Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 言語解説書


符号条件

符号条件は、ある数字オペランドの代数値が、0 に比べてそれより大きいか、 小さいか、または等しいかを判別します。

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フォーマット: 符号条件

>>-オペランド-1---+----+--+-----+--+-POSITIVE-+-----------------><
                 '-IS-'  '-NOT-'  +-NEGATIVE-+   
                                  '-ZERO-----'   

オペランド-1
数字 ID、または変数への参照を少なくとも 1 つ含む算術式として定義されている必要があります。オペランド-1 は、浮動小数点 ID として定義することができます。

オペランドは次のように判別されます。

  • その値が 0 より大きければ POSITIVE
  • その値が 0 より小さければ NEGATIVE
  • その値が 0 に等しければ ZERO

符号なしのオペランドは、POSITIVE かまたは ZERO のいずれかです。

NOT
符号条件の真の値に関して、1 回の代数テストが実行されます。 例えば、テストされたオペランドの値が正または負であるとき、 NOT ZERO は真とみなされます。

符号条件テストの結果は、NUMPROC コンパイラー・オプションの設定によって異なります。詳細については、「Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。

符号条件での日付フィールド

符号条件のオペランドとして日付フィールドも使用できますが、 符号条件テストでは非日付データとして処理されます。したがって、オペランドがウィンドウ表示日付フィールドの ID である場合、 日付ウィンドウ表示は行われないため、符号条件を使用してウィンドウ表示日付フィールドの値がすべてゼロかどうかをテストできます。

ただし、オペランドが算術式である場合、式中のウィンドウ表示日付フィールドは符号条件テストの結果を使用する前に、 算術結果の計算中に拡張されることになります。

例えば、次の場合、

  • WIN-DATE がウィンドウ表示日付フィールドとして定義されていて、値が 0 である
  • コンパイラー・オプション DATEPROC が有効である
  • コンパイラー・オプション YEARWINDOW (開始年) が有効で、開始年 が 1900 以外である

以下の符号条件は真であると評価されます。

WIN-DATE IS ZERO

逆に、以下の符号条件は偽であると評価されます。

WIN-DATE + 0 IS ZERO

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