Dell EqualLogic ストレージ・システムからのデータのマイグレーション
iSCSI 接続を使用して、Dell EqualLogic 外部ストレージ・システムからご使用のシステムにデータをマイグレーションできます。
始める前に
- iSCSI イニシエーター・システムが、iSCSI マイグレーションをサポートできるレベルのソフトウェアを実行していることを確認します。SAN ボリューム・コントローラー システムには、ソフトウェアのバージョン 7.7.0 以降が必要です。
- iSCSI ターゲット・ストレージ・システムにインストールされているファームウェアが、製造メーカー推奨のレベルのものであることを確認します。詳しくは、ストレージ・システムに付属の製品資料を参照してください。
- 各システムでイーサネット・ポートが使用可能であり、それらがサポートされていることを確認します。
- 使用可能な任意のイーサネット・ポートを使用して、SAN ボリューム・コントローラー システムと iSCSI ターゲット・ストレージ・コントローラーの間の iSCSI 接続を確立できます。
- パフォーマンス・ボトルネックを回避するために、iSCSI イニシエーター・システムとターゲット・システムで同じ速度のイーサネット・ポートを使用する必要があります。 異なる速度で動作するイーサネット・リンクを組み合わせて使用しないでください。
- 各システムのイーサネット・ポートに接続するために適切な数のイーサネット・ケーブルおよびスイッチがあることを確認します。
- 各システムの適切なイーサネット・ポートが適切なイーサネット・スイッチに接続されていることを確認します。
完全な冗長性とスループットの向上を実現するには、2 つ以上のイーサネット・スイッチを使用してください。同様に、各システムの各ノードにある番号付きイーサネット・ポートは、同じスイッチに接続する必要があります。これらは、必ず同じサブネットまたは VLAN 上で構成してください。
例えば、図 1 は、SAN ボリューム・コントローラー システム (iSCSI イニシエーター) と Dell EqualLogic システム (iSCSI ターゲット) の間の iSCSI 接続を示しています。SAN ボリューム・コントローラー システムは、 2 つの入出力グループで構成されています。Dell システムがサポートする iSCSI セッション数は制限されているため、1 つの入出力グループ内の 2 つのノードのみが Dell EqualLogic ストレージ・システムに接続できます。SAN ボリューム・コントローラー システムの各イニシエーター・ノードに、4 ポート・イーサネット・カードが取り付けられます。 ただし、スイッチに接続されるのは、イニシエーター・ノード 1 およびイニシエーター・ノード 2 の 2 つのポートのみです。各ノード (IPA および IPE) の最初のイーサネット・ポートは、イーサネット・スイッチ 1 に接続する必要があり、各ノード (IPB および IPF) の 2 番目のイーサネット・ポートは、イーサネット・スイッチ 2 に接続する必要があります。
図 1. Dell EqualLogic iSCSI ターゲットへの iSCSI 接続の例
Dell EqualLogic システムでのサポートの構成について詳しくは、Dell EqualLogic ストレージ・システムの構成を参照してください。
手順
ケーブル接続とシステムの構成
- イーサネット・ケーブルを、SAN ボリューム・コントローラー システム (iSCSI イニシエーター) 上のポートから適切なイーサネット・スイッチに接続します。使用可能な任意のイーサネット・ポートを使用してください。
- イーサネット・ケーブルを、Dell EqualLogic システム (iSCSI ターゲット) 上のポートから適切なイーサネット・スイッチに接続します。使用可能な任意のイーサネット・ポートを使用してください。
- すべてのホスト入出力操作を停止します。
- Dell EqualLogic システムで、ホストからマイグレーションするデータを含む論理ドライブをマップ解除します。
- Dell EqualLogicシステムで、SAN ボリューム・コントローラー
iSCSI イニシエーター・システムにマイグレーションしたいボリュームのサイズを取得します。これを行うには、以下のコマンドを入力します。ここで、volume_name は特定のボリュームの名前です。
volume show volume_name - SAN ボリューム・コントローラー
システムがレプリカ生成層として構成されていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lssystem- SAN ボリューム・コントローラー
システムが正しく構成されていない場合は、次のコマンドを入力します。
svctask chsystem -layer replication
- SAN ボリューム・コントローラー
システムが正しく構成されていない場合は、次のコマンドを入力します。
iSCSI 接続の確立
- SAN ボリューム・コントローラー
iSCSI イニシエーター・システムで、以下のコマンドを入力して、システムの IP アドレスまたは iSCSI 修飾名 (IQN) を取得します。
- IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lsportip - IQN 名を表示するには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lsnode
- IP アドレスを表示するには、次のコマンドを入力します。
- SAN ボリューム・コントローラー
システムで、次の cfgportip コマンドを入力して、ターゲット・ストレージ・システムへの iSCSI 接続に使用するポートを 1 つ以上構成します。
svctask cfgportip –node nodename -storage yes port_id注: IPv6 アドレスを使用してポートを構成する場合は、コマンドに -storage-6 パラメーターを指定します。 - Dell EqualLogic システムで、SAN ボリューム・コントローラー
システムにマイグレーションしたいデータが含まれているボリュームをマップします。これを行うには、以下のいずれかのコマンドを入力します。
- iSCSI イニシエーター・システムの IPv4 アドレスを使用してボリュームをマップするには、以下のコマンドを入力します。
select volume_name access create ipaddress ip_address - iSCSI イニシエーター・システムの iSCSI 修飾名 (IQN) を使用してボリュームをマップするには、以下のコマンドを入力します。
select volume_name access create initiator iqn_name
- iSCSI イニシエーター・システムの IPv4 アドレスを使用してボリュームをマップするには、以下のコマンドを入力します。
- SAN ボリューム・コントローラー
システムで、次のコマンドを入力して、iSCSI ターゲット・システム上の使用可能なポートをディスカバーします。
source_port_id は、ディスカバリーを行う際に使用する、SAN ボリューム・コントローラー
iSCSI イニシエーター・システム上のイーサネット・ポートです。dell_group_ip は、Dell EqualLogic iSCSI ターゲット・システムのグループ IP アドレスです。
svctask detectiscsistorageportcandidate –srcportid source_port_id -targetip dell_group_ip注:- iSCSI ターゲット・システム上のポートを IPv6 アドレスを使用して構成する場合は、コマンドに -targetip6 パラメーターを指定します。
- 要求を認証するために、iSCSI ターゲット・システムでもユーザー名と CHAP 情報が必要になる場合があります。以下の例に示すように、必ず、正しい tgt_user_name値と target_chap 値をコマンドに指定してください。
svctask detectiscsistorageportcandidate –srcportid source_port_id -targetip dell_group_ip -username tgt_user_name -chapsecret target_chap
- SAN ボリューム・コントローラー
iSCSI イニシエーター・システムでディスカバーされた iSCSI ポートに関する情報を表示します。以下のコマンドは、iSCSI 修飾名 (IQN) とインターネット・プロトコル (IP) の固有の組み合わせに関する情報を返します。
svcinfo lsiscsistorageportcandidate - 構成するポートの候補を 1 つ以上選択します。最大 64 個の候補 ID を指定できます。各 ID はコロンで区切ってください。
candidate_id は、lsiscsistorageportcandidate コマンドによって表示された出力の ID 列にある値です。
svctask addiscsistorageport candidate_id注: ステップ 10 で detectiscsistorageportcandidate コマンドに認証を入力した場合、このコマンドにもその情報を指定する必要があります。以下の例に示すように、必ず、正しい tgt_user_name値と target_chap 値をコマンドに指定してください。svctask addiscsistorageport candidate_id -username tgt_user_name -chapsecret target_chap
データのマイグレーション
- SAN ボリューム・コントローラー
システムでは、論理装置を管理するために以下のステップを実行します。
- 空のストレージ・プールを 1 つ作成するには、次のコマンドを入力します。extent_size は、iSCSI ターゲット・システムからマイグレーションするボリュームのサイズ (ステップ 5 で表示される) です。
iSCSI ターゲット・システムからマップされた論理装置は、SAN ボリューム・コントローラー システムには非管理モードの MDisk として認識されます。svctask mkmdiskgrp -ext extent_size - 非管理モードの MDisk をリストするには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lsmdisk - 新規の非管理モードの MDisk がリストされない場合、ファブリック・レベルのディスカバリーを実行します。ネットワークをスキャンして非管理モードの MDisk があるか確認するには、次のコマンドを入力します。
svctask detectmdisk - 非管理モードの MDisk をイメージ・モードのボリューム・ディスクに変換するには、次のコマンドを実行します。
svctask mkvdisk -vtype image -iogrp iogrp_name -mdiskgrp mdiskgrp_name -mdisk mdisk_name -mirrorwritepriority redundancy- iogrp_name
- 入出力グループの名前または ID。
- mdiskgrp_name
- ステップ 13.a で作成したストレージ・プールの名前または ID。
- mdisk_name
- 非管理モードの MDisk の名前または ID。
- 現在 MDisk に含まれるデータを以前に使用していたホストをリストするには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lssasportcandidate - SAN ボリューム・コントローラー
システム上にホストが存在しない場合は、新規の iSCSI ホストまたはファイバー・チャネル (または Fibre Channel over Ethernet) ホストを作成できます。
- 新規の iSCSI ホストを作成するには、次のコマンドを入力します。
svctask mkhost -iscsiname host_iqn - 新規のファイバー・チャネルまたは FCoE ホストを作成するには、次のコマンドを入力します。
svctask mkhost -fcwwpn host_wwpn
- 新規の iSCSI ホストを作成するには、次のコマンドを入力します。
- 新規ボリュームをホストにマップするには、次のコマンドを入力します。イメージ・モード・ボリュームがマップされると、ホストが入出力操作を行うためにそのボリュームにアクセスできるようになります。
svctask mkvdiskhostmap -host hostname diskname
- 空のストレージ・プールを 1 つ作成するには、次のコマンドを入力します。extent_size は、iSCSI ターゲット・システムからマイグレーションするボリュームのサイズ (ステップ 5 で表示される) です。
- 次のコマンドを入力して、SAN ボリューム・コントローラー
システムが認識しているストレージ・プールに関する情報を表示します。
svcinfo lsmdiskgrp - Dell EqualLogic iSCSI ターゲット・システムから SAN ボリューム・コントローラー
システム上のストレージ・プールにデータをマイグレーションします。ボリュームへのデータのマイグレーションについては、ボリュームの管理を参照してください。
- ボリューム全体のデータをマイグレーションするには、次のコマンドを入力します。
svctask migratevdisk -mdiskgrp mdisk_group -vdisk vdisk_id - 選択したエクステントのデータをマイグレーションするには、次のコマンドを入力します。
svctask migrateexts -source mdisk_name -exts num_extents -target new_mdisk -threads 4 -vdisk vdisk_id
- ボリューム全体のデータをマイグレーションするには、次のコマンドを入力します。
- データ・マイグレーションの進行状況をモニターするには、次のコマンドを入力します。
svcinfo lsmigrate
タスクの結果
Dell EqualLogic iSCSI ターゲット・システムの論理ドライブ上のデータが、SAN ボリューム・コントローラー システムへマイグレーションされます。ホストの入出力操作も SAN ボリューム・コントローラー システムに切り替えられます。
次のタスク
- SAN ボリューム・コントローラー
システムで、次のコマンドを入力して iSCSI ターゲット・システム上の構成済みポートを表示します。
svcinfo lsiscsistorageport - 構成済みの iSCSI ターゲット・ポートを削除します。lsiscsistorageport の出力内の行番号を指定して、削除するセッションを識別します。
svctask rmiscsistorageport lsiscsistorageport_row_id - Dell EqualLogic iSCSI ターゲット・システムで、以下のコマンドを入力して、SAN ボリューム・コントローラー
iSCSI イニシエーター・システムにマイグレーションしたボリュームを削除します。
delete volume_name - 各システムをイーサネット・スイッチに接続しているイーサネット・ケーブルを切り離します。