Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 プログラミング・ガイド


z/OS のもとでのコンパイラー・オプションおよびコンパイラー出力

コンパイラーがソース・プログラムの処理を完了すると、有効であったコンパイラー・オプションに応じて、1 つ以上の出力が作成されています。

表 1. z/OS のもとでのコンパイラー出力のタイプ
コンパイラー・オプション コンパイラー出力 出力のタイプ
ADATA コンパイル中のプログラムに関する情報 関連データ・ファイル
DLL DLL サポートで使用可能なオブジェクト・モジュール オブジェクト
DUMP コンパイルが異常終了した場合は、システム・ダンプ (SYSUDUMPSYSABEND、または SYSMDUMP DD ステートメントが必要)。まれにしか使用されません。 リスト
EXPORTALL DLL のエクスポートされた記号 オブジェクト
FLAG コンパイラーがプログラムで検出したエラーのリスト リスト
LIST マシン言語およびアセンブラー言語でのオブジェクト・コードのリスト リスト
MAP プログラムのデータ項目のマップ リスト
MDECK プログラムのライブラリー処理ステートメントの拡張 ライブラリー処理サイド・ファイル
NUMBER ユーザー提供の行番号がリストに示される リスト
COMPILE を指定した OBJECT または DECK オブジェクト・コード オブジェクト
OFFSET オブジェクト・コードの相対アドレスのマップ リスト
OPTIMIZE OBJECT が有効な場合は、最適化オブジェクト・コード オブジェクト
RENT OBJECT が有効な場合は、再入可能オブジェクト・コード オブジェクト
SOURCE ソース・プログラムのリスト リスト
SQL DB2 バインド処理用の SQL ステートメントおよびホスト変数情報 データベース要求モジュール (DBRM)
SSRANGE テーブル内の参照を検査するための余分のコード オブジェクト内
TERMINAL 端末に送信される進行メッセージと診断メッセージ 端末
TEST(HOOK) デバッグ・ツールのコンパイルされたフック オブジェクト内の余分のコード
TEST(NOSEP) デバッグ・ツールおよび定様式ダンプのための情報テーブル オブジェクト
TEST(SEP) デバッグ・ツールおよび定様式ダンプのための情報テーブル 独立したデバッグ・ファイル
VBREF ソース・プログラム内の動詞の相互参照リスト リスト
XREF プロシージャー、プログラム、およびデータの名前に関するソート済み相互参照リスト リスト

コンパイルからのリスト出力は、SYSPRINT で定義されたデータ・セットに入れられ、オブジェクト出力は SYSLIN または SYSPUNCH に入れられます。進行メッセージと診断メッセージは、SYSPRINT データ・セットに入れるだけでなく、SYSTERM データ・セットに送ることができます。データベース要求モジュール (DBRM) は、DBRMLIB 内に定義されるデータ・セットです。 独立したデバッグ・ファイルは、SYSDEBUG 内に定義されるデータ・セットです。

コンパイル時に作成されたリストを保管してください。デバッグまたは調整が必要になったときに、作業のテスト段階でこのリストを使用することができます。

コンパイル後、次に行うのは、コンパイラーがプログラムで見つけたエラーを修正することです。 エラーが 1 つも見つからなかった場合には、プロセスの次のステップである、プログラムのリンク・エディットまたはバインドに進むことができます。 (コンパイラー・オプションを使用してオブジェクト・コードの生成を抑止した場合、オブジェクト・コードを入手するには再コンパイルする必要があります。)

関連タスク
言語環境プログラム プログラミング・ガイド
(言語環境プログラムのもとでのリンク・エディットおよび実行の準備)


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