小数点付き 10 進数ダイアグラムの読み方
小数点付き 10 進数形式では、それぞれの構文エレメントは独立した線に書かれます。
2 つ以上の構文エレメントが常に一緒に存在する場合 (または一緒に存在しない場合)、同じ線に現れます。それらは単一の複合構文エレメントとみなすことができるからです。
それぞれの線は、小数点付き 10 進数 (例えば、3 または 3.1 または 3.1.1.) で始まっています。これらの数値が正しく聞こえるようにするには、句読点を読み取るようにスクリーン・リーダー (読み上げソフトウェア) が設定されていることを確認してください。
同じ小数点付き 10 進数を持つすべての構文エレメント (例えば、数値 3.1 を持つすべての構文エレメント) は、相互に排他的な代替エレメントです。例えば、3.1 USERID の行と 3.1 SYSTEMID の行が聞こえた場合、構文は USERID または SYSTEMID のいずれかを含むことができるが、両方を含むことはできないことがわかります。
小数点付き 10 進数レベルは、ネストのレベルを表します。例えば、小数点付き 10 進数 3 の付いた構文エレメントの後に、小数点付き 10 進数 3.1 の付いた一連の構文エレメントが続いている場合、3.1 の番号が付いた構文エレメントはすべて、3 の番号が付いた構文エレメントに従属します。
構文エレメントのストリングを分離するのに使用されるコンマなどの文字は、構文の中で、分離される項目の直前に示されます。それらは、それぞれの項目と同じ行に現れることもあれば、関係のある項目と同じ小数点付き 10 進数を持つ別の行に現れることもあります。行には、構文エレメントに関する情報を提供する別の記号が示されることもあります。それらの記号すべてを以下に説明します。例えば、行 5.1* ,、5.1 LASTRUN、5.1
DELETE は、構文エレメント LASTRUN および DELETE を複数個使用する場合、それらをコンマで分離する必要があることを意味します。分離文字が示されていない場合、ブランクを使用してそれぞれの構文エレメントが分離されると想定してください。
構文エレメントの前に % 記号が付いている場合、これは他の箇所で定義されている参照を表します。
% の後に続いているストリングは、リテラルではなく、構文フラグメントの名前です。例えば、行 2.1 %OP1 は、このポイントで別個の構文フラグメント OP1 を参照する必要があることを意味します。この例が取られた構文の中の OP1 では、さらに他のオプションのリストを示されています。
構文エレメントに関する情報を追加するために、ある特定のワードおよび記号が小数点付き 10 進数の隣に付けられます。これらのワードおよび記号は、エレメント自体の先頭に現れることもあります。識別しやすいように、そのワードまたは記号が構文エレメントの一部である場合には、その前にエスケープ文字 (¥ (円記号)) が付けられます。例えば、* 記号を小数点付き 10 進数の隣に指定して、この構文エレメントが反復可能であることを示すことができます。構文エレメントが実際に * 記号で始まる場合 (例えば、小数点付き 10 進数 3 の付いた構文エレメント * FILE の場合)、3 ¥* FILE の形式で示されます。形式が 3* FILE である場合、これは、構文エレメント FILE があり、それが反復可能であることを意味します。形式が 3* ¥* FILE である場合、構文エレメント *
FILE があり、それが反復可能であることを意味します。
小数点付き 10 進数の隣に付けるワードおよび記号は、次のとおりです。
- ? はオプションの構文エレメントを意味します。
小数点付き 10 進数の後に ? 記号が続いている場合、これは、その小数点付き 10 進数の付いている構文エレメントおよびそれぞれが持っている従属構文エレメントがすべてオプションであることを意味します。その小数点付き 10 進数が付いている構文エレメントが 1 つだけである場合、? 記号は構文エレメントと同じ行に示されます (例えば、5? NOTIFY)。
その小数点付き 10 進数が付いている構文エレメントが複数個ある
場合、? 記号は行自体に示され、その後にオプションの構文エレメントが続きます。例えば、行 5 ?、5 NOTIFY、5 UPDATE が聞こえる場合、構文エレメント NOTIFY および UPDATE がオプションであることが分かります。それらのうちの一方を選択することもできますし、どちらも選択しないこともできます。
? 記号は、鉄道線路形式ダイアグラムの迂回線と同等です。
- ! はデフォルトの構文エレメントを意味します。
小数点付き 10 進数の後に ! 記号が続いていて、小数点付き 10 進数の最後の数字に付加されている場合、これは、この構文エレメントが同じ小数点付き 10 進数を持つすべてのエレメントのデフォルトであることを意味します。同じ小数点付き 10 進数を共用する構文エレメントのうちの 1 つ
のみで ! を指定できます。例えば、行 2? FILE、2.1! (KEEP)、2.1
(DELETE) が聞こえる場合、(KEEP) が FILE キーワードのデフォルト・オプションであることが分かります。
FILE キーワードを組み込んだが、オプションを選択しなかった場合、デフォルト・オプション KEEP が適用されます。
! 記号でマークされた特定の構文エレメントだけでなく、このデフォルトは、すぐ上の小数点付き 10 進数にも適用されます。上の例では、デフォルトは、2.1! (KEEP) だけでなく 2? FILE にも適用されます。つまり、ワード FILE を省略すると、デフォルトの FILE(KEEP) が使用されることを意味します。ただし、代わりに、行 2? FILE、2.1、
2.1.1! (KEEP)、2.1.1 (DELETE) が聞こえることがあります。デフォルトはすぐ上の小数点付き 10 進数 (この場合は、2.1) にのみ適用されるので、2? FILE には適用されません。
この場合、ワード FILE を省略すると、何も使用されません。
- * は、オプションの反復可能な構文エレメントを意味します。
小数点付き 10 進数の後に * 記号が続いている場合、この構文エレメントがオプションであり、反復可能であることを意味します。例えば、行 5.1* data-area が聞こえる場合、複数のデータ域を組み込むことができること、または何も組み込まないようにすることができることが分かります。行 3*、3 HOST、3 STATE が聞こえる場合、HOST または STATE、またはその両方を組み込めること、あるいは何も組み込まないようにすることができることが分かります。小数点付き 10 進数の隣にアスタリスクが付いており、その小数点付き 10 進数を持つ項目が 1 つしかない場合、その同じ項目を複数回繰り返すことができることに注意してください。
小数点付き 10 進数の隣にアスタリスクが付いており、幾つかの項目がその小数点付き 10 進数を持っている場合、そのリストから複数の項目を使用できますが、それぞれの項目を複数回使用することはできません。
上の例では、HOST STATE を書くことはできます
が、HOST HOST を書くことはできません。
* 記号は、鉄道線路形式構文図のループバック行と同等です。
- + は、少なくとも 1 回組み込む必要がある、反復可能な構文エレメントを意味します。
小数点付き 10 進数の後に + 記号が続いている場合、この構文エレメントは、少なくとも 1 回組み込む必要があり、反復可能であることを意味します。例えば、行 6.1+ data-area が聞こえる場合、少なくとも 1 つのデータ域を組み込む必要があり、複数個組み込むことができることが分かります。行 2+、2 HOST、2 STATE が聞こえる場合、HOST または STATE、あるいはその両方を組み込む必要があることが分かります。
+ 記号の場合、特定項目がその小数点付き 10 進数を持つ唯一の項目であるなら、その項目を繰り返すことができるだけです。
+ 記号は、* 記号と同様に、鉄道線路形式構文図のループバック行と同等です。
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