Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


データ・ポインターの比較条件

ポインター・データ項目を指定したときには、比較演算子として EQUAL および NOT EQUAL だけが使えます。 ポインター・データ項目は、USAGE POINTER として明示的に定義されている項目、 または USAGE POINTER として暗黙のうちに定義されている ADDRESS OF 特殊レジスターです。

比較に使われる 2 つのアドレスが結果的に同じ保管場所にあれば、 それらのオペランドは等しいことになります。

この比較条件は、IF、PERFORM、EVALUATE、および SEARCH のフォーマット 1 の各ステートメントの中で使用できます。 フォーマット 2 の SEARCH ステートメント (SEARCH ALL) の中では使用できません。 ポインター・データ項目に適用可能な意味のある順序付けは存在しないからです。

フォーマット 2: データ・ポインター関係
構文図を読む構文図をスキップする>>-+-ADDRESS OF--ID-1-+--+----+--+-----+--+-EQUAL--+----+-+----->
   +-ID-2-------------+  '-IS-'  '-NOT-'  |        '-TO-' |  
   +-NULL-------------+                   '- = -----------'  
   '-NULLS------------'                                      
 
>--+-ADDRESS OF--ID-3-+----------------------------------------><
   +-ID-4-------------+  
   +-NULL-------------+  
   '-NULLS------------'  
 
ID-1ID-3
レベル 66 とレベル 88 を除き、リンケージ・セクションの中で定義されたどのレベルの項目でも指定することができます。
ID-2ID-4
USAGE POINTER として記述されている必要があります。
NULLNULLS
もう一方のオペランドが、USAGE POINTER として定義されている場合に限り使用できます。つまり、NULL=NULL になることはありえません。

以下の表は、USAGE POINTER、NULL、および ADDRESS OF に対して可能な比較を要約したものです。

表 28. USAGE POINTER、NULL、および ADDRESS OF に対して可能な比較
  USAGE POINTER
第 2 オペランド
ADDRESS OF
第 2 オペランド
NULL または NULLS
第 2 オペランド
USAGE POINTER
第 1 オペランド
はい はい はい
ADDRESS OF
第 1 オペランド
はい はい はい
NULL/NULLS
第 1 オペランド
はい はい いいえ
はい
EQUAL、NOT EQUAL に関してのみ可能な比較
いいえ
比較はできない

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