Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


UNIX のもとでのオブジェクト指向アプリケーションの準備

オブジェクト指向 COBOL アプリケーションをリンクするには、cob2 コマンドを使用します。

オブジェクト指向 COBOL クライアント・プログラムを実行できるよう準備するには、 オブジェクト・ファイルと次の 2 つの DLL サイド・ファイルをリンクして、 実行可能モジュールを作成します。

COBOL クラス定義を実行できるように準備する。

  1. 上記 2 つの DLL サイド・ファイルを使用して、オブジェクト・ファイルをリンクし、実行可能 DLL モジュールを作成します。

    結果として生成される DLL モジュールの名前は、libClassname.so にする必要があります。ここで、Classname は外部クラス名です。 クラスがパッケージの一部であり、外部クラス名にピリオド (.) が使用されている場合は、DLL モジュール名ではピリオドを下線に 変更する必要があります。例えば、Account クラスが com.acme パッケージの一部である場合、 外部クラス名 (クラスの REPOSITORY 段落記入項目に定義されて いる) は com.acme.Account であり、このクラスの DLL モジュール名は libcom_acme_Account.so で なければなりません。

  2. 生成された Java ソースを Java コンパイラーでコンパイルして、クラス・ファイル (.class) を生成します。

Classname に対応するクラス定義が格納されている COBOL ソース・ファイル Classname.cbl の場合は、 次のコマンドを使用して、アプリケーションのコンポーネントのコンパイルとリンクを行います。

表 1. クラス定義のコンパイルおよびリンクのコマンド
コマンド 入力 出力
cob2 -c -qdll,thread Classname.cbl Classname.cbl Classname.o, Classname.java
cob2 -bdll -o libClassname.so Classname.o /usr/lpp/java/IBM/J1.3/bin/classic/libjvm.x /usr/lpp/cobol/lib/igzcjava.x Classname.o libClassname.so
javac Classname.java Classname.java Classname.class

cob2 および javac コマンドが正常に発行されると、プログラムの実行可能コンポーネントである、実行可能 DLL モジュール libClassname.so およびクラス・ファイル Classname.class が生成されます。 これらのコマンドによって生成されるファイルは、すべて現行作業ディレクトリーに置かれます。

例: z/OS UNIX のもとでの COBOL クラス定義のコンパイルとリンク


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