プログラムのチューニング
プログラムが分かりやすいものであってこそ、パフォーマンスの評価を行うことができます。
制御フローが混乱したプログラムは、理解や維持が困難です。また、制御フローが混乱していると、コードの最適化も禁止されます。
このため、パフォーマンスの向上を直接試みる前に、プログラムのいくつかの局面を評価する必要があります。
- プログラムの基礎アルゴリズムを調べる。最高のパフォーマンスを得るためには、適切なアルゴリズムが不可欠です。例えば、百万個の品目をソートするような洗練されたアルゴリズムは、単純なアルゴリズムよりも何百万倍も高速になります。
- データ構造を調べる。データ構造はアルゴリズムに適したものにする必要があります。プログラムが頻繁にデータにアクセスする場合は、可能であれば、データにアクセスするために必要なステップの数を減らします。
- アルゴリズムとデータ構造を改善したら、パフォーマンスに影響を与える COBOL ソース・コードのその他の詳細を調べる。
より優れたコード・シーケンスを生成し、システム・サービスをより活用するようなプログラムを作成することができます。プログラムのパフォーマンスに影響を与えるのは、次の分野です。
- コーディング技法。これには、最適化プログラムを援助するプログラミング・スタイルの使用、効率的なデータ型の選択、およびテーブルの効率的な処理が含まれます。
- 最適化。OPTIMIZE コンパイラー・オプションを使用してコードを最適化することができます。
- コンパイラー・オプションおよび USE FOR DEBUGGING ON ALL PROCEDURES。
特定のコンパイラー・オプションおよび言語は、プログラムの効率に影響を与えます。
- ランタイム環境。どのランタイム・オプションを選択するかについて、またコンパイルされたプログラムの実行方法を制御するその他のランタイム考慮事項について、注意深く考慮してください。
- CICS での実行。EXEC CICS LINK のインスタンスを CALL に変換して、トランザクションの応答時間を短縮します。
関連概念
最適化
関連タスク
最適なプログラミング・スタイルの使用
効率的なデータ型の選択
テーブルの効率的処理
コードの最適化
パフォーマンスを向上させるコンパイラー機能の選択
関連参照
パフォーマンスに関連するコンパイラー・オプション
ランタイム・オプション
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