クラス・インスタンス・メソッド定義用の DATA DIVISION
インスタンス・メソッドの DATA DIVISION は、FILE SECTION、 LOCAL-STORAGE SECTION、WORKING-STORAGE
SECTION、および LINKAGE SECTION の 4 つのセクションのうち、任意のもので構成されます。
- FILE SECTION
- メソッド FILE SECTION では EXTERNAL ファイルしか定義できないことを除けば、プログラム FILE SECTION と同じです。
- LOCAL-STORAGE SECTION
- メソッドの呼び出しごとに、LOCAL-STORAGE データの別個のコピーを割り振り、そのメソッドからの戻り時に解放します。メソッド LOCAL-STORAGE SECTION は、プログラム LOCAL-STORAGE SECTION に類似しています。
データ項目上の VALUE 文節を指定すると、メソッドの呼び出しのたびに、項目はその値に初期化されます。
- WORKING-STORAGE SECTION
- WORKING-STORAGE データの単一コピーが割り振られます。データは、実行単位が終了するまで、最後に使われた状態で持続します。メソッドの呼び出しのたびに、呼び出しているオブジェクトまたはスレッドに関係なく、データの同じ単一コピーを使用します。メソッド WORKING-STORAGE SECTION は、プログラム WORKING-STORAGE
SECTION に類似しています。
データ項目上の VALUE 文節を指定すると、メソッドの最初の呼び出しのときに、項目はその値に初期化されます。データ項目に対する
EXTERNAL 文節を指定することができます。
- LINKAGE SECTION
- プログラム LINKAGE SECTION と同じです。
インスタンス・メソッドの DATA DIVISION および
OBJECT 段落の DATA DIVISION の両方において、データ項目を同じ名前で定義した場合、そのデータ名に対するメソッド内の参照は、そのメソッド・データ項目だけ
を参照します。メソッド DATA DIVISION が優先します。
関連タスク
データの記述
EXTERNAL 文節によるデータの共用
関連参照
DATA DIVISION の概要
(「COBOL for Windows 言語解説書」)
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