Rational Developer for System z
COBOL for Windows バージョン 7.5 言語解説書


ADD ステートメント

ADD ステートメントは、2 つ以上の数字オペランドを合計し、その結果を保管します。

フォーマット 1
構文図を読む構文図をスキップする        .----------------.      .-------------------.  
        V                |      V                   |  
>>-ADD----+-ID-1-------+-+--TO----ID-2--+---------+-+----------->
          '-リテラル-1-'                '-ROUNDED-'    
 
>--+------------------------------------------+----------------->
   '-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'  
     '-ON-'                                      
 
>--+-----------------------------------------------+------------>
   '-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'  
          '-ON-'                                      
 
>--+---------+-------------------------------------------------><
   '-END-ADD-'  
 

キーワード TO の前にあるすべての ID やリテラルが加算され、この合計が、ID-2 に加算され保管されます。この処理は、ID-2 が連続する場合、それぞれの ID-2 ごとに、ID-2 が指定されている順序で左から右へと繰り返されます。

フォーマット 2
構文図を読む構文図をスキップする        .----------------.                          
        V                |                          
>>-ADD----+-ID-1-------+-+--+----+--+-ID-2-------+-------------->
          '-リテラル-1-'    '-TO-'  '-リテラル-2-'  
 
           .-------------------.  
           V                   |  
>--GIVING----ID-3--+---------+-+-------------------------------->
                   '-ROUNDED-'    
 
>--+------------------------------------------+----------------->
   '-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'  
     '-ON-'                                      
 
>--+-----------------------------------------------+------------>
   '-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'  
          '-ON-'                                      
 
>--+---------+-------------------------------------------------><
   '-END-ADD-'  
 

キーワード GIVING の前にあるオペランドの値は互いに加算され、その合計は、ID-3 によって参照される各データ項目の新しい値として保管されます。

フォーマット 3
構文図を読む構文図をスキップする>>-ADD--+-CORRESPONDING-+--ID-1--TO--ID-2--+---------+---------->
        '-CORR----------'                  '-ROUNDED-'  
 
>--+------------------------------------------+----------------->
   '-+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-1-'  
     '-ON-'                                      
 
>--+-----------------------------------------------+------------>
   '-NOT--+----+--SIZE ERROR--命令ステートメント-2-'  
          '-ON-'                                      
 
>--+---------+-------------------------------------------------><
   '-END-ADD-'  
 

ID-1 内の基本データ項目が加算されて、対応する ID-2 内の基本項目に保管されます。

すべてのフォーマット全部に関して次のことが言えます。

ID-1ID-2
フォーマット 1 では、基本数字項目を指定しなければなりません。

フォーマット 2 では、ワード GIVING の後にあるもの以外は、基本数字項目でなければなりません。ワード GIVING に続く各 ID には、 基本数字項目または数字編集項目を指名しなければなりません。

フォーマット 3 では、英数字グループ項目または国別グループ項目を指定する必要があります。

以下の制約事項は、日付フィールドに適用されます。

1 つ以上の日付フィールドに関連する ADD ステートメントの結果を判別するには、次の 2 つのステップがあります。

  1. 加算: 日付フィールドが関係する加算のようにして、加算の結果を判別します。
  2. 保管: その結果が受け取りフィールドにどのように保管されるかを判別します。 (フォーマット 1 と 3 では、受け取りフィールドは ID-2 です。フォーマット 3 では、 受け取りフィールドは GIVING ID-3 です。) 詳細については、日付フィールドに関連する算術演算結果の保管を参照してください。
リテラル
これは、数字リテラルでなければなりません。

数字データ項目または数字リテラルを指定できる場所であればどこでも、浮動小数点データ項目および浮動小数点リテラルも使用できます。

ARITH(COMPAT) コンパイラー・オプションが有効な場合は、オペランドの合成が最大 30 桁になります。 ARITH(EXTEND) コンパイラー・オプションが有効な場合は、オペランドの合成が最大 31 桁になります。詳しくは、算術ステートメント・オペランドおよび「COBOL for Windows プログラミング・ガイド」の算術計算の中間結果の説明を参照してください。

ROUNDED 句

フォーマット 1、2、および 3 については、ROUNDED 句を参照してください。

SIZE ERROR 句

フォーマット 1、2、および 3 については、SIZE ERROR 句を参照してください。

CORRESPONDING 句 (フォーマット 3)

CORRESPONDING 句を参照してください。

 

END-ADD 句

この明示的範囲終了符号は、ADD ステートメントの範囲を区切るために使用されます。 END-ADD を使用すると、 条件付き ADD ステートメントを別の条件ステートメントにネストさせることができます。END-ADD は、命令の ADD ステートメントと共に使用することもできます。

詳しくは、範囲区切りステートメントを参照してください。


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