スイッチ間リンクを使用しない HyperSwap 構成

最も単純な IBM® HyperSwap® 構成は、各コントロール・エンクロージャーをローカルおよびリモートの実動場所にあるファイバー・チャネル・スイッチに直接接続して構築します。この構成は、スイッチ間リンク (ISL) を使用せずに行うことができます。

ISL を使用しない HyperSwap 構成の規則

ISL を使用せずに HyperSwap システムを構成するときは、以下の規則を守る必要があります。

  • すべてのストレージ・システムに対して、すべてのノードからの SAN ボリューム・コントローラー・ポート、およびすべてのストレージ・システム・ポートを含むゾーンを 1 つ作成します。ただし、ご使用のストレージ・システムのゾーニングに関するガイドラインで異なる方法が指示されている場合は、その指示のとおりに行います。 ただし、一方のサイト内のストレージ・システムを他方のサイトのスイッチ・ファブリックに直接接続しないでください。 各ストレージ・システムは、ローカル・サイト内のスイッチ・ファブリックにのみ接続してください。
    重要: FlashSystem™ V9000 システム内のすべての SAS 拡張エンクロージャーは、両方のサイトのすべてのコントロール・エンクロージャーにゾーニングされなければなりません。
  • SAN ボリューム・コントローラー・ノードを含む両方の場所で、1 つ以上の SAN ファブリックに対する 2 つの直接ファイバー・チャネル接続が、それぞれの SAN ボリューム・コントローラー・ノードに必要です。
  • HyperSwap システム構成では、SAN ボリューム・コントローラーとスイッチの間に電源付きコンポーネントを組み込むことができます。 例えば、電源付きの高密度波長分割多重方式 (DWDM) ファイバー・チャネル・エクステンダーを使用できます。
  • 長波 SFP トランシーバーが障害を起こした場合に、準備と交換をできるようにしておいてください。
  • 一部のサービス・アクションでは、システム内のすべてのノードのフロント・パネル上で、または技術員用ポートを通じて、短い時間枠の中で処置を行えることが求められます。HyperSwap システムを使用する場合は、お客様がサポート・エンジニアを支援し、これらの処置の実施をサイト間で調整するための通信テクノロジーを用意する必要があります。
スイッチ間リンク (ISL) を含まない HyperSwap システムは以下の規則に従って構成します。
  • 最小 SAN 構成は、製品設置サイトごとに 1 つのファイバー・チャネル・スイッチから構成され、2 つの分離したファブリックを形成します。 最高の信頼性を得るには、1 つの実動場所につき 2 つのスイッチを使用します。単一ファブリック構成は HyperSwap 入出力グループ・システムではサポートされません。
    注: HyperSwap システムが ISL を使用せずに 構成されている場合、ノード間の FCIP 接続はサポートされません。FCIP (またはシステム間の通信にサポートされている任意のファイバー・チャネル・エクステンダーまたは SAN ルーター) は、3 番目のサイトでクォーラム・ディスクへの接続で使用することができます。

    HyperSwapシステムが ISL を使用して 構成されている場合、FCIP 接続 (またはシステム間通信用にサポートされているファイバー・チャネル・エクステンダーや SAN ルーター) は、2 つの異なるサイトにあるノード間でも、ノードと 3 番目のサイトにあるクォーラム・ディスクの間でもサポートされます。

  • すべてのSAN ボリューム・コントローラー クラスター化システムと同様に、ホストとノードの間 (最大 3 つのホップ) またはノードとストレージの間 (1 つのホップのみ) のアクセスに ISL を使用することができます。 ただし、SAN ボリューム・コントローラー・ノード間のパスでは ISL を使用しないように SAN ゾーンを構成してください。
  • 1 つの ノードにつき 4 つのポートがあるシステムでは、各ノードの半分のポートを、そのノードが置かれている実動場所内のファイバー・チャネル・スイッチに接続します。
  • 1 つのノードにつき 4 つのポートがある同じシステムで、各ノードの残り半分のポートを、他方 (リモート) の実動場所のファイバー・チャネル・スイッチに接続します。
  • 実動場所にある各ストレージ・システムを、そのストレージ・システムが置かれているサイト内のファイバー・チャネル・スイッチに接続します。
  • アクティブ・クォーラム・ディスクを持つストレージ・システムを、両方の製品設置サイトのファイバー・チャネル・スイッチに接続します。
  • IP エラーの場合にファブリック・トポロジー変更を回避するため、FCIP リンクが ISL を繰り上げしないよう、FCIP リンクを構成しておくことは有効な方法です。
    注: このガイドラインは、FCIP を使用してクォーラム・ディスクが置かれている 3 番目のサイトのスイッチに接続する場合のみ、適用されます。
制約事項: 一方のサイトのストレージ・システムを他方のサイトのスイッチ・ファブリックに直接接続しないでください。 設置場所間の接続に ISL を使用している場合、一方のサイトにある SAN ボリューム・コントローラーのポートと他方のサイトにあるストレージの間の接続に、この制限は適用されません。

両方の製品設置サイトからクォーラム・サイトへのリンクが独立しており、長距離の装置を共有していないことは、絶対に必須です。