フォーマット 1 は、データ項目の初期値を指定します。 初期設定は、BLANK WHEN ZERO 節や JUSTIFIED 節が指定されていても、それらとは無関係です。
OCCURS 節を含むか、または OCCURS 節に従属しているデータ記述項目の中に指定されているフォーマット 1 の VALUE 節は、 関連付けられたデータ項目が発生するたびに、指定された値を割り当てます。OCCURS 節の DEPENDING ON 句を含む構造は、 VALUE による初期設定を目的として、それぞれ最大のオカレンス項目数を持っているものとみなされます。
VALUE 節は、EXTERNAL 節かまたは REDEFINES 節のいずれかを持つ項目を含むデータ記述項目か、 またはそれに従属しているデータ記述項目に対しては、指定することはできません。この規則は、条件名項目には適用されません。
フォーマット 1 の VALUE 節は、基本データ項目またはグループ項目に対して指定することができます。VALUE 節をグループ・レベルで指定する場合には、グループ域は、このグループ内にある従属項目を考慮せずに初期化されます。さらに、このグループ内の従属項目に対して VALUE 節を指定することはできません。
グループ項目の場合、従属項目が JUSTIFIED または SYNCHRONIZED VALUE 節を含む場合には、VALUE 節を指定してはなりません。
英数字グループに対して VALUE 節を指定する場合には、すべての従属項目は USAGE DISPLAY を使用して明示的または暗黙的に記述する必要があります。
VALUE 節は、データ記述項目の中にある他の節や、項目の階層のデータ記述の中にある他の節と矛盾するものであってはなりません。
記述された項目の初期値を判別する際には、PICTURE 節の編集文字の機能は無視されます。ただし、編集文字は、項目サイズを判別する際には計算に入れられます。 したがって、編集文字があれば、それをリテラルに含めなければなりません。 例えば、リテラルが PICTURE +999.99 として定義され、 その値が +12.34 である場合、VALUE 節は、 VALUE "+012.34" と指定する必要があります。
VALUE 節を、外部浮動小数点項目に対して指定することはできません。
先行するデータ項目が DEPENDING ON 句を持つ OCCURS 節を含む場合には、 それに続くデータ項目は VALUE 節を含むことはできません。
例外を以下に示します。
上記の項目の VALUE 節は、 本来のネイティブ・バイナリー表記の容量と同じ大きさまでの値を持つことができます。
浮動小数点リテラル値の詳細については、浮動小数点リテラルの値に関する規則を参照してください。