オブジェクト指向 (OO) プログラムを書く際には、必要とするクラス、およびクラスが作業を行うのに必要なメソッドとデータを決定する必要があります。
OO プログラムは、オブジェクト (状態と動作をカプセル化するエンティティー) ならびにオブジェクトのクラス、メソッド、およびデータに基づいています。 クラスは、オブジェクトの状態および機能を定義するテンプレートです。 通常、プログラムは、あるクラスの複数のオブジェクト・インスタンス (または単にインスタンス)、つまりそのクラスのメンバーである複数のオブジェクトを作成し、それを扱う仕事をします。 それぞれのインスタンスの状態はインスタンス・データと呼ばれるデータに保管されます。 各インスタンスの機能は、インスタンス・メソッドと呼ばれます。 クラスでは、そのクラスのすべてのインスタンスが共用するデー タ (ファクトリーまたは静的データと呼ばれる)、およびいずれのオブジェクト・インスタンスとも無関係にサポートされるメソッド (ファクトリーまたは静的メソッドと呼ばれる) を定義できます。
Enterprise COBOL を使用して、以下のことを行うことができます。
Enterprise COBOL プログラムで、Java Native Interface (JNI) が提供するサービスを呼び出して、COBOL 言語で直接使用可能な基本 OO 機能に加えて、Java 指向機能を取得できます。
Enterprise COBOL クラスでは、CALL ステートメントをコーディングして、プロシージャー型 COBOL プログラムとインターフェースを取ることができます。したがって、COBOL クラス定義構文は、プロシージャー型 COBOL ロジックのラッパー・クラスを書き込むために特に役立ち、Java から 既存の COBOL コードにアクセスすることを可能にします。
Java コードは、COBOL クラスのインスタンスを作成したり、これらのクラスのメソッドを呼び出したり、COBOL クラスを拡張したりすることができます。
オブジェクト指向 COBOL プログラムや Java プログラムの開発や実行は、z/OS UNIX 環境で行うことが推奨されます。
制約事項:
関連タスク
クラスの定義
クラス・インスタンス・メソッドの定義
クライアントの定義
サブクラスの定義
ファクトリー・セクションの定義
オブジェクト指向アプリケーションのコンパイル、 リンク、および実行
Enterprise COBOL コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド (IBM COBOL
ソース・プログラムのアップグレード)