スイッチ間リンクを使用する拡張システム構成

同じ入出力グループ内のノード間のパスで、スイッチ間リンク (ISL) を使用することができます。2 つの製品設置サイト間のケーブル距離が 100 km を超えた場合、パフォーマンスに影響する可能性があります。

ISL を使用する拡張システム構成の拡張システム構成規則

拡張システム構成では、サイトは独立した障害ドメインとして定義されます。異なるタイプのサイトが存在することにより、さまざまなタイプの障害からの保護が可能です。例えば、適切に構成されている場合、システムは、1 つの障害ドメインを失った後も継続して稼働します。

ただし、2 つのサイトに障害が発生した場合、システムが継続して稼働できる保証はありません。

  • すべてのストレージ・システムに対して、すべてのノードからのポート、およびすべてのストレージ・システム・ポートを含むゾーンを 1 つ作成します。ただし、ご使用のストレージ・システムのゾーニングに関するガイドラインで異なる方法が指示されている場合は、その指示のとおりに行います。 ただし、一方のサイト内のストレージ・システムを他方のサイトのスイッチ・ファブリックに直接接続しないでください。 各ストレージ・システムは、ローカル・サイト内のスイッチ・ファブリックにのみ接続してください。 (ノード間パスで ISL を使用する拡張システム構成では、これらのファブリックはパブリック SAN に属しています)。

    強化された構成機能を使用する拡張システムの場合は、メイン・サイトのどちらか (1 または 2) に対して構成されたストレージ・システムが、そのサイト内のノードで可視になるようにゾーンを設定すれば十分です。サイト 3 のストレージ・システム、またはサイトが定義されていないストレージ・システムは、すべてのノードに可視になるようにゾーンを設定する必要があります。

  • 各ノードには、少なくとも 2 つの SAN ファブリックへの直接ファイバー・チャネル接続が必要です。一方はパブリック・ファブリックで、他方は、そのロケーションにおけるプライベート・ファブリックです。構成例については、図 1 を参照してください。
  • 一部のサービス・アクションでは、システム内のすべてのノードのフロント・パネル上で、または技術員用ポートを通じて、短い時間枠の中で処置を行えることが求められます。拡張システムを使用している場合は、お客様がサポート・エンジニアを支援し、これらの処置の実施をサイト間で調整するための通信テクノロジーを用意する必要があります。

すべての管理対象ディスクと同様に、すべてのノードは、同じストレージ・システム・ポートを使用してクォーラム・ディスクにアクセスできなければなりません。アクティブ/パッシブ・コントローラーを備えたストレージ・システム (IBM® DS3000IBM DS4000®IBM DS5000™、または IBM FAStT など) がファブリックに接続されている場合、ストレージ・システムは、両方の内部コントローラーを使用して、そのファブリックに接続されている必要があります。 この接続を、図 1 に示します。

クォーラム・サイト接続に FCIP、パッシブ WDM、またはアクティブ WDM を使用することで、拡張機能に追加することができます。接続は、信頼できるものでなければなりません。両方の製品設置サイトからクォーラム・サイトへのリンクが独立しており、長距離の装置を共有していないことは、絶対に必須です。FCIP リンクは、パブリック SAN およびプライベート SAN 内の 2 つの実動場所間の ISL についてもサポートされています。プライベート SAN とパブリック SAN は、同じ FCIP リンクで経路指定することができます。ただし、プライベート SAN への帯域幅を保証するために (追加の帯域幅要件も参照)、一般には FCIP トンネルを構成する必要があります。同様に、DWDM リンクでの複数 ISL リンクの多重化が可能です。

注: ノードとクォーラムの間の通信にのみ使用される FCIP ルーターや WDM デバイスを UPS 保護する必要はありません。

拡張システム構成がサポートされるのは、クォーラム・ディスクをホストするストレージ・システムが拡張クォーラムをサポートする場合のみです。 システムは、 他のタイプのストレージ・システムを使用してクォーラム・ディスクを提供できますが、 これらのクォーラム・ディスクへのアクセスは常に、単一のパスを通じて行われます。

クォーラム・ディスク構成の要件については、次の Web サイトにある「Guidance for Identifying and Changing Managed Disks Assigned as Quorum Disk Candidates」技術情報を参照してください。

 Guidance for Identifying and Changing Managed Disks Assigned as Quorum Disk Candidates