SAN ボリューム・コントローラー の TCP/IP 要件

TCP/IP アドレス要件およびサービス・アクセスを考慮して、インストールを計画します。

インストールを計画する場合、表 1 を使用して、SAN ボリューム・コントローラークラスター化システムの TCP/IP アドレス要件、および他のサービスにアクセスするための SAN ボリューム・コントローラーの要件について検討する必要があります。さらに、イーサネット・アドレス割り振りの計画と、イーサネット・ルーター、ゲートウェイ、およびファイアウォールの構成の計画も行う必要があります。

図 1 は、SAN ボリューム・コントローラー で使用される TCP/IP ポートおよびサービスを示しています。
図 1. TCP/IP ポートおよびサービス
TCP/IP ポートおよびサービス
表 1. TCP/IP ポートおよびサービスの要約
Service トラフィックの方向 Protocol ポート サービス・タイプ
E メール (SMTP) 通知とインベントリー・レポート アウトバウンド TCP 25 オプション
SNMP イベント通知 アウトバウンド UDP 162 オプション
Syslog イベント通知 アウトバウンド UDP 514 オプション
IPv4 DHCP (ノード・サービス・アドレス) アウトバウンド UDP 68 オプション
IPv6 DHCP (ノード・サービス・アドレス) アウトバウンド UDP 547 オプション
ネットワーク・タイム・サーバー (NTP) アウトバウンド UDP 123 オプション
コマンド・ライン・インターフェース (CLI) アクセス用 SSH インバウンド TCP 22 必須
GUI アクセス用 HTTPS インバウンド TCP 443 必須
CIMOM (HTTPS) インバウンド TCP 5989 オプション
CIMOM SLPD インバウンド UDP 427 オプション
リモート・ユーザー認証サービス - HTTP アウトバウンド TCP 16310 オプション
リモート・ユーザー認証サービス - HTTPS アウトバウンド TCP 16311 オプション
リモート・ユーザー認証サービス - Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) アウトバウンド TCP 389 オプション
iSCSI インバウンド TCP 3260 オプション
iSCSI iSNS アウトバウンド TCP 3260 オプション
IP 協力関係管理の IP 通信 インバウンド TCP 3260 オプション
IP 協力関係管理の IP 通信 アウトバウンド TCP 3260 オプション
IP 協力関係データ・パス接続 インバウンド TCP 3265 オプション
IP 協力関係データ・パス接続 アウトバウンド TCP 3265 オプション

IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスの両方がサポートされています。SAN ボリューム・コントローラー は、 どちらか一方のインターネット・プロトコルでも、同時に両方のインターネット・プロトコルでも 作動します。

構成と管理のため、IP アドレスをシステムに割り振る必要があります。これは管理 IP アドレスと呼ばれます。 フォールト・トレランス機能を高めるために、ノードの 2 番目のイーサネット・ポートに対して 2 番目の IP アドレスを構成できます。これらのアドレスは固定アドレスでなければなりません。 IPv4 および IPv6 の両方が同時に作動している場合、それぞれのプロトコルのアドレスが必要です。

注: 10 Gbps イーサネット・フィーチャーが取り付けられている場合、各ノードには 2 つの 10 Gbps イーサネット・ポートがあり、3 および 4 の番号が付けられています。10 Gbps ポートは、iSCSI ホスト接続または Fibre Channel over Ethernet ホスト接続にのみ使用できます。 構成または管理のために使用することはできません。
管理 IP アドレスに加えて、システムには 1 つ以上のサービス IP アドレスも構成されます。 サービス IP アドレスは、ノードがシステムの一部として正しく作動していない場合にサービス・アシスタントにアクセスするために使用されます。 管理 IP アドレスと同様に、保守 IP アドレスは IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、またはその両方が可能です。 各イーサネット・ポートごとに固定 IP アドレスを選択してください。あるいは、DHCP 割り振りアドレスを使用するように SAN ボリューム・コントローラー を構成することも可能です
重要: 管理 IP のアドレスを、サービス IP に使用するのと同じアドレスにすることはできません。同じ IP アドレスを使用すると、エラーが発生します。

SAN ボリューム・コントローラー コンソールが IBM® System Storage® Productivity Center 以外のシステムで使用されている場合、コンソールが稼働しているシステムは システム自体にアクセスできなければなりません。

サービス IP アドレスにアクセスするすべてのシステムは、管理 IP アドレス (DHCP を使用している場合は動的割り振りサービス・アドレス) にアクセスできなければなりません。

SNMP、syslog または E メールによるイベント通知のために、SAN ボリューム・コントローラー を構成できます。通知を構成するためには、SNMP エージェント、syslog IP アドレス、または SMTP E メール・サーバー IP アドレスが、すべての SAN ボリューム・コントローラー の管理アドレスからアクセスできることを確認する必要があります。

他のデバイスを見つけるのに、SAN ボリューム・コントローラー はネーム・サーバーを使用しません。 デバイスの数値 IP アドレスを提供する必要があります。 デバイスを見つけるには、 そのデバイスに固定 IP アドレスがなければなりません。

SAN ボリューム・コントローラー ・システム内のノードはネイティブ IPv4 パケットまたは IPv6 パケットを受信できます。 それらのノードは、IPv4 パケットに IPv6 ペイロードがある、または IPv6 パケットに IPv4 ペイロードがあるトンネルのエンドポイントとしては作動できません。

サポートされている IPv6 プロトコルについて要約すると、次のようになります。
  • (コントロール・エンクロージャーへの) iSCSI データ・トラフィック用 IPv6 はサポートされます
  • 管理用 IPv6 はサポートされません。