RENT としてコンパイルされたプログラムは再入可能オブジェクト・プログラムとして生成されます。NORENT としてコンパイルされたプログラムは再入不可オブジェクト・プログラムとして生成されます。再入可能プログラムまたは再入不可プログラムは、メインプログラムまたはサブプログラムとして呼び出すことができます。
RENT オプションの構文 .-RENT---. >>-+--------+-------------------------------------------------->< '-NORENT-'
デフォルト: RENT
省略形: なし
DATA および RMODE 設定: RENT オプションは、ストレージおよびアドレス可能度に影響を与える他のコンパイラー・オプションと相互作用します。再入可能プログラムを拡張アドレス方式で実行する場合は、DATA(24|31) オプションを使用して、動的データ域を制限のないストレージで割り振るのか 16MB より下から獲得されたストレージで割り振るのかを制御することができます。プログラムが 16MB より上の仮想記憶アドレスで拡張アドレス方式で実行される場合は、プログラムを RENT または RMODE(ANY) でコンパイルしなければなりません。
RENT は、生成されたオブジェクト・プログラムの RMODE (常駐モード) にも影響を与えます。Enterprise COBOL プログラムはすべて AMODE ANY です。
DATA: DATA オプションの設定は、NORENT を指定してコンパイルされたプログラムに影響を与えません。
再入可能にする必要がある Enterprise COBOL プログラムについては、プログラムの再入可能化に関する下記の関連タスクを参照してください。
リンク・エディットについての考慮事項: ロード・モジュール内のすべてのプログラムが RENT を指定してコンパイルされる場合は、RENT リンケージ・エディター・オプションまたはバインダー・オプションを使用して、そのロード・モジュールをリンク・エディットすることをお勧めします。(逐次に再使用可能な非 COBOL プログラムがロード・モジュールに含まれている場合は、RENT ではなく、REUS リンケージ・エディター・オプションまたはバインダー・オプションを使用してください。)
ロード・モジュール内のいずれかのプログラムが NORENT でコンパイルされた場合には、そのロード・モジュールは RENT または REUS リンク・エディット属性を使用してリンク・エディットしてはなりません。CANCEL ステートメントがその後の CALL においてプログラムの最新コピーを保証するようにするためには、NOREUS リンケージ・エディターまたはバインダー・オプションを使用する必要があります。
関連概念
ストレージとそのアドレス可能度
関連タスク
プログラムを再入可能にする
DB2 アプリケーション・プログラミングおよび SQL ガイド
(再入可能コードの使用)
関連参照
矛盾するコンパイラー・オプション