ランタイム検出エラー (IGZ0061S (ゼロ 除算) または IGZ0006S (範囲外の添え字) など) の 場合、異常終了のタイミングは言語環境プログラムと VS COBOL II 間で異なります。異常終了のタイミングの違いは、CICS の HANDLE ABEND の動作に影響を与えます。
言語環境プログラムのもとでは、ランタイム検出エラーがあると、以下のイベントが発生し ます (ABTERMENC(ABEND) が有効の場合)。
VS COBOL II では、ランタイム検出エラーがあると、以下のイベントが発生します。
言語環境プログラムのもとでは、ランタイム検出エラーが発生すると、異常終了が発行される前に、そのコードを含んでいるエンクレーブ (実行単位) が終了します。そのため、CICS の HANDLE ABEND コマンドで参照されたラベルにあるコードは制御を取得し ません。
VS COBOL II のもとでは、実行単位がまだ存在するときに異常終了が発行される ため、HANDLE ABEND のラベルにあるコードが実行されます。
VS COBOL II と互換性のある動作のためには、言語環境プログラムで SCEESAMP データ・セット内に提供さ れているサンプルのユーザー条件処理ルーチン・コード CEEWUCHA を使用してください。
言語環境プログラムのもとで CEEWUCHA を使用しているときは、ランタイム検出エラーがあると、以下のイベントが発生します (ABTERMENC(ABEND) が有効の場合)。