ライブラリーを定義するための DD ステートメント内の SPACE パラメーターは、 常に次の形でなければなりません。
SPACE=(units,(quantity,increment,directory))
3 つ目の項目 (increment) は省略して、コンマでその省略を示すことができますが、 割り当てられるディレクトリー・ブロック数を指定する最後の項目は常に指定する必要があります。
ライブラリーに必要な補助記憶域の大きさは、 保管するメンバーの数とサイズと、 メンバーがどのくらい頻繁に追加または置換されるかによって異なります。 (削除されたメンバーのスペースは解放されません。) 必要なディレクトリー・ブロック数は、メンバー数および別名数によって異なります。SPACE パラメーターに増分容量を指定すると、データ・セット作成時や新規 メンバー追加時に必要が生じた場合、 オペレーティング・システムがデータ・セットにさらに必要な領域を確保することができます。 ただし、ディレクトリー・ブロック数は作成時に固定されるため、増やすことはできません。
例えば、DD ステートメントは次のようになります。
// PDS DD UNIT=SYSDA,VOL=SER=3412, // DSNAME=ALIB, // SPACE=(CYL,(5,,10)), // DISP=(,CATLG)
上記のステートメントは、ボリューム通し番号 3412 を持つ DASD の 5 つの シリンダーを新規ライブラリー名 ALIB に割り振ることと、 新規ライブラリー名をシステム・カタログに登録することを、 ジョブ・スケジューラーに要求しています。 SPACE パラメーターの最後の項目は、データ・セットに割り 振られているスペースの一部を 10 個のディレクトリー・ブロック用に予約しています。