Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


CICS でのアセンブラー COBOL 呼び出しのためのランタイム・サポート

表 1 に、COBOL プログラムとアセンブラー・プログラムに関係のある呼び出しの可能な組み合わせをリストし、CICS のもとでの言語環境プログラムでの実行時に呼び出しがサポートされるかどうかを示します。サポートされない 呼び出しの場合は、多くのケースで戻される 症状 (メッセージまたは異常終了コード) もリストします。一部のケースでは (アプリケーション環境によっては)、症状が発生しない場合もあります。その場合は、別の障害が発生することもありますし、アプリケーションが正常に稼働している ように見えることもあります。

注: IBM COBOL という用語は、COBOL/370COBOL (MVS および VM 版)、および COBOL (OS/390 および VM 版) を指しています。
表 1. CICS で実行される COBOL プログラムとアセンブラー (Asm) プログラム相互間の呼び出しに対する言語環境プログラムのサポート
呼び出し元 発行先
呼び出しタイプ 発行側プログラム Enterprise COBOL IBM COBOL VS COBOL II OS/VS COBOL LanEnv1 Asm メイン LanEnv1 Asm サブルーチン LanEnv Asm
静的 Enterprise COBOL

はい

はい

はい

いいえ2

いいえ3

はい

はい

IBM COBOL はい はい はい いいえ2 いいえ3 いいえ4 はい
VS COBOL II はい はい はい いいえ2 いいえ3 いいえ4 はい
OS/VS COBOL いいえ4 いいえ4 いいえ4 はい いいえ4 いいえ4 はい
動的 Enterprise COBOL はい はい はい いいえ3 いいえ3 はい はい
IBM COBOL はい はい はい いいえ3 いいえ3 はい はい
VS COBOL II はい はい はい いいえ3 いいえ3 はい はい
OS/VS COBOL いいえ5 いいえ5 いいえ5 いいえ4 いいえ5 いいえ4 いいえ5
EXEC CICS LINK Enterprise COBOL はい はい はい はい いいえ3 いいえ4 はい
IBM COBOL はい はい はい はい いいえ3 いいえ4 はい
VS COBOL II はい はい はい はい いいえ3 いいえ4 はい
OS/VS COBOL はい はい はい はい いいえ3 いいえ4 はい
VCON

Asm (LanEnv)
Asm (非LanEnv)

はい
いいえ4

はい
いいえ4

いいえ4
いいえ4

いいえ4
いいえ4

いいえ3
いいえ3

はい
いいえ4

はい
はい

EXEC CICS LINK

Asm (LanEnv)
Asm (非LanEnv)

はい
はい

はい
はい

はい
はい

はい
はい

いいえ3
いいえ3

いいえ4
いいえ4

はい
はい

注: 以下に記述されている障害症状は、言語環境プログラムの TRAP(ON) および ABTERMENC(ABEND) ランタイム ・オプションが有効であるときのものです。
  1. MAIN=YES を指定した CEEENTRY マクロは、言語環境プログラム・アセンブラー・メインを作成し ます。CEEENTRY マクロで MAIN=NO を指定すると、言語環境プログラム・アセンブラー・サブルーチンが作成され ます。デフォルトは MAIN=YES です。
  2. 障害症状: メッセージ IGZ0079S。
  3. CICS TS バージョン 3 より前のレベルの CICS のもと では、言語環境プログラム準拠のアセンブラー・メインプログラムのためのサポートはありません。障害症状: 予測不能 アプリケーションは正常に稼働しているように見える場合もあります。
  4. 障害症状: ASRA 異常終了 (タイプ 1 または 4 のプログラム ・チェックによって発生する)。
  5. 障害症状: U3504 異常終了。

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