Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 言語解説書


GO TO ステートメント

GO TO ステートメントは、手続き部のある部分から別の部分へ制御を移します。GO TO ステートメントには、次のような種類があります。

無条件 GO TO

無条件 GO TO ステートメントは、プロシージャー名に識別された段落またはセクションの最初のステートメントに制御を移します。 ただし、ALTER ステートメントによって GO TO ステートメントが変更されていた場合はこの限りではありません。(ALTER ステートメントを参照してください。)

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フォーマット 1: 無条件 GO TO ステートメント

>>-GO--+----+--プロシージャー名-1------------------------------><
       '-TO-'                       

プロシージャー名-1
GO TO ステートメントと同じ手続き部のプロシージャーまたはセクションの名前でなければなりません。

無条件 GO TO ステートメントが一連の命令ステートメントの先頭または途中に指定されていると、 その後のステートメントが実行されません。

段落が ALTER ステートメントによって参照されている場合、 その段落は無条件 GO TO ステートメントまたは変更された GO TO ステートメントに続く段落名である必要があります。

条件付き GO TO

条件付き GO TO ステートメントは、 ID-1 によって参照されるデータ項目の値に応じて、複数のプロシージャーのうちの 1 つのプロシージャーに制御を移します。

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フォーマット 2: 条件付き GO TO ステートメント

               .--------------------.                      
               V                    |                      
>>-GO--+----+----プロシージャー名-1-+--DEPENDING--+----+-------->
       '-TO-'                                   '-ON-'   

>--ID-1--------------------------------------------------------><

プロシージャー名-1
GO TO ステートメントと同じ手続き部のプロシージャーまたはセクションでなければなりません。プロシージャー名の個数は 255 以下でなければなりません。
ID-1
これは、整数からなる数字基本データ項目でなければなりません。 ID-1 をウィンドウ表示日付フィールドにすることはできません。

1 を指定すると、プロシージャー名-1 の最初のオカレンスによって指名されたプロシージャーの最初のステートメントに制御が移ります。

2 を指定すると、プロシージャー名-1 の 2 番目のオカレンスによって指名されたプロシージャーの最初のステートメントに制御が移ります。以下同様です。

ID の値が、1 から n (n はこの GO TO ステートメント中で指定されているプロシージャー名の個数) の範囲以外の値である場合、 制御の移動は起きません。 その代わり、制御は、正規の実行シーケンスの次のステートメントに渡されます。

変更される GO TO

変更される GO TO ステートメントは、ALTER ステートメント中に指定された段落の最初のステートメントに制御を移します。

変更される GO TO ステートメントは、以下のものには指定できません。

  • RECURSIVE 属性を持つプログラムまたはメソッド
  • THREAD コンパイラー・オプションを指定してコンパイルしたプログラム

変更される GO TO ステートメントが入った段落を参照している ALTER ステートメントが実行されていないと、 この GO TO ステートメントを実行することはできません。それ以外の場合、GO TO ステートメントは CONTINUE ステートメントと同じように機能します。

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フォーマット 3: 変更される GO TO ステートメント

>>-段落名--.--GO--+----+--.------------------------------------><
                  '-TO-'      

ALTER ステートメントがある段落を参照している場合、 その段落は無条件 GO TO ステートメントまたは変更される GO TO ステートメントを後に付けた段落名のみで構成することもできます。

MORE-LABELS GO TO

GO TO MORE-LABELS ステートメントは、LABEL 宣言部分の中でのみ指定することができます。

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フォーマット 4: MORE-LABELS GO TO ステートメント

>>-GO--+----+--MORE-LABELS-------------------------------------><
       '-TO-'                

詳細については、Enterprise COBOL プログラミング・ガイド」を参照してください。


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