Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


クラス・インスタンス・メソッド定義用の DATA DIVISION

インスタンス・メソッドの DATA DIVISION は、FILE SECTIONLOCAL-STORAGE SECTIONWORKING-STORAGE SECTION、および LINKAGE SECTION の 4 つのセクションのうち、任意のもので構成されます。

FILE SECTION
メソッド FILE SECTION では EXTERNAL ファイルしか定義できないことを除けば、プログラム FILE SECTION と同じです。
LOCAL-STORAGE SECTION
メソッドの呼び出しごとに、LOCAL-STORAGE データの別個のコピーを割り振り、そのメソッドからの戻り時に解放します。メソッド LOCAL-STORAGE SECTION は、プログラム LOCAL-STORAGE SECTION に類似しています。

データ項目上の VALUE 文節を指定すると、メソッドの呼び出しのたびに、項目はその値に初期化されます。

WORKING-STORAGE SECTION
WORKING-STORAGE データの単一コピーが割り振られます。データは、実行単位が終了するまで、最後に使われた状態で持続します。メソッドの呼び出しのたびに、呼び出しているオブジェクトまたはスレッドに関係なく、データの同じ単一コピーを使用します。メソッド WORKING-STORAGE SECTION は、プログラム WORKING-STORAGE SECTION に類似しています。

データ項目上の VALUE 文節を指定すると、メソッドの最初の呼び出しのときに、項目はその値に初期化されます。データ項目に対する EXTERNAL 文節を指定することができます。

LINKAGE SECTION
プログラム LINKAGE SECTION と同じです。

インスタンス・メソッドの DATA DIVISION および OBJECT 段落の DATA DIVISION の両方において、データ項目を同じ名前で定義した場合、そのデータ名に対するメソッド内の参照は、そのメソッド・データ項目だけ を参照します。メソッド DATA DIVISION が優先します。

関連タスク
データの記述
EXTERNAL 文節によるデータの共用

関連参照
DATA DIVISION の概要 (「COBOL for Windows 言語解説書」)


ご利用条件 | フィードバック

Copyright IBM Corporation 1996, 2008.
このインフォメーション・センターでは Eclipse テクノロジーが採用されています。(http://www.eclipse.org)