Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, 言語解説書

データ・タイプとその属性

PL/I プログラムで使用されるデータは、 計算データまたはプログラム制御データに分類されます。

計算データ
求める結果を得るための計算に使用する値を表します。 計算データは算術データとストリング・データから構成されます。

算術データは、コード化算術データまたは数値ピクチャー・データのいずれかです。

コード化算術データ項目は、有理数です。 算術データ項目の属性は、基数 (BINARY または DECIMAL)、 スケール (FLOAT または FIXED)、精度 (有効数字と小数点の配置)、 およびモード (REAL または COMPLEX) です。

数値ピクチャー・データは、文字フォーマットを持っている数字データであり、 数字データで説明されています。

ストリング は、単一データ項目と見なされる一連の隣接する文字、 ビット、ワイド文字、またはグラフィックのことです。

プログラム制御データ
プログラムの実行を制御するために使用される値を表示します。 プログラム制御データは、以下のデータ・タイプ区域、入力、ラベル、ファイル、 フォーマット、ポインター、およびオフセットで構成されます。

以下に例を示します。

  Area = (Radius**2) * 3.1416;

AreaRadius は、計算データのコード化算術変数です。 2 および 3.1416 は、計算データのコード化算術定数です。

3.1416 という数字がプログラム中の複数の場所で使用される場合、 あるいは特定のデータや精度属性が必要な場合は、この数字を名前付き定数として 宣言しておくほうがいいでしょう。 したがって、上記のステートメントは以下のようにコーディングすることができます。

  dcl Pi FIXED DECIMAL (5,4) VALUE(3.1416);
  area = (radius**2) * Pi;

プログラム制御データの定数は、コンパイラーによって判別される値を持ちます。 下記の例では、loop という名前は プログラム制御データのラベル定数を表しています。 loop という値は、A=2*B; ステートメントのアドレスです。

  loop:  A=2*B;
         C=B+6;

データ項目を使用して作業するためには、 PL/I にデータ・タイプとその処理方法を知らせる必要があります。 属性 がこの情報を提供します。 属性の種類は、データ属性と非データ属性です。


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