同じフィールド内で、ピクチャー文字 CR、DB、T、I、および R をほかの符号文字と一緒に使用することはできません。
CR (貸方) と DB (借方) は、実数の数字データ項目の符号を指定します。
任意のピクチャー文字 T、I、または R (オーバーパンチ文字として 知られる) は、 1 つの文字が対応する数字およびデータ項目の符号を表すことを 指定します。 浮動小数点指定は、2 つのフィールド (小数部を記述するフィールドと 指数を記述するフィールド) からなります。 オーバーパンチ文字は、フィールド内の任意の数字桁について 指定することができます。
T、I、および R ピクチャー文字は、入力文字が解釈される方法を 指定します。表 40 に示します。
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T または I |
T または R |
数字 |
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+ 付きの数字 |
- 付きの数字 |
|
|
文字 |
文字 |
|
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{ A B C D E F G H I |
} J K L M N O P Q R |
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
T、I、および R は以下の値を指定します。
出力時には、T は、入力データが正の値を表す場合には、対応する位置に 文字 { から | の 1 つを含み、 入力データが負の値を表す場合には文字 } から R の 1 つを含むことを指定します。 T は '9' ピクチャー指定文字が生じるすべての場所に記入することができます。 以下に例を示します。
dcl Credit picture 'ZZV9T';
文字表示は 4 文字です。+21.05 は '210E' として保持されます。 -0.07 は 'bb0P' として保持されます。
出力時には、I は、入力データが正の値を表す場合には、対応する位置に 文字 { から | の 1 つを含み、入力データが負の値を表す場合には 数字 0 から 9 の 1 つを含むことを指定します。
出力時には、R は、入力データが負の値を表す場合には、対応する位置に 文字 } から R の 1 つを含み、入力データが正の値を表す場合には 数字 0 から 9 の 1 つを含むことを指定します。以下に、例を示します。
dcl X fixed decimal(3); get edit (x) (P'R99');
上記の指定は、入力ストリームの次の 3 つの位置内で、 '132' を見付けると X を 132 に設定し、 'J32' を見付けると X を -132 に設定します。
表 41 に、貸方記号、借方記号、オーバーパンチ、および ゼロ置き換え文字の例を示します。
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ソース属性 |
ソース・データ (定数フォーマット) |
ピクチャー指定 |
文字値 |
|---|---|---|---|
|
FIXED(3) FIXED(4,2) FIXED(4,2) |
-123 12.34 -12.34 |
$Z.99CR $ZZV.99CR $ZZV.99DB |
$1.23CR $12.34bb $12.34DB |
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FIXED(4,2) FIXED(4) FIXED(4) |
12.34 1021 -1021 |
$ZZV.99DB 999I Z99R |
$12.34bb 102A 102J |
|
FIXED(4) FIXED(5) FIXED(5) |
1021 00100 10203 |
99T9 YYYYY 9Y9Y9 |
10B1 bb1bb 1b2b3 |
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FIXED(5,2) |
000.04 |
YYYVY9 |
bbbb4 |