グループ・データ項目に値を割り当てるには、MOVE ステートメントを使用してください。
国別グループ項目 (GROUP-USAGE NATIONAL 節で記述されているデータ項目) を別の国別グループ項目に移動できます。 それぞれの国別グループ項目がカテゴリー国別の基本項目であるかのように、すなわち、それぞれの項目が PIC N(m) (ここで、m はその項目の長さ (国別文字位置数) です) として記述されているかのように、コンパイラーは移動を処理します。
英数字グループ項目を、英数字グループ項目または国別グループ項目に移動できます。 国別グループ項目を英数字グループ項目に移動することもできます。 コンパイラーはこのような移動をグループ移動として実行します。すなわち、送信グループまたは受信グループ内の個々の基本項目を考慮に入れずに、また送信データ項目を変換せずに実行します。送信および受信グループ項目内の従属データ記述の互換性が保たれるようにしてください。 実行時に破壊オーバーラップが起きたとしても移動は行われます。
CORRESPONDING 句を MOVE ステートメントにコーディングすれば、従属基本項目を、あるグループ項目から別のグループ項目の同一名の対応する従属基本項目に移動できます。
01 Group-X.
02 T-Code Pic X Value "A".
02 Month Pic 99 Value 04.
02 State Pic XX Value "CA".
02 Filler PIC X.
01 Group-N Group-Usage National.
02 State Pic NN.
02 Month Pic 99.
02 Filler Pic N.
02 Total Pic 999.
. . .
MOVE CORR Group-X TO Group-N
上記の例では、Group-N 内の State および Month は、Group-X から State および Month の国別表現の値をそれぞれ受け取ります。 Group-N 内の他のデータ項目は未変更のままです。 (受信グループ項目内の Filler 項目は、 MOVE CORRESPONDING ステートメントによっては変更されません。)
MOVE CORRESPONDING ステートメントでは、送信グループ項目および受信グループ項目はグループ項目として扱われ、基本データ項目としては扱われません。グループ・セマンティクスが適用されます。 すなわち、それぞれのグループ内の基本データ項目が認識され、結果は、対応するデータ項目のそれぞれのペアが、別個の MOVE ステートメントで参照された場合と同じになります。 データ変換は、以下の関連した解説書に明記されている MOVE ステートメントの規則に従って実行されます。 どのタイプの基本データ項目が対応するかについての詳細は、 CORRESPONDING 句に関する関連した解説書を参照してください。
関連参照
グループ項目のクラスおよびカテゴリー (Enterprise COBOL 言語解説書)
MOVE ステートメント (Enterprise COBOL 言語解説書)
CORRESPONDING 句 (Enterprise COBOL 言語解説書)