DISPLAY ステートメントを使用すると、データ項目の値を画面に表示したり、ファイルに書き込むことができます。
Display "No entry for surname '" Customer-Name "' found in the file.".
上記の例で、データ項目 Customer-Name の内容が JOHNSON の場合、ステートメントは、次のメッセージをシステム論理出力装置に表示します。
No entry for surname 'JOHNSON' found in the file.
データをシステム論理出力装置以外の宛先に書き込みたい場合には、SYSOUT 以外の宛先を指定した UPON 句を使用してください。 例えば、次のステートメントは、SYSPUNCH DD ステートメントで指定されたファイルに書き込みを行います。
Display "Hello" upon syspunch.
SYSPUNCH DD ステートメントを使用して、HFS 内のファイルを指定できます。 例えば、次のように定義すると、DISPLAY 出力はファイル /u/userid/cobol/demo.lst に書き込まれます。
//SYSPUNCH DD PATH='/u/userid/cobol/demo.lst', // PATHOPTS=(OWRONLY,OCREAT,OTRUNC),PATHMODE=SIRWXU, // FILEDATA=TEXT
次のステートメントは、ジョブ・ログまたはコンソール、および TSO 画面 (TSO のもとで実行している場合) に書き込みを行います。
Display "Hello" upon console.
USAGE NATIONAL データ項目の値をコンソールに表示するとき、その値は、CODEPAGE オプションの値に基づいて Unicode (UTF-16) 表現から EBCDIC に変換されます。 DISPLAY ステートメントを使用したときに、国別データの変換が行われる のは、この場合のみです。 この場合に変換が行われるのは、出力が画面へ送信されることが認識されているからです。
出力の宛先が別の装置であるときに国別データ項目を変換するには、DISPLAY-OF 組み込み関数 (以下の例を参照) を使用します。
01 Data-in-Unicode pic N(10) usage national.
. . .
Display function Display-of(Data-in-Unicode, 00037)
関連タスク システム論理出力装置上でのデータの表示
WITH NO ADVANCING の使用
国別の英数字への変換 (DISPLAY-OF)
CICS のもとで実行する COBOL プログラムのコー ディング
関連参照 CODEPAGE
DISPLAY ステートメント (Enterprise COBOL 言語解説書)