Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

ソート・プログラムに必要なストレージの決定

主記憶域

ソートには、主記憶域と補助記憶域の両方が必要です。DFSORT の最小主記憶域は 88K バイトですが、最大限のパフォーマンス のためにはこれより多くのストレージ (1 メガバイト強程度) をお勧めします。DFSORT は 16M より上の仮想記憶域あるいは 拡張アーキテクチャー・プロセッサーを利用します。z/OS のもとでは、DFSORT は拡張ストレージも利用できます。 次のようにストレージ・パラメーターを渡せば、ソート・プログラムが使用可能 なストレージを最大限使用するように指定することができます。

DCL MAXSTOR FIXED BINARY (31,0);
UNSPEC(MAXSTOR)='00000000'B||UNSPEC('MAX');
CALL PLISRTA
    (' SORT FIELDS=(1,80,CH,A) ',
     ' RECORD TYPE=F,LENGTH=(80) ',
       MAXSTOR,
       RETCODE,
       'TASK');

ファイルを E15 または E35 出口ルーチン内でオープンする場合には、 ファイルを正常にオープンできるよう、十分な残余ストレージを確保しておいてください。

補助記憶域

ある特定のソート操作の最小補助記憶域を計算するのは、複雑な作業です。 補助記憶域によって最大限に効率を上げるには、 できるかぎり直接アクセス記憶装置 (DASD) を使用します。 プログラム効率向上に関する詳細は、「DFSORT Application Programming Guide」、特に DFSORT が必要な補助記憶域を決定して割り振ることを可能とする、動的ワークスペース割り振りに関する 情報を参照してください。

ソートが確実に行われるように十分なストレージを提供することだけが 目的の場合は、SORTWK データ・セットの合計サイズを、 ソートするレコードを 3 セット保持できる大きさにします。(3 つのデータ・セット内に十分なスペースがあれば、3 より大きい数を指定してもとくに利益は得られません。)

ただし、この推奨値は近似値であるため、うまくいかないこともあるので、 その場合には、ソートに関する資料を参照してください。 この推奨値でうまくいった場合でも、スペースを無駄に使っている可能性はあります。


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