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COBOL for Windows バージョン 7.5 プログラミング・ガイド


ODBC API 用の COBOL コピーブックの使用

IBM COBOL for Windows ではコピーブックが提供されており、これによって COBOL プログラムからの ODBC 呼び出しを使用して、ODBC ドライバー対応のデータベースに容易にアクセスできるようになります。 これらのコピーブックは、そのまま使用することも、変更を加えて使用することも可能です。

以下で紹介するコピーブックは、ODBC Version 3.0 に対応しています。ただし、Version 2.x のコピーブックも付属しているため、ODBC Version 2.x のアプリケーション開発が必要な場合は、Version 3.0 のコピーブックの代わりに使用することができます。

表 45. ODBC コピーブック
ODBC Version 3.0 対応のコピーブック ODBC Version 2.x 対応のコピーブック 説明 場所
ODBC3.CPY ODBC2.CPY シンボルおよび定数 COBOL 用の INCLUDE フォルダー
ODBC3D.CPY ODBC2D.CPY DATA DIVISION の定義 COBOL 用の SAMPLES フォルダー内の ODBC フォルダー
ODBC3P.CPY ODBC2P.CPY PROCEDURE DIVISION ステートメント COBOL 用の SAMPLES フォルダー内の ODBC フォルダー

SYSLIB 環境変数に INCLUDE および ODBC フォルダーのパスを組み込んで、コンパイラーがコピーブックを確実に使用できるようにします。

ODBC3.CPY は、ODBC API に対して記述された定数値のシンボルを定義します。このコピーブックは、ODBC API への呼び出しに使用される定数と、ODBC ガイドで指定されたシンボルをマップします。このコピーブックを使用して、引数と関数の戻り値を指定およびテストすることができます。

ODBC3P.CPY は、ODBC の初期化、エラーの処理、およびクリーンアップに一般に使用される関数 (SQLAllocEnv、 SQLAllocConnect、 iwzODBCLicInfo、 SQLAllocStmt、 SQLFreeStmt、 SQLDisconnect、 SQLFreeConnect、 SQLFreeEnv) 向けに用意されている COBOL ステートメントを使用できるようにします。

ODBC3D.CPY には、WORKING-STORAGE SECTION (または LOCAL-STORAGE SECTION) で ODBC3.CPY によって使用されるデータ宣言が含まれています。

これらのコピーブックでは、COBOL 固有の調整がいくつか行われています。

コピーブック ODBC3.CPY を組み込むには、次のように COPY ステートメントを DATA DIVISION 内に指定します。

例: ODBC コピーブックを使用したサンプル・プログラム
例: ODBC データ定義用のコピーブック
例: ODBC プロシージャー用のコピーブック

関連参照
COBOL 用に切り捨てまたは省略される ODBC 名


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