階層ファイル・システム (HFS) を使用する場合は、CALL ステートメントの DLL 参照を解決するための探索順序は、言語環境プログラムの POSIX ランタイム・オプションの設定によって異なります。
POSIX ランタイム・オプションが ON の場合の探索順序は、次のとおりです。
- ランタイム環境は、HFS に DLL がないかどうか探します。LIBPATH 環境変数が設定されていると、リストされたそれぞれのディレクトリーが探索されます。これが設定されていない場合は、現行ディレクトリーだけが探索されます。HFS での DLL の探索には、大/小文字の区別があります。
- HFS で DLL が見つからないと、ランタイム環境は、呼び出し側の MVS ロード・ライブラリー探索順序から DLL をロードすることを試みます。この場合、DLL 名は 8 文字以下でなければなりません。この探索では、ランタイム環境は自動的に DLL 名を大文字に変換します。
POSIX ランタイム・オプションが OFF に設定されていると、探索順序は逆になります。
- ランタイム環境は、呼び出し側のロード・ライブラリー用の探索順序から DLL をロードすることを試みます。
- このロード・ライブラリーから DLL をロードできない場合、ランタイム環境は HFS から DLL をロードすることを試みます。