Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 言語解説書


修飾

ある名前が複数の名前の階層で存在している場合、 その階層の上位のレベルの名前を 1 つまたは複数指定することによって、 名前を固有にすることができます。高位レベルの名前は修飾子 と呼ばれ、 このような名前を固有にするプロセスは修飾 と呼ばれます。

修飾を指定するには、ユーザー指定名の後に 1 つ以上の句を指定します。 それぞれの句は修飾子の前に IN または OF という語を 付けたものです。(IN と OF は論理的に等価です。)

どのような階層においても、データ名を参照する場合、 最高レベルに関連付けられたデータ名は固有でなければならず、 これを修飾することはできません。

修飾は名前を固有にできるものでなければなりませんが、 常に階層のすべてのレベルを指定する必要はありません。 例えば、EMPLOYEE-NO というフィールドを含むレコードを持つファイルが複数あり、 そのうちの 1 つのファイルだけに MASTER-RECORD という名前のレコードがあるとします。 この場合、次のことが言えます。

修飾の規則

名前を修飾する際の規則は、次のとおりです。

  • 名前を修飾する必要がない場合でも、それを修飾できます。 ただし、REDEFINES 節では修飾してはなりません。
  • それぞれの修飾子は、それが修飾する名前より高いレベルになければならず、また同じ階層構造に属していなければなりません。
  • 固有なものにすることができる修飾子の組み合わせが複数ある場合には、 そのような組み合わせのいずれを使用することもできます。

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