他のサイトの開発者とのブランチの制御権の共有について

ヒント: ここでは、別の開発サイトにブランチの制御権を要求する方法について説明します。プロジェクト マネージャーまたは Rational® ClearCase MultiSite® 管理者から指示がない限り、この項は読まないでください。

会社が Rational ClearCase MultiSite を使用して地理的に複数のサイトに開発を分散させる場合、他のサイトの開発者とソース ファイルを共有することがあります。 サイトごとに VOB の独自のレプリカを持つので、開発者はそれぞれのサイト固有のレプリカ (現在のレプリカと呼ばれる) で作業します。 各レプリカがエレメントの特定のブランチを制御 (マスター登録) するので、そのレプリカのサイトの開発者のみがそのブランチの作業をすることができます。 このシナリオでは、Rational ClearCase MultiSiteブランチ マスターシップはユーザーに影響を与えないので、いつものとおりに作業できます。

しかし、エレメントが複数のブランチを持てないことがあります。 たとえば、マージできないファイル タイプがある場合、開発は単一ブランチで行う必要があります。 このシナリオでは、すべての開発者が単一ブランチ (通常は main ブランチ) で作業する必要があります。 ブランチをマスター登録できるのは、どの時点でも 1 つのレプリカのみです。 したがって、別のサイトの開発者がそのエレメントの作業をする必要がある場合、その開発者はブランチのマスターシップを要求します。

ヒント: 開発者は、ブランチ タイプのマスターシップを要求することもできます。 詳しくは、『IBM Rational ClearCase MultiSite 管理ガイド』を参照してください。

たとえば、ファイル doc_info.doc があり、このファイル タイプ用のタイプ マネージャを持っていないのでこのファイルをマージできないとします。しかし、別のサイトの開発者はこのファイルに変更を加える必要があります。 ブランチが自分の現在のレプリカにマスター登録されていれば、このファイルをチェックアウトできます。 ブランチが別のレプリカにマスター登録されている場合は、このファイルはチェックアウトできません。 ファイルをチェックアウトしようとすると、エラー メッセージが表示されます。

Windows® システムの場合

Linux® および UNIX® システムの場合

cleartool checkout -c "command changes" doc_info.doc
cleartool: Error: Cannot checkout branch "/main".
ブランチはレプリカ "sanfran_hub" によってマスター登録されています。
Current replica is "boston_hub".
cleartool: エラー: "doc_info.doc" をチェックアウトできません。

予約済みファイルをチェックアウトするには、あるいは非マスター登録でチェックアウト後にファイルをチェックインするには、現在のレプリカがブランチをマスター登録する必要があります。 グラフィカル インターフェイス (Windows システム) または cleartool コマンド (Windows システムと Linux および UNIX システム) を使用してマスターシップを要求することができます。

自分にブランチのマスター レプリカにマスターシップを要求する権限があり、マスターシップ要求が使用可能になっていて、阻止状況がなければ、マスター レプリカでマスターシップ変更が行われ、その変更が入った Rational ClearCase MultiSite 更新パケットが自分の現在のレプリカに送られてきます。 自分の現在のレプリカは、そのパケットをインポートした時点でブランチのマスターシップを受け取ります。これでファイルをチェックアウトすることができます。

ヒント: マスターシップを要求する権限を開発者に付与するタスクとマスターシップ要求をレプリカで使用可能にするタスクは、Rational ClearCase MultiSite 管理者によって行われます。 詳しくは、『IBM Rational ClearCase MultiSite 管理ガイド』を参照してください。

マスターシップ要求を使用してブランチの制御権を移動する場合、次の 2 つの方法のいずれかを使用することによって、作業をすることができます。

関連概念
エレメント作成時の自動ブランチ作成について
エレメントのチェックアウトについて

フィードバック