システムの更新
システムの更新プロセスには、SAN ボリューム・コントローラー 環境全体の更新が含まれます。
バージョン 7.4 以降からバージョン 7.5 以降への更新は、ここから開始します。
バージョン 7.4.0 より前のリリースから更新する場合は、前のリリースの説明に従います。ただし、更新の確認を行う必要があります。これは、現行リリースの説明には含まれていません。 ご使用のリリースの説明に従った後、このバージョンの対応する最終の説明に戻ります。状況メッセージの受信および更新の確認に関するステップを実行します。
更新の前の制約事項に関する最新情報は、次のサポート・サイトで flashes, alerts, and bulletins を検索してください。
www.ibm.com/storage/support/2145
| シーケンス | 更新task |
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| 1 | 更新の前に、関連する前提条件および作業について、よく理解しておいてください。自動的に更新するか手動で更新するかを決めます。自動更新手順では、クラスター化システムが各ノードを体系的に更新します。 自動方式は、ノード上のソフトウェアの更新の場合の推奨手順です。ただし、各ノードを手動で更新することもできます。 |
| 2 | CIM オブジェクト・マネージャー (CIMOM) クライアントが正常に機能していることを確認します。 必要な場合は、これらのクライアントを更新して、新バージョンの SAN ボリューム・コントローラー・コードをサポートできるようにします。 |
| 3 | 環境内のマルチパス・ドライバーが完全に冗長な状態であることを確認します。 |
| 4 | システムを更新します。 システム更新には、コンポーネントのファームウェア更新が含まれます。ドライブのファームウェア更新は別個のプロセスです。 |
| 5 | SAN ボリューム・コントローラー環境内のその他の装置を更新します。例として、ホストおよびスイッチを正しいレベルに更新する場合があります。 |
注: 時間は、必要な準備作業の量と環境のサイズによって異なります。 自動更新の場合、各ノードにつき約 20 分と、それに加えて各システムにつき 30 分かかります。マルチパス・ソフトウェアのリカバリーには、30 分かかります。
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システムとその接続アダプターのファームウェアおよびソフトウェアは、単一パッケージとしてテストされ、リリースされます。パッケージ番号は新規リリースが作成されるたびに増えていきます。
コード・レベルには、前の特定のレベルからの更新だけをサポートするものもあります。 あるいは、特定のハードウェア・タイプにのみインストールできるコードがあります。現在のレベルから複数レベル上に更新するときは、その中間にあるレベルのインストールが必要になる場合があります。例えば、レベル 1 からレベル 3 に更新する場合、レベル 3 をインストールする前にレベル 2 のインストールが必要になることがあります。それぞれのコード・レベルの前提条件については、次の Web サイトを参照してください。
www.ibm.com/storage/support/2145更新プロセス
自動更新処理の際は、システム内の各ノードが 1 つずつ更新され、ノードへの新規コードのステージングが行われます。各ノードが再始動している間は、システムが維持できる最大入出力速度がいくらか低下する場合があります。 システム内のすべてのノードが新しいコード・レベルで正常に再始動された後に、新規レベルは自動的にコミットされます。
自動コード更新時には、作業ペアの各ノードが順次更新されます。 更新中のノードは一時的に使用できなくなり、そのノードに対するすべて入出力操作は失敗します。その結果、入出力エラー件数は増加し、失敗入出力操作は、作業ペアのパートナー・ノードに送られます。 アプリケーションが入出力の失敗を認識することはありません。新規ノードがシステムに追加される際、更新パッケージは、自動的にSAN ボリューム・コントローラーシステムから新規ノードにダウンロードされます。
更新は、一般に、通常のユーザーの入出力操作と並行して実行できます。ただし、パフォーマンスに影響が生じる可能性があります。 更新中に実行できる操作に適用される制限がある場合、これらの制限は、更新パッケージのダウンロードに使用した製品 Web サイトに記載されています。更新手順の間、構成コマンドの大半は使用できません。更新処理の開始以後は、新規コード・レベルがコミットされるまで、またはプロセスがバックアウトされるまで、以下のコマンドのみが操作可能です。
更新処理が完了したかどうかを判断するには、管理 GUI からの通知を確認します。コマンド・ライン・インターフェースを使用している場合は、lsupdate コマンドを発行して、更新の状況を表示します。
更新処理時に発生する操作上の制限があるため、コード更新はユーザーの作業になります。ただし、更新に関連した問題が生じた場合は、サポート・センターに連絡してください。技術支援を受けずに更新問題のトラブルシューティングを試みないでください。詳しい説明は、『資料、ヘルプ、および技術支援の入手方法』のトピックを参照してください。
マルチパス・ドライバー
更新を行う前に、マルチパス・ドライバーが完全に冗長な状態であり、すべてのパスが使用可能でオンラインになっていることを確認してください。パスの消滅 (フェイルオーバー) に関連したエラーが発生し、更新中にエラー件数が増加する場合があります。ノードへのパスが戻されると、ノードはフォールバックして完全冗長システムになります。 30 分の遅延の後に、他のノードへのパスがダウンします。
ホスト上で IBM® Subsystem Device Driver (SDD) または IBM Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM) をマルチパス・ソフトウェアとして使用している場合は、増加した入出力エラー件数が datapath query device または datapath query adapter コマンドを発行すると、入出力エラー件数の増加が表示されるので、マルチパス・ソフトウェアの状態をモニターすることができます。 詳しくは、「IBM System Storage® マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバー ユーザーズ・ガイド」を参照して、datapath query コマンドの詳細情報を確認してください。
ホスト上で IBM Subsystem Device Driver Path Control Module (SDDPCM) をマルチパス・ソフトウェアとして使用している場合は、pcmpath query device または pcmpath query adapter コマンドを発行すると、増加した入出力エラー件数が表示され、マルチパス・ソフトウェアの状態をモニターすることができます。
内部フラッシュ・ドライブを含む SAN ボリューム・コントローラー 2145-CG8 または 2145-CF8 システムの更新
SAN ボリューム・コントローラーの更新処理は、システム内の各ノードを順次リブートします。 更新が開始されて各ノードが更新される前に、更新処理は従属ボリュームが存在するかどうかを検査します。lsdependentvdisks コマンド・ライン・インターフェース (CLI) コマンドに node パラメーターを指定して使用することで、従属ボリュームが存在するかどうかを確認できます。
- 更新・プロセスでは、更新を処理するために、各ノードが一時的にオフラインになります。内部フラッシュ・ドライブ (flash drive) を含むノードがオフラインになっている間に、そのオフラインのノード上にミラーリングされたコピーを配置しているボリュームにデータが書き込まれると、そのデータは他方のオンライン・コピーにのみ書き込まれます。 更新したノードがシステムに再結合した後、オンラインで保持されていたコピーからデータの再同期が行われます。更新・プロセスでは、パートナー・ノード上で更新が開始されるまでに約 30 分の遅延があります。この時間内に同期を完了させなければ、更新が停止し、手操作による介入が必要になります。ミラーリングされたボリュームが、そのボリューム・コピーの片方または両方を格納するために、SAN ボリューム・コントローラー・ノード上にある フラッシュ・ドライブ (flash drive) のディスク・エクステントを使用している場合は、再同期が時間内に確実に完了するように、そのボリュームの同期率を 80 以上に設定してください。注: ボリューム・コピーを含む 2 つのノード間の時間間隔を増やして、更新処理中にノードがオフラインになるのを防ぐには、コードの手動更新を検討してください。
- 表 2 は、同期率を定義しています。
表 2. ボリューム・コピーの再同期率 同期速度 コピーされるデータ/秒 1-10 128 KB 11-20 256 KB 21-30 512 KB 31-40 1 MB 41-50 2 MB 51-60 4 MB 61-70 8 MB 71-80 16 MB 81-90 32 MB 91-100 64 MB
- RAID 1 または 10 を使用する内部フラッシュ・ドライブを含むシステムの更新
- 更新プロセスでは、更新を処理するために、各ノードが一時的にオフラインになります。この処理中は、オフライン・ノード上のミラーリングされたアレイに対する書き込み操作は、オンライン・ノード内のドライブにのみ書き込まれます。 ノードがオンラインに戻ると、オフラインだったドライブは、ミラーリングされたオンラインのアレイから再同期されます。ただし、パートナー・ノードの更新が必要になる前にこの同期プロセスが完了しない場合、従属ボリューム・プロセスが失敗し、更新が停止します。 重要: 更新処理中にオフラインになってしまう 2 つのノード間の時間間隔を増やすには、コードの手動更新を検討してください。
メトロ・ミラー関係およびグローバル・ミラー 関係
実行中のメトロ・ミラー関係またはグローバル・ミラー関係の 2 次ボリュームを持つシステム上でソフトウェアを更新する場合、1 次ボリューム上の書き込みパフォーマンスが低下する可能性があります。また、グローバル・ミラー関係は、エラー・コード 1920 を示す 1 つ以上のエラーで自動的に停止する場合があります。書き込みパフォーマンスの低下を回避するために、ソフトウェアを更新する前に、そのような関係を事前に停止し、更新が完了した後で関係を再始動することもできます。
追加のハードウェアをアクティブにするには、以下の CLI コマンドを実行します。
chnodehw node id
追加のハードウェアを使用不可にするには、以下のコマンドを実行します。
chnodehw -legacy software_level node id
追加のハードウェアがアクティブ化され、6.4 より前のソフトウェアを実行するシステムとの協力関係を確立する必要がある場合は、最初に chnodehw –legacy software version (pre 6.4 node id コマンドを使用して、追加ハードウェアを無効にする必要があります。
システムにノードが追加されると、システムは (開始された) 協力関係をチェックし、協力関係にあるシステムで最も低いレベルのソフトウェアを判別します。 このソフトウェア・レベルは、システムに追加されるノードに渡されます。ノードは、システムに結合するときに、chnodehw -legacy software level コマンドと同等の処理を行います。
システム更新後
ご使用のシステムに更新前にあった監査ログの内容は、構成ノードの /dumps/audit ディレクトリー内のファイルへ送信されます。これで、システムの更新が正常に完了した後に実行されるコマンドから発生する内容が、監査ログに含まれるようになります。