Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


クラス・インスタンス・メソッド定義用の PROCEDURE DIVISION

インスタンス・メソッドが提供するサービスをインプリメントするための実行可能ステートメントを、インスタンス・メソッドの PROCEDURE DIVISION にコーディングしてください。

プログラムの PROCEDURE DIVISION でコーディングできるメソッドの PROCEDURE DIVISION において、ほとんどの COBOL ステートメントをコーディングすることが できます。ただし、メソッドで以下のステートメントをコーディングすることはできません。

さらに、すべての COBOL クラス定義を THREAD コンパイラー・オプションを使用してコンパイルする必要があるため、SORT または MERGE ステートメントは COBOL メソッドで使用できません。

インスタンス・メソッドで EXIT METHOD または GOBACK ステートメントをコーディングして、呼び出し側のクライアントに制御を戻すことができます。両方のステートメントに同じ効果があります。メソッドが呼び出されるときに RETURNING 句が指定されていると、EXIT METHOD または GOBACK ステートメントは、呼び出し側のクライアントにデータの値を戻します。

各メソッドの PROCEDURE DIVISION では、暗黙の EXIT METHOD が最後のステートメントとして生成されます。

メソッドで STOP RUN を指定することができます。この指定を行うと、実行単位内で実行しているすべてのスレッドを含め、実行単位全体が終了します。

メソッド定義の終了は、END METHOD マーカーを使用して 行う必要があります。 例えば、次のステートメントは credit メソッドの 終わりを示します。

End method "credit".

渡された引数の取得のための USING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの USING 句に、メソッドの仮パラメーター (ある場合) を指定してください。 引数が BY VALUE で渡される 指定をしなければなりません。各パラメーターは、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 またはレベル 77 項目として定義します。各パラメーターのデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。

値を返すための RETURNING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの RETURNING 句に、メソッドの結果として戻されるデータ項目 (ある場合) を指定してください。 データ項目は、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 または レベル 77 項目として定義します。戻り値のデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。

関連参照
THREAD  
手続き部ヘッダー (Enterprise COBOL 言語解説書)


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