Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

OPEN ステートメントの TITLE オプションの使用

OPEN ステートメントの TITLE オプションを使用すると、PL/I ファイルに 関連付けるデータ・セットを識別することができます。また、オプショナルで データ・セットの特性も設定することができます。

構文図を読む構文図をスキップする>>-TITLE--(expression)-----------------------------------------><
 

expression は、次の構文をとる文字ストリングを与えられなければなりません。

構文図を読む構文図をスキップする>>-+-alternate_ddname---------------+--------------------------><
   |           .------------------. |
   |           V                  | |
   '-/filespec---+--------------+-+-'
                 '-,--dd_option-'
 

alternate_ddname
代替 DD_DDNAME 環境変数の名前。 代替 DD_DDNAME 環境変数には、ファイル定数と同じ名前を指定することはできません。 例えば、プログラムに INVENTRY という名前のファイルがあり、最初の名前が INVENTRY、2 番目の名前が PARTS という 2 つの DD_DDNAME 環境変数を設定した場合、次のステートメントを使って、INVENTRY ファイルを 2 番目の環境変数に関連付けることができます。
open file(Inventry) title('PARTS');
filespec
使用しているシステムでの任意の有効なファイル指定。 filespec の最大長は、1023 文字です。
dd_option
DD_DDNAME 環境変数で許可されている 1 つ以上のオプション。

DD_DDNAME 環境変数のオプションの詳細については、DD_DDNAME 環境変数の使用による特性の指定を参照してください。

次に、z/OS DSN を指定して上記の方法で OPEN ステートメントを使用している例を示します。

open file(Payroll) title('/June.Dat,append(n),recsize(52)');

TITLE オプションにある必須の先行スラッシュに注意してください。 この先行スラッシュは、ファイル名 (DD 名ではなく) が後に続くことを示しています。 この場合、June.Dat は MVS データ・セットを参照します。

June.Dat が HFS ファイルである場合、この例は次のようになります。

open file(Payroll) title('//u/USER/June.Dat,append(n),recsize(52)');

TITLE オプションにある 2 つのスラッシュに注意してください。最初のスラッシュはファイル名 (DD 名でなく) が後に続くことを示し、2 番目は完全修飾 HFS ファイル名の先頭を示します。

完全修飾名の代わりに、相対 HFS ファイル名を指定することもできます。 次に例を示します。

open file(Payroll) title('./June.Dat,append(n),recsize(52)');

データ・セット名 June.Dat の接頭部に、現行 z/OS UNIX ディレクトリーのパス名が付けられることになります。

この形式の場合、PL/I プログラムはすべての DD 情報を TITLE 式またはフ ァイル宣言の ENVIRONMENT 属性から入手します (DD_DDNAME 環境変数は 参照されません)。


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