Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


DEBUG-ITEM

DEBUG-ITEM 特殊レジスターは、デバッグ・セクションの実行の原因となった条件に関する情報を、デバッグ宣言型プロシージャーに提供します。

DEBUG-ITEM には、次のような暗黙の記述があります。

01  DEBUG-ITEM.
    02   DEBUG-LINE     PICTURE IS X(6).
    02   FILLER         PICTURE IS X  VALUE SPACE.
    02   DEBUG-NAME     PICTURE IS X(30).
    02   FILLER         PICTURE IS X  VALUE SPACE.
    02   DEBUG-SUB-1    PICTURE IS S9999  SIGN IS LEADING SEPARATE CHARACTER.
    02   FILLER         PICTURE IS X  VALUE SPACE.
    02   DEBUG-SUB-2    PICTURE IS S9999  SIGN IS LEADING SEPARATE CHARACTER.
    02   FILLER         PICTURE IS X  VALUE SPACE.
    02   DEBUG-SUB-3    PICTURE IS S9999  SIGN IS LEADING SEPARATE CHARACTER.
    02   FILLER         PICTURE IS X  VALUE SPACE.
    02   DEBUG-CONTENTS PICTURE IS X(n).

各デバッグ・セクションが実行される前に、DEBUG-ITEM はスペースで埋められます。 DEBUG-ITEM サブフィールドの内容は MOVE ステートメントの規則に従って更新されます。ただし、1 つの例外があります。それは、 データの内部表示の形式を別の形式に変換しないで、 移動が英数字間の基本移動であるかのように DEBUG-CONTENTS が更新されるということです。

更新後、DEBUG-ITEM サブフィールドの内容は以下のようになります。

DEBUG-LINE
デバッグ・セクションの実行を引き起こしたソース・ステートメントのシーケンス番号 (または指定されたコンパイラー・オプションに 応じたコンパイラー生成のシーケンス番号)。
DEBUG-NAME
デバッグ・セクションの実行を引き起こした名前の最初の 30 文字。修飾子はいずれも 'OF' という語によって区切られます。
DEBUG-SUB-1DEBUG-SUB-2DEBUG-SUB-3
DEBUG-NAME に添え字または指標が付けられている場合、各レベルのオカレンス番号がそれぞれの DEBUG-SUB-n の中に入れられます。項目に添え字または指標が付けられていない場合は、このフィールドはスペースのままです。プログラムで 3 レベルを超える添え字または指標付けが使用されている場合は、 DEBUG-ITEM 特殊レジスターを参照してはなりません。
DEBUG-CONTENTS
データは、以下の表に示すように DEBUG-CONTENTS の中に移動されます。

表 2. DEBUG-ITEM サブフィールドの内容
デバッグ・セクションの実行の原因 DEBUG-LINE で参照されるステートメント DEBUG-NAME の内容 DEBUG-CONTENTS の内容
プロシージャー名-1 ALTER 参照 ALTER ステートメント プロシージャー名-1 TO PROCEED TO 句の中のプロシージャー名-n
GO TO プロシージャー名-n GO TO ステートメント プロシージャー名-n スペース
SORT または MERGE 入出力プロシージャーの中のプロシージャー名-n SORT ステートメントまたは MERGE ステートメント プロシージャー名-n “SORT INPUT”
“SORT OUTPUT”
“MERGE OUTPUT”
(いずれか該当するもの)
PERFORM ステートメントの制御移動 この PERFORM ステートメント プロシージャー名-n “PERFORM LOOP”
USE プロシージャーの中の プロシージャー名-n USE プロシージャーの実行を引き起こすステートメント プロシージャー名-n “USE PROCEDURE”
1 つ前の順番のプロシージャーからの暗黙の移動 1 つ前の順番のプロシージャーで実行された前のステートメント 1 プロシージャー名-n “FALL THROUGH”
最初の非宣言型プロシージャーの最初の実行 最初の非宣言型プロシージャー名の行番号 最初の非宣言型プロシージャー “START PROGRAM”
  1. このプロシージャーの前にセクション・ヘッダーがあり、制御がそのセクション・ヘッダーを介して渡される場合は、 ステートメント番号はセクション・ヘッダーを指します。

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