Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド

既存アプリケーションのリンク・エディット

言語環境プログラムを使用してリンク・エディットする必要のある、またはリンク・エディットすること が有益となる既存アプリケーションが判別できたら、次に正しいライブラリー名を 指定する必要があります。言語環境プログラムのリンク・エディット・ライブラリーは、 非 CICS アプリケーションの場合と、CICS アプリケーションの場合とで共通です。

z/OS および OS/390 の場合
SYSLIB 連結に言語環境プログラム SCEELKED を組み込みます。
注:
NCAL リンケージ・エディター・オプションを使用してリンク・エディットする 場合は、SCEELKED のすべての 必須ランタイム・ルーチンをロード・モジュールに組み込んでください。 そのようにしない場合は、予測不能なエラーが発生します (一般的にはプログラム・チェック)。

SCEELKED ライブラリーには、IBM の命名規則に従っていないため、 ユーザーのサブプログラム名と競合する可能性のある名前がいくつか存在します。例えば、DUMP という 名前の、静的に呼び出されるサブルーチンがあり、リンク・エディット時に SCEELKED が連結内で 専用サブルーチン・ライブラリーよりも先に置かれていた場合、DUMP に対する 参照は SCEELKED で解決されます。この例では、FORTRAN ルーチンの AFHUDUMS が リンク・エディットによって組み込まれるため、誤った結果が得られたり、機能が 失われたり、あるいは結果的にパフォーマンスが低下したりする可能性があります。(もう一つの 共通名は ABORT で、これは C ランタイム・ライブラリーのルーチンである EDC4$05C の エントリー・ポイントです。)

これらの問題を回避するには、次の 2 つの方法があります。

言語環境プログラムを使用してリンク・エディットする必要のあるアプリケーションを 判別するには、リンク・エディットに関する考慮事項を参照してください。


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