Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


Debug Tool の開始

Enterprise COBOL プログラムの場合、Debug Tool を開始する方法が異なります。Debug Tool の使用時には、まず、アプリケーション・プログラムが 開始され、言語環境プログラムの TEST ランタイム・オプションが Debug Tool の呼び出しを制御します。(VS COBOL II では、最初に COBTEST を呼び出すことが必要です。COBTEST は、その後、デバッ グされるアプリケーションを開始します。)

言語環境プログラムの呼び出し可能サービス CEETEST を使用することによって、Debug Tool をアプリケー ションから直接呼び出すこともできます。これらの 2 つの方法について、以下で簡単に説明します。

TEST ランタイム・オプション
言語環境プログラムの TEST ランタイム・オプションは、アプリケーション・プログラムが言語環境プログラムと共 に実行されているときに、Debug Tool が呼び出されるかどうかを決定するために使用します。オプションのサブパラメーターに応じて、呼び出しを即時実行することもできますし 、据え置くこともできます。

IBM 提供のデフォルトは NOTEST です。これは、Debug Tool が、初期コマンド・ストリングを処理するためにも、プログラムの実行時 に発生する可能性があるプログラム条件のためにも初期設定されないことを指定します。ただし、デバッグ・サービスが必要である場合には、ライブラリー・サービス CEETEST を使 用して Debug Tool を呼び出すことができます。

言語環境プログラムの TEST オプションのサブパラメーターおよびサブオプションの詳細については、言語環境プログラム プログラミング・リファレンスを参照してください。

CEETEST
言語環境プログラムには、Debug Tool が制御を獲得することを可能にし、Debug Tool に渡されるコマンド・ ストリングを指定するための呼び出し可能サービス CEETEST が用意されています。このサービスを呼び出すと、Debug Tool が初期設定され、呼び出されます (Debug Tool がすでに初期設定されている場合は、この再入は停止点と同様にな ります)。

CEETEST を使用して Debug Tool を呼び出すときは、コマンド・リストを含んでいるストリン グ・パラメーターはオプションです。コマンド・リストを使用すると、コマンドが Debug Tool に渡され、実行されます。コマンド・リストに GO、GOTO、STEP、または QUIT コマンドのどれも含まれていない場合は、端末または基本コマンド・ファイルからのコマンドが要求されます。いずれかのポイント (コマンド・リスト、端末、またはコマンド・ファイル) で GO コマンド が検出されると、Debug Tool はアプリケーション・プログラム内のサービス呼び出しに続く ポイントに戻り、プログラムが実行を継続します。

言語環境プログラムの呼び出し可能サービス CEETEST の詳細および例については、言語環境プログラム プログラミング・リファレンスを参照してください。


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