PICTURE 記号を許容された範囲で組み合わせることによって、その項目の次のデータ・カテゴリーが決定されます。
注: 内部浮動小数点カテゴリーは、COMP-1 または COMP-2 句を指定する USAGE 節によって定義されます。
数字項目には次のような種類があります。
下記の表に示すように、数字項目のタイプは USAGE 節によって定義されます。
| タイプ | USAGE 節 |
|---|---|
| 2 進数 | BINARY、COMP、COMP-4、または COMP-5 |
| 内部 10 進数 | PACKED-DECIMAL、COMP-3 |
| ゾーン 10 進数 (外部 10 進数) | DISPLAY |
| 国別 10 進数 (外部 10 進数) | NATIONAL |
数値日付フィールドの場合、PICTURE 文字ストリングには記号 9 と S だけを含めることができ、他のすべての数値フィールドの場合、PICTURE 文字ストリングには、記号 9、P、S、および V だけを含めることができます。
記号 S は、PICTURE 文字ストリングの左端の文字としてのみ書くことができます。
記号 V は、PICTURE 文字ストリング内で一度だけ書くことができます。
2 進数項目の場合は、数字の桁数は 1 から 18 桁でなければなりません。 パック 10 進数項目およびゾーン 10 進数項目の場合、数字の桁数は、 ARITH(COMPAT) コンパイラー・オプションが有効であるときは、1 から 18 桁で、 ARITH(EXTEND) コンパイラー・オプションが有効なときは、1 から 31 桁でなければなりません。
数字日付フィールドの場合、桁数は DATE FORMAT 節で指定された文字数と一致していなければなりません。
符号なしの場合、 標準データ・フォーマットの項目の内容は、0 から 9 のアラビア数字の組み合わせを入れなければなりません。符号付きの場合、+、-、またはその他の表現の演算符号を含めることができます。
PICTURE 値の有効範囲
9999 0 から 9999
S99 -99 から +99
S999V9 -999.9 から +999.9
PPP999 0 から .000999
S999PPP -1000 から -999000 および
+1000 から +999000 または 0
項目の USAGE は、DISPLAY、NATIONAL、BINARY、 COMPUTATIONAL、PACKED-DECIMAL、COMPUTATIONAL-3、 COMPUTATIONAL-4、または COMPUTATIONAL-5 とすることができます。
USAGE NATIONAL で記述された符号付き数字項目の場合は、SIGN IS SEPARATE 節を指定または暗黙指定する必要があります。
NUMPROC および TRUNC コンパイラー・オプションは、数値データ項目の使用に影響を与えます。詳細については、「Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。
PICTURE 文字ストリングには、次の記号を含めることができます。
B P V Z 9 0 / , . + - CR DB * cs
許容される記号の組み合わせは、PICTURE 節の許容された記号順序 (PICTURE 節で使用される記号の表を参照) および編集規則 (PICTURE 節の編集を参照) によって決められます。
次の規則が適用されます。
B / Z 0 , . * + - CR DB cs
+ - CR DB
PICTURE 文字ストリングは、次のいずれかにより構成されていなければなりません。
項目は、文字ストリングが記号 X のみを含んでいるかのように扱われます。
標準データ・フォーマットの項目の内容は、 コンピューターの文字セットで許容された任意の文字にすることができます。
PICTURE 文字ストリングには、次の記号を含めることができます。
A X 9 B 0 /
ストリングには、少なくとも 1 つの A または X、 および少なくとも 1 つの B または 0 または / が含まれていなければなりません。
標準データ・フォーマットの項目の内容は、 コンピューターの文字セットで許容される 2 つ以上の任意の文字を必要とします。
PICTURE 文字ストリングには、記号 G、G と B、または N を含めることができます。それぞれの G、B または N は、1 文字の DBCS 文字位置を表すことができます。
関連する VALUE 節は、DBCS リテラル、形象定数 SPACE、または形象定数 ALL DBCS リテラル を含まなければなりません。
PICTURE 文字ストリングには、ピクチャー記号 N の、1 つ以上のオカレンスを含めることができます。
上記の規則は、NSYMBOL(NATIONAL) コンパイラー・オプションが有効であるとき、 および USAGE NATIONAL 節が指定されているときに適用されます。USAGE NATIONAL 節が存在しないときに、 NSYMBOL(DBCS) コンパイラー・オプションが有効である場合には、 ピクチャー記号 N が DBCS 文字を表し、DBCS 項目の PICTURE 節の規則が適用されます。
それぞれの N は、単一の国別文字位置を表します。
関連する VALUE 節では、英数字リテラル、国別リテラル、または以下の形象定数のいずれか 1 つを指定しなければなりません。
PICTURE 文字ストリングには、以下を含める必要があります。
それぞれの記号は、単一の国別文字位置を表します。
関連する VALUE 節では、英数字リテラル、国別リテラル、または以下の形象定数のいずれか 1 つを指定しなければなりません。
リテラルは指定されたとおりに扱われ、編集はされません。
NSYMBOL(NATIONAL) コンパイラー・オプションは、国別編集カテゴリーのデータ項目の定義には影響しません。
+ 符号は、出力において正の値を正符号で、 負の値を負符号で表すことを指示します。
- 符号は、出力において正の値の符号部分をブランクで、 負の値を負符号で表すことを指示します。
それぞれの符号位置は、ストレージにおいて 1 バイトを占有します。
9 . V
実際の小数点はピリオド (.) で表せますが、 想定小数点は V で表されます。
仮数には実際の小数点か想定小数点のどちらかがなければなりません。 小数点は先頭、中間、末尾のどれでも可能です。
仮数には、1 から 16 桁の数字を含めることができます。
例: Pic -9v9(9)E-99
USAGE 節の DISPLAY 句と浮動小数点 PICTURE 文字ストリングは、項目を DISPLAY 浮動小数点データ項目 として定義します。
USAGE 節の NATIONAL 句と浮動小数点 PICTURE 文字ストリングは、項目を国別浮動小数点データ項目 として定義します。
USAGE DISPLAY を指定して定義される項目では、V 以外のピクチャー記号はそれぞれ、項目内の 1 つの英数字文字位置を定義します。
USAGE NATIONAL を指定して定義される項目では、V 以外のピクチャー記号はそれぞれ、項目内の 1 つの国別文字位置を定義します。