中断を伴わないノード交換
以下の手順は、大部分のノードを無停止で交換する方法について説明しています。
始める前に
これらの手順は、SAN 環境への変更が必要ないため、無停止で行えます。交換用の (新規) ノードは、取り替える元のノードと同じワールドワイド・ノード名 (WWNN) を使用します。 この手順を使用しない場合は、ボリュームを新規の入出力グループに移動するか、あるいは SAN を再ゾーニングして、ノードを停止して取り替えます。 ただし、中断を伴う手順では、ホスト上で追加の作業が必要になります。
この作業は、以下の条件が満たされていることを前提としています。
- 既存のシステム・ソフトウェアが、新規ノードをサポートするバージョンであること。ノードが SAN ボリューム・コントローラー 2145-CG8 ノードに取り替えられる場合、
システム・ソフトウェアのバージョンは 6.2.0 以上でなければなりません。ノードが SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 ノードに取り替えられる場合、システム・ソフトウェアのバージョンは 5.1.0 以上でなければなりません。ノードが SAN ボリューム・コントローラー 2145-8A4
ノードに取り替えられる場合、システム・ソフトウェアのバージョンは 4.3.1 以上でなければなりません。注: フラッシュ・ドライブ を含むノードの場合: 既存の フラッシュ・ドライブ を新規ノードに移動する場合、新規ノードは フラッシュ・ドライブ をサポートするために必要なシリアル接続 SCSI (SAS) アダプターを備えている必要があります。
- システム内に構成されるすべてのノードが存在し、オンラインであること。
- システム・イベント・ログ内のエラーがすべて対処され、修正済みのマークが付いていること。
- 状況が劣化またはオフラインであるボリューム、管理対象ディスク (MDisk)、または外部ストレージ・システムがないこと。
- 交換用ノードの電源がオンでないこと。
- 交換用ノードが SAN に接続されていないこと。
- 新規の SAN ボリューム・コントローラー 2145-CG8 SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 または SAN ボリューム・コントローラー 2145-8A4 ノードごとに 2145 UPS-1U 装置 (フィーチャー・コード 8115) があること。
- システム構成をバックアップ済みであり、svc.config.backup.xml ファイルを保存してあること。
- 交換用ノードは、交換するノードのファイバー・チャネルまたはイーサネット接続速度で動作できる必要があること。
- 交換されるノードにフラッシュ・ドライブ が含まれている場合、すべての フラッシュ・ドライブ および SAS アダプターを新規ノードに転送すること (新規ノードがそれらのドライブをサポートする場合)。新規ノードが既存の フラッシュ・ドライブ をサポートしない場合、ノードを交換する前に フラッシュ・ドライブ のデータを転送して、データへのアクセスが失われるのを回避する必要があります。
- IBM® サポートによって指示される場合を除いて、リストされている条件のいずれかが満たされていない場合は、この作業を続行しないでください。
- この作業を実行する前に、下記のすべてのステップを検討してください。
- SAN ボリューム・コントローラー 環境、またはこの作業で説明されている手順を十分理解していない場合は、この作業を実行しないでください。
- 交換する元のノードを再利用する計画の場合は、ノードの WWNN が SAN 上で固有の番号に確実に設定されているようにしてください。WWNN が固有であることが確実でない場合、WWNN と WWPN が SAN 環境で重複し、問題を引き起こす可能性があります。ヒント: 交換する元のノードの WWNN を交換用ノードの出荷時のデフォルト WWNN に変更すると、番号を確実に固有なものにすることができます。
- この作業時に、ノード ID が変更され、ノード名も変更される可能性があります。システムがノード ID を割り当てた後は、この ID を変更できません。ただし、ノード名は、この作業の完了後に変更できます。
このタスクについて
手順
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(システム・ソフトウェアのバージョンが 5.1 以降の場合、以下の手順を実行します。)
どのホストもノードに対して従属関係を持っていないことを確認します。
システムの一部であるノードをシャットダウンするとき、またはシステムからノードを削除するときは、管理 GUIか、コマンド・ライン・インターフェース (CLI) コマンドのどちらかを使用することができます。ノードをシャットダウンする前に従属ボリュームを確認するには、以下のステップを実行します。- 管理 GUI で、「モニター」 > 「システム」を選択します。
- 「システム -- 概要」ページで、ノード・キャニスターを含んでいるエンクロージャーの近くにある矢印を使用して、「エンクロージャーの詳細」ページを開きます。
- システムの「背面図」でキャニスターを右クリックし、「アクション」メニューから「従属ボリューム」を選択すると、ノードの電源がオフになった場合にホストから使用できなくなるすべてのボリュームが表示されます。
従属ボリュームが存在する場合、そのボリュームが使用中かどうかを調べます。ボリュームが使用中の場合は、冗長構成を復元するか、ホスト・アプリケーションを中断するかのいずれかを行います。従属関係のあるクォーラム・ディスクがレポートされる場合は、クォーラム・ディスクへのアクセスを修復するか、またはクォーラム・ディスク構成を変更します。
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以下の手順を使用して、システム構成ノードと、交換する元のノードの ID、名前、入出力グループ ID、および入出力グループ名を判別します。交換する元のノードの物理的な位置が既に分かっている場合は、このステップをスキップして、ステップ 3 に進むことができます。
ヒント: 取り替えるノードの 1 つがシステム構成ノードの場合、そのノードを最後に取り替えてください。
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コマンド・ライン・インターフェース (CLI) から以下のコマンドを発行します。
lsnode -delim :以下の出力は、このコマンドに対して表示される出力の例を示します。
id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name: config_node:UPS_unique_id:hardware:iscsi_name:iscsi_alias 3:dvt113294:100089J137:5005076801005A07:online:0:io_grp0:yes: 20400002096810C7:8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ldcluster-80.dvt113294: 14:des113004:10006BR010:5005076801004F0F:online:0:io_grp0:no: 2040000192880040:8G4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ldcluster-80.des113004: - config_node 欄で、値 yes を見つけ、id と name 欄の値を記録します。
- システム内のノードごとに、id 欄および name 欄の値を記録します。
- システム内のノードごとに、IO_group_id 欄および IO_group_name 欄の値を記録します。
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システム内のノードごとに、CLI から次のコマンドを発行して、フロント・パネル ID を判別します。
lsnodevpd node_name or node_idここで、node_name or node_id は、フロント・パネル ID の判別を行う対象のノードの名前または ID です。
- front_panel_id 欄の値を記録します。 フロント・パネル ID は、各ノードの前面に表示されます。この ID を使用して、交換する元のノード ID またはノード名と一致するノードの物理的な位置を判別できます。
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コマンド・ライン・インターフェース (CLI) から以下のコマンドを発行します。
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以下の手順を実行して、交換するノードの WWNN または iSCSI 名を記録します。
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CLI から以下のコマンドを発行します。
lsnode -delim : node_name or node_idここで、node_name or node_id は、WWNN または iSCSI 名の判別を行う対象ノードの名前または ID です。
- 交換したいノードの WWNN または iSCSI 名を記録します。ファイバー・チャネル・ポートおよびイーサネット・ポートの順序も記録します。
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CLI から以下のコマンドを発行します。
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CLI から以下のコマンドを発行して、ノードの電源をオフにします。
stopsystem -node node_name重要:- ノードの背面からファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを取り外す前に、ノードのポート番号 (ファイバー・チャネルの場合はポート 1 から 4、イーサネットの場合はポート 1 から 2) を使用して、ケーブルの順序を記録し、マークを付けてください。ノードの背面にあるファイバー・チャネル・ポートには、左から右に 1 から 4 の番号が付けられています。交換用ノードがシステムに追加されるときの問題を避けるために、ケーブルを正確な順序で交換用ノードに再接続する必要があります。ケーブルが同じ順序で接続されない場合、 ポート ID が変わる可能性があり、ホストがボリュームにアクセスする機能に影響を与えます。ポートの番号付けを調べるには、ご使用のモデルに固有のハードウェア資料を参照してください。
- 交換用ノードを、スイッチまたはディレクターの異なるポートに接続しないでください。 SAN ボリューム・コントローラー では 4 Gbps または 8 Gbps の HBA を使用できます。ただし、交換用ノードがシステムに追加されるときに生じる問題を避けるために、この時点では、これらのノードをより高速なスイッチ・ポートまたはディレクター・ポートに移動しないでください。この作業は、システム内のノードの交換とは無関係に計画する必要がある別個の作業です。
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以下の CLI コマンドを実行して、システムおよび入出力グループからこのノードを削除します。
rmnode node_name or node_idnode_name or node_id は、削除するノードの名前または ID です。CLI を使用して、削除処理が完了したことを確認することができます。
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以下の CLI コマンドを発行して、ノードがシステムのメンバーでなくなっていることを確認します。
lsnodeノードのリストが表示されます。 除去されたノードがコマンド出力にリストされなくなるまで待ちます。 -
以下の手順を実行して、システムから削除したばかりのノードの WWNN または iSCSI 名を FFFFF に変更します。
SAN ボリューム・コントローラー V6.1.0 以上の場合:
- ノードの電源をオンにします。「クラスター」パネル表示で、「アクション」オプションが表示されるまで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放します。
- 「Change WWNN?」まで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放し、現行の WWNN を表示します。
- 「選択」ボタンを押して放し、編集モードに切り替えます。 「Edit WWNN?」パネルが表示されます。
- WWNN を FFFFF に変更します。
- 「選択」ボタンを押して放し、編集モードを終了します。
- 「右」ボタンを押し、選択を確認します。「WWNN の確認?」パネルが表示されます。
- 「選択」ボタンを押して放し、確認します。
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ラックに交換用ノードと無停電電源装置を取り付けて、無停電電源装置 ケーブルを接続します。ノードと無停電電源装置の接続方法は、IBM SAN ボリューム・コントローラー モデル 2145-XXX ハードウェアの取り付けガイド
を参照してください。
重要: このステップでは、ファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを接続しないでください。
- 古いノードから フラッシュ・ドライブ を取り外し、それを新しいノードに挿入する場合は、具体的な指示について「IBM SAN Volume Controller ハードウェア・メンテナンス・ガイド」を参照してください。
- 交換用ノードの電源をオンにします。
- 交換用ノードの WWNN を記録します。 交換される元のノードを再利用する計画の場合は、この名前を使用できます。
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以下の手順を実行して、ステップ 3 で記録した WWNN 名に一致するように、交換用ノードの WWNN を変更します。
SAN ボリューム・コントローラー V6.1.0 以上の場合:
- 「クラスター」パネル表示で、「アクション」オプションが表示されるまで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放します。
- 「Change WWNN?」まで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放し、現行の WWNN を表示します。
- 「選択」ボタンを押し、編集モードに切り替えます。「Edit WWNN?」パネルが表示されます。
- WWNN をステップ 3 で記録した数値に変更します。
- 「選択」ボタンを押して放し、編集モードを終了します。
- 「右」ボタンを押し、選択を確認します。「WWNN の確認?」パネルが表示されます。
- 「選択」ボタンを押して、確認します。
1 分間待ちます。「クラスター (Cluster):」がフロント・パネルに表示された場合、ノードはシステムに追加される準備ができています。「クラスター: (Cluster:)」が 表示されない場合、トラブルシューティング情報を参照してこの問題の処理方法を判別するか、またはIBM サポートに 問い合わせてから、次のステップに進んでください。
- ステップ 4 で元のノードについて記録したのと同じポート番号に、ファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを接続します。
- 以下の CLI コマンドを実行して、WWNN の最後の 5 文字が正しいことを確認してください。
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次の CLI コマンドを発行して、システムにノードを追加し、ノードが元のノードと同じ名前であり、元のノードと同じ入出力グループ内にあることを確認します。詳しくは、addnode CLI コマンドの資料を参照してください。
addnode -wwnodename WWNN -iogrp iogroupname/idWWNN および iogroupname/id は、元のノードについて記録した値です。
SAN ボリューム・コントローラー V5.1 以降は、最初に使用された名前を使って自動的にノードを再割り当てします。 V5.1 よりも前のバージョンの場合、svctask addnode コマンドで name パラメーターを指定して名前を割り当てます。元のノードの名前が SAN ボリューム・コントローラー によって自動的に割り当てられた場合、同じ名前を再利用することはできません。その名前の先頭が node である場合、自動的に割り当てられています。 この場合は、先頭が
nodeでない別の名前を指定するか、または SAN ボリューム・コントローラー が新しい名前をノードに自動的に割り当てるようにするために、name パラメーターを使用しないでください。必要であれば、新しいノードはシステムと同じ SAN ボリューム・コントローラー のソフトウェアのバージョンに更新されます。この更新には、最大で 20 分かかることがあります。
重要:- 入出力グループの両方のノードがデータをキャッシュに入れます。ただし、キャッシュ・サイズは非対称です。入出力グループ内のパートナー・ノードのキャッシュ・サイズにより交換ノードは制限されます。したがって、入出力グループの他方のノードを交換するまでは、交換ノードは全キャッシュ・サイズを使用しない可能性があります。
- 交換ノードは、前のノードと同じ WWNN および WWPN を使用するため、ホスト・マルチパス・デバイス・ドライバーを再構成する必要はありません。マルチパス・デバイス・ドライバーは、交換ノードに対して使用可能なパスの回復を検出することになります。
- ホスト・マルチパス・デバイス・ドライバーがパスを回復するのに、約 30 分かかります。入出力グループ内の最初のノードを正常に更新してから少なくとも 30 分間は、入出力グループ内のもう一方のノードを更新しないでください。別の入出力グループ内の他のノードを更新する必要がある場合、この待機中にそれらの更新を実行できます。
- 次のステップに進む前に、パスを照会してすべてのパスが回復されていることを確認してください。 IBM マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用する場合、パスを照会するコマンドは datapath query device です。パスを照会する方法については、マルチパス・デバイス・ドライバーに付属の資料に記載されています。
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障害のあるノードを修復する。
修復したノードを予備ノードとして使用したい場合は、以下の手順を実行します。
SAN ボリューム・コントローラー V6.1.0 以上の場合:- 「クラスター」パネル表示で、「アクション」オプションが表示されるまで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放します。
- 「Change WWNN?」まで、上移動または下移動ボタンを押します。
- 「選択」ボタンを押して放し、現行の WWNN を表示します。
- 「選択」ボタンを押して放し、編集モードに切り替えます。 「Edit WWNN?」パネルが表示されます。
- WWNN を 00000 に変更します。
- 「選択」ボタンを押して放し、編集モードを終了します。
- 「右」ボタンを押し、選択を確認します。「WWNN の確認?」パネルが表示されます。
- 「選択」ボタンを押して放し、確認します。
これで、このノードは、予備ノードとして使用できるようになりました。
- 交換したい各ノードに対して、ステップ 3 から 17 まで繰り返します。