DLL は、ロード・モジュールまたはプログラム・オブジェクトであり、他の別個のロード・モジュールからアクセスすることができます。
DLL は、プログラム、関数、または変数の定義を DLL、DLL アプリケーション、または非 DLL へエクスポート するという点で、従来のロード・モジュールとは異なります。このため、ターゲット・ルーチンを、参照ルーチンと同じロード・モジュールにリンクする必要はありません。アプリケーションが初めて別個の DLL を参照すると、システムは自動的にその DLL をメモリーにロードします。すなわち、DLL 内でプログラムを呼び出すことは、動的 CALL を使用してロード・モジュールを呼び出すことに似ています。
DLL アプリケーションは、プログラム、関数、または変数のインポートされた定義を参照するアプリケーションです。
z/OS DLL のいくつかの機能は COBOL の動的 CALL ステートメントで提供される機能とオーバーラップしますが、DLL の方が、次のように、通常の z/OS ロード・モジュールおよび動的呼び出しよりも利点があります。
DLL は、z/OS プログラム管理バインダーによって提供される機能に基づいて、IBM z/OS 言語環境プログラムによってサポートされます。 DLL サポートは、z/OS のもとでバッチ環境で実行中のアプリケーションで、 あるいは TSO、CICS、UNIX、または IMS 環境で使用可能です。
関連参照
PGMNAME
MVS プログラム管理: ユーザーズ・ガイドおよび解説書 (DLL のためのバインダー
・サポート)