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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


クラス・インスタンス・メソッド定義用の PROCEDURE DIVISION

インスタンス・メソッドが提供するサービスをインプリメントするための実行可能ステートメントを、インスタンス・メソッドの PROCEDURE DIVISION に コーディングしてください。

プログラムの PROCEDURE DIVISION でコーディングできるメソッドの PROCEDURE DIVISION において、ほとんどの COBOL ステートメントをコーディングすることが できます。ただし、メソッドで以下のステートメントをコーディングすることはできません。

インスタンス・メソッドで EXIT METHOD または GOBACK ステートメントをコーディングして、呼び出し側のクライアントに制御を戻すことができます。両方のステートメントに同じ効果があります。メソッドが呼び出されるときに RETURNING 句が指定されていると、EXIT METHOD または GOBACK ステートメントは、呼び出し側のクライアントにデータの値を戻します。

各メソッドの PROCEDURE DIVISION では、暗黙の EXIT METHOD が最後のステートメントとして生成されます。

メソッドで STOP RUN を指定することができます。この指定を行うと、実行単位内で実行しているすべてのスレッドを含め、実行単位全体が終了します。

メソッド定義の終了は、END METHOD マーカーを使用して行う必要があります。例えば、次のステートメントは credit メソッドの 終わりを示します。

End method “credit”.

渡された引数を取得するための USING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの USING 句に、メソッドの仮パラメーター (ある場合) を指定してください。 引数が BY VALUE で渡される 指定をしなければなりません。各パラメーターは、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 またはレベル 77 項目として定義します。各パラメーターのデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。

値を戻すための RETURNING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの RETURNING 句に、メソッドの結果として戻されるデータ項目 (ある場合) を指定してください。 データ項目は、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 またはレベル 77 項目として定義します。戻り値のデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。

関連タスク
COBOL および Java での相互運用可能なデータ型のコーディング
インスタンス・メソッドのオーバーライド
インスタンス・メソッドの多重定義
オブジェクト参照の比較および設定
メソッドの呼び出し (INVOKE)
オブジェクト指向アプリケーションのコンパイル、リンク、および実行

関連参照
THREAD
手続き部のヘッダー (「COBOL for Windows 言語解説書」)


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