モジュール定義ファイルの作成
モジュール定義ファイルには、1 つ以上のモジュール・ステートメントが含まれています。
これらのステートメントを使用して、実行可能出力ファイルの属性とファイル内のコードとデータのセグメントの属性を定義し、またファイルにインポートされるか、またはファイルからエクスポートされるデータと関数を識別します。
モジュール定義ファイルではなく .LIB ファイルを指定する場合は、cob2 によって .DEF ファイルが作成されます。そうでない場合は、DLL をリンクするために、cob2 に .DEF ファイルを提供する必要があります。これにより、cob2 は .IMP ファイルと .EXP ファイルを生成します。
次のような場合に、モジュール定義ファイルを使用することができます。
- DLL を作成する場合。
- 実行可能出力ファイルの属性を、オプションだけを使用した場合よりも正確に定義する必要がある場合。例えば、ライブラリーの初期化と終了動作を定義するには、LIBRARY ステートメントを使用します。
- セグメント属性を、オプションだけを使用した場合よりも正確に定義する必要がある場合。
モジュール定義ファイルの作成時には、次の規則に従ってください。
- NAME または LIBRARY ステートメントを使用して、必要な実行可能出力ファイルのタイプを定義します。いずれか一方のステートメントしか使用できず、また、モジュール定義ファイル内で他のステートメントよりも先に使用する必要があります。
- コメントの先頭にはセミコロン (;) を付けます。リンカーは、ファイル内にあるセミコロンで始まる行と、セミコロンの後に続く行内容をすべて無視します。
- すべてのモジュール定義キーワード (NAME、LIBRARY、IOPL など) を大文字で入力します。
- ステートメントに対するテキスト・パラメーターとして、予約語を使用しないでください。例えば、SHARED はキーワードなので、LIBRARY ステートメントを使用してライブラリーに SHARED という名前を付けることはできません。
関連参照
モジュール・ステートメントの予約語
モジュール・ステートメントの要約
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