Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


分離型の CICS 変換プログラムの使用

CICS のもとで COBOL プログラムを実行するために、分離型の CICS 変換プログラムを使用して CICS コマンドを COBOL ステートメントに変換してから、プログラムをコンパイルし、リンクして実行可能モジュールを作成することができます。 しかし、分離型の変換プログラムよりも、Enterprise COBOLの組み込みの CICS 変換プログラムを使用することをお勧めします。

CICS ステートメントを個別に変換するには、COBOL3 変換プログラム・オプションを使用します。このオプションを使用すると、次の行が挿入されます。

CBL RENT,NODYNAM,LIB

CICS 変換プログラム・オプション NOCBLCARD を使用すれば、CBL ステートメントの挿入を抑止することができます。

CICS には、変換プログラム・オプション ANSI85 があり、これは 以下の言語機能 (標準 COBOL 85 で導入) をサポートします。

分離型の CICS 変換プログラムを使用したときは、プログラムのコンパイル時に以下のコンパイラー・オプションを使用してください。

表 1. 分離型の CICS 変換プログラムに必要なコンパイラー・オプション
必要なコンパイラー・オプション 条件
RENT  
NODYNAM プログラムが CICS 変換プログラムによって変換される。
LIB プログラムに COPY または BASIS ステートメントが含まれている。

さらに、CICS のもとでサポートされない言語エレメントにコンパイラーが フラグを立てるように、コンパイラー・オプション WORD(CICS) を 使用することをお勧めします。

TRUNC コンパイラー・オプションに関する以下の推奨は、2 進数データ項目の予期値に基づいています。

表 2. 分離型の CICS 変換プログラムに推奨される TRUNC コンパイラー・オプション
推奨コンパイラー・オプション 条件
TRUNC(OPT) すべての 2 進数データ項目が 2 進数データ項目についての PICTURE および USAGE 節に準拠している。
TRUNC(BIN) すべての 2 進数データ項目が 2 進数データ項目についての PICTURE および USAGE 節に準拠しているわけではない。

例えば、分離型の CICS 変換プログラムを使用する場合、データ項目を、8 桁より大きな値を受け取る可能性のある PIC S9(8) BINARY として定義するときは、TRUNC(BIN) コンパイラー・オプションを使用するか、項目を USAGE COMP-5 に変更するか、PICTURE 節を変更してください。

また、効果のない以下のオプションの使用を避けることもできます。

コンパイラーの入力データ・セットは、変換の結果として受け取ったデータ・セットであり、デフォルトでは SYSPUNCH です。


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