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COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


*CONTROL (*CBL) ステートメント

*CONTROL (または *CBL) ステートメントを使用することによって、ソース・コードおよびソース・テキストの全体にわたるストレージ・マップのリストを選択して表示したり、表示を抑止したりすることができます。

フォーマット
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                 V              |         
>>-+-*CONTROL-+----+-SOURCE---+-+--+---+-----------------------><
   '-*CBL-----'    +-NOSOURCE-+    '-.-'  
                   +-LIST-----+           
                   +-NOLIST---+           
                   +-MAP------+           
                   '-NOMAP----'           
 

これらのオプションによって得られる出力の詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。

リストのエンコードを UTF-8 またはコンパイル時のロケールで示されるコード・ページのいずれで行うかを指定する方法については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」の LSTFILE コンパイラー・オプションの記述を参照してください。

*CONTROL ステートメントと *CBL ステートメントは同じ意味です。 *CONTROL が受け入れられるところはどこでも、*CBL は受け入れられます。

*CONTROL または *CBL という文字は、7 桁目以降の任意の桁から始めることができ、その後に少なくとも 1 つのスペースまたはコンマを挟んで、1 つ以上のオプションのキーワードを続けます。オプションのキーワードは、 1 つまたは複数のスペースまたはコンマで区切らなければなりません。このステートメントは、 その行にある唯一のステートメントである必要があり、 継続させることはできません。 このステートメントはピリオドで終わらせることができます。

*CONTROL ステートメントと *CBL ステートメントは、 プログラムのソース・コードの中に組み込まなければなりません。 例えば、バッチ・アプリケーションの場合は、 *CONTROL ステートメントおよび *CBL ステートメントは PROCESS (CBL) ステートメントとプログラムの終わりの間 (END PROGRAM マーカーが指定されていればその前) に置かれなければなりません。

*CONTROL (*CBL) ステートメントを含むソース・コード行は、 ソース・プログラムのリストには現れません。

固定オプションとしてインストール時に定義されているオプションがあると、固定オプションは次に挙げるすべてのものを優先します。

要求されたオプションは、次のように取り扱われます。

  1. あるオプションまたはそのオプションの否定が *CONTROL ステートメントの中に複数回現れる場合、そのオプションのうち最後に指定されたものが使用されます。
  2. コンパイラーに対するパラメーターとして CORRESPONDING オプションが要求されていた場合、否定のオプショナル・ワードを指定した *CONTROL ステートメントは、 リスト出力が禁止されるソース・テキストの部分より前になければなりません。肯定のオプショナル・ワードを指定した *CONTROL ステートメントが現れると、 リスト出力は再開されます。
  3. コンパイラーに対するパラメーターとして CORRESPONDING オプションの否定が要求されていた場合、リストは常に 禁止されます。
  4. *CONTROL ステートメントは、 それが記述されているソース・プログラム内 (それに含まれるプログラムも含めて) でのみ有効です。このステートメントは、 複数の COBOL ソース・プログラムのバッチ・コンパイルにわたって有効になることはありません。

 

 

ソース・コードのリスト

入力ソース・テキスト行のリストは、次のどちらかのステートメントによって制御されます。

*CONTROL SOURCE        [*CBL SOURCE]
*CONTROL NOSOURCE      [*CBL NOSOURCE]

*CONTROL NOSOURCE ステートメントで、 かつ SOURCE がコンパイル・オプションとして要求されていた場合、これ以降はソース・リストの印刷は抑止されます。「ソースの印刷は抑止されました」という通知 (I-レベル) メッセージが表示されます。

 

 

オブジェクト・コードのリスト

コンパイラーは常にオブジェクト・コードのリストを作成します。 *CONTROL (または *CBL) ステートメントの LIST オプションと NOLIST オプションは構文チェックされますが、オブジェクト・コードには何も影響しません。

 

 

ストレージ・マップのリスト

ストレージ・マップの項目のリストは、データ部の中にある次のどちらかのステートメントによって制御されています。

*CONTROL MAP           [*CBL MAP]
*CONTROL NOMAP         [*CBL NOMAP]

*CONTROL NOMAP ステートメントで、 かつ MAP がコンパイル・オプションとして要求されていた場合、ここ以降はストレージ・マップの項目のリストは抑止されます。

例えば、次のどちらかの組のステートメントを使用すると、A および B が現れないストレージ・マップのリストを作成します。

*CONTROL NOMAP         *CBL NOMAP
    01  A                  01  A
    02  B                  02  B
*CONTROL MAP           *CBL MAP

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