Enterprise PL/I を使用した場合、例えばコンパイラー・オプションの廃止または変更、
デフォルトのコンパイラー・オプションの相違、および新旧のロード・モジュール
の結合に関する制限などのいくつかの点で、
既存の PL/I アプリケーションが影響を受ける場合があります。
次に示す考慮事項のリストは、特定のお客様にとって重要であった
事項の中から、代表的な項目だけを抽出したものです。
個々の特定のお客様に重要な情報が示されているとは限りません。
詳細については、本書で後述します。
- Enterprise PL/I は、現在サポートされている言語環境プログラムのリリースのみをサポートします。
- Enterprise PL/I は VM をサポートしていません。
- Enterprise PL/I はマルチタスキングをサポートしていません (ただし、
マルチスレッド化はサポートしています)。
- 誤ったコードや無効なコード (例えば、未初期化変数を使用する
コード) は、従来どおりに実行されない場合があります。
この問題は重要でないように見えるかもしれませんが、
マイグレーションを行ったほとんどのお客様にとって重大な問題でした。
- コンパイラーの動作の互換性を最適化したり、
コンパイラーのパフォーマンスを最適化したりするために、
デフォルト以外のオプションを指定する必要が生じる場合があります。
- パフォーマンスを最適化するために、プログラムのチューニング
が必要になる場合があります。
特に、ランタイム・オプション RPTSTG(ON) を使用すると、チューニング中には
役立ちますが、このオプションを残したままにして
おくと、運用プログラムで大きな負担になります。
- すべての PL/I ソースを再コンパイルすることをお勧めします。
再コンパイルをしない場合には、旧版 PL/I オブジェクトと
混合させる Enterprise PL/I コードをコンパイルする際に、
コンパイラー・オプションを慎重に選択する
必要があります。また、FILE、CONTROLLED 変数、および
条件の使用方法に従って、そのソースを
複数の区画に分割する必要があります。
詳しくは、オブジェクト・モジュールおよびロード・モジュールに関する考慮事項を参照してください。
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