Rational Developer for System z
Enterprise COBOL for z/OS バージョン 4.1 コンパイラーおよびランタイム 移行ガイド


コマンド言語の比較

表 1 では、TESTCOB、COBTEST、および Debug Tool のコマンド言語を比 較します。この表から分かるように、Debug Tool の多くのコマンドが、COBTEST および TESTCOB で使用 されるコマンドと異なります。ほとんどの場合、機能は同じです。

特定のデバッガーによってサポートされないコマンドは、ダッシュで示されています。

表 1. Debug Tool のコマンド言語の比較
TESTCOB のコマンド COBTEST のコマンド Debug Tool のコマンド 機能
AT AT AT 停止点を設定する
- AUTO1 MONITOR LIST 変数を自動的にモニターする
- COLOR1 PANEL COLORS カラー属性を設定するパネルを表示する
- DOWN2 WINDOW DOWN ウィンドウを下方に移動する
DROP DROP CLEAR 定義済み記号を削除する
DUMP DUMP CALL %DUMP メモリー・ダンプを作成する
END QUIT QUIT デバッグ・セッションを終了する
EQUATE EQUATE SET EQUATE または CLEAR EQUATE 記号を定義する
- FLOW LIST LAST 制御フロー情報を収集する
- FREQ SET FREQUENCY 動詞の実行カウントを数える
GO GO GO COBOL プログラムの実行を開始する
HELP (TSO のみ) HELP3 HELP オンライン・ヘルプ情報を提供する
IF IF IF 条件を評価する
- LEFT2 WINDOW LEFT ウィンドウを左方に移動する
- LINK LOAD または CALL5 LINKAGE SECTION をセットアップする
LIST LIST LIST、DESCRIBE6 変数の内容をリストする
LISTBRKS LISTBRKS LIST AT 有効な停止点をリストする
- LISTEQ QUERY EQUATES 定義済み記号をリストする
LISTFILE LIST DESCRIBE ATTRIBUTES ファイルの属性をリストする
- LISTFREQ LIST FREQUENCY 動詞の頻度カウントをリストする
- LISTINGS1 PANEL LISTINGS プログラムをリストと関連付けるパネルを表示する
- MOVECURS1 CURSOR カーソルをコマンド行からウィンドウへ、またはその逆に移動する
NEXT NEXT STEP 次の動詞に一時的停止点を設定する
- NORECORD SET LOG OFF デバッグ・セッションのロギングをオフにする
OFF OFF CLEAR AT 有効な停止点をオフにする
OFFWN OFFWN CLEAR AT 条件付き停止点をオフにする
- ONABEND AT OCCURRENCE CEExxxx 言語環境プログラムの条件の発生時にアクションを実行する (xxxx は言語環境プログラムから戻される条件)
- PEEK QUERY prefix 行内の停止点を示す
- POSITION1 SCROLL TO 表示されたオブジェクトの特定の位置へ移動する
- PREVDISP1 -6 最後に表示されたユーザー ISPF 画面を示す
- PRINTDD -7 出力をデータ・セットへ送る
- PROC AT CALL 特定のサブプログラムへの呼び出しをトラップする
- PROFILE1 PANEL PROFILE ユーザー・プロファイル属性を設定するパネルを表示する
QUALIFY QUALIFY SET QUALIFY 現行プログラム修飾を変更する
- RECORD SET LOG ON デバッグ・セッションのロギングをオンにする
- RESTART RESTART8 デバッガーを終了せずにプログラムを再初期設定する
- RESTORE1 SET または QUALIFY RESET 実行の現在位置に戻る
- RIGHT2 WINDOW RIGHT ウィンドウを右方に移動する
RUN RUN CLEAR AT の後に GO 停止点を除去し、完了まで実行する
- SEARCH1 FIND 表示されたオブジェクト内でストリングを検索する
- SELECT SHOW 特定の頻度カウントを表示する
SET SET MOVE または SET または COMPUTE 変数の内容を変更する
SOURCE SOURCE9 WINDOW OPEN ソース・プログラム・ステートメントを表示する
- STEP STEP 指定された数の動詞を実行する
- SUFFIX1 SET SUFFIX 頻度の視覚表示をオンにする
TRACE TRACE AT GLOBAL STATEMENT または AT GLOBAL PATH 実行のフローをトレースする
- UP2 WINDOW UP ウィンドウを上方に移動する
- VTRACE1 STEP プログラムを動的に視覚トレースする
WHEN WHEN AT * IF... 条件付き停止点をセットアップする
- WHERE QUERY LOCATION 実行の現在位置をリストする
注:
  1. これらのコマンドは、COBTEST FULL SCREEN デバッグでのみサポートされます。
  2. DOWN、LEFT、RIGHT、および UP コマンドは、ISPF によって実行されます。これらは、実際には COBTEST のコマンドではありません。
  3. HELP は、TSO のもとでの COBTEST LINE MODE デバッグでのみサポートされます。
  4. COBTEST の LINK は、LINKAGE SECTION 内のデータ項目に実記憶装置を提供します。Debug Tool は、それらのデータ名を宣言することによってこれを行います。その後、COBOL プログラムを呼び出し、必要なパラメーターを渡します。
  5. Debug Tool には、ある範囲の名前をリストする機能がありません。ただし、あるブロックのすべての名前、または特定のパターンに適合するすべての名前をリス トすることは可能です。
  6. PREVDISP コマンドは必要なくなりました。Debug Tool は、表示のために ISPF を使用しません。
  7. PRINTDD コマンドは、Debug Tool の場合は不要です。印刷ファイルには固定 DD 名があります (ただし、この DD 名は呼び出し時に指定できます)。
  8. RESTART コマンドは、プログラマブル・ワークステーションでのみ使用することができ ます。RESTART コマンドは、COBTEST の場合とは異なり、停止点の設定を保存しないこ とに注意してください。
  9. COBTEST SOURCE コマンドは、FULL SCREEN デバッグでのみサポートされます。また、TESTCOB SOURCE コマンドとは意味が異なります。

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