Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

領域データ・セットの作成時、および領域データ・セットへのアクセス時の必須情報

領域データ・セットを作成するには、PL/I プログラム内か、または そのデータ・セットを定義する DD ステートメント内で、 オペレーティング・システムに特定の情報を提供しなければなりません。 次に、必須情報を示し、ユーザーが与えることのできるいくつかのオプショナルの 情報について説明します。

領域データ・セットを作成するには、次の情報を与える必要があります。

データ・セットを保持したい場合 (すなわち、ジョブ終了時にオペレーティング・システム によってデータ・セットが削除されないようにするには)、DD ステートメントを使って、 そのデータ・セット名とデータ・セットをどのように処理するのかを指定する 必要があります (DSNAME パラメーターおよび DISP パラメーター)。 後のステップでデータ・セットを使用したいが、ジョブが 終了すればそのデータ・セットは必要なくなるのであれば、DISP パラメーターだけで十分です。

データ・セットを特定の直接アクセス装置に 保管したければ、DD ステートメント内でボリューム通し番号を指示しな ければなりません (VOLUME パラメーターの SER サブパラメーターまたは REF サブパラメーター)。 とっておきたいデータ・セット用の通し番号を指定しないと、 オペレーティング・システムが番号を割り振り、それをオペレーターに 通知してから、ユーザーのプログラム・リスト上にその番号を印刷します。 領域データ・セットを作成するのに DD ステートメント内に 必要な必須パラメーターについては、表 22 に要約してあります。 また 表 23 は必要な DCB サブパラメーターを列挙しています。DCB サブパラメーターの詳細については、「z/OS JCL User's Guide」を参照してください。

領域データ・セットは、システム出力 (SYSOUT) 装置上に置くことは できません。

DCB パラメーターで DSORG パラメーターを指定する場合は、DSORG=DA とコーディングすることによって、データ・セット編成を直接アクセスと指定しなければなりません。 領域データ・セット用の DD ステートメント内では、DUMMY パラメーター または DSN=NULLFILE パラメーターを 指定することはできません。 DSORG=DA を使用すると、メッセージ IEC225I が出されることがあります。 このメッセージは安全であり、無視できます。

表 22. 領域データ・セットの作成: DD ステートメントの必須パラメーター
パラメーター
指定すべき事項
必要な場合
UNIT= または
VOLUME=REF=
 
SPACE=
 
DCB=
出力装置1
 
 
必要なストレージ・スペース2
 
データ制御ブロック情報
表 23 を参照
常時
DISP=
後処理
データ・セットが別のジョブ・ステップで使われるが、別のジョブでは必要ない場合。
DISP=
 
DSNAME=
後処理
 
データ・セットの名前
ジョブ終了後も保持するデータ・セット
VOLUME=SER=
または
VOLUME=REF=
ボリューム通し番号
特定のボリューム上に存在するデータ・セット

1 領域データ・セットは、直接アクセス装置に限られます。

2 順次アクセスでは、データ・セットは複数のボリューム上に存在できる 最大 15 個のエクステントを持つことができます。 直接アクセスによる作成の場合、データ・セットはエクステントを 1 つ だけ持つことができます。

領域データ・セットにアクセスするには、DD ステートメントを使って そのデータ・セットをオペレーティング・システムに識別する必要があります。 次項に、DD ステートメントに入れなければならない最低限の情報 を示します。この情報は 表 24 に要約されています。

データ・セットがカタログされている場合は、DD ステートメントに次の情報だけを指定する必要があります。

データ・セットがカタログされていない場合は、さらに データ・セットを読み取る装置、およびデータ・セットが入っているボリュームの 通し番号 (UNIT パラメーターおよび VOLUME パラメーター) を指定する必要があります。

順次更新用にマルチボリューム領域データ・セットをオープンすると、 最初のボリューム終了時に ENDFILE 条件が発生します。

表 23. 領域データ・セットの DCB サブパラメーター
サブパラメーター
指定するもの
必要な場合
RECFM=F
 
BLKSIZE=
 
DSORG=DA
レコード・フォーマット1
 
ブロック・サイズ1
 
データ・セットの編成
常時

1 あるいは、ENVIRONMENT 属性内でブロック・サイズを 指定することもできます。

表 24. 領域データ・セットへのアクセス: DD ステートメントの必須パラメーター
パラメーター
指定すべき事項
必要な場合
DSNAME=
 
DISP=
データ・セットの名前
 
データ・セットの後処理
常時
UNIT= または
VOLUME=REF=
 
VOLUME=SER=
入力装置
 
 
ボリューム通し番号
データ・セットがカタログ
されていない場合

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