CICS コンパイラー・オプションを指定すると、 組み込みの CICS 変換プログラムが使用可能になり、CICS サブオプションを指定できるようになります。 COBOL ソース・プログラムに EXEC CICS ステートメントが含まれており、プログラムが分離型の CICS 変換プログラムで 処理されていないときは、CICS オプションを使用する必要があります。
| CICS オプションの構文 |
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デフォルト: NOCICS
省略形: なし
CICS オプションは、CICS プログラムをコンパイルする場合にのみ使用してください。CICS オプションを指定してコンパイルされたプログラムは、非 CICS 環境では実行することができません。
重要: CICS オプションを使用する場合、コンパイラーは TXSeries V6.1 (またはそれ以降) へのアクセスを必要とします。
NOCICS オプションを指定した場合、ソース・プログラム内で検出された CICS ステートメントはすべて診断され、破棄されます。
引用符または単一引用符のどちらかを使用して、CICS サブオプションのストリングを区切ります。
上記の構文は、CBL または PROCESS ステートメントのいずれかで使用できます。 CICS オプションを cob2 コマンドで使用する場合、ストリング区切り文字に使用できる文字は一重引用符 (') だけです。 (例: -q“CICS('options')”)。
長いサブオプション・ストリングを、複数のサブオプション・ストリングに分割して、複数の CBL ステートメントに置くことができます。それぞれの CICS サブオプションは、指定された順に連結されます。例えば、ソース・ファイル mypgm.cbl に以下のコードが含まれているとします。
cbl . . . CICS(“string2”) . . .
cbl . . . CICS(“string3”) . . .
コマンド cob2 mypgm.cbl -q“CICS('string1')” を発行すると、コンパイラーは次の CICS サブオプション・ストリングを 組み込みの CICS 変換プログラムに渡します。
“string1 string2 string3”
連結ストリングはシングル・スペースで区切られます。コンパイラーが同じ CICS サブオプションの複数インスタンスを検出した場合は、連結ストリングの中の最後のサブオプション指定が有効になります。コンパイラーでは、連結されたサブオプション・ストリングの長さは 4KB に制限されます。
関連概念
組み込みの CICS 変換プログラム
関連タスク
CICS のもとで実行する COBOL プログラムのコーディング
CICS プログラムのコンパイルおよび実行
関連参照
矛盾するコンパイラー・オプション