Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


ファクトリー・セクションの定義

個別のオブジェクト・インスタンスではなく、クラス自身に関連付けるデータおよびメソッドを定義するためには、クラス定義の FACTORY 段落を使用します。

COBOL ファクトリー・データ は、Java private 静的データと同じです。データの単一コピーは、そのクラス用にインスタンス生成され、クラスのすべてのオブジェクト・インスタンスに共用されます。 クラスのすべてのインスタンスからデータを収集するときは、ごく一般的に ファクトリー・データを使用します。例えば、ファクトリー・データ項目を定義して、作成するクラスのインスタンス数の現在高を集計できます。

COBOL ファクトリー・メソッド は Java public 静的メソッドと 同じです。これらのメソッドは、どのオブジェクト・インスタンスとも無関係に、クラスによってサポートされます。 VALUE 節を使用しただけではインスタンス・データを 初期化できないときは、ごく一般的に、ファクトリー・メソッドを使用して、オブジェクトの生成をカスタマイズします。

対照的に、クラスのそれぞれのオブジェクト・インスタンスごとに作成される データを定義したり、クラスのそれぞれのオブジェクト・インスタンスごとにサポートされるメソッドを 定義したりする場合には、クラス定義の OBJECT 段落を使用します。

ファクトリー定義は、以下の 3 つの部から構成され、その後に END FACTORY ステートメントが続きます。

表 1. ファクトリー定義の構成
除算 目的 構文
IDENTIFICATION (必須) ファクトリー定義の開始を示す。
IDENTIFICATION DIVISION.
FACTORY.
DATA (オプション) このクラス用に一度割り振られたデータを記述する (クラスのそれぞれのインスタンスごとに割り振られたデータとは正反対)。 ファクトリー・データ定義用の WORKING-STORAGE SECTION (オプション)
PROCEDURE (オプション) ファクトリー・メソッドを定義する。 ファクトリー・メソッドの定義:ファクトリー・メソッドの定義

例: ファクトリーの定義 (メソッドに関して)


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