インスタンス・メソッドが提供するサービスをインプリメントするための実行可能ステートメントを、インスタンス・メソッドの PROCEDURE DIVISION に コーディングしてください。
プログラムの PROCEDURE DIVISION でコーディングできるメソッドの PROCEDURE DIVISION において、ほとんどの COBOL ステートメントをコーディングすることが できます。ただし、メソッドで以下のステートメントをコーディングすることはできません。
インスタンス・メソッドで EXIT METHOD または GOBACK ステートメントをコーディングして、呼び出し側のクライアントに制御を戻すことができます。両方のステートメントに同じ効果があります。メソッドが呼び出されるときに RETURNING 句が指定されていると、EXIT METHOD または GOBACK ステートメントは、呼び出し側のクライアントにデータの値を戻します。
各メソッドの PROCEDURE DIVISION では、暗黙の EXIT METHOD が最後のステートメントとして生成されます。
メソッドで STOP RUN を指定することができます。この指定を行うと、実行単位内で実行しているすべてのスレッドを含め、実行単位全体が終了します。
メソッド定義の終了は、END METHOD マーカーを使用して行う必要があります。例えば、次のステートメントは credit メソッドの 終わりを示します。
End method “credit”.
渡された引数を取得するための USING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの USING 句に、メソッドの仮パラメーター (ある場合) を指定してください。 引数が BY VALUE で渡される 指定をしなければなりません。各パラメーターは、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 またはレベル 77 項目として定義します。各パラメーターのデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。
値を戻すための RETURNING 句: メソッドの PROCEDURE DIVISION ヘッダーの RETURNING 句に、メソッドの結果として戻されるデータ項目 (ある場合) を指定してください。 データ項目は、メソッドの LINKAGE SECTION で、レベル 01 またはレベル 77 項目として定義します。戻り値のデータ型は、Java と相互運用可能な 型のいずれかでなければなりません。
関連タスク
COBOL および Java での相互運用可能なデータ型のコーディング
インスタンス・メソッドのオーバーライド
インスタンス・メソッドの多重定義
オブジェクト参照の比較および設定
メソッドの呼び出し (INVOKE)
オブジェクト指向アプリケーションのコンパイル、リンク、および実行