レコードをまったく含んでいないファイル (空ファイル) を開く には、OPEN ステートメントの形式を使用してください。
開こうとするファイルのタイプに応じて、次のいずれかのステートメントを使用してください。
オプション・ファイルとは、プログラムが実行されるたびに、必ずしも使用可能である必要はないファイルです。 INPUT、I-O、または OUTPUT モードで開かれるファイルは、FILE-CONTROL 段落の SELECT OPTIONAL 節で定義することにより、オプションとして定義できます。
順次的なファイルの初期ロード: ファイルの初期ロードとは、レコードを初めてファイルに書き込むことを意味します。 これは、以前のすべてのレコードが削除されたファイルにレコードを書き込むことと同じではありません。 VSAM ファイルを初期ロードするには、以下のようにしてください。
OPEN OUTPUT を使用して VSAM ファイルをロードすると、プログラムのパフォーマンスが著しく向上します。OPEN I-O または OPEN EXTEND を使用すると、プログラムのパフォーマンスに悪い影響があります。
VSAM 索引付きファイルを順次にロードすると、順次処理ではユーザー定義のフリー・スペースが保持されるため、ロードとその後の処理の両方のパフォーマンスが最適化されます。将来の追加がより効率的になります。
ACCESS IS SEQUENTIAL を使用する場合は、レコードを RECORD KEY の昇順に書き込まなければなりません。
VSAM 相対ファイルを順次にロードすると、レコードは相対レコード番号の昇順にファイルに入れられます。
ランダム的または動的なファイルの初期ロード: ランダム処理または動的処理でファイルをロードできますが、これらの処理は順次処理ほど効率的ではありません。 VSAM がランダム処理または動的処理をサポートしていないので、COBOL が、OPEN OUTPUT または OPEN I-O とともに ACCESS IS RANDOM または ACCESS IS DYNAMIC を使用できるようにするために余分な処理を実行しなければなりません。 これらのステップにより、ファイルの使用準備が整い、ファイルはロード済みファイル状況になります (少なくとも 1 度使用されたことがあるからです)。
ファイルが使用できるよう準備するための余分なオーバーヘッドに加えて、ランダム処理ではユーザー定義のフリー・スペースが考慮されません。その結果、将来の追加処理が非効率的になる恐れがあります。順序処理では、ユーザー定義のフリー・スペースが保持されます。
拡張フォーマット VSAM データ・セットをロードする場合、z/OS DFSMS システム管理バッファリングによりローカル共用リソース (LSR) へのバッファリングが設定されていると、OPEN に対してファイル状況 30 が発生します。 この場合に VSAM データ・セットを正常にロードするには、VSAM データ・セットがシステム管理バッファリングを迂回するよう DD AMP パラメーターで ACCBIAS=USER を指定してください。
アクセス方式サービス・プログラムによる VSAM データ・セットのロード: アクセス方式サービス・プログラムの REPRO コマンドを使用して VSAM データ・セットをロードまたは更新することができます。 可能なときはいつでも、REPRO を使用してください。