Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

継続可能な例外コード

次の表では、例外イベント (「番号」という見出しの下にリストされている) に渡 される例外コード・パラメーターの値ごとに、例外の説明と、 例外の発生後にユーザーが継続を要求した場合にパーサーが行う 処置を示します。 この説明にある「XML テキスト」という用語は、イベントに渡される ポインターと長さに基づくストリングを意味しています。

表 33. 継続可能な例外
番号
説明 継続時のパーサーの処置
1
エレメント内容の外側で、空白文字をスキャン中に パーサーが無効文字を検出した。 パーサーは content_characters イベントを生成し、XML テキストには (単一 の) 無効文字が入る。 構文解析は無効文字の後の文字から継続する。
2
エレメント内容の外側で、処理命令、エレメント、コメント、 または文書タイプ宣言の無効な開始をパーサーが検出した。 パーサーは content_characters イベントを生成し、XML テキストには 2 から 3 文字まで の無効な先頭文字シーケンスが入る。 構文解析は無効シーケンスの後の文字から継続する。
3
属性名の重複をパーサーが検出した。 パーサーは attribute_name イベントを生成し、XML テキストには 重複した属性名が入る。
4
属性値の中にマークアップ文字 "<" をパーサーが検出した。 例外イベントを生成する前に、"<" 文字の前にある属性値の 部分に対して、パーサーは attribute_characters イベントを 生成する。例外イベントの後、パーサーは attribute_characters イベント を生成し、XML テキストには "<" が入る。 構文解析は "<" の後の文字から継続する。
5
エレメントの開始タグと終了タグの名前が一致しない。 パーサーは end_of_element イベントを生成し、XML テキストには 一致しなかった終了名が入る。
6
エレメント内容の中で無効文字をパーサーが検出した。 パーサーは、後続の content_characters イベントの XML テキストに 無効文字を入れる。
7
エレメント内容の中で、エレメント、コメント、処理命令、または CDATA セ クションの無効な開始をパーサーが検出した。 例外イベントを生成する前に、"<" マークアップ文字の前にある内容の 部分に対して、パーサーは content_characters イベントを 生成する。例外イベントの後、パーサーは content_characters イベント を生成し、XML テキストには "<" と無効文字の 2 つの文字が入る。 構文解析は無効文字の後の文字から継続する。
8
エレメント内容の中で、一致する開始文字シーケンス "<![CDATA[" が ない CDATA 終了文字シーケンス "]]" をパーサーが検出した。 例外イベントを生成する前に、"]]" 文字シーケンスの 前にある内容の部分に対して、パーサーは content_characters イベントを 生成する。例外イベントの後、パーサーは content_characters イベント を生成し、XML テキストには 3 文字のシーケンス "]]" が 入る。 構文解析はこのシーケンスの後の文字から継続する。
9
コメントの中で無効文字をパーサーが検出した。 パーサーは、後続の comment イベントの XML テキストに 無効文字を入れる。
10
コメントの中で、文字シーケンス "--" の後に ">" が 付いていないことをパーサーが検出した。 パーサーは "--" 文字シーケンスによってコメントが終了したと想定し、 comment イベントを生成する。 構文解析は "--" シーケンスの後の文字から継続する。
11
処理命令データ・セグメントの中で、無効文字をパーサーが検出した。 パーサーは、後続の processing_instruction イベントの XML テキストに 無効文字を入れる。
12
処理命令ターゲット名が、小文字、大文字、または大/小文字混合の "xml" である。 パーサーは processing_instruction イベントを生成し、 XML テキストには元の大文字小文字を使用した "xml" が入る。
13
16 進文字参照 (形式 &#xdddd;) の中で、無効数字をパーサーが検出した。 パーサーは attribute_characters イベントまたは content_characters イベント を生成し、XML テキストには無効数字が入る。 参照の構文解析は、この無効数字の後から継続する。
14
10 進文字参照 (形式 &#dddd;) の中で、無効数字をパーサーが検出した。 パーサーは attribute_characters イベントまたは content_characters イベント を生成し、XML テキストには無効数字が入る。 参照の構文解析は、この無効数字の後から継続する。
15
XML 宣言のエンコード宣言値が、小文字または大文字の A から Z から 始まっていない。 パーサーは encoding イベントを生成し、XML テキストには 指定されたとおりのエンコード宣言値が入る。
16
文字参照が正しい XML 文字を参照していない。 パーサーは attribute_character_reference イベント または content_character_reference イベントを生成し、 XML-NTEXT には文字参照に指定された単一のユニコード文字が入る。
17
エンティティー参照名の中で、無効文字をパーサーが検出した。 パーサーは、後続の unknown_attribute_reference イベント、 または unknown_content_reference イベントの XML テキストに 無効文字を入れる。
18
属性値の中で、無効文字をパーサーが検出した。 パーサーは、後続の attribute_characters イベントの XML テキストに 無効文字を入れる。 注: PL/I XML パーサーは、標準から逸脱し、「<」を属性ストリングにおいて有効であると受け入れます。
50
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言に認識可能なエンコード方式が指定されていない。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
51
文書は EBCDIC でエンコードされ、文書のエンコード宣言には サポートされる EBCDIC エンコード方式が指定されているが、CODEPAGE コンパイラー・オプションに 指定されたコード・ページをパーサーがサポートしていない。 パーサーは、文書のエンコード宣言に指定されたエンコード方式を使用する。
52
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言には ASCII エンコード方式が指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
53
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言にはサポートされるユニコード・エンコード方式が 指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
54
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言には、パーサーがサポートしないユニコード・ エンコード方式が指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
55
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言には、パーサーがサポートしないエンコード方式が 指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
56
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる ASCII コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言に認識可能なエンコード方式が指定されていない。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
57
文書は ASCII でエンコードされ、文書のエンコード宣言にはサポートされ る ASCII エンコード方式が指定されているが、CODEPAGE コンパイラー・オプションに 指定されたコード・ページをパーサーがサポートしていない。 パーサーは、文書のエンコード宣言に指定されたエンコード方式を使用する。
58
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる ASCII コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言にはサポートされる EBCDIC エンコード方式が 指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
59
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる ASCII コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言にはサポートされるユニコード・エンコード方式が 指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
60
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる ASCII コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言には、パーサーがサポートしないユニコード・ エンコード方式が指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
61
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション にはサポートされる ASCII コード・ページが指定されているが、 文書のエンコード宣言には、パーサーがサポートしないエンコード方式が 指定されている。 パーサーは、CODEPAGE コンパイラー・オプションに指定された エンコード方式を使用する。
100,001
から
165,535
文書は EBCDIC でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション と文書のエンコード宣言に指定されたエンコード方式は、両方とも サポートされる EBCDIC コード・ページだが、一致していない。 例外コードには、エンコード宣言の CCSID に 100,000 を加算した 値が入る。 ユーザーが例外イベントからゼロを戻した場合、パーサーは CODEPAGE コンパイラ ー・オプションに指定されたエンコード方式を使用する。 文書のエンコード宣言からの CCSID を戻した場合 (例外コード から 100,000 を減算して)、パーサーはこのエンコード方式を使用する。
200,001
から
265,535
文書は ASCII でエンコードされ、CODEPAGE コンパイラー・オプション と文書のエンコード宣言に指定されたエンコード方式は、両方とも サポートされる ASCII コード・ページだが、一致していない。 例外コードには、エンコード宣言の CCSID に 200,000 を加算した 値が入る。 ユーザーが例外イベントからゼロを戻した場合、パーサーは CODEPAGE コンパイラ ー・オプションに指定されたエンコード方式を使用する。 文書のエンコード宣言からの CCSID を戻した場合 (例外コード から 200,000 を減算して)、パーサーはこのエンコード方式を使用する。

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