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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


通貨記号の使用

多くのプログラムでは金融情報を処理する必要があり、それらの情報を適切な通貨記号で出力表示する必要があります。 COBOL 通貨サポート (およびご使用のプリンターやディスプレイ装置に合ったコード・ページ) を使用するなら、プログラムで幾つかの通貨記号を使用できます。

以下の記号の 1 つ以上を使用できます。

金融情報を表示するための記号を指定するには、それらの記号に関連付けられる PICTURE 文字を指定した CURRENCY SIGN 文節を (CONFIGURATION SECTIONSPECIAL-NAMES 段落の中で) 使用してください。 次の例で、PICTURE 文字 $ は、通貨記号として $US を使用することを示しています。

    Currency Sign is “$US” with Picture Symbol “$”.
    . . .
77  Invoice-Amount      Pic $$,$$9.99.
. . .
    Display “Invoice amount is ” Invoice-Amount.

この例で、Invoice-Amount に 1500.00 が含まれている場合は、次のように出力されます。

Invoice amount is  $US1,500.00

プログラム内で複数の CURRENCY SIGN 文節を使用することにより、複数の通貨記号を表示することができます。

16 進リテラルを使用して通貨記号の値を表すことができます。 ソース・プログラムのデータ入力方法では、対象とする文字を簡単に入力できない場合、16 進数リテラルを使用すると役立つことがあります。次の例は、16 進値 X'D5' を通貨記号として使用する方法を示しています。

    Currency Sign X'D5' with Picture Symbol 'U'.
    . . .
01  Deposit-Amount       Pic UUUUU9.99.

キーボード上にユーロ記号に相当する文字がない場合は、それを CURRENCY SIGN 文節で 16 進値として指定する必要があります。

ユーロ記号の 16 進値は、次の表に示すように、使用されているコード・ページに応じて、X'80' または X'88' のいずれかです。

表 8. ユーロ記号の 16 進値
コード・ページ ユーロ記号
1250 (Latin 2) X'80'
1251 (キリル文字) X'88'
1252 (Latin 1) X'80'
1253 (ギリシャ語) X'80'
1254 (トルコ語) X'80'
1255 (ヘブライ語) X'80'
1256 (アラビア語) X'80'
1257 (バルト語) X'80'
874 (タイ語) X'80'

例: 複数の通貨符号


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