ノード間のファイバー・チャネル接続から RDMA over Ethernet 接続への移行
システムは、Remote Direct Memory Access (RDMA) テクノロジーをサポートするイーサネット・プロトコル (RDMA over Converged Ethernet (RoCE) や iWARP など) を使用するノード間接続をサポートします。これらのプロトコルを使用するためには、システムで、RDMA 対応アダプターが各ノードに取り付けられており、専用の RDMA 対応イーサネット・ポートがノード間通信に対応できるように構成されている必要があります。 システムで現在、ファイバー・チャネル・ポートを使用している場合は、ノード間通信用の RDMA 対応イーサネット・ポートに移行できます。
RDMA テクノロジー (RoCE や iWARP など) によって、RDMA 対応アダプターが、CPU およびキャッシュをバイパスしてノード間で直接データを転送できるようになり、転送が高速化されます。RDMA テクノロジーは、従来の iSCSI 接続より高速な接続と処理時間を提供します。
ノード間で使用される RDMA 対応イーサネット・ポートすべてについて、以下の前提条件を満たす必要があります。
サービス・アシスタントおよび管理 GUI の使用
ファイバー・チャネル・ポートからノード間通信用の RDMA 対応イーサネット・ポートに移行するには、以下のステップを実行します。
- ファイバー・チャネルで接続されているすべてのノードで、ソフトウェアを 8.2.1 リリースにアップグレードします。
- すべてのノードがアップグレードされた後、サービス・アシスタント GUI にログインして、以下のステップを実行します。
- サポートされるブラウザーを使用して、
https://ip_address/serviceと入力します。ここで、ip_address は、システムの管理 IP アドレスです。 - 「ホーム」ページで、システムの構成ノード以外のノードを選択します。ノードが構成ノードであるかどうかが不明な場合は、ノードを選択して、「ノードの詳細」タブで情報を確認します。
- ノードを選択した後、「アクション」メニューから「電源オフ」を選択します。「実行」をクリックします。
- サポートされるブラウザーを使用して、
- ノードの電源オフが完了した後、ノードに 25 Gbps イーサネット・アダプターを取り付ける必要があります。25 Gbps イーサネット・アダプターの取り付け手順を使用して、このステップを完了します。
- サービス・アシスタント GUI で以下のステップを実行して、アダプター上の RDMA 対応イーサネット・ポートの IP アドレスを構成します。
- サービス・アシスタント GUI で、電源をオフにしたノードを選択して、「ノード IP の変更」を選択します。
- 「ノード IP の変更」パネルで、IP アドレスを定義するポートを選択して、「変更」をクリックします。
- 上記で選択した RDMA 対応イーサネット・ポートの IP アドレス、サブネット・マスク、ゲートウェイ、および VLAN ID を入力します。注: 各ポートの IP アドレスおよびサブネット・マスクは固有でなければならず、システム上の他の場所で使用することはできません。ただし、すべてのノード上の RDMA 対応イーサネット・ポートの VLAN ID は同じでなければなりません。そうでないと、これらの IP アドレスを使用するノード間の接続は失敗します。
- 「保存」をクリックします。
- ノードに関連付けられた、RDMA 対応イーサネット・ポートのすべてについて、上記のステップを繰り返します。
- RDMA 対応イーサネット・ポートのすべてを更新した後、管理 GUI で以下のステップを実行して、ノードをシステムに追加します。
- を選択します。
- 「システム・アクション」メニューから「ノードの追加」を選択します。
- ノードがシステムに追加された後、「システム - 概要」ページでノードの状況が「オンライン」であることを確認します。ノードがオフラインとしてリストされるか、エラーが発生する場合は、を選択してエラー・メッセージを表示するか、を選択して、ノードのポート接続を表示し、潜在的な接続の問題を確認します。ping コマンドを使用して、ノード間の接続の問題をトラブルシューティングすることもできます。このページには、ノード間の接続状況が表示されます。接続の問題が存在する場合、問題の原因を判別できるように、エラー・データ情報が提供されます。
- ディスカバー済み
- 選択されたノード上のイーサネット・ポートは構成されているが、接続を確立できないことを示します。
この状況は、解決する必要がある潜在的な問題があることを示しています。「エラー・データ」列は、「ディスカバー済み」状況の理由を示します。「エラー・データ」列に示される値は、以下のいずれかです。
- プロトコルの不一致
- 送信元アダプターと宛先アダプターのプロトコルが同じでないことを示します。このエラーは、システム内の 1 つのノードに 25 Gbps イーサネット・アダプターが取り付けられていない場合に発生します。
- 到達不能
- ローカルおよびリモートの IP アドレスに到達できないことを示します。このエラーは、システム内の 1 つのノードがオフラインである場合に発生する可能性があります。 を選択してエラーを確認し、必要な修正手順を実行して、ノードをオンライン状況に戻してください。
- 重複した IP アドレス
- 1 つ以上の IP アドレスがネットワーク内で使用されていることを示します。各ノード IP アドレスは、固有でなければなりません。 このエラーは、「サービス・アシスタント」インターフェースを使用して、ノード IP アドレスを変更することで修正できます。
- 機能低下
- ローカル・アダプターとリモート・アダプターの両者でネゴシエーションされた速度が同じではないことを示します。 機能低下状況は、一方または両方のアダプターが、そのアダプターがサポートする最大速度より低速で構成されている場合に発生します。 この問題を修正するには、両方のノードのアダプターを最大速度で構成する必要があります。
- VLAN ID の不一致
- ローカルおよびリモートのポート仮想 LAN ID が同じではないことを示します。このエラーを修正するには、ローカルおよびリモートのノードが同じ VLAN に属している必要があります。 ネットワークで VLAN を使用している場合は、VLAN を「Trunk」モードに設定し、スイッチの VLAN ID を指定することによってスイッチ上に VLAN を構成してから、システム内のノード上の RDMA 対応イーサネット・ポートの IP アドレスおよびその他の設定を構成する必要があります。
- すべてのノードが RDMA 対応イーサネット・ポートで構成されるまで、各ノードでステップ 2 から 4 を繰り返します。
- 以下のステップを実行して、システムに残っている各ノードの電源を一度に 1 つずつオフにします。
- サポートされるブラウザーを使用して、https://ip_address/service と入力します。ここで、ip_address は、システムの管理 IP アドレスです。
- 「ホーム」ページで、システムの構成ノード以外のノードを選択します。ノードが構成ノードであるかどうかが不明な場合は、ノードを選択して、「ノードの詳細」タブで情報を確認します。
- ノードを選択した後、「アクション」メニューから「電源オフ」を選択します。「実行」をクリックします。
- ノード上のすべてのファイバー・チャネル・アダプターについて、移行元のファイバー・チャネル・アダプターのタイプに対応する適切な取り外し手順を使用します。
- ホストがノードに接続できるようになったことを確認します。
コマンド・ライン・インターフェースの使用
- ファイバー・チャネルで接続されているすべてのノードで、ソフトウェアを 8.2.1 リリースにアップグレードします。
- システムの現行の構成ノードではないノードで、次のコマンドを入力します。
satask stopnode -poweroff - ノードの電源オフが完了した後、ノードに 25 Gbps イーサネット・アダプターを取り付ける必要があります。25 Gbps イーサネット・アダプターの取り付け手順を使用して、このステップを完了します。
- コマンド・ラインで RDMA 対応イーサネット・ポートの IP アドレスを定義するには、以下のステップを実行します。
- RDMA 対応イーサネット・ポート用にポート IP アドレスを定義するには、システム内の各ノードの各ポートに対して次のコマンドを入力します。
ここで、ip_address は、ポート ID (port_number) およびノード名 (panel_name) で識別されるポートの IP アドレスです。RDMA 対応イーサネット・ポートの各 IP アドレスに同じ vlanid を指定して、すべてのポートが同じ VLAN 内にあるようにしてください。satask chnodeip -ip ip_address -mask mask -gw gateway -port_id port_number -vlan vlanid panel_name注: 各ポートの IP アドレスおよびサブネット・マスクは固有でなければならず、システム上の他の場所で使用することはできません。ただし、すべてのノード上の RDMA 対応イーサネット・ポートの VLAN ID は同じでなければなりません。そうでないと、これらの IP アドレスを使用するノード間の接続は失敗します。 - ノードをシステムに追加するには、以下のステップを実行します。
- 次のコマンドを入力して、ノードが候補ノードとしてリストされることを確認します。
表示される結果で、id パラメーターにノードの WWNN が表示されていることを確認します。ノードが検出されない場合は、ノードのケーブル接続を確認します。svcinfo lsnodecandidate - 次のコマンドを入力して、ノードを追加する必要がある入出力グループを判別します。
lsiogrp - ノード・カウントがゼロの最初の入出力グループの名前または ID を記録します。その名前または ID は次のステップで必要になります。注: このステップは、追加する最初のノードについて行う必要があります。ペアの 2 番目のノードでは、同じ入出力グループ番号を使用するため、このステップは実行しません。
- 次のコマンドを入力して、ノードをシステムに追加します。
ここで、WWNN はノードの WWNN、iogrp_name はノードの追加先の入出力グループの名前、new_name_arg はノードに割り当てる名前です。新規ノード名を指定しないと、デフォルト名が割り当てられます。addnode -wwnodename WWNN -iogrp iogrp_name -name new_name_arg
- 次のコマンドを入力して、ノードが候補ノードとしてリストされることを確認します。
- 以下のコマンドを入力して、RDMA 対応イーサネット・ポートを使用するノード間の接続を検証します。
表示される結果で、値 Status:Connected は、接続が正常に行われたことを示しています。値 Status:Discovered は、選択されたノード上のポートは構成されているが、接続を確立できないことを示します。 接続エラーが発生した場合は、それらのエラーの考えられる理由が error_data パラメーターに表示されます。 これらのエラー状態の説明については、管理 GUI の説明を参照してください。ping コマンドを使用して、ノード間の接続の問題をトラブルシューティングすることもできます。sainfo lsnodeipconnectivity
- RDMA 対応イーサネット・ポート用にポート IP アドレスを定義するには、システム内の各ノードの各ポートに対して次のコマンドを入力します。
- すべてのノードが RDMA 対応イーサネット・ポートで構成されるまで、各ノードでステップ 2 から 4 を繰り返します。
- 次のコマンドを入力して、システムに残っている各ノードの電源を一度に 1 つずつオフにします。
各ノードが完全に電源オフ状態になってからでないと、別のノードにこのコマンドを発行することはできません。satask stopnode -poweroff