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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


オブジェクト指向アプリケーションの準備

オブジェクト指向 COBOL アプリケーションをリンクするには、cob2 コマンドを使用します。

オブジェクト指向 COBOL クライアント・プログラムを実行できるよう準備するには、オブジェクト・ファイルと次の 2 つの DLL サイド・ファイルをリンクして、実行可能モジュールを作成します。

COBOL クラス定義を実行できるように準備するには、以下のステップに従ってください。

  1. オブジェクト・ファイルをリンクして、実行可能 DLL モジュールを作成します。

    結果として生成される DLL モジュールの名前は、Classname.dll に する必要があります。Classname は外部クラス名です。クラスがパッケージの一部であり、外部クラス名にピリオド (.) が使用されている場合は、DLL モジュール名ではピリオドを下線に変更する必要があります。例えば、Account クラスが com.acme パッケージの一部である場合、外部クラス名 (クラスの REPOSITORY 段落記入項目に定義されて いる) は com.acme.Account であり、このクラスの DLL モジュール名は com_acme_Account.dll で なければなりません。

  2. 生成された Java ソースを Java コンパイラーでコンパイルして、クラス・ファイル (.class) を生成します。

Classname に対応するクラス定義が格納されている COBOL ソース・ファイル Classname.cbl の場合は、 次のコマンドを使用して、アプリケーションのコンポーネントのコンパイルとリンクを行います。

表 29. クラス定義のコンパイルおよびリンクのコマンド
コマンド 入力 出力
cob2 -c -qthread Classname.cbl Classname.cbl Classname.obj、 Classname.java
cob2 -dll Classname.obj Classname.obj Classname.dll
javac Classname.java Classname.java Classname.class

cob2 コマンドと javac コマンドが正常に発行されると、プログラムの実行可能コンポーネントである、実行可能 DLL モジュール Classname.dll とクラス・ファイル Classname.class が生成されます。これらのコマンドによって生成されるファイルは、すべて現行作業ディレクトリーに置かれます。

例: COBOL クラス定義のコンパイルおよびリンク

関連タスク
コンパイル済みプログラム
クラス定義用の REPOSITORY 段落

関連参照
cob2 オプション


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