Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

ソート・プログラムの呼び出し

上記の各事項の決定が済めば、CALL PLISRTx ステートメントを作成する準備が整っています。 この作成は注意して行う必要があります。エントリー・ポイントおよび使用する引数に関しては 表 30 を参照してください。

表 30. 各エントリー・ポイントと PLISRTx (x = A、B、C、または D) への引数
エントリー・ポイント
引数
PLISRTA
ソート入力:  データ・セット
ソート出力:  データ・セット
(SORT ステートメント、RECORD ステートメント、ストレージ、戻りコード
[、データ・セット接頭部、メッセージ・レベル、ソート手法])
PLISRTB
ソート入力:  PL/I サブルーチン
ソート出力:  データ・セット
(SORT ステートメント、RECORD ステートメント、ストレージ、戻りコード、
入力ルーチン
[、データ・セット接頭部、メッセージ・レベル、ソート手法])
PLISRTC
ソート入力:  データ・セット
ソート出力:  PL/I サブルーチン
(SORT ステートメント、RECORD ステートメント、ストレージ、戻りコード、
出力ルーチン
[、データ・セット接頭部、メッセージ・レベル、ソート手法])
PLISRTD
ソート入力:  PL/I サブルーチン
ソート出力:  PL/I サブルーチン
(SORT ステートメント、RECORD ステートメント、ストレージ、戻りコード、 入力ルーチン、出力ルーチン[、データ・セット接頭部、メッセージ・レベル、ソート手法])
SORT ステートメント
ソート・プログラムの SORT ステートメントが含まれた文字ストリング式。 ソート・フィールドとフォーマットを記述する。ソート・フィールドの指定を参照。
RECORD ステートメント
ソート・プログラム RECORD ステートメントが含まれた文字ストリング式。 データの長さとレコード・フォーマットを記述する。ソートするレコードの指定を参照。
ストレージ
ソート・プログラムで使用される主記憶域の最大値を示す 固定 2 進式。 DFSORT では、>88K バイトでなければならない。ソート・プログラムに必要なストレージの決定も参照。
戻りコード
精度 (31,0) の固定 2 進変数。 ソート・プログラムが完了するとこの中に 戻りコードが入る。 戻りコードの意味は次のとおり。
  • 0= ソート・プログラムは正常に完了
  • 16= ソート・プログラムは失敗
  • 20= ソート・プログラム・メッセージ・データ・セットが欠落
入力ルーチン
(PLISRTB および PLISRTD の場合のみ。) ソート・プログラムにレコードをソート出口 E15 で渡すのに 使用する PL/I 外部または内部プロシージャーの名前。
出力ルーチン
(PLISRTC および PLISRTD の場合のみ。) ソートがソート出口 E35 でソート済みレコード を渡す PL/I 外部または内部プロシージャーの名前。
データ・セット接頭部
データ・セット SORTIN、SORTOUT、SORTWKnn、 または SORTCNTL を使用した場合に、そのデータ・セット名内 の 'SORT' デフォルト接頭部と置き換わる 4 文字の文字ストリング式。 このため、引数が "TASK" であれば、 データ・セット TASKIN、TASKOUT、TASKWKnn、および TASKCNTL を使用することができる。 この機能により、同一ジョブ・ステップ内でソート・プログラムを 複数呼び出すことができる。 この 4 文字は英字で始まらなければならず、予約名 PEER、BALN、 CRCX、OSCL、POLY、DIAG、SYSC、または LIST のいずれであってもならない。 後続引数のうちのいずれかが必要だが、この引数は必要でない場合、 この引数にはヌル・ストリングをコーディングしなければならない。
メッセージ・レベル
ソート・プログラムの診断メッセージの処理方法を示す 次のような 2 文字の文字ストリング式。
  • NO メッセージを SYSOUT へ出さない
  • AP すべてのメッセージを SYSOUT へ送る
  • CP 重大メッセージを SYSOUT へ送る
SYSOUT は通常、プリンターに割り振られるため、簡略記号文字 "P" を使用。 ソート・プログラムによっては、他のコードを使用することもできる。 このようなコードに関する詳細は、「DFSORT Application Programming Guide」を参照。後続引数が必要だが、この引数は必要でない場合、 この引数にはヌル・ストリングをコーディングしなければならない。
ソート手法
(これは DFSORT では使用されない。互換性の ためのみに存在。) 次のように、行おうとするソートのタイプを示す長さ 4 の文字ストリング。
  • PEER 対等機能ソート
  • BALN 平衡
  • CRCX 交差ソート
  • OSCL 振動
  • POLY 多相ソート
通常、ソート・プログラムは、ユーザーの処置を必要としないで、 使用可能なスペースの大きさを分析して最も効率のよい手法を選択する。 この引数を使用するのは、ソート上の問題で迂回を行うときか、または、 別の手法を使えばパフォーマンスが向上するのが確実なときに限ら なければならない。 詳細については「DFSORT Application Programming Guide」を 参照。

次の例は、 CALL PLISRTx ステートメントが通常とる形式を示しています。


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