Enterprise COBOL には、2 種類のグループ、英数字グループと国別グループがあります。
GROUP-USAGE 節を指定していないグループは、英数字グループです。英数字グループは、グループ内に含まれている基本データ項目の表現とは無関係に、英数字のクラスおよびカテゴリーを持ち、USAGE DISPLAY であるかのように扱われます。多くの操作 (移動や比較など) では、データ表現の編集や変換が行われないことを除いては、英数字グループは英数字カテゴリーの基本項目のように扱われます。その他の操作 (MOVE CORRESPONDING や ADD CORRESPONDING など) では、従属データ項目は別個の基本項目として処理されます。
国別グループは、NATIONAL 句を指定した GROUP-USAGE 節によって、グループ・レベルで定義されます。 すべての従属データ項目は、明示的または暗黙的に USAGE NATIONAL で記述する必要があり、従属グループは明示的または暗黙的に GROUP-USAGE NATIONAL を指定して定義する必要があります。
別の記述が行われていない限り、国別グループ項目は、USAGE NATIONAL で、クラスおよびカテゴリーが国別の、 PICTURE N(m) で記述されている基本データ項目として処理されます。ここで、m は国別文字位置にあるグループの長さです。 国別グループには国別文字のみが含まれるため、移動および比較では必要に応じてデータが変換されます。コンパイラーは、適切な切り捨ておよび埋め込みを確実に行います。その他の操作 (MOVE CORRESPONDING や ADD CORRESPONDING など) では、従属データ項目は別個の基本項目として処理されます。 詳細については、GROUP-USAGE 節を参照してください。
下記の表では、グループ項目のクラスとカテゴリーを要約しています。
| グループ記述 | グループのクラス | グループのカテゴリー | グループ内の基本項目の USAGE | グループの USAGE |
|---|---|---|---|---|
| GROUP-USAGE 節の指定なし | 英数字 | 英数字 (ただし、グループ内の基本項目はどのカテゴリーでも持つことができる) | 任意 | USAGE に関係する場合は、DISPLAY として扱われます。 |
| 明示的または暗黙的に GROUP-USAGE 節を指定 | 国別 | 国別 | NATIONAL | NATIONAL |