言語環境プログラムは、VS COBOL II ランタイムに比べて、より多くの CICS 動的ストレージ域を使用しま す。使用される CICS 動的ストレージ域の量およびストレージが CICS UDSA (16MB 境界より下の 動的ストレージ域) と CICS EUSDA (16MB 境界より上の動的ストレージ域) のどちらから割り 振られるかは、多くの要因に左右されます。
次の表は、CICS TS バージョン 2 リリース 2 での VS COBOL II ラ ンタイムと言語環境プログラム・ランタイムに関するストレージ使用量のデータを示しています。このデー タは、補助トレースをオンにしておいて、1 つの VS COBOL II プログラムが別の VS COBOL II プロ グラムに対して EXEC CICS LINK を行う、単純なトランザクションを実行することにより収集 されたものです。使用されたストレージの量は、補助トレース出力の GETMAIN トレース記入項目を調べることによ り決定されました。
| ストレージ割り振り |
VS COBOL II ランタイム |
言語環境プログラム・ |
|---|---|---|
| トランザクションごとに | 2040 バイト
トランザクションが TASKDATALOC(BELOW) を定義されている場合、ストレージは 16 MB 境界より下です。トランザクションが TASKDATALOC(ANY) を定義されている場合、ストレージは 16 MB 境界より上です。 制御ブロックには固定サイズが使用されます。 |
14312 バイト
TASKDATALOC 指定に関わらず、ストレージは常に 16 MB 境界より上です。 制御ブロックには固定サイズが使用されます。 |
| 実行単位ごとに | 16MB 境界より下で 740 バイト (GETMAIN 用の 400 バイトと制御ブロック用の 340 バイト)
最初の実行単位では、16MB 境界より上のヒープ・ストレージおよび境界より下のヒープ・ストレージが割り振られます。このストレージは、トランザクション時に作成されるすべての新しい実行単位によって使用 されます。必要に応じて追加ストレージが割り振られます。IBM 提供のデフォルトを使用しているときは、最初の実行単位の開始時に、境界より下 の 8168 バイトのストレージおよび境界より上の 16352 バイトのストレージが割り振られます。 |
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| ALL31(ON) で実行単位ごとに | 16MB 境界より上の 33336 バイト。これには、制御ブロック用のストレージと、STACK、LIBSTACK、HEAP、およ び ANYHEAP 用のストレージが含まれます。16MB 境界より下のヒープが必要な場合は、要求時に割り振られます。 | |
| ALL31(OFF) および STACK(4K,4K,BELOW, KEEP) で実行単位ごとに | 16MB 境界より上の 18000 バイト。これには、制御ブロック用のストレージと、HEAP および ANYHEAP 用のストレージが
含まれます。 16MB 境界より下の 19672 バイト。これには、制御ブロック用のストレージと、LIBSTACK、STACK、および BELOWHEAP 用 のストレージが含まれます。 |
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| 注: このシナリオは、IBM 提供のランタイム・オプション (STACK、LIBSTACK、HEAP、ANYHEAP、および BELOWHEAP) 用の値を使って、z/OS V1.7 の言語環境プログラム上で実行されました。
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