Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


参照修飾子

参照修飾子を使用すると、データ項目のサブストリングを容易に参照できます。

例えば、システムから現在の時刻を取り出して、その値を拡張形式で表示したいとします。現在の時刻は、ACCEPT ステートメントを使用して取り出すことができます。このステートメントは、次の形式で、時、分、秒、および 100 分の 1 秒を戻します。

HHMMSSss

しかし、現在の時刻を次の形式で表示したいとします。

HH:MM:SS

参照修飾子を使用しない場合は、両方の形式についてのデータ項目を定義しなければなりません。さらに、1 つの形式を別の形式に変換するためのコードも書く必要があります。

参照修飾子を使用する場合は、TIME エレメントを記述するサブフィールドに名前を指定する必要はありません。必要なデータ定義は、システムによって戻される時刻用のデータ定義だけです。以下に例を示します。

01  REFMOD-TIME-ITEM    PIC X(8).

次のコードは、時刻値を取り出して、拡張します。

     ACCEPT REFMOD-TIME-ITEM FROM TIME.
     DISPLAY "CURRENT TIME IS: "
* Retrieve the portion of the time value that corresponds to
*   the number of hours:
       REFMOD-TIME-ITEM (1:2)
       ":"
* Retrieve the portion of the time value that corresponds to
*   the number of minutes:
       REFMOD-TIME-ITEM (3:2)
       ":"
* Retrieve the portion of the time value that corresponds to
*   the number of seconds:
       REFMOD-TIME-ITEM (5:2)

例: 参照修飾子としての演算式
例: 参照修飾子としての組み込み関数

関連タスク
画面またはファイルからの入力の割り当て (ACCEPT)  
データ項目のサブストリングの参照  
COBOL での国別データ (Unicode) の使用

関連参照
参照変更 (Enterprise COBOL 言語解説書)


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