SAN の構成およびゾーニングに関する規則の要約

ファイバー・チャネル環境での通常動作時には、システムは、サポートされる構成とゾーニング規則によって定義されます。単一の障害によってこれらの規則の 1 つ以上が無効になっても、障害が修正されて構成が正常なサポートされるモードに復帰するまで、この構成は引き続きサポートされます。

構成に関する用語の説明

パス は、2 つのファイバー・チャネル・ポート間の論理接続です。 2 つのファイバー・チャネル・ポートが両方とも同じゾーン内にある場合に限って、パスを作成することが可能です。

コア・スイッチ は、システム・ポートを含むスイッチです。SAN ファブリックのトラフィックのほとんどはシステムを経由して流れると考えられるので、ファブリックのコアにシステムを配置します。構成によっては、スイッチ間リンク (ISL) のみを搭載したコア・スイッチと、システム・ポートを備えたストレージ・エッジ・スイッチを使用します。この規則の要約では、ストレージ・エッジ・スイッチ はコア・スイッチと同じです。

デュアル・コア・ファブリック設計は、同じファブリック内で 2 つのスイッチが両方ともコア・スイッチとして指定されている環境です。 すべてのノードにファイバー・チャネル・ポートが 1 つずつ存在し、それぞれのコア・スイッチに接続されています。 可能な場合はノード間トラフィックが単一のスイッチ内のみを流れるように、ゾーニングが使用されます。

SAN 構成規則

システムは、SAN ベンダーによってサポートされるすべての SAN ファブリック構成をサポートします。

直接接続構成について詳しくは、直接接続構成の計画に関するトピックを参照してください。システムへの直接接続を構成するときの具体的な要件については、予防サービス計画の資料、「Direct Attachment of Storwize and SAN Volume Controller Systems」を参照してください。

SAN を介したノードの接続:
  • システム・ノードのポートがシステム内の別のノード上のポートへの使用可能なパスを持つには、以下の条件を満たしている必要があります。
    1. 両方のポートが同じファイバー・チャネル SAN に接続されていなければなりません。
    2. SAN ゾーニングで、少なくとも 1 つのゾーン内に両方のポートがなければなりません。
    3. システム構成で、両方のポート番号がシステム内トラフィックに対して有効になっていなければなりません。いずれかのポート番号がファイバー・チャネル・ローカル・ポート・マスクに含まれていない場合は、使用可能なパスはありません。
  • 同じ入出力グループに含まれるポート間で行われるすべてのノード間通信は、スイッチ間リンク (ISL) を経由してはなりません。同じ入出力グループ内のシステム・ノード間のパスに ISL を使用することは、特定の拡張システム構成でのみサポートされます。このサポートは、スイッチ間リンクを使用した拡張システム構成のトピックで説明されている特定の規則に従います。
  • システム内の各ノードには、システム内の他のすべてのノードへのパスを持つ、少なくとも 2 つのポートがなければなりません。1 つのシステム・ノードは、同じシステム内の別のノードに対して 16 個を超えるパスを持つことはできません。
  • システムとスイッチ間のシステムとスイッチ間のファイバー・チャネル接続は、ファイバー・タイプと SFP の種類 (長波と短波) によって異なることがあります。
ストレージ・システム接続:
  • システムとストレージ間の接続には、使用可能な最大の帯域幅が必要です。最適なパフォーマンスと信頼性を得るには、システム・ノードと ストレージ・システム 間のパスが ISL を経由しないようにします。これらのパスで ISL を使用する場合は、十分な帯域幅を確保してください。 障害のある ISL を特定するために、SAN モニターを行う必要があります。
  • ストレージ・システムごとに、同じワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) のセットへのパスが、それぞれのシステム・ノードに必要です。
  • システム・ノードとストレージ・システムの間に複数のパスが存在し、これらのパスの一部が ISL を経由する場合は、ゾーニングを使用して、ISL を経由するパスをシステムが使用しないようにします。
  • システムとストレージ・システムの間で SAN ルーティング・テクノロジーがサポートされるのは、ルーティング全体がファイバー・チャネル接続の範囲内で行われ、他のトランスポート・テクノロジー (インターネット・プロトコル (IP) など) が使用されない場合です。
ホスト接続の規則は、次のとおりです。
  • ホストとシステム間のパスは、ホストとシステム・ノード間の最大 3 つの ISL ホップをサポートします。
  • システムは、システムとホストの間で SAN ルーティング・テクノロジー (FCIP リンクを含む) をサポートします。ただし、長距離 FCIP 接続を使用すると、このテクノロジーによって接続されているサーバーのパフォーマンスが低下する場合があります。
システム間接続の規則は、次のとおりです。
  • ノードのポートがシステム内の別のノード上のポートへの使用可能なパスを持つには、以下の条件を満たしている必要があります。
    1. 両方のポートが同じファイバー・チャネル SAN、またはリンクされている SAN に接続されていなければなりません。
    2. SAN ゾーニングで、少なくとも 1 つのゾーン内に両方のポートがなければなりません。
    3. システムのシステム構成で、システム上のポート番号がパートナー・システムへの接続に対して有効になっていなければなりません。ポート番号がファイバー・チャネル・パートナー・ポート・マスクに含まれていない場合、使用可能なパスはありません。
  • システムは、メトロ・ミラーまたはグローバル・ミラーを使用するシステム間接続に対して、SAN ルーティング・テクノロジー (FCIP リンクを含む) をサポートします。
一般的な SAN 構成の規則は、次のとおりです。
  • スイッチ間で使用可能な帯域幅を最大限に活用するために、すべての ISL 上で ISL トランキング (ポート・チャネルとも呼ばれる) を使用します。
  • ファイバー・チャネル・オーバー IP (FCIP) または iSCSI 接続を使用する場合は、IP ネットワーク内でジャンボ・フレームを使用することを お勧めします。
  • 各システムは、2 個から 8 個の同等 SAN をサポートします。
  • 待ち時間の長いリンクがあると、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。 SAN 内でのファイバー・チャネル接続の長さに関しては、SAN スイッチ・ベンダーおよびその他の接続装置のサポートに関する説明に必ず従ってください。
  • すべてのファイバー・チャネル装置は、SAN ファブリック経由で接続する必要があります。直接接続を使用しないでください。
  • SAN には、サポートされているスイッチ、ファイバー・チャネル・エクステンダー、および SAN ルーターのみが含まれていなければなりません。 特定のファームウェア・レベルおよびサポートされるハードウェアについては、次の Web サイトを参照してください。

    www.ibm.com/support

ゾーニングに関する規則

注:
  1. システム・ポートを含むそれぞれのファブリックには、次の規則が適用されます。
  2. エッジ・デバイスのゾーニング要件がこれより厳密である場合は、ストレージ・システムの規則に従って、システムのゾーニング規則をさらに制限してください。例えば、IBM® DS4000® システムはストレージ・システム A とストレージ・システム B を同じゾーン内ではサポートしません。
ホストのゾーニングの規則は、次のとおりです。
  • システムには、64 を超えるホスト・オブジェクトを含む、すべての大規模構成用の単一イニシエーター・ゾーニングが必要です。それぞれのサーバー・ファイバー・チャネル・ポートは個別のゾーンに属し、そのゾーンにはファイバー・チャネル・ポートとシステム・ポートが含まれている必要があります。ホスト数が 64 未満の構成では、ゾーンに含まれる HBA およびオペレーティング・システムが同じ種類のものならば、1 つのホスト・ゾーンに最大 40 個のファイバー・チャネル・ポートを含めることができます。
  • 最適のパフォーマンスを得るには、ホスト・ファイバー・チャネル・ポートごとにボリューム当たり最大 2 つのパスを組み込みます。この比率は、HBA ごとにシステム・ノード当たり 1 つのポートを含むゾーンと同等です。
  • ロード・バランシングのために、システムのポート間でサーバー・ファイバー・チャネル・ポートを交互に使用します。 例えば、1 つ目のサーバーは、それぞれのシステム・ノードのポート 1 とポート 3 を使用してゾーニングします (ファブリックごとに 1 つのシステム・ポート)。2 つ目のサーバーは、ポート 2 と 4 を使用してゾーニングします。
  • 1 つのシステム・ボリュームに対してサポートされるパスの最大数は 8 です。
  • ホスト・オブジェクトがすべての入出力グループにマップされていない場合は、システムに含まれるすべてのノードからのシステム・ポートをホスト・ゾーンに含めないようにします。例えば、ノード A が入出力グループ X にあり、ホスト・オブジェクトが入出力グループ X にマップされている場合は、ノード A からのポートのみをホスト・ゾーンに含めます。

    入出力グループにマップされるホストの最大数は、システムごとのホストの最大数より少なくします。 したがって、入出力グループごとのホストの最大数を超えて拡張される可能性がある構成では、すべてのホストをすべての入出力グループにマップしないようにします。

  • デュアル・コア SAN 設計を使用する場合は、ノード間通信に ISL リンクを使用しないことが必要条件です。このタイプの構成でホスト・ゾーンを作成する際には、ホスト・ゾーン内のそれぞれのシステム・ポートが、同じファイバー・チャネル・スイッチに接続されるようにします。
ストレージ・システムのゾーニングの規則は、次のとおりです。
  • ほとんどの構成の場合、以下の規則が適用されます。
    • すべてのストレージ・システムに対して、すべてのノードからのシステム・ポート、およびすべてのストレージ・システム・ポートを含むゾーンを 1 つ作成します。ただし、お使いのストレージ・システムのゾーニングに関するガイドラインで異なる方法が指示されている場合は、その指示のとおりに行います。
    • システムとストレージ・システムを含むゾーンでは、単一イニシエーターのゾーニングは必要ありません。 システム・ポートは、相互にログインしてシステムを形成するために必要です
システム・ゾーニング:
  • 1 つのシステム・ノードは、同じシステム内またはパートナー・システム内の別のノードに対して 16 個を超えるパスを持つことはできません。この構成は、どちらか一方のノードが 4 つを超えるファイバー・チャネル・ポートを持っている場合にのみ問題になります。これらの要件は、ゾーニングによって満たすことも、ポート・マスクを設定してローカル・システム接続およびパートナー・システム接続に使用できないようにすることで満たすこともできます。