クラウド・サービスを使用したコール・ホームのセットアップ

クラウド・サービスを使用したコール・ホームでは、お客様から収集したトラブルシューティング情報が入っている集中ファイル・リポジトリーに、通知が直接送信されます。サポート担当員はこのリポジトリーにアクセスすることができ、問題は、問題レポートとして自動的にサポート担当員に割り当てられます。システムからサポートへのこの通知送信方式では、お客様が問題レポートを手動で作成する必要はありません。

クラウド・サービスを使用したコール・ホームでは、システム上の問題の解決を遅らせることがある、サポートとの間の通知をドロップする E メール・フィルターも使用されません。クラウド・サービスを使用したコール・ホームでは、Web サービス経由でデータを送信するための標準である Representational State Transfer (RESTful) API が使用されます。 新規システムのインストールでは、クラウド・サービスを使用したコール・ホームは、サポートに通知を送信するためのデフォルトの方式として構成されます。システム・ソフトウェアを更新する際には、クラウド・サービスを使用したコール・ホームも自動的にセットアップされます。 サポート・センターへの接続を許可するようにネットワーク設定が構成されていることを確認する必要があります。 この方式では、事前定義されたサポート・センターのみに通知が送信されます。

前提条件

サポート・センターに通知を送信するために、クラウド・サービスを使用したコール・ホームを使用している場合、システムがサポート・センターに接続できることを確認する必要があります。

クラウド・サービスを使用したコール・ホームを構成する前に、システム上で以下の前提条件が構成されていることを確認してください。
  • システム上のすべてのノードにインターネット・アクセスがあることを確認します。
  • システム上の各ノードで有効なサービス IP アドレスが構成されていることを確認します。

上記のネットワーク要件のほか、ドメイン・ネーム・サービス (DNS) を介したサポート・センターへの適切なルーティングを構成するか、サポート・センターへの接続が含まれるようにファイアウォール構成を更新する必要があります。DNS を使用する予定の場合は、システムに少なくとも 1 つの DNS サーバーが構成されていることを確認してください。システムは最大 6 台までの DNS サーバーをサポートします。システム上で DNS サーバーを構成するには、「設定」 > 「システム」 > 「DNS」と選択して、1 つ以上の DNS サーバーに有効な IP アドレスと名前を指定してください。また、mkdnsserver コマンドを使用して、DNS サーバーを構成することもできます。DNS サーバーを構成した後、ネットワーク・ファイアウォール設定を更新して、ポート 443 での esupport.ibm.com へのアウトバウンド・トラフィックを許可します。

DNS を使用せず、外部トラフィックから内部ネットワークを保護するためのファイアウォールがある場合は、特定の IP アドレスおよびポートでサポート・センターへの接続を確立できるようにする必要があります。ネットワーク・ファイアウォールがポート 443 で IP アドレス 129.42.56.189、129.42.54.189、および 129.42.60.189 へのアウトバウンド・トラフィックを許可していることを確認してください。

上記のどちらかの方式を構成することも、冗長性を得るために両方を構成することもできます。DNS が推奨される方式です。サポート・センターへの基礎となる IP アドレスが変更された場合でも、システムは引き続きサポート・センターに接続できるためです。

管理 GUI を使用する場合

システムのセットアップ時にコール・ホームを構成しなかった場合、管理 GUI でこの機能を構成できます。「コール・ホーム」ページで現行の設定を変更または更新することもできます。クラウド・サービスを使用したコール・ホームを構成または更新するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理 GUI で、「設定」 > 「サポート」 > 「コール・ホーム」を選択します。
  2. 「コール・ホーム」ページで、「コール・ホーム・クラウド・サービスを使用してデータを送信」を選択して、「編集」をクリックします。
  3. 接続状況がアクティブであり、接続が正常に行われたことを示すメッセージが表示されることを確認します。 接続状況に「エラー」が表示される場合、「モニター」 > 「イベント」を選択して、問題の原因を判別します。
  4. 「追加設定」で、インベントリー間隔と構成レポートの設定を入力します。インベントリー・レポートは、コール・ホームと一緒に構成することができ、追加情報をサポート担当員に提供します。インベントリー・レポートには、システムのハードウェア・コンポーネントと構成の要約が示されます。サポート担当員はこの情報を使用して、関連する更新が使用可能なとき、または構成に影響を与える可能性がある問題が検出されたときに、お客様に連絡することができます。デフォルトでは、これらのレポートには、サポート担当員が実際の構成に基づく推奨を自動的に生成するために使用できる構成データが含まれます。必要に応じて、これらのレポートから機密データを除去できます。
  5. 「保管」をクリックする。

コマンド・ライン・インターフェースの使用

クラウド・サービスを使用したコール・ホームをコマンド・ライン・インターフェースで構成するには、以下のステップを実行します。
  1. クラウド・サービスを使用したコール・ホームを有効にするには、次のコマンドを入力します。
    chcloudcallhome -enable
  2. クラウド・サービスを介してシステムとサポート・センターの間に接続が確立されたことを確認するには、次のコマンドを入力します。
    lscloudcallhome
    表示される結果で、statusenabled であること、および connectionactive であることを確認します。これらの値は、システムでクラウド・サービスを使用したコール・ホームが有効になっていること、およびシステムとサポート・センターの間に有効な接続が確立されていることを示します。connection パラメーターの値が error である場合、error_sequence_number パラメーターは、作成されたイベント・コードを示します。エラーの詳細について、イベント・ログを確認してください。