IBM® COBOL for Windows® へようこそ。本製品は、IBM が提供する Windows 2000 および Windows XP 対応の COBOL コンパイラーです。
ホスト用の COBOL とワークステーション用の COBOL には多少の違いがあります。COBOL for Windows と Enterprise COBOL for z/OS® の言語およびシステムの違いについての詳細は、付録A. ホスト COBOL との違いの要約を参照してください。
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スクリーン・リーダーが、構文図やソース・コード例、ピリオドまたはコンマの PICTURE 記号を含む本文を正しく読み上げるようにするためには、スクリーン・リーダーを、すべての句読点を読み上げるように設定する必要があります。
本書は、IBM COBOL for Windows プログラムの記述、コンパイル、リンク・エディット、および実行に役立ちます。さらに、オブジェクト指向クラスおよびメソッドの定義、メソッドの呼び出し、およびプログラムでのオブジェクトの参照を行うのに役立ちます。
本書は、アプリケーション・プログラムの開発の経験と、COBOL に関する多少の知識を前提としています。本書では、COBOL 言語の定義ではなく、プログラミングの目的に合った COBOL の使用に重点を置いています。COBOL 構文に関する完全な情報については、「COBOL for Windows 言語解説書」を参照してください。
また、本書では Windows の知識がある方を対象としています。Windows については、ご使用のオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
本書では、短縮形で使用される用語があります。最も頻繁に使用される製品名の省略形を以下にリストします。
| 使用される用語 | 長形式 |
|---|---|
| CICS® | IBM TXSeries® |
| COBOL for Windows | IBM COBOL for Windows |
| DB2® | Database 2™ |
| RSD | レコード順次区切りファイル・システム |
| STL | 標準言語ファイル・システム |
これらの略語のほかに、本書では「COBOL 85 標準」という用語が使用されています。この用語は、以下の規格の組み合わせを示します。
ISO 規格は、米国標準規格と一致しています。
その他の用語 (一般に理解されていない場合) は、初出時にイタリック体 で示され、巻末の用語集にリストされています。
>>— 記号は、構文図の開始を示します。
—> 記号は、構文図が次の行に続くことを示します。
>— 記号は、構文図が前の行から続いていることを示します。
—>< 記号は、構文図の終わりを示します。
完全なステートメントではない構文単位の図は、>— 記号で始まり、—> 記号で終わります。
>>-required_item-----------------------------------------------><
>>-required_item--+---------------+---------------------------->< '-optional_item-'
>>-required_item--+-required_choice1-+------------------------->< '-required_choice2-'
項目の選択が任意である場合には、それらの項目全体が幹線より下に置かれます。
>>-required_item--+------------------+------------------------->< +-optional_choice1-+ '-optional_choice2-'
項目のうちの 1 つがデフォルトであれば、それが幹線より上に示され、残りの選択項目は幹線より下に示されます。
.-default_choice--. >>-required_item--+-----------------+-------------------------->< +-optional_choice-+ '-optional_choice-'
.-----------------. V | >>-required_item----repeatable_item-+--------------------------><
反復矢印にコンマが含まれている場合は、繰り返す項目をコンマで区切って指定する必要があります。
.-,---------------. V | >>-required_item----repeatable_item-+--------------------------><
本書では、コーディング技法を説明するために、サンプル COBOL ステートメント、プログラムの一部分、および短いプログラムの例が多く示されています。プログラム・コードの例は、小文字、大文字、または大/小文字混合で書かれており、これらのいずれでもプログラムを作成できることを示しています。
例を説明テキストと明確に区別する場合は、例はモノスペース・フォントで示されます。
テキスト内の COBOL キーワードとコンパイラー・オプションは、通常は、SMALL UPPERCASE (小さい英大文字フォント) で示されます。プログラム変数名などのようなその他の用語は、明確にするために、イタリック・フォント で示される場合があります。