Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


パスワードによる VSAM ファイルの保護

z/OS システムで推奨するセキュリティー機構は RACF® ですが、Enterprise COBOL では、無許可アクセスや無許可更新を防止するため、VSAM ファイルに明示パスワードを使用することもサポートします。

明示パスワードを使用するには、FILE-CONTROL 段落で PASSWORD 節をコーディングしてください。この節は、ファイルのカタログ記入項目に読み取りまたは更新パスワードが入っている場合にのみ使用してください。

プログラムでレコードの検索だけを行い、更新を行わない場合には、読み取りパスワードしか必要ありません。プログラムでファイルをロードまたは更新する場合には、カタログされた更新パスワードを指定しなければなりません。

索引付きファイルの場合は、RECORD KEYPASSWORD データ項目に有効なパスワードが含まれていなければ、ファイルを正常にオープンすることはできません。

VSAM 索引付きファイルをパスワード保護する場合、完全にパスワード保護するためには、すべての代替索引もパスワード保護しなければなりません。 それぞれの代替索引はそれ自体のパスワードを持つため、PASSWORD 節を置く場所が重要になります。PASSWORD 節は、それが適用されるキー節の直後になければなりません。


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