DISPLAY ステートメントは、各オペランドの内容を出力装置に転送します。 その内容はオペランドのリストであり、左から右の順に出力装置上に表示されます。
ターゲット・ファイルは、COBOL 環境名 (CONSOLE、SYSIN、SYSIPT、 SYSOUT、SYSLIST、SYSLST、SYSPUNCH、および SYSPCH) を検査することによって判別されます。 環境変数が COBOL 環境名に対応して定義される場合、環境変数の値はシステム・ファイル ID として使用されます。COBOL 環境名に対応する環境変数が設定されていない場合、SYSOUT、SYSLIST、または SYSLST 上の DISPLAY は、システム論理出力装置 (stdout) となります。
SYSPUNCH および SYSPCH では、対応する環境変数が有効なターゲットを指し示すよう設定されていない限り、DISPLAY ステートメントは失敗します。環境変数の詳細については、「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」を参照してください。
ID-1 が 2 進数、内部 10 進数、または内部浮動小数点のデータ項目の場合は、ID-1 は以下のように外部フォーマットに自動的に変換されます。
USAGE POINTER を指定して定義されたデータ項目は、PIC 9(10) という暗黙的な PICTURE 文節を持つゾーン 10 進数に変換されます。
使用法 NATIONAL で記述されたデータ項目は、現在の ロケールに関連付けられたコード・ページに変換されます。
その他のデータ・カテゴリーは変換が不要です。
日付フィールドは、DISPLAY ステートメントで指定されたときは、非日付データとして扱われます。すなわち、DATE FORMAT は無視され、データ項目の内容はそのまま出力装置に転送されます。
明示的または暗黙的に USAGE DISPLAY-1 として定義された DBCS データ項目は、 出力装置の送り出しフィールドに転送されます。
DBCS と非 DBCS の両方のオペランドを単一の DISPLAY ステートメントに指定することができます。
UPON 句が省略されている場合、システム論理出力装置が想定されます。 DISPLAY ステートメントにおける有効な環境名のリストは、環境名の意味 (表 5) にあります。
WITH NO ADVANCING 句の指定がない場合、最後のオペランドが出力装置に転送された後、出力装置の文字位置は装置の次の行の左端位置にリセットされます。
DISPLAY ステートメントは、送り出しフィールドのデータを出力装置に転送します。送り出しフィールドのサイズは、リストされた全オペランドのバイト数の合計です。出力装置が転送されるデータ項目と同じサイズのデータを受け取ることができれば、 データ項目が転送されます。出力装置が転送されるデータ項目と同じサイズのデータを受け取ることができなければ、 次のどちらかが適用されます。
DBCS オペランドを複数のレコードに分割する必要がある場合は、2 バイトの境界でのみ分割されます。