iSER サポート
以下の一般的な iSER サポートの考慮事項に注意してください。
一般的な iSER パラメーターは、オペレーティング・システムに関係なく適用可能です。
- システムは以下をサポートします。
- RoCE ポートを介した iSER ログイン用の標準 iSER ターゲット・ポートは 3260 です。
iWARP ポートを介した iSER ログイン用の標準 iSER ターゲット・ポートは 860 です。
ポート・タイプは、svcinfo lsportip コマンドまたは sainfo lsservicestatus コマンドの出力の rdma_type フィールドに表示されます。
- サポートされているすべてのノード・タイプで、入出力グループ当たり最大 512 個のホスト。
- さまざまな iSER ホストからのシステム iSER ターゲット当たり最大 256 セッション。iSER ホストからの入出力グループ当たり最大 512 件のセッション (1 つの iSER ホストから各システム iSER ターゲットへの最大 4 つのセッション)。
- 異なるホスト内のファイバー・チャネルおよび iSER イニシエーターから同じボリュームへの入出力。注: システムは、同じホスト内のファイバー・チャネルおよび iSCSI イニシエーターから同じボリュームへの入出力をサポートしません。
- iSER ホストからの複数セッション (1 つの iSER ホストから各システム iSER ターゲットへの最大 4 つのセッション)。
- 片方向 CHAP 認証。認証ユーザー名を最大 31 文字の ASCII 文字で指定するか、イニシエーターの IQN をユーザー名として使用することができます。
- SPC-3 SCSI Spec Persistent Reserve 実装に準拠するホスト。
- 同じホスト内の異なるイニシエーターから同じ入出力グループへの入出力。
- 異なるホスト内の異なるイニシエーターから同じボリュームへの入出力。
- iSNS プロトコル (iSER イニシエーターがインターネット・ストレージ・ネーム・サービスを使用する適切なストレージ・リソースを見つけることを可能にする) および CHAP ベース認証 (iSER 認証情報をホスト・オブジェクトに関連付ける) の両方。
- 各ノードが iSER ターゲットの役目をする iSER ホスト接続。
- RoCE ポートを介した iSER ログイン用の標準 iSER ターゲット・ポートは 3260 です。
- iSER は、iSCSI 修飾名 (IQN) (223 バイト) または拡張固有 ID (EUI) (64 ビット) 名のどちらかを使用します。注: 入出力グループ内で IP テークオーバー機能が有効になっていることを確認してください。入出力グループ内で IP テークオーバー機能が有効になっていることを確認するには、svcinfo lsportip コマンドを実行します。出力で、入出力グループ内のパートナー・ノードでイーサネット・ポートの数とタイプ (speed、rdma_type) が同じであることを確認します。また、各入出力グループの両方のノード上の同じ番号のポートに、ホスト接続用の IP が構成されていることを確認します。IP の設定方法について詳しくは、svctask cfgportip コマンドを参照してください。
その場合、iSER ターゲットとして機能しているノードに障害が起きると、パートナー・ノードが障害ノードの IP アドレスを引き継ぐことにより、操作が続行されます。テークオーバーのとき、iSER イニシエーターは障害ノードからログアウトします。新しいセッションまたはログインは、障害ノードの IP アドレスを使用するパートナー (稼働中) ノードを使用して再確立されます。フェイルオーバー後にホストからパートナー・ノードへの iSER ログインが正常に行えるように、ポート・タイプ (RoCE または iWARP) およびポート数は、パートナー・ノードでも同じでなければなりません。これは、lsportip コマンドの出力により確認できます。入出力グループ内の両方のノードで、RoCE アダプターまたは iWARP アダプターのいずれかが同じスロットに装着されている必要があります。RoCE ポートへのホスト・セッションは iWARP ポートにフェイルオーバーできず、iWARP ポートへのホスト・セッションは RoCE ポートにフェイルオーバーできません。
- 各 iSER ターゲットは、IPv4 および IPv6 の両方を並行してサポートできます。ただし、単一のホストでは、iSER ターゲットへの IPv4 ログインのみ、または IPv6 ログインのみが確立されます。IPv4 iSER ログインが存在しているときに IPv6 iSER ログインがホストによって開始された場合、IPv6 ログインは拒否されます。IPv6 iSER ログインが存在しているときに IPv4 iSER ログインがホストによって開始された場合、IPv4 ログインは拒否されます。
- 多数のイーサネット・インターフェースを持つ Linux などのホスト・オペレーティング・システムは、アドレス解決プロトコル (ARP) 変動の問題の影響を受けます。この問題は、同一または別個のサブネット上のインターフェースから同一または別個のサブネット上のインターフェースに対する ARP 要求にホストが応答するときに起こる可能性があります。大半の場合、この動作は問題ではありません。ただし、場合によっては、ARP 変動により、IPv4 アドレスと MAC アドレスの間のマッピングが不正確であるためにアプリケーションの予期しない動作が発生します。Linux で ARP 変動を避けるには、ホストで以下の設定を使用します。
echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/conf/all/arp_filter ORこの動作を持続させるには、
/etc/sysctl.confにnet.ipv4.conf.all.arp_filter=1項目を追加します。VMware ESX などの他のオペレーティング・システムを使用する場合は、それらのホストでも ARP 変動を避けるために設定を確認してください。
- ボリュームは、ファイバー・チャネル接続と同じホスト・マッピング・メカニズムを使用するホストにマップされます。ボリュームは、ファイバー・チャネル・ホストまたは iSER ホストにマップできます。iSER とファイバー・チャネルの両方を使用して同じホストにボリュームをマップすることはサポートされていません。
- クラスター化システムのイーサネット・ポートに関連したすべての IP アドレス (サービスと構成) は、同じサブネット上になければなりません。 ただし、iSER トラフィックに使用されるノードのイーサネット・ポートに関連した IP アドレスは、別々のサブネットに属するように構成することができます。
- 以下のいずれかの状態が真である場合、各 iSER クライアントで使用するための異なる名前を持つホスト・オブジェクトを作成する必要があります。
- ホストに複数の iSER クライアント (複数の IQN) がある。
- 複数の iSER 名およびさまざまな認証シークレットを持つクラスター化システムのホスト・サーバーが別のクライアントで使用される。
- システムは、ホスト・ポート・グループ ID をターゲット・ポートに割り当てます。ホスト・ポート・グループ ID は、iSER のディスカバリーおよびログインにおいて重要な役割を果たします。
- ホスト・ポート・グループ ID は、整数で指定されるポートが自動的にグループ化されたものです。ホスト・ポート・グループ ID は、入出力グループ間で固有です。
cfgportip -host/host_6 yesコマンドを使用する場合、ホスト・ポート・グループ ID のみが割り当てられます。- 各ホスト・ポート・グループ ID には、最大 4 つのポートが含まれます。
- ホスト・ポート・グループ ID 内のポートはすべて、速度とポート・タイプ (iWARP または RoCE) が同じです。 速度が同じでポート・タイプが異なるポートには、異なるホスト・ポート・グループ ID が割り当てられます。
- フェイルオーバー・ポートには同一のホスト・ポート・グループ ID が割り当てられます。
- 特定のホスト・ポート・グループ ID を指定した iSER ホストからシステムのターゲット IP アドレスへのディスカバリーでは、そのホスト・ポート・グループ ID に属するすべての iSER ポートが返されます。
ホストが既にログインしているターゲット IP アドレス以外のホスト・ポート・グループ ID を指定してターゲット IP アドレスへのディスカバリーを実行すると、IP はディスカバリーの一部として返されません。例えば、ホストが、ホスト・ポート・グループ ID 1 に属しているポート上の一連のターゲット IP にログインしている場合、ホスト・ポート・グループ ID 2 に属しているターゲット IP アドレスへのディスカバリーでは IP アドレスは返されません。
- IQN は、単一のホスト・ポート・グループ ID に属するシステム・ノードとのセッションを確立することが許可されています。そのため、ホストとターゲット・ポート速度およびネットワーク・トポロジーのマッチングに基づいて、セッションを確立する相手のホスト・ポート・グループ ID を選択することが重要です。
- 同じ IQN を持つ iSER ホストおよび iSCSI ホストには共通のホスト・オブジェクト定義があります。単一のホストで同じ iSER ターゲットに対して確立できるのは、iSCSI セッションまたは iSER セッションのいずれか一方です。同じホストからの iSCSI セッションが存在しているときに iSER セッションがホストによって開始されると、その iSER セッションは拒否されます。同様に、同じホストからの iSER セッションが存在しているときに iSCSI セッションがホストによって開始されると、その iSCSI セッションは拒否されます。