Rational Developer for System z バージョン 7.6

付録A. リファレンス・カード: 頻繁に使用される Debug Tool コマンド

以下のリファレンス・カードは、頻繁に使用される Debug Tool コマンドのリストを示します。最良の結果を得るには、この PDF ファイルのカードを印刷してください。

プログラム内のステートメントでのブレークポイント (停止ポイント) の設定
A
A は AT の省略形です。ソース・ウィンドウの接頭部域に入力します。A が入力された行にブレークポイントを設定します。
PF6
カーソルが置かれた行にブレークポイントを設定します。
AT 509
行 509 にブレークポイントを設定します。
AT LABEL label_name
ラベル名、パラグラフ名、またはセクション名にブレークポイントを設定します。

プログラム内のステートメントに設定されたブレークポイントのクリア (除去)
C
C は CLEAR AT の省略形です。ソース・ウィンドウの接頭部域に C を入力します。Enter キーを押すと、Debug Tool は、接頭部域で C を入力した行のブレークポイントを除去します。
PF6
カーソルが置かれた行のブレークポイントを除去します。
CLEAR AT 509
行 509 のブレークポイントを除去します。
CLEAR AT LABEL label_name
ラベル名、パラグラフ名、またはセクション名からブレークポイントを消去します。

変数値の変更によってトリガーされるブレークポイント (停止ポイント) の設定
AT CHANGE ITEMNO
ITEMNO の値が変更されたときにプログラムを停止するブレークポイントを設定します。

変数値の変更によってトリガーされるブレークポイントのクリア (除去)
CLEAR AT CHANGE ITEMNO
ITEMNO の値が変更されたときにプログラムを停止するブレークポイントを除去します。
プログラムの入り口または出口のブレークポイント (停止ポイント) の設定
AT ENTRY cu_name
プログラムが cu_name に入るときにプログラムを停止するブレークポイントを設定します。
AT ENTRY *
Debug Tool が既知のプログラムに入るたびにプログラムを停止するブレークポイントを設定します。
AT EXIT cu_name
プログラムが cu_name を出るときにプログラムを停止するブレークポイントを設定します。
AT EXIT *
Debug Tool が既知のプログラムを出るたびにプログラムを停止するブレークポイントを設定します。

プログラムの入り口または出口に設定されたブレークポイントの消去 (除去)
CLEAR AT ENTRY cu_name
プログラムが cu_name に入るときにプログラムを停止するブレークポイントを消去します。
CLEAR AT ENTRY *
Debug Tool が既知のプログラムに入るたびにプログラムを停止するブレークポイントをすべて除去します。
CLEAR AT EXIT cu_name
プログラムが cu_name を出るときにプログラムを停止するブレークポイントを消去します。
CLEAR AT EXIT *
すべてのプログラムのすべての出口点にあるブレークポイントを除去します。

ブレークポイントを条件付きにする

ブレークポイントを条件付きにするには、WHEN 文節を追加します。

AT CHANGE ITEMNO WHEN ITEMNO = ’0805’
ITEMNO の値が変更された後に停止します。ただし、ITEMNO が指定された値と等しい場合に限られます。
AT CHANGE CUSTID WHEN ACCT-BAL > 100
CUSTID の値が変更された後に停止します。ただし、ACCT-BAL が指定された値より大きい場合に限られます。
AT 509 WHEN ITEMNO = ‘0805'
ステートメント 509 で停止します。ただし、ITEMNO が指定された値と等しい場合に限られます。
すべてのブレークポイントに作用するコマンド
LIST AT
すべてのブレークポイントをログ・ウィンドウに表示します。
CLEAR AT
すべてのブレークポイントを消去します。
DISABLE AT
すべてのブレークポイントを一時的に使用不可に (非活動化) します。
ENABLE AT
使用不可状態のすべてのブレークポイントを使用可能に (活動化) します。

プログラムのソースおよびデバッグ情報の指定とロード
SET DEFAULT LISTINGS source.info.library
Debug Tool がソース・ファイルとデバッグ情報ファイルを検索するソース・ライブラリー (PDS または PDSE) を指定します。例えば、SYSDEBUG ファイル、LANGX ファイル、コンパイラー・リストなどが対象となります。Debug Tool はこの情報をソース・ウィンドウに表示します。
SET DEFAULT LISTINGS (source.info.lib1, source.info.lib2, ...)
Debug Tool がソース・ファイルとデバッグ情報ファイルを検索するソース・ライブラリー (PDS または PDSE) の連結を指定します。
LISTING または LIST
Debug Tool で認識されているプログラムのリストを表示します。その後に、各プログラムのソース・ファイルとデバッグ情報ファイルの名前を指定できます。
LDD assember_CSECT または LDD nonLECOBOL_program
assember_CSECT または nonLECOBOL_program に関するデバッグ情報を、EQALANGX ファイルからソース・ウィンドウにロードします。
モニター・ウィンドウでの変数の表示
SET AUTOMONITOR ON
現行のステートメントで参照されている変数の値を、自動的にモニター・ウィンドウに表示します。
SET AUTOMONITOR ON BOTH
現行のステートメントと直前に実行されたステートメントの両方で参照されている変数の値を、自動的にモニター・ウィンドウに表示します。
MONITOR LIST ITEMNO
ITEMNO 変数とその値をモニター・ウィンドウに追加します。
SET MONITOR DATATYPE ON
変数のデータ型を表示します。
SET MON WRAP OFF
値を 1 行に表示します。表示領域より値が長い場合、Debug Tool は、表示されていない内容があることを示す目盛りを表示します。
CLEAR MONITOR
モニター・ウィンドウからすべての項目を消去します。
C
C は CLEAR MONITOR コマンドの省略形です。文字 C を、モニター・ウィンドウの接頭部域に入力します。Enter キーを押すと、Debug Tool は、接頭部域で C を入力した行の変数を除去します。

変数値の変更
モニター・ウィンドウに表示されている値の上書き
モニター・ウィンドウに表示されている値にカーソルを移動し、新しい値を入力して Enter キーを押します。
MOVE 24 to ACCUM-X
COBOL プログラムで、ACCUM-X の値を 24 に置き換えます。
ACCUMX = 24
一部の言語で、ACCUMX の値を 24 に置き換えます。
ログ・ウィンドウでの変数の表示およびログ・ウィンドウ・オプションの制御
LIST CUST-ID または LIST TITLED CUST-ID
変数の値を表示します。TITLED が必要となるプログラム言語は一部のみです。
PF4 または LIST
カーソルの位置で特定される変数の値を表示します。
LIST TITLED WSSLSFS、または LOS
COBOL プログラムの特定のセクションの内容を表示します。WSS は Working-Storage Section、LS は Linkage Section、FS は File Section、LOS は Local-Storage Section を意味します。
LIST TITLED *
すべての変数の値を表示します。
SET ECHO OFF
Debug Tool は STEP コマンドと GO コマンドをログ・ウィンドウに表示しません。ただし、ログ・ファイルがオープンしている場合は、Debug Tool はこれらのコマンドをログ・ファイルに書き込みます。
SET LOG ON FILE file_name OLD
ログ・ファイルをオープンします。Debug Tool がログ・ファイルをオープンすると、ログ・ウィンドウに表示する項目がログ・ファイルにも書き込まれます。

現行ステートメントを表示するためのソース・ウィンドウの最新表示
QUALIFY RESET
Debug Tool によって現行プログラムと現行ステートメントが表示されるように、ソース・ウィンドウでのソースの位置を変更します。

呼び出されたプログラムの処理
STEP または STEP INTO
現行のステートメントが CALL である場合に、呼び出されたプログラムにステップイントゥします。
STEP OVER
現行のステートメントが CALL である場合に、Debug Tool が呼び出されたプログラムを実行しますが、プログラムの表示は行いません。Debug Tool は呼び出し後にステートメントで停止します。
LOAD program_name
program_name が Debug Tool に認識されるようにします。
QUALIFY program_name
プログラム program_name をソース・ウィンドウに表示します。ソース・ウィンドウに表示されたプログラムで、ブレークポイントを設定したり、変数を操作したりできます。
QUALIFY RESET
現行プログラムの現行行に位置を変更します。
プログラム実行の制御
STEP または PF2
1 つのステートメントまたは行を実行します。
GO または PF9
Debug Tool がブレークポイントに到達するまで、プログラムが終了するまで、または異常終了が発生するまで、プログラムを実行します。
RUNTO 27
プログラムを実行し、行 27 を実行する前にプログラムを停止します。
R
R は RUNTO の省略形です。このコマンドは、ソース・ウィンドウの接頭部域に入力します。Enter キーを押すと、Debug Tool は、接頭部域で R を入力した行に到達するまでプログラムを実行します。
GO BYPASS
異常終了を検出した後に、プログラムの実行を再開します。このコマンドは、異常終了が発生した直後に入力します。Debug Tool は、異常終了の原因となったステートメントをスキップし、次の論理ステートメントから引き続きプログラムを実行します。

プログラム・ステートメントのスキップ (実行しない)
JUMPTO 27
プログラムが実行を再開するポイントを行 27 に移動し、現行のポイントと行 27 の間にあるステートメントは実行しないで、行 27 で一時停止します。GO または STEP コマンドを入力すると、プログラムは行 27 で実行を再開します。
GOTO 27
プログラムが実行を再開するポイントを行 27 に移動し、現行のポイントと行 27 の間にあるステートメントは実行しないで、行 27 でプログラムの実行を再開します。
ソース・ウィンドウの接頭部域で機能するコマンド
A
A は AT の省略形です。対象の行にブレークポイントを設定します。
C
C は CLEAR AT の省略形です。対象の行からブレークポイントを消去します。
D
D は DISABLE AT の省略形です。対象の行のブレークポイントを使用不可にします。
E
E は ENABLE AT の省略形です。対象の行のブレークポイントを使用可能にします。
L
L は LIST の省略形です。ステートメントで参照されているすべての変数をログに表示します。この接頭部コマンドは、特定のコンパイラーでコンパイルされたプログラムに対してのみ機能します。
L1、L2、L3、...
L は LIST の省略形です。ステートメントで参照されている 1 番目、2 番目、3 番目などの変数をログに表示します。この接頭部コマンドは、特定のコンパイラーでコンパイルされたプログラムに対してのみ機能します。
M
M は MONITOR LIST の省略形です。ステートメントで参照されているすべての変数をモニター・ウィンドウに表示します。この接頭部コマンドは、特定のコンパイラーでコンパイルされたプログラムに対してのみ機能します。
M1、M2、M3、 ...
M は MONITOR LIST の省略形です。ステートメントで参照されている 1 番目、2 番目、3 番目などの変数をモニター・ウィンドウに表示します。この接頭部コマンドは、特定のコンパイラーでコンパイルされたプログラムに対してのみ機能します。

モニター・ウィンドウの接頭部域で機能するコマンド
C
C は CLEAR MONITOR の省略形です。モニター・ウィンドウから変数を除去します。
D
D は default の省略形です。変数値を、その宣言されたデータ型に基づいた形式で表示します。
H
H は hexadecimal の省略形です。変数値を 16 進形式で表示します。
PF キーの操作
QUERY PFKEYS
PF キーの設定をログに表示します。
SET KEYS ON
Debug Tool は、画面下部に PF キー 1 から 12 までの設定を表示します。
SET KEYS ON 24
Debug Tool は、画面下部に PF キー 13 から 24 までの設定を表示します。
SET KEYS OFF
Debug Tool は画面下部から PF キーの設定を除去します。
SET PF16 "MON" = MONITOR LIST
PF キーにコマンドを割り当てる例です。この例では、PF16 キーに MONITOR LIST コマンドを割り当てています。Debug Tool が画面下部に PF キー 13 から 24 までの設定を表示するときは、「PF16=MON」と表示されます。

デフォルトの PF キー設定
PF1 または PF13
? (HELP)
PF2 または PF14
STEP
PF3 または PF15
END
PF4 または PF16
LIST
PF5 または PF17
FIND
PF6 または PF18
AT/CLEAR
PF7 または PF19
UP
PF8 または PF20
DOWN
PF9 または PF21
GO
PF10 または PF22
ZOOM
PF11 または PF23
ZOOM LOG
PF12 または PF24
RETRIEVE
コマンドに対するヘルプの表示
?
コマンドのリストを表示します。
AT ?
AT コマンドのヘルプを表示する例です。コマンドの全部または一部に続いて疑問符 ("?") を入力することで、疑問符の場所で有効なキーワードを表示します。

長いコマンドの継続
- (行末のダッシュ)
長いコマンド (コマンド行のサイズを超えるコマンドなど) を続けて入力する場合は、コマンドの一部の末尾にダッシュを入力し、Enter キーを押します。Debug Tool から、コマンドの残りの部分の入力を求めるプロンプトが出されます。

コマンドの省略
(部分的なキーワードを使用)
Debug Tool コマンドのキーワードを省略して、最小限の文字でキーワードを区別することができます。例えば、コマンド MONITOR LIST VARXMON LIST VARX または MO LIS VARX へと省略できます。

デバッグ・セッションの終了
QUIT
デバッグ・セッションの終了を確認するプロンプトを出して、デバッグ・セッションを終了します。
QQUIT
プロンプトを出さずにデバッグ・セッションを終了します。
QUIT DEBUG
デバッグ・セッションを終了しますが、プログラムは続行します。Debug Tool は再始動されません。
QUIT DEBUG TASK
このコマンドは CICS に対してのみ機能します。デバッグ・セッションを終了しますが、プログラムは続行します。Debug Tool は再始動されません。Debug Tool を始動するには、疑似会話型タスクの反復を新たに開始します。
QUIT ABEND
デバッグ・セッションを終了し、現行の位置でプログラムを異常終了で終了させます。

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