CICS ストレージ保護機能は、CICS 3.3 で導入されました。 この機能により、アプリケーション・プログラムや特に CICS 領域全体 のデータ保全性とセキュリティーが強化されます。 この新機能が原因で、正常に実行されていた PL/I アプリケーションのいく つかが、ASRA(0C4) 異常終了と CICS メッセージ DFHSR0622 を出力して正 常に実行されなくなる可能性があります。
PL/I アプリケーションでこの問題が発生した場合は、 CICS システム初期化パラメーター RENTPGM=NOPROTECT を設定します。 このパラメーターは、ユーザー・キーによるユーザー・プログラムの保護を 設定します。 RENTPGM のデフォルトは PROTECT です。
Enterprise PL/I CICS アプリケーション内で PUT ステートメントを使用している 場合 (特に PUT DATA ステートメント) に、 上記のエラーが発生する可能性があります。
また、CICS プログラム内で、これらの PUT ステートメント はデバッグ用途にだけ使用してください。 これらのステートメントはパフォーマンスに悪影響を及ぼすので 、運用プログラム内では使用しないことをお勧めします。
CICS の環境で新旧のオブジェクト・コードを混合して使用する場合は、 オブジェクト・モジュールおよびロード・モジュールに関する考慮事項で説明した規則と制限をすべて順守する必要があり ます。