待機順次アクセス方式 (QSAM) ファイルは、キーなしのファイルであり、レコードは入力順に次々に配置されます。
プログラムでは、これらのファイルを順次にのみ処理することができ、レコードを、それらがファイルに入っているのと同じ順序で検索します (READ ステートメントを使用して)。各レコードは先行レコードの後に置かれます。プログラムで QSAM ファイルを処理するには、次のような COBOL 言語ステートメントを使用します。
レコードの作成後は、ファイル内でレコードの長さや位置を変えることはできず、また削除することもできません。しかし、直接アクセス・ストレージ・デバイス上の QSAM ファイルは (REWRITE を使用して) 更新することができます (ただし HFS では不可)。
QSAM ファイルは、テープ、直接アクセス・ストレージ・デバイス (DASD)、ユニット・レコード装置、および端末装置上に置くことができます。QSAM 処理は、テーブルおよび中間記憶域に最適です。
QSAM を使用して、HFS 内のバイト・ストリーム・ファイルにアクセスすることもできます。これらのファイルは、レコード構造を持たない 2 進数のバイト単位の順次ファイルです。COBOL プログラムでコーディングしたレコード定義と、読み取りおよび書き込みに使用する変数の長さによって、転送されるデータの量が決まります。
関連概念
QSAM ファイルのラベル
z/OS DFSMS: Using Data Sets (アクセス方式)