Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


標準ラベルの形式

標準ラベルは、EBCDIC または ASCII で記録される 80 文字のレコードです。 最初の 4 文字は、常に、ラベルを識別するために使用されます。

表 1. 標準テープ・ラベルの ID
ID 説明
VOL1 ボリューム・ラベル
HDR1 または HDR2 データ・セット・ヘッダー・ラベル
EOV1 または EOV2 データ・セット・トレーラー・ラベル (ボリュームの終わり)
EOF1 または EOF2 データ・セット・トレーラー・ラベル (データ・セットの終わり)
UHL1 から UHL8 ユーザー・ヘッダー・ラベル
UTL1 から UTL8 ユーザー・トレーラー・ラベル

直接アクセス・ボリュームのラベルの形式は、テープ・ボリューム・ラベル・グループのラベル・グループの形式とほとんど同じです。違いは、初期 DASTO ボリューム・ラベルのデータ・セット・ラベルが、データ・セット制御ブロック (DSCB) から構成されるということだけです。DSCB は、ボリューム目録 (VTOC) の中にあり、スペース割り振りなどの制御情報のほかに、テープ・データ・セット・ヘッダーおよびトレーラー情報と等価の情報を含んでいます。

標準ユーザー・ラベル

標準ラベル・グループの中では、ユーザー・ラベルの指定はオプションです。 ユーザー・ヘッダー・ラベル (UHL1-8) およびユーザー・トレーラー・ラベル (UTL1-8) に使用される形式は、次のいずれかで記録される長さ 80 文字のラベルから構成されます。

  • EBCDIC (DASD 上または IBM 標準ラベル付きテープ上)
  • ASCII または ISO/ANSI ラベル付きテープ

最初の 3 バイトは、以下のいずれのラベルであるかを識別する文字から構成されます。

  • ユーザー・ヘッダー・ラベル (データ・セットの始まりにある) を表す UHL
  • ユーザー・トレーラー・ラベル (ボリュームの終わりまたはデータ・セットの終わりにある) を表す UTL

次のバイトには、同じタイプのラベルのセットにおけるこのラベルの相対位置が入ります。1 から 8 個のラベルを指定できます。 残りの 76 バイトは、ユーザー指定情報から構成されます。

標準ユーザー・ラベルは、QSAM ストライプ・データ・セットについてはサポートされません。


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