Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


cob2 コマンドを使用したコンパイルおよびリンク

z/OS UNIX シェルから COBOL プログラムのコンパイルおよびリンクを行うには、cob2 コマンドを使用します。 オプションおよび入力ファイル名は (オプションと名前をスペースで区切って) どのような順序で指定しても構いません。指定したオプションは、コマンド行のすべてのファイルに適用されます。

複数のファイルをコンパイルする (バッチ・コンパイル) には、複数のソース・ファイル名を指定してください。

z/OS UNIX の場合、COBOL プログラムをコンパイルするには、RENT オプションが必要になります。cob2 コマンドは、COBOL コンパイラー・オプション RENT および TERM を自動的に組み込みます。

cob2 コマンドは、標準の MVS 探索順序で見つかった COBOL コンパイラーを呼び出します。 COBOL コンパイラーが LNKLST にインストールされていない場合、または複数レベル の IBM COBOL コンパイラーがシステムにインストールされている場合、STEPLIB 環境変数で、使用したいコンパイラー PDS を指定できます。 例えば、次のステートメントは IGY.V4R1M0 をコンパイラー PDS として指定します。

export STEPLIB=IGY.V4R1M0.SIGYCOMP

cob2 コマンドは、リンク・ステップには z/OS UNIX シェル・コマンド c89 を暗黙的に使用します。 c89 は、リンカー (z/OS プログラム管理バインダー) へのシェル・インターフェースです。

コンパイラー入出力のデフォルトの位置は、現行ディレクトリーです。

サフィックス .cbl を持つファイルだけがコンパイラーに渡されます。 cob2 は他のすべてのファイルをリンカーに渡します。

COBOL ソース・プログラム file.cbl のコンパイルから要求したリスト出力は、file.lst に書き込まれます。リンカーから要求したリスト出力は、stdout に書き込まれます。

リンカーによって、最初のメインプログラムから実行が開始されます。


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