数字データは数値を表します。
ピクチャー指定には、文字データ・ピクチャー文字 X または A を
含むことはできません。数字データ用のピクチャー文字は、データの編集を
指定することもできます。
数字変数は、その使用方法に応じて、2 種類の値を持つと考えられます。
変数のタイプは次のとおりです。
- 算術
- 算術値は、データ項目の 10 進数、仮想小数点の位置、符号 (省略可能)、お
よび指数 (符号は省略可能) かスケール因数で表される値です。
数字変数の算術値が使用されるのは、次の場合です。
- 数字変数が、コード化算術値またはビット値を求める式の中で使われている
とき (これには、¬、&、|、および比較演算子を用いる式も含まれます。
文字ストリングを持つ式でも数字変数の算術値を使用します。)
- 数字変数がコード化算術変数、数字変数、またはビット変数に
割り当てられるとき
- 編集ディレクティブの入出力において、C、E、F、B、および P (数字) フォーマット項目とともに使用されるとき
数字変数の算術値が内部コード化算術表記に変換されます。
- 文字値
- 文字値は、データ項目の 10 進数と、ピクチャー指定内に書かれている
すべての編集文字と挿入文字とで表される値です。
ただし、ピクチャー文字 V、K、または F で指定される仮想小数点の位置は文字値に含まれません。数字変数の文字値が使用されるのは、以下の場合です。
- 数字変数が文字式の中で使用されているとき
- 文字変数に割り当てられるとき
- リスト・ディレクティブ出力またはデータ・ディレクティブ出力によって、そのデータが印刷されるとき
- 数字変数で定義された、または数字変数にもとづいた文字変数が参照されたとき
- 編集ディレクティブ出力で A または P (文字) フォーマット項目によって、数字変数が印刷されるとき
データ変換は不要です。
数字データは、10 進数、小数点 (省略可能)、文字 E (省略可能)、および 1 つまた
は 2 つの正符号 (+) または負符号 (-) だけから形成することができます。
算術データには普通に関連づけられるその他の文字 (通貨記号など) も指定できますが、そのような文字は数字変数の算術値の一部ではありません。ただし、そのような文字は、数字と一緒にストレージに保管され、その変数の文字値の一部となります。
数字指定は、1 つまたは複数のフィールドから構成され、各フィールドが固定小数点を記述します。
浮動小数点指定は、2 つのフィールド (小数部を記述する
フィールドと指数を記述するフィールド) からなります。
第 1 フィールドは、V ピクチャー指定文字を挿入することによって、サブフィールドに分けることができます。
V の前のデータ (ある場合) と V のあとのデータ (ある場合) が
数字指定のサブフィールドです。
数字データのピクチャー指定では、各フィールドに、数字桁を指定する
ピクチャー文字が最低 1 つはなければなりません。
ただし、このピクチャー文字は数字 9 である必要はなく、他のピクチャー文字、
例えばゼロ抑制文字 (Z または *) などで数字桁を指定してもかまいません。
注:
K、V、F 以外のすべての文字は、文字表記の中に文字が存在することを表します。
数字指定用のピクチャー文字については、次の節を参照してください。
- ピクチャー文字 9 および V で指定されたデータについては、数字と小数点を
参照してください。
- ピクチャー文字 Z およびアスタリスク (*) で指定されたピクチャー・データに
ついては、ゼロ消去を参照してください。
- 挿入文字 (小数点、コンマ、スラッシュ、および B) の使用に
ついては、挿入文字を参照してください。
- 小数点および挿入文字を V ピクチャー文字と使用する場合に
ついては、挿入文字と小数点文字を参照してください。
- ユーザー独自の文字 (複数の場合もある) を通貨記号として定義する
方法については 通貨記号の定義を、符号および通貨記号の
使用については 符号と通貨記号を参照してください。
- 貸方記号、借方記号、オーバーパンチ、およびゼロ置き換え文字の機能に
使用されるピクチャー文字 CR、DB、T、I、R、および Y に
ついては、貸方記号、借方記号、オーバーパンチ、およびゼロ置き換え文字を参照してください。
- 指数に使用されるピクチャー文字 K および E については、指数文字を
参照してください。
- スケール因数に使用されるピクチャー文字 F については、スケール因数を
参照してください。
- ピクチャー反復文字については、ピクチャー反復因数を参照してください。
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