CLI を使用したクラスター化システムへの修復済みノードの再追加

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、障害が起きたノードを修復した後でクラスター化システムに再追加して戻すことができます。

始める前に

ノードをクラスター化システムに追加する前に、 追加されるノードがクラスター化システム内の他のすべてのノードと同じゾーンに入るようにスイッチのゾーニングが構成されていることを確認する必要があります。 ノードを取り替える場合で、スイッチが、スイッチ・ポートではなく、ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) でゾーンに分けられている場合は、追加するノードが同じ VSAN/ゾーンに含まれるようにスイッチを構成してください。

重要:
  1. SAN にノードを再度追加する場合は、 必ずノードを除去したときと同じ入出力グループに追加します。 これが行われないと、データが破損する可能性があります。最初にノードをクラスター化システムに追加したときに記録された情報を使用する必要があります。この情報にアクセスできない場合は、データを破壊せずにノードを元どおりにクラスター化システムに追加するために、IBM® サポートに連絡してください。
  2. 新規ノードのポートに提示される LUN は、現在クラスター化システムに存在するノードに提示される LUN と同じでなければなりません。 新規ノードをクラスター化システムに追加するには、LUN が同じであることを確認しておく必要があります。
  3. 各 LUN に対する LUN マスキングは、クラスター化システム内のすべてのノードで同一でなければなりません。新規ノードをクラスター化システムに追加するには、各 LUN に対する LUN マスキングが同一であることを確認しておく必要があります。
  4. 新しいノードのモデル・タイプは、現在クラスター化システムにインストールされている IBM Spectrum Virtualize™・ソフトウェアのレベルによってサポートされていなければなりません。 モデル・タイプが IBM Spectrum Virtualize・ソフトウェアのレベルによってサポートされていない場合は、新しいノードのモデル・タイプをサポートするソフトウェア・レベルにクラスター化システム更新してください。サポートされている最新のソフトウェア・レベルについては、次の Web サイトを参照してください。

    http://www.ibm.com/support/entry/portal/product/system_storage/storage_software/software_defined_storage/ibm_spectrum_virtualize_software

このタスクについて

ノードをクラスター化システムに追加する場合の特別手順

ホスト・システム上のアプリケーションが入出力操作を送る先のファイル・システムまたは論理ボリュームは、オペレーティング・システムによって仮想パス (vpath) にマップされています。vpath は、サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) でサポートされている疑似ディスク・オブジェクトです。 SDD は、vpath と IBM Spectrum Virtualizeボリューム間の関連を維持します。この関連では、ボリュームに固有で、しかも再利用されない ID (UID) を使用します。 UID によって、SDD は vpath を ボリュームに直接関連付けることができます。

SDD は、ディスクおよびファイバー・チャネル・ファイバー・チャネルが含まれるプロトコル・スタック内で動作します。これらのデバイス・ドライバーを使用して、ANSI FCS 標準によって定義されたとおりにファイバー・チャネル全体で SCSI プロトコルを使用した IBM Spectrum Virtualizeとの通信を行います。 これらの SCSI およびファイバー・チャネル・デバイス・ドライバーによって提供されるアドレッシング方式では、ファイバー・チャネル・ノードおよびポートに、SCSI 論理装置番号 (LUN) とワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) を組み合わせたものを使用します。

エラーが発生すると、エラー・リカバリー手順 (ERP) は、 プロトコル・スタック内のさまざまな層で動作します。 これらの ERP が実行されると、場合によっては、以前に使用されたものと同じ WWNN および LUN 番号を使用して入出力が再駆動されることがあります。

SDD は、実行する各入出力操作についてボリュームと vpath との関連を調べません。

クラスター化システムにノードを追加する前に、次のいずれかの条件が真かどうかを確認する必要があります。
  • クラスター化システムに複数の入出力グループがある。
  • クラスター化システムに追加するノードは、そのクラスター化システム内のノードのために以前に使用されていた物理ノード・ハードウェアまたはスロットを使用する。
  • クラスター化システムに追加するノードは、別のクラスター化システム内のノードのために以前に使用されていた物理ノード・ハードウェアまたはスロットを使用し、両方のクラスター化システムが同じホストおよびバックエンド・ストレージに対して可視である。
上記の条件のいずれかが該当する場合、以下の特別手順が適用されます。
  • ノードは、以前に属していたものと同じ入出力グループに追加する必要があります。コマンド・ライン・インターフェース (CLI) コマンド lsnode または 管理 GUIを使用して、クラスター化システムのノードの WWN を判別できます。
  • ノードをクラスター化システムに追加し直す場合、事前にそのクラスター化システムを使用するすべてのホストをシャットダウンする必要があります。 その後、ノードは、ホストがリブートされる前に追加する必要があります。入出力グループ情報が入手できないか、あるいはクラスター化システムを使用するすべてのホストをシャットダウンしてリブートすることが不都合な場合は、次のようにします。
    • クラスター化システムにノードを追加する前に、クラスター化システムに接続されているすべてのホスト上で、ファイバー・チャネル・アダプター・デバイス・ドライバー、ディスク・デバイス・ドライバー、およびマルチパス・ドライバーを構成解除する。
    • クラスター化システムにノードを追加してから、ファイバー・チャネル・アダプター・デバイス・ドライバー、ディスク・デバイス・ドライバー、およびマルチパス・ドライバーを再構成する。

特殊な手順を適用できるシナリオ

以下の 2 つのシナリオで、特殊な手順を適用できる状況を説明します。
  • 1 対の2145 UPS、または 4 つの 2145 UPS-1Uの障害が原因で、8 ノードのクラスター化システムのうちの 4 つのノードが失われた。 この場合、CLI コマンド addnode または 管理 GUIを使用して、失われた 4 つのノードをクラスター化システムに追加し直す必要があります。
    注: パートナーが既にクラスター化システム内にあるノード上で addnode コマンドを実行する必要はありません。クラスター化システムは、オンライン候補を自動的に検出します。
  • ユーザーは、クラスター化システムから 4 つのノードを削除し、CLI コマンドの addnode または 管理 GUIを使用して、そのノードをクラスター化システムに追加し直すことに決定した。

5.1.0 ノードの場合、 IBM Spectrum Virtualizeは、障害の起きたノードを自動的に再追加してクラスター化システムに戻します。クラスター化システムがノード欠落エラー (エラー・コード 1195) を報告し、そのノードが修復されて再始動された場合、クラスター化システムは自動的にノードを再追加してクラスター化システムに戻します。 このプロセスは最大で 20 分かかることがあるため、ユーザーは以下のステップを実行して、手動でノードを再追加することができます。

手順

  1. lsnode CLI コマンドを発行してクラスター化システムを現在構成しているノードをリストし、ノードを追加する入出力グループを判別する。

    以下に、表示される出力の例を示します。

    lsnode -delim :
    
    id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name
    :config_node:UPS_unique_id:hardware:iscsi_name:iscsi_alias
    :panel_name:enclosure_id:canister_id:enclosure_serial_number
    1:node1::50050868010050B2:online:0:io_grp0:yes::100:iqn.1986-03.com.ibm
    :2145.cluster0.node1::02-1:2:1:123ABCG
    2:node2::50050869010050B2:online:0:io_grp0:no::100:iqn.1986-03.com.ibm
    :2145.cluster0.node2::02-2:2:2:123ABDG
    lsnode -delim :
    
    Id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name
    :config_node:UPS_unique_id:hardware:iscsi_name:iscsi_alias
    :panel_name:enclosure_id:canister_id:enclosure_serial_number
    1:node1:UPS_Fake_SN:50050768010050B1:online:0:io_grp0:yes
    :10000000000050B1:8G4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.cluster0.node1:000368:::
  2. lsnodecandidate CLI コマンドを発行して、クラスター化システムに割り当てられていないノードをリストし、2 番目のノードが入出力グループに追加されていることを確認する。

    以下に、表示される出力の例を示します。

    lsnodecandidate -delim :
    
    id:panel_name:UPS_serial_number:UPS_unique_id:hardware
    5005076801000001:000341:10L3ASH:202378101C0D18D8:8A4
    5005076801000009:000237:10L3ANF:202378101C0D1796:8A4
    50050768010000F4:001245:10L3ANF:202378101C0D1796:8A4
    ....
  3. addnode CLI コマンドを発行して、ノードをクラスター化システムに追加する。
    重要: 入出力グループ内の各ノードは、別々の無停電電源装置に接続する必要があります。

    以下に、パネル名パラメーターを使用してノードをクラスター化システムに追加するときに発行する CLI コマンドの例を示します。

    addnode -panelname 000237
     -iogrp io_grp0 

    ここで、000237 はノードのパネル名、io_grp0 はノードの追加先の入出力グループの名前です。

    以下に、WWNN パラメーターを使用してノードをクラスター化システムに追加するときに発行する CLI コマンドの例を示します。

    addnode -wwnodename 5005076801000001
     -iogrp io_grp1 

    ここで、5005076801000001 はノードの WWNN、io_grp1 はノードの追加先の入出力グループの名前です。

  4. lsnode CLI コマンドを発行して、最終構成を検証する。

    次の例は、表示される出力を示します。

    lsnode -delim :
    
    id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name:config_node:UPS_unique_id:
    hardware:iscsi_name:iscsi_alias
    1:node1:10L3ASH:0000000000000000:offline:0:io_grp0:no:1000000000003206:
    8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ndihill.node1:
    新しいノードについて、以下の情報を記録してください。
    • ノード名
    • ノードのシリアル番号
    • WWNN
    • IQN (iSCSI 接続により接続されるホストを使用している場合)
    • すべての WWPN
    • 目的のノードが含まれている入出力グループ
    注: このコマンドをクラスター化システムにノードを追加した直後に発行すると、ノードの状況が追加中になる場合があります。 状況が追加中と表示されるのは、クラスター化システムへのノードの追加プロセスが進行中である場合です。 構成プロセスを続行する前に、すべてのノードの状況がオンラインになるのを待つ必要はありません。

タスクの結果

これで、ノードはクラスター化システムに追加されました。