CLI を使用したコピー・サービス、ボリューム・ミラーリング、および RAID アレイの使用可能メモリー容量の変更

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、RAID アレイ、ボリューム・ミラーリング機能、および FlashCopy®、メトロ・ミラーグローバル・ミラーまたは HyperSwap® アクティブ/アクティブ・コピー・サービス機能に使用できるメモリー容量を変更することができます。

このタスクについて

コピー・サービス機能では、機能を作動させるために、少量のボリューム・キャッシュをキャッシュ・メモリーからビットマップ・メモリーに変換する必要があります。 いずれかの機能を使用しようとしたときに十分なビットマップ・スペースが割り振られていないと、構成を完了することができません。

これらの機能に専用の合計メモリーは、システムの物理メモリーでは定義されません。メモリーは、それを使用するソフトウェア機能によって制約されます。

システムのインストールを計画する際には、拡張機能に関して将来必要となる要件を考慮してください。次の表を確認してメモリー所要量を計算し、ご使用のシステムが全体の設置サイズに対応できることを確認してください。

以下の表に、さまざまなコピー・サービス機能および RAID の構成に必要なビットマップ・スペースの量を示します。

この表は、リモート・ミラーリング機能、FlashCopy 機能、およびボリューム・ミラーリングに必要なメモリー量の例を示しています。

表 1. 必要なメモリーの例
機能 グレーン・サイズ 1 MiB のメモリーでは、指定された入出力グループに対して以下のプロビジョン済み容量を提供します
リモート・コピー 256 KiB 合計 2 TiB のメトロ・ミラーグローバル・ミラー、またはHyperSwapプロビジョン済み容量
FlashCopy 256 KiB 合計 2 TiB のFlashCopy ソースのプロビジョン済み容量
FlashCopy 64 KiB 合計 512 GiB のFlashCopy ソースのプロビジョン済み容量
差分 FlashCopy 256 KiB 合計 1 TiB の差分 FlashCopy ソースのプロビジョン済み容量
差分 FlashCopy 64 KiB 合計 256 GiB の差分 FlashCopy ソースのプロビジョン済み容量
ボリューム・ミラーリング 256 KiB 2 TiB のミラーリングされたプロビジョン済み容量
注:
  1. FlashCopy ターゲットが複数の場合は、マッピング数を考慮する必要があります。 例えば、グレーン・サイズが 256 KiB のマッピングの場合は、8 KiB のメモリーにより、16 GiB のソース・ボリュームと 16 GiB のターゲット・ボリューム間で 1 つのマッピングが可能です。あるいは、グレーン・サイズが 256 KiB のマッピングの場合は、8 KiB のメモリーにより、8 GiB の 1 つのソース・ボリュームと 8 GiB の 2 つのターゲット・ボリューム間で 2 つのマッピングが可能です。
  2. FlashCopy マッピングを作成する際に、ソース・ボリュームの入出力グループ以外の入出力グループを指定すると、メモリー・アカウンティングは、ソース・ボリュームの入出力グループではなく、指定された入出力グループに向けて行われます。
  3. ボリューム・ミラーリングの場合、512 MiB のメモリー・スペース全体で、合計 1 PiB のプロビジョン済み容量が可能になります。
  4. 新規の FlashCopy 関係またはミラーリングされたボリュームを作成する際に、必要に応じて、追加のビットマップ・スペースがシステムで自動的に割り振られます。
表 2 は、入出力グループ内の各アレイのメモリー・コストの概算を示しています。ここで、MS は各メンバー・ドライブのサイズ、MC はアレイ内のメンバー・ドライブの数です。入出力グループに複数のアレイがある場合、コストを合計すると、入出力グループの RAID フィーチャーのサイズを得られます。
表 2. RAID レベルのビットマップ・メモリー・コスト
レベル メンバー・カウント 概算容量 Redundancy 概算ビットマップ・メモリー・コスト
RAID-0 1-8 MC * MS なし (2 TB の MS 当たり 1 MB) * MC
RAID-1 2 MS 1 (2 TB の MS 当たり 1 MB) * (MC/2)
RAID-5 3-16 (MC-1) * MS 1 ストリップ・サイズ 256 KB では、2 TB の MS 当たり 1 MB。ストリップ・サイズ 128 KB では 2 倍。
RAID-6 5-16 (MC-2 * MS) より少ない 2
RAID-10 2 から 16 (偶数) MC/2 * MS 1 (2 TB の MS 当たり 1 MB) * (MC/2)
注: 概算ビットマップ・メモリー・コストでは、約 15% の誤差範囲があります。例えば、RAID-5 の 256 KB ストリップ・サイズのコストは、最初の 2 TB の MS の場合は ~1.15 MB です。
構成変更を指定する前に、次の要因を考慮してください。
  • FlashCopy マッピングの場合、1 つの入出力グループのみがビットマップ・スペースを消費します。 デフォルトでは、ソース・ボリュームの入出力グループが使用されます。
  • メトロ・ミラー関係、グローバル・ミラー関係、および HyperSwap アクティブ/アクティブ関係の場合は、2 つのビットマップが存在します。メトロ・ミラー関係、グローバル・ミラー関係の場合、関係の方向が反転する可能性があるため、1 つはマスター・システムに使用され、1 つは補助システムに使用されます。HyperSwap ボリュームの作成時に自動的に構成されるアクティブ/アクティブ関係の場合、関係の方向が反転する可能性があるため、サイトごとに 1 つのビットマップがボリューム・コピーに対して使用されます。
  • 例えば、スナップショットからそのソース・ボリュームへの復元操作を実行するための逆マッピングを作成する場合、この逆マッピング用にビットマップも作成されます。
  • グローバル・ミラーまたはメトロ・ミラーで使用するために変更ボリュームを構成する場合、変更ボリュームごとに 2 つの内部 FlashCopy マッピングが作成されます。
  • ビットマップは最小で 4 KiB のため、512 バイトのボリュームには 4 KiB のビットマップ・スペースが必要です。
既存のシステムでは、以下の要因も検討してください。
  • FlashCopy マッピングおよびミラーリングされたボリューム、HyperSwap ボリューム、またはフォーマット設定された標準プロビジョニング・ボリュームを作成する場合、システムは、使用可能なビットマップ・スペースを自動的に増やそうとします。このスペースを手動で拡張する必要はありません。
  • メトロ・ミラー関係およびグローバル・ミラー関係は、使用可能なビットマップ・スペースを自動的に増やしません。chiogrp コマンドまたは管理 GUIを使用して、マスター・システムと補助システムの一方または両方のスペースを手動で増やすことが必要になる場合があります。
  • これらのオブジェクトの多数を作成してから削除する場合、chiogrp コマンドを使用して、これらの機能のために予約されているメモリーを減らして、そのメモリーを別の用途のために解放することを検討してください

使用可能なメモリー容量の変更および確認を行うには、以下のステップを実行します。

手順

  1. 以下のコマンドを発行して、ボリューム・ミラーリングまたはコピー・サービス機能に使用できるメモリー容量を変更します。
    chiogrp -feature flash|remote|mirror -size memory_size io_group_id | io_group_name

    ここで、flash|remote|mirror は変更する機能、memory_size は使用可能にする必要があるメモリー容量、io_group_id | io_group_name は、使用可能なメモリー容量を変更する必要がある入出力グループの ID または名前です。

  2. 以下のコマンドを発行して、メモリー容量が変更されたことを確認します。
    lsiogrp object_id | object_name

    ここで、object_id | object_name は、使用可能なメモリー容量を変更した入出力グループの ID または名前です。

    以下の情報は、表示される出力の例です。

    id 0
    name io_grp0
    node_count 2
    vdisk_count 40
    host_count 1
    flash_copy_total_memory 5.0MB
    flash_copy_free_memory 5.0MB
    remote_copy_total_memory 20.0MB
    remote_copy_free_memory 20.0MB
    mirroring_total_memory 20.0MB
    mirroring_free_memory 20.0MB
    raid_total_memory 40.0MB
    raid_free_memory 0.1MB
    maintenance no
    compression_active no
    accessible_vdisk_count 40
    compression_supported yes
    max_enclosures 21
    encryption_supported yes