圧縮ボリューム
ボリュームを作成するときに、ボリュームの容量を節約する 1 つの方法として圧縮を指定できます。圧縮ボリュームを使用すると、データがディスクへの書き込み時に圧縮されるため、さらにスペースを節約できます。データがホストに読み取られると、そのデータは圧縮解除されます。 システムで圧縮を使用するには、ハードウェアに少なくとも 32 GB のメモリーが必要です。
- 実容量
- 標準プールから割り振られたエクステント容量を示します。実容量は圧縮ボリュームの作成時に設定され、拡張したり、使用済みの容量まで縮小したりすることができます。
- 仮想容量
- ホストが使用できる容量を示します。仮想容量は、圧縮ボリュームの作成時に設定され、後で拡張または縮小することが可能です。
- 使用済み容量
- 圧縮後にお客様データおよびメタデータを保管するために使用されている実容量を示します。
また、圧縮の使用に関する情報をモニターして、ボリュームが圧縮されるときのストレージ容量の節約量を判別することもできます。 システム全体の圧縮節約量と容量をモニターするには、「ダッシュボード」を選択して、「容量の節約」を表示します。圧縮が適用される前に使用される容量を、すべての圧縮ボリュームに使用される容量と比較できます。 さらに、システムで圧縮が使用されている場合、節約されている容量の合計パーセンテージを表示することもできます。データ削減プールや自己圧縮ドライブなどの複数の圧縮テクノロジーを使用するシステムの場合、システム・レベルでは容量節約の合計パーセンテージを判別できません。システムでサポートされているすべての圧縮テクノロジーの個々の容量節約量を表示するには、「圧縮の詳細」を選択します。個々のプール全体での圧縮による節約量をモニターすることもできます。個々のプール全体での圧縮による節約量をモニターすることもできます。
システムで現在圧縮が使用されていない場合、システムが自動的に構成を分析して、圧縮を使用する場合に予想されるストレージ節約量を判定します。 管理 GUI には、数学的アルゴリズムと統計アルゴリズムを使用してシステムで予想される圧縮節約量を求める、Comprestimator ユーティリティーが組み込まれています。 節約可能量の分析を使用すると、追加のストレージ・デバイスのコストを削減するのに、システムの圧縮ライセンスの購入が必要かどうかを判別できます。管理 GUI で圧縮節約量を見積もるには、を選択します。 例えば、単一ボリュームに対して analyzevdisk コマンドを実行できます。また、analyzevdiskbysystem コマンドを使用して、システム上のすべてのボリュームを分析できます。圧縮分析の完了後に作成されたボリュームは、圧縮節約量について個別に評価することができます。データがほとんど入っていないボリュームではなく、可能な限り多くのアクティブ・データが含まれているボリュームを分析対象とするようにしてください。アクティブ・データを分析することにより、正確性が高まり、すでに削除されたが装置上にまだ痕跡が残っている可能性がある古いデータを分析するリスクが軽減されます。
分析の完了後、分析されるデータが十分あるすべてのボリュームの見積もり節約量を示す節約レポートをダウンロードできます。このレポートには、システム上の現在構成済みの全ボリュームがリストされ、予想される圧縮節約量が示されます。 レポートをダウンロードするには、を選択します。lsvdiskanalysis コマンドを使用して結果を表示することもできます。個々の分析についてボリューム名または ID を指定することにより、すべてのボリュームまたは単一ボリュームの結果を表示できます。
圧縮ボリュームの計画
ご使用のシステム上に圧縮ボリュームを実装する前に、システム上で使用しているデータおよびボリュームの現行タイプを確認してください。 通常のワークロードの一環として既に圧縮されているデータを圧縮しないでください。ビデオ、圧縮ファイル形式 (.zip ファイル)、または圧縮されたユーザー・プロダクティビティー・ファイル形式 (.pdf ファイル) などのデータは、保存されるときに圧縮されています。これらのタイプのファイルの圧縮にシステム・リソースを使用しても、さらに節約を実現することはほとんど不可能であるため、効果的ではありません。 また、暗号化されたデータも圧縮することができません。
考慮する必要があるボリュームのタイプは 2 つ (同種と異種) あります。 通常、同種ボリューム は、圧縮の候補として適しています。同種ボリュームには単一のアプリケーションによって作成されたデータが含まれており、これらのボリュームは同じ種類のデータを保管しています。同種ボリュームの例としては、データベース・アプリケーション、E メール、およびサーバー仮想化データなどがあります。異種ボリューム は、複数の異なるアプリケーションによって作成されたデータを含むボリュームで、さまざまなタイプのデータを含みます。 そのようなボリューム内にはさまざまなデータ・タイプが含まれているため、圧縮または暗号化されたデータがこれらのボリュームに保管されている場合があります。そのような場合、圧縮することができないデータにシステム・リソースが使用される可能性があります。異種ボリュームに、暗号化されていない圧縮可能なデータしか含まれていない場合を除いて、異種ボリュームの圧縮は行わないでください。
- 圧縮には、圧縮が有効または無効に設定されたときに割り当てられたか再割り当てされたノード内に、専用のハードウェア・リソースが必要です。 圧縮は、入出力グループ内の最初の圧縮ボリュームが作成されればいつでも有効に設定され、最後の圧縮ボリュームが入出力グループから除去されたときに無効に設定されます。
- ホストとディスク間の非圧縮入出力を処理するのに使用できるハードウェア・リソースが減るため、入出力グループ内のノードの CPU 使用率が常に特定の値を上回っている場合は、圧縮ボリュームを作成しないでください。圧縮ボリュームが作成されると、入出力グループの既存の非圧縮ボリュームについて、パフォーマンスが低下する可能性があります。ホストのワークロードが大きくなっている期間に、管理 GUI のを使用して、CPU 使用率を測定します。
サイズの制限
標準プール内で圧縮ボリュームを使用する場合、これらのボリュームには以下のサイズ制限があります。 標準プール内の新規または既存の圧縮ボリュームが最大サイズに近づくと、システムはアラートを発行します。 データ削減プール内の圧縮ボリュームは、ボリュームのサイズをモニターしません。
- 個々の新規圧縮ボリュームの最大仮想サイズ。このサイズを超える新規圧縮ボリュームを作成することはできません。また、既存の圧縮ボリュームのサイズを、この値を超えて大きくすることはできません。システム内の 1 つ以上の圧縮ボリュームがこの限度を超えた場合、ユーザーはアラートを受け取ります。データの損失や破壊のリスクを減らすために、その圧縮ボリュームからデータを除去するアクションをすぐに実行する必要があります。
- システム内の既存の圧縮ボリュームの最大仮想サイズ。システム内の圧縮ボリュームがこの値に近づくか、この値を超えた場合、システムはアラートを発行します。重要: その圧縮ボリュームからすべてのデータを除去してデータの損失を防止するために、即時アクションが必要です。
- 圧縮ボリュームの物理的な最大サイズ。
標準プール内の圧縮ボリュームからデータを移動する方法について詳しくは、IBM Support portal Web サイトで、ご使用の製品に関するトピックを参照してください。ご使用の製品を検索し、ご使用の製品のサポート・ページで、「Documents」の下にある「Flashes, alerts and bulletins」のリンクを選択します。