ファイバー・チャネル接続を使用したデータのマイグレーション

ファイバー・チャネル (FC) 接続または Fibre Channel over Ethernet (FCoE) 接続を使用して、Storwize® ファミリー・システムから SAN ボリューム・コントローラー システムにデータをマイグレーションすることができます。

始める前に

  1. システムをインストールおよび構成します。
    SAN ボリューム・コントローラー では、以下の Storwize ファミリー システムからデータをマイグレーションする場合に FC および FCoE 接続がサポートされます。
    • Storwize V3500
    • Storwize V3700
    • Storwize V5000 および Storwize V5000 Gen2
    • Storwize V7000Storwize V7000 Gen2 、および Storwize V7000 Gen2+
  2. すべてのシステムが、クラスター内の他のノードを認識できるレベルのソフトウェアを実行していることを確認してください。 例えば、SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1 ノードをサポートし、認識するには、ソフトウェア・レベル 7.7.1 が必要です。
  3. すべてのシステムが、使用されているタイプのファイバー・チャネル・アダプターをサポートできるレベルのソフトウェアを実行していることを確認します。

    例えば、4 ポート 16 Gbps ファイバー・チャネル・アダプターが取り付けられているシステムをサポートし、認識するには、ソフトウェア・レベル 7.7.0 以上が必要です。

  4. システムが同じ速度でファイバー・チャネル・アダプターを使用することを確認します。パフォーマンス・ボトルネックを回避するために、8 Gbps と 16 Gbps のリンクを組み合わせて使用しないでください。
  5. ホスト接続ポートが使用可能であることを確認します。
  6. それぞれのシステムまたはスイッチに、必要に応じて適切な数のケーブルを使用して接続していることを確認します。
  7. すべてのホスト入出力操作を停止します。
  8. ホストからのデータが含まれている論理ドライブをマップ解除します。
  9. SAN ボリューム・コントローラー システムがレプリカ生成層システムとして構成されていることを確認します。これを行うには、次のコマンドを入力します。
    svcinfo lssystem
    SAN ボリューム・コントローラー システムがレプリカ生成層システムとして構成されていない場合は、次のコマンドを入力します。
    svctask chsystem -layer replication
  10. Storwize ファミリー システムがストレージ層システムとして構成されていることを確認します。 これを行うには、次のコマンドを入力します。
    svcinfo lssystem
    Storwize ファミリー・システムがストレージ層システムとして構成されていない場合は、次のコマンドを入力します。
    svctask chsystem -layer storage

手順

ハードウェア構成

  1. Storwize ファミリー システムとホスト間の FC ケーブルのプラグを抜きます。 SAN ボリューム・コントローラー システム上の SAS ホスト・ポートがどれも未使用であることを確認します。
  2. Storwize ファミリー システム上の 4 つの FC ホスト・ポートを SAN ボリューム・コントローラー システム上の FC ホスト・ポートに接続します。 ポート接続のためのケーブル接続は、システムが直接接続されるかスイッチを介して接続されるかによって異なります。追加の冗長性を提供し、検出された MDisk が劣化しないようにするためには、各コントローラーを必ず両方のノード・キャニスターまたはスイッチ (該当する場合) に接続します。

    図 1 は、システム間で直接ケーブル接続を使用するファイバー・チャネル接続を示しています。マイグレーションを可能にするためには、両方のシステムに 4 ポート FC ホスト・インターフェース・アダプターを取り付けます。このホスト・インターフェース・アダプター上の任意の 2 ポートを使用できます。この例では、ポート 1 とポート 2 を使用しています。 この例では、データは、Storwize V5000システムから SAN ボリューム・コントローラー 2145-DH8 システムにマイグレーションされています。

    図 1. システム間の関係直接ファイバー・チャネル接続
     システム間の直接 FC ケーブル接続を示す図
    図 2 は、SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1 システムと Storwize V5000 システムの間の直接接続を示しています。SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1 ノードで、ファイバー・チャネル・アダプターが正しいスロットに取り付けられていることを確認してください。 この例では、ファイバー・チャネル・アダプターはスロット 3 に取り付けられています。
    図 2. SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1 および Storwize V5000 システム間の関係直接ファイバー・チャネル接続
    2145-SV1 および Storwize V5000 システム間の FC ケーブル接続を示す図

    図 3 は、2 つのシステム間のファイバー・チャネル接続も示しています。 ただし、この例では 2 つのスイッチが使用され、各システムがそれぞれのスイッチに接続されています。 この例は、スイッチ、2145-DH8 システム、および Storwize V5000 システムの間のケーブル接続を示しています。

    図 3. システム間のスイッチを使用したファイバー・チャネル接続
     スイッチとシステム間の FC ケーブル接続を示す図
    図 4 は、スイッチ、2145-SV1 システム、および Storwize V5000 システムの間のケーブル接続を示しています。
    図 4. SAN ボリューム・コントローラー 2145-SV1 および Storwize V5000 システム間のスイッチを使用したファイバー・チャネル接続
    2145-SV1 と Storwize V5000 システムの間の FC ケーブル接続およびスイッチを示す図
  3. SAN ボリューム・コントローラー システム上の残りのホスト・ポートをホスト・サーバー・ポートに接続します。

ソフトウェア構成

  1. Storwize ファミリー・システムで次のコマンドを入力して、SAN ボリューム・コントローラー システム上の FC ポートのワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を取得します。
    svcinfo lsfcportcandidate
  2. ステップ 4SAN ボリューム・コントローラー システムから検出した WWPN を使用して、Storwize ファミリー システム上で、新規ホストを定義します。 次のコマンドを入力します。ここで、wwpn_listSAN ボリューム・コントローラー システム上にある FC ポートの WWPN のコロン区切りリストです。管理 GUI を使用している場合は、ホスト・タイプ (オペレーティング・システム)「汎用」に設定します。
    svctask mkhost -fcwwpn wwpn_list
  3. Storwize ファミリー システムで、新規に作成したホストに論理ドライブを論理装置としてマップします。
    • 複数のドライブを一度に選択してマップするには、管理 GUI を使用します。
    • ドライブを個別にマップするには、次のコマンドを入力します。
      svctask mkvdiskhostmap -host hostname diskname
      hostname
      ステップ 5 で作成したホストの名前または ID
      diskname
      システムにマイグレーションしたいボリュームの名前または ID
  4. SAN ボリューム・コントローラー システムでは、論理装置を管理するために以下のステップを実行します。
    1. 空のストレージ・プールを 1 つ作成するには、次のコマンドを入力します。
      svctask mkmdiskgrp -ext extent_size
      Storwize ファミリー システムからマップされた論理装置は、SAN ボリューム・コントローラー システムには非管理モードの MDisk として認識されます。
    2. 非管理モードの MDisk をリストするには、次のコマンドを入力します。
      svcinfo lsmdisk
    3. 新規の非管理モードの MDisk がリストされない場合、ファブリック・レベルのディスカバリーを実行します。 ネットワークで非管理モード MDisk をスキャンするには、以下のコマンドを入力します。
      svctask detectmdisk
    4. 非管理モードの MDisk をイメージ・モードのボリューム・ディスクに変換するには、次のコマンドを実行します。
      svctask mkvdisk -vtype image -iogrp iogrp_name -mdiskgrp -mdisk mdiskgrp_name 
       mdisk_name -mirrorwritepriority redundancy
      iogrp_name
      入出力グループの名前または ID。
      mdiskgrp_name
      ステップ 7.a で作成したストレージ・プールの名前または ID。
      mdisk_name
      非管理モードの MDisk の名前または ID。
    5. 現在 MDisk に含まれるデータを以前に使用していたホストの WWPN をリストするには、次のコマンドを入力します。
      svcinfo lsfcportcandidate
    6. システム上にホストが存在しない場合は、次のコマンドを入力します。ここで、wwpn_list は、ホスト・サーバー上にある FC ポートの WWPN のコロン区切りリストです。
      svctask mkhost -fcwwpn wwpn_list
    7. 新規ボリュームをホストにマップします。 ボリュームとホスト間に新規マッピングを作成するには、以下のコマンドを入力します。イメージ・モード・ボリュームがホストへの入出力操作用にアクセス可能になります。
      svctask mkvdiskhostmap -host hostname diskname
      hostname
      ステップ 7.f で作成したホストの名前または ID。
      diskname
      ステップ 7.d で作成した仮想ディスクの名前または ID。
  5. ホスト・サーバー上で SAN ボリューム・コントローラー システムから提示された新規ボリュームを検出でき、それを目指して入出力操作を開始できます。
  6. マイグレーションする論理ドライブが複数ある場合は、ステップ 6 から 8 までを繰り返します。
  7. SAN ボリューム・コントローラー システムで、各イメージ・モード・ボリュームについてマイグレーションを開始するには、以下のステップを実行します。ボリュームへのデータのマイグレーションについて詳しくは、ボリュームの管理を参照してください。
    1. 空の内部ストレージ・プールを 1 つ作成するために、以下のコマンドを入力します。
      svctask mkmdiskgrp -ext extent_size
    2. 内部ドライブを持つアレイを作成し、それらを内部ストレージ・プールに追加するには、以下のコマンドを入力します。
      svctask mkarray -level raidtype -drive drivelist mdiskgrpname
      raidtype
      作成する RAID アレイのタイプ。
      drivelist
      ドライブ ID のリスト。
      mdiskgrpname
      ステップ 7.d で作成されたストレージ・プールの名前または ID。
    3. マイグレーションするボリュームと、それをマイグレーションする先の新しいストレージ・プールを決定した後、次のコマンドを入力します。
      svctask addvdiskcopy -mdiskgrp newmdiskgrname vdiskname
      新しいコピーのコピー ID が戻されます。この時点でコピーが同期化され、データが両方のストレージ・プールに保管されます。
    4. 同期の進行状況を確認するには、次のコマンドを入力します。
      svcinfo lsvdisksyncprogress
    5. ボリュームが完全に同期化されたことを報告し、外部ストレージ・システムの使用を停止する準備ができたら、ボリュームのイメージ・モード・コピーに対して以下のコマンドを入力します。
      svctask rmvdiskcopy
      イメージ・モード・コピーが削除され、それに関連付けられている MDisk が非管理対象になります。

タスクの結果

Storwize ファミリー システムの論理ドライブ上のデータが、SAN ボリューム・コントローラー システムへマイグレーションされます。また、ホスト入出力が SAN ボリューム・コントローラー システムに切り替えられます。

次のタスク

これで、スイッチ (該当する場合)、Storwize ファミリー・システム、および SAN ボリューム・コントローラー システムの間のケーブル接続を切り離すことができるようになりました。