Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

SIZE 条件

状況
SIZE 条件は、SIZE 条件接頭語の有効範囲内を除き、プログラム全体にわたって割り込み禁止です。
結果
割り当ての結果は未定義です。
原因と構文
計算関係の条件である SIZE 条件は、変数や中間結果への割り当て時に、または入出力処理中に、高位の (つまり、左端の) 有効数字 (2 進数または 10 進数) が失われたときにのみ起こります。 データ・タイプ、基数、スケール、または精度が異なっているときの変換時にも有効数字が失われることがあります。 SIZE 条件が使用不可であっても、インラインで実行されない変換であれば、条件が起こる可能性があります。

SIZE 条件は、あるデータ項目に割り当てられているサイズの値が、(この値がそ の項目が占有しているストレージの実際のサイズではない場合も) そのデータ項目の 宣言されている (またはデフォルトの) サイズを超えるときに起こります。 例えば、精度 (20) の固定小数点 2 進数項目は、ストレージではフルワードを 占有しますが、FIXED BINARY (20) を超える大きさの値をこの項目に 割り当てようとすると SIZE 条件が起こります。

SIZE 条件の検査が行われると、ストレージ・スペースと実行時間の両方の点でオーバ ーヘッドが必要です。したがって、この条件は主にプログラム・テストに使用 されます。 実稼働プログラムではこの条件を取り除くことができます。 テストと実稼働アプリケーション・プログラムについての詳細は、 「プログラミング・ガイド」を参照してください。

SIZE 条件と FIXEDOVERFLOW 条件は次の点で異なっています。FIXEDOVERFLOW 条件は、 計算された固定小数点値の値が、システムの許可する最大値を超えるときに起こります。 値を割り当てるとき、その値の計算で FIXEDOVERFLOW 条件が起こったか 否かには関係なく、SIZE 条件が起こる可能性があります。

SIZE 条件が起こったとき、この条件が割り込み禁止になっていると、プログラムはエラーになります。

構文図を読む構文図をスキップする>>-SIZE--------------------------------------------------------><
 
暗黙アクション
メッセージが印刷され、ERROR 条件が起こります。
正常な戻り
この条件が起こったすぐあとの位置に制御が戻されます。
条件コード
340、341

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