プログラムの設計時には、まず使用するデータ・セットのタイプを決める必要があります。 使用できる VSAM データ・セットには 3 つのタイプがあり、非 VSAM データ・セットには 5 つの タイプがあります。VSAM データ・セットには、 他のタイプのデータ・セットにあるすべての機能に加えて、VSAM だけで使用できる 機能が備わっています。VSAM はパフォーマンスの点では、通常、他のデータ・セットと互角であり、上回ることも多くあります。 ただし、VSAM の方が、機能が誤用された場合に、パフォーマンスが低下する可能性が高くなります。
表 14 に与えられているデータ・セットの 8 つのタイプすべての 比較は有用です。しかし、 大規模インストール・システムでのデータ・セット・タイプの選択での 多数の要因は本書の範囲外です。
各種 VSAM データ・セットのうちのいずれかを選択するときには、個々のデータを必要とする最も一般的な順序に基づいて選択する必要があります。 次に、ユーザーが必要な機能を確保するための、 データ・セットと索引の組み合わせかたとして、参考のための手順の案を示します。
ダミーの VSAM データ・セットにはアクセスしないでください。 未定義ファイルがあることを示すエラ ー・メッセージを受け取るためです。
表 27、表 28、および 表 29 は それぞれ、入力順データ・セット、索引付きデータ・セット、 および相対レコード・データ・セットで使用できるステートメントを 示しています。
SEQUENTIAL KEYED SEQUENTIAL DIRECT
INPUT ESDS ESDS KSDS
KSDS KSDS RRDS
RRDS RRDS Path(U)
Path(N) Path(N)
Path(U) Path(U)
OUTPUT ESDS ESDS KSDS
RRDS KSDS RRDS
RRDS Path(U)
UPDATE ESDS ESDS KSDS
KSDS KSDS RRDS
RRDS RRDS Path(U)
Path(N) Path(N)
Path(U) Path(U)
Key: ESDS Entry-sequenced data set
KSDS Key-sequenced data set
RRDS Relative record data set
Path(N) Alternate index path with nonunique keys
Path(U) Alternate index path with unique keys
You can combine the attributes on the left with those at
the top of the figure for the data sets and paths shown.
For example, only an ESDS and an RRDS can be SEQUENTIAL OUTPUT.
PL/I does not support dummy VSAM data sets.| 基本クラスター・タイプ | 代替索引キー・タイプ | 処理 | 制約事項 |
|---|---|---|---|
| KSDS | 固有キー
非固有キー |
通常の KSDS として
制限つきキー・アクセス |
キーのアクセスを変更できない。
キーのアクセスを変更できない。 |
| ESDS | 固有キー
非固有キー |
KSDS として
制限つきキー・アクセス |
削除なし。
キーのアクセスを変更できない。 削除なし。 キーのアクセスを変更できない。 |