ネストされた構造における名前は、ローカルとグローバルの 2 つのクラスに分けられます。 名前を宣言しているプログラムの有効範囲を超えてその名前が知られているかどうかが、クラスによって判別されます。プログラム内で名前が参照された後で、特定の検索シーケンスで名前の宣言を見つけます。
他に宣言されていない限り、名前はローカルです (プログラム名を除く)。ローカル名は、それが宣言されているプログラム内からのみ見る、またはアクセスすることができます。含まれているプログラムおよび収容プログラムが、ローカル名を見たり、アクセスすることはできません。
グローバルである (GLOBAL 節を使用して示された) 名前は、その名前が宣言されているプログラムと、そのプログラムに直接的および間接的に含まれているすべてのプログラムから可視でありアクセス可能です。したがって、含まれているプログラムは、単に項目の名前を参照するだけで、収容プログラムからの共通データおよびファイルを共用することができます。
グローバル項目に従属するすべての項目 (条件名と指標を含む) は、自動的にグローバルになります。
各宣言が異なるプログラムの中で現れるのであれば、GLOBAL 節を使用して同じ名前を複数回宣言することができます。同じ収容構造の異なるプログラムに同じ名前を持たせることによって、ネストされた構造における名前のマスキングや隠蔽が可能であることに注意してください。ただし、このようなマスキングによって、名前宣言の検索時に問題が生じることがあります。
プログラム内で名前が参照されると、その名前の宣言を見つける探索が行われます。 探索は、参照が含まれるプログラムで始まり、一致する名前が見つかるまで、順番に収容プログラムへ移って外側へ続けられます。検索は次のプロセスに従います。
検索はグローバル名に関するものであり、データ項目やファイル結合子などの名前に関連した特定の型のオブジェクトに関するものではありません。オブジェクトの型に関係なく、何らかの一致する名前が見つかると探索は停止します。宣言されたオブジェクトが予期されたものと違う場合は、エラー状態が存在します。