Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

ストレージのクラス、割り振り、および割り振り解除

ストレージの割り振りとは、変数で表されるデータ項目を内部で記録しておくために、ストレージの 1 つの区域をその変数に関連付ける作業のことです。 ある変数にストレージが関連付けられると、その変数は割り振られた ことになります。

変数の割り振りは、静的に (プログラムの実行前に) 行われることもあ れば、動的に (プログラムの実行中に) 行われることもあります。 静的に割り振られた変数は、アプリケーション・プログラムの実行中ずっと割り振られた ままになっています。 動的に割り振られた変数は、その変数を含んでいるブロックが終了するとき、 またはアプリケーションから明示的に要求されたときに、占有していたストレージを解放します。

変数に割り当てられたストレージ・クラスによって、その変数に適用される ストレージの制御の程度、およびその変数が持つストレージの割り振り方法や その解放方法は異なります。 4 つのストレージ・クラスがあります。自動、静的、被制御、および基底付きです。 ストレージ・クラスは、明示的に、または暗黙に、もしくはコンテキスト宣言でその対応する属 性を使用することによって割り当てることができます。

要素変数、配列変数、大構造変数、および共用体変数の場合は、ストレージ・クラス属 性を明示的に宣言することができます。 配列変数、大構造変数、および共用体変数に対して宣言されたストレージ・クラスは、 その配列、大構造体、または共用体のすべてのエレメントに適用されます。

ストレージ・クラス属性は、次のものについては指定することができません。

変数へのストレージの割り振りは、PL/I によって管理されます。 ユーザーは、ストレージのどこに割り振りを行うかを指定することはできません。 ただし、変数が既存の AREA に割り振られるように指定することはできます。 詳細については、区域データとその属性を参照してください。


Terms of use | Feedback

This information center is powered by Eclipse technology. (http://www.eclipse.org)