Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド

FIXED BIN について発生する FIXEDOVERFLOW

従来のコンパイラーでは、FIXED BIN 演算によって 31 ビットより多く必 要な結果が得られた場合は、FIXEDOVERFLOW (FOFL) 条件が発生しました。 例えば、100_000 という値の FIXED BIN 変数を 自乗すると、FOFL 条件が発生しました。

新しいコンパイラーでは、どのような FIXED BIN 計算についても FOFL 条件 は発生しません (ただし FIXED DEC 計算については、必要に応じて FOFL 条 件が発生します)。 これにより、PL/I 言語が C 言語や Java 言語に匹敵したものになる とともに、コンパイラーは、8 バイト整数の加算と減算を実行するインライ ン・コードを生成することができるようになります。

実際は、すべてのコードが C コンパイラーまたは新しい PL/I コンパイ ラーを使用してコンパイルされている場合、ランタイムの初期化時には、 整数の FOFL を有効にする PSW 内のビットは設定されません。 このビットは、メイン・モジュール内に従来の PL/I コードが含まれている 場合にオンに設定され、これにより、新しいコードの一部のパフォーマンスが 低下することがあります。


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