Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


テープ上の QSAM ASCII ファイルの処理

プログラムが QSAM ASCII ファイルを処理する場合には、ASCII アルファベットを要求し、レコード・フォーマットを定義し、(JCL で) DD 名を定義する必要があります。

さらに、プログラムが ASCII ファイルからの符号付き数値データ項目を処理する場合、 別々の符号を持つゾーン 10 進数として数値データを定義してください。すなわち、USAGE DISPLAY として、また SIGN 節の SEPARATE 句で定義してください。

CODEPAGE コンパイラー・オプションは、ASCII テープをサポートするための ASCII と EBCDIC 間での変換に使用されるコード・ページには影響を与えません。ASCII テープのサポートに使用される CCSID がどのように選択されるか、およびデフォルトの CCSID については、z/OS DFSMS の資料を参照してください。

ASCII アルファベットの要求: SPECIAL-NAMES 段落で、ASCII を表す STANDARD-1 をコーディングします。

ALPHABET-NAME IS STANDARD-1

ファイルの FD 項目に、次のようにコーディングしてください。

CODE-SET IS ALPHABET-NAME

レコード・フォーマットの定義: QSAM ASCII テープ・ファイルは、以下のいずれかのレコード形式で処理してください。

可変長レコードを使用する場合、フォーマット D を明示的に指定することはできません。代わりに RECORDING MODE V を指定してください。 この形式情報は、内部で D モードに変換されます。D モード・レコードは、レコードごとに 4 バイトのレコード記述子を持ちます。

DD 名の定義: z/OS のもとでは、ASCII ファイルを処理するには、特別な JCL コーディングが必要です。DCB パラメーターの以下のサブパラメーターを、DD ステートメントにコーディングしてください。

BUFOFF=[L|n]
L
ブロック長 (ブロック接頭語を含む) が入る 4 バイトのブロック接頭語。
n
ブロック接頭語の長さ。
  • 入力の場合は、0 から 99
  • 出力の場合は、0 または 4

BLOCK CONTAINS 0 をコーディングした場合には、この値を使用してください。

BLKSIZE=n
n
ブロックのサイズ (ブロック接頭語の長さを含む)。
LABEL=[AL|AUL|NL]
AL
米国標準規格 (ANS) ラベル
AUL
ANS およびユーザー・ラベル
NL
ラベルなし
OPTCD=Q
Q
この値は、ASCII ファイルの場合には必須であり、ファイルが Enterprise COBOL を使用して作成された場合はデフォルトです。

関連参照
z/OS DFSMS: Using Data Sets (文字データ変換)


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