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COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


クラス条件

クラス条件は、データ項目の内容が英字 (alphabetic) であるか、小文字の英字 (alphabetic-lower) であるか、大文字の英字 (alphabetic-upper) であるか、数字 (numeric) であるか、 DBCS であるか、漢字 (KANJI) であるか、または環境部の SPECIAL-NAMES 段落で定義されている CLASS 文節で指定された文字セットの中の文字だけからなるかを判別します。

フォーマット
構文図を読む構文図をスキップする>>-ID-1--+----+--+-----+--+-NUMERIC----------+-----------------><
         '-IS-'  '-NOT-'  +-ALPHABETIC-------+  
                          +-ALPHABETIC-LOWER-+  
                          +-ALPHABETIC-UPPER-+  
                          +-クラス名---------+  
                          +-DBCS-------------+  
                          '-KANJI------------'  
 
ID-1
以下のいずれかの使用法を指定して記述されたデータ項目を参照します。

NUMERIC を指定した場合は、クラス英字であってはなりません。

ALPHABETIC、ALPHABETIC-UPPER、または ALPHABETIC-LOWER を指定した場合は、クラス数字であってはなりません。

『データ項目のさまざまなタイプに対するクラス条件の有効な形式』(表 22) には、ID のさまざまなタイプで有効なクラス条件の形式が示されています。

ID-1 が関数 ID である場合、ID-1 は英数字関数または国別関数を参照する必要があります。

英数字グループ項目は、基本英数字項目を使用できるクラス条件で使用することができますが、そのグループに 1 つ以上の符号付き基本項目が含まれている場合は、NUMERIC クラス条件を使用できません

ID-1 が使用法 NATIONAL を指定して記述されている場合、クラス条件は、指定された文字クラスに関連付けられている文字の国別文字表現についてテストします。 例えば、IF national-item IS ALPHABETIC という形式のクラス条件を指定すると、国別文字で表示されている、小文字および大文字のラテン頭文字 A から Z、およびスペースがテストされます。IF national-item is NUMERIC を指定すると、0 から 9 の文字がテストされます。

 

NOT
これを指定すると、NOT と次のキーワードが、真の値を調べるために実行されるクラス・テストを定義します。例えば、NOT NUMERIC は、NUMERIC クラス・テストの結果が偽 (項目に非数字データが含まれる) であるかどうかを 確認するテストです。
NUMERIC
ID-1 は、演算符号の付いた 0 から 9 の文字、または演算符号の付かない 0 から 9 の文字だけで構成されます。

PICTURE 文節が演算符号を含まない場合は、内容が数字であり、かつ演算符号が存在しない場合に限って、 テストされている ID が数字であると判定されます。

PICTURE 文節が演算符号を含む場合は、その項目が基本項目であり、 その内容が数字でしかも有効な演算符号が付いている場合に限って、 テストされている ID が数字であると判定されます。

ALPHABETIC
ID-1 全体が A から Z の小文字または大文字のラテン・アルファベットとスペースの任意の組み合わせで構成されます。
ALPHABETIC-LOWER
ID-1 全体が a から z の小文字のラテン・アルファベットとスペースの任意の組み合わせで構成されます。
ALPHABETIC-UPPER
ID-1 全体が A から Z の大文字のラテン・アルファベットとスペースの任意の組み合わせで構成されます。
クラス名
ID-1 は、SPECIAL-NAMES 段落内のクラス名の定義で掲げられている文字から全体が構成されています。
DBCS
ID-1 は、DBCS 文字だけで構成されます。 ID-1 には、有効な EBCDIC DBCS 文字に対応する DBCS 文字が含まれています。

文字表示が有効であるかどうかを確認するため、項目に対して範囲検査が実行されます。有効な範囲は、それぞれの DBCS 文字の 2 つのバイトとも、X'41' から X'FE' の範囲で、DBCS のブランクは X'4040' です。 (これらの範囲は、ワークステーションの DBCS 文字の実際の DBCS 文字値の範囲ではなく、Enterprise COBOL for z/OS に対応する DBCS 文字表現です。)

KANJI
ID-1 には、有効な EBCDIC DBCS 文字に対応する DBCS 文字が含まれています。

文字表示が有効であるかどうかを確認するため、項目に対して範囲検査が実行されます。有効な値の範囲は、第 1 バイト目が X'41' から X'7E'、第 2 バイト目が X'41' から X'FE'、DBCS のブランクは X'4040' です。 (これらの範囲は、ワークステーションの DBCS 文字の実際の DBCS 文字値の範囲ではなく、Enterprise COBOL for z/OS に対応する DBCS 文字表現です。)

表 22. データ項目のさまざまなタイプに対するクラス条件の有効な形式
ID-1 が示すデータ項目のタイプ クラス条件の有効な形式
英字 ALPHABETIC
ALPHABETIC-LOWER
ALPHABETIC-UPPER
クラス名
NOT ALPHABETIC
NOT ALPHABETIC-LOWER
NOT ALPHABETIC-UPPER
NOT クラス名
英数字、英数字編集、または数字編集 ALPHABETIC
ALPHABETIC-LOWER
ALPHABETIC-UPPER
NUMERIC
クラス名
NOT ALPHABETIC
NOT ALPHABETIC-LOWER
NOT ALPHABETIC-UPPER
NOT NUMERIC
NOT クラス名
外部 10 進数
または内部 10 進数
NUMERIC NOT NUMERIC
DBCS DBCS
KANJI
NOT DBCS
NOT KANJI
国別 NUMERIC
ALPHABETIC
ALPHABETIC-LOWER
ALPHABETIC-UPPER
NOT NUMERIC
NOT ALPHABETIC
NOT ALPHABETIC-LOWER
NOT ALPHABETIC-UPPER
数字 NUMERIC
クラス名
NOT NUMERIC
NOT クラス名

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