ホスト

ホスト・システム は、サポート対象の接続プロトコルを介してシステムに接続されるコンピューターです。システムは、ファイバー・チャネル、Fibre Channel over Ethernet、NVM Express (NVMe) over Fibre Channel (FC-NVMe)、または IP ネットワークを介したホスト接続をサポートします。ストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) へのファイバー・チャネル接続または Fibre Channel over Ethernet 接続を使用するには、オプションのホスト・インターフェース・アダプターがシステムに取り付けられていなければなりません。FC-NVMe 接続には、4 ポート 16 GB ファイバー・チャネル・アダプターが必要です。通常、このアダプターはシステムに事前取り付けされています。

ホスト・オブジェクト は、論理オブジェクトであり、ホスト・システムがシステムとの通信に使用するインターフェースを識別するワールド・ワイド・ポート名 (WWPN)、NVMe 修飾名 (NQN)、iSCSI 名、または iSER 名のリストを表します。ファイバー・チャネル接続または Fibre Channel over Ethernet は両方とも、システムに対するホスト・インターフェースを識別する際に WWPN を使用します。iSCSI または iSER 名は、iSCSI 修飾名 (IQN) または拡張固有 ID (EUI) のいずれかです。NQN は、FC-NVMe 接続を使用するホストを識別するために使用されます。

標準的な構成では、システムに接続されているホスト・システムごとにホスト・オブジェクトが 1 つあります。ホストのクラスターが同じストレージにアクセスする場合、ホストをホスト・クラスター・オブジェクトに追加して、構成をさらに簡単なものにすることができます。

新規ファイバー・チャネル・ホスト・オブジェクトを作成する場合、システムにログインしているがホスト・オブジェクトにまだ構成されていない候補 WWPN のリストがシステムにより示されます。ファブリック上でディスクが検出されない場合、一部のファイバー・チャネル HBA デバイス・ドライバーでは、ポートをログインしたままにできない場合があります。そのため、それらのポートは、候補ポートのリストに表示されません。 そのようなホストでは、WWPN を手動で入力する必要があります。

システムは、ファイバー・チャネル・ネットワークまたは IP ネットワークを介してシステムに接続された WWPN のみを検出できます。一部のファイバー・チャネル HBA デバイス・ドライバーでは、ファブリックまたは IP ネットワーク上でディスクが検出されない場合、ポートはログインしたままになりません。構成インターフェースは、ポート名を手動で入力できる方法を提供します。

注: システムに属している WWPN、NQN、または iSCSI や iSER 名をホストに組み込んではなりません。

システムは、ボリュームをホスト・システムに自動的には提示しません。各ボリュームをホスト・オブジェクトにマップして、ホスト・オブジェクトに関連付けられた WWPN、NQN、iSCSI 名、または iSER 名を介してボリュームにアクセスできるようにする必要があります。 ファイバー・チャネル接続または FC-NVMe 接続のホストの場合、システムはノード・ログイン・カウント を報告します。これは各 WWPN または NQN を検出できるノードの数です。カウントが現行構成から予想される値より小さい場合は、接続問題がある可能性があります。管理 GUI でファイバー・チャネル接続ホストの潜在的な接続の問題を確認するには、「設定」 > 「ネットワーク」 > 「ファイバー・チャネル接続」を選択します。あるいは、lsfabric コマンドを使用することもできます。管理 GUI で FC-NVMe 接続ホストの接続の問題を表示するには、「設定」 > 「ネットワーク」 > 「NVMe 接続 (NVMe Connectivity)」を選択します。または、lsnvmefabric コマンドを使用します。 iSCSI 接続または iSER 接続ホストの場合、ログインされたノードの数は、ホストとノードの間で作成された iSCSI または iSERのセッションを指し、システム上の現行のノード数を上回る可能性があります。管理 GUI の各ホストのログイン情報を表示すると、Ethernet 接続ホストに接続されるのはログされたノードのどのポートかを判別できます。この情報を表示するには、「ホスト」 > 「ホスト」を選択して、ホストを右クリックし、「IP ログイン情報」を選択します。コマンド・ライン・インターフェースでログイン情報を表示するには、lshostiplogin を使用して、システム上の構成済みイーサネット・ポートにログインしている指定のホストに関するログイン・セッションの詳細をリストします。この情報を使用して、システムとホストの間の接続の問題を検出したり、ホストの構成を改善してパフォーマンスを向上させたりすることができます。

ホストを所有権グループに割り当てることができます。所有権グループ は、システム内のユーザーとオブジェクトのサブセットを定義します。所有権グループで定義されている特定のリソースへのアクセスをさらに制限するために所有権グループを作成することができます。セキュリティー管理者の役割のユーザーのみが所有権グループを構成して管理することができます。

リソースのタイプに応じて、所有権を明示的に定義するか、所有権をユーザー、ユーザー・グループ、またはその他の親リソースから継承することができます。ホスト・クラスターの一部でないホストを所有できるのは、所有権グループが明示的に割り当てられる場合、またはホストを作成するユーザーから所有権グループを継承する場合です。所有権グループで定義されているホスト・クラスターの一部ではないホストには以下の規則が適用されます。

  • ホストがホスト・クラスターの一部でない場合、ホスト・オブジェクトが作成または変更されるときに、所有権グループをホストに関連付けることができます。

ホスト・クラスターの一部であるホストは、ホスト・クラスターから所有権を継承します。ユーザーは、ホストの所有権グループを変更することはできませんが、ホスト・クラスターの所有権グループは変更できます。ホスト・クラスター内にあるホストには、以下の規則が適用されます。

  • ホストは、そのホストが属しているホスト・クラスターの所有権グループを継承します。
  • 所有権グループ内のホスト・クラスターからホストが削除される場合、そのホストは、以前に属していたホスト・クラスターの所有権グループを継承します。
  • 所有権グループに属していないホスト・クラスターからホストが削除される場合、そのホストは所有権グループを継承しません。
  • ホストとホスト・クラスターが同じ所有権グループに属している場合に、ホストをホスト・クラスターに追加できます。
  • ホスト・クラスターの所有権グループを変更すると、そのホスト・クラスター内のすべてのホストの所有権グループが自動的に変更されます。

ポート・マスク

ホスト・オブジェクトのポート・マスク属性を使用して、ホストがアクセスできる各システム・ノード上のファイバー・チャネル・ポートを制御することができます。ポート・マスクは、ホスト・オブジェクトに関連付けられた WWPN からのログインに適用されます。 ポート・マスク構成は、iSCSI 接続または iSER 接続には無効です。

ホスト・ファイバー・チャネル・ポートとノード・ファイバー・チャネル・ポートの間でのログインごとに、ノードは関連のホスト・オブジェクトのポート・マスクを調べて、アクセスを許可するか拒否するかを判断します。アクセスが拒否された場合、ノードは HBA WWPN が不明であるかのように SCSI コマンドに応答します。

ポート・マスクは、64 ビットです。マスクの有効値は、0000 (ポートすべて使用不可) から 1111(ポートすべて使用可能) の範囲です。 例えば、マスクが 0011 の場合、ポート 1 およびポート 2 を使用することができます。デフォルト値は、1111 です。

複数のターゲット・ポート

ホストに対してホスト・マッピングを作成する場合、ホスト・オブジェクトに関連付けられたホスト・ポートは、多くのポート上のボリュームを表す LUN を表示できます。ノードは、複数のノード・ポートを経由してアクセスが行われる SCSI LU 用の米国規格協会 (ANSI) ファイバー・チャネル (FC) 規格に従います。 単一の入出力グループ内のすべてのノードは、それらのノード上のすべてのポート全体に、整合した SCSI LU のセットを提示します。