NORENT オプションは、生成されたオブジェクト・コードの互換性を 向上させるため、コンパイラーのデフォルトの 1 つになりましたが、 このオプションは、NOWRITABLE オプションを同時に指定していない場合には、 コードのパフォーマンスも大きく向上させます。
このパフォーマンス向上の理由は、RENT オプションを指定した場合 には、すべてのロード・モジュールの初期化に要する時間が長くなることと、 呼び出しおよび静的変数の参照に使用されるコードの長さが長くなる ことにあります。
ただし、コードが REENTRANT である必要があり、かつコードが CONTROLLED 変数 または FILE を使用している場合には、RENT オプションか、または NORENT オプション と NOWRITABLE オプションの両方を使用する必要があることに注意してください。
NORENT で NOWRITABLE を使用し、 アプリケーションが CONTROLLED 変数を使用している多くのプログラムからなる 場合、NOWRITABLE(FWS) を使用するより、NOWRITABLE(PRV) を使用した方がパフォーマンス が向上します。 ただし、この章の最初の方で説明したように、NOWRITABLE(PRV) を使用すると、FETCH で CONTROLLED 変数を使用した場合の古い制限も課せられることになります。