スイッチ間リンクを使用する拡張システム構成
同じ入出力グループ内のノード間のパスで、スイッチ間リンク (ISL) を使用することができます。2 つの製品設置サイト間のケーブル距離が 100 km を超えた場合、パフォーマンスに影響する可能性があります。
ISL を収容するネットワーク・ハードウェアは、2 つの冗長ファブリックの物理的な分離と独立性を維持する必要があります。例えば、単一のダーク・ファイバー・リンクに 2 つのファブリックを接続しないでください。2 つのダーク・ファイバー・リンクが存在する場合は、ファブリックごとに 1 つのリンクを専用にします。 2 つのリンクそれぞれに、2 つのファブリックを交差させて接続しないでください。
ISL を使用する拡張システム構成の拡張システム構成規則
拡張システム構成では、サイトは独立した障害ドメインとして定義されます。異なるタイプのサイトが存在することにより、さまざまなタイプの障害からの保護が可能です。例えば、適切に構成されている場合、システムは、1 つの障害ドメインを失った後も継続して稼働します。
ただし、2 つのサイトに障害が発生した場合、システムが継続して稼働できる保証はありません。
専用スイッチを使用してプライベート SAN およびパブリック SAN を実装する場合、サポートされるスイッチを任意の組み合わせで使用できます。 サポートされるスイッチのリスト、サポートされるスイッチ・パーティショニング、および仮想ファブリック・オプションについては、次のインターオペラビリティー Web サイトを参照してください。
www.ibm.com/storage/support/2145
すべての管理対象ディスクと同様に、すべてのノードは、同じストレージ・システム・ポートを使用してクォーラム・ディスクにアクセスできなければなりません。アクティブ/パッシブ・コントローラーを備えたストレージ・システム (IBM® DS3000、IBM DS4000®、IBM DS5000™、または IBM FAStT など) がファブリックに接続されている場合、ストレージ・システムは、両方の内部コントローラーを使用して、そのファブリックに接続されている必要があります。 この接続を、図 1 に示します。

クォーラム・サイト接続に FCIP、パッシブ WDM、またはアクティブ WDM を使用することで、拡張機能に追加することができます。接続は、信頼できるものでなければなりません。両方の製品設置サイトからクォーラム・サイトへのリンクが独立しており、長距離の装置を共有していないことは、絶対に必須です。FCIP リンクは、パブリック SAN およびプライベート SAN 内の 2 つの実動場所間の ISL についてもサポートされています。プライベート SAN とパブリック SAN は、同じ FCIP リンクで経路指定することができます。ただし、プライベート SAN への帯域幅を保証するために (追加の帯域幅要件も参照)、一般には FCIP トンネルを構成する必要があります。同様に、DWDM リンクでの複数 ISL リンクの多重化が可能です。
拡張システム構成がサポートされるのは、クォーラム・ディスクをホストするストレージ・システムが拡張クォーラムをサポートする場合のみです。 システムは、 他のタイプのストレージ・システムを使用してクォーラム・ディスクを提供できますが、 これらのクォーラム・ディスクへのアクセスは常に、単一のパスを通じて行われます。
クォーラム・ディスク構成の要件については、次の Web サイトにある「Guidance for Identifying and Changing Managed Disks Assigned as Quorum Disk Candidates」技術情報を参照してください。
Guidance for Identifying and Changing Managed Disks Assigned as Quorum Disk Candidates
追加の帯域幅要件
ノードに関連付けられているシステム内で、各サイト間の接続には、最小帯域幅の 4 ギガビットか、またはピーク時のホスト書き込み入出力ワークロードの 2 倍のうち、どちらか大きい方の帯域幅を確保する必要があります。この帯域幅の正確な使用量は、システムのサイトがノードおよびストレージ・システム用に構成されているかどうかによって異なります。システムがサイト対応で構成されていない場合、この帯域幅の半分はパブリック SAN で必要となり、他の半分はプライベート SAN で必要になります。システムがサイト対応で構成されている場合、この帯域幅のすべてはプライベート SAN で必要となります。どちらの場合も、この帯域幅はノード間のトラフィック用に、またノードと外部ストレージ・システム間のトラフィック用にも確保されている必要があります。 この帯域幅はシステム・トラフィック専用であり、ノードとホスト間のトラフィックは含まれていません。他のサイト内のノードにアクセスするホストには、さらに大きなサイト間帯域幅が必要です。
例えば、拡張システムが (ノード数に関係なく) プライベート SAN 上で合計 4 ギガビットの拡張システム帯域幅を備えている場合、そのシステムは、ピーク時のホスト書き込み入出力ワークロードが 200 メガバイト/秒を超えない場合は有効な構成です。
8 ノードのシステムを最大のパフォーマンスで稼働するには、プライベート SAN 上で 64 ギガビットの拡張システム帯域幅が必要です。