バッテリー

各ノードには、電力会社からの電力が失われた場合に、ノード・キャニスターに対して正常シャットダウンを行うのに十分な電力を供給できる 2 個のバッテリーが搭載されています。 ノードへの電源に障害が発生した場合、ノードやノード・キャニスターは、バッテリーが供給する電力を使用してその構成状態とキャッシュ状態を内蔵ドライブに書き込むことができます。

バッテリーは、バッテリー・サブシステムによって充電された状態で維持されます。この状態では、バッテリーは、2 回連続して電源障害が発生しても重要なデータと状態情報を保存できます。 これは、再充電を待つことなく最初の電源障害の直後にノードが始動できることを意味します。リブートの後、ノードがその内部状態を保存するのに十分な電力がバッテリーに充電されていなければ、ノードはバッテリーが十分に充電されるまでサービス中のままになります。ノードは単一のバッテリーで稼働できますが、冗長性を確保するには 2 つのバッテリーが必要です。1 つのバッテリーで稼働するノードは機能低下状態と見なされ、欠落した、または障害のあるバッテリーが取り替えられるまで、ノード・エラーが表示されます。

バッテリー・システムは、最大 5 秒の短い AC 電源障害を処理するために、5 秒のライドスルー能力をサポートしています。この短時間の電源障害中、バッテリーはノードに電力を供給し、ノードは正常に稼働し続けます。このライドスルー・フェーズの間、ノードはそうした短時間の電源障害に耐え、ホスト入出力要求にサービスを提供することができます。AC 電源がライドスルー期間中に復元された場合、ノードは正常に稼働し続け、シャットダウンしません。

バッテリーは、そのフル充電容量の正確な調整を維持するために、定期的な再調整を行います。再調整は約 3 カ月に 1 回行われるように自動的にスケジュールされますが、システムの冗長性が失われた場合、再調整はスケジュール変更されるか取り消されます。さらに、1 つのエンクロージャー内の 2 つのバッテリーのそれぞれの再調整サイクルの間には、2 日間の遅延が設けられます。

バッテリーは、古くなるにしたがって、フル充電の保持が難しくなります。1 つの「ファイア・ホース」ダンプを実行するのに必要なバッテリーのフル充電容量が近づいていることをシステムが検出すると、寿命切れ間近イベントがログに記録されます。各バッテリーは、寿命切れ間近状態について個別に判断されます。寿命切れ間近イベントは致命的なものではなく、システムは各バッテリーから使用可能な充電を結合するため、各バッテリーが寿命切れ間近イベントを報告していてもノードはアクティブなままでいられます。各バッテリーからの結合された充電が 1 つの「ファイア・ホース」ダンプを実行するには不十分であることをシステムが検出すると、致命的ノード・エラー 570 (充電不十分) が報告され、ノードはサービス・モードに入ります。バッテリーの交換が必要です。バッテリーのフル充電容量は、再調整サイクル時に算定されます。この算定は、一度に 1 つのバッテリーでのみ実行されます。再調整サイクルの間隔は、最低 48 時間です。

ノードの稼働中は、以下の状態である場合にバッテリーの取り外しおよび交換を行うことができます。

  • バッテリー保護がアクティブでなく、ノードがサービス状態にあるとき。sainfo lsservicestatus コマンドを実行することにより、ノードの現在の状態を確認することができます。この場合、両方のバッテリーを交換できます。
  • バッテリーが放電中でなく、再調整中でもないとき。svcinfo lsnodebattery コマンドを実行して charging_status の値を調べることで、どちらの状態であるかを確認できます。

上記の条件が満たされていない場合、バッテリーの取り外しや取り付けを試みると、ノードが自動的にサービス状態に入ることがあります。ノードがフル・システム状態ダンプ時に 1 つのバッテリーによって電源を供給されている場合は、ノードがシャットダウンされることがあります。

バッテリーを取り外しても安全であるかどうかを判別するには、以下の chnodebattery コマンドを入力します。

svctask chnodebattery -remove -battery battery_id node_id

バッテリーの取り外しが安全でない場合、コマンドは失敗し、BATTERY_NOT_REDUNDANT のエラー・コードが発行されます。

バッテリーの位置

バッテリーは、ノードの前面に配置されています。図 1 に、 2145-SV1 ノードのバッテリーの位置を示します。各バッテリーに障害インディケーターがありますが、図にはバッテリー 2 の障害インディケーターのみを示しています。。
図 1. 2145-SV1 ノード上のバッテリーおよびインディケーターの位置

        2145-SV1
        
       ノード上のバッテリーおよびインディケーターの位置
  •  1  バッテリー
  •  2  バッテリー障害インディケーター

図 2 に、 2145-DH8 ノード上のバッテリー障害インディケーターおよびバッテリー状況インディケーターの位置を示します。

図 2. 2145-DH8 ノード上のバッテリー、バッテリー障害 LED、およびバッテリー状況 LED の位置

        2145-DH8 ノード上のバッテリー、バッテリー障害 LED、およびバッテリー状況 LED の位置
  •  1  バッテリー 1
  •  2  バッテリー 2
  •  3  バッテリー障害 LED
  •  4  バッテリー状況 LED

バッテリーに障害がある場合は、そのバッテリーのバッテリー障害 LED が点灯します。管理 GUI を使用するか、chnodebattery -identify CLI コマンドを実行して、バッテリーを識別できます。識別されたバッテリーのバッテリー障害 LED が明滅します。

それぞれのバッテリーには、そのベゼル上に、バッテリー障害 LED という単一の LED があります。これはバッテリーに障害があると点灯したままになります。バッテリーの識別中は、LED が明滅します。

注: バッテリー障害 LED が点灯していなくても、バッテリーがアクティブに保護を提供していることを示しているとは限りません。保護状況を判別するには、svcinfo lsnodebattery コマンドを実行する必要があります。

管理 GUI でバッテリーに関する情報にアクセスするには、「モニター」 > 「システム」を選択します。「システム - 概要」ページで、バッテリー・モジュールが含まれているエンクロージャーの横にある矢印をクリックします。「内部コンポーネント」「バッテリー・モジュール」を選択すると、バッテリー・モジュールに関する情報が表示されます。 コマンド・ライン・インターフェースでバッテリーに関する情報を表示するには、lsnodebattery コマンドを使用します。