オブジェクトの概要
システムをセットアップする前に、その環境で使用される概念とオブジェクトについて理解しておく必要があります。
ボリューム は、システムによって提示される論理ディスクです。各ボリュームは、特定の入出力グループに関連付けられます。 入出力グループのノードは、その入出力グループのボリュームへのアクセスを可能とします。アプリケーション・サーバーは、ボリュームに対する入出力実行時に、入出力グループのどちらのノードを使用してもボリュームにアクセスできます。各入出力グループはノードを 2 つしか持てないので、分散キャッシュは 2Way のみです。
システム内のノードは、バックエンド・ストレージ・システムによって提示されるストレージを、管理対象ディスク (MDisk) と呼ばれる複数のディスクとして認識します。
各 MDisk は、MDisk の始めから終わりまで、0 から順に番号が付けられている複数のエクステント に分割されています。
MDisk は、ストレージ・プール と呼ばれるグループに集約されます。
各ボリュームは、1 つまたは 2 つのボリューム・コピーで構成されています。各ボリューム・コピーは、ボリュームに保管されているデータの独立した物理コピーです。2 つのコピーを持つボリュームは、ミラーリングされたボリューム として知られています。ボリューム・コピーは MDisk エクステント で構成されています。特定のボリューム・コピーを構成するすべての MDisk は、同じストレージ・プールに属していなければなりません。
ボリュームのシン・プロビジョニング が可能です。つまり、ホスト・システムが認識するボリュームのプロビジョンされた容量 は、MDisk からボリュームに割り振られるストレージ量 (実容量 と呼ばれます) と異なる可能性があります。シン・プロビジョニング・ボリュームは、新しいエクステントを割り振ることによって実容量を自動的に拡張するように構成できます。
常に、システム内の単一のノードが構成アクティビティーを管理できます。 このノードは構成ノード と呼ばれ、システム構成を記述する情報のキャッシュを管理し、構成用のフォーカル・ポイントを提供します。
SCSI over Fibre Channel (FC) または Fibre Channel over Ethernet (FCoE) 接続の場合、ノードは、SAN に接続されている FC あるいは FCoE ポートを検出します。これらのポートは、アプリケーション・サーバー内にある FC あるいは FCoE ホスト・バス・アダプター (HBA) のワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) に対応しています。単一のアプリケーション・サーバーまたは一連のアプリケーション・サーバーに属している WWPN をグループ化した論理ホスト・オブジェクトを作成できます。
システムは、ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を使用して、ホスト・サーバー上の iSCSI ポート、SAS ポート、およびファイバー・チャネル・ポートを識別します。iSCSI ホストを識別する場合、システムは iSCSI 修飾名 (IQN) を使用します。
イーサネット経由の SCSI 接続の場合、iSCSI 修飾名 (IQN) によって iSCSI ターゲット (宛先) アダプターを識別します。 ホスト・オブジェクトは、IQN と WWPN の両方を持つことができます。
システム・ホストは、システム・ボリュームへのアクセスが許可されている物理ホスト・システムおよびアプリケーション・サーバーの仮想表現です。各システムのホスト定義で、接続方式、ポートまたは IQN、およびホスト・アプリケーションがアクセスできるボリュームを指定します。
システムは、SAN 内のディスク・ストレージをブロック・レベルで集約し、それらのボリューム管理を行います。システムは、多数のバックエンド・ストレージ・システムを管理し、これらのストレージ・システム内にある物理ストレージを、SAN 内のアプリケーション・サーバーとワークステーションで認識可能な論理ディスク・イメージにマップします。SAN は、アプリケーション・サーバーからバックエンド物理ストレージが認識されないように構成されます。 これにより、システムとアプリケーション・サーバーの両方がバックエンド・ストレージを管理しようとした場合に起こり得るあらゆる競合が避けられます。