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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


COBOL および Java での相互運用可能なデータ型のコーディング

COBOL では、Java と通信する際に、特定のデータ型のみを使用することができます。

表 58. COBOL および Java で相互運用可能なデータ型
Java の基本データ型 対応する COBOL データ型
boolean1 PIC X の後に以下の形式とまったく同じ 2 つの条件名を記述する。

level-number data-name PIC X.
88           data-name-false value X'00'.
88           data-name-true  value X'01' through X'FF'.
byte1 1 バイト英数字: PIC X または PIC A
short3 USAGE BINARYCOMPCOMP-4、または COMP-5、形式 S9(n)PICTURE 文節付き。ここで、1<=n<=4
int3 USAGE BINARYCOMPCOMP-4、または COMP-5、形式 S9(n)PICTURE 文節付き。ここで、5<=n<=9
long3 USAGE BINARYCOMPCOMP-4、または COMP-5、形式 S9(n)PICTURE 文節。ここで、10<=n<=18
float2 USAGE COMP-1
double2 USAGE COMP-2
char 1 文字基本国別: PIC N USAGE NATIONAL. (国別グループは不可です。)
クラス型 (オブジェクト参照) USAGE OBJECT REFERENCE class-name
  1. boolean 型と byte 型はいずれもそれぞれ PIC X に対応していますが、この 2 つは区別する必要があります。PIC X は、前述の 2 つの条件名を指定して引数またはパラメーターを定義した場合にのみ、boolean 型として解釈されます。それ以外の場合、PIC X データ項目は、Java の byte 型として解釈されます。1 バイトの英数字項目には、EBCDIC またはネイティブ形式の内容を含めることができます。
  2. Java 浮動小数点データは、IEEE 浮動小数点として表現されます。INVOKE ステートメント内の引数として渡す浮動小数点データ項目や、Java メソッドからのパラメーターとして受け取る浮動小数点データ項目は、ネイティブ形式でなければなりません。 したがって、cob2 コマンドの -host オプションか、または FLOAT(S390) オプションをコンパイルに使用する場合は、データ記述に NATIVE 句を使用して、Java メソッドに渡す (あるいは Java メソッドから受け取る) 浮動小数点データ項目それぞれを宣言する必要があります。
  3. INVOKE ステートメント内の引数として渡す 2 進数データ項目や、Java メソッドからのパラメーターとして受け取る 2 進数データ項目は、データ記述内に NATIVE 句を使用して宣言するなどの方法で、ネイティブ形式にする必要があります。 2 進数データ項目は、ネイティブ形式の場合にのみ Java と相互運用可能になります。

関連タスク
COBOL での国別データ (Unicode) の使用

関連参照
cob2 オプション
BINARY
CHAR
FLOAT


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