Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


移行済みプログラム用の主要なコンパイラー・オプション

表 1 に、移行済みプログラムに特に関係があるコンパイラー・オプ ションをリストします。

表 1. 移行済み OS/VS COBOL プログラム用の主要なコンパイラー・オプション
コンパイラー・オプション 説明
BUFSIZE OS/VS COBOL では、BUF オプションの値は、バッファー用に予約されるバイト の合計数を指定します。Enterprise COBOL では、BUFSIZE は、それぞれのコンパイラー作業データ ・セットごとに予約されるバッファー・ストレージの量を指定します。デフォルトは 4096 です。

OS/VS COBOL プログラムで BUF オプションを使用している場合 は、Enterprise COBOL の BUFSIZE オプションで要求する量を調整しなければなりません。

DATA(24) RENT を指定してコンパイルされ、OS/VS COBOL プログラムと一緒に使用されている Enterprise COBOL プログラムの場合は、DATA(24) を使用してください。
DIAGTRUNC MOVE ステートメントについて数値切り捨てフラグを設定するには、DIAGTRUNC を使用してください。これは、OS/VS COBOL におけるフラグ設定の機能と同じでです。
NUMPROC(MIG) NUMPROC(MIG) は、OS/VS COBOL類似している が、正確に同じではない方法で 数値符号を処理します。
NUMCLS(ALT) OS/VS COBOL と一緒に配布された USERMOD を使用していた 場合は、NUMCLS(ALT) を使用してください。 USERMOD の場合、文字 A、B、E (および C、D、F) が、COBOL の数値のクラス・テストで有効な数値記号と見なされます (さらに、NUMPROC(MIG) を指定してコンパイルしなければなりません)。 符号表記についてのその他の代替手段については、Enterprise COBOLプログラミング・ガイド」を参照してください。
OPT(STD) WORKING-STORAGE 内に目印またはタイム / バージョン・スタンプとしての非参照データ項 目がある場合は、OPT(STD) を使用してください。未使用データ項目が必要でない場合のみ、OPT(FULL) を使用してください。
OUTDD(ddname) このオプションは、システム論理出力装置に送られる SYSOUT 出力についての デフォルト DD 名 (SYSOUT) をオーバーライドするために使用します。DD 名が言語環境プログラムの MSGFILE DD 名と同じである場合、出力は MSGFILE 用に指定された DD 名に 送られます。DD 名が言語環境プログラムの MSGFILE DD 名と同じでない 場合は、DISPLAY ステートメントからの 出力は OUTDD DD 名宛先に送られます。最初の参照時に DD 名が存在しない場合は、デフォルト名および言語環境プログラムによって指定された 属性を使用して動的割り振りが行われます。
PGMNAME(COMPAT) プログラム名が、OS/VS COBOL と互換性のある方法で処理される ようにするために、PGMNAME(COMPAT) を使用してください。
RMODE(24 または AUTO) NORENT を指定してコンパイルされ、OS/VS COBOL プログラムと一緒に使用されている Enterprise COBOL プログラムの場合は、RMODE(24) または RMODE(AUTO) を使用してください。
TRUNC TRUNC は、MOVE 時および算術演算時に算術フィールドがバイナリー受信フィールドに 合わせて切り捨てられる方法を制御します。インストール先で OS/VS COBOL のデフォルトとして TRUNC を使用している場合、TRUNC(STD) を使用します。インストール先で OS/VS COBOL のデフォルトとして NOTRUNC を使用している場合、TRUNC(OPT) を使用します (バイナリー・データの切り捨てが起こらないようにする必要があるプログラムを選択する場合は除きます)。 バイナリー・データの切り捨てが起こらないようにする必要があるプログラムでは、TRUNC(BIN) を使用します (特に、バイナリー・データ項目に移行されるデータの値が、バイナリー・データ項目の PICTURE 文節で定義された値より長くなる可能性がある場合)。
高位桁: : TRUNC(OPT) を使用してコンパイルされた Enterprise COBOL プログラムの結果は、NOTRUNC を使用してコンパイルされた OS/VS COBOL プログラムの結果とは異なることがあります。主な相違点は、プログラムが非ゼロの高位桁を失う可能性があるということです。 高位桁の消失が起こる可能性のあるステートメントの場合、 Enterprise COBOL では、 少なくとも以下の状態の 1 つを確実に満たす必要があることを示す診断メッセージが出されます。
  • 送り出し項目に大きな数値が含まれないこと。
  • 受け取り項目が、PICTURE 文節で、最大の送り出しデータ項目を処理するのに十分な桁数を指定して定義されていること。

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