VMware ATS ハートビート

VMware ESXi は、SCSI Compare and Write コマンド (VMware ではこのコマンドを Atomic Test and Set - ATS と呼びます) を使用して、定期的にデータ・ストアに「ハートビート」します。

注: ATS ハートビートの使用は、バージョン 5.5 アップデート 2 以降を実行する ESXi ホストまたは ESXi バージョン 6.0 (アップデート 3 より前) ではサポートされません。

ATS を使用するハートビート入出力のタイムアウト値が小さいため、バックエンド・ストレージ・システムまたは SAN インフラストラクチャーで個々のハートビート入出力が完了するまでに 8 秒以上の遅延が発生すると、ホストの切断が発生する可能性があります。特定の状況 (例えば、ATS ハートビートが 8 秒以上遅延したために終了した場合など) では、ESXi ホストは ATS ハートビート・コマンドを再試行する可能性があり、これが、ホスト上の vmkernel.log に記録される不一致またはデータ・ストアへのアクセス喪失メッセージを出して失敗する場合があります。多くの場合、検証時の ATS ハートビートの不一致やデータ・ストアへのアクセスが失われたことを示すメッセージは、入出力遅延の発生時に ATS ハートビートが正常に機能している場合に起こります。

ATS ハートビートはシステム上の負荷を増やし、特に保守手順の間、ビジー・システムでのアクセスの問題につながる可能性があります。この負荷を軽減するために、ATS ハートビートを使用不可にすることができます。

VMFS5 および VMFS6 データ・ストアの場合は、以下のコマンドを実行します
  • ATS ハートビートを使用不可にするには、以下の CLI コマンドを実行します。
    # esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS5
  • ATS ハートビートを使用可能にするには、以下の CLI コマンドを実行します。
    # esxcli system settings advanced set -i 1 -o /VMFS3/UseATSForHBOnVMFS5
VMFS3 データ・ストアの場合は、次のコマンドを実行して ATS ハートビートを使用不可にします。
# esxcli system settings advanced set -i 0 -o /VMFS3/useATSForHBOnVMFS3