Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


グループ・データ項目への値の割り当て (MOVE)

グループ・データ項目に値を割り当てるには、MOVE ステートメントを使用してください。

国別グループ項目 (GROUP-USAGE NATIONAL 節で記述されているデータ項目) を別の国別グループ項目に移動できます。 それぞれの国別グループ項目がカテゴリー国別の基本項目であるかのように、すなわち、それぞれの項目が PIC N(m) (ここで、m はその項目の長さ (国別文字位置数) です) として記述されているかのように、コンパイラーは移動を処理します。

英数字グループ項目を、英数字グループ項目または国別グループ項目に移動できます。 国別グループ項目を英数字グループ項目に移動することもできます。 コンパイラーはこのような移動をグループ移動として実行します。すなわち、送信グループまたは受信グループ内の個々の基本項目を考慮に入れずに、また送信データ項目を変換せずに実行します。送信および受信グループ項目内の従属データ記述の互換性が保たれるようにしてください。 実行時に破壊オーバーラップが起きたとしても移動は行われます。

CORRESPONDING 句を MOVE ステートメントにコーディングすれば、従属基本項目を、あるグループ項目から別のグループ項目の同一名の対応する従属基本項目に移動できます。

01  Group-X.
    02 T-Code    Pic X    Value "A".
    02 Month     Pic 99   Value 04.
    02 State     Pic XX   Value "CA".
    02 Filler    PIC X.
01  Group-N      Group-Usage National. 
    02 State     Pic NN.
    02 Month     Pic 99.
    02 Filler    Pic N.
    02 Total     Pic 999.
. . .
    MOVE CORR Group-X TO Group-N

上記の例では、Group-N 内の State および Month は、Group-X から State および Month の国別表現の値をそれぞれ受け取ります。 Group-N 内の他のデータ項目は未変更のままです。 (受信グループ項目内の Filler 項目は、 MOVE CORRESPONDING ステートメントによっては変更されません。)

MOVE CORRESPONDING ステートメントでは、送信グループ項目および受信グループ項目はグループ項目として扱われ、基本データ項目としては扱われません。グループ・セマンティクスが適用されます。 すなわち、それぞれのグループ内の基本データ項目が認識され、結果は、対応するデータ項目のそれぞれのペアが、別個の MOVE ステートメントで参照された場合と同じになります。 データ変換は、以下の関連した解説書に明記されている MOVE ステートメントの規則に従って実行されます。 どのタイプの基本データ項目が対応するかについての詳細は、 CORRESPONDING 句に関する関連した解説書を参照してください。

関連参照
グループ項目のクラスおよびカテゴリー (Enterprise COBOL 言語解説書)
MOVE ステートメント (Enterprise COBOL 言語解説書)
CORRESPONDING 句 (Enterprise COBOL 言語解説書)


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