Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


代替索引の作成

代替索引は、複数のキーを使用するデータ・セット内のレコードへのアクセスを提供するものです。 索引付きデータ・セット (KSDS) の基本索引キーと同じ方法でレコードにアクセスします。

代替索引の使用を計画している場合には、以下のことを知っておかなければなりません。

代替索引は、実際には、VSAM データ・セットのキーへのポインターを含む VSAM データ・セットであるため、代替索引および代替索引パス (代替索引と基本索引の間の関係を確立するエンティティー) を定義しなければなりません。 代替索引を定義した後、代替索引とその基本クラスターの間の関係 (パス) を確立するカタログ記入項目を作成してください。このパスにより、代替キーを介して基本クラスターのレコードにアクセスすることが可能になります。

代替索引を使用するには、以下のステップに従ってください。

  1. DEFINE ALTERNATEINDEX コマンドを使用して、代替索引を定義します。このコマンドの中では、以下の項目を指定します。
    • 代替索引の名前。
    • 関連する VSAM 索引付きデータ・セットの名前。
    • 代替索引のレコードにおける位置と、代替索引が固有であるかどうか。
    • データ・セットの変更時に代替索引を更新するかどうか。
    • この定義およびそのパスワードを入れるカタログの名前 (デフォルト名を使用できます)。

    COBOL プログラムでは、代替索引は、FILE-CONTROL 段落の ALTERNATE RECORD KEY 節によってのみ識別されます。 ALTERNATE RECORD KEY 定義は、カタログ記入項目の定義と一致していなければなりません。カタログしたパスワード項目は、ALTERNATE RECORD KEY 句の後に直接コーディングしなければなりません。

  2. DEFINE PATH コマンドを使用して、代替索引を基本クラスター (代替索引を介してアクセスするデータ・セット) に関連付けます。このコマンドの中では、以下の項目を指定します。
    • パスの名前。
    • パスが関連付けられている代替索引。
    • 代替索引を含むカタログの名前。

    基本クラスターと代替索引は、同じカタログ内の項目によって記述されます。

  3. VSAM 索引付きデータ・セットをロードします。
  4. BLDINDEX コマンドを使用して (一般に)、代替索引を作成します。入力ファイルを索引付きデータ・セット (基本クラスター) として識別し、出力ファイルを代替索引またはそのパスとして識別します。BLDINDEX は、VSAM 索引付きデータ・セット (つまり、基本クラスター) のすべてのレコードを読み取り、代替索引を作成するのに必要なデータを取り出します。

    あるいは、ランタイム・オプション AIXBLD を使用して、実行時に代替索引を作成することもできます。しかし、これはパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。

例: 代替索引の項目

関連タスク
代替索引の使用


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