入り口点のアドレスを収める。
- ブロック (* block)
- 通常は 1 つ以上の論理レコードで構成される物理的データ単位。大容量記憶ファイルの場合、ある論理レコードの一部がブロックに入ることがある。ブロックのサイズは、そのブロックが含まれているファイルのサイズと直接関係はなく、そのブロックに含まれているか、そのブロックにオーバーラップしている論理レコー
ドのサイズとも直接関係はない。「物理レコード (physical record)」と同義。
- 分 (* sentence)
- 1 つ以上のステートメントの並びで、その最後のものは、分離文字ピリオドで終了する。
- 文節 (* clause)
- 項目の属性を指定するという目的で順番に並べられた一連の COBOL 文字ストリング。
- 分離文字ピリオド (* separator period)
- 文字ストリングを区切るために使用される、後に 1 つのスペースが続く 1 つのピリオド (.)。
- ページ (page)
- 出力データの物理的分割を表している縦方向のデータの分割。
この分割は、内部論理上の要件または外部出力メディアの特性に基づいて行われる。
- ページ本体 (* page body)
- 行として記述できる、または行送りすることができる論理ページの一部分。
- 米国規格協会 (American National Standards Institute: ANSI)
- 生産者、消費者、および一般利害関係グループから構成された組織体で、
それが確立した各種プロシージャーに基づき、その承認を得た種々の組織体が米国内において自発的な業界標準を作成して維持している。
- ヘッダー・ラベル (header label)
- (1) 記録メディア装置上のデータ・レコードの前に付いているファイル・ラベルまた
はデータ・セット・ラベル。(2) ファイル開始ラベルと同義語。
- 別々にコンパイルされたプログラム (* separately compiled program)
- あるプログラムをそこに含まれたプログラムと共に、
他のすべてのプログラムとは別個にコンパイルしたときのそのプログラム。
- 編集解除 (* de-edit)
- 数字編集データ項目からすべての編集文字を論理的に取り除き、その項目の未編集数字を判別すること。
- 編集済みデータ項目 (edited data item)
- ゼロ抑制または編集用文字挿入によって変更されたデータ項目。
- 編集用文字 (* editing character)
- 次に示す集合に属する 1 文字、または 2 文字で構成される固定した組み合わせ。
| 文字 |
意味 |
| |
スペース |
| 0 |
ゼロ |
| + |
正符号 |
| - |
負符号 |
| CR |
貸方 |
| DB |
借方 |
| Z |
ゼロの抑止 |
| * |
小切手変造防止 |
| $ |
通貨符号 |
| , |
コンマ (小数点) |
| . |
ピリオド (小数点) |
| / |
スラッシュ |
- 変数 (* variable)
- 実行時にアプリケーションによって値が変更される可能性のあるデータ項目。
- ポインター・データ項目 (pointer data item)
- アドレス値を保管できるデータ項目。USAGE IS POINTER 文節を使用すれば、データ項目はポインターとして明示的に定義される。ADDRESS OF 特殊レジスターは、ポインター・データ項目として暗黙的に定義される。ポインター・データ項目は、
他のポインター・データ項目と等しいかどうかを比較したり、
他のポインター・データ項目に内容を移動することができる。
- 包含プログラム (contained program)
- 別の COBOL プログラム内にネストされている COBOL プログラム。
- ボリューム (volume)
- 外部ストレージのモジュール。
テープ装置の場合はリール、直接アクセス装置の場合はユニット。
- ボリューム切り替えプロシージャー (volume switch procedures)
- ファイル終わり (EOF) に達する前にユニットまたはリールの終わりに達したとき、自動的に実行されるシステム・プロシージャー。
[マ行]
- マージ・ファイル (* merge file)
- MERGE ステートメントでマージされるレコードの集合。
マージ・ファイルは、マージ機能を使ってのみ作成することと使用することができる。
- マルチバイト文字 (multibyte character)
- マルチバイト文字セットにおいて 2 つ以上のバイトで表現される文字。例えば、2 つ以上のバイトで表現される DBCS 文字または任意の
UTF-8 文字。UTF-16 はマルチバイト文字セットではないため、UTF-16 文字はマルチバイト文字ではない。
- マルチバイト文字セット (MBCS) (multibyte character set (MBCS))
- 可変バイト数で表現される文字からなるコード化文字セット。
例えば、拡張 UNIX® コード、UTF-8、および 1 バイトと 2 バイトの EBCDIC 文字または ASCII 文字の混合からなる文字セットなど。
- 見出し部 (identification division)
- COBOL プログラム、クラス定義、またはメソッド定義の 4 つの主コンポーネントの 1 つ。
見出し部では、プログラム、クラス、またはメソッドを指定する。見出し部には、作成者名、インストール・システム、または、日付を含めることができる。
- 無効キー条件 (* invalid key condition)
- プログラムの実行時に、
索引付きファイルまたは相対ファイルに関連する特定のキーの値が無効であると判定されたときに起こる条件。
- 明示的範囲終了符号 (* explicit scope terminator)
- 個々の手続き部ステートメントの範囲を終わらせる予約語。例えば、END-READ。
- 命令ステートメント (* imperative statement)
- 行うべき無条件処置を指定するステートメント、または明示範囲終了符号 (範囲区切りステートメント) で区切られた条件ステートメント。
1 つの命令ステートメントは、一連の命令ステートメントから構成することができる。
- メインプログラム (main program)
- プログラムとサブルーチンの階層内において、
プログラムが実行されたときに最初に制御を受け取るプログラム。
- メガバイト (M) (* megabyte (M))
- 1 メガバイトは 1,048,576 バイトに相当する。
- メソッド (method)
- オブジェクトによってサポートされる操作の 1 つを定義するプロシージャー・コード。メソッド・プロシージャー・コードは COBOL INVOKE ステートメントによって特定のオブジェクト・インスタンスに対して実行される。
メソッドは Java 起動式によって起動することができる。
メソッドはファクトリー・メソッド またはインスタンス・メソッド のいずれかにすることができる。
- メソッド隠蔽 (method hiding)
- 「隠蔽 (hide)」を参照。
- メソッド終了マーカー (* end method marker)
- 語の組み合わせに分離文字ピリオドが続いたもので、COBOL メソッド定義の終わりを示す。メソッド終了マーカーは次のとおり。
END METHOD method-name.
- メソッド多重定義 (method overloading)
- 「多重定義 (overload)」を参照。
- メソッドのオーバーライド (method overriding)
- 「オーバーライド (override)」を参照。
- メソッドの起動 (method invocation)
- (1) メソッドを起動する行為。
(2) メソッドを起動するために使用されるプログラム言語構文 (COBOL では INVOKE ステートメント、Java ではメソッド起動式)。
- メソッド見出し項目 (* method identification entry)
- 見出し部の METHOD-ID 段落の中にある項目であり、メソッド名を指定してメソッド定義に選択した属性を割り当てる文節が入る。
- メソッド名 (* method-name)
- METHOD-ID 段落の中で英数字リテラルまたは国別リテラルの内容として、また、INVOKE ステートメントの中で英数字リテラル、国別リテラル、英数字データ項目、または国別カテゴリーのデータ項目 の内容として指定されたメソッドを識別する名前。
- 文字 (* character)
- 言語のそれ以上分割できない基本単位。
- 文字 (* letter)
- 以下の 2 つのセットのいずれかに属する文字。
- 英大文字: A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、M、N、
O、P、Q、R、S、T、U、V、W、X、Y、Z
- 英小文字: a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、m、n、
o、p、q、r、s、t、u、v、w、x、y、z
- 文字位置 (character position)
- 1 つの文字を保持または表示するために必要な物理ストレージまたは表示スペースの量。この用語はどのような文字のクラスにも適用される。文字の特定のクラスについては、以下の用語が適用される。
- 英数字位置 は、USAGE DISPLAY で表現される文字を指す。
- DBCS 文字位 は、USAGE DISPLAY-1 で表現される DBCS 文字を指す。
- 国別文字位置 は、USAGE NATIONAL で表現される文字を指す。UTF-16 の文字エンコード・ユニットと同義。
- 文字エンコード・ユニット (character encoding unit)
- コード化文字セット内の 1 つのコード・ポイントに相当するデータの単位。
1 つ以上の文字エンコード・ユニットを使用して、コード化文字セットの文字が表現される。エンコード・ユニット とも呼ばれる。
USAGE NATIONAL の場合は、1 つの文字エンコード・ユニットは UTF-16 における 1 つの 2 バイト・コード・ポイントに相当する。
USAGE DISPLAY の場合は、1 つの文字エンコード・ユニットは 1 バイトに相当する。
USAGE DISPLAY-1 の場合は、1 つの文字エンコード・ユニットは DBCS 文字セットに
おける 1 つの 2 バイト・コード・ポイントに相当する。
- 文字ストリング (* character-string)
- COBOL 語、リテラル、PICTURE 文字ストリング、またはコメント項目を形成する
一連の隣接する文字。区切り文字により区切る必要がある。
- 文字セット (character set)
- 「基本文字セット (basic character set)」および「コード化文字セット (basic character
set)」を参照。
[ヤ行]
- ユーザー定義語 (* user-defined word)
- 文節やステートメントのフォーマットを満たすためにユーザーが提供する必要のある COBOL ワード。ユーザー定義語の最大長は 30 バイトです。
- 優先順位番号 (* priority-number)
- セグメンテーションの目的で、手続き部のセクションを
分類するユーザー定義語。優先順位番号は、'0'、'1'、. . .、'9' の文字だけを含むことができる。
- 予約語 (* reserved word)
- COBOL ソース単位の中で使用することができるが、ユーザー定義語またはシステム名としてプログラムの中で使用してはならないワードのリスト中に挙げられている COBOL ワード。
[ラ行]
- ライブラリー名 (* library-name)
- COBOL ライブラリーの名前を表すユーザー定義語。コンパイルのためコンパイラーによって使用される。
- ライブラリー・テキスト (* library text)
- COBOL ライブラリーの中にある一連のテキスト・ワード、コメント行、区切り文字のスペース、または区切り文字の疑似テキスト区切り文字。
- ランタイム環境 (runtime environment)
- COBOL プログラムが実行される環境。
- ランダム・アクセス (* random access)
- キー・データ項目のプログラム指定値を使って、
相対ファイルまたは索引付きファイルから取り出したり、削除したり、またはそこに入れたりする論理レコードを識別するアクセス・モード。
- リール (reel)
- 1 つのファイルの 1 部、1 つのファイルの全部、または任意の個数のファイルが収容されるストレージ・メディアの独立部分。「ユニット (unit)」および「ボリューム (volume)」と同義。
- リソース (* resource)
- オペレーティング・システムの制御下に置かれており、
実行中のプログラムによって使用できる機能またはサービス。
- リテラル (literal)
- ストリングを構成するために順番に並べられた文字セットによって、
または表意定数を使用することによって、その値が決められる文字ストリング。
- リトル・エンディアン (little-endian)
- Intel® プロセッサーがバイナリー・データを保管するために使用するデフォルト形式。この形式では、最大重み数字が最上位アドレスにある。「ビッグ・エンディアン (big-endian)」も参照。
- リリアン日 (Lilian date)
- グレゴリオ暦の開始以降の日数。第 1 日は 1582 年 10 月 15 日、金曜日。リリアン日フォーマットは、
グレゴリオ暦の考案者であるルイジ・リリオにちなんだ名称。
- リンケージ・セクション (linkage section)
- 活動化されるユニット (呼び出されるプログラムまたは呼び出されるメソッド) のデータ部にあるセクション。活動化する側のユニット (プログラムまたはメソッド) から使用可能なデータ項目を記述する。活動化されるユニットも活動化する側のユニットも、ともにこれらのデータ項目を参照できる。
- ルーチン (routine)
- コンピューターに操作または一連の関連操作を実行させる、COBOL プログラム内の一連のステートメント。
- ルーチン名 (* routine-name)
- COBOL 以外の言語で記述されたプロシージャーを識別するユーザー定義語。
- レコード (* record)
- 「論理レコード (logical record)」を参照。
- レコード域 (* record area)
- データ部のファイル・セクションにあるレコード記述項目で記述されたレコードを処理する目的で割り振られたストレージ域。ファイル・セクションでは、レコード域にある現在の文字位置は、
明示的もしくは暗黙の RECORD 文節によって判別される。
- レコード記述 (* record description)
- 「レコード記述項目 (record description
entry)」を参照。
- レコード記述項目 (* record description entry)
- 特定のレコードに関連したデータ記述項目全体。「レコード記述 (record description)」と同義。
- レコード番号 (* record number)
- 編成が順次であるファイル内のレコードの順序数。
- レコード名 (* record-name)
- COBOL プログラムのデータ部にあるレコード記述項目で記述された
レコードを指定するユーザー定義語。
- レコード・キー (record key)
- 索引付きファイル内のレコードを識別する内容を持つキー。
- 列 (column)
- 印刷行または参照形式行におけるバイト位置。列は、行の左端の位置から始めて行の右端の位置まで、1 から 1 ずつ増やして番号が付けられる。列は 1 つの 1 バイト文字を保持する。
- レベル番号 (* level-number)
- 階層構造におけるデータ項目の位置を示すか、
またはデータ記述項目の特性を示す、2 桁の数字で表されたユーザー定義語。
1 から 49 までの範囲のレベル番号は、論理レコードの階層構造におけるデータ項目の位置
を示す。1 から 9 のレベル番号は、1 桁の数字として書き込むことも、
0 の後に有効数字を書き込むこともできる。
レベル番号 66、77、および 88 は、データ記述項目の特性を識別する。
- レベル標識 (* level indicator)
- 特定のタイプのファイルを識別するか、または階層での位置を識別する 2 つの英字。データ部のレベル標識は CD、FD、SD である。
- 連続項目 (* contiguous items)
- データ部の中で連続する項目により記述され、
相互に一定の階層関係を持つ項目。
- ローカル・ストレージ・セクション (local-storage section)
- データ部のセクションであり、ストレージを定義する。
ここで定義されるストレージは、その VALUE 文節に割り当てられている値に基づいて、
呼び出しのたびに割り振られたり解放されたりする。
- ロケール (locale)
- 文字コード・ページ、照合シーケンス、日時フォーマット、通貨値表記、数値表記、または言語など、国/地域別環境に依存する考慮事項を示すプログラム実行環境の属性のセット。
- 論理演算子 (* logical operator)
- 予約語 AND、OR、または NOT のいずれか。条件の形成において、AND または OR、あるいはその両方を論理連結語として使用できる。
NOT は論理否定のために使用することができる。
- 論理レコード (* logical record)
- 最も包括的なデータ項目。レコードのレベル番号は 01。レコードは、基本項目またはグループ項目のどちらでもよい。「レコード (record)」と同義。
[ワ行]
- ワード (* word)
- ユーザー定義語、システム名、予約語、または関数名を形成する文字ストリング。
- 割り当て名 (assignment-name)
- COBOL ファイルの編成を識別する名前で、
システムがこれを認識する際に使用する。
[数字]
- 1 バイト文字セット (Single Byte Character Set: SBCS)
- 各文字が 1 バイトで表現される文字のセット。「EBCDIC (拡張 2 進化 10 進コード) (Extended Binary-Coded Decimal Interchange Code)」も参照。
- 2 バイト ASCII (double-byte ASCII)
- DBCS 文字および 1 バイト ASCII 文字を含む IBM の文字セット
(「ASCII DBCS」とも呼ばれる)。
- 2 バイト EBCDIC (double-byte EBCDIC)
- DBCS 文字および 1 バイト EBCDIC 文字を含む IBM の文字セット
(「EBCDIC DBCS」とも呼ばれる)。
- 2 バイト文字セット(DBCS) (Double-Byte Character Set (DBCS))
- IBM のコード化文字セット。各文字は 2 バイトで表される。
256 個のコード・ポイントで表現される記号より多くの記号を含んでいる言語 (日本語、中国語、および韓国語など) は、2 バイト文字セットを必要とする。各文字に 2 バイトが必要になるので、DBCS 文字を入力、表示、
および印刷するときは、
DBCS 機能を持つハードウェアとこれをサポートしたソフトウェアが必要である。
- 77 レベル記述項目(* 77-level-description-entry)
- レベル番号 77 を持つ不連続データ項目を記述するデータ記述項目。
A
- ASCII
- 情報交換用米国標準コード。7 ビット・コード化文字 (パリティー・チェックを含めて 8 ビット) から構成される
コード化文字セットを使用した、データ処理システム、データ通信システム、および関連装置の間での情報交換のために使用する標準コード。
ASCII セットは、制御文字と図形文字から構成されている。
IBM は、ASCII に対する拡張 (文字 128 から 255) を定義している。
- ASCIIDBCS
- 「2 バイト ASCII (double-byte ASCII)」を参照。
- AT END 条件 (* AT END condition)
- 以下の状況で存在する条件
- 順次アクセス・ファイルに対して READ ステートメントを実行中に、
そのファイルの中に次の論理レコードがない場合、相対レコード番号中の有効数字の桁数が、相対キー・データ項目のサイズより大きい場合、あるいはオプショナルの入力ファイルが存在しない場合。
- RETURN ステートメントの実行中に、
関連付けられたソート・ファイルまたはマージ・ファイルに対して次の論理レコードが存在しない場合。
- SEARCH ステートメントの実行中に、
関連付けられている WHEN 句に指定されたどの条件も満たさず、
検索処理が終了する場合。
B
- Btrieve
- キー索引付きのレコード管理システムで、アプリケーションからキー値、順次アクセス方式、またはランダム・アクセス方式によってレコードを管理できる。COBOL for Windows では、Btrieve による順次ファイルおよび索引ファイルの I/O 言語をサポートする。
- byte order mark (BOM)
- UTF-16 または UTF-32 テキストの始めに使用される、後続テキストのバイト順序を示す Unicode 文字。バイト・オーダーはビッグ・エンディアンまたはリトル・エンディアンのいずれかになる。
C
- CCSID
- 「Coded Character Set Identifier (CCSID)」を参照。
- COBOL 文字セット (* COBOL character set)
- 「基本文字セット (basic character set)」を参照。
- COBOL ワード (* COBOL word)
- 「ワード (word)」を参照。
- CONSOLE
- オペレーター・コンソールに関連する COBOL 環境名。
- cs
- 「通貨記号 (currency symbol)」を参照。
D
- DBCS
- 「2 バイト文字セット (Double-Byte Character Set : DBCS)」を参照。
- DBCS データ項目 (DBCS data item)
- 少なくとも 1 つの記号 G か、NSYMBOL(DBCS) コンパイラー・オプションが有効なときには少なくとも 1 つの記号 N を含む PICTURE 文字ストリングによって記述されるデータ項目。DBCS データ項目は使用法 DISPLAY-1 を持つ。
- DBCS 文字 (DBCS character)
- IBM の 2 バイト文字セット (DBCS) に定義された任意の文字。
- DBCS 文字位置 (DBCS character position)
- 「文字位置 (character position)」を参照。
- display 浮動小数点データ項目 (display floating-point data item)
- 使用法 DISPLAY と、外部浮動小数点データ項目を
記述する PICTURE 文字ストリングを指定して記述されるデータ項目。
「浮動小数点 (floating-point)」を参照。
- do-until
- 構造化プログラミングにおいて、do-until ループは、少なくとも 1 回は実行され、所定の条件が真になるまで実行される。
COBOL の場合、TEST AFTER 句を PERFORM ステートメントと共に使用すれば、
同じ機能が得られる。
- do-while
- 構造化プログラミングにおいて、do-while ループは、所定の条件が真である場合、および真である間に実行される。COBOL の場合、TEST BEFORE 句を PERFORM ステートメントと共に使用すれば、同じ機能が得られる。
E
- EBCDIC DBCS
- 「2 バイト EBCDIC (double-byte EBCDIC)」を参照。
- EBCDIC (拡張 2 進化 10 進コード) (Extended Binary-Coded Decimal Interchange Code)
- 8 ビットのコード化文字で構成されるコード化文字セット。
- EBCDIC 文字 (EBCDIC character)
- EBCDIC でエンコードされた図形文字または制御文字のいずれか。
- Extensible Markup Language
- 「XML」を参照。
I
- IBM 拡張 (IBM extensions)
- 標準 COBOL 85 ではなく IBM によって指定された COBOL 構文およびセマンティクス。
- ICU
- 「International Components for Unicode (ICU)」を参照。
- ID (* identifier)
- データ項目などのリソースを参照する構文。
データ項目を参照する ID は、データ名およびオプションで修飾子、添え字付け、および参照変更を含む。
- International Components for Unicode (ICU)
- IBM が、後援し、サポートし、利用するオープン・ソース開発プロジェクト。ICU ライブラリーは、Windows を含む幅広いプラットフォームにおいて、堅牢で多機能の Unicode サービスを提供する。
J
-
JavaNative Interface (JNI)
- Java 仮想マシン (JVM) 内部で実行している Java コードを他のプログラム言語で作成されたアプリケーションおよび
ライブラリーと相互運用できるようにするプログラミング・インターフェース。
K
- K
- 記憶容量に関連して使用されるときは、2 の 10 乗。
10 進表記では 1024。
L
- LINAGE-COUNTER (* LINAGE-COUNTER)
- ページ本体内の現在位置を指す値を収めた特殊レジスター。
M
- MBCS
- 「マルチバイト文字セット (MBCS) (multibyte character set (MBCS))」を参照。
O
- OBJECT-COMPUTER (* object-computer)
- プログラムを実行するコンピューターの環境を記述する環境部にある段落の名前。
- ODO オブジェクト (ODO object)
- 以下の例では、
WORKING-STORAGE SECTION
01 TABLE-1.
05 X PICS9.
05 Y OCCURS 3 TIMES
DEPENDING ON X PIC X.
X は、OCCURS DEPENDING ON 文節のオブジェクト (ODO オブジェクト)。
ODO オブジェクトの値によって、テーブル内の ODO サブジェクトの数が決まる。
- ODO 対象 (ODO subject)
- 上記の例では、Y が OCCURS DEPENDING ON 文節のサブジェクト (ODO サブジェクト)。テーブル内の ODO サブジェクトの数である Y の値は、X の値によって決まる。
P
- private
- オブジェクト指向において、データを定義するクラスのメソッドによってのみアクセス可能なデータ。
インスタンス・データはインスタンス・メソッドによってのみアクセス可能。ファクトリー・データは
ファクトリー・メソッドによってのみアクセス可能。
したがって、インスタンス・データは同じクラス定義で定義されたインスタンス・メソッドにとって private である。
ファクトリー・データは同じクラス定義で定義されたファクトリー・メソッドにとって private である。
R
- RSD ファイル・システム (RSD file system)
- レコード順に区切られたファイル・システムで、例外として明示的に記載されているものを除き、完全な標準 COBOL 85 順次 I/O 言語、および「COBOL for Windows 言語解説書」に記載されているすべての拡張機能を含む、順次ファイルをサポートするワークステーションのファイル・システム。RSD ファイル内のレコードは固定長であり、改行文字によって区切られる。 RSD ファイルでは、すべての COBOL データ型をレコード単位でサポートし、大半のファイル・エディターで編集可能で、他言語で記述されたプログラムから読み取ることができる。
S
- SBCS (1 バイト文字セット) (Single Byte Character Set)
- 「1 バイト文字セット (Single Byte Character Set: SBCS)」を参照。
- SPECIAL-NAMES
- 環境部の段落の名前。ここで、環境名がユーザー指定の簡略名と関連付けられる。
- STL ファイル・システム (STL File System)
- Standard Language File System の略。COBOL および PL/I のネイティブ・ワークステーション・ファイル・システムおよび PC ファイル・システム。例外として明示的に記載されているものを除き、完全な標準 COBOL 85 I/O 言語、および
「COBOL for Windows 言語解説書」に記載されているすべての拡張機能を含む、順次ファイル、相対ファイル、索引ファイルをサポートする。
U
- Unicode
- 現代のさまざまな言語の記述表現に必要なすべての文字をコード化したコード化文字セット。
Unicode 表現には、UTF-8、UTF-16、および UTF-32 など多数の形式がある。
COBOL for Windows では、国別データ型を表現するものとして、UTF-16 リトル・エンディアン形式を使用して Unicode をサポートしている。
- UPSI スイッチ (UPSI switch)
- ハードウェア・スイッチの機能を実行するプログラム・スイッチ。UPSI-0 から UPSI-7 の 8 つのスイッチがある。
X
-
XML
- Extensible Markup Language。 SGML から派生した SGML のサブセットであるマークアップ言語を定義するためのメタ言語。
XML は、SGML からより複雑で使用頻度の少ない部分を省略して以下の作業を容易に行えるようにする。
- 文書タイプを処理するアプリケーションの作成
- 構造化された情報の作成および管理
- 異種コンピューター・システム間での構造化された情報の伝送と共用
XML は、W3C (World Wide Web Consortium) のサポートのもとで開発されている。
- XML 宣言 (XML declaration)
- 使用している XML のバージョンや文書のエンコードなど、XML 文書の特性を指定する XML テキスト。
- XML データ (XML data)
- XML エレメントを持つ階層構造に編成されたデータ。
データ定義は XML エレメント・タイプ宣言で定義される。
- XML 文書 (XML document)
- W3C XML 規格で定義されているとおり正しい形式のデータ・オブジェクト。
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