PL/I プログラムで使用されるデータは、 計算データまたはプログラム制御データに分類されます。
算術データは、コード化算術データまたは数値ピクチャー・データのいずれかです。
コード化算術データ項目は、有理数です。 算術データ項目の属性は、基数 (BINARY または DECIMAL)、 スケール (FLOAT または FIXED)、精度 (有効数字と小数点の配置)、 およびモード (REAL または COMPLEX) です。
数値ピクチャー・データは、文字フォーマットを持っている数字データであり、 数字データで説明されています。
以下に例を示します。
Area = (Radius**2) * 3.1416;
Area と Radius は、計算データのコード化算術変数です。 2 および 3.1416 は、計算データのコード化算術定数です。
3.1416 という数字がプログラム中の複数の場所で使用される場合、 あるいは特定のデータや精度属性が必要な場合は、この数字を名前付き定数として 宣言しておくほうがいいでしょう。 したがって、上記のステートメントは以下のようにコーディングすることができます。
dcl Pi FIXED DECIMAL (5,4) VALUE(3.1416); area = (radius**2) * Pi;
プログラム制御データの定数は、コンパイラーによって判別される値を持ちます。 下記の例では、loop という名前は プログラム制御データのラベル定数を表しています。 loop という値は、A=2*B; ステートメントのアドレスです。
loop: A=2*B;
C=B+6;データ項目を使用して作業するためには、 PL/I にデータ・タイプとその処理方法を知らせる必要があります。 属性 がこの情報を提供します。 属性の種類は、データ属性と非データ属性です。