入出力ステートメントの操作が失敗しても、COBOL がユーザーに代わって訂正処置を行うことはありません。
VSAM ファイルを扱う際の OPEN および CLOSE エラーはすべて、それがプログラム内の論理エラーであっても外部ストレージ・メディア上の入出力エラーであっても、また、たとえ DECLARATIVE も FILE STATUS 節もコーディングされていなくても、制御を COBOL プログラムに戻します。
他の入出力ステートメントの操作の失敗については、重大レベルより軽度のエラーの後でプログラムに実行を継続させるかどうかを選択します。
COBOL は、特定の VSAM 入出力エラーを代行受信して処理するために、以下の方法を提供します。
プログラム内に定義するそれぞれの VSAM ファイルごとに状況キーを定義しなければなりません。それぞれの入力要求または出力要求 (特に、OPEN および CLOSE) の後で、状況キーの値を検査してください。
ファイル状況キーや宣言をコーディングしなかった場合、重大な VSAM 処理エラーが起こると、メッセージが出され、言語環境プログラム条件が信号で伝えられます。ランタイム・オプション ABTERMENC(ABEND) が指定されて いると、この条件の結果として、異常終了が引き起こされます。
関連参照
データ・セットに対する z/OS DFSMS マクロ命令
(VSAM マクロの戻りコードおよび理由コード)