システムに付属する基本ライセンスには、システムの基本機能の使用が含まれます。ただし、機能を拡張するために購入できる追加のライセンスがあります。各システム・モデルまたはソフトウェア・バージョンは、それぞれ異なるライセンス交付オプションおよびライセンス交付のタイプをサポートしています。管理 GUI に、ご使用のモデルおよびソフトウェア・バージョンで選択できるオプションが示されます。ご使用のモデルまたはソフトウェア・バージョンのライセンス交付サポートを確認して、サポートの追加要件を判別してください。管理者には、追加のライセンスを購入し、システムのライセンス交付された各機能の設定を構成するなど、ライセンス契約の範囲内でシステムを構成する責任があります。
システムでは、差分ベース、キャパシティー・ベース、鍵ベースのライセンスがサポートされます。例えば、外部仮想化の差分ライセンス交付では、異なるタイプのストレージに異なるレートが課金されます。これにより、複数の Storage Tier にまたがったコスト効率の高い容量管理が可能になります。これらの機能に対するライセンス交付は、購入されたストレージ容量単位 (SCU) 数に基づきます。リモート・ミラーリングや FlashCopy® などの他の機能では、このライセンスにより、その機能に対して特定数のテラバイトの容量が認可されます。鍵ベースのライセンス交付では、許可コードと鍵をシステムにダウンロードしてからでないと、機能を使用できません。
差分ライセンス交付は、外部仮想化および圧縮ライセンスの測定を指すのに使用される用語です。ここでは、さまざまなタイプのストレージがさまざまな率で請求されます。
差分ライセンス交付では、ストレージ容量単位 (SCU) ベースのライセンス方式を使用します。SCU ごとに、クライアントは、ストレージ・カテゴリー分類に基づいてさまざまな使用可能容量を管理できます。
表 1 は、ストレージ・カテゴリーと、カテゴリーごとの SCU 率を示しています。
表 1. サポート対象の SCU ライセンス、ドライブ・クラス、および比率
| 使用許諾条件 |
ドライブ・クラス |
SCU 率 |
| SCM |
ストレージ・クラス・メモリー (SCM) デバイス |
1 SCU は、1.00 TB の使用可能なカテゴリー 1 ストレージと同等です |
| フラッシュ |
SCM ドライブ以外の、すべてのフラッシュ・デバイス |
1 SCU は、1.00 TB の使用可能なカテゴリー 1 ストレージと同等です |
| エンタープライズ |
10K RPM または 15K RPM のドライブ |
1 SCU は、1.18 TB の使用可能なカテゴリー 2 ストレージと同等です |
| ニアライン |
ニアライン・シリアル ATA (SATA) ドライブ |
1 SCU は、4.00 TB の使用可能なカテゴリー 3 ストレージと同等です |
表 2 は、カテゴリー・タイプに基づいて SCU ライセンス交付が機能する例を示しています。
表 2. SCU 使用例
| ストレージ・カテゴリー |
使用可能 TB |
SCU 率 |
合計 SCU |
| 1
|
42 |
1 |
42 |
| 2 |
400 |
1.18 |
339 |
| 3 |
800 |
4 |
200 |
| 合計 |
1242 |
|
581 |
システムでは、以下のライセンス交付対象機能がサポートされます。
- 外部仮想化
- システム上のストレージの複数の Tier で仮想化を行うためにライセンス交付を受ける、ストレージ容量単位 (SCU) の合計数を入力します。システムでは、ストレージの複数の異なる Tier を対象とする仮想化ライセンスがサポートされます。ライセンスは特定の数量のストレージ容量単位 (SCU) に対して購入できます。このライセンスを使用して、指定されたテビバイト (TiB) 数のストレージを仮想化できます。各 Tier の使用済み容量をモニターすることで、仮想化ライセンスがストレージの以下の Tier 間でどのように分散されているかを確認できます。
- ストレージ・クラス・メモリー
- ストレージ・クラス・メモリーでは、現行のフラッシュ・ストレージ・デバイス・テクノロジーの耐久性と速度を向上させるパーシスタント・メモリー・テクノロジーが使用されています。「使用済み SCU」値は、ライセンス交付対象の SCU の合計数のうち、この Tier で使用された SCU の数量を示します。システムはその情報を「使用済み TiB」値に変換します。
- Tier 0 フラッシュ
- Tier 0 フラッシュには、ハイパフォーマンス Tier 0 フラッシュ・ドライブが含まれます。「使用済み SCU」値は、ライセンス交付対象の SCU の合計数のうち、この Tier で使用された SCU の数量を示します。システムはその情報を「使用済み TiB」値に変換します。
- Tier 1 フラッシュ
- Tier 1 フラッシュには、ハイパフォーマンス Tier 1 フラッシュ・ドライブが含まれます。「使用済み SCU」値は、ライセンス交付対象の SCU の合計数のうち、この Tier で使用された SCU の数量を示します。システムはその情報を「使用済み TiB」値に変換します。
- Enterprise Tier
- Enterprise Tier には、シリアル接続 SCSI (SAS) ドライブが含まれます。「使用済み SCU」値は、ライセンス交付対象の SCU の合計数のうち、この Tier で使用された SCU の数量を示します。システムはその情報を「使用済み TiB」値に変換します。
- Nearline Tier
- Nearline Tier には、ニアライン SAS ドライブが含まれます。「使用済み SCU」値は、ライセンス交付対象の SCU の合計数のうち、この Tier で使用された SCU の数量を示します。システムはその情報を「使用済み TiB」値に変換します。
- FlashCopy
- FlashCopy 機能は、ソース・ボリュームの内容をターゲット・ボリュームにコピーします。透過クラウド階層化が有効になったシステムでは、ボリュームのクラウド・スナップショットを作成するために FlashCopy 機能も使用されます。FlashCopy マッピングに使用される容量は、FlashCopy マッピングのソース・ボリュームおよびクラウド・スナップショットを含むボリュームであるすべてのボリュームの合計となります。
- リモート・ミラーリング
- リモート・ミラーリング機能は、2 つのボリューム間の関係を構成します。この機能は、あるボリュームに加えられた更新を別のボリュームにミラーリングします。ボリュームを同じシステム内に配置することも、別々の 2 つのシステム上に配置することもできます。グローバル・ミラーおよびメトロ・ミラーに使用される容量は、メトロ・ミラー関係またはグローバル・ミラー関係にあるすべてのボリュームの容量の合計となります。マスター・ボリュームと補助ボリュームの両方がカウントされます。
- 圧縮
- システムで圧縮機能を使用するためにライセンス交付を受けているストレージ容量単位 (SCU) の合計数を入力します。
圧縮機能を使用すると、データがディスクへの書き込み時に圧縮されるため、システムの容量をさらに節約できます。圧縮ライセンスは特定の数量のストレージ容量単位 (SCU) に対して購入できます。このライセンスは、ストレージの複数の異なる Tier 間で分割できます。
注: 標準プール内で圧縮ボリュームを作成するために、いくつかのシステム・モデルでは、リアルタイム圧縮はオプションのライセンスのままです。
各 Tier の使用済み容量をモニターすることで、圧縮ライセンスがストレージの以下の Tier 間でどのように分散されているかを確認できます。
- ストレージ・クラス・メモリー (SCM)
- Tier 0 フラッシュ
- Tier 1 フラッシュ
- エンタープライズ
- ニアライン
- 暗号化
- 暗号化機能はデータを確実に暗号化して、読み取りやインターセプトから保護します。システムは、キー・ベースのライセンスを介した暗号化をサポートします。キー・ベースのライセンス交付では、システム上で暗号化をアクティブ化するために許可コードが必要です。暗号化はシステムごとにアクティブ化されるため、暗号化を使用するノードごとにアクティブなライセンスが必要です。ノードが追加され、暗号化が必要な場合は、追加の暗号化ライセンスを購入してアクティブ化する必要があります。