Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


IMS Java アプリケーションからの COBOL メソッドの呼び出し

Enterprise COBOL のオブジェクト指向言語機能を利用すれば、IMS Java プログラムから呼び出すことのできる COBOL メソッドを 記述できます。

COBOL クラスを定義し、Enterprise COBOL コンパイラーでコンパイルすると、コンパイラーによって、ネイティブ・メソッドを含んだ Java クラス定義およびそれらのネイティブ・メソッドを実装するオブジェクト・コードが生成されます。 これらを使用すれば、ほかのクラスを使用する場合とまったく同じように、このクラスの インスタンスを作成し、IMS Java 従属領域で稼働する IMS Java プログラムからクラスの メソッドを呼び出すことができます。

例えば、適切な DL/I 呼び出しを使用して IMS データベースにアクセスする COBOL クラスを定義できます。このクラスの実装を IMS Java プログラムから利用できるようにするためには、以下のステップを実行します。

  1. Enterprise COBOL コンパイラーで COBOL のクラスをコンパイルし、クラス定義を含む Java ソース・ファイル (.java) と、 ネイティブ・メソッドのインプリメンテーションを含むオブジェクト・モジュール (.o) を生成します。
  2. 生成された Java ソース・ファイルを Java コンパイラーでコンパイルして、クラス・ファイル (.class) を生成します。
  3. オブジェクト・コードをリンクして、HFS (.so) の ダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) を生成しますCOBOL DLL を含む HFS ディレクトリーは、IMS 領域 プロシージャーの ENVIRON= パラメーターで示されている IMS.PROCLIB メンバーで 指定されているように、LIBPATH でリストされなければなりません。
  4. マスター JVM オプション・メンバーの共有可能アプリケーション・クラス・パス (IMS 領域 プロシージャーの JVMOPMAS= パラメーターで指定されている IMS.PROCLIB メンバー 内の ibm.jvm.sharable.application.class.path) を更新し、JVM が Java クラス・ファイルにアクセスできるようにします。

混合言語アプリケーションの初期ルーチンを Java で作成する場合は、IMS Java の IMSApplication クラスから派生するクラスをインプリメントする必要があります。

Java プログラムからプロシージャー型 COBOL プログラムを直接呼び出すことはできません。既存の COBOL IMS コードを再利用するには、次のいずれかの技法を使用します。


ご利用条件 | フィードバック

このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)