マイグレーション・シナリオ 1: システム上に子プールが存在する

このシナリオでは、システム上に子プールが存在し、セキュリティー管理者は所有権グループを作成し、それを既存の子プールに割り当てることができます。子プールに関連付けられたすべてのボリュームは、その子プールの所有権グループを自動的に継承します。

以下の図に、子プールが現在システムに存在している構成と、それらの子プールに所有権グループを割り当てるプロセスを示します。最初の図は、既存の子プールに所有権グループが割り当てられる前の現行の構成を示しています。2 番目の図は、一部のオブジェクトが子プールの所有権グループを継承して、その他のオブジェクトを明示的に追加する必要があることを示しています。
図 1. 例: システムで子プールが構成されている
例:

管理 GUI を使用する場合

既存の子プールで所有権グループを使用するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理 GUI で、「アクセス」 > 「所有権グループ」を選択します。
  2. 「所有権グループ」ページで、「所有権グループの作成」を選択します。
  3. 「所有権グループの作成」ページで、所有権グループの名前を入力して、「作成」を選択します。
  4. 「所有権グループ」ページで、「子プールの割り当て」を選択します。
  5. 「子プールの割り当て」ページで、所有権グループに追加する子プールを選択して、「割り当て」をクリックします。この例では、子 pool0 が所有権グループに追加されます。ボリュームは子 pool0 の所有権グループを自動的に継承するためです。
  6. システムがその子プール内のボリュームの従属リソースを検出した場合、管理 GUI に「追加するリソース」ページが表示され、所有権グループを継承するボリュームへのマッピングがあるホストまたはホスト・クラスターがリストされます。例えば、上記の図では、子 pool0 が所有権グループに追加され、vol0 は子 pool0 の所有権グループを自動的に継承します。ただし、vol1ホスト との間のホスト・マッピングは、ホストにも依存しているため、vol0 から所有権グループを継承しません。「追加するリソース」ページで、所有権グループに追加するホストまたはホスト・クラスターを選択します。「続行」をクリックします。
  7. 「所有権グループ」ページで、ボリュームおよびホストが新しい所有権グループに割り当てられていることを確認します。
  8. この例では、pool1pool0 と同じ所有権グループに割り当てる必要があります。所有権グループでアクセスを管理するすべての子プールについて上記のプロセスを繰り返します。
  9. 所有権グループをすべての子プールに割り当てたら、所有権グループの所有者であるユーザーを含むユーザー・グループを作成します。「アクセス」 > 「ユーザー」を選択して、「ユーザー・グループの作成」をクリックします。
  10. 「ユーザー・グループの作成」ページで、以下の情報を入力します。
    名前
    ユーザー・グループの名前を入力します。
    役割
    該当のユーザー・グループに属しているすべてのユーザーの役割を選択します。所有権グループに割り当てられているユーザー・グループは、「セキュリティー管理者」役割を使用できません。
    所有権グループ
    以前に作成した所有権グループを選択し、それを、このユーザー・グループに割り当てます。
  11. 「アクセス」 > 「ユーザー」ページで、既存のユーザーを選択するか、ユーザー・グループに割り当てる新規ユーザーを作成します。それらのユーザーは、そのユーザー・グループに割り当てられた所有権グループを自動的に継承します。これで、それらのユーザーは、この所有権グループに割り当てられた子プール内の容量を使用して、この所有権グループ内でホストやボリュームなどのオブジェクトの作成を開始できます。

コマンド・ライン・インターフェースの使用

既存の子プールを新規所有権グループに割り当てるには、以下の手順を実行します。
  1. 所有権グループを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkownershipgroup -name <name>
    ここで、<name> は作成する所有権グループの名前です。
  2. 既存の子プールを新規所有権グループに割り当てるために、次のコマンドを入力します。
    chmdiskgrp -name <name> -ownershipgroup <owner_name> 
    ここで、<name> は子プールの名前で、<owner_name> は新規所有権グループの名前です。その子プールに関連付けられているボリュームはすべて、新規所有権グループを継承します。他の従属リソースがこれらのボリュームに関連している場合は、これらのオブジェクトに所有権グループを割り当てる必要がある場合があります。例えば、pool0 が所有権グループに追加され、vol0 は子プールの所有権グループを自動的に継承します。ただし、vol1ホスト との間のホスト・マッピングは、ホストにも依存しているため、vol0 から所有権グループを継承しません。この場合、ホストを所有権グループに追加する必要があります。
  3. 所有権グループの作成後、所有権グループの所有者であるユーザーを含むユーザー・グループを作成します。ユーザー・グループを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkusergrp -name <group_name> -role administator -ownershipgroup <owner_name>
    ここで、<group_name> はユーザー・グループの名前で、<owner_name> は新規所有権グループの名前です。所有権グループに割り当てられたユーザー・グループは、SecurityAdmin 役割を使用できません。
    注: このユーザー・グループに -remote yes を指定してください。この値は、所有権グループでサポートされない LDAP を使用したリモート認証を有効にするものです。
  4. mkuser コマンドを使用してユーザー・グループに新規ユーザーを作成するか、または chuser コマンドを使用して既存のユーザーをユーザー・グループに割り当てます。ユーザーは、そのユーザー・グループに割り当てられた所有権グループを継承します。これで、それらのユーザーは、この所有権グループに割り当てられた子プール内の容量を使用して、この所有権グループ内でホストやボリュームなどのオブジェクトの作成を開始できます。
  5. ホストまたはホスト・クラスターなどの従属リソースを所有権グループに割り当てます。ホストを所有権グループに割り当てるには、次のコマンドを入力します。
    chhost -name <name> -ownershipgroup <owner_name>
    ここで、<name> はホストの名前で、<owner_name> は新規所有権グループの名前です。
  6. vol0 との FlashCopy マッピング内の vol0 などの他のオブジェクトがシステムに存在する場合、そのボリュームのストレージを提供する子プールを同じ所有権グループに割り当てる必要があります。