ダッシュボード

「ダッシュボード」は、システム全体の状態に迅速に評価し、即時アクションが必要な重大問題の通知を表示する手段を提供します。

「ダッシュボード」は、システムにログインすると表示されるホーム・ページです。 ダッシュボードには、システムに関する高度な情報が含まれます。ダッシュボードは、「パフォーマンス」ページやシステム・ビューの置き換えではありません。「ダッシュボード」には、パフォーマンス、容量、およびシステム・ヘルスのセクションが含まれ、システム全体の状況を理解することができます。

パフォーマンス

「ダッシュボード」「パフォーマンス」セクションには、特定のシステムのパフォーマンスあるいはノード間のパフォーマンスの比較について、最大 5 分間のデータを示すグラフが表示されます。「システム」または「ノード比較 (Node Comparison)」を選択し、システム・レベル・パフォーマンスとノード・レベル・パフォーマンスの間で表示を切り替えます。

容量

「ダッシュボード」「容量」セクションには、物理容量、ボリューム容量、および容量節約のすべてについて、システム容量の全体ビューが示されます。容量は、実際の容量として、また、合計容量のパーセンテージとしても表示されます。ダッシュボードは、容量使用量に関するシステム・レベルのレポートを提供します。

物理容量
物理容量は、システム上のすべてのストレージ内の合計容量を示します。物理容量には、システムが仮想化してプールに割り当てることができるすべてのストレージが含まれます。物理容量は、棒グラフで表示され、「保管済み容量」「使用可能な容量」、および「物理容量の合計」の 3 つのカテゴリーに分類されます。 「保管済み容量」は、圧縮、重複排除、およびシン・プロビジョニングによる節約後に、システム上で使用されている容量を示します。この値には、重複排除ボリュームおよび圧縮ボリュームのメタデータによって使用されている容量が含まれます。 「保管済み容量 (Stored Capacity)」は、容量の節約後に、システム上で使用されている容量を示します。システムは、MDisk に割り振られた合計容量から使用可能な容量とレクラメーション処理可能な容量を減算することで、保管済み容量を計算します。パーセンテージを計算するには、保管済み容量を、MDisk に割り振られている合計容量で除算します。棒グラフの左側に、保管済み容量の合計容量とパーセンテージの両方が表示されます。 棒グラフの右側には、「使用可能な容量」の合計が表示されます。 使用可能な容量は、空き容量とレクラメーション処理可能な合計容量を加算することで計算されます。システム上の使用可能な容量のパーセンテージを計算するには、使用可能な容量を、MDisk に割り振られている合計容量で除算します。「物理容量の合計」は、棒グラフのすぐ下に表示され、システム上で使用可能なすべての物理容量を示します。棒グラフは、容量の使用量および使用可能性のビジュアル表示であり、追加ストレージをシステムに追加する必要があるかどうかを判別するために使用できます。「プール別の MDisk」ページで「MDisk の表示」を選択すると、システムの物理容量に関する詳細情報が表示されます。
コマンド・ライン・インターフェースを使用してシステム上での物理容量の使用量を判別する場合は、保管済み容量、使用可能容量、および合計容量を計算するために、lssystem コマンドのいくつかのパラメーター値が使用されます。保管済み容量は、total_mdisk_capacitytotal_free_spacetotal_reclaimable_capacity の値を使用して、以下の数式で計算されます。
  • 保管済み容量の合計 = total_mdisk_capacity - total_free_space - total_reclaimable_capacity
使用可能な容量は、total_free_space および total_reclaimable_capacity の値を使用して、以下の数式で計算されます。
  • 使用可能な容量の合計 = total_free_space + total_reclaimable_capacity
lssystem コマンドの total_mdisk_capacity の値は、システム上の物理容量の合計を示します。
ボリューム容量
ボリューム容量は、システム上で仮想化されたすべてのストレージの合計容量です。ボリューム容量は、棒グラフ内に表示され、「書き込み済み容量」「合計プロビジョン済み容量」の 2 つのカテゴリーに分類されます。「書き込み済みの容量」が、棒グラフの左側に表示され、システム上のすべての構成済みボリュームにデータが書き込まれた容量を示します。システムは、保管済み容量を容量の節約に加算することで、ボリュームの書き込み済み容量を計算します。 ボリュームの書き込み済み容量のパーセンテージは、書き込み済み容量をシステム上のボリュームの合計プロビジョン済み容量で除算することで計算されます。 「使用可能な容量」は、棒グラフの右側に表示され、新規データを書き込むために使用可能なすべての構成済みボリュームの容量を示します。 使用可能な容量は、ボリュームの合計プロビジョン済み容量からボリュームの書き込み済み容量を減算することで計算されます。 使用可能な容量のパーセンテージは、ボリュームの使用可能な容量を、システム上のボリュームにプロビジョン済みの合計容量で除算することで計算されます。「合計プロビジョン済み容量」は、「使用可能な容量」の下に表示され、ボリュームに割り振られた合計容量を示します。 「ボリューム容量」には、オーバー・プロビジョンされたボリュームのパーセンテージも表示されます。 「オーバー・プロビジョン」の値は、容量の節約によって増加したボリューム容量のパーセンテージを示します。
容量の節約
「容量の節約」は、圧縮、重複排除、およびシン・プロビジョニングを使用することでシステム上で節約された容量を示します。「圧縮」は、システム上のすべての圧縮ボリュームに対して圧縮を使用することで節約された合計容量を示します。 「重複排除」は、システムがすべての重複排除ボリュームで重複排除を使用することで節約された合計容量を示します。 「シン・プロビジョニング」には、システム上のすべてのボリュームの合計節約容量が表示されます。これらの各テクノロジーを使用するすべてのボリュームを表示することができます。

システム・ヘルス

「ダッシュボード」「システム・ヘルス」セクションは、システムを構成するさまざまなコンポーネントを表すタイル表示データによって、システムの全体ビューを提供します。1 つのタイルには 1 つのタイプのコンポーネントが含まれますが、これには同じタイプの複数の項目が含まれる場合があります。

「接続コンポーネント」カテゴリーの上に、現行のソフトウェア・バージョン番号およびシステム ID が表示されます。

ミニ・ダッシュボード

「ミニ・ダッシュボード」は、システムの合計、読み取り、および書き込みの待ち時間、帯域幅、および IOPS パフォーマンス・メトリックに関する概要を提供します。 「ミニ・ダッシュボード」は、「ダッシュボード」ページの終了後に、管理 GUI の下部に表示されます。情報は、以下のように使用できます。

  • 分析ワークロードやトランザクション・ワークロードについて、期待された入出力速度と実際の入出力速度を比較します。
  • 管理対象システム間でシステム・パフォーマンスを比較します。
  • 最適なシステム使用法を判別します。