chvdisk
chvdisk コマンドは、ディスク名、入出力支配率、または装置番号などの、ボリュームの属性を変更する場合に使用します。IBM® Easy Tier® の設定を変更することもできます。
構文
パラメーター
- -name new_name_arg
- (オプション) ボリュームに割り当てる新規名を指定します。このパラメーターは、-rate パラメーターまたは -udid パラメーターと一緒には使用できません。 -rate または -udid パラメーターを指定しない場合、このパラメーターは必須です。注: ファイル・システム・ボリュームでは、このパラメーターを使用しないでください。
- -cache readwrite | readonly | none
- (オプション) ボリュームのキャッシング・オプションを指定します。 有効な項目には、以下のものがあります。
- readwrite を使用して、ボリュームのキャッシュを有効にする。
- 書き込みキャッシュを無効にし、ボリュームの読み取りキャッシュを許可するには、readonly を使用します。
- none を使用して、ボリュームのキャッシュ・モードを無効にする。
デフォルトは readwrite です。
- -force
- (オプション) force パラメーターは、キャッシュ・モードを変更するためにのみ使用できます。force パラメーターを cache パラメーターと一緒に使用して、入出力グループがオフラインの場合でもボリュームのキャッシュ・モードをシステムが変更することを指定します。 このオプションは、キャッシュ・フラッシュのメカニズムを指定変更します。重要: force パラメーターを使用していて、キャッシュ・モードの変更に使用された場合は、キャッシュの内容は廃棄され、キャッシュ・データの消失によってボリュームの内容は破損します。 この破損は、システムがすべての書き込みデータをキャッシュからデステージできるかどうかによって発生する可能性があります。force パラメーターは注意して使用してください。重要: force パラメーターを使用すると、アクセスが失われる可能性があります。IBM サポート担当員による指示がある場合にのみ使用してください。
- -rate throttle_rate -unitmb
- (オプション) ボリュームの入出力支配率を指定します。これは、受け入れられる入出力の量を制限します。デフォルトの throttle_rate の単位は入出力数です。 デフォルトでは、throttle_rate は無効です。throttle_rate の単位を 1 秒当たりメガビット数 (MBps) に変更するには、-unitmb パラメーターを指定します。ボリュームの支配率は入出力数か MBps で指定できますが、両方を使用することはできません。 ただし、一部のボリュームについては入出力数で率を設定し、その他の仮想ディスクについては MBps で設定することができます。ボリュームで 1 秒当たりの入出力操作 (IOPS) の限度が構成されていて、それが 100 IOPS より小さい値である場合、スロットル・ロジックは 100 IOPS に丸められます。スロットルが 100 IOPS より小さい値に設定されていても、実際のスロットルは 100 IOPS で行われます。注: 特定のボリュームでスロットルを無効にするには、
throttle_rate値をゼロに設定します。このパラメーターは、-name パラメーターまたは -udid パラメーターと一緒には使用できません。
- -udid vdisk_udid
- (オプション) ディスクの装置番号 (-udid) を指定します。vdisk_udid は、OpenVMS ホストをサポートするために必要な ID で、他のシステムではこのパラメーターは使用しません。有効なオプションは、10 進数の 0 から 32,767 まで、または 16 進数の 0 から 0x7FFF までです。16 進数の場合、必ず 0x を前に付ける必要があります (例: 0x1234)。-udid パラメーターを使用しない場合、デフォルトの -udid は 0 です。
- -warning disk_size | disk_size_percentage%
- (オプション) シン・プロビジョニング・コピー内の使用済みディスク容量が、指定されたしきい値を初めて超えた時に、警告が出されます。disk_size には整数を指定するか (-unit パラメーターを指定しない場合は、デフォルトで MB 値を表します)、ボリューム・サイズのパーセンテージを示す disk_size% を指定することができます。 警告を無効にするには、0 または 0% を指定します。
- -unit b | kb | mb | gb | tb | pb
- (オプション) -warningdisk_size パラメーターに対して使用するデータ単位を指定します。 デフォルトの単位は MB です。
- -autoexpand on | off
- (オプション) シン・プロビジョニング・ボリューム・コピーが、そのストレージ・プールから新規エクステントを割り振ることによって、実容量を自動的に拡張するかどうかを指定します。このパラメーターを使用する対象は、シン・プロビジョニング・ボリュームである必要があります。
- -copy id
- (オプション) 変更を適用するコピーを指定します。このパラメーターは、-autoexpand または -warning パラメーターと一緒に指定する必要があります。 指定されたボリュームがミラーリングされており、シン・プロビジョニング・ボリューム・コピーが 1 つしかない場合は、-copy パラメーターが必要です。両方のコピーがシン・プロビジョニング・コピーの場合で、かつ、-copy パラメーターが無指定の場合、指定した -autoexpand または -warning パラメーターが両方のコピーに対して設定されます。
- -primary copy_id
- (オプション) 1 次コピーを指定します。1 次コピーの変更が有効なのは、新規 1 次コピーがオンライン状態で、同期化されている場合に限定されます。新規 1 次コピーがオンラインで、同期化されている場合に、このコマンドを発行すると、即時に変更が有効になります。ボリュームの 1 次コピーでその
autodeleteフラグがyes(オン) に設定されている場合、その 1 次コピーを変更できません。重要: このパラメーターは、高速フォーマット設定を行っているボリュームには使用できません。 - -syncrate syncrate
- (オプション) コピー同期速度を指定します。値ゼロ (0) を指定すると、同期化は回避されます。 デフォルト値は 50 です。サポートされる -syncrate 値および対応する速度については、表 1 を参照してください。このパラメーターは、標準プロビジョニング・ボリュームまたはミラーリングされたボリュームが同期前にフォーマットする速度を変更する場合に使用します。
- -easytier on | off
- (オプション) IBM
Easy Tier 機能を有効または無効にします。
重要: データ削減プール内のシン・プロビジョニング・ボリュームおよび圧縮ボリュームでは、プールの設定に関係なく、IBM Easy Tier は常にオンになります。
- -mirrorwritepriority latency | redundancy
- (オプション) ミラー書き込みアルゴリズムの優先順位を構成する方法を指定します。ミラー書き込みの優先順位の変更は、ボリュームのビューには即時に反映され、ボリュームの動作には以前の入出力 (I/O) がすべて完了した後に反映されます。
- latency を選択した場合、書き込み入出力に対する応答が遅いコピーでは、他方のコピーが正常にデータの書き込みを完了すると非同期になり、書き込み入出力は完了します。
- redundancy を選択した場合、書き込み入出力に対する応答が遅いコピーでは、応答が遅い方の入出力が完了したときに書き込み入出力を完了し、同期状態を維持します。
- -volumegroup volumegroup_name | volumegroup_id
- (オプション)
ボリュームの新規ボリューム・グループを指定します。このパラメーターを、-novolumegroup と同時に指定することはできません。
- -novolumegroup
- (オプション) ボリュームがいずれのボリューム・グループにも属さないことを指定します。このパラメーターを、-volumegroup と同時に指定することはできません。
- -backup cloud
- (オプション) 使用可能または使用不可に設定するクラウド・スナップショットのタイプを指定します。値は
cloudでなければなりません。 - -enable
- (オプション) -backup パラメーターで指定されたバックアップまたはスナップショットのタイプを使用可能に設定します。
- -disable
- (オプション) -backup パラメーターで指定されたバックアップまたはスナップショットのタイプを使用不可に設定します。
- -account cloud_account_id | cloud_account_name
- (オプション) そのボリューム用に使用するクラウド・アカウントを指定します。このパラメーターと一緒に、-enable を指定する必要があります。
- -backupgrainsize 64 | 256
- (オプション) ボリューム・マッピングのグレーン・サイズ (KB 単位) を指定します。値は、
64および256です。このパラメーターを使用するためには、-enable を指定する必要があります。1 つのアカウントを使用してクラウド・スナップショット用にボリュームを有効にすることができます。あるボリューム上のクラウド・バックアップを、同じまたは異なるクラウド・アカウントで再度有効にすることはできません。
スナップショットが進行中の場合、クラウド・スナップショット機能をオフにすることはできません。進行中のスナップショットはいずれも、完了するかキャンセルされる必要があります。
- vdisk_name | vdisk_id
- (必須) 変更するボリュームを ID または名前で指定します。
説明
chvdisk コマンドは、ボリュームの単一プロパティーを変更します。例えば、ボリュームの名前と同期速度を変更する場合は、このコマンドを 2 回発行する必要があります。 ボリュームがオフラインの場合は、recovervdisk コマンドを使用してボリュームをリカバリーし、オンラインに戻します。
データ削減ストレージ・プール内のシン・プロビジョニング・コピーまたは圧縮コピーでは、-autoexpand を有効にする必要があります。ボリュームにデータ削減ストレージ・プール内のコピーが含まれている場合、キャッシュ・モードを readwrite に設定する必要があります。
データ削減ストレージ・プール内のシン・プロビジョニング・コピーまたは圧縮コピーには、警告しきい値を設定することができません。警告しきい値を変更するには、-copy を指定する必要があります。
新規の名前またはラベルを指定できます。 そのうえで、その新規名を使用してボリュームを参照できます。
このボリュームについて受け入れる入出力トランザクションの数に限度を設定できます。この量は、1 秒当たりの入出力数、または MB/秒で設定できます。デフォルトでは、ボリュームの作成時に入出力制御率は設定されません。
ボリュームの作成時、ボリュームにはスロットルは適用されません。これを変更するには -rate パラメーターを使用します。ボリュームを非スロットル状態に戻すには、-rate パラメーターで 0 (ゼロ) を指定します。
データ削減ストレージ・プール内のシン・プロビジョニング・ボリューム・コピーおよび圧縮ボリューム・コピーの場合、そのデータは中央管理ディスクによって管理されるため、Easy Tier 状況はデータ削減プールから取得されます。そのため、これらのボリューム・タイプでは Easy Tier モードをオフにすることはできません。データ削減プール内のシン・プロビジョニング・ボリュームおよび圧縮ボリュームでは、プールの設定に関係なく、Easy Tier は常にオンになります。Easy Tier の設定は、mkvdisk のヘルプにある表に詳述されているように、プールとボリュームの設定の組み合わせです。ボリュームで Easy Tier を常にオンにしておくと、プールの設定によって Easy Tier をオンまたはオフに切り替えることができます。データ削減プール内の標準プロビジョニング・ボリュームの場合、Easy Tier はオン/オフいずれにも設定できます。
| ユーザー指定の syncrate 属性値 | コピーされるデータ/秒 |
|---|---|
| 1 から 10 | 128 KB |
| 11 から 20 | 256 KB |
| 21 から 30 | 512 KB |
| 31 から 40 | 1 MB |
| 41 から 50 | 2 MB |
| 51 から 60 | 4 MB |
| 61 から 70 | 8 MB |
| 71 から 80 | 16 MB |
| 81 から 90 | 32 MB |
| 91 から 100 | 64 MB |
呼び出し例
chvdisk -rate 2040 1以下の出力が表示されます。
No feedback呼び出し例
chvdisk -cache readonly 1 以下の出力が表示されます。
No feedback呼び出し例
chvdisk -volumegroup 1 vdisk2
以下の出力が表示されます。
No feedback
呼び出し例
ボリュームのクラウド・スナップショットを有効にするには、次のコマンドを入力します。
chvdisk -backup cloud -enable -account myVardyj vdisk7
以下の出力が表示されます。
No feedback
呼び出し例
ボリュームのクラウド・スナップショットを無効にするには、次のコマンドを入力します。
chvdisk -backup cloud -disable vdisk7
以下の出力が表示されます。
No feedback
