Rational Developer for System z バージョン 7.6

Debug Tool コマンド

コマンドおよびキーワードは省略できます。いくつかのコマンドで表示された省略形は、最小限の省略形です。ただし、最小限の省略形または、最小限の省略形からキーワードの完全なスペルまでの任意のストリングを使用することができ、それらはすべて有効です。これは、コマンドのすべてのキーワードに当てはまります。

フルスクリーン・モードでデバッグしている場合、PF1 を押すか、 コマンド行に疑問符 (?) を入力すると、Debug Tool コマンド構文に関するヘルプを表示することが できます。 これによって、Debug Tool コマンドがすべてログ・ウィンドウに リストされます。

コマンドのオプションのリストを表示するには、コマンドの 一部に続けて疑問符を入力します。

下の表は、Debug Tool のコマンドを要約したものです。

? コマンド 「ログ」ウィンドウに、すべての Debug Tool コマンドが表示されます。
ALLOCATE コマンド ファイルを既存のデータ・セット、既存のデータ・セットの連結、または一時データ・セットに割り振ります。
ANALYZE コマンド (PL/I) 式、および中間結果のデータ属性の評価プロセスを表示します。
代入コマンド (アセンブラーおよび逆アセンブリー) 式の値を指定されたストレージ・ロケーションまたはレジスターに代入します。
代入コマンド (非言語環境プログラム の COBOL) 指定された参照に式の値を割り当てます。
代入コマンド (PL/I) 指定された参照に式の値を割り当てます。
AT コマンド ブレークポイントを定義します (指定された状況のもとで Debug Tool にユーザー・プログラム の制御を渡します)。
BEGIN コマンド BEGIN および END は、1 つ以上のコマンドを 1 個の長形式コマンドにします。
ブロック・コマンド (C および C++) いくつかの Debug Tool コマンドを 1 つのコマンドにグループ化することができます。
break コマンド (C および C++) 論理的な終了地点以外の任意の位置からループ (すなわち dofor、および while) または switch コマンドを停止および終了することができます。
CALL コマンド CALL コマンドは、プロシージャー、入り口名、またはプログラム名のいずれかを呼び出すか、 またはユーティリティー機能が実行されるよう要求します。
CLEAR コマンド 以前に出された Debug Tool コマンドの処置 (ブレークポイントなど) を 除去します。
COMMENT コマンド セッション・ログにコメントを挿入する場合に使用します。
COMPUTE コマンド (COBOL) 指定された参照に演算式の値を割り当てます。
CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード) Debug Tool のセッション・パネルで最後に 保存された位置 (ヘッダー・フィールドを含まない) とコマンド行の間でカーソルを 移動します。
宣言 (アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL) Debug Tool セッション中で有効なセッション変数を宣言します。
宣言 (C および C++) Debug Tool セッション中で有効なセッション変数とタグを宣言します。
宣言 (COBOL) Debug Tool セッション中で有効なセッション変数を宣言します。
DECLARE コマンド (PL/I) Debug Tool セッション中で有効なセッション変数を宣言します。
DESCRIBE コマンド 参照、コンパイル単位、および実行環境の 属性を表示します。
DISABLE コマンド AT ブレークポイントを操作不能に しますが、消去はしません。コマンド全体を再入力せずに、後でそのブレークポイントを使用可能にすることができます。
do/while コマンド (C および C++) テスト式を評価する前にコマンドを実行します。
DO コマンド (PL/I) 1 つ以上のコマンドをグループにまとめ、繰り返し 実行 (オプションで) することができます。
ENABLE コマンド AT ブレークポイントが DISABLE コマンド によって使用不可にされた後に、またそれを使用可能にします。
EVALUATE コマンド (COBOL) ネストされた一連の IF ステートメントに簡単な表記法を提供します。
expression コマンド (C および C++) 変数への値の代入、または関数の呼び出しに使用できる式を評価します。
FIND コマンド ソース・ファイルとリスト・ファイルを フルスクリーン・モードおよび行モードで検索し、さらに ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウをフルスクリーン・モードで検索 することもできます。
for コマンド (C および C++) 反復ループを提供します。
FREE コマンド 割り振られたファイルをフリーに (割り振り解除) します。
GO コマンド Debug Tool にユーザーのプログラムの実行を開始または再開させます。
GOTO コマンド Debug Tool に、指定されたステートメント ID でプログラム実行を再開させます。
GOTO LABEL コマンド Debug Tool に、指定されたステートメント・ラベルで実行プログラムを再開させます。
%IF コマンド (プログラム言語中立) 条件付きでコマンドを実行することができます。さまざまなプログラム言語で実行される可能性があるコマンドを作成する場合は、この構文を使用してください。
IF コマンド (アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL) 条件付きでコマンドを実行することができます。
if コマンド (C および C++) 条件付きでコマンドを実行することができます。
IF コマンド (COBOL) 条件付きでコマンドを実行することができます。
IF コマンド (PL/I) 条件付きでコマンドを実行することができます。
IMMEDIATE コマンド (フルスクリーン・モード) コマンド・リスト内のコマンドを即時に実行します。このコマンドは、PF キーに割り当てたコマンドと一緒に使用します。
INPUT コマンド (C、C++、および COBOL) インターセプトされた読み取りに入力を行います。これはインターセプトされたファイルについての読み取り保留が発生 した場合にのみ有効です。
JUMPTO コマンド 指定されたステートメントにジャンプして、そのステートメントでプログラムを停止します。
LIST コマンド ユーザーの Debug Tool セッションに関する情報を表示します。
LOAD コマンド 指定されたモジュールをデバッグのためにロードするように指定します。
LOADDEBUGDATA コマンド コンパイル単位 (CU) をアセンブラー CU に指定し、デバッグ・データをロードします。
MEMORY コマンド メモリー・ウィンドウに表示するためのメモリー内のアドレスを識別します。
MONITOR コマンド 出力データがモニター・ウィンドウ (フルスクリーン・モード)、端末出力 (行モード)、または ログ・ファイル (バッチ・モード) に表示されるコマンドを定義または再定義します。
MOVE コマンド (COBOL) データをストレージのある 1 領域から別の領域に転送します。
NAMES コマンド デバッグまたは無視するロード・モジュールまたはコンパイル単位の名前を指定し、NAMES コマンドの現在の設定を表示します。
Null コマンド コマンドを指定する場所に書き込まれるセミコロンです。
ON コマンド (PL/I) 指定の PL/I 条件が発生したときに実行する 処置を設定します。
PANEL コマンド (フルスクリーン・モード) 特殊パネル (例えば、ユーザーのフルスクリーン・セッションをカスタマイズ するためのパネルなど) を表示します。
PERFORM コマンド (COBOL) 実行する一連のコマンドを識別します。コマンドの UNTIL キーワードを使用した場合、一連のコマンドを繰り返し実行できます。
PLAYBACK コマンド アプリケーション実行状態の記録を開始および終了する、ならびに記録された実行状態を再生するコマンド。
接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) ソース・リスト行にのみ適用されます。コマンドはソース・ウィンドウに入力します。
PROCEDURE コマンド CALL プロシージャー・コマンド を使用してアクセスできるコマンドのグループを定義することができます。
QUALIFY RESET コマンド 中断されたプログラムのブロックへの修飾をリセットして、現行のステートメント行を表示するためにソース・ウィンドウをスクロールします。
QUERY コマンド Debug Tool 設定の現行値 (中断されたプログラム内の現在場所など) を表示します。
QUIT コマンド Debug Tool セッションを終了します (指定されている場合は戻りコードが出されます)。
QQUIT コマンド Debug Tool セッションを終了します (追加のプロンプトなし)。
RETRIEVE コマンド (フルスクリーン・モード) コマンド行に入力された最後のコマンドを表示します。
RESTORE コマンド 設定、ブレークポイント、およびモニター指定を明示的に復元できるようにします。
RUN コマンド Debug Tool にユーザーのプログラムの実行を開始または再開させます。
RUNTO コマンド Debug Tool にユーザー・プログラムを (ブレークポイントを設定せずに) 特定ポイントまで実行させます。
SCROLL コマンド (フルスクリーン・モード) フルスクリーン・モードで、横方向と縦方向にスクロールできます。
SELECT コマンド (PL/I) 1 組の代替コマンドから 1 つを選択します。
SET コマンド さまざまな Debug Tool 設定値を制御します。
SET コマンド (COBOL) 値を COBOL 参照に割り当てます。
SHOW 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) 行内の相対ステートメント (C の場合) または 相対 verb (COBOL の場合) に、頻度カウントが接尾部域に一時的に 示されるように指定します。
STEP コマンド 1 つ以上のプログラム・ステートメントを実行しながら、Debug Tool が動的にプログラムをステップスルーするようにします。
STORAGE コマンド 最大 8 バイトのストレージを変更できるようにします。
switch コマンド (C および C++) switch 式の値によって、switch 本体内の異なるコマンドに制御権を移動することができます。
SYSTEM コマンド (z/OS) Debug Tool セッション中に TSO コマンドを出すことができます。
TRIGGER コマンド Debug Tool で 指定された AT 条件を発生させるか、あるいは、指定されたプログラム言語条件をユーザーのプログラム内で発生させます。
TSO コマンド (z/OS) Debug Tool セッション時に TSO コマンドを出す ことができます (このコマンドは、TSO 環境においてのみ有効です)。
USE コマンド 指定されたファイルまたはデータ・セットにある Debug Tool コマンドが実行されるか、あるいは構文がチェックされます。
while コマンド (C および C++) 指定された条件が満たされなくなるまで、あるいは、偽と評価されるまで、ループの本体を繰り返し実行することができます。
WINDOW コマンド (フルスクリーン・モード) Debug Tool セッション・パネル上の指定されたウィンドウをオープン、クローズ、サイズ変更、またはフルスクリーンに拡張 (ズーム) します。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

? コマンド

? コマンドで「ログ」ウィンドウに Debug Tool コマンドのリストが表示されます。

疑問符 (?) (ヘルプ) コマンドの構文図

使用上の注意

次の場合、Debug Tool は、? コマンドが入力された後に構文ヘルプを表示しません。

ALLOCATE コマンド

ALLOCATE コマンドは、ファイルを既存のデータ・セット、既存のデータ・セットの連結、または一時データ・セットに割り振ります。

ALLOCATE コマンドの構文図
FILE ddname
ファイルの DD 名。
DSNAME dsn
既存のデータ・セットの名前。
DSNAME (dsndsn、...)
連結する必要のある既存のデータ・セットの名前。
TEMP
一時データ・セットが割り振られます。
TRACKS (primspcsecspc、...)
一時データ・セットに対して割り振るプライマリー・スペース (primspc) およびセカンダリー・スペース (secspc) のためのトラックの数。
OLD
データ・セットのファイル属性指定を OLD に設定します。
SHR
データ・セットのファイル属性指定を SHR に設定します。
MOD
データ・セットのファイル属性指定を MOD に設定します。

使用上の注意

このコマンドは、CICS® では使用できません。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

ANALYZE コマンド (PL/I)

ANALYZE コマンドは、式の評価プロセス、および中間結果のデータ属性を表示します。式の実行結果の表示には、LIST コマンドを使用してください。

ANALYZE コマンドの構文図
EXPRESSION
付随する expression を次の観点から評価するように要求します。
expression
有効な Debug Tool の PL/I の式。

使用上の注意

この例は、次のプログラム・セグメントに基づいています。

DECLARE lo_point FIXED BINARY(31,5);
DECLARE hi_point FIXED BINARY(31,3);
DECLARE offset FIXED DECIMAL(12,2);
DECLARE percent CHARACTER(12);
lo_point = 5.4; hi_point = 28.13; offset = -6.77;
percent = '18';

次に示すのは、ANALYZE EXPRESSION を出すことによって 作成される情報の例です。特に次の例では、データの精度と大きさが混在している場合に、式の実行の中間結果と最終結果にどのような 影響があるかを示しています。

ANALYZE EXPRESSION ( (hi_point - lo_point) + offset / percent )
>>> Expression Analysis <<<
 ( HI_POINT - LO_POINT ) + OFFSET / PERCENT
|   HI_POINT - LO_POINT
|  |   HI_POINT
|  |   FIXED BINARY(31,3) REAL
|  |   LO_POINT
|  |   FIXED BINARY(31,5) REAL
|   FIXED BINARY(31,5) REAL
|   OFFSET / PERCENT
|  |   OFFSET
|  |   FIXED DECIMAL(12,2) REAL
|  |   PERCENT
|  |   CHARACTER(12)
|   FIXED DECIMAL(15,5) REAL
 FIXED BINARY(31,17) REAL

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

代入コマンド (アセンブラーおよび逆アセンブリー)

代入コマンドは、式の値を指定されたメモリー・ロケーションまたはレジスターに代入します。

アセンブラー代入コマンドの構文図
receiver
有効な Debug Tool アセンブラー参照またはアセンブラー式。
receiverlen
左および右大括弧 (<, >) で囲まれた有効な Debug Tool アセンブラー参照およびアセンブラー式。この参照の値は、receiver の長さとして使用されます。
sourceexpr
有効な Debug Tool アセンブラー式。

代入規則

アセンブラーの代入は算術代入、ビット代入、または文字代入です。

次の表に、ソースおよび受け取り側のデータ型からの代入型の決定方法を示します。この表では、次の定義を使用しています。

?
不明の型を示します。例えば、R1->+2
*
任意の型または長さを示します。
算術
算術代入を示します。埋め込みは、左方が符号ビットで行われます。
ビット
ストリング代入 (ゼロで埋め込み) を示します。
文字
ストリング代入 (ブランクで埋め込み) を示します。
16 進浮動小数点
16 進浮動小数点の代入を示します。
ストリング代入
Min(receiver length, source length) に対応するバイト数が、ソースから受け取り側に移動されます。受け取り側の方が長い場合は、埋め込まれます。ソースの方が長い場合は、切り捨てられます。埋め込みおよび切り捨ては、すべて右方です。
移動
受け取り側の長さに対応するバイト数が、受け取り側のロケーションに直接移動されます。
エラー
無効であるとのフラグが立てられたステートメント。
表 2. 代入規則は、ソースおよび受け取り側の型により異なります。
受け取り側 ソース 代入型 埋め込みまたは切り捨て
長さ 長さ
* 1 - * ? ? 移動 なし
F、H、A、Y 1 - 4 F、H、A、Y、 X、B、C 1 - 4 算術
E、D、L 4、8、16 16 進浮動小数点 右 - 0
P、Z 1 - * 算術
X、B、C >4 エラー
その他 その他 エラー
X 1 - 4 F、H、A、Y 1 - 4 算術
P、Z 1 - * 算術
1 - * X、B 1 - * ビット 右 - 0
C ビット 右 - 0
その他 エラー
C 1 - 4 F、H、A、Y 1 - 4 算術
P、Z 1 - * 算術
1 - * X、B 1 - * ビット 右 - 0
C 文字 右 - ブランク
その他 エラー
P、Z 1 - * P、Z 1 - * パック
F、H、A、Y、 X、B、C 1 - 4 パック
E、D、L 4、8、16 16 進浮動小数点 右 - 0
E、D、L 4、8、16 X = 移動 なし
E、D、L 4、8、16 16 進浮動小数点 右 - 0
F、H、A、Y 1 - 4 16 進浮動小数点 右 - 0
P、Z 1 - * 16 進浮動小数点 右 - 0
? 1 - 4 F、H、A、Y 1 - 4 算術
1 - * X、B、C 1 - * ビット 右 - 0
その他すべて エラー

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

代入コマンド (非言語環境プログラム の COBOL)

代入コマンドは、指定された参照に式の値を割り当てます。このコマンドは、COBOL の COMPUTE ステートメントと等価です。

非言語環境プログラム の COBOL 代入コマンドの構文図
receiver
アポストロフィ (') で囲まれた、有効な Debug Tool 非言語環境プログラム の COBOL 参照。
sourceexpr
アポストロフィ (') で囲まれた、有効な Debug Tool 非言語環境プログラム の COBOL 式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

代入コマンド (PL/I)

代入コマンドは、指定された参照に式の値を割り当てます。

PL/I の代入コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool の PL/I の参照。
expression
有効な Debug Tool の PL/I の式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT コマンド

AT コマンドは、ブレークポイントまたは 1 組のブレークポイントを定義します。ブレークポイントを定義することによって、プログラムの実行を一時的に中断し、Debug Tool を使用して別のタスクを実行することができます。AT コマンドに AT 条件を定義することによって、Debug Tool がいつ制御を得るかを指示します。また、AT コマンドには、AT 条件が発生したときに、Debug Tool が行う処置も指定します。

指定された AT 条件のブレークポイントは、別の AT コマンドが 同じ AT 条件についての新しい処置を確立するまで、または CLEAR コマンドが確立されたブレークポイントを除去するまで 確立されたままです。通知メッセージは、前者の場合に出されます。ブレークポイントには、デバッグ・セッションの間に最新ではなくなってしまうものも あり、これらのブレークポイントは、Debug Tool によって自動的に消去されます。

MVS バッチ、TSO、および CICS プログラムでは、SET SAVE および SET RESTORE コマンドを 使用して、Debug Tool のセッション間のブレークポイントを自動的に保存および復元できます。 その他のすべてのプログラムでは、SET SAVE および RESTORE コマンドを使用して、セッション間のブレークポイントを自動的に保存し、 手動で復元できます。

For CICS only: ブレークポイントまたはモニター仕様の保存および復元を制御するために SET SAVE および SET RESTORE コマンドを 使用せず、フルスクリーン・モードのデバッグ・セッションを開始するために DTCN プロファイルを 使用すると、Debug Tool は、DTCN プロファイルが削除されるまで、そのセッションの後続のブレークポイントを保持します。

据え置き AT ENTRY ブレークポイントが検出されなかった場合、その保存も復元も行われません。

最適化 COBOL プログラムの場合: 最適化されたプログラムでブレークポイントに到達する順序は、一般的に最適化されていないプログラムと同じです。最適化の影響によって差が出る場合があります。

次の表は、AT コマンドの形式を要約しています。

AT ALLOCATE (PL/I) コマンド 名前指定された被制御変数または集合体に対するストレージが PL/I によって 動的に割り振られると、Debug Tool に制御を渡します。
AT APPEARANCE コマンド 次の場合に Debug Tool に制御を渡します。
  • C および PL/I の場合、指定したコンパイル単位がストレージにあったとき。
  • COBOL の場合、指定したコンパイル単位の最初の呼び出しのとき。
AT CALL コマンド 指定した入り口点への呼び出しが企てられたときに、Debug Tool に制御を渡します。
AT CHANGE コマンド (フルスクリーン・モード、行モード、バッチ・モード) 指定してある変数値かあるいは記憶場所に変更があったときに、Debug Tool に制御を 渡します。
AT CHANGE コマンド (リモート・デバッグ・モード) 指定の変数値が変更されたときに、Debug Tool に制御を渡します。
AT CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード) カーソルの位置指定によってステートメント・ブレークポイントを定義します。
AT DATE コマンド (COBOL) COBOL の場合、指定したブロック内の各日付処理ステートメントごとに、Debug Tool に制御を渡します。
AT DELETE コマンド ロード・モジュールが削除されたときに、Debug Tool に制御を渡します。
AT ENTRY コマンド または AT ENTRY コマンド (リモート・デバッグ・モード) 指定された入り口点にブレークポイントを定義します。
AT EXIT コマンド 指定された出口点にブレークポイントを定義します。
AT GLOBAL コマンド 指定した AT 条件が発生するたびに、Debug Tool に制御を渡します。
AT LABEL コマンド 指定したステートメント・ラベルに至ると Debug Tool に制御を渡します。
AT LINE コマンド 指定した行に至ると Debug Tool に制御を渡します。
AT LOAD コマンド または AT LOAD コマンド (リモート・デバッグ・モード) 指定のロード・モジュールがロードされたときに、Debug Tool に制御を 渡します。
AT OCCURRENCE コマンド 言語または言語環境プログラムでの条件あるいは例外の発生で、Debug Tool に制御を渡します。
AT OFFSET コマンド (逆アセンブル) 逆アセンブル表示で指定したオフセットに至ると Debug Tool に制御を渡します。
AT PATH コマンド パス点に至ると Debug Tool に制御を渡します。
AT 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、ステートメント・ブレークポイントを定義します。
AT STATEMENT コマンド または AT STATEMENT コマンド (リモート・デバッグ・モード) 指定したステートメントに至ると Debug Tool に制御を渡します。
AT TERMINATION コマンド アプリケーション・プログラムが終了したときに Debug Tool に制御を渡します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

every_clause 構文

ほとんどの AT コマンドの形式には、オプションの every_clause が含まれ、状況が発生した回数に基づいて 指定された処置が行われるかどうかを制御します。例えば、ブレークポイントに 10 回達するたびに処置を行わなければならない場合が あります。

every_clause の構文は次のとおりです。

every_clause の構文図
EVERY integer
ブレークポイントをとる頻度を指定します。例えば、EVERY 5 は、AT 条件が 5 回満たされるたび に Debug Tool を起動することを意味します。デフォルトは EVERY 1 です。
FROM integer
いつ Debug Tool を呼び出すかを指定します。例えば、FROM 8 は、AT 条件が 8 回満たされるまで は Debug Tool を起動しないことを意味します。FROM 値を指定しない場合、EVERY 値と同じ値になります。
TO integer
いつ Debug Tool 呼び出しを終了するかを指定します。例えば、TO 20 は、AT 条件が 20 回満たされた以降は Debug Tool を起動してはならないことを意味します。TO 値が指定されない場合、every_clause は無限に続きます。

使用上の注意

AT ALLOCATE (PL/I) コマンド

AT ALLOCATE は、名前指定された被制御変数または集合体に対する ストレージが PL/I によって動的に割り振られると、Debug Tool に制御を渡します。AT ALLOCATE ブレークポイントが発生した時点では、割り振り済みストレージは初期設定されていません。制御がプログラムに戻ると、初期設定を実行します。

AT ALLOCATE コマンドの構文図
identifier
割り振りが行われると Debug Tool の呼び出しを起動する、PL/I 被制御変数の名前。この変数が構造の名前である場合、大構造の名前のみが指定可能です。
*
ALLOCATE ごとにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT APPEARANCE コマンド

指定したコンパイル単位がストレージに見つかると、Debug Tool に制御を渡します。通常、新しくロード・モジュールをロードしたときに発生します。しかし、メインのコンパイル単位が COBOL で作成されているモジュールの場合、ロードのあとで最初にコンパイル単位に入るまでは、ブレークポイントは発生しません。

AT APPEARANCE コマンドの構文図
*
すべてのコンパイル単位の APPEARANCE のたびにブレークポイントを セットします。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT CALL コマンド

アプリケーションが、指定した入り口点への呼び出しを試みたときに、Debug Tool に制御を渡します。CALL ブレークポイントを使用すると、終了していないサブルーチンの実行を シミュレートしたり、ダミーあるいは stub プログラムを作成したり、変数に模擬結果値を設定したりして、コード全体のテストが完了する前に コードの部分ごとのテストをすることができます。

AT CALL コマンドの構文図
entry_name
有効な外部入り口点名定数またはゼロ (0)。0 を指定できるのは、現行のプログラム言語設定が C または PL/I の場合のみです。
*
すべての入り口点の CALL のたびにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT CHANGE コマンド (フルスクリーン・モード、行モード、バッチ・モード)

プログラムまたは Debug Tool コマンドが、指定の変数の値か あるいは記憶場所を変更した場合に、Debug Tool に制御を渡します。

AT CHANGE コマンドの構文図
condition
有効な Debug Tool の条件式。
reference
現行のプログラム言語で有効な Debug Tool 参照。
'reference'
現行のプログラム言語が非言語環境プログラム の COBOL である場合に有効な Debug Tool 参照。
%STORAGE
AT CHANGE の対象を選択する代替方法となる組み込み関数。
address
変更の発生を監視するストレージの開始アドレス。
length
変更の発生を監視するストレージのバイト数。これは、正の整数定数でなければなりません。デフォルトは 1 です。
command
有効な Debug Tool コマンド。リモート・デバッグ・モードを使用する場合、指定できるコマンドはリモート・デバッグ・モードでサポートされるコマンドだけです。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT CHANGE コマンド (リモート・デバッグ・モード)

プログラムが指定の変数値を変更したときに、Debug Tool に制御を渡します。

AT CHANGE コマンド (リモート・デバッグ・モード) の構文図
'reference' または "reference"
現行のプログラム言語で有効な Debug Tool 参照。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード)

ステートメント・ブレークポイントを設定するためのカーソル制御方式を提供します。これは、PF キーに割り当てられた場合に最も役に立ちます。

AT CURSOR コマンドの構文図
TOGGLE
カーソル選択ステートメントがステートメント・ブレークポイントに割り当て済みの場合には、ブレークポイントは置換ではなく除去されるように指定します。

使用上の注意

PF キーを定義して、カーソル位置でブレークポイント設定値をトグルします。

SET PF10 = AT TOGGLE CURSOR;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT DATE コマンド (COBOL)

指定したブロック内の各日付処理ステートメントごとに、Debug Tool に制御を渡します。日付処理ステートメントは、日付フィールドを参照するステートメントです。すなわち、日付フィールドを参照する EVALUATE ステートメントまたは SEARCH ステートメントの WHEN 句です。

COBOL AT DATE コマンドの構文図
*
日付処理ステートメントごとにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT DELETE コマンド

正常に行われた C release()、COBOL CANCEL、PL/I RELEASE、アセンブラー DELETE マクロ、 または EXEC CICS RELEASE の完了時など、言語環境プログラム、MVS、または CICS 削除サービスによってロード・モジュールをストレージから除去するときに Debug Tool に制御を与えます。

AT DELETE コマンドの構文図
*
ロード・モジュールの DELETE のたびに、ブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT ENTRY コマンド

指定されたブロック内の指定された入り口点でブレークポイントを定義します。

AT ENTRY コマンドの構文図
*
すべてのブロックの ENTRY のたびにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。リモート・デバッグ・モードを使用する場合、指定できるコマンドはリモート・デバッグ・モードでサポートされるコマンドだけです。
condition
有効な Debug Tool の条件式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT ENTRY コマンド (リモート・デバッグ・モード)

指定されたブロックの入り口点でブレークポイントを定義します。

AT ENTRY コマンド (リモート・デバッグ・モード) の構文図

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT EXIT コマンド

指定されたブロック内の指定された出口点でブレークポイントを定義します。

AT  EXIT コマンドの構文図
*
すべてのブロックの EXIT のたびにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

main の出口において、メッセージを表示し、SIGUSR1 条件を TRIGGER します。現行のプログラム言語の設定は C です。

AT EXIT main {
  puts("At exit of the program");
  TRIGGER SIGUSR1;
  GO;
}

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT GLOBAL コマンド

指定した AT 条件が発生するたびに、Debug Tool に制御を渡します。これらのブレークポイントは、それらの非グローバル・ブレークポイントとは無関係 です (AT GLOBAL PATH と同じになる AT PATH を除く)。グローバル・ブレークポイントは常に、それらの特定非グローバル・ブレークポイントより先に 実行されます。

AT GLOBAL コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

どこにブレークポイントを設定するかに関して特定の情報がない場合には、GLOBAL ブレークポイントを使用してください。例えば、ブロック Abcdefg_Unknwn への入り口で停止したい場合に、その名前が思い出せないときは、AT GLOBAL ENTRY を出すと、Debug Tool が、ブロックが入力されるたびに停止します。すべての関数呼び出しで停止したい場合には、AT GLOBAL CALL を 出します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT LABEL コマンド

実行が、指定されたステートメント・ラベルまたはラベルのグループに 達したときに、Debug Tool に制御を渡します。C および PL/I で、1 つのステートメントに関連付けられているラベルが複数ある 場合は、複数のラベルを指定することができ、Debug Tool はそれぞれのラベルで 制御を得ます。COBOL では、AT LABEL によって複数のラベルを指定することができます が、1 つのステートメントに関連付けられている複数ラベルのグループでは、Debug Tool はその ステートメントについては 1 回しか制御を取得しません。

AT LABEL コマンドの構文図
*
LABEL ごとにブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT LINE コマンド

指定した行に至ると Debug Tool に制御を渡します。

AT LINE コマンドは、AT STATEMENT コマンドと同義です。

逆アセンブルされたプログラムのデバッグ中は、AT LINE コマンドを使用できません。その代わりに、AT OFFSET コマンドを使用します。

AT LINE コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT LOAD コマンド

指定されたロード・モジュールがストレージに呼び込まれたときに、Debug Tool に制御を渡します。 例えば、C の fetch()、PL/I の FETCH が正常に完了した時点、または COBOL の動的 CALL、MVS LOAD サービス、 または EXEC CICS LOAD 中に、Debug Tool に制御が渡されます。 COBOL DLL 内のコンパイル単位またはプログラムを停止するには、AT APPEARANCE を使用します。指定されたロード・モジュールについて活動化されたブレークポイントは、そのロード・モジュールが解放されて再度取り出されるまで、あるいは指定された名前を持つ別のロード・モジュールが取り出されるまでは 再び活動化されることはありません。

LOAD ブレークポイントは、どのコンパイラー・オプションが有効になっているのかに かかわらず設定することができます。

AT LOAD コマンドの構文図
*
ロード・モジュールの LOAD のたびに、ブレークポイントを設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT LOAD コマンド (リモート・デバッグ・モード)

指定されたロード・モジュールがストレージに呼び込まれたときに、Debug Tool に制御を渡します。 例えば、C の fetch()、PL/I の FETCH が正常に完了した時点、または COBOL の動的 CALL、MVS LOAD サービス、 または EXEC CICS LOAD 中に、Debug Tool に制御が渡されます。 指定されたロード・モジュールについて活動化されたブレークポイントは、そのロード・モジュールが解放されて再度取り出されるまで、あるいは指定された名前を持つ別のロード・モジュールが取り出されるまでは 再び活動化されることはありません。

LOAD ブレークポイントは、どのコンパイラー・オプションが有効になっているのかに かかわらず設定することができます。

AT LOAD コマンド (リモート・デバッグ・モード) の構文図

AT OCCURRENCE コマンド

言語または言語環境プログラムでの条件または例外、あるいは MVS または CICS の ABEND の発生で、Debug Tool に制御を渡します。

AT  OCCURRENCE コマンドの構文図
condition
有効な条件または例外。これには、以下のコードまたは条件 のいずれかがあります。

次に、C および C++ の条件定数を示します。大文字を使用し、省略なしの記述が必要です。

SIGABND
SIGABRT
SIGFPE
SIGILL
SIGINT
SIGIOERR
SIGSEGV
SIGTERM
SIGUSR1
SIGUSR2
THROWOBJ

C++ ユーザーが AT CONDITION THROWOBJ を指定すると、Debug Tool は、C++ コードの throw の時点で、ユーザーに制御を移動します。

PL/I 条件定数を使用できます。ただし、FILE 条件定数および CONDITION 条件定数は、Enterprise PL/I プログラムをデバッグしているときには使用できません。

COBOL の条件定数はありません。その代わりに、言語環境プログラムのシンボリック・フィードバック・コード (例えば、CEE347) を使用しなければなりません。

TRAP(ON) ランタイム・オプションを使用して、言語環境プログラム条件、または MVS か CICS の ABEND で停止する必要があります。

command
有効な Debug Tool コマンド。

プログラムの条件および条件処理は、言語によって異なります。各言語に適応するように OCCURRENCE ブレークポイントが使用するメソッドは、以下に説明するとおりです。

C および C++ の場合:

セッション中に C および C++ または、言語環境プログラム条件が発生すると、以下の一連のイベントが発生します。

  1. Debug Tool は、C または C++ シグナル・ハンドラーより先に起動されます。
  2. その条件について OCCURRENCE ブレークポイントを設定してある場合に は、Debug Tool は、そのブレークポイントを処理し、指定されているコマンドを実行します。その条件について OCCURRENCE ブレークポイントを設定していない場合で、かつ

同一内容の C および C++ シグナルおよび言語環境プログラム条件に関して OCCURRENCE ブレークポイントを 設定することができます。例えば、同一のデバッグ・セッション中 に AT OCCURRENCE CEE345AT OCCURRENCE SIGSEGV を設定 することができます。これらはいずれもアドレッシング例外を表すものであって、両方のブレークポイントを 設定しても、エラーは発生しません。ただし、ある条件に関して C、C++ と言語環境プログラムの両方の指定子を 使用して OCCURRENCE ブレークポイントを設定した場合には、起動されるブレークポイントは言語環境プログラムのブレークポイントのみです。C 条件に関連付けられたコマンド・リストは、いずれも実行されません。

OCCURRENCE ブレークポイントを使用して、エラーに対するプログラムの応答を 制御することができます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT OFFSET コマンド (逆アセンブル)

逆アセンブル表示の指定したオフセットに至ると、Debug Tool に制御を渡します。

AT OFFSET コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

AT OFFSET コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT PATH コマンド

制御の流れが変化したときに (パス点において)、Debug Tool に制御を渡します。 AT PATHAT GLOBAL PATH と同じです。

AT  PATH コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード)

ユーザーがソース・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを出すと、ステートメント・ブレークポイントを設定します。1 つ以上のブレークポイントが行に設定されると、その行の接頭部域は強調表示されます。

AT 接頭部コマンドの構文図
integer
行内の相対ステートメント (C、C++、および PL/I の場合) または 相対 verb (COBOL の場合) を選択します。デフォルト値は 1 です。最適化 COBOL プログラムでは、デフォルト値は、最適化の影響によって廃棄されなかった行の最初の実行可能ステートメントです。

使用上の注意

AT 接頭部コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

行の 3 番目のステートメントまたは verb にブレークポイントを設定します (そのス テートメントがある行の接頭部域に次のように入力されます)。

AT 3

キーワードと整数の間には、区切り文字としてのスペースは必要はありません。したがって、AT 3AT3 と同じです。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT STATEMENT コマンド

所定の範囲内の指定のステートメントまたは行に至るたびに、Debug Tool に 制御を渡します。

AT  STATEMENT コマンドの構文図
*
STATEMENT または LINE に至るたびに、ブレークポイントを 設定します。
command
有効な Debug Tool コマンド。リモート・デバッグ・モードを使用する場合、指定できるコマンドはリモート・デバッグ・モードでサポートされるコマンドだけです。
condition
有効な Debug Tool の条件式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT STATEMENT コマンド (リモート・デバッグ・モード)

指定したステートメントまたは行に至ると Debug Tool に制御を渡します。

AT STATEMENT コマンド (リモート・デバッグ・モード) の構文図

使用上の注意

AT STATEMENT コマンドを入力すると、プログラムが停止した位置を基準としてブレークポイントが設定されますが、そのプログラムはソース・ビューで表示されているプログラムとは異なる場合があります。例えば、使用するプログラムがプログラム MAIN1 によって呼び出されたプログラム SUB1 で停止し、ソース・ビューにプログラム SUB1 のソースが表示されているとします。次に、デバッグ・ビューで MAIN1 をクリックして、ソース・ビューに MAIN1 のソースを表示します。コマンド AT STATEMENT 13 を入力すると、MAIN1 のステートメント 13 ではなく、SUB1 のステートメント 13 にブレークポイントが設定されます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

AT TERMINATION コマンド

アプリケーション・プログラムが終了したときに Debug Tool に制御を渡します。

AT TERMINATION コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

BEGIN コマンド

BEGIN および END は、1 つ以上のコマンドを 1 個の長形式コマンドにします。BEGIN および END キーワードは、省略することはできません。

PL/I  BEGIN コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ブロック・コマンド (C および C++)

ブロック・コマンドを使用すると、いくつかの Debug Tool コマンド を 1 つのコマンドにグループ化することができます。複数の Debug Tool コマンドを一組の中括弧 ({}) で囲むと、中括弧の中にあるものすべてが単一 のコマンドとして扱われます。コマンドを入力できる場所であれば、どこにでもブロックを置くことができます。

C および C++ ブロック・コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ロード・モジュール a が取り出された場合に、入り口ブレークポイントを確立します。

AT LOAD a {
  AT ENTRY a;
  GO;
}

break コマンド (C および C++)

break コマンドを使用すると、論理的な終了地点以外の任意の 位置からループ (すなわち dofor、および while) または switch コマンドを停止および終了することができます。break コマンドは、ループ・コマンドの本文 または switch コマンドの本文に入れることができます。break キーワードは小文字でなければならず、省略することは できません。

C および C++ break コマンドの構文図

ループ・ステートメントでは、break コマンドはループを終了し、制御をループの外の次のコマンドに移します。ネストされたステートメントでは、break コマンドは取り込まれた 最小の doforswitch、または while コマンド部分のみを終了します。

switch の本文では、break コマンドは、switch 本文の実行を終了し、switch 本文外の次のコマンドに制御を移します。

使用上の注意

CALL コマンド

CALL コマンドは、プロシージャー、入り口名、またはプログラム名のいずれかを呼び出すか、 またはユーティリティー機能が実行されるよう要求します。 C および C++ で CALL に相当するものは、関数参照です。PL/I のサブルーチンまたは関数を Debug Tool セッション中に、動的に呼び出すことはできません。CALL キーワードは省略できません。

C++ の場合、ユーザー関数が次の構文で宣言されている限り、その関数への呼び出しを行うことができます。

extern "C"

COBOL では、Debug Tool の初期設定中には CALL コマンドを 出すことはできません。

次の表は、CALL コマンドの形式を要約しています。

CALL %CEBR コマンド CICS 一時ストレージ・ブラウザー・プログラムを開始します。
CALL %CECI コマンド CICS コマンド・レベル・インタープリター・プログラムを開始します。
CALL %DUMP コマンド ダンプ・サービスを呼び出して、定様式ダンプを取得します。
CALL %FA コマンド IBM® Fault Analyzer を起動して、現行のマシン状態の定様式ダンプを出力するように指示します。
CALL %HOGAN コマンド Computer Sciences Corporation の KORE-HOGAN アプリケーションを始動します。
CALL %VER コマンド システムにインストールした Debug Tool のメンテナンス・レベルを記述するログに行を追加します。
CALL entry_name コマンド (COBOL) アプリケーション・プログラムで入り口名を呼び出します (COBOL)。
CALL プロシージャー・コマンド PROCEDURE コマンドによって定義されているプロシージャーを呼び出します。

CALL %CEBR コマンド

CICS 一時ストレージ・ブラウザー・プログラムを開始します。

CALL %CEBR コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CALL %CECI コマンド

CICS コマンド・レベル・インタープリター・プログラムを開始します。

CALL %CECI コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CALL %DUMP コマンド

ダンプ・サービスを呼び出して、定様式ダンプを取得します。

CALL %DUMP コマンドの構文図
title
ダンプの各ページの先頭に印刷されている識別名称を指定します。固定長の文字ストリングでなければなりません。このストリングは、引用符 (") またはアポストロフィ (') で文字ストリング定数を囲む、現行のプログラム言語の構文規則に従う必要があります。 ストリングの長さは、80 バイトを超えてはなりません。
options_string
ダンプ情報のタイプ、形式、および宛先を指定する固定長の文字ストリング。このストリングは、引用符 (") またはアポストロフィ (') で文字ストリング定数を囲む、現行のプログラム言語の構文規則に従う必要があります。 ストリングの長さは、247 バイトを超えてはなりません。

オプションは、ブランクまたはコンマによって区切られた キーワードの 1 つのストリングとして宣言されます。オプション・キーワードの後にサブオプションをもつオプションは、括弧に入れられます。オプションは任意の順序で指定することができますが、先行オプションとの間に 矛盾がある場合には、後のオプション宣言が優先されます。

options_string には、次のものを入れることができます。

THREAD(ALL|CURRENT)
現行のスレッド、または現行のエンクレーブに関連付けられているすべての スレッドをダンプします。デフォルトは、現行のスレッドのみをダンプします。1 つのスレッドのみ がサポートされます。単一スレッドからなるエンクレーブでは、THREAD(ALL)THREAD(CURRENT) は同等です。

THREAD は、THR と省略することができます。

CURRENT は、CUR と省略することができます。

CICS: 言語環境プログラムなしに CICS の下で実行するとき (ここで、Debug Tool は EXEC CICS DUMP TRANSACTION を出します)、このオプションはサポートされません。

TRACEBACK
呼び出しチェーンにおいてアクティブなプロシージャー、ブロック、条件ハンドラー、およびライブラリー・モジュールのトレースバック (トレース) を要求します。トレースバックでは、呼び出しまたは例外のいずれかからの制御の移行が示されます。トレースバックは、現行スレッドの主プログラムまで逆方向に行われます。

TRACEBACKTRACE と省略することができます。

NOTRACEBACK
トレースバックを抑止します。

NOTRACEBACKNOTRACE と省略されます。

FILES
オープンされているすべてのファイルの完全な属性セット、およびファイルによって使用されるバッファーの内容を要求します。

FILESFILE と省略することができます。

NOFILES
オープンされているファイルのファイル属性を抑止します。

NOFILESNOFILE と省略することができます。

VARIABLES
すべての変数、引数、およびレジスターのシンボリック・ダンプを要求します。

変数には、配列および構造が含まれます。レジスター値は、呼び出し時にスタック・フレームに保存された値です。その情報のサブセットを印刷することはできません。

変数および引数は、記号テーブルが使用可能な場合にのみ印刷されます。記号テーブルは、プログラムがコンパイル・オプションを使用してコンパイル された場合に生成されます。各言語ごとのコンパイル・オプションを次に示します。

言語 コンパイラー・オプション
C TEST(SYM)
C++ TEST
COBOL TEST または TEST(h,SYM)
PL/I TEST(,SYM)

変数、引数、およびレジスターのダンプは Debug Tool によって開始されます。ダンプするチェーン内のルーチンの数は、STACKFRAME オプションによって指定します。

VARIABLESVAR と省略することができます。

NOVARIABLES
変数、引数、およびレジスターのダンプを抑止します。

NOVARIABLESNOVAR と省略することができます。

BLOCKS
制御ブロックの独立 16 進ダンプを生成します。

グローバル制御ブロックおよび呼び出しチェーンでルーチンに関連付けられた 制御ブロックが印刷されます。制御ブロックが Debug Tool 用に印刷されます。ダンプは、STACKFRAME オプションによって指定されたルーチン数の 呼び出しチェーンまで行われます。

FILES が指定されている場合、これは、ファイル分析で使用 される制御ブロックの独立 16 進ダンプを生成するために使用されます。

BLOCKSBLOCK と省略することができます。

CICS: 言語環境プログラムなしに CICS の下で実行するとき (ここで、Debug Tool は EXEC CICS DUMP TRANSACTION を出します)、このオプションはサポートされません。

NOBLOCKS
制御ブロックの 16 進ダンプを抑止します。

NOBLOCKSNOBLOCK と省略することができます。

STORAGE
プログラムによって使用されるストレージをダンプします。

ストレージは、16 進数の文字形式で表示されます。グローバル・ストレージおよび呼び出しチェーンで各ルーチンに関連付けられたストレージが 印刷されます。ストレージが Debug Tool 用にダンプされます。ダンプは、STACKFRAME オプションによって指定された ルーチン数の呼び出しチェーンまで行われます。すべてのファイル・バッファーのストレージも、FILES オプションが 指定されるとダンプされます。動的デバッグ機能をアクティブにした場合、元のアプリケーション命令によって は、'0A91'x 命令によって置き換えられたため、表示されないものもあります。

STORAGESTOR と省略することができます。

NOSTORAGE
ストレージ・ダンプを抑止します。

NOSTORAGE は、NOSTOR と省略することができます。

STACKFRAME(n|ALL)
呼び出しチェーンからダンプされるスタック・フレーム数を指定します。

STACKFRAME(ALL) が指定された場合、すべての スタック・フレームがダンプされます。STACKFRAME(0) が指定された場合は、スタック・フレーム・ストレージは ダンプされません。

それぞれのスタック・フレームについてダンプされた特定情報は、指定され た VARIABLEBLOCK、および STORAGE オプション 宣言によって異なります。ダンプされた最初のスタック・フレームが Debug Tool と関連付けられたスタック・フレームです。このスタック・フレームの後ろには、その呼び出し元が続き、呼び出しチェーンを逆方向に進めます。

STACKFRAME は、SF と省略することができます。

PAGESIZE(n)
ダンプのページごとの行数を指定します。

この値は、9 より大きくなければなりません。ゼロの値 (0) は、ダンプ内で改ページがあってはならない ことを示します。

PAGESIZE は、PAGE と省略することができます。

FNAME(s)
ダンプ・レポートが作成されるファイルの DD 名を指定します。

デフォルト DD 名 CEEDUMP は、このオプションが指定されない場合に 使用されます。

CONDITION
呼び出しチェーンでアクティブなそれぞれの条件について、次の 情報が条件情報ブロック (CIB) からダンプされるよう指定します。
  • CIB のアドレス
  • 現行の条件トークンに関連付けられたメッセージ
  • 元の条件トークンに関連付けられたメッセージ (現行の条件トークンと異なる場合)
  • エラーの位置
  • 条件マネージャーが起動された時点でのマシン状態
  • ABEND コードおよび REASON コード (ABEND が原因で条件が発生した場合)

ダンプされる特定の情報は、条件マネージャーが起動される原因と なった条件によって異なります。マシン状態が含まれるのは、ハードウェア条件または ABEND が発生した場合にのみです。ABEND および REASON コードは、ABEND が発生した場合にのみ含まれます。

CONDITION は、COND と省略することができます。

NOCONDITION
呼び出しチェーンでアクティブな条件についてのダンプ条件情報を抑止します。

NOCONDITIONNOCOND と省略することができます。

ENTRY
ダンプ・サービスを呼び出した Debug Tool ルーチンの記述、およびその呼び出し点での レジスターの内容をダンプに組み込みます。 現在サポートされるプログラム言語では、ENTRY は無効であり、無視されます。

CICS: 言語環境プログラムなしに CICS の下で実行するとき (ここで、Debug Tool は EXEC CICS DUMP TRANSACTION を出します)、このオプションはサポートされません。

NOENTRY
ダンプ・サービスを呼び出した Debug Tool ルーチンの記述、およびその呼び出し点での レジスターの内容を抑止します。

CICS: 言語環境プログラムなしに CICS の下で実行するとき (ここで、Debug Tool は EXEC CICS DUMP TRANSACTION を出します)、このオプションはサポートされません。

この項で説明されたオプションのデフォルトは、次のとおりです。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CALL %FA コマンド

IBM Fault Analyzer を起動して、現行のマシン状態の定様式ダンプを提供するように指示します。

CALL %FA コマンドの構文図

使用上の注意

PLAYBACK コマンドを使用して記録されたステートメントを再生している場合、CALL %FA は、PLAYBACK START を入力するとき、マシン状態の定様式ダンプを提供します。

CALL %FM コマンド

IBM File Manager for z/OS を始動します。

CALL %FM コマンドの構文図
userID
MVS ユーザーの ID。userID を指定しなかった場合は、File Manager が次のいずれかのオプションを実行します。
BACKGROUND
すべての非端末処理をバックグラウンド・タスクに転送するように指定します。

使用上の注意

CALL %HOGAN コマンド

Computer Sciences Corporation の SMART (System Memory Access Retrieval Tool) とも呼ばれる KORE-HOGAN アプリケーションを開始します。

CALL %HOGAN コマンドの構文図

使用上の注意

CALL %VER コマンド

システムにインストールした Debug Tool のメンテナンス・レベルを記述するログに行を追加します。

CALL %VER コマンドの構文図

使用上の注意

このコマンドは、リモート・デバッグ・モードで使用できます。

Debug Tool for z/OS バージョン 9 リリース 1 (APAR PKnnnnn 用の PTF を適用) がシステムにインストールされているとします。 CALL %VER コマンドを入力して「Log」ウィンドウに次の情報を表示します。

IBM Debug Tool Version 9 Release 1 Mod 0
2008/10/28 06:43:00 AM Level: V9R1 PKnnnnn
5655-U27: Copyright IBM Corp. 1992, 2008

表示されるタイム・スタンプは、製品のビルドの日時です。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CALL entry_name コマンド (COBOL)

アプリケーション・プログラムで入り口名を呼び出します。入り口名は、有効な外部入り口点名 (すなわち、他のコンパイル単位 から呼び出し可能) でなければなりません。

CALL entry_name コマンドの構文図
identifier
有効な Debug Tool COBOL 識別名。
literal
有効な COBOL リテラル。

使用上の注意

入り口名 sub1 を呼び出して、変数 ab、および c を渡します。

CALL "sub1" USING a b c;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CALL プロシージャー・コマンド

PROCEDURE コマンドによって定義されているプロシージャーを呼び出します。

CALL プロシージャーの構文図
procedure_name
PROCEDURE コマンドと、対応する END コマンドで 区切られた、一連の Debug Tool コマンドの名前。

使用上の注意

proc1 と命名されたプロシージャーを作成し、呼び出します。

proc1: PROCEDURE;
  LIST (r, c);
END;
AT 54 CALL proc1;

CHKSTGV コマンド

ユーザー・ストレージ・エレメントの CICS ストレージ・チェック・ゾーンがオーバーレイされているかどうか確認します。

CHKSTGV コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CLEAR コマンド

CLEAR コマンドは、以前に入力された Debug Tool コマンドの処置を除去します。 ブレークポイントのなかには、無意味となったことが Debug Tool によって判別されると、自動的に除去されるものがあります。例えば、取り出されたコンパイル単位またはロードされたコンパイル単位の中に ブレークポイントを設定した場合、コンパイル単位が解放されるとブレークポイントは廃棄されます。

CLEAR コマンドの構文図
AT
以前に入力された AT コマンドで設定されたブレークポイント (GLOBAL ブレークポイントを含む) を すべて除去します (ただし、AT TERMINATION ブレークポイントを除く)。
AT_command
少なくとも 1 つのオペランドをもつ有効な AT コマンド。AT コマンドは、every_clause および command が 省略されていることを除き、完全に入力する必要があります。
generic_AT_command
オペランドをもたない有効な AT コマンド。次のいずれかを記入してください。ALLOCATEAPPEARANCECALLCHANGECURSORDATEDELETEENTRYEXITLABELLOADOFFSETOCCURRENCEPATHSTATEMENT (STATEMENTS の代わりに LINE キーワードも使用可能)、あるいは TERMINATION
DECLARE
以前に定義された変数およびタグを除去します。DECLARE の後に identifier がない場合、すべてのセッション変数およびタグが消去されます。 DECLAREVARIABLES と同等です。
identifier
Debug Tool セッション中に宣言されたセッション変数またはタグの名前。このオペランドは、現行のプログラム言語の規則に従わなければなりません。
EQUATE
以前に定義されたシンボリック参照を除去します。EQUATE の後に identifier がない場合、既存 の SET EQUATE 同義語はすべて消去されます。
identifier
Debug Tool セッション中に SET EQUATE を使用して宣言された 以前定義済み参照同義語の名前。このオペランドは、現行のプログラム言語の規則に従わなければなりません。
LOAD
ロード・モジュールを除去します。 このコマンドには、次のサブパラメーターがあります。
module_name
LOAD コマンドを使用して Debug Tool によってロードされた 1 つ以上のロード・モジュールの名前。
LOG
ログ・ファイルを削除し、スクロールのために保管されているデータを 消去します。行モードでは、CLEAR LOG はログ・ファイルのみ消去します。

ログ・ファイルが SYSOUT タイプのファイルに出力指示されている場合、CLEAR LOG はそのファイル内のログ内容を消去しません。

MEMORY
現在表示されているメモリー、基底アドレス、およびヒストリー領域を含むメモリー・ウィンドウを消去します。
MONITOR
MONITOR について定義されたコマンドを消去します。MONITOR の後に number がない場合、モニター・ウィンドウに 影響を与えるコマンドのリスト全体が消去されます。そのモニター・ウィンドウは 空になります。
number
モニターの対象のコマンドを参照する正の整数。整数のリストが指定されない場合、指定されたリストに表示されたすべての コマンドは消去されます。
ON (PL/I)
以前の ON コマンドの指定を無効にします。pli_condition を ON の後に指定していない場合、既存の ON コマンドがすべて消去されます。
pli_condition
ON コマンドで定義した例外条件を指示します。
PROCEDURE
以前に定義された Debug Tool プロシージャーを消去します。PROCEDURE の後に procedure_name がない場合、非アクティブのプロシージャーはすべて消去されます。
procedure_name
PROCEDURE コマンドと、対応する END コマンドで 区切られた、一連の Debug Tool コマンドの名前。プロシージャーは、その時点ではストレージにあり、アクティブであってはなりません。
VARIABLES
以前に定義された変数およびタグを除去します。VARIABLES の後に identifier がない場合、すべてのセッション変数およびタグが消去されます。 VARIABLESDECLARE と同等です。
identifier
Debug Tool セッション中に宣言されたセッション変数またはタグの名前。このオペランドは、現行のプログラム言語の規則に従わなければなりません。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CLEAR 接頭部 (フルスクリーン・モード)

ソース・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを入力するときにブレークポイントを消去するか、 またはモニター・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを入力するときに現行の MONITOR コマンド・セットから 選択されたメンバーを消去します。

CLEAR 接頭部コマンドの構文図
integer
行に複数のステートメントがある場合、その行内の 相対ステートメント (C および PL/I の場合) または相対 verb (COBOL の場合) を 選択して、ブレークポイントを除去します。デフォルト値は 1 です。最適化 COBOL プログラムでは、最初の相対ステートメントは、最適化プログラムによって廃棄されなかった最初の実行可能ステートメントです。

使用上の注意

COMMENT コマンド

COMMENT コマンドを使用すると、コメントをセッション・ログへ挿入 することができます。COMMENT キーワードは省略できません。

COMMENT コマンドの構文図
commentary
セミコロンを含まないコメント・テキスト。テキストの中にセミコロンを使うことはできません。セミコロンの後のテキストは 別の Debug Tool コマンドとして処理されます。DBCS 文字を、コメント内で使用できます。

COMMENT コマンドは実行可能コマンドとして使用することが できます。すなわち、条件付きコマンドの対象となることはできますが、NULL コマンド として扱われます。

COMPUTE コマンド (COBOL)

COMPUTE コマンドは、指定された参照に演算式の値を割り当てます。COMPUTE キーワードは省略できません。

COBOL COMPUTE コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool COBOL 数値参照。
expression
有効な Debug Tool COBOL 数式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード)

CURSOR コマンドは、Debug Tool セッション・パネルで最後に 保存された位置 (ヘッダー・フィールドを含まない) とコマンド行の間でカーソルを 移動します。

CURSOR コマンドの構文図

使用上の注意

Debug Tool セッション・パネルで最後に保存された位置とコマンド行の間で カーソルを移動します。

CURSOR;

宣言 (アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL)

宣言を使用して、Debug Tool セッション中に有効なセッション変数を宣言します。セッション変数は、デバッグ・セッションの全体または宣言がなされたプロセスを通じて 有効になっています。宣言によって宣言された変数は、他の Debug Tool コマンドで、コンパイラーに対して 宣言された変数と同様に使用されます。宣言された変数の除去は、Debug Tool セッションの終了時、また は CLEAR コマンドがそれらの除去に使用された ときに行われます。

アセンブラー宣言コマンドの構文図
identifier
有効なアセンブラー ID。
F、FLn、X、XLn、C、CLn、H、HLn、A、ALn、B、BLn、P、PLn、Z、ZLn、E、D、L
アセンブラー DC 命令で使用される型に対応する型コード。これらの型コードの意味について詳しくは、「High Level Assembler for MVS & VM & VSE: Language Reference」を参照してください。

使用上の注意

有効な n 値の範囲は、次のように、型指定子により異なります。

宣言 (C および C++)

宣言を使用して、Debug Tool セッション中で有効なセッション変数およびタグを宣言します。セッション変数は、デバッグ・セッションの全体または宣言がなされたプロセスを通じて 有効になっています。宣言を使用して宣言された変数およびタグは、別の Debug Tool コマンドでも コンパイラーに対して宣言されたものと同様に使用可能です。宣言された変数およびタグの除去は、Debug Tool セッションの終了時、また は CLEAR コマンドがそれらの除去に使用された ときに行われます。キーワードは、大文字と小文字を正しく使用することが必要で、省略はできません。

enumstruct、および union データ・タイプも宣言する ことができます。構文は、enum メンバーが任意で符号づけされた整数定数に対してしか 初期設定できないことを除き、C と同一です。

C および C++ 宣言コマンドの構文図
*
C の間接演算子。
identifier
有効な C の ID。
integer
有効な C の配列結合整定数。
constant_expr
有効な C の整定数。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

宣言 (COBOL)

宣言を使用して、Debug Tool セッション中に有効なセッション変数を宣言します。セッション変数は、デバッグ・セッションの全体または宣言がなされたプロセスを通じて 有効になっています。宣言によって宣言された変数は、他の Debug Tool コマンドで、コンパイラーに対して 宣言された変数と同様に使用されます。宣言された変数の除去は、Debug Tool セッションの終了時、また は CLEAR コマンドがそれらの除去に使用された ときに行われます。キーワードを省略することはできません。

COBOL 宣言コマンドの構文図
level
1 または 77。
identifier
有効な COBOL データ名 (DBCS データ名を含む)。
picture
S と X と 9 の 3 種類の文字で作成した文字列 (複製係数はオプション)。

pictureX(*) でない 場合、COBOL USAGE 文節が必要です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

DECLARE コマンド (PL/I)

DECLARE コマンドで、Debug Tool セッション中に有効なセッション変数を宣言します。この方法で宣言された変数は、他の Debug Tool コマンドで、コンパイラーに対して宣言された変数と同様に使用 されます。一時変数は、Debug Tool セッションが終了すると、CLEAR コマンドによって 除去します。キーワードを省略することはできません。

PL/I DECLARE コマンドの構文図
level
符号なし正の整数。大構造にはレベル 1 の指定が必要です。
name
有効な PL/I ID。名前は、特定の構造レベルの範囲で固有であることが必要です。

名前の競合が発生すると、Debug Tool は、実行中のプログラムに出てくる同じ名前の他の変数より先に、セッション変数を使用します。Debug Tool セッション中にプログラム変数を参照するには、修飾を活用してください。例えば、DECLARE コマンドで宣言した変数 a と プログラム内の変数 a を表示するには、次の LIST コマンド を出します。

LIST (a, %BLOCK:a);

変数が以前 DECLARE コマンドで定義済みのために名前の競合が 発生した場合、新しい宣言が以前の宣言を変更します。

attribute
PL/I データまたはストレージの属性を指定します。

PL/I データ属性として指定可能なものは、次のとおりです。

     BINARY        CPLX       FIXED      LABEL      PTR
     BIT           DECIMAL    FLOAT      OFFSET     REAL
     CHARACTERS    EVENT      GRAPHIC    POINTER    VARYING
     COMPLEX

PL/I のストレージ属性として指定可能であるものは、次のとおりです。

     BASED    ALIGNED    UNALIGNED

ポインターの指定に BASED オプションは使用できません。

属性は 1 つだけ指定可能です。次に示すような DECLARE は認められません。

DCL (a(2), b) PTR;
DCL (x REAL, y CPLX) FIXED BIN(31);

また、精度の属性とスケール因数と大きさの範囲が指定可能です。セッション変数に大きさと範囲がある場合、PL/I 言語の規則に従って宣言する必要があります。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

DESCRIBE コマンド

DESCRIBE コマンドは、参照、コンパイル単位、既知のロード・モジュール、ランタイム環境、および CICS チャネルおよびコンテナーのファイル割り振りまたは属性を表示します。

DESCRIBE コマンドの構文図
CURSOR (フルスクリーン・モードのみ)
変数、構造、および配列を記述するためのカーソル制御メソッドを提供します。DESCRIBE を PF キーに割り当ててある場合、特定の変数の属性を 表示するには、その変数のところにカーソルを移動して、割り当てられた PF キーを押します。
ALLOCATIONS
現行のファイル割り振りを表示します。
USER
ユーザーのアドレス・スペースに割り振られたファイルの内容を説明するよう指示します。
ALL
USER 割り振りおよび SYSTEM 割り振りの両方の内容を説明するよう指示します。
SYSTEM
以下の割り振りのすべての内容を説明するよう指示します。
LINKLIST
現行の LINKLIB、JOBLIB、STEPLIB、および TASKLIB 割り振りの内容を説明するよう指示します。
LPALIST
現行の LPA リストの内容を説明するよう指示します。
APFLIST
APF 許可データ・セットの現行のリストの内容を説明するよう指示します。
CATALOG
アクティブなカタログの現行のリストの内容を説明するよう指示します。
PARMLIB
現行の PARMLIB 連結の内容を説明するよう指示します。
PROCLIB
現行の PROCLIB 連結の内容を説明するよう指示します。
ATTRIBUTES
指定された変数の属性、または C および C++ では、式を表示します。属性は、通常の変数の宣言に示される属性か、またはそのデフォルトの規則によって想定される属性です。DESCRIBE ATTRIBUTES は、現行のプログラム言語にアクセス可能な 変数についてのみ機能します。現在修飾されているブロック内のすべての変数は、オペランドが指定されない場合に記述されます。
reference
現行のプログラム言語で有効な Debug Tool 参照。次の点に注意してください。

C および C++ では、これは、有効な式です。C および C++ の式では、タイプが唯一表示される属性です。C および C++ の構造体またはクラスの場合、DESCRIBE ATTRIBUTES は、構造体またはクラスの属性だけを表示します。構造体内部のデータ・オブジェクトの属性またはクラス内のデータ・メンバー を表示するには、特定のデータ・オブジェクトまたはメンバーに 対して DESCRIBE ATTRIBUTES を使用します。

COBOL の場合、DATA DIVISION に表示されたユーザー定義名の いずれかになります。名前は、それらの定義ごとに添え字付けまたはサブストリング化されます (すなわち、英数字データまたは配列として 定義されます)。

PL/I では、変数が構造体に属する場合、上位の親から大きさの属性を継承します。継承された大きさの属性は、変数の宣言の一部であったかのように見えます。

最適化 COBOL プログラムでは、reference が最適化プログラムによって廃棄された変数を参照する場合、アドレス情報はメッセージによって置換されます。

'reference'
有効な Debug Tool 非言語環境プログラム の COBOL 参照。非言語環境プログラム の COBOL では、この形式を使用する必要があります。1 つの単純変数または IN または OF 修飾が付いた 1 つの変数を含めることができます。
*
すべての変数をコンパイル単位で記述します。* は、アセンブラー、逆アセンブリー、PL/I、または非言語環境プログラム の COBOL のプログラムではサポートされません。
CHANNEL
Web サービス状態データを保持するコンテナーを含む、CICS チャネルおよびコンテナーを記述します。以下のいずれかのサブオプションを指定できます。
channel_name
チャネル channel_name のすべてのコンテナーを記述します。
*
現在の有効範囲にあるすべてのチャネルのすべてのコンテナーを記述します。
SOAP
すべての SOAP コンテナーを記述します。SOAP は DFHNODE の同義語です。
サブオプションを指定しないと、Debug Tool は現行チャネルのすべてのコンテナーをリストします。
CUS
コンパイル単位の属性 (コンパイラー・オプションおよび内部ブロックのリストなどを含む) を記述します。戻される情報は、コンパイル単位をコンパイルする HLL によって異なります。CUSPROGRAMS と同等です。
cu_spec
属性をリストするコンパイル単位の名前。
*
すべてのコンパイル単位を記述します。
PROGRAMS
CUS と同等です。
ENVIRONMENT
戻される情報には、現在オープンされているファイルのリストを含みます。オープンされていたが現在クローズされているファイルの名前は、 そのリストにはありません。COBOL、アセンブラー、および逆アセンブリー では、DESCRIBE ENVIRONMENT についての情報は何も提供されません。
LOADMODS
このコマンドは、Debug Tool に認識されているロード・モジュールと、これらのロード・モジュール内の既知または潜在的 CU に関する情報を表示します。

オペランドを指定しない場合は、現在アクティブなロード・モジュールが想定されます。

*
アドレス、長さ、エントリー・ポイント、およびモジュールのロード元であるデータ・セットとともに、Debug Tool に認識されたすべてのロード・モジュールの リストを表示します。
load_spec
指定したロード・モジュール (複数可) と、そのロード・モジュール内のすべての既知または潜在 CU に関する情報を表示します。 この CU 情報は、CSECT 名、アドレス、長さ、プログラミング言語で構成されます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

DISABLE コマンド

DISABLE コマンドは、AT またはパターン・マッチ・ブレークポイントを操作不能にします。ただし、ブレークポイントは消去されません。後で、ENABLE コマンドを使用してそのブレークポイントを操作可能にできます。

DISABLE コマンドの構文図
AT_command
使用可能な AT コマンド。AT コマンドは、every_clause および command が 省略されていることを除き、完全に入力する必要があります。有効な形式は、CLEAR AT で許可された形式と同じです。
DTCN PROGRAMCADP PROGRAM、または CADP CU
DTCN または CADP プロファイルに指定されたプログラムまたはコンパイル単位と、prog_id または cu_id に指定されたプログラムまたはコンパイル単位が一致した場合に、そのプログラムまたはコンパイル単位によって Debug Tool が始動されないようにします。以下の比較が行われます。

特定の名前 (例えば、PROG1) またはワイルドカード文字で部分的な名前を (たとえば、EMPL*) を指定することができます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

DISABLE 接頭部 (フルスクリーン・モード)

ユーザーがソース・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを出すと、ステートメント・ブレークポイントまたはオフセット・ブレークポイントが使用不可になります。

DISABLE 接頭部コマンドの構文図
integer
行内の相対ステートメント (C および C++ または PL/I の場合) または相対 verb (COBOL の 場合) を選択します。デフォルトは 1 です。

行の 3 番目のステートメントまたは verb でブレークポイントを使用禁止に します (そのステートメントがある行の接頭部域に次のコマンドを入力 することによって)。

DIS 3

キーワードと整数の間にはスペースを入れる必要は ありません。DIS 3DIS3 と同じです。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

DO コマンド (アセンブラー、逆アセンブリー、非言語環境プログラムの COBOL)

DO コマンドは、グループ化された 1 つ以上のコマンドを実行します。DOEND キーワードは、DO グループと 呼ばれているコマンドのグループを区切ります。キーワードを省略することはできません。

DO アセンブラー・コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

do/while コマンド (C および C++)

do/while コマンドは、テスト式を評価する前にコマンドを実行することができます。この実行命令によって、そのコマンドは少なくとも 1 回実行することができます。do および while キーワードは小文字でなければならず、省略することはできません。

C および C++ do/while コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。
expression
有効な Debug Tool C および C++ 式。

ループの本文は、while 文節 (制御部) が評価される前に実行されます。do/while 文節コマンドをさらに実行するか否かは、while 文節の値によります。while 文節が偽と評価されない場合、コマンドは再び実行されます。それ以外の場合、コマンドの実行は終了します。

while 文節が偽と評価されなくても、break コマンドが原因で do/while コマンドの 実行が終了してしまう場合もあります。

使用上の注意

do/while コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

次のコマンドは、1 の入力を要求します。1 を入力すると、コマンドは実行を終了します。それ以外の場合、コマンドは新たなプロンプトを表示します。

int reply1;

do {
  printf("Enter a 1.¥n");
  scanf("%d", &reply1);
} while (reply1 != 1);

DO コマンド (PL/I)

DO コマンドを使用すると、1 つ以上のコマンドをグループにまとめ、繰り返し実行 (オプションで) することができます。DOEND キーワードは、まとめて DO グループと 呼ばれているコマンドのグループを区切ります。キーワードを省略することはできません。

単純型

単純 PL/I  DO コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

反復型

反復 PL/I  DO コマンドの構文図
WHILE
コマンド・リストの実行前に、毎回、expression を評価するように 指定します。式の評価が真になると、コマンドが実行され、DO グループは もう 1 サイクル進みます。評価が偽の場合は、DO グループの実行が終了します。
expression
有効な Debug Tool PL/I ブール式。
UNTIL
コマンド・リストの実行後に、毎回、expression を評価するように 指定します。式の評価が偽になると、コマンドが実行され、DO グループはもう 1 サイクル 進みます。評価が真の場合は、DO グループの実行が終了します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

反復

反復 PL/I  DO コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool の PL/I の参照。
expression
有効な Debug Tool の PL/I の式。
BY
expressionDO グループへの入り口で評価し、結果を 保存するよう指定します。保存された値が、DO グループを実行するごとに、制御変数に加算する増分になります。

BY expressionDO グループの指定に なく、TO expression の指定がある 場合、expression のデフォルトは 1 の値になります。

BY 0 の指定がなされていると、DO グループの 実行は、WHILE または UNTIL オプションによる停止、あるいは、DO グループの外への 制御の移動がない限り、無限に継続します。

BY オプションによって、制御変数を正または負の固定増分だけ 加減することができます。

TO
expression を、DO グループの入り口で評価し、結果を 保存するよう指定します。保存された値が、制御変数の終了値になります。

TO expressionDO グループの指定に なくて、BY expression の指定がある場合、反復実行は、WHILE または UNTIL オプションにより それが終了するまで、あるいはいずれかのステートメントで制御 が DO グループの外に移動するまで、継続します。

TO オプションによって、制御変数を正または負の固定増分だけ 加減することができます。

REPEAT
DO グループを実行する度にその後で expression を 評価し、制御変数に代入を行うよう指定します。反復実行は、WHILE または UNTIL オプションにより それが終了するまで、あるいは、いずれかのステートメントで制御 が DO グループの外に移動するまで継続します。

REPEAT オプションにより、制御変数の値を非線形に 変更することが可能です。ポインターなど、非算術的な制御変数にも、このオプションを使用できます。

WHILE
コマンド・リストの実行前に、毎回、expression を評価するように 指定します。式の評価が真になると、コマンドが実行され、DO グループは もう 1 サイクル進みます。評価が偽の場合は、DO グループの実行が終了します。
UNTIL
コマンド・リストの実行後に、毎回、expression を評価するように 指定します。式の評価が偽になると、コマンドが実行され、DO グループはもう 1 サイクル 進みます。評価が真の場合は、DO グループの実行が終了します。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

DO コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

ENABLE コマンド

ENABLE コマンドは、AT またはパターン・マッチ・ブレークポイントが DISABLE コマンドで無効にされた後で、そのブレークポイントをアクティブにします。

ENABLE コマンドの構文図
AT_command
使用不可になっている AT コマンドを指定します。AT コマンドは、every_clause および command が 省略されていることを除き、完全に入力する必要があります。有効な形式は、CLEAR AT で許可された形式と同じです。
DTCN PROGRAMCADP PROGRAM、または CADP CU
前に DISABLE コマンドで無効にされた CADP または DTCN プロファイルを再び有効にします。prog_id または cu_id に指定する名前は、DISABLE コマンドで指定した prog_id または cu_id と一致する必要があります。

prog_idcu_id も指定しないと、Debug Tool は前に無効にしたすべての DTCN または CADP プロファイルを有効にします。無効にされていないプロファイルに対して prog_id または cu_id を指定しようとすると、Debug Tool はエラー・メッセージを表示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

ENABLE 接頭部 (フルスクリーン・モード)

ユーザーがソース・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを出すと、使用不可のステートメント・ブレークポイントまたは使用不可のオフセット・ブレークポイントが使用可能になります。

ENABLE 接頭部コマンドの構文図
integer
行内の相対ステートメント (C および C++ または PL/I の場合) または相対 verb (COBOL の 場合) を選択します。デフォルト値は 1 です。最適化 COBOL プログラムでは、デフォルト値は、最適化プログラムによって廃棄されなかった最初の実行可能ステートメントです。

行の 3 番目のステートメントまたは verb でブレークポイントを使用可能にします (そのステートメントがある行の 接頭部域には次のように入力します)。

ENABLE 3

キーワードと整数の間には、区切り文字としてのスペースは必要はありません。したがって、ENABLE 3ENABLE3 と同じです。

EVALUATE コマンド (COBOL)

EVALUATE コマンドは、ネストされた一連の IF ステートメント に簡単な表記法を提供します。キーワードを省略することはできません。

COBOL EVALUATE コマンドの構文図
constant
有効な Debug Tool COBOL 定数。
expression
有効な Debug Tool COBOL 算術式。
reference
有効な Debug Tool COBOL 参照。
condition
単一比較条件。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

次の例では、EVALUATE コマンド、および IF コマンドの それに相当するコーディングを示しています。

EVALUATE menu-input
  WHEN "0"
    CALL init-proc
  WHEN "1" THRU "9"
    CALL process-proc
  WHEN "R"
    CALL read-parms
  WHEN "X"
    CALL cleanup-proc
  WHEN OTHER
    CALL error-proc
END-EVALUATE;

同等の IF コマンド:

IF (menu-input = "0") THEN
  CALL init-proc
ELSE
  IF (menu-input >= "1") AND (menu-input <= "9") THEN
    CALL process-proc
  ELSE
    IF (menu-input = "R") THEN
      CALL read-parms
    ELSE
      IF (menu-input = "X") THEN
        CALL cleanup-proc
      ELSE
        CALL error-proc
      END-IF;
    END-IF;
  END-IF;
END-IF;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

expression コマンド (C および C++)

expression コマンドは、所定の式を評価します。式を使用して、変数への値の代入、または関数の呼び出しができます。

C、C++、および逆アセンブリー expression コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool C および C++ 式。代入は、C および C++ の代入演算子の 1 つを式に入れることによって影響されます。独立した式の計算結果の値は使用されません。

使用上の注意

FIND コマンド

FIND コマンドを使用すると、ソース・オブジェクトでフルスクリーン・モードおよび行モードの検索を行ったり、ログ・オブジェクトおよびモニター・オブジェクトをフルスクリーンで検索したりできます。

FIND コマンドの構文図
string
現行プログラム言語の文字ストリング定数の構文に適合する、検索するストリング。このストリングは、次の制限事項に従う必要があります。

オペランドが指定されていないと、繰り返し FIND が実行されます。 繰り返し FIND については、使用上の注意および「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」に説明があります。

*
前の FIND コマンドのストリングを使用します。
leftcolumn
検索の左端の桁を指定する正整数。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。rightcolumn および * が省略された場合は、ストリングが leftcolumn で始まっている必要があります。
rightcolumn
検索の右端の桁を指定する正整数。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。
*
各ソース・レコードの長さが検索の右端の桁として使用されるように指定します。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。
FIRST
オブジェクトの先頭から開始し、順方向に検索してストリングの最初のオカレンスを見つけます。
LAST
オブジェクトの最後から開始し、逆方向に検索してストリングの最後のオカレンスを見つけます。
NEXT
現在のカーソル位置より後ある最初の位置から開始し、順方向に検索してストリングの 1 つ後のオカレンスを見つけます。
PREV
現在のカーソル位置から開始し、逆方向に検索してストリングの 1 つ前のオカレンスを見つけます。
CURSOR (フルスクリーン・モード)
検索されたオブジェクトが現在のカーソル位置で選択されるように指定します。
LOG (フルスクリーン・モード)
セッション・ログ・ウィンドウ内のオブジェクトを選択します。
MONITOR (フルスクリーン・モード)
モニター・ウィンドウ内のオブジェクトを選択します。
SOURCE (フルスクリーン・モード)
ソース・リスト作成ウィンドウ内のオブジェクトを選択します。

使用上の注意

for コマンド (C および C++)

for コマンドを使用すると、C および C++ の for ステートメントと 同様に繰り返しループを作成することができます。これによって、次のことが可能になります。

for キーワードは小文字でなければならず、省略することはできません。

C および C++ for コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool C および C++ 式。
command
有効な Debug Tool コマンド。

Debug Tool は、コマンドが初めて実行される前にのみ、最初 の expression を評価します。この式を使用して、変数を初期設定することができます。コマンドの最初の繰り返しの前に式を評価する必要がない場合は、この式を省略することができます。

Debug Tool は、コマンドの実行の前に毎回、2 番目の expression を評価します。この式が偽と評価される場合、コマンドは実行されず、制御は for コマンドに 続くコマンドに移ります。それ以外の場合、コマンドは実行されます。2 番目の式を省略した場合、式がゼロ以外の定数によって置き換えられたことになり、for コマンド は、この式の失敗によっては終了されることはありません。

Debug Tool は、コマンドの実行の後に毎回、3 番目の expression を評価します。この式を使用すれば、変数の増加、削減、または再初期設定を行うことができます。コマンドの繰り返しの度に式を評価する必要がない場合は、この式を省略することができます。

break コマンドを使用すると、2 番目の式が偽と評価されなくても、for コマンドの終了を 実行することができます。2 番目の式を省略する場合は、break コマンドを使用して、for コマンドの実行を停止 しなければなりません。

使用上の注意

FREE コマンド

FREE コマンドは、現在割り振られているファイルを解放します。

FREE コマンドの構文図
ddname
解放するファイルの名前。

GO コマンド

GO コマンドは、Debug Tool にユーザーのプログラムの実行を開始または再開させます。

GO コマンドの構文図
BYPASS
ブレークポイントの原因となった条件についてのユーザーまたは システムの処置をバイパスします。このコマンドが有効とされるのは、次の理由で Debug Tool に入った場合です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

GOTO コマンド

GOTO コマンドを使用すると、Debug Tool は指定されたステートメント ID で プログラム実行を再開することができます。GOTO キーワードは省略することはできません。 ターゲット位置で、Debug Tool からユーザーに制御を戻したい場合には、その位置にブレークポイントが あることを確認してください。

GOTO コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

GOTO LABEL コマンド

GOTO LABEL コマンドを使用すると、Debug Tool は指定された ステートメント・ラベルでプログラム実行を再開することができます。指定されたラベルは同じブロックになければなりません。 ターゲット位置で、Debug Tool からユーザーに制御を戻したい場合には、その位置にブレークポイントが あることを確認してください。

GOTO LABEL コマンドの構文図
statement_label
現在実行中のプログラムの中の有効なステートメント・ラベル、または PL/I で は、ラベル変数を指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

%IF コマンド (プログラム言語中立)

%IF コマンドを使用すると、条件付きでコマンドを実行することができます。 ELSE 文節を %IF コマンドに任意で指定することができます。テストの式が偽と評価され、ELSE 文節がある場合、その ELSE 文節に関連付けられ たコマンドが実行されます。キーワードを省略することはできません。

プログラム言語に中立な IF コマンドの構文図
condition
サポートされているすべてのプログラム言語に有効な単純比較条件。
command
有効な Debug Tool コマンド、または 1 つ以上の有効な Debug Tool コマンドを含む BEGIN-END グループ。含まれている Debug Tool コマンドは、サポートされているすべてのプログラム言語に有効であることが必要です。

%IF コマンドがネストされ、ELSE 文節がある場合、指定された ELSE は、同じブロック内で一番近くにある先行の %IF 文節に関連付けられます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

IF コマンド (アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL)

IF コマンドを使用すると、条件付きでコマンドを 実行することができます。ELSE 文節を IF コマンドに任意で指定することができます。テストの式が偽と評価され、ELSE 文節がある場合、その ELSE 文節に関連付けられ たコマンドが実行されます。IF および ELSE キーワードは、省略することはできません。

アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL IF コマンドの構文図
condition
アセンブラー条件式
'condition'
アポストロフィ (') で囲まれた、非言語環境プログラム の COBOL 条件式。
command
有効な Debug Tool コマンド、または 1 つ以上の有効な Debug Tool コマンドを含む DO グループ。

IF コマンドがネストされ、ELSE 文節がある場合、指定された ELSE は、同じブロック内で一番近くにある先行の IF 文節 に関連付けられます。

使用上の注意

IF コマンドは、記録されたステートメントを PLAYBACK コマンドを使用して再生する間は使用できません。

if コマンド (C および C++)

if コマンドを使用すると、条件付きでコマンドを実行することができます。else 文節を if コマンドに任意で指定することができます。テストの式が偽と評価され、ELSE 文節がある場合、その ELSE 文節に関連付けられ たコマンドが実行されます。if および else キーワードは小文字でなければならず、省略することはできません。

C および C++ if コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool C および C++ 式。
command
有効な Debug Tool コマンド。

if コマンドがネストされ、else 文節がある場合、指定された else は、同じブロック内で一番近くにある先行の if 文節に関連付けられます。

使用上の注意

IF コマンド (COBOL)

IF コマンドを使用すると、条件付きでコマンドを 実行することができます。ELSE 文節を IF コマンドに任意で指定することができます。テストの式が偽と評価され、ELSE 文節がある場合、その ELSE 文節に関連付けられ たコマンドが実行されます。キーワードを省略することはできません。

COBOL IF コマンドの構文図
condition
Item-1 operator Item-2 という形式を使用した単純な比較条件。Item-1 および Item-2 にはデータ項目またはリテラルを指定できます。演算子で指定できる演算は、以下のいずれかです。
command
有効な Debug Tool コマンド。

IF コマンドがネストされ、ELSE 文節が ある場合、指定された ELSE または END-IF は、同じブロック 内で一番近くにある先行の IF 文節と関連付けられます。

COBOL とは異なり、Debug Tool には終了句読点 (;) がコマンドの後に必要です。END-IF キーワードは必須です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

IF コマンドで実行できる比較 (COBOL)

次の表に、Debug Tool IF コマンドで実行できる 比較を示します。この表の後にコードの説明があります。

オペランド GR AL AN ED BI NE ANE NDI NNDI ID IN IDI PTR @ IF EF D1
Group (GR) NN NN NN NN NN NN NN NN10 NN   NN     NN NN
Alphabetic (AL) NN NN           NN              
Alpha numeric (AN)8 NN   NN         NN              
External Decimal (ED)8 NN     NU                    
Binary NN       NU       NU4          
Numeric Edited (NE) NN         NN                
Alphanumeric Edited (ANE) NN           NN NN              
FIGCON ZERO7 NN     NU NU     NN NU         NU NU
FIGCON17 NN NN NN       NN NN9 NU              
National Data Item (NDI) NN10 NN NN NN NN
National Numeric Data Item (NNDI) NN
Numeric Literal7 NN     NU NU     NN NU NU4       NU NU
Alphanumeric Literal27 NN NN3 NN     NN NN NN              
Alphanumeric hex literal11 NN NN NN     NN NN              
Internal Decimal (ID)8 NN             NU            
Index Name (IN) NN       NU4       IO4 NU        
Index Data Item (IDI) NN               NU IV        
Pointer Data Item (PTR)                     NU5 NU5    
Address of (@)                     NU5 NU5    
Floating Point Literal7 X                       NU NU
Internal Floating Point (IF) NN                       NU NU
External Floating Point (EF) NN                       NU NU
DBCS data item (D1)                             NN
DBCS Literal7                             NN
Address hex Literal6                     NU5 NU5    
National Literal NN10 NN
National Hex Literal12 NN10 NN

注:

1
FIGCON には、すべての表意定数 (ZERO およ び ALL を除く) が入ります。
2
英数字リテラルは、引用符 (") またはアポストロフィ (') で囲む必要があります。開始区切り文字として使用される引用符またはアポストロフィをストリングに埋め込む場合は、その後にもう 1 つ引用符またはアポストロフィを続けなければなりません。
3
英字のみ有効です。
4
比較する前に添え字値に変換される指標名
5
等号、不等号による比較のみが行われます。
6
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に H が付きます。
7
定数およびリテラルを、同じタイプの定数およびリテラルと比較することも できます。
8
ウィンドウ化日付フィールドを使用する比較は、サポートされません。
9
表意定数 HIGH-VALUES および LOW-VALUES は、ナショナル・データ項目と比較できません。
10
内部フォーマットの変換は、比較の前には行われません。
11
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に X が付きます。
12
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に NX が付きます。

許容される比較とは、「IBM OS Full American National Standard COBOL」に記述されている比較で、次のものが該当します。

NN
非数値オペランド
NU
数値オペランド
IO
2 つの指標名
IV
指標データ項目
X
ユーザー・エラーの可能性が高い

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

IF コマンド (PL/I)

IF コマンドを使用すると、条件付きでコマンドを 実行することができます。ELSE 文節を IF コマンドに任意で指定することができます。テストの式が偽と評価され、ELSE 文節がある場合、その ELSE 文節に関連付けられ たコマンドが実行されます。キーワードを省略することはできません。

PL/I IF コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool の PL/I の式。

必要な場合、式は BIT ストリングに変換されます。

command
有効な Debug Tool コマンド。

IF コマンドがネストされ、ELSE 文節がある場合、指定された ELSE は、同じブロック内で一番近くにある先行の IF 文節 に関連付けられます。

使用上の注意

IMMEDIATE コマンド (フルスクリーン・モード)

IMMEDIATE コマンドを使用すると、コマンド・リスト内のコマンドを 即時に実行することができます。このコマンドは、PF キーに割り当てて使用するコマンドに適しています。

IMMEDIATE は、ネストされていないコマンドとして、あるいは 複合コマンド内でのみ入力することができます。

FINDRETRIEVESCROLL、およ び WINDOW コマンドの PF キー定義には、IMMEDIATE 接頭部を付けることを お勧めします。これによって、コマンドのグループが入力された場合でも SCROLL などを 行うことができます。

IMMEDIATE コマンドの構文図
command
次の Debug Tool コマンドのいずれかを指定します。

使用上の注意

INPUT コマンド (C、C++、および COBOL)

INPUT コマンドは、インターセプトされた読み取りに入力を行います。これはインターセプトされたファイルについての読み取り保留が発生した場合にのみ有効です。INPUT キーワードは省略することはできません。

C、C++、および COBOL の INPUT コマンドの構文図
text
保留読み取りに対するテキスト入力を指定します。

使用上の注意

Debug Tool に順次ファイルへの入力を求めるプロンプトを 出させるために SET INTERCEPT ON を使用しました。プロンプト・メッセージとファイル名が、コマンド・ログに表示されます。

SET INTERCEPT ON コマンドで指定した DD 名から得ることになって いた入力を、希望する入力と置き換えるには、次のように指定します。

INPUT text you want to input ;

プログラム入力はユーザーのログ・ウィンドウに記録されます。

このコマンドには、終りのセミコロン (;) が必要です。INPUT キーワードとセミコロンの間にあるものはすべて入力テキストと 見なされます。セミコロンを含めたい場合には、使用するプログラム言語で有効な文字ストリングの形で入力を指定してください。入力に引用符 (") またはアポストロフィ (') を含めたい場合には、引用符またはアポストロフィごとに、その後に対応するもう 1 つの引用符またはアポストロフィを続け、使用するプログラム言語に有効な文字ストリングとして入力する必要があります。

句「quick brown fox」が保留読み取りに入力されることを示します。句はファイルに書き込まれます。

INPUT quick brown fox;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

JUMPTO コマンド

JUMPTO コマンドは、プログラムの実行を再開する位置を指定のステートメントに移動しますが、プログラムの実行を再開することはしません。

JUMPTO コマンドの構文図

使用上の注意

ステートメント 24 にジャンプして、そこで停止します。 次のコマンドを入力します。

JUMPTO 24;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

JUMPTO LABEL コマンド

JUMPTO LABEL コマンドは、プログラムの実行を再開する位置を指定のラベルに移動しますが、 プログラムの実行を再開することはしません。

JUMPTO LABEL コマンドの構文図
statement_label
現在実行中のプログラムの中の有効なステートメント・ラベル、または PL/I で は、ラベル変数を指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST コマンド

LIST コマンドは、指定された変数、構造、配列、レジスター、ステートメント番号、頻度情報の値、およびプログラム実行の流れなどの、プログラムに ついての情報を表示します。LIST コマンドを使用して、どのエンクレーブの情報でも表示できます。表示されたすべての情報は、ログ・ファイルに保管されます。

次の表は、LIST コマンドの形式を要約しています。

LIST (ブランク) コマンド ソース識別パネルを表示します。
LIST AT コマンド 現在定義されているブレークポイントをリストします。
LIST CALLS コマンド 活動ブロックの動的チェーンを表示します。
LIST CONTAINER コマンド コンテナーの内容を表示します。
LIST CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード) カーソルによって指定された変数を表示します。
LIST DTCN または CADP コマンド DISABLE コマンドにより無効にされたプログラムおよびコンパイル単位をリストします。
LIST 式コマンド 式の値を表示します。
LIST FREQUENCY コマンド ステートメントの実行回数をリストします。
LIST LAST コマンド ヒストリー・テーブル内の最新の記入項目のリストを表示します。
LIST LINE NUMBERS コマンド AT LINE ブレークポイントとして有効な位置であるすべての行番号をリストします。
LIST LINES コマンド ソース・ウィンドウに表示されている現行のリスト・ファイルまたは ソース・ファイルの中から、1 行以上をリストします。
LIST MONITOR コマンド 現行の MONITOR コマンドのセットをリストします。
LIST NAMES コマンド 変数、プログラム、または Debug Tool プロシージャーの名前をリストします。
LIST ON (PL/I) コマンド 指定した PL/I 条件に対して現在定義されている処置 (ある場合) をリストします。
LIST PROCEDURES コマンド 指定された Debug Tool プロシージャーに含まれるコマンドをリストします。
LIST REGISTERS コマンド 現在のレジスター内容を表示します。
LIST STATEMENT NUMBERS コマンド. AT STATEMENT ブレークポイントとして有効な位置であるすべてのステートメント番号を リストします。
LIST STATEMENTS コマンド ソース・ウィンドウに表示されている現行のリスト・ファイルまたは ソース・ファイルの中から、1 つ以上のステートメントをリストします。
LIST STORAGE コマンド ストレージをダンプ形式で表示します。

LIST (ブランク) コマンド

ソース識別パネルを表示して、ソース・ウィンドウに表示したソース・リスト またはソース・ファイルと、それらのプログラム・ユニットとの関連を示します。LISTPANEL LISTINGS およ び PANEL SOURCES と同じです。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST AT コマンド

現在定義されているブレークポイントをリストします。指定されたブレークポイントが活動化された場合に取られる処置も含めて リストします。アクションが定義されないと、Debug Tool により NULL コマンドが表示されます。

LIST AT コマンドの構文図
AT_command
少なくとも 1 つのオペランドをもつ有効な AT コマンド。AT コマンドは、every_clause および command が省略されていることを除き、完全に入力する必要があります。
ENABLED
リストを使用可能なブレークポイントに制限します。デフォルトには、使用可能なブレークポイントと使用禁止のブレークポイントの両方をリストします。
DISABLED
リストを使用禁止のブレークポイントに制限します。デフォルトには、使用可能なブレークポイントと使用禁止のブレークポイントの両方をリストします。
ALLOCATE
現在定義されている AT ALLOCATE ブレークポイントをリストします。
APPEARANCE
現在定義されている AT APPEARANCE ブレークポイントをリストします。
CALL
現在定義されている AT CALL ブレークポイントをリストします。
CHANGE
現在定義されている AT CHANGE ブレークポイントをリストします。これは、すべての AT CHANGE 対象のストレージ・アドレスと長さを 表示し、(%STORAGE 関数によって指定されていない場合に) それらが どのように指定されたかを示します。
DATE
現在定義されている AT DATE ブレークポイントをリストします。
DELETE
現在定義されている AT DELETE ブレークポイントをリストします。
ENTRY
現在定義されている AT ENTRY ブレークポイントをリストします。
EXIT
現在定義されている AT EXIT ブレークポイントをリストします。
GLOBAL
AT 条件について現在定義されている AT GLOBAL ブレークポイントを リストします。
LABEL
現在定義されている AT LABEL ブレークポイントをリストします。
LINE
現在定義されている AT LINE または AT STATEMENT ブレークポイントを リストします。 LINE は、STATEMENT と同等です。
LOAD
現在定義されている AT LOAD ブレークポイントをリストします。
OCCURRENCE
現在定義されている AT OCCURRENCE ブレークポイントをリストします。
OFFSET
現在定義されている AT OFFSET ブレークポイントをリストします。
PATH
現在定義されている AT PATH ブレークポイントをリストします。
STATEMENT
これは、LINE と同等です。
SUSPENDED
中断状態のブレークポイントをすべてリストします。
TERMINATION
現在定義されている AT TERMINATION ブレークポイントをリストします。

AT コマンド・タイプ (例えば LOAD) が指定されない場合、LIST AT は現在定義されているすべてのブレークポイント (使用不可と使用可能の両方) をリストします。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST CALLS コマンド

活動ブロックの動的チェーンを表示します。ブロック構造のない言語では、これは CALL チェーンです。z/OS バッチおよび TSO では、LIST CALLS により、 プロセスで活動状態にあるすべてのエンクレーブの呼び出しチェーンがリストされます。

LIST CALLS コマンドの構文図

使用上の注意

活動ブロックの現行の動的チェーンを表示します。

LIST CALLS;

LIST CONTAINER コマンド

コンテナーの内容を表示します。

LIST CONTAINER コマンドの構文図
channel_name
コンテナーを見つけるために Debug Tool が検索するチャネルの名前。チャネル名を指定しないと、Debug Tool は現行チャネルを検索します。
container_name
コンテナーの名前。
索引 (index)
表示するコンテナー内の単一バイトの位置を示す、10 進値または 16 進値。
sub_string_start
表示する一連のバイトの開始位置を示す、10 進値または 16 進値。
sub_string_end
表示する一連のバイトの終了位置を示す、10 進値または 16 進値。
sub_string_length
表示するバイト数を示す、10 進値または 16 進値。
XML
指定した領域に完全な XML 1.0 または 1.1 文書が含まれていることを示します。指定した領域は、z/OS XML パーサーに渡されて処理されます。パーサーが構文エラーを検出した場合は、Debug Tool ログにエラー・データが表示されます。そうでない場合は、Debug Tool ログにフォーマット済みの XML 文書が表示されます。
EBCDIC
指定した領域に EBCDIC 文字が含まれていることを示します。
ASCII
指定した領域に ASCII 文字が含まれていることを示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード)

変数、構造、および配列を記述するためのカーソル制御方式を提供します。これは、PF キーに割り当てられた場合に最も役に立ちます。

LIST CURSOR コマンドの構文図

使用上の注意

LIST DTCN または CADP コマンド

DISABLE CADP または DISABLE DTCN コマンドにより無効にされたプログラムおよびコンパイル単位をリストします。

LIST DTCN または LIST CADP コマンドの構文図
DTCN
DISABLE DTCN コマンドにより無効にされたプログラムをリストします。
CADP
DISABLE CADP コマンドにより無効にされたプログラムおよびコンパイル単位をリストします。

使用上の注意

LIST DTCN または LIST CADP コマンドは、リモート・デバッグ・モードで使用できます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST 式コマンド

式の値を表示します。

LIST 式コマンドの構文図
TITLED
各式をその値とともにリストに表示します。PL/I の場合のデフォルトになっています。C および C++ では、これは左辺値 の式のデフォルトです。COBOL では、単一の定数のみで構成される式を除いて デフォルトです。アセンブラー、逆アセンブリー、 および非言語環境プログラムの COBOL の場合、これは Debug Tool アセンブラー代入ステートメントの受け取り側として有効な式のデフォルトです。

キーワードなしで TITLED を指定すると、現在修飾されているブロック内のすべての変数がリストされます。 アスタリスク (*) を使用して TITLED を指定し、C、C++、または COBOL プログラムをデバッグする場合、 現在修飾されているコンパイル単位内のすべての変数がリストされます。

COBOL プログラムをデバッグする場合は、TITLED で次の追加オプションを使用できます。

FS
現在修飾されているコンパイル単位内の COBOL File Section で定義されているすべての変数をリストします。
WSS
現在修飾されているコンパイル単位内の COBOL Working-Storage Section で定義されているすべての変数をリストします。
LS
現在修飾されているコンパイル単位内の COBOL Linkage Section で定義されているすべての変数をリストします。
LOS
現在修飾されているコンパイル単位内の COBOL Local-Storage Section で定義されているすべての変数をリストします。
* (C、C++、および COBOL)
現在修飾されているコンパイル単位内のすべての変数をリストします。
UNTITLED
式を表示せずに式の値のみをリストします。C および C++ では、これは 左辺値でない 式のデフォルトです。COBOL では、これは単一の定数のみで構成されている式のデフォルトです。アセンブラー、逆アセンブリー、 および非言語環境プログラム の COBOL の場合、これは Debug Tool アセンブラー代入ステートメントの受け取り側として無効な式のデフォルトです。 LIST コマンドでは、現行のプログラム言語によっては、式に、 引用符 (") またはアポストロフィ (') で囲まれた文字ストリングが含まれる場合もあります。

C および COBOL では、括弧 () を含む式は、LIST コマンドによって 使用される場合には、さらに別の括弧で囲む必要があります。例えば、LIST ((x + y) / z); となります。

COBOL では、式は参照が後に続く GROUP キーワードである場合があります。これが指定されると、GROUP キーワードは、その参照を 基本項目であるかのように表示します。GROUP が基本項目について指定された場合には、なんの影響も及ぼしません。GROUP キーワードのオペランド は、LIST TITLED GROUP y; の例に示すように、参照にしかなり得ません (式は許可されません)。

expression
非言語環境プログラム の COBOL を除く、現行のプログラム言語で有効な式。
'expression'
アポストロフィ (') で囲まれた、有効な非言語環境プログラム の COBOL 式。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

L 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード)

L 接頭部コマンドは、ソース・ウィンドウの接頭部域で入力され、その行の変数の値をログ・ウィンドウに表示します。

L 接頭部コマンドの構文図
integer
行における変数の位置を、左を始点として指定します。行の最初の変数は位置 1、行の 2 番目の変数は位置 2 となり、変数がなくなるまでこのパターンを繰り返します。ある変数が同じ行に複数回出現する場合は、変数の最初のインスタンスにのみ位置番号が割り当てられます。整数を 1 つも指定しない場合は、行のすべての変数の値が表示されます。

使用上の注意

下記の例では次のコード行を使用します。

...
             293     move 0 to c; move 0 to b; move 0 to IND; move  b  to a;
...
             319     if a + b < b + c
             320        then move ind to c;
             321     end-if;
...

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST FREQUENCY コマンド

ステートメントの実行回数をリストします。

LIST FREQUENCY コマンドの構文図
*
現在修飾されているコンパイル単位のすべてのステートメントの頻度をリスト します。現在、修飾を利用できない AT TERMINATION ブレークポイントで実行中の場合、終了するエンクレーブの中のコンパイル単位のステートメントで、頻度データが あるステートメントすべての頻度をリストします。
LINES
頻度カウントの後のソース行を表示します。
STATEMENT
LINES と同じです。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST LAST コマンド

ヒストリー・テーブル内の最新の記入項目のリストを表示します。

LIST LAST コマンドの構文図
integer
直前に処理されたブレークポイントおよび条件の数を表示するよう指定します。
HISTORY
処理されたすべてのブレークポイントおよび条件を表示します。
LINES
処理されたステートメントまたは行のブレークポイントを表示します。LINESSTATEMENTS と同等です。
PATHS
処理されたパス・ブレークポイントを表示します。
STATEMENTS
LINES と同等です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST LINE NUMBERS コマンド

LIST STATEMENT NUMBERS と同じです。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST LINES コマンド

LIST STATEMENTS と同じです。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST MONITOR コマンド

現行の MONITOR コマンド・セットの全メンバーまたは選択されたメンバー、および中断状態にあるすべての MONITOR LOCAL コマンドをリストします。

LIST MONITOR コマンドの構文図
integer
MONITOR コマンドを識別する符号なし整数。2 つの整数が指定された場合、1 番目の整数は 2 番目の整数より大か等しくなることはできません。これを省略した場合は、すべての MONITOR コマンドが表示されます。

使用上の注意

現在モニターされている 5 番目から 7 番目のコマンドをリストします。

LIST MONITOR 5 - 7;

LIST NAMES コマンド

変数、プログラム、または Debug Tool プロシージャーの名前をリストします。キーワードを指定しないで LIST NAMES が出されると、現行のプログラム言語 で参照可能であり、かつ、現在修飾されているブロックから参照することが できる、すべてのプログラム変数およびセッション変数の名前が表示されます。名前のサブセットは、一致するパターンを与えることによって指定することができます。

LIST NAMES コマンドの構文図
pattern
検索されるパターン。文字ストリング定数については、現行のプログラム言語 の構文に従います。パターンの長さは、引用符 (") またはアポストロフィ (') を除き、128 バイトを超えてはなりません。

DBCS 設定が ON であれば、パターンは DBCS 文字を含むことができます。DBCS シフト・コードは、パターン内では重要な文字とは見なされません。パターン内では、SBCS または DBCS アスタリスクは、ゼロのストリング、もしくは無意味な SBCS または DBCS 文字ストリングを表します。パターンにはアスタリスクを 8 つまで入れることができますが、隣接するアスタリスクは単一のアスタリスク と同等です。

可能なストリングの例は、次のとおりです。

C アセンブラー、逆アセンブリー、および非言語環境プログラム の COBOL PL/I
"ABC"
"A5"
'MY'
 
'A5'
 

パターンのマッチングでは、DBCS 以外では大文字と小文字は区別されません。パターンおよび可能性のある名前の両者を、シフト・コードは別として、大文字にしておくと効果があります。ただし、現行のプログラム言語が C の場合は例外となります。現行のプログラム言語の設定が C の場合は、パターンの中の文字は正しい文字セットを使用する必要があります。

BLOCK
1 つ以上の指定されたブロック内で定義された変数名を表示します。
CUS
コンパイル単位名を表示します。CUSPROGRAMS と同等です。
PROCEDURES
Debug Tool プロシージャー名を表示します。
PROGRAMS
CUS と同等です。
TEST
Debug Tool のセッション変数の名前を表示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST ON (PL/I) コマンド

指定した PL/I 条件に対して現在定義されている処置 (ある場合) をリストします。

PL/I LIST ON コマンドの構文図
pli_condition
有効な PL/I 条件指定を行います。これを省略すると、現在定義されている ON コマンド処置のすべてを リストします。

使用上の注意

ON ZERODIVIDE コマンドに対する処置をリストします。

LIST ON ZERODIVIDE;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST PROCEDURES コマンド

指定された Debug Tool PROCEDURE 定義に含まれるコマンドをリストします。

LIST PROCEDURES コマンドの構文図
name
有効な Debug Tool プロシージャー名を指定します。プロシージャー名が指定されない場合、現在実行中のプロシージャーに含まれるコマンドが表示されます。現在実行中のプロシージャーがない場合、エラー・メッセージが出されます。

使用上の注意

LIST REGISTERS コマンド

現在のレジスター内容を表示します。

LIST REGISTERS コマンドの構文図
REGISTERS
汎用レジスター (%GPRn) を表示します。 このコマンドは、実行が中断された CU 以外のアセンブラーまたは逆アセンブル CU が使用可能な場合、%Rn シンボルの値も表示します。
32BIT
32 ビット 10 進汎用レジスター (%GPRn) を表示します。
64BIT
64 ビット 10 進汎用レジスター (%GPRGn) を表示します。
LONG
長精度浮動小数点レジスターの 10 進値を表示します。
SHORT
短精度浮動小数点レジスターの 10 進値を表示します。
FLOATING
長精度浮動小数点レジスターを表示します。

使用上の注意

64 ビット命令をサポートしないハードウェア上でプログラムを実行中の場合、または 64 ビット汎用レジスターが使用不可である場所でプログラムが中断されている場合は、32 ビット汎用レジスターのみが表示されます。

LIST STATEMENT NUMBERS コマンド

AT LINE または AT STATEMENT ブレークポイントとして有効な位置である、すべてのステートメントまたは行番号をリストします。

LIST STATEMENT NUMBERS コマンドの構文図
NUMBERS
STATEMENT ブレークポイントの設定に使用できるステートメント番号を表示します。ただし、コンパイル時にステートメント・フックを生成するコンパイル・オプションを 使用していることが前提となります。このリストは、GOTO コマンドにも活用できますが、リストされた すべてのステートメント番号に GOTO が可能というわけではありません。
block_spec
有効なブロック指定。このオペランドは、指定されたブロック内のすべてのステートメントまたは行番号をリストします。
cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。C プログラムでは、cu_spec は、最初の関数定義の前に指定のコンパイル単位内で定義されたステートメント番号のリストに使用することができます。
statement_id_range
ハイフン (-) で分けられた、ステートメント ID の有効範囲。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST STATEMENTS コマンド

ファイルから 1 つ以上のステートメントもしくは行をリストします。これは、基本的には、ソース・リストまたはソース・ファイルの一部を行モードで表示する場合に使用されますが、ソース・リストまたはソース・ファイルの一部をフルスクリーン・モードでログにコピーする場合にも使用することができます。

LIST STATEMENTS コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LIST STORAGE コマンド

特定のアドレスでのストレージの内容を、16 進形式または XML 形式で表示します。

LIST STORAGE コマンドの構文図
address
リストするストレージの開始アドレス。
reference
ストレージ・ロケーションをリストする変数。

アセンブラーまたは逆アセンブリーでは、このオペランドがストレージ・ロケーションを示すアセンブラー式として指定される場合があります。アセンブラー式が暗黙の長さを持たない場合 (例えば R3->+10)、integer オペランドを使用して、表示するバイト数を指定しなければなりません。

'reference'
ストレージ・ロケーションをリストする非言語環境プログラムの COBOL 変数。 非言語環境プログラム の COBOL 参照は、アポストロフィ (') で囲む必要があります。
offset
参照のアドレス、またはユーザーが指定したアドレスが指すメモリー位置からの開始オフセットを示すバイト数を 10 進数または 16 進数で 表したもの。 offset は、負の数値にすることができます。 offset が 16 進定数の場合は、address のときと同じ構文規則に従う必要があります。デフォルトは 0 です。
length
表示されるストレージのバイト数 (10 進数)。 デフォルトは 16 バイトです。 length は整数でなければなりません。
XML
指定した領域に完全な XML 1.0 または 1.1 文書が含まれていることを示します。指定した領域は、z/OS XML パーサーに渡されて処理されます。パーサーが構文エラーを検出した場合は、Debug Tool ログにエラー・データが表示されます。そうでない場合は、Debug Tool ログ・ファイルにフォーマット済みの XML 文書が表示されます。
EBCDIC
指定した領域に EBCDIC 文字が含まれていることを示します。
ASCII
指定した領域に ASCII 文字が含まれていることを示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LOAD コマンド

指定されたモジュールをデバッグのためにロードするように指定します。 LOAD コマンドでは、プリロード済みのロード・モジュールをデバッグできます。

言語環境プログラムで作業している場合は、ロード・モジュールのロードにエンクレーブ・レベルのロード・サービスが使用されます。 現在のエンクレーブが終了するか、またはこのロード・モジュールに対して CLEAR LOAD コマンドが 入力されるまで、ロード・モジュールは活動状態のままです。

言語環境プログラムで作業していない場合、デバッグ中のタスクが終了するか、 またはこのロード・モジュールに対して CLEAR LOAD コマンドが入力されるまで、 ロード・モジュールは活動状態のままです。 CICS プログラムをデバッグする場合、 ロードは EXEC CICS LOAD によって行われます。 他のすべてのプログラムでは、ロードは MVS LOAD サービスによって行われます。

LOAD コマンドの構文図
module_name
Debug Tool によってロードされた 1 つ以上のロード・モジュールの名前。
LE
言語環境プログラム・エンクレーブ・レベルのロード・サービスを使用して、ロード・モジュールをロードします。 現在のエンクレーブが終了するか、またはこのロード・モジュールに対して CLEAR LOAD コマンドが 入力されるまで、ロード・モジュールは活動状態のままです。
NONLE
言語環境プログラム以外のサービスを使用して、ロード・モジュールをロードします。 デバッグ中のタスクが終了するか、またはこのロード・モジュールに対して CLEAR LOAD コマンドが 入力されるまで、ロード・モジュールは活動状態のままです。 CICS プログラムでは、ロード・モジュールは EXEC CICS LOAD を使用してロードされます。 他のすべてのプログラムでは、ロード・モジュールは MVS LOAD サービスを使用してロードされます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

LOADDEBUGDATA コマンド

コンパイル単位 (CU) がアセンブラー CU または非言語環境プログラム COBOL CU であることを指定し、デフォルトのデータ・セット名 userid.EQALANGX(cu_name) からデバッグ・データをロードします。 デバッグ・データが異なるデータ・セットに保管されている場合、SET SOURCE または SET DEFAULT LISTINGS コマンド、あるいは EQADEBUG DD ステートメントを使用してそのデータ・セット名を指定できます。リモート・デバッグ・モードでは、EQADEBUG DD ステートメントを使用してデータ・セット名 を指定するか、またはリモート・デバッガーにデータ・セット名を要求するプロンプトを出させるようにすることができます。

EQALANGX プログラムを使用するか、またはアセンブラー・プログラムをデバッグ している場合にはプログラムを Debug Tool Utilities でアセンブルすることにより、 必要なデバッグ・データを生成できます。 これらの 2 つの方法については、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」で説明されています。

LOADDEBUGDATA コマンドの構文図
load_module_name
指定したコンパイル単位 (cu_name) を含むロード・モジュールの名前。対応するロード・モジュールが Debug Tool に認識されている場合は、指定したコンパイル単位は、指定したロード・モジュール内の逆アセンブリー・コンパイル単位でなければなりません。このロード・モジュールが Debug Tool に認識されていない場合、Debug Tool は、指定したコンパイル単位を含む指定した名前のロード・モジュールがロードされるまで、LOADDEBUGDATA コマンドを据え置きます。

load_module_name を指定しない場合、Debug Tool は、指定の名前のコンパイル単位がどのロード・モジュールで見つかった場合でも、そのコンパイル単位すべてに LOADDEBUGDATA コマンドを適用します。

cu_name
アセンブラーまたは非言語環境プログラム の COBOL のコンパイル単位の名前。 このコンパイル単位が現在 Debug Tool に認識されている場合には、このコンパイル単位は逆アセンブリー・コンパイル単位でなければなりません。現在 Debug Tool に既知でない場合、指定された名前による逆アセンブリー・コンパイル単位が Debug Tool に既知になるまで、LOADDEBUGDATA コマンドは据え置かれます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

MEMORY コマンド

メモリー・ウィンドウに表示するメモリーの開始アドレスとして使用するアドレスを指定します。

指定したアドレスが無効な場合、Debug Tool はエラー・メッセージを表示します。

MEMORY コマンドを保存および復元することはできません。

Memory コマンドの構文図
address
メモリー・ウィンドウに表示するメモリーの開始アドレスとして使用するアドレス。
reference
メモリー・ウィンドウに表示するメモリーの開始アドレスとして使用するメモリー内のロケーションを持つ変数。
'reference'
メモリー・ウィンドウに表示するメモリーの開始アドレスとして使用するメモリー内のロケーションを持つ非言語環境プログラム の COBOL 変数。
simple_expression
正または負の 16 進数変位または整数変位を持つアドレス。結果の値は、メモリー・ウィンドウに表示するメモリーの開始アドレスです。

使用上の注意

この節で説明している内容に関して詳しくは、以降の節を参照してください。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

MONITOR コマンド

MONITOR コマンドを使用すると、コマンドを定義または再定義して、その出力をモニター・ウィンドウ (フルスクリーン・モード) またはログ・ファイル (バッチ・モード) に表示します。MONITOR コマンドと共に使用できるのは、次のコマンドのみです。

Debug Tool は、入力された最新の MONITOR コマンドのリストを維持します。入力された各コマンドに 1 から 99 までの番号が割り当てられます。またユーザーが番号を割り当てることもできます。この番号を使用して、再定義する MONITOR を Debug Tool に指示します。

MONITOR コマンドの構文図
GLOBAL
モニター定義がグローバルであることを指定します。すなわち、特定のコンパイル単位には関連付けられません。
LOCAL
モニター定義が特定のコンパイル単位に対してローカルであることを指定します。Debug Tool を使用する場合、指定の出力を表示するのは、現行の修飾が関連付けられた コンパイル単位の中にある場合のみです。
cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。これは、モニター定義に関連付けられたコンパイル単位を指定します。
integer
1 から 99 の範囲の整数。指定されたコマンドによって置き換えられるリスト内の コマンド、およびモニターされたコマンドが評価される順序を示します。省略した場合、次のモニター整数が割り当てられます。エラー・メッセージは、最大数のモニター・コマンドが既に存在している場合に出されます。
command
出力がモニター・ウィンドウまたはログ・ファイルに 表示される、DESCRIBELISTNull、または QUERY コマンド。
HEX
16 進形式で表示される変数の値を指定します。HEX パラメーターには、MONITOR LIST expression コマンドまたは MONITOR n コマンドのみを指定できます。ここで、n は MONITOR リスト内の n 番目のコマンドで、LIST expression コマンドでなければなりません。
DEFAULT
変数値を宣言されたデータ型で表示することを指定します。DEF パラメーターには、MONITOR LIST expression コマンドまたは MONITOR n コマンドのみを指定できます。ここで、n は MONITOR リスト内の n 番目のコマンドで、LIST expression コマンドでなければなりません。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

M 接頭部 (フルスクリーン・モード)

M 接頭部コマンドは、ソース・ウィンドウの接頭部域で入力され、変数(複数も可)をモニター・ウィンドウに追加します。

M 接頭部コマンドの構文図
integer
行における変数の位置を、左を始点として指定します。行の最初の変数は位置 1、行の 2 番目の変数は位置 2 となり、変数がなくなるまでこのパターンを繰り返します。ある変数が同じ行に複数回出現する場合は、変数の最初のインスタンスにのみ位置番号が割り当てられます。整数を 1 つも指定しない場合は、行のすべての変数がモニター・ウィンドウに追加されます。

使用上の注意

下記の例では次のコード行を使用します。

...
             293     move 0 to c; move 0 to b; move 0 to IND; move  b  to a;
...
             319     if a + b < b + c
             320        then move ind to c;
             321     end-if;
...

行 293 の変数 c をモニター・ウィンドウに追加するには、行 293 の接頭部域で M1 コマンドを入力します。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

MOVE コマンド (COBOL)

MOVE コマンドは、データをある 1 つのストレージから別のストレージに転送します。キーワードを省略することはできません。

>COBOL MOVE コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool COBOL 参照。
literal
有効な COBOL リテラル。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

MOVE コマンドによって実行できる移動 (COBOL)

次の表に、Debug Tool MOVE コマンドで実行できる移動を 示します。

ソース・フィールド 受け取りフィールド
GR AL AN ED BI NE ANE NDI NNDI ID IF EF D1
GROUP (GR) Y Y Y Y1 Y1 Y1 Y1 Y1 Y1 Y1 Y1  
ALPHABETIC (AL) Y Y           Y        
ALPHANUMERIC (AN)4、5 Y   Y         Y        
EXTERNAL DECIMAL (ED)4、5 Y1     Y              
BINARY (BI) Y1       Y            
NUMERIC EDITED (NE) Y                    
ALPHANUMERIC EDITED (ANE) Y           Y Y        
FIGCON ZERO Y   Y Y2 Y2   Y NU Y2 Y Y  
FIGCON ZERO、SPACE、または QUOTE Y
SPACES (AL) Y Y Y       Y        
HIGH-VALUE、LOW-VALUE、QUOTES Y   Y       Y        
NATIONAL DATA ITEM (NDI) Y1 Y
NATIONAL NUMERIC DATA ITEM (NNDI) NN
NUMERIC LITERAL Y1     Y Y     NN Y Y Y  
ALPHANUMERIC LITERAL Y Y Y     Y1 Y Y        
ALPHANUMERIC HEX LITERAL6 Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y
INTERNAL DECIMAL (ID)4、5 Y1             Y      
FLOATING POINT LITERAL Y1               Y Y  
INTERNAL FLOATING POINT (IF) Y1               Y Y  
EXTERNAL FLOATING POINT (EF) Y1               Y Y3  
DBCS DATA ITEM (D1)                     Y
DBCS LITERAL                     Y
NATIONAL LITERAL (NL) Y Y
NATIONAL HEX LITERAL (NHL)7 Y1 Y

注:

1
変換なしで移動 (AN から AN などのように)
2
数値移動
3
小数点に位置合わせして切り捨て (必要に応じて)
4
MOVE では、日付ウィンドウ操作をサポートしていません。例えば、MOVE ステートメントを使用してウィンドウ化日付フィールドを拡張日付フィールド、または、非日付フィールドに移動することはできません。
5
MOVE コマンドを使用してあるウィンドウ化日付フィールドを 異なる DATE FORMAT 文節を持つ別のウィンドウ化日付フィールドに 移動したり、またはある拡張日付フィールドを異なる DATE FORMAT 文節を持つ 別の拡張日付フィールドに移動することはできません。
6
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に X が付きます。
7
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に NX が付きます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

NAMES コマンド

NAMES コマンドは、必ず「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『システム接頭部が付いた名前のユーザー・プログラムのデバッグ』の説明に従って使用してください。

NAMES DISPLAY コマンド

NAMES DISPLAY コマンドでは、現在の除外または包含対象のロード・モジュールまたはコンパイル単位すべての一覧を必要とすることを指定します。ALL パラメーターが無指定の場合、ユーザー・コマンドで除外した名前だけが、表示される一覧に現れます。Debug Tool がデフォルトで除外した名前は、表示されるこの一覧には含まれません。

NAMES DISPLAY コマンドの構文図
USER
ユーザーの要求でその時点で除外 (NAMES EXCLUDE コマンドを使用して) されているロード・モジュールまたはコンパイル単位の一覧を必要とすることを指定します。
ALL
現在の除外対象 (デフォルトで Debug Tool が除外するロード・モジュールまたはコンパイル単位を含む) のロード・モジュールまたはコンパイル単位すべての一覧を必要とすることを指定します。
LOADMODS
ロード・モジュール名一覧が必要であることを示します。
CUS
コンパイル単位名一覧が必要であることを示します。
pattern
ロード・モジュール名またはコンパイル単位名を指定します。あるいは、ロード・モジュール名またはコンパイル単位名の一部の後にアスタリスクを付加したストリングを引用符 (") またはアポストロフィ (')で囲んで指定することで、そのストリングで始まるすべてのロード・モジュールまたはコンパイル単位の一覧が必要であることを示します。

使用上の注意

このコマンドは、リモート・デバッグ・モードで使用できます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

NAMES EXCLUDE コマンド

NAMES EXCLUDE コマンドを使用して、デバッグする必要がないロード・モジュールまたはコンパイル単位の名前を Debug Tool に示すことができます。これらがデータしか入っていないモジュールである場合、Debug Tool はそのモジュールを処理しません。これらに実行可能コードが含まれている場合、Debug Tool は場合によってそれらを処理することがあります。このような状況について詳しくは、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『大きなアプリケーションのデバッグの最適化』を参照してください。

NAMES EXCLUDE コマンドの構文図
LOADMOD
指定したロード・モジュールをデバッグ対象にしたくないことを示します。
CU
指定したコンパイル単位をデバッグ対象にしたくないことを示します。
NOTEST
デバッグ・データを使用してコンパイルしていないコンパイル単位をデバッグ対象にしたくないことを示します。
pattern
ロード・モジュール名またはコンパイル単位名を指定します。あるいは、ロード・モジュール名またはコンパイル単位名の一部の後にアスタリスクを付加したストリングを引用符 (") またはアポストロフィ (') で囲んで指定することで、指定したストリングで始まるすべてのロード・モジュールまたはコンパイル単位をデバッグしないことを示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

NAMES INCLUDE コマンド

NAMES INCLUDE コマンドを使用して、使用するプログラムがユーザーのロード・モジュールまたはコンパイル単位であって、システム・プログラムでないことを Debug Tool に示します。詳しくは、「Debug Tool ユーザーズ・ガイド」の『システム接頭部が付いた名前のユーザー・プログラムのデバッグ』を参照してください。

NAMES INCLUDE コマンドの構文図
LOADMOD
指定したロード・モジュールをデバッグ対象とすることを示します。
CU
指定したコンパイル単位をデバッグ対象とすることを示します。
name
ロード・モジュール名またはコンパイル単位名を指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

Null コマンド

Null コマンドは、コマンドを指定する場所に書き込まれる セミコロンです。Null コマンドは、THEN 文節内で処置が行われない IF コマンド などに使用されます。

null コマンドの構文図

array[x] > 0 の場合は何もせず、それ以外の場合は a に 1 を設定します。現行のプログラム言語の設定は C です。

if (array[x] > 0); else a = 1;

ON コマンド (PL/I)

ON コマンドによって、指定の PL/I 条件が発生したときに実行する 処置を設定します。このコマンドは AT OCCURRENCE と同等です。

PL/I ON コマンドの構文図
condition_name
有効な PL/I の CONDITION 条件名。
file_reference
有効な PL/I ファイル定数またはファイル変数 (修飾可能)。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

PANEL コマンド (フルスクリーン・モード)

PANEL コマンドは、特別のパネルを表示します。PANEL キーワードはオプションです。

PANEL コマンドは、コマンド・リスト内で使用できず、また、どの条件コマンドあるいはどのマルチウェイ・コマンドでも使用することができません。

PANEL コマンドの構文図
COLORS
Debug Tool セッション・パネルの各フィールドの、カラー、強調表示、輝度を選択できるカラー選択パネルを表示します。
LAYOUT
Debug Tool セッション・パネルのウィンドウの構成を制御する ウィンドウ・レイアウト選択パネルを表示します。
RESET
ウィンドウ・レイアウト・パネルを表示せずに、現行の構成のウィンドウの 相対サイズを復元します。構成 1 および 4 については、ウィンドウが 3 つに等分割されています。他の構成については、3 つのウィンドウが集まる点は、およそ画面の中央です。
LISTINGS
ソース識別パネルを表示して、ソース・ウィンドウに表示した ソース・リストまたはソース・ファイルと、それらのプログラム・ユニット との関連を示します。LISTINGSSOURCES と同等です。

Debug Tool には、プログラムと関連しているコンパイル単位および関連のソースと リストの記録を維持するための、ソース識別パネルが用意されています。

ソース識別パネルにソースまたはリストの名前を入力することにより、それらのソースまたはリストを Debug Tool で使用可能にすることもできます。

ソース識別パネルは、コンパイル単位と対応のリストまたはソース・ファイルの名前とを 関連付け、ソース・ウィンドウの表示内容を制御します。ソース・ウィンドウに表示されているコンパイル単位を明示的に 指定するには、PANEL LISTINGS また は PANEL SOURCES コマンドを入力することによって ソース識別パネルにアクセスします。

                    Source Identification Panel
 Command ===>

 Compile Unit           Listings/Source File              Display
 ---------------------- --------------------------------- -------
 DBKP515                TS64081.TEST.LISTING(IBME73)         Y
 ___________            ____________________________         _

 Enter QUIT      to return with current settings saved.
       CANCEL    to return without current settings saved.
       UP/DOWN   to scroll up and down.
コンパイル単位
現在 Debug Tool が認識している有効なコンパイル単位の名前です。新規のコンパイル単位は、認識されるたびにリストに追加されます。
リスト/ソース・ファイル
ソース・ウィンドウに表示されるコンパイル単位を含むリストまたは ソース・ファイルの名前です。ファイルがリストの場合、ソース・プログラム・ステートメントのみが 表示されます。少なくともコンパイル単位名は指定しなければなりません。デフォルトのファイル指定は、pgmname LISTING * (COBOL および PL/I) で、pgmname が ユーザー・プログラムの名前です。TSO の場合、デフォルトのファイル指定は、順次データ・セット では userid.pgmname.C (C および C++)、userid.pgmname.list (COBOL)、ま たは userid.pgmname.list (PL/I)、また、区分データ・セットで は、userid.dsname.C(membername) (C および C++)、 userid.dsname.Listing(membername) (COBOL)、また は userid.dsname.List(membername) (PL/I) です。
表示
ソース・ウィンドウに、リストまたはソース・ウィンドウを表示する かどうかを指定するフラグです。

リスト視点を表示するには、以下のステップを実行してください。

これらの条件のいずれかが満たされない場合、条件が満たされるコンパイル単位に制御が 渡されるまで、ソース・ウィンドウは空のままになります。

Listings/Source File フィールドに表示された ソースまたはソース・リスト・ファイルの上に新しい名前を重ねて 入力することにより、コンパイル単位に関連するソースまたは ソース・リストを変更することができます。

注:
新しい名前のうしろには、最低 1 個のブランクが必要です。

このパネルを変更した後は、QUIT コマンドを 出すか、QUIT PF キーを押して、Debug Tool セッション・パネルに戻ります。

PROFILE
フルスクリーン Debug Tool セッションのパラメーターを設定できる プロファイル設定パネルを表示します。
SOURCES
LISTINGS と同等です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

PERFORM コマンド (COBOL)

PERFORM コマンドは、1 つ以上のステートメントに、制御を明示的に 渡して、指定したステートメントによる実行が完了した後で、制御を次の実行可能 ステートメントに暗黙的に渡します。キーワードを省略することはできません。

単純型

単純型 COBOL PERFORM コマンドの構文図
command
有効な Debug Tool コマンド。

反復型

反復型 COBOL PERFORM コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool COBOL 参照。
condition
単一比較条件。
command
有効な Debug Tool コマンド。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

PLAYBACK コマンド

PLAYBACK コマンドによって、記録および再生ができます。

次の表は、PLAYBACK コマンドの形式を要約しています。

PLAYBACK ENABLE コマンド 実行したすべての後続のステートメントおよびユーザーのプログラムに関する他の情報を記録するよう、Debug Tool に指示します。
PLAYBACK START コマンド 通常のデバッグを中断し、記録されたステートメントを再生する準備をするよう、Debug Tool に指示します。
PLAYBACK FORWARD コマンド 記録されたステートメントを順方向に再生するよう、Debug Tool に指示します。
PLAYBACK BACKWARD コマンド 記録されたステートメントを逆方向に再生するよう、Debug Tool に指示します。
PLAYBACK STOP コマンド 再生中のステートメントを停止し、通常のデバッグを再開し、実行したステートメントおよびプログラムの他の情報の記録を続けるよう、Debug Tool に指示します。
PLAYBACK DISABLE コマンド 実行するステートメントの記録を停止し、記録されたプログラムに関する情報を廃棄するよう、Debug Tool に指示します。

使用上の注意

PLAYBACK コマンドは、逆アセンブルされたプログラムのデバッグ中は使用できません。

PLAYBACK ENABLE コマンド

PLAYBACK ENABLE コマンドは、実行されるステートメントおよびプログラムに関する情報の記録を開始するよう、Debug Tool に指示します。Debug Tool が実行されるステートメントを既に記録している場合、PLAYBACK ENABLE コマンドを使用して、他のコンパイル単位で実行されるステートメントを記録するか、または DATA オプションの影響を変更するよう Debug Tool に指示することができます。

PLAYBACK ENABLE コマンドの構文図
cuname
Debug Tool が実行されるステートメントを記録するコンパイル単位 (単一または複数) の名前。現在認識されているコンパイル単位の名前のみ指定できます。
*
Debug Tool がすべてのコンパイル単位で実行されるステートメントを記録するように指定します。これがデフォルトです。
integer
収集されるデータを保管するために使用するメモリーの最大量を指定します。整数値は、K (1024) バイト単位で指定します。例えば、整数値 2000 は、2,048,000 バイトを表します。デフォルト値は 8000 です。
DATA
Debug Tool が、変数およびレジスターの値など、ユーザーのプログラムに関する情報を保存するよう指定します。Debug Tool はこの情報を cuname パラメーターで指定したコンパイル単位のため、または * パラメーターを指定した場合、すべてのコンパイル単位のために保存します。DATA パラメーターは、以下のコンパイラーによってコンパイルされたコンパイル単位に対してのみ有効です。 DATA がデフォルトです。
NODATA
Debug Tool がユーザーのプログラムに関する情報を保存しないことを指定します。

使用上の注意

PLAYBACK START コマンド

PLAYBACK START コマンドは通常のデバッグを中断し、Debug Tool に指示して、記録されたステートメントを再生する準備をします。通常のデバッグが中断されると、すべてのブレークポイントが使用不可になり、多くのコマンドが使用できなくなります。STEP コマンドおよび RUNTO コマンドを使用して、記録されたステートメントを順方向または逆方向にナビゲートします。逆方向が、ナビゲーションの初期方向です。

PLAYBACK START コマンドの構文図

使用上の注意

以下のコマンドが、記録されたステートメントの再生中に使用可能です。

ALLOCATE コマンド FIND コマンド QQUIT コマンド
CALL プロシージャー・コマンド FREE コマンド RETRIEVE コマンド (フルスクリーン・モード)
CLEAR EQUATE IMMEDIATE コマンド (フルスクリーン・モード) RUNTO コマンド
CLEAR LOG null SCROLL コマンド (フルスクリーン・モード)
CLEAR MONITOR PANEL コマンド (フルスクリーン・モード) SET (大部分の形式)
CLEAR PROCEDURE PERFORM コマンド (COBOL)1 STEP コマンド
COMMENT コマンド PLAYBACK コマンド SYSTEM コマンド (z/OS)
CURSOR コマンド (フルスクリーン・モード) 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) TSO コマンド (z/OS)
宣言 (COBOL) PROCEDURE コマンド USE コマンド
DESCRIBE CUS QUERY コマンド WINDOW コマンド (フルスクリーン・モード)
DESCRIBE PROGRAMS QUIT コマンド

1 制約事項に関しては、PERFORM コマンド (COBOL) を参照してください。

DATA オプションが有効であり、コンパイル単位が DATA オプションをサポートする場合、以下のコマンドが使用できます。

COMPUTE コマンド (COBOL) LIST
DESCRIBE ATTRIBUTES MOVE コマンド (COBOL) 2
DESCRIBE CURSOR MONITOR
EVALUATE コマンド (COBOL) SET コマンド (COBOL) 2
IF コマンド (COBOL) SET AUTOMONITOR コマンド

2 宛先は、セッション変数でなければなりません。

記録されたステートメントを再生中は、以下のコマンドは使用できません。

ANALYZE コマンド (PL/I) 宣言 (C および C++) if コマンド (C および C++)
代入コマンド (アセンブラーおよび逆アセンブリー) DECLARE コマンド (PL/I) IF コマンド (PL/I)
代入コマンド (PL/I) DESCRIBE ENVIRONMENT INPUT コマンド (C、C++、および COBOL)
AT コマンド DISABLE コマンド ON コマンド (PL/I)
break コマンド (C および C++) do/while コマンド (C および C++) RUN コマンド
CALL %DUMP コマンド DO コマンド (PL/I) SELECT コマンド (PL/I)
CALL entry_name コマンド (COBOL) ENABLE コマンド SET INTERCEPT
CLEAR AT expression コマンド (C および C++) switch コマンド (C および C++)
CLEAR DECLARE for コマンド (C および C++) TRIGGER コマンド
CLEAR ON GO コマンド while コマンド (C および C++)
CLEAR VARIABLES GOTO コマンド

PLAYBACK FORWARD コマンド

PLAYBACK FORWARD コマンドは、STEP コマンドおよび RUNTO コマンドを現在のステートメントから順方向に実行し、次のステートメントに行くよう、Debug Tool に指示します。

PLAYBACK FORWARD コマンドの構文図

PLAYBACK BACKWARD コマンド

PLAYBACK BACKWARD コマンドは、STEP コマンドおよび RUNTO コマンドを現在のステートメントから逆方向に実行し、前のステートメントに行くよう、Debug Tool に指示します。PLAYBACK START コマンドを入力した場合、逆方向が初期方向です。

PLAYBACK BACKWARD コマンドの構文図

PLAYBACK STOP コマンド

PLAYBACK STOP コマンドは、PLAYBACK START コマンドを入力したステートメントにおいて通常のデバッグを再開します。すべての中断されたブレークポイントが使用可能になり、すべてのコマンドが使用可能になります。Debug Tool は、実行されるステートメントの記録を続け、DATA オプションを指定した場合、ユーザーのプログラムに関する情報の記録を続けます。

PLAYBACK STOP コマンドの構文図

PLAYBACK DISABLE コマンド

PLAYBACK DISABLE コマンドは、Debug Tool に指示して、実行されるステートメントの記録を停止し、DATA オプションを指定した場合、ユーザーのプログラムに関する情報の記録を停止します。記録が廃棄されている間に Debug Tool が収集したプログラムに関する情報。1 つ以上のコンパイル単位の記録を停止する指示を Debug Tool に出すことができます。1 つのコンパイル単位の記録を停止し、他のコンパイル単位の記録を続行する場合、記録を停止したコンパイル単位に対して収集された情報は廃棄されます。

PLAYBACK DISABLE コマンドの構文図
cuname
Debug Tool に指定されたコンパイル単位 (単一または複数) の記録を停止する指示を出します。現在認識されているコンパイル単位の名前のみ指定できます。
*
Debug Tool にすべてのコンパイル単位の記録を停止する指示を出します。これがデフォルトです。

接頭部コマンド (フルスクリーン・モード)

接頭部コマンドは、ソース・リスト行およびモニター行に適用されます。 接頭部コマンドとは、ソース・ウィンドウまたはモニター・ウィンドウの接頭部域に入力されるコマンドで、自動モニター・セクションを含みます。コマンドについて詳しくは、コマンド名に対応するセクションを参照してください。

次の表に、接頭部コマンドの形式を要約します。

表 6. ソース・ウィンドウの接頭部コマンド
AT 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、ステートメント・ブレークポイントを定義します。
CLEAR 接頭部 (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、ブレークポイントを消去します。
DISABLE 接頭部 (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、ブレークポイントを使用禁止にします。
ENABLE 接頭部 (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、使用禁止にされたブレークポイントを使用可能にします。
L 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) その行にある変数の値を表示します。
M 接頭部 (フルスクリーン・モード) その行にある変数をモニター・ウィンドウに追加します。
QUERY 接頭部 (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウの接頭部域で、どのステートメントにブレークポイントがある かを照会します。
RUNTO 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) カーソルによって、またはソース・ウィンドウの接頭部域でステートメント ID によって示された場所までプログラムを実行します。
SHOW 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード) 行内のどの相対ステートメントまたは相対 verb が、接尾部域に示された 頻度カウントをもっているかを指定します。
表 7. モニター・ウィンドウの接頭部コマンド
HEX (MONITOR n HEX)MONITOR コマンド 現行の MONITOR コマンド・セットの選択されたメンバーを 16 進表記で表示します。
DEF (MONITOR n DEFAULT)MONITOR コマンド 現行の MONITOR コマンド・セットの選択されたメンバーをデフォルト表記で表示します。
CL (CLEAR MONITOR n)CLEAR コマンド 現行の MONITOR コマンド・セットの選択されたメンバーを消去します。
LIST (LIST MONITOR n) LIST MONITOR コマンド 現行の MONITOR コマンド・セットの選択されたメンバーをリストします。

PROCEDURE コマンド

PROCEDURE コマンドによって、CALL プロシージャー・コマンド を使用してアクセスできるコマンドのグループを定義することができます。PROCEDURE 内のコマンドを実行できるのは、CALL コマンドのみです。PROCEDURE の定義は、デバッグ・セッション全体にわたって有効です。

PROCEDURE キーワードは、PROC としてのみ省略することができます。PROCEDURE 定義は他の PROCEDURE 定義のサブコマンドにすることができます。ネストされたプロシージャーの名前は、収容プロシージャーの有効範囲しかもちません。セッション変数は、PROCEDURE 定義内で宣言することはできません。

さらに、プロシージャーを CALL ステートメントで呼び出すには、その前にそのプロシージャーが 定義されていなければなりません。

PROCEDURE コマンドの構文図
name
有効な Debug Tool プロシージャー名を指定します。これは、現行のプログラム言語で有効な識別名でなければなりません。最大長は、31 文字です。
command
宣言コマンドまたは PANEL コマンド以外の有効な Debug Tool コマンドを 指示します。

使用上の注意

QUALIFY RESET コマンド

QUALIFY RESET コマンドは、SET QUALIFY RESET コマンドと同等です。

QUERY コマンド

QUERY コマンドは、指定した Debug Tool 設定の現行値、すべて の Debug Tool 設定の現行設定値、または中断されているプログラム内の現行位置を表示します。

Debug Tool の設定については、SET コマンドを参照してください。

QUERY コマンドの構文図
注:
  1. このコマンドは、リモート・デバッグ・モードで使用できます。
  2. 動的デバッグ機能がインストールされている場合のみ使用可能です。
  3. PL/I の場合のみ。
ASSEMBLER
現行の ASSEMBLER 設定値を表示します。
AUTOMONITOR
現行の AUTOMONITOR 設定値を表示します。
CHANGE
現行の CHANGE 設定値を表示します。
COLORS (フルスクリーン・モード)
現行の COLOR 設定値を表示します。
COUNTRY
現行の COUNTRY 設定値を表示します。
CURRENT VIEW
現在利用可能な CU に使用されているビューの名前を表示します。
DBCS
現行の DBCS 設定値を表示します。
DEFAULT LISTINGS
現行の DEFAULT LISTINGS 設定値を表示します。
DEFAULT SCROLL (フルスクリーン・モード)
現行の DEFAULT SCROLL 設定値を表示します。
DEFAULT VIEW
アセンブラー CU に対して LOADDEBUGDATA コマンドが入力されたときに初期ビューとして使用されるビューの名前を表示します。
DEFAULT WINDOW (フルスクリーン・モード)
現行の DEFAULT WINDOW 設定値を表示します。
DISASSEMBLY
現行の DISASSEMBLY 設定値を表示します。
DYNDEBUG
現行の DYNDEBUG 設定値を表示します。
ECHO
現行の ECHO 設定値を表示します。
EQUATES
現行の EQUATE 定義を表示します。
EXECUTE
現行の EXECUTE 設定値を表示します。
FIND BOUNDS
現行の FIND BOUNDS 設定値を表示します。
FREQUENCY
現行の FREQUENCY 設定値を表示します。
HISTORY
現行の HISTORY の設定値とサイズを表示します。
IGNORELINK
現行の IGNORELINK 設定値を表示します。
INTERCEPT
現行の INTERCEPT 設定値を表示します。
KEYS (フルスクリーン・モード)
現行の KEYS 設定値を表示します。
LDD
現行の LDD 設定値を表示します。
LIST TABULAR
現行の LIST TABULAR 設定値を表示します。
LOCATION
実行が中断されているステートメント ID を表示します。QUERY LOCATION で識別される現行のステートメントは、まだ実行されていません。ブレークポイントで中断されている場合、そのブレークポイントの説明も表示されます。
LOG
現行の LOG 設定値を表示します。
LOG NUMBERS (フルスクリーン・モード)
現行の LOG NUMBERS 設定値を表示します。
LONGCUNAME
現行の LONGCUNAME の設定値を表示します。
MONITOR COLUMN
現行の MONITOR COLUMN 設定値を表示します。 SET MONITOR COLUMN はバッチ・モードでも受け入れられますが、効果はありません。
MONITOR DATATYPE
現行の MONITOR DATATYPE 設定値を表示します。
MONITOR NUMBERS (フルスクリーン・モード)
現行の MONITOR NUMBERS 設定値を表示します。
MONITOR WRAP
現行の MONITOR WRAP 設定値を表示します。 SET MONITOR WRAP はバッチ・モードでも受け入れられますが、効果はありません。
MSGID
現行の MSGID 設定値を表示します。
NATIONAL LANGUAGE
現行の NATIONAL LANGUAGE 設定値を表示します。
PACE
現行の PACE 設定値を表示します。この設定は、バッチ・モードではサポートされません。
PFKEYS
現行の PFKEY 定義を表示します。この設定は、バッチ・モードではサポートされません。
PLAYBACK
PLAYBACK の現行のステータスを表示します。
PLAYBACK LOCATION
再生されているステートメントのステートメント ID を表示します。
PROGRAMMING LANGUAGE
現行の PROGRAMMING LANGUAGE 設定値を表示します。Debug Tool は、C と C++ とを区別していませんので、C++ プログラムにも、C プログラムにもこのオプションを使用してください。
PROMPT (フルスクリーン・モード)
現行の PROMPT 設定値を表示します。
QUALIFY
現行の QUALIFY BLOCK 設定値を表示します。
REFRESH (フルスクリーン・モード)
現行の REFRESH 設定値を表示します。
RESTORE
現行の RESTORE 設定値を表示します。
REWRITE
現行の REWRITE 設定値を表示します。この設定は、バッチ・モードではサポートされません。
SAVE
現行の SAVE 設定値を表示します。
SCREEN (フルスクリーン・モード)
現行の SCREEN 設定値を表示します。
SCROLL DISPLAY (フルスクリーン・モード)
現行の SCROLL DISPLAY 設定値を表示します。
SEQUENCE (PL/I)
現行の SEQUENCE 設定値を表示します。
SETS
SET コマンドによって制御されているすべての設定値を表示します。
SOURCE
現行の SOURCE 設定値を表示します。
SUFFIX (フルスクリーン・モード)
現行の SUFFIX 設定値を表示します。
TEST
現行の TEST 設定値を表示します。
WARNING (C)
現行の WARNING 設定値を表示します。
WINDOW SIZES
現行の WINDOW SIZE 値と WINDOW CLOSE 情報を表示します。 ウィンドウ・サイズは、すべてのウィンドウが開かれている時に適用される値です。

使用上の注意

QUERY ASSEMBLERQUERY AUTOMONITORQUERY CURRENT VIEWQUERY DEFAULT LISTINGSQUERY DEFAULT VIEWQUERY DISASSEMBLYQUERY DYNDEBUGQUERY IGNORELINKQUERY INTERCEPTQUERY LDDQUERY LOCATIONQUERY LOGQUERY QUALIFYQUERY REWRITE、および QUERY WARNING の各コマンドは、リモート・デバッグ・モードで使用できます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

QUERY 接頭部 (フルスクリーン・モード)

ソース・ウィンドウ接頭部域でこのコマンドを指令する と、ステートメント・ブレークポイントをもつ特定の行のステートメントを照会します。

QUERY 接頭部コマンドの構文図

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

QUIT コマンド

QUIT コマンドは、Debug Tool セッションを終了して、式が指定されている 場合に戻りコードを設定します。また、フルスクリーン・モードでは、デバッグ・セッションを終了してよいかどうかをユーザーに尋ねるプロンプト・パネルを表示します。行モード、バッチ・モード、およびリモート・デバッグ・モードでは、QUIT コマンドはプロンプトを出さずにセッションを終了します。

QUIT コマンドの構文図
expression
現行のプログラム言語で有効な Debug Tool 式を記入します。

expression が指定されると、この値は、アプリケーションの 戻りコード値として使用されます。実際の実行のための戻りコードは、実行環境によって決められます。

expression は、リモート・デバッグ・モードでは使用できません。

ABEND
ABEND を指定すると、Debug Tool は CEE2F1 例外を発生させ、それぞれのアクティブなエンクレーブを終了します。
DEBUG
DEBUG を指定すると、Debug Tool は終了し、ユーザー・プログラムは実行を継続します。Debug Tool を再始動する呼び出しはすべて無視されます。デフォルトでは、CICS において、 疑似会話型アプリケーションが、会話が終了するまで (CICS に戻るために、TRANSID を指定しないで EXEC CICS RETURN が出されるまで) 実行されます。
TASK
TASK は CICS 疑似会話型アプリケーションに適用されます。 TASK が指定されると、現行の CICS 疑似会話型タスクが終了するまで (EXEC CICS RETURN TRANSID)、Debug Tool 処理は中止されます。 新規タスクが疑似会話型で開始されると、Debug Tool デバッグが再開されます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

QQUIT コマンド

QQUIT コマンドは、その後プロンプトを出すことなく Debug Tool セッションを終了します。

QQUIT コマンドの構文図

使用上の注意

Debug Tool セッションを終了します。

QQUIT;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

RESTORE コマンド

RESTORE コマンドでは、Debug Tool の終了時に SET SAVE AUTO コマンドで以前に保存された設定、 ブレークポイント、およびモニター指定を明示的に復元できます。

RESTORE コマンドの構文図
SETTINGS
次の値を除くすべての SET 値が復元されることを示します。
BPS
ブレークポイントおよび LOADDEBUGDATA (LDD) 指定が復元されることを示します。 以下のブレークポイントが復元されます。

据え置き AT ENTRY ブレークポイントが検出されなかった場合、その保存も復元も行われません。

MONITORS
モニターおよび LOADDEBUGDATA (LDD) 指定が復元されることを示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

RETRIEVE コマンド (フルスクリーン・モード)

RETRIEVE コマンドは、コマンド行に入力された最後のコマンドを 表示します。長いコマンドの場合、これだけでコマンドの最後の行となる場合があります。

RETRIEVE コマンドの構文図
COMMAND
コマンドを検索します。コマンド行に検索されるコマンドすべては、Enter を押すことにより 実行されます。さらに、検索されたコマンドは、実行前に修正することもできます。連続した RETRIEVE コマンドは、コマンド行にあらかじめ 入力された最高 12 までのコマンドを続けて表示します。このオペランドは、PF キーに割り当てると、有効に利用できます。

使用上の注意

最後の行を検索して、コマンドを再度出すか、あるいは修正できるようにします。

RETRIEVE COMMAND;

RUN コマンド

RUN コマンドは、GO コマンドと同義です。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

RUNTO コマンド

RUNTO コマンドは、ブレークポイントを設定せずに、有効な実行可能ステートメントまでプログラムを実行します。ステートメント ID を指定するか、ステートメント上にカーソルを配置することによって、どのステートメントで停止するかを指示することができます。

RUNTO コマンドの構文図
statement_id
有効なステートメント ID。逆アセンブルされたプログラムをデバッグしている場合、ステートメント ID を 16 進数形式のオフセットで指定します (X' オフセット')。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

RUNTO 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード)

ソース・ウィンドウの接頭部域でこのコマンドを出すと、ステートメントまで実行します。

使用上の注意

ステートメント 67 まで実行します。ステートメント 67 は、ソース・ウィンドウにあります。

SCROLL コマンド (フルスクリーン・モード)

SCROLL コマンドにより、フルスクリーン・モードで、横方向と縦方向の スクロールを行うことができます。スクロール・コマンドは、IMMEDIATE コマンドで直ちに有効になります。SCROLL キーワードは任意です。

ログ、モニター、メモリー、またはソースの各ウィンドウは、スクロール時にラップしません。

SCROLL コマンドの構文図
DOWN
ウィンドウ内の行を、指定した数だけ、そのウィンドウの上部マージンの方向に スクロールします。DOWNNEXT と同等です。
LEFT
ウィンドウ内の桁を、指定した数だけ、そのウィンドウの右側のマージンの 方向へスクロールします。SET MONITOR WRAP OFF が有効な場合に LEFT を使用すると、 モニター値領域に指定された文字数だけ右方向にスクロールできるため、表示されていない左方のデータを表示できるようになります。
NEXT
DOWN と同等です。
RIGHT
ウィンドウ内の桁を、指定した数だけ、そのウィンドウの左側のマージンの 方向へスクロールします。SET MONITOR WRAP OFF が有効な場合に RIGHT を使用すると、 モニター値領域に指定された文字数だけ左方向にスクロールできるため、表示されていない右方のデータを表示できるようになります。
UP
ウィンドウ内の行を、指定した数だけ、そのウィンドウの下部マージンの方向に スクロールします。
CSR
選択したウィンドウのカーソルの現在位置を基点として、スクロールを指定します。カーソルに位置づけられた文字がウィンドウの端に到達するまで、ウィンドウはそのカーソル位置の上方向、下方向、左方向、または右方向にスクロールされます。カーソルがウィンドウ内にない場合、あるいは、あらかじめウィンドウの端に位置づけられている場合、全ページのスクロールが行われます。 カーソルがモニター値領域にある場合、モニター値領域はカーソル位置の左または右にスクロールされます。
DATA
ウィンドウ・サイズよりも 1 行少ない行で、あるいはウィンドウ・サイズよりも 1 字小さい字数で スクロールします (左方向と右方向の移動の場合)。カーソルがモニター値領域にある場合、モニター値領域は、モニター値領域の幅より 1 字小さい長さだけ 左または右にスクロールされます。
HALF
ウィンドウ・サイズの半分だけ、またはモニター値領域の半分だけスクロールします。
integer
指定した行数 (上方または下方) または指定した文字数 (左方または右方) だけ スクロールします。最大値は 9999 です。
MAX
データの終わりに到達するまで、指定した方向にスクロールします。最大限にスクロールするには、MAX キーワードを使用しなければなりません。スクロール量フィールドに指定することによって、最大限にスクロールすることはできません。 カーソルがモニター値領域にある場合、モニター値領域は、データの限界に達するまで左または右にスクロールされます。
PAGE
ウィンドウ・サイズだけ、またはモニター値領域のサイズだけスクロールします。
BOTTOM
データの下部にスクロールします。
TO integer
選択したウィンドウで、指定した行に (選択したウィンドウの接頭部域に 示されたとおりに) スクロールするように指定します。これは、UP または DOWN のいずれかの方向に 行います (例えば、行 30 にいる場合、TO 20 を出すと、20 行目に 戻ります)。最大値は 999999 です。
TOP
データの上部にスクロールします。
CURSOR
カーソルが現在位置付けられているウィンドウを選択します。
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SELECT コマンド (PL/I)

SELECT コマンドで、1 組の代替コマンドから 1 つを選択します。

参照が複数の WHEN 文節の条件を満たす場合、最初の WHEN 文節が実行されます。参照がない場合は、真になる式を含む最初の WHEN 文節が実行されます。どの WHEN 文節にも当てはまらない場合、OTHERWISE 文節 があれば、それに指定されているコマンドが実行されます。OTHERWISE 文節の実行が必要であるのに、指定されていない場合 は、Debug Tool のメッセージが出されます。

PL/I SELECT コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool の PL/I スカラー参照。集合体 (配列または構造体) は、参照として使用できません。
WHEN
式または式のグループを評価し、さらに、SELECT キーワードの 直後にある参照と比較するか、あるいは、真か偽として評価 (参照 が省略されている場合) することを指定します。
expression
有効な Debug Tool の PL/I の式。
command
有効な Debug Tool コマンド。
OTHERWISE
先行する WHEN ステートメントのすべてのテストが 該当しない場合に実行するコマンドを指定します。

使用上の注意

sum の値が c+ev の値に等しいとき、メッセージを表示します。sum の値が fv の値に等しいか、または 0 のとき、メッセージを表示します。sum の値が c+evfv の値に等しくなく、または 0 でもない場合は、Debug Tool のエラー・メッセージが出されます。

SELECT (sum);
  WHEN (c + ev) LIST ('Match on when group number 1');
  WHEN (fv, 0) LIST ('Match on when group number 2');
END;

SET コマンド

SET コマンドは、Debug Tool の操作に影響を与えるさまざまな 切り替えを設定します。SET コマンド以外で指定される場合を例外として、設定はデバッグ・セッション全体にそのまま有効です。

次の表は、SET コマンドの形式を要約しています。

SET ASSEMBLER ON/OFF コマンド アセンブラー・デバッグの使用可能性を制御します。
SET ASSEMBLER STEPOVER コマンド アセンブラー・コンパイル単位をデバッグする間の STEP OVER コマンドの動作を制御します。
SET AUTOMONITOR コマンド データ項目のモニター・ウィンドウへの追加を制御します。
SET CHANGE コマンド AT CHANGE ブレークポイントの検査の頻度を制御します。
SET COLOR コマンド (フルスクリーン・モードおよび行モード) カラー属性、強調表示属性、および輝度属性を制御します。
SET COUNTRY コマンド 現行の国別設定値を変更します。
SET DBCS コマンド DBCS のシフトイン・コードおよびシフトアウト・コードが認識されるかどうかを 制御します。
SET DEFAULT LISTINGS コマンド プログラムのソース・リストとソース・ファイルを求めて検索される、デフォルト区分データ・セット (PDS) の DD 名または DS 名を定義します。
SET DEFAULT SCROLL コマンド (フルスクリーン・モード) デフォルトのスクロール量を設定します。
SET DEFAULT VIEW コマンド アセンブラー・コンパイル単位のデフォルト・ビューを制御します。
SET DEFAULT WINDOW コマンド (フルスクリーン・モード) ウィンドウ参照コマンドで影響されるウィンドウを設定します。
SET DISASSEMBLY コマンド ソース・ウィンドウに逆アセンブル表示を表示するかどうかを制御します。
SET DYNDEBUG コマンド 動的デバッグ機能をアクティブにするかどうかを制御します。
SET ECHO コマンド GO および STEP コマンドが、ログ・ウィンドウに記録されるかどうかを制御します。
SET EQUATE コマンド 記号と文字ストリングを等価にします。
SET EXECUTE コマンド コマンドが実行されるか、あるいは構文が検査されるだけかどうかを制御します。
SET FIND BOUNDS コマンド ソース・ウィンドウおよび行モードで検索される桁を制御します。
SET FREQUENCY コマンド ステートメントの実行回数をカウントするか否かを制御します。
SET HISTORY コマンド Debug Tool への入力がヒストリー・テーブルに記録されるかどうかを指定します。
SET IGNORELINK コマンド 新しい LINK レベル (ネストされたエンクレーブ) を無視するかどうかを指定します。
SET INTERCEPT コマンド (C および C++) 指定したファイルへの入力、ファイルからの出力をインターセプトします。出力と入力に対するプロンプトは、ログに表示されます。
SET INTERCEPT コマンド (COBOL、フルスクリーン・モード、行モード、バッチ・モード) コンソールへの入力、コンソールからの出力をインターセプトします。出力と入力に対するプロンプトは、ログに表示されます。
SET INTERCEPT コマンド (COBOL、リモート・デバッグ・モード) COBOL DISPLAY ステートメントからの出力をインターセプトします。 出力はデバッグ・コンソールに表示されます。
SET KEYS コマンド (フルスクリーン・モード) PF キー定義が表示されるかどうかを制御します。
SET LDD コマンド 複数の CSECT を含むアセンブリーのデバッグ・データをロードする方法を制御します。
SET LIST TABULAR コマンド LIST コマンドの出力のフォーマット設定を制御します。
SET LOG コマンド 出力の記録と、ログ・ファイルへの割り当てを制御します。
SET LOG NUMBERS (フルスクリーン・モード) 行番号が、ログ・ウィンドウに示されるかどうかを制御します。
SET LONGCUNAME コマンド 長い CU 名または短い CU 名を表示するかどうかを制御します。
SET MONITOR コマンド モニター・ウィンドウに表示される変数の名前と値のフォーマットおよびレイアウトを制御します。
SET MSGID コマンド メッセージ識別名が示されるかどうかを制御します。
SET NATIONAL LANGUAGE コマンド アプリケーションを、別の実行時各国語に切り替えます。
SET PACE コマンド アニメーション表示実行の最大ペースを指定します。
SET PFKEY コマンド Debug Tool コマンドを PF キーに関連付けます。
SET PROGRAMMING LANGUAGE コマンド 現行のプログラム言語を設定します。
SET PROMPT コマンド (フルスクリーン・モード) 現行のプログラム位置の表示を制御します。
SET QUALIFY コマンド 視点をリセットして、参照の識別とステートメント番号を単純化します。
SET REFRESH コマンド (フルスクリーン・モード) SCREEN の設定が ON のときの画面の最新表示を 制御します。
SET RESTORE コマンド 設定、ブレークポイント、およびモニター指定の自動復元と手動復元を制御します。
SET REWRITE コマンド (フルスクリーン・モード) 周期的な画面再書き込みを強制します。
SET SAVE コマンド 設定、ブレークポイント、およびモニター指定の自動保存を制御します。
SET SCREEN コマンド (フルスクリーン・モード) 画面上の情報の表示方法を制御します。
SET SCROLL DISPLAY コマンド (フルスクリーン・モード) スクロール・フィールドが表示されるかどうかを制御します。
SET SEQUENCE コマンド (PL/I) 72 桁目以降のデータをシーケンス番号として Debug Tool が解釈するかどうかを制御します。
SET SOURCE コマンド ソース・リストまたはソース・ファイルと、1 つ以上のコンパイル単位とを関連付けます。
SET SUFFIX コマンド (フルスクリーン・モード) ソース・ウィンドウ接尾部域の表示を制御します。
SET TEST コマンド 呼び出し時に指定される初期の TEST ランタイム・オプションを指定変更します。
SET WARNING コマンド (C、C++、COBOL、および PL/I) Debug Tool 警告メッセージの表示と、アプリケーション・プログラムに例外が反映されるか どうかを制御します。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET ASSEMBLER ON/OFF コマンド

逆アセンブルされたコンパイル単位は、TEST コンパイラー・オプションを指定してコンパイルされず、また LOADDEBUGDATA コマンドのオペランドとして使用されていない CU です。SET ASSEMBLER ON コマンドにより、SET DISASSEMBLY ON コマンドで使用可能になった関数のサブセットが使用可能になります。逆アセンブルされたコンパイル単位に関する次の動作は、SET ASSEMBLER ON コマンドによって使用可能になります。

SET ASSEMBLER コマンドの構文図
OFF
アセンブラー・プログラムのデバッグ中に役に立つデータの表示を使用不可にします。
ON
アセンブラー・プログラムのデバッグ中に役に立つデータの表示を使用可能にします。

使用上の注意

逆アセンブル・コンパイル単位を LIST NAMES CUS および DESCRIBE CUS コマンドで表示される コンパイル単位のリストに含めるには、次のコマンドを入力します。

SET ASSEMBLER ON ;

次回 LIST NAMES CUS または DESCRIBE CUS コマンドを入力すると、 逆アセンブル・コンパイル単位がコンパイル単位のリストに表示されます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET ASSEMBLER STEPOVER コマンド

Debug Tool がアセンブラー・コンパイル単位で STEP OVER コマンドをどのように処理するかを指定します。EXTONLY が有効な場合、Debug Tool は外部サブルーチンの呼び出しのみをステップオーバーします。EXTINT が有効な場合、Debug Tool は外部サブルーチンと内部サブルーチンの呼び出しをステップオーバーします。外部サブルーチンは現行のコンパイル単位の外部にあるサブルーチンで、内部サブルーチンは現行のコンパイル単位の内部にあるサブルーチンです。

Debug Tool は、以下のいずれかの状況が当てはまる場合に、現行のコンパイル単位 (CSECT) で次に何らかの命令を実行する時点で、ユーザーに制御を返します。

Debug Tool は、以下のすべての状況が当てはまる場合に、ステップオーバーするサブルーチンがそのサブルーチンの呼び出しに続く命令に戻ると想定します。

Debug Tool は、ユーザーが次のいずれかの命令を使用して内部サブルーチンを呼び出すものと見なします。

SET ASSEMBLER STEPOVER コマンドの構文図
EXTONLY
Debug Tool が、外部サブルーチンをステップオーバー し、内部サブルーチンをステップスルー することを指定します。
EXTINT
Debug Tool が、外部サブルーチンと内部サブルーチンをステップオーバーすることを指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET AUTOMONITOR コマンド

Debug Tool が次に実行するステートメント、Debug Tool が最後に実行したステートメント、またはその両方のデータ項目のモニターを制御します。初期設定値は OFF です。

AUTOMONITOR は、以下のコンパイル単位でのみ働きます。

SET AUTOMONITOR コマンドは、その他の言語で作成されたコンパイル単位 では働きません。 さらに、コンパイル単位は、以下のコンパイラーまたはアセンブラーのいずれかでコンパイルまたはアセンブルする必要があります。

SET AUTOMONITOR コマンドの構文図
ON
Debug Tool が次に実行するステートメント、Debug Tool が最後に実行したステートメント、またはその両方のデータ項目のモニターを使用可能にします。LOG サブオプションを指定して、情報をログ・ファイルに保存します。
OFF
すべてのデータ項目のモニターを使用不可にします。情報は、ログ・ファイルに保存されません。
LOG
情報をログ・ファイルに保存します。
NOLOG
情報をログ・ファイルに保存しません。
CURRENT
Debug Tool が次に実行するステートメントのデータ項目をモニターします。 これがデフォルトです。
PREVIOUS
Debug Tool が最後に実行したステートメントのデータ項目をモニターします。
BOTH
Debug Tool が次に実行するステートメントおよび Debug Tool が最後に実行したステートメントのデータ項目をモニターします。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET CHANGE コマンド

AT CHANGE ブレークポイントの検査の頻度を制御します。初期設定値は STATEMENT/LINE です。

SET CHANGE コマンドの構文図
STATEMENT
AT CHANGE ブレークポイントが、すべてのステートメントで検査されるように 指定します。STATEMENTLINE と同等です。
ALL
AT CHANGE ブレークポイントが、すべてのステートメント、ブロックの入り口と出口、パス点で検査されるように指定します。
BLOCK
AT CHANGE ブレークポイントが、すべてのブロックの入り口と出口で 検査されるように指定します。
LINE
STATEMENT と同等です。
PATH
AT CHANGE ブレークポイントが、すべてのパス点で検査されるように 指定します。

SET COLOR コマンド (フルスクリーン・モードおよび行モード)

SCREEN 設定が ON のときに、カラー属性、強調表示属性、および輝度属性の制御を行います。カラー、強調表示、および輝度のキーワードは、任意の順序で指定することができます。

SET COLOR コマンドの構文図
CYCLE
カラーを、順序どおりに次のカラーに変更します。その順序は、構文図に示されている順序です。
BLINK
文字を明滅させます (端末でサポートされている場合)。
NONE
文字を、通常の字体で表示します。
REVERSE
文字を反転表示させます (端末でサポートされている場合)。
UNDERLINE
文字に下線を引きます (端末でサポートされている場合)。
HIGH
画面のカラーを高輝度にします (端末でサポートされている場合)。
LOW
画面のカラーを低い輝度にします (端末でサポートされている場合)。
CURSOR
フィールド選択のために、カーソル・ポイントが使用できるように指定します。オプションとして、フィールド名 (例えば、COMMAND LINE) を、構文図に示されたとおりに入力することができます。
COMMAND LINE
コマンド入力行 (===> の後) を選択します。
LOG LINES
ログ・ウィンドウの行番号部分を選択します。
MEMORY ADDRESS
メモリー・ダンプ域のアドレス列を選択します。
MEMORY BASE ADDRESS
情報域の基底アドレスおよびヒストリー行を選択します。
MEMORY CHARACTER
メモリー・ダンプ域の文字カラムを選択します。
MEMORY HEXADECIMAL
メモリー・ダンプ域の 16 進列を選択します。
MEMORY INFORMATION
情報域のヒストリー行を選択します。
MEMORY OFFSET
メモリー・ダンプ域のオフセット列を選択します。
MONITOR AREA
モニター・ウィンドウの 1 次区域を選択します。
MONITOR LINES
モニター・ウィンドウの行番号部分を選択します。
PROGRAM OUTPUT
ログ・ウィンドウに表示されるアプリケーション・プログラム出力を選択します。
SOURCE AREA
ソース・ウィンドウの 1 次区域を選択します。
SOURCE BREAKPOINTS
ブレークポイントが設定されるステートメントの隣に、ソース接頭部フィールドを選択します。
SOURCE CURRENT
実行予定のソース・ステートメントを含む、行を選択します。
SOURCE PREFIX
ソース・ウィンドウの左側にステートメント ID の桁を選択します。
SOURCE SUFFIX
ソース・ウィンドウの右側に頻度桁を選択します。
TARGET FIELD
フルスクリーン・モードで、FIND コマンド (ある場合) のターゲットを選択します。
TEST INPUT
ログ・ウィンドウに表示された Debug Tool 入力を選択します。
TEST OUTPUT
ログ・ウィンドウに表示された Debug Tool 出力を選択します。
TITLE FIELDS
現行のプログラム言語設定値またはプログラム内の現行位置などの、画面の最上行に ある情報フィールドを選択します。
TITLE HEADERS
画面の最上行の説明ヘッダー (位置など) を選択します。
TOFEOF MARKER
セッション・パネル・ウィンドウにあるファイルの始まり行とファイルの終わり行を 選択します。
WINDOW HEADERS
メイン・セッション・パネルにウィンドウのヘッダー行を選択します。

SET COUNTRY コマンド

アプリケーション・プログラムの現行の国別コード設定を変更します。言語環境プログラムでサポート されている場合、または言語環境プログラム・ランタイムなしに実行されている場合にのみ使用可能です。 IBM 提供の初期値としての国別コードは US です。

SET COUNTRY コマンドの構文図
country_code
国別コードを識別する有効な 2 文字のセットが使用されます。国別コードには、以下の値のいずれか 1 つを当てることができます。

国別コードを短縮することはできません。

使用上の注意

日本に対応させるために、現行の国別コードを変更します。

SET COUNTRY JP;

SET DBCS コマンド

シフトイン・コードおよびシフトアウト・コードが、入力で解釈されて、DBCS 出力で提供されるかどうか を制御します。SET DBCS は、すべてのプログラム言語に有効です。初期設定値は OFF です。

SET DBCS コマンドの構文図
ON
シフトイン・コードおよびシフトアウト・コードを解釈します。フルスクリーン・モードでデバッグしていて、端末が DBCS 文字を表示できない場合は、このオプションは使用できません。
OFF
シフトイン・コードおよびシフトアウト・コードを無視します。

使用上の注意

シフトイン・コードとシフトアウト・コードを解釈するように指定します。

SET DBCS ON;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET DEFAULT LISTINGS コマンド

プログラムのソース、リスト、または 分離デバッグ・ファイル を求めて検索されるメンバーを持つ、デフォルトの区分データ・セットの DD 名または DS 名を定義します。

SET DEFAULT LISTINGS コマンドの構文図
ddname
有効な z/OS DD 名を指定します。 オペランドの長さが 9 文字より短く、ピリオドが含まれていない場合は、DD 名として解釈されます。

割り振られたデータ・セットが C、C++、または Enterprise PL/I ソースであり、ライブラリー・システム内のソース・ファイルへのアクセスに EQAOPTS SUBSYS=ssss オプションが使用されている場合、ddname 書式は使用できません。

dsn
有効な完全修飾 z/OS 区分データ・セット名を指定します。
(dsndsn、...)
有効な z/OS 区分データ・セット名のリストを指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET DEFAULT SCROLL コマンド (フルスクリーン・モード)

SCROLL コマンドが、スクロール量を指定しないで出されたときに 使用される、デフォルトのスクロール量を設定します。初期設定値は PAGE です。

SET DEFAULT SCROLL コマンドの構文図
CSR
カーソルが位置付けられている文字がウィンドウの端に到達するまで、指定した方向にスクロールします。
DATA
ウィンドウ・サイズよりも 1 行少ない行で、あるいはウィンドウ・サイズよりも 1 字小さい字数で スクロールします (左方向と右方向の移動の場合)。
HALF
ウィンドウ・サイズの半分だけスクロールします。
integer
指定した行数 (上方または下方) または指定した文字数 (左方または右方) だけ スクロールします。最大値は 9999 です。
MAX
データの終わりに到達するまで、指定した方向にスクロールします。
PAGE
ウィンドウ・サイズ単位でスクロールします。

デフォルトのスクロール量をウィンドウのサイズの半分に設定します。

SET DEFAULT SCROLL HALF;

SET DEFAULT VIEW コマンド

アセンブラー・コンパイル単位のデフォルト・ビューを制御します。

SET DEFAULT VIEW コマンドの構文図
STANDARD
アセンブラー CU に LOADDEBUGDATA (LDD) コマンドが出されるたびに、 初期ビューにすべてのソース・ステートメントが表示されることを示します。
NOMACGEN
アセンブラー CU に LOADDEBUGDATA (LDD) コマンドが出されるたびに、 マクロ展開によって生成されなかったソース・ステートメントのみが初期ビューに表示されることを示します (PRINT NOGEN が有効な場合のアセンブラー・リストと同様)。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET DEFAULT WINDOW コマンド (フルスクリーン・モード)

ウィンドウ参照コマンド (例えば、FINDSCROLL、あるい は WINDOW) が、明示的なウィンドウ識別を行わずに出され、さらに、カーソルが物理ウィンドウ域の外にあるときに、どの物理ウィンドウを選択するかを指定します。初期設定値は SOURCE です。

SET DEFAULT WINDOW コマンドの構文図
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

デフォルトをスクロール・コマンドで使用するモニター・ウィンドウに設定します。

SET DEFAULT WINDOW MONITOR;

SET DISASSEMBLY コマンド

逆アセンブルされたコンパイル単位は、TEST コンパイラー・オプションを指定してコンパイルされず、また LOADDEBUGDATA コマンドのオペランドとして使用されていない CU です。SET DISASSEMBLY ON コマンドにより、逆アセンブルされたコンパイル単位の次の動作が使用可能になります。

SET DISASSEMBLY コマンドの構文図
ON
ソース・ウィンドウに逆アセンブル表示を表示することを指定します。
OFF
逆アセンブル表示をオフにします。これがデフォルト設定です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET DYNDEBUG コマンド

動的デバッグ機能をアクティブにするか、非アクティブにするかを制御します。

以下のタイプのプログラムをデバッグするには、動的デバッグ機能がインストールされ、 アクティブにされている必要があります。

動的デバッグ機能を使用すると、プログラムをデバッグするときに、 コンパイルで挿入されたフック (COBOL、C/C++、および PL/I のコンパイラーでコンパイルされたもの) を使用してプログラムのパフォーマンスを向上させることができます。

動的デバッグ機能がインストール済みの場合、初期設定は ON です。 未インストールの場合、初期設定は OFF で、動的デバッグ機能はアクティブにできません。

SET DYNDEBUG コマンドの構文図
ON
動的デバッグ機能をアクティブにします。
OFF
動的デバッグ機能を非アクティブにします。

使用上の注意

小さな矢印は、同じプログラムが 2 つの異なる方法でコンパイルされた場合に Debug Tool が停止する場所を示します。
TEST(ALL) でコンパイルされたプログラム TEST(NONE) でコンパイルされたプログラム
000001 MOVE... 000001 MOVE...
000002 ADD... 000002 ADD...
>000003 LABEL: ... 000003 LABEL: ...
000004 MOVE... >000004 MOVE...

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET ECHO コマンド

GO および STEP コマンドがサブコマンドでない ときに、それらがログ・ウィンドウに記録されるかどうかを制御します。一連の GO および STEP コマンドが長く続くと、ログ・ウィンドウが混乱して、わずかな追加情報しか表示されません。SET ECHO を使用すれば、これらのコマンドの表示を抑止することができます。ログ・ファイルの内容には影響はありません。初期設定値は ON です。

SET ECHO コマンドの構文図
ON
ログ・ウィンドウに、指定されたコマンドを表示します。
OFF
ログ・ウィンドウでの、指定されたコマンドの表示を抑止します。
keyword
GO (オペランドなし) または STEP のいずれかにする ことができます。
*
このコマンドが GO コマンドと STEP コマンドに 適用されることを指定します。これがデフォルトです。

SET EQUATE コマンド

記号と文字ストリングを等価にします。キーワード、識別名、または句読点が Debug Tool コマンド内で使用されているどの場所にも、等価の記号を使用 することができます。等価記号が Debug Tool コマンド (SET EQUATECLEAR EQUATEidentifier オペランド以外) で検出 されると、その等価記号は指定のストリングに置き換えられ、その上で、解析が 続けられます。

SET EQUATE コマンドの構文図
identifier
現行のプログラム言語で有効な識別名を記入します。識別名の最大長は、次のとおりです。

識別名には DBCS 文字を含むことができます。

string
現行のプログラム言語内のストリング定数を記入します。置き換えストリングの最大長は、255 SBCS 文字です。

使用上の注意

SET EXECUTE コマンド

すべての入力ソースからのコマンドが実行されるのか、あるいは構文チェックだけが 行われる (主に、USE ファイルを検査するため) だけなのかを 制御します。初期設定値は ON です。

SET EXECUTE コマンドの構文図
ON
コマンドが受け入れられて、実行されるように指定します。
OFF
コマンドを受け入れ、解析するように指示します。ただし、次のコマンドだけは、実行されます。ENDGOSET EXECUTE ONQUIT、および USE のみです。

すべてのコマンドが受け入れられて、実行されるように指定します。

SET EXECUTE ON;

SET FIND BOUNDS コマンド

ソース・ウィンドウおよび行モードでの FIND コマンドに桁情報が指定されていない場合に、そのコマンドに対してデフォルトの左端の桁と右端の桁を指定します。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。

SET FIND BOUNDS コマンドの構文図
leftcolumn
検索の左端の桁を指定する正整数。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。
rightcolumn
検索の右端の桁を指定する正整数。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。
*
各ソース・レコードの長さが検索の右端の桁として使用されるように指定します。ソース・ウィンドウおよび行モードでのみサポートされます。ログ・ウィンドウとモニター・ウィンドウでは無視されます。

使用上の注意

COBOL の 領域 B で 2 つのストリング (paraa および variable-b) を検索する場合は、まず次のコマンドを入力して検索の範囲を設定します。

SET FIND BOUNDS 12 72;

次に、以下の FIND コマンドを入力して 2 つのストリングを検索します。

FIND paraa;
FIND variable-b;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET FREQUENCY コマンド

ステートメントの実行回数をカウントするか否かを制御します。初期設定値は OFF です。

SET FREQUENCY コマンドの構文図
ON
ステートメントの実行回数をカウントするように指定します。
OFF
ステートメントの実行回数をカウントしないように指定します。
cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。このオペランドが省略されると、ステートメント情報のすべてのコンパイル単位が処理されます。

使用上の注意

ステートメント実行が、コンパイル単位 main および subr1 でカウントされる ように指定します。

SET FREQUENCY ON (main, subr1);

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET HISTORY コマンド

Debug Tool への入力がヒストリー・テーブルに記録されるかどうかを指定し、オプションでそのテーブルのサイズを調整します。ヒストリー・テーブルには、最新処理のブレークポイントと条件に関する情報が入っています。初期設定値は ON で、初期サイズは 100 です。

SET HISTORY コマンドの構文図
ON
呼び出しのヒストリーを維持します。
OFF
呼び出しのヒストリーを抑止します。
integer
ヒストリー・テーブルに保持されている記入データの数を指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET IGNORELINK コマンド

設定値が ON のときは新しい LINK レベル (ネストされたエンクレーブ) がすべて無視されることを指定します。Debug Tool は、この新たに作成されたエンクレーブ内のプログラムで情報の収集や停止を行いません。初期設定値は OFF です。

SET IGNORELINK コマンドの構文図
ON
新しいエンクレーブ (リンク) 内のプログラムが無視されます。Debug Tool は、新しいエンクレーブ内のプログラムでは停止しません。
OFF
新しいエンクレーブ (リンク) 内のプログラムは無視されません。Debug Tool は新しいエンクレーブ内のプログラムのすべてのブレークポイントで停止します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET INTERCEPT コマンド (C および C++)

指定したファイルへの入力、ファイルからの出力をインターセプトします。出力と入力に対するプロンプトは、ログに表示されます。

連続している入出力だけをインターセプトできます。入出力インターセプトは、SET INTERCEPT OFF コマンドを入力して終了させない限り、デバッグ・セッション全体で有効なままです。初期設定値は OFF です。

C および C++ SET INTERCEPT コマンドの構文図
ON
指定したファイルの入出力インターセプトをオンにします。出力はログに表示され、その前に、識別のためのファイル指定子が付いています。入力では、識別されたファイル指定子とともに、ログ内にプロンプト項目が出されます。その後で、INPUT コマンドを使用して、コマンド行に指定されたファイルの 入力を行うことができます。
OFF
指定したファイルの入出力インターセプトをオフにします。
FILE file_spec
stdinstdout、または stderr を 含む有効な fopen() ファイル指定子。FILE キーワードを省略することはできません。

使用上の注意

fopen() ファイル指定子 dd:mydd の入出力インターセプトをオンにします。現行のプログラム言語の設定は C です。

SET INTERCEPT ON FILE dd:mydd;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET INTERCEPT コマンド (COBOL、フルスクリーン・モード、行モード、バッチ・モード)

コンソールへの入力、コンソールからの出力をインターセプトします。出力と入力に対するプロンプトは、ログに表示されます。

コンソールの入出力インターセプトは、SET INTERCEPT OFF コマンドを入力して終了させない限り、デバッグ・セッション全体で有効なままです。初期設定値は OFF です。

COBOL SET INTERCEPT コマンドの構文図
ON
コンソールの入出力インターセプトをオンにします。Debug Tool は出力をログに表示し、その前に出力を識別する CONSOLE キーワードを表示します。入力では、識別された CONSOLE とともに、ログ内にプロンプト項目が出されます。その後に、コマンド行で INPUT コマンドを使用してコンソールの入力を行うことができます。
OFF
コンソールの入出力インターセプトをオフにします。
CONSOLE
コンソールに対して入出力インターセプトをオンまたはオフにします。

これは、以下から構成されます。

使用上の注意

コンソールの入出力インターセプトをオンにします。現行のプログラム言語の設定は COBOL です。

SET INTERCEPT CONSOLE;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET INTERCEPT コマンド (COBOL、リモート・デバッグ・モード)

COBOL DISPLAY ステートメントからの出力をインターセプトします。 出力はデバッグ・コンソールに表示されます。出力インターセプトは、SET INTERCEPT OFF コマンドを入力して終了させない限り、デバッグ・セッション全体で有効なままです。初期設定値は OFF です。

リモート・デバッグ・モードの COBOL SET INTERCEPT コマンドの構文図
ON
出力インターセプトをオンにします。出力はデバッグ・コンソールに表示されます。
OFF
出力インターセプトをオフにします。

コンソールに対して出力インターセプトをオンにします。

SET INTERCEPT ON;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET KEYS コマンド (フルスクリーン・モード)

SCREEN 設定が ON のときに、PF キー定義が 表示されるように制御します。初期設定値は ON です。

SET KEYS コマンドの構文図
ON
PF キー定義を表示します。
OFF
PF キー定義の表示を抑止します。
12
画面の下に PF1 から PF12 までを示します。
24
画面の下に PF13 から PF24 までを示します。

PF キー定義の表示が抑止されるように指定します。

SET KEYS OFF;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET LDD コマンド

複数の CSECT を含むアセンブリーのデバッグ・データをロードする方法を制御します。 初期設定値は SINGLE です。

SET LDD コマンドの構文図
SINGLE
他の CSECT を使用してアセンブルされた CU のデバッグ・データをロードする後続の LOADDEBUGDATA (LDD) コマンドが、 指定された CU のみに関するデバッグ・データをロードすることを示します。
ALL
他の CSECT を使用してアセンブルされた CU のデバッグ・データをロードする後続の LOADDEBUGDATA (LDD) コマンドが、 アセンブリー内のすべての CU に関するデバッグ・データをロードすることを示します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET LIST TABULAR コマンド

LIST コマンドの出力を表形式でフォーマット設定するかどうかを制御します。 デフォルトの設定値は OFF です。

SET LIST コマンドの構文図
ON
LIST コマンドの出力を表形式で表示します。
OFF
LIST コマンドの出力を線形フォーマットで表示します。 これがデフォルト設定です。

SET LOG コマンド

実行された各コマンドとその結果の出力をログ・ファイルに書き込み、使用されるファイルを定義 (あるいは 再定義) するかどうかを制御します。初期設定値は ON FILE INSPLOG です。これは、z/OS で有効な DD 名です。

SET LOG コマンドの構文図
ON
コマンドと出力がログ・ファイルに書き込まれるように指定します。
FILE fileid
使用されるログ・ファイルを識別します。FILE キーワードを省略することはできません。

CICS 以外では、fileid は DD 名または完全修飾データ・セット名です。 区分データ・セットは使用できません。

CICS では、fileid は完全修飾データ・セット名です。

fileid の形式が DD 名の場合、Debug Tool は、そのファイルが割り振られているかどうかを確認します。

フルスクリーン・モードでは、ログ・ファイルを 3270 端末へ割り振ってはいけません

OLD
指定したファイル内で既存の情報を新しい情報で置換することを指定します。fileid で DD 名を指定すると、このオペランドは無視されます。
MOD
指定したファイル内で既存の情報の後ろに新しい情報を付加することを指定します。fileid で DD 名を指定すると、このオペランドは無視されます。
KEEP count
表示に保持されるログ出力の行数を指定します。初期設定値は 1000 です。count をゼロ (0) には 設定できません。
OFF
コマンドと出力がログ・ファイルに書き込まれないように指定します。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET LOG NUMBERS (フルスクリーン・モード)

行番号が、ログ・ウィンドウに示されるかどうかを制御します。初期設定値は ON です。

SET LOG NUMBERS コマンドの構文図
ON
ログ・ウィンドウに行番号を表示します。
OFF
ログ・ウィンドウでの行番号の表示を抑止します。

ログ行番号を示さないように指定します。

SET LOG NUMBERS OFF;

SET LONGCUNAME コマンド

短い CU 名または長い CU 名を表示するかどうかを制御します。

SET LONGCUNAME コマンドの構文図
ON
長い CU 名を表示することを指定します。
OFF
短い CU 名を表示することを指定します。 短い CU 名は、セッション・パネル・ヘッダー、ソース・ウィンドウ・ヘッダー域、 およびソース識別パネルに表示されます。

使用上の注意

SET MONITOR コマンド

モニター・ウィンドウに表示される変数の名前と値のフォーマットおよびレイアウトを制御します。

SET MONITOR コマンドの構文図
COLUMN
出力をモニター・ウィンドウに列形式で表示するかどうかを制御します。 初期設定は SET MONITOR COLUMN ON です。SET MONITOR COLUMN はバッチ・モードでも受け入れられますが、効果はありません。
DATATYPE
変数のデータ型をモニター・ウィンドウに表示するかどうかを制御します。 初期設定は SET MONITOR DATATYPE OFF です。
NUMBERS (フルスクリーン・モード)
行番号をモニター・ウィンドウに表示するかどうかを制御します。 初期設定は SET MONITOR NUMBERS ON です。
WRAP
モニター・ウィンドウで出力を折り返すかどうかを制御します。 初期設定は SET MONITOR WRAP ON です。SET MONITOR WRAP はバッチ・モードでも受け入れられますが、効果はありません。
ON
対応するスイッチを次の値に設定します。
COLUMN
モニター・ウィンドウ出力を列で位置合わせした形式で表示します。
DATATYPE
変数のデータ型属性をモニター・ウィンドウに表示します。
NUMBERS
行番号をモニター・ウィンドウに表示します。
WRAP
モニター・ウィンドウでモニター値領域変数を折り返します。
OFF
対応するスイッチを次の値に設定します。
COLUMN
モニター・ウィンドウ出力を列で位置合わせしない形式で表示します。
DATATYPE
変数のデータ型属性をモニター・ウィンドウに表示しません。
NUMBERS
行番号をモニター・ウィンドウに表示しません。
WRAP
変数の名前と値をモニター・ウィンドウの同一行に表示します。 値が長すぎてモニター・ウィンドウに表示できない場合、領域はスクロール可能になります。

使用上の注意

SET MONITOR COLUMN スイッチが OFF に設定されているときに SET MONITOR WRAP OFF コマンドが入力された 場合、Debug Tool は、MONITOR COLUMN の設定が ON のときにスクロール可能な 1 行にある値のみを表示することができるため、コマンドは 拒否されます。 最初に SET MONITOR COLUMN ON コマンドを入力する必要があります。

SET MONITOR WRAPOFF に設定されているときに SET MONITOR COLUMN OFF コマンドが入力されると、コマンドは 拒否されます。 スクロール可能な 1 行にある値を表示するためには、モニター・ウィンドウが縦欄の形式になっている必要があります。 最初に SET MONITOR WRAP ON コマンドを入力する必要があります。

SET MSGID コマンド

Debug Tool のメッセージにメッセージ接頭語 ID を付けて表示するか否かを制御します。初期設定値は OFF です。

SET MSGID コマンドの構文図
ON
メッセージ ID を表示します。メッセージの最初の 7 文字は、メッセージ接頭部 ID EQAnnnn であり、その次は 1 つのブランク、そして最後に従来のメッセージ・テキスト です (例えば、「EQA2222 プログラムが存在しません。」など)。
OFF
メッセージ・テキストだけを表示します。

メッセージ識別名の表示が抑止するように指定します。

SET MSGID OFF;

SET NATIONAL LANGUAGE コマンド

アプリケーションを異なる実行時の各国語に切り替えて、メッセージが表示されるときにどの翻訳版を使用するかを決めます。この切り替えは、実行時環境全体で有効であり、Debug Tool の活動だけに限定されません。初期設定値は、現行のエンクレーブの設定に従って、言語環境プログラムまたは NATLANG Debug Tool ランタイム・オプションによって提供されます。

SET NATIONAL LANGUAGE コマンドの構文図
language_code
使用される言語を識別する有効な 3 文字のセット、あるいは (互換性 を持たせるために) C/370™ と PL/I の INSPECT の以前のリリースで受け入れられた 2 文字 の言語コードの 1 つです。言語コードには、以下の値のいずれかを指定することができます。

C/370 と PL/I の INSPECT の以前のリリースとの互換性については、以下のとおりです。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET PACE コマンド

1 秒当たりのステップでの、アニメーション実行の最大のペースを指定します。初期設定値は、1 秒当たり 2 ステップです。この設定は、バッチ・モードではサポートされません。

SET PACE コマンドの構文図
number
0 から 9999 までの 10 進数を指定します。0.5 の倍数でなければなりません。

使用上の注意

アニメーション実行のペースを、1 秒当たり 1.5 ステップに設定します。

SET PACE 1.5;

SET PFKEY コマンド

Debug Tool コマンドをプログラム・ファンクション・キー (PF キー) に関連付けます。この設定は、バッチ・モードではサポートされません。

SET PFKEY コマンドの構文図
PFn
有効なプログラム・ファンクション・キー指定 (PF1 から PF24)。
string
ストリング定数として入力される PF キー表示 (KEYS 設定 が ON の場合) に示されるラベル。ストリングは、8 文字よりも長く指定されると、切り捨てられます。ストリングを省略すると、コマンドの最初の 8 文字が表示されます。C および C++ の場合は、ストリングを引用符 (") で囲む必要があります。COBOL、PL/I、アセンブラー、および逆アセンブルの場合は、ストリングを引用符 (") またはアポストロフィ (') で囲みます。
command
有効な Debug Tool コマンド、またはコマンドの部分を指定します。

使用上の注意

PF5 キーを定義して、カーソル選択ウィンドウを下方へスクロール します。

すべてのケースで、PF17 の設定は同じままです。

SET PROGRAMMING LANGUAGE コマンド

現行のプログラム言語を設定します。現行のプログラム言語のみを、現在ロードされているプログラムの言語の選択に設定することができます。例えば、現行のロード・モジュールに C と COBOL の両方のコンパイル単位があり、PL/I のものはない 場合、言語を C または COBOL にのみ設定できます。しかし、後で、他のロード・モジュールに STEP または GO で 入り、そのロード・モジュールに C、COBOL、および PL/I のコンパイル単位が ある場合は、それらの 3 つの言語のどれに設定することもできます。

プログラム言語設定は、入力される Debug Tool コマンドの解析に影響を与えます。コマンドの実行は、コマンドの解析時に有効であった、現行のプログラム言語設定と一貫性があります。実行時のプログラム言語設定は無視されます。

SET PROGRAMMING LANGUAGE コマンドの構文図
CYCLE
プログラム言語を、サポートされた言語のアルファベット順で、順序どおりに設定するように指定します。
AUTOMATIC
プログラム言語が、現行の修飾にしたがって設定され、それ以降、その修飾が変更されるたびに、あるいは STEP または GO が出される たびに自動的に変更されるように指定して、HOLD を 取り消します。
HOLD
指定された言語 (あるいは、言語が指定されていない場合、現行の言語) が、修飾の変更に関係なく、そのまま有効であるように指定します。その言語は、SET PROGRAMMING LANGUAGE で言語を変更するか、あるいは保留を解放するまで、そのまま有効です。
ASSEMBLER
現行のプログラム言語を ASSEMBLER に設定します。
C
現行のプログラム言語を C に設定します。Debug Tool は、C と C++ を区別しないので、このオプションを、C++ プログラム にも C プログラムにも使用してください。
COBOL
現行のプログラム言語を COBOL に設定します。
DISASSEMBLY
現行のプログラム言語を逆アセンブルに設定します。
NONLECOBOL
現行のプログラム言語を非言語環境プログラム の COBOL に設定します。
PLI
現行のプログラム言語を PL/I に設定します。

使用上の注意

C または C++ が現行のプログラム言語であるように指定します。

SET PROGRAMMING LANGUAGE C;

SET PROMPT コマンド (フルスクリーン・モード)

現行のプログラム位置を、行モードで、プロンプト・メッセージの部分として自動的に示すか否かを制御 します。この場合、現行の位置がパネル・ヘッダーに常に示されるので、フルスクリーン・モードでは有効ではありません。初期設定値は LONG です。

SET PROMPT コマンドの構文図
LONG
長い形式のプロンプト・メッセージを使用します。
SHORT
短い形式のプロンプト・メッセージを使用します。

長い形式のプロンプト・メッセージが使用されることを指定します。

SET PROMPT LONG;

SET QUALIFY コマンド

視点を、新しいブロック、コンパイル単位、またはロード・モジュールにリセットすることにより、参照 とステートメント番号の識別を単純化します。フルスクリーン・モードでは、これは、ソース・ウィンドウの内容に影響を与えます。現在ソース・ウィンドウに 1 つのコンパイル単位を表示していて、別のコンパイル単位を表示したい場合は、SET QUALIFY を入力して、その修飾を変更します。SET キーワードはオプションです。QUALIFY キーワードは省略できます。

SET QUALIFY コマンドの構文図
BLOCK
現行の視点を、指定したブロックに設定します。
block_spec
有効なブロック指定。
CU
現行の視点を、指定したコンパイル単位に設定します。 CU は、PROGRAM と同等です。
cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。
PROGRAM
CU と同等です。
LOAD
現行の視点を、指定したロード・モジュールに設定します。
load_spec
有効なロード・モジュール指定。省略すると、初期 (1 次) ロード・モジュール修飾が使用されます。
RESET
修飾を中断プログラムのブロックにリセットして、(SCREEN 設定 が ON の場合に) 現行のステートメント行を表示するために ソース・ウィンドウをスクロールします。
RETURN
修飾を、次の上位呼び出し側プログラム側に切り替えます。
UP
1 つの字句レベルより上の修飾を、静的な組み込みブロックに切り替えます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET REFRESH コマンド (フルスクリーン・モード)

画面の表示更新を制御します。このコマンドは、フルスクリーン・モードの場合にのみ、すなわち、SET SCREEN の設定値 が ON の場合にのみ有効です。REFRESH の初期設定値は OFF です。

SET REFRESH コマンドの構文図
ON
画面の再書き込みのたびに、画面を消去します。アプリケーションが行モードの入出力を処理する場合、必須の設定値です。
OFF
消去せずに再書き込みします。

使用上の注意

SET REFRESH ON は、画面を活用するアプリケーション、例えば、ISPF サービスを使用してパネルを表示するアプリケーションにも必要と なります。

再書き込みが、変更した画面の部分だけに行われるように指定します。この画面は、再書き込みの前に消去されません。

SET REFRESH OFF;

SET RESTORE コマンド

設定、ブレークポイント、およびモニター指定の復元を制御します。

SET RESTORE コマンドの構文図
SETTINGS
SET 値および WINDOW SIZE と WINDOW CLOSE 設定を復元することを示します。以下の SET 値は復元されません。
BPS
ブレークポイントおよび LOADDEBUGDATA (LDD) 指定が復元されることを示します。 以下のブレークポイントが復元されます。
MONITORS
モニターおよび LOADDEBUGDATA (LDD) 指定が復元されることを示します。
NOAUTO
Debug Tool の始動時に指定のデータが自動的に復元されないことを示します。 このデータは、RESTORE コマンドを入力して明示的に要求した場合にのみ復元されます。 AUTO が指定されるまで、NOAUTO がデフォルトです。
AUTO
Debug Tool が始動時に指定のデータ・セットを可能な限り自動的に復元することを示します。

使用上の注意

SET REWRITE コマンド (フルスクリーン・モード)

出力が長く続く場合は、定期的な画面再書き込みを強制します。

SET REWRITE コマンドの構文図
number
Debug Tool で画面の最新表示が行われる前に、アプリケーション・プログラムによって 書かれる、インターセプトされた出力の行数を指定します。初期設定値は 50 です。

画面出力の 100 行ごとの後に、画面再書き込みを強制します。

SET REWRITE EVERY 100;

SET REWRITE コマンド (リモート・デバッグ・モード)

リモート・デバッガーがデバッグ・コンソールに表示する COBOL DISPLAY ステートメントの最大数を設定します。

SET REWRITE コマンドの構文図
number
リモート・デバッガーがデバッグ・コンソールに表示する COBOL DISPLAY ステートメントの最大数を指定します。初期設定値は 50 です。

使用上の注意

リモート・デバッガーは、number より多くの DISPLAY ステートメントを表示する必要がある場合に、最新の DISPLAY ステートメントを表示できるように、最も古い DISPLAY ステートメントの削除を開始します。

表示する COBOL DISPLAY ステートメントの最大数を 100 に設定します。

SET REWRITE 100;

SET SAVE コマンド

設定、ブレークポイント、およびモニター指定の保存を制御します。

SET SAVE コマンドの構文図
SETTINGS
SET 値および WINDOW SIZE と WINDOW CLOSE 設定を保存することを示します。以下の SET 値は保存されません。
BPS
ブレークポイントおよび LOADDEBUGDATA (LDD) 指定が保存されることを示します。 以下のブレークポイントが保存されます。
MONITORS
モニターおよび LOADDEBUGDATA (LDD) の指定がすべて保存されることを示します。
NOAUTO
指定された設定、ブレークポイント、または指定が Debug Tool の終了時に保存されないことを示します。 AUTO が指定されるまで、NOAUTO がデフォルトです。
AUTO
Debug Tool の終了時に指定のデータが可能な限り保存されることを示します。
ONCE
設定情報が 1 回保存されることを示します。 設定情報は現行のデバッグ・セッションの終了時に保存されますが、SET SAVE SETTINGS について保存される値は NOAUTO です。 これにより、現行デバッグ・セッションの設定値を保存し、後続のデバッグ・セッションの終了時に設定値が更新されないようにすることができます。
*
終了時に設定、ブレークポイント、モニター指定を保存するためにデフォルトのファイル名が使用されることを示します。 デフォルト名は、設定の場合、userid.DBGTOOL.SAVESETS であり、 ブレークポイントおよびモニター指定の場合、userid.DBGTOOL.SAVEBPS です。 デフォルト名を変更するには、EQAOPTS を使用します。
FILE setfileid
設定値の保管および復元に使用されるデータ・セット名を示します。 このコマンドを実行する前に、データ・セットを用意しておく必要があります。

z/OS では、setfileid は、DD 名、 完全修飾データ・セット名 (アポストロフィ (') なし)、または HFS パスおよびファイル名です。 CICS では、setfileid は、 完全修飾データ・セット名、または HFS パスおよびファイル名です。

setfileid の長さが 9 文字未満で、ピリオドが含まれていない場合、Debug Tool はそれを DD 名と見なします。 それ以外の場合は、完全修飾データ・セット名と見なします。

バッチ・モードでは、データ・セット名は無視されます。 設定値の復元および保存に使用するデータ・セット名を示すには、INSPSAFE DD ステートメントを使用します。

このデータ・セットは、レコード・フォーマット (RECFM) が VB で、レコード長 (LRECL) が 3204 以上の 順次データ・セットでなければなりません。

FILE bpfileid
ブレークポイントおよびモニター指定の保管に使用されるデータ・セットを示します。 このコマンドを実行する前に、データ・セットを用意しておく必要があります。

z/OS では、bpfileid は、DD 名、 完全修飾データ・セット名 (アポストロフィ (') なし)、または HFS パスおよびファイル名です。 CICS では、bpfileid は、 完全修飾データ・セット名、または HFS パスおよびファイル名です。

setfileid の長さが 9 文字未満で、ピリオドが含まれていない場合、Debug Tool はそれを DD 名と見なします。 それ以外の場合は、完全修飾データ・セット名と見なします。

バッチ・モードでは、データ・セット名は無視されます。 ブレークポイントおよびモニター指定の保存に使用するデータ・セットの名前を示すには、INSPBPM DD ステートメントを使用します。

このデータ・セットは PDS または PDSE (PDSE を推奨) でなければならず、メンバー名は指定できません。 このデータ・セットのレコード・フォーマット (RECFM) は VB で、レコード長 (LRECL) は 3204 以上でなければなりません。 Debug Tool は、ロード・モジュール名であるメンバー名をエンクレーブの開始時に割り当てます。 各エンクレーブのブレークポイントは、PDS または PDSE の個々のメンバーに保存されます。 保存されたブレークポイント、LDD 指定、およびモニター指定を破棄する場合は、 エンクレーブを開始したロード・モジュールの名前を持つメンバーを削除します。 メンバーの内容は変更しないでください

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET SCREEN コマンド (フルスクリーン・モード)

画面上の情報の表示方法を制御します。初期設定値は ON です。

SET SCREEN コマンドの構文図
CYCLE
ウィンドウ構成を、順序どおりに切り替えます。
integer
ウィンドウ構成を選択する、1 から 6 までの範囲の整数。初期設定値は、1 です。
LOGMONITORSOURCE、または MEMORY
選択された構成内の、ウィンドウ割り当ての順序 (左から右、上から下) を指定します。オブジェクトは 3 つまでしか指定することはできません。指定されたオブジェクトはすべて異なっている 必要があります。MEMORY および LOG の両方を同じシーケンスに指定することはできません。
ON
Debug Tool フルスクリーン・サービスを起動します。
OFF
行モードを活動化します。このモードは、端末がサポートされるフルスクリーン装置ではない場合に強化されます。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET SCROLL DISPLAY コマンド (フルスクリーン・モード)

スクロール・フィールドが、フルスクリーン・モードでの操作時に表示されるかどうかを制御します。初期設定値は ON です。

SET SCROLL DISPLAY コマンドの構文図
ON
スクロール・フィールドを表示します。
OFF
スクロール・フィールドの表示を抑止します。

スクロール・フィールドの表示が抑止されるように指定します。

SET SCROLL DISPLAY OFF;

SET SEQUENCE コマンド (PL/I)

コマンド・ファイルまたは設定ファイルの 72 桁目以降のデータをシーケンス番号として Debug Tool が解釈するかどうかを制御します。

SET SEQUENCE コマンド の構文図
ON
コマンド・ファイルまたは設定ファイルの 73 桁目から 80 桁目 のシーケンス番号を許可します。
OFF
コマンド・ファイルまたは設定ファイルのシーケンス番号を許可しません。

使用上の注意

73 桁目から 80 桁目にシーケンス番号がある場合には、 コマンド・ファイルまたは設定ファイルの最初のコマンドとして、SET SEQUENCE ON コマンドを入力する必要があります。 すると、Debug Tool は 1 桁目から 72 桁目を処理して、72 桁目より後を無視します。

SET SOURCE コマンド

ソース・ファイル、コンパイラー・リスト、または分離デバッグ・ファイルを 1 つ以上のコンパイル単位に関連付け、そのコンパイル単位がアクティブなときにソース・ファイルまたはリストを表示するかどうかを指定します。

SET SOURCE コマンドの構文図
ON
コンパイル単位がアクティブなときに、コンパイル単位のソースまたはリストを表示します。
OFF
ファイルが表示されないように指定します。
cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。複数のコンパイル単位を、同じソース、リストまたは分離デバッグ・ファイルと関連付けることができます。
fileid
コンパイル単位用に使用するソース、リスト、または分離デバッグ・ファイルを識別します。指定するファイルは、固定長のブロック形式であることが必要です。連結されたデータ・セットを指定することはできません。

z/OS では、fileid は DD 名、 完全修飾区分データ・セットとメンバーの名前、順次ファイル、または HFS パスおよびファイル名です。

CICS では、fileid は、完全修飾データ・セット名、または HFS パスおよびファイル名です。

setfileid の長さが 9 文字未満で、ピリオドが含まれていない場合、Debug Tool はそれを DD 名と見なします。 Debug Tool は、それが割り振られているかどうかを検査します。 割り振られていなければ、fileid はデータ・セット名と想定されます。

fileid は、コンパイル単位のデフォルト・ファイル ID の代わりに使用されるファイル ID を指定します。 Debug Tool がまだ fileid を認識していない場合 (認識させるには、前の SET SOURCE コマンドを使用する)、 またはデフォルトの fileid が有効でない場合は、有効な fileid が必要となります。

fileid に割り振られたデータ・セットが C、C++、または Enterprise PL/I ソースであり、ライブラリー・システム内の ソース・ファイルへのアクセスに EQAOPTS SUBSYS=ssss オプションが使用されている場合は、fileid を DD 名にすることはできません。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET SUFFIX コマンド (フルスクリーン・モード)

フルスクリーン・モード時に、ソース・ウィンドウの右端で、頻度カウントの 表示を制御します。初期設定値は ON です。

SET SUFFIX コマンドの構文図
ON
接尾部欄を表示します。
OFF
接尾部欄の表示を抑止します。

接尾部欄が表示されることを指定します。

SET SUFFIX ON;

SET TEST コマンド

呼び出し時に指定される初期の TEST ランタイム・オプションを指定変更します。初期設定値は ALL です。

SET TEST コマンドの構文図
test_level
例外条件により、Debug Tool が、ブレークポイントがなくても制御を獲得できるように 指定します。括弧内はオプションです。

Test_level には、以下を組み込むことができます。

ALL
次のいずれかの条件が発生した場合に、Debug Tool が制御を獲得することを指定します。
  • アテンション割り込みが発生する場合。
  • 言語環境プログラム・エンクレーブが異常終了する場合、またはプログラムを言語環境プログラム・ランタイムなしで実行しているときに MVSまたは CICS ABEND がある場合。
  • COBOL STOP RUN、PL/I STOP、または EXEC CICS RETURN により言語環境プログラムが正常終了する場合。
  • 言語環境プログラムが重大度 1 以上の条件を生成する場合。FINISH、CEE066、または CEE067 スレッド終了条件が言語環境プログラムにより生成された場合に、EQAOPTS オプション・ファイルに THREADTERMCOND オプションが指定されていると、Debug Tool は制御を獲得しません。このオプションが指定されたかどうかを判別するには、システム管理者に問い合わせてください。

条件が発生した場合にその条件にブレークポイントが存在していると、Debug Tool はブレークポイントに指定されているコマンドを実行します。条件が発生したときに、その条件にブレークポイントが存在していない場合、またはアテンション割り込みが発生した場合には、Debug Tool は以下のいずれかを行います。

  • 対話モードの場合、Debug Tool は、コマンド・ファイル (定義されていれば) からコマンドを読み取るか、あるいはユーザーにプロンプトを出してコマンド入力を要求します。
  • 非対話式モードの場合、Debug Tool は、コマンド・ファイルからコマンドを読み取ります。
ERROR
以下の条件が発生した場合に限り、ユーザー定義のブレークポイントが なくても Debug Tool に制御が渡されることを指定します。
  • 言語環境プログラム・ランタイムなしで実行しているときに発生する MVS または CICS の ABEND。
  • C の場合
    • アテンション割り込み
    • 重大度 2 以上の定義済み言語環境プログラム条件
    • SIGUSR1SIGUSR2SIGINT あるい は SIGTERM 以外の C 条件
  • COBOL の場合:
    • アテンション割り込み
    • 重大度 2 以上の定義済み言語環境プログラム条件
  • PL/I の場合:
    • PL/I または Debug Tool のいずれかに向けられたアテンション割り込み
    • 重大度 2 以上の定義済み言語環境プログラム条件

上記の条件に対してブレークポイントが定義してある場合、ブレークポイントでの実行を指定したコマンドを実行します。コマンドが指定されていない場合、Debug Tool は、コマンド・ファイルから コマンドを読み取るか、対話モードでコマンドを入力するように求めるプロンプトを 出します。

NONE
Debug Tool が制御を得るのは、アテンション割り込みのとき、または、ブレークポイントを設定 してある条件が発生したときのみ、と指定します。該当の条件に対してブレークポイントが存在する場合には、ブレークポイントで指定されているコマンドが実行されます。

使用上の注意

FINISH、CEE066、または CEE067 スレッド終了条件が言語環境プログラムにより生成されたときに、Debug Tool が停止しないように EQAOPTS オプション・ファイルに THREADTERMCOND オプションが指定されていれば、Debug Tool は、これらの条件が生成された場合に制御を獲得しません。これらの条件が生成された場合に Debug Tool が制御を獲得するようにしたければ、AT OCCURRENCE ブレークポイントを設定するか、または THREADTERMCOND オプションを変更して、Debug Tool が制御を獲得することを許可できます。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET WARNING コマンド (C、C++、COBOL、および PL/I)

Debug Tool 警告メッセージの表示と、C、C++、および PL/I プログラムに例外が反映されるかどうかを制御します。COBOL プログラムの場合は、最適化コードをデバッグ中に変数を変更する機能を制御します。初期設定値は ON です。

C、C++、COBOL、および PL/I の SET WARNING コマンドの構文図
ON
Debug Tool の警告メッセージおよび、除算チェックなどの条件を 診断メッセージで表示します。COBOL プログラムの場合は、最適化コードをデバッグ中の変数の変更を禁止します。
OFF
Debug Tool 警告メッセージを抑止し、条件によりプログラムで例外が発生します。COBOL プログラムの場合は、最適化コードをデバッグ中の変数の変更を許可します。

ユーザーとの対話によって起こる例外は、タイプ・ミスが原因である可能性があり、アプリケーション・プログラムに渡されるようにする意図はないかもしれません。ただし、プログラム内で実際の例外を扱う必要が出てくることがあります。例えば、あるエラー・リカバリー・コードをテストするなどです。(TRIGGER は、例外情報をセットアップしないため、常にこれに 該当するとは限りません。)

使用上の注意

条件が診断メッセージになるように指定します。

SET WARNING ON;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

SET コマンド (COBOL)

SET コマンドは、値を COBOL 参照に割り当てます。SET キーワードを省略することはできません。

COBOL SET コマンドの構文図
reference
有効な Debug Tool COBOL 参照。
literal
有効な COBOL 数値リテラル定数。
TRUE
レベル 88 reference に割り当てられた値。

TRUE を割り当てるためには、言語環境プログラム APAR PK30521 用の PTF が z/OS バージョン 1 リリース 6、バージョン 1 リリース 7、およびバージョン 1 リリース 8 にインストールされていることが必要です。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

Debug Tool SET コマンドの実行できる移動

次の表に、Debug Tool SET コマンドで実行できる移動を 示します。

ソース・フィールド 受け取りフィールド
AO IN IDI PTR ED BI ID OR
Address Of (AO) Y Y
Index Name (IN) Y Y   Y Y Y  
Index Data Item (IDI) Y Y          
Pointer Data Item (PTR) Y     Y        
Address Hex Literal1 Y     Y        
NULL (NUL) Y     Y        
Integer Literal Y2            
External Decimal (ED) Y            
Binary (BI) Y            
Internal Decimal (ID) Y            
OBJECT REFERENCE (OR)             Y

注:

1
16 進文字のみ有効です。引用符 (") またはアポストロフィ (') で区切られ、その前に H が付きます。
2
指標名は、指標値に変換されます。

SHOW 接頭部コマンド (フルスクリーン・モード)

SHOW 接頭部 コマンドで、行内の相対ステートメント (C の場合) または 相対 verb (COBOL の場合) に、頻度カウントが接尾部域に一時的に 示されるように指定します。

SHOW コマンドの構文図
integer
行内の相対ステートメント (C の場合)、または相対 verb (COBOL の場合) を 選択します。デフォルト値は 1 です。最適化 COBOL プログラムでは、デフォルト値は、最適化プログラムによって廃棄されなかった最初の実行可能ステートメントです。

使用上の注意

行内の 3 番目のステートメントまたは verb の頻度カウントを 表示します (ステートメントが検出される行の接頭部域に入力します)。

SHOW 3

キーワードと整数の間には、区切り文字としてのスペースは必要ありません。したがって、SHOW 3SHOW3 と同じです。

STEP コマンド

STEP コマンドは、1 つ以上のプログラム・ステートメント を実行しながら、Debug Tool が動的にプログラムをステップスルーすることを可能にします。フルスクリーン・モードでは、STEP コマンドは、アニメーション表示の実行を行います。

STEP は、次のうち 1 つ以上の条件を検出した場合は終了します。

STEP コマンドの構文図
integer
実行するステートメントの数を示します。デフォルトは 1 です。integer が 2 以上である場合、そのステートメントは、同じキーワード およびカウント 1 で、STEP が何度も繰り返されたように実行されます。実行の速度、すなわちステップ のペース は、SET PACE コマンド によって、あるいはプロファイル・パネルのビジュアル・トレースの ペース・フィールドによって設定されます。
*
プログラムが、割り込まれるまで実行されるように指定します。STEP * は、GO と同等です。
INTO
いずれかの呼び出されたプロシージャーまたは機能にステップイントゥ します。これは、ステップが、呼び出されたプロシージャーまたは機能内で続行するということです。
OVER
いずれかのプロシージャー呼び出しまたは機能呼び出しをステップオーバー します。このオペランドを指定すると、呼び出されたプロシージャーおよび機能ではフルスピードで 実行され (アニメーション処理は行われません)、戻ったときに STEP モードが再開され ます。

逆アセンブルされたプログラムをデバッグしている場合、呼び出し側プログラムにブレークポイントを設定したことを確認します。ブレークポイントがない場合は、Debug Tool は戻り時に STEP モードを再開できず、アプリケーションは終了するまで実行を続けます。

RETURN
指定したレベル数だけ戻り 点にステップ・バックし、該当するプロシージャー呼び出しまたは 機能呼び出しの後にあるステートメントで停止します。このオペランドを指定すると、現行のプロシージャーまたは機能の残りが、フルスピードで実行され (アニメーション処理は行われません)、呼び出されたプロシージャー または機能に対し、戻ったときに STEP モードが再開されます。

非言語環境プログラム の COBOL プログラムまたは逆アセンブルされたプログラムをデバッグしている 場合は、Debug Tool が戻り点を識別できないので、STEP RETURN コマンドを使用しないでください。 代わりに、呼び出し側プログラムにブレークポイントを設定して、GO コマンドを入力します。

使用上の注意

STORAGE コマンド

STORAGE コマンドによって、ストレージの変更ができます。ストレージを変更すると結果が予測できないので、注意してください。

STORAGE コマンドの構文図
address
変更するストレージの第 1 バイトのアドレス。
reference
ストレージ・ロケーションを変更する変数。アセンブラーまたは逆アセンブリーでは、このオペランドがストレージ・ロケーションを示すアセンブラー式として指定される場合があります。
'reference'
ストレージ・ロケーションを変更する非言語環境プログラム の COBOL 変数。非言語環境プログラム の COBOL では、参照はアポストロフィ (') で囲む必要があります。
offset
参照のアドレス、またはユーザーが指定したアドレスが指すメモリー位置からの開始オフセットを示すバイト数を 10 進数または 16 進数で表したもの。 offset は、負の数値にすることができます。 offset が 16 進定数の場合は、上の address と同じ構文規則に従う必要があります。デフォルトは 0 です。
length
変更するバイト数 (10 進数)。 これは、value の長さと同じでなければなりません。
value
保管する値。value は、以下のいずれかの方法で表記する必要があります。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

switch コマンド (C および C++)

switch コマンドにより、switch 式の値に従って、switch 本体内の 異なるコマンドに制御権を移動することができます。switchcase、および default キーワードは、小文字でなければならず、省略することができません。

C および C++ SWITCH コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool の C の式。
case_expression
有効な文字またはオプションで符号付きの整数定数。
command
有効な Debug Tool コマンド。

switch 式の値は、case 文節ごとの式の値と比較されます。一致する値が検出されると、制御は、一致する値を含む case 文節のコマンドに渡されます。一致する値が検出されず、default 文節が switch 本体のどこかで表示される場合、制御は、default 文節のコマンドに渡されます。これ以外の場合、制御は、switch 本体の後に続いているコマンドに渡ります。

制御が switch 本体のコマンドに渡ると、break コマンドが検出されるまで、あるいは switch 本体内の最後のコマンドが実行されるまで、制御は switch 本体 から戻りません。

使用上の注意

SYSTEM コマンド (z/OS)

SYSTEM コマンドにより、Debug Tool セッション時に TSO コマンドを出すことができます。SYSTEM キーワードは、SYS としてしか省略できません。

SYSTEM コマンドの構文図
system_command
パラメーターを必要としない、有効な TSO システム・コマンドまたは CLIST 名。

使用上の注意

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

TRIGGER コマンド

TRIGGER コマンドは、Debug Tool で AT 条件を 発生したり、あるいは、指定されたプログラム言語条件をプログラムで 発生させます。

TRIGGER コマンドの構文図
condition
有効な条件または例外。現行のプログラム言語設定に従って、このコードは以下のタイプのコードのいずれかにすることができます。

指定の条件を処理するための活動状態になっている条件ハンドラーがない場合、デフォルト条件ハンドラーは、正常完了を待たずにプログラムを終了させることができます。

次に、C の条件定数を示します。大文字を使用し、省略なしの記述が必要です。

SIGABND
SIGABRT
SIGFPE
SIGILL
SIGINT
SIGIOERR
SIGSEGV
SIGTERM
SIGUSR1
SIGUSR2

COBOL の条件定数はありません。その代わりに、言語環境プログラムのシンボリック・フィードバック・コード (例えば、CEE347) を 使用しなければなりません。

PL/I 条件定数の構文および認められる省略形については ON コマンド を参照してください。

言語環境プログラム・ランタイムなしで実行している場合は、以下のコードのいずれかを使用してください。

cu_spec
有効なコンパイル単位の指定。
entry_name
有効な外部入り口点名定数またはゼロ (0)。0 を指定できるのは、現行のプログラム言語設定が C または PL/I の場合のみです。
reference
現行のプログラム言語で有効な Debug Tool 参照。
%STORAGE
AT CHANGE の対象を選択する代替方法となる組み込み関数。
address
変更の発生を監視するストレージの開始アドレス。
length
変更の発生を監視するストレージのバイト数。これは、正の整数定数でなければなりません。デフォルトは 1 です。
load_spec
有効なロード・モジュール指定。
block_spec
有効なブロック指定。
statement_label
有効なソース・ラベル定数を記入します。
stmt_id_spec
有効なステートメント ID 指定。

使用上の注意

最初の例では、以下の差に注意してください。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

TSO コマンド (z/OS)

TSO コマンドによって、Debug Tool セッション時に TSO コマンドを出す ことができます。TSO コマンドは、TSO 環境においてのみ有効です。TSO キーワードを省略することはできません。

TSO コマンドの構文図
tso_command
パラメーターを必要としない、有効な TSO システム・コマンドまたは CLIST 名。

使用上の注意

ユーザー・カタログのすべてのデータ・セットをリストします。

TSO LISTCAT;

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

USE コマンド

USE コマンドにより、指定されたファイルまたはデータ・セット にある Debug Tool コマンドが実行されたり、また構文チェックされます。このファイルは、前のセッションからのログ・ファイルでも構いません。指定されたファイルまたはデータ・セットは、それ自体の中に、別の USE コマンドを含むことができます。ある一時点でオープンできる USE ファイルの最大数は、8 つに限定されます。USE キーワードを省略することはできません。

USE コマンドの構文図
ddname
z/OS で有効な DD 名。
dsname
実行する Debug Tool コマンドを含む z/OS データ・セット。 dsname がアポストロフィ (') で囲まれていない場合、Debug Tool は、これは部分的に修飾されたデータ・セット名で、ユーザー ID を接頭部に付加すると完全修飾データ・セット名になると想定します。

使用上の注意

while コマンド (C および C++)

while コマンドにより、指定された条件が満たされなくなるまで、あるいは、偽と評価されるまで、ループの本体を繰り返し実行することができます。while キーワードは小文字でなければならず、省略することはできません。

逆アセンブリー、C、および C++ の while コマンドの構文図
expression
有効な Debug Tool の C の式。
command
有効な Debug Tool コマンド。

expression は、ループの本体が実行されるかどうかを判別するために 評価されます。expression が偽と評価されると、ループの本体は実行されません。そうでなければ、ループの本体が実行されます。本体が実行された後、制御は再び expression の評価に戻ります。実行部をさらに実行するかどうかは、条件の値によって決まります。

条件が偽と評価されないときでも、break コマンドにより、while コマンド実行の終了が可能になります。

使用上の注意

WINDOW コマンド (フルスクリーン・モード)

WINDOW コマンドは、ウィンドウ操作機能を提供します。 WINDOW コマンドは、IMMEDIATE コマンドによって、即時に有効にすることができます。カーソル移動に影響を受ける形式が、PF キーへの割り当て時に一番役に立ちます。WINDOW キーワードはオプションです。

次の表は、WINDOW コマンドの形式を要約しています。

WINDOW CLOSE コマンド Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、指定されたウィンドウをクローズします。
WINDOW OPEN コマンド Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、あらかじめクローズされたウィンドウを オープンします。
WINDOW SIZE コマンド Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、現在の可視ウィンドウの相対サイズ を制御します。
WINDOW SWAP コマンド 物理ウィンドウに表示されている論理ウィンドウを別の論理ウィンドウで置き換えます。
WINDOW ZOOM コマンド 示されたウィンドウを拡張して、全画面表示にします。

使用上の注意

WINDOW CLOSE コマンド

Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、指定された論理ウィンドウの物理ウィンドウを閉じます。残りの開いている物理ウィンドウは拡大して、画面の残りいっぱいに広がります。物理ウィンドウを閉じても、論理ウィンドウには影響しません。例えば、モニター・ウィンドウを表示している物理ウィンドウを閉じても LIST MONITOR コマンド によって割り当てられた変数値のモニターは停止しません。

物理ウィンドウに割り当てられていない論理ウィンドウを指定した場合、Debug Tool はエラー・メッセージを表示します。

可視の物理ウィンドウが 1 つしかない場合、WINDOW CLOSE は無効です。

WINDOW CLOSE コマンドの構文図
CURSOR
カーソルが現在位置付けられている場所 (コマンド行以外) のウィンドウ を選択します。
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

カーソルを含んでいるウィンドウをクローズします。

WINDOW CLOSE CURSOR;

WINDOW OPEN コマンド

Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、前に閉じた物理ウィンドウを開きます。PANEL LAYOUT コマンドで選択された構成に応じて、既存のいずれかの物理ウィンドウの サイズが変更されます。

物理ウィンドウに割り当てられていない論理ウィンドウを指定した場合、Debug Tool はエラー・メッセージを表示します。

OPEN コマンドがオペランドなしで実行されると、Debug Tool は最後に閉じた物理ウィンドウを開きます。

WINDOW OPEN コマンドの構文図
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

モニター・ウィンドウをオープンします。

WINDOW OPEN MONITOR;

WINDOW SIZE コマンド

Debug Tool のフルスクリーン・セッション・パネルで、現在の可視物理ウィンドウの相対サイズ を制御します。

WINDOW SIZE コマンドの構文図
integer
選択されたウィンドウと現行ウィンドウ構成に適切な、行または桁の数を 指定します。
CURSOR
カーソルが現在位置付けられている場所 (コマンド行以外) のウィンドウ を選択します。WINDOW SIZE のカーソル形式は、integer が指定される場合に、そのウィンドウに適用されます。integer が指定されない場合、ウィンドウの構成が変更されて、ウィンドウの交点がカーソルの位置になりますが、構成に共通の交点がない場合、最も近い境界がカーソルの位置になります。
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

使用上の注意

WINDOW SWAP コマンド

SWAP コマンドは、物理ウィンドウに表示されている論理ウィンドウを別の論理ウィンドウで置き換えます。オペランドの順序は重要ではありません。物理ウィンドウはその属性を保持します。例えば、物理ウィンドウを閉じた場合、それは SWAP コマンドが入力されても閉じたままで、WINDOW OPEN コマンドが入力されるまで開きません。

WINDOW SWAP コマンドの構文図
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
LOG
ログ・ウィンドウを選択します。

ここで述べた内容に関して詳しくは、以下のトピックを参照してください。

WINDOW ZOOM コマンド

指定された論理ウィンドウを拡大して画面全体に広げるか、あるいは、現在定義されている物理ウィンドウ構成に画面を復元します。論理ウィンドウは物理ウィンドウに割り当てる必要がありません。このコマンドは、物理ウィンドウを再度割り当てることなく、いずれかの論理ウィンドウを表示できる便利な方法です。例えば、MEMORY ウィンドウおよび LOG ウィンドウは同時に表示できないため、WINDOW ZOOM LOG コマンドを使用すると、メモリー・ウィンドウをその物理ウィンドウに割り当てたままの状態で、ログ・ウィンドウを表示することができます。

WINDOW ZOOM コマンドの構文図
CURSOR
カーソルが現在位置付けられている場所 (コマンド行以外) のウィンドウ を選択します。
LOG
セッション・ログ・ウィンドウを選択します。
MEMORY
メモリー・ウィンドウを選択します。
MONITOR
モニター・ウィンドウを選択します。
SOURCE
ソース・リスト・ウィンドウを選択します。

選択されたウィンドウが現在ズームされている場合、ズーム・モードは切り替わります。すなわち、現在定義されているウィンドウ構成は復元されます。

使用上の注意

WINDOW ZOOM コマンドはログに記録されません。

ログ・ウィンドウを拡張します。

WINDOW ZOOM LOG;

1.
CICS 以外の 環境では、非言語環境プログラム の COBOL プログラム、言語環境プログラム・ランタイムなしで実行されるプログラム、 または MVS の LOAD および LINK マクロを使用して ロードされたプログラムをデバッグするために、SVC スクリーニングが使用可能になっていなければなりません。SVC スクリーニングの管理方法についての説明は、「Debug Tool カスタマイズ・ガイド」を参照してください。


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