表 1 では、既存の非 CICS COBOL アプリケーションについて強く推奨さ れる言語環境プログラム・ランタイム・オプションを記述します。言語環境プログラム・ランタイム・オプションの完全なリストについては、「言語環境プログラム プログラミング・リファレンス」を参照してください。
| オプション | LanEnv デフォルト設定 | 推奨される COBOL 設定 | 説明 |
|---|---|---|---|
| ABTERMENC | ABEND | ABEND | ABTERMENC(ABEND) を使用すると、異常終了、プログラム・チェック、または重大エラーが発生した場合に、アプリケーションは異常終了コードを出して終了します。これは、OS/VS COBOL や VS COBOL II で問題が発生した場合に終了するのと同様です。 VS COBOL II ランタイム・メッセージに関するその他の考慮事項について は、異常終了コードを参照してください。 システム・ダンプを入手するには、システム・ダンプまたは CICS トランザクション・ダンプの入手を参照し てください。 |
| CBLOPTS | ON | ON | CBLOPTS(ON) を使用すると、既存の COBOL 形式の呼び出し文字ストリングが引き続き機能します (ユーザー・パラメーターの後にランタイム・オプションが続きます)。このオプションは、アプリケーションのメインプログラムが COBOL である場合にのみ有効です。 |
| CBLQDA | OFF | OFF | CBLQDA(OFF) を使用すると、OPEN OUTPUT、OPEN I-O (オプション・ファイル)、また は OPEN EXTEND (オプション・ファイル) ステートメントが QSAM ファイルに対して発行されたときに、使用可能でないファイルの QSAM 動的割り振りが抑制されます。 CBLQDA(OFF) の動作は、OS/VS COBOL、VS COBOL II リリース 2、および CMPR2 を指定して VS COBOL II リリース 3 以降でコンパイルされたプログラムと互換性があります。また、IGZEQOC に対して APAR II04562 の ZAP を適用した VS COBOL II ランタイムのもとで実行される VS COBOL II NOCMPR2 プログラムとも互換性があります。CBLQDA(ON) は COBOL 85 標準に準拠します。 |
| RTEREUS | OFF | OFF | RTEREUS は、インストール先のデフォルトとして推奨されません。RTEREUS を使用する場合、使用は特定のアプリケーションに限ってください。さらに、以
下のような、可能性のある副次作用および制限を理解しておかなければなりません。
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ANYHEAP |
これらのランタイム・オプションは、ストレージを管理するのに役立ちます。STACK については、アプリケーション内のいずれかのプログラム が AMODE 24 で稼働している場合は、サブオプション BELOW を指定して ください (ALL31(OFF) も指定してください)。アプリケーション内のすべてのプログラムが AMODE 31 である場合は、サブオプション ABOVE を指定してください (ALL31(ON) も指定してください)。COBOL では、STACK の推奨設定値は、ALL31(OFF) を使用する場合は 64K、64K、BELOW、KEEP であり、ALL31(ON) を使用する場合は 64K、64K、ANY、KEEP です。 | ||
| TERMTHDACT | TRACE | UADUMP |
重大エラー (たとえば、プログラム・チェックまたは異常終了) が原因で環境が終了する ときに言語環境プログラムのもとでシステム・ダンプを受け取るに は、TERMTHDACT(UADUMP)、 TERMTHADACT(UATRACE)、または TERMTHDACT(UAONLY) を使用してください。 あるいは、異常終了出口を使用してください。詳細については、システム・ダンプまたは CICS トランザクション・ダンプの入手を参照してください。 |
| TRAP | ON | ON | TRAP は、言語環境プログラム・ルーチンが異常終了およびプログラム・チェックを処理する方法を指定 します。アプリケーションが正常に稼働するためには、TRAP(ON) を指定しなければなりません。さらに、TRAP(ON) を使用すると、言語環境プログラムは VS COBOL II (STAE ランタイム・オプショ ン) と OS/VS COBOL (STATE、 FLOW、COUNT、および SYMDMP の各デバッグ・オプション) の 両方によって提供される既存の条件処理機構をサポートすることができます。 |