外部ストレージ・システムの構成の詳細 (ファイバー・チャネル)

IBM Spectrum Virtualize™クラスター化システムとのファイバー・チャネル接続を介する外部ストレージ・システムの構成について計画します。

最新のサポート情報については、次の Web サイトを参照してください。

http://www.ibm.com/support/entry/portal/product/system_storage/storage_software/software_defined_storage/ibm_spectrum_virtualize_software

システムのすべての IBM Spectrum Virtualize・ノードは、各デバイス上のストレージ・システムの同じセットのポートに接続できなければなりません。 ストレージ・システムの同じセットのポートに接続できないノードが 2 つあるクラスターは劣化と見なされます。 この状態の場合、修復処置が必要である旨のシステム・エラーが記録されます。 この規則は、IBM® DS4000® シリーズ・コントローラーなど、ストレージ・システムに重大な影響を及ぼす可能性があります。このようなストレージ・サブシステムは、ストレージ区画をマップできるホスト・バス・アダプター (HBA) のワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) を判別する排他規則を持っています。

ストレージ・システムの論理装置 (LU) は、システムとホストで共有しないでください。

ストレージ・システムによっては、 IBM Spectrum Virtualize・システムと、直接接続ホストとの間でリソースを安全に共有するように構成できます。 このタイプの構成は、分割ストレージ・システムと呼ばれます。 いかなる場合でも、ホストまたは別の IBM Spectrum Virtualize・システムがアクセスできる論理装置 (LU) に、 IBM Spectrum Virtualize・システムがアクセスできないように、ストレージ・システムと SAN を構成することが重要です。 この分割ストレージ・システム構成は、ストレージ・システムの論理装置番号 (LUN) のマッピングとマスキングにより調整できます。 分割ストレージ・システム構成が保証されない場合、データ破壊が発生する可能性があります。

ストレージ・システム IBM Spectrum Virtualize・システムとホストとの間で分割される構成のほかに、 IBM Spectrum Virtualize・システムは、ストレージ・システムが 2 つの IBM Spectrum Virtualize・システム間で分割される構成もサポートします。 いかなる場合でも、ホストまたは別の IBM Spectrum Virtualize・システムがアクセスできる LU に、 IBM Spectrum Virtualize・システムがアクセスできないように、ストレージ・システムと SAN を構成することが重要です。 ストレージ・システム LUN マッピングおよびマスキングを使用して、この構成を調整することができます。 この構成が保証されない場合は、データ破壊が発生する可能性があります。

重要: 同じ LU を複数の IBM Spectrum Virtualize・システムに 提示するよう、1 つのストレージ・システムを構成することは避けてください。 この構成はサポートされないため、 データ損失またはデータ破壊の発生が検出されない可能性があります。

サポートされないストレージ・システム

あるストレージ・システムが SAN 上で検出されると、 IBM Spectrum Virtualizeは、その照会データを使用してそれを認識しようと試みます。そのデバイスがサポートされていない場合、システムはデバイスを汎用デバイスとして構成します。汎用デバイスは、 IBM Spectrum Virtualize・システムによってアドレス指定される場合、特に障害シナリオの下では、正常に機能しないことがあります。 ただし、システムは、汎用デバイスにアクセスすることをエラー条件とは見なさず、したがって、エラーを記録しません。 汎用装置によって提示される管理対象ディスク (MDisk) は、クォーラム・ディスクとしての使用には適格ではありません。

分割ストレージ・システムの構成の詳細

システムは、RAID ストレージ・システムによってのみエクスポートされた LU を管理するように構成されています。非 RAID ストレージ・システムはサポートされていません。 IBM Spectrum Virtualizeを使用して、非 RAID ストレージ・システムによって提示される フラッシュ・ドライブ (flash drive) またはその他の JBOD (単なるディスクの集まり) LU を管理する場合、システム自体は RAID 機能を提供しません。したがって、ディスク障害発生時に、これらの LU にデータ損失が発生する危険があります。

複数の RAID を構成するか、または 1 つ以上の RAID を複数の LU に区画化することによって、単一 RAID ストレージ・システムが複数の LU を提示する場合、それぞれの LU を、システムあるいは直接接続ホストが所有することが可能です。また、LU が IBM Spectrum Virtualize・ノードと直接接続ホストの間で共有されないようにするには、LUN マスキングを構成する必要があります。

分割ストレージ・システム構成では、ストレージ・システムは LU の一部を IBM Spectrum Virtualize・システム (このシステムは LU を MDisk として扱う) に提示し、残りの LU を別のホストに提示します。 IBM Spectrum Virtualize・システムは、別のホストに対して、MDisk から作成されたボリュームを提示します。 2 つのホストのマルチパス・ドライバーが同じでなければならないという要件はありません。図 1 は、RAID ストレージ・システムが IBM DS4000 であり、例えば、直接接続ホスト上のパス指定に RDAC が使用され、 IBM Spectrum Virtualizeに接続されたホスト上で SDD が使用されていることを示します。ホストは、システムによって、また直接にデバイスによって提供される複数の LU に同時にアクセスできます。

注: ホストからの接続は、ファイバー・チャネル接続または iSCSI 接続のいずれかです。
図 1. IBM Spectrum Virtualize・ノードとホストで共有されるストレージ・システム
この図は、共有ストレージ・システムを示しています。
ホストを分割して、一部の LUN にはシステムを介してアクセスし、他の一部の LUN には直接アクセスできるようにすることも可能です。 この場合、ストレージ・システムで使用されるマルチパス・ソフトウェアが、 IBM Spectrum Virtualizeのマルチパス・ソフトウェアと互換性があることが必要です。図 2 は、直接アクセスされる LUN とボリュームの両方で同じマルチパス指定のドライバーが使用されているため、サポートされる構成です。
図 2. IBM Spectrum Virtualize・ノードを使用して 直接アクセスされる IBM DS8000® LU
直接および SAN ボリューム・コントローラーを介してアクセスされる ESS LU
RAID ストレージ・システムが、 IBM Spectrum Virtualizeのマルチパス・ソフトウェアと互換性のあるマルチパス・ソフトウェアを使用する場合 (図 3 を参照)、一部の LUN はホストに直接マッピングされ、その他の LUN にはシステムを介してアクセスするように、システムを構成することが可能です。 IBM Spectrum Virtualize・ノードと同じマルチパス・ドライバーを使用する IBM TotalStorage Enterprise Storage Server® (ESS) は 1 つの例です。IBM DS5000™ を使用する別の例を、図 3 に示します。
図 3. 1 つのホスト上で IBM Spectrum Virtualize・ノードを使用する IBM DS5000 直接接続
1 つのホスト上の DS5000 直接接続と SAN ボリューム・コントローラー・ノード