Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

日付/時刻組み込み関数

これらの組み込み関数は、日付および時刻の情報を日、秒数、および文字の日 付/タイム・スタンプで戻しまたは処理します。 これらの組み込み関数のなかには、使われる日付/時刻のパターンを指定で きるものがあります。 表 49 には、サポートされている日付/時刻組み込み関数をリストしてあります。 表 50 には、サポートされている日付/時刻のパターンをリストしてあります。

これらの関数の時間帯と精度は、システムよって決まります。

リリアン形式:
リリアン形式という名前は、グレゴリオ暦の作成者である Luigi Lilio の名前から付けられています。このフォーマットでは、グレゴリー・カレンダーの始めからの日数または秒数で日付を表します。 この形式は、経過時間を含む計算を実行するのに役立ちます。

リリアン形式では、経過した日を 1582 年 10 月 14 日から数えます。 したがって、1 日目は 1582 年 10 月 15 日金曜日です。 例えば、1988 年 5 月 16 日は、リリアン形式では 148138 です。 リリアン形式の日付の有効範囲は、1 から 3,074,324 (1582 年 10 月 15 日から 9999 年 12 月 31 日) までです。

経過秒数の場合は、リリアン形式では、1582 年 10 月 14 の 00:00:00 で開始されます。 例えば、1582 年 10 月 15 日の 00:00:01 は 86,401 (24*60*60+1) リリアン秒で、1988 年 5 月 16 日の 19:01:01 は 12,799,191,661 リリアン秒です。 リリアン形式の秒の有効範囲は、86,400 から 265,621,679,999.999 (9999 年 12 月 31 日 23:59:59:) 秒です。

表 49. 日付/時刻組み込み関数
関数 説明
DATE YYMMDD のパターンの現在の日付を戻す。
DATETIME ユーザー指定のパターンまたはデフォルトのパターン YYYYMMDDHHMISS999 で現 在の日付と時刻を戻す。
DAYS 日付/時刻パターンのストリングに対応する日を示す数、または今日の日付を示す数を戻す。
DAYSTODATE 日を示す数を日付/時刻パターンのストリングに変換する。
DAYSTOSECS 日を示す数を秒を示す数に変換する。
REPATTERN 1 つのパターンでは日付を保持している値をとり、2 番目のパターンでは日付に変換された値を戻す。
SECS 日付/時刻パターンのストリングに対応する秒数、または今日の日付を示す秒数を戻す。
SECSTODATE 秒数を日付/時刻パターンのストリングに変換する。
SECSTODAYS 秒数を日を示す数に変換する。
TIME パターン HHMISS999 で現在の時刻を戻す。
VALIDDATE ストリングに有効な日付があるかどうかを示す。
WEEKDAY 現在の日または指定された DAYS 値に対応する曜日を戻す。
Y4DATE パターン 'YYMMDD' を使って日付の値をとり、2 桁の年を 4 桁の年にして日付の値を戻す。
Y4JULIAN パターン 'YYDDD' を使って日付の値をとり、2 桁の年を 4 桁の年にして日付の値を戻す。
Y4YEAR パターン 'YY' を使って日付の値をとり、2 桁の年を 4 桁の年にして日付の値を戻す。

表 50 は、次のフォーマットを使用しています。

YYYY
4 桁の年
YY
2 桁の年
MM
2 桁の月
MMM
3 文字の月 (例 :DEC)
Mmm
3 文字の月 (例 :Dec)
DD
指定された月での 2 桁表示の日付
DDD
指定された年での日数
HH
指定された日での時間数
MI
指定された時間内の分数
SS
指定された分内の秒数
999
指定された秒内のミリ秒の数
注:
3 文字の月パターンでは、大文字と小文字を正確に一致させる必要があります。

HH、MI、SS、または 999 を使用していてもサポートされる唯一のパターンは、YYYYMMDDHHMISS999 のパターンです。

表 50. 日付/時刻のパターン

4 桁の年
2 桁の年
年から書き
始める場合
YYYYMMDDHHMISS999
YYYYMMDD
YYYYMMMDD
YYYYMmmDD
YYYYDDD
YYYYMM
YYYYMMM
YYYYMmm
YYYY
YYMMDD
YYMMMDD
YYMmmDD
YYDDD
YYMM
YYMMM
YYMmm
YY
月から書き
始める場合
MMDDYYYY
MMMDDYYYY
MmmDDYYYY
MMYYYY
MMMYYYY
MmmYYYY
MMDDYY
MMMDDYY
MmmDDYY
MMYY
MMMYY
MmmYY
日から書き
始める場合
DDMMYYYY
DDMMMYYYY
DDMmmYYYY
DDDYYYY
DDMMYY
DDMMMYY
DDMmmYY
DDDYY
DB2
フォーマット
YYYY-MM-DD
MM/DD/YYYY
DD.MM.YYYY
YY-MM-DD
MM/DD/YY
DD.MM.YY

日がパターンから省略されている場合、値が 1 であると仮定します。月と日の両方が省略されている場合、両方とも値が 1 であると仮定します。

MMM を使用しているときは日付を 3 つの大文字で書き、Mmm を使用しているときは最初の文字を大文字で書き後の 2 文字を小文字で書かなければなりません。


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