25 Gbps イーサネット・アダプターの計画

システムは、iSCSI と iSCSI Extensions over RDMA (iSER) の両方の接続を提供する 25 Gbps イーサネット・アダプターをサポートします。デプロイメントの前に、前提条件のシステム要件とインストールの注意点を確認してください。

これらの接続のために 25 Gbps イーサネット・アダプターのフィーチャーを検討する際、以下の用語を知っておくと役立ちます。
Remote Direct Memory Access (RDMA)
RDMA は、接続のエンドポイント同士の間で、どちらのエンドポイントの CPU リソースも使用することなく、アダプターによってデータを直接転送できるネットワーキング規格です。これらの転送は、他のシステム操作と同時に行われ、全体的なシステム・パフォーマンスに影響を与えません。システムが RDMA ベースの接続で入出力操作を実行する際、データはネットワークに直接送信されるため、遅延が短縮され、データ転送速度が向上します。
iSCSI Extensions for RDMA (iSER)
iSER は、RDMA を使用するために iSCSI プロトコルを拡張するネットワーク・プロトコルです。現行のハードウェアをアップグレードすることなく、既存のイーサネット・ネットワーキングの構造と接続を使用して RDMA ベースの接続を実装できます。現時点では、システムは、RDMA over Converged Ethernet (RoCE) または Internet Wide Area RDMA Protocol (iWARP) で RDMA ベースの接続をサポートしています。データ・センターで RoCE と iWARP のどちらを使用するか決定していない場合は、インターネットで iSCSI Extensions for RDMA を検索して詳細情報を入手してください。
オプションの 25 Gbps アダプターの取り付けを決定する際、以下の要素を確認してください。
  • 25 Gbps イーサネット・アダプターをサポートするために必要な最小ソフトウェア・レベルは、ホスト接続と外部ストレージ・システム接続の場合は 8.1.1.1 です。ノード間接続の場合は、最小ソフトウェア・レベル 8.2.1 以降が必要です。
  • 以下の 2 つのタイプの 25 Gbps イーサネット・アダプターを使用できます。
    • 2 ポート 25 Gbps イーサネット (RoCE) アダプター
    • 2 ポート 25 Gbps イーサネット (iWARP) アダプター

    これらのタイプのアダプターは、ホストおよび外部ストレージ・システムへの接続、またはシステムを作成するためのノード間接続に使用できます。ホスト接続の場合、これらの 25 Gbps アダプターは iSCSI 接続と RDMA ベースの接続をサポートします。外部ストレージ・システムの場合は、これらのアダプターを介した iSCSI 接続のみがサポートされます。25 Gbps アダプターがシステム内のノードに取り付けられている場合、ノード間通信に RDMA テクノロジーを使用することができます。

  • ご使用のシステム・モデルに応じて、ノードまたはノード・キャニスターごとにサポートされるイーサネット・ポートの数は異なります。25 Gbps イーサネット・アダプターの取り付けまたは使用の前に、ご使用のシステム・モデルとサポートを確認してください。このノード上でソフトウェアが使用できるイーサネット・ポートの最大数を確認するには、次の Web サイトで、「Configuration Limits and Restrictions」とご使用の製品名で検索してください。

    http://www.ibm.com/support/

    モデルに応じて 3 個または 4 個のオンボード・ポートに加え、PCIe アダプター上の最大 8 個のイーサネット・ポートを使用できます。

  • ノード間通信に RDMA テクノロジーを使用する場合、RDMA 対応アダプターが同じテクノロジー (RoCE や iWARP など) を使用していることを確認してください。これらの RDMA 対応アダプターは、システムのすべてのノードで同じスロットに取り付ける必要があります。これらの取り付け要件を守ることで、システム内のすべてのノードが確実に同じポート ID になります。
  • 10 Gbps アダプターと 25 Gbps アダプターは同じプラットフォーム上でサポートされます。
  • 10 Gbps イーサネットをサポートする大半のホスト・オペレーティング・システムは、25 Gbps イーサネットもサポートしています。ホスト・オペレーティング・システムのサポートを確認するには、次の Web サイトで、「Configuration Limits and Restrictions」とご使用の製品名で検索してください。

    http://www.ibm.com/support/

  • 10 Gbps アダプターと比較すると、25 Gbps アダプターの方が遅延とポート統合が優れており、帯域幅使用率は約 25% から 40% 優れています。
  • IP 複製は、25 Gbps イーサネット・アダプターでサポートされます。
    注: これらのアダプターを使用した IP 複製には、パフォーマンス上のメリットも利点はありません。ただし、これらのカードが iSER ホスト接続または iSCSI ホスト接続/バックエンド仮想化などの他の目的で使用される統合の目的で、IP 複製に使用できます。
  • プロトコルは相互運用されないため、SAN で iWARP または RoCE のどちらを実装するかに応じて、正しい 25 Gbps イーサネット・アダプターのフィーチャー・コードを使用する必要があります。
    • iWARP アダプターは、iWARP アダプターと RDMA でのみ通信できます。
    • RoCE アダプターは、RoCE アダプターと RDMA でのみ通信できます。
  • RoCE ホストまたはストレージ・システムのイーサネット・ポートからの iSER リンクは、コントロール・エンクロージャーまたはノードの RoCE イーサネット・ポートにのみ機能します。
  • RoCE は、InfiniBand® Trade Association (IBTA) および RoCE Alliance によってサポートされています。
  • iWARP は、Chelsio および Intel によってサポートされています。