イベント通知

システムでは、重大なイベントが検出された場合に、SNMP (Simple Network Management Protocol) トラップ、syslog メッセージ、およびコール・ホーム E メールを使用して、ユーザーとサポート・センターに通知できます。これらの通知方式を任意に組み合わせて、同時に使用することができます。 通知は、通常、イベントが出された直後に送信されます。ただし、一部のイベントは、保守アクションがアクティブであるために発生する場合があります。 推奨サービス・アクションがアクティブである場合、これらのイベントが通知されるのは、サービス・アクションが完了するときにこれらのイベントが引き続き未修正である場合のみです。

システムが検出する各イベントには、「アラート」、または「インベントリー」の通知タイプが割り当てられます。通知を構成する場合、通知の送信先、およびその受信者に送信される通知タイプを指定します。次の表は、イベント通知のタイプを説明しています。

表 1. 通知レベル
通知レベル 説明
アラート アラートには、エラー通知と警告メッセージの両方が含まれています。エラー通知は、できるだけ早く修正する必要がある問題を示すために送信されます。例えば、報告されているイベントが、システムの冗長性が失われており、新たな障害が発生するとデータへのアクセスが失われる可能性があることを示している場合があります。このタイプの通知が送信される最も典型的な理由はハードウェア障害ですが、この通知レベルには、一部の構成エラーまたはファブリック・エラーも含まれます。 エラー通知は、サポート・センターにコール・ホーム・メッセージとして送信されるように構成できます。

警告通知は、システムに問題または予期しない状態が発生していることを示すために送信されます。このタイプの通知に対しては、常に速やかに調査して操作に与える影響を判別し、必要な修正を行ってください。警告通知では交換パーツは必要ないため、サポート・センターの関与は不要です。「警告」通知タイプが割り振られても、そのイベントが「エラー」通知レベルのイベントより重大度が低いことを意味しているわけではありません。

インベントリー インベントリー通知には、システム状況および構成設定の要約が含まれています。

通知タイプが「エラー」または「警告」であるイベントは、イベント・ログにアラートとして表示されます。通知タイプが「情報」であるイベントは、メッセージとして表示されます。

SNMP トラップ

Simple Network Management Protocol (SNMP) は、ネットワーク管理とメッセージ交換のための標準プロトコルです。システムは、 担当者にイベントについて通知する SNMP メッセージを送信することができます。SNMP マネージャーを使用すると、システムが送信する SNMP メッセージを表示できます。 SNMP 設定値の構成および変更は、管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースを使用して行えます。 最大で 6 つの SNMP サーバーを指定できます。

SNMP 用の管理情報ベース (MIB) ファイルを使用して、システムにより送信された SNMP メッセージを受信するようにネットワーク管理プログラムを構成できます。 このファイルは、すべてのバージョンのソフトウェアからの SNMP メッセージで使用できます。SNMP の MIB ファイルについての詳しい情報は、 次の Web サイトにあります。

www.ibm.com/support

ご使用のストレージ・システムの名前を検索し、次に「SNMP の MIB ファイル」を検索します。ダウンロードの結果に進み、SNMP の IBM 管理情報ベース (MIB) ファイルを見つけます。ダウンロード・オプションを見つけるには、このリンクをクリックします。

Syslog メッセージ

syslog プロトコルは、IP ネットワーク上で送信側から受信側にログ・メッセージを転送する標準プロトコルです。 システムは、 担当者にイベントについて通知する syslog メッセージを送信することができます。システムは、拡張形式または簡略形式のいずれかで syslog メッセージを送信できます。機能値 0 から 3 で構成されたサーバーは、簡略形式の syslog メッセージを受け取ります。 機能値 4 から 7 で構成されたサーバーは、完全拡張形式の syslog メッセージを受け取ります。デフォルト値は 0 です。syslog メッセージで使用される機能値は、受信側サーバーへのメッセージの発信元も識別します。 syslog マネージャーを使用して、システムが送信する syslog メッセージを表示できます。 システムは、User Datagram Protocol (UDP) を使用して syslog メッセージを送信します。最大 6 個の syslog サーバーを指定することができます。syslog 設定の構成および変更は、管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースを使用して行うことができます。

表 2 は、システムの通知コードと syslog セキュリティー・レベル・コードとのマッピングを示しています。
表 2. システムの通知タイプと対応 syslog レベル・コード
システムの通知タイプ Syslog レベル・コード 説明
ERROR LOG_ALERT 即時対応が必要なハードウェア交換を必要とする可能性がある障害。
WARNING LOG_ERROR 即時対応が必要な障害。ハードウェア交換の必要はありません。
INFORMATIONAL LOG_INFO 例えば、構成変更が行われた場合、あるいは操作が完了したときに使用される情報メッセージ。
TEST LOG_DEBUG テスト・メッセージ
表 3 は、ユーザー定義のメッセージ起点 ID のシステム値と SYSLOG 機能コードのマッピングを示しています。
表 3. ユーザー定義のメッセージ起点 ID の システム値と SYSLOG 機能コード
システム値 Syslog 値 Syslog 機能コード メッセージ・フォーマット
0 16 LOG_LOCAL0 フル
1 17 LOG_LOCAL1 フル
2 18 LOG_LOCAL2 フル
3 19 LOG_LOCAL3 フル
4 20 LOG_LOCAL4 簡略
5 21 LOG_LOCAL5 簡略
6 22 LOG_LOCAL6 簡略
7 23 LOG_LOCAL7 簡略

コール・ホーム E メール

コール・ホーム機能は、運用データやイベント関連データと特定の構成情報を含む拡張レポートをサポート・センターに送信します。この機能は、構成されると、ハードウェア障害および重大な構成の問題または環境の問題がある可能性についてサポート・センターに警告を出します。サポート・センターは、構成情報を使用して、実際の構成に基づくベスト・プラクティスや推奨を自動的に生成できます。

E メールを送信するには、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サーバーを少なくとも 1 つ構成する必要があります。最大 5 つの追加 SMTP サーバーをバックアップの用途で指定することができます。この SMTP サーバーは、管理 IP アドレスからの E メールの中継を許可することが必要です。次に、管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースを使用して、E メールの設定 (連絡先情報および E メールの受信者を含む) を構成します。返信アドレスを有効な E メール・アドレスに設定します。 テスト E メールを送信して、すべての接続およびインフラストラクチャーが正しくセットアップされているか検査します。コール・ホーム機能は、管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースを使用していつでも使用不可にできます。エラー情報とインベントリー情報のみをサポート・センターに送信したい場合は、機密性の高い項目 (オブジェクト名、クラウド・アカウント、ネットワーク情報、証明書、ホストおよびユーザー情報など) をレポートで非表示にすることもできます。

通知と一緒に送信されるデータ

通知は、E メール、SNMP、あるいは SYSLOG を使用して通知することができます。各タイプの通知で送信されるデータは同じです。 以下のデータが含まれます。
  • レコード・タイプ
  • マシン・タイプ
  • マシン・シリアル番号
  • エラー ID
  • エラー・コード
  • ソフトウェアのバージョン
  • FRU の部品番号
  • クラスター (システム) 名
  • ノード ID
  • エラー・シーケンス番号
  • タイム・スタンプ
  • オブジェクト・タイプ
  • オブジェクト ID
  • 問題データ
  • コンポーネント ID
  • お客様番号
  • 国別コード
E メールには、サポート・センターがお客様に連絡を取るために、以下の追加情報が含まれます。
  • 第 1 連絡先と第 2 連絡先の連絡先名
  • 第 1 連絡先と第 2 連絡先の連絡先電話番号
  • 第 1 連絡先と第 2 連絡先の代替連絡先電話番号
  • 勤務時間外電話番号
  • 連絡先 E メール・アドレス
  • マシン・ロケーション