Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


データ部の名前の参照

このセクションでは、以下のタイプの参照について説明します。

単純なデータ参照

COBOL プログラムのデータ項目を参照する最も基本的な方法は、単純なデータ参照 です。これは、修飾、添え字付け、または参照変更を行わないデータ名-1 のことです。 単純なデータ参照は、 単一の基本項目またはグループ項目の参照に使用されます。

フォーマット
構文図を読む構文図をスキップする>>-データ名-1--------------------------------------------------><
 
データ名-1
任意のデータ記述項目にすることができます。

データ名-1 はプログラム中で固有でなければなりません。

ID

本書の構文図で使用される場合、ID という語は、 データ名または関数 ID、および参照の固有性の必要に応じて修飾子、添え字、および参照修飾子を伴った有効な組み合わせを表しています。 ただし、あるフォーマットに関連する ID の規則によっては、 修飾、添え字付け、または参照変更を伴う参照を、特に禁止している場合があります。

データ名 とは、そのフォーマットの規則が特に認めている場合を除いて、 修飾、添え字付け、または参照変更をしてはならない名前を指します。

フォーマット 1
構文図を読む構文図をスキップする               .------------------------.  
               V                        |  
>>-データ名-1----+--------------------+-+----------------------->
                 '-+-IN-+--データ名-2-'    
                   '-OF-'                  
 
>--+----------------------+--+------------------+--------------->
   '-+-IN-+--ファイル名-1-'  |    .--------.    |  
     '-OF-'                  |    V        |    |  
                             '-(----添え字-+--)-'  
 
>--+-----------------------------------------+-----------------><
   '-(--左端の文字の開始位置--:--+------+--)-'  
                                 '-長さ-'       
 
データ名-1データ名-2
レコード名を指定できます。
ファイル名-1
データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。

このプログラムの中でファイル名-1 は固有でなければなりません。

フォーマット 2
構文図を読む構文図をスキップする                   .------------------------.  
                   V                        |  
>>-+-条件名-1---+----+--------------------+-+------------------->
   '-データ名-1-'    '-+-IN-+--データ名-2-'    
                       '-OF-'                  
 
>--+----------------------+------------------------------------><
   '-+-IN-+--ファイル名-1-'  
     '-OF-'                  
 

フォーマット 3
構文図を読む構文図をスキップする>>-LINAGE-COUNTER--+----------------------+--------------------><
                   '-+-IN-+--ファイル名-2-'  
                     '-OF-'                  
 
データ名-1データ名-2
レコード名を指定できます。
条件名-1
構成セクションを含んでいるプログラムの中か、またはそのプログラムに含まれるプログラムの中で、 ステートメントおよび項目によって参照できます。
ファイル名-1
データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。

このプログラムの中で固有でなければなりません。

LINAGE-COUNTER
LINAGE 文節を含んでいるファイル記述項目がソース単位で複数指定されている場合は、 それを参照するたびに修飾する必要があります。
ファイル名-2
データ部の項目 FD または SD と一致している必要があります。このプログラムの中でファイル名-2 は固有でなければなりません。

修飾によってデータ名を固有なものにできない場合には、データ名が重複しないようにしてください。

ある同じプログラムの中で、レベル番号が 01 で、 EXTERNAL 文節を含む項目のサブジェクトとして指定されたデータ名は、 EXTERNAL 文節を含む 他のデータ記述項目に指定されたデータ名と同じにしてはなりません。

同じデータ部の中では、同じデータ名が指定されている任意の 2 つのデータ項目に関するデータ記述項目に GLOBAL 文節を含めてはなりません。

明示的に参照されるデータ部の名前は、固有名に定義するか、または修飾によって固有な名前にしなければなりません。 参照されないデータ項目は、固有なものである必要はありません。 データ階層の最高レベル (レベル標識 (ファイル・セクションの FD または SD)、またはレベル番号 01 に関連するデータ項目) は 参照される場合は固有な名前にする必要があります。 02 から 49 のレベル番号に関連するデータ項目は、 階層内の連続するより低いレベルになります。


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