一般に、移植可能な COBOL プログラムは、Windows ベースのワークステーション上でもメインフレーム上と同様に動作します。
ただし、I/O 処理で使用されるファイル状況値の違いには注意してください。
プログラムが状況キー・データ項目に応答する場合は、最初の状況キーと 2 番目の状況キーのどちらに応答するかによって、次の 2 つの問題に注意してください。
- プログラムが最初のファイル状況データ項目 (data-name-1) に応答する場合は、9n の範囲内で返される値がプラットフォームによって異なることに注意してください。
プログラムが特定の 9n 値 (例えば 97) の解釈に依存する場合は、その値の持つ意味が Windows ベースのワークステーション上とメインフレーム上とでは異なる可能性があります。この場合は、一般的な I/O エラーとして任意の 9n 値にプログラムが応答するように修正してください。
- プログラムが 2 番目のファイル状況データ項目 (data-name-8) に応答する場合は、返される値がプラットフォームとファイル・システムの両方によって異なることに注意してください。
例えば、STL ファイル・システムは、Windows ベースのワークステーション上では、メインフレーム上の VSAM ファイル・システムとはレコード構造の異なる値を返します。
2 番目のファイル状況データ項目の解釈に依存するプログラムは、たいていは移植できません。
関連タスク
ファイル状況キーの使用
ファイル・システム状況コードの使用
関連参照
FILE STATUS 文節
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
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