Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


文字ストリングと項目のサイズ

PICTURE 文節で記述される項目の場合、基本項目のサイズは、PICTURE 文字ストリングと SIGN 文節 (該当する場合) に記述された文字位置の数によってソース・コードで記述されます。 ただし、ストレージ・サイズは、その項目が実際に占有するバイト数 (PICTURE 文字ストリング、SIGN IS SEPARATE 文節 (該当する場合)、および USAGE 文節の組み合わせによって決定) によって決められます。

USAGE DISPLAY で記述された項目 (カテゴリーは英字、英数字、英数字編集、数字編集、数字、および外部浮動小数点) の場合、項目の PICTURE 文字ストリングと SIGN IS SEPARATE 文節 (該当する場合) によって記述されたそれぞれの文字位置ごとに 1 バイトのストレージが予約されます。

USAGE DISPLAY-1 で記述される項目 (カテゴリー DBCS) の場合は、項目の PICTURE 文字ストリングによって記述されたそれぞれの文字位置ごとに 2 バイトのストレージが予約されます。

USAGE NATIONAL で記述される項目 (カテゴリーは国別、国別編集、数字編集、数字、および外部浮動小数点) の場合、項目の PICTURE 文字ストリングと SIGN IS SEPARATE 文節 (指定されている場合) によって記述されたそれぞれの文字位置ごとに 2 バイトのストレージが予約されます。

内部浮動小数点項目の場合、その USAGE 文節によってストレージ内の項目のサイズが決められます。 USAGE COMPUTATIONAL-1 はその項目のために 4 バイトのストレージを予約し、 USAGE COMPUTATIONAL-2 は 8 バイトのストレージを予約します。

通常、算術項目をあるフィールドからそれより短いフィールドへ移動する場合、コンパイラーは先行桁の切り捨てによって、短いほうの項目の PICTURE 文字ストリングで表されている桁数に合わせてデータを切り捨てます。例えば、送り出しフィールドに PICTURE S99999 と指定されていて、その値が +12345 である場合に、 そのデータが PICTURE S99 と指定された BINARY の受け取りフィールドに移動されるとすると、 そのデータは切り捨てられて +45 になります。追加情報については、USAGE 文節を参照してください。

TRUNC コンパイラー・オプションは、2 進数字項目に影響を及ぼすことがあります。 TRUNC の詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。


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