国際環境でのデータの処理
COBOL for Windows は、実行時に国別文字データとして Unicode UTF-16 を
サポートします。
UTF-16 は、プレーン・テキストをエンコードするための一貫性のある効率的な方法を提供します。UTF-16 を使用すると、さまざまな国の言語で動作するソフトウェアを開発できます。
COBOL 機能を使用して、以下のデータのような国別データや文化に依存した照合順序を処理するプログラムのコーディングおよびコンパイルを行います。
- データ型およびリテラル:
- 文字データ型。USAGE NATIONAL 文節や、カテゴリー国別、国別編集、または数字編集のデータを定義する PICTURE 文節で定義します。
- 数値データ型。USAGE NATIONAL 文節や、数値データ項目 (国別 10 進数項目) または外部浮動小数点データ項目 (国別浮動小数点項目) を定義する PICTURE 文節で定義します。
- リテラル接頭部 N または NX で指定される国別リテラル
- 表意定数 ALL 国別リテラル
- 表意定数 QUOTE、SPACE、HIGH-VALUE、LOW-VALUE、または ZERO。これらは、国別文字コンテキストで使用されるときには国別文字 (UTF-16) 値を持ちます。
- COBOL ステートメント。COBOL ステートメントおよび国別データに関する以下の関連参照に示されています。
- 組み込み関数
- NATIONAL-OF は、英数字または 2 バイト文字セット (DBCS) 文字ストリングを USAGE NATIONAL (UTF-16) に変換します。
- DISPLAY-OF は、国別文字ストリングを選択されたコード・ページ (EBCDIC、ASCII、EUC、または UTF-8) の USAGE DISPLAY に変換します。
- その他の組み込み関数は、組み込み関数および国別データに関する以下の関連参照に示されています。
- GROUP-USAGE NATIONAL 文節。USAGE NATIONAL データ項目のみを含み、ほとんどの操作でカテゴリー国別基本項目と同様に振る舞う、グループを定義するためのものです。
- コンパイラー・オプション:
- NSYMBOL は、リテラル内の N 記号および PICTURE 文節に対して国別処理と DBCS 処理のどちらを使用するかを制御します。
- NCOLLSEQ は、国別オペランドを比較するための照合シーケンスを指定します。
英数字または DBCS データ項目から国別表現への暗黙変換を利用することもできます。ユーザーがこれらの項目を国別データ項目へ移動させるとき、またはこれらの項目を国別データ項目と比較するとき、コンパイラーは (ほとんどの場合に) この変換を
実行します。
関連概念
Unicode および言語文字のエンコード
国別グループ
関連タスク
COBOL での国別データ (Unicode) の使用
国別 (Unicode) 表現との間の変換
UTF-8 データの処理
中国語 GB 18030 データの処理
国別 (UTF-16) データの比較
DBCS サポートを使用するためのコーディング
ロケールの設定
関連参照
COBOL ステートメントと国別データ
組み込み関数と国別データ
NCOLLSEQ
NSYMBOL
データのクラスおよびカテゴリー
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
データ・カテゴリーおよび PICTURE 規則
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
MOVE ステートメント
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
一般比較条件
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
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