入力または出力操作が失敗しても、COBOL が自動的に訂正処置をとることはありません。 重大エラーではない入出力エラー後にプログラムの実行を継続するかどうかを選択してください。
特定の入力または出力の状態またはエラーの代行受信および処理には、以下のいずれかの技法を使用することができます。
VSAM ファイルについては、FILE STATUS 節を指定した場合は、VSAM 状況コードをテストして、エラー処理論理に対してプログラムを指示することもできます。
プログラムを継続させる場合には、適切なエラー・リカバリー手順もコーディングする必要があります。 例えば、ファイル状況キーの値を検査する手順をコーディングすることができます。入力または出力エラーをこれらのいずれかの方法で処理しなかったときは、 重大度 3 の言語環境プログラム条件がシグナル通知され、この条件が処理されない場合には、実行単位が終了します。
次の図は、VSAM 入力または出力エラーの後のロジック・フローを示しています。

次の図は、QSAM または行順次ファイルの入力または出力エラー後のロジック・フローを示しています。このエラーは、REEL/UNIT 節が指定された READ ステートメント、WRITE ステートメント、または CLOSE ステートメントから生じた可能性があります (QSAM のみ)。

*QSAM の場合の可能な句は、AT END、AT END-OF-PAGE、および INVALID KEY です。行順次の場合は、AT END です。
**ファイル状況キーをテストするコードを書く必要があります。
*** COBOL プログラムの実行は、エラーを引き起こした入出力ステートメントの後で継続されます。
関連タスク
ファイルの終わり条件 (AT END) の使用
ERROR 宣言のコーディング
ファイル状況キーの使用
QSAM ファイルのエラーの処理
VSAM 状況コードの使用 (VSAM ファイルのみ)
行順次ファイルのエラーの処理
INVALID KEY 句のコーディング
関連参照
ファイル状況キー (Enterprise COBOL 言語解説書)