Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

文字データ用のピクチャー文字

文字ピクチャー指定は、無変更の文字データ項目を記述します。 これによって、使用可能な文字セット全体の特定のサブセットに属する文字し かデータ項目のその文字位置に入れられないことを指定できます。 データは、英字、10 進数、およびブランクから形成できます。

文字ピクチャー指定内に記入できる文字は、X と A と 9 だけです。これらの 各文字は、文字値の中の 1 文字桁を表し、そこには次のような文字を 入れることができます。

X
1 バイトをなす 8 ビットで表されており、ビットを組み合わせてできる 256 文字のうちの任意の文字。
A
任意の英字、または特別言語 (#、@、$) 文字、 またはブランク。
9
任意の数字またはブランク (9 ピクチャー指定文字は、文字データの場合にのみブランクを使用することができます)。

文字値がピクチャー文字データ項目に割り当てられる (または伝送される) とき には、1 文字ずつ、対応するピクチャー指定文字で指定されたとおりであるかが 検査されます。 文字データがその位置の指定と一致しない場合、先行ゼロの除外が、 CONVERSION 条件が起こります。 (ただし、レコード単位の伝送を行うか、別名を使用するかして値を変更した場合は、 検査は行われません。) 以下に例を示します。

  declare Part# picture 'AAA99X';
  put edit (Part#) (P'AAA99X');

次の値は、Part# の値として有効です。

  'ABC12M'
  'bbb09/'
  'XYZb13'

次の値は、Part# の値としては有効ではありません (下線で示した文字が無効文字です)。

  'AB123M'
  'ABC1/2'
  'Mb#A5;'

表 35 に、文字ピクチャー指定の例を示します。

表 35. 文字ピクチャー指定の例
 
ソース属性
ソース・データ
(定数フォーマット)
 
ピクチャー指定
 
文字値
CHARACTER(5)
CHARACTER(5)
CHARACTER(5)
'9B/2L'
'9B/2L'
'9B/2L'
XXXXX
XXX
XXXXXXX
9B/2L
9B/
9B/2Lbb
CHARACTER(5)
CHARACTER(5)
CHARACTER(5)
'ABCDE'
'ABCDE'
'ABCDE'
AAAAA
AAAAAA
AAA
ABCDE
ABCDEb
ABC
CHARACTER(5)
CHARACTER(5)
'12/34'
'L26.7'
99X99
A99X9
12/34
L26.7

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