Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


プログラムをコンパイルするための JCL の作成

カタログ式プロシージャーでは、より複雑なプログラムに必要となる柔軟性が得られない場合は、独自のジョブ制御ステートメントを作成してください。次の例では、プログラムのコンパイルに使用される JCL の一般形式を示します。

//jobname  JOB  acctno,name,MSGCLASS=1                (1)
//stepname EXEC PGM=IGYCRCTL,PARM=(options)           (2)
//STEPLIB  DD   DSNAME=IGY.V4R1M0.SIGYCOMP,DISP=SHR   (3)
//SYSUT1   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)           (4)
//SYSUT2   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSUT3   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSUT4   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSUT5   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSUT6   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSUT7   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(subparms)
//SYSPRINT DD   SYSOUT=A                              (5)
//SYSLIN   DD   DSNAME=MYPROG,UNIT=SYSDA,             (6)
//              DISP=(MOD,PASS),SPACE=(subparms)
//SYSIN    DD   DSNAME=dsname,UNIT=device,            (7)
                VOLUME=(subparms),DISP=SHR
(1)
JOB ステートメントは、ジョブの始まりを示します。
(2)
EXEC ステートメントは、Enterprise COBOL コンパイラー (IGYCRCTL) を呼び出すことを指定します。
(3)
この DD ステートメントは、Enterprise COBOL コンパイラーが常駐するデータ・セットを定義します。
(4)
SYSUT DD ステートメントは、コンパイラーがソース・プログラムを処理するために使用する ユーティリティー・データ・セットを定義します。 SYSUT ファイルはすべて、直接アクセス記憶装置上に置かなければなりません。
(5)
SYSPRINT DD ステートメントは、LISTMAP などのオプションからの出力を受け取るデータ・セットを定義します。SYSOUT=A は、システム出力装置を宛先とするデータ・セットの標準指定です。
(6)
SYSLIN DD ステートメントは、OBJECT オプション (オブジェクト・モジュール) からの出力を受け取るデータ・セットを定義します。
(7)
SYSIN DD ステートメントは、ジョブ・ステップ (ソース・コード) への入力として使用するデータ・セットを定義します。

以下のデータ・セットのコンパイル用 DD ステートメントでは、HFS (PATH='hfs-directory-path') と MVS データ・セット (DSN=traditional-data-set-name) の組み合わせを使用できます。

ただし、コンパイラー・ユーティリティー・ファイル (DD ステートメント SYSUTx) および COPY ライブラリー (DD ステートメント SYSLIB) は、MVS データ・セットでなければなりません。


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