Rational Developer for System z
Enterprise PL/I for z/OS, Version 3.8, プログラミング・ガイド

ENVIRONMENT オプションの指定

連続データ・セットに適用できる ENVIRONMENT オプションは、次のとおりです。

F|FB|FS|FBS|V|VB|U
RECSIZE(record-length)
BLKSIZE(block-size)
SCALARVARYING

CONSECUTIVE or ORGANIZATION(CONSECUTIVE)
CTLASA|CTL360
LEAVE|REREAD

SCALARVARYING 全体のオプションについては、ENVIRONMENT 属性での特性の指定で説明されています。SCALARVARYING の後のオプションについては以下に説明します。

どのオプションを指定する必要があるか、どれがオプショナルで、どれが デフォルト・オプションであるかを知るには、表 13 を参照してください。

CONSECUTIVE

CONSECUTIVE オプションは、連続データ・セット編成のファイルを定義します。 詳細は本章および データ・セットの編成に記述してあります。

構文図を読む構文図をスキップする>>-CONSECUTIVE-------------------------------------------------><
 

CONSECUTIVE はデフォルト値です。

ORGANIZATION(CONSECUTIVE)

ファイルを連続データ・セットに関連付けることを指定します。 ORGANIZATION オプションの詳細は、ORGANIZATION オプションに説明されています。

連続ファイルは、ネイティブ・データ・セットでも、VSAM データ・セットで も構いません。

CTLASA|CTL360

印刷制御機構オプション CTLASA および CTL360 は、連続データ・セットに関連付け られた OUTPUT ファイルだけに適用されます。 この 2 つのオプションは、レコードの最初の文字を制御文字として解釈 するように指定します。

構文図を読む構文図をスキップする>>-+-CTLASA-+--------------------------------------------------><
   '-CTL360-'
 

CTLASA オプションは、米国標準規格垂直紙送り位置決め文字 (American National Standard Vertical Carriage Positioning Character) または米国標準規格ポケット 選択文字 (American National Standard Pocket Select Character)(レベル 1) を指定するためのオプションです。 また、CTL360 オプションは、IBM のマシン・コード制御文字を指定するためのオプションです。

図 29 にリストされている米国標準規格の制御文字は、関連付けら れたレコードが印刷、穿孔される前に、指定の処置を実行するための文字です。

なお、マシン・コード制御文字は、装置タイプによって異なります。 プリンター用の IBM マシン・コード制御文字は、表 17 にリストしてあります。

図 29. 米国標準規格の印刷およびカード穿孔制御文字 (CTLASA)
コード
処置
 
1 行空けて (ブランク・コード) から印刷する
0
2 行空けてから印刷する
-
3 行空けてから印刷する
+
1 行目から印刷する
1
チャネル 1 にスキップする
2
チャネル 2 にスキップする
3
チャネル 3 にスキップする
4
チャネル 4 にスキップする
5
チャネル 5 にスキップする
6
チャネル 6 にスキップする
7
チャネル 7 にスキップする
8
チャネル 8 にスキップする
9
チャネル 9 にスキップする
A
チャネル 10 にスキップする
B
チャネル 11 にスキップする
C
チャネル 12 にスキップする
V
スタッカー 1 を選択する
W
スタッカー 2 を選択する

表 17. IBM マシン・コード印刷制御文字 (CTL360)
印刷してから
実行
 
コード・バイト
 
処置
 
 
 
直ちに処置
(印刷は行わない)
 
コード・バイト
00000001 印刷のみ (スペースなし) --
00001001 スペース 1 行 00001011
00010001 スペース 2 行 00010011
00011001 スペース 3 行 00011011
10001001 チャネル 1 にスキップする 10001011
10010001 チャネル 2 にスキップする 10010011
10011001 チャネル 3 にスキップする 10011011
10100001 チャネル 4 にスキップする 10100011
10101001 チャネル 5 にスキップする 10101011
10110001 チャネル 6 にスキップする 10110011
10111001 チャネル 7 にスキップする 10111011
11000001 チャネル 8 にスキップする 11000011
11001001 チャネル 9 にスキップする 11001011
11010001 チャネル 10 にスキップする 11010011
11011001 チャネル 11 にスキップする 11011011
11100001 チャネル 12 にスキップする 11100011

LEAVE|REREAD

磁気テープの処理オプション LEAVE および REREAD を使用すると、磁気テープ・ボリュームの終わりに達したとき、または磁気テープ・ボリューム上のデータ・セットが閉じたときにとるアクションを指定できます。LEAVE オプションは、テープが巻き戻されないようにします。REREAD オプションは、テープを巻き戻して、データ・セットの再処理を可能にします。これらのいずれかを指定しない場合、ボリュームの終わりまたはデータ・セットのクローズ時のアクションは、関連 DD ステートメントの DISP パラメーターによって制御されます。

構文図を読む構文図をスキップする>>-+-LEAVE--+--------------------------------------------------><
   '-REREAD-'
 

同じプログラムでデータ・セットを最初は順方向に読み取るか書き込み、次に逆方向で読み取る場合は、ファイルが閉じられたとき (または、マルチボリューム・データ・セットの場合、ボリューム切り替えが生じるとき) にボリュームが巻き戻されないように LEAVE オプションを指定してください。

LEAVE および REREAD オプションの影響は、表 18に要約されています。

表 18. LEAVE および REREAD オプションの影響
ENVIRONMENT
option
DISP パラメーター
処置
 
REREAD -- データ・セットを再処理する現行ボリュームの位置を決めます。BACKWARDS ファイルの位置は、データ・セットの物理終了に変更されます。
LEAVE -- 現行ボリュームをデータ・セットの論理終了に位置決めします。BACKWARDS ファイルの位置は、データ・セットの物理開始に変更されます。
REREAD
も LEAVE
も指定しない
PASS
 
 
DELETE 
KEEP,
CATLG,
UNCATLG
データ・セットの終わりに
ボリュームの位置を決める。
 
現行ボリュームを巻き戻す。
 
現行ボリュームを
巻き戻し・アンロードする。
 

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