Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド

条件処理に関する考慮事項

条件処理では、従来の PL/I プログラムと Enterprise PL/I プログラムとを 別々の言語 として見なす必要があります。 従来の PL/I と Enterprise PL/I のどちらにも、固有のシグニチャー CSECT (OS PL/I と PL/I for MVS & VM については CEESG010、VisualAge PL/I および Enterprise PL/I について は CEESG011) があるとともに、言語環境プログラム内にそれぞれ別々のランタイム・ライブラリーが保持さ れています。

これはすなわち、一方の PL/I ソース・プログラム (従来のまたは新 しい PL/I) でソフトウェア条件が発生して、もう一方の PL/I ソース・プ ログラム (発生元が従来の PL/I の場合は新しい PL/I、または発生元が 新しい PL/I の場合は従来の PL/I) によって処理されると予期される場合、 この例外を処理するはずのプログラムは、条件発生元のプログラムとは まったく別のランタイム・ライブラリーを使用しているため、これを 検知することさえできないということです。

ハードウェア条件 (ZERODIVIDE など) が発生した場合は、言語環境プログラムによっ て 2 つの別々の PL/I ランタイム・ライブラリー間の差異が埋められるため、ソフトウェ ア条件の場合よりも、新旧の PL/I の境界を越えて適切に処理される可能性は 高いです。


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