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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


マルチスレッド化による言語エレメントの処理

COBOL プログラムは 1 つのプロセス内で複数のスレッドとして実行できるため、1 つの言語エレメントが、実行単位の有効範囲またはプログラム呼び出しインスタンスの有効範囲という 2 つの異なる有効範囲で解釈される可能性があります。 これら 2 つの有効範囲のタイプは、参照できる項目の場所や、項目がストレージ内で持続する時間を判断する際に重要となります。

実行単位の有効範囲
COBOL 実行単位の実行中は、言語エレメントが持続し、スレッド内の他のプログラムが言語エレメントを使用することができます。
プログラムの呼び出しインスタンスの有効範囲
言語エレメントは、プログラム呼び出しの特定のインスタンス内でのみ持続します。

項目の参照は、その項目が宣言された有効範囲またはその項目が含まれる有効範囲から行うことができます。例えば、実行単位の有効範囲を持つデータ項目は、その実行単位内のプログラム呼び出しの任意のインスタンスから参照することができます。

ある項目は、それが宣言されている項目が存続する限り、ストレージ内に存続します。例えば、プログラム呼び出しインスタンスの有効範囲を持つデータ項目は、そのインスタンスが実行中の間だけストレージ内に存続します。

関連タスク
実行単位の有効範囲を持つエレメントの処理
プログラム呼び出しインスタンスの有効範囲を持つエレメントの処理

関連参照
マルチスレッド化を使用した COBOL 言語エレメントの有効範囲


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