重複排除ボリュームの計画

重複排除ボリュームまたはボリューム・コピーを、データ削減プールに作成することができます。重複排除を実装する場合、ストレージ環境における特定の要件を考慮する必要があります。

重複排除は、圧縮の一種で、データの重複コピーを除去します。ユーザー・データの重複排除は、ストレージ・プール内で、重複排除としてマークされたボリューム間またはボリューム・コピー間でのみ行われます。 ただし、システム内のすべてのノード (したがって、すべての入出力グループ) に対して、重複排除をサポートするための要件はありません。 通常のストレージ・プールに圧縮ボリュームも圧縮ボリューム・コピーもない場合は、入出力グループに重複排除ボリュームを作成することができます (つまり、リアルタイム圧縮がその入出力グループで使用されている場合)。DRP 圧縮ボリュームは、同じ入出力グループ内でリアルタイム圧縮ボリュームと共存できます。

どのタイプのボリュームでも、通常のストレージ・プールからデータ削減プールにマイグレーションすることができます。また、任意の既存のリアルタイム圧縮ボリュームを、データ削減プールにマイグレーションすることもできます。ボリュームをデータ削減プールにマイグレーションした後、重複排除ボリュームを作成することができます。

重複排除を使用するには、以下のソフトウェア要件およびハードウェア要件が必要です。また、更新とパフォーマンスに関する考慮事項もあります。
  • データ削減プールを使用するには、コード・レベル 8.1.2 以上が必要です。
  • 重複排除を使用するには、コード・レベル 8.1.3 以上が必要です。
  • 重複排除をサポートするには、ノードに少なくとも 32 GB メモリーが必要です。
  • 64 GB を超えるメモリーが搭載されたノードでは、より大規模な重複排除フィンガープリント・データベースを使用することができます。これにより、さらに重複排除が向上します。
  • Data Reduction Estimation Tool (DRET) を使用して、ホストからアクセスできる標準ボリュームが重複排除ボリュームであった場合に節約できる可能性のある容量を見積もることができます。このツールは、接続されているすべてのストレージ・アレイ上のターゲット・ワークロードをスキャンし、これらの結果を統合して、システム全体の潜在的なデータ削減節約量の見積もりを生成します。

    https://www-945.ibm.com/support/fixcentral/ にアクセスして、 IBM Spectrum Virtualize™ の下でツールとその README を検索します。

    注: Data Reduction Estimation Tool は、ボリュームの潜在的な圧縮節約量の分析も行います。ただし、管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースも使用して、組み込まれている Comprestimator ユーティリティーを実行し、データ削減プール内のボリュームの潜在的な圧縮節約量に関するデータを収集することをお勧めします。
同じ入出力グループ内でのリアルタイム圧縮と重複排除の混用はサポートされません。ただし、データ削減圧縮と重複排除の混用は、特定のプラットフォームではサポートされる場合があります。 『表 1』には、各プラットフォームでサポートされる機能の詳細が示されています。
表 1. サポートされる圧縮機能
製品 プラットフォーム ノード/キャニスターのメモリー (GB) サポートされる機能
リアルタイム圧縮 DRP 圧縮 重複排除
SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1/2147-SV1 64/128/192/256 Yes1 Yes Yes1 Yes
IBM Spectrum Virtualize すべて Yes (デュアル CPU のみ) Yes Yes2 Yes (32 GB より大きいサイズが必要)
2145-DH8 32/64 Yes1 Yes Yes1 Yes
注: プラットフォームで圧縮がサポートされていない場合、あるいはマトリックスでその他の記載がある場合を除き、リアルタイム圧縮およびデータ削減圧縮は、同じ入出力グループ内で同時にサポートされるとみなされます。
  • 1 - 新規クラスター用の圧縮ハードウェアが必要です。
  • 2 - DRP 圧縮は、シングル CPU またはデュアル CPU でサポートされます。デュアル CPU リアルタイム圧縮の制限は、引き続き適用されます。同じ入出力グループ内で DRP 圧縮とリアルタイム圧縮を同時に使用することはサポートされません。