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COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


制御の移動

手続き部では、制御が明示的に 移される場合や次の実行可能ステートメントがない場合を除けば、 プログラムの流れは、ステートメントが書かれている順序に従って、 あるステートメントから次のステートメントへと制御が移ります。 このような通常のプログラムの流れを、暗黙の 制御の移動と呼びます。

暗黙に行われる制御の移動は、 あるステートメントから次のステートメントへという場合の他に、 プロシージャーのブランチ・ステートメントを実行せずに、 通常のプログラムの流れが変更される場合にも生じることがあります。次に示す例では、暗黙の 制御の移動で、 ステートメントからステートメントへの制御の移動が変更されます。

COBOL では、プロシージャー・ブランチ・ステートメント、プログラムの呼び出し、あるいは条件ステートメントを実行することにより、 制御を 明示的に 移すこともできます。(ステートメントのカテゴリーに、 プロシージャー・ブランチ・ステートメントおよび条件ステートメントのリストがあります。)

定義: 次の実行可能ステートメント という言葉は、 上述の規則に従って制御が移されるという点で次の COBOL ステートメントを指します。 以下の場合には、次の実行可能ステートメントは存在しません。

次の実行可能ステートメントがなく、しかも制御がその COBOL プログラムの外に移されないときは、 プログラムの実行が CALL ステートメントの制御の下にあるプログラムの非宣言型プロシージャー部分で行われており、 暗黙の EXIT PROGRAM ステートメントが実行される場合を除いて、 プログラムの制御のフローは予測できません。

同様に、制御がメソッドの手続き部の最後に到達し、 次の実行可能ステートメントがない場合は、 暗黙の EXIT METHOD ステートメントが実行されます。


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