Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


継続を許可する XML PARSE 例外

以下の表は、XML EXCEPTION イベントに関連し、XML パーサーが XML データの処理を続行可能である場合にパーサーが特殊レジスター XML-CODE に戻す例外コードを示しています。

すなわち、コードは、以下の範囲のいずれかが入っています。

この表には、それぞれの例外と、例外発生後の続行要求時にパーサーが実行するアクションを記述しています。記述の中には、以下の用語を使用しているものがあります。

用語の定義については、以下の関連タスクの『XML 文書のエンコード方式についての理解』を参照してください。

表 97. 継続を許可する XML PARSE 例外
コード 説明 継続されるパーサーのアクション
1 パーサーで、エレメントの内容に含まれない空白文字を走査中に、無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
2 パーサーで、エレメント内容に含まれない、処理命令、エレメント、コメント、または文書タイプ宣言の無効な開始が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
3 パーサーで、重複する属性名が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
4 パーサーで、属性値にマークアップ文字 '<' が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
5 エレメントの開始および終了タグ名が一致しません。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
6 パーサーで、エレメント内容に無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
7 パーサーで、エレメント内容に、エレメント、コメント、処理命令、または CDATA セクションの無効な開始が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
8 パーサーで、エレメント内容に、一致する開始文字シーケンス '<![CDATA[' のない、CDATA 終了文字シーケンス ']]>' が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
9 パーサーで、コメント内に無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
10 パーサーで、コメント内に、後にパーサーで、コメント内に、後に '>'が付いていない 文字シーケンス '' (2 つのハイフン) が 見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
11 パーサーで、処理命令データ・セグメント内に無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
12 処理命令ターゲット名が、小文字、大文字、または大/小文字混合の 'xml' でした。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
13 パーサーで、16 進文字参照 (形式 &#xdddd; の) 内に無効な数字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
14 パーサーで、10 進数文字参照 (形式 &#dddd; の) 内に無効な数字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
15 XML 宣言内のエンコード宣言値が小文字または大文字の A から Z で始まっていませんでした。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
16 文字参照が適切な XML 文字を参照しませんでした。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
17 パーサーで、エンティティー参照名に無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
18 パーサーで、属性値に無効文字が見つかりました。 パーサーは、文書の終わりに到達するまで、あるいは継続不能の原因となるエラーを検出するまで、エラーの検出を継続します。パーサーでは、END-OF-DOCUMENT イベントを除き、追加の標準イベントをシグナル通知しません。
70 基本的な文書エンコードは EBCDIC で、外部 EBCDIC コード・ページがサポートされていますが、文書エンコード宣言ではサポートされる EBCDIC コード・ページが指定されていませんでした。 パーサーでは、外部 EBCDIC コード・ページで指定されたエンコードが使用されます。
71 基本的な文書エンコードは EBCDIC で、文書エンコード宣言ではサポートされる EBCDIC エンコードが指定されていますが、外部 EBCDIC コード・ページはサポートされていません。 パーサーは、文書エンコード宣言で指定されたエンコードを使用します。
72 基本的な文書エンコードは EBCDIC ですが、外部 EBCDIC コード・ページはサポートされておらず、文書にエンコード宣言が含まれていませんでした。 パーサーは、EBCDIC コード・ページ 1140 (USA、カナダ、. . . ユーロ国別拡張コード・ページ) を使用します。
73 基本的な文書エンコードは EBCDIC ですが、外部 EBCDIC コード・ページでも文書エンコード宣言でも、サポートされる EBCDIC コード・ページが指定されていませんでした。 パーサーは、EBCDIC コード・ページ 1140 (USA、カナダ、. . . ユーロ国別拡張コード・ページ) を使用します。
80 基本的な文書エンコードは ASCII で、外部 ASCII コード・ページがサポートされていますが、文書エンコード宣言ではサポートされる ASCII コード・ページが指定されていませんでした。 パーサーでは、外部 ASCII コード・ページで指定されたエンコードが使用されます。
81 基本的な文書エンコードは ASCII で、文書エンコード宣言ではサポートされる ASCII エンコードが指定されていますが、外部 ASCII コード・ページはサポートされていません。 パーサーは、文書エンコード宣言で指定されたエンコードを使用します。
82 基本的な文書エンコードは ASCII ですが、外部 ASCII コード・ページはサポートされておらず、文書にエンコード宣言が含まれていませんでした。 パーサーでは、ASCII コード・ページ 1252 (MS Windows Latin 1) が使用されます。
83 基本的な文書エンコードは ASCII ですが、外部 ASCII コード・ページでも文書エンコード宣言でも、サポートされる ASCII コード・ページが指定されていませんでした。 パーサーでは、ASCII コード・ページ 1252 (MS Windows Latin 1) が使用されます。
92 文書データ項目は英数字でしたが、基本的な文書エンコード は Unicode UTF-16 でした。 パーサーではコード・ページ 1202 (Unicode UTF-16) が使用されます。
100,001 から 165,535 外部 EBCDIC コード・ページおよび文書エンコード宣言に指定された、サポートされる EBCDIC コード・ページがそれぞれ異なっていました。XML-CODE には、エンコード宣言に 100,000 をプラスするためのコード・ページ CCSID が含まれています。 EXCEPTION イベントから戻る前に、XML-CODE をゼロに設定した場合、パーサーでは、外部 EBCDIC コード・ページによって指定したエンコードが使用されます。文書エンコード宣言に対して (100,000 を減算して) XML-CODE を CCSID に設定した場合、パーサーではこのエンコードが使用されます。
200,001 から 265,535 外部 ASCII コード・ページおよび文書エンコード宣言に指定された、サポートされる ASCII コード・ページがそれぞれ異なっていました。XML-CODE には、エンコード宣言に対する CCSID と、値 200,000 が含まれています。 EXCEPTION イベントから戻る前に、XML-CODE をゼロに設定した場合、パーサーでは、外部 ASCII コード・ページによって指定したエンコードが使用されます。文書エンコード宣言に対して (200,000 を減算して) XML-CODE を CCSID に設定した場合、パーサーではこのエンコードが使用されます。

関連概念
XML-CODE の内容

関連タスク
XML 文書のエンコード方式についての理解
XML パーサーが検出する例外の処理


ご利用条件 | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1996, 2008.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)