Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


POINTER 句

USAGE IS POINTER を使用して定義されたデータ項目をポインター・データ項目 といいます。 ポインター・データ項目は 4 バイトの基本項目です。

ポインター・データ項目を使用すると、限定的な基底アドレッシングが可能になります。ポインター・データ項目は、他のポインター項目と内容が等しいかどうかを比較したり、 他のポインター項目に移動したりすることが可能です。

ポインター・データ項目は、以下の場合でのみ使用できます。

ポインター・データ項目は、MOVE ステートメントまたは入出力ステートメントの中で参照される英数字グループの一部にすることができます。 ただし、ポインター・データ項目があるグループの一部である場合でも、上記ステートメントの実行時に値の変換は起こりません。

ポインター・データ項目は、 REDEFINES 文節のサブジェクトまたはオブジェクトにすることができます。

SYNCHRONIZED は、USAGE IS POINTER と共に使用することによって、 ポインター・データ項目の効率的な使用を行うことができます。

ポインター・データ項目に対する VALUE 文節には、 NULL または NULLS のみを入れることができます。

ポインター・データ項目を条件変数にすることはできません。

ポインター・データ項目は、どのクラスやカテゴリーにも属しません。

DATE FORMAT、JUSTIFIED、PICTURE、および BLANK WHEN ZERO の文節は、USAGE IS POINTER 文節を使用して定義されたグループ項目または基本項目を記述するのに使用することはできません。

ポインター・データ項目は、CORRESPONDING 句の処理では無視されます。

ポインター・データ項目を、データ・セットに書き込むことは可能ですが、 以降そのポインターを含むレコードの読み取りにおいて、 含まれているアドレスはもはや正しいポインター位置を表すとは限りません。

USAGE IS POINTER は、ADDRESS OF 特殊レジスターに対して、暗黙のうちに指定されます。詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。


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