ある QSAM ファイルがオペレーティング・システム上で利用可能になっていないときに、COBOL プログラムがそのファイルの作成を指定することがあります。 そのような場合、ファイルは動的に作成されます。
QSAM ファイルが z/OS 上で使用可能 であると見なされるのは、有効な DD ステートメント、環境変数用の export コマンド、または TSO ALLOCATE コマンドを使用してオペレーティング・システムに認識されている場合です。 そうしないと、ファイルは利用不能です。
DD ステートメントの DD 名のミススペルは、DD ステートメントが欠落しているのと同じです。また、無効な値を指定した環境変数は、変数が設定されていないのと同じです。
ランタイム・オプション CBLQDA を使用しており、以下の状況のいずれか 1 つが存在していれば、その QSAM ファイルが暗黙的に作成されます。
オプション・ファイルとは、プログラムが実行されるたびに、必ずしも使用可能である必要はないファイルです。 INPUT、I-O、または EXTEND モードで開かれたファイルは、FILE-CONTROL 段落で SELECT OPTIONAL 節をコーディングすることによって、オプション・ファイルとして定義されます。
ファイルは、インストール先で設定されたシステム・デフォルト属性と、プログラムの SELECT 節および FD 記入項目でコーディングされた属性を用いて割り振られます。
この暗黙の割り振りメカニズムを、環境変数を使用して行うファイルの明示的な動的割り振りと混乱しないでください。明示的な動的割り振りでは、有効な環境変数が設定されている必要があります。 CBLQDA サポートが使用されるのは、上述されたように QSAM ファイルが利用できず、有効な環境変数が設定されていない場合だけです。
z/OS のもとでは、CBLQDA オプションを使用して作成されるファイルは一時データ・セットであり、プログラムの実行後は存在しません。
関連タスク
QSAM ファイルのオープン