既存のシステムでの NPIV の有効化

既存のシステム上で N_Port ID Virtualization (NPIV) を有効にするには、事前にいくつかの準備手順を完了しておく必要があります。

前提条件

既存のシステムで入出力グループの NPIV を変更する場合は、以下の前提条件の手順を実行します。
  1. NPIV には厳密な要件があるため、SAN ファブリック・レイアウトおよびゾーニング規則を確認してください。同等のポートが同じファブリックに、しかも同じゾーンにあることを確認してください。詳しくは、ゾーニングの詳細に関するトピックを参照してください。
  2. ホストとシステムの間のパス・カウントを確認します。パスの数が、通常サポートされる最大値の半分になるようにしてください。詳しくは、ゾーニングの詳細に関するトピックを参照してください。
  3. ファイバー・チャネル・スイッチが、物理的に接続された各システム・ポートに 2 つの追加 NPIV ポートの作成を許可することを確認します。

管理 GUI を使用する場合

上記の前提条件の手順を完了した後、以下の手順を実行して、既存のシステム上でポートの仮想化を有効にすることができます。
  1. 管理 GUI で、「設定」 > 「システム」 > 「入出力グループ」を選択します。
  2. 「NPIV」の値が「使用可能」に設定されていることを確認します。新規システムの場合、NPIV のデフォルト状況は使用可能として設定されています。ただし、既存のシステムにノードを追加する場合は、この設定を確認してください。「遷移」「使用不可」に設定されている場合は、「使用可能」に変更する必要があります。
  3. 「NPIV」が使用不可の場合には、以下のステップを実行して、有効に変更します。
    1. 入出力グループを右クリックし、「NPIV 設定の変更」を選択します。
    2. 「NPIV 設定の変更」ページで、新しい状態として「遷移」を選択します。ユーザーが無効の状態から有効な状態に直接変更することはできません。 システムは、入出力グループに物理ファイバー・チャネル・ポートと仮想ファイバー・チャネル・ポートの両方が含まれる遷移状態になります。 「続行」をクリックします。
    3. 約 2 分間待ってから、ターゲット・ポートの変更された状態を確認します。
    4. 「入出力グループ」ページで、新たに「遷移」状態が表示されることを確認します。
    5. 入出力グループを右クリックし、「NPIV 設定の変更」を選択します。
    6. 「NPIV 設定の変更」ページで、新しい状態として「使用可能」を選択します。「続行」をクリックします。
    7. 2 分後に、「入出力グループ」ページで、新たに「有効」状態が表示されることを確認します。
  4. 「NPIV」 が既に「遷移」状態になっている場合は、以下のステップを実行して状態を「使用可能」に変更します。
    1. 入出力グループを右クリックし、「NPIV 設定の変更」を選択します。
    2. 「NPIV 設定の変更」ページで、新しい状態として「使用可能」を選択します。「続行」をクリックします。
    3. 約 2 分間待ってから、「入出力グループ」ページで、新たに「有効」状態が表示されることを確認します。

コマンド・ライン・インターフェースの使用

新規システムでは、NPIV のデフォルト値は「enabled」に設定されます。 ただし、既存のシステムにノードを追加する場合は、この設定を確認してください。コマンド・ライン・インターフェースで既存のシステム上の NPIV 設定を確認するには、以下の手順を実行します。
  1. 次のコマンドを入力して、システム上の NPIV 設定を確認します。
    lsiogrp
    fctargetportmode パラメーターは、入出力グループの NPIV 設定を示します。この設定が enabled の場合、システムは NPIV 用に構成されています。fctargetportmode が disabled または transitional の場合、NPIV を有効にするには、以下のステップを実行します。
    1. fctargetportmode パラメーターが使用できない場合は、最初に fctargetportmode パラメーターを transitional に変更する必要があります。システムが無効の状態から有効な状態に直接変更することはできません。システムは、入出力グループに物理ファイバー・チャネル・ポートと仮想ファイバー・チャネル・ポートの両方が含まれる遷移状態になります。 transitional モードを有効にするには、次のコマンドを入力します。
      chiogrp -fctargetportmode transitional io_group_id_or_name
      ここで、io_group_id_or_name は入出力グループの ID または名前です。
    2. ホストがホスト入出力に対して NPIV ポートを使用していることを確認します。これらの NPIV ポートを使用してそれらのホストにログインしていることを確認するには、以下のコマンドを入力します。
      lsfabric -host host_id_or_name
      ここで、host_id_or_name は、ホストの ID または名前です。入出力アクティビティーが発生している場合は、各ホストのコマンド出力の中に、ホスト・ポートに対応し、アクティビティー・フィールドに active と表示されている行が少なくとも 1 行存在します。
      注:
      • 過去 5 分間に入出力が発行されなかったホストは、どのログインに対しても active を表示しません。
      • 優先パスを順守しないホストが、依然として 1 次ポートへの入出力を処理している場合があります。
    3. transitional 状態から enabled 状態に移行するまで、最小 15 分間待ちます。NPIV 設定を enabled に変更するには、以下のコマンドを入力します。
      chiogrp -fctargetportmode enabled
  2. 約 2 分間待ってから、次のコマンドを入力して、NPIV が有効になっていることを確認します。
    lsiogrp
    fctargetportmode パラメーターが enabled であることを確認します。