要求の処理を正確に特定する上で、COBOL ファイル状況コードは一般的過ぎることがよくあります。 FILE STATUS 節に 2 番目のデータ項目をコーディングすることにより、VSAM 入力または出力要求に関するさらに詳細な情報を取得できます。
FILE STATUS IS data-name-1 data-name-8
上記のデータ項目 data-name-1 は COBOL ファイル状況キーを指定します。これは、2 文字の英数字または国別データ項目として、あるいは 2 桁のゾーン 10 進数または国別 10 進数項目として定義されます。
データ項目 data-name-8 は VSAM 状況コードを指定します。これは、3 個の従属 2 バイト 2 進数フィールドを持つ、6 バイトの英数字グループ・データ項目として定義されます。 VSAM 状況コードは、COBOL ファイル状況キーが 0 でないときに、意味のある値を含みます。
data-name-8 は、以下の VSAM-CODE の場合のように WORKING-STORAGE SECTION 内で定義できます。
01 RETURN-STATUS.
05 FS-CODE PIC X(2).
05 VSAM-CODE.
10 VSAM-R15-RETURN PIC S9(4) Usage Comp-5.
10 VSAM-FUNCTION PIC S9(4) Usage Comp-5.
10 VSAM-FEEDBACK PIC S9(4) Usage Comp-5.
Enterprise COBOL は、data-name-8 を使用して、VSAM から提供される情報を渡します。 次の例では、FS-CODE が data-name-1 に相当し、VSAM-CODE が data-name-8 に相当します。
関連参照
FILE STATUS 節 (Enterprise COBOL 言語解説書)
ファイル状況キー (Enterprise COBOL 言語解説書)
データ・セットに対する z/OS DFSMS マクロ命令
(VSAM マクロの戻りコードおよび理由コード)