Rational Developer for System z バージョン 7.6

付録B. Debug Tool によるソース、リスト、または 分離デバッグ・ファイル の検索方法

Debug Tool は、次のソースを検索して、コンパイル単位 (CU) に関する 必要な情報 (デバッグ情報と呼ぶ) を取得します。

これらのすべての場合において、各 CU に関連付けられたデフォルト・データ・セット名があります。 この名前は、コンパイラーがソース、リスト、または分離デバッグ・ファイルを処理したデータ・セットの 名前か、CU 名から構成される名前です。 デフォルト名の生成方法は、使用されるソース言語とコンパイラーに応じて異なります。 このデフォルト名についての説明、および各言語およびコンパイラー でデフォルト名を生成する方法については、付録A. Debug Tool で使用するデータ・セットを参照してください。

ソースまたはリスト・データ、分離デバッグ・ファイル・データ、または EQALANGX データは、 次のいずれかから取得されます。

DEBUG(FORMAT(DWARF)) コンパイラー・オプションを使用してコンパイルされた C および C++ プログラムの場合、Debug Tool には、以下のファイルが必要です。

これらの検索順序は、各ファイル・タイプに応じて異なります。 デフォルト・データ・セット名と SET DEFAULT LISTINGS コマンドの場合、 ファイルがオープンされる前に EQAUEDAT ユーザー出口がデータ・セット名を変更する可能性があります。 ただし、EQADEBUG DD ステートメントが存在する場合、.dbg ファイルの場合を除いては、EQAUEDAT ユーザー出口は実行されません。

Debug Tool によるソースおよびリスト・ファイルの検索方法

Debug Tool は、CU のソースまたはリスト・ファイルを、その CU に関する情報の表示が 必要となるたびに読み取ります。CU のデバッグ中に、ファイルが読み取られたデータ・セットは 変わる可能性があります。Debug Tool は、ソースまたはリスト・ファイルの読み取りが必要となるたびに、 次の順序でデータ・セットを検索します。

  1. SET SOURCE コマンド
  2. SET DEFAULT LISTINGS コマンド。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。
  3. 存在する場合、EQADEBUG DD ステートメント
  4. デフォルト・データ・セット名。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。

Debug Tool による COBOL および PL/I 分離デバッグ・ファイルの検索方法

Debug Tool は、COBOL と PL/I の分離デバッグ・ファイルから 2 回以上読み取る場合がありますが、 常に同じデータ・セットから分離デバッグ・ファイルを読み取ります。 Debug Tool が有効な分離デバッグ・ファイルを見つけた後、Debug Tool に別の分離デバッグ・ファイルを 指示することはできません。CU が最初に出現したとき、Debug Tool は次の順序で分離デバッグ・ファイルを検索します。

  1. SET SOURCE コマンド
  2. デフォルト・データ・セット名。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。
  3. SET DEFAULT LISTINGS コマンド。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。
  4. 存在する場合、EQADEBUG DD ステートメント

SET SOURCE コマンドは、CU 名が CU として出現した後、他のどのロケーションでも分離デバッグ・ファイルが見つからない場合にのみ入力できます。SET DEFAULT LISTINGS コマンドは、その CU 名が CU として出現する前であればいつでも入力でき、また、可能性がある他のロケーションに分離デバッグ・ファイルが見つからない場合には、 その後で入力できます。

Debug Tool による EQALANGX ファイルの検索方法

EQALANGX ファイル (アセンブラー・プログラムまたは非言語環境プログラムの COBOL プログラムのデバッグ情報を含む) は、1 回を超えて読み取られる場合がありますが、常に同じデータ・セットから読み取られます。Debug Tool が有効な EQALANGX ファイルを見つけた後、Debug Tool に別の EQALANGX ファイルを 指示することはできません。LOADDEBUGDATA (LDD) コマンド (即時に実行されるか、または指定された CU が Debug Tool に認識されたときに実行されます) を入力した後、Debug Tool は、以下の順序で EQALANGX ファイルを探します。

  1. SET SOURCE コマンド
  2. 以前にロードされた EQALANGX ファイル。プログラムの名前と長さに一致する CSECT が含まれています。
  3. デフォルト・データ・セット名。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。
  4. SET DEFAULT LISTINGS コマンド。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されており、EQADEBUG DD ステートメントが指定されていない場合は、データ・セット名が EQAUEDAT ユーザー出口によって変更されている可能性があります。
  5. EQADEBUG DD ステートメント

以下のいずれの状態においても、SET SOURCE コマンドを入力することができます。

SET DEFAULT LISTINGS コマンドは、LDD コマンドを入力する前であればいつでも、 または、EQALANGX ファイルが LDD コマンドによって検出されない場合、LDD コマンドの入力後に入力できます。

Debug Tool による C/C++ ソース・ファイルまたは .dbg ファイルの検索方法

DEBUG(FORMAT(DWARF)) コンパイラー・オプションを使用してコンパイルされた C および C++ プログラムをデバッグする場合、Debug Tool にはソース・ファイルと .dbg ファイルが必要です。

Debug Tool は、CU のソース・ファイルを、その CU に関する情報の表示が必要となるたびに読み取ります。CU のデバッグ中に、ソース・ファイルが読み取られたデータ・セットは 変わる可能性があります。Debug Tool は、ソース・ファイルの読み取りが必要となるたびに、 次の順序でデータ・セットを検索します。

  1. SET SOURCE コマンド
  2. SET DEFAULT LISTINGS コマンド。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されている場合は、EQAUEDAT ユーザー出口によってデータ・セット名が変更されていることがあります。
  3. デフォルト・データ・セット名。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されている場合は、EQAUEDAT ユーザー出口によってデータ・セット名が変更されていることがあります。

Debug Tool は .dbg ファイルから 2 回以上読み取る場合がありますが、常に同じデータ・セットからこのファイルを読み取ります。 Debug Tool がこのファイルをいったん見つけた後、Debug Tool に対して他のファイルを指示することはできません。 CU が最初に出現したとき、Debug Tool は以下の順序でこのファイルを検索します。

  1. デフォルト・データ・セット名。EQAUEDAT ユーザー出口が実装されている場合は、EQAUEDAT ユーザー出口によってデータ・セット名が変更されていることがあります。
  2. 存在する場合、EQADEBUG DD ステートメント

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