ソートの前に特殊レジスターに値を挿入するか、またはコンパイラー・オプションを使用することにより、ソート動作の幾つかの局面を制御できます。 また、制御ステートメントやキーワードの選択を行える場合もあります。
ソートの後で特殊レジスターの内容を調べることによって、ソート動作を検査することができます。
以下の表は、特殊レジスターまたはコンパイラー・オプション、および同等のソート制御ステートメント・キーワード (使用可能な場合) を使用して影響を及ぼすことができるソート動作の局面をリストしています。
| 設定またはテスト対象 | 特殊レジスターまたはコンパイラー・オプションを使用する場合 | 制御ステートメント (該当する場合は、およびキーワード) を使用する場合 |
|---|---|---|
| 予約される主記憶域の量 | SORT-CORE-SIZE 特殊レジスター | OPTION (キーワード RESINV) |
| 使用される主記憶域の量 | SORT-CORE-SIZE 特殊レジスター | OPTION (キーワード MAINSIZE または MAINSIZE=MAX) |
| 可変長レコードを持つファイルのレコードのモーダル長 | SORT-MODE-SIZE 特殊レジスター | SMS=nnnnn |
| ソート制御ステートメント・データ・セットの名前 (デフォルト IGZSRTCD) | SORT-CONTROL 特殊レジスター | なし |
| ソート・メッセージ・ファイルの名前 (デフォルト SYSOUT) | SORT-MESSAGE 特殊レジスター | OPTION (キーワード MSGDDN) |
| ソート・レコードの数 | SORT-FILE-SIZE 特殊レジスター | OPTION (キーワード FILSZ) |
| ソート完了コード | SORT-RETURN 特殊レジスター | なし |
| 日付フィールドに基づいてソートまたはマージするための世紀ウィンドウ | YEARWINDOW コンパイラー・オプション | OPTION (キーワード Y2PAST) |
| ソート・キーまたはマージ・キーとして使用されるウィンドウ表示日付フィールドの形式 | (PICTURE、USAGE、および DATE FORMAT 節から得られる) | SORT (キーワード FORMAT=Y2x) |
ソート特殊レジスター: SORT-CONTROL は、ソート制御ステートメント・ファイルの DD 名が入れられる、8 文字の COBOL 特殊レジスターです。 IGZSRTCD というデフォルトの DD 名を使用したくない場合は、ソート制御ステートメントが含まれているデータ・セットの DD 名を SORT-CONTROL に割り当ててください。
SORT-CORE-SIZE、SORT-FILE-SIZE、SORT-MESSAGE、および SORT-MODE-SIZE 特殊レジスターは、それらにデフォルト以外の値を割り当てた場合には、SORT インターフェースで使用されます。しかし、実行時には、ソート制御ステートメント・データ・セット内の制御ステートメントのパラメーターは、特殊レジスター内の対応する設定をオーバーライドし、その影響に対するメッセージが出されます。
SORT-RETURN 特殊レジスターを使用すると、ソートまたはマージが正常に実行されたかどうかを判断したり、ソートまたはマージ操作を途中で停止することができます。
プログラム内に設定したソート特殊レジスターごとに、コンパイラー警告メッセージ (W レベル) が出されます。
関連タスク
ソートまたはマージの成否の判断
ソートまたはマージ操作の途中停止
制御ステートメントによる DFSORT デフォルトの変更
ソート・ファイル用のスペースの割り振り
DFSORT アプリケーション・プログラミング・ガイド
(DFSORT プログラム制御ステートメントの使用)