フォアグラウンド入出力待ち時間に対するバックグラウンド・コピー帯域幅の影響

バックグラウンド・コピー帯域幅は、コピー・サービスのバックグラウンド・コピーを試行する速度を決定します。

バックグラウンド・コピー帯域幅は、次の 3 つの方法のいずれかでフォアグラウンド入出力待ち時間に影響を与えることがあります。
  • バックグラウンド・コピー帯域幅の設定がシステム間リンク容量に対して大きすぎると、次のような結果になることがあります。
    • システム間リンクが十分な速度でバックグラウンド・コピーの入出力を処理できず、入出力が滞る (蓄積する) 可能性がある。
    • メトロ・ミラーおよび HyperSwap® の場合、フォアグラウンド入出力の同期 2 次書き込み操作で遅延が発生する。
    • グローバル・ミラーの場合、処理が保留されるため、書き込み操作の処理に遅延が生じ、関係が停止する原因となる。マルチサイクル・モードのグローバル・ミラーの場合、システム間リンクのバックログによってローカル・ファブリックが過密状態になり、データ転送の遅延の原因となる可能性があります。
    • アプリケーションで検出されたフォアグラウンド入出力待ち時間が増加する。
  • 1 次 サイトのストレージに対してバックグラウンド・コピー帯域幅の設定が高すぎると、バックグラウンド・コピー読み取り入出力によって 1 次ストレージが過負荷になり、フォアグラウンド入出力が遅延します。
  • 2 次 サイトのストレージに対してバックグラウンド・コピー帯域幅の設定が高すぎると、2 次サイトのバックグラウンド・コピー書き込み操作によって 2 次ストレージが過負荷になります。その結果、フォアグラウンド入出力の同期 2 次書き込み操作がこの場合も遅延します。
    • サイクル・モードを使用しないグローバル・ミラーの場合、処理が保留されます。この場合も関係が停止します。

バックグラウンド・コピー帯域幅を最適に設定するには、 これらの 3 つのリソース (1 次ストレージ、システム間リンク帯域幅、および 2 次ストレージ) をすべて考慮に入れる必要があります。バックグラウンド・コピー帯域幅とピーク時のフォアグラウンド入出力作業負荷との間で、これらの 3 つのリソースで最も制約のあるものを使用できるように設定してください。 並行ホスト入出力も検討する必要があります。これは、リモート・サイトへのコピーを行うために他の書き込み操作が 1 次システムに行われる場合、高水準のバックグラウンド・コピーによりこれらの書き込み操作が遅延する可能性があり、1 次サイトのホストへの書き込み操作の応答時間が遅くなるからです。その結果、1 次サイトにあるホストでの書き込み操作応答時間が長くなります。

また、バックグラウンド・コピーの最適な帯域幅のプロビジョニングは、ホスト入出力のパフォーマンスが受け入れ不能になるまでにどれだけの量のバックグラウンド・コピーが可能か判別することによって計算することができます。ワークロードのピークに対応してホスト入出力の安全マージンを取るために、バックグラウンド・コピー帯域幅を少し減らすことができます。

次の例を検討してください。1 次サイトで 2 次システム用の帯域幅が 200 MBps (メガビット/秒) に設定され、関係は同期されていません。システムは、個々の関係ごとに 25 MBps の制限付きで最大 200 MBps の速度で関係の再同期を試みます。 以下の項目がスループットを制限する可能性があります。
  • 1 次システムでのバックエンド・ストレージの読み取り応答時間。
  • 2 次サイトでのバックエンド・ストレージの書き込み応答時間。
  • システム間のリンク待ち時間