数値内部 10 進数およびゾーン 10 進数データで非優先符号を使用することがある場合には常に NUMPROC(NOPFD) を使用してください。
NUMPROC オプションの構文 .-NOPFD-. >>-NUMPROC(-+-PFD---+-)---------------------------------------->< '-MIG---'
デフォルト: NUMPROC(NOPFD)
省略形: なし
コンパイラーは、任意の有効符号構成 (X'A'、X'B'、X'C'、X'D'、X'E'、または X'F') を受け入れます。ほとんどの場合の推奨オプションは NUMPROC(NOPFD) です。
NUMPROC(PFD) の場合、数値内部 10 進数およびゾーン 10 進数データの処理のパフォーマンスが向上します。 このオプションは、プログラム・データが以下の IBM システム標準と正確に一致する場合にのみ 使用してください。
ゾーン 10 進数、符号なし: 符号バイトの高位 4 ビットに X'F' が入ります。
ゾーン 10 進数、符号付きオーバーパンチ: 符号バイトの高位 4 バイトに、X'C' (数値が正または 0 の場合)、お よび X'D' (数値がそれ以外の場合) が入ります。
ゾーン 10 進数、分離符号: 分離符号は、文字「+」(数値が正または 0 の場合)、および「-」(数値がそれ以外の場合) を含みます。
内部 10 進数、符号なし: 下位バイトの下位 4 ビットには、X'F' が入ります。
内部 10 進数、符号付き: 下位バイトの下位 4 ビットには、その数値が正または 0 であれば X'C' が入り、そうでなければ X'D' が入ります。
COBOL 算術ステートメントが作成するデータは、上記の IBM システム標準に適合します。しかし、REDEFINES を使用したり、グループ移動を行うと、データが変更されて、この標準に適合しなくなることがあります。NUMPROC(PFD) を使用する場合は、グループ移動を行うのではなく、INITIALIZE ステートメントを使用してデータ・フィールドを初期化しなければなりません。
NUMPROC(PFD) を使用すると、数値データのクラス・テストに影響を与えることがあります。PL/I または FORTRAN で書かれたプログラムを COBOL プログラムで呼び出す場合は、NUMPROC(NOPFD) または NUMPROC(MIG) を使用しなければなりません。
サイン表記は、NUMPROC オプションばかりでなく、インストール時のオプション NUMCLS の影響も受けます。
NUMPROC(MIG) は、OS/VS COBOL プログラムを Enterprise COBOL に移行する際の援助手段として使用してください。 NUMPROC(MIG) が有効であると、次の処理が行われます。
関連タスク
非互換データの検査 (数値のクラス・テスト)